JP7517441B2 - 生体情報取得装置、生体情報取得方法、およびプログラム - Google Patents

生体情報取得装置、生体情報取得方法、およびプログラム Download PDF

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Description

本発明は、生体情報取得装置、システム、生体情報取得方法、および記録媒体に関し、特に、生体検知デバイスから受信した生体データに基づいて、生体情報を取得する生体情報取得装置に関する。
近年、健康管理等を目的として、生体検知デバイスから様々なバイタル信号(以下、生体データと呼ぶ)を受信して、受信した生体データを分析することによって、生体の心身に関する情報(以下、生体情報と呼ぶ)を取得する生体情報取得装置が普及しつつある。
生体情報取得装置が生体データから取得する生体情報の一例には、生体の心拍に基づく脈波の情報がある。脈波の情報は、健康情報そのものの指標としてだけでなく、ストレスなどの内面情報を推定することにも利用できる。
生体検知デバイスの中には、光学式センサを採用しているものがある。例えば、特許文献1には、複数の発光素子と、1つの受光素子とを備えた光学式のセンサモジュールが記載されている。スマートウォッチまたはデータロガーなどのスマートデバイスは、生体検知デバイスの一例である。
生体検知デバイスは、リストバンド型(腕時計型とも呼ぶ)を採用している例が多い。リストバンド型の生体検知デバイスは、生体への装着が簡単であるためである。しかしながら、リストバンド型の生体検知デバイスは、生体の年齢および体型などの影響を受けやすいというデメリットを持つ。具体的には、リストバンド型の生体検知デバイスの多くは、成人男性向けの仕様になっているため、ユーザが女性であったり、老人であったり、年少者であったりする場合、生体検知デバイスとユーザの腕との間に隙間が生じて、正確な生体データを検知することが困難になる。
一方、皮膚に直接貼り付けられる貼付型の生体検知デバイスは、リストバンド型の生体検知デバイスよりも皮膚への密着度が大きいため、皮膚への負担が少ないこと、および、データ欠損が少ないことなどが利点として期待されており、現在でも多くの開発が行われている。
以上のように、人体の生体データを取得するための生体検知デバイスとしては、装着の簡便性からはリストバンド型が、得られるデータの正確性からは貼付型が選択され、どちらも多くの研究開発が進められている。
国際公開第2019/181268号 特開2008-289807号公報 特開2012-019926号公報 実開昭63-195811号公報
特許文献1に記載の関連する技術においては、互いに異なる波長または波長域の光を生体へ投射の光を生体へ投射する複数の光学式センサを用いて、生体データが測定される。しかしながら、測定の対象である生体の組織を構成する要素によって、波長または波長域ごとに、光の吸収率が異なる。
生体の組織の要素による吸収率の高い波長または波長域の光を生体に照射する光学式センサでは、生体データに乗ったノイズが大きくなり、質の高い生体データを得られない。そのため、生体情報取得装置が複数の光学式センサから受信する生体データの間には、品質のばらつきがある。生体情報取得装置は、品質の悪い生体データから、正確な生体情報を取得することが困難である。
本発明は、上記の課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、高品質な生体データから高精度な生体情報を得ることにある。
本発明の一態様に係わる生体情報取得装置は、互いに異なる波長または波長域の光を生体へ投射する複数の光学式センサを用いて、生体データの前測定を行う前測定手段と、前記複数の光学式センサのそれぞれから出力される生体データに基づいて、前記複数の光学式センサがそれぞれ検知した光の強度を比較する比較手段と、前記光の強度の比較結果に基づいて、前記複数の光学式センサのうち1つを選択する選択手段と、前記光の強度の比較結果に基づいて選択した1つの光学式センサを用いて、前記生体データの本測定を行う本測定手段と、前記本測定の結果として得られた前記生体データを分析することによって、生体情報を取得する分析手段とを備えている。
本発明の一態様に係わるシステムは、互いに異なる波長または波長域の光を生体へ投射する複数の光学式センサを用いて、生体データの前測定を行う前測定手段と、前記複数の光学式センサのそれぞれから出力される生体データに基づいて、前記複数の光学式センサがそれぞれ検知した光の強度を比較する比較手段と、前記光の強度の比較結果に基づいて、前記複数の光学式センサのうち1つを選択する選択手段と、前記光の強度の比較結果に基づいて選択した1つの光学式センサを用いて、前記生体データの本測定を行う本測定手段と、前記本測定の結果として得られた前記生体データを分析することによって、生体情報を取得する分析手段とを備えた生体情報取得装置と、前記複数の光学式センサを備えた生体検知デバイスとを備えている。
本発明の一態様に係わる生体情報取得方法は、互いに異なる波長または波長域の光を生体へ投射する複数の光学式センサを用いて、生体データの前測定を行い、前記複数の光学式センサのそれぞれから出力される生体データに基づいて、前記複数の光学式センサがそれぞれ検知した光の強度を比較し、前記光の強度の比較結果に基づいて、前記複数の光学式センサのうち1つを選択し、前記光の強度の比較結果に基づいて選択した1つの光学式センサを用いて、前記生体データの本測定を行い、前記本測定の結果として得られた前記生体データを分析することによって、生体情報を取得することを含む。
本発明の一態様に係わる記録媒体は、互いに異なる波長または波長域の光を生体へ投射する複数の光学式センサを用いて、生体データの前測定を行うことと、前記複数の光学式センサのそれぞれから出力される生体データに基づいて、前記複数の光学式センサがそれぞれ検知した光の強度を比較することと、前記光の強度の比較結果に基づいて、前記複数の光学式センサのうち1つを選択することと、前記光の強度の比較結果に基づいて選択した1つの光学式センサを用いて、前記生体データの本測定を行うことと、前記本測定の結果として得られた前記生体データを分析することによって、生体情報を取得することとをコンピュータに実行させるためのプログラムを格納している。
本発明の一態様によれば、高品質な生体データから高精度な生体情報を得ることができる。
生体検知デバイスおよび生体情報取得装置を備えたシステムの構成を概略的に示す。 実施形態1に係わる生体情報取得装置の構成を示すブロック図である。 実施形態1に係わる生体情報取得装置が生体検知デバイスから取得する生体データの一例を示すグラフである。 実施形態1に係わる生体情報取得装置の動作を示すフローチャートである。 実施形態2に係わる生体検知デバイスの構成の一例を示す。 実施形態2に係わる生体検知デバイスの構成の他の例を示す。 実施形態2に係わる生体検知デバイスの構成のさらに他の例を示す。 実施形態2に係わる生体検知デバイスが備えた光学式センサの構成の一例を示す。 実施形態2に係わる生体検知デバイスが備えた光学式センサの構成の他の例を示す。 実施形態3に係わる生体情報取得装置の動作を示すフローチャートである。 実施形態4に係わる生体情報取得装置の動作を示すフローチャートである。 実施形態5に係わる生体検知デバイスおよび生体情報取得装置を備えたシステムの構成を概略的に示す。 実施形態1から4のいずれかに係わる生体情報取得装置のハードウェア構成の一例を示す。
以下に、実施形態の詳細な説明を記載する。
(全ての実施形態および変形例に共通)
図1は、後述する実施形態1~4およびその変形例に共通のシステム1の構成を概略的に示す。図1に示すように、システム1は、生体検知デバイス100(100A,100B)および生体情報取得装置10を備えている。図1において、生体検知デバイス100(100A、100B)は、のちに説明する生体検知デバイス100、生体検知デバイス100A、生体検知デバイス100Bのいずれかを示す。生体情報取得装置10と、生体検知デバイス100(100A,100B)とは、それぞれの通信機能によって、無線または有線で通信可能である。
生体情報取得装置10は、生体検知デバイス100(100A,100B)に対し、制御信号を送信することによって、以下で説明するように、生体検知デバイス100(100A,100B)を動作させる。
生体検知デバイス100(100A,100B)は、図示しない生体(一例では人間)に対し、光信号を入射する。光信号は、生体の皮膚を透過して、生体内の組織によって、一部は散乱され、また一部は吸収される。そして、散乱または反射された光は、生体から外部へ放出される。生体検知デバイス100(100A,100B)は、生体から外部へ放出された光を検知する。生体検知デバイス100(100A,100B)は、検知した光に基づく生体データ(生体信号とも呼ぶ)を取得して、生体情報取得装置10へ生体データを送信する。
生体情報取得装置10は、生体検知デバイス100(100A,100B)から、生体データを受信して、生体データを分析することによって、生体情報を取得する。生体情報とは、生体の心身に関する情報であり、特に、生体の健康状態に係わる測定可能な指標値である。例えば、生体情報は、脈拍、血流量、血中酸素濃度、脳波、呼吸、血圧、または発汗である。生体情報取得装置10は、このように取得した生体情報を、外部機器(例えばディスプレイ)へ出力してもよい。なお、生体情報取得装置10が実行する具体的な処理の一例について、後述する実施形態1~4で説明する。
〔実施形態1〕
図2~図4を参照して、実施形態1について説明する。
(生体情報取得装置10)
図2は、本実施形態1に係わる生体情報取得装置10の構成を示すブロック図である。図2に示すように、生体情報取得装置10は、前測定部11、比較部12、選択部13、本測定部14、および分析部15を備えている。
前測定部11は、互いに異なる波長または波長域の光を生体へ投射する複数の光学式センサ200(図8~図9に一例を示す)を用いて、生体データの前測定を行う。前測定部11は、前測定手段の一例である。
一例では、前測定部11は、まず、複数の光学式センサ200を用いて、生体に対し、検査信号を入力する。具体的には、前測定部11は、複数の光学式センサ200がそれぞれ備えた1つ以上の発光素子201から、検査信号として、光学式センサ200ごとに異なる波長又は波長域の光を出射させ、複数の光学式センサ200がそれぞれ備えた1つ(あるいは複数)の受光素子202によって、生体からの反射を受光する。なお、光学式センサ200の構成のいくつかの例を後で説明する。
検査信号は、生体の皮膚を透過して、生体内の組織によって、その一部を散乱され、また他の一部を吸収される。複数の光学式センサ200は、それぞれ、1つ以上の受光素子202によって、生体内から外部へ出射される光を受光する。複数の光学式センサ200は、1つ以上の受光素子202が受光した光に基づく生体データを取得する。そして、複数の光学式センサ200は、それぞれ、前測定部11へ生体データを送信する。
このように、前測定部11は、複数の光学式センサ200のそれぞれから、生体データを受信する。上述の手順で、前測定部11は、生体検知デバイス100が備えたN組(Nは1以上の整数)の光学式センサ200を共に動作させる。これにより、N組の生体データを得られる。N組の生体データは、N組の光学式センサと対応する。
前測定部11は、N組の光学式センサ200を備えた生体検知デバイス100から、N組の生体データを受信する。そして、前測定部11は、複数の光学式センサ200のそれぞれから出力される生体データを比較部12へ出力する。
ここで、各光学式センサ200から出力される生体データは、各光学式センサ200がそれぞれ備えた1つの受光素子202を識別するための識別情報と、各受光素子202が同時刻にそれぞれ受光した光の強度を示す情報とを少なくとも含む。
なお、1つの光学式センサ200が複数の受光素子202を備えている場合、生体データは、それらの受光素子202が同時刻にそれぞれ受光した光の強度を示す情報を少なくとも含んでいてよい。以下では、1つの光学式センサ200がただ1つの受光素子202を備えている場合について説明する。
一例として、生体情報取得装置10が生体情報として脈波の情報を取得する場合に、前測定部11が前測定を継続する時間の目安について説明する。脈波の測定には、いくつもの方法が知られている。一般的には、血管中の容積の変化、血球などの成分の変化、血管の伸縮の変化などから算出することが多く、これらの変化を随時センシングして、脈波波形を導き出す。したがって、上記容積の変化、血球などの成分の変化、血管の伸縮の変化などをセンシングできる波長を選択する必要がある。
上記の場合、前測定部11は、少なくとも1つの脈波が取得できる時間にわたって前測定を行うことが必要である。たいていの人では、一分間の脈拍が40(1.5秒間に1拍)から100(0.6秒間に1拍)の場合が多い。そのため、おおむね1秒から数秒間の前測定が必要となる。
比較部12は、複数の光学式センサ200のそれぞれから出力される生体データに基づいて、複数の光学式センサ200がそれぞれ検知した光の強度を比較する。比較部12は、比較手段の一例である。
一例では、比較部12は、前測定部11から、複数の光学式センサ200のそれぞれから出力された生体データを受信する。
図3は、1つの光学式センサ200から出力される生体データの一例を示すグラフである。図3に示す生体データには、特定の時間内における生体の脈波に基づく波形が表されている。比較部12は、図3に例示する生体データに基づいて、複数の光学式センサ200がそれぞれ検知した光の強度を比較する。
一例では、比較部12は、単純に、複数の光学式センサ200が検知した光の強度を比較する。比較部12は、複数の光学式センサ200のそれぞれから出力された生体データから、1つ以上の受光素子202が特定の時間内にそれぞれ受光した光の強度を示す情報を抽出する。そして、比較部12は、複数の光学式センサ200がそれぞれ検知した光の強度を比較する。
他の例では、比較部12は、各光学式センサ200が検知した光の強度の最大値と最小値との間の差分Δ(図3)を計算したうえ、光の強度の最大値を差分Δで割った値を比較する。光の強度の最大値を差分Δで割った値は、一般的なS/N比に近い値となる。以下では、前者の場合、すなわち、比較部12が、複数の光学式センサ200が検知した光の強度を比較する構成を説明する。
比較部12は、この比較結果を示す情報を含むデータを、選択部13へ出力する。比較結果を示す情報は、複数の光学式センサ200のうち、ある特定の時間内に検知した光の強度の平均値又は最大値が最大であった受光素子202を備えた1つの光学式センサ200を指し示す。
選択部13は、光の強度の比較結果に基づいて、複数の光学式センサ200(図5から図7)のうち1つを選択する。選択部13は、選択手段の一例である。
一例では、選択部13は、比較部12から、複数の光学式センサ200がそれぞれ検知した光の強度についての比較結果を示す情報を含むデータを受信する。選択部13は、受信したデータに基づいて、生体検知デバイス100(100A,100B)が備えた複数の光学式センサ200のうち、ある特定の時間内に検知した光の強度の平均値又は最大値が最大であった光学式センサ200を選択する。選択部13は、選択した1つの光学式センサ200を識別するための識別情報を含むデータを、本測定部14へ出力する。
本測定部14は、光の強度の比較結果に基づいて選択した1つの光学式センサ200を用いて、生体データの本測定を行う。本測定部14は、本測定手段の一例である。
一例では、本測定部14は、まず、選択部13から、選択した1つの光学式センサ200を識別するための識別情報を含むデータを受信する。本測定部14は、選択部13によって選択された1つの光学式センサ200を用いて、生体に対し、検査信号を入力する。
具体的には、本測定部14は、選択された1つの光学式センサ200が備えた1つ以上の発光素子201(図8から図9)から、検査信号として、特定の波長又は波長域の光を出射させる。なお、本測定部14は、上述した前測定部11が前測定を継続する時間と同等の時間にわたって本測定を行ってよい。
その後、本測定部14は、選択された1つの光学式センサ200から、生体データを受信する。本測定部14は、選択された1つの光学式センサ200から出力された生体データを分析部15へ出力する。
分析部15は、本測定の結果として得られた生体データを分析することによって、生体情報を取得する。分析部15は、分析手段の一例である。
一例では、分析部15は、本測定部14から、選択された1つの光学式センサ200から出力された生体データを受信する。分析部15は、受信した生体データを分析する。例えば、分析部15は、特許文献2から4のいずれかに記載された方法で、生体データを分析することによって、前述のような生体情報を取得する。分析部15は、取得した生体情報を、外部機器(例えば、ディスプレイデバイス)へ出力してもよい。
(生体情報取得装置10の動作)
図4を参照して、実施形態1に係わる生体情報取得装置10の動作を説明する。図4は、生体情報取得装置10の各部が実行する処理の流れを示すフローチャートである。
図4に示すように、まず、前測定部11は、互いに異なる波長または波長域の光を生体へ投射する複数の光学式センサ200を用いて、生体データの前測定を行う(S1)。
前測定部11は、複数の光学式センサ200のそれぞれから出力される生体データを、比較部12へ出力する。なお、後の変形例では、生体検知デバイス100(100A,100B)が、同一の波長または波長域で光の感度を有する複数の光学式センサ200も備えている場合に、前測定部11が実行する処理について説明する。ただし、本実施形態1および後の実施形態では、生体検知デバイス100(100A,100B)が、同一の波長または波長域で光の感度を有する複数の光学式センサ200を備えていないとする。
次に、比較部12は、複数の光学式センサ200のそれぞれから出力される生体データに基づいて、複数の光学式センサ200がそれぞれ検知した光の強度を比較する(S2)。比較部12は、光の強度の比較結果を示す情報を含むデータを、選択部13へ出力する。
選択部13は、比較部12から、光の強度の比較結果を示す情報を含むデータを受信する。選択部13は、光の強度の比較結果に基づいて、複数の光学式センサ200のうち1つを選択する(S3)。
一例では、選択部13は、ある特定の時間内において、1つ以上の受光素子202が検知した光の強度の平均値又は最大値が最大であった光学式センサ200を選択する。選択部13は、光学式センサ200の選択結果を示す情報を含むデータを、本測定部14へ出力する。
本測定部14は、選択部13から、光学式センサ200の選択結果を示す情報を含むデータを受信する。本測定部14は、光の強度の比較結果に基づいて選択した1つの光学式センサ200を用いて、生体データの本測定を行う(S4)。本測定部14は、生体データの本測定の結果を示す情報を含むデータを、分析部15へ出力する。
分析部15は、本測定部14から、生体データの本測定の結果を示す情報を含むデータを受信する。分析部15は、本測定の結果として得られた生体データを分析することによって、上で例示した生体情報を取得する(S5)。以上で、生体情報取得装置10の動作は終了する。
(本実施形態の効果)
本実施形態の構成によれば、前測定部11は、互いに異なる波長または波長域の光を生体へ投射する複数の光学式センサを用いて、生体データの前測定を行う。比較部12は、複数の光学式センサのそれぞれから出力される生体データに基づいて、複数の光学式センサがそれぞれ検知した光の強度を比較する。選択部13は、光の強度の比較結果に基づいて、複数の光学式センサのうち1つを選択する。本測定部14は、光の強度の比較結果に基づいて選択した1つの光学式センサを用いて、生体データの本測定を行う。分析部15は、本測定の結果として得られた生体データを分析することによって、生体情報を取得する。このように、前測定で得られた光の強度の比較結果に基づいて、本測定に用いる1つの光学式センサ200を選択するので、本測定部14は、選択した光学式センサ200から高品質な生体データを得ることができる。そのため、分析部15は、高品質な生体データから、高品質な生体情報を取得することができる。
ここまでは、本実施形態1に係わる生体情報取得装置10について、説明してきた。以下では、システム1(図1)において、生体情報取得装置10と通信する生体検知デバイス100(100A,100B)について説明する。
〔実施形態2〕
図5~図9を参照して、実施形態2について説明する。
(生体検知デバイス100)
図5は、本実施形態2に係わる生体検知デバイス100の構成の一例を示す。ユーザは、生体検知デバイス100を生体に取り付けられた状態で使用する。図5および図6にそれぞれ示すように、生体検知デバイス100は、1枚以上の基板101上に、複数の光学式センサ200、電源素子300、演算素子400、通信素子500、およびメモリ600を備えている。図5に示す生体検知デバイス100では、複数の光学式センサ200が1枚の基板101上でライン状に配置されている。しかし、図6に示す生体検知デバイス100Aのように、複数の光学式センサ200が、1枚の基板101上でマトリクス状に配置されてもよい。
生体検知デバイス100は、3枚以上の基板101を備えていてもよい(図示せず)。基板101の材質としては、光学式センサ200およびその他の素子を搭載できる形状および材質であれば特に限定されるものではない。生体検知デバイス100を生体に装着するもしくは貼り付けることを考慮すると、基板101は、フレキシブルな材質のほうが望ましく、例えば、フィルム基板、薄型のガラスエポキシ樹脂等が考えられる。
なお、生体検知デバイス100における複数の光学式センサ200の配置に関して、ライン状に配置する(図5)、またはマトリクス状に配置する(図6)ほかにも、同心円状に配置する(図示せず)等、いくつかの配置が考えられるが、どのような方法で配置されていてもよい。ただし、あまりに光学式センサ200同士の間が離れすぎてしまうと、生体検知デバイス100が大きくなりすぎてしまう。したがって、人の手のひらの一般的な大きさ5cm程度に収まるように、複数の光学式センサ200は配置されることが望ましい。
電源素子300としては、重さ、形状、および、一次側電源かあるいは二次側電源かなど、多くの選択肢を有する。しかしながら、光学式センサ200、演算素子400、および通信素子500への十分な電力供給が可能であれば、電源素子300は限定されない。例えば、電源素子300は、乾電池、ボタン電池、またはリチウムイオン蓄電池等、ごく一般的な電源素子であってよい。
演算素子400としては、光学式センサ200もしくは生体検知デバイス100に搭載された光学式センサ200のドライバを制御可能であれば、特に限定されない。
通信素子500は、生体検知デバイス100と、生体情報取得装置10との間で通信を行うためのものである。通信素子500は、光学式センサ200もしくは生体検知デバイス100と、生体情報取得装置10との間で、生体データおよび制御信号の授受が可能であれば、形式および仕様に制限はない。
一例では、通信量(信号量)、通信距離、および消費電力に基づいて、無線形式または有線形式の通信素子500が選択される。例えば、無線形式として、Wi-Fi(登録商標)、Bluetooth(登録商標)、およびBluetoothLE(登録商標)などがあげられる。もちろん、有線形式の通信素子500を選択することも可能であるが、その場合、生体検知デバイス100の設計及び特性が著しく制限される。このことから、通信素子500としては、無線形式のものが選択されることが好ましい。
メモリ600は、生体データを一時的に保存し、通信素子500は、オフラインで生体情報取得装置10との間で生体データを送受信する。この場合、生体検知デバイス100(100A,100B)上で、メモリ600に格納された生体データの処理を行う。また、演算素子400は、生体検知デバイス100(100A,100B)のメモリ600に読み込んだプログラムを実行することにより、生体検知デバイス100(100A,100B)の各部の動作を制御する。
(生体検知デバイス100の変形例)
図6および図7は、生体検知デバイス100の変形例を示す。図6に示す生体検知デバイス100Aでは、複数の光学式センサ200が1枚の基板101上でマトリクス状に配置されている。
図6に示す生体検知デバイス100Aの構成によれば、複数の光学式センサ200がマトリクス状に配置されている。生体情報取得装置10は、複数の光学式センサ200から受信した生体データに基づいて、生体の面における生体情報を取得することができる。例えば、生体情報取得装置10は、生体データおよび識別情報に基づいて、生体の皮膚の下での静脈の分布を示す生体情報を取得することができる。
図7に示す他の生体検知デバイス100Bは、2つの基板101A,101Bを備えている。生体検知デバイス100Bでは、複数の光学式センサ200が、基板101A上に(ライン状に)配置されている一方、複数の光学式センサ200を除く構成要素が、基板101B上に配置されている。
図7に示す生体検知デバイス100Bの構成によれば、複数の光学式センサ200が、1枚の基板101A上に配置されており、他の構成要素(図7では、電源素子300、演算素子400、通信素子500、メモリ600)が、他の基板101B上に配置されている。そのため、生体検知デバイス100Bの形状を柔軟に設計することができる。また、生体検知デバイス100Bから、基板101Aだけを取り外す(一方、基板101Bを取り外さない)ことによって、故障した光学式センサ200を容易に交換することができる。
なお、生体検知デバイス100が複数の基板101を備えている場合、それぞれの基板101にどの素子を搭載するのかは、大きさ、重さ等を考慮して、自由に設計することが可能である。一例では、図7に示す生体検知デバイス100Bのように、光学式センサ200以外の構成素子をまとめて別の基板101に搭載してもよいし、電源素子300だけ別の基板101に搭載してもよい。
(生体検知デバイス100(100A,100B)の実施例)
以下では、本実施形態2で説明した生体検知デバイス100(100A,100B)のいずれかの一実施例を説明する。
本実施例では、ローム社のSMLMN2ECTT86C LEDを光学式センサ200の発光素子201とし、SMLMN2ECTT86C LED用センサを光学式センサ200の受光素子202として用いた。
大きさ25mm×35mm、厚さ0.1mmのガラスエポキシ基板(これは基板101に対応する)上に、2mmの間隔を空けつつ、マトリクス状に5行×2列、合計10個の光学式センサ200を搭載した。さらに、同一のガラスエポキシ基板上に、LIR1655型ボタン電池(電源素子300の一例)およびBLE素子(通信素子500の一例)を搭載した。
(光学式センサ200)
本実施形態2に係わる光学式センサ200の詳細を説明する。光学式センサ200は、ある固定波長(以下、λと記載する)の発光を行うことができる1つ以上の発光素子201と、波長λを包含する波長域に感度を有する1つの受光素子202とを備える。なお、システム1(図1)が備えた複数の光学式センサ200は、それぞれ、1つ以上の発光素子201および1つの受光素子202を備えているが、光学式センサ200ごとに、上述の波長λは異なる。
より詳細には、複数の光学式センサ200は、互いに異なる固定波長(λ=λ1,λ2,・・・)で発光する1つ以上の発光素子201を備えている。一方、1つ以上の受光素子202は、複数の光学式センサ200に共通する波長域で感度を有する。1つ以上の受光素子202が感度を有する波長域は、それぞれの光学式センサ200が備えた1つ以上の発光素子201が出力する光の固定波長(λ=λ1,λ2,・・・)をすべて包含する。それぞれの光学式センサ200は、1つ以上の発光素子201が出力する固定波長(λ=λ1,λ2,・・・)の光に基づく生体データを生成する。
光学式センサ200が備えた発光素子201として、一例では、電流を流すと光を発するLED(Light Emitting Diode)が使用されてよい。しかしながら、発光素子201は、特定の波長域または波長の光を発することが可能であれば、材質または形状について制限されない。発光素子201として、無機材質のものも、有機材質のものも用いることができる。
発光素子201の発光強度としては、人体(生体)を経由して得られる反射光が受光素子202で受光できる程度であれば特に制限はないが、発光素子201に設定された順電圧および順電圧の標準値以下での発光が望ましい。具体的には、発光素子201として、上述の一実施例に記載したLEDが使用される場合、発光素子201は、本LEDの順電流の標準値(一例では20mA)以下で使用されることが望ましい。
光学式センサ200が備えた受光素子202としては、光を電気・電流に変換することができる光電変換素子が用いられる。受光素子202も、発光素子201と同様に、無機材質のものでも、有機材質のものでも、どちらでも利用が可能である。また、受光素子202は、複数の光学式センサ200がそれぞれ備えた発光素子201が出力する光の波長(λ=λ1,λ2,・・・)をすべて包含する波長域に感度を有するものであれば、材質および形状について制限されない。ただし、受光素子202は、発光素子201の発光がカバ―する波長または波長域において、十分な感度を有することが必要である。
光学式センサ200による測定の周期は、脈波に基づく生体データを検出できるのであれば、特に制限されない。しかしながら、測定の周期が長すぎると、脈波の検出精度が低くなる。他方、測定の周期が短くても、測定精度に悪影響を及ぼすことは少ないが、測定によるデータ量の増加、消費電力の増大を引き起こす。そのため、周波数換算で10Hz~200Hzの周期で、測定を行うことが望ましい。
図8は、1つの発光素子201と1つの受光素子202とを備えた光学式センサ200の構成の一例を示すブロック図である。図8に示す光学式センサ200は、1つの発光素子201と1つの受光素子202とで構成されるので、コストを抑制できるという利点がある。
しかしながら、他の一例では、光学式センサ200が備えた発光素子201の数と、光学式センサ200が備えた受光素子202の数との間の比率は、多対1であってもよい。
図9は、複数の発光素子201と1つの受光素子202とを備えた光学式センサ200の構成を示すブロック図である。図9に示すように、光学式センサ200は、複数の発光素子201を備えている。ただし、図9では、3つ目の発光素子201を省略している。図9は、複数の発光素子201と1つの受光素子202とを備えた光学式センサ200の構成の一例を示すブロック図である。
図9に示す光学式センサ200の構成によれば、複数の発光素子201を備えているので、いずれかの発光素子201が故障した場合であっても、残りの発光素子201と受光素子202とが、光学式センサ200としての機能を維持することができる。
あるいは、一つの発光素子201と、複数の受光素子202とを組み合わせて光学式センサ200を構成することも可能である。その場合、生体情報取得装置10は、正確な生体情報を取得するために、光学式センサ200のどの発光素子201が検知した光に基づく生体データを分析対象とするかを管理する必要がある。
続いて、波長λを決定する方法の具体例を以下で説明する。
血液中の血しょうの量に関しては、主に血しょう中の水分のモニタが可能となるように、波長、血球などの成分の変化に関しては、赤血球、白血球、血小板などの各血球成分のモニタが可能となるように、また、血管の伸縮をモニタする場合には、血管壁のモニタが可能となるように、波長λを決定する。例えば、赤血球中の色素成分であるヘモグロビンは600nm以下に光の吸収があるため、λを600nm以下に決定する。一方、血しょうなどの水分は赤外領域の光をよく吸収するので、赤外光に相当する波長(具体的には750nm以上)をλとして選択する。しかしながら、λが成分の最大吸収波長から外れても、成分の変化がモニタ出来ればよいので、上記よりも幅広い波長域から、波長λを選択可能である。
したがって、λとしては、紫外線として人体に悪影響を及ぼすと考えられている380nm以下の波長、あるいは、人体の他の構成成分による吸収の影響が大きくなる1000nm以上の領域を除いた380nm~1000nmの範囲から選択可能である。しかしながら、血球成分の変化をモニタしたほうがより正確性は向上するので、λは500nm~600nmの緑色の光に相当する波長であることが望ましい。
〔実施形態3〕
図10を参照して、実施形態3について説明する。本実施形態3では、生体情報取得装置10は、一定の時間が経過するごとに、本測定を行うために用いる1つの光学式センサ200を選択しなおす。
(生体情報取得装置10の動作)
図10を参照して、実施形態3に係わる生体情報取得装置10の動作を説明する。図10は、生体情報取得装置10の各部が実行する処理の流れを示すフローチャートである。
図10に示すように、本実施形態3において、ステップS1からS5までは、前記実施形態1と共通である。すなわち、前測定部11は、互いに異なる波長または波長域の光を生体へ投射する複数の光学式センサ200を用いて、生体データの前測定を行う(S1)。
次に、比較部12は、複数の光学式センサ200のそれぞれから出力される生体データに基づいて、複数の光学式センサ200がそれぞれ検知した光の強度を比較する(S2)。
選択部13は、光の強度の比較結果に基づいて、複数の光学式センサ200のうち1つを選択する(S3)。
本測定部14は、光の強度の比較結果に基づいて選択した1つの光学式センサ200を用いて、生体データの本測定を行う(S4)。
フローにおける1度目のステップS5の後、一定時間が経過するまで(S206でNo)、本測定部14は、選択した1つの光学式センサ200を用いて、本測定を行うことを繰り返す。例えば、1回目の本測定後、5分から2,3時間が経過するまで、本測定部14は、ステップS4に示す本測定を繰り返し行ってもよい。本測定の周期は、光学式センサ200の測定の周期(一例では、周波数換算で10Hz~200Hz)と同じかそれより長ければよい。本測定部14は、本測定を行うごとに、生体データの本測定の結果を示す情報を含むデータを、分析部15へ出力する。
分析部15は、本測定部14から、生体データの本測定の結果を示す情報を含むデータを受信する。分析部15は、本測定の結果として得られた生体データを分析することによって、生体情報を取得する(S5)。
フローにおける1度目のステップS5の後、一定時間が経過したのち(S206でYes)、フローにおけるステップS1に戻る。
なお、上述の一定時間は特に限定されない。しかしながら、一定時間が短すぎると、生体情報取得装置10の各部が行う処理が頻繁になりすぎるし、一方で、一定時間が長くなりすぎると、本測定の精度の低下が懸念される。この点を考慮して、一定時間を適宜に決定することが好ましい。
(本実施形態の効果)
本実施形態の構成によれば、前測定部11は、互いに異なる波長または波長域の光を生体へ投射する複数の光学式センサを用いて、生体データの前測定を行う。比較部12は、複数の光学式センサのそれぞれから出力される生体データに基づいて、複数の光学式センサがそれぞれ検知した光の強度を比較する。選択部13は、光の強度の比較結果に基づいて、複数の光学式センサのうち1つを選択する。本測定部14は、光の強度の比較結果に基づいて選択した1つの光学式センサを用いて、生体データの本測定を行う。分析部15は、本測定の結果として得られた生体データを分析することによって、生体情報を取得する。このように、前測定で得られた光の強度の比較結果に基づいて、本測定に用いる1つの光学式センサ200を選択するので、本測定部14は、選択した光学式センサ200から高品質な生体データを得ることができる。そのため、分析部15は、高品質な生体データから、高品質な生体情報を取得することができる。
さらに、本実施形態の構成によれば、1回目の本測定から一定時間が経過するまで、本測定部14は、選択した1つの光学式センサ200を用いて、本測定を行うことを繰り返す。そして、1回目の本測定から一定時間が経過したのち、前測定部11が前測定を再び行う。そして、前測定の結果に基づいて、本測定に用いる1つの光学式センサ200を再選択する。これにより、1回目の本測定から一定時間が経過するごとに、本測定に用いる1つの光学式センサ200を更新することができる。
加えて、本実施形態の構成によれば、複数の光学式センサ200を用いて、前測定を1度行った後、複数の光学式センサ200のうち1つの光学式センサ200を用いて、本測定を繰り返し行うので、常に全ての光学式センサ200を用いて、本測定を繰り返し行う構成と比較して、生体検知デバイス100の電力消費を抑制できるというメリットもある。
〔実施形態4〕
図11を参照して、実施形態4について説明する。本実施形態4では、生体情報取得装置10は、本測定で得られる生体データのS/N比が一定値以下になった場合に、本測定を行うために用いる1つの光学式センサ200を選択しなおす。
(生体情報取得装置10の動作)
図11を参照して、実施形態4に係わる生体情報取得装置10の動作を説明する。図11は、生体情報取得装置10の各部が実行する処理の流れを示すフローチャートである。
図11に示すように、本実施形態4において、ステップS1からS5までは、前記実施形態1及び前記実施形態3と共通である。すなわち、前測定部11は、互いに異なる波長または波長域の光を生体へ投射する複数の光学式センサ200を用いて、生体データの前測定を行う(S1)。
次に、比較部12は、複数の光学式センサ200のそれぞれから出力される生体データに基づいて、複数の光学式センサ200がそれぞれ検知した光の強度を比較する(S2)。
選択部13は、光の強度の比較結果に基づいて、複数の光学式センサ200のうち1つを選択する(S3)。
本測定部14は、光の強度の比較結果に基づいて選択した1つの光学式センサ200を用いて、生体データの本測定を行う(S4)。本測定部14は、生体データの本測定の結果を示す情報を含むデータを、分析部15へ出力する。
分析部15は、本測定部14から、生体データの本測定の結果を示す情報を含むデータを受信する。分析部15は、本測定の結果として得られた生体データを分析することによって、生体情報を取得する(S5)。
フローにおける1度目のステップS4の後、本測定部14は、本測定の結果として得られた生体データのS/N比を算出し、その値を初期値として保持する。そして、フローにおける1度目のステップS5のときのS/N比と比較して、生体データのS/N比が初期値と比較して50%以上低下するまで(S306でNo)、本測定部14は、選択した1つの光学式センサ200を用いて、本測定を行う(S4)。
例えば、1度目のステップS4において、本測定の結果として得られた生体データのS/N比を100とした場合、本測定部14は、S/N比が50未満になるまで、繰り返し本測定を行う。
分析部15は、本測定の結果として得られた生体データから生体情報を取得する(S5)ことを繰り返す。
フローにおける1度目のステップS5の後、本測定の結果として得られた生体データのS/N比が初期値と比較して50%以上低下したのち(S306でYes)、フローにおけるステップS1に戻る。
なお、図11に示すフローにしたがって説明した「フローにおける1度目のステップS5のときのS/N比と比較して、生体データのS/N比が50%以上低下」という基準はあくまで一例であり、これに限定されない。ただし、基準値(上記の例では50%)が低すぎると、質の悪い本測定を継続することになる。他方、S/N比の基準値が高すぎると、生体情報取得装置10の各部が行う処理が頻繁になりすぎる。そのため、上述したステップS306では、本測定の結果として得られた生体データのS/N比が50~90%低下した場合、フローにおけるステップS1に戻ることが好ましい。
(本実施形態の効果)
本実施形態の構成によれば、前測定部11は、互いに異なる波長または波長域の光を生体へ投射する複数の光学式センサを用いて、生体データの前測定を行う。比較部12は、複数の光学式センサのそれぞれから出力される生体データに基づいて、複数の光学式センサがそれぞれ検知した光の強度を比較する。選択部13は、光の強度の比較結果に基づいて、複数の光学式センサのうち1つを選択する。本測定部14は、光の強度の比較結果に基づいて選択した1つの光学式センサを用いて、生体データの本測定を行う。分析部15は、本測定の結果として得られた生体データを分析することによって、生体情報を取得する。このように、前測定で得られた光の強度の比較結果に基づいて、本測定に用いる1つの光学式センサ200を選択するので、本測定部14は、選択した光学式センサ200から高品質な生体データを得ることができる。そのため、生体情報取得装置10は、高品質な生体データから、高品質な生体情報を取得することができる。
さらに、本実施形態の構成によれば、本測定の結果として得られた生体データのS/N比が50%以上低下するまで、本測定部14は、選択した1つの光学式センサ200を用いて、本測定を行うことを繰り返す。そして、本測定の結果として得られた生体データのS/N比が50%(基準値)以上低下したのち、前測定部11が前測定を再び行う。そして、前測定の結果に基づいて、本測定に用いる1つの光学式センサ200を再選択する。これにより、本測定の結果として得られた生体データのS/N比が50%(基準値)以上低下するごとに、本測定に用いる1つの光学式センサ200を更新することができる。
加えて、本実施形態の構成によれば、複数の光学式センサ200を用いて、前測定を1度行った後、複数の光学式センサ200のうち1つの光学式センサ200を用いて、本測定を繰り返し行うので、常に全ての光学式センサ200を用いて、本測定を繰り返し行う構成と比較して、生体検知デバイス100の電力消費を抑制できるというメリットもある。
〔変形例〕
前記実施形態2では、生体検知デバイス100(100A,100B)が、互いに異なる波長または波長域の光を生体へ投射する複数の光学式センサ200を備えた構成について説明した。前記実施形態2のいずれかの一変形例では、生体検知デバイス100(100A,100B)は、同一の波長または波長域で光の感度を有する複数の光学式センサ200も備えていてもよい。
本変形例では、前測定部11は、生体検知デバイス100(100A,100B)が備えた全ての光学式センサ200のうち、互いに異なる波長または波長域の光を生体へ投射する複数の光学式センサ200のみを用いて、上述の前測定を行ってもよい。あるいは、前測定部11は、生体検知デバイス100(100A,100B)が備えた全ての光学式センサ200を用いて、前測定を行ってもよい。どちらの場合であっても、前測定部11の処理の後に比較部12が行う処理の内容には、それほどの大差がない。すなわち、前者の場合、比較部12は、前測定が行われた複数の光学式センサ200のそれぞれから出力される生体データに基づいて、複数の光学式センサ200がそれぞれ検知した光の強度を比較する。一方、後者の場合、比較部12は、全ての複数の光学式センサ200のそれぞれから出力される生体データに基づいて、複数の光学式センサ200がそれぞれ検知した光の強度を比較する。どちらの場合であっても、生体情報取得装置10の他の各部(選択部13、本測定部14、分析部15)が実行する処理は、前記実施形態1から4のいずれかと同じである。
〔実施形態5〕
本実施形態5では、図1に示すシステム1とは別の構成を持つシステム2について説明する。
図12は、本実施形態5に係わるシステム2の構成を概略的に示す。図12に示すように、システム2は、生体情報取得装置10、および生体検知デバイス100(100A,100B)に加えて、情報中継装置150をさらに備えている。本実施形態5に係わる生体情報取得装置10の構成及び動作は、前記実施形態1~4のいずれかと共通である。
情報中継装置150は、生体情報取得装置10と生体検知デバイス100(100A,100B)との間の通信を中継するためのホストデバイスである。情報中継装置150としては、例えば、パーソナルコンピュータ、タブレット、スマートフォンなどの情報通信機器が用いられる。しかしながら、情報中継装置150は、生体データの測定の対象者(生体)の状況、または、通信環境などに基づいて、任意に決定されてよい。
本実施形態5では、生体検知デバイス100(100A,100B)および情報中継装置150のどちらも、光学式センサ200を制御することができる。生体検知デバイス100(100A,100B)が複数の光学式センサ200を制御する場合、生体検知デバイス100(100A,100B)が備えた演算素子400を利用する。一方、情報中継装置150が光学式センサ200を制御する場合には、例えば、FPGA(field-programmable gate array)などを利用して、光学式センサ200を制御するためのコンピュータプログラムを実行する。
後者の場合、情報中継装置150は、生体検知デバイス100(100A,100B)から生体データを受信し、生体情報取得装置10へ生体データを転送する。また、情報中継装置150は、生体情報取得装置10から、生体検知デバイス100(100A,100B)を制御するための制御信号を受信して、制御信号に基づいて、生体検知デバイス100(100A,100B)の制御を実行する。
さらに、生体情報取得装置10または情報中継装置150と、生体検知デバイス100(100A,100B)との間の通信を中継するために、スマートフォンなどのモバイル情報通信機器(図示せず)を用いてもよい。この場合、生体検知デバイス100(100A,100B)からの情報をいったんモバイル情報通信機器が受信し、モバイル情報通信機器(図示せず)から、生体情報取得装置10または情報中継装置150へ、生体検知デバイス100(100A,100B)からの情報を転送してもよい。
(本実施形態の効果)
本実施形態の構成によれば、生体情報取得装置10と生体検知デバイス100(100A,100B)との間の通信を、情報中継装置150が中継する。そのため、生体情報取得装置10と生体検知デバイス100(100A,100B)とが直接的に通信を行う必要がないので、システム2の設計に関する自由度が向上する。
(ハードウェア構成について)
前記実施形態1~5で説明した生体情報取得装置10の各構成要素は、機能単位のブロックを示している。これらの構成要素の一部又は全部は、例えば図13に示すような情報処理装置900により実現される。図13は、情報処理装置900のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。
図13に示すように、情報処理装置900は、一例として、以下のような構成を含む。
・CPU(Central Processing Unit)901
・ROM(Read Only Memory)902
・RAM(Random Access Memory)903
・RAM903にロードされるプログラム904
・プログラム904を格納する記憶装置905
・記録媒体906の読み書きを行うドライブ装置907
・通信ネットワーク909と接続する通信インタフェース908
・データの入出力を行う入出力インタフェース910
・各構成要素を接続するバス911
前記実施形態1~5で説明した生体情報取得装置10の各構成要素は、これらの機能を実現するプログラム904をCPU901が読み込んで実行することで実現される。各構成要素の機能を実現するプログラム904は、例えば、予め記憶装置905やROM902に格納されており、必要に応じてCPU901がRAM903にロードして実行される。なお、プログラム904は、通信ネットワーク909を介してCPU901に供給されてもよいし、予め記録媒体906に格納されており、ドライブ装置907が当該プログラムを読み出してCPU901に供給してもよい。
(本実施形態の効果)
本実施形態の構成によれば、前記実施形態において説明した生体情報取得装置10が、ハードウェアとして実現される。したがって、前記実施形態において説明した効果と同様の効果を奏することができる。
〔付記〕
上記の実施形態の一部又は全部は、以下の付記のようにも記載されうるが、以下には限られない。
(付記1)
互いに異なる波長または波長域の光を生体へ投射する複数の光学式センサを用いて、生体データの前測定を行う前測定手段と、
前記複数の光学式センサのそれぞれから出力される生体データに基づいて、前記複数の光学式センサがそれぞれ検知した光の強度を比較する比較手段と、
前記光の強度の比較結果に基づいて、前記複数の光学式センサのうち1つを選択する選択手段と、
前記光の強度の比較結果に基づいて選択した1つの光学式センサを用いて、前記生体データの本測定を行う本測定手段と、
前記本測定の結果として得られた前記生体データを分析することによって、生体情報を取得する分析手段と
を備えた生体情報取得装置。
(付記2)
前記比較手段は、前記複数の光学式センサからそれぞれ出力される前記生体データが示す波形の最大値を比較し、
前記選択手段は、前記波形の最大値が最も大きい前記生体データを出力する1つの光学式センサを選択する
ことを特徴とする付記1に記載の生体情報取得装置。
(付記3)
前記比較手段は、前記複数の光学式センサからからそれぞれ出力される前記生体データが示す波形の最大値を、前記波形の最大値と最小値との差分で割った値を比較し、
前記選択手段は、前記値が最も大きくなる前記生体データを出力する1つの光学式センサを選択する
ことを特徴とする付記1に記載の生体情報取得装置。
(付記4)
前記複数の光学式センサは、それぞれ、380nm~1000nmの波長域内の光を生体へ投射する
ことを特徴とする付記1から3のいずれか1項に記載の生体情報取得装置。
(付記5)
付記1から4のいずれか1項に記載の生体情報取得装置と、
前記複数の光学式センサを備えた生体検知デバイスと
を備えたシステム。
(付記6)
前記生体検知デバイスは、生体の皮膚に貼り付けられた状態で使用される
ことを特徴とする付記5項に記載のシステム。
(付記7)
前記生体検知デバイスにおいて、
前記複数の光学式センサは、1枚の基板上でライン上に配置されている
ことを特徴とする付記5または6に記載のシステム。
(付記8)
前記生体検知デバイスにおいて、
前記複数の光学式センサが、1枚の基板上でマトリクス状に配置されている
ことを特徴とする付記5または6に記載のシステム。
(付記9)
互いに異なる波長または波長域の光を生体へ投射する複数の光学式センサを用いて、生体データの前測定を行い、
前記複数の光学式センサのそれぞれから出力される生体データに基づいて、前記複数の光学式センサがそれぞれ検知した光の強度を比較し、
前記光の強度の比較結果に基づいて、前記複数の光学式センサのうち1つを選択し、
前記光の強度の比較結果に基づいて選択した1つの光学式センサを用いて、前記生体データの本測定を行い、
前記本測定の結果として得られた前記生体データを分析することによって、生体情報を取得する
生体情報取得方法。
(付記10)
一定の時間間隔で、前記複数の生体センサを用いて、前記生体データの前測定を行い、
前記複数の光学式センサのそれぞれから出力される前記生体データに基づいて、前記複数の光学式センサがそれぞれ検知した光の強度を比較し、
前記光の強度の比較結果に基づいて、前記本測定に用いる1つの光学式センサを再選択する
ことを特徴とする付記9に記載の生体情報取得方法。
(付記11)
前記本測定に用いられる1つの光学式センサから出力される前記生体データのS/N比が、前記本測定の開始直後から50%以上低下した場合、
前記前測定を再び行い、
前記複数の光学式センサのそれぞれから出力される生体データに基づいて、前記複数の光学式センサがそれぞれ検知した光の強度を比較し、
前記光の強度の比較結果に基づいて、前記本測定に用いる1つの光学式センサを再選択する
ことを特徴とする付記9に記載の生体情報取得方法。
(付記12)
互いに異なる波長または波長域の光を生体へ投射する複数の光学式センサを用いて、生体データの前測定を行うことと、
前記複数の光学式センサのそれぞれから出力される生体データに基づいて、前記複数の光学式センサがそれぞれ検知した光の強度を比較することと、
前記光の強度の比較結果に基づいて、前記複数の光学式センサのうち1つを選択することと、
前記光の強度の比較結果に基づいて選択した1つの光学式センサを用いて、前記生体データの本測定を行うことと、
前記本測定の結果として得られた前記生体データを分析することによって、生体情報を取得することと
をコンピュータに実行させるためのプログラムを格納した、一時的でない記録媒体。
(付記13)
前記プログラムは、
一定の時間間隔で、前記複数の生体センサを用いて、前記生体データの前測定を行うことと、
前記複数の光学式センサのそれぞれから出力される前記生体データに基づいて、前記複数の光学式センサがそれぞれ検知した光の強度を比較することと、
前記光の強度の比較結果に基づいて、前記本測定に用いる1つの光学式センサを再選択することと
をコンピュータに実行させることを特徴とする付記12に記載の記録媒体。
(付記14)
前記プログラムは、
前記本測定に用いられる1つの光学式センサから出力される前記生体データのS/N比が、前記本測定の開始直後から50%以上低下した場合、
前記前測定を再び行うことと、
前記複数の光学式センサのそれぞれから出力される生体データに基づいて、前記複数の光学式センサがそれぞれ検知した光の強度を比較することと、
前記光の強度の比較結果に基づいて、前記本測定に用いる1つの光学式センサを再選択することと
をコンピュータに実行させることを特徴とする付記12に記載の記録媒体。
1 システム
2 システム
10 生体情報取得装置
11 前測定部
12 比較部
13 選択部
14 本測定部
15 分析部
100 生体検知デバイス
200 光学式センサ
201 発光素子
202 受光素子

Claims (6)

  1. 互いに異なる波長または波長域の光を生体へ投射する複数の光学式センサを用いて、生体データの前測定を行う前測定手段と、
    前記複数の光学式センサのそれぞれから出力される生体データに基づいて、前記複数の光学式センサがそれぞれ検知した光の強度を比較する比較手段と、
    前記光の強度の比較結果に基づいて、前記複数の光学式センサのうち1つを選択する選択手段と、
    前記光の強度の比較結果に基づいて選択した1つの光学式センサを用いて、前記生体データの本測定を行う本測定手段と、
    前記本測定の結果として得られた前記生体データを分析することによって、生体情報を取得する分析手段と
    を備え
    前記比較手段は、前記複数の光学式センサからそれぞれ出力される前記生体データが示す波形の最大値を、前記波形の最大値と最小値との差分で割った値を比較し、
    前記選択手段は、前記値が最も大きくなる前記生体データを出力する1つの光学式センサを選択する
    生体情報取得装置。
  2. 前記複数の光学式センサは、それぞれ、380nm~1000nmの波長域内の光を生体へ投射する
    ことを特徴とする請求項に記載の生体情報取得装置。
  3. 互いに異なる波長または波長域の光を生体へ投射する複数の光学式センサを用いて、生体データの前測定を行い、
    前記複数の光学式センサのそれぞれから出力される生体データに基づいて、前記複数の光学式センサがそれぞれ検知した光の強度を比較し、
    前記光の強度の比較結果に基づいて、前記複数の光学式センサのうち1つを選択し、
    前記光の強度の比較結果に基づいて選択した1つの光学式センサを用いて、前記生体データの本測定を行い、
    前記本測定の結果として得られた前記生体データを分析することによって、生体情報を取得する生体情報取得方法であって、
    一定の時間間隔で、前記複数の生体センサを用いて、前記生体データの前測定を行い、
    前記複数の光学式センサのそれぞれから出力される前記生体データに基づいて、前記複数の光学式センサがそれぞれ検知した光の強度を比較し、
    前記光の強度の比較結果に基づいて、前記本測定に用いる1つの光学式センサを再選択する
    生体情報取得方法。
  4. 互いに異なる波長または波長域の光を生体へ投射する複数の光学式センサを用いて、生体データの前測定を行い、
    前記複数の光学式センサのそれぞれから出力される生体データに基づいて、前記複数の光学式センサがそれぞれ検知した光の強度を比較し、
    前記光の強度の比較結果に基づいて、前記複数の光学式センサのうち1つを選択し、
    前記光の強度の比較結果に基づいて選択した1つの光学式センサを用いて、前記生体データの本測定を行い、
    前記本測定の結果として得られた前記生体データを分析することによって、生体情報を取得する生体情報取得方法であって、
    前記本測定に用いられる1つの光学式センサから出力される前記生体データのS/N比が、前記本測定の開始直後から50%以上低下した場合、
    前記前測定を再び行い、
    前記複数の光学式センサのそれぞれから出力される生体データに基づいて、前記複数の光学式センサがそれぞれ検知した光の強度を比較し、
    前記光の強度の比較結果に基づいて、前記本測定に用いる1つの光学式センサを再選択する
    生体情報取得方法。
  5. 互いに異なる波長または波長域の光を生体へ投射する複数の光学式センサを用いて、生体データの前測定を行うことと、
    前記複数の光学式センサのそれぞれから出力される生体データに基づいて、前記複数の光学式センサがそれぞれ検知した光の強度を比較することと、
    前記光の強度の比較結果に基づいて、前記複数の光学式センサのうち1つを選択することと、
    前記光の強度の比較結果に基づいて選択した1つの光学式センサを用いて、前記生体データの本測定を行うことと、
    前記本測定の結果として得られた前記生体データを分析することによって、生体情報を取得することと
    をコンピュータに実行させるためのプログラムであって、
    前記プログラムは、
    一定の時間間隔で、前記複数の生体センサを用いて、前記生体データの前測定を行うことと、
    前記複数の光学式センサのそれぞれから出力される前記生体データに基づいて、前記複数の光学式センサがそれぞれ検知した光の強度を比較することと、
    前記光の強度の比較結果に基づいて、前記本測定に用いる1つの光学式センサを再選択することと
    をコンピュータに実行させるプログラム。
  6. 互いに異なる波長または波長域の光を生体へ投射する複数の光学式センサを用いて、生体データの前測定を行うことと、
    前記複数の光学式センサのそれぞれから出力される生体データに基づいて、前記複数の光学式センサがそれぞれ検知した光の強度を比較することと、
    前記光の強度の比較結果に基づいて、前記複数の光学式センサのうち1つを選択することと、
    前記光の強度の比較結果に基づいて選択した1つの光学式センサを用いて、前記生体データの本測定を行うことと、
    前記本測定の結果として得られた前記生体データを分析することによって、生体情報を取得することと
    をコンピュータに実行させるためのプログラムであって、
    前記プログラムは、
    前記本測定に用いられる1つの光学式センサから出力される前記生体データのS/N比が、前記本測定の開始直後から50%以上低下した場合、
    前記前測定を再び行うことと、
    前記複数の光学式センサのそれぞれから出力される生体データに基づいて、前記複数の光学式センサがそれぞれ検知した光の強度を比較することと、
    前記光の強度の比較結果に基づいて、前記本測定に用いる1つの光学式センサを再選択することと
    をコンピュータに実行させるプログラム。
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