JP7539633B2 - 二酸化炭素吸収液、二酸化炭素分離回収方法、及びバイオガス処理方法 - Google Patents
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Description
その中で、アミン化合物の水溶液を二酸化炭素の吸収液として用いた化学吸収法が実用化されている。この化学吸収法のプロセスでは、吸収塔において室温近傍で、二酸化炭素を含む気体を吸収液に接触させて、二酸化炭素を選択的に吸収液に化学吸収させ、二酸化炭素濃度の低下した気体と二酸化炭素を吸収した吸収液を気液分離し、再生塔において、二酸化炭素を吸収した吸収液を加熱して、二酸化炭素を放散させて回収し、同時に吸収液を再生し、再生した吸収液を吸収塔に循環している。
このような問題を解決するために、アミン化合物の非水系溶液の検討が行われている。
特に、バイオガス中のメタンガスを二酸化炭素と分離して濃縮処理する技術は、廃棄物からエネルギーや有用物を取り出す点で環境親和性に優れており、より省エネルギーでメタンを濃縮することで、後段のメタン燃焼による発電効率の向上が期待されている。
一方、吸収温度での吸収速度は、一般に放散温度での放散速度に比べて遅いため、吸収速度が二酸化炭素分離回収工程での律速過程となる。実際の二酸化炭素分離回収工程では、吸収塔で吸収液と処理ガスを所定時間接触させて二酸化炭素を吸収させる。そのため、二酸化炭素の吸収速度が遅いと、飽和吸収量まで二酸化炭素を吸収できず、二酸化炭素分離回収効率が低下する。
二酸化炭素の吸収速度は、アミン化合物と二酸化炭素の化学反応の速度、二酸化炭素の吸収液への溶解速度、及び、吸収液中における二酸化炭素やアミン化合物との反応物の物質輸送などに依存する。二酸化炭素の吸収液への溶解速度や吸収液中の二酸化炭素やアミン化合物との反応物の物質輸送は、吸収液の粘度に強く依存する。従来の非水系の吸収液は、水系の吸収液と比べて粘度が高く、吸収液中の物質輸送が妨げとなり吸収速度を十分に上げることができなかった。
本発明は、さらに、吸収と放散の温度差が少ない条件で、バイオガス中のメタンガスと二酸化炭素を分離し、メタンガスを濃縮するとともに、二酸化炭素を回収するバイオガス処理に適した二酸化炭素吸収液を提供することを課題とする。
[1]窒素-水素結合を有する二酸化炭素化学吸収性アミンと、主鎖の炭素数が2以上の炭化水素基を介した酸素原子及び/又は窒素原子を有し、酸素原子と窒素原子の合計が2以上の水素結合受容性を有する3級多座アミンとを含む非水系の二酸化炭素吸収液であって、前記窒素-水素結合を有する二酸化炭素化学吸収性アミンは、ジアルカノールアミン又はN-アルキルモノアルカノールアミンのいずれか1以上である2級アミンであり、さらに、前記二酸化炭素吸収液の二酸化炭素吸収前及び二酸化炭素吸収後のいずれにおいても、粘度を減少させる非水系の希釈剤として、ジメチルスルホキシド、ヘキサメチルリン酸トリアミド、1,3-ジメチル-2-イミダゾリジノン、N,N’-ジメチルプロピレン尿素、テトラメチル尿素、N,N-ジメチルホルムアミド、N,N-ジメチルアセトアミド、N-メチルホルムアミド、N-メチルアセトアミド、N-メチル-2-ピロリドン、又はスルホランのいずれか1以上を含むことを特徴とする二酸化炭素吸収液。
[2]前記二酸化炭素化学吸収性アミンは、ジエタノールアミン、ジプロパノールアミン、ジブタノールアミン、N-メチルエタノールアミン、N-エチルエタノールアミン、3-メチルアミノ-1-プロパノ―ル、N-ブチルエタノールアミン、又はN-プロピルエタノールアミンのいずれか1以上である、前記[1]の二酸化炭素吸収液。
[3]前記二酸化炭素化学吸収性アミンは、ジエタノールアミンである、前記[2]の二酸化炭素吸収液。
[4]前記3級多座アミンは、1つの窒素原子に、水酸基を有する炭化水素基が2つと、水酸基を有しない炭化水素基が1つ結合した3級多座アミンである、前記[1]~[3]のいずれかの二酸化炭素吸収液。
[5]前記3級多座アミンは、N-メチルジエタノールアミン、N-エチルジエタノールアミン、又はN-ブチルジエタノールアミンのいずれか1以上である、前記[1]~[4]のいずれかの二酸化炭素吸収液。
[6]前記二酸化炭素化学吸収性アミンの割合は、前記二酸化炭素化学吸収性アミン/(前記二酸化炭素化学吸収性アミン+前記3級多座アミン+前記希釈剤)(質量比)で1/100~50/100である、前記[1]~[5]のいずれかの二酸化炭素吸収液。
[7]前記希釈剤の含有割合は、前記希釈剤/(前記二酸化炭素化学吸収性アミン+前記3級多座アミン+前記希釈剤)(質量比)で1/100~50/100である、前記[1]~[6]のいずれかの二酸化炭素吸収液。
[8]前記[1]~[7]のいずれかの二酸化炭素吸収液を二酸化炭素を含む混合ガスと10℃以上40℃以下で接触させることによって、二酸化炭素を前記二酸化炭素吸収液に吸収させて、前記混合ガスから二酸化炭素を選択的に分離する吸収工程、及び、前記の二酸化炭素を吸収した二酸化炭素吸収液を前記吸収工程における温度より高温に加熱することで吸収した二酸化炭素を放散させて回収し、前記二酸化炭素吸収液を再生する加熱再生工程、を含む二酸化炭素分離回収方法。
[9]前記[1]~[7]のいずれかの二酸化炭素吸収液を二酸化炭素を含む混合ガスと10℃以上40℃以下で接触させることによって、二酸化炭素を前記二酸化炭素吸収液に吸収させて、前記混合ガスから二酸化炭素を選択的に分離する吸収工程、及び、前記の二酸化炭素を吸収した二酸化炭素吸収液を60℃以上100℃以下に加熱することで吸収した二酸化炭素を放散させて回収し、前記二酸化炭素吸収液を再生する加熱再生工程、を含む二酸化炭素分離回収方法。
[10]前記[8]又は[9]の二酸化炭素分離回収方法を用いてバイオガス中のメタンガスを濃縮処理するバイオガス処理方法。
すなわち、前記希釈剤の添加により、二酸化炭素吸収前後の粘度増加を抑制することで、吸収及び放散速度を向上することが可能である。また、前記希釈剤の極性が高いことによって、アミン化合物やアミン化合物と二酸化炭素の反応生成物の溶解性を向上し、吸収液中での固体成分の析出や液液相分離を避けることができる。さらに、前記希釈剤は、揮発性が低いことによって、二酸化炭素の吸収や放散、特に再生加熱に際しての蒸発による潜熱を抑えられ、昇温に掛かるエネルギーを低減することが可能である。くわえて、前記希釈剤はアミン化合物と二酸化炭素との化学反応を阻害せず、化学吸収性アミンの二酸化炭素の吸収量や放散量に悪影響を及ぼさない。
本発明は、様々な実施の形態及びその変形を含むものであり、本発明の範囲は、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲内及びそれと同等の発明の意義の範囲内で施される様々な変形が、この発明の範囲内とみなされる。
本実施形態に係る窒素-水素結合を有する二酸化炭素化学吸収性アミンは、水酸基を有する炭化水素基を有する2級アミンである。
([式2]中、n8及びn9は、2以上の整数である。括弧内の炭素原子は置換基を有していてもよく、炭素原子の一部がヘテロ原子で置換されていてもよい。)
本実施形態に係る3級多座アミンは、窒素-水素結合を有さず、水素結合受容性に富み、立体構造的にも安定化し、二酸化炭素化学吸収性アミンと二酸化炭素との反応を促進するように、主鎖の炭素数が2以上の炭化水素基を介した酸素原子及び/又は窒素原子を有し、酸素原子と窒素原子の合計が2以上の3級多座アミンであり、吸収性アミンの溶媒として機能する。ここで、「水素結合受容性に富み、立体構造的にも安定化し、二酸化炭素化学吸収性アミンと二酸化炭素との反応を促進」とは、例えば[式3])で示されるように、3級多座アミンの窒素原子や酸素原子が、二酸化炭素化学吸収性アミンの水素と多座で相互作用して、二酸化炭素との反応生成物を安定化することである。
本実施形態に係る希釈剤は、極性が高く、揮発性が低く、かつ、前記二酸化炭素吸収液の二酸化炭素吸収前及び二酸化炭素吸収後のいずれにおいても、粘度を減少させる非水溶媒である。
従来知られた非水系の吸収液は、本実施形態に係る吸収性アミンと3級多座アミンとを混合したものであったが、この吸収液は、二酸化炭素の吸収量が増加するに従って、溶液の粘度が増加し、吸収速度を低下させていた。
本実施形態に係る希釈剤を加えた吸収液は、従来の非水系の吸収液に比べて低粘度であり、室温近傍での二酸化炭素の吸収による粘度の増加を抑制できるので、吸収速度および放散速度が大きい。吸収速度ならびに放散速度の増加により、単位時間当たりのガス処理量を向上できる。また、吸収と放散の温度差が小さい温度条件でも二酸化炭素分離回収を効率よく行うことができる。したがって、本実施形態に係る吸収液は、様々な濃度の二酸化炭素発生源を対象として省エネルギーの二酸化炭素分離回収方法を提供することができる。特に、温和な温度条件で吸収と放散を連続して行うバイオガスからの二酸化炭素分離回収に適している。
本実施形態に係る二酸化炭素吸収液は、前述の窒素-水素結合を有する二酸化炭素化学吸収性アミンと、前述の窒素-水素結合を有さない3級多座アミンを含み、さらに、前述の希釈剤を含む。本実施形態に係る二酸化炭素化学吸収性アミン、3級多座アミン、及び希釈剤は、通常、室温で液体であり、本実施形態に係る二酸化炭素吸収液は、二酸化炭素化学吸収性アミン、及び3級多座アミンを混合し、希釈剤を加えることによって得られる。
次に、本実施形態に係る二酸化炭素吸収液を用いた二酸化炭素分離回収方法について説明する。
本発明の二酸化炭素分離回収方法は、前述の二酸化炭素吸収液を、二酸化炭素を含む混合ガスと接触させることによって、二酸化炭素を前記二酸化炭素吸収液に吸収させて、前記混合ガスから二酸化炭素を選択的に分離する吸収工程、及び前記の二酸化炭素を吸収した二酸化炭素吸収液を吸収工程より高温に加熱することで吸収した二酸化炭素を放散させて回収し、前記二酸化炭素吸収液を再生する加熱再生工程、を含む。前記二酸化炭素吸収液と二酸化炭素を含む混合ガスとの接触方法は、例えば吸収塔方式やスクラバー方式が用いられるが、それらの実施形態に限定されるものではなく、気液の接触効率を高めて二酸化炭素の吸収速度が向上できれば良い。また、前記二酸化炭素を吸収した二酸化炭素吸収液を加熱再生する方法は、例えば再生塔方式やフラッシュドラム方式が用いられるが、それらの実施形態に限定されるものではなく、加熱の伝熱効率や気液の接触効率を高めて二酸化炭素の放散速度が向上できれば良い。
本発明の二酸化炭素分離回収方法では、吸収工程の圧力は特に限定されない。常圧近傍の処理ガスを対象とする場合は、そのまま常圧近傍で吸収工程を行えば、余分に処理ガスの圧縮エネルギーが掛からず、省エネルギーの観点からが好ましい。一方、二酸化炭素の二酸化炭素吸収液への吸収量や吸収速度を向上させるため、常圧以上の、例えば1MPaG~6MPaGなどの高圧条件を利用することもできる。
加熱再生工程の圧力は、吸収工程の圧力と同等又は低圧にすることが好ましいが、特に限定されない。本発明の二酸化炭素吸収液は蒸気圧が低く、揮発を抑制できるため、減圧下で処理することができる。減圧に要するエネルギーが多大とならない条件で、適度に減圧処理することで、二酸化炭素吸収液から二酸化炭素の放散量の向上が期待できる。一方、再生工程で二酸化炭素吸収液から放散される二酸化炭素を高圧で回収することもできる。高圧で二酸化炭素を回収することにより、後段で高圧の二酸化炭素が必要な場合、圧縮エネルギーを低減することができる。
図1に示す二酸化炭素吸収放散試験装置を用いて、常圧で二酸化炭素吸収放散試験を行った。二酸化炭素吸収放散試験装置は、ステンレス製の反応容器115、反応容器の温度を制御するためのコントローラー110、二酸化炭素とメタンからなる混合ガスの導入部、吸収液の二酸化炭素の吸放出を分析するための二酸化炭素濃度計124とガス流量計125からなる。
二酸化炭素とメタンからなる混合ガスは、二酸化炭素ボンベ101とメタンボンベ102から、それぞれバルブA(105)、バルブB(106)を介してマスフローコントローラー(103、104)により流量を制御したガスを混合し、ガス導入管116から反応容器115内の吸収液121へと吹き込んだ。
反応容器115を恒温槽117に設置して、温度計113で吸収液121の温度を測定しながら、冷却水循環装置118およびヒーター114によりコントローラー110で制御した。実験中、反応容器115内の吸収液相およびガス相はモーター111により撹拌翼112で攪拌した。また、反応容器内の圧力を圧力計122で測定した。反応容器出口には冷却水循環装置119により所定の温度に冷却された冷却塔123を設けた。
1)反応容器115内をメタンガスで置換し、系内から二酸化炭素を追い出した。
2)あらかじめ窒素雰囲気下で調製した吸収液100mlを、バルブD(108)を介してシリンジ120から反応容器115に導入した。
3)吸収液121の温度を温度計113で測定し、冷却水循環装置118およびヒーター114によりコントローラー110で30℃に制御して安定するのを待った。その際、反応器中の気相および液相に設置した撹拌翼112をモーター111により800rpmで回転させ、循環水冷却装置119により冷却塔123を5℃に冷却した。
4)三方バルブ(107と109)をバイパス126側として、二酸化炭素ボンベ101とメタンボンベ102から供給されるガスを、それぞれバルブA(105)、バルブB(106)を介してマスフローコントローラー(103、104)で制御し、二酸化炭素濃度計124の指示が46%となるように調節した。その際、混合ガスの総流量は400ml/分となるように調節した。なお、ガス流量は温度および圧力に依存するため、ガス流量計125に温度計と圧力計を設置してガス流量の補正を行った。
5)混合ガスを30分程度流して、二酸化炭素濃度が46%で安定したことを確認した。
6)三方バルブ(107と109)を反応容器115側として、30℃における1サイクル目の二酸化炭素吸収試験を開始した。三方バルブの切り替え時を0分として、二酸化炭素濃度計124とガス流量計125で反応容器115から排出されるガスの二酸化炭素濃度と流量の時間変化を連続的に記録した。
7)30℃で二酸化炭素の吸収試験を1時間行った後、冷却水循環装置118を停止し、ヒーター114で吸収液の温度を60℃に昇温した。30℃から60℃への昇温は5分未満で行った。
8)60℃で二酸化炭素の放散試験を30分間行い、吸収試験と同様に、60℃に設置した時を0分として、二酸化炭素濃度計124とガス流量計125で反応容器115から排出されるガスの二酸化炭素濃度と流量の時間変化を連続的に記録した。
9)60℃で二酸化炭素の放散試験を30分間行った後、三方バルブ(107と109)をバイパス126側として、冷却水循環装置118を稼働させてコントローラーにより吸収液121の温度を30℃に戻した。
10)吸収液121の温度が30℃に戻り、安定したことを確認した後、2サイクル目の吸収試験を開始した。手順は5)以降と同様である。
11)以上の吸収および放散試験を4サイクル繰り返し行った。
12)反応容器115出口で測定した二酸化炭素の濃度とガス流量から、各時間で反応容器から排出された二酸化炭素の物質量を計算し、導入した二酸化炭素の物質量から差し引き、吸収液に吸収された二酸化炭素の吸収量を求めた。吸収液の仕込量100ml当たりの二酸化炭素吸収量を1000ml当たり(=1dm3当たり)に換算した。
二酸化炭素化学吸収性アミンとしてジエタノールアミン(DEA、和光純薬株式会社製、純度99.0+%)、3級多座アミンとしてN-メチルジエタノールアミン(MDEA、アルドリッチ社製、純度≧99%)、及び希釈剤としてジメチルスルホキシド(DMSO、 和光純薬株式会社製、純度99.0+%)を混合して実施例に係る二酸化炭素吸収液を得た(質量分率で、DEA:MDEA:DMSO=30:50:20)。水分含有率は1%以下である。
上記の実施例において、DMSOを加えることなく、DEAとMDEAを質量分率で30:70で混合して比較例に係る二酸化炭素吸収液を得た(質量分率で、DEA:MDEA=30:70)。
図2、図3に、それぞれ実施例及び比較例に係る吸収液の1~4サイクルにおける二酸化炭素吸収量の時間変化を示す。
2~4サイクルにおける吸収量の時間変化は、1サイクル目の吸収量の時間変化とは大きく異なるが、2~4サイクル間では、ほとんど変わりがなく、安定していることがわかる。以下、2サイクル以降のサイクルを「マルチサイクル」という。
図4は、図2及び図3を重ねて表示したものに相当し、図5は、マルチサイクルにおける吸収量の時間変化を拡大したものである。
表1は、実施例、比較例に係る吸収液について、1サイクル目の吸収工程における二酸化炭素吸収量の時間変化を、表2は、同じく前記吸収液のマルチサイクルの吸収工程における二酸化炭素吸収量の時間変化を示す。
なお、参考までに、図4、5及び表1、2には、従来用いられる水系の吸収液であるモノエタノールアミン(MEA)を30質量%含む水溶液のデータを併記している。
MEA水溶液は、1サイクル目の吸収量及び吸収速度が大きいが、マルチサイクルでは吸収量、吸収速度とも大幅に低下するので、吸収と放散を連続して繰り返す二酸化炭素分離回収工程には不適であることがわかる。
したがって、DMSOのように高極性、低揮発性の溶媒を二酸化炭素吸収液に希釈剤として加えることで、二酸化炭素吸収前後のいずれにおいても、二酸化炭素吸収液を低粘度化することができ、二酸化炭素の吸収及び放散の連続過程における二酸化炭素分離回収性能に優れることがわかった。
同様の性能を有する希釈剤としては、ヘキサメチルリン酸トリアミド、1,3-ジメチル-2-イミダゾリジノン、N,N’-ジメチルプロピレン尿素、テトラメチル尿素、N,N-ジメチルホルムアミド、N,N-ジメチルアセトアミド、N-メチルホルムアミド、N-メチルアセトアミド、N-メチル-2-ピロリドン、スルホラン等が好適に挙げられるが、特に、極性が高いジメチルスルホキシド、ヘキサメチルリン酸トリアミド、1,3-ジメチル-2-イミダゾリジノン、N,N’-ジメチルプロピレン尿素、及びテトラメチル尿素が好ましい。
102 メタンボンベ
103 二酸化炭素用マスフローコントローラー
104 メタン用マスフローコントローラー
105 バルブA
106 バルブB
107 三方バルブC
108 バルブD
109 三方バルブE
110 コントローラー
111 モーター
112 撹拌翼
113 温度計
114 ヒーター
115 反応容器
116 ガス導入管
117 恒温槽
118 冷却水循環装置
119 冷却水循環装置
120 液体試料注入口
121 吸収液
122 圧力計
123 冷却塔
124 二酸化炭素濃度計
125 ガス流量計
126 バイパス
Claims (10)
- 窒素-水素結合を有する二酸化炭素化学吸収性アミンと、
主鎖の炭素数が2以上の炭化水素基を介した酸素原子及び/又は窒素原子を有し、酸素原子と窒素原子の合計が2以上の水素結合受容性を有する3級多座アミンとを含む非水系の二酸化炭素吸収液であって、
前記窒素-水素結合を有する二酸化炭素化学吸収性アミンは、ジアルカノールアミン又はN-アルキルモノアルカノールアミンのいずれか1以上である2級アミンであり、
さらに、前記二酸化炭素吸収液の二酸化炭素吸収前及び二酸化炭素吸収後のいずれにおいても、粘度を減少させる非水系の希釈剤として、ジメチルスルホキシド、ヘキサメチルリン酸トリアミド、1,3-ジメチル-2-イミダゾリジノン、N,N’-ジメチルプロピレン尿素、テトラメチル尿素、N,N-ジメチルホルムアミド、N,N-ジメチルアセトアミド、N-メチルホルムアミド、N-メチルアセトアミド、N-メチル-2-ピロリドン、又はスルホランのいずれか1以上を含むことを特徴とする二酸化炭素吸収液。 - 前記二酸化炭素化学吸収性アミンは、ジエタノールアミン、ジプロパノールアミン、ジブタノールアミン、N-メチルエタノールアミン、N-エチルエタノールアミン、3-メチルアミノ-1-プロパノ―ル、N-ブチルエタノールアミン、又はN-プロピルエタノールアミンのいずれか1以上である、請求項1に記載の二酸化炭素吸収液。
- 前記二酸化炭素化学吸収性アミンは、ジエタノールアミンである、請求項2に記載の二酸化炭素吸収液。
- 前記3級多座アミンは、
1つの窒素原子に、水酸基を有する炭化水素基が2つと、水酸基を有しない炭化水素基が1つ結合した3級多座アミンである、請求項1~3のいずれか1項に記載の二酸化炭素吸収液。 - 前記3級多座アミンは、N-メチルジエタノールアミン、N-エチルジエタノールアミン、又はN-ブチルジエタノールアミンのいずれか1以上である、請求項1~4のいずれか1項に記載の二酸化炭素吸収液。
- 前記二酸化炭素化学吸収性アミンの割合は、前記二酸化炭素化学吸収性アミン/(前記二酸化炭素化学吸収性アミン+前記3級多座アミン+前記希釈剤)(質量比)で1/100~50/100である、請求項1~5のいずれか1項に記載の二酸化炭素吸収液。
- 前記希釈剤の含有割合は、前記希釈剤/(前記二酸化炭素化学吸収性アミン+前記3級多座アミン+前記希釈剤)(質量比)で1/100~50/100である、請求項1~6のいずれか1項に記載の二酸化炭素吸収液。
- 請求項1~7のいずれか1項に記載の二酸化炭素吸収液を二酸化炭素を含む混合ガスと10℃以上40℃以下で接触させることによって、二酸化炭素を前記二酸化炭素吸収液に吸収させて、前記混合ガスから二酸化炭素を選択的に分離する吸収工程、及び、
前記の二酸化炭素を吸収した二酸化炭素吸収液を前記吸収工程における温度より高温に加熱することで吸収した二酸化炭素を放散させて回収し、前記二酸化炭素吸収液を再生する加熱再生工程、を含む二酸化炭素分離回収方法。 - 請求項1~7のいずれか1項に記載の二酸化炭素吸収液を二酸化炭素を含む混合ガスと10℃以上40℃以下で接触させることによって、二酸化炭素を前記二酸化炭素吸収液に吸収させて、前記混合ガスから二酸化炭素を選択的に分離する吸収工程、及び、
前記の二酸化炭素を吸収した二酸化炭素吸収液を60℃以上100℃以下に加熱することで吸収した二酸化炭素を放散させて回収し、前記二酸化炭素吸収液を再生する加熱再生工程、を含む二酸化炭素分離回収方法。 - 請求項8又は9に記載の二酸化炭素分離回収方法を用いてバイオガス中のメタンガスを濃縮処理するバイオガス処理方法。
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