JP7546378B2 - 移動体 - Google Patents

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Description

本発明は、二輪車等の移動体に関する。
従来、車体の前後に前輪及び後輪を有する二輪車等の移動体では、例えば、特許文献1に見られるように、後輪を支持する後方フレームが、前輪を支持する前方フレームから後方側に後ろ下がり方向に斜めに延在する回転軸線周りに前方フレームに対して回転し得るように、後方フレームを前方フレームに連結した構造を有する移動体が提案されている。
この移動体は、低速時に、二輪車のふらつきを軽減するふらつき軽減モードを有しており、車体が左側又は右側に傾いたときに、後輪が逆側に傾くように後方フレームを前方フレームに対して上記回転軸線周りに回転させることで、車体の傾きを抑制する方向のモーメントを発生させ、ひいては、車体のふらつきを軽減するようにしている。
特開2006-182091号公報
ところで、二輪車の如き移動体のふらつきを、後輪の傾動等により効果的に防止する上では(換言すれば、車体が左右に傾くのを抑制するモーメントを効果的に発生させる上では)、後輪が前方側の車体に対して傾くだけでなく、前方側の車体に対して車幅方向(移動体を後方から見て左右方向)に移動させ得ることが望ましい。
しかしながら、前記特許文献1に記載された移動体では、後輪を支持する後方フレームが前方フレームに対して、上記回転軸線周りに回転し得るように連結されているだけなので、後輪は、前方フレームに対して車幅方向に移動することはできない。
加えて、前記特許文献1に記載された移動体では、前方フレームに対する後方フレームの回転軸線が後ろ下がりに延在する回転軸線であるので、後輪を前方フレームに対して右側に傾けるように後方フレームを前方フレームに対して回転させたとき、後輪は左向きに(上方から見て反時計回り方向に)転舵されてしまう。また、後輪を前方フレームに対して左側に傾けるように後方フレームを前方フレームに対して回転させたとき、後輪は右向きに(上方から見て時計回り方向に)転舵されてしまう。
このため、特許文献1に見られる如き移動体では、車体が左側又は右側に傾いた場合に、後輪の逆側への傾き量が小さいと、車体のさらなる傾きを抑制する効果が発生しにくい(車体のさらなる傾きを抑制するモーメントが発生しにくい)。ひいては、応答性よく車体の傾きを抑制することが困難になりやすい。
本発明はかかる背景に鑑みてなされたものであり、後輪の前側の車体に対する左右方向(車幅方向)への移動とロール方向への傾動とを簡易な構成で適切に行うことができる移動体を提供することを目的とする。
本発明の移動体は、車体と、該車体の前後方向に間隔を存して配置された前輪及び後輪と、前記前輪を前記車体に支持する前輪支持機構と、前記後輪を前記車体に支持する後輪支持機構とを備える移動体であって、
前記後輪支持機構は、
前記車体に支持された車体側機構と、
前記後輪を支持する車輪側機構と、
1つ以上のガイドレールと該ガイドレールに沿って移動し得るように該ガイドレールに係合された1つ以上のスライド部材とを含み、該スライド部材が該ガイドレールに沿って移動するに伴い、前記車輪側機構に支持された前記後輪が、前記車体側機構を支持する前記車体及び前記後輪の接地面に対して該車体の左右方向に並進することと前記車体及び前記後輪の接地面に対してロール方向に傾動することとを行い得るように該車輪側機構を該車体側機構に支持するように構成されたガイド機構と、
前記後輪を前記車体及び前記後輪の接地面に対して、前記車体の左右方向に並進させることと、前記車体及び前記後輪の接地面に対して、ロール方向に傾動させることとを行わせる駆動力を前記車体側機構と前記車輪側機構との間に発生する1つ以上のアクチュエータとを備え、
前記ガイド機構は、前記ガイドレールとして、直進走行姿勢の当該移動体の前記車体を上方から見たときに、該車体の左右方向に直線状に延在する第1ガイドレールを含むと共に、前記スライド部材として、該第1ガイドレールに係合された第1スライド部材を含み、前記車体側機構及び前記車輪側機構のうちの一方の機構であるレール側機構に前記第1ガイドレールが取り付けられ、前記車体側機構及び前記車輪側機構のうちの他方の機構であるスライド側機構に前記第1スライド部材が取り付けられており、
前記スライド側機構は、前記レール側機構に対して相対的にロール方向に回転し得るように前記第1スライド部材に取り付けられていると共に、該スライド側機構を前記第1ガイドレールに沿って前記車体及び前記後輪の接地面に対して前記レール側機構の左右方向に並進させる並進駆動力と、該スライド側機構を前記レール側機構及び前記後輪の接地面に対して相対的にロール方向に回転させる回転駆動力とが前記アクチュエータから並行して付与されるように該アクチュエータの出力軸にリンク機構を介して接続されていることを特徴とする(第1発明)。
なお、本発明において、「車体の前後方向」は、直進走行姿勢の移動体を上方から見た場合(該移動体を水平面に投影して見た場合)に、前輪及び後輪の車軸に直交もしくはほぼ直交する方向を意味し、「車体の左右方向」は、直進走行姿勢の移動体を上方から見た場合(該移動体を水平面に投影して見た場合)に、前輪及び後輪の車軸と平行もしくはほぼ平行になる方向を意味する。
ここで、「直進走行姿勢の移動体」というのは、移動体の直進走行時の姿勢と同じ姿勢の移動体を意味する。該「直進走行姿勢の移動体」は、より詳しくは、前輪及び後輪のそれぞれの車軸が互いに平行もしくはほぼ平行になると共に、前輪及び後輪が水平面に対して垂直もしくはほぼ垂直に起立した状態の移動体を意味する。また、「車体の前後方向」及び「車体の左右方向」は、空間的には、水平面に対して傾いた方向を含み得る。
また、「車体の上下方向」は、直進走行姿勢の移動体において鉛直方向に一致もしくはほぼ一致する方向を意味する。また、「ロール方向」は、「車体の前後方向」に延在する軸周りの方向を意味する。
上記第1発明によれば、移動体は、車体に支持された車体側機構と、後輪を支持する車輪側機構とを有すると共に、車輪側機構が、前記ガイドレール及び前記スライド部材を有するガイド機構を介して車体側機構に支持されている。このため、前記アクチュエータを作動させることで、後輪を車体に対して該車体の左右方向に移動させることとロール方向に傾動させることとを併せて行うことができる。また、前記第1スライド部材が前記レール側機構に対して相対的に前記第1ガイドレールに沿って移動することで、後輪を車体に対して左右方向に並進させることを適切に実現できる。
その結果、移動体の低速走行時等において、車体のロール方向の傾きを抑制し得るようにロール方向のモーメントを発生させることを、車体に対する後輪の動き(車体の左右方向への移動とロール方向の傾動との複合動作)によって適切に実現することが可能となる。よって、第1発明によれば、後輪の前側の車体に対する左右方向(車幅方向)への並進とロール方向への傾動とを簡易な構成で適切に行うことが可能となり、車体に対する後輪の左右方向への移動とロール方向の傾動との複合動作を行うことを簡易な構成で実現できる。
上記第1発明では、前記ガイド機構は、前記後輪を前記車体及び前記後輪の接地面に対して左側に向かって移動させるとき、前記車輪側機構が前記後輪と共に、前記車体及び前記後輪の接地面に対して前記車体の左側に向かって並進しつつ、該車体及び前記後輪の接地面に対して左側への前記後輪の傾きが増加していくように傾動し、前記後輪を前記車体及び前記後輪の接地面に対して右側に向かって移動させるとき、前記車輪側機構が前記後輪と共に前記車体及び前記後輪の接地面に対して前記車体の右側に向かって並進しつつ、該車体及び前記後輪の接地面に対して右側への前記後輪の傾きが増加していくように傾動するように構成されていることが好ましい(第2発明)。
これによれば、アクチュエータを作動させることで、車体に対する後輪の左右方向への並進とロール方向の傾動との複合動作が上記の如く行われる。このため、車体の傾きを抑制し得るように車体にロール方向のモーメントを作用させることを、車体に対する後輪の上記の複合動作によって応答性良く発生させることが可能となる。
上記第1発明又は第2発明では、前記ガイド機構は、前記車体の左側及び右側のそれぞれへの前記後輪の傾きが増加するに伴い、前記後輪の中心部が前記車体側機構に対して相対的に前記車体の上下方向における上方又は下方に向かって変位するように構成され得る(第3発明)。
この場合、前記車体の左側及び右側のそれぞれへの前記後輪の傾きが増加するに伴い、前記後輪の中心部が前記車体側機構に対して相対的に前記車体の上下方向における上方に向かって変位するように前記ガイド機構が構成されているときには、移動体の低速走行時等おいて、後輪が車体に対して傾くほど、後輪の接地面に対して車体が下降することになる。このため、車体に装着されたシートに着座した運転者が、その足を着地させやすくなる。
また、前記車体の左側及び右側のそれぞれへの前記後輪の傾きが増加するに伴い、前記後輪の中心部が前記車体側機構に対して相対的に前記車体の上下方向における下方に向かって変位するように前記ガイド機構が構成されているときには、移動体の低速走行時等おいて、後輪が車体に対する傾きが小さいほど、後輪の接地面に対して車体が下降することになる。このため、車体の姿勢が直進走行姿勢の該車体の姿勢に戻りやすくなる。
上記第1~第3発明では、さらに、前記第1ガイドレールは、直進走行姿勢の当該移動体の前記車体側機構及び前記車輪側機構を後方から見たとき、上方に凸の山型形状に延在するように形成されており、前記第1スライド部材は、前記スライド側機構と共に前記レール側機構に対して相対的に前記第1ガイドレールに沿って移動するとき、前記車輪側機構が前記後輪と共に、前記車体及び前記後輪の接地面に対して相対的に前記車体の左右方向に並進しつつ、前記車体及び前記後輪の接地面に対して相対的にロール方向に傾動するように前記スライド側機構に取り付けられているという態様を採用し得る(第4発明)。
これによれば、前記第2発明の如く、車体に対する後輪の左右方向への並進とロール方向の傾動との複合動作を行うことを簡易な構成で適切に実現できると共に、前記第2発明と同様の効果を奏することができる。
上記第発明では、前記第1ガイドレールの形状は、前記第1スライド部材が、直進走行姿勢の当該移動体での前記第1ガイドレールに対する係合位置から、前記後輪のロール方向の傾きが増加するように前記車体の前記レール側機構に対して相対的に該第1ガイドレールに沿って移動したとき、該移動に伴い、前記後輪の中心部が前記車体側機構に対して相対的に前記車体の上下方向における上方又は下方に向かって変位するように形成され得る(第発明)。
これによれば、前記第3発明と同様の効果を奏し得ると共に、そのための構成を簡易に実現することができる。
また、上記第1~第3発明では、 前記ガイドレールは、第1ガイドレールは、直進走行姿勢の当該移動体の前記車体側機構及び前記車輪側機構を後方から見たとき、当該移動体の車幅中心面よりも左側で左下がりに延在する第1Lガイドレールと、当該移動体の車幅中心面よりも右側で右下がりに延在する第1Rガイドレールとを有しており、前記第1スライド部材は、前記第1Lガイドレールと前記第1Rガイドレールとに各々係合された第1Lスライド部材と第1Rスライド部材とを有しており、該第1Lスライド部材及び該第1Rスライド部材は、該第1Lスライド部材と該第1Rスライド部材との間の間隔が一定に保たれるように前記スライド側機構に取り付けられていると共に、該第1Lスライド部材及び該第1Rスライド部材のそれぞれが、前記レール側機構に対して相対的に前記第1Lガイドレール及び前記第1Rガイドレールのそれぞれに沿って移動するとき、前記車輪側機構が前記後輪と共に、前記車体及び前記後輪の接地面に対して相対的に前記車体の左右方向に並進しつつ、前記車体及び前記後輪の接地面に対して相対的にロール方向に傾動するように前記スライド側機構に取り付けられているという態様を採用することもできる(第6発明)。
なお、「車幅中心面」は、直進走行姿勢の移動体の前輪及び後輪のそれぞれの中心を通って、前輪及び後輪のそれぞれの車軸に直交する平面を意味する。また、第1Lガイドレールと第1Rガイドレールとは連接されていてもよい。
上記第発明によれば、前記第2発明の如く、車体に対する後輪の左右方向への移動とロール方向の傾動との複合動作を行うことを簡易な構成で適切に実現できると共に、前記第2発明と同様の効果を奏することができる。
上記第発明では、前記第1Lガイドレール及び前記第1Rガイドレールのそれぞれの形状は、前記第1Lスライド部材及び前記第1Rスライド部材のそれぞれが、直進走行姿勢の当該移動体での前記第1Lガイドレール及び前記第1Rガイドレールのそれぞれに対する係合位置から、前記レール側機構に対して相対的に該第1ガイドレールの両端のそれぞれに向かうように該第1ガイドレールに沿って移動したとき、該移動に伴い、前記後輪の中心部が前記車体側機構に対して相対的に前記車体の上下方向における上方又は下方に向かって変位するように形成され得る(第発明)。
これによれば、前記第3発明と同様の効果を奏し得ると共に、そのための構成を簡易に実現することができる。
第1実施形態の移動体の全体の概略構成を側面視で示す図。 第1実施形態の移動体の後輪支持機構を側面視で示す図。 図3Aは第1実施形態の移動体の後輪支持機構を図2の矢印Y3の方向で見た背面図、図3Bは該後輪支持機構の作動説明図。 第2実施形態の移動体の後輪支持機構を図2の矢印Y3の方向と同方向で見た背面図。 第3実施形態の移動体の後輪支持機構を図2の矢印Y3の方向と同方向で見た背面図。 図6Aは第3実施形態の移動体の後輪支持機構の作動に関する説明図、図6Bは該後輪支持機構での後輪のロール方向の傾斜角と移動体のシートの高さとの関係を示すグラフ。 第4実施形態の移動体の後輪支持機構を図2の矢印Y3の方向と同方向で見た背面図。 図8Aは第4実施形態の移動体の後輪支持機構の作動に関する説明図、図8Bは該後輪支持機構での後輪のロール方向の傾斜角と移動体のシートの高さとの関係を示すグラフ。 第5実施形態の移動体の後輪支持機構を側面視で示す図。 第5実施形態の移動体の後輪支持機構を図2の矢印Y3の方向と同方向で見た背面図。 第6実施形態の移動体の後輪支持機構を側面視で示す図。 第6実施形態の移動体の後輪支持機構を図2の矢印Y3の方向と同方向で見た背面図。 第7実施形態の移動体の後輪支持機構を側面視で示す図。 第7実施形態の移動体の後輪支持機構を図2の矢印Y3の方向と同方向で見た背面図。 第8実施形態の移動体の後輪支持機構を側面視で示す図。 図16Aは第8実施形態の移動体の後輪支持機構を図2の矢印Y3の方向と同方向で見た背面図、図16Bは該後輪支持機構の作動説明図。 第9実施形態の移動体の全体の概略構成を側面視で示す図。 第10実施形態の移動体の全体の概略構成を側面視で示す図。
[第1実施形態]
本発明の第1実施形態を図1~図3Bを参照して以下に説明する。図1を参照して、本実施形態の移動体1Aは鞍乗型の二輪車であり、フレーム構造の車体2と、車体2の前後方向に間隔を存して配置された各1輪の前輪3f及び後輪3rとを有する。
ここで、以降の説明では、車体2の「前後方向」(又は「車長方向」)と「左右方向」(又は「車幅方向」)とは、それぞれ、直進走行姿勢(直進走行時の姿勢と同じ姿勢)の移動体1Aを上方から見た場合(該移動体1Aを水平面に投影して見た場合)に、前輪3f及び後輪3rの車軸に直交もしくはほぼ直交する方向と、前輪3f及び後輪3rの車軸と平行もしくはほぼ平行な方向とを意味する。
この場合、車体2の「前後方向」(又は「車長方向」)と、「左右方向」(又は「車幅方向」)とは、空間的には、水平面に平行な方向に限らず、水平面に対して傾斜した方向であってもよい。なお、移動体1Aの直進走行姿勢は、より詳しくは、前輪3f及び後輪3rのそれぞれの車軸が互いに平行もしくはほぼ平行になると共に、前輪3f及び後輪3rが水平面に対して垂直もしくはほぼ垂直に起立した状態での移動体1Aの姿勢である。
また、車体2の「上下方向」は、直進走行姿勢の移動体1Aにおいて鉛直方向に一致もしくはほぼ一致する方向を意味する。なお、車体2の「前後方向」(又は車長方向)、「左右方向」(又は車幅方向)、「上下方向」の意味は後述の他の実施形態でも同様である。
車体2は、その前端部にヘッドパイプ2aを有すると共に、該ヘッドパイプ2aから後方側に延設された上側車体フレーム2bと、該上側車体フレーム2bの下側で、該ヘッドパイプ2aから下方に凸になるような形態で後方側に延設された下側車体フレーム2cとを有し、上側車体フレーム2bに、運転者が着座するシート4が装着されている。なお、下側車体フレーム2cの後端部は、上側車体フレーム2bに固定されている。
前輪3fは、車体2の前部に前輪支持機構10を介して支持されている。該前輪支持機構10としては、例えば通常の自動二輪車の前輪支持機構と同様の構造のものを採用し得る。図示例の前輪支持機構10は、例えばダンパー(図示省略)を含むフロントフォーク11を有し、該フロントフォーク11の下端部に前輪側アクスルユニット12を介して前輪3fが軸支されている。
フロントフォーク11は、車体2のヘッドパイプ2aの軸心周りに前輪3fと共に回転し得るように車体2に組付けられている。そして、ヘッドパイプ2aの上側に組付けられたハンドル13を運転者が操作することで、フロントフォーク11が前輪3fと共にヘッドパイプ2aの軸心周りに回転するように、ハンドル13がフロントフォーク11に連結されている。これにより、ハンドル13の操作によって、前輪3fの操舵を行うことが可能となっている。
後輪3rは、車体2の後部に後輪支持機構20を介して支持されている。該後輪支持機構20は、後輪3rを車体2に対してピッチ方向(車体2の左右方向(車幅方向)の軸周りの方向)に揺動させ得るように構成されている共に、後輪3rを車体2に対してロール方向(車体2の前後方向(車長方向)の軸周りの方向)に傾動させつつ、車体2に対して車幅方向(車体2の左右方向)に移動させ得るように構成されている。
かかる後輪支持機構20の構成を以下に図2及び図3Aを参照して具体的に説明する。ここで、図3Aは、図2に示す矢印Y3の方向で後輪支持機構20を見た図である。この場合、矢印Y3の方向は、後述する中心軸線C1と平行な方向である。
後輪支持機構20は、車体2に対してピッチ方向に揺動し得るように該車体2に支持された車体側機構21と、車体側機構21に対して車幅方向に移動しつつ、ロール方向に傾動し得るように該車体側機構21にガイド機構30を介して支持された車輪側機構40とを備え、車輪側機構40に後輪3rが支持されている。
車体側機構21は、概略板状のベースプレート22を有し、該ベースプレート22がその厚み方向を車体2の前後方向に向けて車体2の後部寄りの位置に配置されている。そして、ベースプレート22の前表面に突設された軸支部22aが、車体2に対してピッチ方向に揺動し得るように車体2の下側車体フレーム2cに軸支されている。これにより、ベースプレート22は、車体2に対してピッチ方向に揺動し得るように車体2に支持されている。
そして、図1に示すように、ベースプレート22の軸支部22aの上側の上部と、車体2の前側の部分(例えば上側車体フレーム2bの前側の部分)とが、車体2に対するベースプレート22の揺動を制動するダンパー24を介して連結されている。
ガイド機構30は、車体側機構21に対する車輪側機構40の車幅方向の移動とロール方向の傾動とを案内するためにベースプレート22に固定されたガイドレール31と、該ガイドレール31に沿って移動(スライド)し得るように該ガイドレール31に係合された2つのガイドブロック32,32を備え、該ガイドブロック32,32に車輪側機構40の構成要素としての概略板状の可動プレート41が固定されている。
ガイドレール31は、ベースプレート22の後表面の上部に固定され、図3Aに示す如く上方に凸の山型形状に形成されている。より詳しくは、ガイドレール31は、例えば一定の曲率半径の円弧状に形成されている。この場合、ガイドレール31は、移動体1Aの直進走行姿勢において、該ガイドレール31の曲率半径の中心軸線C1が、図2に示すように後輪3rの接地面(水平面)の下側を通り、且つ、前下がりの軸線になると共に、直進走行姿勢の移動体1Aの車幅中心面(前輪3f及び後輪3rのそれぞれの中心を通って、前輪3f及び後輪3rのそれぞれの車軸に直交する平面)上に位置するようにベースプレート22の後表面に配設されている。なお、ガイドレール31は、ベースプレート22の後表面に敷設されたものに限らず、該後表面と間隔を存して配設されたロッド状のものであってもよい。
車輪側機構40の可動プレート41は、ベースプレート22の後表面と間隔を存して該後表面に対面するように配置されている。そして、該可動プレート41の前表面(ベースプレート22側の表面)の上部に、ガイドレール31に係合された前記ガイドブロック32,32が固定されている。従って、可動プレート41は、ガイドブロック32,32がガイドレール31に沿ってスライドすることで、ベースプレート22に対して(ひいては、車体2に対して)、前記中心軸線C1周りでロール方向に傾動しつつ、車幅方向に移動し得るようになっている。以降、前記中心軸線C1を傾動中心軸線C1という。
なお、ガイドレール31と各ガイドブロック32との係合構造は、様々な態様を採用し得る。該係合構造としては、例えば、凹凸の嵌合構造、ロッド状のガイドレール31に各ガイドブロック32を摺動自在に外挿した構造、各ガイドブロック32をガイドレール31にボールもしくはローラを介して係合させる構造等を採用し得る。
ガイド機構30は、さらに、ベースプレート22に対する可動プレート41のピッチ方向の揺動を制限(抑制)する機構として、可動プレート41の下部をベースプレート22に連結するリンク機構35を備える。
該リンク機構35は、例えば2つのリンク35a,35bを備え、リンク35aの一端部が、可動プレート41に対して前記傾動中心軸線C1と同方向の回転軸心周りに回転し得るように可動プレート41に軸支され、リンク35bの一端部が、ベースプレート22に対して前記傾動中心軸線C1と同方向の回転軸心周りに回転し得るようにベースプレート22に軸支されている。そして、リンク35a,35bの他端部同士が、前記傾動中心軸線C1と同方向の回転軸心周りに互いに相対回転し得るように連結されている。
これにより、可動プレート41は、ガイドブロック32,32と共にガイドレール31に沿って移動するとき、ベースプレート22に対してピッチ方向に揺動するのが制限(抑制)されるようになっている。この場合、ガイドブロック32,32がガイドレール31に沿ってスライドするのを円滑に行わせるために、リンク機構35は、ベースプレート22に対する可動プレート41のピッチ方向の多少の揺動を許容するように構成され得る。例えば、リンク機構35は、ある程度のガタを有するように構成され得る。
なお、各ガイドブロック32とガイドレール31との係合構造が、ガイドレール31に対する各ガイドブロック32の円滑なスライドを可能としつつ、ベースプレート22に対する可動プレート41のピッチ方向の揺動を十分に抑制し得るように構成されている場合には、リンク機構35を省略してもよい。例えば各ガイドブロック32が、ロッド状のガイドレール31にその横断面の周囲の三方向から挟み込むようにして当接された三つのローラを介して該ガイドレール31に係合されていてもよい。
また、ガイドレール31に係合させるガイドブロック32は、2つに限らず、1つ、あるいは、3つ以上であってもよい。また、ガイドレール31は、車幅中心面よりも左側の部分と右側の部分とが分離されていてもよい。
補足すると、本実施形態のガイド機構30では、ガイドレール31が本発明における第1ガイドレールに相当し、ガイドブロック32,32が発明における第1スライド部材に相当する。あるいは、ガイドレール31のうち、車幅中心面よりも左側の部分と右側の部分とがそれぞれ、本発明における第1Lガイドレール、第1Rガイドレールに相当し、ガイドブロック32,32のうちの左側のガイドブロック32と右側のガイドブロック32とがそれぞれ、本発明における第1Lスライド部材、第1Rスライド部材に相当するとみなすこともできる。
車輪側機構40は、前記可動プレート41の他、さらに、該可動プレート41の後表面(ベースプレート22と反対側の表面)から後方に延設された支持アーム42を備えており、この支持アーム42の後端部に後輪側アクスルユニット43を介して後輪3rが軸支されている。なお、図3Aに示す車輪側機構40は、後輪3rの片側にだけ支持アーム42を備えているが、後輪3rの両側のそれぞれに支持アームを備えていてもよい。
後輪支持機構20は、さらに、車体側機構21に対して車輪側機構40をガイドレール31に沿って移動させるための駆動力を発生するアクチュエータ50(図3Aに示す)を備えている。なお、図1及び図2では、アクチュエータ50の図示を省略している。
アクチュエータ50は、例えば減速機付きの電動モータにより構成され、そのハウジングがベースプレート22及び可動プレート41のうちの一方、例えばベースプレート22の側部に固定されている。この場合、アクチュエータ50の出力軸(回転駆動軸)は、前記傾動中心軸線C1と同方向に向けられている。そして、アクチュエータ50の出力軸が動力伝達機構の一例としてのリンク機構51を介して可動プレート41に連結されている。
該リンク機構51は、2つのリンク51a,51bを有し、リンク51aの一端部がアクチュエータ50の出力軸と一体に回転するように該出力軸に固定され、リンク51bの一端部が可動プレート41に対して前記傾動中心軸線C1と同方向の回転軸心周りに回転し得るように該可動プレート41の側部に軸支されている。そして、リンク51a,51bの他端部同士が、前記傾動中心軸線C1と同方向の回転軸心周りに互いに相対回転し得るように連結されている。
これにより、アクチュエータ50の出力軸を回転駆動することで、車輪側機構40がガイドレール31に沿って移動するように駆動される。ひいては、後輪3rが車体2に対して車幅方向(車体2の左右方向)に移動しつつ、ロール方向に傾動する。なお、アクチュエータ50は、電動モータに限らず、例えば油圧アクチュエータであってもよい。また、回転型のアクチュエータ50の代わりに、直動型のアクチュエータを使用することも可能である。
本実施形態の後輪支持機構20は、以上の如く、車体側機構21、ダンパー24、ガイド機構30、車輪側機構40、及びアクチュエータ50を備えている。この場合、車体2に対する車体側機構21のピッチ方向の揺動によって、後輪3rは車体2に対してピッチ方向に揺動可能である。
また、アクチュエータ50を作動させることで、車輪側機構40が、車体2に対して、ガイド機構30のガイドレール31に沿って移動する。この場合、ガイドレール31は前記したように円弧状に形成されているので、車輪側機構40は、車体2に対して前記傾動中心軸線C1の周りに傾動するようにして、ガイドレール31に沿って移動する。これにより、図3Bに例示する如く、後輪3rが車体2に対して車幅方向(左右方向)に移動しつつ、ロール方向に傾動する。
また、図示は省略するが、移動体1Aには、走行用の動力源としての走行用アクチュエータも搭載されている。該走行用アクチュエータは、例えば、前輪側アクスルユニット12又は後輪側アクスルユニット43に前輪3f又は後輪3rを回転駆動し得るように装着される電動モータにより構成され得る。あるいは、例えば、走行用アクチュエータとして電動モータ、油圧モータ、もしくは内燃機関等を車体2に搭載し、該走行用アクチュエータから適宜の動力伝達機構を介して前輪3f又は後輪3rに回転駆動力を伝達し得るようにしてもよい。
以上説明した本実施形態の移動体1Aでは、移動体1Aの走行停止時もしくは低速走行時(運転者が、ハンドル13を把持しながら、車体2の側方に立った状態で移動体1Aを移動させたり、あるいは、移動を停止させる場合を含む)に、車体2のロール方向の傾斜を抑制するように、前記アクチュエータ50の作動制御が図示しない制御装置により行われる。該アクチュエータ50の作動制御は、例えば車体2に搭載される図示しない慣性センサ等を介して検出される車体2のロール方向の傾斜角に応じて行われる。
例えば、車体2が起立姿勢(車体2の上下方向が鉛直方向に一致もしくはほぼ一致する姿勢)から左側に傾いた場合(移動体1Aの後方から見て反時計回り方向に車体2が傾いた場合)には、アクチュエータ50は、後輪3rを車体2に対して左側に傾けるように制御される。このとき、後輪3rが車体2に対して左側に移動しつつ、左側に傾くことで、車体2を起立姿勢に戻す方向のモーメント(移動体1Aの後方から見て時計回り方向のモーメント)が応答性よく発生する。これにより、車体2がさらに左側に傾くのが速やかに抑制される。
また、車体2が起立姿勢から右側に傾いた場合(移動体1Aの後方から見て時計回り方向に車体2が傾いた場合)には、アクチュエータ50は、後輪3rを車体2に対して右側に傾けるように制御される。このとき、後輪3rが車体2に対して右側に移動しつつ、右側に傾くことで、車体2を起立姿勢に戻す方向のモーメント(移動体1Aの後方から見て反時計回り方向のモーメント)が応答性よく発生する。これにより、車体2がさらに右側に傾くのが速やかに抑制される。
[第2実施形態]
次に、本発明の第2実施形態を図4を参照して説明する。なお、本実施形態では、第1実施形態と同一構成もしくは類似構成の要素については第1実施形態と同一の参照符号を用いると共に、第1実施形態と同一の事項については、詳細な説明を省略する。
図4を参照して、本実施形態の移動体1Bの後輪支持機構20Bは、車輪側機構40の可動プレート41を車体側機構21に対して移動させる駆動系の構成が第1実施形態の後輪支持機構20と相違する。
具体的には、本実施形態の後輪支持機構20Bでは、可動プレート41を車体側機構21に対してガイドレール31に沿って移動させる駆動力を発生するアクチュエータとして、例えば減速機付きの電動モータにより構成されたアクチュエータ55を備えており、このアクチュエータ55のハウジングがベースプレート22の上端部に固定されている。この場合、アクチュエータ55の出力軸(回転駆動軸)は、前記傾動中心軸線C1と同方向に向けられている。そして、アクチュエータ55の出力軸には、これと一体に回転し得るようにピニオン56が装着されている。
また、可動プレート41の上端部には、ガイドレール31と同軸心の円弧状に延在するラック57が形成され、このラック57に前記ピニオン56が噛合されている。従って、本実施形態では、アクチュエータ55を作動させることで、車輪側機構40をガイドレール31に沿って移動させる駆動力が、アクチュエータ55からピニオン56及びラック57により構成された動力伝達機構を介して可動プレート41に伝達されるようになっている。なお、アクチュエータ55のハウジングを車輪側機構40の可動プレート41に固定し、ラック57を車体側機構21のベースプレート22に備えるようにすることも可能である。
本実施形態の移動体1Bの構成は、以上説明した事項以外は、第1実施形態の移動体1Aと同じである。かかる本実施形態の移動体1Bでは、移動体1Bの移動停止時もしくは低速走行時に、第1実施形態と同様に車輪側機構40を車体側機構21に対して動かすようにアクチュエータ55の作動制御を行うことで、第1実施形態と同様の効果を奏することができる。
[第3実施形態]
次に、本発明の第3実施形態を図5~図6Bを参照して説明する。なお、本実施形態では、第1実施形態と同一構成もしくは類似構成の要素については第1実施形態と同一の参照符号を用いると共に、第1実施形態と同一の事項については、詳細な説明を省略する。
図5を参照して、本実施形態の移動体1Cの後輪支持機構20Cは、第1実施形態のガイド機構30と異なる構成のガイド機構30Cを備えている。このガイド機構30Cは、第1実施形態のガイドレール31及びガイドブロック32の代わりに、車体側機構21のベースプレート22に固定された左右一対のガイドレール31CL,32CRと、該ガイドレール31CL,31CRのそれぞれに沿ってスライドし得るように該ガイドレール31CL,31CRに各々係合されたガイドブロック32CL,32CRとを備える。
ガイドレール31CLは、直進走行姿勢の移動体1Cにおいて、ベースプレート22の後表面の左側上部の箇所にて、左下がりに直線状に傾斜し、ガイドレール31CRは、直進走行姿勢の移動体1Cにおいて、ベースプレート22の後表面の右側上部の箇所にて、右下がりに直線状に傾斜するように配設されている。
そして、ガイドレール31CLに係合されたガイドブロック32CLと、ガイドレール31CRに係合されたガイドブロック32CRとが、それぞれ、車体2の前後方向の回転軸心周り(詳しくは、第1実施形態における前記傾動中心軸線C1と同方向の回転軸心周り)に可動プレート41に対して回転し得るように該可動プレート41の上部に軸支されている。従って、ガイドブロック32CL,32CRは、それらの間の間隔が一定に保たれるように可動プレート41に取り付けられている。
なお、ガイドレール31CL,31CRは、それぞれの上端部同士が連接されていてもよい。補足すると、本実施形態のガイド機構30Cでは、ガイドレール31CL,31CRがそれぞれ、本発明における第1Lガイドレール、第1Rガイドレールに相当し、ガイドブロック32CL,32CRがそれぞれ、本発明における第1Lスライド部材、第1Rスライド部材に相当する。
本実施形態の移動体1Cの構成は、以上説明した事項以外は、第1実施形態の移動体1Aと同じである。かかる移動体1Cでは、移動体1Cの移動停止時もしくは低速走行時に、第1実施形態と同様に車輪側機構40を車体側機構21に対して動かすようにアクチュエータ50の作動制御が行われる。これにより、後輪3rが車輪側機構40と共に、車体2に対して車幅方向(左右方向)に移動しつつ、ロール方向に傾動する。これにより、第1実施形態と同様の効果を奏することができる。
さらに、この場合、ガイド機構30のガイドレール31CL,31CRが上記の如く配設されているので、車輪側機構40の可動プレート41と後輪3rとが、車体2に対して車幅方向(左右方向)に移動しながら、ロール方向に傾動するとき、後輪3rのロール方向の傾斜角(車体2の上下方向に対する傾斜角)の絶対値が大きくなるに伴い、後輪3rの中心部が、ベースプレート22に対して(ひいては車体2に対して)相対的に上方に移動する。
具体的には、図6Aにおいて、実線のラインL1,L2はそれぞれ、ガイドレール31CL,31CRのそれぞれの延在方向を示すライン、点P1はガイドレール31CLに対するガイドブロック32CLの係合位置を示す点、点P2はガイドレール31CRに対するガイドブロック32CRの係合位置を示す点、点P3は、ベースプレート22を背面側から見た場合の後輪3rの中心部の位置を示す点である。
また、図6Aにおいて、実線の三角形は、可動プレート41及び後輪3rが車体2に対してロール方向に傾いていない状態(非傾斜状態)での点P1,P2,P3を結ぶ三角形、破線の三角形は、可動プレート41及び後輪3rが、非傾斜状態から、ある角度だけ車体2の右側に傾いた状態(第1傾斜状態)での点P1,P2,P3を結ぶ三角形、二点鎖線の三角形は、可動プレート41及び後輪3rが、第1傾斜状態よりもさらに車体2の右側に傾いた状態(第2傾斜状態)での点P1,P2,P3を結ぶ三角形を示している。また、一点鎖線Ca,Cb,Ccは、それぞれ、上記非傾斜状態、第1傾斜状態、第2傾斜状態での後輪3rの中心線(後輪3rの車軸に直交する方向の中心線)を示している。
図6Aに示す如く、後輪3rの中心点P3は、車体2に対する後輪3rの傾きが大きくなるほど、ベースプレート22に対して(ひいては車体2に対して)相対的に、上方に変位する。
従って、シート4の高さ(後輪3rが接地する路面から高さ)は、図6Bのグラフで示すごとく、車体2に対する後輪3rのロール方向の傾き角としてのロール角の絶対値が大きくなるに伴い、低くなる。このため、運転者がシート4に着座した状態では、車体2に対する後輪3rのロール角の絶対値が大きくなるに伴い、該運転者の左足又は右足を路面に着地させやすくなる。
なお、本実施形態において、車体側機構21に対して車輪側機構40を動かす駆動系として、第2実施形態と同様の駆動系を採用してもよい。
[第4実施形態]
次に、本発明の第4実施形態を図7~図8Bを参照して説明する。なお、本実施形態では、第1実施形態と同一構成もしくは類似構成の要素については第1実施形態と同一の参照符号を用いると共に、第1実施形態と同一の事項については、詳細な説明を省略する。
図7を参照して、本実施形態の移動体1Dの後輪支持機構20Dは、第1実施形態のガイド機構30と異なる構成のガイド機構30Dを備えている。このガイド機構30Dは、第1実施形態のガイドレール31及びガイドブロック32の代わりに、車体側機構21のベースプレート22に固定されたガイドレール31Dと、該ガイドレール31Dに沿ってスライドし得るように該ガイドレール31Dに各々係合された左右一対のガイドブロック32DL,32DRとを備える。
ガイドレール31Dは、上方に凸となるように山型形状に湾曲形成されており、ベースプレート22の後表面の上部に固定されている。該ガイドレール31Dは、その曲率半径が、左右の両端部間の中央部(直進走行姿勢の移動体1Dにおいて、車幅中心面上に位置する部分)から左右の各端部に近づくに伴い、小さくなるように形成されている。
そして、左側のガイドブロック32DLが、車幅中心面よりも左側でガイドレール31Dに係合され、右型のガイドブロック32DRが車幅中心面よりも右側でガイドレール31Dに係合されている。さらに、ガイドブロック32DL,32DRは、それぞれ、車体2の前後方向の回転軸心周り(詳しくは、第1実施形態における前記傾動中心軸線C1と同方向の回転軸心周り)に可動プレート41に対して回転し得るように該可動プレート41の上部に軸支されている。従って、ガイドブロック32DL,32DRは、それらの間の間隔が一定に保たれるように可動プレート41に取り付けられている。
なお、ガイドレール31Dは、車幅中心面の左側の部分と右側の部分とが分離されていてもよい。補足すると、本実施形態のガイド機構30Dでは、ガイドレール31DL,31DRがそれぞれ、本発明における第1Lガイドレール、第1Rガイドレールに相当し、ガイドブロック32DL,32DRがそれぞれ、本発明における第1Lスライド部材、第1Rスライド部材に相当する。
本実施形態の移動体1Dの構成は、以上説明した事項以外は、第1実施形態の移動体1Aと同じである。かかる移動体1Dでは、移動体1Dの移動停止時もしくは低速走行時に、第1実施形態と同様に車輪側機構40を車体側機構21に対して動かすようにアクチュエータ50の作動制御が行われる。これにより、後輪3rが車輪側機構40と共に、車体2に対して車幅方向(左右方向)に移動しつつ、ロール方向に傾動する。これにより、第1実施形態と同様の効果を奏することができる。
さらに、この場合、ガイドレール31Dが上記の如き形態で湾曲形成されているので、車輪側機構40の可動プレート41と後輪3rとが、車体2に対して幅方向(左右方向)に移動しながらロール方向に傾動するとき、後輪3rのロール方向の傾斜角(車体2の上下方向に対する傾斜角)の絶対値が大きくなるに伴い、後輪3rの中心部が、ベースプレート22に対して(ひいては車体2に対して)相対的に下方に移動する。
具体的には、図8Aにおいて、実線の曲線L3は、ガイドレール31Dの延在方向を示すライン、点P1,P2はガイドレール31Dに対するガイドブロック32DL,32DRのそれぞれの係合位置を示す点、点P3は、ベースプレート22を背面側から見た場合の後輪3rの中心部の位置を示す点である。
また、図8Aにおいて、実線の三角形は、可動プレート41及び後輪3rが車体2に対してロール方向に傾いていない状態(非傾斜状態)での点P1,P2,P3を結ぶ三角形、破線の三角形は、可動プレート41及び後輪3rが、非傾斜状態から、ある角度だけ車体2の右側に傾いた状態(第3傾斜状態)での点P1,P2,P3を結ぶ三角形、二点鎖線の三角形は、可動プレート41及び後輪3rが、第3傾斜状態よりもさらに車体2の右側に傾いた状態(第4傾斜状態)での点P1,P2,P3を結ぶ三角形を示している。また、一点鎖線Ca,Cb,Ccは、それぞれ、上記非傾斜状態、第3傾斜状態、第4傾斜状態での後輪3rの中心線(後輪3rの車軸に直交する方向の中心線)を示している。
図8Aに示す如く、後輪3rの中心点P3は、車体2に対する後輪3rの傾きが大きくなるほど、ベースプレート22に対して(ひいては車体2に対して)相対的に、下方に変位する。
従って、シート4の高さ(後輪3rが接地する路面から高さ)は、図6Bのグラフで示すごとく、車体2に対する後輪3rのロール方向の傾き角としてのロール角の絶対値が大きくなるに伴い、高くなる。このため、運転者がシート4に着座した状態では、後輪3r及び車体2のロール方向の姿勢(傾き)は、移動体1Dの直進走行姿勢での姿勢に収束しやすくなる。
なお、本実施形態において、車体側機構21に対して車輪側機構40を動かす駆動系として、第2実施形態と同様の駆動系を採用してもよい。
[第5実施形態]
次に、本発明の第5実施形態を図9及び図10を参照して説明する。なお、本実施形態では、第1実施形態と同一構成もしくは類似構成の要素については第1実施形態と同一の参照符号を用いると共に、第1実施形態と同一の事項については、詳細な説明を省略する。
図9及び図10を参照して、本実施形態の移動体1Eの後輪支持機構20Eは、ベースプレート22に対する可動プレート41のピッチ方向の揺動を制限(抑制)するための機構(以降、ピッチ揺動制限機構という)として、第1実施形態におけるリンク機構35と異なるピッチ揺動制限機構60を含むガイド機構30Eを備えている。
ピッチ揺動制限機構60は、一対のローラ61,61を有し、一方のローラ61は、ベースプレート22の下部と可動プレート41の下部との間に配置されていると共に、ベースプレート22の後表面に固定された軸受け部材62aに回転自在に軸支されている。
また、他方のローラ61は、可動プレート41の後方で、上記一方のローラ61との間に可動プレート41を挟み込むように配置されていると共に、ベースプレート22から可動プレート41の後方まで延設されたブラケット63に固定された軸受け部材62bに回転自在に軸支されている。
そして、これらのローラ61,61は、可動プレート41がベースプレート22に対してガイドレール31に沿って移動するに伴い、回転するように可動プレート41の前表面と後表面とに各々接触されている。これにより、可動プレート41は、ベースプレート22に対するピッチ方向の揺動が制限(抑制)されつつ、ガイドレール31に沿って移動することが可能となっている。
本実施形態の移動体1Eの構成は、以上説明した事項以外は、第1実施形態の移動体1Aと同じである。かかる移動体1Eでは、移動体1Eの移動停止時もしくは低速走行時に、第1実施形態と同様に車輪側機構40を車体側機構21に対して動かすようにアクチュエータ50の作動制御が行われる。これにより、後輪3rが車輪側機構40と共に、車体2に対して車幅方向(左右方向)に移動しつつ、ロール方向に傾動する。これにより、第1実施形態と同様の効果を奏することができる。
なお、本実施形態において、ガイドレール31及びガイドブロック32,32の代わりに、第3実施形態の移動体1Cに備えたガイドレール31CL,31CR及びガイドブロック32CL,32CR、あるいいは、第4実施形態の移動体1Dに備えたガイドレール31D及びガイドブロック32DL,32DRを備えてもよい。また、車体側機構21に対して車輪側機構40を動かす駆動系として、第2実施形態と同様の駆動系を採用してもよい。
[第6実施形態]
次に、本発明の第6実施形態を図11及び図12を参照して説明する。なお、本実施形態では、第1実施形態又は第5実施形態と同一構成もしくは類似構成の要素については第1実施形態又は第5実施形態と同一の参照符号を用いると共に、第1実施形態又は第5実施形態と同一の事項については、詳細な説明を省略する。
図11及び図12を参照して、本実施形態の移動体1Fの後輪支持機構20Fは、第1実施形態のガイド機構30と異なる構成のガイド機構30Fを備えている。このガイド機構30Fは、第1実施形態のガイド機構30と同様に、車体側機構21のベースプレート22と車輪側機構40の可動プレート41との間に、上方に凸の円弧状に形成されたガイドレール31と、該ガイドレール31に係合されたガイドブロック32,32とを備えている。ただし、本実施形態では、ガイドレール31は、ベースプレート22の後表面の下部に固定され、ガイドブロック32,32は、可動プレート41の下部に固定されている。
また、ガイド機構30Fは、第5実施形態と同様に一対のローラ61,61を有するピッチ揺動制限機構60を備えている。ただし、本実施形態では、該ピッチ揺動制限機構60は、ベースプレート22及び可動プレート41の上部寄りの箇所に配置されている。
本実施形態の移動体1Fの構成は、以上説明した事項以外は、第1実施形態又は第5実施形態と同じである。かかる移動体1Fは、第5実施形態の移動体1Eと同様の効果を奏することができる。
なお、本実施形態において、ピッチ揺動制限機構60の代わりに、第1実施形態の移動体1Aに備えたリンク機構35と同様のリンク機構をベースプレート22及び可動プレート41の上部寄りの箇所に備えてもよい。また、ガイドレール31及びガイドブロック32,32の代わりに、第3実施形態の移動体1Cに備えたガイドレール31CL,31CR及びガイドブロック32CL,32CR、あるいいは、第4実施形態の移動体1Dに備えたガイドレール31D及びガイドブロック32DL,32DRを備えてもよい。また、車体側機構21に対して車輪側機構40を動かす駆動系として、第2実施形態と同様の駆動系を採用してもよい。
[第7実施形態]
次に、本発明の第7実施形態を図13及び図14を参照して説明する。なお、本実施形態では、第1実施形態と同一構成もしくは類似構成の要素については第1実施形態と同一の参照符号を用いると共に、第1実施形態と同一の事項については、詳細な説明を省略する。
図13及び図14を参照して、本実施形態の移動体1Gの後輪支持機構20Gは、ベースプレート22に対する可動プレート41のピッチ方向の揺動を制限(抑制)するためのピッチ揺動制限機構として、第1実施形態におけるリンク機構35と異なるピッチ揺動制限機構70を含むガイド機構30Gを備えている。
ピッチ揺動制限機構70は、ベースプレート22の後表面に、車体2の上下方向に間隔を存して車幅方向に直線状に延在するように固定された一対のガイドレール71,71と、該ガイドレール71,71に沿って移動し得るように該ガイドレール71,71に係合された第1移動部材72と、該第1移動部材72に、ガイドレール71,71と直交する方向に直線状に延在するように固定されたガイドレール73と、該ガイドレール73に沿って移動し得るように該ガイドレール73に係合された第2移動部材74とを有し、該第2移動部材74が、可動プレート41に対して前記傾動中心軸線C1と同方向の回転軸心周りに回転し得るように該可動プレート41に軸支されている。
かかる構成のピッチ揺動制限機構70の第2移動部材74は、前記傾動中心軸線C1に直交する方向で、ベースプレート22に対して任意の方向に移動し得る。このため、該第2移動部材74を軸支した可動プレート41は、ベースプレート22に対するピッチ方向の揺動が制限(抑制)されつつ、ガイドレール31に沿って移動することが可能となっている。
本実施形態の移動体1Gの構成は、以上説明した事項以外は、第1実施形態の移動体1Aと同じである。かかる移動体1Gでは、移動体1Gの移動停止時もしくは低速走行時に、第1実施形態と同様に車輪側機構40を車体側機構21に対して動かすようにアクチュエータ50の作動制御が行われる。これにより、後輪3rが車輪側機構40と共に、車体2に対して車幅方向(左右方向)に移動しつつ、ロール方向に傾動する。これにより、第1実施形態と同様の効果を奏することができる。
なお、本実施形態において、ガイドレール31及びガイドブロック32,32の代わりに、第3実施形態の移動体1Cに備えたガイドレール31CL,31CR及びガイドブロック32CL,32CR、あるいは、第4実施形態の移動体1Dに備えたガイドレール31D及びガイドブロック32DL,3DCRを備えてもよい。また、車体側機構21に対して車輪側機構40を動かす駆動系として、第2実施形態と同様の駆動系を採用してもよい。
[第8実施形態]
次に、本発明の第8実施形態を図15~図16Bを参照して説明する。なお、本実施形態では、第1実施形態と同一構成もしくは類似構成の要素については第1実施形態と同一の参照符号を用いると共に、第1実施形態と同一の事項については、詳細な説明を省略する。
図15及び図16Aを参照して、本実施形態の移動体1Hの後輪支持機構20Hは、第1実施形態のガイド機構30と異なる構成のガイド機構30Hを備える。このガイド機構30Hは、車体側機構21のベースプレート22の後表面に、車体2の上下方向に間隔を存して車幅方向に直線状に延在するように固定された一対のガイドレール80,80と、該ガイドレール80,80に沿ってスライドし得るように該ガイドレール80,80に係合された板状のスライドプレート81と、該スライドプレート81に対して車体2の前後方向の軸心周りに回転し得るように該スライドプレート81に軸支された円板状の回転プレート82とを備え、該回転プレート82に、車輪側機構40の可動プレート41の前表面が固定されている。
従って、可動プレート41は、ベースプレート22に対して(ひいては車体2に対して)、スライドプレート81及び回転プレート82と共にガイドレール80,80に沿って車幅方向に移動し得るように車体側機構21のベースプレート22に支持されていると共に、ベースプレート22に対して(ひいては車体2に対して)、回転プレート82と共にロール方向に回転し得るようにベースプレート22に支持されている。なお、回転プレート82の回転軸心の方向は、例えば前記第1実施形態における傾動中心軸線C1と同方向でよい。
補足すると、本実施形態では、ガイドレール80,80が本発明における第1ガイドレールに相当し、スライドプレート81が本発明における第1スライド部材に相当する。
また、本実施形態における後輪支持機構20Hは、車輪側機構40を車体側機構21に対して移動させる駆動力を発生するアクチュエータとして、例えば減速機付きの電動モータにより構成されたアクチュエータ85を備えており、このアクチュエータ85のハウジングがベースプレート22の側部に固定されている。この場合、アクチュエータ85の出力軸(回転駆動軸)は、前記回転プレート82の回転軸心と同方向に向けられている。そして、アクチュエータ85の出力軸には、リンク機構86を介して可動プレート41が連結されている。
この場合、リンク機構86は、3つのリンク87a,87b,87cを有する。そして、リンク87aの一端部がアクチュエータ85の出力軸と一体に回転し得るように該出力軸に固定されている。また、リンク87b,87cのそれぞれの一端部が、リンク87aに対して回転プレート82の回転軸心と同方向の回転軸心周りに相対回転し得るようにリンク87aの中間部と他端部とに各々連結されている。さらに、リンク87b,87cのそれぞれの他端部は、可動プレート41に対して回転プレート82の回転軸心と同方向の回転軸心周りに相対回転し得るように、回転プレート82の直径方向に間隔を存して、可動プレート41に軸支されている。
これにより、アクチュエータ85の出力軸を回転駆動したとき、可動プレート41がガイドレール80,80に沿って移動しつつ、回転プレート82の回転軸心周りに回転するようになっている。この場合、可動プレート41に支持アーム42を介して支持される後輪3rが、第1実施形態の移動体1Aと同様に、後輪3rの接地面の下方を通る傾動中心軸線C1の周りにロール方向に傾動するようにリンク87b,87cの長さやそれぞれの両端部の位置関係等が設定されている。
本実施形態の移動体1Hの構成は、以上説明した事項以外は、第1実施形態の移動体1Aと同じである。かかる移動体1Hでは、移動体1Hの移動停止時もしくは低速走行時に、第1実施形態と同様に車輪側機構40を車体側機構21に対して動かすようにアクチュエータ85の作動制御が行われる。これにより、後輪3rが可動プレート41と共に、車体2に対して車幅方向(左右方向)に移動しつつ、ロール方向に傾動する。これにより、第1実施形態と同様の効果を奏することができる。
[第9実施形態]
次に、本発明の第9実施形態を図17を参照して説明する。なお、本実施形態では、第1実施形態と同一構成もしくは類似構成の要素については第1実施形態と同一の参照符号を用いると共に、第1実施形態と同一の事項については、詳細な説明を省略する。
図17を参照して、本実施形態の移動体1Jでは、後輪支持機構20の車体側機構21のベースプレート22は、車体2に固定されている。そして、本実施形態の移動体1Jは、第1実施形態の車輪側機構40と異なる構成の車輪側機構40Jを備えている。
該車輪側機構40Jは、車輪側機構40の可動プレート41に対して後輪3rがピッチ方向(詳しくは、後輪3rの車軸と同方向の軸周りの方向)に揺動し得るように、該後輪3rをリンク機構90を介して可動プレート41に支持するように構成されている。
具体的には、リンク機構90は、可動プレート41の側部の上部と下部とから後方に各々延設された支持アーム91a,91bと、支持アーム91a,91bのそれぞれの後端部を連結するリンク91cとを備える。この場合、支持アーム91a,91bは、可動プレート41に対してピッチ方向に揺動し得るように該可動プレート41に軸支されている。リンク91cは、支持アーム91a.91bのそれぞれに対して相対的にピッチ方向に揺動し得るように支持アーム91a,91bのそれぞれの後端部に連結されている。
そして、支持アーム91a,91bのうち、例えば上側の支持アーム91aの後端部寄り箇所に装着された後輪側アクスルユニット43を介して後輪3rが支持アーム91aに軸支されている。これにより、後輪3rが可動プレート41に対してピッチ方向に揺動し得るようにリンク機構90を介して可動プレート41に支持されている。
また、支持アーム91bとリンク91cとの連結箇所と、支持アーム91aと可動プレート41との連結箇所とが、可動プレート41に対する後輪3rのピッチ方向の揺動を制動するダンパー92を介して連結されている。
本実施形態の移動体1Jは、以上説明した事項以外は前記第1実施形態の移動体1Aと同じである。かかる本実施形態の移動体1Jにおいても、第1実施形態の移動体1Aと同様の効果を奏することができる。
なお、本実施形態の移動体1Jの後輪支持機構は、第1実施形態と同じ構成の後輪支持機構20に限らず、前記第2~第8実施形態で説明した後輪支持機構20B~20Hのいずれかと同じ構成のものであってもよい。
[第10実施形態]
次に、本発明の第10実施形態を図18を参照して説明する。なお、本実施形態では、第1実施形態と同一構成もしくは類似構成の要素については第1実施形態と同一の参照符号を用いると共に、第1実施形態と同一の事項については、詳細な説明を省略する。
図18を参照して、本実施形態の移動体1Kでは、後輪支持機構20のベースプレート22は、移動体1Kの直進走行姿勢において、後輪3rのロール方向の傾動の中心軸線C2が、水平面に対して若干、後下がりに傾斜するように車体2に取り付けられている。これ以外は、第1実施形態の移動体1Aと同じである。かかる移動体1Kでは、移動体1Kの移動停止時もしくは低速走行時に、第1実施形態と同様に車輪側機構40を車体側機構21に対して動かすようにアクチュエータ85の作動制御が行われる。これにより、後輪3rが可動プレート41と共に、車体2に対して車幅方向(左右方向)に移動しつつ、ロール方向に傾動する。これにより、第1実施形態と同様の効果を奏することができる。
なお、本実施形態の移動体1Kの直進走行姿勢での前記中心軸線C2の方向は、水平な方向であってもよい。また、本実施形態の移動体1Kの後輪支持機構は、第1実施形態と同じ構成の後輪支持機構20に限らず、第2実施形態、あるいは、第5~第9実施形態のいずれかの実施形態の後輪支持機構と同じ構成のものであってもよい。
[他の実施形態]
本発明の移動体は、以上説明した第1~第10実施形態の移動体に限らず、他の実施形態を採用することもできる。以下に他の実施形態をいくつか説明する。第1~第2実施形態、第5~第7実施形態、第9~第10実施形態では、ガイド機構30のガイドレール31(第1ガイドレール)を車体側機構21に取り付け、ガイドブロック32(第1スライド部材)を車輪側機構40に取り付けるようにした。ただし、これと逆にガイドレール31(第1ガイドレール)を車輪側機構40に取り付け、ガイドブロック32(第1スライド部材)を車体側機構21に取り付ける構成を採用してもよい。
同様に、前記第3実施形又は第4実施形態における第1ガイドレールとしてのガイドレール31CL,31CR又は31Dを車輪側機構40に取り付け、第3実施形態又は第4実施形態における第1スライド部材としてのガイドブロック32CL,32CR又は32DL,32DRを車体側機構21に取り付ける構成を採用してもよい。
同様に、前記第8実施形態における第1ガイドレールとしてのガイドレール80を車輪側機構40に取り付け、第1スライド部材としてのスライドプレート81を車体側機構21に取り付ける構成を採用してもよい。
また、前記第3実施形態又は第4実施形態では、後輪支持機構20C,20Dは、後輪3rの単一の傾動中心軸線C1を有するものではないものの、直進走行姿勢の移動体1C,1Dにおける後輪3rの車輪幅中心面(後輪3rの中心を通って該後輪3rの車軸に直交する平面)と、後輪3rが車体2に対してロール方向に傾いた状態での該後輪3rの車輪幅中心面との交線(疑似的な傾動中心軸線)が、第1実施形態の移動体1Aに関する前記傾動中心軸線C1と同様に、後輪3rの接地面の下側を通って前下がりに延在するように後輪支持機構20C,20Dが構成されている。
ただし、第3実施形態又は第4実施形態では、後輪支持機構20C,20Dを、疑似的な傾動中心軸線としての上記交線が、後輪3rの接地面の下側を通って水平に延在し、もしくは、後下がりに延在するように構成することも可能である。
また、本発明の移動体は、前輪及び後輪を1輪ずつ備えるものに限らず、前輪又は後輪が左右に並ぶ二つの車輪を有するものであってもよい。
1A~1K…移動体、2…車体、3f…前輪、3r…後輪、10…前輪支持機構、20,20B~20J…後輪支持機構、21…車体側機構、30,30C~30H…ガイド機構、31,31CL,31CR,31D,80…ガイドレール(第1ガイドレール)、32,32CL,32CR,32DL,32DR…ガイドブロック(第1スライド部材)、81…スライドプレート(第1スライド部材)、86…リンク機構、40,40J…車輪側機構。

Claims (7)

  1. 車体と、該車体の前後方向に間隔を存して配置された前輪及び後輪と、前記前輪を前記車体に支持する前輪支持機構と、前記後輪を前記車体に支持する後輪支持機構とを備える移動体であって、
    前記後輪支持機構は、
    前記車体に支持された車体側機構と、
    前記後輪を支持する車輪側機構と、
    1つ以上のガイドレールと該ガイドレールに沿って移動し得るように該ガイドレールに係合された1つ以上のスライド部材とを含み、該スライド部材が該ガイドレールに沿って移動するに伴い、前記車輪側機構に支持された前記後輪が、前記車体側機構を支持する前記車体及び前記後輪の接地面に対して該車体の左右方向に並進することと前記車体及び前記後輪の接地面に対してロール方向に傾動することとを行い得るように該車輪側機構を該車体側機構に支持するように構成されたガイド機構と、
    前記後輪を前記車体及び前記後輪の接地面に対して、前記車体の左右方向に並進させることと、前記車体及び前記後輪の接地面に対して、ロール方向に傾動させることとを行わせる駆動力を前記車体側機構と前記車輪側機構との間に発生する1つ以上のアクチュエータとを備え、
    前記ガイド機構は、前記ガイドレールとして、直進走行姿勢の当該移動体の前記車体を上方から見たときに、該車体の左右方向に直線状に延在する第1ガイドレールを含むと共に、前記スライド部材として、該第1ガイドレールに係合された第1スライド部材を含み、前記車体側機構及び前記車輪側機構のうちの一方の機構であるレール側機構に前記第1ガイドレールが取り付けられ、前記車体側機構及び前記車輪側機構のうちの他方の機構であるスライド側機構に前記第1スライド部材が取り付けられており、
    前記スライド側機構は、前記レール側機構に対して相対的にロール方向に回転し得るように前記第1スライド部材に取り付けられていると共に、該スライド側機構を前記第1ガイドレールに沿って前記車体及び前記後輪の接地面に対して前記レール側機構の左右方向に並進させる並進駆動力と、該スライド側機構を前記レール側機構及び前記後輪の接地面に対して相対的にロール方向に回転させる回転駆動力とが前記アクチュエータから並行して付与されるように該アクチュエータの出力軸にリンク機構を介して接続されていることを特徴とする移動体。
  2. 請求項1記載の移動体において、
    前記ガイド機構は、前記後輪を前記車体及び前記後輪の接地面に対して左側に向かって移動させるとき、前記車輪側機構が前記後輪と共に、前記車体及び前記後輪の接地面に対して前記車体の左側に向かって並進しつつ、該車体及び前記後輪の接地面に対して左側への前記後輪の傾きが増加していくように傾動し、前記後輪を前記車体及び前記後輪の接地面に対して右側に向かって移動させるとき、前記車輪側機構が前記後輪と共に前記車体及び前記後輪の接地面に対して前記車体の右側に向かって並進しつつ、該車体及び前記後輪の接地面に対して右側への前記後輪の傾きが増加していくように傾動するように構成されていることを特徴とする移動体。
  3. 請求項1又は2記載の移動体において、
    前記ガイド機構は、前記車体の左側及び右側のそれぞれへの前記後輪の傾きが増加するに伴い、前記後輪の中心部が前記車体側機構に対して相対的に前記車体の上下方向における上方又は下方に向かって変位するように構成されていることを特徴とする移動体。
  4. 請求項1~3記載の移動体において、
    前記第1ガイドレールは、直進走行姿勢の当該移動体の前記車体側機構及び前記車輪側機構を後方から見たとき、上方に凸の山型形状に延在するように形成されており、
    前記第1スライド部材は、前記スライド側機構と共に前記レール側機構に対して相対的に前記第1ガイドレールに沿って移動するとき、前記車輪側機構が前記後輪と共に、前記車体及び前記後輪の接地面に対して相対的に前記車体の左右方向に並進しつつ、前記車体及び前記後輪の接地面に対して相対的にロール方向に傾動するように前記スライド側機構に取り付けられていることを特徴とする移動体。
  5. 請求項4記載の移動体において、
    前記第1ガイドレールの形状は、前記第1スライド部材が、直進走行姿勢の当該移動体での前記第1ガイドレールに対する係合位置から、前記後輪のロール方向の傾きが増加するように前記車体の前記レール側機構に対して相対的に該第1ガイドレールに沿って移動したとき、該移動に伴い、前記後輪の中心部が前記車体側機構に対して相対的に前記車体の上下方向における上方又は下方に向かって変位するように形成されていることを特徴とする移動体。
  6. 請求項1~3記載の移動体において、
    前記ガイドレールは、第1ガイドレールは、直進走行姿勢の当該移動体の前記車体側機構及び前記車輪側機構を後方から見たとき、当該移動体の車幅中心面よりも左側で左下がりに延在する第1Lガイドレールと、当該移動体の車幅中心面よりも右側で右下がりに延在する第1Rガイドレールとを有しており、
    前記第1スライド部材は、前記第1Lガイドレールと前記第1Rガイドレールとに各々係合された第1Lスライド部材と第1Rスライド部材とを有しており、
    該第1Lスライド部材及び該第1Rスライド部材は、該第1Lスライド部材と該第1Rスライド部材との間の間隔が一定に保たれるように前記スライド側機構に取り付けられていると共に、該第1Lスライド部材及び該第1Rスライド部材のそれぞれが、前記レール側機構に対して相対的に前記第1Lガイドレール及び前記第1Rガイドレールのそれぞれに沿って移動するとき、前記車輪側機構が前記後輪と共に、前記車体及び前記後輪の接地面に対して相対的に前記車体の左右方向に並進しつつ、前記車体及び前記後輪の接地面に対して相対的にロール方向に傾動するように前記スライド側機構に取り付けられていることを特徴とする移動体。
  7. 請求項6記載の移動体において、
    前記第1Lガイドレール及び前記第1Rガイドレールのそれぞれの形状は、前記第1Lスライド部材及び前記第1Rスライド部材のそれぞれが、直進走行姿勢の当該移動体での前記第1Lガイドレール及び前記第1Rガイドレールのそれぞれに対する係合位置から、前記レール側機構に対して相対的に該第1ガイドレールの両端のそれぞれに向かうように該第1ガイドレールに沿って移動したとき、該移動に伴い、前記後輪の中心部が前記車体側機構に対して相対的に前記車体の上下方向における上方又は下方に向かって変位するように形成されていることを特徴とする移動体。
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