JP7623917B2 - 制御装置、制御システム、および、制御方法 - Google Patents
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Description
例えば、上下水処理、工場、製鉄所、発電プラント等では、主機に接続された制御装置を複数有する制御システムが処理を担っている。この制御装置は制御演算処理を実行し、主機に対する制御指令を制御データ(信号)として出力することで制御を行う。
・共通バスに転送される転送データを一時的に格納するバッファ部
・入力データを転送データとしてバッファ部にライトすると共に、入力データをバッファ部にライトした旨を示す通知信号を出力するライト制御部
・バッファ部から転送データをリードするリード制御部
・リード制御部によりバッファ部からリードされた転送データを、所定のバスプロトコルに従って共通バスに転送するインタフェース部
・通知信号に基づいて、リード制御部がバッファ部から転送データをリードするタイミングを制御することにより、共通バスの帯域を平滑化する帯域平滑部
・複数の記憶素子にそれぞれ複数のデータを記憶するキャッシュメモリ
・キャッシュメモリからデータが読み出されたタイミングが閾値より遅いときにはエラーを検出するエラー検出回路
・エラーが検出されないときにはキャッシュメモリから読み出されたデータをラッチ(保持)し、エラーが検出されたときには待機期間経過後にキャッシュメモリから読み出されたデータをラッチするラッチ回路
・ラッチ回路によりラッチされたデータの処理を行う演算処理装置コア
このようなリアルタイム性を重視するマイコンは、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)などの専用回路として設計されるため、大量に流通される汎用CPUよりも開発コストや調達コストが高くなりがちである。また、専用部品であるマイコンは、制御信号のやり取りは得意だが、大量のデータの収集、収集したデータの分析および最適出力の自動化などの汎用的な処理は苦手である。
この併用型では、汎用CPUが制御プログラムと、それ以外のプログラムとを同一環境で動作させることにより、ジッタの発生やメモリアクセス逼迫などの影響で性能が低下することもある。
なお、特許文献1、特許文献2などの従来の技術では、汎用CPUと従来型の制御システムとの併用を想定していない。よって、従来のマイコンを汎用CPUに置き換えた場合でも、制御周期を順守したメモリアクセスを汎用CPUに実行させる仕組みが必要となる。
本発明は、汎用CPUによるデータアクセスと、I/O装置による制御周期が定められたデータアクセスとのいずれかが各期間で占有して行われるメモリと、
前記I/O装置による前記メモリへのデータアクセスに用いられるデータを一時的に格納するキャッシュメモリと、
前記汎用CPUによるデータアクセスの期間に割り込んで、前記I/O装置によるデータアクセスの対象となるデータを前記メモリから前記キャッシュメモリに読み込ませた後、前記I/O装置による前記制御周期の期間内に、データアクセスの対象となるデータを前記キャッシュメモリを介して前記I/O装置にアクセスさせる周期制御部とを有することを特徴とする。
その他の手段は、後記する。
制御装置1Aは、メモリ11と、汎用CPU12と、リードインタフェース13と、ライトインタフェース14と、バスインタフェース16と、バス18と、I/Oモジュール19と、キャッシュメモリ40とを有する。
バスインタフェース16は、キャッシュメモリ40をバス18に接続する。バス18は、バスインタフェース16と、I/Oモジュール19とを接続する。I/Oモジュール19は、I/O装置90と入出力を行うとともに、メモリ11へ周期的にライト処理を行い、メモリ11から周期的にリード処理を行う。
キャッシュメモリ40には、メモリ11内のデータが一時的に格納されている。I/Oモジュール19がメモリ11にアクセスする代わりに、キャッシュメモリ40にアクセスすることで、データのアクセス時間を短縮できる。
リード周期制御部20は、I/O装置90が汎用CPU12に対してリード処理を行うときの制御周期を制御する。リード周期制御部20と汎用CPU12とはリードインタフェース13を介して接続され、リード周期制御部20とキャッシュメモリ40とが接続される。
ライト周期制御部30は、I/O装置90が汎用CPU12に対してライト処理を行うときの制御周期を制御する。ライト周期制御部30と汎用CPU12とはライトインタフェース14を介して接続され、ライト周期制御部30とキャッシュメモリ40とが接続される。
リード周期指定部21は、I/Oモジュール19からキャッシュメモリ40を介してリードリクエスト信号21Dが入力されると、そのタイミングをトリガにリード周期指示信号22Dを出力する。
リードリクエスト信号21Dは、I/O装置90がリードデータ信号24D(制御データ)をメモリ11から読み込む旨のリード要求である。リード周期指示信号22Dは、リードデータ信号24Dのリード処理を行うときの制御周期を汎用CPU12に指示する信号である。
汎用CPU12は、リードリクエストタイミング信号23Dを受信することで、メモリ11からリード処理するリードデータ信号24D(の格納アドレス)を特定し、制御周期までにキャッシュメモリ40に格納する。
ANDゲート23は、リードデータイネーブル信号25Dとリード周期指示信号22Dとの論理積を、リードデータタイミングイネーブル信号26Dとして生成する。リードデータタイミングイネーブル信号26Dは、キャッシュメモリ40からリードデータ信号24Dを読み込み可能状態であり、かつ、現在がリード周期指示信号22Dで示される制御周期内であることをI/Oモジュール19に通知する信号である。
換言すると、I/Oモジュール19は、リードデータタイミングイネーブル信号26Dの受信により、キャッシュメモリ40から所望のリードデータ信号24Dを確実に(キャッシュミスせずに)、キャッシュヒットして読み込むことができる。
図2のリード周期指定部21は、リード周期指定レジスタ21A1を有するリード周期指定部21Aとして構成される。
リード周期指定レジスタ21A1は、レジスタインタフェース21D2から値を設定されるレジスタであり、設定された値からリード周期指示信号22Dを出力する。
レジスタインタフェース21D2は、8bit、16bit、32bit、64bitなどの所定のビット幅を持ち、管理者によって、リードリクエスト信号21Dに関する情報(信号の種別、信号の制御周期など)が入力される。
図2のリード周期指定部21は、サイクルカウンタ21B1と、第1バッファ21B2と、第2バッファ21B3と、差分計算回路21B4と、リード周期指定レジスタ21B5とを有するリード周期指定部21Bとして構成される。
サイクルカウンタ21B1は、リードリクエスト信号21Dが有効となったタイミングをトリガに、現在のカウント値を第1バッファ21B2に保存するとともに、回路のクロック周波数に応じてカウント数のインクリメントを開始する。
差分計算回路21B4は、第1バッファ21B2のカウント値と、第2バッファ21B3のカウント値と差を計算して、リード周期指定レジスタ21B5に設定する。リード周期指定レジスタ21B5は、設定された値をリード周期指示信号22Dとして出力する。
ライト周期制御部30Aは、I/Oモジュール19からキャッシュメモリ40を介して、キャッシュメモリ40内のデータであるライトデータ信号31D(制御データ)、および、ライトリクエスト信号32Dの入力を受け付ける。ライトリクエスト信号32Dは、I/O装置90がライトデータ信号31Dをキャッシュメモリ40(およびメモリ11)に書き出す旨のライト要求である。
汎用CPU12は、ライトアクノリッジタイミング信号35Dを受信することで、メモリ11にライト処理するライトデータ信号31D(のキャッシュメモリ40内での格納アドレス)を特定し、制御周期までにライトアクノリッジ信号33Dを応答する。
換言すると、汎用CPU12は、ライトデータタイミングイネーブル信号36Dの受信により、キャッシュメモリ40から所望のライトデータ信号31Dを確実に(キャッシュミスせずに)、キャッシュヒットして読み込むことができる。
ライト周期指定部31Aは、ライト周期指定レジスタ31A1を有する。ライト周期指定レジスタ31A1は所定のビット幅を持ち、例えば8bit、16bit、32bit、64bitなどである。
ライト周期指定レジスタ31A1は、汎用CPU12などから所定のビット幅に合わせたレジスタインタフェース32D2を介して値が設定されると、その設定された値をライト周期指示信号34Dとして出力する。
ライト周期指定部31Bは、サイクルカウンタ31B1と、バッファ31B2と、バッファ31B3と、差分計算回路31B4と、ライト周期指定レジスタ31B5とを有する。
サイクルカウンタ31B1は、ライトリクエスト信号32Dが有効となったタイミングをトリガに、現在のカウント値をバッファ31B2に保存するとともに、回路のクロック周波数に応じてカウント数のインクリメントを開始する。サイクルカウンタ31B1は、再びライトリクエスト信号32Dが有効となったタイミングで現在のカウント値をバッファ31B3に保存する。
ライト周期指定レジスタ31B5は、設定された値をライト周期指示信号34Dとして出力する。
タイミングチャート2Aの上段の行「メモリ」は、メモリ11を排他的に占有している装置を示しており、ここでは汎用CPU12とI/O装置90が該当する。
タイミングチャート2Aの中段の行「I/O」は、I/O装置90がリードリクエスト(図2のリードリクエスト信号21Dであり「RR」と略す)を出力してリードデータ(図2のリードデータ信号24Dであり、「RD」と略す)をメモリ11経由で受信することを示す。
タイミングチャート2Aの下段の行「制御周期」は、I/O装置90がメモリ11にアクセスするときの制御周期(各周期の制限時間)を示す。
このような場合、制御システムによっては、制御周期内に入出力を完了するという従来の処理が行えなかったことで、システムに障害が発生したり、危険な状態に陥ったりする可能性がある。
タイミングチャート2Bの上から第1段、第3段、第4段の行は、図8で説明した通りである。ここで、タイミングチャート2A,2Bでは、I/O装置90からのリードリクエスト(RR)が出力されるタイミングは同一である。
タイミングチャート2Bの第2段の行「キャッシュメモリ」は、キャッシュメモリ40内のデータ内容を示しており、このデータ内容はリード周期制御部20Aとライト周期制御部30Aによって制御される。
I/O装置90からリードリクエスト(RR1)が出力された時点でキャッシュメモリ40にリードデータ(RD1)が格納されているので、I/O装置90はリードデータ(RD1)を受信して制御周期C1の期間内に収まっている。
つまり、リード周期制御部20Aは、汎用CPU12によるデータアクセスの期間に割り込んで、I/O装置90によるデータアクセスの対象となるデータをメモリ11からキャッシュメモリ40に読み込ませた後、I/O装置90による制御周期C1の期間内に、データアクセスの対象となるデータをキャッシュメモリ40を介してI/O装置90にアクセスさせる。
制御周期C3でも、メモリアクセスに要する時間が制限時間を順守できている。
以下、実施例2~実施例5(制御装置1B~1E)を説明するが、制御装置1Aが備えている各部品(例えば、メモリ11)を、制御装置1B~1Eでは図示していない場合でも、制御装置1Aが備えている各部品は、制御装置1B~1Eでも備えられていることとしてもよい。
さらに、制御装置1Aのリード周期制御部20A、ライト周期制御部30Aに対して、制御装置1Bのリード周期制御部20B、ライト周期制御部30Bは、第2I/O装置92に対応させている。
リード周期制御部20Bは、図2のリード周期制御部20Aと比較して、2台目用のリード周期指定部21Bと、複数台のI/O装置間のアクセスを調停するリードモジュール調停回路24とが追加されている。
リードモジュール調停回路24は、リード周期指定部21,21Bそれぞれのリードリクエスト信号21Dが有効となったタイミングをトリガに、リード周期指示信号22Dを出力する。
その他のリード周期制御部20B内の各処理部および各信号は、図2で説明した通りである。
ライト周期制御部30Bは、図5のライト周期制御部30Aと比較して、2台目用のライト周期指定部31Bと、複数台のI/O装置間のアクセスを調停するライトモジュール調停回路34とが追加されている。
ライト周期指定部31Bは、第2I/O装置92からI/Oモジュール19およびキャッシュメモリ40を介してライトリクエスト信号32Dが入力されると、そのタイミングをトリガにライト周期指示信号34Dをリードモジュール調停回路24に出力する。
ライトモジュール調停回路34は、ライトアクノリッジ信号33Dが有効となったタイミングをトリガにライト周期指示信号34Dをライト応答タイミング生成回路32に出力する。ライト応答タイミング生成回路32は、ライト周期指示信号34Dからライトアクノリッジタイミング信号35Dを生成してキャッシュメモリ40などの外部に出力する。
その他のライト周期指定部31B内の各処理部および各信号は、図5で説明した通りである。
図26の制御装置1Gは、図1の制御装置1Aから、リード周期制御部20A、ライト周期制御部30A、キャッシュメモリ40、リードインタフェース13、ライトインタフェース14を省略した。
一方、図10と同様に、図26の制御装置1Gは、2台目の第2I/O装置92を接続するI/Oモジュール19を、1台目の第1I/O装置91を接続するI/Oモジュール19とは別に追加した。
第1I/O装置91は、一定の第1制御周期C1-C3の期間内に、汎用CPU12に接続するメモリ11からデータをリードする。
第2I/O装置92は、一定の第2制御周期C11,C12の期間内に、汎用CPU12に接続するメモリ11に対してデータをライトする。第2制御周期C11,C12は、第1制御周期C1-C3よりも長い周期とする。
タイミングチャート2Cの第2段の行「第1I/O」は、第1I/O装置91がリードリクエスト(RR)を出力してリードデータ(RD)をメモリ11経由で受信することを示す。
タイミングチャート2Cの第3段の行「第2I/O」は、第2I/O装置92がライトデータ(図5のライトデータ信号31Dであり「WD」と略す)をメモリ11へ転送して、ライトアクノリッジ(図5のライトアクノリッジ信号33Dであり「WA」と略す)を受信することを示す。
タイミングチャート2Cの第4段の行「第1制御周期」は、第1I/O装置91がメモリ11にアクセスするときの制御周期を示す。
タイミングチャート2Cの第5段の行「第2制御周期」は、第2I/O装置92がメモリ11にアクセスするときの制御周期を示す。
さらに、制御周期C2において第1I/O装置91からリードリクエスト(RR2)が出力された時点でも、汎用CPU12がメモリ11を占有している。
また、第1I/O装置91からのリードリクエスト(RR2)に対するリードデータ(RD2)は、制御周期C2には間に合わず、次の制御周期C3での受信となってしまう。
タイミングチャート2Dは、タイミングチャート2Cにキャッシュメモリ40の行を追加している。キャッシュメモリ40の行は、図9で説明した通りであるが、図14ではリードデータ(RD)用の領域を上段とし、ライトデータ(WD)用の領域を下段とする。つまり、キャッシュメモリ40はI/O装置90ごとの格納領域を有している。
タイミングチャート2C,2Dでは、第1I/O装置91からのリードリクエスト(RR)が出力されるタイミングが同一である。また、タイミングチャート2C,2Dでは、第2I/O装置92からのライトデータ(WD)が出力されるタイミングが同一である。
制御周期C12では、ライト周期制御部30Bは、汎用CPU12がメモリ11を占有しなくなったタイミングで、第2I/O装置92のライトデータ(WD1)をメモリ11へ転送する。
よって、I/Oからリードリクエスト(RR2)が出力された時点でキャッシュメモリ40にリードデータ(RD2)が格納されているので、第1I/O装置91は、制御周期C2の期間内にリードデータ(RD2)を受信できる。
制御周期C3以降についても同様に、リードアクセスとライトアクセスが、各制御周期の期間内に実行される。
なお、実施例2ではI/O装置とI/Oモジュールとの組が2つの例で示したが、3つ以上の構成となってもよい。
制御装置1Cは、図10の制御装置1Bと比較して、キャッシュメモリ40を第1キャッシュメモリ41とし、2台目のI/O装置を第3I/O装置93とし、その第3I/O装置93と入出力を行うI/Oモジュール19が第2キャッシュメモリ42を有する部分が相違する。
第2キャッシュメモリ42は、第1キャッシュメモリ41のデータを一時的に格納する。
制御装置1Cは、一定の制御周期の期間内に、第1I/O装置91が汎用CPU12に対してデータをリードする。また、第1I/O装置91よりも長い制御周期を有する第3I/O装置93が汎用CPU12に対してデータをライトする。
タイミングチャート2Eの第2段の行「第1I/O」は、第1I/O装置91がリードリクエスト(RR)を出力してリードデータ(RD)を第1キャッシュメモリ41経由で受信することを示す。
タイミングチャート2Eの第4段の行「第3I/O」は、第3I/O装置93がライトデータ(WD)を第2キャッシュメモリ42へ転送してライトアクノリッジ(WA)を受信することを示す。
タイミングチャート2Eの第5段の行「第1制御周期」は、第1I/O装置91が第1キャッシュメモリ41にアクセスするときの制御周期を示す。タイミングチャート2Eの第6段の行「第2制御周期」は、第3I/O装置93が第2キャッシュメモリ42にアクセスするときの制御周期を示す。
制御周期C2、C12、C3以降についても同様にリードアクセスとライトアクセスとが実行される。
これにより、従来のI/Oモジュール19が内部に第2キャッシュメモリ42などの記憶装置を有する場合においても、従来モジュールのI/O処理のタイミング互換によりリアルタイム性を保証できる。よって、汎用CPU12、汎用OSの採用による拡張性の高い制御システムを実装できる。
なお、実施例3ではキャッシュメモリを有するI/Oモジュールが1つの例で示したが、2つ以上の構成となってもよい。さらに、実施例3ではI/Oモジュールが2つの例で示したが、3つ以上の構成となってもよい。
制御装置1Dは、図1の制御装置1Aと比較して、汎用CPUデータ同期部20Cと、I/Oデータ同期部30Cとを追加するとともに、キャッシュメモリ40の内部を、複数のアクセス空間43a,43b,43c,44a,44b,44cに分割した。
「CPU→I/O」と記載されたアクセス空間43a,44aは、汎用CPU12からI/O装置90へのリードデータを格納する領域である。「I/O→CPU」と記載されたアクセス空間43a,44aは、I/O装置90から汎用CPU12へのライトデータを格納する領域である。
I/Oデータ同期部30Cは、ライト周期指定部31から出力されるライト周期指示信号34Dのタイミングでアクセス空間44a,44b,44cの内容を、アクセス空間43a,43b,43cに転送する。
これらの転送処理により、第1領域と第2領域との間でデータを移動することで、I/O装置90と汎用CPU12とのデータ移動が制御される。
なお、汎用CPU12、汎用OSの採用による拡張性の高い制御システムの実装において、高い動作周波数で動作する汎用CPU12の処理と、低い動作周波数で動作する従来のI/Oモジュール19のI/O処理が存在する。
制御装置1Eは、図1の制御装置1Aと比較して、モジュールアクセスタイミング調停部17を追加するとともに、キャッシュメモリ40の内部を、2つのアクセス空間45に時分割した。つまり、キャッシュメモリ40にはI/O装置90ごとの格納領域が時分割で設定されている。
「CPU→第1I/O」と記載されたアクセス空間45は、汎用CPU12から第1I/O装置91へのリードデータを格納する領域である。「第4I/O→CPU」と記載されたアクセス空間45は、第4I/O装置94から汎用CPU12へのライトデータを格納する領域である。つまり、同じアクセス空間45は、時分割で利用される。
モジュールアクセスタイミング調停部17は、リード周期指定部21からのリード周期指示信号22Dを受けて、アクセス空間45にリードデータを格納する。
モジュールアクセスタイミング調停部17は、ライト周期指定部31からのライト周期指示信号34Dを受けて、アクセス空間45にライトデータを格納する。
第1I/O装置91は、一定の制御周期C1,C2,C3の期間内に、汎用CPU12からデータをリードする。第4I/O装置94は、一定の制御周期C21,C22の期間内に、汎用CPU12からデータをリードする。制御周期C1,C2,C3と、制御周期C21,C22とは、同一の長さでタイミングが異なる。
タイミングチャート2Fの第2段の行「キャッシュメモリ」は、キャッシュメモリ40のアクセス空間95のデータ内容であり、リード周期指定部21およびライト周期指定部31によって制御される。
タイミングチャート2Fの第4段の行「第4I/O」は、第4I/O装置94がリードリクエスト(RR)を出力してリードデータ(RD)を受信することを示す。
タイミングチャート2Fの第5段の行「第1制御周期」は、第1I/O装置91がキャッシュメモリ40にアクセスするときの制御周期を示す。タイミングチャート2Fの第6段の行「第4制御周期」は、第4I/O装置94がキャッシュメモリ40にアクセスするときの制御周期を示す。
第1I/O装置91からリードリクエスト(RR1)が出力された時点でキャッシュメモリ40にリードデータ(RD1)が格納されている。よって、第1I/O装置91は、制御周期C1の期間内にリードデータ(RD1)を受信できる。
第4I/O装置94からリードリクエスト(RR4)が出力された時点でキャッシュメモリ40にリードデータ(RD4)が格納されている。よって、第4I/O装置94は、制御周期C21の期間内にリードデータ(RD4)を受信できる。
制御周期C2、C22、C3以降についても同様にリードアクセスが実行される。
これにより、汎用CPU12、汎用OSの採用による拡張性の高い制御システムの実装において、従来モジュールのI/Oがアクセスするために用意するキャッシュメモリの容量を小さくすることができる。よって、タイミング互換によりリアルタイム性を保証しながら低コストかつ低消費電力な制御装置1Eを提供できる。
なお、実施例5では2つのI/Oモジュールの制御周期が同一の例で示したが、異なる制御周期であってもよい。さらに、実施例5ではI/Oモジュールが2つの例で示したが、3つ以上の構成となってもよい。
図20は、制御装置1A~1Eの実装例を示す構成図である。制御装置200は、バックプレーン220に接続する複数のスロット221、222、223に各種のモジュールを挿入して構成される。
汎用CPU12を搭載した装置であるCPUモジュール210と、I/Oモジュール19の機能を有するI/Oモジュール211、212が、バックプレーン220にそれぞれ実装されている。
各実施例に示すように、汎用CPU12を搭載するモジュールとI/O制御を搭載するモジュールを接続した構成とすることで、様々な形態で制御装置を構成することができる。
なお、各実施例におけるCPUモジュール、I/Oモジュールなどの設置数は、前記した数に限定されるものではなく、拡張して任意の数で実装することができる。
図21は、制御装置1A~1Eを水プラント(水処理システム)に適用した場合の適用例1を示す構成図である。
制御装置1A~1Eは、制御装置410、411に適用されることで、拡張性とリアルタイムな互換性が要求される水処理システムを実現できる。
I/O装置90(第1I/O装置91~第4I/O装置94でもよい、以下同じ)は、PI/O装置710、711、および、シーケンサ712,713に適用される。I/Oモジュール19は、I/Oモジュール910,911,912に適用される。
制御装置411は、シーケンサ712を介してポンプ812とブロワ813によって送り出す水量を調節する。また、水質計814で得られた水質とカメラ815が撮影したフィールド画像データはシーケンサ713で収集され、制御装置411で取得する。
これらの制御装置410、411は、制御ネットワーク611を介して接続され、データを共有する。
一方、制御装置411はポンプ812とブロワ813に接続する従来のシーケンサ712を制御するため、従来の出力処理と互換動作を行う必要がある。また制御装置411は、水質計814とカメラ815を制御する従来のシーケンサ713を制御するため、従来の入力処理と互換動作を行う必要がある。
よって、図21に示す構成の水処理システムでは、高い汎用性および拡張性と従来処理の互換性を両立するために、本発明の制御装置410、411を適用した構成としている。汎用性と拡張性が必要とされる機能をCPUモジュール310、311で実行し、互換性が必要とされる機能をI/Oモジュール910、911、912で実行する。
FAシステムは、情報ネットワーク620に接続されたサーバ520と監視端末521により、制御装置420の制御を行う。制御装置1A~1Eを制御装置420に適用することで、拡張性とリアルタイムな互換性が要求されるFAシステムを実現できる。
制御装置1A~1Eは、制御装置420に適用されることで、拡張性とリアルタイムな互換性が要求される水処理システムを実現できる。
I/O装置90は、PLC(Programmable Logic Controller)720~723に適用される。I/Oモジュール19は、I/Oモジュール920,921に適用される。
熱延設備は、制御ネットワーク600に接続された端末500が制御装置400、401、402の制御を行う。加熱炉801で熱された鋼は熱延設備800に投入される。温度センサ700によって得られた加熱炉801の温度は制御装置400で取得される。
制御装置1A~1Eは、制御装置400-402に適用されることで、拡張性とリアルタイムな互換性が要求される水処理システムを実現できる。
I/O装置90は、PI/O装置(Programmable Input/Output)701、702,704、および、温度センサ700,703に適用される。I/Oモジュール19は、I/Oモジュール900-902に適用される。
これにより、汎用性および拡張性とリアルタイムな互換性が要求される鉄鋼システムを実現できる。
制御装置1A~1Eは、制御装置730-732に適用されることで、拡張性とリアルタイムな互換性が要求される水処理システムを実現できる。
I/O装置90は、電気制御盤830、タービン制御盤832、および、ボイラ制御盤834に適用される。I/Oモジュール19は、I/Oモジュール930-932に適用される。
なお、各実施例の制御システムの適用例は、前記した適用例1~適用例4に限定されるものではなく、例えば、エレベーター制御システム、鉄道制御システム、自動車制御システム、建設機械制御システムなど、種々のシステムに使用することができる。
また、ある実施例の構成の一部を他の実施例の構成に置き換えることが可能であり、また、ある実施例の構成に他の実施例の構成を加えることも可能である。
また、各実施例の構成の一部について、他の構成の追加・削除・置換をすることが可能である。また、上記の各構成、機能、処理部、処理手段などは、それらの一部または全部を、例えば集積回路で設計するなどによりハードウェアで実現してもよい。
また、前記の各構成、機能などは、プロセッサがそれぞれの機能を実現するプログラムを解釈し、実行することによりソフトウェアで実現してもよい。
また、制御線や情報線は説明上必要と考えられるものを示しており、製品上必ずしも全ての制御線や情報線を示しているとは限らない。実際にはほとんど全ての構成が相互に接続されていると考えてもよい。
さらに、各装置を繋ぐ通信手段は、無線LANに限定せず、有線LANやその他の通信手段に変更してもよい。
11 メモリ
12 汎用CPU
13 リードインタフェース
14 ライトインタフェース
16 バスインタフェース
17 モジュールアクセスタイミング調停部
18 バス
19 I/Oモジュール
20 リード周期制御部(周期制御部)
20C 汎用CPUデータ同期部(データ同期部)
21 リード周期指定部
22 リードリクエストタイミング生成回路
23 ANDゲート
24 リードモジュール調停回路
30 ライト周期制御部(周期制御部)
30C I/Oデータ同期部(データ同期部)
31 ライト周期指定部
32 ライト応答タイミング生成回路
33 ANDゲート
34 ライトモジュール調停回路
40 キャッシュメモリ
41 第1キャッシュメモリ
42 第2キャッシュメモリ
90 I/O装置
91 第1I/O装置
92 第2I/O装置
93 第3I/O装置
94 第4I/O装置
Claims (11)
- 汎用CPUによるデータアクセスと、I/O装置による制御周期が定められたデータアクセスとのいずれかが各期間で占有して行われるメモリと、
前記I/O装置による前記メモリへのデータアクセスに用いられるデータを一時的に格納するキャッシュメモリと、
前記汎用CPUによるデータアクセスの期間に割り込んで、前記I/O装置によるデータアクセスの対象となるデータを前記メモリから前記キャッシュメモリに読み込ませた後、前記I/O装置による前記制御周期の期間内に、データアクセスの対象となるデータを前記キャッシュメモリを介して前記I/O装置にアクセスさせる周期制御部とを有することを特徴とする
制御装置。 - 前記I/O装置は複数台存在するとともに、前記キャッシュメモリは前記I/O装置ごとの格納領域を有しており、
前記周期制御部は、各前記I/O装置による前記制御周期の期間内に、データアクセスの対象となるデータを前記キャッシュメモリを介して前記I/O装置にアクセスさせることを特徴とする
請求項1に記載の制御装置。 - 前記制御装置は、さらに、前記キャッシュメモリのデータを一時的に格納する第2キャッシュメモリを有しており、
前記周期制御部は、各前記I/O装置による前記制御周期の期間内に、データアクセスの対象となるデータを前記キャッシュメモリまたは前記第2キャッシュメモリを介して前記I/O装置にアクセスさせることを特徴とする
請求項2に記載の制御装置。 - 前記キャッシュメモリは、前記汎用CPUのデータアクセス用の第1領域と、前記汎用CPUよりも動作周波数が低い前記I/O装置のデータアクセス用の第2領域とを個別に有しており、
前記制御周期の期間内に前記周期制御部から出力される制御信号に従い、前記第1領域と前記第2領域との間でデータを移動することで、前記I/O装置と前記汎用CPUとのデータ移動を制御するデータ同期部を有することを特徴とする
請求項1に記載の制御装置。 - 前記I/O装置は複数台存在するとともに、前記キャッシュメモリには前記I/O装置ごとの格納領域が時分割で設定されており、
前記周期制御部は、各前記I/O装置による前記制御周期の期間内に、データアクセスの対象となるデータを前記キャッシュメモリを介して前記I/O装置にアクセスさせることを特徴とする
請求項1に記載の制御装置。 - 前記周期制御部は、データアクセスの対象となるデータを前記メモリから前記キャッシュメモリに読み込ませる旨の制御信号を前記制御周期の指示信号で指示された期間内に発行することを特徴とする
請求項1に記載の制御装置。 - 前記周期制御部は、データアクセスの対象となるデータを前記キャッシュメモリから読み込み可能状態であり、かつ、現在が前記制御周期の指示信号で指示された期間内であることを前記汎用CPUに通知する旨の制御信号を発行することを特徴とする
請求項1に記載の制御装置。 - 前記周期制御部は、レジスタインタフェースから値を設定されるレジスタを参照して、前記制御周期の指示信号を生成することを特徴とする
請求項6または請求項7に記載の制御装置。 - 前記周期制御部は、前記I/O装置からのデータアクセスの要求を受信してから、次のデータアクセスの要求を受信するまでのサイクルカウンタが計測したカウント値をもとに、前記制御周期の指示信号を生成することを特徴とする
請求項6または請求項7に記載の制御装置。 - 請求項1ないし請求項5のいずれか1項に記載の制御装置と、前記I/O装置とを有することを特徴とする
制御システム。 - 制御装置は、メモリと、キャッシュメモリと、周期制御部とを有しており、
前記メモリにおいて、汎用CPUによるデータアクセスと、I/O装置による制御周期が定められたデータアクセスとのいずれかが各期間で占有して行われ、
前記キャッシュメモリには、前記I/O装置による前記メモリへのデータアクセスに用いられるデータが一時的に格納され、
前記周期制御部は、前記汎用CPUによるデータアクセスの期間に割り込んで、前記I/O装置によるデータアクセスの対象となるデータを前記メモリから前記キャッシュメモリに読み込ませた後、前記I/O装置による前記制御周期の期間内に、データアクセスの対象となるデータを前記キャッシュメモリを介して前記I/O装置にアクセスさせることを特徴とする
制御方法。
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| JP2009508179A (ja) | 2006-05-24 | 2009-02-26 | 株式会社ソニー・コンピュータエンタテインメント | ソフトウェアとハードウエアで同時にキャッシュフィルする方法と装置 |
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