JP7538559B1 - 空気を注入可能な座部を有する椅子の製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】安定かつ良好な座り心地を得られ、座部からの転落を防止し、安全に使用できるとともに、小形軽量で合理的かつ容易に製造でき、背もたれや肘掛けのない椅子であるスツールに好適な空気を注入可能な座部を有する椅子およびその製造方を提供すること。【解決手段】空気を注入可能な座部2を床面17の上方位置に保持したこと、座部2を床面17に設置した脚5を介して支持可能にした椅子であること、座部2の下面中央に軸挿入孔7を形成したこと、床面17の上方に座部受板3を配置したこと、座部受板3に座部2の下面を載置可能に設けたこと、座部受板3の上面中央に支軸8を上方に突設したこと、支軸8を前記軸挿入孔7に圧入し座部を支持可能にしたこと、【選択図】図6

Description

本発明は、小形軽量で合理的かつ容易に製造できる、空気を注入可能な座部を有する椅子の製造方法に関する。
空気を注入可能な座部として機能するバランスボールを使用した椅子として、四角の枠でバランスボールの下部を部分的に受け入れて固定する保持部を備え、更に肘掛けと背凭れを備えたものがある(例えば、特許文献1参照)。また、バランスボールを円弧状の収容溝の上に置き、位置限定的部分で押し付けて保持するものがある(例えば、特許文献2参照)。
しかし、これらの椅子はバランスボールの上部が露出しているため、激しく使用するとバランスボールが台の上から落下する惧れがあり、またこれらのバランスボールは球形なために体積が大きくなり、バランスボールを受け入れる保持部や収容溝が大きくなって大嵩になるとともに、バランスボールの座り心地が不安定で、使用者が滑り落ちる問題があった。
このような問題を解決するものとして、バランスボールと、バランスボールの下方部分を受け入れて保持する保持部と、保持部を下方から支持する脚部を有する台座と、バランスボールの上方部分を覆い、下方部分を露出させるボールカバーとを備え、台座の保持部とボールカバーの下端部を連結部材で連結したものがある(例えば、特許文献3参照)。
しかし、前記椅子は、球形のバランスボールを使用しているため、体積が大きくなり、バランスボールを受け入れる保持部が大きくなって大嵩になり、しかもバランスボールの座り心地は依然として不安定で、使用者が滑り落ちる問題があった。
この他の空気を注入可能な座部を有する椅子として、支持体と球体を含み、支持体を座部と脚座体を昇降調整可能な支柱を介して相互に連結し、前記座部を概ね内側に凹陥した収容部に形成し、前記球体を前記座部に収容される弾性を持つバランスボールで構成し、座部の底部中央に枢結部を設け、該枢結部の近くに調整部材の取付けに用いる開口を設け、調整部材を介して支柱の押圧部を押圧し、昇降可能にしたボールチェア組み立て構造がある(例えば、特許文献4参照)。
しかし、前記椅子は、球体を球形のバランスボールで構成しているため、体積が大きくなり、バランスボールを受け入れるフレームが大きくなって大嵩になり、しかもバランスボールの座り心地は依然として不安定で、使用者が滑り落ちる問題があった。
実用新案登録第3227732号公報 実用新案登録第3197618号公報 実用新案登録第3237217号公報 特許第6643278号公報
本発明はこのような問題を解決し、背もたれや肘掛けのない椅子であるスツールに好適で、良好な座り心地と安定した着座姿勢を得られ、小形軽量で合理的かつ容易に製造できる、空気を注入可能な座部を有する椅子の製造方法を提供することを目的とする。
請求項の発明は、空気を注入可能な座部を床面の上方位置に保持し、該座部を床面に設置した脚を介して支持可能にした空気を注入可能な座部を有する椅子の製造方法において、該座部を茸の略傘状に形成し、その上面を略平坦面または上面中央に凹状曲面を形成し、該座部の下面tyっ様に軸挿入孔を形成し、該座部の下面溶融したPET若しくはHDPE、LDPE若しくはPP、PVCによってブロー成形し、該座部を茸の略傘状に形成し、その上面を略平坦面または上面中央に凹状曲面を形成し、該座部の下面中央に軸挿入孔を形成し、該座部の下面を床面の上方に配置した座部受板に載置し、該座部受板に座部の下面を載置し、該座部の下面中央に突設した支軸を前記軸挿入孔に圧入して座部を支持し、良好な座り心地と安定した着座姿勢を得られ、座部からの転落を防止して安全に使用できるとともに、小形軽量で合理的かつ容易に製造できるようにしている。
請求項の発明は、座部受板を合成樹脂で成形し、その凹状面の中央に前記支軸を上向きに突出成形し、座部受板を合理的かつ容易に製作するようにしている。
請求項の発明は、前記座部受板の下面に折曲げ弾性を有する複数の掛止片を環状に配置するとともに、座部の上部周面に被着可能なカバーを設け、該カバーの下部に座部受板よりも若干小径の切欠孔を形成し、該切欠孔の端縁の複数個所を前記掛止片に掛け止め、前記カバーを座部の上部周面に着脱可能に取付け、座部の上部周面に被着するカバーを座部受板に簡便に取付け可能にするとともに、カバーの着脱を実現して空気を注入可能な座部を有する椅子のメンテナンスに容易に応じられるようにしている。
請求項の発明は、脚を取付ける脚取付板を鋼板で形成し、脚取付板の強度を強化して脚の取付け強度を強化するとともに、脚取付板に載置した座部受板を安定して支持するようにしている。
請求項の発明は、脚を木製の複数の直杆を等角度位置に配置して構成し、または前記脚を床面に設置可能な筒状若しくは錐台状の基台状に形成し、例えば木製若しくは鋼管製の多様な脚に対応可能にしている。
請求項の発明は、空気を注入可能な座部を溶融したPET若しくはHDPE、LDPE若しくはPP、PVCによってブロー成形し、該座部を茸の略傘状に形成し、その上面を略平坦面または上面中央に凹状曲面を形成し、該座部の下面中央に軸挿入孔を形成し、該座部の下面を床面の上方に配置した座部受板に載置し、該座部受板に座部の下面を載置し、該座部受板の上面中央に突設した支軸を前記軸挿入孔に圧入して座部を支持するから、良好で安定した座り心地と着座姿勢を得られ、座部からの転落を防止して安全に使用できるとともに、小形軽量で合理的かつ容易に製造することができる。
請求項の発明は、座部受板を合成樹脂で成形し、その凹状面の中央に前記支軸を上向きに突出成形するから、座部受板を合理的かつ容易に製作することができる。
請求項の発明は、前記座部受板の下面に折曲げ弾性を有する複数の掛止片を環状に配置するとともに、座部の上部周面に被着可能なカバーを設け、該カバーの下部に座部受板よりも若干小径の切欠孔を形成し、該切欠孔の端縁の複数個所を前記掛止片に掛け止め、前記カバーを座部の上部周面に着脱可能に取付けるから、座部の上部周面に被着するカバーを座部受板に簡便に取付けられるとともに、カバーの着脱を実現してメンテナンスに容易に応じられる効果がある。
請求項の発明は、脚を取付ける脚取付板を鋼板で形成するから、脚取付板の強度を強化して脚の取付け強度を強化できるとともに、脚取付板に載置した座部受板を安定して支持することができる。
請求項の発明は、脚を木製の複数の直杆を等角度位置に配置して構成し、または前記脚を床面に設置可能な筒状若しくは錐台状の基台状に形成するから、例えば木製若しくは鋼管製の多様な脚に対応することができる。
本発明を適用したSサイズのスツールを示す斜視図で、座部の周面にカバーを被着した状況を示している。 図1の正面図である。 図2の底面図で、3本の脚を脚取付板の下面に等角度位置に配置している。 本発明を適用したSサイズのスツールを示す斜視図で、座部の周面からカバーを取り外している。 図4のA-A線に沿う断面図で、本発明を適用したSサイズのスツールの茸の略傘状の座部を、仮想線で示した球形のバランスボールと比較して示している。
本発明を適用したSサイズのスツールの構成部を分解して示す斜視図で、座部の周面からカバーを取り外している。 図6の座部受板を拡大して示す斜視図である。 発明を適用したSサイズのスツールの茸の略傘状の座部の周面にカバーを被着し、その下端縁を座部の下面に配置した座部受板の下面に掛け止め、座部受板の中央に突設した支軸を座部の下面中央の軸挿入孔の下部に圧入して座部を支持している状況を示す中央縦断面図である。 本発明の製造(組み立て)途中の要部を拡大して示す斜視図で、座部下面の軸挿入孔に、座部受板の中央に突設した支軸を挿入して圧入する状況を示している。
本発明の製造(組み立て)途中の要部を拡大して示す斜視図で、座部の下面の軸挿入孔に座部受板の中央に突設した支軸を挿入して圧入した状況を示している 本発明の製造(組み立て)途中の要部を拡大して示す斜視図で、座部の下面の軸挿入孔に支軸を圧入し座部受板を装着後、座部の周面に被着したカバーの下端縁を、座部受板の下面に設けた掛止片に掛け止めている状況を示している。 本発明の製造(組み立て)途中の要部を拡大して示す斜視図で、座部の周面に被着したカバーの下端縁を座部受板の下面の掛止片に掛け止め終えた状況を示している。 本発明の製造(組み立て)途中の要部を拡大して示す斜視図で、座部の下面に座部受板を装着後、3本の脚を脚取付板の下面に取付け、この脚取付板を座部受板の下面に重合して配置し、脚取付板を座部受板の下面に取付ける状況を示している 本発明に適用した脚の他の形態を示す正面図で、脚を直杆状の代わりに、筒状または錐台形の基台状に形成している。
本発明を適用したLサイズのスツールを示す斜視図で、座部の周面にカバーを被着前の状況を示している。 図15の正面図で、若干拡大して示している。 図16の底面図で、3本の脚を脚取付板の下面に等角度位置に配置している。 図16に示す脚取付板を拡大して示す斜視図である。 本発明を適用したLサイズのスツールの構成部を分解して示す斜視図で、座部の周面からカバーを取り外している。 図19に示すスツールに適用した座部受板を拡大して示す斜視図である。 発明を適用したLサイズのスツールの茸の略傘状の座部の周面にカバーを被着し、その下端縁を座部の下面に配置した座部受板の下面に掛け止め、座部受板の中央に突設した支軸を座部の中央の軸挿入孔の下部に圧入して座部を支持している状況を示す中央縦断面図である。
以下、本発明を背もたれや肘掛けのない椅子であるスツールに適用した図示の実施形態について説明すると、図1乃至図13において1はスツールで、該スツール1は所定の空気を注入可能な座部2と、座部2を支持する合成樹脂製の略皿状の座部受板3と、座部受板3を支持する肉厚の鋼板製の脚取付板4と、木製または鋼管製の脚5とで構成されている。
実施形態のスツール1は、各部の形状寸法を大小2種類(S,Lサイズ)に構成し、この各部の構成は実質的に同一に構成され、このうちSサイズのスツールは、Lイズのスツールに比べて各部の寸法を若干小形に形成している。
前記スツール1の座部2は所定の空気注入後、茸の略傘状に形成され、その外径dsは実施形態の場合、450mm、高さhsは250mmに形成され、それらの比率を略9:5に形成していて、球形のバランスボールの座部6と比べて図5のように上下面を平坦に形成し、着座と設置の安定性を図っている。座部2の下面は略平坦面に形成され、その中央に後述の軸挿入孔が形成されている。
前記座部2は、例えばポリエチレンテレフタレート(PET)、高密度ポリエチレン(HDPE)、低密度ポリエチレン(LDPE)、ポリプロピレン(PP)、ポリ塩化ビニル(PVC)等の何れかの樹脂を使用し、これを溶融し金型に注入してブロー成形し、空気注入後に茸の略傘状に形成可能にしている。
前記座部2の下面中央にの軸挿入孔7が形成され、該軸挿入孔7の内径を実施形態では23~25mm(S,Lサイズ共通)に形成し、その上下側の開口部を漏斗状7aに形成していて、軸挿入孔7の開口部周縁を凹状曲面に形成している。
前記軸挿入孔7に、座部受板3の中央に突設した支軸8が圧入状態で挿入され、その圧入力によって座部2を支持するとともに、その揺動と離脱を防止して安定した支持状態を形成可能にしている。
この場合、実施形態では座部2の上下方向に軸挿入孔7を貫通形成しているが、軸挿入孔7を座部2の下部の中央に形成し、その上部の適宜位置を閉塞することも可能である。
例えば図8のように座部2の下部の中央に軸挿入孔7を形成し、該孔7の上端部を閉塞するとともに、座部2の上面中央に緩やかな凹状曲面2aを形成し、または座部2の上面を平坦面2bに形成することも可能であり、これらは座部2のブロー成形時に対応する。 したがって、軸挿入孔7は少なくとも座部2の下面中央に形成する。
前記座部受板3は合成樹脂によって略皿状に成形され、その上面は凹状に形成され、その上面の中央に支軸8が一体に突出形成されている。前記支軸8は緩やかなテーパ状の円錐台形状に形成され、その上端部を図8のように軸挿入孔7の中高位置に位置付けている
前記座部2の底面の座部受板3を除く周面に、装飾と滑り止めを兼ねるニット、皮革若しくはメリヤス、布若しくは化繊、ゴム材製のカバー9が密着して装着されている。
前記カバー9は袋状に形成され、その下側周面に円形の切欠孔9aが形成され、該切欠孔9aによって座部2の底面を表出可能にしている。この状況は図9のようである。
前記座部2の組付け時は、切欠孔9aの周縁に座部受板3の凹状面を重合し、表出した座部2の底面を閉塞可能にしている。したがって、座部受板3は切欠孔9aよりも若干大径に形成されている。
そして、切欠孔9aに座部受板3を重合後、切欠孔9aの周縁を座部受板3の周面に掛け止め、カバー9を取付け可能にしており、この取付け後は座部受板3の下面がカバー9の掛止片によって間欠的に隠蔽され、図12のように菊花形状に形成されている。
すなわち、座部受板3の下面に複数の掛止片11が突出して成形され、該掛止片11は座部受板3の下面に環状に配置されていて、その周縁に複数の開口部12の開口縁を外側へ略逆L字形断面に切り起して形成され、開口部12側に折曲弾性を持たせている。
図中、13は座部受板3の下面に軸挿入孔7を中心に突設した環状の補強リブ、14は軸挿入孔7を中心に放射状に突設した複数の補強リブで、これらが掛止片11を囲繞して配置され、座部受板3を補強している。
前記補強リブ13に沿って複数のナット15が等角度位置に埋め込まれ、該ナット15に座部受板3の下方の脚取付板4から脚取付ビス(図示略)がねじ込まれ、脚取付板4と座部受板3とを一体に固定している。
前記脚取付板4は肉厚の鋼板製の円板状に形成され、その板面に複数のビス孔(図示略)が形成され、該ビス孔の上方から脚取付ビス(図示略)を脚5の上端部のビス孔(図示略)にねじ込み、脚取付板4の下面に脚5の上端部を固定している。
脚取付板4の等角度位置に複数のボルト挿通孔16が形成され、該挿通孔16に下方から脚取付ボルト19を挿入し、その螺軸を前記ナット15にねじ込んで、脚5を固定した脚取付板4を座部受板3に固定している。
実施形態の脚5は木材で構成され、これは肉厚の堅牢な3枚の木板を略L字形に形成し、その上端部5aを集結して等角度位置に配置し、該上端部5aに前記ビス孔(図示略)を形成して脚取付板4をビス止めし、下端部を床面17に設置している。
脚5の高さはSサイズのスツール1はhs500mm、Lサイズのスツール1はhL515mmに構成している。
この場合、実施形態では脚4を直杆で前記形状に形成しているが、これに限らず図14のように、筒状若しくは柱状または円錐台若しくは角錐台の錐台形状の脚4に形成することも可能である。
そのように構成することによって、脚4を容易かつ安価に製作できるとともに、床面17に対する設置面積を増大して支持の安定性を向上することが可能になる。
その際、脚4の内部は可及的に空状態に形成し、重量減を図ることが望ましい。
図15乃至図21はLサイズのスツール1の主要部を示し、これらの形状寸法をSサイズの各部の形状寸法よりも若干大きく形成しているが、その構成はSサイズの各部と実質的に同様であり、対応する構成部にSサイズの各部と同一の符号を付している。図中、20は製造者の手指である。
このように構成した本発明の空気を注入可能な座部を有する椅子は、S,Lサイズのスツール1が基本的な構成を共有し、実質的に同一の作用効果を奏するので、基本的にSサイズのスツール1について説明する。
前記スツール1は図6および図19に示すように、利用者が着座可能な適当なエアークッションを有する座部2と、座部2の下面を支持する座部受板3と、座部受板3の下面を支持する鋼板製の脚取付板4と、脚取付板4の下面に上端部を固定した複数本の脚5と、座部2の周面に被着するカバー9とで構成され、これらの製作を要する。
この場合、脚5は前述のように直杆状のものに限らず、円柱状または円錐台形状の基台状の脚5若しくは基台状に構成することも可能である。
前記座部2は、例えばポリエチレンテレフタレート(PET)、高密度ポリエチレン(HDPE)、低密度ポリエチレン(LDPE)、ポリプロピレン(PP)、ポリ塩化ビニル(PVC)等の何れかの樹脂を溶融し、これを金型に注入してブロー成形し、所定の空気を注入時に茸の略傘状に形成可能にし、その下面を略平坦面にする。
その際、座部2の上面に緩やかな凹状曲面2aまたは略平坦面2bに形成し、球形のバランスボール5に比べて、それらへの着座の安定と座り心地の向上を図る。
前記座部2の中央に軸挿入孔7を形成し、該軸挿入孔7の内径を実施形態では23~25mm(S,Lサイズ共通)に形成し、その少なくとも下側の開口部を漏斗状7aに形成し、支軸8の圧入を安全かつ円滑にする。
前記座部2の適宜位置に空気注入孔(図示略)を設け、該注入孔に空気ポンプ(図示略)のノズル(図示略)を挿入可能にして、所定の空気を注入可能にする。
前記座部受板3を合成樹脂によって略皿状に成形し、上面の凹状面の中央に支軸8を一体に突出成形する。支軸8の周面を平滑で緩やかなテーパ面に形成し、その上端部を軸挿入孔7内の適宜位置に配置し、座部2に対する安定した圧入と支持を図るとともに、座部2の上方への突出を回避し、良好な座り心地と安定した着座姿勢を図る。
また、座部受板3の座部2を載置する側の凹状面を平滑面に形成し、その裏面、すなわち下面に補強リブ13を軸挿入孔7を中心に環状に形成し、また複数の補強リブ14を軸挿入孔7を中心に放射状に等角度位置に形成し、座部受板3の強度を補強する。
そして、一組の補強リブ14と補強リブ13とで区画した座部受板3の下面を、図10および図11のように凹状に形成し、この凹状面の中間部に横長の開口部12を形成し、該開口部12の外側に掛止片11を下方に切り起して形成する。
前記掛止片11を略逆L字形断面に形成し、これに開口部12側に折曲げ弾性を付与し、カバー9の端縁を掛け止め可能にする。
前記補強リブ13の等角度位置に複数のナット15を埋め込み、該ナット15に脚取付板4の下方からボルト19を上方に挿入し、その螺軸を前記ナット15にねじ込んで、脚5を固定した脚取付板4を座部受板3に固定する。
前記脚取付板4を肉厚の鋼板で平坦な円板状に形成し、その板面に多数のビス孔(図示略)を形成し、また複数のボルト挿通孔16を等角度位置に形成する。
実施形態の脚は木材で構成し、これは例えば肉厚の堅牢な3枚の木板を略L字形状に形成し、各上端部5aを集結して等角度位置に配置し、これらの上端部5aに脚取付板4を取付け可能にする。
この場合、脚5を木材の代わりに、例えば鉄パイプを適宜形状に折り曲げ、上端部5aの代わり接続板(図示略)を溶接して略L字形状に形成し、該接続板にビス孔を形成することも可能である。
なお、実施形態では脚5の高さをSサイズのスツール1ではhs500mm、Lサイズのスツール1ではhL515mmに形成している。
前記カバー9をニット、皮革若しくはメリヤス、布若しくは化繊、ゴム材によって袋状に形成し、座部2の周面に被覆可能な略楕円体に無縫着形成する。
そして、前記袋状の下部に円形の切欠部9aを形成し、その端部開口縁を前記掛止片11に掛け止め可能にし、カバー9の上部は座部2と略同形の袋状に形成し、その下部に座部受板3よりも若干小径の切欠孔9aを形成する。
このように製作した各構成部材を用いてスツール1を製造する場合、すなわち組み立てる場合は、先ずブロー成形した膨出形状の座部2の周面にカバー9を取付ける。
その際、座部2の周面にカバー9を密着して被着し、茸の略傘状の座部2の上面を被覆する。
また、軸挿入孔7の上端部を座部2のブロー成形時に閉塞し、座部2の下側に軸挿入孔7を形成し、座部2の下面をカバー9の下面に形成した円形の切欠孔9aから露出して表出し、その中央に軸挿入孔7の下側開口部を露出させる。
この状況は図9のようである。このような状況の下で座部受板3を保持し、その中央に突出した支軸8を軸挿入孔7の下側開口部に挿入する。
すなわち、軸挿入孔7より若干大径の支軸8を圧入状態で押し込み、その上端部を軸挿入孔7の中央位置に位置付ける。その際、支軸8は平滑なテーパ面に形成されているから、支軸8が円滑に押し込まれ、その上端部が軸挿入孔7の中間部へ位置付けられる。
こうして、軸挿入孔7に支軸8が押し込まれ、その弾性を支軸8に作用させて支軸8を強固に挟圧保持する。このようにして、座部受板3が座部2の下面に一体に装着される。
この状況は図10のようである。
こうして座部受板3の凹面を座部2の下面に一体に装着後、カバー9の切欠孔9aの周縁を摘み上げ、これを周縁の弾性に抗して掛止片11に掛け止め、強固に取付ける。この状況は図11のようである。
このようにして切欠孔9aの周縁を各掛止片11に次々と掛け止め、カバー9を座部2の下面に密着して取付ける。こうしてカバー9の下端縁を座部受板3の周縁に掛け止め、切欠孔9aの周縁を略菊花状に形成する。この状況は図12のようである。
この後、前記座部受板3の下面に脚5を取付ける。この場合は、先ず脚取付板4の下面に複数の脚5を等角度位置に位置付け、この取付け後、脚取付板4を座部受板3の下面に取付ける。
その際、実施形態では3本の脚5の上端部5aを取付板4の下面に等角度位置に配置し、各上端部5aに脚取付板4を載置し、該脚取付板4の上方からビスを脚5の上端部5aのビス孔にねじ込み、3本の脚5と脚取付板4を固定する。この状況は図13のようである。
次に、脚5を取付けた脚取付板4上に座部受板3を取付ける。この場合は、脚取付板4上に座部受板3を載せ、脚取付板4の下方からボルト19をボルト挿通孔16に挿入し、その螺軸を座部受板3に埋設したナット15にねじ込んで固定する。
このようにして、カバー9を被着した座部2の下面に座部受板3を固定し、支軸8を介して座部2を一体的に支持し、この座部受板3を脚5を取付けた脚取付板4に固定して組付ける。
そして、座部2に被着したカバー9の下側端縁を座部受板3に掛け止め、カバー9を着脱可能に装着して、スツール1とカバー9のメンテナンスと取り換えを容易にする。
こうして製造し組み立てた本発明の空気を注入可能な座部を有する椅子は、S,Lサイズに構成され、それらの脚5の高さは500~515mm、座部2の外径は450~540mm、その高さは250~300mmで、背もたれや肘掛けを有しないから、構成が簡単で小形かつ軽量に構成され、安価に製作できるとともに、容易に持ち運べるからスツールに好適である。
このようなスツールを使用する場合は、予め座部2に空気を注入して所定のクッションを確保し、脚5を床面7に設置して立設し、座部2に着座して使用する。
その際、本発明の椅子は、座部2が茸の略傘状に形成され、その上面が略平坦面2bまたは中央に緩やかな凹状曲面2aが形成されているから、球形のバランスボールの座部に比べて、座り心地が良く安定した着座姿勢を得られるとともに、座部からの転落を防止して安全に使用できる。
また、座部2の略平坦な下面は皿状の座部受板3に支持され、該座部受板3は脚取付板4に堅固に固定され、脚取付板4が床面17に立設した脚で安定して支持されているから、安定性が良く良好な座り心地を得られる。
しかも、座部2の上面の中央に緩やかな凹状曲面2aが形成され、または略平坦面2bに形成されているから、座部2の上面に使用者が着座した際、使用者の尻部の沈み込みを促し、安定した着座姿勢を形成する。
また、座部2の下部中央に形成した軸挿入孔7に支軸8が圧入状態で挿入され、かつ支軸8が座部受板3の中央に一体成形され、しかも座部受板3は脚取付板4に堅固に固定されているから、座部2のセンタリングと水平姿勢が促され、使用者の様々な着座姿勢に対応して安定した座部2の着座状態を回復するとともに、座部2が支軸8から抜け出る事態を防止し、前述の着座姿勢の安定性と相俟って、使用上の安全性を確保する。
一方、座部2の底面を除く周面にカバー9が密着して被着されているから、座部2の周面を装飾するとともに、カバー9を例えばゴム様の摩擦を有する材質で形成すれば、着座時の滑り止めを図れる。
しかも、座部2の上面は成形時に閉塞され、挿入孔7へのゴミや異物の侵入を防止し、該ゴミや異物が軸挿入孔7の内面に付着して支軸8の周面に噛み込む事態を未然に防止し、支軸8の円滑かつ安定した支持状態を確保する。
このように本発明の空気を注入可能な座部を有する椅子およびその製造方法は、座部の上面の中央が緩やかな凹状曲面または略平坦に形成されているから、座り心地が良好で安定した着座姿勢を得られ、また座部からの転落を防止して安全に使用できるとともに、小形軽量で合理的かつ容易に製造できるから、スツールに好適である。
1 スツール
2 座部
3 座部受板
4 脚取付板
5 脚
7 軸挿入孔
8 支軸
9 カバー
9a 切欠孔
11 掛止片
15 ナット
16 ボルト挿通孔
17 床面
18 脚
19 ボルト

Claims (5)

  1. 空気を注入可能な座部を床面の上方位置に保持し、該座部を床面に設置した脚を介して支持可能にした空気を注入可能な座部を有する椅子の製造方法において、前記座部を溶融したPET若しくはHDPE、LDPE若しくはPP、PVCによってブロー成形し、該座部を茸の略傘状に形成し、その上面を略平坦面または上面中央に凹状曲面を形成し、該座部の下面中央に軸挿入孔を形成し、該座部の下面を床面の上方に配置した座部受板に載置し、該座部受板に座部の下面を載置し、座部受板の上面中央に突設した支軸を前記軸挿入孔に圧入し、座部を支持することを特徴とする空気を注入可能な座部を有する椅子の製造方法
  2. 前記座部受板を合成樹脂で成形し、その凹状面の中央に前記支軸を上方に突出成形する請求項1記載の空気を注入可能な座部を有する椅子の製造方法
  3. 前記座部受板の下面に折曲げ弾性を有する複数の掛止片を環状に配置するとともに、座部の上部周面に被着可能なカバーを設け、該カバーの下部に座部受板よりも若干小径の切欠孔を形成し、該切欠孔の端縁の複数個所を前記掛止片に掛け止め、前記カバーを座部の上部周面に着脱可能に取付ける請求項1記載の空気を注入可能な座部を有する椅子の製造方法
  4. 脚を取付ける脚取付板を鋼板で形成する請求項1記載の空気を注入可能な座部を有する椅子の製造方法
  5. 前記脚を木製の複数の直杆を等角度位置に配置して構成し、または前記脚を床面に設置可能な筒状若しくは錐台状の基台状に形成する請求項記載の空気を注入可能な座部を有する椅子の製造方法
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