JP7523622B2 - 埋め込み可能な封入デバイスと共に使用するツールおよび器具 - Google Patents

埋め込み可能な封入デバイスと共に使用するツールおよび器具 Download PDF

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Description

連邦支援に関する記載
本研究は、一部、カリフォルニア再生医療研究所(助成金番号DR1-01423号)
の助成金を受けて可能となった。本公報の内容の責任は、発明者らだけにあり、内容は、
必ずしもCIRMまたはカリフォルニア州の任意の別の機関の公式な見解を示すものでは
ない。
(1.本発明の分野)
本発明は、一般に、細胞療法に関し、ヒト疾患、特に糖尿病の治療のための細胞封入埋
め込み可能デバイスを保持、移送、サイジング(sizing)、マーキングおよび留置
する手段および方法に関する。
(2.関連技術の説明)
いくつかの疾患のための細胞置換療法は、細胞、組織または臓器を、その特定疾患を持
つ患者に移すことによる、治療的処置であり得る。商業的な細胞療法には、宿主免疫に対
する異種保護(allo-protection)をもたらす再生可能な細胞源および封
入源の主要な難問が残っている。そうした埋め込み可能デバイスによって、患者が長期間
にわたって免疫抑制薬を使用することが最小限に抑えられるまたはなくなることが理想で
ある。
先に、出願人らは、in vivoにてグルコース刺激に応答してインスリンを産生す
るための膵臓始原細胞(progenitor cell)の送達の目的に少なくとも適
した、再生可能細胞源およびマクロ封入薬物送達システムの両方について記述している。
例えば、少なくとも、2008年4月8日出願の米国特許出願第12/099,759号
、表題METHODS OF PRODUCING PANCREATIC HORMO
NES、2009年11月13日出願の米国特許出願第12/618,659号、表題E
NCAPSULATION OF PANCREATIC LINEAGE CELLS
DERIVED FROM HUMAN PLURIPOTENT STEM CEL
LS、2013年12月12日出願の米国特許出願第14/106,330号、表題IN
VITRO DIFFERENTIATION OF PLURIPOTENT ST
EM CELLS TO PANCREATIC ENDODERM CELLS(PE
C)AND IMMATURE BETA CELLS、2014年3月7日出願の米国
特許出願第14/201,630号、ならびに、2014年3月13日出願のPCT/U
S2014/026529、IN VITRO DIFFERENTIATION OF
PLURIPOTENT STEM CELLS TO PANCREATIC EN
DODERM CELLS(PEC)AND ENDOCRINE CELLS、201
4年3月7日出願のPCT/US2014/022109、3-DIMENSIONAL
LARGE CAPACITY CELL ENCAPSULATION DEVIC
E、ならびに、2011年12月12日出願の米国意匠出願第29/408,366号、
2011年12月12日出願の米国意匠出願第29/408,368号、2012年5月
31日出願の米国意匠出願第29/423,365号、2013年3月13日出願の米国
意匠出願第29/447,944号、2014年3月7日出願の米国意匠出願第29/4
84,363号、米国意匠出願第29/484,359号、米国意匠出願第29/484
,360号、米国意匠出願第29/484,357号、米国意匠出願第29/484,3
56号、米国意匠出願第29/484,355号、米国意匠出願第29/484,362
号および米国意匠出願第29/484,35号、表題3-DIMENSIONAL LA
RGE CAPACITY CELL ENCAPSULATION DEVICEを参
照されたい。
糖尿病の治療のためのそうした封入細胞製品(「コンビネーション製品(combin
ation product)」は、市販されていない。市販のコンビネーション製品は
、それ自体のケース内の埋め込み可能デバイスの完全性を確保し維持するシステムおよび
方法、埋め込み可能デバイスおよびケースを滅菌し、埋め込み可能デバイスに無菌的に生
細胞を充填し、コンビネーション製品を臨床現場に貯蔵しかつ輸送し、サイジングするこ
とによって解剖学的埋め込み部位を準備し、その解剖学的埋め込み部位にマークをつけ、
そして、その解剖学的埋め込み部位にコンビネーション製品を保持し、移送し、留置する
ためのアセンブリを提供しなければならない。
本明細書では、細胞療法のための埋め込み可能デバイスを留置する方法であって、埋め
込み可能デバイス、ならびに第1および第2のプレートおよびディプロイヤプレートを有
するホルダを含むアセンブリを解剖学的埋め込み部位に位置決めするステップであって、
第2のホルダは、ロッドとハンドルとをさらに含み、ディプロイヤ要素は、ロッドに連結
されロッドの軸に沿って動くことができる、ステップと、ロッドならびに第1および第2
のホルダに対してディプロイヤ要素を動かすステップであって、それによって解剖学的埋
め込み部位に埋め込み可能デバイスが留置されるまたは送達される、ステップとを含む、
方法が開示される。さらに、埋め込み可能デバイスを留置するためのアセンブリであって
、第1のホルダと、ロッドまたはシャフトおよびハンドルを含む第2のホルダと、前記第
1のホルダと第2のホルダとの間にあるディプロイヤ機構とを含み、ディプロイヤ機構は
、埋め込み可能デバイスの留置を達成するように適合され、第1のホルダおよびディプロ
イヤ機構は、第2のホルダロッドに取り外し可能に連結されロッドの長手軸に沿って動く
ことができ、第1および第2のホルダに対するディプロイヤ機構の動きによって、埋め込
み可能デバイスが送達または留置される、アセンブリが開示される。さらに、埋め込み可
能な二次元形状のデバイスを保持するためのケースであって、取り外し可能に連結される
カバー本体とベース本体とを含み、カバー本体は、第1のラッチ部分を有し、ベース本体
は、ケースが閉位置にあるとき、カバー本体をベース本体に固定するように構成される第
2のラッチ部分を有し、カバー本体およびベース本体は、固定されると、1つまたは複数
の生物活性物質の通過を可能にする少なくとも1つの開口部を有する体積を含む、ケース
が開示される。さらなる実施形態が開示される。
本発明の上記およびその他の特徴および利点は、以下にある本発明の好ましい実施形態
のより具体的な説明、添付の図面、および特許請求の範囲から明らかになるであろう。
次に、本発明の実施形態およびその利点のより完全な理解のために、以下の通り簡単に
説明される添付の図面とあわせて、次の説明を参照されよう。
図1は、本発明の一実施形態による構成要素部品および埋め込み可能デバイスを示す、デバイスケースの分解斜視図である。
図2は、ヒンジで取り付け可能でありその中にポートを含む埋め込み可能デバイスを含む、ベース本体と、カバー本体とを有する、図1に示されるような本発明の開いたデバイスケースの斜視図である。
図3は、ヒンジで取り付け可能でありその中にポートを含む埋め込み可能デバイスを含む、ベース本体と、カバー本体とを有する、図1に示されるような本発明の閉じたデバイスケースの斜視図である。
図4A~4Eは、本発明の実施形態によるフィンガーグリップ構造の斜視図である。
図5は、本発明の一実施形態によるデバイスケースのカバー本体およびベース本体における窓構造の上面図である。
図6は、本発明の一実施形態による、デバイスケースおよびその中の埋め込み可能デバイスを収容し滅菌するためのデバイス充填パウチアセンブリ(DFPA)の斜視図である。
図7は、本発明の一実施形態によるデバイスケース貯蔵容器の斜視図である。
図8は、本発明の一実施形態による、図面を分かりやすくするために容器のカバーシートが取り除かれている、デバイスケースおよび中の埋め込み可能デバイスを挿入するための、図7のデバイスケース貯蔵容器および構成要素の分解斜視図である。
図9は、本発明の一実施形態による、図面を分かりやすくするために容器のカバーシートが取り除かれている、埋め込み可能デバイスケースおよび埋め込み可能デバイスが中に入っている、デバイスケース貯蔵容器の斜視図である。
図10は、本発明の一実施形態による、図面を分かりやすくするために容器のカバーシートが取り除かれている、デバイスケース貯蔵容器輸送バッグの斜視図である。
図11は、本発明の一実施形態による、図面を分かりやすくするために容器のカバーシートが取り除かれている、デバイスケース貯蔵容器が中に入っている、デバイスケース貯蔵容器輸送バッグの斜視図である。
図12A~12Bは、本発明の一実施形態による、埋め込み部位の外部および内部にある、外科用サイザ(sizer)の斜視図である。
図13Aは、本発明の一実施形態による、埋め込み可能デバイスディプロイヤの分解斜視の使用順序の図である。図13Bは、本発明の一実施形態による、構成要素部品を示す、埋め込み可能デバイスディプロイヤの分解斜視の使用順序の図である。図13Cは、本発明の一実施形態による、デバイスケースから埋め込み可能デバイスを移送する間の、埋め込み可能デバイスディプロイヤの分解斜視の使用順序の図である。図13Dは、本発明の一実施形態による、デバイスケースから埋め込み可能デバイスを移送する間の、埋め込み可能デバイスディプロイヤの分解斜視の使用順序の図である。図13Eは、本発明の一実施形態による、デバイスケースから埋め込み可能デバイスを移送する間の、埋め込み可能デバイスディプロイヤの分解斜視の使用順序の図である。図13Fは、本発明の一実施形態による、埋め込み部位における埋め込み可能デバイスの送達および留置を示す、分解斜視の使用順序の図である。図13Gは、本発明の一実施形態による、埋め込み部位にある埋め込み可能デバイスの送達および留置を示す、分解斜視の使用順序の図である。図13Hは、本発明の一実施形態による、埋め込み部位にある埋め込み可能デバイスの送達および留置を示す、分解斜視の使用順序の図である。図13Iは、本発明の一実施形態による、ディプロイヤのシャフトの断面図である。
図14Aは、本発明の一実施形態による、一代替埋め込み可能デバイスディプロイヤ実施形態の斜視図である。 図14Bは、本発明の一実施形態による、埋め込み可能デバイスディプロイヤの構成要素部品を示す、埋め込み可能デバイスディプロイヤの分解斜視図である。 図14Cは、本発明の一実施形態による、解剖学的埋め込み部位における埋め込み可能デバイスの送達および留置後の図である。
(実施形態の詳細な説明)
本発明のさらなる特徴および利点、ならびに本発明の様々な実施形態の構造および動作
は、添付の図1~図14を参照して以下に詳細に説明される。図面において、同じ参照番
号は同じ要素を示す。本発明の実施形態は、糖尿病の治療のための膵臓始原細胞が入った
埋め込みデバイスの文脈で述べられているが、当業者には、本発明が、(それだけに限ら
ないが)甲状腺細胞、副甲状腺細胞、膵臓細胞、腸細胞、胸腺細胞、肝細胞、内分泌細胞
、皮膚細胞、造血細胞、骨髄幹細胞、腎臓細胞、筋細胞、神経細胞、幹細胞、ES細胞、
系統制限的細胞(lineage-restricted cell)、始原細胞、前駆
細胞(precursor cell)、遺伝子組み換え細胞、腫瘍細胞、ならびに、(
それだけに限らないが)糖尿病を含む1つまたは複数の疾患または病気の治療のための誘
導体およびその組合せを含む、あらゆるタイプの生体細胞、治療薬またはその混合物のマ
クロ封入に適用可能であることが容易に理解されよう。やはりまた、タンパク質(例えば
、ヒトの病気で欠けたホルモン類および/または他のタンパク質)、抗体、抗生物質、リ
ンホカイン、および治療上の適応のための同様のものなど、細胞ベース製品(cell-
based product)を作り出す細胞も企図される。当業者なら、本発明が、様
々な埋め込み可能デバイスのタイプ、材料、サイズおよび/または構成に適用可能である
ことも理解されよう。
本明細書において、科学誌の論文、特許公報および特許を含む様々な出版物が参照され
、それらのそれぞれの開示は、その全体が参照により本明細書に組み込まれる。例えば、
インスリン分泌細胞の作製方法、およびインスリン分泌細胞の作製のためのヒト多機能性
幹細胞由来の膵臓始原体が入った埋め込み可能デバイスの埋め込みは、出願人らの、米国
特許第7,534,608号、米国特許第7,695,965号、米国特許第7,993
,920号、米国特許第8,338,170号、米国特許第8,278,106号、およ
び米国特許第8,425,928号に開示されており、それらの全体が参照によって本明
細書に組み込まれる。
(デバイスケース)
図1~図4は、埋め込み可能デバイスの完全性を確保し維持するケース1の、非限定的
かつ非排他的な実施形態を示している。ケースは、「埋め込み可能デバイスケース」、「
デバイスケース」、「ケージ」、「ケース」またはその均等物と称される。例えば、一実
施形態では、デバイスケースは、埋め込み可能デバイスが滅菌されるとき、または滅菌可
能なとき(例えば、耐オートクレーブ)、移送されるときおよび充填されるときなどに、
埋め込み可能デバイスの完全性を維持する。ケースは、全体的に、ケース1であり、第1
の部分(例えば、蓋、カバー、カバー本体、上部本体)10と、第2の部分(例えば、底
部、ベース、トレー、ベーストレー、レセプタクル本体)30と、第3の部分(例えば、
窓、開口部、仕切り、セクション)20と、第4の部分(把持可能手段、例えば、フィン
ガーグリップ、ハンドル、側壁)36と、第5の部分(例えば、ヒンジシステム)26、
28と、第6の部分(ロック、ラッチまたは密閉もしくは取り付けシステム、例えばラッ
チもしくはスナップエンクロージャ)16、32と、第7の部分(ポートシーリング領域
またはポートシーリングステージ領域)38と、第8の部分(例えば、ディプロイヤを収
容し案内するための傾斜面および/またはサイドレール)とを含む。ケース1は、全体的
に、埋め込み可能デバイス200を収容するように構成されるが、任意のデバイス、器具
、構成要素、装置、要素および材料などの完全性を確保し維持する目的で、そうしたデバ
イス、器具、構成要素、装置、要素および材料などを収容するように構成されてよい。
ケース1は、任意の数の「結合システム」、「取り付けシステム」、「密閉システム」
またはその均等物を有することができ、カバー本体10をベース本体30に結合し埋め込
み可能デバイスおよび/または生物活性物質などの物質を受ける体積を画成するのに使用
される、ヒンジ26、28、スナップ16、32、12、34ボタン、ストリング、フッ
ク、ラッチおよびループ締結具、または他のタイプの締結具など、密閉、取り付け、結合
またはある部分を別の部分に連結するための任意のシステムを示す。図2、図3は、カバ
ー本体10が、中に入っている埋め込み可能デバイス200が部分的に隠される、第1の
すなわち閉位置(図3)と、中に入っている埋め込み可能デバイス200が現れるすなわ
ち露出される、第2のすなわち開位置(図2)との間で動くように、ベース本体30に結
合されることを示している。図示されるように、カバー本体10およびベース本体30は
、それらが互いに独立して動くことができるようにするやり方でカバー本体10とベース
本体30を一緒に固定する、1つまたは複数、例えば2つの結合システムによって結合さ
れ得る。1つのそうした結合システムは図1に示されており、例えば、ヒンジ機構26、
28であり、カバー本体10をベース本体30に互いに関連して枢動的に結合する。ヒン
ジ機構26、28は、一般的に、アパーチャまたはボア26に挿入される枢動シャフトま
たはロッド28を含む。図示のように、ロッド28は、カバー本体10の遠位端に取り付
けられるが、ベース本体30に取り付けられてもよい。枢動ロッド28は、カバー本体1
0もしくはベース本体30と一体に形成されても、または、別個の構成要素として設けら
れてもよい。カバー本体10とベース本体30を互いに取り付ける別のやり方は、図1に
示されるようなラッチシステム16、32、12、34である。そうしたシステムは、最
近位端16、32または側壁12、34においてカバー本体10とベース本体30をロッ
クするのにもたらされ得る。本明細書に図示されるラッチシステムの1つの目的は、埋め
込み可能デバイス200が、ケース1に収納されている間に、ケース1から滑り出ないま
たは動かないもしくは移動しないようにすることである。図示されるように、使用者は、
ケース1内に埋め込み可能デバイス200を装入するまたは回収する前に、スナップの摩
擦嵌合に意図的な力を加えるようにスナップ14を使用して、ラッチシステム16、32
、12、34を開ける、すなわち結合解除する。1つの側壁のラッチシステム12、34
が図示されているが、他の類似のラッチシステムが、ケースの長手軸にわたって全体的に
組み込まれてよく、一部分において、埋め込み可能デバイス、器具、構成要素、装置、要
素、材料およびその中に入れられる同様のものの形状および設計に応じて決められる。
別の態様では、ケースは、概してカバー本体10に配置される少なくとも1つの位置合
わせ孔22と、ベース本体30にある孔22に相補的に合うピン24とから構成され、ピ
ン24は、図1に示されるように位置合わせ孔22に挿入される。またケースは、例えば
ディプロイヤである、以下により詳細に説明されるような本発明の一実施形態である、埋
め込みツールと相互作用するまたは連結するための機能をもたらす。別の結合システムは
、図1~図4では、カバー本体およびベース本体の側壁の内面またはフィンガーグリップ
36の内面に嵌合するように示されている、カバー本体10にある任意の数の足突起(f
eet projection)18である。例えば、図1は、足突起18がフィンガー
グリップ36の1つのセクション内に嵌合、連結または溝嵌め込みされる、一実施形態を
示している。そうした足突起は、少なくとも、ベース本体に対するカバー本体10の動き
または移動を阻止するのに有用であり、ベース本体の上にカバー本体がつぶれるのを防ぎ
、それによってその中にある埋め込み可能デバイス200が保持され確保される。
図1~図4は、少なくとも1つの開口部または窓20から構成される、カバー本体10
およびベース本体30を示している。窓20は、埋め込み可能デバイス200に1つまた
は複数の生物活性物質が出入りすることができるように構成される。例示として、窓は、
長方形または半円形の形状のものになっているが、窓20は一部分において、デバイス、
器具、構成要素、装置、要素、材料およびその中に入れられる同様のものの形状および設
計に応じて決まるあらゆる形状、設計または数のものであってよい。図1~図4は、カバ
ー本体10およびベース本体30において対称的な構成になっている窓20を示している
が、それらは、埋め込み可能デバイスに1つまたは複数の生物活性物質が出入り可能であ
りさえすれば、対称的である必要はない。あるいは、図5は、カバー本体10が1つの大
きな長方形の窓20を含み、その一方で、ベース本体30が2つ以上の窓20タイプを含
む窓20構造を示している。デバイス、器具、構成要素、装置、要素、材料および中に入
れられる同様のもののタイプおよびやり方になお応じて、窓は、メッシュまたは薄いポリ
マー、フィルムまたはマトリックスをさらに含むことができ、これらのポリマーまたはフ
ィルムのうちのいくつかは、埋め込み可能デバイスの視覚化を可能にすることができ、栄
養媒体(nutrient medium)に対する同様の浸透性および通過をもたらす
本明細書に例示される埋め込み可能デバイス200は、溶接される半透過性ポリマー材
料と、治療薬を埋め込み可能デバイス200に充填または装入するのに使用される少なく
とも1つの埋め込み可能デバイスポート202とをさらに含む、マクロ封入埋め込み可能
デバイスである。しかしながら、様々な埋め込み可能デバイスを保持するのに、本明細書
に記載のデバイスケース実施形態から逸脱しない修正形態を使用することができる。また
、実際、出願人らは、(それだけに限らないが)自己拡張型の埋め込み可能デバイス、大
容量もしくはマクロ封入埋め込み可能デバイス、二次元および非二次元埋め込み可能デバ
イス、または3次元のマクロ封入埋め込み可能デバイスを含めて企図される様々な二次元
および非二次元(例えば3次元)の埋め込み可能デバイスについて記述している。他の封
入埋め込み可能デバイスは、出願人による、例えば、2014年3月7日出願のPCT/
US2014/022109、3-DIMENSIONAL LARGE CAPACI
TY CELL ENCAPSULATION DEVICE、ならびに2011年12
月12日出願の米国意匠出願第29/408,366号、2011年12月12日出願の
米国意匠出願第29/408,368号、2012年5月31日出願の米国意匠出願第2
9/423,365号、2013年3月13日出願の米国意匠出願第29/447,94
4号、2014年3月7日出願の米国意匠出願第29/484,363号、米国意匠出願
第29/484,359号、米国意匠出願第29/484,360号、米国意匠出願第2
9/484,357、29/484,356号,米国意匠出願第29/484,355号
、米国意匠出願第29/484,362号および米国意匠出願第29/484,35号、
表題3-DIMENSIONAL LARGE CAPACITY CELL ENCA
PSULATION DEVICEに記載されている。
図1~図3は、ポートシーリングステージ領域38を有するケース1を示している。ポ
ートシーリングステージ領域38は、カバー本体10およびベース本体30における切欠
きまたは開口部を含み、それによって、埋め込み可能デバイス200が充填された後に埋
め込み可能デバイスポート202を溶接するおよび/またはシーリングすることができる
少なくとも溶接器具または任意のシーリング器具が受け入れられる。溶接またはシーリン
グ器具は、ハンドヘルドであってよく、または据え付け式であってもよい。あるいは、ケ
ース1は、さらに、ポートシーリングステージ領域38内においてポート202を整列さ
せるポート案内40を有することができる。
埋め込み可能デバイス200の完全性を維持するように、ケース1は、一般的に、図1~図4に示されるように、ケース1を扱いやすく操作しやすくすることができる、例えばフィンガーグリップ36である剛直または非剛直なグリップを有する側壁をさらに含み得る。これは、例えば、デバイスの細胞充填プロセスおよび/もしくはデバイスの回収および移送、または取扱者による操作の間、有益である。図1~図4は、ケース1の各側壁にある5つのフィンガーグリップ36を示している。ただし、図4は、くびれのあるフィンガーグリップ120、122、テクスチャ加工のフィンガーグリップ124、126、128、彫刻またはエッチングされたフィンガーグリップ124、およびゴム引またはテクスチャ加工された粘着性のあるフィンガーグリップ124、128を含む、他の非限定的かつ非排他的なフィンガーグリップ構造を示している。フィンガーグリップを作製するための技術および方法については、当業界で周知である。あるいは、取り扱い、組み立て、充填、埋め込み可能デバイスポートのシーリング、移送、貯蔵および輸送、ならびに埋め込み可能デバイスの留置が自動化されるのであれば、フィンガーグリップは、そうした自動化のために最適化されてよく、またはその場合、組み込まれなくてもよく、もしくは他の場所に組み込まれてもよい。
一実施形態では、埋め込み可能デバイス200は、ケース1内にある間に、様々な品質
管理試験を受けることができる。品質管理試験に応じて、様々な試験パラメータが使用さ
れる。例えば、裸眼でのおよび/または顕微鏡を用いた乾式または湿式目視検査によって
、埋め込み可能デバイスの品質を決定することができる。一実施形態では、まず、埋め込
み可能デバイス200の乾式目視検査がデバイスケース1の外側で実施され得、その後、
顕微鏡を用いてケース1の内部で実施される。一実施形態では、さらに、湿式目視検査が
イソプロピルアルコール(IPA)で満たされたペトリ皿に埋め込み可能デバイスを沈め
ることによって実施され得、埋め込み可能デバイス200は、約30、40、60、80
または100秒間膨らまされ、その間、埋め込み可能デバイスの両面の目視検査が実施さ
れる。乾式および湿式目視検査の両方について、デバイスの欠陥(例えば、潜在的な欠陥
などにつながる恐れがある、引き裂き、穴あき、漏れまたは外観的な異常)になり得る品
質値指数は、裸眼でおよび/または顕微鏡を用いて決定され得る。
一実施形態では、圧減衰品質管理試験がケース1内の埋め込み可能デバイス200に実
施され得る。圧減衰は、全ての埋め込み可能デバイスで実施される非破壊試験である。一
実施形態では、圧減衰試験は、埋め込み可能デバイスの乾式および湿式目視検査の前に行
われ得る。圧減衰試験には、(それだけに限られないが)Raptor、Sprint
iQ、Qualitek mR、Optima vT、およびVector、ならびに好
ましくはUSON Sprint iQなどのUSON漏れ試験装置を含む、様々な器具
を使用することができる。圧減衰試験のため、埋め込み可能デバイス200が入っている
デバイスケース1は、再び、IPAを含む湿潤性溶液に完全に沈められる。デバイスは、
潜在的にあらゆる動きが測定値に影響を与える恐れがあるので、好ましくは、この試験中
、静止したまますなわち動かない状態にしなければならない。圧減衰は、経時的な減衰の
測定である。圧減衰試験をパスできる埋め込み可能デバイス200の品質指標測定値また
は値は、約10、20、30、40、50、60、80、または100秒間以上の間、約
0.006~約0.020psi、好ましくは、約10、20、30、40、50、60
、80、または100秒間以上の間、約0.008~約0.010psi、好ましくは、
約10、20、30、40、50、60、80、または100秒間以上の間、約0.01
0psiである。
一実施形態では、埋め込み可能デバイス200がそれぞれのケース1に入ったかたちで
品質試験が行われることによって、品質管理試験中のデバイスの完全性が保護され、埋め
込み可能デバイスの操作または接触の回数が減少する。というのも、埋め込み可能デバイ
スは、品質管理試験、滅菌、以下により詳細に説明されるようなデバイス充填パウチアセ
ンブリへの充填、ならびに、例えば膵臓始原細胞、PDX1-陽性膵臓内胚葉細胞、内分
泌細胞、未熟β細胞および同様のものである治療薬の埋め込み可能デバイス200への充
填の間、ケース1内に入ったままになっているからである。
本明細書に記載の実施形態は、治療薬を中に有する埋め込み可能デバイスと共に、すな
わち一緒に使用するためのツールおよび器具について述べる。出願人らは、糖尿病の細胞
療法、特に、糖尿病の治療のための封入細胞療法(encapsulated cell
therapy)を開発しており、本明細書に記載の実施形態と共に使用するのに適し
た、詳細に記載される様々な内胚葉系または胚体内胚葉系細胞、特に、膵臓系細胞を有し
ている。例えば、出願人らの、少なくとも、2008年4月8日出願の米国特許出願第1
2/099,759号、表題METHODS OF PRODUCING PANCRE
ATIC HORMONES、2009年11月13日出願の米国特許出願第12/61
8,659号、表題ENCAPSULATION OF PANCREATIC LIN
EAGE CELLS DERIVED FROM HUMAN PLURIPOTEN
T STEM CELLS、2013年12月12日出願の米国特許出願第14/106
,330号、表題IN VITRO DIFFERENTIATION OF PLUR
IPOTENT STEM CELLS TO PANCREATIC ENDODER
M CELLS(PEC) AND IMMATURE BETA CELLS、201
4年3月7日出願の米国特許出願第14/201,630号、および、2014年3月1
3日出願のPCT/US2014/026529、IN VITRO DIFFEREN
TIATION OF PLURIPOTENT STEM CELLS TO PAN
CREATIC ENDODERM CELLS(PEC)AND ENDOCRINE
CELLSには、中内胚葉および胚体内胚葉系タイプの細胞についての詳細が記載され
ている。好ましい一実施形態では、埋め込み可能デバイスは、治療薬、生細胞、内胚葉系
細胞、胚体内胚葉系細胞、始原細胞、幹細胞から分化された始原細胞(または、現在知ら
れている方法に由来するもの、もしくは今後発見される方法に由来するものを含むヒト胚
幹細胞、胎児幹細胞、臍帯血幹細胞、人工誘導多能性幹細胞、再プログラム化細胞、単為
生殖胚細胞、生殖胚細胞、および、間葉もしくは造血幹細胞、膵臓始原細胞)、PDX1
陽性膵臓始原細胞、内分泌前駆細胞、内分泌細胞、未熟β細胞、未熟島細胞を含む。
(デバイス充填パウチアセンブリ(DFPA))
図6は、デバイス充填パウチアセンブリ(DFPA)50の非限定的かつ非排他的な実
施形態を示している。デバイス充填パウチアセンブリ(DFPA)50は、ケース1およ
びその中の埋め込み可能デバイス200の滅菌のための滅菌バッグとしてだけでなく、例
えば、埋め込み可能デバイスの細胞充填である、埋め込み可能デバイスの充填を促進する
アセンブリとしての機能を果たす。
図6に示されるように、DFPA50は、第1のシート52と第2のシート54を剥離可能に接着することによって形成される二重剥離パウチからなるアセンブリまたはシステムである。第1のシート52は、埋め込み可能デバイス200およびケース1を見えるようにする透明な剥離可能透明窓58と、入口システムと、出口システムとを有する。透明窓58は、外周56、60に沿ったフランジブル(引き離される)シールを含む。入口システムは、スペーサチューブ62を含むことができる。スペーサチューブ62は、(それだけに限られないが)マイクロボアルアー(microbore Luer)66、68を含む任意の流体嵌合部に恒久的に取り付けられ嵌合され得る、または任意の流体嵌合部に取り外し可能に取り付けられ得る。一実施形態では、スペーサチューブ62は、埋め込み可能デバイスポート202を受け入れることができ、したがって、ポート202は、スペーサチューブ62に挿入され、さらに、そこを通って細胞リザーバに連結され、例えば、その細胞リザーバの中の細胞が埋め込み可能デバイスに充填される。出口システムは、例えば余剰栄養媒体である余剰媒体を排出、枯渇または空にするための排出ポート72と排出ポートキャップ74とを含む。入口システムおよび出口システムの最も外側の部分は、例えば、掃除可能キャップであるキャップ74をさらに含むことができ、一方または両方のシステムは、シュラウドまたはシース70に覆われる。さらに、これらの入口システムおよび出口システムは、埋め込み可能デバイスへの装入が意図される細胞または治療薬の目的に合わせて修正または最適化されてよいと理解されよう。一実施形態では、細胞集合体の懸濁液が埋め込み可能デバイスに装入され、その場合いくつかのマイクロボア機能が、細胞充填プロセス中の詰まりまたは密集を最低限に抑える、減少させるおよび防止する助けとなる。DFPAは、単独でまたは好ましくはケース1およびその中の埋め込み可能デバイス200と一緒に全体的に滅菌可能である、または滅菌可能な材料もしくは紙で作られる。この例では、ケース1および埋め込み可能デバイス200は、同時に滅菌され、したがって、滅菌後のケースおよび埋め込み可能デバイスのさらに別の組み付けは必要ない。
DFPA50は、さらに、埋め込み可能デバイス200に生細胞または他の治療薬を充
填するためのアセンブリまたはシステム、具体的には容器またはリザーバとして機能する
。糖尿病の治療のための細胞療法の例では、埋め込み可能デバイス200には、膵臓始原
生細胞、例えばPDX1-陽性膵臓内胚葉細胞、PEC、内分泌前駆細胞、内分泌細胞、
または未熟β細胞が充填される。埋め込み可能デバイスの充填方法には、Baxter
International Inc.(「’261 Baxter特許」)への米国特
許第5,964,261号があり、そこには、埋め込みデバイスの手作業での湿潤、滅菌
、シリンジを介した充填およびシーリングが記載されている。しかし、’261 Bax
ter特許に記載される埋め込み可能デバイスとは対照的に、本明細書で想定される埋め
込み可能デバイスは、はるかにより小さい容積のBaxterの埋め込み可能デバイスの
場合よりも少なくとも6倍の容積容量を有し、すなわち、4.5μL、20μLおよび4
0μLに対して250μLであり、そしてそのため、本発明は、はるかにより大きな容量
の埋め込み可能デバイスのスケールにされた湿潤、滅菌、充填およびシーリングの製造お
よび製法を企図している。例えば、これらの他の埋め込み可能デバイスは、細胞が装入さ
れる前に、入口システムからDFPA50バッグに入れられる、例えば滅菌済みの水、食
塩水または約70%~100%のエタノールである事前湿潤に適した液体混合物に浸され
る、またはそれが中に注射されることによって、予め湿らされるまたは用意される必要が
ある。本明細書における一実施形態では、細胞集合体の懸濁液が埋め込み可能デバイスに
装入される直前に埋め込み可能デバイスの内部が例えば(エタノールではない)細胞培地
で下準備されるまたは湿らされ得る。下準備溶液は、この例では、細胞集合体がその中に
懸濁される溶液と同じ溶液(または培地)であってよい。これは、’261 Baxte
r特許を含む先に開示されている方法よりも少なくともステップ1つ分少なく、残余エタ
ノールを懸念しなくてよい。溶液(細胞培地、他の栄養媒体、または他の液体混合物)は
、埋め込み可能デバイスからあらゆる空気を除去するステップを行う出口システムを通し
てバッグの外に排出される。水またはエタノールが埋め込み可能デバイスの事前湿潤に使
用される場合、次いで、残ったあらゆる水またはエタノールをデバイスから洗い流すのに
、食塩水または細胞培地が用いられ得る。細胞装入するのに埋め込み可能デバイスを事前
に湿らす必要がある場合、細胞装入を妨げる恐れがある気泡が流体路(例えば、入口シス
テムおよび出口システム)内に閉じ込められていないことの確認に注意が必要である。細
胞懸濁液の体積およびシリンジに引き抜かれる媒体の量は、埋め込み可能デバイスの最大
容積容量またはサイズに応じて決まる。望むなら、より密度の低い細胞濃度を使用するこ
ともできる。例えば、1×10細胞入りの最終量30μLを、20μLの埋め込み可能
デバイスに使用してもよい。’261 Baxter特許に記載の事前湿潤および充填方
法は、多くの部分を含み、研究を意図しており、臨床での使用は意図されておらず、した
がって、任意の細胞製品についての法規制の順守に必要な滅菌および/または無菌環境を
維持することが難しい。DFPA50は、二重機能(滅菌および充填アセンブリ)を有す
ることができるので、ケース内の埋め込み可能デバイスが危険に曝される、破られるまた
は汚染される可能性が減少する。さらに、’261 Baxter特許のデバイスは、本
明細書における実施形態のデバイスよりもサイズおよび容積容量が著しく小さいので、シ
リンジによる細胞の装入は実行可能であるが、スケールアップの目的には実用的ではない
滅菌は、従来から、放射線(例えば、電離放射線、ガンマ線照射、電子線照射)、乾熱
暴露または高温湿気(例えば蒸気(湿熱))暴露、化学物質(例えば、エチレンオキシド
暴露など)で行われてよいので、本発明のDFPA50には、効果的な成分(ガス)およ
び水蒸気が通過することができその一方で微生物または液体水は通過することができない
材料が使用される。DFPA50、ケース1および埋め込み可能デバイス200を同時に
滅菌することができる滅菌システムが好ましいが、ケース1または埋め込み可能デバイス
200のいくつかの材料は、高温とも照射とも相性が良くない恐れがあり、したがってエ
チレンオキシド暴露が適当な滅菌アプローチである。さらに、滅菌アプローチは、滅菌パ
ッケージ材料の選択に影響することもある。本明細書に記載のパッケージング材料は、上
記で企図される大部分の滅菌方法に適合する。
DFPA50、具体的には、例示の実施形態のシート52、54は、好ましくはポリエ
ステル、ポリ塩化ビニル、ポリエチレン、ポリプロピレン、エチレンコポリマー、イオノ
マー樹脂、または、強く、軽量で可撓性を有し、水、化学物質および摩擦に耐えることが
できる、ガス透過性ポリエチレン布もしくはポリプロピレン不織布などの材料から作られ
る、ベース材料または滅菌紙を剥離可能に接着することによって形成される。あるいは、
適当な程度の接着強度を示し、第1のシート52と第2のシート54との間のシール層と
して機能する熱可塑性の透明な樹脂フィルムが、シートのガス透過性を害することなく、
シート間に積層され得、両方の材料が互いに封止され接着されてもよい。他の実施形態で
は、DFPA50は、本質的に、以下の図11において輸送バッグ110について詳細に
述べられるものと同じ特性のものからなる。
透明窓58は、好ましくは、二軸延伸ポリエチレンテレフタレート(Mylar(商標
))で作られる、または、延伸ポリエチレンテレフタレート(PET)から作られその高
い引張強度、化学的安定性、寸法安定性、透明性、反射性、ならびにガスおよび匂いのバ
リア特性のために使用されるポリエステルフィルムで作られる。しかしながら、通常の取
り扱のもとで滅菌バリアを維持するあらゆる透明なポリマーフィルムを含む、本発明で想
定されるDFPA50または透明窓58の各ベース材料に関して上述したものと実質的に
同様の特性を持つ他の材料(例えば、ポリエチレン)も許容可能である。
(デバイスケース貯蔵バッグ)
図7~図9は、細胞が充填される埋め込み可能デバイス200を貯蔵するのに有用な容器または貯蔵バッグ80の非限定的かつ非排他的な実施形態を示す。図9は、本発明に従って作られたバッグ80の一斜視図である。貯蔵バッグ80は、従来型の構成で作られてよく、外周168ならびに側部および上側のフランジブルシール100で封止される一対のプラスチックシートと、必要に応じて貯蔵バッグ80を立てた位置で維持するためのハンガー提供部104と、様々な位置合わせ孔84とを含む。あるいは、図7、図8に示されるように、貯蔵バッグ80は、さらに、流体嵌合部88、94、96に恒久的(例えば、UV接合)または取り外し可能に連結されるアクセスポート86、92と、およびキャップ98、90とを含むことができる。
本発明によれば、貯蔵バッグ80は、(それだけに限られないが)ポリエチレン、およ
びエチレン-ビニル-アセテート(EVA)、ポリオレフィン、ポリオレフィン混合物、
ポリカーボネート、ポリスルホン、ポリスチレン、ジ-2-エチルヘキシルフタレート(
DEHPまたはDOP)として当業界で既知の可塑剤で可塑化されたポリ塩化ビニル(P
VC)、または場合によっては、トリ-2-エチルヘキシルトリメリテート(TOTMも
しくはTEHTM)のようなトリメリット酸のいくつかのトリエステル類、ならびに好ま
しくはポリエチレンおよびEVAを含む、透明な可撓性の滅菌適応性のある強いプラスチ
ックで作られる。貯蔵バッグ80に選ばれる材料は、同時押し出しのポリエチレンおよび
EVAであり、標準的なPVC材料よりも有利である。というのも、それは、細胞が封入
される貯蔵バッグ80の内腔へのプラスチックの浸出を減少させるまたは防ぎ、また、従
来のPVC製造において一般的に用いられる一般的な環境水銀レベルを低下させるからで
ある。これらのフィルムおよび上述のPVC可塑剤については、例えば、W.Warne
rらへの米国特許第4,280,497号、およびD.Smithへの米国特許第4,2
22,379号により詳しく記載されている。しかしながら、同様の可塑化バッグは、血
液が数日間バッグ内に貯蔵されると、血液の血漿中に検出可能な量のエステル型の可塑剤
が出ることが分かっている。したがって、本発明の貯蔵バッグの一実施形態は、埋め込み
可能デバイス200およびケース1内に封入される生細胞を保持し貯蔵する貯蔵バッグの
内部に可塑剤が浸出しないことが好ましい。さらに、埋め込み可能デバイス内に封入され
る細胞には、ガスおよび栄養の交換が必要であり、したがって、任意の可撓性プラスチッ
ク材料は、好ましくは、特に長期間の貯蔵のために、貯蔵される細胞の代謝要求に適合し
、細胞の生存を保つ助けとなるように、ガス透過性または不透過性であるべきである。
図8は、デバイスケース1を無菌環境の維持を助ける貯蔵バッグ80に装入することにより、ケース1および/または埋め込み可能デバイス200に接触するまたは触れることを最小限にする、代替構成要素を示している。図示されるように、例えば次に行われるシーリングの間、貯蔵バッグ80の上側または上方または近位部分を保護する第1のスリーブ134、ならびに、ケース1および充填済みの埋め込み可能デバイス200を貯蔵バッグ80内へと滑動させるように第1のスリーブ134内に挿入可能な第2のスリーブまたはガイド136がある。ケース1および充填済みの埋め込み可能デバイス200が貯蔵バッグ80に入れられた後、バッグには、(それだけに限らないが)Dulbecco’s Modified Eagle培地(DMEM)、またはConnaught Medical Research Laboratories(CMRL)によって開発されたCMRL培地、StemPro hESC SFM(Life Technologies)、またはあらゆる適当な貯蔵培地などの基本培地を含む細胞貯蔵培地が充填され、それによって、そうした媒体によって中の埋め込み可能デバイス200が浸され、完全に覆われ、湿り気が保たれる。貯蔵バッグ80が充填された後、次いで、上側開口部が封止され側部のフランジブルシール100と連続的になることができ、それによってデバイスケース、埋め込み可能デバイスおよび中の貯蔵培地の完全な封止が形成される。そうしたやり方での充填済みの埋め込み可能デバイス200の貯蔵は、移植前、生きた細胞の生存能力を維持するのに適切な貯蔵温度で、最大1日、2日、3日、4日、5日、6日、7日、8日、9日、10日、11日、12日、13日、14日、15日、16日、17日、18日、19日、20日、25日および30日以上の期間に適している。
一実施形態では、貯蔵バッグ80は、全周シール168およびフランジブルシール100が作られ、次いで、フランジブルシール100がそのまま残るように、外周シール168の底部および側部セクションが残され、その一方で外周シールの上側および上部セクションは残らないように(例えば、これらのセクションは切り取られるまたは捨てられる)バッグが切り取られることによって形成される。あるいは、外周シール168は、使用に応じて、例えば、使用においてフランジブルシール100の使用が必要ない場合またはそれをはぎ取る必要がない場合、フランジブルシール100の横にそのまま保たれ、そして、上部開口部を除いて残されてもよい。
(輸送バッグ)
図10、図11は、本発明による非限定的かつ非排他的な輸送バッグ110を示してい
る。輸送バッグ110は、第1のシート114および第2のシート116から形成され、
それらは、互いに向かい合うように配置され、パウチを形成するように3つの側部112
に沿って互いに封止され、残りの側に沿って、例えばデバイスケース貯蔵バッグ80であ
る物品を受容するのに適した開口部116が残される。図示の実施形態では、シート11
4、116は、全体的に、正方形または長方形の形状であり、バッグの両側の縁に近接す
るシール領域112に沿って互いに封止され、さらにバッグの一方側の縁にある角度をな
して延在するシール領域に沿って互いに封止される。使用者によって輸送バッグ110に
その内容物が充填された後、輸送バッグ110は、内部の内容物の滅菌を保ちながら開口
部を閉じるように無菌的に封止され得る。シート114、116の互いのシーリングは、
当業界で周知の従来からの熱または超音波のシーリング器具を用いて行われ得る。無菌で
の取り扱いを維持するように、輸送バッグ110は、内容物が充填されている間、バッグ
の内部に触れずにそれを開けるおよび開けたままにしておくのに使用する、バッグの外側
に取り付けられる1つまたは複数のハンドル118をさらに含むことができる。
一実施形態では、図11の輸送バッグの材料は、図6のDFPA50と実質的に同様の
特性のものである。両方とも、熱シール可能な透明な熱可塑性ポリマーフィルムの内側層
からなり、一般的に滅菌可能な材料または紙から作られる2枚のシートの間で積層が形成
されている。好ましくは、シートは、ポリオレフィン材料であり、その適当な例としては
、ポリプロピレン、ポリエチレン、EAA、EMA、EVAなどのエチレンコポリマー、
およびDuPontからのSurlyn(登録商標)またはExxonMobilからの
Iotek(商標)などのイオノマー樹脂が含まれる。薄層およびシートの厚さは、適当
には、約0.5ミル~約4.0ミル、より好ましくは約1.5ミル~約3.0ミル、最も
好ましくは約2ミルであり得る。あるいは、DFPA50について図6に示されるように
、シート114、116は、強度を与えることができ、耐穿刺性および寸法安定性があり
、バッグとしての耐久性がある、透明な材料からなってもよい。透明な材料として適当な
材料には、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ナイロン、ポリプロピレン、ポリエ
チレンおよびセロハンが含まれる。二軸延伸PETおよび二軸延伸ナイロンなど、二軸延
伸フィルムが特に好ましい。シートの厚さは、約0.36~2.0ミル、より好ましくは
約0.48~1.0ミル、最も好ましくは約0.48ミル(48ga)であってよい。そ
れに加えて、シート114、116は、透明または不透明であり、例えば分子配向された
ポリクロロトリフルオロエチレン(PCTFE)フルオロポリマーフィルムである防湿層
を有することもできる。PCTFEフィルムは、透明であり、生化学的に不活性であり、
耐化学物質性であり、可塑剤および安定剤が使われていない。好ましくは、分子配向され
たPCTFEフィルムは、一軸延伸フィルムである。PCTFEフルオロポリマーフィル
ムは、Honeywell,Inc.から、Aclar(登録商標)として販売されてい
る。
従来のラミネーションおよびシーリング方法は、(それだけに限らないが)接着スプレ
ー、ロールコーティング、ナイフオーバーロールコーティング、ワイヤロッドコーティン
グまたはグラビアコーティングの使用を含む。適当な接着剤には、アクリル接着剤、エポ
キシ硬化ポリエステルウレタン、湿気硬化ポリエステルウレタン、およびイソシアネート
末端ポリエステル接着剤を含む、溶剤型、水性または無溶剤型の接着剤が含まれる。ある
いは、内側(すなわち中間)の薄膜層は、押し出しコーティングによってシート114、
116上に直接的に形成されてもよく、透明な外層があるのであれば、上述したような既
知の接着剤および技術を用いて、シート114、116に直接的に積層されてもよい。望
むなら、透明層の内側面は、製品ラベル、絵またはその他の情報が印刷された層をもたら
すように、積層する前に、裏面印刷されてもよい。シート114、116は、積層前また
は後に表面印刷されてもよい。
(サイザ)
図12は、本発明による非限定的、非排他的な外科用サイザを示している。サイザ15
0は、遠位すなわちポケット形成部分156と、近位すなわちハンドル部分154とを含
む。図示の例では、ポケット形成部分156は、大まかな形状になっており、すなわち埋
め込まれるべき埋め込み可能デバイス200のためのキャビティをサイジングする大まか
な形状になっている。実際の埋め込み可能デバイスのいくつかの詳しい態様、例えばその
ポートおよび表面の詳細は、ポケット形成部分156に再現される必要はなく、実際、そ
うした詳細を省くことが、製造の簡素化を助け、適切に作製されなった場合に潜在的に組
織に損傷を与える恐れがある機能の数を減少させ、また、全体的な幾何形状にかかわらず
、埋め込み可能デバイス200が対象の埋め込み部位に適合できるようにするキャビティ
を作製する働きをすることができる。例えば、一実施形態では、サイザは、埋め込み部位
の組織を広げるのに有用なように前縁がより鋭くなった若干テーパ状の形になっている。
一実施形態では、ポケット形成部分156は、非二次元形状を有することができ、例えば
、ポケット形成部分156の細かい形状および湾曲は、特定の外科処置、解剖学的部位、
およびアクセス経路向けにされるまたはそれに合わせられてよい。さらに、ポケット形成
部分156は、埋め込み可能デバイスの実際の寸法よりも若干大きくてよく、例えば、埋
め込み可能デバイスの寸法の105%、110%、115%、120%、125%、また
は130%以上に拡大されてもよい。埋め込み可能デバイス200と同じく、その複製で
あるポケット形成部分156は、傷つきやすい組織に損傷を与えないように、例えば、背
、腕、腹、横腹、脚などの湾曲に合わせた輪郭にするなど、関連の解剖学的埋め込み部位
の輪郭に追従するように形作られ得る。
近位すなわちハンドル部分154は、把持可能ハンドル154が付いた細長い実質的に
二次元のハンドル部分である。ハンドル154は、エッチング、彫刻、またはテクスチャ
加工され、または適切な把持面を外科医に提供するように、ヒトの親指または人差し指お
よび中指に自然と適合する切欠き(または溝)を含むことができる。切欠きは、円形孔、
細長いスロット、または他の形状(例えば、フック形)の形をとることができ、追加のフ
ィードバックのためのテクスチャ加工されたグリップを有することができる。あるいは、
遠位すなわちポケット形成部分156が比較的滑らかに保たれながら、細長いシャフトと
把持可能ハンドル154を含む近位すなわちハンドル部分全体がテクスチャ加工されても
よい。さらに他の実施形態では、ポケット形成部分156が、近位すなわちハンドル部分
154に恒久的または取り外し可能に結合されてもよい。
それでもやはり、サイザ150は、非二次元の幾何形状を有することができ、例えば、
近位すなわちハンドル部分の細かい形状および湾曲は、特定の外科処置、解剖学的部位、
およびアクセス経路向けにされるまたはそれに合わせられてよい。例えば、ハンドル部分
は、屈曲の半径が異なる、(平坦セクションおよび屈曲セクションを含む)様々なセクシ
ョンを有することができる。したがって、特定の用途に応じて、本発明によるサイザ15
0は、外科医が埋め込み可能デバイスを例えば真皮の特定の層または筋肉と真皮の間であ
る適用可能な解剖学的領域に配置するのを助けるように様々に曲げられた人間工学的なハ
ンドル部分を含むことができる。
さらに、サイザ150は、使用を助ける様々なマーキングを有することができる。例え
ば、ポケットサイジング部分156は、埋め込み可能デバイスの固定機能もしくは他の関
連する構造的機能の場所に対応することができるマーキングを含むことができ、または、
埋め込み部位を測定する定規のように働くことができる。例えば、埋め込み可能デバイス
200の一実施形態では、ポケットサイジング部分156は、縫合リング(図13の20
4)に対応する縫合固定配置を示すマークを有する。近位すなわちハンドル部分は、さら
に、細長いシャフトおよび/またはハンドル上にマーキングを有することができ、それは
、ポケットサイジング部分が例えば後方にさらに遠くに押されてはならないときの外科医
の理解を助けることができる。
さらに、サイザは、フェルトマーカのようなマーキングツール、焼灼ツール、または、
インプラントが配置されるべき解剖学的な場所に最も近いいくつかの場所を識別する他の
類似のマーキングツールを含むことができる。
あるいは、遠位および近位の部分にある距離マーキングは、上述した方法のうちのいず
れか1つを用いて組織上においてある距離にマークがつけられるようにする関連の孔また
はスロットを有することができる。一実施形態では、ポケットサイジング部分156は、
孔マーキングを含むことができ、それによって、例えばペンまたは焼灼ツールで、埋め込
み可能デバイスの所望の配置にマークをつける、または埋め込み可能デバイスの境界線に
マークをつける、または任意の縫合の配置にマークをつけることができるようになる。任
意選択で、ハンドル部分に沿った特定の距離のところにある(例えば、ポケット形成部分
の遠端までの距離を示すミリメートル単位での)追加の深さマーキングは、外科医に埋め
込み可能デバイスがその最適な深さまたは必要な深さに達したときを知らせるガイドを提
供することができる。マーキングは、一般的に、本来は触覚的および/または視覚的であ
り、例えば、触って感じることができる溝もしくはノッチ、または単純にハンドル部分に
描かれた線であってよい。もちろん、本明細書に記載のマーキングのタイプおよび場所は
、単なる例示であり、当業者なら、このマーキングを種々の他の用途の外科手術ツールに
簡単に適合することができるであろう。
いくつかの実施形態では、サイジングおよびマーキング機能は、同じ器具に組み込まれ
ず、その代わりに、2つの別個の外科器具によって提供される。
そうしたサイザおよび/またはマーキングツールの製造材料は、以下に詳細に説明され
る。
(ディプロイヤデバイス)
図13は、本発明の(「ディプロイヤ」、または、ディプロイヤデバイス、ディプロイ
ヤツール、留置ツール、送達ツール、送達デバイス、埋め込みツールもしくは埋め込みデ
バイスとも称される)留置デバイスの非限定的かつ非排他的な一実施形態を示している。
本明細書で使用されるような、ディプロイヤ、または「装置」、「アセンブリ」、「二次
元アセンブリ」もしくは「システム」などのその均等物は、埋め込み可能デバイスなど中
にあるデバイスを後退、保持、移送、送達および留置することができるツールまたは器具
を示す。一般的に、ディプロイヤ130は、少なくとも近位および遠位の端部または部分
を含む。遠位端は、さらに、ホルダすなわちディプロイヤ端142、146、144とし
て機能し、近位端は、さらに、ハンドル端138として働く。ディプロイヤの全長は、好
ましくは、留置可能な埋め込み可能デバイスの長さよりも長い。
遠位端は、さらに、少なくとも2つのホルダプレート142、146と、中間可動ディ
プロイヤプレートまたは要素144と、ハンドル138をその近位端に含む細長いシャフ
ト130とを含む。ホルダプレートは、カバープレート142(もしくは、カバー)と、
ベースプレート146(もしくは、ベース)(または、それぞれ、第1および第2のホル
ダ、もしくは第1および第2のプレート)とを含む。したがって、ベースプレートは、シ
ャフト158に取り付けられ、かつ例えば把持可能ハンドルであるハンドル138に取り
外し可能に取り付けられる。ベースプレート146は、埋め込み可能デバイスを所定位置
に配置し保持するのを助け、さらに、埋め込み可能デバイスが滑らないようにする、側壁
174、レールまたはガイドを有することができる。同様に、カバープレート142は、
カバープレート、ディプロイヤおよびベースプレートの互いに対する相対運動を助けるレ
ールまたはガイド170を有することができる。組み付けられるとき、カバープレート1
42とベースプレート146は、一緒になって、埋め込み可能デバイス200を保持する
ホルダを形成する。遠位端は、ホルダのカバープレート142とベースプレート146と
の間で移動することができるディプロイヤプレート144をさらに含む。カバープレート
142とディプロイヤプレート144は、組み付けられ、シャフト158の軸に沿った上
位溝があるロッド形シャフト158からなるベースシャフト130によってベースプレー
ト146に取り外し可能に取り付けられるまたは連結される。カバープレート142は、
ベースプレート146の内壁に沿った座部、チャネルまたは溝によって、ベースプレート
146に取り外し可能に取り付けられるまたは連結され得る。ディプロイヤプレート14
4は、ディプロイヤシャフト152に連結されるまたは取り付けられる。ディプロイヤシ
ャフト152は、その直径がベースホルダプレートシャフト158よりも小さく、したが
ってベースシャフト158の溝または切欠きに挿入可能であり、したがって、ベースシャ
フト158に沿って軸方向に動くことができる、または、具体的には、ベースシャフト1
58の上部もしくは上位部分に沿って動くことができる。
ディプロイヤプレート144およびカバープレート142は、さらに、カバープレート
142およびディプロイヤシャフト152上の制御要素140、148をそれぞれ含む、
またはそれらにそれぞれ取り付けられる制御要素140、148を含む。カバープレート
142の制御要素148(第1の制御要素、カバープレート制御要素またはカバー制御要
素とも呼ばれる)は、ディプロイヤ制御要素140(第2の制御要素、ディプロイヤプレ
ート制御要素またはディプロイヤ制御要素とも呼ばれる)の遠位に取り付けられる。ディ
プロイヤプレート144、ディプロイヤシャフト158、およびディプロイヤ制御要素1
40は、集合的に、ディプロイヤ機構またはディプロイヤ装置と称される。ディプロイヤ
プレートは、やはりまた、様々なタイプの埋め込み可能デバイスに対応するように、例え
ば遠位端の方に向かって変更または最適化されてもよい。例えば、図13Bは、ディプロ
イヤプレートを有するデバイスの分解図であり、遠位端160が埋め込み可能デバイスの
縫合孔または耳部204の形状に類似している。
これらの部分の相互連結性は、図13Iに最も良く示されている。図13Iには、どの
ようにディプロイヤシャフト152がベースシャフト158の溝内に置かれ、それによっ
て制御要素140、148が両方の周りを包み、ディプロイヤシャフト152がベースシ
ャフトの溝から出ないようにされるかが示されている。カバープレート142およびディ
プロイヤプレート144、具体的にはカバー制御要素148およびディプロイヤ制御要素
140は、ベースプレート146ロッド158内をねじ式に動くことができる、またはそ
の内部をラチェット式に動くことができる。
制御要素によって、ベースプレート146に対して、カバープレート142およびディ
プロイヤプレート144が独立して軸方向に動くことが可能になる。制御要素140、1
48は、さらに、ロックタブ、親指動作可能ホイール、丸みが付いた戻り止め(例えば、
ツイスト)によるスイッチもしくはスナップもしくはアクチュエータ、追加の力、または
、その諸部分が使用可能であり当業者に既知の追加の部分および同様のものによってもた
らされてもよい。例えば、図13C~図13Eに示されるように、使用者はデバイスケー
ス1のラッチシステムを外し(スナップを開け)、カバープレート制御要素148を(例
えば、親指制御で)押して近位(すなわち後ろ)にすることによって、ベースプレート1
46を埋め込み可能デバイス200の下に挿入し、埋め込み可能デバイスの200を覆い
、保持する。カバープレート制御要素148はディプロイヤプレート制御要素140の遠
位に取り付けられているので、カバープレート制御要素148がハンドルすなわち把持可
能ハンドル138の方に向かって戻されると、やはりまた同様にディプロイヤプレート1
44も戻る。ただし、埋め込み可能デバイス200を全体的に覆うには、埋め込み可能デ
バイス200を覆うようにカバープレート142を遠位(前方)に動かしてもよく、その
間、ディプロイヤプレート144およびディプロイヤシャフト152は動かされない、す
なわち所定位置に保たれている。例えば図13Dを参照すると、2つの制御要素140、
148は互いに並んで、すなわち直接隣り合っており、一方、図13Eでは、それらは、
並んでおらず、離されており、好ましくは、カバープレート142とベースプレート14
6および埋め込み可能デバイス200の長さと概ね同じ距離だけ離されている。
本明細書に例示されるようなディプロイヤ130は、記載の埋め込み可能デバイス20
0との使用について記載されており、半透過性の二次元および非二次元の埋め込みデバイ
スを含む他の二次元および非二次元(例えば三次元)の埋め込み可能デバイスについても
、(それだけに限らないが)自己拡張埋め込み可能デバイス、大容量二次元および非二次
元または三次元のマクロ封入埋め込み可能デバイスを含めて、企図される。他の封入埋め
込み可能デバイスは、出願人による、例えば、2014年3月7日出願のPCT/US2
014/022109、3-DIMENSIONAL LARGE CAPACITY
CELL ENCAPSULATION DEVICE、および、2011年12月12
日出願の米国意匠出願第29/408,366号、2011年12月12日出願の米国意
匠出願第29/408,368号、2012年5月31日出願の米国意匠出願第29/4
23,365号、2013年3月13日出願の米国意匠出願第29/447,944号、
2014年3月7日出願の米国意匠出願第29/484,363号,米国意匠出願第29
/484,359号、米国意匠出願第29/484,360号、米国意匠出願第29/4
84,357号、米国意匠出願第29/484,356号、米国意匠出願第29/484
,355号、米国意匠出願第29/484,362号および米国意匠出願第29/484
,35号、表題3-DIMENSIONAL LARGE CAPACITY CELL
ENCAPSULATION DEVICEに記載されている。
図13F~図13Hは、上述したようなサイザ156による埋め込み可能デバイス20
0の埋め込み部位への埋め込みの準備が整った後、埋め込み可能デバイス200(留置可
能埋め込み可能デバイスとも称される)が留置される方法を示している。埋め込み可能デ
バイス200を留置するには、使用者が、一方の手でディプロイヤ制御要素140を遠位
(すなわち前方)に押し、それと同時に、その間にもう一方の手でディプロイヤ130全
体を近位(すなわち後方)に動かす。それによって、埋め込み可能デバイス200は、準
備済みの埋め込み部位内に留置される。次いで、埋め込み部位の開口部位150を閉じる
ことができる。あるいは、ディプロイヤプレート144を所定位置で保持し、カバープレ
ート142およびベースプレート146を引っ張る、すなわち、埋め込み可能デバイス2
00および埋め込み可能部位から遠ざけるように動かす。
図示されないが、一実施形態では、ディプロイヤデバイス130は、遠位すなわちホル
ダ端にもしくはその近くに、またはディプロイヤプレート144の一部としてもしくはそ
れに取り付けられる、把持システムをさらに含むことができる。そうした把持システムは
、埋め込み可能デバイス200への取り外し可能な取り付けが可能であり、それによって
、ディプロイヤプレート144が後退される(近位すなわち後方に動かされる)と、それ
に従って埋め込み可能デバイス200がベースプレート146上に動くようになる。しか
しながら、把持システムは、ディプロイヤ130の近位端から、例えば、他の2つの制御
要素140、148について図示されるものと類似のさらなる制御要素もしくはアクチュ
エータを用いて、またはディプロイヤ制御要素140だけで制御されてもよい。この例で
は、そうした把持システムは、例えばあるタイプのホックを使用して、埋め込み可能デバ
イス縫合孔またはリング204を把持することができる。
サイザ156と同様、遠位、ホルダすなわちディプロイヤ端142、146、144は
、非二次元幾何形状を有することができ、例えば、遠位、ホルダすなわちディプロイヤ端
142、146、144の細かい形状および湾曲は、特定の外科処置、解剖学的部位、お
よびアクセス経路向けにされるまたはそれに合わせられてよい。サイザ156と同様、デ
ィプロイヤハンドル138は、非二次元幾何形状を有することができ、例えば、ハンドル
部分の細かい形状および湾曲は、特定の外科処置、解剖学的部位、およびアクセス経路に
合わせられてよい。ハンドル部分は、(平坦セクションおよび湾曲セクションを含む)異
なる半径の湾曲の様々なセクションを有することができる。したがって、特定の用途に応
じて、本発明によるディプロイヤ130は、外科医が埋め込み可能デバイスを例えば真皮
の特定の層、筋肉と真皮の間または他の表面組織層である適用可能な解剖学的領域に配置
するのを助けるように、様々に曲げられた人間工学的なハンドル部分を含むことができる
。一実施形態では、ロッドまたはシャフト158およびハンドル138は、深さマーキン
グまたは関連のマーキングツールを有することができる。
図示の実施形態では、サイザと同様、遠位すなわちホルダ端は、埋め込まれるべき埋め
込み可能デバイス200の大まかな形状をしている。実際の埋め込み可能デバイスのいく
つかの細かい態様、例えばそのポートおよび表面の詳細は、ポケット形成部分156に再
現される必要はなく、実際、そうした詳細を省略することが、製造の簡素化を助け、適切
に作製されなった場合に潜在的に組織に損傷を与える恐れがある機能の数を減少させる働
きをすることができる。それでもやはり、埋め込み可能デバイス200のいくつかの機能
的特徴は、埋め込み可能デバイスのより良い回収、保持、移送および留置のために、ディ
プロイヤに組み込まれてよく、例えば、ディプロイヤプレート144の最遠位端は、埋め
込み可能デバイス200の近位端の形状に概ね適合することができる。この例では、図1
3Bに示されるように、ディプロイヤプレート144は、埋め込み可能デバイス200の
近位端にある縫合位置合わせ孔またはリング204に合うように適合された2つのくびれ
を有する。他の修正形態は、他のタイプの埋め込み可能デバイスに対応するように作られ
得る。さらに、遠位すなわちホルダ端142、146は、埋め込み可能デバイスの実際の
寸法よりも若干大きくてよく、例えば、105%、110%、115%、120%、12
5%、または130%以上に拡大されてよい。サイザ156と同様、ホルダ部分142、
146、144は、傷つきやすい組織に損傷を与えないようにするように、例えば、背、
腕、腹、横腹、脚などの湾曲に合わせた輪郭にするなど、関連の解剖学的埋め込み部位の
輪郭に追従するように形作られ得る。
図14A~図14Cは、本発明の別のディプロイヤの実施形態を示している。ディプロ
イヤは、一般的に、相互連結されたカバープレート142とベースプレート146を含み
、上述の実施形態のような中間ディプロイヤプレート、動作可能制御要素、またはシャフ
トハンドルがない。その代わりに、カバープレート142は、埋め込み可能デバイス20
0を見るための開口部または窓162を含むことができる。一実施形態では、カバープレ
ート142とベースプレート146との間の取り付けシステムは、カバープレート142
の溝166に挿入されるベースプレート146上のノッチによって取り外し可能に取り付
けられる。2つのプレート142、146の互いに対する動きは、例えば図14に示され
るような浅いリッジ164である、カバープレート142に対するテクスチャリングシス
テムまたは把持システム164によって達成され得る。ディプロイヤ130の制御要素1
40、148(例えば、親指により動作可能なスイッチまたはホイール、ロックタブまた
は丸みが付けられたデテントによるスナップ)について先に述べた実施形態と類似のさら
に他の実施形態、および、デバイスケース1のフィンガーグリップ36(くびれのあるグ
リップ120、122、テクスチャ加工されたグリップ124、126、128、彫刻ま
たはエッチングされたグリップ124、およびゴム引きされたまたはテクスチャ加工され
た粘着性のグリップ124、128)について記載されたものと類似のさらに他の実施形
態が本明細書のカバープレート142に用いられまたは適用されてよい。そうした一実施
形態における埋め込み可能デバイス200の送達および留置は、ディプロイヤに依存せず
、むしろ、カバープレートは、例えばリッジ164上に前方(すなわち遠位)に押される
ことによって、前方に動かされる。
本発明の一実施形態では、ディプロイヤ130は、遠位端に任意の数のホルダシステム
を備えることができる。というのも、ホルダプレートは、埋め込み可能デバイスを移送し
留置する同じ概念の摺動可能システムを依然として保ちつつ、埋め込み可能デバイスの形
状および設計に合わせて修正されるまたはそれに従って適合されるからである。
本発明の一実施形態では、ディプロイヤ130は、市販されているまたは現在ある埋め
込み可能または埋め込み可能でないデバイスに取り外し可能に取り付けられるまたは連結
可能であり、その場合、ここに記載されるようなディプロイヤの名目上の修正しか必要な
い。
本発明の一実施形態では、制御要素は、他の構成をとることができ、例示されるような
親指すなわち指により活動化される要素である必要はなく、例えば、親指動作可能ホイー
ルまたはスイッチであってよい。
本発明の一実施形態では、制御要素は、ディプロイヤの長さまたは軸に沿った様々な異
なる位置においてロックすることができ、そうしたロック位置は、埋め込み可能デバイス
に応じて決められ得る。
(デバイスケース、サイザおよび/またはディプロイヤの製造)
本明細書に記載されるようなデバイスケース、外科用サイザ、マーキングツールおよび
ディプロイヤは、当業者に既知の、射出成形、機械加工、ステレオリソグラフィ、または
他の3D製造(例えば、3D印刷)方法を用いて作製され得る。これらの器具の作製は、
その所期の用途および使用に適合されてよい。例えば、繰り返し使用されることを意図し
たサイザ、マーカ、または留置ツールは、オートクレーブに適合する材料(すなわち、ツ
ールを滅菌するのにオートクレーブ内で使用される高圧高温の蒸気に耐える材料)であっ
て、例えば、金属(例えば、ステンレス鋼、金、プラチナ、チタン、ニオブ、ニッケル、
ニッケルチタン、コバルト-クロム合金、モリブデンもしくはモリブデン合金、もしくは
ニチノール(チタン-ニッケル合金)などの合金、もしくは類似の特性のアルミナセラミ
ック)、またはいくつかの生体適合性ポリマー材料(例えば、ポリカーボネート、アクリ
ロニトリルブタジエンスチレン(ABS)、高密度ポリエチレン(HDPE)、ポリスチ
レン、ポリエーテルエーテルケトン(PEEK)、ポリプロピレン、ウレタン、テフロン
(登録商標)、ポリエチレン、ポリメチルメタクリレート、いくつかのエポキシ類、シリ
コーンもしくはパリレン、および上述したような他のポリエステル類)である材料から製
造され得る。その一方で、単回使用を意図する器具は、使い捨てのポリマー材料、好まし
くは、器具が2回以上使用されないことを確実にするように、オートクレーブでの処理の
間に分解するもの(例えば、カプロラクトン、乳酸、グリコール酸、アクリル、ポリカー
ボネートまたはアクリロニトリルブタジエンスチレン)から製造され得る。
デバイスケース、外科用サイザ、マーキングツールおよびディプロイヤの外面は、埋め
込みの間に接触する周りの組織に損傷を与えないようにするために、非粘着性かつ/また
は平滑縁に仕上げ加工されることが好ましい。いくつかの実施形態では、器具は、滑らか
な面の最適化のために、パリレン(登録商標)または類似の疎水性材料で表面コーティン
グされる。表面コーティングは、金属ツールおよび使い捨てプラスチックツールの両方に
適用され得る。例えば、器具は、ポリマー(例えば、ポリカーボネート、ABS、HDP
E、ポリスチレンまたはポリプロピレン)が射出成形され、次いでパリレン(登録商標)
Cでコーティングされ得る。さらに、器具の下面は、表面をさらに最適化するように、シ
リコーンまたは当業者がよく使用する他の材料に浸され得る。コーティング処置の間、シ
ャフト、ハンドルまたはマーキング部分の一部分にある溝、孔またはくびれは、器具の保
持に使用され得、したがって、従来のコーティング手順でコーティングされない表面領域
が最小限に抑えられる。
本明細書には本発明の様々な態様が記載される。ただし、詳細には記載されないが言及
されるさらに他のものは、出願人の2002年8月6日出願の米国特許出願第10/48
6,408号、表題METHODS FOR CULTURE OF HESC ON
FEEDER CELLS、2004年12月23日出願の米国特許出願第11/021
,618号、表題DEFINITIVE ENDODERM、2005年4月26日出願
の米国特許出願第11/115,868号、表題PDX1 EXPRESSING EN
DODERM、2005年6月23日出願の米国特許出願第11/165,305号、表
題METHODS FOR IDENTIFYING FACTORS FOR DIF
FERENTIATING DEFINITIVE ENDODERM、2005年8月
15日出願の米国特許出願第11/573,662号、表題METHODS FOR I
NCREASING DEFINITIVE ENDODERM DIFFERENTI
ATION OF PLURIPOTENT HUMAN EMBRYONIC STE
M CELLS WITH PI-3 KINASE INHIBITORS、2005
年10月27日出願の米国特許出願第12/729,084号、表題PDX1-EXPR
ESSING DORSAL AND VENTRAL FOREGUT ENDODE
RM、2005年11月14日出願の米国特許出願第12/093,590号、表題MA
RKERS OF DEFINITIVE ENDODERM、2006年6月20日出
願の米国特許出願第11/993,399号、表題EMBRYONIC STEM CE
LL CULTURE COMPOSITIONS AND METHODS OF U
SE THEREOF、2006年10月27日出願の米国特許出願第11/588,6
93号、表題PDX1-EXPRESSING DORSAL AND VENTRAL
FOREGUT ENDODERM、2007年3月2日出願の米国特許出願第11/
681,687号、表題ENDOCRINE PROGENITOR/PRECURSO
R CELLS,PANCREATIC HORMONE-EXPRESSING CE
LLS AND METHODS OF PRODUCTION、2007年5月24日
出願の米国特許出願第11/807,223号、表題METHODS FOR CULT
URE AND PRODUCTION OF SINGLE CELL POPULA
TIONS OF HESC、2007年7月5日出願の米国特許出願第11/773,
944号、表題METHODS OF PRODUCING PANCREATIC H
ORMONES、2007年9月24日出願の米国特許出願第11/860,494号、
表題METHODS FOR INCREASING DEFINITIVE ENDO
DERM PRODUCTION、2008年4月8日出願の米国特許出願第12/09
9,759号、表題METHODS OF PRODUCING PANCREATIC
HORMONES、2008年4月21日出願の米国特許出願第12/107,020
号、表題METHODS FOR PURIFYING ENDODERM AND P
ANCREATIC ENDODERM CELLS DERIVED FORM HU
MAN EMBRYONIC STEM CELLS、2009年11月13日出願の米
国特許出願第12/618,659号、表題ENCAPSULATION OF PAN
CREATIC LINEAGE CELLS DERIVED FROM HUMAN
PLURIPOTENT STEM CELLS、2010年4月22日出願の米国特
許出願第12/765,714号および2013年2月6日出願の米国特許出願第13/
761,078号、ともに表題CELL COMPOSITIONS FROM DED
IFFERENTIATED REPROGRAMMED CELLS、2007年8月
13日出願の米国特許出願第11/838,054号、表題COMPOSITIONS
AND METHODS USEFUL FOR CULTURING DIFFERE
NTIABLE CELLS、2008年11月4日出願の米国特許出願第12/264
,760号、表題STEM CELL AGGREGATE SUSPENSION C
OMPOSITIONS AND METHODS OF DIFFERENTIATI
ON THEREOF、2010年4月27日出願の米国特許出願第13/259,15
号、表題SMALL MOLECULES SUPPORTING PLURIPOTE
NT CELL GROWTH、2011年2月21日出願のPCT/US11/256
28、表題LOADING SYSTEM FOR AN ENCAPSULATION
DEVICE、2010年12月28日出願の13/992,931、表題AGENT
S AND METHODS FOR INHIBITING PLURIPOTENT
STEM CELLS、2011年12月12日出願の米国意匠出願第29/408,
366号、2011年12月12日出願の米国意匠出願第29/408,368号、20
12年5月31日出願の米国意匠出願第29/423,365号、2013年3月13日
出願の米国意匠出願第29/447,944号、2013年3月7日出願の米国仮特許出
願第61/774,443号、表題SEMIPERMEABLE MACRO IMPL
ANTABLE CELLULAR ENCAPSULATION DEVICES、2
013年3月8日出願の米国仮特許出願第61/775,480号、表題CRYOPRE
SERVATION, HIBERNATION AND ROOM TEMPERAT
URE STORAGE OF ENCAPSULATED PANCREATIC E
NDODERM CELL AGGREGATES、2013年12月13日出願の米国
仮特許出願第14/106,330号、表題IN VITRO DIFFERENTIA
TION OF PLURIPOTENT STEM CELLS TO PANCRE
ATIC ENDODERM CELLS(PEC) AND ENDOCRINE C
ELLS、2014年3月7日出願のPCT/US2014/022065、表題CRY
OPRESERVATION, HIBERNATION AND ROOM TEMP
ERATURE STORAGE OF ENCAPSULATED PANCREAT
IC ENDODERM CELL、2014年3月7日出願のPCT/US2014/
022109、SEMIPERMEABLE MACRO IMPLANTABLE C
ELLULAR ENCAPSULATION DEVICES、2014年3月7日出
願の14/201,630、および、2014年3月13日出願のPCT/US2014
/026529、IN VITRO DIFFERENTIATION OF PLUR
IPOTENT STEM CELLS TO PANCREATIC ENDODER
M CELLS(PEC)AND ENDOCRINE CELLSにおいて見出すこと
ができ、これらの内容は、参照によりそれらの全体が本明細書に組み込まれる。
本明細書で用いられる用語および表現は、説明のための用語および表現として使用され
るのであり、限定のためではなく、そのような用語および表現の使用において、図示され
記載される特徴またはその部分の任意の均等物の排除を意図するものではない。さらに、
本発明のいくつかの実施形態が記載されているが、当業者には、本発明の趣旨および範囲
を逸脱することなく、本明細書に開示される概念を組み込んだ他の実施形態が使用され得
ることが明らかであろう。具体的には、本発明の実施形態は、機能全てを含む必要はなく
、さらに本明細書に記載の利点の全てを含む必要もない。むしろ、それらは、機能および
利点の任意のサブセットまたは組合せを含むことができる。したがって、記載の実施形態
は、全ての点で、例示に過ぎず制限的ではないとみなされるべきである。
実施形態
本明細書に開示の実施形態は以下を含む。
デバイスケース
実施形態1:埋め込み可能な二次元形状のデバイスを保持するためのケースであって、
取り外し可能に連結されるカバー本体とベース本体とを含み、カバー本体は、第1のラッ
チ部分を有し、ベース本体は、ケースが閉位置にあるとき、カバー本体をベース本体に固
定するように構成される第2のラッチ部分を有し、カバー本体およびベース本体は、固定
されると、1つまたは複数の生物活性物質の通過を可能にする少なくとも1つの開口部を
有する体積を含む、ケース。
ケースは、埋め込み可能デバイスをさらに含む、実施形態1のケース。
埋め込み可能デバイスは、半透過性のマクロ封入デバイスである、実施形態1のケース
埋め込み可能デバイスは、治療薬を中にさらに含む、実施形態1のケース。
治療薬は、生細胞である、実施形態1のケース。
生細胞は、in vitroにおいて幹細胞とは区別される始原細胞である、実施形態
1のケース。
始原細胞は、内胚葉系細胞である、実施形態1のケース。
始原細胞は、膵臓始原細胞である、実施形態1のケース。
始原細胞は、PDX1-陽性膵臓内胚葉細胞である、実施形態1のケース。
生細胞は、内分泌細胞である、実施形態1のケース。
生細胞は、未熟β細胞である、実施形態1のケース。
幹細胞は、ヒト胚幹細胞、胎児幹細胞、臍帯血幹細胞、人工誘導多能性幹細胞、再プロ
グラム化細胞、単為生殖胚細胞、生殖胚細胞、および、間葉または造血幹細胞からなる群
から選択される、実施形態1のケース。
カバー本体およびベース本体は、1つまたは複数の生物活性物質が通過することができ
る少なくとも1つまたは複数の開口部を有するように構成される、実施形態1のケース。
カバー本体およびベース本体は、2つの開口部をそれぞれ有する、実施形態1のケース
カバー本体およびベース本体は、4つの開口部をそれぞれ有する、実施形態1のケース
カバー本体およびベース本体は、6つの開口部をそれぞれ有する、実施形態1のケース
カバー本体およびベース本体は、8つの開口部をそれぞれ有する、実施形態1のケース
フィンガーグリップをさらに含む、実施形態1のケース。
密閉または取り付けシステムを含む、実施形態1のケース。
取り付けシステムは、ヒンジ、ラッチおよびスナップからなる群から選択される、実施
形態1のケース。
単独で、またはケース内の埋め込み可能デバイスと一緒に滅菌可能である、実施形態1
のケース。
埋め込み可能デバイスポートシーリング領域をさらに含む、実施形態1のケース。
生体適合性ポリマー材料または金属を含む、実施形態1のケース。
金属は、ステンレス鋼、金、プラチナ、チタン、ニオブ、ニッケル、ニッケルチタン、
コバルト-クロム合金、モリブデンもしくはモリブデン合金、または例えばニチノールも
しくはアルミナセラミックなどの合金からなる群から選択される、実施形態1のケース。
生体適合性ポリマー材料は、ポリカーボネート、アクリロニトリルブタジエンスチレン
(ABS)、高密度ポリエチレン(HDPE)、ポリスチレン、ポリエーテルエーテルケ
トン(PEEK)、ポリプロピレン、ウレタン、テフロン(登録商標)、ポリエチレン、
ポリメチルメタクリレート、エポキシ、シリコーンまたはパリレンからなる群から選択さ
れる、実施形態1のケース。
生体適合性ポリマー材料または金属は、オートクレーブに耐えることができる、実施形
態1のケース。
ポリカーボネートである、実施形態1のケース。
フィンガーグリップと、ポートシーリング領域とをさらに含む、実施形態1のケース。
実施形態2:カバー本体と、ベース本体とを含むケースであって、カバー本体およびベ
ース本体は、閉状態において互いに固定されるように構成され、また、埋め込み可能デバ
イスがカバー本体とベース本体との間に配置され得るように閉状態でエンクロージャを画
成するように構成され、さらに、1つまたは複数の生物活性物質の通過を可能にする少な
くとも1つの窓をそれぞれ有する、ケース。
実施形態3:埋め込み可能デバイスの品質管理試験方法であって、デバイスケース内に
配置された埋め込み可能デバイスにおいて少なくとも1つの品質管理試験を実施すること
と、少なくとも1つの品質指標値を用いて少なくとも1つの試験パラメータを測定するこ
とと、前記少なくとも1つの品質指標値から埋め込み可能デバイスの品質を判定すること
とを含む、方法。
品質管理試験は、乾式目視検査、湿式目視検査および圧減衰試験である、実施形態3の
方法。
品質管理試験は、乾式目視検査である、実施形態3の方法。
品質管理試験は、湿式目視検査である、実施形態3の方法。
品質管理試験は、圧減衰試験である、実施形態3の方法。
埋め込み可能デバイスは、圧減衰値が、少なくとも20秒間以上、約0.008~約0
.010psiであるとき、使用に適する、実施形態3の方法。
埋め込み可能デバイスは、圧減衰値が、少なくとも20秒間以上、約0.008~約0
.010psiであるとき、使用に適する、実施形態3の方法。
埋め込み可能デバイスは、圧減衰値が、少なくとも30秒間以上、約0.008~約0
.010psiであるとき、使用に適する、実施形態3の方法。
埋め込み可能デバイスは、圧減衰値が、少なくとも40秒間以上、約0.008~約0
.010psiであるとき、使用に適する、実施形態3の方法。
埋め込み可能デバイスは、圧減衰値が、少なくとも50秒間以上、約0.008~約0
.010psiであるとき、使用に適する、実施形態3の方法。
埋め込み可能デバイスは、圧減衰値が、少なくとも60秒間以上、約0.008~約0
.010psiであるとき、使用に適する、実施形態3の方法。
埋め込み可能デバイスは、圧減衰値が、少なくとも80秒間以上、約0.008~約0
.010psiであるとき、使用に適する、実施形態3の方法。
埋め込み可能デバイスは、圧減衰値が、少なくとも100秒間以上、約0.008~約
0.010psiであるとき、使用に適する、実施形態3の方法。
デバイス充填パウチアセンブリ
実施形態4:少なくとも1つのポートを含む埋め込み可能デバイスを保持するパウチを
含むアセンブリであって、パウチは、入口システムと、出口システムとを含み、入口シス
テムは、パウチ内に内方に延在し埋め込み可能デバイスポートに取り外し可能に連結され
、細胞リザーバに取り外し可能に連結され、出口システムは、パウチの外側に延在する、
アセンブリ。
パウチは、剥離可能な第1および第2のシートをさらに含む、実施形態4のアセンブリ
パウチの剥離可能な第1のシートは、剥離可能な透明窓をさらに含む、実施形態4のア
センブリ。
滅菌可能材料からなる、実施形態4のアセンブリ。
滅菌可能材料は、ポリオレフィンを含む、実施形態4のアセンブリ。
ポリオレフィンは、ポリプロピレン、ポリエチレン、エチレンコポリマーおよびイオノ
マー樹脂からなる群から選択される、実施形態4のアセンブリ。
パウチは、滅菌可能材料からなる、実施形態4のアセンブリ。
パウチは、熱、化学物質および/または放射線滅菌によって滅菌される、実施形態4の
アセンブリ。
パウチは、蒸気滅菌によって滅菌される、実施形態4のアセンブリ。
パウチは、酸化エチレンによって滅菌される、実施形態4のアセンブリ。
パウチは、電離放射線滅菌によって滅菌される、実施形態4のアセンブリ。
実施形態5:パウチ内において生細胞を埋め込み可能デバイスに充填する方法であって
、パウチは、剥離可能な第1および第2のシートと、入口システムと、出口システムとを
含み、埋め込み可能デバイスケースは、カバー本体と、ベース本体と、ポートシーリング
領域とを含み、埋め込み可能デバイスケースのカバー本体とベース本体との間にある埋め
込み可能デバイスは、少なくとも1つのポートを含み、ポートは、パウチの入口システム
に連結され、さらに細胞リザーバに連結され、細胞リザーバは、生細胞を埋め込み可能デ
バイスに送達することができ、それによって埋め込み可能デバイスは、パウチ内において
細胞が充填される、方法。
パウチ、埋め込み可能デバイスケースおよび埋め込み可能デバイスは、滅菌可能である
、実施形態5の方法。
無菌状態のもとで実施される、実施形態5の方法。
パウチは、1つまたは複数の生物活性物質を有する細胞栄養媒体を含む、実施形態5の
方法。
栄養媒体は、生細胞を維持するのに適切な任意の細胞培地である、実施形態5の方法。
生細胞は、膵臓始原細胞である、実施形態5の方法。
生細胞は、in vitroにおいて幹細胞とは区別される始原細胞である、実施形態
5の方法。
始原細胞は、内胚葉系細胞である、実施形態5の方法。
始原細胞は、膵臓始原細胞である、実施形態5の方法。
膵臓始原細胞は、PDX1-陽性膵臓内胚葉細胞である、実施形態5の方法。
生細胞は、内分泌細胞である、実施形態5の方法。
生細胞は、未熟β細胞である、実施形態5の方法。
埋め込み可能デバイスは、1つまたは複数の生物活性物質の通過を可能にすることがで
きる、半透過性のマクロ封入デバイスである、実施形態5の方法。
出口ポート手段は、余剰栄養媒体を空にするように開けられる、実施形態5の方法。
外科用サイザ
実施形態6:ポケット形成部分と、ハンドル部分とを含む外科用サイザであって、ポケ
ット形成部分は、埋め込み部位を形成するための前縁を含む、外科用サイザ。
埋め込み部位は、埋め込み可能デバイス向けである、実施形態6の外科用サイザ。
ポケット形成部分は、埋め込み可能デバイスの寸法の100%よりも大きい、実施形態
6の外科用サイザ。
ポケット形成部分は、埋め込み可能デバイスの寸法の約105%である、実施形態6の
外科用サイザ。
ポケット形成部分は、埋め込み可能デバイスの寸法の約110%である、実施形態6の
外科用サイザ。
ポケット形成部分は、埋め込み可能デバイスの寸法の約120%である、実施形態6の
外科用サイザ。
ポケット形成部分は、埋め込み可能デバイスの寸法の約125%である、実施形態6の
外科用サイザ。
ポケット形成部分は、埋め込み可能デバイスの寸法の約130%である、実施形態6の
外科用サイザ。
生体適合性ポリマー材料または金属からなる、実施形態6の外科用サイザ。
金属は、ステンレス鋼、金、プラチナ、チタン、ニオブ、ニッケル、ニッケルチタン、
コバルト-クロム合金、モリブデンもしくはモリブデン合金、またはニチノールもしくは
アルミナセラミックなどの合金からなる群から選択される、実施形態6の外科用サイザ。
ポリマー材料は、ポリカーボネート、アクリロニトリルブタジエンスチレン(ABS)
、高密度ポリエチレン(HDPE)、ポリスチレン、ポリエーテルエーテルケトン(PE
EK)、ポリプロピレン、ウレタン、テフロン(登録商標)、ポリエチレン、ポリメチル
メタクリレート、エポキシ、シリコーンまたはパリレンからなる群から選択される、実施
形態6の外科用サイザ。
金属は、本質的に、ステンレス鋼、チタン、ニオブ、ニッケルチタンまたは合金からな
る、実施形態6の器具。
金属は、本質的にステンレス鋼からなる、実施形態6の外科用サイザ。
生体適合性ポリマー材料または金属は、オートクレーブに耐えることができる、実施形
態6の外科用サイザ。
ポケット形成部分は、埋め込み可能デバイスのレプリカを含む、実施形態6の外科用サ
イザ。
ポケット形成部分の表面は、体内の解剖学的輪郭を補完する湾曲を有する、実施形態6
の外科用サイザ。
ポケット部分は、二次元である、実施形態6の外科用サイザ。
ポケット部分は、非二次元である、実施形態6の外科用サイザ。
ハンドル部分は、二次元である、実施形態6の器具。
ハンドル部分は、非二次元である、実施形態6の外科用サイザ。
ハンドル部分は、深さマーキングを含む、実施形態6の外科用サイザ。
組織にマークをつけるように構成されるマーキングツールをさらに含む、実施形態6の
外科用サイザ。
器具は、一部材である、実施形態6の外科用サイザ。
器具は、ポケット形成を含み、ハンドル部分は、取り外し可能に連結される、実施形態
6の外科用サイザ。
ディプロイヤ
実施形態7:埋め込み可能デバイスを保持し留置する装置であって、近位端と、遠位端
とを含み、遠位端は、デバイスを保持するためのカバープレートおよびベースプレートを
含むホルダと、遠位端からの埋め込み可能デバイスの留置のための可動ディプロイヤプレ
ートとを含む、装置。
カバープレートおよびベースプレートは、埋め込み可能デバイスを収容する、実施形態
7の装置。
ベースプレートは、シャフトと、ハンドルとをさらに含み、シャフトは、カバープレー
トおよびディプロイヤプレートに取り外し可能に連結される、実施形態7の装置。
カバープレートおよびディプロイヤプレートは、シャフトに沿ってカバープレートおよ
びディプロイヤプレートを軸方向に動かすことができる制御要素を含む、実施形態7の装
置。
シャフトおよびハンドルは、深さマーキングを含む、実施形態7の装置。
埋め込み可能デバイスは、ディプロイヤプレートをベースプレートおよびカバープレー
トに対して軸方向に遠位に動かすことによって留置され、それによって埋め込み可能デバ
イスが留置される、実施形態7の装置。
制御要素は、親指動作可能ホイールまたはスイッチである、実施形態7の装置。
第1および第2の制御要素は、アクチュエータである、実施形態7の装置。
埋め込み可能デバイスは、二次元デバイスである、実施形態7の装置。
埋め込み可能デバイスは、自己拡張デバイスである、実施形態7の装置。
埋め込み可能デバイスは、半透過性のマクロ封入デバイスである、実施形態7の装置。
埋め込み可能デバイスは、治療薬を中に含む、実施形態7の装置。
治療薬は、生細胞である、実施形態7の装置。
生細胞は、in vitroにおいて幹細胞とは区別される始原細胞である、実施形態
7の装置。
幹細胞は、ヒト胚幹細胞、胎児幹細胞、臍帯血幹細胞、人工誘導多能性幹細胞、再プロ
グラム化細胞、単為生殖胚細胞、生殖胚細胞、および、間葉または造血幹細胞からなる群
から選択される、実施形態7の装置。
始原細胞は、内胚葉系細胞である、実施形態7の装置。
始原細胞は、膵臓始原細胞である、実施形態7の装置。
始原細胞は、PDX1-陽性膵臓内胚葉細胞である、実施形態7の装置。
始原細胞は、内分泌細胞である、実施形態7の装置。
生細胞は、未熟β細胞である、実施形態7の装置。
実施形態8:埋め込み可能デバイスを留置するためのアセンブリであって、第1のホル
ダと、ロッドまたはシャフトおよびハンドルを含む第2のホルダと、前記第1のホルダと
第2のホルダとの間にあるディプロイヤ機構とを含み、ディプロイヤ機構は、埋め込み可
能デバイスの留置を達成するように適合され、第1のホルダおよびディプロイヤ機構は、
第2のホルダロッドに取り外し可能に連結されロッドの長手軸に沿って動くことができ、
第1および第2のホルダに対するディプロイヤ機構の動きによって、埋め込み可能デバイ
スが送達または留置される、アセンブリ。
第1のホルダは、第1のホルダを軸方向に動かすための第1の制御要素を含む、実施形
態8のアセンブリ。
ディプロイヤは、遠位端と、近位端とを含み、遠位端は、第1のホルダと第2のホルダ
との間にあり、近位端は、ロッドに相互連結される、実施形態8のアセンブリ。
ディプロイヤ機構は、ディプロイヤを軸方向に動かすための第2の制御要素をさらに含
む、実施形態8のアセンブリ。
ディプロイヤ機構の第2の制御要素は、ロッド内でねじ式に動くことができる、実施形
態8のアセンブリ。
ディプロイヤ機構の第2の制御要素は、ロッド内でラチェット式に動くことができる、
実施形態8のアセンブリ。
第1および第2の制御要素は、親指動作可能ホイールまたはスイッチである、実施形態
8のアセンブリ。
第1および第2の制御要素は、アクチュエータである、実施形態8のアセンブリ。
第1のホルダのロッドおよびハンドルは、深さマーキングを含む、実施形態8のアセン
ブリ。
埋め込み可能デバイスは、二次元デバイスである、実施形態8のアセンブリ。
埋め込み可能デバイスは、自己拡張デバイスである、実施形態8のアセンブリ。
埋め込み可能デバイスは、半透過性のマクロ封入デバイスである、実施形態8のアセン
ブリ。
埋め込み可能デバイスは、治療薬を中に含む、実施形態8のアセンブリ。
治療薬は、生細胞である、実施形態8のアセンブリ。
生細胞は、in vitroにおいて幹細胞とは区別される始原細胞である、実施形態
8のアセンブリ。
始原細胞は、内胚葉系細胞である、実施形態8のアセンブリ。
始原細胞は、膵臓始原細胞である、実施形態8のアセンブリ。
始原細胞は、PDX1-陽性膵臓内胚葉細胞である、実施形態8のアセンブリ。
生細胞は、内分泌細胞である、実施形態8のアセンブリ。
生細胞は、未熟β細胞である、実施形態8のアセンブリ。
金属は、ステンレス鋼、金、プラチナ、チタン、ニオブ、ニッケル、ニッケルチタン、
コバルト-クロム合金、モリブデンもしくはモリブデン合金、またはニチノールもしくは
アルミナセラミックなどの合金からなる群から選択される、実施形態8のアセンブリ。
ポリマー材料は、ポリカーボネート、アクリロニトリルブタジエンスチレン(ABS)
、高密度ポリエチレン(HDPE)、ポリスチレン、ポリエーテルエーテルケトン(PE
EK)、ポリプロピレン、ウレタン、テフロン(登録商標)、ポリエチレン、ポリメチル
メタクリレート、エポキシ、シリコーンまたはパリレンからなる群から選択される、実施
形態8のアセンブリ。
金属は、本質的に、ステンレス鋼、チタン、ニオブ、ニッケルチタンまたは合金からな
る、実施形態8のアセンブリ。
金属は、本質的にステンレス鋼からなる、実施形態8のアセンブリ。
実施形態9:細胞療法のための埋め込み可能デバイスを留置する方法であって、埋め込
み可能デバイス、ならびに第1および第2のプレートおよびディプロイヤプレートを有す
るホルダを含むアセンブリを解剖学的埋め込み部位に位置決めするステップであって、第
2のホルダは、ロッドとハンドルとをさらに含み、ディプロイヤ要素は、ロッドに連結さ
れロッドの軸に沿って動くことができる、ステップと、ロッドならびに第1および第2の
ホルダに対してディプロイヤ要素を動かすステップであって、それによって解剖学的埋め
込み部位に埋め込み可能デバイスが留置されるまたは送達される、ステップとを含む、方
法。
埋め込み可能デバイスは、二次元デバイスである、実施形態9の方法。
埋め込み可能デバイスは、自己拡張デバイスである、実施形態9の方法。
埋め込み可能デバイスは、半透過性のマクロ封入デバイスである、実施形態9の方法。
埋め込み可能デバイスは、治療薬を中に含む、実施形態9の方法。
治療薬は、生細胞である、実施形態9の方法。
生細胞は、in vitroにおいて幹細胞とは区別される始原細胞である、実施形態
9の方法。
始原細胞は、内胚葉系細胞である、実施形態9の方法。
始原細胞は、膵臓始原細胞である、実施形態9の方法。
始原細胞は、PDX1-陽性膵臓内胚葉細胞である、実施形態9の方法。
生細胞は、内分泌細胞である、実施形態9の方法。
生細胞は、未熟β細胞である、実施形態9の方法。

Claims (15)

  1. パウチと、デバイスケースと、前記デバイスケース内に配置された埋め込み可能デバイスとを含む、デバイス充填パウチアセンブリ(DFPA)であって、前記デバイスケースおよび前記埋め込み可能デバイスは前記パウチ内に配置され、前記パウチが、
    a)第2のシートに剥離可能に接着された第1のシートと;
    b)前記埋め込み可能デバイスを生細胞で充填することに用いるための入口システムを含む第1の開口部であって、前記入口システムは、前記パウチの前記第1および第2のシートの間の内部空間中へと内方に延在するスペーサチューブを含む、第1の開口部と;
    c)前記パウチから溶液を除去することに用いるための出口システムを含む第2の開口部と;
    d)前記パウチ内の前記埋め込み可能デバイスを見えるようにする1つ以上の透明窓と
    を含み、前記埋め込み可能デバイスは前記スペーサチューブを通って延在する入口ポートを含む、
    デバイス充填パウチアセンブリ(DFPA)。
  2. 前記埋め込み可能デバイスは、前記埋め込み可能デバイスを通した1つまたは複数の生物活性物質の通過を可能にすることができる半透過性ポリマー材料を含む封入デバイスである、請求項1に記載のDFPA。
  3. 前記パウチが滅菌可能な材料で作られている、請求項1に記載のDFPA。
  4. 前記透明窓が、二軸延伸ポリエチレンテレフタレート、延伸ポリエチレンテレフタレート(PET)を含むポリエステルフィルム、透明なポリマーフィルム、またはポリエチレンを含む、請求項1に記載のDFPA。
  5. 前記第1のシートまたは第2のシートが、ポリエステル、ポリ塩化ビニル、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリオレフィン、エチレンコポリマー、エチレン-ビニル-アセテート(EVA)、エチレン-メチル-アクリレート(EMA)、エチレン-アクリル酸(EAA)、イオノマー樹脂、ガス透過性ポリエチレン布、ポリプロピレン不織布、耐水性布、耐化学物質性布、または耐摩擦性布を含む、請求項1に記載のDFPA。
  6. 前記第1のシートまたは第2のシートが滅菌紙を含む、請求項1に記載のDFPA。
  7. 前記第1のシートおよび第2のシートが0.5ミル~4.0ミルの厚さを有する、請求項1に記載のDFPA。
  8. 前記第1のシートおよび第2のシートが1.5ミル~3.0ミル、または2ミルの厚さを有する、請求項1に記載のDFPA。
  9. a)前記第1のシートおよび第2のシートの間に接着された熱可塑性の透明な樹脂フィルム;または
    b)前記第1のシートおよび第2のシートの間に接着された熱可塑性ポリマーフィルム
    をさらに含む、請求項1に記載のDFPA。
  10. 前記生細胞は、膵臓始原細胞、pancreatic and duodenal homeobox 1(PDX-1)陽性膵臓内胚葉細胞、膵臓内分泌前駆細胞、または未熟β細胞である、請求項1に記載のDFPA。
  11. 前記出口システムは、前記パウチの外側に延在する、請求項1に記載のDFPA。
  12. 前記出口システムは、前記パウチから溶液を除去するための排出ポートおよび排出ポートキャップを含む、請求項11に記載のDFPA。
  13. 前記DFPAは、前記埋め込み可能デバイスを滅菌するために使用される、請求項1に記載のDFPA。
  14. 前記DFPAは、前記埋め込み可能デバイスを滅菌し充填するために使用される、請求項1に記載のDFPA。
  15. 前記透明窓は、その外周に沿ったフランジブルシールを含む、請求項1に記載のDFPA。

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