JP7679155B2 - 水素製造/貯蔵システム - Google Patents

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Description

この発明は、水力発電で得た電気エネルギを用いて水素を製造及び貯蔵することができる水素製造/貯蔵システムに関するものである。
水素は、水を分解して得られることから、水素供給箇所の多くは、海水の利用が可能な海に近い場所に建設される。そして、海水を水素と酸素に分解する装置を駆動させる電力としては、火力発電所等で得られる商用の電力や風車型の風力発電装置で得られる電力が用いられる。
しかし、陸地、特に、日本では、常に風が吹いている地域は少なく、また、風の強さも不安定である。このため、充分な水素を供給することが難しい。
そこで、風力発電を、常に風の吹く洋上等の場所で行って、充分な水素の製造及び貯蔵が行える水素製造/貯蔵システムが提案されている(例えば、特許文献1及び特許文献2参照)。
このシステムでは、風力による発電システムと、この風力発電システムで得た電力で水を電気分解して水素を製造する水素製造装置と、水素製造装置で得た水素を貯蔵するタンクとを、1つの船体に設けて、1隻の「水素製造船」を構成している。
これにより、この水素製造船を強い風力が得られる洋上まで航行して、充分な水素を製造することができる。そして、製造した水素を、水素製造船に貯蔵して所定の陸上までに輸送することができる。
特開2006-177264号公報 特開2022-113171号公報
しかし、上記した従来の水素製造/貯蔵システムは、風力を主力として、発電する構成であるので、潮流等と比べて、所望強さの風力を安定的に得ることができない。また、強く安定した風力を得るためには、風車や帆が風向きと対向するように水素製造船を動かしながら調整する必要がある。洋上の風向きの変化は潮流の変化と比べて多様であり、かかる風向きの変化への対応操作が難しく、煩雑であった。
この発明は、上述した課題を解決するためになされたもので、潮流を利用することにより、洋上での安定した水力発電が可能で且つ水力発電で得た電気を用いて水素製造及び貯蔵が可能な水素製造/貯蔵システムを提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、第1の発明は、水流圧に対応した回転力を出力可能な出力軸を有する水力駆動装置と、出力軸の回転力を受けて発電動作を行う発電装置と、これら水力駆動装置及び発電装置が取り付けられた取付体と、水素を海水から製造して貯蔵可能な水素製造船とを備えた水素製造/貯蔵システムであって、水力駆動装置は、取付体の一方端部側に回転自在に取り付けられた第1の回転体と、その回転中心軸が第1の回転体の回転中心軸と平行になるように取付体の他方端部側に回転自在に取り付けられた第2の回転体と、第1の回転体と第2の回転体とに巻き付けられた無端ベルトと、各抵抗部材が水流圧を受けるための凹状の受圧面部を有し且つ無端ベルトの表面に所定の間隔で立設された複数の第1の抵抗部材と、その回転中心軸が第1及び第2の回転体の回転中心軸と平行な状態で、第1の回転体と第2の回転体と無端ベルトとの間に配設され、且つ取付体に取り付けられた複数の補助回転体と、を備え、発電装置は、水力駆動装置の出力軸の回転力を回転軸で受けて発電動作を行う発電機を備え、水力駆動装置は、第1の回転体及び第2の回転体の少なくとも回転中心軸が水面の上方に位置し、且つ無端ベルトのうち第1の回転体及び第2の回転体よりも下側の無端ベルト部分に位置する複数の第1の抵抗部材が水中内に完没するように、取付体に取り付けられており、水素製造船は、海水を略真水にした後、真水を発電装置で発電された電気を用いて電気分解することにより、水素を製造する水素製造装置と、水素製造装置で製造した水素を貯蔵する水素貯蔵装置とを備えている構成とした。
かかる構成により、水素製造船を動かして、水力駆動装置と発電装置を、取付体と一体に所望の洋上位置まで移動させることができる。
そして、水素製造船を当該洋上に停留させて、水力駆動装置と発電装置とを、取付体と共に当該洋上位置に固定することができる。
これにより、海中に完没した複数の第1の抵抗部材が、水流圧を受け、無端ベルトが巻き付けられた第1の回転体と第2の回転体とが、潮流方向に回転する。そして、その回転力が水力駆動装置の出力軸に出力され、発電装置に伝達されて、発電動作が行われる。
発電装置で発電された電気は、水素製造船の水素製造装置に送電される。すると、水素製造装置が、この送られてきた電気を用いて、海水を吸い上げ、略真水に濾過する。水素製造装置は、この真水を電気分解して、水素を製造する。そして、水素貯蔵装置が、水素製造装置で製造された水素を貯蔵する。
流れが弱まった場合等、潮流に変化が生じた場合には、水素製造船を再駆動させて、所望の潮流が生じている洋上まで移動する。そして、水素製造船を当該洋上に再度停留させることで、当該洋上での水素の製造/貯蔵作業を行うことができる。
そして、水素貯蔵装置への貯蔵が完了したときは、水素製造船を駆動させて、貯蔵した水素を陸上の水素供給所まで輸送することができる。
第2の発明は、第1の発明に係る水素製造/貯蔵システムにおいて、取付体が、水素製造船の船体に設けられている構成とした。
かかる構成により、水力駆動装置と発電装置が設けられた取付体を、水素製造船と一体に、所望の洋上位置まで容易に移動させることができる。つまり、取付体に設けられた水力駆動装置と発電装置を、潮流のある場所ならどこにでも移動可能であり、しかも、水素製造船の移動時においても発電装置から水素製造船に電力を供給することができる。
第3の発明は、第1の発明に係る水素製造/貯蔵システムにおいて、取付体が、水素製造船とは別体の浮体具に設けられている構成とした。
かかる構成により、潮流の方向等の変化が激しい洋上においても、水素製造船の向きを、水力駆動装置及び発電装置が設けられた取付体と一体に変化させる必要がない。つまり、取付体が設けられた浮体具だけを、潮流の方向に合わせて変化させるだけで、対応することができる。
また、必要なときには、水素製造船だけを、陸上の水素貯蔵所等に帰航させることができる。
第4の発明は、第1の発明に係る水素製造/貯蔵システムにおいて、発電装置で発電された電気を蓄電可能な蓄電装置が、水素製造船又は取付体のいずれかに設けられている構成とした。
かかる構成により、発電装置で発電された電気を、水素製造船又は取付体のいずれかに設けられた蓄電装置に蓄電することができる。そして、蓄電装置に蓄電された電気を、水素製造装置や水素貯蔵装置の電源として用いることができる。
第5の発明は、第1の発明に係る水素製造/貯蔵システムにおいて、第1の抵抗部材が、可撓性素材で形成された受圧面部と、受圧面部を無端ベルトの表面に起立させて支持する支持部材とで形成されている構成とした。
かかる構成により、水力駆動装置の第1の抵抗部材は、流れに対向する受圧面部で水流圧を受けて、第1の回転体及び第2の回転体を回転させる。そして、潮流の方向が変わった場合には、可撓性素材で形成された受圧面部が流れ方向に撓む。この結果、受圧面部が流れに対向するように変化し、水流圧を受けて、第1の回転体及び第2の回転体を回転させる。
すなわち、この発明によれば、潮流の向きの変化に応じて、第1の抵抗部材の受圧面部の向きが変わる。したがって、潮流の向きが変わった場合に、水力駆動装置や発電装置の向きを、潮流の向きに合わせて変えることなく、発電動作を継続させることができる。
第6の発明は、第1の発明に係る水素製造/貯蔵システムにおいて、第1の抵抗部材が、互いに背中合わせに接合された1対の受圧面部と、これら1対の受圧面部を無端ベルトの表面に起立させて支持する支持部材とで形成されている構成とした。
かかる構成により、潮流方向が変わっても、互いに背中合わせに接合された1対の受圧面部のうち、流れの方向に対向する受圧面部が潮流を捉えるので、水力駆動装置や発電装置の向きを変えることなく、発電動作を継続させることができる。
第7の発明は、第5の発明又は第6の発明に係る水素製造/貯蔵システムにおいて、水力駆動装置の出力軸と発電機の回転軸との間に、水力駆動装置の出力軸の回転方向に対する発電機の回転軸の回転方向を同一方向又は逆方向に変換可能な回転方向変換器を設けた構成とする。
かかる構成により、潮流の方向に変化がない場合には、水力駆動装置の出力軸の回転方向に対する発電機の回転軸の回転方向を、回転方向変換器によって、例えば同一方向に設定することができる。そして、潮流の方向が逆転した場合には、水力駆動装置の出力軸の回転方向に対する発電機の回転軸の回転方向を、回転方向変換器によって、逆方向に設定することができる。
第8の発明は、第1の発明に係る水素製造/貯蔵システムにおいて、複数の補助回転体の中の1つ以上の補助回転体が、他の補助回転体よりも下方に位置決めされて、無端ベルトの下側の無端ベルト部分が、水深方向に略くの字状に湾曲している構成とした。
かかる構成により、海中に完没した複数の第1の抵抗部材が、水流圧を受けると、無端ベルトが巻き付けられた第1の回転体と第2の回転体とが、水流圧方向に回転し、その回転力が水力駆動装置の出力軸に出力される。このとき、無端ベルトの下側の無端ベルト部分が、海中の深さ方向に略くの字状に湾曲しているので、海中に完没した複数の第1の抵抗部材が、水流圧を効率的に受けることができる。そして、その回転力が、発電装置に伝達される。
第9の発明は、第8の発明に係る水素製造/貯蔵システムにおいて、複数の補助回転体のうち最下流に位置する補助回転体が、他の補助回転体よりも下方に位置されている構成とした。
かかる構成により、複数の第1の抵抗部材が、水流圧を効率的に確保することができ、この結果、極めて大きな電力を発電することができる。
すなわち、上記下方に位置する補助回転体よりも上流側に位置する複数の第1の抵抗部材が、水流圧を強く受ける。そして、上記下方に位置する補助回転体よりも下流側に位置する複数の第1の抵抗部材が受ける水流圧は、弱い。
しかし、この発明では、複数の補助回転体のうち最下流に位置する補助回転体が、他の補助回転体よりも下方に位置している。このため、ほぼ全ての第1の抵抗部材が強い水流圧を効率的に受けることができ、その結果、極めて大きな電力を発電することができる。
第10の発明は、第8の発明に係る水素製造/貯蔵システムにおいて、複数の補助回転体のうち略中央に位置する補助回転体が、他の補助回転体よりも下方に位置されている構成とした。
かかる構成により、上記下方に位置させた補助回転体よりも上流に位置する複数の第1の抵抗部材が、水流圧を受けて、第1の回転体と第2の回転体と無端ベルトとを回転させることになる。したがって、例えば、海水が左から右に流れている場合、下方に位置している補助回転体よりも左側に位置する複数の第1の抵抗部材がその水流圧を受け、右側に位置する複数の第1の抵抗部材は水流圧をほとんど受けない。しかし、潮流が、右から左に変化した場合、下方に位置している補助回転体よりも右側に位置する複数の第1の抵抗部材がその水流圧を受け、左側に位置する複数の第1の抵抗部材は水流圧をほとんど受けない。このとき、複数の補助回転体のうち略中央に位置する補助回転体が、他の補助回転体よりも下方に位置されているので、この補助回転体よりも左側に位置する第1の抵抗部材の数と補助回転体よりも右側に位置する第1の抵抗部材とは、ほぼ同数である。したがって、例えば、第5の発明又は第6の発明の第1の抵抗部材を適用することで、左方向からの水流圧によって得られる回転エネルギと右方向からの水流圧によって得られる回転エネルギとが、ほとんど同じになり、潮流の方向が変化しても、常にほぼ同じ大きさの電力を得ることができる。
第11の発明は、第1の発明に係る水素製造/貯蔵システムにおいて、複数の補助回転体は、取付体に上下動自在に取り付けられている構成とした。
以上詳しく説明したように、この発明の水素製造/貯蔵システムは、潮流を利用して、発電することができる構成であるので、従来の風力を利用して発電するシステムと比べて、大きな電力を安定的に発電することができる。この結果、安定的に充分な水素を製造及び貯蔵することができる、という優れた効果がある。
また、第2の発明によれば、水力駆動装置と発電装置が設けられた取付体を、水素製造船と一体に、所望の洋上位置まで容易且つ迅速に移動させることができる、という効果がある。。
また、第3の発明によれば、取付体が設けられた浮体具と水素製造船とを、互いを拘束することなく、略自由に移動させることができるので、発電、水素製造及び水素貯蔵作業の自由度を高めることができる、という効果がある。
さらに、第4の発明によれば、発電した電気を蓄電装置に蓄電しておき、必要なときに、その電気を使用することができる、という効果がある。
この発明の第1実施例に係る水素製造/貯蔵システムを示す斜視図である。 水素製造/貯蔵システムを示す側面図である。 水素製造/貯蔵システムを示す正面図である。 水力駆動装置と発電装置と取付体とを示す分解斜視図である。 水力駆動装置と発電装置とが取付体に取り付けられた状態を示す側面図である。 水力駆動装置と発電装置とが取付体に取り付けられた状態を示す平面図である。 第1の抵抗部材を示す斜視図である。 図7の矢視B-B断面図である。 補助回転体を1対の油圧ジャッキによって支持している状態を示す斜視図である。 油圧ジャッキの取付状態を説明するための部分断面図である。 無端ベルトの弛み修正状態を示す側面図である。 第1の回転体又は第2の回転体を用いた弛み修正構造の一例を示す部分側面図である。 第1の回転体又は第2の回転体を用いた弛み修正構造の他の例を示す部分側面図である。 取付体の改良例を示す斜視図である。 水素製造船の水素製造装置と水素貯蔵装置とを説明するための概略断面図である。 この発明の第2実施例に係る水素製造/貯蔵システムに適用される水素製造船の概略断面図である。 この発明の第3実施例に係る水素製造/貯蔵システムに適用される水素製造船の概略断面図である。 この発明の第4実施例に係る水素製造/貯蔵システムの要部を示す断面図である。 この実施例に適用される回転方向変換器を説明するための平面図である。 この発明の第5実施例の要部である第1の抵抗部材を示す斜視図である。 実施例の動作を説明するための側面図である。 この発明の第6実施例に係る水素製造/貯蔵システムの要部を示す側面図である。 本実施例の改良例を説明するための要部側面図である。 この発明の第7実施例に係る水素製造/貯蔵システムの要部を示す側面図である。 この実施例の改良例を示す要部側面図である。 この発明の第8実施例に係る水素製造/貯蔵システムを示す正面図である。 浮体具の斜視図である。 この発明の第9実施例に係る水素製造/貯蔵システムを示す正面図である。 第9実施例に係る水素製造/貯蔵システムを示す平面図である。 この発明の第10実施例に係る水素製造/貯蔵システムを示す正面図であり、図30の(a)は、取付体を2基備えたシステムを示し、図30の(b)は、補助具を備えたシステムを示し、図30の(c)は、水素製造船を2艘備えたシステムを示す。
以下、この発明の最良の形態について図面を参照して説明する。
(実施例1)
図1は、この発明の第1実施例に係る水素製造/貯蔵システムを示す斜視図であり、図2は、水素製造/貯蔵システムを示す側面図であり、図3は、水素製造/貯蔵システムを示す正面図である。
図1に示すように、この実施例の水素製造/貯蔵システム1は、水力駆動装置2と発電装置3と取付体4と水素製造船5とを備えている。
水力駆動装置2と発電装置3とは、取付体4に取り付けられており、取付体4は、図2及び図3に示すように、ブラケット10によって、水素製造船5の横側部に固定されている。
水力駆動装置2は、水流圧に対応した回転力を出力するための装置であり、第2の回転体20Bのシャフト部20bを出力軸としている。
この水力駆動装置2は、図1に示すように、第1の回転体20Aと第2の回転体20Bと無端ベルト21と複数の第1の抵抗部材22と複数の補助回転体20C~20Gとを有しており、これらの部材は取付体4に組み付けられている。
図4は、水力駆動装置2と発電装置3と取付体4とを示す分解斜視図であり、図5は、水力駆動装置2と発電装置3とが取付体4に取り付けられた状態を示す側面図であり、図6は、水力駆動装置2と発電装置3とが取付体4に取り付けられた状態を示す平面図である。
図4に示すように、取付体4は、支持板40と基台41とで構成されている。
支持板40は、長方形の格子板であり、1対の軸受部42と1対の軸受部43とが、支持板40の前側(図の左側)及び後側(図の右側)にそれぞれ立設されている。そして、5枚の長板状の橋部44が、支持板40のほぼ中央部に列設されている。
一方、基台41は、上フレーム45と下フレーム46と柱フレーム47とで形成された直方形のフレーム体であり、平面視において、支持板40と同じ大きさの長方形をなす。
図5及び図6に示すように、支持板40は、この基台41の上フレーム45に載置され、図示しないボルトとナットにより、基台41上に固定されている。これにより、支持板40の強度が、基台41によって補強されている。
第1の回転体20Aは、この取付体4の前方端部側に回転自在に取り付けられ、第2の回転体20Bは、その回転中心軸が第1の回転体20Aの回転中心軸と平行になるように、取付体4の後方端部側に回転自在に取り付けられている。
具体的には、図4に示すように、第1の回転体20Aは、回転中心軸としてのシャフト部20aを有し、このシャフト部20aの両端部が、支持板40の1対の軸受部42に回転自在に取り付けられている。また、第2の回転体20Bは、第1の回転体20Aと同形であり、第1の回転体20Aと同様に回転中心軸としてのシャフト部20bを有している。そして、このシャフト部20bの両端部が、1対の軸受部43に回転自在に取り付けられている。
無端ベルト21は、このような第1の回転体20Aと第2の回転体20Bとに巻き付けられている。
無端ベルト21は、幅広の帯状体であり、多層構造のゴム部材、合成樹脂、金属製チェーンベルト等で形成することができる。この無端ベルト21の表面には、複数の第1の抵抗部材22が、凹状の受圧面部22A(図7参照)を無端ベルト21の長さ方向に向けた状態で、等間隔で立設されている。
図7は、第1の抵抗部材を示す斜視図であり、図8は、図7の矢視B-B断面図である。
これらの図に示すように、各第1の抵抗部材22は、受圧面部22Aと、この受圧面部22Aを保持する支持部材22Bとによって構成されている。
受圧面部22Aは、水流圧を受けるための部分であり、断面弧状に凹んでいる。受圧面部22Aの長さは、無端ベルト21の幅に対応して設定されている。受圧面部22Aの材質は任意であるが、この実施例では、凹状に湾曲された金属板を適用した。
支持部材22Bは、枠部22b1と、この枠部22b1の両端に形成された固定部22b2,22b2とを有している。枠部22b1は、無端ベルト21の幅方向に沿って配置され、固定部22b2は、無端ベルト21にビス等により固定されている。
そして、受圧面部22Aが枠部22b1内に嵌められ、その上端22a1と下端22a2とが、枠部22b1に固着されている。
図4~図6に示すように、複数の補助回転体20C~20Gは、後述する中心軸としてのシャフト部20c~20gを平行にした状態で、第1及び第2の回転体20A,20Bと無端ベルト21の間に配設されている。そして、各補助回転体20C(20D~20G)は、取付体4に取り付けられた油圧ジャッキ6によって上下動自在に支持されている。
図9は、補助回転体20C(20D~20G)を1対の油圧ジャッキ6によって支持している状態を示す斜視図であり、図10は、油圧ジャッキ6の取付状態を説明するための部分断面図である。
図9に示すように、油圧ジャッキ6は、一般的な周知のジャッキであり、シリンダ61とラム62とで構成されている。シリンダ61内の油圧を、図示しないレバーを操作して調整することにより、ラム62を上下させることができる。
この実施例では、1対の油圧ジャッキ6が、対向配置され、各補助回転体20C(20D~20G)のシャフト部20c(20d~20g)の両端が、1対の油圧ジャッキ6のラム62の先端部に回動自在に取り付けられている。
図10に示すように、補助回転体20C(20E,20G)を支持する1対の油圧ジャッキ6は、取付体4を構成する支持板40の橋部44に、下向きに取り付けられ、補助回転体20D(20F)を支持する1対の油圧ジャッキ6は、橋部44に、上向きに取り付けられている。
具体的には、補助回転体20C(20E,20G)を支持する1対の油圧ジャッキ6においては、孔44aが、支持板40の橋部44に開けられ、ラム62が、孔44aに下向きに挿通されると共に、シリンダ61の肩部が、橋部44の上面に固定されている。そして、シャフト部20c(20e,20g)が、橋部44の下側に延出しているラム62の先端部に回動自在に取り付けられている。
一方、補助回転体20D(20F)を支持する1対の油圧ジャッキ6においては、ラム62が上向きにされた状態で、シリンダ61の尻部が、橋部44に固定されている。そして、シャフト部20d(20f)が、上向きのラム62の先端部に回動自在に取り付けられている。
これにより、油圧ジャッキ6のラム62を上下動させることで、無端ベルト21(図5参照)を、各補助回転体20C(20D~20G)によって、部分的に押し上げ又は押し下げることができるようになっている。
この実施例では、図5に示すように、全ての油圧ジャッキ6のラム62がシリンダ61内に引き込まれた状態にされ、無端ベルト21の上側ベルト部21Aと下側ベルト部21Bが、補助回転体20C~20Gによって、水平に保持されている。
図11は、無端ベルト21の弛み修正状態を示す側面図である。
図5に示すような状態で、第1及び第2の回転体20A,20Bを長時間稼働させていると、弛みが無端ベルト21に発生する。そのような場合には、図11に示すように、補助回転体20D,20Fの双方又は一方を、油圧ジャッキ6によって上昇させることで、無端ベルト21の弛みを修正することができる。
図12は、第1の回転体20A又は第2の回転体20Bを用いた弛み修正構造の一例を示す部分側面図であり、図13は、第1の回転体20A又は第2の回転体20Bを用いた弛み修正構造の他の例を示す部分側面図である。
無端ベルト21の弛みを修正する技術は、図11に示した技術だけでなく、第1の回転体20A又は第2の回転体20Bに工夫を加えた技術によっても可能である。
例えば、図12の(a)に示すように、軸受部42(又は43)を取付体4の支持板40に回動可能に取り付ける。そして、図12の(b)に示すように、軸受部42(又は43)を回転させて、第1の回転体20A(又は第2の回転体20B)を取付体4の前方側(又は後方側)に動かすことにより、無端ベルト21の弛みを解消することができる。
また、図13の(a)に示すように、軸受部42(又は43)を取付体4の支持板40にスライド可能に取り付ける。そして、図13の(b)に示すように、軸受部42(又は43)をガイド溝40aに沿ってスライドさせて、第1の回転体20A(又は第2の回転体20B)を取付体4の前方側(又は後方側)にスライドさせることにより、無端ベルト21の弛みを解消することができる。
図1に示した発電装置3は、水力駆動装置2の出力軸の回転力を受けて発電動作を行う装置である。
具体的には、図4及び図6に示すように、発電装置3は、傘歯車31,32でなるギア機構と発電機30とで構成されており、水力駆動装置2の出力軸としてのシャフト部20bの一方端部が、噛み合った傘歯車31,32を介して発電機30の回転軸30aに連結されている。そして、これらギア機構と発電機30とが、取付体4の上面に組み付けられ固定されている。
以上のように、水力駆動装置2と発電装置3とが取り付けられた取付体4は、図1及び図3に示したブラケット10により、水素製造船5の横側部に固定されている。
具体的には、図3の囲み破線A内に示すように、ブラケット10は水平な固定部11とU字状のフック部12とを有している。固定部11は、ボルト13とナット14とによって水素製造船5の甲板に固定されている。そして、フック部12は、取付体4の上フレーム45(基台41)に係合されている。
図14は、取付体4の改良例を示す斜視図である。
図4に示したように、取付体4は、支持板40と基台41とで構成され、基台41は、上フレーム45と下フレーム46と柱フレーム47とで形成された直方形のフレーム体である。
したがって、基台41の側部が開いており、横波が基台41の開口から浸入して、水力駆動装置2が、この横波を強く受ける場合がある。このような場合には、図14に示すように、基台41の柱フレーム47を平板状の防波フレーム47’に変えた取付体4を用いることで、横波を防波フレーム47’によってブロックすることができる。
なお、防波フレーム47’は、基台41の両側面でなく、一方の側面のみに設けても良い。
図1において、水素製造船5は、海水から水素を製造して、貯蔵するための船であり、水素製造装置51と水素貯蔵装置52とを船内に備えている。さらに、水素製造船5には、蓄電装置50が搭載されており、発電装置3の発電機30で発電された電気を、この蓄電装置50に蓄電することができるようになっている。
具体的には、蓄電装置50は、交流/直流変換器50aと蓄電池50bとを有しており、発電装置3の発電機30からのケーブル30bを、蓄電装置50の交流/直流変換器50aに接続することができるようになっている。そして、この交流/直流変換器50aの出力部は、蓄電池50bの入力部に電気的に接続されている。
これにより、発電機30によって生成された交流電気が、交流/直流変換器50aによって直流に変換された後、蓄電池50bに蓄電される。
図15は、水素製造船5の水素製造装置51と水素貯蔵装置52とを説明するための概略断面図である。
図15に示すように、水素製造装置51は、海水Wから水素H2を製造するための装置であり、海水ポンプ51aと真水(純水)製造器51bと電気分解装置51cとで構成されている。
つまり、海水ポンプ51aが洋上の海水Wを吸い上げ、真水製造器51bがこの吸い上げた海水Wを真水(純水)W’にした後、電気分解装置51c、がこの真水W’を電気分解して、水素H2を取り出す。
水素貯蔵装置52は、水素製造装置51で製造した水素H2を貯蔵するための装置であり、タンク状を成す。水素H2を貯蔵する方法としては、製造した水素H2を高圧化水素法や液化水素法、及び有機ケミカルハイドロイド法等があるが、この実施例では、有機ケミカルハイドロイド法を適用する。
次に、この実施例の水素製造/貯蔵システム1の作用及び効果についてついて説明する。
図1に示すように、水力駆動装置2と発電装置3とが、取付体4に組み付けられ、取付体4がブラケット10を通じて水素製造船5の横側部に固定されているので、水素製造船5を駆動させることにより、水力駆動装置2と発電装置3を遠くの洋上位置まで移動させることができる。
所望の洋上に到達したら、図2に示すように、水素製造船5を当該洋上に停留させる。この際、取付体4の前方側(図2の左方側)を潮流に対向するように、水素製造船5の向きを決定する。
また、取付体4を海水W中に所定深さだけ沈めることによって、水力駆動装置2における無端ベルト21の下側ベルト部21Bに位置する複数の第1の抵抗部材22を海水W中に完没させることができる。
ところで、第1の回転体20Aのシャフト部20aと第2の回転体20Bのシャフト部20bが、海水W中に位置すると、第1及び第2の回転体20A,20Bが海水Wの波を被り、その円滑な回転が阻害される。したがって、第1の回転体20Aのシャフト部20aと第2の回転体20Bのシャフト部20bが、海面Sの上方に位置するように、取付体4の沈み深さを設定する。
このような取付体4の沈み深さの設定は、水素製造船5が出航する前に予め行っておくことができる。勿論、かかる設定を出航前には行わず、所望の洋上に到達した後、行っても良い。
このような状態で、水素製造船5を停留させておくと、海水Wが取付体4の前方側から後方側に向かって流れるので、水流圧が、下側ベルト部21Bにある複数の第1の抵抗部材22に加わる。これにより、無端ベルト21が巻き付けられた第1の回転体20Aと第2の回転体20Bとが、潮流方向に回転する。そして、その回転力は、水力駆動装置2の出力軸であるシャフト部20bから出力し、傘歯車31,32でなるギア機構(図4及び図6参照)を介して発電装置3の発電機30に伝わる。
この結果、発電機30が発電動作し、発電された交流電流が、図1に示すケーブル30bを通じて水素製造船5の蓄電装置50に伝わる。そして、この交流電流が、交流/直流変換器50aによって、直流電流に変換された後、蓄電池50bに蓄電される。
水素製造船5の蓄電池50bに蓄電された電気は、水素製造装置51と水素貯蔵装置52の動力として活用することができる。また、 水素製造船5の動力に電気を用いている場合には、蓄電された電気をその動力として用いることができる。
つまり、電気を蓄電池50bから水素製造装置51に供給することにより、水素製造装置51の海水ポンプ51aが海水Wを吸い上げ、真水製造器51bが海水Wを真水W’した後、電気分解装置51cが水素H2を真水W’から抽出する。
そして、電気を蓄電池50bから水素貯蔵装置52に供給することにより、水素製造装置51で製造された水素H2が図示しないタンク内に貯蔵される。
水素貯蔵装置52への貯蔵が完了したときは、水素製造船5を駆動させて、貯蔵した水素H2を陸上の水素供給所まで輸送する。
また、発電作業中に、流れが弱まった場合等、潮流に変化が生じた場合には、水素製造船5を再駆動させて、所望強さの潮流が生じている洋上まで移動する。そして、水素製造船5を当該洋上に再度停留させることで、水素の製造/貯蔵作業を行うことができる。
以上のように、この実施例の水素製造/貯蔵システム1によれば、水素製造船5で移動可能な場所ならば、水素製造及び水素貯蔵作業をいかなる場所でも行うことができる。したがって、季節で変化する潮流の流れの変化に対応して、水素製造船5を最適の場所に移動させ、水素製造及び水素貯蔵作業を行うことができるので、従来の風力を利用して発電するシステムと比べて、水素製造及び水素貯蔵を安定的に行うことができる。
なお、上記したように、水素製造/貯蔵システム1による水素製造及び水素貯蔵作業は、水素製造船5を所望の洋上で停留させた状態で行うのが通常である。
しかし、水力駆動装置2と発電装置3によって発電した電気又は蓄電装置50に蓄えてある電気を、水素製造船5の水素製造装置51と水素貯蔵装置52とに供給することで、水素製造船5を運航させながら、同時に、水素製造及び水素貯蔵作業も行うことができる。
(実施例2)
次に、この発明の第2実施例について説明する。
図16は、この発明の第2実施例に係る水素製造/貯蔵システムに適用される水素製造船5の概略断面図である。
図16に示すように、この実施例に適用される水素製造船5は、蓄電装置50が搭載されていない。
すなわち、コネクタ50cが水素製造船5上に設けられ、発電装置3の発電機30からのケーブル30b(図1参照)がこのコネクタ50cの入力端に電気的に接続されている。そして、コネクタ50cの出力端が、配線50dを通じて、水素製造装置51や水素貯蔵装置52に電気的に接続されている。
これにより、発電装置3の発電機30で発電された交流電流を、図1に示すケーブル30bとコネクタ50cと交流/直流変換器50aとを通じて水素製造船5の水素製造装置51と水素貯蔵装置52とに直接供給することができる。
その他の構成作用及び効果は、上記第1実施例と同様であるので、その記載は省略する。
(実施例3)
次に、この発明の第3実施例について説明する。
図17は、この発明の第3実施例に係る水素製造/貯蔵システムに適用される水素製造船5の概略断面図である。
図17に示すように、この実施例に適用される水素製造船5は、コネクタ50cと蓄電装置50との双方を搭載している。
すなわち、ケーブル30bが発電装置3の発電機30から2対引き出され、一方のケーブル30bがコネクタ50cの入力端に電気的に接続されると共に、他方のケーブル30bが蓄電装置50に電気的に接続されている。
これにより、発電装置3の発電機30で発電された交流電流を、図1に示すケーブル30bとコネクタ50cと交流/直流変換器50aとを通じて水素製造船5の水素製造装置51と水素貯蔵装置52とに直接供給することができると同時に、蓄電装置50の交流/直流変換器50aを通じて蓄電池50bに蓄電することができる。
その他の構成作用及び効果は、上記第1実施例及び第2実施例と同様であるので、その記載は省略する。
(実施例4)
次に、この発明の第4実施例について説明する。
図18は、この発明の第4実施例に係る水素製造/貯蔵システムの要部を示す断面図であり、図19は、この実施例に適用される回転方向変換器を説明するための平面図である。
この実施例では、可撓性構造の第1の抵抗部材22と回転方向変換器3Aとを備えている点が、上記第1実施例と異なる。
図18に示すように、この実施例に適用される第1の抵抗部材22は、可撓性素材で形成された受圧面部22Cと、受圧面部22Cを支持する支持部材22Bとで構成されている。
受圧面部22Cは、可撓性素材で形成されていれば良く、布製、合成繊維製、合成樹脂性等、その種類は任意である。この実施例では、受圧面部22Cとして、布製のものを適用した。
かかる構成により、水流圧が、一点鎖線で示す矢印方向から実線で示す受圧面部22Cに加わると、受圧面部22Cは、水流圧により一点鎖線で示すように撓んで、ヨットの帆のように、水流圧を受ける。また、水流圧の方向が、二点鎖線で示す方向に変化すると、一点鎖線状態の受圧面部22Cが、二点鎖線で示すように、水流圧方向に撓み、ヨットの帆のように、水流圧を受ける。
図19に示すように、回転方向変換器3Aは、水力駆動装置2と発電装置3との間に設けられている。
具体的には、回転方向変換器3Aは、ギア機構の傘歯車32と発電機30の回転軸30aとの間に設けられている。この回転方向変換器3Aは、水力駆動装置2の出力軸20bの回転方向と発電機30の回転軸30aの回転方向とを同一方向又は逆方向に手動で変換することができる機器である。このような回転方向変換器3Aとして、全ての周知の変換器を適用することができるので、ここでは、詳細な説明は省略する。
この実施例に適用される第1の抵抗部材22が、上記構造をとっているので、図2の実線矢印で示すように、潮流方向が右方向の場合には、図18に示したように、第1の抵抗部材22の受圧面部22Cが、水流圧を受けて、右方に撓む。この結果、第1の回転体20Aと第2の回転体20Bと無端ベルト21とが、下側ベルト部21Bの第1の抵抗部材22に加わる水流圧によって反時計回りに回転する。
そして、図2の二点鎖線矢印で示すように、潮流方向が左方向に変わった場合には、第1の抵抗部材22の受圧面部22Cが、水流圧を受けて、左方に撓む。この結果、回転方向変換器3Aが作動すると共に、第1の回転体20Aと第2の回転体20Bと無端ベルト21とが時計回りに回転する。
つまり、この実施例によれば、流れが変化するような場所で使用する場合において、水素製造船5や水力駆動装置2及び発電装置3の向きを潮流方向の変化に合わせて変えることなく、水素製造及び水素貯蔵作業を継続することができる。
その他の構成作用及び効果は、上記第1ないし第3実施例と同様であるので、その記載は省略する。
(実施例5)
次に、この発明の第5実施例について説明する。
図20は、この発明の第5実施例の要部である第1の抵抗部材を示す斜視図であり、図21は、実施例の動作を説明するための側面図である。
この実施例の水素製造/貯蔵システムでは、水力駆動装置2における第1の抵抗部材の構造が上記第1ないし第4実施例と異なる。
すなわち、図20に示すように、この実施例の第1の抵抗部材22’は、上記第1実施例で適用された第1の抵抗部材22と同構造の抵抗部材23,24を背中合わせで接合した構造になっている。具体的には、図左向きの抵抗部材23の受圧面部22Aと図右向きの抵抗部材24の受圧面部22Aとが、中間部材25を介して背中合わせに接合されている。
第1の抵抗部材22’が、このような構造になっているので、図21に示すように、潮流方向が右方向の場合には、下側ベルト部21Bの第1の抵抗部材22’において、この第1の抵抗部材22’の左側の抵抗部材24が、実線矢印で示す方向の水流圧を受ける。
そして、潮流方向が左方向に変化した場合には、第1の抵抗部材22’の右側の抵抗部材23が、二点鎖線矢印で示す方向の水流圧を受ける。
つまり、流れが変化するような洋上で使用する場合においても、水素製造船5や水力駆動装置2及び発電装置3の向きを潮流方向の変化に合わせて変えることなく、水素製造及び水素貯蔵作業を継続することができる。
その他の構成、作用及び効果は、上記第1ないし第4実施例と同様であるので、それらの記載は省略する。
(実施例6)
次に、この発明の第6実施例について説明する。
図22は、この発明の第6実施例に係る水素製造/貯蔵システムの要部を示す側面図である。
図11に示したように、各補助回転体20C(20D~20G)は、油圧ジャッキ6によって上下動自在に移動させることができるようになっている。したがって、補助回転体20C,20E,20Gのいずれかを下方に移動させることで、無端ベルト21の下側ベルト部21Bを、海水Wの水深方向に略く字状に湾曲させることができる。このように、無端ベルト21の下側ベルト部21Bを、海水Wの水深方向に略く字状に湾曲させることにより、発電量を増加させることができる。
この点に注目して、この実施例では、図22に示すように、水力駆動装置2の補助回転体20C~20Gのうち、最下流に位置する補助回転体20Gを、他の補助回転体20C~20Fよりも下方に位置させた。
具体的には、補助回転体20D,20Fを無端ベルト21の上側ベルト部21Aに接触させると共に、補助回転体20C,20Eを下側ベルト部21Bに接触させた。そして、最下流に位置する補助回転体20Gを、他の補助回転体20C~20Fよりも下側に位置させて固定した。
これにより、下側ベルト部21Bにある各第1の抵抗部材22は、前に位置する他の第1の抵抗部材22の背後に隠れることなく、その下方に位置するので、前の第1の抵抗部材22が受ける水流圧と同じ水流圧受け取ることができる。
つまり、下側ベルト部21Bにある全ての第1の抵抗部材22がそれぞれ同じ水流圧を受けることができるので、水流圧を効率的に確保することができ、極めて大きな電力を発電することができる。
図23は、本実施例の改良例を説明するための要部側面図である。
上記第1実施例等では、図2等で示すように、無端ベルト21の下側ベルト部21Bがほぼ水平になっているので、第1及び第2の回転体20A,20Bの底部を海水W内に沈めた状態しなければ、発電動作を実行することができない。
かかる状態では、第1及び第2の回転体20A,20Bが海面Sに近いため、高波を被って破損するおそれがある。かといって、第1及び第2の回転体20A,20Bが海水Wに触れないように、軸受部42,43を長くして、第1及び第2の回転体20A,20B全体を海面Sから上方に位置させると、下側ベルト部21Bが海面Sの上方に離れた状態になり、発電動作を実行することができない。
これに対して、本実施例に適用される水力駆動装置2では、下側ベルト部21Bが海水Wの水深方向に略く字状に湾曲しているので、図23に示すように、水力駆動装置2の軸受部42,43を長くして、第1及び第2の回転体20A,20B全体を、高波を被らない位置まで海面Sから上方に位置させると共に、下側ベルト部21Bの一部を海水W内に常時沈めた状態に改良することができる。
これにより、高波による第1及び第2の回転体20A,20Bの破損を回避しながら、発電動作を実行継続することができる。
その他の構成,作用及び効果は上記第1実施例ないし第5実施例と同様であるので、それらの記載は省略する。
(実施例7)
次に、この発明の第7実施例について説明する。
図24は、この発明の第7実施例に係る水素製造/貯蔵システムの要部を示す側面図である。
図24に示すように、この実施例では、複数の補助回転体20C~20Gのうち略中央に位置する補助回転体20Eを、他の補助回転体20C,20D,20F,20Gよりも下方に位置させた。
具体的には、無端ベルト21の上側ベルト部21Aが、補助回転体20D,20Fによって水平に支持されている。そして、下側ベルト部21Bが、中央に位置する最下位の補助回転体20Eによってくの字状に湾曲され、補助回転体20C,20Gが、下側ベルト部21Bの内面に当接されている。
なお、この実施例では、理解を容易にするため、奇数個の補助回転体20C~20Gを、複数の補助回転体として適用した例を示すが、補助回転体の数は、奇数に限定されない。偶数の補助回転体を適用して、そのほぼ中央の補助回転体を最下位に位置決めした構造のものも、この発明の水力駆動装置2として適用することができる。
また、この実施例では、第1の抵抗部材として、可撓性の受圧面部22Cを有した第4実施例の第1の抵抗部材22(図18参照)を適用すると共に、回転方向変換器3A(図19参照)を、水力駆動装置2と発電装置3との間に設けた。
但し、第1の抵抗部材として、受圧面部が背中合わせの第5実施例の第1の抵抗部材22’(図21参照)を適用することもできる。
この実施例の水力駆動装置2が、かかる構成をとることにより、図24の実線矢印で示すように、潮流方向が右方向の場合には、補助回転体20Eよりも左側に位置する第1の抵抗部材22の受圧面部22Cが、水流圧を受けて、右方に撓み、第1の回転体20Aと第2の回転体20Bと無端ベルト21とが、水流圧によって反時計回りに回転する。
そして、二点鎖線矢印で示すように、潮流方向が左方向に変わった場合には、補助回転体20Eよりも右側に位置する第1の抵抗部材22の受圧面部22Cが、水流圧を受けて、左方に撓む。この結果、回転方向変換器3Aが作動すると共に、第1の回転体20Aと第2の回転体20Bと無端ベルト21とが時計回りに回転する。
したがって、この実施例によれば、第4実施例や第5実施例のシステムと同様に、流れが変化するような場所でも、装置を動かすことなく、発電及び蓄電作業を継続することができる。
ところで、第4実施例(又は第5実施例)においては、無端ベルト21の下側ベルト部21Bが水平になっているため、下側ベルト部21Bにある複数の第1の抵抗部材22(22’)が横一列に並んで、水流圧を受けることになる。このため、水流圧を100%受けることができるのは、最初の第1の抵抗部材22(22’)だけであり、その背後に位置する多数の第1の抵抗部材22(22’)が受けることができる水流圧は、お互いの干渉によって、非常に少なくなる。
これに対して、この実施例では、水流圧を受けることができる第1の抵抗部材22(22’)は、補助回転体20Eの片側に位置する第1の抵抗部材22(22’)であり、その数は、下側ベルト部21Bにある第1の抵抗部材22(22’)の数の半数である。しかし、これら第1の抵抗部材22(22’)は、横一列でなく、互いに干渉しないように、その位置が互いに水深方向にずれているので、各第1の抵抗部材22(22’)は100%の水流圧を受けることができる。
したがって、この実施例では、水流圧を受ける第1の抵抗部材22の数が第4実施例(第5実施例)における第1の抵抗部材22(22’)よりも少ないものの、その発電能力は第4実施例(第5実施例)における発電能力よりも大きいと解される。
図25は、この実施例の改良例を示す要部側面図である。
上記第6実施例の改良例と同様に、本実施例においても、図25に示すように、水力駆動装置2の軸受部42,43を長くして、第1及び第2の回転体20A,20B全体を、高波を被らない位置まで海面Sから上方に位置させると共に、下側ベルト部21Bの一部を海水W内に常時沈めた状態の構造に改良することができる。
これにより、高波による第1及び第2の回転体20A,20Bの破損を回避しながら、発電を継続することができる。
その他の構成、作用及び効果は、上記第1実施例ないし第6実施例と同様であるので、それらの記載は省略する。
(実施例8)
次に、この発明の第8実施例について説明する。
図26は、この発明の第8実施例に係る水素製造/貯蔵システムを示す正面図であり、図27は、浮体具の斜視図である。
図26に示すように、この実施例の水力発電/蓄電システム1では、水力駆動装置2と発電装置3とが取り付けられた取付体4が、水素製造船5とは別体の浮体具7に取り付けられている。
具体的には、図27に示すように、浮体具7は、矩形状に組み立てられた1対のタンク70とアンカ71とで構成されている。水力駆動装置2及び発電装置3が取り付けられた取付体4は、図26に示すように、この浮体具7の取付口C内に嵌め込まれ、タンク70内の空気によって洋上に浮かされている。
かかる構成により、浮体具7に取り付けられた取付体4を、水素製造船5によって、所望の洋上位置まで曳航し、アンカ71を用いてタンク70を係留させることで、水力駆動装置2及び発電装置3を有する取付体4を洋上に固定することができる。
海面Sに対する沈み深さは、蓋70aを開けて、海水Wをタンク70内に注入又はタンク70内の海水Wを排出することにより、設定することができる。
これにより、必要なときに、水素製造船5だけを、陸上の水素供給所等に帰航させることができる。
また、潮流の方向等の変化が激しい洋上で作業する場合においても、大きな水素製造船5の向きを変化させる必要がない。つまり、取付体4が設けられた浮体具7だけを、潮流の方向に合わせるだけで、容易に対応することができる。
その他の構成作用及び効果は、上記第1ないし第7実施例と同様であるので、その記載は省略する。
(実施例9)
次に、この発明の第9実施例について説明する。
図28は、この発明の第9実施例に係る水素製造/貯蔵システムを示す正面図であり、図29は、水素製造/貯蔵システムを示す平面図である。
この実施例では、浮体具として、蓄電船5’を用いた点で、上記第8実施例と異なる。
すなわち、図28及び図29に示すように、水力駆動装置2と発電装置3とが取り付けられた取付体4が、ブラケット10を介して、水素製造船5とは別体の浮体具としての蓄電船5’に取り付けられている。
そして、発電装置3からのケーブル30bが、蓄電船5’の蓄電装置50に接続され、蓄電装置50からの長いケーブル30b’が水素製造船5のコネクタ50cに接続されている。コネクタ50cからの配線50dは、水素製造装置51と水素貯蔵装置52とにそれぞれ接続されている。
かかる構成により、水素製造船5を陸上の水素供給所の近くの洋上に待機させておき、水力駆動装置2と発電装置3とが取り付けられた取付体4だけを、蓄電船5’によって、遠くの沖合まで運ぶことができる。
この結果、沖合で発電した電気を、蓄電船5’の蓄電装置50とケーブル30b’を通じて、水素供給所近くの水素製造船5に供給することができるので、水素を安全且つ安定的に製造、貯蔵して、水素供給所に容易に供給することができる。
なお、この実施例では、蓄電船5’からの電気を水素製造船5のコネクタ50cで受けて、水素製造装置51と水素貯蔵装置52とに供給する構成としたが、これに限定されない。蓄電装置50を水素製造船5にも設けて、蓄電船5’からの電気を水素製造船5の蓄電装置50に蓄電し、この蓄電装置50に蓄電された電気を、水素製造装置51と水素貯蔵装置52とに供給する構成とすることもできる。
その他の構成作用及び効果は、上記第1ないし第8実施例と同様であるので、その記載は省略する。
(実施例10)
次に、この発明の第10実施例について説明する。
図30は、この発明の第10実施例に係る水素製造/貯蔵システムを示す正面図であり、図30の(a)は、取付体4を2基備えたシステムを示し、図30の(b)は、補助具を備えたシステムを示し、図30の(c)は、水素製造船5を2艘備えたシステムを示す。
上記第1ないし第9実施例では、水力駆動装置2及び発電装置3を有する取付体4を、水素製造船5の横側部に取り付けた構成になっているので、海面Sの状況によっては、取付体4の安定した姿勢が崩されるおそれがある。
そこで、この実施例では、取付体4の安定した姿勢を確保することができる水素製造/貯蔵システムの構成を例示する。
まず、図30の(a)に示すように、同じ構造の2基の取付体4を、ブラケット10を介して水素製造船5の両側に取り付けることで、水力駆動装置2及び発電装置3を有する取付体4の安定性を確保することができる。このとき、ケーブル30bを、2基の取付体4から水素製造船5の蓄電装置50(又はコネクタ50c)にそれぞれ接続して、大容量の電力を水素製造船5に送ることができるようにしている。
また、図30の(b)に示すように、フロート7’を、補助具として、取付体4の横側部に取り付けることで、取付体4の安定性を確保することができる。
さらに、図30の(c)に示すように、取付体4の両側を、ブラケット10を介して、2艘の水素製造船5にそれぞれ取り付けることで、取付体4の安定性を確保することができると共に、取付体4に取り付けられた水力駆動装置2及び発電装置3を横波から保護することができる。
その他の構成作用及び効果は、上記第1ないし第9実施例と同様であるので、その記載は省略する。
なお、この発明は、上記実施例に限定されるものではなく、発明の要旨の範囲内において種々の変形や変更が可能である。
例えば、上記実施例では、ブラケット10を用いて、水力駆動装置2及び発電装置3を有する取付体4を水素製造船5に取り付けた例を示したが、取付体4を水素製造船5に設ける構造は、これに限定されるものではなく、公知のあらゆる接合構造を含む。すなわち、ブラケット10を用いずに、溶接やボルトナット等を用いて、取付体4自体を水素製造船5に直接接合する様にしてもよい。この場合には、取付片部を取付体4に形成しておくことが好ましい。
また、上記実施例では、ギア機構を介して、水力駆動装置2の出力軸20bと発電機30の回転軸30aとを連結した例を示したが、水力駆動装置2の出力軸の回転力を発電機30の回転軸に伝える構造は、これに限定されるものではない。ギヤ機構以外の公知のあらゆる機械的機構を用いて、水力駆動装置2の出力軸と発電機30の回転軸とを連結するができる。また、特別な機構を介さずに、水力駆動装置2の出力軸と発電機30の回転軸とを直接連結してもよい。
さらに、上記実施例では、補助回転体20C~20Gを上下動させる昇降装置として、油圧ジャッキ6を用いた例を示したが、これに限定されるものではなく、補助回転体20C~20Gを上下動させることができるあらゆる公知の昇降装置や昇降機構を用いることができる。
また、上記実施例では、蓄電装置50を水素製造船5や蓄電船5’に設けた例を示したが、小型の蓄電装置50を取付体4に取り付けた構造の水素製造/貯蔵システムも、この発明の範囲に含まれる。
1…水素製造/貯蔵システム、 2…水力駆動置、 3…発電装置、 3A…回転方向変換器、 4…取付体、 5…水素製造船、 5’…蓄電船、 6…油圧ジャッキ、 7…浮体具、 7’…フロート、 10…ブラケット、 11,22b2…固定部、 12…フック部、 13…ボルト、 14…ナット、 20A…第1の回転体、 20B…第2の回転体、 20C~20G…補助回転体、 20a~20g…シャフト部、 21…無端ベルト、 21A…上側ベルト部、 21B…下側ベルト部、 22,22’…第1の抵抗部材、 22A,22C…受圧面部、 22a1…上端、 22a2…下端、 22B…支持部材、 22b1…枠部、 23,24…抵抗部材、 25…中間部材、 30…発電機、 30a…回転軸、 30b,30b’…ケーブル、 31,32…傘歯車、 40…支持板、 40a…ガイド溝、 41…基台、 42,43…軸受部、 44…橋部、 44a…孔、 45…上フレーム、 46…下フレーム、 47…柱フレーム、 47’…防波フレーム、 50…蓄電装置、 51…水素製造装置、 52…水素貯蔵装置、 50a…交流/直流変換器、 50b…蓄電池、 50c…コネクタ、 50d…配線、 51a…海水ポンプ、 51b…真水製造器、 51c…電気分解装置、 61…シリンダ、 62…ラム、 70…タンク、 71…アンカ、 70a…蓋、 W…海水、 S…海面。

Claims (10)

  1. 水流圧に対応した回転力を出力可能な出力軸を有する水力駆動装置と、上記出力軸の回転力を受けて発電動作を行う発電装置と、これら水力駆動装置及び発電装置が取り付けられた取付体と、水素を海水から製造して貯蔵可能な水素製造船とを備えた水素製造/貯蔵システムであって、
    上記水力駆動装置は、
    上記取付体の一方端部側に回転自在に取り付けられた第1の回転体と、
    その回転中心軸が上記第1の回転体の回転中心軸と平行になるように上記取付体の他方端部側に回転自在に取り付けられた第2の回転体と、
    上記第1の回転体と第2の回転体とに巻き付けられた無端ベルトと、
    各抵抗部材が水流圧を受けるための凹状の受圧面部を有し且つ上記無端ベルトの表面に所定の間隔で立設された複数の第1の抵抗部材と、
    その回転中心軸が上記第1及び第2の回転体の回転中心軸と平行な状態で、上記第1の回転体と第2の回転体と無端ベルトとの間に配設され、且つ上記取付体に取り付けられた複数の補助回転体と、を備え、
    上記発電装置は、
    上記水力駆動装置の出力軸の回転力を回転軸で受けて発電動作を行う発電機を備え、
    上記水力駆動装置は、上記第1の回転体及び第2の回転体の少なくとも回転中心軸が水面の上方に位置し、且つ上記無端ベルトのうち第1の回転体及び第2の回転体よりも下側の無端ベルト部分に位置する複数の第1の抵抗部材が水中内に完没するように、上記取付体に取り付けられており、
    上記水素製造船は、海水を略真水にした後、当該真水を上記発電装置で発電された電気を用いて電気分解することにより、水素を製造する水素製造装置と、当該水素製造装置で製造した水素を貯蔵する水素貯蔵装置とを備えており、
    上記取付体が、上記水素製造船の船体に設けられ、
    当該取付体は、上記第1の回転体が上記水素製造船の前方を向くように、水素製造船の横側部に並んで固定され、
    上記発電装置で発電された電気を蓄電可能な蓄電装置が、上記水素製造船又は取付体のいずれかに設けられており、
    上記蓄電装置に蓄電された電気は、上記水素製造装置と水素貯蔵装置との動力として用いられ、又は上記水素製造船の電気的動力として用いられる、
    ことを特徴とする水素製造/貯蔵システム。
  2. 水流圧に対応した回転力を出力可能な出力軸を有する水力駆動装置と、上記出力軸の回転力を受けて発電動作を行う発電装置と、これら水力駆動装置及び発電装置が取り付けられた取付体と、水素を海水から製造して貯蔵可能な水素製造船とを備えた水素製造/貯蔵システムであって、
    上記水力駆動装置は、
    上記取付体の一方端部側に回転自在に取り付けられた第1の回転体と、
    その回転中心軸が上記第1の回転体の回転中心軸と平行になるように上記取付体の他方端部側に回転自在に取り付けられた第2の回転体と、
    上記第1の回転体と第2の回転体とに巻き付けられた無端ベルトと、
    各抵抗部材が水流圧を受けるための凹状の受圧面部を有し且つ上記無端ベルトの表面に所定の間隔で立設された複数の第1の抵抗部材と、
    その回転中心軸が上記第1及び第2の回転体の回転中心軸と平行な状態で、上記第1の回転体と第2の回転体と無端ベルトとの間に配設され、且つ上記取付体に取り付けられた複数の補助回転体と、を備え、
    上記発電装置は、
    上記水力駆動装置の出力軸の回転力を回転軸で受けて発電動作を行う発電機を備え、
    上記水力駆動装置は、上記第1の回転体及び第2の回転体の少なくとも回転中心軸が水面の上方に位置し、且つ上記無端ベルトのうち第1の回転体及び第2の回転体よりも下側の無端ベルト部分に位置する複数の第1の抵抗部材が水中内に完没するように、上記取付体に取り付けられており、
    上記水素製造船は、海水を略真水にした後、当該真水を上記発電装置で発電された電気を用いて電気分解することにより、水素を製造する水素製造装置と、当該水素製造装置で製造した水素を貯蔵する水素貯蔵装置とを備えており、
    上記取付体が、上記水素製造船とは別体の浮体具に設けられ、
    当該浮体具は、上記水素製造船に固定されることなく、水面上に配置され、
    上記発電装置で発電された電気を蓄電可能な蓄電装置が、上記水素製造船又は取付体のいずれかに設けられており、
    上記蓄電装置に蓄電された電気は、上記水素製造装置と水素貯蔵装置との動力として用いられ、又は上記水素製造船の電気的動力として用いられる、
    ことを特徴とする水素製造/貯蔵システム。
  3. 請求項1又は請求項2に記載の水素製造/貯蔵システムにおいて、
    上記第1の抵抗部材が、可撓性素材で形成された上記受圧面部と、当該受圧面部を上記無端ベルトの表面に起立させて支持する支持部材とで形成されている、
    ことを特徴とする水素製造/貯蔵システム。
  4. 請求項1又は請求項2に記載の水素製造/貯蔵システムにおいて、
    上記第1の抵抗部材が、互いに背中合わせに接合された1対の上記受圧面部と、これら1対の受圧面部を上記無端ベルトの表面に起立させて支持する支持部材とで形成されている、
    ことを特徴とする水素製造/貯蔵システム。
  5. 請求項3に記載の水素製造/貯蔵システムにおいて、
    上記水力駆動装置の出力軸と発電機の回転軸との間に、水力駆動装置の出力軸の回転方向に対する発電機の回転軸の回転方向を同一方向又は逆方向に変換可能な回転方向変換器を設けた、
    ことを特徴とする水素製造/貯蔵システム。
  6. 請求項4に記載の水素製造/貯蔵システムにおいて、
    上記水力駆動装置の出力軸と発電機の回転軸との間に、水力駆動装置の出力軸の回転方向に対する発電機の回転軸の回転方向を同一方向又は逆方向に変換可能な回転方向変換器を設けた、
    ことを特徴とする水素製造/貯蔵システム。
  7. 請求項1又は請求項2に記載の水素製造/貯蔵システムにおいて、
    上記複数の補助回転体の中の1つ以上の補助回転体が、他の補助回転体よりも下方に位置決めされて、上記無端ベルトの上記下側の無端ベルト部分が、水深方向に略くの字状に湾曲している、
    ことを特徴とする水素製造/貯蔵システム。
  8. 請求項7に記載の水素製造/貯蔵システムにおいて、
    上記複数の補助回転体のうち最下流に位置する補助回転体が、他の補助回転体よりも下方に位置されている、
    ことを特徴とする水素製造/貯蔵システム。
  9. 請求項7に記載の水素製造/貯蔵システムにおいて、
    上記複数の補助回転体のうち略中央に位置する補助回転体が、他の補助回転体よりも下方に位置されている、
    ことを特徴とする水素製造/貯蔵システム。
  10. 請求項1又は請求項2に記載の水素製造/貯蔵システムにおいて、
    上記複数の補助回転体は、上記取付体に上下動自在に取り付けられている、
    ことを特徴とする水素製造/貯蔵システム。
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