JP7515667B1 - グループウェアシステム、表示制御方法、及びプログラム - Google Patents
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Abstract
【課題】ユーザの利便性を高める。【解決手段】グループウェアシステム(1)の要求部(101)は、共有メールを管理する共有メールシステム(2)に対し、グループウェアの共有メール画面における共有メールの部分である共有メール部分を示す部分データを要求する。部分データ取得部(102)は、共有メールシステム(2)から、部分データを取得する。第1表示制御部(103A)は、部分データに基づいて、グループウェアの部分であるグループウェア部分と、共有メール部分と、を含む共有メール画面を、ユーザ端末(30)に表示させる。【選択図】図4
Description
本開示は、グループウェアシステム、表示制御方法、及びプログラムに関する。
従来、ユーザにグループウェアを提供するグループウェアシステムと、共有メールを管理する共有メールシステムと、が知られている。グループウェアシステム及び共有メールシステムは、ともにユーザの業務を支援するという点で共通する。このため、グループウェアシステム及び共有メールシステムが互いに連携すれば、ユーザの利便性が向上すると考えられる。例えば、特許文献1には、ユーザが受信したメールと、ユーザが利用可能な各種情報が登録されたデータベースと、を関連付けるシステムが記載されている。
しかしながら、従来の技術では、ユーザは、グループウェア及び共有メールシステムに別々にログインして、グループウェアの共有メール画面と、共有メールの共有メール画面と、を別々に表示させる必要があるので、ユーザの手間がかかっていた。特許文献1のシステムは、メール及びデータベースを関連付けるものにすぎず、ユーザの手間を軽減することはできなかった。このため、従来の技術では、ユーザの利便性を十分に高めることができなかった。
本開示の目的の1つは、ユーザの利便性を高めることである。
本開示に係るグループウェアシステムは、共有メールを管理する共有メールシステムに対し、グループウェアの共有メール画面における前記共有メールの部分である共有メール部分を示す部分データを要求する要求部と、前記共有メールシステムから、前記部分データを取得する部分データ取得部と、前記部分データに基づいて、前記グループウェアの部分であるグループウェア部分と、前記共有メール部分と、を含む前記共有メール画面を、ユーザ端末に表示させる第1表示制御部と、を含む。
本開示は、ユーザの利便性を高めることができる。
[1.グループウェアシステム及び共有メールシステムの各々のハードウェア構成]
本開示に係るグループウェアシステム、共有メールシステム、表示制御方法、送信方法、及びプログラムの実施形態の一例を説明する。図1は、グループウェアシステム及び共有メールシステムのハードウェア構成の一例を示す図である。例えば、グループウェアシステム1及び共有メールシステム2の各々は、インターネット又はLAN等のネットワークNに接続される。図1の例では、ネットワークNには、ユーザ端末30も接続される。
本開示に係るグループウェアシステム、共有メールシステム、表示制御方法、送信方法、及びプログラムの実施形態の一例を説明する。図1は、グループウェアシステム及び共有メールシステムのハードウェア構成の一例を示す図である。例えば、グループウェアシステム1及び共有メールシステム2の各々は、インターネット又はLAN等のネットワークNに接続される。図1の例では、ネットワークNには、ユーザ端末30も接続される。
グループウェアシステム1は、ユーザにグループウェアを提供するシステムである。グループウェアは、ユーザの業務を支援するプログラム(ソフトウェア)の総称である。グループウェアは、プログラムではなく、ユーザの業務を支援するサービス又はツールといった他のものを意味してもよい。グループウェアは、クラウド型又はオンプレミス型の何れであってもよい。グループウェアは、企業又は官公庁といった組織の業務だけではなく、個人の業務を支援してもよい。
例えば、グループウェアシステム1は、グループウェアサーバ10を含む。グループウェアサーバ10は、サーバコンピュータである。例えば、グループウェアサーバ10は、制御部11、記憶部12、及び通信部13を含む。制御部11は、少なくとも1つのプロセッサを含む。記憶部12は、RAM等の揮発性メモリと、フラッシュメモリ等の不揮発性メモリと、の少なくとも一方を含む。通信部13は、有線通信用の通信インタフェースと、無線通信用の通信インタフェースと、の少なくとも一方を含む。
なお、グループウェアシステム1に含まれるコンピュータは、図1の例に限られない。グループウェアシステム1は、少なくとも1つのコンピュータを含めばよい。例えば、グループウェアシステム1は、グループウェアサーバ10と、グループウェアサーバ10以外の他のサーバコンピュータと、を含んでもよい。グループウェアシステム1は、グループウェアサーバ10以外の他のコンピュータだけを含んでもよい。
共有メールシステム2は、共有メールを管理するシステムである。例えば、共有メールシステム2は、ユーザに共有メールサービスを提供する。共有メールサービスは、複数のユーザで共有されるメールアドレスに基づいて、メールの送信及び受信を行うサービスである。共有メールサービスは、複数のユーザで共有される共有メールを管理するサービスということもできる。共有メールは、複数のユーザで共有されるメールアドレスが宛先、CC、BCC、又は差出人のメールということもできる。共有メールサービスは、クラウド型又はオンプレミス型の何れであってもよい。
例えば、共有メールシステム2は、共有メールサーバ20を含む。共有メールサーバ20は、サーバコンピュータである。例えば、共有メールサーバ20は、制御部21、記憶部22、及び通信部23を含む。制御部21、記憶部22、及び通信部23の各々のハードウェア構成は、それぞれ制御部11、記憶部12、及び通信部13と同様であってよい。
なお、共有メールシステム2に含まれるコンピュータは、図1の例に限られない。共有メールシステム2は、少なくとも1つのコンピュータを含めばよい。例えば、共有メールシステム2は、共有メールサーバ20と、共有メールサーバ20以外の他のサーバコンピュータと、を含んでもよい。共有メールシステム2は、共有メールサーバ20以外の他のコンピュータだけを含んでもよい。
ユーザ端末30は、ユーザが操作するコンピュータである。例えば、ユーザ端末30は、パーソナルコンピュータ、タブレット、又はスマートフォンである。例えば、ユーザ端末30は、制御部31、記憶部32、通信部33、操作部34、及び表示部35を含む。制御部31、記憶部32、及び通信部33の各々のハードウェア構成は、それぞれ制御部11、記憶部12、及び通信部13と同様であってよい。操作部34は、マウス、タッチパネル、又はキーボード等の入力デバイスである。表示部35は、液晶ディスプレイ又は有機ELディスプレイである。
なお、記憶部12、記憶部22、及び記憶部32の少なくとも1つに記憶されるプログラムは、ネットワークNを介してグループウェアサーバ10、共有メールサーバ20、及びユーザ端末30の少なくとも1つに供給されてもよい。また、グループウェアサーバ10、共有メールサーバ20、及びユーザ端末30の少なくとも1つのハードウェア構成は、図1の例に限られない。
例えば、グループウェアサーバ10、共有メールサーバ20、及びユーザ端末30の少なくとも1つは、情報記憶媒体を読み取る読取部(例えば、メモリカードスロット)と、情報記憶媒体と接続する入出力部(例えば、USB端子)と、の少なくとも一方を含んでもよい。この場合、情報記憶媒体に記憶されたプログラムが、読取部及び入出力部の少なくとも一方を介して、グループウェアサーバ10、共有メールサーバ20、及びユーザ端末30の少なくとも1つに供給されてもよい。
[2.グループウェアシステム及び共有メールシステムの各々の概要]
本実施形態では、ユーザにグループウェアを提供するグループウェア提供者と、ユーザに共有メールサービスを提供する共有メールサービス提供者と、が同じである場合を例に挙げる。例えば、同じ組織が、グループウェアだけではなく、共有メールサービスもユーザに提供する。グループウェアシステム1及び共有メールシステム2は、システムとしては互いに独立しているが、同じ組織によって管理される。
本実施形態では、ユーザにグループウェアを提供するグループウェア提供者と、ユーザに共有メールサービスを提供する共有メールサービス提供者と、が同じである場合を例に挙げる。例えば、同じ組織が、グループウェアだけではなく、共有メールサービスもユーザに提供する。グループウェアシステム1及び共有メールシステム2は、システムとしては互いに独立しているが、同じ組織によって管理される。
なお、グループウェア提供者及び共有メールサービス提供者は、互いに異なってもよい。例えば、グループウェア提供者が、第1の組織であり、共有メールサービス提供者が、第1の組織とは異なる第2の組織であってもよい。この場合、グループウェアシステム1及び共有メールシステム2は、システムとして互いに独立し、かつ、互いに異なる組織によって管理される。ただし、グループウェアシステム1及び共有メールシステム2は、互いに連携しているものとする。
本実施形態では、ユーザの勤務先の組織が、グループウェアに契約し、かつ、ユーザがグループウェアの利用登録を済ませている場合を例に挙げる。更に、共有メールサービスが、グループウェアのオプションとしてのサービスである場合を例に挙げる。例えば、ユーザの勤務先の組織における管理者が、グループウェアのオプションとして、共有メールサービスを申し込むと、ユーザは、共有メールサービスを利用できるようになる。本実施形態では、これらの一連の手続が既に完了しているものとする。
なお、共有メールサービスは、グループウェアのオプションとしてのサービスではなく、グループウェアから独立したサービスであってもよい。この場合、ユーザの勤務先の組織は、グループウェアの契約とは別に、共有メールサービスを契約する。ユーザの勤務先の組織が共有メールサービスを契約すると、ユーザは、共有メールサービスに直接的にログインして、共有メールサービスを利用できるようになる。共有メールサービスの契約は、グループウェアの契約よりも前に行われてもよい。グループウェアの契約と、共有メールサービスの契約と、が同時に行われてもよい。
本実施形態では、共有メールサービスは、グループウェアのオプションとしてのサービスなので、ユーザは、共有メールサービスを利用する場合、ひとまずグループウェアにログインする。例えば、ユーザが、ユーザ端末30にインストールされたブラウザでグループウェアのURLを選択すると、ユーザ端末30は、グループウェアサーバ10にアクセスする。グループウェアへのログインが成功すると、ユーザ端末30は、グループウェアの入口に相当するポータル画面を表示部35に表示させる。
図2は、グループウェアのポータル画面の一例を示す図である。図2の例では、グループウェアの名前は、「AAAグループウェア」である。ポータル画面のURL「https://xxxcompany.aaagroupware.com/portal」のうち、グループウェアのドメインは、「xxxcompany.aaagroupware.com」である。ユーザの組織は、xxx株式会社である。グループウェアのドメインは、ユーザの組織名を示すサブドメイン「xxxcompany」を含む。
本実施形態では、サブドメインによって、個々の組織が区別されるようになっている。例えば、他の組織「yyy株式会社」であれば、当該他の組織のユーザは、ドメイン「yyycompany.aaagroupware.com」にアクセスし、グループウェアを利用する。ただし、どの組織のURLも、グループウェアの名前を示す「aaagroupware.com」の部分が共通しているので、ユーザは、当該部分によって、表示中の画面がグループウェアのドメイン内の画面であることを理解できる。
例えば、ポータル画面SC1は、ポータル画面SC1のヘッダに相当するヘッダ部分P10と、ポータル画面SC1における実質的なコンテンツに相当するコンテンツ部分P11と、を含む。グループウェアサーバ10は、ポータル画面SC1を含む種々の画面を、ユーザ端末30に表示させることができる。ヘッダ部分P10は、グループウェアにおける大多数の画面で、概ね共通である。コンテンツ部分P11は、原則として、ユーザ端末30に表示される画面によって異なる。
例えば、ヘッダ部分P10の背景色は、グループウェアのテーマカラーである。ヘッダ部分P10は、グループウェアの名前又はロゴを示すグループウェア画像I100を含む。グループウェア画像I100は、ヘッダ部分P10の背景画像として利用されてもよい。ヘッダ部分P10により、ユーザは、グループウェアにログインしていることを、直感的に理解できる。なお、ヘッダ部分P10には、ログイン中のユーザのアイコンと、コンテンツの検索のための入力フォームと、のような他の画像も表示される。
例えば、ポータル画面SC1のコンテンツ部分P11には、ポータル画面SC1における実質的なコンテンツが表示される。図2の例では、コンテンツ部分P11には、組織全体のお知らせ、ユーザに対する個別の通知、ユーザが他のユーザとコミュニケーションを取るためのスペースを示すリスト、及びユーザが利用可能なアプリを示すリストL110が表示される。
アプリは、ユーザの業務を支援するツールの1つである。本実施形態では、アプリがデータベースとしての機能を有する場合を例に挙げる。アプリは、データベースだけではなく、チャット又はスレッドといったコミュニケーションツールとしての機能を有してもよい。アプリは、一般的にはプログラムを意味するが、本実施形態では、プログラムだけではなく、データベースも含む。
図2の例では、顧客管理アプリ、案件管理アプリ、及び共有メールアプリの3つのアプリがリストL110に表示されている。なお、ユーザが利用可能なアプリは、任意のアプリであってよく、図2の例に限られない。例えば、スケジュール管理のアプリ、経費精算のアプリ、報告書作成のアプリ、又はその他のアプリがグループウェアに存在してもよい。ユーザが、自分でアプリを作成してもよい。
顧客管理アプリは、ユーザが顧客を管理するためのアプリである。顧客管理アプリのレコードには、種々の顧客データが格納される。例えば、顧客管理アプリのレコードには、顧客の名前、担当者名、電話番号、FAX番号、メールアドレス、当該メールアドレスが宛先又は差出人等の共有メール、及びその他の情報が格納される。ユーザが顧客管理アプリに新たなレコードを作成すると、当該新たなレコードに、新たな顧客データが格納される。ユーザは、顧客管理アプリのレコードに格納された顧客データを編集できる。
案件管理アプリは、ユーザが案件を管理するためのアプリである。案件は、ユーザが行う個々の業務である。案件は、タスクということもできる。案件管理アプリのレコードには、種々の案件データが格納される。例えば、案件管理アプリのレコードには、案件の顧客情報、案件の進捗状況、案件に関係する製品名、案件に関係するメールスレッド、及びその他の情報が登録される。ユーザが案件管理アプリに新たなレコードを作成すると、当該新たなレコードに、新たな案件データが格納される。ユーザは、案件管理アプリのレコードに格納された案件データを編集できる。
共有メールアプリは、ユーザがグループウェア上で共有メールサービスを利用するためのアプリである。本実施形態では、ユーザは、顧客管理アプリ及び案件管理アプリといった他のアプリを利用するのと同じ感覚で、共有メールサービスを利用できるようになっている。共有メールアプリのレコードには、共有メールに関係する任意のデータが格納されてよい。例えば、共有メールアプリのレコードには、メールソフトのアドレス帳に登録されるデータが格納されてもよいし、共有メール自体のデータが格納されてもよい。例えば、ユーザが、リストL110から共有メールアプリを選択すると、ユーザ端末30は、共有メールアプリの画面である共有メール画面を表示部35に表示させる。
図3は、共有メール画面の一例を示す図である。例えば、共有メール画面SC2は、共有メール画面SC2のヘッダに相当するヘッダ部分P20、グループウェアのコンテンツに相当するコンテンツ部分P21、及び共有メールサービスのコンテンツに相当する共有メール部分P22を含む。ヘッダ部分P20は、ヘッダ部分P10と同様である。例えば、ヘッダ部分P20は、グループウェア画像I100と同じ画像であるグループウェア画像I200を含む。
例えば、共有メール画面SC2のコンテンツ部分P21には、共有メールアプリのコンテンツが表示される。図3の例では、コンテンツ部分P21には、共有メールアプリの名前、共有メールアプリの表示変更のための画像I210、共有メールアプリに登録されたデータの絞り込みのための画像I211、及びグラフの表示の画面I212が表示される。共有メール画面SC2のうち、ヘッダ部分P20及びコンテンツ部分P21は、グループウェアサーバ10により生成される。
例えば、共有メール部分P22には、共有メールサービスのコンテンツが表示される。図3の例では、共有メール部分P22には、共有メールの受信のための画像I220、新たな共有メールの作成のための画像I221、共有メールの検索のための画像I222、共有メールのファイル出力のための画像I223、共有メールの削除のための画像I224、共有メールの一括設定のための画像I225、及び共有メールのリストL226が表示される。共有メール画面SC2のうち、共有メール部分P22は、共有メールサーバ20により生成される。
本実施形態では、ユーザが、ポータル画面SC1のリストL110の中から、共有メールアプリを選択すると、グループウェアサーバ10は、共有メールサーバ20に対し、共有メール部分P22を示す部分データの生成を要求する。本実施形態では、ユーザがブラウザを利用する場合を例に挙げるので、部分データは、HTMLデータ(HTML形式のファイル)である。部分データの詳細は、後述する。
例えば、共有メールサーバ20は、グループウェアサーバ10からの要求を受信すると、ユーザの共有メールを特定し、部分データを生成する。共有メールサーバ20は、グループウェアサーバ10に対し、部分データを送信する。グループウェアサーバ10は、共有メールサーバ20から部分データを受信する。グループウェアサーバ10は、自身が生成したヘッダ部分P20及びコンテンツ部分P21と、部分データが示す共有メール部分P22と、を含む共有メール画面SC2をユーザ端末30に表示させる。
本実施形態では、グループウェアサーバ10は、HTML要素の1つであるインラインフレーム(iframe)を利用して、共有メールサーバ20から受信した部分データが示す共有メール部分P22を、共有メール画面SC2に埋め込む。これにより、ユーザは、共有メールサービスにログインすることなく、グループウェアにログインしたまま共有メールを確認できるようになる。以降、グループウェアシステム1及び共有メールシステム2の詳細を説明する。
[3.グループウェアシステム及び共有メールシステムの各々で実現される機能]
図4は、グループウェアシステム1及び共有メールシステム2の各々で実現される機能の一例を示す図である。図4では、ユーザ端末30で実現される機能も示されている。
図4は、グループウェアシステム1及び共有メールシステム2の各々で実現される機能の一例を示す図である。図4では、ユーザ端末30で実現される機能も示されている。
[3-1.グループウェアシステムで実現される機能]
例えば、グループウェアシステム1では、グループウェアサーバ10は、データ記憶部100、要求部101、部分データ取得部102、及び表示制御部103を含む。データ記憶部100は、記憶部12により実現される。要求部101、部分データ取得部102、及び表示制御部103は、制御部11により実現される。
例えば、グループウェアシステム1では、グループウェアサーバ10は、データ記憶部100、要求部101、部分データ取得部102、及び表示制御部103を含む。データ記憶部100は、記憶部12により実現される。要求部101、部分データ取得部102、及び表示制御部103は、制御部11により実現される。
[データ記憶部]
データ記憶部100は、ユーザがグループウェアを利用するために必要なデータを記憶する。例えば、データ記憶部100は、アプリの各種データが格納されたアプリデータベースDB1を記憶する。
データ記憶部100は、ユーザがグループウェアを利用するために必要なデータを記憶する。例えば、データ記憶部100は、アプリの各種データが格納されたアプリデータベースDB1を記憶する。
図5は、アプリデータベースDB1の一例を示す図である。例えば、アプリデータベースDB1には、グループウェアサーバ10がユーザの組織を識別するための組織ID、グループウェアサーバ10がアプリを識別するためアプリID、グループウェアサーバ10がユーザを識別するためのユーザID、及びアプリの設定を示すアプリ設定データが格納される。アプリデータベースDB1には、任意のデータが格納されてよく、アプリデータベースDB1に格納されるデータは、図5の例に限られない。例えば、アプリデータベースDB1には、アプリのレコードを示すレコードデータが格納されてもよい。
例えば、アプリ設定データは、アプリの名前、フィールドの名前、アクセス権、及びその他の設定を示す。アプリ設定データは、アプリに応じた設定を示せばよく、任意の情報を含んでよい。ある組織の管理者がアプリを追加する操作を行うと、グループウェアサーバ10は、アプリデータベースDB1に新たなレコードを作成する。グループウェアサーバ10は、当該新たなレコードに、管理者が追加したアプリのアプリID、当該アプリを利用可能なユーザのユーザID、及び管理者が指定した設定を示すアプリ設定データを格納する。
なお、管理者は、グループウェアで用意された任意のアプリを、自身の組織に追加可能である。管理者は、自身でアプリを作成してもよい。アプリデータベースDB1には、管理者が作成したアプリを示すデータが格納されてもよい。アプリは、管理者の操作により追加されるのではなく、最初から用意されていてもよい。アプリは、グループウェアのオプションとしての機能ではなく、グループウェアのデフォルトの機能であってもよい。
本実施形態では、主に、共有メールアプリについて説明する。例えば、共有メールアプリのアプリ設定データは、共有メールアプリで共有されるメールアドレスを示す。例えば、当該メールアドレスは、ユーザの勤務先の組織における代表アドレスである。共有メールアプリでは、複数のメールアドレスが共有されてもよい。グループウェアサーバ10は、共有メールサーバ20に対し、どのメールアドレスの部分データを生成してほしいかを知らせる必要がある。アプリデータベースDB1には、共有メールサーバ20が当該メールアドレスを識別するためのメールアドレス識別データが格納されている。
メールアドレス識別データは、メールアドレスそのものであってもよいが、本実施形態では、組織IDであるものとする。例えば、グループウェアサーバ10は、共有メールサーバ20に対し、メールアドレス識別データとして組織IDを送信する。共有メールサーバ20は、どの組織がどのメールアドレスを利用しているかを予め管理しており、グループウェアサーバ10から受信した組織IDに基づいて、部分データの生成対象となるメールアドレスを特定できる。
なお、メールアドレス識別データは、組織ID及びメールアドレス以外の他のデータであってもよい。例えば、メールアドレス識別データは、アプリID、グループウェアにおけるユーザID、共有メールサービスにおけるユーザID、又はその他の何らかのアカウントに相当する情報であってもよい。グループウェアにおけるユーザIDと、共有メールサービスにおけるユーザIDと、は互いに異なっていてもよいし互いに同じであってもよい。
また、データ記憶部100に記憶されるデータは、アプリデータベースDB1に限られない。データ記憶部100は、任意のデータを記憶してよい。例えば、データ記憶部100は、グループウェアにおけるユーザの各種データが格納されたユーザデータベースを記憶してもよい。ユーザデータベースには、組織ID、ユーザID、及びパスワードが格納される。例えば、データ記憶部100は、ポータル画面SC1、共有メール画面SC2、及びその他の画面のHTMLデータ又はその一部、これらの画面に表示される個々の画像の画像データ、及び部分データ取得部102が取得した部分データを記憶してもよい。
[要求部]
要求部101は、共有メールを管理する共有メールシステム2に対し、グループウェアの共有メール画面SC2における共有メールの部分である共有メール部分P22を示す部分データを要求する。ユーザがブラウザを利用する場合、グループウェアのドメインで表示される共有メールの画面が、グループウェアの共有メール画面SC2に相当する。グループウェア専用のプログラム(例えば、いわゆるスマホアプリ)が利用される場合、当該プログラム上で表示される共有メールの画面が、グループウェアの共有メール画面SC2に相当する。
要求部101は、共有メールを管理する共有メールシステム2に対し、グループウェアの共有メール画面SC2における共有メールの部分である共有メール部分P22を示す部分データを要求する。ユーザがブラウザを利用する場合、グループウェアのドメインで表示される共有メールの画面が、グループウェアの共有メール画面SC2に相当する。グループウェア専用のプログラム(例えば、いわゆるスマホアプリ)が利用される場合、当該プログラム上で表示される共有メールの画面が、グループウェアの共有メール画面SC2に相当する。
共有メール部分P22は、共有メール画面SC2のうち、共有メールが表示される部分(領域)である。共有メール部分P22は、共有メールの何らかの情報が表示される部分であればよい。例えば、共有メール部分P22は、共有メールの本文が表示されてもよいし、共有メールの本文ではなく件名だけが表示されてもよい。共有メール部分P22には、共有メールの件名、共有メールのリスト、共有メールのリンク、共有メールの宛先、共有メールのCC、共有メールのBCC、共有メールの差出人、又はその他の情報が表示されてもよい。
本実施形態では、部分データがHTMLデータである場合を例に挙げる。部分データは、任意の形式であってよく、HTMLデータに限られない。例えば、部分データは、HTML以外のマークアップ言語(例えば、XML、SGML、又はXHTML)のデータ、共有メールそのものを示すデータ(例えば、EML形式のデータ)、JPEG又はGIFといった画像データ、共有メールの内容を示すテキストデータ、共有メール部分P22のデータへのリンク(相対パス又は絶対パス)、又はその他の形式であってもよい。
例えば、要求部101は、共有メールシステム2に対し、部分データの要求であることを示すデータを送信することによって、部分データを要求する。例えば、当該データは、共有メールシステム2のAPIで定められた形式のデータである。要求部101は、共有メールシステム2に対し、メールアドレス識別データ(本実施形態では、組織ID)を送信することによって、部分データを要求する。共有メールシステム2は、グループウェアシステム1から受信したメールアドレス識別データによって、どのメールアドレスの共有メールの部分データを生成すればよいかを特定できる。
[部分データ取得部]
部分データ取得部102は、共有メールシステム2から、部分データを取得する。例えば、部分データ取得部102は、共有メールシステム2から、後述の部分データ送信部203により送信された部分データを取得する。ここでの取得は、受信を意味する。部分データ取得部102は、共有メールシステム2から取得した部分データを、データ記憶部100に記録する。
部分データ取得部102は、共有メールシステム2から、部分データを取得する。例えば、部分データ取得部102は、共有メールシステム2から、後述の部分データ送信部203により送信された部分データを取得する。ここでの取得は、受信を意味する。部分データ取得部102は、共有メールシステム2から取得した部分データを、データ記憶部100に記録する。
[表示制御部]
表示制御部103は、グループウェアの各種画面を、ユーザ端末30に表示させる。グループウェアの画面とは、グループウェアサーバ10が生成したデータに基づいて表示される画面である。本実施形態のように、ユーザがブラウザを利用する場合には、グループウェアのドメインに属する画面(ウェブページ又はウェブサイト)は、グループウェアの画面である。ユーザがグループウェア専用のプログラム(例えば、いわゆるスマホアプリ)を利用する場合には、当該プログラム上の画面は、グループウェアの画面である。表示制御部103は、ユーザ端末30に対し、表示対象となる画面の表示データを送信することによって、当該画面をユーザ端末30に表示させる。
表示制御部103は、グループウェアの各種画面を、ユーザ端末30に表示させる。グループウェアの画面とは、グループウェアサーバ10が生成したデータに基づいて表示される画面である。本実施形態のように、ユーザがブラウザを利用する場合には、グループウェアのドメインに属する画面(ウェブページ又はウェブサイト)は、グループウェアの画面である。ユーザがグループウェア専用のプログラム(例えば、いわゆるスマホアプリ)を利用する場合には、当該プログラム上の画面は、グループウェアの画面である。表示制御部103は、ユーザ端末30に対し、表示対象となる画面の表示データを送信することによって、当該画面をユーザ端末30に表示させる。
なお、表示データは、画面の表示に必要なデータであればよく、任意の形式であってよい。本実施形態のように、ブラウザが利用される場合には、表示データは、HTML形式である。表示データは、HTML以外のマークアップ言語(例えば、XML、SGML、又はXHTML)のデータ、又は、その他の形式のデータであってもよい。ユーザがグループウェア専用のプログラム(例えば、いわゆるスマホアプリ)を利用する場合には、当該プログラムが何らかの画面を表示させるために必要なデータ(例えば、JPEG又はGIF等の画像データ)が表示データに相当すればよい。
例えば、表示制御部103は、第1表示制御部103Aを含む。第1表示制御部103Aは、表示制御部103が有する機能のうち、共有メール画面SC2の表示のための機能である。第1表示制御部103Aは、部分データに基づいて、グループウェアの部分であるグループウェア部分と、共有メール部分P22と、を含む共有メール画面SC2を、ユーザ端末30に表示させる。第1表示制御部103Aは、ユーザ端末30に対し、共有メール画面SC2の表示データを送信することによって、共有メール画面SC2をユーザ端末30に表示させる。
グループウェア部分は、共有メール画面SC2のうち、グループウェア側の情報が表示される部分(領域)である。図3の例では、ヘッダ部分P10及びコンテンツ部分P11は、グループウェア部分に相当する。このため、ヘッダ部分P10及びコンテンツ部分P11について説明している箇所は、グループウェア部分と読み替えることができる。なお、グループウェア部分は、グループウェア側の何らかの情報が表示される部分であればよく、ヘッダ部分P10及びコンテンツ部分P11に限られない。例えば、グループウェア部分は、グループウェアのフッタ又はメニューに相当する部分であってもよい。
図6は、共有メール画面SC2の表示データの一例を示す図である。図6の例では、共有メール画面SC2の表示データの一部のみが示されている。例えば、第1表示制御部103Aは、グループウェア部分を示すHTMLタグT1と、共有メール部分P22を示すHTMLタグT2と、を含む表示データを生成する。グループウェア部分を示すHTMLタグT1は、公知のグループウェアで採用されているHTMLタグと同様であってよい。このため、表示データのうち、HTMLタグT1の説明は省略する。第1表示制御部103Aは、公知のグループウェアと同様の方法で、HTMLタグT1を生成する。
本実施形態では、共有メール部分P22を示すHTMLタグT2は、インラインフレームである。図6の例では、HTMLタグT2は、「<iframe src=”mail.html” width=”800″ height=”500″></iframe>」といったインラインフレームのタグを含む。「mail.html」は、部分データの場所を示す相対パスである。図6の例では、部分データは、表示データと同じ階層のため、相対パスとして、部分データのファイル名である「mail.html」が指定されている。部分データは、相対パスではなく絶対パスによって指定されてもい。部分データが絶対パスによって指定される場合には、絶対パスは、グループウェアのドメインであってもよいし、共有メールサービス又はその他のドメインであってもよい。
例えば、共有メール部分P22は、共有メール画面SC2のうち、表示データにおけるインラインフレームのタグが指定された部分にはめ込まれる。図6の例では、共有メール部分P22の横幅及び高さが指定されているが、共有メール部分P22の横幅及び高さは、特に指定されなくてもよい。HTMLタグT2は、インラインフレームのタグ以外の他のタグを含んでもよい。例えば、HTMLタグT2は、何らかのスクリプトを示すタグを含んでもよい。
例えば、第1表示制御部103Aは、部分データ取得部102が取得した部分データのファイル名に基づいて、HTMLタグT2を生成する。第1表示制御部103Aは、共有メールシステム2が指定した部分データのファイル名を変更し、変更後のファイル名に基づいて、HTMLタグT2を生成してもよい。メール共有アプリの管理者が共有メール部分P22のサイズを指定した場合には、第1表示制御部103Aは、当該指定されたサイズに基づいて、HTMLタグT2を生成してもよい。第1表示制御部103Aは、HTMLタグT1及びHTMLタグT2を含む表示データを生成し、ユーザ端末30に対し、表示データを送信する。
なお、第1表示制御部103Aは、インラインフレームを利用せずに、共有メール部分P22を含む共有メール画面SC2を、ユーザ端末30に表示させてもよい。例えば、第1表示制御部103Aは、図6のようなインラインフレームのタグではなく、部分データが示すHTMLタグを、表示データのボディ部分(「<body>」~「</body>」の部分)として、表示データに埋め込んでもよい。例えば、第1表示制御部103Aは、図6のようなインラインフレームのタグではなく、部分データへのリンクを、表示データに埋め込んでもよい。
[3-2.共有メールシステムで実現される機能]
例えば、共有メールシステム2では、共有メールサーバ20は、データ記憶部200、要求受付部201、部分データ取得部202、及び部分データ送信部203を含む。データ記憶部200は、記憶部22により実現される。要求受付部201、部分データ取得部202、及び部分データ送信部203は、制御部21により実現される。
例えば、共有メールシステム2では、共有メールサーバ20は、データ記憶部200、要求受付部201、部分データ取得部202、及び部分データ送信部203を含む。データ記憶部200は、記憶部22により実現される。要求受付部201、部分データ取得部202、及び部分データ送信部203は、制御部21により実現される。
[データ記憶部]
データ記憶部200は、ユーザが共有メールサービスを利用するために必要なデータを記憶する。例えば、データ記憶部200は、共有メールの各種データが格納された共有メールデータベースDB2を記憶する。
データ記憶部200は、ユーザが共有メールサービスを利用するために必要なデータを記憶する。例えば、データ記憶部200は、共有メールの各種データが格納された共有メールデータベースDB2を記憶する。
図7は、共有メールデータベースDB2の一例を示す図である。例えば、共有メールデータベースDB2には、組織ID、組織内で共有されるメールアドレス、共有メールサーバ20が共有メールを識別可能な共有メール識別情報、及び共有メールを示す共有メールデータが格納される。共有メールデータベースDB2には、任意のデータが格納されてよく、共有メールデータベースDB2に格納されるデータは、図7の例に限られない。例えば、共有メールが仕分けられたフォルダを示すデータが共有メールデータベースDB2に格納されてもよい。
例えば、共有メールサーバ20は、ある共有メールの共有メール識別情報を、他の共有メールの共有メール識別情報と重複しないように発行する。共有メール識別情報は、任意の形式であってよく、例えば、数字、文字、その他の記号、又はこれらの組み合わせである。共有メール識別情報は、公知の共有メールサービスで採用されている情報であってよい。共有メールサーバ20は、ある組織のメールアドレスで共有メールを受信するたびに、当該共有メールの共有メール識別情報を発行する。共有メールサーバ20は、当該組織ID、当該メールアドレス、当該共有メール識別情報、及び当該共有メールの共有メールデータを互いに関連付けて共有メールデータベースDB2に格納する。なお、共有メール識別情報は、共有メールサーバ20が発行するのではなく、共有メールのヘッダに含まれるメッセージIDであってもよい。
例えば、共有メールデータは、共有メールの受信日時、共有メールの差出人、共有メールの宛先、共有メールのCC、共有メールのBCC、共有メールの件名、共有メールの本文、共有メールの添付ファイル、共有メールのメールスレッド、共有メールに対して書き込まれたコメント、及び共有メールに対して付与されたフラグの少なくとも1つを示す。共有メールデータは、公知の共有メールサービスで採用されているデータであってよい。共有メールデータは、共有メール画面SC2の共有メール部分P22における実質的なコンテンツを示す。
なお、データ記憶部200に記憶されるデータは、共有メールデータベースDB2に限られない。データ記憶部200は、任意のデータを記憶してよい。例えば、ユーザが共有メールサービスに直接的にログインする場合には、データ記憶部200は、共有メールサービスにおけるユーザの各種データが格納されたユーザデータベースを記憶してもよい。ユーザデータベースには、組織ID、ユーザID、及びパスワードが格納される。例えば、データ記憶部200は、ユーザが共有メールサービスに直接的にログインした場合に表示される画面のHTMLデータ又はその一部と、これらの画面に表示される個々の画像の画像データと、を記憶してもよい。
[要求受付部]
要求受付部201は、グループウェアシステム1及びユーザ端末30の少なくとも一方から、各種要求を受け付ける。本実施形態では、ユーザが共有メールサービスに直接的にログインしないものとする。このため、要求受付部201は、ユーザ端末30からは要求を受け付けず、グループウェアシステム1から要求を受け付けるものとする。要求受付部201が受け付ける要求は、共有メールシステム2のAPIで定められた形式のデータである。
要求受付部201は、グループウェアシステム1及びユーザ端末30の少なくとも一方から、各種要求を受け付ける。本実施形態では、ユーザが共有メールサービスに直接的にログインしないものとする。このため、要求受付部201は、ユーザ端末30からは要求を受け付けず、グループウェアシステム1から要求を受け付けるものとする。要求受付部201が受け付ける要求は、共有メールシステム2のAPIで定められた形式のデータである。
例えば、要求受付部201は、第1要求受付部201Aを含む。第1要求受付部201Aは、要求受付部201が有する機能のうち、部分データの取得のための機能である。第1要求受付部201Aは、ユーザにグループウェアを提供するグループウェアシステム1から、グループウェアの共有メール画面における共有メールの部分である共有メール部分P22を示す部分データの要求を受け付ける。本実施形態では、第1要求受付部201Aは、グループウェアシステム1から、メールアドレス識別データ(本実施形態では、組織ID)を受信することによって、部分データの要求を受け付ける。
[部分データ取得部]
部分データ取得部202は、第1要求受付部201Aが要求を受け付けた場合に、部分データを取得する。部分データは、予めデータ記憶部200に記憶されていてもよいが、本実施形態では、部分データ取得部202は、要求受付部201が受け付けた要求に基づいて、部分データを生成する。即ち、本実施形態では、部分データは、要求受付部201が要求を受け付ける前に予め用意されているのではなく、要求受付部201が要求を受け付けた後に、その場で動的に生成されるものとする。
部分データ取得部202は、第1要求受付部201Aが要求を受け付けた場合に、部分データを取得する。部分データは、予めデータ記憶部200に記憶されていてもよいが、本実施形態では、部分データ取得部202は、要求受付部201が受け付けた要求に基づいて、部分データを生成する。即ち、本実施形態では、部分データは、要求受付部201が要求を受け付ける前に予め用意されているのではなく、要求受付部201が要求を受け付けた後に、その場で動的に生成されるものとする。
本実施形態では、部分データは、共有メール部分P22のHTMLデータである。図6の例であれば、部分データは、「mail.html」のファイル名のデータである。例えば、部分データ取得部202は、第1要求受付部201Aが受け付けた要求と、共有メールデータベースDB2と、に基づいて、共有メール部分P22に含めるべき共有メールを特定する。部分データ取得部202は、第1要求受付部201Aが受け付けた要求に含まれるメールアドレス識別データに基づいて、共有メールデータベースDB2の中から、共有メールを取得する。
本実施形態では、組織IDがメールアドレス識別データに相当するので、部分データ取得部202は、共有メールデータベースDB2の中から、組織IDに関連付けられた共有メールデータの全部又は一部を取得する。例えば、部分データ取得部202は、共有メールデータベースDB2の中から、当該組織IDに関連付けられたメールアドレスが差出人、宛先、CC、又はBCCの共有メールを特定する。
例えば、部分データ取得部202は、共有メールの件名を並べたリストL226のデータを生成する。リストL226は、個々の共有メールのリンクを含むものとする。例えば、リンクは、共有メール識別情報を含む。部分データ取得部202は、データ記憶部200に記憶されたボタンB220~B225の画像データを読み出し、ボタンB220~B225と、リストL226と、を含むHTMLデータを、部分データとして生成する。
なお、部分データ取得部202は、公知の共有メールサービスにおける画面のHTMLデータと同様の形式の部分データを生成してもよい。この場合の部分データの生成方法は、公知の共有メールサービスにおける画面のHTMLデータの生成方法と同様であってよい。部分データ取得部202が部分データを取得するために必要なデータは、データ記憶部200に予め記憶されているものとする。
[部分データ送信部]
部分データ送信部203は、グループウェアシステム1に対し、部分データを送信する。例えば、部分データ送信部203は、グループウェアシステム1に対し、部分データ取得部202が取得した部分データを送信する。部分データ送信部203は、グループウェアシステム1に対し、部分データのファイル名等の他のデータを送信してもよい。
部分データ送信部203は、グループウェアシステム1に対し、部分データを送信する。例えば、部分データ送信部203は、グループウェアシステム1に対し、部分データ取得部202が取得した部分データを送信する。部分データ送信部203は、グループウェアシステム1に対し、部分データのファイル名等の他のデータを送信してもよい。
[3-3.ユーザ端末で実現される機能]
例えば、ユーザ端末30は、データ記憶部300、表示制御部301、及び操作受付部302を含む。データ記憶部300は、記憶部32により実現される。表示制御部301及び操作受付部302は、制御部31により実現される。
例えば、ユーザ端末30は、データ記憶部300、表示制御部301、及び操作受付部302を含む。データ記憶部300は、記憶部32により実現される。表示制御部301及び操作受付部302は、制御部31により実現される。
[データ記憶部]
データ記憶部300は、ユーザがグループウェア及び共有メールサービスの少なくとも一方を利用するために必要なデータを記憶する。例えば、データ記憶部300は、ブラウザを記憶する。例えば、データ記憶部300は、グループウェア専用のプログラムを記憶する。データ記憶部300は、共有メールサービス専用のプログラムを記憶してもよい。
データ記憶部300は、ユーザがグループウェア及び共有メールサービスの少なくとも一方を利用するために必要なデータを記憶する。例えば、データ記憶部300は、ブラウザを記憶する。例えば、データ記憶部300は、グループウェア専用のプログラムを記憶する。データ記憶部300は、共有メールサービス専用のプログラムを記憶してもよい。
[表示制御部]
表示制御部301は、グループウェアの各画面を、表示部35に表示させる。本実施形態では、表示制御部301がブラウザ上で各画面を表示させる場合を例に挙げるが、表示制御部301は、グループウェア専用のプログラム上で各画面を表示させてもよい。ユーザが共有メールサービスに直接的にログインする場合には、表示制御部301は、共有メールサービス専用のプログラム上で各画面を表示させてもよい。
表示制御部301は、グループウェアの各画面を、表示部35に表示させる。本実施形態では、表示制御部301がブラウザ上で各画面を表示させる場合を例に挙げるが、表示制御部301は、グループウェア専用のプログラム上で各画面を表示させてもよい。ユーザが共有メールサービスに直接的にログインする場合には、表示制御部301は、共有メールサービス専用のプログラム上で各画面を表示させてもよい。
[操作受付部]
操作受付部302は、表示制御部301が表示部35に表示させた各画面に対する操作を受け付ける。操作受付部302は、グループウェアサーバ10に対し、ユーザが行った操作を示す操作データを送信する。ユーザが共有メールサービスに直接的にログインする場合には、操作受付部302は、共有メールサービスの画面に対する操作を受け付ける。
操作受付部302は、表示制御部301が表示部35に表示させた各画面に対する操作を受け付ける。操作受付部302は、グループウェアサーバ10に対し、ユーザが行った操作を示す操作データを送信する。ユーザが共有メールサービスに直接的にログインする場合には、操作受付部302は、共有メールサービスの画面に対する操作を受け付ける。
[4.グループウェアシステム及び共有メールシステムの各々で実行される処理]
図8は、グループウェアシステム1及び共有メールシステム2の各々で実行される処理の一例を示す図である。図8では、ユーザ端末30で実行される処理も示されている。制御部11,21,31が、それぞれ記憶部12,22,32に記憶されたプログラムを実行することによって、図8の処理が実行される。図8では、主に共有メール画面SC2の表示のための処理が示されている。
図8は、グループウェアシステム1及び共有メールシステム2の各々で実行される処理の一例を示す図である。図8では、ユーザ端末30で実行される処理も示されている。制御部11,21,31が、それぞれ記憶部12,22,32に記憶されたプログラムを実行することによって、図8の処理が実行される。図8では、主に共有メール画面SC2の表示のための処理が示されている。
図8のように、ユーザがユーザ端末30のブラウザからグループウェアのURLを選択すると、ユーザ端末30は、グループウェアサーバ10との間で、ユーザがグループウェアにログインするためのログイン処理を実行する(S1)。ログインが成功すると、グループウェアサーバ10及びユーザ端末30の間で、ポータル画面SC1の表示のための処理が実行される(S2)。S2では、グループウェアサーバ10は、ユーザ端末30に対し、ポータル画面SC1の表示データを送信する。ユーザ端末30は、ポータル画面SC1の表示データを受信してポータル画面SC1を表示部35に表示させる。
ユーザがリストL110の中から共有メールアプリを選択すると、ユーザ端末30は、グループウェアサーバ10に対し、共有メール画面SC2の表示データを要求する(S3)。グループウェアサーバ10は、ユーザ端末30から、共有メール画面SC2の表示データの要求を受け付ける(S4)。グループウェアサーバ10は、アプリデータベースDB1に基づいて、メールアドレス識別データを取得する(S5)。グループウェアサーバ10は、S5で特定したメールアドレス識別データに基づいて、共有メールサーバ20に対し、部分データを要求する(S6)。
共有メールサーバ20は、グループウェアサーバ10から、部分データの要求を受け付ける(S7)。共有メールサーバ20は、S7で受け付けた要求に含まれるメールアドレス識別データと、共有メールデータベースDB2と、に基づいて、部分データを取得する(S8)。S8では、共有メールサーバ20は、S8で特定したメールアドレス識別データに基づいて、共有メールデータベースDB2内の共有メールを取得する。共有メールサーバ20は、取得された共有メールの件名を、受信日時順にリストL226に並べる。共有メールサーバ20は、記憶部22に記憶された画像データに基づいて、ボタンB221~B225を所定の位置に配置する。共有メールサーバ20は、ボタンB221~B225と、リストL226と、を含む共有メール部分P22を示す部分データを生成する。
共有メールサーバ20は、グループウェアサーバ10に対し、S8で取得した部分データを送信する(S9)。グループウェアサーバ10は、共有メールサーバ20から、部分データを取得する(S10)。グループウェアサーバ10は、ユーザデータベースと、記憶部12に記憶された画像データと、に基づいて、グループウェア部分(例えば、ヘッダ部分P20及びコンテンツ部分P21)を生成する(S11)。S11の処理は、S10の処理よりも前に実行されてもよい。
グループウェアサーバ10は、S11で生成されたヘッダ部分P20及びコンテンツ部分P21と、S10で取得した部分データが示す共有メール部分P22と、を含む共有メール画面SC2の表示データを生成する(S12)。S12では、グループウェアサーバ10は、S11で生成したヘッダ部分P20及びコンテンツ部分P21を示すHTMLタグT1と、S10で取得された部分データがインラインフレームで指定されたHTMLタグT2と、を含む表示データを生成する。
グループウェアサーバ10は、ユーザ端末30に対し、共有メール画面SC2の表示データを送信する(S13)。ユーザ端末30は、グループウェアサーバ10から、共有メール画面SC2の表示データを取得する(S14)。ユーザ端末30は、S14で取得した表示データに基づいて、共有メール画面SC2を表示部35に表示させ(S15)、本処理は終了する。
[5.実施形態のまとめ]
本実施形態のグループウェアシステム1は、共有メールシステム2に対し、部分データを要求する。グループウェアシステム1は、共有メールシステム2から、部分データを取得する。グループウェアシステム1は、部分データに基づいて、共有メール画面SC2を、ユーザ端末30に表示させる。ユーザが、グループウェアにログインしたまま、グループウェアの画面として共有メールを確認できるようになるので、グループウェアシステム1は、ユーザの利便性を高めることができる。例えば、ユーザは、グループウェア及び共有メールサービスの2つを利用するのではなく、グループウェアだけを利用する感覚で、共有メールサービスも利用できる。グループウェアシステム1は、実質的に、共有メールサービスをグループウェアに統合することができる。
本実施形態のグループウェアシステム1は、共有メールシステム2に対し、部分データを要求する。グループウェアシステム1は、共有メールシステム2から、部分データを取得する。グループウェアシステム1は、部分データに基づいて、共有メール画面SC2を、ユーザ端末30に表示させる。ユーザが、グループウェアにログインしたまま、グループウェアの画面として共有メールを確認できるようになるので、グループウェアシステム1は、ユーザの利便性を高めることができる。例えば、ユーザは、グループウェア及び共有メールサービスの2つを利用するのではなく、グループウェアだけを利用する感覚で、共有メールサービスも利用できる。グループウェアシステム1は、実質的に、共有メールサービスをグループウェアに統合することができる。
本実施形態の共有メールシステム2は、グループウェアシステム1から、部分データの要求を受け付ける。共有メールシステム2は、要求を受け付けた場合に、部分データを取得する。共有メールシステム2は、グループウェアシステム1に対し、部分データを送信する。共有メールシステム2は、ユーザの利便性を高める共有メール画面SC2をグループウェアシステム1がユーザ端末30に表示させるために必要な部分データを、グループウェアシステム1に提供することができる。その結果、ユーザが、グループウェアにログインしたまま、グループウェアの画面として共有メールを確認できるようになるので、共有メールシステム2は、ユーザの利便性を高めることができる。
[6.変形例]
なお、本開示は、実施形態の例に限定されない。本開示は、本開示の趣旨を逸脱しない範囲で変更可能である。
なお、本開示は、実施形態の例に限定されない。本開示は、本開示の趣旨を逸脱しない範囲で変更可能である。
図9は、変形例で実現される機能の一例を示す図である。例えば、グループウェアサーバ10は、要求受付部104、追加部105、指定受付部106、取得依頼部107、取得結果データ取得部108、及び登録部109を含む。要求受付部104、追加部105、指定受付部106、取得依頼部107、取得結果データ取得部108、及び登録部109の各々は、制御部11により実現される。例えば、共有メールサーバ20は、表示制御部204、取得実行部205、取得結果データ送信部206、及びメールスレッドデータ送信部207を含む。表示制御部204、取得実行部205、取得結果データ送信部206、及びメールスレッドデータ送信部207の各々は、制御部21により実現される。
[6-1.グループウェアシステムの変形例]
まず、グループウェアシステム1の変形例について説明する。
まず、グループウェアシステム1の変形例について説明する。
[変形例1-1]
例えば、ユーザが、共有メール画面SC2のリストL226の中から、任意の共有メールを選択すると、グループウェアサーバ10は、共有メール画面SC2の共有メール部分P22に、当該選択された共有メールの詳細を表示させるようにしてもよい。他にも例えば、グループウェアのスレッド等に貼り付けられた特定の共有メールのリンクをユーザが選択した場合に、グループウェアサーバ10は、共有メール画面SC2の共有メール部分P22に、当該選択された共有メールの詳細を表示させるようにしてもよい。
例えば、ユーザが、共有メール画面SC2のリストL226の中から、任意の共有メールを選択すると、グループウェアサーバ10は、共有メール画面SC2の共有メール部分P22に、当該選択された共有メールの詳細を表示させるようにしてもよい。他にも例えば、グループウェアのスレッド等に貼り付けられた特定の共有メールのリンクをユーザが選択した場合に、グループウェアサーバ10は、共有メール画面SC2の共有メール部分P22に、当該選択された共有メールの詳細を表示させるようにしてもよい。
例えば、グループウェアサーバ10は、リストL226内の共有メールのリンクに基づいて、ユーザがどの共有メールを選択したかを特定する。共有メールサービスのドメインがリンクに含まれていると、グループウェアの共有メール画面SC2ではなく、共有メールサービス側の画面がユーザ端末30に表示されてしまうので、変形例1-1では、共有メールのリンクが、グループウェアのドメインと、共有メール識別情報と、を含むようになっている。
図10は、共有メール部分P22に表示される共有メールのリンクの一例を示す図である。図10の例では、共有メール部分P22に表示される共有メールのリンクは、グループウェアのドメイン「xxxcompany.aaagroupware.com」と、共有メール識別情報「m00001」と、を含む。リンクは、#や=等の特定の記号を含む。これにより、グループウェアサーバ10は、リンクのうちのどの部分が共有メール識別情報なのかを特定できるようになっている。
変形例1-1の部分データ取得部102は、共有メールシステム2から、図10のようなリンクを含む部分データを取得する。図3の例であれば、部分データ取得部102は、リストL226における複数の共有メールの各々のリンクを含む部分データを取得する。各リンクのドメイン部分は共通するが、各リンクの共有メール識別情報は互いに異なる。共有メールシステム2による部分データの生成方法は、後述の変形例2-1で説明する。
変形例1-1のグループウェアサーバ10は、要求受付部104を含む。要求受付部104は、ユーザ端末30から、各種要求を受け付ける。例えば、要求受付部104は、ユーザ端末30で共有メールのリンクが選択された場合に、ユーザ端末30から、共有メール画面SC2の表示要求を受け付ける。表示要求は、共有メール画面SC2の表示が要求されていることをグループウェアサーバ10が識別可能なデータである。例えば、表示要求は、httpリクエスト等の要求である。共有メールのリンクは、グループウェアのドメインを含むので、共有メールサーバ20ではなく、グループウェアサーバ10が表示要求を受け付ける。
変形例1-1の要求部101、部分データ取得部102、及び第1表示制御部103Aの各々の処理は、表示要求が受け付けられるたびに実行される。例えば、要求受付部104がユーザ端末30から表示要求を受け付けると、要求部101は、共有メールシステム2に対し、表示要求に含まれる共有メール識別情報を送信する。共有メールシステム2は、後述の変形例2-1の処理を実行し、当該共有メール識別情報が示す共有メールの詳細を示す部分データを生成してグループウェアシステム1に送信する。
例えば、部分データ取得部102は、共有メールシステム2から、ユーザが選択したリンクに含まれる共有メール識別情報が示す共有メールの詳細を示す部分データを取得する。第1表示制御部103Aは、実施形態と同様にして、インラインフレームを利用して、共有メール画面SC2の表示データを生成する。当該共有メール画面SC2の共有メール部分P22は、図10のように、ユーザが選択したリンクに含まれる共有メール識別情報が示す共有メールの詳細を示す。
図10の例であれば、部分データは、グループウェアサーバ10が共有メールの情報を顧客管理アプリに登録するためのボタンB227、グループウェアサーバ10が共有メールの情報を案件管理アプリに登録するためのボタンB228、及び共有メールの詳細な情報を示す表示領域A229を含む。表示領域A229に対応するデータは、公知の共有メールサービスで採用されている形式のデータであってよい。変形例1-1では、ユーザが、共有メール画面SC2又はその他の画面(例えば、共有メールのリンクが貼り付けられたスレッドの画面)からリンクを選択するたびに、要求部101、部分データ取得部102、及び第1表示制御部103Aの各々の処理が繰り返される。
変形例1-1では、共有メール部分P22に表示される共有メールのリンクは、グループウェアのドメインと、共有メール識別情報と、を含む。グループウェアシステム1は、ユーザ端末30でリンクが選択された場合に、ユーザ端末30から、共有メール画面SC2の表示要求を受け付ける。要求部101、部分データ取得部102、及び第1表示制御部103Aの各々の処理は、表示要求が受け付けられるたびに実行される。グループウェアシステム1は、ユーザが共有メールのリンクを選択した場合に、ユーザ端末30をグループウェアのドメインで共有メールをユーザ端末30に表示させることができる。グループウェアのドメインにアクセス中のユーザ端末30が、他のドメインにアクセスすると、ユーザが戸惑ってしまう可能性があるが、グループウェアシステム1は、このようなユーザの戸惑いを防止できる。
[変形例1-2]
実施形態では、ユーザが、グループウェアのオプションとして、共有メールサービスを利用する場合を例に挙げた。共有メールサービスは、グループウェアの中のプラグインとして追加されてもよい。実施形態で説明したメール共有アプリは、ユーザが事後的に追加できるという意味では、プラグインの一種である。変形例1-2のプラグインは、メール共有アプリだけではなく、データベース機能を有さないプラグインも含む。プラグインは、アプリの中の追加機能としてのプラグインであってもよいし、アプリとは関係のない追加機能としてのプラグインであってもよい。
実施形態では、ユーザが、グループウェアのオプションとして、共有メールサービスを利用する場合を例に挙げた。共有メールサービスは、グループウェアの中のプラグインとして追加されてもよい。実施形態で説明したメール共有アプリは、ユーザが事後的に追加できるという意味では、プラグインの一種である。変形例1-2のプラグインは、メール共有アプリだけではなく、データベース機能を有さないプラグインも含む。プラグインは、アプリの中の追加機能としてのプラグインであってもよいし、アプリとは関係のない追加機能としてのプラグインであってもよい。
プラグインは、プラグインは、ユーザが事後的に追加可能なグループウェアの機能(プログラム)である。プラグインは、任意の形式であってよく、例えば、プログラム等の複数のファイルが圧縮されたZIPファイルであってもよい。データ記憶部100は、種々の追加機能のプラグインを記憶する。例えば、共有メールのプラグインだけではなく、社内ポータルページの作成のためのプラグイン、又は、コミュニケーションツールのプラグインといった各種プラグインがデータ記憶部100に記憶されてよい。ユーザは、任意のプラグインを選択できる。プラグインは、有料であってもよいし、無料であってもよい。
変形例1-2のグループウェアシステム1は、追加部105を含む。追加部105は、グループウェアを利用するユーザが所定のプラグイン追加操作を行った場合に、グループウェアにおける共有メールのプラグインを追加する。ここでのユーザは、組織における管理権限を有する者であってもよいし、特に管理権限を有しない者であってもよい。例えば、表示制御部103は、ユーザが追加可能なプラグインの一覧を、ユーザ端末30に表示させる。ユーザは、当該一覧の中から、自身又は組織が利用するグループウェアに追加するプラグインを選択する。
例えば、ユーザが、共有メールのプラグインを選択すると、追加部105は、データ記憶部100に記憶された当該プラグインを、ユーザの組織の組織ID、又は、ユーザのユーザIDに関連付けて、データ記憶部100又は他の記憶領域に展開する。共有メールのプラグインは、ユーザ端末30に展開されてもよい。変形例1-2の要求部101、部分データ取得部102、及び第1表示制御部103Aの各々の処理は、共有メールのプラグインに基づいて実行される。変形例1-2では、共有メールのプラグインに、実施形態で説明した一連の処理のためのコードが示されているものとする。変形例1-2では、実施形態で説明した一連の処理が、共有メールのプラグインのコードに基づいて実行される。
変形例1-2のグループウェアシステム1は、ユーザが所定のプラグイン追加操作を行った場合に、共有メールのプラグインを追加する。要求部101、部分データ取得部102、及び第1表示制御部103Aの各々の処理は、プラグインに基づいて実行される。グループウェアシステム1は、グループウェアにおけるオプションとしての共有メールサービスを、プラグインによって実現できる。例えば、グループウェアシステム1は、グループウェアで共有メールを確認したユーザにだけ共有メールのプラグインを提供するので、グループウェアにおけるリソースの無駄を軽減できる。例えば、グループウェアシステム1は、社内ポータルページの作成のためのプラグイン等の他のプラグインの仕組みを流用できるので、グループウェアにおける開発工数を削減できる。
[変形例1-3]
例えば、ユーザが、共有メールアプリの設定として、HTMLタグを指定できるようにしてもよい。HTMLタグは、共有メール画面SC2をはじめとする共有メールアプリの画面に反映される。例えば、共有メール画面SC2は、ユーザが指定したHTMLタグを含む。変形例1-3では、ユーザが所定のHTMLタグを指定した場合に、共有メールアプリに共有メール部分P22が表示される。所定のHTMLタグは、共有メールの表示を意味する文字列である。所定のHTMLタグは、グループウェア提供者により予め定められている。ユーザが、ポータル画面SC1、共有メール画面SC2、又はその他の画面から、共有メールアプリの設定のための操作を行うと、アプリ設定画面SC3がユーザ端末30に表示される。
例えば、ユーザが、共有メールアプリの設定として、HTMLタグを指定できるようにしてもよい。HTMLタグは、共有メール画面SC2をはじめとする共有メールアプリの画面に反映される。例えば、共有メール画面SC2は、ユーザが指定したHTMLタグを含む。変形例1-3では、ユーザが所定のHTMLタグを指定した場合に、共有メールアプリに共有メール部分P22が表示される。所定のHTMLタグは、共有メールの表示を意味する文字列である。所定のHTMLタグは、グループウェア提供者により予め定められている。ユーザが、ポータル画面SC1、共有メール画面SC2、又はその他の画面から、共有メールアプリの設定のための操作を行うと、アプリ設定画面SC3がユーザ端末30に表示される。
図11は、アプリ設定画面の一例を示す図である。例えば、アプリ設定画面SC3には、共有メール画面SC2のコンテンツ部分P21の内容をユーザが指定するための入力フォーム等が表示される。ユーザは、HTMLタグの入力を受け付ける入力フォームF30に対し、所定のHTMLタグを入力する。図11の例では、ユーザが、「frame_mailOption」といった文字列を含むHTMLタグを入力フォームF30に入力すると、アプリ設定画面SC3に共有メール部分P22が表示されるようになる。ユーザは、任意のHTMLタグを入力フォームF30で指定可能である。
変形例1-3のグループウェアシステム1は、指定受付部106を含む。指定受付部106は、グループウェアを利用するユーザによる、共有メールを示すHTMLタグの指定を受け付ける。図11の例では、指定受付部106は、アプリ設定画面SC3の入力フォームF30に対し、HTMLタグの指定を受け付ける。指定受付部106は、アプリ設定画面SC3以外の他の画面から、HTMLタグの指定を受け付けてもよい。指定受付部106は、HTMLタグの指定を受け付けると、共有メールアプリのアプリ設定データとして、データ記憶部100に保存する。
変形例1-3の要求部101、部分データ取得部102、及び第1表示制御部103Aの各々の処理は、HTMLタグが指定されたことを条件として実行される。例えば、グループウェアサーバ10は、あるユーザのユーザ端末30から、共有メール画面SC2の表示要求を受信した場合に、データ記憶部100に保存された共有メールアプリの設定を参照する。グループウェアサーバ10は、共有メールアプリの設定に、所定のHTMLタグが指定されているか否かを判定する。
グループウェアサーバ10は、共有メールアプリの設定に、所定のHTMLタグが指定されていると判定されない場合、要求部101、部分データ取得部102、及び第1表示制御部103Aの少なくとも1つの処理を実行しない。この場合、表示制御部103は、共有メール部分P22を含まない共有メール画面SC2、又は、共有メール部分P22を含むが何も表示されない共有メール画面SC2を、ユーザ端末30に表示させる。一方、グループウェアサーバ10は、共有メールアプリの設定に、所定のHTMLタグが指定されていると判定された場合、実施形態で説明した要求部101、部分データ取得部102、及び第1表示制御部103Aの各々の処理を実行する。
なお、ユーザが、共有メールアプリ以外の他のアプリにおいて、グループウェアのオプションとして共有メールサービスを利用できるようにしてもよい。例えば、ユーザが、顧客管理アプリ、案件管理アプリ、又は他のアプリのアプリ設定画面SC3から、所定のHTMLタグを指定した場合に、これらのアプリの画面に共有メール部分P22が表示されるようにしてもよい。この場合の要求部101、部分データ取得部102、及び第1表示制御部103Aの処理は、実施形態で説明した通りである。他にも例えば、ユーザは、アプリ以外の他の画面に対し、所定のHTMLタグを指定できるようにしてもよい。この場合、アプリ以外の他の画面に共有メール部分P22が表示される。
変形例1-3のグループウェアシステム1は、ユーザによる、共有メールを示すHTMLタグの指定を受け付ける。要求部101、部分データ取得部102、及び第1表示制御部103Aの各々の処理は、HTMLタグが指定されたことを条件として実行される。グループウェアシステム1は、任意のアプリ又は任意のページに対し、HTMLタグを指定することによって、任意のアプリの画面又はアプリ以外の他の画面に、共有メール部分P22を表示させることができる。
[変形例1-4]
例えば、ユーザが共有メールサービスに直接的にログインしてもよい。ユーザが共有メールサービスにログインすると、共有メールシステム2は、共有メールサービスのドメインとしての共有メール画面を、ユーザ端末30に表示させる。この共有メール画面は、後述の変形例2-2で説明する処理によって表示される。この共有メール画面は、公知の共有メールサービスで採用されている画面であってもよい。
例えば、ユーザが共有メールサービスに直接的にログインしてもよい。ユーザが共有メールサービスにログインすると、共有メールシステム2は、共有メールサービスのドメインとしての共有メール画面を、ユーザ端末30に表示させる。この共有メール画面は、後述の変形例2-2で説明する処理によって表示される。この共有メール画面は、公知の共有メールサービスで採用されている画面であってもよい。
図12は、ユーザが共有メールサービスにログインした場合にユーザ端末30に表示される共有メール画面の一例を示す図である。図12のように、共有メールサービスにおける共有メール画面SC4は、共有メールサービスに特有のヘッダ部分P40と、共有メール部分P22と同様又は似た内容の共有メール部分P41と、を含む。ヘッダ部分P40は、グループウェアにおける共有メール画面SC2のヘッダ部分P20とは異なる。
例えば、ヘッダ部分P40の背景色は、共有メールサービスのテーマカラーである。ヘッダ部分P40は、共有メールサービスの名前又はロゴを示す共有メール画像I400を含む。共有メール画像I400は、ヘッダ部分P40の背景画像として利用されてもよい。ヘッダ部分P40により、ユーザは、共有メールサービスにログインしていることを、直感的に理解できる。例えば、ユーザは、共有メール画像I400により、共有メールシステム2にアクセスしていることを、直感的に理解できる。
変形例1-4の第1表示制御部103Aは、グループウェアを利用するユーザがグループウェアを識別可能なグループウェア部分と、ユーザが共有メールシステム2を識別可能ではない共有メール部分P22と、を含む共有メール画面SC2を、ユーザ端末30に表示させる。共有メールシステム2は、このような共有メール部分P22の部分データを生成する。共有メールシステム2側の処理は、後述の変形例2-3で説明する。
ユーザがグループウェアを識別可能とは、ユーザがグループウェア部分の見た目(外観)でグループウェアを識別可能なことである。変形例1-4では、ユーザは、グループウェア画像I200によって、グループウェアを視覚的に識別可能なので、グループウェア部分がグループウェア画像I200を含むグループウェア部分は、ユーザがグループウェアを識別可能なグループウェア部分に相当する。他にも例えば、CSSで生成されるグループウェアのイラスト等を含むグループウェア部分、グループウェアのテーマカラーの背景色のグループウェア部分、又はグループウェアを示すテキストを含むグループウェア部分が、ユーザがグループウェアを識別可能なグループウェア部分に相当してもよい。
ユーザが共有メールシステム2を識別可能ではないとは、ユーザが共有メール部分P22の見た目(外観)で共有メールシステム2を識別可能ではないことである。変形例1-4では、ユーザは、共有メール画像I400によって、共有メールシステム2を視覚的に識別可能なので、共有メール部分P22が共有メール画像I400を含まない共有メール部分P22は、ユーザが共有メールシステム2を識別可能ではない共有メール部分P22に相当する。他にも例えば、CSSで生成される共有メールシステム2のイラスト等を含まない共有メール部分P22、共有メールシステム2のテーマカラーではない背景色の共有メール部分P22、又は共有メールシステム2を示すテキストを含まない共有メール部分P22が、ユーザが共有メールシステム2を識別可能な共有メール部分P22に相当してもよい。
例えば、部分データは、共有メールサービスにおける共有メール画面SC4のヘッダ部分P40を含まずに、共有メール部分P41と同様のレイアウトの共有メール部分P22を示す。共有メール画面SC4にフッタ部分が存在する場合、部分データは、当該フッタ部分を含まずに、共有メール部分P41と同様のレイアウトの共有メール部分P22を示す。第1表示制御部103Aは、このような部分データに基づいて、共有メール画面SC2をユーザ端末30に表示させる。
変形例1-4のグループウェアシステム1は、ユーザがグループウェアを識別可能なグループウェア部分と、ユーザが共有メールシステム2を識別可能ではない共有メール部分P22と、を含む共有メール画面SC2を、ユーザ端末30に表示させる。グループウェア画像I200により、共有メール画面SC2がグループウェアの画面であることをユーザが直感的に理解できる。共有メール画面SC2に共有メール画像I400が表示されないので、ユーザが共有メールサービスにログインしていると誤解することを防止できる。
[変形例1-5]
例えば、ユーザがリストL110から顧客管理アプリを選択すると、顧客管理アプリを示す顧客管理画面SC5がユーザ端末30に表示される。図13は、顧客管理画面SC5の一例を示す図である。例えば、顧客管理画面SC5には、顧客管理アプリのレコードに格納された顧客の情報が表示される。ユーザは、顧客管理画面SC5から、当該レコードに新たな情報を格納したり、当該レコードに格納された情報を変更したりすることができる。このような顧客管理画面SC5に、表示中の顧客に関係する共有メールが表示されてもよい。
例えば、ユーザがリストL110から顧客管理アプリを選択すると、顧客管理アプリを示す顧客管理画面SC5がユーザ端末30に表示される。図13は、顧客管理画面SC5の一例を示す図である。例えば、顧客管理画面SC5には、顧客管理アプリのレコードに格納された顧客の情報が表示される。ユーザは、顧客管理画面SC5から、当該レコードに新たな情報を格納したり、当該レコードに格納された情報を変更したりすることができる。このような顧客管理画面SC5に、表示中の顧客に関係する共有メールが表示されてもよい。
変形例1-5のグループウェアシステム1は、取得依頼部107、取得結果データ取得部108、及び第2表示制御部103Bを含む。取得依頼部107は、グループウェアを利用するユーザの顧客情報を管理する顧客管理アプリに登録されたメールアドレスに基づいて、共有メールシステム2に対し、共有メールの取得を依頼する。ここでの取得とは、検索、ルックアップ、又は絞り込みといった各種処理を含む概念である。例えば、ユーザが、顧客管理アプリのレコードを選択した場合に、取得依頼部107は、当該レコードに格納されたメールアドレスを取得する。なお、ユーザが取得対象となるメールアドレスを手入力で指定してもよい。
例えば、取得依頼部107は、共有メールシステム2に対し、取得対象となるメールアドレスを含む所定形式のデータを送信する。共有メールシステム2は、共有メールデータベースDB2の中から、当該メールアドレスの共有メールの全部又は一部を取得する。当該メールアドレスの共有メールは、当該メールアドレスが宛先、CC、BCC、又は差出人の共有メールである。共有メールシステム2は、グループウェアシステム1に対し、取得した共有メールの共有メールデータを送信する。
取得結果データ取得部108は、共有メールシステム2から、共有メールの取得結果を示す取得結果データを取得する。取得結果データは、共有メールに関係する何らかの情報を含めばよく、任意の形式であってよい。例えば、取得結果データは、共有メールデータと同じであってもよいし、件名とリンクといった一部の情報だけであってもよい。取得結果データ取得部108は、顧客管理アプリのレコードに取得結果データを格納してもよいし、特にレコードに取得結果データを格納しなくてもよい。
第2表示制御部103Bは、顧客管理アプリに基づいて、顧客情報と、取得結果データが示す取得結果と、を含む顧客管理画面SC5を、ユーザ端末30に表示させる。図13の例では、第2表示制御部103Bは、アプリデータベースDB1に格納された顧客情報(例えば、顧客名やメールアドレス等)が第1の位置に配置され、かつ、取得結果データが示す取得結果が、第1の位置とは異なる第2の位置(例えば、顧客情報よりも下側)に配置されるように、顧客管理画面SC5の表示データを生成する。
第2表示制御部103Bは、ユーザ端末30に対し、顧客管理画面SC5の表示データを送信する。ユーザ端末30は、当該表示データを受信すると、顧客管理画面SC5を表示部35に表示させる。図13の例では、表示中のレコードに格納されたメールアドレスが関係する共有メールの件名が、顧客管理画面SC5において時系列的に表示される。ユーザが顧客管理画面SC5に表示された共有メールの件名を選択すると、変形例1-1と同様にして、当該共有メールの詳細を示す共有メール画面SC2がユーザ端末30に表示される。
変形例1-5のグループウェアシステム1は、顧客管理アプリに登録されたメールアドレスに基づいて、共有メールシステム2に対し、共有メールの取得を依頼する。グループウェアシステム1は、共有メールシステム2から、取得結果データを取得する。グループウェアシステム1は、顧客管理アプリに基づいて、顧客情報と、取得結果データが示す取得結果と、を含む顧客管理画面SC5を、ユーザ端末30に表示させる。これにより、ユーザが、グループウェアにおける顧客管理アプリでも共有メールの情報できるようになる。
[変形例1-6]
例えば、ユーザが、共有メール画面SC2から、顧客管理アプリに対し、共有メールのメールアドレス等の情報を登録できるようにしてもよい。グループウェアシステム1は、登録部109を含む。登録部109は、データ記憶部100に、グループウェアにおける種々のデータを登録する。例えば、登録部109は、アプリに、当該アプリに関係するデータを登録する。
例えば、ユーザが、共有メール画面SC2から、顧客管理アプリに対し、共有メールのメールアドレス等の情報を登録できるようにしてもよい。グループウェアシステム1は、登録部109を含む。登録部109は、データ記憶部100に、グループウェアにおける種々のデータを登録する。例えば、登録部109は、アプリに、当該アプリに関係するデータを登録する。
例えば、登録部109は、第1登録部109Aを含む。第1登録部109Aは、共有メール画面SC2で所定の登録操作が行われた場合に、共有メール部分P22に表示された共有メールに基づいて、グループウェアを利用するユーザの顧客情報を管理する顧客管理アプリに、新たな顧客情報を登録する。登録操作は、共有メール画面SC2から行われる任意の操作であってよい。例えば、共有メール画面SC2に「顧客情報を登録する」といったボタンが表示される場合には、当該ボタンの選択が登録操作に相当してもよい。
例えば、変形例1-1のように、共有メールの詳細が共有メール画面SC2に表示されている場合に、ユーザがボタンB227を選択することによって登録操作を行うと、第1登録部109Aは、表示中の共有メールの宛先、CC、BCC、又は差出人のメールアドレスを取得する。第1登録部109Aは、メールアドレス以外にも、メールアドレスの表示名と、共有メールの本文中の署名と、の少なくとも一方を取得してもよい。これらの情報は、部分データに含まれていてもよいし、第1登録部109Aが共有メールシステム2に対し、これらの情報を要求してもよい。第1登録部109Aは、これらの情報を、顧客管理アプリの新たなレコード又は既存のレコードに登録する。
変形例1-6のグループウェアシステム1は、共有メール画面SC2で所定の登録操作が行われた場合に、共有メール部分P22に表示された共有メールに基づいて、顧客管理アプリに、新たな顧客情報を登録する。グループウェアシステム1は、簡易な操作によって、顧客の情報を顧客管理アプリに登録できるので、ユーザの利便性を高めることができる。
[変形例1-7]
例えば、顧客管理アプリに登録済みのメールアドレスの共有メールが共有メール画面SC2に表示された場合には、共有メール画面SC2から、顧客管理画面SC5が表示されるようにしてもよい。変形例1-7のグループウェアシステム1は、第3表示制御部103Cを含む。第3表示制御部103Cは、共有メール画面SC2で所定の表示操作が行われた場合に、共有メール部分P22に表示された共有メールに基づいて、グループウェアを利用するユーザの顧客情報を管理する顧客管理アプリの顧客管理画面SC5を、ユーザ端末30に表示させる。表示操作は、共有メール画面SC2から行われる任意の操作であってよい。例えば、共有メール画面SC2に「顧客情報を確認する」といったボタンが表示される場合には、当該ボタンの選択が表示操作に相当してもよい。
例えば、顧客管理アプリに登録済みのメールアドレスの共有メールが共有メール画面SC2に表示された場合には、共有メール画面SC2から、顧客管理画面SC5が表示されるようにしてもよい。変形例1-7のグループウェアシステム1は、第3表示制御部103Cを含む。第3表示制御部103Cは、共有メール画面SC2で所定の表示操作が行われた場合に、共有メール部分P22に表示された共有メールに基づいて、グループウェアを利用するユーザの顧客情報を管理する顧客管理アプリの顧客管理画面SC5を、ユーザ端末30に表示させる。表示操作は、共有メール画面SC2から行われる任意の操作であってよい。例えば、共有メール画面SC2に「顧客情報を確認する」といったボタンが表示される場合には、当該ボタンの選択が表示操作に相当してもよい。
例えば、変形例1-1のように、共有メールの詳細が共有メール画面SC2に表示されている場合に、ユーザは、図10では図示しない「顧客情報を確認する」といったボタンを選択することによって、表示操作を行う。第3表示制御部103Cは、表示中の共有メールの宛先、CC、BCC、又は差出人のメールアドレスを取得する。第3表示制御部103Cは、メールアドレス以外にも、メールアドレスの表示名と、共有メールの本文中の署名と、の少なくとも一方を取得してもよい。これらの情報は、部分データに含まれていてもよいし、第3表示制御部103Cが共有メールシステム2に対し、これらの情報を要求してもよい。第3表示制御部103Cは、これらの情報をキーにして、顧客管理アプリのレコードを取得する。第3表示制御部103Cは、取得した情報を示す顧客管理画面SC5を、ユーザ端末30に表示させる。
変形例1-7のグループウェアシステム1は、共有メール画面SC2で所定の表示操作が行われた場合に、共有メール部分P22に表示された共有メールに基づいて、顧客管理画面SC5を、ユーザ端末に表示させる。グループウェアシステム1は、簡易な操作によって、顧客の情報を顧客管理画面SC5でユーザが確認できるので、ユーザの利便性を高めることができる。
[変形例1-8]
例えば、案件管理アプリには、個々の案件に関係する共有メールのメールスレッドが登録されてもよい。変形例1-8では、1つの案件に対し、1つのメールスレッドが登録されるものとするが、1つの案件に対し、複数のメールスレッドが登録されてもよい。グループウェアシステム1は、第2登録部109B及び第4表示制御部103Dを含む。
例えば、案件管理アプリには、個々の案件に関係する共有メールのメールスレッドが登録されてもよい。変形例1-8では、1つの案件に対し、1つのメールスレッドが登録されるものとするが、1つの案件に対し、複数のメールスレッドが登録されてもよい。グループウェアシステム1は、第2登録部109B及び第4表示制御部103Dを含む。
第2登録部109Bは、グループウェアを利用するユーザの案件を管理する案件管理アプリに、共有メールのメールスレッドを登録する。第2登録部109Bは、案件管理アプリのレコードに、グループウェアサーバ10がメールスレッドを識別可能なメールスレッド識別情報を登録することによって、案件管理アプリにメールスレッドを登録する。メールスレッド識別情報は、共有メールのヘッダに含まれるリファレンス(関連する共有メールのメッセージIDのリスト)であってもよいし、共有メールサーバ20が独自に発行してもよい。登録対象となるメールスレッドは、ユーザにより指定される。第2登録部109Bは、メールスレッドのIDや共有メール識別情報といった情報を、案件管理アプリに登録する。
例えば、第2登録部109Bは、共有メール画面SC2の共有メール部分P22から選択された共有メールのメールスレッドを、案件管理アプリに登録する。図3のように、複数の共有メールのリストL226が共有メール部分P22に表示される場合には、第2登録部109Bは、リストL226の中からユーザが選択した少なくとも1つのメールスレッドを、案件管理アプリに登録する。ユーザは、メールスレッドを登録する案件も指定するものとする。変形例1-1のように、ある1つの共有メールの詳細が共有メール部分P22に表示される場合には、第2登録部109Bは、共有メール画面SC2でユーザが所定の操作をした場合に(例えば、ユーザが図10のボタンB228を選択した場合に)、表示中のメールスレッドを、案件管理アプリに登録する。
図14は、案件管理画面の一例を示す図である。第4表示制御部103Dは、案件管理アプリに基づいて、メールスレッドを含む案件管理画面SC6を、ユーザ端末30に表示させる。案件管理画面SC6の表示に必要なデータは、データ記憶部100に予め記憶されているものとする。第4表示制御部103Dは、当該データに基づいて、案件管理画面SC6の表示データを生成する。第4表示制御部103Dは、ユーザが案件管理画面SC6の表示を要求するたびに、共有メールシステム2に対し、最新のメールスレッドの情報を要求してもよい。共有メールシステム2は、当該要求に基づいて、共有メールデータベースDB2を参照し、最新のメールスレッドの情報をグループウェアシステム1に送信する。
例えば、ユーザが案件管理アプリのうちの何れかのレコードを選択した場合に、第4表示制御部103Dは、当該レコードの内容を取得する。第4表示制御部103Dは、当該レコードの内容に基づいて、案件管理画面SC6の表示データを生成する。第4表示制御部103Dは、当該レコードにメールスレッドが登録されていれば、図14のように、当該メールスレッドの件名を示す案件管理画面SC6の表示データを生成する。第4表示制御部103Dは、ユーザ端末30に対し、案件管理画面SC6の表示データを送信することによって、案件管理画面SC6をユーザ端末30に表示させる。案件管理画面SC6の表示データは、メールスレッドに属する個々の共有メールのリンクを含むものとする。
変形例1-8の要求部101、部分データ取得部102、及び第1表示制御部103Aの各々の処理は、案件管理画面SC6でメールスレッドが選択された場合に実行される。例えば、ユーザが案件管理画面SC6のメールスレッドに属する共有メールのリンクを選択すると、ユーザ端末30は、当該選択された共有メールのリンクに基づいて、グループウェアサーバ10に対し、共有メール画面SC2の表示要求を送信する。グループウェアサーバ10は、ユーザ端末30から共有メール画面SC2の表示要求を受信する。その後の要求部101、部分データ取得部102、及び第1表示制御部103Aの各々の処理は、変形例1-1と同様である。
変形例1-8のグループウェアシステム1は、案件管理アプリに、共有メールのメールスレッドを登録する。グループウェアシステム1は、案件管理アプリに基づいて、メールスレッドを含む案件管理画面SC6を、ユーザ端末30に表示させる。要求部101、部分データ取得部102、及び第1表示制御部103Aの各々の処理は、案件管理画面SC6でメールスレッドが選択された場合に実行される。案件管理画面SC6にメールスレッドが表示されるので、ユーザは、案件を管理しやすくなる。ユーザがメールスレッドを選択すると、当該メールスレッドに属する共有メールを示す共有メール画面SC2がユーザ端末30に表示されるので、ユーザの利便性が高まる。ユーザは、グループウェアの案件管理画面SC6から、他のドメインに遷移することなく、グループウェアの共有メール画面SC2を確認できる。
また、グループウェアシステム1は、共有メール画面SC2の共有メール部分P22から選択された共有メールのメールスレッドを、案件管理アプリに登録する。ユーザは、共有メール画面SC2で共有メールを確認し、当該共有メールのメールスレッドを、そのまま案件管理アプリに登録できるので、ユーザの利便性が高まる。
[変形例1-9]
例えば、変形例1-8において、第2登録部109Bは、案件管理画面SC6で指定された共有メールのメールスレッドを、案件管理アプリに登録してもよい。変形例1-9の案件管理画面SC6は、ユーザが案件管理アプリに登録したいメールスレッドを指定するための入力フォームが表示されるものとする。ユーザが、当該入力フォームに対し、共有メールのリンクを指定すると、第2登録部109Bは、当該共有メールが属するメールスレッドを、案件管理アプリに登録する。第2登録部109Bは、共有メールシステム2に対し、当該共有メールの共有メール識別情報に基づいて、メールスレッドを識別する情報を要求してもよい。
例えば、変形例1-8において、第2登録部109Bは、案件管理画面SC6で指定された共有メールのメールスレッドを、案件管理アプリに登録してもよい。変形例1-9の案件管理画面SC6は、ユーザが案件管理アプリに登録したいメールスレッドを指定するための入力フォームが表示されるものとする。ユーザが、当該入力フォームに対し、共有メールのリンクを指定すると、第2登録部109Bは、当該共有メールが属するメールスレッドを、案件管理アプリに登録する。第2登録部109Bは、共有メールシステム2に対し、当該共有メールの共有メール識別情報に基づいて、メールスレッドを識別する情報を要求してもよい。
変形例1-9のグループウェアシステム1は、案件管理画面SC6で指定された共有メールのメールスレッドを、案件管理アプリに登録する。ユーザは、案件管理画面SC6で案件を確認しつつ、メールスレッドを指定し、当該メールスレッドを、そのまま案件管理アプリに登録できるので、ユーザの利便性が高まる。
[変形例1-10]
例えば、変形例1-6のように、顧客管理アプリに対し、共有メールのメールアドレス等の情報が登録される場合に、共有メールに含まれる複数の情報の各々と、顧客管理アプリの複数のフィールドの各々と、の対応関係を、ユーザが指定できるようにしてもよい。ユーザが指定した対応関係は、顧客管理アプリのアプリ設定データとしてアプリデータベースDB1に登録されるものとする。変形例1-10のグループウェアシステム1は、第3登録部109Cを含む。
例えば、変形例1-6のように、顧客管理アプリに対し、共有メールのメールアドレス等の情報が登録される場合に、共有メールに含まれる複数の情報の各々と、顧客管理アプリの複数のフィールドの各々と、の対応関係を、ユーザが指定できるようにしてもよい。ユーザが指定した対応関係は、顧客管理アプリのアプリ設定データとしてアプリデータベースDB1に登録されるものとする。変形例1-10のグループウェアシステム1は、第3登録部109Cを含む。
第3登録部109Cは、グループウェアにおけるアプリごとに設定された、アプリのフィールドと、共有メールに含まれる項目と、の関連付けに基づいて、共有メールに含まれる情報をアプリに登録する。変形例1-10では、当該アプリの一例として、顧客管理アプリを説明するが、当該アプリは、顧客管理以外の他のアプリであってもよい。例えば、第3登録部109Cは、案件管理アプリ、共有メールアプリ、又はその他のアプリに対し、予め指定された関連付けに基づいて、共有メールに含まれる情報をアプリに登録してもよい。
例えば、ユーザは、共有メールのヘッダに含まれる項目ごとに、当該項目の情報がどのフィールドに対応するかを指定する。顧客管理アプリに、メールアドレス、会社名、顧客名、担当者名といったフィールドが存在したとすると、共有メールのヘッダに含まれる項目がこれらのフィールドの何れに対応するかを、ユーザが指定する。ユーザにより指定された対応関係は、予めアプリ設定データに示されている。第3登録部109Cは、顧客管理アプリのレコードに対応する共有メールのヘッダに含まれる項目の情報を、当該項目に対応するフィールドの値として登録する。
変形例1-10のグループウェアシステム1は、グループウェアにおけるアプリごとに設定された、アプリのフィールドと、共有メールに含まれる項目と、の関連付けに基づいて、共有メールに含まれる情報をアプリに登録する。グループウェアシステム1は、最適なフィールドに、共有メールに含まれる項目を登録できる。
[変形例1-11]
例えば、ユーザは、共有メールのテンプレートが登録されたテンプレートアプリを利用して、共有メールアプリから送信されるメールを作成してもよい。テンプレートアプリは、デフォルトのアプリとして最初から用意されていてもよいし、ユーザにより事後的に追加されてもよい。テンプレートアプリは、ユーザにより作成されてもよい。
例えば、ユーザは、共有メールのテンプレートが登録されたテンプレートアプリを利用して、共有メールアプリから送信されるメールを作成してもよい。テンプレートアプリは、デフォルトのアプリとして最初から用意されていてもよいし、ユーザにより事後的に追加されてもよい。テンプレートアプリは、ユーザにより作成されてもよい。
図15は、テンプレートアプリと、他のアプリと、の関係の一例を示す図である。図15の例では、他のアプリとして、共有メールアプリ、顧客管理アプリ、及び案件管理アプリが示されている。例えば、データ記憶部100は、テンプレートアプリのレコードを示すデータを記憶する。テンプレートアプリのレコードには、ユーザが作成したテンプレートのデータが格納されている。
変形例1-11では、図2のポータル画面SC1のリストL110には、ユーザが利用可能なアプリとして、テンプレートアプリが表示される。例えば、ユーザがリストL110からテンプレートアプリを選択すると、図15のように、ユーザ端末30は、テンプレート画面SC7を表示部35に表示させる。なお、図15では、テンプレート画面SC7及び顧客管理画面SC5が、簡略化されている。
例えば、ユーザは、入力フォームF70に対し、テンプレート名を入力する。ユーザは、入力フォームF71に対し、件名を入力する。ユーザは、入力フォームF72に対し、本文を入力する。ユーザは、テンプレートとして、任意のデータをテンプレートアプリに登録可能である。ユーザがテンプレートとして登録可能なデータは、テンプレート名、件名、及び本文に限られない。例えば、ユーザは、添付ファイル、宛先、CC、BCC、フォント等の書式、重要度等のタグ、HTML等のメールの形式、又はその他のデータを、テンプレートアプリに登録可能である。
変形例1-11の顧客管理画面SC5には、ユーザがテンプレートを選択するための入力フォームF50と、ユーザがメールを作成するためのボタンB51と、が表示される。テンプレートアプリに複数のテンプレートが登録されている場合、ユーザは、入力フォームF50から、当該複数のテンプレートの何れかを選択する。ユーザがボタンB51を選択すると、グループウェアサーバ10は、顧客管理アプリ、テンプレートアプリ、及び共有メールアプリに基づいて、メールを作成する。
図15の例では、テンプレートの本文に、フィールドコード(フィールド名)が変数「%Customer%」が指定されている。例えば、当該変数は、顧客管理アプリの顧客名のフィールドコードを示す。グループウェアサーバ10は、テンプレートアプリに登録されたテンプレートのデータと、顧客管理アプリに登録された顧客名と、に基づいて、テンプレートの本文のうち、変数「%Customer%」の部分に、顧客管理画面SC5に表示中の顧客名「ZZZ株式会社」を挿入したメールを作成する。
なお、ユーザは、顧客管理アプリの任意のフィールドコードを、変数として指定可能である。ユーザが変数として指定可能なフィールドコードは、顧客名に限られない。例えば、ユーザは、担当者名、メールアドレス、電話番号、住所、又はその他のフィールドコードを、変数として指定してもよい。ユーザは、テンプレートの本文だけではなく、テンプレートの件名等の他の部分の変数として、フィールドコードを指定してもよい。フィールドコードは、複数のアプリで共通であってもよい。例えば、図15の変数「%Customer%」は、案件管理アプリの顧客名のフィールドコードを示してもよい。
また、ユーザは、顧客管理画面SC5ではなく、案件管理画面SC6からテンプレートを選択してメールを作成してもよい。この場合も同様に、グループウェアサーバ10は、テンプレートに変数が指定されていれば、テンプレートアプリに登録されたテンプレートのデータと、案件管理アプリに登録された案件情報(例えば、図14における案件名、顧客名、又は対応担当者等)と、に基づいて、テンプレートの本文のうち、変数の部分に、案件管理画面SC6に表示中の当該案件情報を挿入したメールを作成する。
また、ユーザが、顧客管理アプリ及び案件管理アプリ以外の他のアプリでも、テンプレートを選択してメールを作成できるようにしてもよい。ユーザがテンプレートからメールを作成する場合、当該メールの宛先、CC、及びBCCは、ユーザにより指定されてもよいし、テンプレートに定義されていてもよい。また、図15では、共有メールアプリから、顧客管理アプリ又は案件管理アプリに対し、共有メールの情報(例えば、名前、メールアドレス、件名、本文、又は添付ファイル)が登録される流れも示されている。当該流れは、先述した通りである。
また、ユーザが変数を特に指定しない場合には、グループウェアサーバ10は、顧客管理アプリ又は案件管理アプリを参照することなく、テンプレートアプリに基づいて、メールを作成してもよい。グループウェアサーバ10は、テンプレートアプリと、共有メールアプリと、に少なくとも基づいて、メールを作成すればよい。グループウェアサーバ10は、ユーザがテンプレートに変数を指定した場合に、顧客管理アプリ、案件管理アプリ、又はその他のアプリから、当該変数に応じたデータを取得してメールを作成すればよい。
例えば、グループウェアサーバ10は、ユーザが共有メールアプリからメールの送信を指示すると、共有メールシステム2に対し、テンプレートに基づいて作成したメールの送信を要求する。共有メールサーバ20は、当該要求を受け付けると、テンプレートに基づいて作成されたメールを送信する。メールを送信する方法自体は、公知の種々の方法であってよい。共有メールサーバ20は、宛先、CC、及びBCCの各々に対し、テンプレートに基づいて作成されたメールを送信する。
変形例1-11のグループウェアシステム1は、テンプレートアプリに基づいて、メールを作成する。このため、ユーザがグループウェアから手軽にメールのテンプレートを利用できるようになるので、グループウェアシステム1は、ユーザの利便性を高めることができる。
[6-2.共有メールシステムの変形例]
次に、共有メールシステム2の変形例について説明する。
次に、共有メールシステム2の変形例について説明する。
[変形例2-1]
例えば、変形例1-1のように、共有メール部分P22に表示される共有メールのリンクは、グループウェアのドメインと、共有メール識別情報と、を含んでもよい。変形例2-1の部分データ取得部202は、共有メール部分P22に表示される共有メールのリンクを生成する。リンクのうち、グループウェアのドメイン部分を示すデータは、データ記憶部200に記憶されているものとする。
例えば、変形例1-1のように、共有メール部分P22に表示される共有メールのリンクは、グループウェアのドメインと、共有メール識別情報と、を含んでもよい。変形例2-1の部分データ取得部202は、共有メール部分P22に表示される共有メールのリンクを生成する。リンクのうち、グループウェアのドメイン部分を示すデータは、データ記憶部200に記憶されているものとする。
例えば、部分データ取得部202は、データ記憶部200に記憶された当該データに基づいて、グループウェアのドメイン部分を特定する。図10の例であれば、部分データ取得部202は、「xxxcompany.aaagroupware.com」の部分を、グループウェアのドメインとして特定する。部分データ取得部202は、共有メールデータベースDB2を参照し、共有メール部分に表示される共有メールの共有メール識別情報を取得する。
例えば、部分データ取得部202は、グループウェアのドメインの後に所定の記号(例えば、#、?、=等)を配置し、その後に共有メール識別情報を配置することによって、リンクを生成する。部分データ取得部202は、共有メール部分に表示される共有メールの数(図3の例であれば、リストL226に表示される5つ)だけリンクを生成する。部分データ取得部202は、当該リンクを含む共有メール部分P22のHTMLデータを、部分データとして生成する。第1要求受付部201A及び部分データ送信部203の処理は、実施形態と同様である。
変形例2-1の第1要求受付部201A、部分データ取得部202、及び部分データ送信部203の各々の処理は、ユーザ端末30でリンクが選択されて、グループウェアシステム1が、ユーザ端末30から、共有メール画面SC2の表示要求を受け付けるたびに実行される。例えば、第1要求受付部201Aは、変形例1-1で説明した要求部101による要求を受け付ける。部分データ取得部202は、上記説明した処理を実行し、上記リンクを含む共有メール部分P22のHTMLデータを、部分データとして生成する。部分データ送信部203は、グループウェアシステム1に対し、部分データを送信する。
変形例2-1の共有メールシステム2は、共有メール部分P22に表示される共有メールのリンクは、グループウェアのドメインと、共有メール識別情報と、を含む。第1要求受付部201A、部分データ取得部202、及び部分データ送信部203の各々の処理は、ユーザ端末30でリンクが選択されて、グループウェアシステム1が、ユーザ端末30から、共有メール画面SC2の表示要求を受け付けるたびに実行される。共有メールシステム2は、ユーザが共有メールのリンクを選択した場合に、ユーザ端末30をグループウェアのドメインで共有メールをユーザ端末30に表示させることができる。グループウェアのドメインにアクセス中のユーザ端末30が、他のドメインにアクセスすると、ユーザが戸惑ってしまう可能性があるが、共有メールシステム2は、このようなユーザの戸惑いを防止できる。
[変形例2-2]
例えば、実施形態で説明した第1要求受付部201A、部分データ取得部202、及び部分データ送信部203の各々の処理は、ユーザがグループウェアにログインした場合に実行される。一方で、変形例1-4のように、ユーザが共有メールサービスに直接的にログインした場合、ユーザ端末30には、共有メール部分P22と同様又は似た内容の共有メール画面SC4が表示される。共有メール画面SC4は、変形例1-4で説明した通りである。変形例2-2の共有メールシステム2は、表示制御部204を含む。
例えば、実施形態で説明した第1要求受付部201A、部分データ取得部202、及び部分データ送信部203の各々の処理は、ユーザがグループウェアにログインした場合に実行される。一方で、変形例1-4のように、ユーザが共有メールサービスに直接的にログインした場合、ユーザ端末30には、共有メール部分P22と同様又は似た内容の共有メール画面SC4が表示される。共有メール画面SC4は、変形例1-4で説明した通りである。変形例2-2の共有メールシステム2は、表示制御部204を含む。
表示制御部204は、ユーザが共有メールシステム2にログインした場合には、グループウェアのドメインを含まずに、共有メールシステム2のドメインと、共有メール識別情報と、を含むリンクに基づいて、共有メールを示す共有メール画面SC4を、ユーザ端末30に表示させる。表示制御部204は、共有メール画面SC4の表示データを生成してユーザ端末30に送信する。ユーザ端末30は、共有メール画面SC4の表示データを受信すると、共有メール画面SC4を表示部35に表示させる。これらの一連の処理は、公知の共有メールサービスで採用されている処理であってよい。
変形例2-2の部分データ取得部202は、ユーザが共有メールサービスに直接的にログインした場合に表示される共有メール画面SC4の共有メール部分P41とは異なるレイアウトの共有メール部分P22の部分データを生成する。例えば、部分データ取得部202は、共有メール画像I400を含まない共有メール部分P22の部分データを生成する。他にも例えば、部分データ取得部202は、共有メールサービスのテーマカラーが背景色ではない共有メール部分P22の部分データを生成してもよい。
変形例2-2の共有メールシステム2は、ユーザが共有メールシステム2にログインした場合には、グループウェアのドメインを含まずに、共有メールシステム2のドメインと、共有メール識別情報と、を含むリンクに基づいて、共有メールを示す共有メール画面SC4を、ユーザ端末30に表示させる。共有メールシステム2は、共有メールサービスに直接的にログインしたユーザに対し、共有メール画面SC4を提供できる。例えば、共有メールシステム2は、共有メール部分P22のレイアウトと、共有メール部分P41のレイアウトと、を異ならせることもできる。これにより、共有メールシステム2は、グループウェアに特有の表示態様で共有メール部分P22をユーザ端末30に表示させたり、共有メールサービスに特有の表示態様で共有メール部分P41をユーザ端末30に表示させたりすることができる。
[変形例2-3]
例えば、変形例1-4のように、共有メール画面SC4は、ユーザが共有メールシステム2を識別可能な共有メール画像I400を含む。変形例2-2でも多少説明したが、共有メールシステム2は、ユーザが共有メールシステム2にログインした場合には、ユーザが共有メールシステム2を識別可能な共有メール画面SC4を、ユーザ端末30に表示させる表示制御部204を含んでもよい。ユーザが共有メールシステム2を識別可能とは、変形例1-4で説明した「ユーザが共有メールシステム2を識別可能ではない」の逆の意味なので、変形例1-4の説明を逆の意味となるように読み替えればよい。
例えば、変形例1-4のように、共有メール画面SC4は、ユーザが共有メールシステム2を識別可能な共有メール画像I400を含む。変形例2-2でも多少説明したが、共有メールシステム2は、ユーザが共有メールシステム2にログインした場合には、ユーザが共有メールシステム2を識別可能な共有メール画面SC4を、ユーザ端末30に表示させる表示制御部204を含んでもよい。ユーザが共有メールシステム2を識別可能とは、変形例1-4で説明した「ユーザが共有メールシステム2を識別可能ではない」の逆の意味なので、変形例1-4の説明を逆の意味となるように読み替えればよい。
変形例2-3の部分データ取得部202は、ユーザが共有メールシステム2を識別可能ではない共有メール部分P22を示す部分データを取得する。変形例2-3では、変形例1-4と同様に、共有メール部分P22が共有メール画像I400を含まない共有メール部分P22が、ユーザが共有メールシステム2を識別可能ではない共有メール部分P22に相当する場合を例に挙げる。部分データ取得部202は、共有メール画像I400を含まない共有メール部分P22を示す部分データを取得してもよい。共有メール部分P22は、共有メール画像I400を含まないので、共有メール部分P41とは異なる見た目になる。部分データ取得部202は、変形例1-4で説明した他の例(CSSで生成される共有メールシステム2のイラスト等を含まない共有メール部分P22等)のような共有メール部分P22の部分データを取得してもよい。
共有メール画面SC2の共有メール部分P22に共有メール画像I400が表示されてしまうと、ユーザが共有メールサービスにログインしていると勘違いする可能性がある。この点、変形例2-3の共有メールシステム2は、グループウェアにログインしたユーザに対し、ユーザが共有メールサービスにログインしていると勘違いしないような共有メール部分P22を含む共有メール画面SC2を、ユーザ端末30に表示させることができる。
[変形例2-4]
例えば、部分データ取得部202は、ユーザが共有メールシステム2にログインした場合に表示される共有メール画面SC4のうち、ユーザが共有メールシステム2を識別可能な部分が、ユーザがグループウェアを識別可能なように置き換えられた共有メール部分を示す部分データを取得してもよい。変形例2-4では、部分データ取得部202は、共有メール画像I400が、ユーザがグループウェアを識別可能なグループウェア画像I200に置き換えられた共有メール部分P22を示す部分データを取得する。変形例2-4のデータ記憶部200は、グループウェア画像I200の画像データを記憶する。部分データ取得部202は、当該画像データに基づいて、グループウェア画像I200を含む共有メール部分P22を示す部分データを生成する。
例えば、部分データ取得部202は、ユーザが共有メールシステム2にログインした場合に表示される共有メール画面SC4のうち、ユーザが共有メールシステム2を識別可能な部分が、ユーザがグループウェアを識別可能なように置き換えられた共有メール部分を示す部分データを取得してもよい。変形例2-4では、部分データ取得部202は、共有メール画像I400が、ユーザがグループウェアを識別可能なグループウェア画像I200に置き換えられた共有メール部分P22を示す部分データを取得する。変形例2-4のデータ記憶部200は、グループウェア画像I200の画像データを記憶する。部分データ取得部202は、当該画像データに基づいて、グループウェア画像I200を含む共有メール部分P22を示す部分データを生成する。
なお、部分データ取得部202は、共有メール部分P22の任意の位置に、グループウェア画像I200を配置可能である。例えば、部分データ取得部202は、共有メール部分P22の上端から所定距離未満の位置に、グループウェア画像I200を配置してもよいし、リストL226内にグループウェア画像I200を配置してもよい。部分データ取得部202は、グループウェア画像I200を部分データに含めるのではなく、共有メール部分P22の背景色がグループウェアのテーマカラーになるように、部分データを生成してもよい。共有メール部分P22の背景色を示す情報は、部分データに示される。他にも例えば、変形例1-4で説明した「ユーザがグループウェアを識別可能」の他の例のように、部分データ取得部202は、置き換えを実行してもよい。
変形例2-4の共有メールシステム2は、上記のように置き換えられた共有メール部分P22を示す部分データを取得する。共有メールシステム2は、グループウェアにログインしたユーザに対し、ユーザがグループウェアにログインしていると直感的に理解できる共有メール部分P22を含む共有メール画面SC2を、ユーザ端末30に表示させることができる。
[変形例2-5]
例えば、変形例1-5において、ユーザが顧客管理アプリのレコードを選択した場合に、共有メールシステム2は、顧客管理画面SC5に表示させる共有メールを取得してもよい。ここでの取得の意味は、変形例1-5で説明した通りである。変形例2-5では、変形例1-5における共有メールシステム2側の処理を説明する。変形例2-5の共有メールシステム2は、第2要求受付部201B、取得実行部205、及び取得結果データ送信部206を含む。
例えば、変形例1-5において、ユーザが顧客管理アプリのレコードを選択した場合に、共有メールシステム2は、顧客管理画面SC5に表示させる共有メールを取得してもよい。ここでの取得の意味は、変形例1-5で説明した通りである。変形例2-5では、変形例1-5における共有メールシステム2側の処理を説明する。変形例2-5の共有メールシステム2は、第2要求受付部201B、取得実行部205、及び取得結果データ送信部206を含む。
第2要求受付部201Bは、グループウェアシステム1から、グループウェアを利用するユーザの顧客情報を管理する顧客管理アプリに登録されたメールアドレスに基づく共有メールの取得の要求を受け付ける。第2要求受付部201Bは、変形例1-5で説明した取得依頼部107による要求を受け付ける。変形例1-5で説明したように、取得依頼部107による要求は、ユーザが選択した顧客管理アプリのレコードに格納されたメールアドレスが含まれる。
取得実行部205は、第2要求受付部201Bが要求を受け付けた場合に、共有メールを取得する。例えば、取得実行部205は、第2要求受付部201Bが受け付けた要求に含まれるメールアドレスに基づいて、共有メールデータベースDB2の中から、顧客管理画面SC5に表示させるべき共有メールを取得する。取得実行部205は、当該メールアドレスが宛先、CC、BCC、又は差出人である共有メールを取得する。
取得結果データ送信部206は、グループウェアシステム1に対し、取得実行部205により実行された取得結果を送信する。取得結果は、所定形式のデータである。当該データには、取得実行部205により取得された共有メールの情報が含まれる。例えば、当該データには、取得された共有メールの件名、共有メールの本文の少なくとも一部、共有メールの添付ファイルの名前、又はその他の情報が含まれる。取得結果データ送信部206は、共有メールデータベースDB2を参照し、これらの情報を取得して取得結果データとして送信する。
変形例2-5の共有メールシステム2は、グループウェアシステム1から、顧客管理アプリに登録されたメールアドレスに基づく共有メールの取得の要求を受け付ける。共有メールシステム2は、当該要求を受け付けた場合に、共有メールを取得する。共有メールシステム2は、グループウェアシステム1に対し、取得実行部205により実行された取得結果を送信する。これにより、ユーザが、グループウェアにおける顧客管理アプリでも共有メールの情報できるようになる。
[変形例2-6]
例えば、共有メールシステム2は、変形例1-6において、ユーザが顧客管理アプリに共有メールの情報を登録することが可能な共有メール部分P22の部分データを生成してもよい。変形例2-6の部分データ取得部202は、ユーザの顧客情報を管理する顧客管理アプリに対する、共有メール部分P22に表示された共有メールに基づく新たな顧客情報の登録をユーザが指示可能な共有メール部分P22を示す部分データを取得する。例えば、部分データ取得部202は、ユーザが当該登録を指示するための登録画像を含む共有メール部分P22を示す部分データを取得する。
例えば、共有メールシステム2は、変形例1-6において、ユーザが顧客管理アプリに共有メールの情報を登録することが可能な共有メール部分P22の部分データを生成してもよい。変形例2-6の部分データ取得部202は、ユーザの顧客情報を管理する顧客管理アプリに対する、共有メール部分P22に表示された共有メールに基づく新たな顧客情報の登録をユーザが指示可能な共有メール部分P22を示す部分データを取得する。例えば、部分データ取得部202は、ユーザが当該登録を指示するための登録画像を含む共有メール部分P22を示す部分データを取得する。
例えば、部分データ取得部202は、図10のボタンB227を含む共有メール部分P22を示す部分データを生成する。ボタンB227のリンクは、グループウェアのドメインであるものとする。このため、ユーザがボタンB227を選択した場合には、ユーザ端末30は、グループウェアサーバ10に対し、顧客管理アプリに共有メールの情報を登録することを要求する。なお、登録画像は、ボタンB227に限られず、アイコン等の他の画像であってもよい。また、部分データ取得部202は、登録画像以外にも、CSSで表示可能なイラスト、リンクを含むテキスト、又はその他のユーザインタフェースのパーツによって、ユーザが上記登録を指示可能な共有メール部分P22を示す部分データを取得してもよい。
変形例2-6の共有メールシステム2は、顧客管理アプリに対する、共有メール部分P22に表示された共有メールに基づく新たな顧客情報の登録をユーザが指示可能な共有メール部分P22を示す部分データを取得する。共有メールシステム2は、簡易な操作によって、顧客の情報を顧客管理アプリに登録できるので、ユーザの利便性を高めることができる。
[変形例2-7]
例えば、共有メールシステム2は、変形例1-7において、ユーザが共有メール画面SC2から顧客管理画面SC5を表示させることが可能な共有メール部分P22の部分データを生成してもよい。変形例2-7の部分データ取得部202は、ユーザの顧客情報を管理する顧客管理アプリの顧客管理画面SC5の表示であって、共有メール部分P22に表示された共有メールに基づく当該表示をユーザが指示可能な共有メール部分P22を示す部分データを取得する。例えば、部分データ取得部202は、ユーザが当該表示を指示するための表示画像を含む共有メール部分P22を示す部分データを取得する。
例えば、共有メールシステム2は、変形例1-7において、ユーザが共有メール画面SC2から顧客管理画面SC5を表示させることが可能な共有メール部分P22の部分データを生成してもよい。変形例2-7の部分データ取得部202は、ユーザの顧客情報を管理する顧客管理アプリの顧客管理画面SC5の表示であって、共有メール部分P22に表示された共有メールに基づく当該表示をユーザが指示可能な共有メール部分P22を示す部分データを取得する。例えば、部分データ取得部202は、ユーザが当該表示を指示するための表示画像を含む共有メール部分P22を示す部分データを取得する。
例えば、部分データ取得部202は、変形例1-7で説明したボタンを含む共有メール部分P22を示す部分データを生成する。当該ボタンのリンクは、グループウェアのドメインであるものとする。このため、ユーザが当該ボタンを選択した場合には、ユーザ端末30は、グループウェアサーバ10に対し、顧客管理画面の表示要求を送信する。なお、表示画像は、ボタンに限られず、アイコン等の他の画像であってもよい。また、部分データ取得部202は、表示画像以外にも、CSSで表示可能なイラスト、リンクを含むテキスト、又はその他のユーザインタフェースのパーツによって、ユーザが上記表示を指示可能な共有メール部分P22を示す部分データを取得してもよい。
変形例2-7の共有メールシステム2は、グループウェアを利用するユーザの顧客情報を管理する顧客管理アプリの顧客管理画面SC5の表示であって、共有メール部分P22に表示された共有メールに基づく当該表示をユーザが指示可能な共有メール部分P22を示す部分データを取得する。共有メールシステム2は、簡易な操作によって、顧客の情報を顧客管理画面SC5でユーザが確認できるので、ユーザの利便性を高めることができる。
[変形例2-8]
例えば、変形例1-8において、ユーザが案件管理アプリのレコードを選択した場合に、共有メールシステム2は、案件管理画面SC6に表示させるメールスレッドを取得してもよい。変形例2-8では、変形例1-8における共有メールシステム2側の処理を説明する。変形例2-8の共有メールシステム2は、第3要求受付部201C及びメールスレッドデータ送信部207を含む。
例えば、変形例1-8において、ユーザが案件管理アプリのレコードを選択した場合に、共有メールシステム2は、案件管理画面SC6に表示させるメールスレッドを取得してもよい。変形例2-8では、変形例1-8における共有メールシステム2側の処理を説明する。変形例2-8の共有メールシステム2は、第3要求受付部201C及びメールスレッドデータ送信部207を含む。
第3要求受付部201Cは、グループウェアシステム1から、ユーザの案件を管理する案件管理アプリに登録される共有メールのメールスレッドを示すメールスレッドデータの要求を受け付ける。ユーザが案件管理アプリのレコードを選択すると、グループウェアサーバ10は、共有メールシステム2に対し、メールスレッドの取得要求を送信する。第3要求受付部201Cは、当該取得要求を受け付ける。例えば、当該取得要求には、ユーザが選択したレコードに登録されたメールスレッドIDが含まれる。
メールスレッドデータ送信部207は、第3要求受付部201Cが要求を受け付けた場合に、グループウェアシステム1に対し、メールスレッドデータを送信する。例えば、メールスレッドデータ送信部207は、グループウェアシステム1から受け付けた表示要求に含まれるメールスレッドIDに基づいて、共有メールデータベースDB2の中から、顧客管理画面SC5に表示させるべきメールスレッドを取得する。メールスレッドデータ送信部207は、共有メールデータベースDB2を参照し、当該取得したメールスレッドに属する共有メールの件名、共有メールの本文の少なくとも一部、共有メールの添付ファイルの名前、又はその他の情報を取得する。メールスレッドデータ送信部207は、これらの情報を示すメールスレッドデータを生成してグループウェアシステム1に送信する。
変形例2-8の共有メールシステム2は、グループウェアシステム1から、案件管理アプリに登録される共有メールのメールスレッドを示すメールスレッドデータの要求を受け付ける。共有メールシステム2は、当該要求を受け付けた場合に、グループウェアシステム1に対し、メールスレッドデータを送信する。案件管理画面SC6にメールスレッドが表示されるので、ユーザは、案件を管理しやすくなる。ユーザがメールスレッドを選択すると、当該メールスレッドに属する共有メールを示す共有メール画面SC2がユーザ端末30に表示されるので、ユーザの利便性が高まる。ユーザは、グループウェアの案件管理画面SC6から、他のドメインに遷移することなく、グループウェアの共有メール画面SC2を確認できる。
[変形例2-9]
例えば、共有メールシステム2は、変形例1-8において、ユーザが共有メール画面SC2から案件管理アプリにメールスレッドを登録させることが可能な共有メール部分P22の部分データを生成してもよい。変形例2-9の部分データ取得部202は、共有メール画面の共有メール部分P22からメールスレッドをユーザが選択可能な共有メール部分P22を示す部分データを取得する。例えば、部分データ取得部202は、ユーザが当該メールスレッドを選択するためのメールスレッド選択画像を含む共有メール部分P22を示す部分データを取得する。
例えば、共有メールシステム2は、変形例1-8において、ユーザが共有メール画面SC2から案件管理アプリにメールスレッドを登録させることが可能な共有メール部分P22の部分データを生成してもよい。変形例2-9の部分データ取得部202は、共有メール画面の共有メール部分P22からメールスレッドをユーザが選択可能な共有メール部分P22を示す部分データを取得する。例えば、部分データ取得部202は、ユーザが当該メールスレッドを選択するためのメールスレッド選択画像を含む共有メール部分P22を示す部分データを取得する。
例えば、部分データ取得部202は、ボタンB228を含む共有メール部分P22を示す部分データを生成する。ボタンB228のリンクは、グループウェアのドメインであるものとする。このため、ユーザがボタンB228を選択した場合には、ユーザ端末30は、グループウェアサーバ10に対し、案件管理アプリにメールスレッドを登録することを要求する。なお、メールスレッド選択画像は、ボタンB228に限られず、アイコン等の他の画像であってもよい。また、部分データ取得部202は、メールスレッド選択画像以外にも、CSSで表示可能なイラスト、リンクを含むテキスト、又はその他のユーザインタフェースのパーツによって、ユーザが上記メールスレッドを選択可能な共有メール部分P22を示す部分データを取得してもよい。
変形例2-9の共有メールシステム2は、共有メール画面SC2の共有メール部分P22からメールスレッドをユーザが選択可能な共有メール部分P22を示す部分データを取得する。ユーザは、共有メール画面SC2で共有メールを確認し、当該共有メールのメールスレッドを、そのまま案件管理アプリに登録できるので、ユーザの利便性が高まる。
[変形例2-10]
例えば、共有メールシステム2は、複数のグループウェアシステム1と連携可能であってもよい。変形例2-10では、複数のグループウェアシステム1の各々は、自身が管理するグループウェアの共有メール画面SC2に、共有メール部分P22を表示させる。複数のグループウェアシステム1の各々が共有メールシステム2に送信する要求は、実施形態と同様であってよい。共有メールシステム2は、複数のグループウェアシステム1の各々から、実施形態と同様の要求を受け付ける。
例えば、共有メールシステム2は、複数のグループウェアシステム1と連携可能であってもよい。変形例2-10では、複数のグループウェアシステム1の各々は、自身が管理するグループウェアの共有メール画面SC2に、共有メール部分P22を表示させる。複数のグループウェアシステム1の各々が共有メールシステム2に送信する要求は、実施形態と同様であってよい。共有メールシステム2は、複数のグループウェアシステム1の各々から、実施形態と同様の要求を受け付ける。
変形例2-10の部分データ取得部202は、複数のグループウェアシステム1のうち、部分データの要求を送信したグループウェアシステム1に応じた部分データを取得する。グループウェアシステム1に応じた部分データとは、グループウェアシステム1に応じたリンクを含む部分データ、又は、グループウェアシステム1に応じたレイアウトの共有メール部分P22を示す部分データである。部分データ送信部203は、部分データの要求を送信したグループウェアシステム1に対し、当該グループウェアシステム1に応じた部分データを送信する。
例えば、部分データ取得部202は、複数のグループウェアシステム1のうち、部分データの要求を送信したグループウェアシステム1のドメインと、メール識別情報と、を含むリンクを示す部分データを生成する。複数のグループウェアシステム1の各々のドメインは、データ記憶部200に予め記憶されているものとする。部分データ取得部202は、複数のグループウェアシステム1のうち、部分データの要求を送信したグループウェアシステム1のテーマカラーが背景色の部分データを生成してもよい。複数のグループウェアシステム1の各々のテーマカラーは、データ記憶部200に予め記憶されているものとする。
変形例2-10の共有メールシステム2は、複数のグループウェアシステム1と連携可能である。共有メールシステム2は、複数のグループウェアシステム1のうち、要求を送信したグループウェアシステム1に応じた部分データを取得する。共有メールシステム2は、複数のグループウェアシステム1と連携することによって、ユーザの利便性を高めることができる。
[6-3.その他の変形例]
例えば、上記変形例を組み合わせてもよい。
例えば、上記変形例を組み合わせてもよい。
例えば、グループウェアサーバ10で実現されるものとして説明した機能の一部がユーザ端末30によって実現されてもよい。この場合、グループウェアサーバ10と同様の機能が、ブラウザのスクリプトによって実行されたり、ユーザ端末30にインストールされたプログラムによって実行されたりすることによって実現されるようにすればよい。グループウェアサーバ10で実現されるものとして説明した機能は、複数のコンピュータで分担されてもよい。
例えば、共有メールサーバ20で実現されるものとして説明した機能の一部がユーザ端末30によって実現されてもよい。この場合、共有メールサーバ20と同様の機能が、ブラウザのスクリプトによって実行されたり、ユーザ端末30にインストールされたプログラムによって実行されたりすることによって実現されるようにすればよい。共有メールサーバ20で実現されるものとして説明した機能は、複数のコンピュータで分担されてもよい。
1 グループウェアシステム、2 共有メールシステム、10 グループウェアサーバ、11,21,31 制御部、12,22,32 記憶部、13,23,33 通信部、20 共有メールサーバ、30 ユーザ端末、34 操作部、35 表示部、N ネットワーク、DB1 アプリデータベース、100 データ記憶部、101 要求部、102 部分データ取得部、103 表示制御部、104 要求受付部、105 追加部、106 指定受付部、107 取得依頼部、108 取得結果データ取得部、109 登録部、200 データ記憶部、201 要求受付部、202 部分データ取得部、203 部分データ送信部、204 表示制御部、205 取得実行部、206 取得結果データ送信部、207 メールスレッドデータ送信部、300 データ記憶部、301 表示制御部、302 操作受付部、DB1 アプリデータベース、DB2 共有メールデータベース、F30 入力フォーム、P10,P20,P40 ヘッダ部分、P11,P21 コンテンツ部分、P22,P41 共有メール部分、SC1 ポータル画面、SC2 共有メール画面、SC3 アプリ設定画面、SC4 共有メール画面、SC5 顧客管理画面、SC6 案件管理画面、B220,B221 ボタン、I100,I200 グループウェア画像、I400 共有メール画像、L110,L226 リスト。
Claims (14)
- 共有メールを管理する共有メールシステムに対し、グループウェアの共有メール画面における前記共有メールの部分である共有メール部分を示す部分データを要求する要求部と、
前記共有メールシステムから、前記部分データを取得する部分データ取得部と、
前記部分データに基づいて、前記グループウェアの部分であるグループウェア部分と、前記共有メール部分と、を含む前記共有メール画面を、ユーザ端末に表示させる第1表示制御部と、
を含むグループウェアシステム。 - 前記共有メール部分に表示される前記共有メールのリンクは、前記グループウェアのドメインと、前記共有メールの共有メール識別情報と、を含み、
前記グループウェアシステムは、前記ユーザ端末で前記リンクが選択された場合に、前記ユーザ端末から、前記共有メール画面の表示要求を受け付ける要求受付部を更に含み、
前記要求部、前記部分データ取得部、及び前記第1表示制御部の各々の処理は、前記表示要求が受け付けられるたびに実行される、
請求項1に記載のグループウェアシステム。 - 前記グループウェアシステムは、前記グループウェアを利用するユーザが所定のプラグイン追加操作を行った場合に、前記グループウェアにおける前記共有メールのプラグインを追加する追加部を更に含み、
前記要求部、前記部分データ取得部、及び前記第1表示制御部の各々の処理は、前記プラグインに基づいて実行される、
請求項1又は2に記載のグループウェアシステム。 - 前記グループウェアシステムは、前記グループウェアを利用するユーザによる、前記共有メールを示すHTMLタグの指定を受け付ける指定受付部を更に含み、
前記要求部、前記部分データ取得部、及び前記第1表示制御部の各々の処理は、前記HTMLタグが指定されたことを条件として実行される、
請求項1又は2に記載のグループウェアシステム。 - 前記第1表示制御部は、前記グループウェアを利用するユーザが前記グループウェアを識別可能な前記グループウェア部分と、前記ユーザが前記共有メールシステムを識別可能ではない前記共有メール部分と、を含む前記共有メール画面を、前記ユーザ端末に表示させる、
請求項1又は2に記載のグループウェアシステム。 - 前記グループウェアシステムは、
前記グループウェアを利用するユーザの顧客情報を管理する顧客管理アプリに登録されたメールアドレスに基づいて、前記共有メールシステムに対し、前記共有メールの取得を依頼する取得依頼部と、
前記共有メールシステムから、前記共有メールの取得結果を示す取得結果データを取得する取得結果データ取得部と、
前記顧客管理アプリに基づいて、前記顧客情報と、前記取得結果データが示す前記取得結果と、を含む顧客管理画面を、前記ユーザ端末に表示させる第2表示制御部と、
を更に含む請求項1又は2に記載のグループウェアシステム。 - 前記グループウェアシステムは、前記共有メール画面で所定の登録操作が行われた場合に、前記共有メール部分に表示された前記共有メールに基づいて、前記グループウェアを利用するユーザの顧客情報を管理する顧客管理アプリに、新たな顧客情報を登録する第1登録部を更に含む、
請求項1又は2に記載のグループウェアシステム。 - 前記グループウェアシステムは、前記共有メール画面で所定の表示操作が行われた場合に、前記共有メール部分に表示された前記共有メールに基づいて、前記グループウェアを利用するユーザの顧客情報を管理する顧客管理アプリの顧客管理画面を、前記ユーザ端末に表示させる第3表示制御部を更に含む、
請求項1又は2に記載のグループウェアシステム。 - 前記グループウェアシステムは、
前記グループウェアを利用するユーザの案件を管理する案件管理アプリに、前記共有メールのメールスレッドを登録する第2登録部と、
前記案件管理アプリに基づいて、前記メールスレッドを含む案件管理画面を、前記ユーザ端末に表示させる第4表示制御部と、
を更に含み、
前記要求部、前記部分データ取得部、及び前記第1表示制御部の各々の処理は、前記案件管理画面で前記メールスレッドが選択された場合に実行される、
請求項1又は2に記載のグループウェアシステム。 - 前記第2登録部は、前記共有メール画面の前記共有メール部分から選択された前記共有メールのメールスレッドを、前記案件管理アプリに登録する、
請求項9に記載のグループウェアシステム。 - 前記第2登録部は、前記案件管理画面で指定された前記共有メールのメールスレッドを、前記案件管理アプリに登録する、
請求項9に記載のグループウェアシステム。 - 前記グループウェアシステムは、前記グループウェアにおけるアプリごとに設定された、前記アプリのフィールドと、前記共有メールに含まれる項目と、の関連付けに基づいて、前記共有メールに含まれる情報を前記アプリに登録する第3登録部を更に含む、
請求項1又は2に記載のグループウェアシステム。 - 共有メールを管理する共有メールシステムに対し、グループウェアの共有メール画面における前記共有メールの部分である共有メール部分を示す部分データを要求し、
前記共有メールシステムから、前記部分データを取得し、
前記部分データに基づいて、前記グループウェアの部分であるグループウェア部分と、前記共有メール部分と、を含む前記共有メール画面を、ユーザ端末に表示させる、
表示制御方法。 - 共有メールを管理する共有メールシステムに対し、グループウェアの共有メール画面における前記共有メールの部分である共有メール部分を示す部分データを要求する要求部、
前記共有メールシステムから、前記部分データを取得する部分データ取得部、
前記部分データに基づいて、前記グループウェアの部分であるグループウェア部分と、前記共有メール部分と、を含む前記共有メール画面を、ユーザ端末に表示させる第1表示制御部、
としてコンピュータを機能させるためのプログラム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2023119321A JP7515667B1 (ja) | 2023-07-21 | 2023-07-21 | グループウェアシステム、表示制御方法、及びプログラム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2023119321A JP7515667B1 (ja) | 2023-07-21 | 2023-07-21 | グループウェアシステム、表示制御方法、及びプログラム |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP7515667B1 true JP7515667B1 (ja) | 2024-07-12 |
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ID=91810482
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2023119321A Active JP7515667B1 (ja) | 2023-07-21 | 2023-07-21 | グループウェアシステム、表示制御方法、及びプログラム |
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JP (1) | JP7515667B1 (ja) |
Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2003186802A (ja) | 2001-12-18 | 2003-07-04 | Nec Corp | メール交換方法及びシステム |
US20060095476A1 (en) | 2004-10-22 | 2006-05-04 | Martin Dauer | Method and system for providing one-to-one email collaboration |
-
2023
- 2023-07-21 JP JP2023119321A patent/JP7515667B1/ja active Active
Patent Citations (2)
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