JP7639805B2 - 方向性電磁鋼板 - Google Patents
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Description
「片表面に線状の溝を、溝巾300μm以下、溝深さ100μm以下、圧延方向における溝中心線間間隔1mm以上とし、圧延方向との角度30゜以上として形成した一方向性電磁鋼板を巻き重ねて成る巻き鉄心にして、該線状の溝が内巻き側に面し、かつ最内側の曲げ加工部の曲率半径が30mm以下であることを特徴とする鉄損の低い変圧器用巻き鉄心。」
が開示されている。
なお、特許文献1に記載されるような鋼板の表面に溝を形成して磁区を細分化する技術は、歪み取り焼鈍を行っても磁区細分化効果が消失しないため、耐熱型磁区細分化技術とも称される。ここで、歪み取り焼鈍とは、例えば、方向性電磁鋼板を巻鉄心とするための曲げ加工などにより、当該方向性電磁鋼板に不可避的に導入されてしまう歪みを開放するための熱処理である。なお、当該歪みは、磁区細分化処理により導入される歪みとは異なり、鉄損に悪影響を及ぼすものである。
「最終仕上焼鈍済の方向性けい素鋼板の表面に、収束性の高いシート状のプラズマ炎を放射して磁区の細分化を図ることを特徴とする低鉄損方向性けい素鋼板の製造方法。」
が開示されている。
なお、特許文献2に記載されるような鋼板に熱歪みを導入して磁区を細分化する技術は、歪み取り焼鈍により磁区細分化効果が消失するため、非耐熱型磁区細分化技術とも称される。
(a)磁区細分化技術では、圧延方向に透磁率が異なる領域を形成することにより、その領域の界面に磁極を形成する。この磁極によって増加する静磁エネルギーを低減するために、鋼板の主磁区幅が細分化される。
(b)耐熱型磁区細分化技術では、透磁率の異なる領域として溝の空隙部を利用している。この空隙部は歪み取り焼鈍を施しても変化しないため、磁区細分化効果が維持される。しかしながら、この溝の空隙部によって、鋼板全体の透磁率が低下する。
(c)一方、非耐熱磁区細分化技術では、エネルギービームの照射によって鋼板に熱歪みを導入する。この熱歪みによって発生する残留応力により、(結晶の[001]方位を圧延方向としたときの)結晶の[010]方位または[100]方位の磁化成分を有する新しい磁区(還流磁区)が形成される。ここで、結晶の[010]方位または[100]方位はそれぞれ、板幅方向と板厚方向の中間の方向(板幅方向から板厚方向側へ45°の方向)に相当する。そして、主磁区と還流磁区とでは、磁化の向きが異なるため、圧延方向の透磁率の変化が生じ、磁区細分化が起こる。この熱歪みは、歪み取り焼鈍によって解消されるため、磁区細分化効果も歪み取り焼鈍によって消失する。しかしながら、主磁区および還流磁区が、ともに方向性電磁鋼板内部に形成されるために、鋼板全体としての透磁率はほとんど変化しない。
その結果、発明者らは、方向性電磁鋼板の圧延方向断面での溶融凝固部の表面から板厚方向への異方性エネルギーの分布において、ΔE(KJ/m3)が負となる領域の最深位置を、溶融凝固部の表面からの距離で4μm以上とすることにより、歪み取り焼鈍に対しても、鋼板全体としての高い透磁率と良好な磁歪特性とを確保しながら、高い鉄損改善効果が得られることを見出した。
ここで、ΔEは、次式(1)により定義される。
ΔE=Esub-ERD ・・・(1)
式(1)中、ERD(KJ/m3)およびEsub(KJ/m3)はそれぞれ、圧延方向における異方性エネルギー、および、結晶の[001]方位を圧延方向としたときの結晶の[010]方位または[100]方位における異方性エネルギーであり、次式(2)~(4)により求める。
・方向性電磁鋼板の圧延方向断面での溶融凝固部の表面から板厚方向への異方性エネルギーの分布において、ΔE(KJ/m3)が-2KJ/m3以下となる領域の最深位置を、溶融凝固部の表面からの距離で4μm~40μmとする。
・方向性電磁鋼板の一方の表面に、溶融凝固部によって画定される溝部を形成する。
・図1に示すような溝部の深度プロファイル(溝部の断面形状)において、溝部の最深点の深さdを8.0μm未満とする。
・上記の溝部の深度プロファイルにおいて、少なくとも2つの極小値を設け、溝部の幅Wに対する溝部の最深点の深さdの比率であるd/W×100(%)を5%以上20%未満とする。
・溶融凝固部の圧延方向における間隔を1.0mm以上5.0mm未満とする。
本発明は、上記の知見に基づき、さらに検討を加えて完成されたものである。
1.方向性電磁鋼板であって、
該方向性電磁鋼板は、その一方の表面に、圧延方向を横切る線状の溶融凝固部を周期的に有し、
該方向性電磁鋼板の圧延方向断面での該溶融凝固部の表面から板厚方向への異方性エネルギーの分布において、ΔE(KJ/m3)が負となる領域の最深位置が、該溶融凝固部の表面からの距離で4μm以上である、方向性電磁鋼板。
ここで、ΔEは、次式(1)により定義される。
ΔE=Esub-ERD ・・・(1)
式(1)中、ERD(KJ/m3)およびEsub(KJ/m3)はそれぞれ、圧延方向における異方性エネルギー、および、結晶の[001]方位を圧延方向としたときの結晶の[010]方位または[100]方位における異方性エネルギーであり、次式(2)~(4)により求める。
前記溝部の幅Wに対する前記溝部の最深点の深さdの比率であるd/W×100(%)が、5%以上20%未満である、前記3または4に記載の方向性電磁鋼板。
(実験1)
一般的な製造工程にて製造した方向性電磁鋼板(鋼帯)から、複数の同一形状の試料を切り出し、JIS C2550に記載のエプスタイン法により、磁気特性、具体的には、B8およびW17/50を測定した。B8およびW17/50の測定値はそれぞれ、1.9350Tおよび0.880W/kgであった。ここで、B8とは、磁化力:800A/mで圧延方向に磁化した時の磁束密度を意味する。W17/50とは、圧延方向に1.7T、50Hzの交番磁化を与えたときの鉄損値を意味する。ついで、試料ごとに、圧延方向を横切るように、レーザーの出力密度:0.1~1.0(J/mm2)の範囲の種々の条件でレーザーを照射し、試料を局所的に溶融―凝固させて、試料の表面に線状の溶融凝固部を形成した。なお、レーザーの出力密度は、走査速度(以下、偏向速度ともいう)v、走査直交方向のスポット径Φ、レーザー出力Pを用いて、P/(v・Φ)として表される。レーザー源としてはシングルモードファイバーレーザーを使用し、アシストガスなどは使用しなかった。また、レーザー照射は圧延方向に4.0mm間隔で行った。
ここで、図3は、ΔE<0の最深位置と(照射後試料の)鉄損W17/50との関係を示すものであり、図4は、図3の一部を拡大したものである。
図5は、ΔE≦-2の最深位置と(照射後試料の)鉄損W17/50との関係を示すものであり、図6は、図5の一部を拡大したものである。
図7は、ΔE<0の最深位置と磁歪高調波MHL15/50との関係を示すものである。
図8は、ΔE≦-2の最深位置と磁歪高調波MHL15/50との関係を示すものである。
図9は、ΔE<0の最深位置とΔB8との関係を示すものである。
図10は、ΔE≦-2の最深位置とΔB8との関係を示すものである。
さらに、より高い効果を得るためには、ΔE≦-2の最深位置を4μm以上80μm以下とすることが好適であり、4μm以上40μm以下とすることがさらに好適である。
一般的な製造工程にて製造した方向性電磁鋼板(鋼帯)から、複数の同一形状の試料を切り出し、JIS C2550に記載のエプスタイン法により、B8およびW17/50を測定した。B8およびW17/50の測定値はそれぞれ、1.9350Tおよび0.880W/kgであった。ついで、試料ごとに、圧延方向を横切るように電子ビームを照射し、試料を局所的に溶融―凝固させて試料の表面に線状の溶融凝固部および溶融凝固部によって画定される溝部を形成した。電子ビームの出力密度は、ΔE≦-2の最深位置が15μmとなるように調整した。なお、電子ビームの出力密度は、偏向速度v、走査直交方向のスポット径Φ、電子ビーム出力Pを用いて、P/(v・Φ)として表される。電子銃としては、LaB6チップを陰極とした熱電子銃を使用した。電子ビーム照射は圧延方向に4.0mm間隔で行った。また、電子ビームについて、収束コイルを用いてビームスポットの形状を走査方向に長軸を持つ楕円形状とし、試料ごとに楕円率を1.1~12の範囲で種々変化させて照射を行った。
ここで、図11は、溝部の最深点の深さdと(照射後試料の)鉄損W17/50との関係を示すものである。
図12は、溝部の最深点の深さdと磁歪高調波MHL15/50との関係を示すものである。
図13は、溝部の最深点の深さdとΔB8との関係を示すものである。
一般的な製造工程にて製造した方向性電磁鋼板(鋼帯)から、複数の同一形状の試料を切り出し、JIS C2550に記載のエプスタイン法により、B8およびW17/50を測定した。B8およびW17/50の測定値はそれぞれ、1.9350Tおよび0.880W/kgであった。ついで、試料ごとに、圧延方向を横切るようにレーザーを照射し、試料を局所的に溶融―凝固させて試料の表面に線状の溶融凝固部および溶融凝固部によって画定される溝部を形成した。レーザーの出力密度は、ΔE≦-2の最深位置が15μmとなるように調整した。なお、レーザーの出力密度は、偏向速度v、走査直交方向のスポット径Φ、レーザー出力Pを用いて、P/(v・Φ)として表される。レーザー源としてはシングルモードファイバーレーザーを使用し、アシストガスなどは使用しなかった。また、レーザー照射は圧延方向に4.0mm間隔で行った。また、レーザーについて、シリンドリカルレンズを用いてレーザースポットの形状を走査方向に長軸を持つ楕円形状とし、試料ごとに楕円率を1.1~12の範囲で種々変化させて照射を行った。
ここで、図14は、d/W×100と(照射後試料の)鉄損W17/50との関係を示すものである。
図15は、d/W×100と磁歪高調波MHL15/50との関係を示すものである。
図16は、d/W×100とΔB8との関係を示すものである。
一般的な製造工程にて製造した方向性電磁鋼板(鋼帯)から、複数の同一形状の試料を切り出し、JIS C2550に記載のエプスタイン法により、B8およびW17/50を測定した。B8およびW17/50の測定値はそれぞれ、1.9350Tおよび0.880W/kgであった。ついで、試料ごとに、圧延方向を横切るようにレーザーを照射し、試料を局所的に溶融―凝固させて試料の表面に線状の溶融凝固部および溶融凝固部によって画定される溝部を形成した。レーザーの出力密度は、ΔE≦-2の最深位置が20μm、溝部の深度プロファイルにおける極小値の数Nが2つ、d/W×100が10%となるように調整した。なお、レーザーの出力密度は、偏向速度v、走査直交方向のスポット径Φ、レーザー出力Pを用いて、P/(v・Φ)として表される。レーザー源としてはシングルモードファイバーレーザーを使用し、アシストガスなどは使用しなかった。また、レーザー照射の圧延方向の間隔は、試料ごとに、0.5~7.0mmの範囲で種々変化させて行った。また、レーザーについて、回折光学素子を用いてレーザースポットの形状を走査方向が延伸方向となる線分形状として、圧延方向のスポット幅Lwに対する線分長さLlの比であるLl/Lwを1.1~6の範囲で種々変化させて照射を行った。
ここで、図17は、溶融凝固部の間隔と(照射後試料の)鉄損W17/50との関係を示すものである。
図18は、溶融凝固部の間隔と磁歪高調波MHL15/50との関係を示すものである。
図19は、溶融凝固部の間隔とΔB8との関係を示すものである。
本発明の一実施形態に従う方向性電磁鋼板は、その一方の表面に周期的に圧延方向を横切る線状の溶融凝固部を有し、
該方向性電磁鋼板の圧延方向断面での該溶融凝固部の表面から板厚方向への異方性エネルギーの分布において、ΔE(KJ/m3)が負となる領域の最深位置が、該溶融凝固部の表面からの距離で4μm以上である、というものである。
ここで、ΔEは、次式(1)により定義される。
ΔE=Esub-ERD ・・・(1)
式(1)中、ERD(KJ/m3)およびEsub(KJ/m3)はそれぞれ、圧延方向における異方性エネルギー、および、結晶の[001]方位を圧延方向としたときの結晶の[010]方位または[100]方位における異方性エネルギーであり、次式(2)~(4)により求める。
なお、方向性電磁鋼板の圧延方向断面における異方性エネルギーの分布などの測定、および、後述する溝部の形状(深度プロファイル)に係る測定は、板幅中心位置で行えばよく、特に断りがなければ、板幅中心位置で測定したものである。
この理由について、発明者らは次のように考えている。
すなわち、鋼板を局所的に加熱して溶融させた場合、溶融金属の状態から急激に冷却されて凝固する。この過程を経ることによって、溶融部の相変態によるひずみが十分に解消される前に凝固が完了したためと推定している。特に、溶融凝固部が、該溶融凝固部によって画定される溝部の深度プロファイルにおいて複数の極小値を持つような複雑な形状を取ることにより、こうした残留ひずみが大きくなるものと考えている。
上述した実験結果より、ΔE<0の最深位置は、溶融凝固部の表面からの距離で4μm以上とすることが必要である。ΔE<0の最深位置の好適範囲は、上述した実験結果に示したとおりである。
すなわち、レーザー顕微鏡を用いて、方向性電磁鋼板の鋼板表面を観察し、溶融凝固部の延伸方向に垂直な方向に沿って溝部の深さを1μmピッチで連続的に測定する。そして、板厚方向において、溝部(溶融凝固部)が存在する側を+、反対側を-、鋼板表面レベルを0として、測定した溝部の深さを3点移動平均法により平滑化(スムージング)してからプロットし、溝部の深度プロファイルを作成する。そして、作成した溝部の深度プロファイルから、極小値および極大値を取る点を確定し、極小値および極大値を取る点の数を求める。また、溝部の深度プロファイルにおいて、最小値を取る点の鋼板表面からの距離を、溝部の最深点の深さdとする。
C:50質量ppm以下、
Si:2.0~8.0質量%、
Mn:0.005~1.0質量%、
Al:0.065質量%以下、
N:0.0120質量%以下、
S:0.030質量%以下および
Se:0.030質量%以下
であり、
任意に、
Ni:1.50質量%以下、Sn:1.50質量%以下、Sb:1.50質量%以下、Cu:3.0質量%以下、P:0.50質量%以下、Mo:0.10質量%以下、および、Cr:1.50質量%以下のうちから選ばれる1種以上を含有し、
残部がFeおよび不可避的不純物である成分組成を例示できる。以下、それぞれの元素の好適な含有量について、説明する。
Cは、熱延板組織の改善のためにスラブに含有させることができる。ただし、製造工程中に磁気時効の発生を回避するため、脱炭焼鈍により、スラブに含有させたC含有量は好ましくは50質量ppm以下にまで低減され、最終製品である方向性電磁鋼板のC含有量もこれと同等となる。よって、C含有量は50質量ppm以下が好ましい。なお、C含有量の下限は特に限定されず、0質量ppmであってもよい。
Siは、鋼の電気抵抗を増大させ鉄損を改善するのに有効な元素である。そのため、Si含有量が2.0質量%以上とすることが好ましい。ただし、Si含有量が8.0質量%を超えると、加工性および通板性の劣化や、磁束密度の低下を招くおそれがある。そのため、Si含有量は2.0~8.0質量%の範囲とすることが好ましい。
Mnは、熱間加工性を向上させるうえで有用な元素である。そのため、Mn含有量は0.005質量%以上とすることが好ましい。一方、Mn含有量が1.0質量%を超えると、磁束密度の低下を招くおそれがある。そのため、Mn含有量は0.005~1.0質量%の範囲とすることが好ましい。
後述するように、方向性電磁鋼板のスラブの成分組成は、インヒビターを利用する成分組成であっても、インヒビターを利用しない成分組成であってもよいが、いずれの成分組成であっても、最終製品である方向性電磁鋼板では、Al:0.065質量%以下、N:0.0120質量%以下、S:0.030質量%以下およびSe:0.030質量%以下とすることが好ましい。また、インヒビターを利用する成分組成であっても、最終焼鈍において純化が行われる場合、インヒビター成分は除去される。よって、これらの元素の含有量はそれぞれ、より好適にはAl:0.010質量%以下、N:0.0050質量%以下、S:0.0050質量%以下およびSe:0.0050質量%以下である。なお、これらの元素の含有量の下限は特に限定されず、0質量%であってもよい。
Niは、熱延板組織を改善して磁気特性を向上させるために有効な元素である。そのため、Niを含有させる場合には、その含有量を0.03質量%以上とすることが好ましい。ただし、Ni含有量が1.50質量%を超えると、二次再結晶が不安定となり磁気特性が劣化するおそれがある。そのため、Niを含有させる場合、その含有量は1.50質量%以下が好ましい。
例えば、
C:0.08質量%以下、
Si:2.0~8.0質量%、
Mn:0.005~1.0質量%
Al:0.065質量%以下、
N:0.0120質量%以下、
S:0.030質量%以下および
Se:0.030質量%以下
であり、
任意に、
Ni:1.50質量%以下、Sn:1.50質量%以下、Sb:1.50質量%以下、Cu:3.0質量%以下、P:0.50質量%以下、Mo:0.10質量%以下、および、Cr:1.50質量%以下のうちから選ばれる1種以上を含有し、
残部がFeおよび不可避的不純物である成分組成を例示できる。
Al:0.010~0.065質量%
N:0.0050~0.0120質量%
また、MnS・MnSe系インヒビターを利用する場合であれば、上記のMnに加え、Seおよび/またはSを含有させればよく、SおよびSeの好適含有量はそれぞれ以下のとおりである。
S:0.005~0.030質量%
Se:0.005~0.030質量%
なお、AlN系インヒビターおよびMnS・MnSe系インヒビターの両方を併用してもよい。
Al:0.010質量%以下
N:0.0050質量%以下
S:0.0050質量%以下
Se:0.0050質量%以下
方向性電磁鋼板の表面に溶融凝固部を形成するには、例えば、透過能の高い電子ビームを利用することが有効である。特に、エネルギービームの照射部において母材の温度をその溶融温度よりも高めて母材を一定の深さまで溶融させる一方、溶融した金属の蒸発を防止、または、一定量に抑制するように、照射条件を制御することが必要である。このような制御は、例えば、方向性電磁鋼板の鋼種や板厚などに応じて、ビームの出力密度を0.1~1.0(J/mm2)の範囲で調整し、以下に示す各条件を以下の示す各範囲で調整することにより、実施することができる。なお、電子ビームの場合、ビームの出力密度は、偏向速度v、走査直交方向のスポット径Φ、電子ビーム出力Pを用いて、P/(v・Φ)として算出する。また、電子ビーム出力Pは、加速電圧×ビーム電流として算出する。なお、後述する実施例で使用した成分組成を有する方向性電磁鋼板では、0.1≦P(J/mm2)≦0.5の範囲で溶融凝固部を形成でき、0.5<P≦1.0(J/mm2)の範囲で溶融凝固部および該溶融凝固部によって画定される溝部が形成できた。ただし、電子ビーム出力Pが上記の範囲内であっても、偏向速度vや電子ビーム出力P、さらには方向性電磁鋼板の鋼種や板厚などによって、入熱量や温度履歴などが変わるため、熱歪みのみが導入されて溶融凝固部が形成されなかったり、溶融した金属が蒸発して溶融凝固部が形成されない場合がある。そのため、例えば、予備照射試験などを行って、方向性電磁鋼板の鋼種や板厚などに応じた適切な照射条件を事前に求めておくことが好ましい(後述するレーザー照射の場合も同様である)。
加速電圧は高い方が、電子の直進性が増加し、ビーム照射部外側への熱影響が低下するので好ましい。かかる理由から、加速電圧は60kV以上とすることが好ましい。加速電圧は、より好ましくは90kV以上、さらに好ましくは120kV以上である。一方、加速電圧を高くしすぎると、電子ビーム照射に伴って発生するX線の遮蔽が困難になる。そのため、実用上の観点から、加速電圧は300kV以下にすることが好ましい。加速電圧は、より好ましくは200kV以下である。
ビーム電流は、ビーム径の観点から小さい方が好ましい。これは、電流を大きくするとクーロン反発によってビーム径が広がりやすいためである。そのため、ビーム電流は40mA以下が好ましい。一方、ビーム電流が小さすぎると、歪みを形成するためのエネルギーが不足するおそれがある。そのため、ビーム電流は0.5mA以上が好ましい。
電子ビームは、気体分子によって散乱を受け、ビーム径やハロー径の増大、エネルギーの減少等が発生する。そのため、ビーム照射領域の真空度が高い方が良く、圧力にして3Pa以下とすることが好ましい。下限については特に制限を設けないが、過度に低下させると、真空ポンプなどの真空系統にかかるコストが増大する。そのため、実用上は、1×10-5Pa以上の圧力とすることが好ましい。
スポット径は、小さいほど局所的に歪みを導入することができるために好ましい。そのため、エネルギービームの走査直交方向のスポット径は300μm以下が好ましい。エネルギービームの走査直交方向のスポット径は、より好ましくは280μm以下、さらに好ましくは260μm以下である。エネルギービームの走査直交方向のスポット径の下限は特に限定されるものではないが、エネルギービームの走査直交方向のスポット径は、例えば、50μm以上が好ましい。なお、スポット径とは、幅30μmのスリットを用いてスリット法で取得したビームプロファイルの半値全幅を指す。
走査直交方向のスポット径に対する走査方向のスポット径の比(以下、スポット径の比ともいう)が1に近くなるほど、スポットへの入熱量が増加し、母材となる鋼板の溶融が容易になる。ただし、入熱領域の集中によって、スパッタの飛散が起こりやすくなり、鉄心として積層した際の占積率が劣化するおそれがある。また、溝部の深さが過剰になるおそれもある。そのため、スポット径の比は、好ましくは1超、より好ましくは1.5以上、さらに好ましくは2以上である。一方、スポット径の比が増加するほど、入熱領域が増加する。そのため、スパッタの飛散は抑制できるが、鋼板の溶融のために必要な入熱エネルギーが増加する。この場合、レーザーであれば搬送系への負担の増加、電子ビームであれば電源容量の増加が懸念される。そのため、スポット径の比は20以下であることが好ましい。
また、レーザーであれば、ビーム経路上にシリンドリカルレンズを設置し、走査方向、走査直交方向にビームの広がりを調整することで楕円形状とする方法や回折光学素子(回折光学素子)をビーム経路上に設置し、楕円形状・線分形状・点列形状にビームを集光させる方法が挙げられる。
エネルギービームの偏向速度は遅いほど、鋼板の単位長さあたりに入射する熱量を増加させることができる。しかしながら、エネルギービームの偏向速度を過度に低速化すると、金属蒸気の飛散によって鋼板表面にスパッタが付着し、鉄心として積層した際の占積率が劣化するおそれがある。また、溝部の深さが過剰になるおそれもある。そのため、エネルギービームの偏向速度は5m/sec以上が好ましい。エネルギービームの偏向速度は、より好ましくは8m/sec以上、さらに好ましくは10m/sec以上である。一方、エネルギービームの偏向速度を過度に高速化すると、鋼板の溶融に必要な入熱を与えるための電源容量が必要となり設備の大型化を招く。そのため、エネルギービームの偏向速度は400m/sec以下が好ましい。
方向性電磁鋼板の表面に溶融凝固部を形成するには、例えば、金属への吸収率の高い400nm~1200nmの波長をもつレーザーを用いることが有効である。特に、エネルギービームの照射部において母材の温度をその溶融温度よりも高めて母材を一定の深さまで溶融させる一方、溶融した金属の蒸発を防止、または、一定量に抑制するように、照射条件を制御することが必要である。このような制御は、例えば、方向性電磁鋼板の鋼種や板厚などに応じて、0.1~1.0(J/mm2)の範囲で調整し、以下に示す各条件を以下の示す各範囲で調整することにより、実施することができる。なお、レーザーの場合、ビームの出力密度は、走査速度(偏向速度)v、スポット径Φ、レーザー出力Pを用いて、P/(v・Φ)として表される。
レーザーの出力が低くなると、母材である鋼板を溶融させるために走査速度を低速化する必要がある。しかし、走査速度を過度に低速化すると、鋼板へのスパッタの飛散による占積率の低下や、製造効率の劣化を招く。また、溶融した金属の蒸発が生じ、溝部の深さが過剰になるおそれもある。一方、レーザー出力を高くすると、鋼板の溶融は容易になる。しかしながら、レーザー搬送系へのダメージが増加し、メンテナンス頻度の増加による製造効率の低下を招くおそれがある。そのため、レーザーの出力は50W以上5000W以下が好ましい。
表1に示す成分組成(残部はFe及び不可避的不純物)を有する方向性電磁鋼板のスラブに熱間圧延を施して熱延鋼帯とした。ついで、熱延鋼帯に、熱延板焼鈍を施した。ついで、熱延鋼帯に、中間焼鈍を挟む2回の冷間圧延を施して、板厚0.23mmの冷延鋼帯(以下、鋼帯ともいう)とした。ついで、鋼帯に、脱炭焼鈍を施し、MgOを主成分とする焼鈍分離剤を塗布した。ついで、鋼帯をコイル状に巻き取り、二次再結晶およびフォルステライト被膜の形成を目的とする最終焼鈍を施した。
・W17/50
◎(合格、特に優れる):鉄損改善量ΔW17/50が0.08W/Kg以上
〇(合格、優れる):鉄損改善量ΔW17/50が0.05W/Kg以上(◎の場合を除く)
×(不合格):鉄損改善量ΔW17/50が0.05W/Kg未満
ここで、鉄損改善量ΔW17/50は、磁区細分化処理前後での鉄損改善量であり、[参照試料で測定したW17/50]-[当該試料で測定したW17/50]として求める。
・ΔB8
◎(合格、特に優れる):-0.0006T以上
〇(合格、優れる):-0.0010T超(◎の場合を除く)
×(不合格):-0.0010T以下
ここで、ΔB8は、磁区細分化処理前後でのB8変化量であり、[当該試料で測定したB8]-[参照試料で測定したB8]として求める。
・MHL15/50
◎(合格、特に優れる):26.0dBA以下
〇(合格、優れる):27.5dBA以下(◎の場合を除く)
×(不合格):27.5dBA超
・変圧器鉄損
◎(合格、特に優れる):変圧器鉄損の鉄損改善量が0.08W/Kg以上
〇(合格、優れる):変圧器鉄損の鉄損改善量が0.05W/Kg以上(◎の場合を除く)
×(不合格):変圧器鉄損の鉄損改善量が0.05W/Kg未満
ここで、変圧器鉄損の鉄損改善量は、磁区細分化処理前後での変圧器鉄損の鉄損改善量であり、[参照試料から作製したモデルトランスで測定したW17/50]-[当該試料から作製したモデルトランスで測定したW17/50]として求める。
・変圧器騒音
◎(合格、特に優れる):32.0dBA以下
〇(合格、優れる):33.5dBA以下(◎の場合を除く)
×(不合格):33.5dBA超
表3に示す成分組成(残部はFe及び不可避的不純物)を有する方向性電磁鋼板のスラブから熱間圧延を施して熱延鋼帯とした。ついで、熱延鋼帯に、熱延板焼鈍を施した。ついで、熱延鋼帯に、中間焼鈍を挟む2回の冷間圧延を施して、板厚0.23mmの冷延鋼帯(以下、鋼帯ともいう)とした。ついで、鋼帯に、脱炭焼鈍を施し、MgOを主成分とする焼鈍分離剤を塗布した。ついで、鋼帯をコイル状に巻き取り、二次再結晶およびフォルステライト被膜の形成を目的とする最終焼鈍を施した。
・ΔW17/50:0.14W/kg以上(特には、0.15W/kg以上)
・ΔB8:-0.0002T以上(特には、-0.0001T以上)
・MHL15/50:26.0dBA以下(特には、25.5dBA以下)
・変圧器鉄損ΔW17/50:0.16W/kg以上(特には、0.17W/kg以上)
・変圧器騒音:32.0dBA以下(特には、31.5dBA以下)
Claims (9)
- 方向性電磁鋼板であって、
該方向性電磁鋼板は、その一方の表面に、圧延方向を横切る線状の溶融凝固部を周期的に有し、
該方向性電磁鋼板の圧延方向断面での該溶融凝固部の表面から板厚方向への異方性エネルギーの分布において、ΔE(KJ/m3)が負となる領域の最深位置が、該溶融凝固部の表面からの距離で4μm以上150μm以下である、方向性電磁鋼板。
ここで、ΔEは、次式(1)により定義される。
ΔE=Esub-ERD ・・・(1)
式(1)中、ERD(KJ/m3)およびEsub(KJ/m3)はそれぞれ、圧延方向における異方性エネルギー、および、結晶の[001]方位を圧延方向としたときの結晶の[010]方位または[100]方位における異方性エネルギーであり、次式(2)~(4)により求める。
式(2)~(4)中、σRD、σTDおよびσNDはそれぞれ、圧延方向、板幅方向および板厚方向の残留応力である。εRD、εTDおよびεNDはそれぞれ、圧延方向、板幅方向および板厚方向の歪みである。 - 前記異方性エネルギーの分布において、前記ΔE(KJ/m3)が-2KJ/m3以下となる領域の最深位置が、前記溶融凝固部の表面からの距離で4μm~40μmである、請求項1に記載の方向性電磁鋼板。
- 前記溶融凝固部によって画定される溝部を有する、請求項1に記載の方向性電磁鋼板。
- 前記溶融凝固部によって画定される溝部を有する、請求項2に記載の方向性電磁鋼板。
- 前記溝部の深度プロファイルにおいて、前記溝部の最深点の深さdが8.0μm未満である、請求項3に記載の方向性電磁鋼板。
- 前記溝部の深度プロファイルにおいて、前記溝部の最深点の深さdが8.0μm未満である、請求項4に記載の方向性電磁鋼板。
- 前記溝部の深度プロファイルにおいて、極小値が2つ以上存在し、
前記溝部の幅Wに対する前記溝部の最深点の深さdの比率であるd/W×100(%)が、5%以上20%未満である、請求項3~6のいずれかに記載の方向性電磁鋼板。 - 前記溶融凝固部の圧延方向における間隔が1.0mm以上5.0mm未満である、請求項1~6のいずれかに記載の方向性電磁鋼板。
- 前記溶融凝固部の圧延方向における間隔が1.0mm以上5.0mm未満である、請求項7に記載の方向性電磁鋼板。
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