JP7620397B2 - 複合型不織布およびその製造方法 - Google Patents
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Description
例えば複合型不織布にカレンダー処理を施すことで任意の厚みへの調節と表面の均一性や平滑性を付与することができる。しかしながら、その反面、複合型不織布を加圧して平滑にしているため、いわゆるコシ(強さの一種であり、不織布に曲げの力を与えたときの抵抗性、以下では単に「コシ」と称する場合がある)が低下してしまう。その一方で、複合型不織布にコシを付与する方法として温度を高くしたエンボスロールで熱エンボス処理する方法が知られている。この処理では、エンボスといういわば支柱に相当する突起が複数配置してあるロールを用いて、複合型不織布の表面にエンボスを押し付けつつ、複合型不織布のスパンボンド不織布(合成樹脂繊維)側に熱を加えてその後に硬化させることで、適度なコシを付与できる。しかしながら、その反面で熱エンボス処理では繊細な厚みの調節が困難であり、外観の平滑性に問題が生じることがあった。
以上のように、複合型不織布へのカレンダー処理と熱エンボス処理とは、相反するような関係にあり、要求されるボリューム感(量感)および平滑性を備えると共に、適度なコシを有し、繊維の脱落が抑制されている複合型不織布を得ることには困難であった。
更に、厚さが0.30~0.50mmであることが好ましい。
また、前記熱エンボス工程では、前記主ロールの温度を40~200℃に設定してあるのが望ましい。
本願の発明者等は、複合型不織布について鋭意に検討を行い、坪量(g/m2)および嵩(cm3/g)、コシ(強さ)を表す指標であるTSA(D値)が所定範囲内にあるように設計した複合型不織布は、要求されるボリューム感や平滑性を備えていると共に、適度のコシを有し、更に繊維の脱落も抑制されていることを確認して、本発明に至ったものである。このような複合型不織布は、乾燥工程後にカレンダー処理、熱エンボス処理を順に施すことにより製造することができる。
更には、本発明に係る複合型不織布は、柔らかさを示す指標であるTSA(TS7値(dBV2rms))および滑らかさを示す指標であるTSA(TS750値(dBV2rms))も所定範囲内にあるように設計したものが好ましく、また厚さ(mm)についても所定範囲内にあるように設計したものが好ましい。
以下では、複合型不織布に係る上記したファクターとその好適範囲について説明する。
坪量、嵩、そして上記TSA(D値)が上記範囲となるように形成された複合型不織布は、要求されるボリューム感や平滑性を備えると共に、適度のコシを有し、更に繊維の脱落も抑制されているものにできる。
ここで、更に、上記指標TSA(TS7値)は12.0~20.0dBV2rmsであり、TSA(TS750値)は33.0~100.0dBV2rmsに設定され、また厚さは0.30~0.50mm、好ましくは0.35~0.45mmに設定されている。
上記ティシューソフトネス測定装置TSAによる測定では、例えば試料台の振動を、試料台内部に設置した振動センサーで測定し、振動周波数を解析して、パラメータ化(TS値)する。振動周波数は、クリープ加工やエンボス加工といった構造的な寸法及びブレードの回転数に依存する。ブレード自身の水平振動の誘発(共振周波数:例えば6500Hz)は、サンプルの表面を進むとき、サンプルの凸部による瞬間的な遮断とブレードの振動に起因して起こる。低周波数側からの最初のスペクトルの極大ピークの強度をTS750値(dBV2rms)とし、共振周波数:6500Hzを含む(6500Hzの前後の)スペクトルの極大ピークの強度をTS7値(dBV2rms)とする。
さらに、上記ブレード付ローターを回転させずに、例えば押し込み圧100mNと600mNでサンプルを変形させたときの上下方向の変形量(mm/N)をD値として計測する。
そして、前記スパンボンド不織布の坪量は例えば10.0~30.0g/m2とするのが好ましい。また、スパンボンド不織布は紡糸された樹脂繊維を接合する複数の融着点を含んで形成されており、前記融着点1個の面積が0.10~0.50mm2、融着点の単位面積当たりの面積率が7~20%、個数が10~150個/cm2であるものが好ましい。このようなスパンボンド不織布は適度の剛性を備えており、パルプ繊維ウエブと組み合わせて複合型不織布に採用するスパンボンド不織布として好適である。なお、上記融着点の形状については、特に限定はなく円形、楕円形、多角形等とすることができる。
また、上記パルプ繊維ウエブに関しては、ラジアータパイン、スラッシュパイン、サザンパイン、ロッジポールパイン、スプルース及びダグラスファーからなる群から選択された針葉樹晒クラフトパルプの繊維で形成されたものを採用するのが好ましい。
ウエブの搬送方向TDで、これらの装置2、3、4よりも下流には、上流側から順に、水流交絡処理を行うためのウォータジェットを噴射する水流交絡装置5、サクション装置6、乾燥装置7が配置されている。上記乾燥装置7の下流には連続して製造される複合型不織布WPを巻き取るための巻取装置8が更に設けてある。
上記積層位置24の下側にはサクション装置4が対向配備してある。より詳細には、サクション装置4は装置本体41の上面にサクション部42を有しており、サクション部42が上記パルプ繊維ウエブPFWに吸引力(負圧)を作用させるべく積層位置24に対して設定してある。
なお、図1では、エアレイドホッパ23とサクション装置本体41とを1つずつ一段での配置として、パルプ繊維ウエブPFWを形成する場合を例示している。しかし、これに限らず、上記パルプ繊維ウエブPFWの目付(坪量)や製造速度に応じて、上記エアレイドホッパ23とサクション装置本体41を2つ以上の多段とする配置に変更してもよい。
搬送ワイヤ43はサクション部42の吸引力が、反対側(上側)に及ぶような目開き形態(メッシュ)で形成されている。
そこで、本製造装置1では、予備的積層体PWebを上下から挟んでスパンボンド不織布SW上でのパルプ繊維ウエブPFWの載置状態を安定化させる為の挟持ローラ28、そして水流交絡装置5の上流側に繊維飛散防止用に水分を付与するプレウエット装置30が配備してある。プレウエット装置30は、好適には、予備的積層体PWebの上方からウォータミストを吹き付ける噴霧ノズル31と予備的積層体PWebの下側(すなわち、パルプ繊維ウエブPFWの下面)から吸引力を印加するサクション装置32とを含んで構成されている。
なお、図1では、上記のように水流交絡装置5前にプレウエット装置30を新たな装置として設ける場合を例示しているが、これに限らない。水流交絡装置5に含まれる後述するウォータジェットヘッド51とサクション装置52とからなるセットの複数について、先頭に位置するセットを上記プレウエット装置30として流用するような設計変更をしてもよい。この場合には先頭のウォータジェットヘッド51から低圧のウォータミストが噴霧されるように調整すればよい。
水流交絡処理を行うのに十分な、ウォータジェットヘッド51とサクション装置52とのセット数が確保されている水流交絡装置5の場合、上記のように先頭のウォータジェットヘッド51とサクション装置52をプレウエット装置として活用することは、装置設備コストの抑制に効果的である。
図1で例示的に示している水流交絡装置5は、搬送方向TDに沿って多段(図1では例示しているのは4段)にウォータジェットヘッド51が配置されている。
なお、図1では、搬送方向TDに対して直角な方向(ウエブの幅方向)において延在しているウォータジェットヘッド51に設けたノズルの様子は図示していないが、幅方向において複数のウォータジェットノズルが適宜の位置に配置してある。このウォータジェットノズルの穴直径φは、好ましくは0.06~0.15mmである。また、ウォータジェットノズルの間隔は0.4~1.0mmとするのが好ましい。
よって、搬送ワイヤ55上を搬送される予備的積層体PWebは、搬送方向TDで下流に向かう程に、より多くの水流交絡処理を受けることになり、水流交絡装置5を出るときには上側のパルプ繊維ウエブPFW層と下側のスパンボンド不織布SW層との十分な交絡処理が実現される。
水流交絡装置5を出た直後の不織布にあっては、ウエット状態にあり、パルプ繊維同士などの結合は十分に確立されてはいない。
サクション装置6は、例えばバキューム式で水流交絡後の不織布を脱水する。乾燥装置7は非圧縮型のドライヤ、好適にエアスルードライヤを採用することが好ましい。図1で、エアスルードライヤの回転可能なドライヤ本体71は筒状体であり、その周表面には多数の貫通孔が設けてあり、図示しない熱源で加熱された熱風がドライヤ本体の外周から中心部側に向かって吸い込む構成とするのがよい。
このように連続的に製造される複合型の複合型不織布WPは巻取装置8のローラ81に巻取られて一連の工程が完了する。
上記主ロールと受けロールとは、式(ロール相当径)=(主ロール径)×(受けロール径)/{(主ロール径)+(受けロール径)}によって算出されるロール相当径が75~300mm、より好ましくは100~250mmであるように設計しておくのが望ましい。ここでのロール相当径とは、A. V. Lyons らが示した文献 (1990 TAPPI Finishing and Converting, P5) に基づくものであり、複合型不織布に施したカレンダー処理の強さの指標となるものである。例えば、ロール相当径が75mm未満であると複合型不織布に施されるカレンダー処理が不十分となり易く、その一方で、ロール相当径が300mmより大きいとカレンダー処理が強くなり過ぎてしまう。
そして、上記主ロールと受けロールとはロールニップ圧が0.5~6.5MPa、より好ましくは2.0~5.0MPaに設定されている。ロール間のギャップは0~0.5mmに設定されている。また、ロールの搬送スピードは、100~300m/min、より好ましくは150~250m/minとなるように設定してあるのが望ましい。
図2のエンボス装置EAは、パルプ繊維ウエブPFW側に接触する上側の主ロールとなるエンボスロールa1と下側のプレーンな受けロールa2とを備えている。エンボスロールa1の外周面にはパルプ繊維ウエブPFWに形成する凹凸部パターンが刻設してある。一方、受けロールa2は外周面が平坦に形成されている。
上記エンボスロールa1と受けロールa2との関係についても、前述したロール相当径が算出されて設定されている。すなわち、式(ロール相当径)=(エンボスロール径)×(受けロール径)/{(エンボスロール径)+(受けロール径)}によって算出されるロール相当径が75~300mm、より好ましくは100~250mmであるように設計しておくのが望ましい。ここでのロール相当径は、複合型不織布に施すエンボスの強さの指標となる。例えば、ロール相当径が75mm未満であると複合型不織布に施されるエンボスが入り難くなり、その一方で、ロール相当径が300mmより大きいと、エンボスが強くなり過ぎてしまう。また、設備上ランニングコストが大きくなり、さらに設置スペースが大きくなる等の問題も生じる。
エンボスの運転条件を上記範囲とすることで、カレンダー処理後の複合型不織布のパルプ面に適切なエンボスが施されてコシが付与され、また、複合型不織布使用時に発生する紙粉を抑制することもできる。
なお、熱エンボス処理に用いるロール相当径が小さ過ぎる、搬送スピードが速すぎる、ロール間ギャップ(Gap)が大き過ぎる、ロールニップ圧が小さ過ぎる、温度が低く過ぎる等、複合型不織布の表面にかかる力が小さいと、表面の凹凸や熱による硬化が小さくコシ(強さ)が劣ってしまう。一方で、ロール相当径が大き過ぎる、搬送スピードが遅すぎる、ロールニップ圧が大き過ぎる、温度が高過ぎる等であると、複合型不織布の表面にかかる力が大きくなり過ぎていまい、複合不織布自体が劣化し表面に穴が開いてしまう事や、強度が下がってしまう。
また、上記エンボスロールa1および受けロールa2の材質については特に限定はないが、いずれについても金属ロールを採用するのが好ましい。
上記の条件を満たすように設定してあるエンボス装置EAで、加熱圧着する熱エンボス処理することでパルプ繊維ウエブPFW上に好適な凹凸部パターンを形成できる。下側に位置しているスパンボンド不織布SWの表面(複合型不織布WPの裏側)は、受けロールa2に接するので平坦状となる。
図3(c)はエンボスロールa1の表面faの一部を拡大して示した平面図である。図3(c)において、表面faの全面積(ここでは矩形の面積で示している)に対する、凸部EPが存在している面積(根本部を合計した面積)の割合であるエンボス部の面積率は2.0~40.0%、より好ましくは10.0~30.0%に設定しておくのが望ましい。
エンボスの高さ、面積率を上記範囲とすることで、複合型不織布のパルプ面に適切なエンボスが施され、複合型不織布使用時に発生する紙粉が抑制される。
また、エンボス凸部EPの形状(横断面形状)や配列の仕方については特に限定はないが、形状については図3(c)で示すような丸形としてもよいし、他に多角形、星形などを採用できる。配列について図3(c)で示すような整列型でもよいし、他に互い違い型としてもよい。
すなわち、本発明に係る複合型不織布WPは、上記した条件に沿ったカレンダー処理、熱エンボス処理がこの順で施されることにより、乾式エアレイド法によるパルプ繊維ウエブを用いている複合型不織布であっても、要求されるボリューム感や平滑性を備えると共に、適度のコシを有し、更には繊維の脱落も抑制されている。
なお、複合型不織布WPに対して、熱エンボス処理、カレンダー処理という逆の順序で行うことも考えられる。しかし、この場合、熱エンボス処理により形成された凹凸が、その後のカレンダー処理で平滑化されてしまい、コシが劣化する。更に、吸水能力が低下する等のデメリットが確認された。また、複合型不織布WPに対して、熱カレンダー処理を施すことも考えられる。しかし、熱カレンダー処理は、平面で加圧しつつ熱を伝えるために不織布の厚さの低下が顕著となり、コシが弱く、吸水能力が低下する等のデメリットが確認された。
よって、前述したように、乾燥後の複合型不織布WPに対して、加熱のないカレンダー処理と、その後の熱エンボス処理によって、要求されるボリューム感や平滑性を備えると共に、適度のコシを有し、更には繊維の脱落も抑制されている複合型不織布を形成できる。
以下、上記製造装置で、乾式エアレイド法によりパルプ繊維ウエブを供給し、カレンダー処理および熱エンボス処理をして製造した実施例の複合型不織布について説明する。
坪量、嵩、上述したD値、TS7値、TS750値、そして厚さが表1に示す通りになるように製造された、実施例1~11の複合型不織布、並びにその比較例1~6(表2)について、下記に示す基準により、複合型不織布の外観の平滑性、コシ(強さ)、脱落繊維ついての官能評価をした。なお、カレンダー処理および熱エンボス処理された不織布には、押圧され熱接着された部位を目視により確認することができた。
1)外観の平滑性:不織布表面の平滑性(手触り、触り心地)を評価した。
特に優れたもの(優◎)、問題のないもの(良〇)、ざらざらして触感が悪いもの(不可×)
2)コシ(強さ):触った時のしっかり感を評価した。
コシが強くしっかり(優◎)、問題のない強さ(良〇)、コシがなく柔らかい(不可×)
3)脱落繊維:拭き取り時に脱落した繊維の量を目視により評価した。
繊維の脱落が少ない(良〇)、繊維の脱落が多い(不可×)
なお、複合型不織布の厚み(mm)と嵩(cm3/g)は以下のように測定した。
厚み(mm):ピーコック紙厚計にて、37.85g/cm2加重下で測定した。
嵩(cm3/g):厚み(cm)÷坪量(g/cm2)から算出した。
また、比較例2は乾燥後に、カレンダー処理だけを施したもので、嵩と厚みからみてボリューム感は適度にあり、外観の平滑性脱と落繊維の評価は良いが、求められるコシ(強さ)が不足している。
また、比較例3は乾燥後に、熱エンボス処理だけを施したもので、嵩と厚みからみて過度のボリューム感があり、コシ(強さ)と脱落繊維の評価は良いが、外観の平滑性が不足している。
更に、比較例4は熱カレンダー処理を施したもので、嵩と厚みからみてボリューム感は適度であり、外観の平滑性と脱落繊維の評価は良いが、求められるコシ(強さ)が不足している。
また、比較例5は坪量が30.0g/m2と小さ過ぎであり、厚み、嵩、D値、TS7値そしてTS750値の全てが好適範囲から外れて、コシ(強さ)と脱落繊維の評価が不足している。
また、比較例6は坪量が120.0g/m2と大き過ぎであり、厚みが好適範囲から外れて、外観の平滑性が不足している。
2 エアレイド装置
3 スパンボンド不織布供給装置
4 サクション装置
5 水流交絡装置
6 サクション装置
7 乾燥装置
8 巻取装置
21 解繊機
22 ダクト
23 エアレイドホッパ
24 積層位置
28 挟持ローラ
30 プレウエット装置
31 噴霧ノズル
32 サクション装置
41 サクション装置本体
42 サクション部
43 搬送ワイヤ
51 ウォータジェットヘッド
52 サクション装置
55 搬送ワイヤ
SW スパンボンド不織布
PF パルプ繊維
PFW パルプ繊維ウエブ
PWeb 予備的積層体(積層ウエブ)
WP 複合型不織布
TD 搬送方向
CA カレンダー装置
EA エンボス装置
a1 エンボスロール(主ロール)
a2 受けロール
Claims (4)
- スパンボンド不織布上にパルプ繊維ウエブを積層し一体化してある複合型の不織布であって、
厚さが0.30~0.50mmであり、
坪量が40.0~110.0g/m2であり、且つ、嵩が4.3~7.5cm3/gであり、コシ(強さ)を表す指標であるTSA(D値)が1.0~2.5mm/Nであり、柔らかさを示す指標であるTSA(TS7値)が12.0~20.0dBV2rmsおよび滑らかさを示す指標であるTSA(TS750値)が33.0~100.0dBV2rmsであり、
前記スパンボンド不織布は、ポリプロピレンで形成されており、
前記パルプ繊維ウエブは、針葉樹晒クラフトパルプとしてのサザンパインの繊維からなる、ことを特徴とする複合型不織布。 - 前記パルプ繊維ウエブの坪量が30.0~80.0g/m2、且つ、前記スパンボンド不織布と前記パルプ繊維ウエブとの重量構成比が40/60~10/90(wt%)である、ことを特徴とする請求項1に記載の複合型不織布。
- 前記スパンボンド不織布の坪量が10.0~30.0g/m2であると共に、当該スパンボンド不織布が紡糸された樹脂繊維を接合する複数の融着点を含んで形成されており、前記融着点1個の面積が0.10~0.50mm2、前記融着点の単位面積当たりの面積率が7~20%、個数が10~150個/cm2である、ことを特徴とする請求項1又は2に記載の複合型不織布。
- スパンボンド不織布上にパルプ繊維ウエブを積層し一体化してある複合型不織布の製造方法であって、
前記パルプ繊維ウエブと前記スパンボンド不織布との一体化を促進して積層体を得る水流交絡工程と、前記水流交絡工程の後に前記積層体を乾燥する乾燥工程とを少なくとも含み、
前記乾燥工程の後に、カレンダーロール間で前記積層体を加圧しながら通過させるカレンダー工程と、
前記カレンダー工程後に、前記パルプ繊維ウエブ側に熱エンボス処理を施す熱エンボス工程を更に含み、
前記水流交絡工程では、坪量が30.0~80.0g/m2の前記パルプ繊維ウエブと、坪量が10.0~30.0g/m2の前記スパンボンド不織布とを積層し、前記複合型不織布の全体での坪量が40.0~110.0g/m2となるように前記パルプ繊維ウエブと前記スパンボンド不織布とを一体化し、
前記カレンダー工程及び/又は前記熱エンボス工程では、前記複合型不織布において、嵩が4.3~7.5cm3/gとなり、コシ(強さ)を表す指標であるTSA(D値)が1.0~2.5mm/Nとなり、柔らかさを示す指標であるTSA(TS7値)が12.0~20.0dBV2rmsおよび滑らかさを示す指標であるTSA(TS750値)が33.0~100.0dBV2rmsとなるように、式(ロール相当径)=(主ロール径)×(受けロール径)/{(主ロール径)+(受けロール径)}によって算出されるロール相当径が75~300mmである主ロールと受けロールとを用い、搬送スピードを100~300m/min、ロール間のギャップを0~0.5mm、ロールニップ圧を0.5~6.5MPa、に設定してあり、
更に前記熱エンボス工程では、前記主ロールの温度を40~200℃に設定してあり、
前記パルプ繊維ウエブは、針葉樹晒クラフトパルプとしてのサザンパインの繊維からなり、
前記スパンボンド不織布は、ポリプロピレンで形成されている、ことを特徴とする複合型不織布の製造方法。
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