JP7523049B2 - 乾燥機 - Google Patents

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Description

本開示は、衣類などの乾燥対象物を乾燥する乾燥機に関する。
衣類乾燥機や洗濯乾燥機の乾燥性能の高速化を図る方法として、衣類の水分を加熱する熱源にマイクロ波を用いる方法がある(例えば、特許文献1参照)。特許文献1に開示された高周波電磁波加温式乾燥機付洗濯機は、胴体部、下部開口部、上部開口部の内側表面に金属表面を施し高周波電磁波の漏れを防ぎ、高周波電磁波加温式乾燥機の乾燥用部品を下部開口部に設け、貯水槽の内側表面に金属表面を施して加温効率を向上し、風道を用いて空気を吹き付け乾燥効率を向上し、水分を含んだ空気を貯水槽で冷却し、結露させ、乾燥した空気を排出する。
特開2001-293281号公報
乾燥機は、乾燥効率を向上させるために乾燥運転時に乾燥対象物が収容された槽を回転させる場合、槽の回転に伴って振動が発生する。したがって、乾燥機は、槽が回転し、振動しているときにも電磁波の漏洩を抑える技術が必要である。
本開示は、前記従来の課題を解決するもので、槽が回転したり振動したりする乾燥機において、電磁波を照射することにより乾燥対象物を乾燥する際の電磁波の漏洩を抑える技術を提供することを目的とする。
本開示における乾燥機は、筐体と、筐体の内部に設けられる外槽と、外槽の内部に回転可能に設けられ、乾燥対象物を収容するドラムと、ドラム内の乾燥対象物にマイクロ波を照射するマイクロ波照射部と、を備える。筐体は、前面に設けられた開口部と、開口部を開閉する扉体と、を有する。外槽は、開口部に対向する外槽開口部を有する外槽前部と、外槽前部より後方の外槽後部と、を有する。マイクロ波の筐体からの漏洩を抑えるためのシールド部は、少なくとも、扉体と、開口部と、外槽前部と、開口部と外槽前部の間の空間を覆うカバー部と、を含み、さらに、外槽後部またはドラムを含んで構成される。
本開示における乾燥機は、筐体と、筐体の内部に設けられる外槽と、外槽の内部に回転可能に設けられ、乾燥対象物を収容するドラムと、ドラム内の乾燥対象物にマイクロ波を照射するマイクロ波照射部と、を備える。筐体は、前面または上面に設けられる開口部を有する。外槽は、開口部に対向する外槽開口部を有する外槽前部と、外槽前部より後方の外槽後部と、外槽開口部を開閉する外槽蓋と、を有する。マイクロ波の筐体からの漏洩を抑えるためのシールド部は、少なくとも、外槽蓋と、外槽前部と、を含み、さらに、外槽後部またはドラムを含んで構成される。
本開示における乾燥機は、筐体と、筐体の内部に固定して設けられる外槽と、外槽の内部に回転可能に設けられ、乾燥対象物を収容するドラムと、ドラムを回転駆動するドラム駆動部と、ドラム駆動部を弾性支持する防振機構と、ドラム内の乾燥対象物にマイクロ波を照射するマイクロ波照射部と、を備える。筐体は、前面に設けられる開口部と、開口部を開閉する扉体と、を有する。外槽は、開口部に対向する外槽開口部を有する外槽前部と、外槽前部より後方の外槽後部と、を有する。ドラム駆動部は、駆動モータを有し、防振機構は、ドラム駆動部が固定されるモータ支持部と、モータ支持部と筐体との間に設けられるダンパと、柔軟性を有する水封部材と、を含み、外槽の底面は、モータ支持部および水密的に設けられる水封部材を含んで構成される。マイクロ波の筐体からの漏洩を抑えるためのシールド部は、少なくとも、扉体と、開口部と、外槽前部と、を含み、さらに、外槽後部またはドラムを含んで構成される。
なお、以上の構成要素の任意の組合せ、本開示の表現を方法、装置、システムなどの間で変換したものもまた、本開示の態様として有効である。
本開示によれば、槽が回転したり振動したりしても、電磁波を照射することにより乾燥対象物を乾燥する際の電磁波の漏洩を抑える技術を提供することができる。
実施の形態1に係るドラム式洗濯乾燥機の構成を概略的に示す縦断面図 実施の形態1に係るドラム式洗濯乾燥機のシールド部の構成を示す図 実施の形態1に係るドラム式洗濯乾燥機の水槽前部と水槽後部との連結部の要部断面図 実施の形態1に係る水槽後部側連結部端面(断面A-A)の要部断面図 実施の形態1に係るドラム式洗濯乾燥機の水槽前部と水槽後部との連結部の別の例の要部断面図 実施の形態1に係るドラム式洗濯乾燥機の水槽前部と水槽後部との連結部のさらに別の例の要部断面図 実施の形態2に係るドラム式洗濯乾燥機の構成を概略的に示す縦断面図 実施の形態2に係るドラム式洗濯乾燥機の構成のシールド部の構成を示す図 実施の形態3に係るドラム式洗濯乾燥機の構成を概略的に示す縦断面図 実施の形態3に係るドラム式洗濯乾燥機のシールド部の構成を示す図 実施の形態4に係るドラム式洗濯乾燥機の構成を概略的に示す縦断面図 実施の形態4に係るドラム式洗濯乾燥機のシールド部の構成を示す図 実施の形態5に係る縦型洗濯乾燥機の構成を概略的に示す縦断面図 実施の形態5に係る縦型洗濯乾燥機のシールド部の構成を示す図 実施の形態6に係るドラム式洗濯乾燥機の構成を概略的に示す縦断面図 実施の形態6に係るドラム式洗濯乾燥機のシールド部の構成を示す図 実施の形態7に係るドラム式洗濯乾燥機の構成を概略的に示す縦断面図 実施の形態7に係るドラム式洗濯乾燥機のシールド部の構成を示す図
以下、図面を参照しながら実施の形態を詳細に説明する。但し、必要以上に詳細な説明は省略する場合がある。例えば、既によく知られた事項の詳細説明、または、実質的に同一の構成に対する重複説明を省略する場合がある。
なお、添付図面および以下の説明は、当業者が本開示を十分に理解するために提供されるのであって、これらにより特許請求の範囲に記載の主題を限定することを意図していない。
(実施の形態1)
図1は、本開示の乾燥機の実施の形態1に係るドラム式洗濯乾燥機の構成を概略的に示す縦断面図である。本実施の形態のドラム式洗濯乾燥機60は、衣類などの洗濯物を洗濯して乾燥する機能を有しており、洗濯機能のみを実行する洗濯機としても、乾燥機能のみを実行する乾燥機としても、洗濯機能と乾燥機能を実行する洗濯乾燥機としても機能する。
ドラム式洗濯乾燥機60は、電磁波の一種であるマイクロ波をドラム内の洗濯物に照射する機能を有する。まず、ドラム式洗濯乾燥機60の基本的な構成および動作について説明し、その後、ドラム式洗濯乾燥機60においてマイクロ波を照射する際に筐体からのマイクロ波の漏洩を抑えるためのシールド部の詳細について説明する。
ドラム式洗濯乾燥機60は、外槽としての水槽2、および、回転槽としてのドラム3、の2つの槽を備える。水槽2は、有底円筒形状に形成され、洗浄水が溜められる。水槽2は、その下方に設けられたダンパ4によって筐体1(本体)内に揺動自在に支持されている。ドラム3は、有底円筒形状に形成され、衣類などの洗濯物(乾燥機能に言及するときは「乾燥対象物」ともいう)が収容される。ドラム3は、水槽2内に回転可能に設けられ、回転軸が水平になるように設けられる。別の例では、ドラム3は、回転軸が水平に対して前上がりに傾斜するように設けられてもよいし、回転軸が鉛直になるように設けられてもよい。
筐体1の背面に対向する水槽2の底面には、駆動モータ6aが取り付けられている。この駆動モータ6aは、ドラム3を回転軸まわりに正方向および逆方向に回転させる。ドラム式洗濯乾燥機60は、駆動モータ6aの駆動によるドラム3の回転によって、ドラム3内に収容された洗濯物に対し、撹拌たたき洗浄、すすぎ、脱水、および乾燥を行う。
筐体1の前面の、ドラム3および水槽2の開口端に対向する位置に、開口部19と、開口部19を開閉する扉体5が設けられる。使用者は、扉体5を開くことによって、ドラム3に対して洗濯物を出し入れすることができる。
水槽2は、筐体1の開口部19に対向する位置に設けられた水槽開口部2cを有する水槽前部2aと、水槽前部2aより後方に設けられた水槽後部2bとを有する。水槽前部2aの水槽開口部2cの縁部と開口部19の縁部とを、全周にわたって接続するように、弾性を有する筒状の水封部材23が設けられている。使用者が扉体5を閉じると、水封部材23が扉体5によって押圧され、弾性変形することによって、水槽2の機外に対する水密性が確保される。水槽前部2aは、有底円筒形状に形成された水槽2の頂面部分であってもよい。その場合、水槽後部2bは、円筒の側面部分および底面部分であってもよい。水槽前部2aは、円筒の頂面部分に加えて側面部分の前方の一部を含んでもよい。その場合、水槽後部2bは、円筒の側面部分の後方の残りの部分と底面部分であってもよい。水槽後部2bは、水槽2の側面部分および底面部分に加えて頂面部分の側面側の一部を含んでもよい。その場合、水槽前部2aは、円筒の頂面部分の水槽開口部2c側の残りの部分であってもよい。水槽前部2aと水槽後部2bとは、一体的に製造されてもよいし、別個に製造され、それらが連結されることにより水槽2が形成されてもよい。後者の場合は、水槽前部2aと水槽後部2bの連結部にも同様に水封部材が設けられる。
水槽2の上部には、給水管13が接続されている。給水管13の途中に、給水弁12が設けられている。給水弁12は、給水管13を経由して水槽2内に水を供給する。また、水槽2の最下部には、排水管11が接続されている。排水管11の途中に、排水弁10が設けられている。排水弁10は、水槽2内の水を排水管11を経由して機外に排出する。
水槽2の下方には、ダンパ4が設けられている。ダンパ4は、水槽2を支えるとともに、脱水時等に、ドラム3内の洗濯物の偏りなどに起因して発生する水槽2の振動を減衰させる。このダンパ4には、布量検知部(図示せず)が取り付けられている。布量検知部は、ドラム3内の衣類などによる重量変化によって、ダンパ4の軸が上下に変位する変位量を検知する。ドラム式洗濯乾燥機60は、この布量検知部によって検知された変位量に基づいて、ドラム3内の衣類の量を検知する。
ドラム3は、筐体1の開口部19に対向する位置に設けられたドラム開口部3cを有するドラム前部3aと、ドラム前部3aより後方に設けられたドラム後部3bとを有する。ドラム前部3aは、有底円筒形状に形成されたドラム3の頂面部分であってもよい。その場合、ドラム後部3bは、円筒の側面部分および底面部分であってもよい。ドラム前部3aは、円筒の頂面部分に加えて側面部分の前方の一部を含んでもよい。その場合、ドラム後部3bは、円筒の側面部分の後方の残りの部分と底面部分であってもよい。ドラム後部3bは、ドラム3の側面部分および底面部分に加えて頂面部分の側面側の一部を含んでもよい。その場合、ドラム前部3aは、円筒の頂面部分のドラム開口部3c側の残りの部分であってもよい。ドラム前部3aとドラム後部3bとは、一体的に製造されてもよいし、別個に製造され、それらが連結されることによりドラム3が形成されてもよい。
ドラム式洗濯乾燥機60は、水槽2およびドラム3内の空気を循環させる循環風路7と、ドラム3内の乾燥対象物にマイクロ波を照射するマイクロ波照射部30とを備えている。
乾燥対象物を加熱する加熱部を構成するマイクロ波照射部30は、水槽2の水槽開口部2cと筐体1の開口部19の間に設けられたマイクロ波照射口32からマイクロ波をドラム3内に照射し、ドラム3内の乾燥対象物に含有される水分を加熱する。マイクロ波照射部30は、マグネトロンなどのマイクロ波発振器であってもよく、例えば2.45GHz帯の周波数の電磁波を発振する。なお、ISM(Industry Science Medical)バンドとして割り当てられた2.45GHz帯に限られるものではなく、同様に割り当てられた915MHz帯などの周波数の電磁波でもよい。マイクロ波照射部30から照射されたマイクロ波は、導波管およびマイクロ波照射口32を通じて、回転するドラム3内に照射される。ドラム3内に照射されたマイクロ波のうち、乾燥対象物に含有される水分により吸収されなかったマイクロ波の一部は、反射波として、ドラム3からマイクロ波照射口32を通じてマイクロ波照射部30に戻る。ドラム3から反射されてマイクロ波照射部30に戻る方向へ進む反射波の一部または全部を反射して、マイクロ波照射部30から照射されたマイクロ波と共に、再度、ドラム3内へ入射させるための反射部が設けられてもよい。これにより、エネルギーロスを低減し、乾燥時間を短縮することができる。
循環風路7は、乾燥工程において乾燥対象物を乾燥させるための空気循環風路として構成されている。空気循環風路には、水槽2およびドラム3が含まれる。循環風路7は、水槽2の底面に設けられた吹出口8(乾燥用空気吹出口)と水槽2の側面前方に設けられた排出口9(乾燥用空気排出口)とを接続させて設けられている。
循環風路7には、排出口9側から、リントフィルタ22、除湿部21、ヒータ17、および送風ファン16が設けられている。リントフィルタ22は、ナイロンメッシュを有するフィルタであり、循環風路7を流れる空気に含まれるリントを捕捉する。除湿部21は、循環風路7を流れる空気を除湿する。除湿部21は、水冷式、空冷式のいずれでもよい。ヒータ17は、循環風路7を流れる空気を加熱する。除湿部21およびヒータ17は、ヒートポンプ装置の蒸発部および凝縮部で構成されてもよい。送風ファン16は、水槽2およびドラム3内の空気を循環風路7内に循環させる。
ヒータ17およびマイクロ波照射部30は、乾燥対象物を加熱する加熱部を構成し、同時に双方に、またはいずれか一方に通電される。なお、加熱部により乾燥対象物を加熱する方法としては、マイクロ波により直接加熱する方法、ヒータなどにより循環する空気を加熱したり、ドラム3の内壁を加熱したりして間接的に加熱する方法などがあり、特に限定するものではない。乾燥対象物の衣類などにボタンやファスナーなどの金属がついていてスパークが発生する可能性が高い場合には、マイクロ波照射部30からドラム3内に照射するマイクロ波の出力を低減させ、または停止して、ヒータ17による乾燥に切り替える。
流入温度検知部18が、循環風路7内に設けられている。流入温度検知部18は、ドラム3に流入する空気の温度を検知する。流入温度検知部18は、例えばサーミスタ等によって構成される。
制御装置20が筐体1内に備えられている。制御装置20は、送風ファン16、ヒータ17、およびマイクロ波照射部30等を制御する。制御装置20は、また、駆動モータ6a、給水弁12、排水弁10等を制御し、洗浄、すすぎ、脱水、乾燥の各工程を逐次実行する。
次に乾燥空気の流れについて説明する。ドラム3内にマイクロ波が照射されると、乾燥対象物に含まれる水分が加熱されて蒸発する。送風ファン16が駆動されると、蒸発した水分によって多湿状態となった空気は、水槽2に設けられた排出口9を通って、循環風路7に流入する。循環風路7に流入した空気は、送風ファン16によって除湿部21およびヒータ17に向けて送られる。除湿部21を通過する空気は冷却されて除湿される。冷却されて乾燥した空気は、ヒータ17によって加熱される。
ヒータ17を通過した空気は、吹出口8を通過して、再びドラム3内に吹き出される。なお、洗濯機能を有しない衣類乾燥機においては、洗浄水を溜める水槽2、給水弁12、給水管13、排水弁10、および排水管11は備えられていない。そして、回転するドラム3と循環風路7との接続は、フェルトなどのシール部材にドラム3が摺動するように構成されている。
本実施の形態のドラム式洗濯乾燥機60では、ドラム3内にマイクロ波が照射されるので、ドラム式洗濯乾燥機60の外部に漏洩する電磁波の強度が、使用される地域において定められた基準値以下になるように構成する必要がある。そのため、本実施の形態のドラム式洗濯乾燥機60は、マイクロ波照射口32から照射された電磁波の漏洩を抑えるためのシールド部を備える。
漏洩電磁波に関する規格として、例えば、周波数が2.45GHz帯の電磁波(マイクロ波)によって食品の加熱を行う定格高周波出力2kW以下の電子レンジ及びそれに付加装置をもつ電子レンジについて規定した日本工業規格「JIS C9250」がある。同規格の5.8には、「同規格の8.2.12に規定される漏れ電波の電力密度試験により測定された漏れ電波の電力密度が、(1)扉を閉めているときは、1mW/cm以下であること、(2)発振管の発振停止装置が動作する直前の最大の位置まで扉を開いて固定したときは、5mW/cm以下であること、(3)主たる発振停止装置以外の発振停止装置を拘束した状態で5mW/cm以下であること」と規定されている。また、電気用品安全法第八条第一項に規定された、経済産業省令で定める技術上の基準を定める「電気用品の技術上の基準を定める省令」の解釈についての通達の別表第八の2(95)ト項にも、ほぼ同様の内容が規定されている。洗濯乾燥機についても、電子レンジと同様の基準が妥当すると考えられる。
また、各国の専門家による科学的根拠に基づいて作成された国際非電離放射線防護委員会(ICNIRP)のガイドラインを人体防護の暴露限度値として採用することがWHO(世界保健機関)により推奨されている。このガイドラインでは、曝露制限値が0.08W/kg(1mW/cm)と規定されている。国際電気標準会議(IEC)により制定された国際規格「IEC62233」及びそれに基づいて制定された日本工業規格「JIS 1912」には、家庭用電気機器及び類似機器からの人体ばく露に関する電磁界の測定方法が規定されている。同規格に規定された測定方法において、電磁界を検知するセンサの信号に対して重みづけを行うことにより、曝露制限値に対する割合として電磁界が測定され、ICNIRPのガイドラインに規定された曝露制限値を超えていなければ、ICNIRPのガイドラインに適合すると判定される。シールド部は、これらの規格に準拠するように構成される。
電子レンジでは、加熱対象物が収容される収容庫は固定され、マイクロ波の照射中に大きな振動が発生することはないが、本実施の形態のドラム式洗濯乾燥機60では、乾燥効率の向上のために乾燥中にドラム3が回転するとともに、ドラム3と水槽2が振動する。したがって、本実施の形態のドラム式洗濯乾燥機60のシールド部は、ドラム3と水槽2が振動しているときにマイクロ波を照射しても、隙間から漏洩するマイクロ波を抑えることが可能な構造を有する。
図2は、実施の形態1に係るドラム式洗濯乾燥機60のシールド部の構成を示す。図2は、図1に示した実施の形態1に係るドラム式洗濯乾燥機60の構成のうち、一部の構成を省略した図である。図2において、シールド部を構成する部材に斜線を付している。実施の形態1のドラム式洗濯乾燥機60では、シールド部は、扉体5と、開口部19と、水槽前部2aと、カバー部24と、水槽後部2bを含んで構成される。カバー部24は、開口部19と水槽前部2aの間の空間を覆う部材である。
扉体5、開口部19、水槽前部2a、および水槽後部2bは、マイクロ波を反射または吸収することが可能な金属などの導電性材料を含む。扉体5、開口部19、水槽前部2a、または水槽後部2bは、全体が導電性材料などの電磁波遮蔽材料で形成されてもよい。扉体5、開口部19、水槽前部2a、または水槽後部2bは、樹脂などの材料で形成され、内表面または外表面に導電性材料のメッキ層が設けられてもよい。扉体5、開口部19、水槽前部2a、または水槽後部2bは、樹脂などの材料で形成され、内表面、外表面、または内部に電磁波遮蔽材料の層が設けられてもよい。
本実施の形態では、筐体1の開口部19と水槽2の水槽前部2aとは分離され、水封部材23で水密性が確保されるとともに、それらの間の空間が電磁波遮蔽材料で形成されたカバー部24により覆われる。つまり、導電性および柔軟性を有するカバー部24が設けられることによって、ドラム3が回転するとともに振動し、これにより水槽2が振動しても、電磁波を照射することにより乾燥対象物を乾燥する際の電磁波の漏洩を抑えることが可能なドラム式洗濯乾燥機60を提供することができる。
カバー部24は、柔軟性を有する面材で構成される。これにより、筐体1の開口部19および扉体5は、ドラム3の回転により振動する水槽2から分離され、水槽2の振動が伝達しにくいようにすることができる。したがって、扉体5と開口部19の間が振動により広がって隙間からマイクロ波が漏洩するのを抑えることができる。また、マイクロ波照射部30を、振動が大きい水槽2またはドラム3に設置するのではなく、振動が小さい筐体1に設置することができるので、マグネトロンなどのマイクロ波発振器を振動から保護することができ、マイクロ波の発振性能や耐久性を向上させることができる。マイクロ波照射部30の構成のうち、マイクロ波発振器、導波管など、一部の構成が筐体1に設置されてもよい。
カバー部24は、柔軟性を有する面材で構成される。これにより、加工および取り付けを容易にすることができるので、製造コストを低減させることができる。面材の一端は筐体1の開口部19に固定され、他端は水槽2の水槽前部2aに固定される。面材は、ベルトなどの別の面材により固定されてもよいし、ワイヤーなどの線材により固定されてもよい。この場合、面材の外側からベルトやワイヤーなどにより面材を押さえることにより面材を固定してもよい。これにより、面材を固定するための構成を簡素化し、製造コストを低減させることができる。また、面材の端を袋状に形成し、その袋の中にベルトやワイヤーなどを通すことにより面材を固定してもよい。これにより、面材を固定するための作業を簡素化し、製造コストを低減させることができるとともに、接点の安定性を向上させることができる。
カバー部24は、伸縮性を有する材料により筒状に構成されてもよい。この場合、カバー部24を構成する面材は、導電性の布またはメッシュ材であってもよい。また、面材は、ひも状の布を編んで形成されてもよい。これにより、水槽2の振動が筐体1の開口部19および扉体5により伝達しにくいようにすることができる。また、加工および取り付けを容易にすることができるので、製造コストを低減させることができる。
カバー部24は、面材により蛇腹筒状または網目状に構成されてもよい。この場合、カバー部24を構成する面材は、伸縮性を有しない導電性の材料で構成されてもよい。伸縮性を有しない材料であっても、蛇腹筒状または網目状に構成することにより伸縮可能とすることができるので、水槽2の振動が筐体1の開口部19および扉体5により伝達しにくいようにすることができる。また、カバー部24として使用可能な面材の選択肢を広げることができるので、製造コストを低減させることができる。この場合も、面材は、導電性の布またはメッシュ材であってもよいし、ひも状の布を編んで形成されてもよい。
カバー部24は、図1に示すように、水封部材23の外側に設けられてもよい。洗濯の際に塩素系漂白剤が使用される場合、塩素を含有する洗浄水がカバー部24に付着すると、塩素によって導電性材料が腐食してしまう可能性がある。しかし、カバー部24を水封部材23の外側に設けることにより、カバー部24に水分が付着するのを防ぐことができるので、カバー部24の電磁波遮蔽性能や耐久性が低下するのを抑えることができる。また、カバー部24の組み込みが容易になるので、製造コストを低減させることができる。
別の例では、カバー部24は、水封部材23の内側に設けられてもよい。これにより、水封部材23に対する電磁波の曝露を抑えることができるので、水封部材23の水密性および気密性や耐久性が低下するのを抑えることができる。例えば、水封部材23の特定の箇所に電磁波が集中して異常過熱が発生する事態を低減させることができる。
さらに別の例では、カバー部24は、水封部材23と兼用されてもよい。この場合、カバー部24を構成する面材は、導電性を有するエラストマーで形成されてもよい。これにより、従来のドラム式洗濯乾燥機と同様に水封部材23のみを組み込むだけで本実施の形態のドラム式洗濯乾燥機60を製造することができるので、部品点数および作業工数を削減し、製造コストを低減させることができる。
なお、水槽2の構成において、水槽前部2aおよび水槽後部2bは、これらが一体に形成されていても、別々に製造されて連結されてもよい。本実施の形態のように、シールド部に水槽後部2bが含まれると、水槽2全体を導電性材料で形成すればよく、ドラム式洗濯乾燥機60の構成を簡素化することができるので、製造コストを低減することができる。
水槽前部2aと水槽後部2bとが別々に製造されて連結される場合、水槽前部2aと水槽後部2bの連結部も、水密性を確保しつつ、マイクロ波の漏洩を抑える必要がある。このため、水槽2は、水槽前部2aと水槽後部2bの間に防水部材および導電性部材を挟んで固着される。この構成により、水密性を確保しつつ電磁波の漏洩を抑えることができる。
図3は、実施の形態1に係るドラム式洗濯乾燥機60の水槽前部2aと水槽後部2bとの連結部の要部断面図である。本図において、水槽後部2bは、円筒の側面部分および底面部分を構成する水槽本体であり、水槽前部2aは、円筒の頂面部分を構成する水槽カバーである。水槽前部2aと水槽後部2bとの連結部において、水槽後部側連結部端面47には、防水部材収容部49と導電性部材収容部50とを設ける。防水部材収容部49には防水部材51を、導電性部材収容部50には導電性部材52を収容する。導電性部材収容部50の位置は、防水部材収容部49よりドラム3の回転軸に対して外周側とする。
一方、水槽前部2aと水槽後部2bとの連結部において、水槽前部側連結部端面48には、防水部材51と接触する防水部材接触部53と、導電性部材52と接触する導電性部材接触部54とを設ける。
図4は、水槽後部側連結部端面(断面A-A)の要部断面図である。防水部材51は、例えばOリング(オーリング)など略環状のパッキンやシール材を使用する。導電性部材52は、例えば略環状の導電性ゴムや金属メッキされた導電布などを使用する。防水部材51と導電性部材52とは、連続した略環状の形状が望ましいが、それぞれ水およびマイクロ波の漏洩防止効果が確保できれば、水槽後部側連結部端面47に非連続に略環状に配設されていてもよい。
図5は、実施の形態1に係るドラム式洗濯乾燥機60の水槽前部2aと水槽後部2bとの連結部の別の例の要部断面図である。本図の例では、防水部材収容部49と導電性部材収容部50とが一体となっており、導電性部材52は防水部材51の外周側にして、防水部材51に密着するように設けられている。これにより、水槽前部2aと水槽後部2bとの連結部の構成を小さくすることができる。
図6は、実施の形態1に係るドラム式洗濯乾燥機60の水槽前部2aと水槽後部2bとの連結部のさらに別の例の要部断面図である。本図の例では、防水部材収容部49と導電性部材収容部50とは一体となっており、その端面は平滑になっている。水槽前部側連結部端面48において、防水部材接触部53は、水槽後部側連結部端面47より後方に突出している。導電性部材52は防水部材51の外周側に、防水部材51に密着するように設けられている。これにより、金属製の水槽後部側連結部端面47に凹部を形成する必要がないので、水槽後部側連結部端面47の成型を容易にすることができ、製造コストを低減させることができる。
図4~6に示した例では、導電性部材52が防水部材51の外側に設けられるので、カバー部24の場合と同様に、導電性部材52に水分が付着するのを防ぐことができる。例えば、洗濯の際に塩素系漂白剤が使用される場合、塩素を含有する洗浄水がカバー部24に付着すると、塩素によって導電性材料が腐食してしまう可能性がある。しかし、本構成によれば、導電性部材52に水分が付着するのを防ぐことができるので、導電性部材52の電磁波遮蔽性能や耐久性が低下するのを抑えることができる。
別の例では、導電性部材52は、防水部材51の内側に設けられてもよい。これにより、防水部材51に対する電磁波の曝露を抑えることができるので、防水部材51の水密性や耐久性が低下するのを抑えることができる。
さらに別の例では、導電性部材52と防水部材51は兼用されてもよい。この場合、導電性部材52と防水部材51の機能を併せ持つ部材は、導電性を有するエラストマーで形成されてもよい。これにより、部品点数を削減し、製造コストを低減させることができる。
なお、カバー部24においても、水槽前部2aと水槽後部2bとの連結部においても、マイクロ波が漏洩しない程度の隙間であれば、寸法誤差や振動などにより隙間が生じてもよい。カバー部24、または水槽前部2aと水槽後部2bとの連結部は、マイクロ波が漏洩しない程度の間隔でビスなどにより固定されてもよい。
以上説明したように、実施の形態1のドラム式洗濯乾燥機60において、マイクロ波の筐体1からの漏洩を抑えるためのシールド部は、少なくとも、扉体5と、開口部19と、水槽前部2aと、カバー部24と、水槽後部2bを含んで構成される。この構成により、水槽2が振動しても、電磁波の漏洩を抑えることができる。
また、シールド部に水槽後部2bが含まれることにより、水槽2は、全体が導電性材料で形成されてもよい。これにより、ドラム式洗濯乾燥機60の構成を簡素化することができるので、製造コストを低減させることができる。
また、水槽2は、水槽前部2aと水槽後部2bとの間に防水部材および導電性部材を挟んで固着されるように構成されてもよい。これにより、水槽2の水密性を確保しつつ電磁波の漏洩を抑えることができる。
また、カバー部24は、導電性および柔軟性を有する面材で筒状に構成されてもよい。これにより、ドラム式洗濯乾燥機60の製造コストを低減させることができる。
また、カバー部24は、導電性を有する面材で蛇腹筒状に構成されてもよい。これにより、ドラム式洗濯乾燥機60の製造コストを低減させることができる。
また、カバー部24は、少なくとも、水封部材23の外側または内側のいずれかに設けられてもよい。つまり、カバー部24が水封部材23の外側に設けられることにより、カバー部24の電磁波遮蔽性能や耐久性が低下するのを抑えることができる。また、カバー部24が水封部材23の内側に設けられることにより、水封部材23の水密性および気密性や耐久性が低下するのを抑えることができる。また、カバー部24は、水封部材23で兼用されてもよい。これにより、ドラム式洗濯乾燥機60の製造コストを低減させることができる。
また、カバー部24を構成する面材は、導電性を有する布またはメッシュ材で形成されてもよい。これにより、ドラム式洗濯乾燥機60の製造コストを低減させることができる。
また、カバー部24を構成する面材は、ひも状の布を編んで形成されてもよい。これにより、ドラム式洗濯乾燥機60の製造コストを低減させることができる。
また、カバー部24を構成する面材は、導電性を有するエラストマーで形成されてもよい。これにより、カバー部24は水封部材23として兼用できる。
(実施の形態2)
図7は、本開示の乾燥機の実施の形態2に係るドラム式洗濯乾燥機の構成を概略的に示す縦断面図である。実施の形態2に係るドラム式洗濯乾燥機60は、図1に示した実施の形態1に係るドラム式洗濯乾燥機60の構成に加えて、チョーク部25を備える。その他の構成および動作は、実施の形態1と同様である。実施の形態1と異なる点について主に説明する。
図8は、実施の形態2に係るドラム式洗濯乾燥機60のシールド部の構成を示す。図8は、図7に示した実施の形態2に係るドラム式洗濯乾燥機60の構成のうち、一部の構成を省略した図である。図8において、シールド部を構成する部材に斜線を付している。実施の形態2のドラム式洗濯乾燥機60では、シールド部は、扉体5と、開口部19と、水槽前部2aと、カバー部24と、ドラム3を含んで構成される。
ドラム3は、マイクロ波を反射または吸収することが可能な金属などの導電性材料を含む。ドラム3は、全体が導電性材料などの電磁波遮蔽材料で形成されてもよい。ドラム3は、樹脂などの材料で形成され、内表面または外表面に導電性材料のメッキ層が設けられてもよい。ドラム3は、樹脂などの材料で形成され、内表面、外表面、または内部に電磁波遮蔽材料の層が設けられてもよい。ドラム後部3bには、水および空気が通過可能な孔が多数設けられるが、これらの孔は、マイクロ波が漏洩しない程度の大きさで形成される。
実施の形態2のドラム式洗濯乾燥機60では、実施の形態1のドラム式洗濯乾燥機60と異なり、水槽後部2bではなくドラム3によりシールド部を構成するので、水槽前部2aとドラム前部3aとの間に隙間が生じる。したがって、この隙間からマイクロ波が漏洩するのを防ぐために、隙間シールド部が設けられる。隙間シールド部の一例として、非接触型のマイクロ波シールドであるチョーク構造があり、例えば、水槽前部2aとドラム前部3aとの間にチョーク部25が形成される。チョーク部25は、水槽前部2aおよびドラム前部3aのいずれに設けられてもよい。チョーク部25の構造としては、ドラム3が回転することを考慮する必要があるが、電子レンジなどの技術分野において知られている任意のチョーク構造を採用可能である。
例えば、チョーク構造は、複数チョークで構成されてもよい。複数チョークによれば、マイクロ波の漏洩を複数段で抑制することができ、漏洩を防止する性能が向上する。また、複数チョークは、各チョークの寸法または形状を変更したものでもよく、例えば、段差チョークで構成されてもよい。
ドラム式洗濯乾燥機60の場合、乾燥対象物の量および重量はさまざまであるとともに、乾燥運転初期と終了間際とでは重量が変化する。そして、乾燥運転時にドラム3が回転するとともに振動し、チョーク部25を構成する水槽前部2aとドラム前部3aとの隙間の寸法が変化する可能性がある。また、構造上、製造時の寸法バラツキが避けられない。さらに、マイクロ波の周波数が運転状況により変化する可能性もある。段差チョークの寸法または形状の工夫において、運転時の寸法変化および製造バラツキを考慮されてもよい。また、マイクロ波の周波数が運転状況により変化する場合を考慮されてもよい。したがって、段差チョークによれば、マイクロ波の漏洩を防止する性能が、より向上する。このように、ドラム式洗濯乾燥機60において、複数段による漏洩防止構造はきわめて有効である。
また、チョーク構造は、反射波を生じさせる溝の空間の少なくとも一部に樹脂を充填して構成されてもよい。これにより、チョーク構造を薄型化または小型化できるので、チョーク部25を構成する水槽前部2aとドラム前部3aとの隙間の寸法を小さくでき、チョーク部25によってドラム3の容積が減少することを抑制できる。
なお、隙間シールド部は、チョーク構造などの反射型のマイクロ波シールドに代えて、誘電体などの吸収型のマイクロ波シールドが設けられてもよい。その他、任意の方式の非接触型のマイクロ波シールドが隙間シールド部として設けられてもよい。
また、隙間シールド部は、接触型のマイクロ波シールドであってもよい。例えば、玉軸受などの点接触のマイクロ波シールドであってもよいし、転がり軸受などの線接触のマイクロ波シールドであってもよい。この場合、接触間隔が遮蔽すべきマイクロ波の波長の半分以下となるように構成してもよい。これにより、マイクロ波の漏洩を更に抑えることができる。また、隙間シールド部は、滑り軸受などの面接触のマイクロ波シールドであってもよい。この場合、柔軟性を有するマイクロ波シールドが隙間シールド部として設けられてもよい。これにより、ドラム3の回転中に隙間の寸法が変化しても、マイクロ波の漏洩を抑えることができる。軸受の潤滑油として、導電性を有する潤滑剤が使用されてもよい。これにより、マイクロ波の漏洩を更に抑えることができる。
また、隙間シールド部は、複数のマイクロ波シールドを含んでもよい。この場合、隙間シールド部は、接触型のマイクロ波シールドのみを含んでもよいし、非接触型のマイクロ波シールドのみを含んでもよいし、接触型のマイクロ波シールドと非接触型のマイクロ波シールドの双方を含んでもよい。また、それぞれのマイクロ波シールドは、反射型のマイクロ波シールドであってもよいし、吸収型のマイクロ波シールドであってもよい。
複数のマイクロ波シールドとする場合、最も内側の隙間シールド部は、反射型のマイクロ波シールドとするのが好ましい。これにより、外側の隙間シールド部として吸収型のマイクロ波シールドを設ける場合であっても、マイクロ波シールドがマイクロ波により加熱されて損傷したり劣化したりするのを抑えることができる。外側の隙間シールド部は、反射型のマイクロ波シールドであってもよいし、吸収型のマイクロ波シールドであってもよい。
以上説明したように、実施の形態2のドラム式洗濯乾燥機60において、マイクロ波の筐体1からの漏洩を抑えるためのシールド部は、少なくとも、扉体5と、開口部19と、水槽前部2aと、カバー部24と、ドラム3を含んで構成される。この構成により、ドラム3が回転し水槽2が振動しても、電磁波の漏洩を抑えることができる。
また、ドラム3は、全体が導電性材料で形成され、シールド部は、ドラム前部3aと水槽前部2aとの間に形成される隙間シールド部を含むように構成されてもよい。隙間シールド部は、チョーク構造(チョーク部25)または軸受で形成されてもよい。これにより、水槽2を樹脂などで形成することができる。つまり、従来品において通常金属により形成されるドラム3をシールド部として使用し、水槽2は樹脂などの安価な材質で形成することができるので、ドラム式洗濯乾燥機60の製造コストを低減させることができる。
また、チョーク部25は、少なくとも、複数チョークまたは段差チョークのいずれかを含んで構成されてもよい。これにより、電磁波の漏洩を抑える性能が向上する。
また、チョーク部25は、溝の空間の少なくとも一部に樹脂を充填して構成されてもよい。これにより、チョーク部25を薄型化または小型化できる。
(実施の形態3)
図9は、本開示の乾燥機の実施の形態3に係るドラム式洗濯乾燥機の構成を概略的に示す縦断面図である。実施の形態3に係るドラム式洗濯乾燥機60は、図1に示した実施の形態1に係るドラム式洗濯乾燥機60と比較して、カバー部24を省略し、水槽蓋15を備える。水槽蓋15は、外槽である水槽2の蓋であり、外槽蓋の一例である。その他の構成および動作は、実施の形態1と同様である。実施の形態1と異なる点について主に説明する。
水槽蓋15は、水槽2の水槽開口部2cに設けられる。図示しないが、水槽蓋15は、扉体5の開閉に連動して開閉動作を行うように構成されてもよい。例えば、水槽蓋15と扉体5との接続部など、連動させるためのリンク機構などが必要になるが、使用者は、扉体5を開けるだけでドラム3に対して洗濯物を出し入れすることができるため、使い勝手が向上する。
水槽開口部2cの開口縁には、全周にわたって水槽蓋15が密着するように、弾性を有する筒状の水封部材23が設けられている。使用者が水槽蓋15を閉じると、水封部材23が水槽蓋15によって押圧され、弾性変形することによって、水槽2の機外に対する水密性が確保される。
図10は、実施の形態3に係るドラム式洗濯乾燥機60のシールド部の構成を示す。図10は、図9に示した実施の形態3に係るドラム式洗濯乾燥機60の構成のうち、一部の構成を省略した図である。図10において、シールド部を構成する部材に斜線を付している。実施の形態3のドラム式洗濯乾燥機60では、シールド部は、水槽蓋15と、水槽開口部2cを含む水槽前部2aと、水槽後部2bを含んで構成される。
水槽蓋15、水槽前部2a、および水槽後部2bは、マイクロ波を反射または吸収することが可能な金属などの導電性材料を含む。水槽蓋15、水槽前部2a、または水槽後部2bは、全体が導電性材料などの電磁波遮蔽材料で形成されてもよい。水槽蓋15、水槽前部2a、または水槽後部2bは、樹脂などの材料で形成され、内表面または外表面に導電性材料のメッキ層が設けられてもよい。水槽蓋15、水槽前部2a、または水槽後部2bは、樹脂などの材料で形成され、内表面、外表面、または内部に電磁波遮蔽材料の層が設けられてもよい。
本実施の形態では、筐体1の開口部19と水槽2の水槽前部2aとは分離され、水槽前部2aに水槽蓋15が設けられ、水槽2は、水封部材23で水密性を確保される。これにより、筐体1の開口部19および扉体5は、ドラム3の回転により振動する水槽2から分離され、水槽2の振動が伝達しにくいようにすることができる。また、筐体1と開口部19および扉体5においては、マイクロ波の漏洩を防止するための構成は必要とされない。すなわち、この構成により、ドラム3が回転して水槽2が振動しても、電磁波の漏洩を抑えることが可能なドラム式洗濯乾燥機60を提供することができる。本実施の形態では、振動する部分と振動しない部分との隙間からのマイクロ波の漏洩に配慮する必要がないので、電磁波の漏洩を抑えることが可能なドラム式洗濯乾燥機60を低コストで製造することができる。
なお、水槽蓋15においても、マイクロ波が漏洩しない程度の隙間であれば、寸法誤差や振動などにより隙間が生じてもよい。
筐体1の扉体5は、必ずしも設けられる必要はない。水槽2の振動が使用者に悪影響を与えないように筐体1の開口部19が構成されていればよい。また、水槽開口部2cに設けられた水槽蓋15に代えて、ドラム3のドラム開口部3cに扉体が設けられてもよい。この場合、マイクロ波は、ドラム3の回転軸の内部を通してドラム3内に照射され、ドラム開口部3cに設けられた扉体を含むドラム3全体がシールド部を構成してもよい。このとき、ドラム開口部3cに設けられた扉体は、ドラム3とともに回転するので、回転を停止したときに扉体の開閉方向がまちまちになって使用者の使い勝手が悪化することが考えられる。これを防止するために、制御装置20は、ドラム3を所定の位置で回転停止させ、そのときの扉体の開閉方向がほぼ一様となるように構成されることが望ましい。
以上説明したように、実施の形態3のドラム式洗濯乾燥機60において、マイクロ波の筐体からの漏洩を抑えるためのシールド部は、少なくとも、水槽蓋15と、水槽前部2aと、水槽後部2bを含んで構成される。この構成により、水槽2が振動しても、電磁波の漏洩を抑えることができるとともに、ドラム式洗濯乾燥機60を低コストで製造することができる。
また、水槽蓋15は、扉体5の開閉に連動して開閉するように構成されてもよい。これにより、使用者の使い勝手が向上する。
(実施の形態4)
図11は、本開示の乾燥機の実施の形態4に係るドラム式洗濯乾燥機の構成を概略的に示す縦断面図である。実施の形態4に係るドラム式洗濯乾燥機60は、図7に示した実施の形態2に係るドラム式洗濯乾燥機60の構成と比較して、カバー部24を省略し、水槽蓋15を備える。あるいは、図9に示した実施の形態3に係るドラム式洗濯乾燥機60の構成に加えて、チョーク部25を備える。その他の構成および動作は、実施の形態1~3と同様である。実施の形態1~3と異なる点について主に説明する。
図12は、実施の形態4に係るドラム式洗濯乾燥機60のシールド部の構成を示す。図12は、図11に示した実施の形態4に係るドラム式洗濯乾燥機60の構成のうち、一部の構成を省略した図である。図12において、シールド部を構成する部材に斜線を付している。実施の形態4のドラム式洗濯乾燥機60では、シールド部は、水槽蓋15と、水槽前部2aと、ドラム3を含んで構成される。
ドラム3は、マイクロ波を反射または吸収することが可能な金属などの導電性材料を含む。ドラム3は、全体が導電性材料などの電磁波遮蔽材料で形成されてもよい。ドラム3は、樹脂などの材料で形成され、内表面または外表面に導電性材料のメッキ層が設けられてもよい。ドラム3は、樹脂などの材料で形成され、内表面、外表面、または内部に電磁波遮蔽材料の層が設けられてもよい。ドラム後部3bには、水および空気が通過可能な孔が多数設けられるが、これらの孔は、マイクロ波が漏洩しない程度の大きさで形成される。
実施の形態4のドラム式洗濯乾燥機60では、実施の形態3のドラム式洗濯乾燥機60と異なり、水槽後部2bではなくドラム3によりシールド部を構成するので、水槽前部2aとドラム前部3aとの間に隙間が生じる。したがって、この隙間からマイクロ波が漏洩するのを防ぐために、隙間シールド部が設けられる。隙間シールド部の一例として、非接触型のマイクロ波シールドであるチョーク構造があり、例えば、水槽前部2aとドラム前部3aとの間にチョーク部25が形成される。チョーク部25の構造としては、電子レンジなどの技術分野において知られている任意のチョーク構造を採用可能である。隙間シールド部の詳細については、実施の形態2と同様である。
以上説明したように、実施の形態4のドラム式洗濯乾燥機60において、マイクロ波の筐体からの漏洩を抑えるためのシールド部は、少なくとも、水槽蓋15と、水槽前部2aと、ドラム3を含んで構成される。この構成により、水槽2が振動しても、電磁波の漏洩を抑えることができる。
また、従来品において通常金属により形成されるドラム3をシールド部として使用し、水槽2は樹脂などの安価な材質で形成することができるので、ドラム式洗濯乾燥機60の製造コストを低減させることができる。
(実施の形態5)
図13は、本開示の乾燥機の実施の形態5に係る縦型洗濯乾燥機70の構成を概略的に示す縦断面図である。本実施の形態の縦型洗濯乾燥機70は、ドラム3の回転軸が縦方向に構成され、ドラム3の底位置に、洗濯物と洗浄水を攪拌するためのパルセータ14を備える。その他の構成および動作は、実施の形態1、3のドラム式洗濯乾燥機60と同様である。実施の形態1、3と異なる点について主に説明する。
なお、本実施の形態の縦型洗濯乾燥機70では、ドラム3の回転軸が鉛直になるので、実施の形態1または実施の形態3で説明したドラム式洗濯乾燥機60の水槽2およびドラム3の「前」方向は「上」方向になり、「後、背」方向は「下、底」方向になる。図1~6、図9~10に示した実施の形態1、3のドラム式洗濯乾燥機60の水槽2およびドラム3を右方向に90度回転すれば、縦型洗濯乾燥機70に適用できる。
本実施の形態の縦型洗濯乾燥機70においては、ドラム3は回転せずに、パルセータ14が正方向および逆方向に回転することによって、ドラム3内に収容された洗濯物に対し、撹拌もみ洗浄、すすぎ、および乾燥を行う。
図14は、実施の形態5に係る縦型洗濯乾燥機70のシールド部の構成を示す。図14は、図13に示した実施の形態5に係る縦型洗濯乾燥機70の構成のうち、一部の構成を省略した図である。図14において、シールド部を構成する部材に斜線を付している。実施の形態5の縦型洗濯乾燥機70では、シールド部は、水槽蓋15と、水槽開口部2cを含む水槽前部2aと、水槽後部2bを含んで構成される。
本実施の形態の縦型洗濯乾燥機70も、実施の形態1、3のドラム式洗濯乾燥機60と同様に、水槽2が振動しても、マイクロ波の漏洩を抑えることができる。
(実施の形態6)
図15は、本開示の乾燥機の実施の形態6に係るドラム式洗濯乾燥機60の構成を概略的に示す縦断面図である。本実施の形態のドラム式洗濯乾燥機60は、筐体1およびドラム3の振動を抑制するための防振機構、カバー部24および水封部材23の構成が実施の形態1のドラム式洗濯乾燥機60と異なる。その他の構成および動作は、実施の形態1と同様である。実施の形態1と異なる点について主に説明する。
実施の形態6のドラム式洗濯乾燥機60では、筐体1の前面に、開口部19と、開口部19を開閉する扉体5が設けられる。洗浄水が溜められる有底円筒形状に構成された水槽2を筐体1の内部に備える。水槽2は、筐体1の開口部19に対向する位置に設けられた水槽開口部2cと開口部19とが固着されることによって筐体1に固定される。なお、水槽2の底面(図15において筐体1の背面に対向する面)は、複数の部材で構成される。この詳細については、後述する。
筐体1の開口部19の内側全周にわたって、弾性を有する筒状のドアパッキン23aが設けられている。使用者は、扉体5を開くことによって、ドラム3に対して洗濯物を出し入れすることができる。使用者が扉体5を閉じると、ドアパッキン23aが扉体5によって押圧され、弾性変形することによって、水槽2の機外に対する水密性が確保される。
水槽2は、水槽開口部2cを有する水槽前部2aと、水槽前部2aより後方に設けられた水槽後部2bとを有する。水槽前部2aは、円筒の頂面部分および側面部分に加えて底面部分の側面側の一部を含んでもよい。その場合、水槽後部2bは、底面部分の中央側の残りの部分であってもよい。
ドラム前部3aは、ドラム3の頂面部分および側面部分に加えて底面部分の側面側の一部を含んでもよい。その場合、ドラム後部3bは、底面部分の回転軸側の残りの部分であってもよい。
ドラム3の底面には、ドラム3を回転駆動するドラム駆動部6が取り付けられている。ドラム駆動部6は、駆動モータ6aと、ドラム3と駆動モータ6aとを連結する回転シャフト6bと、回転シャフト6bを支持するベアリング部6cと、を有する。ベアリング部6cは、複数のベアリングで回転シャフト6bを支持するように構成される。駆動モータ6aは、ドラム3を回転軸まわりに正方向および逆方向に回転させる。ドラム式洗濯乾燥機60は、駆動モータ6aの駆動によるドラム3の回転によって、ドラム3内に収容された洗濯物に対し、撹拌たたき洗浄、すすぎ、脱水、および乾燥を行う。
次に、水槽後部2bに含まれる水槽2の底面の構成、および、ドラム3および筐体1の振動を抑制する防振機構40について説明する。まず、水槽2の底面は、前述したように、複数の部材により構成される。つまり、水槽2の底面そのものは、側面側を残して中央側は開口され、その開口部分に防振機構40の一部が組み込まれる。防振機構40は、モータ支持部26と、モータ支持部26と筐体1との間に設けられる複数のダンパ(下ダンパ4aと上ダンパ4b)と、柔軟性を有する水封部材23と、を含む。モータ支持部26には、ドラム駆動部6が固定される。モータ支持部26は、水槽2の底面の開口部分に位置するとともに、柔軟性を有し水密的に設けられる水封部材23を介して開口を塞ぐように設けられる。このように、水槽2の底面は、モータ支持部26および水封部材23を含んで構成される。
複数のダンパは、筐体1からモータ支持部26を介して、ドラム駆動部6およびドラム3を支持する。複数のダンパは、モータ支持部26の左右下部を筐体1の底部から支持する2本の下ダンパ4aと、モータ支持部26の上部を筐体1の後部から支持する上ダンパ4bと、が設けられる。ドラム3は、特に高速で回転するとき、ドラム3内の洗濯物の偏りなどに起因して複雑な振れ回り現象を発生する。それにより発生する振動は、ドラム駆動部6を介してモータ支持部26に伝わる。このとき、下ダンパ4aは、モータ支持部26の主に上下および左右の振動を吸収し、上ダンパ4bは、モータ支持部26の主に前後の振動を吸収する。これによって、ドラム3の振動を減衰させるとともに、筐体1への振動伝達を抑制する。
このように構成される防振機構40により、洗濯物を収容して回転するドラム3の振動は、モータ支持部26まで伝わるが、筐体1への振動伝達は、下ダンパ4aおよび上ダンパ4bにより抑制され、筐体1に固定される水槽2への振動伝達は、水封部材23により抑制される。
なお、この下ダンパ4aには、布量検知部(図示せず)が取り付けられてもよい。布量検知部は、ドラム3内の衣類などによる重量変化によって、下ダンパ4aの軸が上下に変位する変位量を検知する。ドラム式洗濯乾燥機60は、この布量検知部によって検知された変位量に基づいて、ドラム3内の衣類の量を検知する。
また、ダンパの位置および本数、並びにモータ支持部26の形状は、特に限定されるものではない。要するに、回転するドラム3等の荷重を確実に支え、あらゆる方向の振動を的確に減衰することができればよい。
図16は、実施の形態6に係るドラム式洗濯乾燥機60のシールド部の構成を示す。図16は、図15に示した実施の形態6に係るドラム式洗濯乾燥機60の構成のうち、一部の構成を省略した図である。図16において、シールド部を構成する部材に斜線を付している。実施の形態6のドラム式洗濯乾燥機60では、シールド部は、扉体5と、開口部19と、水槽前部2aと、カバー部24と、水槽後部2bを含んで構成される。カバー部24は、水槽後部2bに含まれてもよい。カバー部24は、水封部材23より水槽2の外側で水封部材23に並行して、水封部材23を覆うように設けられる。
本実施の形態では、水槽2の底面は、モータ支持部26および水封部材23を含んで構成され、水封部材23が水密性を確保するとともに、水封部材23は、電磁波遮蔽材料で形成されたカバー部24により覆われる。カバー部24は、導電性および柔軟性を有する面材で構成される。これにより、筐体1および少なくとも水槽前部2aを、ドラム3の回転により振動するモータ支持部26から分離して、ドラム3の振動が筐体1に伝達しにくいようにすることができる。したがって、水封部材23が設けられる水槽2の底面の隙間が振動により広がって、その隙間からマイクロ波が漏洩するのを抑えることができる。つまり、導電性および柔軟性を有するカバー部24が設けられることによって、ドラム3が回転するとともに振動し、これによりモータ支持部26および水槽2が振動しても、電磁波を照射することにより乾燥対象物を乾燥する際の電磁波の漏洩を抑えることが可能なドラム式洗濯乾燥機60を提供することができる。
また、マイクロ波照射部30を、振動が小さい筐体1または水槽2に設置することができるので、マグネトロンなどのマイクロ波発振器を振動から保護することができ、マイクロ波の発振性能や耐久性を向上させることができる。マイクロ波照射部30の構成のうち、マイクロ波発振器、導波管など、一部の構成が筐体1または水槽2に設置されてもよい。
カバー部24は、柔軟性を有する面材で構成される。これにより、加工および取り付けを容易にすることができるので、製造コストを低減させることができる。面材の一端は水槽2の底面の開口全周に固定され、他端はモータ支持部26に固定される。面材は、ベルトなどの別の面材により固定されてもよいし、ワイヤーなどの線材により固定されてもよい。この場合、面材の外側からベルトやワイヤーなどにより面材を押さえることにより面材を固定してもよい。これにより、面材を固定するための構成を簡素化し、製造コストを低減させることができる。また、面材の端を袋状に形成し、その袋の中にベルトやワイヤーなどを通すことにより面材を固定してもよい。これにより、面材を固定するための作業を簡素化し、製造コストを低減させることができるとともに、接点の安定性を向上させることができる。
カバー部24は、伸縮性を有する材料により中心側に空間を有するドーナツ状に構成されてもよい。この場合、カバー部24を構成する面材は、導電性の布またはメッシュ材であってもよい。また、面材は、ひも状の布を編んで形成されてもよい。これにより、ドラム3の振動が筐体1により伝達しにくいようにすることができる。また、加工および取り付けを容易にすることができるので、製造コストを低減させることができる。
カバー部24は、図15に示すように、水封部材23の外側に設けられてもよい。洗濯の際に塩素系漂白剤が使用される場合、塩素を含有する洗浄水がカバー部24に付着すると、塩素によって導電性材料が腐食してしまう可能性がある。しかし、カバー部24を水封部材23の外側に設けることにより、カバー部24に水分が付着するのを防ぐことができるので、カバー部24の電磁波遮蔽性能や耐久性が低下するのを抑えることができる。また、カバー部24の組み込みが容易になるので、製造コストを低減させることができる。
別の例では、カバー部24は、水封部材23の内側に設けられてもよい。これにより、水封部材23に対する電磁波の曝露を抑えることができるので、水封部材23の水密性および気密性や耐久性が低下するのを抑えることができる。例えば、水封部材23の特定の箇所に電磁波が集中して異常過熱が発生する事態を低減させることができる。
さらに別の例では、カバー部24は、水封部材23と兼用されてもよい。この場合、カバー部24を構成する面材は、導電性を有するエラストマーで形成されてもよい。これにより、従来のドラム式洗濯乾燥機と同様に水封部材23のみを組み込むだけで本実施の形態のドラム式洗濯乾燥機60を製造することができるので、部品点数および作業工数を削減し、製造コストを低減させることができる。
つまり、カバー部24は、水封部材23と実質的に同じ位置に設けられていればよく、水封部材23の柔軟性に追随して電磁波が漏洩しないように設けられればよい。
水槽前部2aと水槽後部2bとが別々に製造されて連結される場合、水槽前部2aと水槽後部2bの連結部も、水密性を確保しつつ、マイクロ波の漏洩を抑える必要がある。したがって、この場合、水槽2は、水槽前部2aと水槽後部2bの間に防水部材および導電性部材を挟んで固着されるように構成される。
なお、実施の形態6では、シールド部に水槽後部2bが含まれる場合、水槽2の底面の水封部材23と実質的に同じ位置に柔軟性を有するカバー部24が設けられる構成を説明した。この変形例として、カバー部24に代えて、実施の形態2で説明したようなチョーク構造が設けられてもよい。また、カバー部24に加えてチョーク構造が設けられてもよい。
以上説明したように、実施の形態6のドラム式洗濯乾燥機60において、マイクロ波の筐体1からの漏洩を抑えるためのシールド部は、少なくとも、扉体5と、開口部19と、水槽前部2aと、水槽後部2bを含んで構成される。この構成により、水槽2が振動しても、電磁波の漏洩を抑えることができる。
また、水槽2は、水封部材23と実質的に同じ位置に柔軟性を有するカバー部24が設けられ、カバー部24およびモータ支持部26を含む水槽2全体が導電性材料で形成される。これにより、ドラム式洗濯乾燥機60の製造コストを低減させることができる。また、カバー部24は、導電性および柔軟性を有する面材でドーナツ状に構成される。これにより、ドラム式洗濯乾燥機60の製造コストを低減させることができる。
(実施の形態7)
図17は、本開示の乾燥機の実施の形態7に係るドラム式洗濯乾燥機の構成を概略的に示す縦断面図である。実施の形態7に係るドラム式洗濯乾燥機60は、図15に示した実施の形態6に係るドラム式洗濯乾燥機60の構成に加えて、チョーク部25を備える。その他の構成および動作は、実施の形態1、2および6と同様である。実施の形態1、2および6と異なる点について主に説明する。
図18は、実施の形態7に係るドラム式洗濯乾燥機60のシールド部の構成を示す。図18は、図17に示した実施の形態7に係るドラム式洗濯乾燥機60の構成のうち、一部の構成を省略した図である。図18において、シールド部を構成する部材に斜線を付している。実施の形態7のドラム式洗濯乾燥機60では、シールド部は、扉体5と、開口部19と、水槽前部2aと、ドラム3を含んで構成される。
ドラム3は、マイクロ波を反射または吸収することが可能な金属などの導電性材料を含む。ドラム3は、全体が導電性材料などの電磁波遮蔽材料で形成されてもよい。ドラム3は、樹脂などの材料で形成され、内表面または外表面に導電性材料のメッキ層が設けられてもよい。ドラム3は、樹脂などの材料で形成され、内表面、外表面、または内部に電磁波遮蔽材料の層が設けられてもよい。ドラム後部3bには、水および空気が通過可能な孔が多数設けられるが、これらの孔は、マイクロ波が漏洩しない程度の大きさで形成される。
実施の形態7のドラム式洗濯乾燥機60では、実施の形態6のドラム式洗濯乾燥機60と異なり、水槽後部2bではなくドラム3によりシールド部を構成するので、水槽前部2aとドラム前部3aとの間に隙間が生じる。したがって、この隙間からマイクロ波が漏洩するのを防ぐために、隙間シールド部が設けられる。隙間シールド部の一例として、非接触型のマイクロ波シールドであるチョーク構造があり、例えば、水槽前部2aとドラム前部3aとの間に隙間シールド部の一例であるチョーク部25が形成される。チョーク部25の構造としては、電子レンジなどの技術分野において知られている任意のチョーク構造を採用可能である。隙間シールド部の詳細については、実施の形態2と同様である。
以上説明したように、実施の形態7のドラム式洗濯乾燥機60において、マイクロ波の筐体1からの漏洩を抑えるためのシールド部は、少なくとも、扉体5と、開口部19と、水槽前部2aと、ドラム3を含んで構成される。この構成により、ドラム3が回転して振動しても、電磁波の漏洩を抑えることができる。
また、ドラム3は、全体が導電性材料で形成され、シールド部は、ドラム前部3aと水槽前部2aとで形成される隙間シールド部を含むように構成されてもよい。隙間シールド部は、チョーク構造(チョーク部25)または軸受で形成されてもよい。これにより、水槽2を樹脂などで形成することができる。つまり、従来品において通常金属により形成されるドラム3をシールド部として使用し、水槽2は樹脂などの安価な材質で形成することができるので、ドラム式洗濯乾燥機60の製造コストを低減させることができる。
(他の実施の形態)
以上のように、本出願において開示する技術の例示として、実施の形態1~7を説明した。しかしながら、本開示における技術は、これに限定されず、変更、置き換え、付加、省略などを行った実施の形態にも適用できる。また、上記実施の形態1~7で説明した各構成要素を組み合わせて、新たな実施の形態とすることも可能である。
そこで、以下、他の実施の形態を例示する。
実施の形態5では、実施の形態3のドラム式洗濯乾燥機60のドラム3の回転軸を鉛直にした縦型洗濯乾燥機70を説明した。これと同様に、実施の形態1のドラム式洗濯乾燥機60のドラム3の回転軸を鉛直にした縦型洗濯乾燥機も可能である。この場合、シールド部は、少なくとも、扉体5と、開口部19と、水槽前部2aと、カバー部24と、水槽後部2bを含んで構成される。
また、実施の形態2のドラム式洗濯乾燥機60のドラム3の回転軸を鉛直にした縦型洗濯乾燥機も可能である。この場合、シールド部は、少なくとも、扉体5と、開口部19と、水槽前部2aと、カバー部24と、ドラム3を含んで構成される。また、実施の形態4のドラム式洗濯乾燥機60のドラム3の回転軸を鉛直にした縦型洗濯乾燥機も可能である。この場合、シールド部は、少なくとも、水槽蓋15と、水槽前部2aと、ドラム3を含んで構成される。
また、実施の形態6のドラム式洗濯乾燥機60のドラム3の回転軸を鉛直にした縦型洗濯乾燥機も可能である。この場合、シールド部は、少なくとも、扉体5と、開口部19と、水槽前部2aと、水槽後部2bを含んで構成される。また、実施の形態7のドラム式洗濯乾燥機60のドラム3の回転軸を鉛直にした縦型洗濯乾燥機も可能である。この場合、シールド部は、少なくとも、扉体5と、開口部19と、水槽前部2aと、ドラム3を含んで構成される。
以上に記載した縦型洗濯乾燥機は、実施の形態1~4および6~7のドラム式洗濯乾燥機60と同様に、水槽2が振動しても、マイクロ波の漏洩を抑えることができる。
実施の形態1~7では、乾燥機の一例として、ドラム式洗濯乾燥機60および縦型洗濯乾燥機70を説明した。乾燥機は、その他の形式の洗濯乾燥機であってもよい。また、乾燥機は、洗濯機能を有しない乾燥専用機であってもよい。この場合、水槽2に代えて、ドラム3の外側に外槽が設けられてもよい。また、本開示の技術は、衣類以外の乾燥対象物を乾燥する乾燥機にも適用可能である。
本開示は、電磁波を照射することにより乾燥対象物を乾燥する際の電磁波の漏洩を抑える技術を提供する。そして、漏洩抑制技術を複数組み合わせて2重、3重に構成することは、漏洩抑制向上に効果的である。例えば、実施の形態1の構成と実施の形態2の構成とを、そのまま組み合わせることができる。この構成によれば、水槽2とドラム3との隙間に漏洩する電磁波を抑制できるとともに、水槽2からの電磁波漏洩をさらに抑制することができる。他の任意の実施の形態の組み合わせについても同様である。
上記の実施の形態において、水槽は、筐体とは分離されて弾性的に支持されてもよい。この態様によると、乾燥時にドラムを回転させたときに振動が筐体に伝達しにくいようにすることができるので、振動により生じる隙間から電磁波が漏洩するのを抑えることができる。
上記の実施の形態において、マイクロ波照射部は、水槽とは分離された筐体に設置されてもよい。この態様によると、マイクロ波照射部の構成を振動から保護することができるので、マイクロ波の照射性能や耐久性を向上させることができる。
なお、上述の実施の形態は、本開示における技術を例示するためのものであるから、請求の範囲またはその均等の範囲において種々の変更、置き換え、付加、省略などを行うことができる。
本開示は、衣類などの乾燥対象物を乾燥する乾燥機に利用可能である。
1 筐体、2 水槽(外槽)、2a 水槽前部(外槽前部)、2b 水槽後部(外槽後部)、2c 水槽開口部(外槽開口部)、3 ドラム、3a ドラム前部、3b ドラム後部、3c ドラム開口部、4 ダンパ、4a 下ダンパ、4b 上ダンパ、5 扉体、6 ドラム駆動部、6a 駆動モータ、6b 回転シャフト、6c ベアリング部、7 循環風路、8 吹出口、9 排出口、10 排水弁、11 排水管、12 給水弁、13 給水管、14 パルセータ、15 水槽蓋(外槽蓋)、16 送風ファン、17 ヒータ、18 流入温度検知部、19 開口部、20 制御装置、21 除湿部、22 リントフィルタ、23 水封部材、23a ドアパッキン、24 カバー部、25 チョーク部(隙間シールド部)、26 モータ支持部、30 マイクロ波照射部、32 マイクロ波照射口、40 防振機構、47 水槽後部側連結部端面、48 水槽前部側連結部端面、49 防水部材収容部、50 導電性部材収容部、51 防水部材、52 導電性部材、53 防水部材接触部、54 導電性部材接触部、60 ドラム式洗濯乾燥機、70 縦型洗濯乾燥機。

Claims (18)

  1. 筐体と、
    前記筐体の内部に設けられる外槽と、
    前記外槽の内部に回転可能に設けられ、乾燥対象物を収容するドラムと、
    前記ドラム内の乾燥対象物にマイクロ波を照射するマイクロ波照射部と、
    を備え、
    前記筐体は、
    前面に設けられた開口部と、
    前記開口部を開閉する扉体と、
    を有し、
    前記外槽は、
    前記開口部に対向する外槽開口部を有する外槽前部と、
    前記外槽前部より後方の外槽後部と、
    を有し、
    前記マイクロ波の前記筐体からの漏洩を抑えるためのシールド部は、少なくとも、前記扉体と、前記開口部と、前記外槽前部と、前記開口部と前記外槽前部の間の空間を覆うカバー部と、前記ドラムを含んで構成され、前記外槽後部は樹脂で形成される
    乾燥機。
  2. 筐体と、
    前記筐体の内部に設けられる外槽と、
    前記外槽の内部に回転可能に設けられ、乾燥対象物を収容するドラムと、
    前記ドラム内の乾燥対象物にマイクロ波を照射するマイクロ波照射部と、
    を備え、
    前記筐体は、前面または上面に設けられる開口部を有し、
    前記外槽は、
    前記開口部に対向する外槽開口部を有する外槽前部と、
    前記外槽前部より後方の外槽後部と、
    前記外槽開口部を開閉する外槽蓋と、
    を有し、
    前記マイクロ波の前記筐体からの漏洩を抑えるためのシールド部は、少なくとも、前記外槽蓋と、前記外槽前部と、前記ドラムを含んで構成され、前記外槽後部は樹脂で形成される
    乾燥機。
  3. 筐体と、
    前記筐体の内部に固定して設けられる外槽と、
    前記外槽の内部に回転可能に設けられ、乾燥対象物を収容するドラムと、
    前記ドラムを回転駆動するドラム駆動部と、
    前記ドラム駆動部を弾性支持する防振機構と、
    前記ドラム内の乾燥対象物にマイクロ波を照射するマイクロ波照射部と、
    を備え、
    前記筐体は、前面に設けられる開口部と、前記開口部を開閉する扉体と、を有し、
    前記外槽は、前記開口部に対向する外槽開口部を有する外槽前部と、前記外槽前部より後方の外槽後部と、を有し、
    前記ドラム駆動部は、駆動モータを有し、
    前記防振機構は、前記ドラム駆動部が固定されるモータ支持部と、前記モータ支持部と前記筐体との間に設けられるダンパと、柔軟性を有する水封部材と、を含み、
    前記外槽の底面は、前記モータ支持部および水密的に設けられる前記水封部材を含んで構成され、
    前記マイクロ波の前記筐体からの漏洩を抑えるためのシールド部は、少なくとも、前記扉体と、前記開口部と、前記外槽前部と、前記ドラムを含んで構成され、前記外槽後部は樹脂で形成される
    乾燥機。
  4. 筐体と、
    前記筐体の内部に固定して設けられる外槽と、
    前記外槽の内部に回転可能に設けられ、乾燥対象物を収容するドラムと、
    前記ドラムを回転駆動するドラム駆動部と、
    前記ドラム駆動部を弾性支持する防振機構と、
    前記ドラム内の乾燥対象物にマイクロ波を照射するマイクロ波照射部と、
    を備え、
    前記筐体は、前面に設けられる開口部と、前記開口部を開閉する扉体と、を有し、
    前記外槽は、前記開口部に対向する外槽開口部を有する外槽前部と、前記外槽前部より後方の外槽後部と、を有し、
    前記ドラム駆動部は、駆動モータを有し、
    前記防振機構は、前記ドラム駆動部が固定されるモータ支持部と、前記モータ支持部と前記筐体との間に設けられるダンパと、柔軟性を有する水封部材と、を含み、
    前記外槽の底面は、前記モータ支持部および水密的に設けられる前記水封部材を含んで構成され、
    前記マイクロ波の前記筐体からの漏洩を抑えるためのシールド部は、少なくとも、前記扉体と、前記開口部と、前記外槽前部と、前記外槽後部とを含んで構成され、
    前記外槽は、前記水封部材と実質的に同じ位置に柔軟性を有するカバー部が設けられ、前記カバー部および前記モータ支持部を含む前記外槽全体が導電性材料で形成され
    燥機。
  5. 前記外槽は、前記外槽前部と前記外槽後部との間に防水部材および導電性部材を挟んで固着される
    請求項に記載の乾燥機。
  6. 前記ドラムは、
    前記開口部に対向するドラム開口部を有するドラム前部と、
    前記ドラム前部より後方のドラム後部と、
    を有し
    記ドラムは、全体が導電性材料で形成され、
    前記シールド部は、前記ドラム前部と前記外槽前部との間に形成される隙間シールド部を含む
    請求項1に記載の乾燥機。
  7. 前記隙間シールド部は、チョーク構造または軸受で形成される
    請求項に記載の乾燥機。
  8. 前記隙間シールド部がチョーク構造の場合、前記チョーク構造は、少なくとも、複数チョークまたは段差チョークのいずれかを含んで構成される
    請求項に記載の乾燥機。
  9. 前記隙間シールド部がチョーク構造の場合、前記チョーク構造は、溝の空間の少なくとも一部に樹脂を充填して構成される
    請求項またはに記載の乾燥機。
  10. 前記開口部を開閉する扉体を有し、
    前記外槽蓋は、前記扉体の開閉に連動して開閉するように構成される
    請求項2に記載の乾燥機。
  11. 筐体と、
    前記筐体の内部に設けられる外槽と、
    前記外槽の内部に回転可能に設けられ、乾燥対象物を収容するドラムと、
    前記ドラム内の乾燥対象物にマイクロ波を照射するマイクロ波照射部と、
    を備え、
    前記筐体は、
    前面に設けられた開口部と、
    前記開口部を開閉する扉体と、
    を有し、
    前記外槽は、
    前記開口部に対向する外槽開口部を有する外槽前部と、
    前記外槽前部より後方の外槽後部と、
    を有し、
    前記マイクロ波の前記筐体からの漏洩を抑えるためのシールド部は、少なくとも、前記扉体と、前記開口部と、前記外槽前部と、前記開口部と前記外槽前部の間の空間を覆うカバー部と、を含み、さらに、前記外槽後部または前記ドラムを含んで構成され、
    前記カバー部は、導電性および柔軟性を有する面材で筒状に構成され
    燥機。
  12. 筐体と、
    前記筐体の内部に設けられる外槽と、
    前記外槽の内部に回転可能に設けられ、乾燥対象物を収容するドラムと、
    前記ドラム内の乾燥対象物にマイクロ波を照射するマイクロ波照射部と、
    を備え、
    前記筐体は、
    前面に設けられた開口部と、
    前記開口部を開閉する扉体と、
    を有し、
    前記外槽は、
    前記開口部に対向する外槽開口部を有する外槽前部と、
    前記外槽前部より後方の外槽後部と、
    を有し、
    前記マイクロ波の前記筐体からの漏洩を抑えるためのシールド部は、少なくとも、前記扉体と、前記開口部と、前記外槽前部と、前記開口部と前記外槽前部の間の空間を覆うカバー部と、を含み、さらに、前記外槽後部または前記ドラムを含んで構成され、
    前記カバー部は、導電性を有する面材で蛇腹筒状に構成され
    燥機。
  13. 筐体と、
    前記筐体の内部に固定して設けられる外槽と、
    前記外槽の内部に回転可能に設けられ、乾燥対象物を収容するドラムと、
    前記ドラムを回転駆動するドラム駆動部と、
    前記ドラム駆動部を弾性支持する防振機構と、
    前記ドラム内の乾燥対象物にマイクロ波を照射するマイクロ波照射部と、
    を備え、
    前記筐体は、前面に設けられる開口部と、前記開口部を開閉する扉体と、を有し、
    前記外槽は、前記開口部に対向する外槽開口部を有する外槽前部と、前記外槽前部より後方の外槽後部と、を有し、
    前記ドラム駆動部は、駆動モータを有し、
    前記防振機構は、前記ドラム駆動部が固定されるモータ支持部と、前記モータ支持部と前記筐体との間に設けられるダンパと、柔軟性を有する水封部材と、を含み、
    前記外槽の底面は、前記モータ支持部および水密的に設けられる前記水封部材を含んで構成され、
    前記マイクロ波の前記筐体からの漏洩を抑えるためのシールド部は、少なくとも、前記扉体と、前記開口部と、前記外槽前部と、前記外槽後部とを含んで構成され、
    前記外槽は、前記水封部材と実質的に同じ位置に柔軟性を有するカバー部が設けられ、前記カバー部および前記モータ支持部を含む前記外槽全体が導電性材料で形成され、
    前記カバー部は、導電性および柔軟性を有する面材でドーナツ状に構成され
    燥機。
  14. 筐体と、
    前記筐体の内部に固定して設けられる外槽と、
    前記外槽の内部に回転可能に設けられ、乾燥対象物を収容するドラムと、
    前記ドラムを回転駆動するドラム駆動部と、
    前記ドラム駆動部を弾性支持する防振機構と、
    前記ドラム内の乾燥対象物にマイクロ波を照射するマイクロ波照射部と、
    を備え、
    前記筐体は、前面に設けられる開口部と、前記開口部を開閉する扉体と、を有し、
    前記外槽は、前記開口部に対向する外槽開口部を有する外槽前部と、前記外槽前部より後方の外槽後部と、を有し、
    前記ドラム駆動部は、駆動モータを有し、
    前記防振機構は、前記ドラム駆動部が固定されるモータ支持部と、前記モータ支持部と前記筐体との間に設けられるダンパと、柔軟性を有する水封部材と、を含み、
    前記外槽の底面は、前記モータ支持部および水密的に設けられる前記水封部材を含んで構成され、
    前記マイクロ波の前記筐体からの漏洩を抑えるためのシールド部は、少なくとも、前記扉体と、前記開口部と、前記外槽前部と、前記外槽後部とを含んで構成され、
    前記外槽は、前記水封部材と実質的に同じ位置に柔軟性を有するカバー部が設けられ、前記カバー部および前記モータ支持部を含む前記外槽全体が導電性材料で形成され、
    前記カバー部は、少なくとも、前記水封部材の外側または内側のいずれかに設けられ
    燥機。
  15. 筐体と、
    前記筐体の内部に固定して設けられる外槽と、
    前記外槽の内部に回転可能に設けられ、乾燥対象物を収容するドラムと、
    前記ドラムを回転駆動するドラム駆動部と、
    前記ドラム駆動部を弾性支持する防振機構と、
    前記ドラム内の乾燥対象物にマイクロ波を照射するマイクロ波照射部と、
    を備え、
    前記筐体は、前面に設けられる開口部と、前記開口部を開閉する扉体と、を有し、
    前記外槽は、前記開口部に対向する外槽開口部を有する外槽前部と、前記外槽前部より後方の外槽後部と、を有し、
    前記ドラム駆動部は、駆動モータを有し、
    前記防振機構は、前記ドラム駆動部が固定されるモータ支持部と、前記モータ支持部と前記筐体との間に設けられるダンパと、柔軟性を有する水封部材と、を含み、
    前記外槽の底面は、前記モータ支持部および水密的に設けられる前記水封部材を含んで構成され、
    前記マイクロ波の前記筐体からの漏洩を抑えるためのシールド部は、少なくとも、前記扉体と、前記開口部と、前記外槽前部と、前記外槽後部とを含んで構成され、
    前記外槽は、前記水封部材と実質的に同じ位置に柔軟性を有するカバー部が設けられ、前記カバー部および前記モータ支持部を含む前記外槽全体が導電性材料で形成され、
    前記カバー部は、前記水封部材で兼用され
    燥機。
  16. 前記面材は、導電性を有する布またはメッシュ材で形成される
    請求項1~1のいずれか1項に記載の乾燥機。
  17. 前記面材は、ひも状の布を編んで形成される
    請求項1に記載の乾燥機。
  18. 前記面材は、導電性を有するエラストマーで形成される
    請求項1、1、1、1、または1に記載の乾燥機。
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