JP7488808B2 - 柱状ハニカムフィルタの検査装置及び検査方法 - Google Patents

柱状ハニカムフィルタの検査装置及び検査方法 Download PDF

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Description

本発明は、柱状ハニカムフィルタの検査装置及び検査方法に関する。
ディーゼルエンジン及びガソリンエンジンなどの内燃機関から排出される排ガス中にはススなどの粒子状物質(以下、PM:Particulate Matterと記す。)が含まれる。ススなどのPMは、人体に対し有害であり排出が規制されている。現在、排ガス規制に対応するために、通気性のある小細孔隔壁に排ガスを通過させ、ススなどのPMを濾過するディーゼルパティキュレートフィルタ(DPF)及びガソリンパティキュレートフィルタ(GPF)に代表されるフィルタが幅広く用いられている。
ススなどのPMを捕集するためのフィルタとしては、第1端面から第2端面まで延びる複数の第1セル及び第2セルを区画形成する隔壁を備え、第1セルと第2セルとが隔壁を挟んで隣接配置されており、第1セルの第1端面及び第2セルの第2端面が開口し、第1セルの第2端面及び第2セルの第1端面に目封止部が設けられたウォールフロー式の柱状ハニカム構造体(以下、「柱状ハニカムフィルタ」ともいう。)が知られている。
近年、排ガス規制強化に伴い、より厳しいPMの排出基準(PN規制:Particle Matterの個数規制)が導入されており、フィルタにはPMの捕集性能(PN捕集効率)の検査精度を高めることが要求されている。
従来の検査方法としては、300nmのメジアン径を有するスス粒子をフィルタに供給し、フィルタに供給される前後のスス粒子の数をパーティクルカウンタで測定し、その差を求める方法が知られている(特許文献1)。また、微粒子を含有する気体を柱状ハニカムフィルタの第1端面に供給するとともに、第2端面に平行なシート状の光を第2端面全体を覆うように照射し、カメラを用いて第2端面全体を撮像する方法が知られている(特許文献2)。
米国特許出願公開第2020/0254435号明細書 特許第6756939号公報
特許文献1の検査方法では、フィルタ内の場所によってスス粒子の供給量が変化し易い。これは、特許文献1の検査方法では、スス粒子が撹拌され難いため、スス粒子の供給方向に直交する面内でスス粒子の濃度分布が偏っていることに起因している。そのため、同じ製品を検査した場合でも、フィルタの向きや設置の仕方などによっては、測定値にバラツキが発生し、捕集性能の検査精度が低下してしまう。
また、特許文献2の検査方法は、シート状の光が微粒子に当たると散乱することに基づき、画像上の輝度の違いを簡易的に評価するものであるため、捕集性能の検査精度については十分とはいえない。
本発明は、上記のような問題を解決するためになされたものであり、捕集性能の検査精度が高い柱状ハニカムフィルタの検査装置及び検査方法を提供することを目的とする。
本発明者らは、柱状ハニカムフィルタの検査装置の所定の位置に気体撹拌部を設けることにより、粒子を効果的に撹拌して気体の流れ方向Xに垂直な面内におけるスス粒子の濃度分布の偏りを抑制することで捕集性能の検査精度を向上させ得ることを見出し、本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明は、柱状ハニカムフィルタを収容可能な収容部と、
気体が流通可能であり且つ前記収容部に接続される導入管及び排出管と、
粒子を発生させる粒子発生部と、
前記粒子発生部で発生した前記粒子を前記導入管に導入する粒子導入部と、
前記気体の流れ方向において前記粒子導入部の上流側の前記導入管に設置され、少なくとも前記粒子導入部から前記粒子を導入する部分の気体を撹拌する気体撹拌部と、
前記気体の流れ方向において前記粒子導入部の下流側の前記導入管及び前記排出管に設置され、前記粒子の個数を計測する粒子計測器と
を備える、柱状ハニカムフィルタの検査装置である。
また、本発明は、粒子を発生させる粒子発生工程と、
少なくとも気体撹拌部によって撹拌されている部分の気体中に、前記粒子発生工程で発生した前記粒子を導入する粒子導入工程と、
前記粒子が導入された前記気体を柱状ハニカムフィルタに供給する粒子供給工程と、
前記気体の流れ方向において前記柱状ハニカムフィルタの上流側及び下流側の前記気体中の前記粒子の個数を計測する粒子計測工程と
を含む柱状ハニカムフィルタの検査方法である。
本発明によれば、捕集性能の検査精度が高い柱状ハニカムフィルタの検査装置及び検査方法を提供することができる。
本発明の実施形態に係る柱状ハニカムフィルタの検査装置の概略図である。 本発明の実施形態に係る柱状ハニカムフィルタの検査装置に用いられる柱状ハニカムフィルタの断面図である。 図2の柱状ハニカムフィルタの端面図である。 図1における粒子導入部周辺の拡大図である。 本発明の実施形態に係る柱状ハニカムフィルタの検査装置に用いられる気体撹拌板の平面図である。 図5の気体撹拌板のa-a’線の断面図である。 本発明の実施形態に係る別の柱状ハニカムフィルタの検査装置の概略図である。
以下、本発明の実施形態について具体的に説明する。本発明は以下の実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、当業者の通常の知識に基づいて、以下の実施形態に対し変更、改良などが適宜加えられたものも本発明の範囲に入ることが理解されるべきである。
(1)柱状ハニカムフィルタの検査装置
図1は、本発明の実施形態に係る柱状ハニカムフィルタの検査装置の概略図である。
図1に示されるように、柱状ハニカムフィルタの検査装置100は、柱状ハニカムフィルタを収容可能な収容部10と、気体が流通可能であり且つ収容部10に接続される導入管20及び排出管30と、粒子を発生させる粒子発生部40と、粒子発生部40で発生した粒子を導入管20に導入する粒子導入部50と、気体の流れ方向Xにおいて粒子導入部50の上流側の導入管20に設置される気体撹拌部60と、気体の流れ方向Xにおいて粒子導入部50の下流側の導入管20及び排出管30に設置され、粒子の個数を計測する粒子計測器70a,70bとを備える。このような構成とすることにより、気体中に粒子が拡散され易くなるため、気体の流れ方向Xに垂直な面内における粒子の濃度分布の偏りを抑制することができる。そして、この濃度分布の偏りが抑制された粒子を用いて粒子計測器70a,70bで当該粒子の個数が計測されるため、捕集性能の検査精度を向上させることができる。
なお、図1では、導入管20や排出管30などの部材を水平に配置した場合の例を示しているが、これらの部材を垂直に配置してもよい点に留意すべきである。
以下、検査対象となる柱状ハニカムフィルタ、及び柱状ハニカムフィルタの検査装置100の各構成部材について詳細に説明する。
<柱状ハニカムフィルタ>
柱状ハニカムフィルタの検査装置100に用いられる柱状ハニカムフィルタは、ウォールフロー式の柱状ハニカム構造体である。柱状ハニカムフィルタは、燃焼装置、典型的には車両に搭載されるエンジンからの排ガスラインに装着されるススなどのPMを捕集するDPF及びGPFとして使用可能である。
図2及び3は、柱状ハニカムフィルタの模式的な断面図(セルが延びる方向に平行な断面図)及び端面図(第1端面の端面図)である。
図2及び3に示されるように、柱状ハニカムフィルタ1は、外周壁2と、外周壁2の内側に配置され、第1端面3aから第2端面3bまで延び、第1端面3aが開口して第2端面3bに目封止部6が設けられる複数の第1セル4aと、外周壁2の内側に配置され、第1端面3aから第2端面3bまで延び、第1端面3aに目封止部6が設けられ、第2端面3bが開口する複数の第2セル4bと、第1セル4a及び第2セル4bを区画形成する多孔質の隔壁5とを備える。第1セル4a及び第2セル4bは、隔壁5を挟んで交互に隣接配置されることにより、第1端面3a及び第2端面3bはそれぞれハニカム状を呈している。
柱状ハニカムフィルタ1の上流側の第1端面3aにススなどのPMを含む排ガスが供給されると、排ガスは第1セル4aに導入されて第1セル4a内を下流に向かって進む。第1セル4aは下流側の第2端面3bに目封止部6を有するため、排ガスは第1セル4aと第2セル4bとを区画する多孔質の隔壁5を透過して第2セル4bに流入する。PMは隔壁5を通過できないため、第1セル4a内に捕集され、堆積する。PMが除去された後、第2セル4bに流入した清浄な排ガスは第2セル4b内を下流に向かって進み、下流側の第2端面3bから流出する。
柱状ハニカムフィルタ1を構成する材料としては、特に限定されないが、多孔質セラミックスを挙げることができる。セラミックスとしては、コージェライト、ムライト、リン酸ジルコニウム、チタン酸アルミニウム、炭化珪素、珪素-炭化珪素複合材(例:Si結合SiC)、コージェライト-炭化珪素複合体、ジルコニア、スピネル、インディアライト、サフィリン、コランダム、チタニア、窒化珪素などが挙げられる。これらのセラミックスは、単独又は2種類以上を組み合わせて用いることができる。
柱状ハニカムフィルタ1は、隔壁5の表面や、その内部にPMの燃焼を補助するような触媒が担持されていてもよい。触媒としては、例えば、貴金属(Pt、Pd、Rhなど)、アルカリ金属(Li、Na、K、Csなど)、アルカリ土類金属(Ca、Ba、Srなど)、希土類(Ce、Sm、Gd、Nd、Y、Zr、Ca、La、Prなど)、遷移金属(Mn、Fe、Co、Ni、Cu、Zn、Sc、Ti、V、Crなど)などが挙げられる。
柱状ハニカムフィルタ1の端面形状は、特に限定されないが、例えば、円形、楕円形、レーストラック形及び長円形などのラウンド形状、三角形、四角形などの多角形とすることができる。なお、図示した柱状ハニカムフィルタ1は、端面形状が円形状であり、外形が円柱状の場合の例である。
セル(第1セル4a及び第2セル4b)の流路方向に垂直な断面におけるセルの形状は、特に限定されないが、四角形、六角形、八角形、又はこれらの組み合わせであることが好ましい。これらの中でも、正方形及び六角形が好ましい。セル形状をこのようにすることにより、柱状ハニカムフィルタ1に流体を流したときの圧力損失を小さくすることができる。
セル密度(単位断面積当たりのセルの数)についても特に限定されず、例えば6~2000セル/平方インチ(0.9~311セル/cm2)、更に好ましくは50~1000セル/平方インチ(7.8~155セル/cm2)、特に好ましくは100~400セル/平方インチ(15.5~62.0セル/cm2)とすることができる。
柱状ハニカムフィルタ1は、一体成形品として提供することも可能である。また、柱状ハニカムフィルタ1は、それぞれが外周壁2を有する複数の柱状ハニカムセグメントを、側面同士で接合して一体化したセグメント接合体として提供することも可能である。柱状ハニカムフィルタ1をセグメント接合体として提供することにより、耐熱衝撃性を高めることができる。
柱状ハニカムフィルタ1は、当該技術分野において公知の方法を用いて製造することができる。柱状ハニカムフィルタ1の製造方法について以下に例示的に説明する。
まず、セラミックス原料、分散媒、造孔材及びバインダーを含有する原料組成物を混練して坏土を形成した後、坏土を押出成形することにより所望の柱状ハニカム成形体に成形する。原料組成物中には分散剤などの添加剤を必要に応じて配合することができる。押出成形に際しては、所望の全体形状、セル形状、隔壁厚み、セル密度などを有する口金を用いることができる。
柱状ハニカム成形体を乾燥した後、柱状ハニカム成形体の両端面に目封止部を形成した上で目封止部を乾燥し、目封止部を有する柱状ハニカム成形体を得る。この後、柱状ハニカム成形体に対して脱脂及び焼成を実施することで柱状ハニカムフィルタ1が製造される。
セラミックス原料としては、焼成後に上述したセラミックスを形成することが可能な原料を使用することができる。セラミックス原料は、例えば、粉末の形態で提供することができる。セラミックス原料としては、コージェライト、ムライト、ジルコン、チタン酸アルミニウム、炭化珪素、窒化珪素、ジルコニア、スピネル、インディアライト、サフィリン、コランダム、チタニアなどのセラミックスを得るための原料が挙げられる。より具体的には、限定的ではないが、シリカ、タルク、アルミナ、カオリン、蛇紋石、パイロフェライト、ブルーサイト、ベーマイト、ムライト、マグネサイト、水酸化アルミニウムなどが挙げられる。セラミックス原料は、単独又は2種類以上を組み合わせて用いることができる。
DPF及びGPFなどのフィルタ用途の場合、セラミックスとしてコージェライトを好適に使用することができる。この場合、セラミックス原料としてはコージェライト化原料を使用することができる。コージェライト化原料とは、焼成によりコージェライトとなる原料である。コージェライト化原料は、アルミナ(Al23)(アルミナに変換される水酸化アルミニウムの分を含む):30~45質量%、マグネシア(MgO):11~17質量%及びシリカ(SiO2):42~57質量%の化学組成からなることが望ましい。
分散媒としては、水、又は水とアルコールなどの有機溶媒との混合溶媒などを挙げることができるが、特に水を好適に用いることができる。
造孔材としては、焼成後に気孔となるものであれば、特に限定されず、例えば、小麦粉、澱粉、発泡樹脂、吸水性樹脂、多孔質シリカ、炭素(例:グラファイト)、セラミックスバルーン、ポリエチレン、ポリスチレン、ポリプロピレン、ナイロン、ポリエステル、アクリル、フェノールなどを挙げることができる。造孔材は、単独又は2種類以上を組み合わせて用いることができる。造孔材の含有量は、焼成体の気孔率を高めるという観点からは、セラミックス原料100質量部に対して好ましくは0.5質量部以上、より好ましくは2質量部以上、更に好ましくは3質量部以上である。造孔材の含有量は、焼成体の強度を確保するという観点からは、セラミックス原料100質量部に対して好ましくは10質量部以下、より好ましくは7質量部以下、更に好ましくは4質量部以下である。
バインダーとしては、メチルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、カルボキシメチルセルロース、ポリビニルアルコールなどの有機バインダーが挙げられる。これらの中でも、メチルセルロース及びヒドロキシプロピルメチルセルロースを併用することが好適である。また、バインダーの含有量は、ハニカム成形体の強度を高めるという観点から、セラミックス原料100質量部に対して好ましくは4質量部以上、より好ましくは5質量部以上、更に好ましくは6質量部以上である。バインダーの含有量は、焼成工程での異常発熱によるキレ発生を抑制する観点から、セラミックス原料100質量部に対して好ましくは9質量部以下、より好ましくは8質量部以下、更に好ましくは7質量部以下である。バインダーは、単独又は2種類以上を組み合わせて用いることができる。
分散剤には、エチレングリコール、デキストリン、脂肪酸石鹸、ポリエーテルポリオールなどを用いることができる。分散剤は、単独又は2種類以上を組み合わせて用いることができる。分散剤の含有量は、セラミックス原料100質量部に対して0~2質量部であることが好ましい。
柱状ハニカム成形体の端面を目封止する方法は、特に限定されるものではなく、周知の手法を採用することができる。目封止部6の材料については、特に制限はないが、強度や耐熱性の観点からセラミックスであることが好ましい。セラミックスとしては、コージェライト、ムライト、ジルコン、チタン酸アルミニウム、炭化珪素、窒化珪素、ジルコニア、スピネル、インディアライト、サフィリン、コランダム、及びチタニアからなる群から選ばれる少なくとも1種を含有するセラミックス材料であることが好ましい。焼成時の膨張率を同じにでき、耐久性の向上につながるため、目封止部6はハニカム成形体の本体部分と同じ材料組成とすることが更により好ましい。
ハニカム成形体を乾燥した後、脱脂及び焼成を実施することで柱状ハニカムフィルタ1を製造することができる。乾燥工程、脱脂工程及び焼成工程の条件はハニカム成形体の材料組成に応じて公知の条件を採用すればよく、特段に説明を要しないが以下に具体的な条件の例を挙げる。
乾燥工程においては、例えば、熱風乾燥、マイクロ波乾燥、誘電乾燥、減圧乾燥、真空乾燥、凍結乾燥などの従来公知の乾燥方法を用いることができる。これらの中でも、成形体全体を迅速且つ均一に乾燥することができる点で、熱風乾燥と、マイクロ波乾燥又は誘電乾燥とを組み合わせた乾燥方法が好ましい。目封止部を形成する場合は、乾燥したハニカム成形体の両端面に目封止部を形成した上で目封止部を乾燥することが好ましい。
次に脱脂工程について説明する。バインダーの燃焼温度は200℃程度、造孔材の燃焼温度は300~1000℃程度である。したがって、脱脂工程はハニカム成形体を200~1000℃程度の範囲に加熱して実施すればよい。加熱時間は特に限定されないが、通常は、10~100時間程度である。脱脂工程を経た後のハニカム成形体は仮焼体と称される。
焼成工程は、ハニカム成形体の材料組成にもよるが、例えば仮焼体を1350~1600℃に加熱して、3~10時間保持することで行うことができる。
焼成後のハニカム成形体は、そのままフィルタとして使用してもよいが、PN捕集効率を高めるために、PMを捕集するための多孔質膜を隔壁5上に別途形成してもよい。多孔質膜の形成方法は公知の任意の方法を採用することができる。一実施形態において、多孔質膜は炭化珪素、コージェライト、アルミナ、シリカ、ムライト及びアルミニウムチタネートから選択される1種又は2種以上を合計で50質量%以上含有することができる。
<収容部10>
収容部10は、柱状ハニカムフィルタ1を収容可能な部材である。
収容部10の形状としては、特に限定されず、柱状ハニカムフィルタ1の形状に応じて適宜設定することができる。例えば、柱状ハニカムフィルタ1の外形が円柱状である場合、収容部10は円筒状とすることができる。
収容部10において、柱状ハニカムフィルタ1は、第1端面3aが導入管20側、第2端面3bが排出管30側にそれぞれ向くようにして収容される。
収容部10に用いられる材料としては、例えば、金属、セラミックスなどを用いることができる。金属としては、ステンレス鋼、チタン合金、銅合金、アルミ合金、真鍮などが挙げられる。耐久信頼性が高いという理由により収容部10の材料はステンレス鋼であることが好ましい。
<導入管20及び排出管30>
導入管20及び排出管30は、気体が流通可能であり且つ収容部10に接続される部材である。導入管20は、気体の流れ方向Xにおいて収容部10の上流側に位置する。また、排出管30は、気体の流れ方向Xにおいて、収容部10の下流側に位置する。
導入管20及び排出管30の形状としては、特に限定されず、気体の流れ方向Xに垂直な断面が円形である円筒状、当該断面が三角形、四角形、五角形、六角形などの角筒状、当該断面が楕円形の楕円筒状などにすることができる。その中でも導入管20及び排出管30は、円筒状であることが好ましい。
導入管20及び排出管30の径(外径及び内径)は、特に限定されないが、一部が拡径及び縮径していてもよい。このような構成とすることにより、例えば、他の部材と接続したり、他の部材を配置したりすることが容易になる。
導入管20及び排出管30に用いられる材料としては、例えば、金属、セラミックスなどを用いることができる。金属としては、ステンレス鋼、チタン合金、銅合金、アルミ合金、真鍮などが挙げられる。耐久信頼性が高いという理由により、導入管20及び排出管30の材料はステンレス鋼であることが好ましい。
<粒子発生部40>
粒子発生部40は、柱状ハニカムフィルタ1に導入する粒子を発生させる部分である。粒子発生部40は、粒子を含む気体を生成することができる。粒子を含む気体中の気体は、特に限定されず、例えば、空気、窒素、ヘリウム、水素、アルゴンなどが挙げられる。これらの中でも空気がコスト及び安全性の観点から好ましい。
粒子発生部40によって発生させる粒子としては、特に限定されず、スス粒子、炭素粒子、DEHS(セバシン酸ビス(2-エチルヘキシン))粒子のようなオイル粒子、NaCl粒子、ポリスチレンラテックス粒子のような樹脂粒子などが挙げられる。これらの粒子を発生させることが可能な装置は市販されているため、当該市販の装置を粒子発生部40として用いることができる。
粒子発生部40としては、特に限定されず、例えば、スス粒子を発生させることが可能なスス粒子発生器を用いることができる。スス粒子発生器は、例えば、プロパン源、窒素源及び空気源に接続されており、プロパンを不完全燃焼させることによりスス粒子を発生させることができる。
粒子発生部40によって発生させる粒子の粒度分布は、実際の排ガス中に含まれるPMの粒度分布に近いほうが検査精度を高めることができる。例えば、自動車の排ガス中に含まれるPMは、静電式粒子分級器及び凝集粒子カウンターなどにより求めた累積粒度分布における個数基準のメジアン径D50(以下、このメジアン径D50を「平均粒径」という)が50~100nmである。したがって、粒子発生部40によって発生させる粒子の平均粒径もこの範囲であることが理想的である。しかしながら、実際の排ガス中に含まれるPMの粒度分布と異なる粒度分布をもつ粒子であっても、粒径が1000nmまでは捕集メカニズムが同じであるという理由により、使用可能である。
粒子の捕集は主に以下の4つに分けられる。
(I)拡散(粒子のブラウン運動により流れとは異なる動きをして捕集される)
(II)さえぎり(流れに乗っていても物理的に接触し捕集される)
(III)沈降(大きい粒子では重力によって流れから外れ通り抜けない)
(IV)慣性(大きい粒子では流れ方向が変化してもその流れに乗りきらず衝突し捕集される)
粒径が1000nmまでの粒子では、拡散及びさえぎりが支配的であるため、これよりも小さな粒子を使用すれば実際の捕集性能を模擬可能である。
したがって、粒子発生部40によって発生させる粒子の平均粒径は、好ましくは100~1000nmである。このような範囲に粒子の平均粒径を制御することにより、捕集性能の検査精度を安定して高めることができる。
また、一般的な捕集能力を有する柱状ハニカムフィルタ1の捕集性能の検査であれば、粒子の平均粒径は上記の範囲であればよいが、捕集能力が高い柱状ハニカムフィルタ1の捕集性能を検査する場合には、平均粒径が300nm以上になると検査結果がほとんど同じになってしまい、捕集性能の詳細が得られ難い。そのため、このような場合には、粒子の平均粒径を30nm以上300nm未満とすることが好ましく、100~250nmとすることがより好ましい。このような範囲に粒子の平均粒径を制御することにより、捕集能力が高い柱状ハニカムフィルタ1を検査する場合であっても、捕集性能の詳細を得ることができるため、捕集性能の検査精度が向上する。
<粒子導入部50>
粒子導入部50は、粒子発生部40で発生した粒子を導入管20に導入する部分である。粒子導入部50と粒子発生部40とは、チューブなどの管状部材を用いて接続することができる。
粒子導入部50としては、特に限定されないが、粒子を導入管20に均一に導入する観点から、噴霧器を用いることが好ましい。
粒子導入部50における粒子の導入方向は、図4に示されるように、気体の流れ方向Xに対して、好ましくは90°を超える角度θ、より好ましくは100~180°の角度θ、更に好ましくは150~180°の角度θ、特に好ましくは180°の角度θを有する。なお、図4は、図1に示される粒子導入部50周辺の拡大図である。このように粒子の導入方向を制御することにより、気体中に粒子がより一層拡散され易くなるため、気体の流れ方向Xに垂直な面内における粒子の濃度分布の偏りを抑制する効果が高くなる。そして、この濃度分布の偏りが抑制された粒子を用いて粒子計測器70a,70bで当該粒子の個数が計測されるため、捕集性能の検査精度をより一層向上させることができる。
粒子導入部50は、気体の流れ方向Xに面する位置に粒子の吐出口を有することが好ましく、気体の流れ方向Xと対向する位置に粒子の吐出口を有することがより好ましい。このような位置に吐出口を設けることにより、気体の流れ方向Xに対して90°を超える角度θを有するように粒子を導入することができる。
粒子導入部50における粒子の導入量及び導入速度などの各種条件は、粒子導入部50の種類、導入管20のサイズなどに応じて適宜設定すればよく、特に限定されない。
<気体撹拌部60>
気体撹拌部60は、気体を撹拌する機能を有する部材である。気体撹拌部60は、気体の流れ方向Xにおいて粒子導入部50の上流側の導入管20に設置される。
気体撹拌部60としては、特に限定されないが、気体撹拌板であることが好ましい。
ここで、典型的な気体撹拌板の平面図(気体の流れ方向Xの上流側から見た平面図)を図5に示す。また、図5のa-a’線の断面図を図6に示す。
図5及び6に示されるように、気体撹拌板61は、気体の流れ方向Xに垂直な一対の平面62a,62bを有し、一対の平面62a,62bを貫通する複数の開口部63が形成されている。
気体撹拌部60として気体撹拌板61を用いることにより、気体撹拌板61の後流側(平面62b側)が負圧となり、気体の逆流が生じて再循環流が形成される。この部分に粒子導入部50から粒子を導入することにより、粒子は再循環流に巻き込まれながら気体中に拡散されるため、気体の流れ方向Xに垂直な面内における粒子の濃度分布の偏りが抑制される。その結果、検査対象の柱状ハニカムフィルタ1に均一に粒子を供給することが可能となる。さらに、気体撹拌板61は、回転羽根機構を有する撹拌装置に比べて構造が単純であり、外部電力なども必要ないため、各種コストも抑えることができる。
気体撹拌板61において、複数の開口部63は、気体撹拌板61の外周側の領域に設けられていることが好ましい。このような領域に複数の開口部63を設けることにより、気体撹拌板61の後流側で再循環流が形成され易くなるため、粒子を気体中に拡散する効果が高くなる。
ここで、気体撹拌板61の外周側の領域とは、気体撹拌板61の外周部から、気体撹拌板61の中心から外周までの径(例えば、円板状である場合は半径)の1/2までの領域を意味する。
気体撹拌板61において、複数の開口部63は開口率が5~50%であることが好ましく、10~40%であることがより好ましい。このような開口率に制御することにより、気体撹拌板61の後流側で再循環流が形成され易くなるため、粒子を気体中に拡散する効果が高くなる。
ここで、開口率とは、例えば、図5の平面図において、平面62a及び開口部63の合計面積に対する開口部63の面積の割合のことを意味する。
気体撹拌板61の後流側における再循環流は、導入管20を流通する気体の流速が速い(流量が多い)ほど形成され易くなる。したがって、気体の流量は、500~10000L/分であることが好ましい。
気体撹拌板61のサイズは、特に限定されず、気体撹拌板61が設置される導入管20のサイズに応じて適宜調整すればよい。例えば、気体撹拌板61の外径は、導入管20の内径に対応するようにすることができる。
気体撹拌板61に用いられる材料としては、例えば、金属、セラミックスなどを用いることができる。金属としては、ステンレス鋼、チタン合金、銅合金、アルミ合金、真鍮などが挙げられる。耐久信頼性が高いという理由により、気体撹拌板61の材料はステンレス鋼であることが好ましい。
気体の流れ方向Xにおける粒子導入部50と気体撹拌部60との距離は、気体撹拌部60が配置される位置の導入管20の内径の3倍以下であることが好ましく、2.5倍以下であることがより好ましい。このような範囲に粒子導入部50と気体撹拌部60との距離を制御することにより、再循環流が形成される領域に粒子を安定して導入することができるため、粒子を気体中に拡散する効果が高くなる。
気体撹拌部60によって撹拌される気体(粒子のキャリアとなる気体)としては、特に限定されず、例えば、空気、窒素、ヘリウム、水素、アルゴンなどが挙げられる。これらの中でも空気がコスト及び安全性の観点から好ましい。
<粒子計測器70a,70b>
粒子計測器70a,70bは、導入管20及び排出管30を流通する気体中の粒子の個数を計測する装置である。粒子計測器70aは、気体の流れ方向Xにおいて粒子導入部50の下流側の導入管20に配置される。また、粒子計測器70bは、排出管30に設置される。
粒子計測器70a,70bとしては、気体中に含まれる粒子の個数を計測可能なものであれば特に限定されない。ただし、捕集能力が高い柱状ハニカムフィルタ1の捕集性能を検査する場合には、上述したように平均粒径が小さい粒子を用いることが好ましい。このような平均粒径が小さい粒子の計測を行うためには、粒子計測器70a,70bは、粒径が100nm以上の粒子の個数を計測可能なものを選択することが好ましい。
粒子計測器70a,70bとしては、例えば、光学式のパーティクルカウンタ、レーザーフォトメーター、集塵計を用いることができる。これらの中でも、光学式のパーティクルカウンタを用いることが好ましい。光学式のパーティクルカウンタを用いることにより、粒子の個数を容易且つ正確に計測することができる。なお、光学式のパーティクルカウンタは市販されている(例えば、リオン株式会社製KC-24やKC-22Bなど)ため、当該市販品を粒子計測器70a,70bとして用いることができる。
気体の流れ方向Xにおける粒子導入部50と導入管20に設置された粒子計測器70aとの距離は、粒子計測器70aが配置される位置の導入管20の内径の2倍以上であることが好ましい。このような範囲に粒子計測器70aを配置することにより、気体中に含まれる粒子の個数を正確に計測することができる。
本発明の実施形態に係る柱状ハニカムフィルタ1の検査装置100は、必要に応じて、図7に示されるように、粒子発生部40と粒子導入部50との間に粒子の濃度を調整する希釈器80を更に備えることができる。このような機能を有する希釈器80は市販されている(例えば、TSI社製Model 3332など)ため、当該市販品を用いることができる。
粒子計測器70a,70bとして光学式のパーティクルカウンタを選択する場合、光学式のパーティクルカウンタは粒子によって汚染され易いため、気体中の粒子の濃度を低くすることが望ましい。そこで、粒子発生部40と粒子導入部50との間に希釈器80を設けることにより、粒子の濃度を調整することができるため、光学式のパーティクルカウンタの汚染が抑制される。
希釈器80は、粒子発生部40で発生させた粒子の濃度を2~1000倍に希釈することが好ましい。このような希釈倍率であれば、光学式のパーティクルカウンタの汚染を安定して抑制することができる。
本発明の実施形態に係る柱状ハニカムフィルタ1の検査装置100は、必要に応じて、図7に示されるように、導入管20及び排出管30に設置された粒子計測器70a,70bで計測された粒子の個数を基に粒子の捕集効率を算出する算出部90を更に備えることができる。このような機能を有する算出部90としては、コンピューターなどが挙げられる。
このような算出部90を設けることにより、リアルタイムで捕集効率を算出することができるため、検査を迅速に行うことができる。
(2)柱状ハニカムフィルタ1の検査方法
本発明の実施形態に係る柱状ハニカムフィルタ1の検査方法は、粒子発生工程(S1)と、粒子導入工程(S2)と、粒子供給工程(S3)と、粒子計測工程(S4)とを含む。これらの工程を行うことにより、柱状ハニカムフィルタ1の捕集性能の検査精度を向上させることができる。この検査方法は、上記の柱状ハニカムフィルタ1の検査装置100を用いて行うことができる。
粒子発生工程(S1)は、粒子を発生させる工程である。この工程は、柱状ハニカムフィルタ1の検査装置100において粒子発生部40を起動させることによって実施することができる。
粒子導入工程(S2)は、気体撹拌部60によって撹拌された気体中に、粒子発生工程(S1)で発生した粒子を導入する工程である。この工程は、柱状ハニカムフィルタ1の検査装置100において、粒子導入部50を用い、粒子発生部40で発生した粒子を導入管20に導入することによって行うことができる。このような方法で粒子を気体中に導入することにより、気体中に粒子が拡散され易くなるため、粒子の濃度分布の偏りを抑制することができる。
粒子導入工程(S2)における粒子の導入方向は、気体の流れ方向Xに対して90°を超える角度θを有することが好ましい。このように粒子の導入方向を制御することにより、気体中に粒子がより一層拡散され易くなるため、気体の流れ方向Xに垂直な面内における粒子の濃度分布の偏りを抑制する効果が高くなる。
粒子供給工程(S3)は、粒子が導入された気体を柱状ハニカムフィルタ1に供給する工程である。柱状ハニカムフィルタ1に供給される気体中の粒子は、濃度分布の偏りが抑制されているため、柱状ハニカムフィルタ1内における粒子の供給量を均一にすることができる。その結果、柱状ハニカムフィルタ1の向きや設置の仕方などが異なったとしても、測定値にバラツキが生じ難くなるため、捕集性能の検査精度が向上する。
粒子計測工程(S4)は、気体の流れ方向Xにおいて柱状ハニカムフィルタ1の上流側及び下流側の気体中の粒子の個数を計測する工程である。この工程は、柱状ハニカムフィルタ1の検査装置100において粒子計測器70a,70bを用いて行われる。
本発明の実施形態に係る柱状ハニカムフィルタ1の検査方法は、必要に応じて、粒子発生工程(S1)で発生した粒子の濃度を希釈する粒子濃度希釈工程(S5)を更に含むことができる。この工程は、粒子発生工程(S1)と粒子導入工程(S2)との間に実施することができ、柱状ハニカムフィルタ1の検査装置100において希釈器80を用いて行われる。
粒子濃度希釈工程(S5)は、上述したように粒子発生工程で発生させた粒子の濃度を2~1000倍に希釈することが好ましい。この工程により、粒子の濃度を調整することができるため、光学式のパーティクルカウンタの汚染が抑制される。
本発明の実施形態に係る柱状ハニカムフィルタ1の検査方法は、必要に応じて、粒子計測工程(S4)で得られた粒子の個数から粒子の捕集効率を算出する捕集効率算出工程(S6)を更に含むことができる。捕集効率は、以下の式によって算出することができる。
捕集効率[%]=(柱状ハニカムフィルタ1の上流側の気体中の粒子の個数-柱状ハニカムフィルタ1の下流側の気体中の粒子の個数)/柱状ハニカムフィルタ1の上流側の気体中の粒子の個数×100
捕集効率算出工程(S6)は、粒子計測工程(S4)の後に実施することができ、柱状ハニカムフィルタ1の検査装置100において算出部90を用いて行われる。この工程により、リアルタイムで捕集効率を算出することができるため、検査を迅速に行うことができる。
1 柱状ハニカムフィルタ
2 外周壁
3a 第1端面
3b 第2端面
4a 第1セル
4b 第2セル
5 隔壁
6 目封止部
10 収容部
20 導入管
30 排出管
40 粒子発生部
50 粒子導入部
60 気体撹拌部
61 気体撹拌板
62a,62b 平面
63 開口部
70a,70b 粒子計測器
80 希釈器
90 算出部
100 検査装置
X 気体の流れ方向

Claims (22)

  1. 柱状ハニカムフィルタを収容可能な収容部と、
    気体が流通可能であり且つ前記収容部に接続される導入管及び排出管と、
    粒子を発生させる粒子発生部と、
    前記粒子発生部で発生した前記粒子を前記導入管に導入する粒子導入部と、
    前記気体の流れ方向において前記粒子導入部の上流側の前記導入管に設置され、少なくとも前記粒子導入部から前記粒子を導入する部分の気体を撹拌する気体撹拌部と、
    前記気体の流れ方向において前記粒子導入部の下流側の前記導入管及び前記排出管に設置され、前記粒子の個数を計測する粒子計測器と
    を備える、柱状ハニカムフィルタの検査装置。
  2. 前記気体撹拌部は、前記気体の流れ方向に垂直な一対の平面を有し、前記一対の平面を貫通する複数の開口部が形成された気体撹拌板である、請求項1に記載の柱状ハニカムフィルタの検査装置。
  3. 前記粒子導入部における前記粒子の導入方向が、前記気体の流れ方向に対して90°を超える角度を有する、請求項1又は2に記載の柱状ハニカムフィルタの検査装置。
  4. 前記粒子の平均粒径が100~1000nmである、請求項1~3のいずれか一項に記載の柱状ハニカムフィルタの検査装置。
  5. 前記気体の流量が500~10000L/分である、請求項1~4のいずれか一項に記載の柱状ハニカムフィルタの検査装置。
  6. 前記粒子計測器は、粒径が100nm以上の前記粒子の個数を計測可能である、請求項1~5のいずれか一項に記載の柱状ハニカムフィルタの検査装置。
  7. 前記粒子計測器は光学式のパーティクルカウンタである、請求項1~6のいずれか一項に記載の柱状ハニカムフィルタの検査装置。
  8. 前記粒子発生部と前記粒子導入部との間に前記粒子の濃度を調整する希釈器を更に備える、請求項1~7のいずれか一項に記載の柱状ハニカムフィルタの検査装置。
  9. 前記希釈器は、前記粒子発生部で発生させた前記粒子の濃度を2~1000倍に希釈する、請求項8に記載の柱状ハニカムフィルタの検査装置。
  10. 前記導入管及び前記排出管に設置された前記粒子計測器で計測された前記粒子の個数を基に前記粒子の捕集効率を算出する算出部を更に備える、請求項1~9のいずれか一項に記載の柱状ハニカムフィルタの検査装置。
  11. 前記気体の流れ方向における前記粒子導入部と前記気体撹拌部との距離が、前記気体撹拌部が配置される位置の前記導入管の内径の3倍以下である、請求項1~10のいずれか一項に記載の柱状ハニカムフィルタの検査装置。
  12. 前記気体の流れ方向における前記粒子導入部と前記導入管に設置された前記粒子計測器との距離が、前記粒子計測器が配置される位置の前記導入管の内径の2倍以上である、請求項1~11のいずれか一項に記載の柱状ハニカムフィルタの検査装置。
  13. 粒子を発生させる粒子発生工程と、
    少なくとも気体撹拌部によって撹拌されている部分の気体中に、前記粒子発生工程で発生した前記粒子を導入する粒子導入工程と、
    前記粒子が導入された前記気体を柱状ハニカムフィルタに供給する粒子供給工程と、
    前記気体の流れ方向において前記柱状ハニカムフィルタの上流側及び下流側の前記気体中の前記粒子の個数を計測する粒子計測工程と
    を含む柱状ハニカムフィルタの検査方法。
  14. 前記気体撹拌部は、前記気体の流れ方向に垂直な一対の平面を有し、前記一対の平面を貫通する複数の開口部が形成された気体撹拌板である、請求項13に記載の柱状ハニカムフィルタの検査方法。
  15. 前記粒子導入工程における前記粒子の導入方向が、前記気体の流れ方向に対して90°を超える角度を有する、請求項13又は14に記載の柱状ハニカムフィルタの検査方法。
  16. 前記粒子の平均粒径が100~1000nmである、請求項13~15のいずれか一項に記載の柱状ハニカムフィルタの検査方法。
  17. 前記気体の流量が500~10000L/分である、請求項13~16のいずれか一項に記載の柱状ハニカムフィルタの検査方法。
  18. 前記粒子計測工程は、粒径が100nm以上の前記粒子の個数を計測する、請求項13~17のいずれか一項に記載の柱状ハニカムフィルタの検査方法。
  19. 前記粒子の個数が光学式のパーティクルカウンタを用いて計測される、請求項13~18のいずれか一項に記載の柱状ハニカムフィルタの検査方法。
  20. 前記粒子発生工程で発生した前記粒子の濃度を希釈する粒子濃度希釈工程を更に含む、請求項13~19のいずれか一項に記載の柱状ハニカムフィルタの検査方法。
  21. 前記粒子濃度希釈工程は、前記粒子発生工程で発生させた前記粒子の濃度を2~1000倍に希釈する、請求項20に記載の柱状ハニカムフィルタの検査方法。
  22. 前記粒子計測工程で得られた前記粒子の個数から前記粒子の捕集効率を算出する捕集効率算出工程を更に含む、請求項13~21のいずれか一項に記載の柱状ハニカムフィルタの検査方法。
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