JP7515200B2 - 炭化ケイ素粉末、これを用いて炭化ケイ素インゴットを製造する方法並びに炭化ケイ素ウエハ - Google Patents

炭化ケイ素粉末、これを用いて炭化ケイ素インゴットを製造する方法並びに炭化ケイ素ウエハ Download PDF

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実施例は、炭化ケイ素粉末、炭化ケイ素インゴットの製造方法並びに炭化ケイ素ウエハに関する。
炭化ケイ素(silicon carbide,SiC)は、耐熱性と機械的強度に優れ、放射線に強い性質を有し、大口径基板への生産も可能である長所がある。また、炭化ケイ素は、物理的強度及び耐化学性に優れ、エネルギーバンドギャップ(energy band gap)が大きくて、電子の飽和ドリフト速度及び耐圧も大きい。よって、高電力、高効率化、高耐圧化、及び大容量化が要望される半導体デバイスはもちろん、研磨材、軸受、耐火板等にも広範囲に使用される。
炭化ケイ素は、炭化ケイ素廃棄物等の炭素原料を熱処理するか通電する等の様々な方法によって製造される。従来の方法としては、アチソン法、反応焼結法、常圧焼結法、又はCVD(chemical vapor deposition)工法等がある。しかし、斯かる方法は、炭素原料が残留するという問題点があり、これらの残留物が不純物として作用して、炭化ケイ素の熱的、電気的及び機械的特性を低下させ得るという短所がある。
一例として、日本特開2002-326876号公報では、ケイ素源と炭素源とを重合又は架橋(cross-link)するために、熱処理工程を経た炭化ケイ素前駆体をアルゴン(Ar)等の不活性ガスの条件下で、高温で反応させて製造する方法を開示している。しかし、斯かる工程は、真空又は不活性ガスの条件下で、1,800℃~2,100℃の高温熱処理されることから、製造単価が高くて、粉末の大きさが均一でないという問題点がある。
さらに、太陽電池及び半導体産業で用いられるウエハは、グラファイト等からなる坩堝内シリコンインゴットから成長させて製造されるのに、製造過程で、炭化ケイ素を含有する廃スラリーのみならず、坩堝の内壁に吸着した炭化ケイ素廃棄物が相当量発生する。しかし、今まではこれらの廃棄物を埋め込み処理して、環境の問題を引き起こしてきており、高い廃棄コストが発生した。
実施例は、向上した純度を有して、低い表面の酸素含量を有する炭化ケイ素粉末を提供し、前記炭化ケイ素粉末を用いて炭化ケイ素インゴットを製造する方法を提供し、向上した性能を有する炭化ケイ素ウエハを提供するためのものである。
一実施例による炭化ケイ素粉末は、炭素及びケイ素を含み、X線光電子分光法により測定されたO1s/C1sが、0.28以下であってもよい。
一実施例による炭化ケイ素粉末において、前記X線光電子分光法により測定された表面のO1s/Si2pが、0.39以下であってもよい。
一実施例による炭化ケイ素粉末において、前記X線光電子分光法により測定された表面の表面酸素比率が、13atom%以下であってもよい。
一実施例による炭化ケイ素粉末において、前記X線光電子分光法により測定された表面のN1s/C1sが、0.018以下であってもよい。
一実施例による炭化ケイ素粉末において、エッチング時間による酸素の濃度変化が2atom%/100s以下である深さにおける酸素濃度は、5atom%以下であってもよい。
一実施例による炭化ケイ素粉末において、前記X線光電子分光法により測定された表面のZn2p/C1sが、0.023以下であってもよい。
一実施例による炭化ケイ素粉末において、前記X線光電子分光法により測定された表面のMg1s/C1sが、0.005以下であってもよい。
一実施例による炭化ケイ素粉末の製造方法は、炭化ケイ素を含む原料を提供する段階;前記原料を粉末化する段階;及び前記原料に含まれている不純物を除去する段階を含み、前記X線光電子分光法により測定された表面のO1s/C1sが、0.28以下であってもよい。
一実施例による炭化ケイ素粉末の製造方法において、前記不純物を除去する段階は、前記原料の表面をエッチングする段階を含むことができる。
一実施例による炭化ケイ素粉末の製造方法において、前記原料の表面をエッチングする段階において、フッ酸及び硝酸を含むエッチング液を用いることができる。
一実施例による炭化ケイ素ウエハは、互いに対向するSi面及びC面を含み、前記Si面において、X線光電子分光法により測定された酸素比率が、14atom%以下である。
実施例による炭化ケイ素粉末は、表面における適宜な含量比で炭素及び酸素を含む。これによって、実施例による炭化ケイ素粉末により、炭化ケイ素インゴット及び炭化ケイ素ウエハが製造されるとき、前記酸素含量が適宜であることから、前記炭化ケイ素インゴット及び前記炭化ケイ素ウエハの欠陷を減少させることができる。
特に、前記炭化ケイ素粉末は、表面における適宜な含量比で炭素及び酸素を含むため、初期熱処理段階において、前記酸素が前記炭素と反応して容易に除去されうる。これによって、前記炭化ケイ素粉末の表面の酸素が、初期熱処理過程で除去されて、前記炭化ケイ素インゴットが成長する過程での欠陷が最小化し得る。
また、前記酸素は、前記炭素と反応して、二酸化炭素等で除去されるのに、前記酸素が除去される過程で、前記炭素の消耗量が減少し得る。これによって、前記酸素が前記炭素と共に除去された後も、前記シリコン及び前記炭素比率は、前記炭化ケイ素粉末の全体として適宜である。これによって、実施例による炭化ケイ素粉末は、前記炭素と前記シリコン含量のバラツキによって発生し得る欠陷を最小化することができる。
また、実施例による炭化ケイ素粉末は、表面における適宜な含量比でケイ素及び酸素を含む。これによって、実施例による炭化ケイ素粉末は、外部の不純物から効果的に保護することができる。すなわち、実施例による炭化ケイ素粉末は、表面に酸素を含む保護膜を含み、外部の化学的衝撃から効果的に保護することができる。
実施例による炭化ケイ素粉末は、向上した性能の炭化ケイ素ウエハを製造することができる。
一実施例による炭化ケイ素粉末の製造過程を示した手順図である。 一実施例による炭化ケイ素粉末の製造過程を示した手順図である。 一実施例による炭化ケイ素粉末の製造過程を示した手順図である。 一実施例による炭化ケイ素粉末の製造過程を示した手順図である。 一実施例による炭化ケイ素粉末の製造過程を示した手順図である。 一実施例による炭化ケイ素粉末の製造過程を示した手順図である。 炭化ケイ素インゴットを成長させる過程を示した断面図である。 実施例1に従って製造された炭化ケイ素粉末において、X線分光法により測定された粉末表面の元素含量を示したグラフである。 実施例2に従って製造された炭化ケイ素粉末において、X線分光法により測定された粉末表面の元素含量を示したグラフである。 比較例1に従って製造された炭化ケイ素粉末において、X線分光法により測定された粉末表面の元素含量を示したグラフである。 比較例2に従って製造された炭化ケイ素粉末において、X線分光法により測定された粉末表面の元素含量を示したグラフである。 実施例1に従って製造された炭化ケイ素粉末において、エッチング時間に応じて、X線分光法により測定された炭化ケイ素粉末の元素含量を示したグラフである。 実施例2に従って製造された炭化ケイ素粉末において、エッチング時間に応じて、X線分光法により測定された炭化ケイ素粉末の元素含量を示したグラフである。 比較例1に従って製造された炭化ケイ素粉末において、エッチング時間に応じて、X線分光法により測定された炭化ケイ素粉末の元素含量を示したグラフである。 比較例2に従って製造された炭化ケイ素粉末において、エッチング時間に応じて、X線分光法により測定された炭化ケイ素粉末の元素含量を示したグラフである。
以下、具現例によって発明を詳説する。具現例は、以下で開示の内容に限定されるものではなく、発明の要旨が変更されない限り、様々な形態に変形することができる。
本明細書において、ある部分がある構成要素を「含む」とするとき、これは特に逆の記載がない限り、他の構成要素を除くものではなく、他の構成要素をさらに含んでいてもよいことを意味する。
本明細書で記載の構成成分の量、反応条件等を示すあらゆる数字及び表現は、特に記載されない限り、すべての場合に「略」という用語で修飾されるものであると理解しなければならない。
先ず、実施例による炭化ケイ素粉末を製造するための方法は、炭化ケイ素原料を準備する段階を含む。
前記炭化ケイ素原料は、炭化ケイ素を含む。前記炭化ケイ素原料は、α相炭化ケイ素及び/又はβ相炭化ケイ素を含むことができる。また、前記炭化ケイ素原料は、炭化ケイ素単結晶及び/又は炭化ケイ素多結晶を含むことができる。
また、前記炭化ケイ素原料は、炭化ケイ素のほか、所望しない不純物をさらに含むことができる。
前記炭化ケイ素原料は、黒鉛等の炭素系物質を不純物としてさらに含むことができる。前記炭素系物質は、黒鉛坩堝等から由来するものであってもよい。前記炭素系物質は、約5重量%~約50重量%の含量で前記炭化ケイ素原料に含まれていてもよい。前記炭素系物質は、約50重量%以下の含量で前記炭化ケイ素原料に含まれていてもよい。前記炭素系物質は、約45重量%以下の含量で前記炭化ケイ素原料に含まれていてもよい。前記炭素系物質は、約40重量%以下の含量で前記炭化ケイ素原料に含まれていてもよい。前記炭素系物質は、約1重量%~約50重量%の含量で前記炭化ケイ素原料に含まれていてもよい。前記炭素系物質は、約5重量%~約45重量%の含量で前記炭化ケイ素原料に含まれていてもよい。前記炭素系物質は、約10重量%~約40重量%の含量で前記炭化ケイ素原料に含まれていてもよい。前記炭素系物質は、約10重量%~約35重量%の含量で前記炭化ケイ素原料に含まれていてもよい。前記炭素系物質は、約10重量%~約30重量%の含量で前記炭化ケイ素原料に含まれていてもよい。前記炭素系物質は、約10重量%~約20重量%の含量で前記炭化ケイ素原料に含まれていてもよい。
前記炭化ケイ素原料は、前記不純物としてシリコンフリー(free silicon)をさらに含むことができる。前記シリコンフリーは、シリコン基板及び/又はシリコン部品等から由来するものであってもよい。前記シリコン部品は、フォーカスリング等の半導体装備に使用される部品であってもよい。前記シリコンフリーは、約0.01重量%~約10重量%の含量で前記炭化ケイ素原料に含まれていてもよい。
前記炭化ケイ素原料は、金属不純物をさらに含むことができる。前記金属不純物は、リチウム、ホウ素、ナトリウム、アルミニウム、リン、カリウム、カルシウム、チタン、バナジウム、クロム、マンガン、鉄、ニッケル、銅、亜鉛、ストロンチウム、ジルコニウム、モリブデン、スズ、バリウム、タングステン、又は鉛からなるグループから少なくとも1つ以上を選択することができる。
前記金属不純物の含量は、約0.1ppm~13ppmであってもよい。前記金属不純物の含量は、約0.3ppm~12ppmであってもよい。前記金属不純物の含量は、約0.5ppm~8ppmであってもよい。前記金属不純物の含量は、約0.8ppm~10ppmであってもよい。前記金属不純物の含量は、約1ppm~6ppmであってもよい。前記金属不純物の含量は、約0.1ppm~5ppmであってもよい。前記金属不純物の含量は、約0.5ppm~3ppmであってもよい。前記金属不純物の含量は、約0.5ppm~2ppmであってもよい。前記炭化ケイ素原料は、金属不純物をさらに含むことができる。
前記炭化ケイ素原料は、非金属不純物をさらに含むことができる。前記非金属不純物は、フッ素、窒素、塩素、又はリンからなるグループから選択することができる。
前記非金属不純物の含量は、約0.01ppm~13ppmであってもよい。前記非金属不純物の含量は、約0.03ppm~12ppmであってもよい。前記非金属不純物の含量は、約0.05ppm~8ppmであってもよい。前記非金属不純物の含量は、約0.08ppm~10ppmであってもよい。前記非金属不純物の含量は、約0.1ppm~6ppmであってもよい。前記非金属不純物の含量は、約0.1ppm~5ppmであってもよい。前記非金属不純物の含量は、約0.5ppm~3ppmであってもよい。前記非金属不純物の含量は、約0.5ppm~2ppmであってもよい。
前記炭化ケイ素原料は、塊状を有することができる。前記炭化ケイ素原料は、板状を有することができる。
前記炭化ケイ素原料は、約1mm以上の粒径を有する粒子を約30重量%以上含む。前記炭化ケイ素原料は、約1mm以上の粒径を有する粒子を約50重量%以上含むことができる。前記炭化ケイ素原料は、約1mm以上の粒径を有する粒子を約70重量%以上含むことができる。
前記炭化ケイ素原料は、約10mm以上の粒径を有する粒子を約30重量%以上含む。前記炭化ケイ素原料は、約10mm以上の粒径を有する粒子を約50重量%以上含むことができる。前記炭化ケイ素原料は、約10mm以上の粒径を有する粒子を約70重量%以上含むことができる。
ここで、前記粒子の体積と同じ体積を有する球を仮定して、前記球径が前記粒径であると定義する。
また、前記炭化ケイ素原料は、炭化ケイ素を含む基板から由来するものであってもよい。前記炭化ケイ素原料は、全体として炭化ケイ素を含むウエハから由来するものであってもよい。前記炭化ケイ素原料は、シリコン等の基板上に蒸着した炭化ケイ素層から由来するものであってもよい。
また、前記炭化ケイ素原料は、炭化ケイ素単結晶インゴットから由来するものであってもよい。前記炭化ケイ素単結晶インゴットは、製造過程で発生する不良によって廃棄されるものであってもよい。これとは違って、前記炭化ケイ素原料は、炭化ケイ素多結晶体から由来するものであってもよい。
前記炭化ケイ素原料は、炭化ケイ素焼結体から由来するものであってもよい。前記炭化ケイ素焼結体は、炭化ケイ素粉末が焼結して形成されてもよい。前記炭化ケイ素焼結体は、半導体製造装備に含まれている部品であってもよい。
前記炭化ケイ素原料は、炭化ケイ素層を含む黒鉛部品から由来するものであってもよい。前記黒鉛部品は、炭化ケイ素インゴットを形成するための坩堝等を含むことができる。
前記炭化ケイ素原料は、炭化ケイ素層を含む半導体装備の部品から由来するものであってもよい。前記炭化ケイ素層は、シリコン部品等の表面に、化学気相蒸着(chemical vapor deposition;CVD)工程によって炭化ケイ素が蒸着して形成されてもよい。
実施例による炭化ケイ素粉末を製造するための方法は、前記炭化ケイ素原料を切断する段階を含むことができる。
前記炭化ケイ素原料が大きすぎる場合、前記炭化ケイ素原料は、ダイヤモンド砥粒を含むワイヤソー(wire saw)又はバーカッティング(bar cutting)等によって切断することができる。前記炭化ケイ素原料の長さが150mmとなるように、前記炭化ケイ素原料を切断することができる。
実施例による炭化ケイ素粉末を製造するための方法は、炭化ケイ素原料を破砕する段階を含むことができる。
前記炭化ケイ素原料を破砕する段階は、前記炭化ケイ素原料を約100mm以下の平均粒径を有する粒子に破く工程であってもよい。前記炭化ケイ素原料は、前記破砕工程によって、約80mm以下の平均粒径を有する粒子に砕くことができる。前記炭化ケイ素原料は、前記破砕工程によって、約60mm以下の平均粒径を有する粒子に砕くことができる。前記炭化ケイ素原料は、前記破砕工程によって、約50mm以下の平均粒径を有する粒子に砕くことができる。前記炭化ケイ素原料は、前記破砕工程によって、約0.1mm~約50mmの平均粒径を有する粒子に砕くことができる。前記炭化ケイ素原料は、前記破砕工程によって、約1mm~約40mmの平均粒径を有する粒子に砕くことができる。
前記破砕工程にジョークラッシャー(jaw crusher)、コーンクラッシャー(cone crusher)又はジャイレトリークラッシャー(gyratory crusher)を使用することができる。
前記ジョークラッシャーは、一対の圧縮プレートを含み、前記圧縮プレートの間に前記炭化ケイ素原料が挿入される。前記圧縮プレートを介して加えられる圧力によって、前記炭化ケイ素原料が破砕し、破砕した炭化ケイ素原料は、自己重力によって下方に吐出し得る。
前記圧縮プレートは、スチール、ステンレススチール、マンガン添加スチール、クロム添加スチール、ニッケル添加スチール、モリブデン添加スチール、窒素添加スチール、又は炭化タングステンのうち少なくとも1つを含むことができる。前記圧縮プレートのうち、前記炭化ケイ素原料と直接接触する部分は、スチール、ステンレススチール、マンガン添加スチール、クロム添加スチール、ニッケル添加スチール、モリブデン添加スチール、窒素添加スチール、又は炭化タングステンのうち少なくとも1つからなってもよい。前記圧縮プレートのうち、前記炭化ケイ素と原料と直接接触する部分は、前記炭化タングステンでコーティングされてもよい。
前記ジャイレトリークラッシャーは、クラッシングヘッド及びクラッシングヘッドを収容するクラッシングボールを含む。前記クラッシングヘッドは、切られた円錐状を有し、前記クラッシングヘッドがシャフトに取り付けられる。前記クラッシングヘッドの上端部は、柔軟な軸受に固定され、前記クラッシングヘッドの下端部は、円を描くように偏心駆動される。前記破砕作用は、円錐全体を中心に行われ、最大移動が底で行われる。これによって、前記ジャイレトリークラッシャーの破砕が継続して作動するため、前記ジャイレトリークラッシャーは、前記ジョークラッシャーよりも応力の変動が少なく、電力消費が低い。
前記ジョークラッシャーと同様、前記炭化ケイ素原料と直接接触する部分である、前記クラッシングヘッド及び前記クラッシングボールは、スチール、ステンレススチール、マンガン添加スチール、クロム添加スチール、ニッケル添加スチール、モリブデン添加スチール、窒素添加スチール、又は炭化タングステンのうち少なくとも1つを含むことができる。前記クラッシングヘッド及び前記クラッシングボールにおいて、前記炭化ケイ素原料と直接接触する部分は、スチール、ステンレススチール、マンガン添加スチール、クロム添加スチール、ニッケル添加スチール、モリブデン添加スチール、窒素添加スチール、又は炭化タングステンのうち少なくとも1つからなってもよい。前記クラッシングヘッド及び前記クラッシングボールにおいて、前記炭化ケイ素と原料と直接接触する部分は、前記炭化タングステンでコーティングされてもよい。
前記コーンクラッシャーは、衝撃力と圧縮力で前記炭化ケイ素原料を破砕する装置である。前記コーンクラッシャーは、前記ジャイレトリークラッシャーに類似する構造及び破砕運動を有する。ただし、前記コーンクラッシャーは、より短いコーンを有することができる。前記コーンクラッシャーは、垂直方向の中心軸上に取り付けらた傘状コーンマントルヘッドを含む。前記コーンマントルヘッドの偏心運動により、コーンケーブボウルに前記炭化ケイ素原料が噛まれ、下降しつつ前記炭化ケイ素原料が破砕される。
前記ジョークラッシャーと同様、前記炭化ケイ素原料と直接接触する部分である、前記コーンマントルヘッド及び前記コーンケーブボウルは、スチール、ステンレススチール、マンガン添加スチール、クロム添加スチール、ニッケル添加スチール、モリブデン添加スチール、窒素添加スチール、又は炭化タングステンのうち少なくとも1つを含むことができる。前記コーンマントルヘッド及び前記コーンケーブボウルにおいて、前記炭化ケイ素原料と直接接触する部分は、スチール、ステンレススチール、マンガン添加スチール、クロム添加スチール、ニッケル添加スチール、モリブデン添加スチール、窒素添加スチール、又は炭化タングステンのうち少なくとも1つからなってもよい。前記コーンマントルヘッド及び前記コーンケーブボウルにおいて、前記炭化ケイ素と原料と直接接触する部分は、前記炭化タングステンでコーティングされてもよい。
実施例による炭化ケイ素粉末を製造するための方法は、炭化ケイ素原料を粉砕する段階を含むことができる。
前記炭化ケイ素原料を粉砕する段階は、前記炭化ケイ素原料を約30mm以下の粒径に破く工程を含むことができる。前記炭化ケイ素原料は、前記粉砕工程によって、約20mm以下の平均粒径を有する粒子に砕くことができる。前記炭化ケイ素原料は、前記粉砕工程によって、約15mm以下の平均粒径を有する粒子に砕くことができる。前記炭化ケイ素原料は、前記粉砕工程によって、約10mm以下の平均粒径を有する粒子に砕くことができる。前記炭化ケイ素原料は、前記粉砕工程によって、約0.1mm~約10mmの平均粒径を有する粒子に砕くことができる。前記炭化ケイ素原料は、前記粉砕工程によって、約0.1mm~約8mmの平均粒径を有する粒子に砕くことができる。前記炭化ケイ素原料は、前記粉砕工程によって、約0.01mm~約6mmの平均粒径を有する粒子に砕くことができる。
前記粉砕工程にボールミル(ball mill)、ハンマークラッシャー(hammer crusher)又はジェットミル(jet mill)等を使用することができる。
前記ボールミルは、金属シリンダー及びボールを含むことができる。前記ボール及び前記炭化ケイ素原料は、前記金属シリンダー内に配置される。前記金属シリンダーが回転するとき、前記ボール及び前記炭化ケイ素原料の摩擦及び前記金属シリンダー内遠心力によって、前記ボール及び前記炭化ケイ素原料が回転されてもよい。このとき、前記ボール及び前記炭化ケイ素原料が、前記シリンダー内で特定の高さまで上昇した後、落下し、前記炭化ケイ素原料は、粉砕して研磨される。前記シリンダーの回線速度、前記シリンダーの内径、前記ボールの大きさ、前記ボールの材質、及び前記粉砕工程時間に応じて、前記炭化ケイ素原料は、小さい粒径を有する粒子に砕くことができる。
前記炭化ケイ素原料と直接接触する部分である、前記金属シリンダー及び前記ボールは、スチール、ステンレススチール、マンガン添加スチール、クロム添加スチール、ニッケル添加スチール、モリブデン添加スチール、窒素添加スチール、又は炭化タングステンのうち少なくとも1つを含むことができる。前記金属シリンダー及び前記ボールにおいて、前記炭化ケイ素原料と直接接触する部分は、スチール、ステンレススチール、マンガン添加スチール、クロム添加スチール、ニッケル添加スチール、モリブデン添加スチール、窒素添加スチール、又は炭化タングステンのうち少なくとも1つからなってもよい。前記金属シリンダー及び前記ボールにおいて、前記炭化ケイ素と原料と直接接触する部分は、前記炭化タングステンでコーティングされてもよい。
前記ハンマークラッシャーは、粉砕室及び複数のハンマーを含む。前記ハンマーは、前記粉砕室内に配置される回転体に取り付けられる。前記ハンマーの前記粉砕室内で回転して、前記ハンマーは、前記炭化ケイ素原料に衝撃を加える。これによって、前記炭化ケイ素原料は、小さい粒径を有する粒子に砕くことができる。
前記炭化ケイ素原料と直接接触する部分である、前記粉砕室及び前記ハンマーは、スチール、ステンレススチール、マンガン添加スチール、クロム添加スチール、ニッケル添加スチール、モリブデン添加スチール、窒素添加スチール、又は炭化タングステンのうち少なくとも1つを含むことができる。前記粉砕室及び前記ハンマーにおいて、前記炭化ケイ素原料と直接接触する部分は、スチール、ステンレススチール、マンガン添加スチール、クロム添加スチール、ニッケル添加スチール、モリブデン添加スチール、窒素添加スチール、又は炭化タングステンのうち少なくとも1つからなってもよい。前記粉砕室及び前記ハンマーにおいて、前記炭化ケイ素と原料と直接接触する部分は、前記炭化タングステンでコーティングされてもよい。
前記ジェットミルは、粉砕室及びノズルを含む。前記ジェットミルは、流体の圧力による前記ノズルにおける噴射エネルギーで前記炭化ケイ素原料を相互衝突により粉砕する。前記炭化ケイ素原料は、所望の粒子の大きさとなるまで、前記粉砕室で粉砕工程が行われる。また、前記粉砕工程が行われた粒子は、前記粉砕室から分級室を経て捕集される。前記ジェットミルは、流体の圧力によって、前記炭化ケイ素原料の相互衝突により前記炭化ケイ素原料を粉砕するため、他の装置との直接接触による前記炭化ケイ素原料の汚染を最小化することができる。
前記炭化ケイ素原料と直接接触する部分である前記粉砕室は、スチール、ステンレススチール、マンガン添加スチール、クロム添加スチール、ニッケル添加スチール、モリブデン添加スチール、窒素添加スチール、又は炭化タングステンのうち少なくとも1つを含むことができる。前記粉砕室において、前記炭化ケイ素原料と直接接触する部分は、スチール、ステンレススチール、マンガン添加スチール、クロム添加スチール、ニッケル添加スチール、モリブデン添加スチール、窒素添加スチール、又は炭化タングステンのうち少なくとも1つからなってもよい。前記粉砕室において、前記炭化ケイ素と原料と直接接触する部分は、前記炭化タングステンでコーティングされてもよい。
実施例による炭化ケイ素粉末の製造方法は、磁力によって鉄を除去する段階をさらに含むことができる。
前記鉄成分の除去段階は、前記破砕及び粉砕段階において、炭化ケイ素原料に吸着する鉄を除去する段階であってもよい。
前記鉄成分の除去段階において、回転金属検出機(Rotary Metal Detector)を用いて前記鉄を除去することができる。
前記回転金属検出機の回転数は、約100rpm~約800rpmであり、前記回転金属検出機に含まれている電磁石の出力は、約0.5kW~約3kWであってもよい。また、前記回転金属検出機の回転数は、約800rpm~約1700rpmであり、前記回転金属検出機に含まれている電磁石の出力は、約3kW~約5kWであってもよい。
前記鉄成分が除去された炭化ケイ素原料に含まれている鉄成分の含量は、約1ppm以下であってもよい。前記鉄成分が除去された炭化ケイ素原料に含まれている鉄成分の含量は、約0.5ppm以下であってもよい。前記鉄成分が除去された炭化ケイ素原料に含まれている鉄成分の含量は、約0.3ppm以下であってもよい。前記鉄成分が除去された炭化ケイ素原料に含まれている鉄成分の含量は、約0.1ppm以下であってもよい。
実施例による炭化ケイ素粉末を製造するための方法は、前記炭素系物質を除去する段階を含む。
前記炭素系物質を除去する段階は、前記炭素系物質を物理的に除去する段階を含むことができる。
前記炭素系物質を物理的に除去する段階は、スチールカットワイヤショット(steel wire shot)工程を含むことができる。前記スチールカットワイヤショットに用いられるワイヤは、炭素鋼(carbon steel)、ステンレススチール(stainless steel)、アルミニウム、亜鉛、ニッケル、銅、又はこれらの合金等から作られたものであってもよいものの、これに限定されるものではない。また、前記ワイヤの直径は、約0.2mm~約0.8mmであってもよい。前記ワイヤソーの直径は、約0.4mm~約0.6mmであってもよい。
前記ワイヤの回転数は、約1000rpm~約5000rpmであってもよい。
また、前記炭素系物質を物理的に除去する段階は、サンドブラスト又はショットブラスト(short blasting)等といったブラスト工程を含むことができる。前記ブラスト工程は、前記黒鉛等の炭素系物質に微細粒子を噴射して、前記炭素系物質を除去する工程であってもよい。すなわち、前記炭素系物質は、前記炭化ケイ素に比べて低い硬度を有するため、適宜な圧力で噴射された微細粒子によって容易に除去することができる。
また、前記炭素系物質を物理的に除去する段階は、遠心分離等といった密度差による分離工程を含むことができる。前記破砕及び/又は粉砕された炭化ケイ素原料は、前記炭素系物質と前記炭化ケイ素の密度差によって分離することができる。すなわち、炭化ケイ素の密度が、黒鉛の密度よりもさらに大きいため、密度勾配遠心分離等によって、前記炭素系物質を容易に除去することができる。
前記炭素系物質を物理的に除去する段階後、前記原料物質に含まれる炭素系物質の含量は、約5重量%以下であってもよい。前記前記炭素系物質を除去する段階後、前記原料物質に含まれる炭素系物質の含量は、約3重量%以下であってもよい。前記炭素系物質を除去する段階後、前記原料物質に含まれる炭素系物質の含量は、約1重量%以下であってもよい。
また、前記炭素系物質を除去する段階は、前記炭素系物質を化学的に除去する段階を含む。
前記炭素系物質を化学的に除去する段階は、前記炭素系物質を酸化させる段階を含む。
前記原料物質に含まれている炭素系物質が十分除去された後、前記原料物質は、酸素又は大気雰囲気で熱処理される。このとき、前記酸化熱処理温度は、約1000℃~約1200℃であってもよい。前記熱処理時間は、約12時間~約48時間であってもよい。
上記のような時間及び温度範囲で前記原料物質が熱処理されるため、前記原料物質に含まれている炭素系物質を効果的に除去することができる。また、上記のような時間及び温度範囲で前記原料物質が熱処理されるため、前記原料物質にシリコンオキサイド等の副産物の生成を最小化することができる。
実施例による炭化ケイ素粉末を製造するための方法は、前記炭化ケイ素原料を分級する段階を含む。前記分級する段階は、前記破砕工程及び前記粉砕工程を経て粒子化した炭化ケイ素原料を分級することができる。
前記粒子化した炭化ケイ素原料は、所望のサイズのメッシュ(mesh)によって分級することができる。
前記分級段階は、振動式分級装置であるツイストスクリーン(Twist Screen)を用いて行うことができる。
前記ツイストスクリーンは、10mm~80mm、15mm~70mm、又は 20mm~60mmの直径を有するシリコン材質のタッピングボールを用いることができる。前記ツイストスクリーンは、約1000回/分~3000回/分の振動条件で、約10分~約100分間行うことができる。
前記粒子化した炭化ケイ素原料は、前記ツイストスクリーンに一定速度で投入することができる。
前記粒子化した炭化ケイ素原料の粒径(D50)は、約10μm~約10000μmであってもよい。前記粒子化した炭化ケイ素原料の粒径(D50)は、約100μm~約6000μmであってもよい。前記粒子化した炭化ケイ素原料の粒径(D50)は、約60μm~約5000μmであってもよい。前記粒子化した炭化ケイ素原料の粒径(D50)は、約100μm~約4000μmであってもよい。前記粒子化した炭化ケイ素原料の粒径(D50)は、約150μm~約400μmであってもよい。前記粒子化した炭化ケイ素原料の粒径(D50)は、約300μm~約800μmであってもよい。前記粒子化した炭化ケイ素原料の粒径(D50)は、約500μm~約1000μmであってもよい。前記粒子化した炭化ケイ素原料の粒径(D50)は、約700μm~約2000μmであってもよい。前記粒子化した炭化ケイ素原料の粒径(D50)は、約1000μm~約3000μmであってもよい。
実施例による炭化ケイ素粉末を製造するための方法は、前記炭化ケイ素原料を湿式エッチングする段階を含むことができる。
前記湿式エッチング段階は、エッチング液によって行われる。前記破砕及び粉砕工程を経た炭化ケイ素原料は、前記湿式エッチング段階を経ることができる。
前記エッチング液は、水及び酸を含むことができる。前記酸は、フッ酸、硝酸、塩酸、及び硫酸からなるグループから少なくとも1つ以上を選択することができる。
前記エッチング液は、水、フッ酸及び硝酸を含むことができる。
前記フッ酸は、前記水100重量部を基準として、約5重量部~約40重量部の含量で前記エッチング液に含まれていてもよい。前記フッ酸は、前記水100重量部を基準として、約10重量部~約35重量部の含量で前記エッチング液に含まれていてもよい。前記フッ酸は、前記水100重量部を基準として、約12.5重量部~約30重量部の含量で前記エッチング液に含まれていてもよい。
前記硝酸は、前記水100重量部を基準として、約3重量部~約30重量部の含量で前記エッチング液に含まれていてもよい。前記硝酸は、前記水100重量部を基準として、約4重量部~約25重量部の含量で前記エッチング液に含まれていてもよい。前記硝酸は、前記水100重量部を基準として、約5重量部~約20重量部の含量で前記エッチング液に含まれていてもよい。
前記エッチング液は、エッチング容器に満たすことができる。このとき、前記エッチング液は、前記エッチング容器の全体体積を基準として、約10vol%~約20vol%で前記エッチング容器に満たすことができる。前記エッチング液は、前記エッチング容器の全体体積を基準として、約12vol%~約18vol%で前記エッチング容器に満たすことができる。また、前記炭化ケイ素原料は、前記エッチング容器の全体体積を基準として、約10vol%~約30vol%で前記エッチング容器に満たすことができる。前記炭化ケイ素原料は、前記エッチング容器の全体体積を基準として、約15vol%~約25vol%で前記エッチング容器に満たすことができる。前記エッチング容器に前記炭化ケイ素原料が満たされるとき、前記炭化ケイ素原料の体積は、見掛け容積に測定されてもよい。
前記炭化ケイ素原料は、前記エッチング液によって湿式エッチングされてもよい。すなわち、前記炭化ケイ素原料の表面は、前記エッチング液によってエッチングされ、前記炭化ケイ素原料の表面に残留する不純物は、前記エッチング液によって除去することができる。
前記湿式エッチング段階は、次のような過程によって行うことができる。
先ず、前記エッチング容器及び前記炭化ケイ素原料を乾燥することができる。前記エッチング容器及び前記炭化ケイ素原料は、約50℃~約150℃の熱風で、約10分~約1時間乾燥することができる。
その後、前記エッチング容器に前記炭化ケイ素原料が配置される。
その後、前記炭化ケイ素原料が配置されたエッチング容器に前記エッチング液が投入される。
前記エッチング液が投入される過程は、次のとおりである。
先ず、前記炭化ケイ素原料が配置されたエッチング容器に脱イオン水が投入される。
その後、前記脱イオン水が投入されたエッチング容器にフッ酸が投入される。
その後、前記フッ酸が投入されたエッチング容器に硝酸が投入される。
その後、前記エッチング液が投入されたエッチング容器は、蓋によって密閉され、前記エッチング容器の内部に配置される炭化ケイ素原料及びエッチング液は、約50rpm~約500rpmの速度で攪拌される。前記攪拌時間は、約30分~約2時間であってもよい。
その後、前記エッチング液は、排水されて、前記湿式エッチング工程を経た炭化ケイ素原料は、脱イオン水に数回沈殿し中和される。このとき、沈殿後、排水される廃水に含まれているフッ酸の含量及び/又はpHを基準として、前記湿式エッチング工程を経た炭化ケイ素原料の中和工程が仕上げられる。前記廃水のpHが6.8~7.2であるとき、前記中和工程は、仕上げられる。
実施例による炭化ケイ素粉末を製造するための方法は、前記炭化ケイ素原料を乾式エッチングする段階を含むことができる。
前記乾式エッチング工程は、前記炭化ケイ素原料にエッチング気体を噴射して行うことができる。
前記エッチング気体は、塩素気体を含むことができる。前記エッチング気体は、キャリアガスであって、アルゴン等の不活性ガスをさらに含むことができる。
前記乾式エッチング工程は、次のように行うことができる。
先ず、乾式エッチング炉を準備する。前記乾式エッチング炉は、黒鉛からなってもよく、約2000℃以上の温度に加熱されてもよい。前記乾式エッチング炉は、外部から密封して、前記乾式エッチング炉の内部は、約5torr以下まで減圧されてもよい。
前記乾式エッチング炉内に、前記炭化ケイ素原料が配置される。
その後、前記乾式エッチング炉は、約1800℃~約2200℃の温度まで加熱される。
その後、前記乾式エッチング炉の内部は、約1torr~約30torrの圧力に減圧される。前記乾式エッチング炉の内部は、約1torr~約10torrの圧力に減圧される。前記乾式エッチング炉の内部は、約1torr~約8torrの圧力に減圧される。
その後、前記エッチング気体が、前記乾式エッチング炉に投入される。前記エッチング気体は、前記乾式エッチング炉の下部及び上部の温度差によって、前記乾式エッチング炉内で対流することができる。すなわち、前記乾式エッチング炉の下部温度が、前記乾式エッチング炉の上部温度よりも約50℃~約100℃さらに高くて、前記乾式エッチング炉の下部のエッチング気体が、前記乾式エッチング炉の上部に移動しつつ、前記炭化ケイ素原料の表面を乾式エッチングすることができる。前記エッチング気体が、前記乾式エッチング炉で滞留する時間は、約24時間~約96時間であってもよい。
その後、前記エッチング気体は、湿式スクラバーによって除去され、前記乾式エッチング炉の内部は、約600torr~約780torrに昇圧されてもよい。
前記乾式エッチング工程は、熱処理工程及び酸化膜の除去工程をさらに含むことができる。
前記乾式エッチングされた炭化ケイ素粒子は、前記乾式エッチング炉内で、酸素を含む雰囲気で、約700℃~約1300℃の温度で熱処理することができる。前記乾式エッチングされた炭化ケイ素粒子は、前記乾式エッチング炉内で、酸素を含む雰囲気で、約800℃~約1200℃の温度で熱処理することができる。前記乾式エッチングされた炭化ケイ素粒子は、前記乾式エッチング炉内で、酸素を含む雰囲気で、約900℃~約1100℃の温度で熱処理することができる。前記熱処理時間は、約10分~約2時間であってもよい。前記熱処理時間は、約20分~約1時間であってもよい。
前記熱処理によって、前記乾式エッチングされた炭化ケイ素粒子の表面に残留する塩素を容易に除去することができる。
前記酸化膜の除去工程は、湿式エッチング工程によって行うことができる。
エッチング容器に前記熱処理された炭化ケイ素原料が投入され、前記エッチング容器に脱イオン水及びフッ酸がさらに投入される。
その後、前記エッチング容器内の炭化ケイ素原料及びエッチング液が攪拌されて、前記炭化ケイ素原料の表面に形成された酸化膜を除去することができる。
前記酸化膜が除去された炭化ケイ素原料は、脱イオン水によって中和される。
実施例による炭化ケイ素粉末を製造するための方法は、前記炭化ケイ素原料を洗浄する段階を含むことができる。
前記洗浄工程は、フッ酸、蒸留水又は超純水等からなるグループから少なくとも1つ以上を選択して含む洗浄液によって行うことができる。
前記洗浄工程は、1次洗浄段階、1次フッ酸処理段階、2次洗浄段階、2次フッ酸処理段階、及び3次洗浄段階を含むことができる。
前記1次洗浄段階は、蒸留水、超純水又は純水を用いて1分~300分間行うることができる。例えば、前記1次洗浄段階は、約1分~約250分、約1分~約200分、約3分~約150分、約10分~約100分、約15分~約80分、約20分~約60分、又は約20分~約40分間行うことができる。
その後、前記1次フッ酸処理段階は、フッ酸を含む洗浄液を用いて前記炭化ケイ素原料を洗浄する段階である。前記炭化ケイ素原料は、前記洗浄液内で約1分~約300分、約1分~約250分、約1分~約200分、約3分~約150分、約10分~約100分、約15分~約80分、約20分~約60分、又は約20分~約40分間攪拌することができる。その後、前記炭化ケイ素原料は、前記洗浄液内で沈殿されてもよい。前記炭化ケイ素原料は、前記洗浄液内で約1分~約300分、約1分~約250分、約1分~約200分、約3分~約150分、約10分~約100分、約15分~約80分、約20分~約60分、約20分~約40分間沈殿されてもよい。
前記2次洗浄段階は、蒸留水、超純水又は純水を用いて1分~300分間行うことができる。例えば、前記2次洗浄段階は、約1分~約250分、約1分~約200分、約3分~約150分、約10分~約100分、約15分~約80分、約20分~約60分、又は約20分~約40分間行うことができる。
その後、前記2次フッ酸処理段階は、フッ酸を含む洗浄液を用いて前記炭化ケイ素原料を洗浄する段階である。前記炭化ケイ素原料は、前記洗浄液内で約1分~約300分、約1分~約250分、約1分~約200分、約3分~約150分、約10分~約100分、約15分~約80分、約20分~約60分、又は約20分~約40分間攪拌することができる。その後、前記炭化ケイ素原料は、前記洗浄液内で沈殿されてもよい。前記炭化ケイ素原料は、前記洗浄液内で約1分~約300分、約1分~約250分、約1分~約200分、約3分~約150分、約10分~約100分、約15分~約80分、約20分~約60分、約20分~約40分間沈殿されてもよい。
前記3次洗浄段階は、蒸留水、超純水又は純水を用いて1分~300分間行うことができる。例えば、前記3次洗浄段階は、約1分~約250分、約1分~約200分、約3分~約150分、約10分~約100分、約15分~約80分、約20分~約60分、又は約20分~約40分間行うことができる。
前記黒鉛の除去工程、前記鉄成分の除去工程、前記湿式エッチング工程、前記乾式エッチング工程、前記洗浄工程によって、実施例による炭化ケイ素粉末は、非常に高い純度を有することができる。
図1を参照すると、一実施例による炭化ケイ素粉末は、次のような過程によって製造することができる。
先ず、前記炭化ケイ素原料は、前記破砕工程で破砕される(S10)。
その後、前記炭素系物質の除去工程によって、前記炭化ケイ素原料に含まれている黒鉛等の炭素系物質が除去される(S20)。
その後、前記炭素系物質が除去された炭化ケイ素原料は、前記粉砕工程によって粉砕される(S30)。
その後、前記粉砕した炭化ケイ素原料は、湿式エッチング工程によってエッチングされる(S40)。これによって、前記粉砕した炭化ケイ素原料の表面に付着した不純物を効率良く除去することができる。特に、前記粉砕した炭化ケイ素原料に残留する炭素系物質は、前記エッチング液に浮遊し、前記エッチング液に含まれているフッ酸等と反応することができる。これによって、前記湿式エッチング工程において、金属不純物のみならず、前記炭素系物質も効率良く除去することができる。
その後、前記湿式エッチングされた炭化ケイ素原料は、乾式エッチング工程によってエッチングされる(S50)。
その後、前記乾式エッチングされた炭化ケイ素原料は、洗浄工程を経る(S60)。
その後、前記洗浄された炭化ケイ素原料は、所望の粒子の大きさに分級することができる(S70)。
図2を参照すると、一実施例による炭化ケイ素粉末は、次のような過程によって製造することができる。
本実施例において、上記図1の過程と実質的に同様であるものの、前記破砕工程の前に炭素系物質の除去工程を行うことができる(S1)。
前記炭化ケイ素原料が不純物として炭素を多く含む場合、前記炭素系物質の除去工程が先に行われてもよい。例えば、前記炭化ケイ素原料は、炭化ケイ素がコーティングされた黒鉛部品等のように、高い割合で黒鉛成分を含む場合、前記炭素系物質の除去工程を先に行うことができる。
前記炭素系物質が先に除去されて(S1)、前記破砕工程(S10)を経るため、前記炭化ケイ素原料に含まれている炭素系物質は、効率良く除去することができる。
よって、本実施例による炭化ケイ素粉末の製造方法は、高い含量で炭素系物質を含む炭化ケイ素原料を用いて、高純度の炭化ケイ素粉末を提供することができる。
図3を参照すると、一実施例による炭化ケイ素粉末の製造方法は、次のような過程によって製造することができる。
本実施例において、上記図1の過程と実質的に同様であるものの、前記炭素系物質の除去工程は省略し得る。
前記炭化ケイ素原料は、前記黒鉛等の炭素系物質を含まないか、非常に低い含量で含む場合、前記炭素系物質の除去工程は省略し得る。例えば、前記炭化ケイ素原料は、単結晶炭化ケイ素インゴット、多結晶炭化ケイ素又は炭化ケイ素焼結体等のように、約95重量%以上に炭化ケイ素を含むことができる。このような場合、前記湿式エッチング工程等において、少量の炭素系物質が除去されて、別途追加工程がなくても、高純度の炭化ケイ素粉末が得られる。
図4~図6を参照すると、一実施例による炭化ケイ素粉末は、次のような過程によって製造することができる。
本実施例において、上記図1、図2又は図3の過程と実質的に同様であるものの、前記粉砕工程(S30)後、直ぐに前記分級工程(S31)を行うことができる。すなわち、前記粉砕した炭化ケイ素原料は、前記粉砕工程後、直ぐに前記分級工程を通じて、所望の粒子の大きさに分級することができる。前記分級された炭化ケイ素原料は、前記湿式エッチング工程、前記乾式エッチング工程及び前記洗浄工程を経ることができる。
本実施例において、前記炭化ケイ素原料は、均一な粒径に分級された後、前記湿式エッチング工程及び前記乾式エッチング工程を経るため、前記炭化ケイ素原料の表面は、全体として均一にエッチングされてもよい。特に、前記炭化ケイ素原料は、均一な粒径に分級されるため、前記炭化ケイ素原料の粒子間空間も均一に形成することができる。これによって、前記エッチング気体は、前記炭化ケイ素原料間の空間に均一に染み込まれ得、前記乾式エッチング工程は、前記炭化ケイ素原料を全体として均一にエッチングすることができる。
これによって、本実施例による炭化ケイ素粉末の製造方法は、表面に含まれている炭素、ケイ素及び酸素の含量を全体として均一に調節することができる。
実施例による炭化ケイ素粉末の純度は、約99.99%以上であってもよい。実施例による炭化ケイ素粉末の純度は、約99.999%以上であってもよい。実施例による炭化ケイ素粉末の純度は、約99.9999%以上であってもよい。実施例による炭化ケイ素粉末の純度は、約99.999999%以上であってもよい。実施例による炭化ケイ素粉末の純度は、約99.9999999%以上であってもよい。実施例による炭化ケイ素粉末の純度は、約99.9999999%以上であってもよい。実施例による炭化ケイ素粉末の純度は、約99.99999999%以上であってもよい。
実施例による炭化ケイ素粉末は、リチウム、ナトリウム、マグネシウム、アルミニウム、カリウム、カルシウム、チタン、バナジウム、クロム、マンガン、鉄、コバルト、ニッケル、銅、亜鉛、又はモリブデンからなるグループから少なくとも1つ以上が選択される不純物を約1ppm以下、約0.8ppm以下、約0.7ppm以下、約0.1~約0.7ppm、又は約0.1~約0.6ppmで含むことができる。
また、実施例による炭化ケイ素粉末の粒径(D50)は、約10μm~約10000μmであってもよい。実施例による炭化ケイ素粉末の粒径(D50)は、約100μm~約6000μmであってもよい。実施例による炭化ケイ素粉末の粒径(D50)は、約60μm~約5000μmであってもよい。実施例による炭化ケイ素粉末の粒径(D50)は、約100μm~約4000μmであってもよい。実施例による炭化ケイ素粉末の粒径(D50)は、約150μm~約400μmであってもよい。実施例による炭化ケイ素粉末の粒径(D50)は、約300μm~約800μmであってもよい。実施例による炭化ケイ素粉末の粒径(D50)は、約500μm~約1000μmであってもよい。実施例による炭化ケイ素粉末の粒径(D50)は、約700μm~約2000μmであってもよい。実施例による炭化ケイ素粉末の粒径(D50)は、約1000μm~約3000μmであってもよい。
実施例による炭化ケイ素粉末は、適宜な含量で表面に酸素元素を含むことができる。
実施例による炭化ケイ素粉末の表面に含まれている酸素の含量は、約3atom%~約23atom%であってもよい。実施例による炭化ケイ素粉末の表面に含まれている酸素の含量は、約4atom%~約20atom%であってもよい。実施例による炭化ケイ素粉末の表面に含まれている酸素の含量は、約4atom%~約18atom%であってもよい。実施例による炭化ケイ素粉末の表面に含まれている酸素の含量は、約4atom%~約15atom%であってもよい。実施例による炭化ケイ素粉末の表面に含まれている酸素の含量は、約4atom%~約13atom%であってもよい。実施例による炭化ケイ素粉末の表面に含まれている酸素の含量は、約4atom%~約11atom%であってもよい。実施例による炭化ケイ素粉末の表面に含まれている酸素の含量は、約5atom%~約10atom%であってもよい。
前記表面に含まれている酸素の含量は、X線光電子分光法により測定することができる。
前記X線光電子分光法において、X線ソースは、モノクロメイティドアルミニウムX線ソース(Monochromated Al X-Ray sources)であり、Al Kα線(Al Kα line)が、約1300eV~約1600eVであってもよい。
また、前記X線光電子分光法において、X線パワーは、約10kV~約14kVの電圧を有し、約8mA~約12mAの電流を有することができる。
また、前記X線光電子分光法において、測定領域(sampling area)の直径は、約300μm~約500μmであってもよい。前記X線光電子分光法において、ナロースキャン(narrow scan)でのパスエネルギー(pass energy)は、約30eV~約50eVであってもよい。前記X線光電子分光法において、前記ナロースキャンでのステップサイズ(step size)は、約0.03eV~約0.07eVであってもよい。また、前記X線光電子分光法において、圧力は、約10-9mbar~5×10-9mbarであってもよい。また、前記X線光電子分光法において、エッチング条件は、約1keV~約3keV及びラスターサイズ(raster size)が約1mm×1mm~約3mm×3mmであるアルゴンイオンエッチングであってもよい。
実施例による炭化ケイ素粉末において、前記X線光電子分光法により表面の元素比率を測定することができる。例えば、前記X線光電子分光法によって、サーベイ(survey)スペクトラム又はマルチプレックス(multiplex)スペクトラムが得られる。前記サーベイスペクトラム又はマルチプレックススペクトラムから各々の元素のピーク広さが積分によって導出される。各元素のピーク広さを各元素の敏感度で除した値が、各元素の相対的な量となり得る。これによって、各元素の割合が得られる。
実施例による炭化ケイ素粉末において、前記X線光電子分光法により測定された表面のO1s/C1sが、約0.29以下であってもよい。実施例による炭化ケイ素粉末において、前記X線光電子分光法により測定された表面のO1s/C1sが、約0.28以下であってもよい。実施例による炭化ケイ素粉末において、前記X線光電子分光法により測定された表面のO1s/C1sが、約0.27以下であってもよい。実施例による炭化ケイ素粉末において、前記X線光電子分光法により測定された表面のO1s/C1sが、約0.26以下であってもよい。実施例による炭化ケイ素粉末において、前記X線光電子分光法により測定された表面のO1s/C1sが、約0.25以下であってもよい。実施例による炭化ケイ素粉末において、前記X線光電子分光法により測定された表面のO1s/C1sが、約0.24以下であってもよい。実施例による炭化ケイ素粉末において、前記X線光電子分光法により測定された表面のO1s/C1sの最小値は、約0.05であってもよい。
また、実施例による炭化ケイ素粉末において、前記X線光電子分光法により測定された表面のO1s/C1sが、約0.05~約0.29であってもよい。実施例による炭化ケイ素粉末において、前記X線光電子分光法により測定された表面のO1s/C1sが、約0.05~約0.28であってもよい。実施例による炭化ケイ素粉末において、前記X線光電子分光法により測定された表面のO1s/C1sが、約0.07~約0.27であってもよい。実施例による炭化ケイ素粉末において、前記X線光電子分光法により測定された表面のO1s/C1sが、約0.1~約0.26であってもよい。実施例による炭化ケイ素粉末において、前記X線光電子分光法により測定された表面のO1s/C1sが、約0.13~約0.25であってもよい。実施例による炭化ケイ素粉末において、前記X線光電子分光法により測定された表面のO1s/C1sが、約0.15~約0.24であってもよい。
実施例による炭化ケイ素粉末において、前記X線光電子分光法により測定された表面のO1s/Si2pが、約0.39以下であってもよい。実施例による炭化ケイ素粉末において、前記X線光電子分光法により測定された表面のO1s/Si2pが、約0.38以下であってもよい。実施例による炭化ケイ素粉末において、前記X線光電子分光法により測定された表面のO1s/Si2pが、約0.37以下であってもよい。実施例による炭化ケイ素粉末において、前記X線光電子分光法により測定された表面のO1s/Si2pが、約0.36以下であってもよい。実施例による炭化ケイ素粉末において、前記X線光電子分光法により測定された表面のO1s/Si2pが、約0.32以下であってもよい。前記X線光電子分光法により測定された表面のO1s/Si2pの最小値は、約0.05であってもよい。
また、実施例による炭化ケイ素粉末において、前記X線光電子分光法により測定された表面のO1s/Si2pが、約0.05~約0.39であってもよい。実施例による炭化ケイ素粉末において、前記X線光電子分光法により測定された表面のO1s/Si2pが、約0.05~約0.38であってもよい。実施例による炭化ケイ素粉末において、前記X線光電子分光法により測定された表面のO1s/Si2pが、約0.1~約0.37であってもよい。実施例による炭化ケイ素粉末において、前記X線光電子分光法により測定された表面のO1s/Si2pが、約0.1~約0.36であってもよい。実施例による炭化ケイ素粉末において、前記X線光電子分光法により測定された表面のO1s/Si2pが、約0.15~約0.32であってもよい。
実施例による炭化ケイ素粉末において、前記X線光電子分光法により測定された表面のO1s/Si2sが、約0.4以下であってもよい。実施例による炭化ケイ素粉末において、前記X線光電子分光法により測定された表面のO1s/Si2sが、約0.37以下であってもよい。実施例による炭化ケイ素粉末において、前記X線光電子分光法により測定された表面のO1s/Si2sが、約0.37以下であってもよい。実施例による炭化ケイ素粉末において、前記X線光電子分光法により測定された表面のO1s/Si2sが、約0.35以下であってもよい。実施例による炭化ケイ素粉末において、前記X線光電子分光法により測定された表面のO1s/Si2sが、約0.33以下であってもよい。実施例による炭化ケイ素粉末において、前記X線光電子分光法により測定された表面のO1s/Si2sの最小値が、約0.05であってもよい。
実施例による炭化ケイ素粉末において、前記X線光電子分光法により測定された表面のN1s/C1sが、約0.02以下であってもよい。実施例による炭化ケイ素粉末において、前記X線光電子分光法により測定された表面のN1s/C1sが、約0.01以下であってもよい。実施例による炭化ケイ素粉末において、前記X線光電子分光法により測定された表面のN1s/C1sが、約0.008以下であってもよい。実施例による炭化ケイ素粉末において、前記X線光電子分光法により測定された表面のN1s/C1sが、約0.007以下であってもよい。実施例による炭化ケイ素粉末において、前記X線光電子分光法により測定された表面のN1s/C1sが、約0.006以下であってもよい。実施例による炭化ケイ素粉末において、前記X線光電子分光法により測定された表面のN1s/C1sの最小値は、約0.000001であってもよい。
実施例による炭化ケイ素粉末において、前記X線光電子分光法により測定された表面のZn2p/C1sが、約0.03以下であってもよい。実施例による炭化ケイ素粉末において、前記X線光電子分光法により測定された表面のZn2p/C1sが、約0.023以下であってもよい。実施例による炭化ケイ素粉末において、前記X線光電子分光法により測定された表面のZn2p/C1sが、約0.01以下であってもよい。実施例による炭化ケイ素粉末において、前記X線光電子分光法により測定された表面のZn2p/C1sが、約0.009以下であってもよい。実施例による炭化ケイ素粉末において、前記X線光電子分光法により測定された表面のZn2p/C1sが、約0.006以下であってもよい。実施例による炭化ケイ素粉末において、前記X線光電子分光法により測定された表面のZn2p/C1sの最小値は、約0.000001であってもよい。
実施例による炭化ケイ素粉末において、前記X線光電子分光法により測定された表面のMg1s/C1sが、約0.01以下であってもよい。実施例による炭化ケイ素粉末において、前記X線光電子分光法により測定された表面のMg1s/C1sが、約0.009以下であってもよい。実施例による炭化ケイ素粉末において、前記X線光電子分光法により測定された表面のMg1s/C1sが、約0.008以下であってもよい。実施例による炭化ケイ素粉末において、前記X線光電子分光法により測定された表面のMg1s/C1sが、約0.005以下であってもよい。実施例による炭化ケイ素粉末において、前記X線光電子分光法により測定された表面のMg1s/C1sが、約0.004以下であってもよい。実施例による炭化ケイ素粉末において、前記X線光電子分光法により測定された表面のMg1s/C1sの最小値は、約0.000001であってもよい。
実施例による炭化ケイ素粉末において、前記X線光電子分光法により測定された表面のNa1s/C1sが、約0.01以下であってもよい。実施例による炭化ケイ素粉末において、前記X線光電子分光法により測定された表面のNa1s/C1sが、約0.009以下であってもよい。実施例による炭化ケイ素粉末において、前記X線光電子分光法により測定された表面のNa1s/C1sが、約0.008以下であってもよい。実施例による炭化ケイ素粉末において、前記X線光電子分光法により測定された表面のNa1s/C1sが、約0.007以下であってもよい。実施例による炭化ケイ素粉末において、前記X線光電子分光法により測定された表面のNa1s/C1sが、約0.006以下であってもよい。実施例による炭化ケイ素粉末において、前記X線光電子分光法により測定された表面のNa1s/C1sの最小値は、約0.000001であってもよい。
実施例による炭化ケイ素粉末において、前記X線光電子分光法により測定された表面のFe2p3/C1sが、約0.01以下であってもよい。実施例による炭化ケイ素粉末において、前記X線光電子分光法により測定された表面のFe2p3/C1sが、約0.009以下であってもよい。実施例による炭化ケイ素粉末において、前記X線光電子分光法により測定された表面のFe2p3/C1sが、約0.008以下であってもよい。実施例による炭化ケイ素粉末において、前記X線光電子分光法により測定された表面のFe2p3/C1sが、約0.007以下であってもよい。実施例による炭化ケイ素粉末において、前記X線光電子分光法により測定された表面のFe2p3/C1sが、約0.006以下であってもよい。実施例による炭化ケイ素粉末において、前記X線光電子分光法により測定された表面のFe2p3/C1sの最小値は、約0.000001以下であってもよい。
実施例による炭化ケイ素粉末において、前記X線光電子分光法により測定された表面のF1s/C1sが、約0.01以下であってもよい。実施例による炭化ケイ素粉末において、前記X線光電子分光法により測定された表面のF1s/C1sが、約0.009以下であってもよい。実施例による炭化ケイ素粉末において、前記X線光電子分光法により測定された表面のF1s/C1sが、約0.008以下であってもよい。実施例による炭化ケイ素粉末において、前記X線光電子分光法により測定された表面のF1s/C1sが、約0.007以下であってもよい。実施例による炭化ケイ素粉末において、前記X線光電子分光法により測定された表面のF1s/C1sが、約0.006以下であってもよい。実施例による炭化ケイ素粉末において、前記X線光電子分光法により測定された表面のF1s/C1sの最小値は、約0.000001であってもよい。
また、実施例による炭化ケイ素粉末において、所定の深さで、前記酸素濃度の一定した領域での酸素濃度が、約7atom%以下であってもよい。前記所定の深さは、エッチング時間による酸素の濃度変化が、約2atom%/100s以下の深さであってもよい。前記所定の深さは、前記エッチング時間が、約100秒~約800秒であってもよい。前記所定の深さは、前記エッチング時間が、約200秒~約600秒であってもよい。前記所定の深さは、前記エッチング時間が、約200秒~約600秒であり、前記エッチング時間による酸素濃度変化が、約2atom%/100s以下の領域であってもよい。
実施例による炭化ケイ素粉末において、前記所定の深さで、前記酸素濃度の一定した領域での酸素濃度が、約6atom%以下であってもよい。実施例による炭化ケイ素粉末において、前記所定の深さで、前記酸素濃度の一定した領域での酸素濃度が、約5atom%以下であってもよい。実施例による炭化ケイ素粉末において、前記所定の深さで、前記酸素濃度の一定した領域での酸素濃度が、約4.5atom%以下であってもよい。実施例による炭化ケイ素粉末において、前記所定の深さで、前記酸素濃度の一定した領域での酸素濃度が、約4atom%以下であってもよい。実施例による炭化ケイ素粉末において、前記所定の深さで、前記酸素濃度の一定した領域での酸素濃度が、約3.5atom%以下であってもよい。実施例による炭化ケイ素粉末において、前記所定の深さで、前記酸素濃度の一定した領域での酸素濃度が、約3.16atom%以下であってもよい。実施例による炭化ケイ素粉末において、前記所定の深さで、前記酸素濃度の一定した領域での酸素濃度の最小値が、約0.5atom%であってもよい。
実施例による炭化ケイ素粉末において、前記所定の深さで、前記酸素濃度の一定した領域での酸素濃度が、約0.5atom%~約4atom%であってもよい。実施例による炭化ケイ素粉末において、前記所定の深さで、前記酸素濃度の一定した領域での酸素濃度が、約0.5atom%~約4.5atom%であってもよい。実施例による炭化ケイ素粉末において、前記所定の深さで、前記酸素濃度の一定した領域での酸素濃度が、約0.5atom%~約4.8atom%であってもよい。実施例による炭化ケイ素粉末において、前記所定の深さで、前記酸素濃度の一定した領域での酸素濃度が、約0.5atom%~約5atom%であってもよい。
前記O1s/C1s、O1s/Si2s、O1s/Si2p、N1s/C1s、Zn2p/C1s、Mg1s/C1s、Na1s/C1s、Fe2p3/C1s、及びF1s/C1sは、前記X線分光法により測定された結合エネルギー(binding energy)と秒当たりカウンド(count/s)のグラフにおけるO1sピーク、C1sピーク、Si2sピーク、Si2pピーク、N1sピーク、Zn2pピーク、Mg1sピーク、Na1sピーク、Fe2p3ピーク、及びF1sピークの面積を、各元素の敏感度で除した値を基準に導出することができる。前記O1sピークは、前記結合エネルギーが500eV~550eVの間で特定される。前記C1sピークは、前記結合エネルギーが250eV~300eVの間で特定される。前記Si2pピークは、前記結合エネルギーが80eV~120eVの間で特定される。前記Si2sピークは、前記結合エネルギーが130eV~170eVの間で特定される。前記N1sピークは、前記結合エネルギーが375eV~425eVの間で特定される。前記Zn2pピークは、前記結合エネルギーが1000eV~1050eVの間で特定される。前記Mg1sピークは、前記結合エネルギーが1350eV~1400eVの間で特定される。前記Na1sピークは、前記結合エネルギーが1050eV~1100eVの間で特定される。前記Fe2p3ピークは、前記結合エネルギーが700eV~750eVの間で特定される。前記F1sピークは、前記結合エネルギーが650eV~700eVの間で特定される。
実施例による炭化ケイ素粉末は、表面における適宜な含量比で炭素及び酸素を含む。これによって、実施例による炭化ケイ素粉末により、炭化ケイ素インゴット及び炭化ケイ素ウエハが製造されるとき、前記酸素の含量が適宜であるため、前記炭化ケイ素インゴット及び前記炭化ケイ素ウエハの欠陷を減少させることができる。
特に、前記炭化ケイ素粉末は、表面における適宜な含量比で炭素及び酸素を含むため、初期熱処理段階において、前記酸素が前記炭素と反応して容易に除去されてもよい。これによって、前記炭化ケイ素粉末の表面の酸素が初期熱処理過程で除去されて、前記炭化ケイ素インゴットが成長する過程での欠陷が最小化し得る。
また、前記酸素は、前記炭素と反応して二酸化炭素等で除去されるのに、前記酸素が除去される過程で、前記炭素の消耗量が減少し得る。これによって、前記酸素が前記炭素と共に除去された後も、前記シリコン及び前記炭素比率は、前記炭化ケイ素粉末の全体として適宜である。これによって、実施例による炭化ケイ素粉末は、前記炭素と前記シリコン含量のバラツキによって発生し得る欠陷を最小化することができる。
また、実施例による炭化ケイ素粉末は、表面における適宜な含量比でケイ素及び酸素を含む。これによって、実施例による炭化ケイ素粉末は、外部の不純物から効果的に保護することができる。すなわち、実施例による炭化ケイ素粉末は、表面に酸素を含む保護膜を含み、外部の化学的衝撃から効果的に保護することができる。
また、実施例による炭化ケイ素粉末は、製造過程での副産物として前記フッ素成分を含むことができる。このとき、実施例による炭化ケイ素粉末を製造する方法は、前記湿式エッチング工程、前記乾式エッチング工程及び前記洗浄工程を含むため、前記フッ素成分の含量が低い。また、実施例による炭化ケイ素インゴットを製造する工程は、実施例による炭化ケイ素粉末を初期熱処理工程を含むため、前記フッ素成分は、効率良く除去することができる。すなわち、前記フッ素成分は、初期熱処理工程において、気化して容易に除去することができる。
実施例による炭化ケイ素粉末は、非常に高い純度を有し、向上した性能の炭化ケイ素ウエハを製造することができる。
図7及び図8を参照すると、実施例による炭化ケイ素ウエハは、下記のように製造することができる。
先ず、炭化ケイ素インゴットを製造することができる。前記炭化ケイ素インゴットは、大面積であり、かつ、欠陷が少ないように、物理的気相輸送法(PVT)を適用して製造される。
一実施例による炭化ケイ素インゴット12の製造方法は、準備段階、炭化ケイ素粉末の装入段階及び成長段階を含むことができる。
前記準備段階は、内部空間を有する坩堝本体20及び前記坩堝本体を覆う坩堝蓋21を含む、坩堝組立体を準備する段階である。
前記炭化ケイ素粉末の装入段階は、前記坩堝組立体内に炭化ケイ素粉末30を装入して、前記原料上には、種結晶を前記原料と一定の間隔を空けて配置されるようにする段階である。
前記坩堝本体20は、例えば、上面の開放された開口部を有する円筒状であって、その内部に炭化ケイ素原料が装入できる構造を有するものを適用することができる。前記坩堝本体20は、その密度が1.70g/cm~1.90g/cmであるものを適用することができる。前記坩堝本体20の材料にはグラファイトが含まれていてもよい。
前記坩堝蓋21は、その密度が1.70g/cm~1.90g/cmであるものを適用することができる。前記坩堝蓋21の材料にはグラファイトが含まれていてもよい。前記坩堝蓋21は、前記坩堝本体20の開口部全部を覆う形態を有するものを適用することができる。
前記坩堝蓋21は、前記坩堝本体20の開口部一部を覆うか、貫通孔(不図示)を含む前記坩堝蓋21を適用することができる。斯かる場合、後述する結晶成長雰囲気で、蒸気移送速度を調節することができる。
また、前記坩堝蓋21には種結晶ホルダ22が配置される。前記種結晶ホルダ22は、前記坩堝蓋21に結合されてもよい。前記種結晶ホルダ22は、前記坩堝蓋21に付着し得る。前記種結晶ホルダ22は、前記坩堝蓋21と一体に形成されてもよい。
前記坩堝蓋21の厚さは、約10mm~約50mmであってもよい。また、前記種結晶ホルダ22の厚さは、約1mm~約10mmであってもよい。
前記炭化ケイ素インゴットを製造するために種結晶を準備する。前記種結晶は、(0001)面に対して、0~8度の範囲で選択された角度であるオフ角を適用したウエハのうちいずれかであってもよい。
前記種結晶は、欠陷や多形の混入が最小化した、実質的に単結晶である4H SiCインゴットであってもよい。前記炭化ケイ素種結晶は、実質的に4H SiCからなるものであってもよい。
前記種結晶は、4インチ以上、5インチ以上、さらには6インチ以上の球径を有することができる。より具体的に前記種結晶は、4~12インチ、4~10インチ、又は6~8インチの直径を有することができる。
前記種結晶は、種結晶ホルダに接着される。前記種結晶ホルダは、黒鉛を含む。前記種結晶ホルダは、黒鉛からなってもよい。前記種結晶ホルダは、異方性黒鉛を含むことができる。さらに詳しく、前記種結晶ホルダは、異方性黒鉛からなってもよい。
また、前記種結晶及び前記種結晶ホルダは、接着層によって互いに接着される。前記接着層は、黒鉛フィラー及びフェノール樹脂等の炭化物を含む。前記接着層は、低い気孔率を有することができる。
前記種結晶は、C面が下方に向かうように配置されてもよい。
その後、前記坩堝内に前記炭化ケイ素インゴットを製造するために、本実施例による炭化ケイ素粉末が装入される。
前記炭化ケイ素粉末30は、炭素源とケイ素源を含む。具体的に、前記炭化ケイ素粉末30は、炭素-ケイ素源を含む。前記炭化ケイ素粉末30は、上述した特徴を有することができる。また、前記炭化ケイ素粉末30は、上述した方法で製造することができる。
前記炭化ケイ素粉末30は、粒子の大きさが75μm以下であるものが、全体原料を基準として、15重量%以下で含まれていてもよく、10重量%以下で含まれていてもよく、5重量%以下で含まれていてもよい。このように、粒子の大きさが小さいものの含量が比較的に少量である原料を適用する場合、インゴットに欠陥の発生を減らして、過飽和度の制御により有利であり、より結晶特性が向上したウエハを提供できる炭化ケイ素インゴットを製造することができる。
前記炭化ケイ素粉末30は、互いにネッキングされるかネッキングされていないものであってもよい。これら粒径を有する原料を適用する場合、より優れた結晶特性を有するウエハが提供される炭化ケイ素インゴットを製造することができる。
前記炭化ケイ素粉末の装入段階において、前記坩堝組立体は、前記炭化ケイ素粉末30の重量を1としたとき、前記坩堝組立体の重量が1.5~2.7(倍)である重量比率(Rw)を有することができる。ここで、坩堝組立体の重量は、原料を除く坩堝組立体の重量を意味し、具体的に、前記坩堝組立体にシードホルダが適用されるか否かに関係なく、種結晶まで含んで組み立てられた坩堝組立体から投入原料の重さを除いた値である。
前記重量比率が1.5未満である場合は、結晶成長雰囲気で、過飽和度が増加しすぎて、インゴットの結晶品質が却って低下し得、前記重量比率が2.7を超える場合は、過飽和度が低くなって、インゴットの結晶品質が低下し得る。
前記重量比率は、1.6~2.6であってもよく、1.7~2.4であってもよい。これらの重量比率を有する場合、欠陥特性や結晶性特性に優れたインゴットを製造することができる。
前記坩堝組立体は、前記坩堝本体20の内部空間の径を1としたとき、前記炭化ケイ素粉末30が位置する一番下面から種結晶11の表面までの長さの割合である長さ比率が、1倍超2.5倍以下であってもよい。
前記成長段階は、前記坩堝本体20の内部空間を結晶成長雰囲気に調節して、前記原料が前記種結晶に蒸気移送されて蒸着し、前記種結晶から成長した炭化ケイ素インゴットを設ける段階である。
前記成長段階は、前記坩堝組立体の内部空間を結晶成長雰囲気に調節する過程が含まれ、具体的に、断熱材40で前記坩堝組立体を囲み、前記坩堝組立体と、これを囲む前記断熱材40を含む反応容器(不図示)を設けて、これを石英管等の反応チャンバに位置させた後、加熱手段によって前記坩堝等を加熱する方式で行うことができる。
前記反応チャンバ42内には、前記反応容器が位置して、加熱手段50によって前記坩堝本体20の内部空間を結晶成長雰囲気に適した温度に誘導する。これらの温度は、前記結晶成長雰囲気に重要な要素の一つであり、圧力とガスの移動等の条件を調節して、より好適な結晶成長雰囲気を形成する。前記反応チャンバ42と前記反応容器との間には、断熱材40が位置して、結晶成長雰囲気の形成と制御をより容易にすることができる。
前記断熱材40は、成長雰囲気で、前記坩堝本体の内部又は前記反応容器の内部の温度勾配に影響を及ぼし得る。具体的に前記断熱材は、グラファイト断熱材40を含むことができ、より具体的に前記断熱材40は、レーヨン系グラファイトフェルト又はピッチ系グラファイトフェルトを含むことができる。
具現例は、前記断熱材40として、その密度が約0.12g/cc~約0.30g/ccであるものを適用することができる。具現例は、前記断熱材40として、その密度が約0.13g/cc~約0.25g/ccであるものを適用することができる。具現例は、前記断熱材40として、その密度が約0.14g/cc~約0.20g/ccであるものを適用することができる。
前記断熱材40の密度が約0.14g/cc未満であるものを適用する場合は、成長したインゴットの形状が凹状に成長することができ、6H-SiC多形が発生して、インゴットの品質が低下し得る。
前記断熱材40の密度が、約0.30g/ccを超えるものを適用する場合は、成長したインゴットが過度に凸状に成長することができ、縁の成長率が低くなって、収率が減少するか、インゴットにクラックの発生が増加し得る。
前記断熱材40は、その密度が約0.12g/cc~約0.30g/ccであるものを適用する場合よりもインゴットの品質を向上させることができ、約0.14g/cc~約0.20g/ccであるものを適用することが、インゴットの成長過程で結晶成長雰囲気を制御して、より優れた品質のインゴットを成長させるのにさらに良い。
前記断熱材40は、気孔度が約73vol%~約95vol%であってもよい。前記断熱材40は、気孔度が約76vol%~約93vol%であってもよい。前記断熱材40は、気孔度が81vol%~91vol%であってもよい。これらの気孔度を有する断熱材40を適用する場合、インゴットにクラックの発生頻度をより減少させることができる。
前記断熱材40は、圧縮強度が約0.21Mpa以上であってもよい。前記断熱材40は、圧縮強度が約0.49Mpa以上であってもよい。前記断熱材40は、圧縮強度が約0.78MPa以上であってもよい。また、前記断熱材40は、圧縮強度が約3MPa以下であってもよく、約25MPa以下であってもよい。前記断熱材40がこれらの圧縮強度を有する場合、熱的/機械的安定性に優れ、灰(ash)の発生する確率が落ちて、より優れた品質のSiCインゴットを製造することができる。
前記断熱材40は、約20mm以上の厚さで適用することができ、約30mm以上の厚さで適用することができる。また、前記断熱材40は、約150mm以下の厚さで適用することができ、約120mm以下の厚さで適用することができ、約80mm以下の厚さで適用することができる。これらの厚さ範囲で前記断熱材40を適用する場合、断熱材40の余計な無駄使いなしに断熱効果を十分得ることができる。
前記断熱材40は、密度が約0.12g/cc~約0.30g/ccであってもよい。前記断熱材40は、気孔度が約72vol%~約90vol%であってもよい。これらの断熱材40を適用する場合、インゴットの形状が凹状であるか、過度に凸状に成長することを抑制することができ、多形の品質が低下するか、インゴットにクラックが発生する現象を減少させることができる。
前記結晶成長雰囲気は、前記反応チャンバ42の外部加熱手段(50)の加熱によって行うことができ、前記加熱と同時に又は別途減圧して空気を除去し、減圧雰囲気及び/又は不活性雰囲気(例示:Ar雰囲気、N2雰囲気又はこれの混合雰囲気)で行うことができる。
前記結晶成長雰囲気は、原料を種結晶の表面に蒸気移送されるようにして、炭化ケイ素結晶の成長を誘導して、インゴット12に成長させる。
前記結晶成長雰囲気は、2100℃~2450℃の成長温度と、1torr~100torrの成長圧力条件を適用することができ、これらの温度と圧力を適用する場合、より効率良く炭化ケイ素インゴットを製造することができる。
具体的に、前記結晶成長雰囲気は、坩堝の上下部の表面温度が2100℃~2450℃の成長温度と、1torr~50torrの成長圧力条件を適用することができ、より詳細には、坩堝の上下部の表面温度が2150℃~2450℃の成長温度と、1torr~40torrの成長圧力条件を適用することができる。
より具体的に、坩堝の上下部の表面温度が2150~2350℃の成長温度と、1torr~30torrの成長圧力条件を適用することができる。
上述した結晶成長雰囲気を適用すれば、本発明の製造方法等により、より高品質の炭化ケイ素インゴットを製造するのにより有利である。
前記炭化ケイ素インゴット12は、4H SiCを含有するものであって、その表面が凸状又は平らな形状であってもよい。
前記炭化ケイ素インゴット12の表面が凹状に形成される場合、意図する4H-SiC結晶のほか、6H-SiCといった他の多形が混入したものであってもよく、これは炭化ケイ素インゴットの品質を低下し得る。また、前記炭化ケイ素インゴットの表面が過度に凸状に形成される場合は、インゴット自体にクラックが発生するか、ウエハに加工する際に結晶を砕くことができる。
このとき、前記炭化ケイ素インゴット12が過度に凸状のインゴットであるか否かは、反り度合いを基準に判断し、本明細書で製造される炭化ケイ素インゴットは、反りが約20mm以下である。
前記反りは、炭化ケイ素インゴットの成長が完了したサンプルを定盤の上に置いて、インゴットの後面を基準にインゴットの中心と縁の高さをハイトゲージ(Height Gauge)で測定して、(中心高さ-縁高さ)の値と評価する。反りの数値が正の値であれば、凸状を意味し、0の値は、平らな形状、そして負の値は、凹状を意味する。
具体的に、前記炭化ケイ素インゴット12は、その表面が凸状又は平らな形状のものであって、反りが約0mm~約14mmであってもよく、約0mm~約11mmであってもよく、約0mm~約8mmであってもよい。これらの反り度合いを有する炭化ケイ素インゴットは、ウエハ加工がより容易であり、割れの発生を減少させることができる。
前記炭化ケイ素インゴット12は、欠陷や多形の混入が最小化した、実質的に単結晶である4H SiCインゴットであってもよい。前記炭化ケイ素インゴット12は、実質的に4H SiCからなるものであり、その表面が凸状又は平らな形状であってもよい。
前記炭化ケイ素インゴット12は、炭化ケイ素インゴットで発生し得る欠陷を減らしたものであって、より高品質の炭化ケイ素ウエハを提供することができる。
本明細書の方法で製造された前記炭化ケイ素インゴットは、その表面のピット(pit)を減少し、具体的に、4インチ以上の直径を有するインゴットにおいて、その表面に含まれるピット(pit)が約10k/cm以下であってもよい。
本明細書において、前記炭化ケイ素インゴットの表面ピットの測定は、インゴットの表面におけるファセットを除く中央部分の1ヶ所、そして炭化ケイ素インゴットエッジにおける中央部方向に約10mm内側に位置する3時、6時、9時、および12時方向の4ヶ所、計5ヶ所を光学顕微鏡で観察して、各位置で単位面積(1cm)当たりピット(pit)を測定した後、その平均値と評価する。
例示的に、前記炭化ケイ素インゴットを外径研削装備を適用して、インゴットの外郭縁部分をグラインドして(External Grinding)、一定厚さで切削(Slicing)した後、縁研削と表面研磨、ポリッシング等の加工を行うことができる。
前記スライス段階は、炭化ケイ素インゴットを一定したオフアングルを有するようにスライスして、スライスされた結晶を設ける段階である。前記オフアングルは、4H SiCにおける(0001)面を基準とする。前記オフアングルは、具体的に、0~15度で選択された角度であってもよく、0~12度で選択された角度であってもよく、0~8度で選択された角度であってもよい。
前記スライスは、通常、ウエハの製造に適用されるスライス方法であれば適用することができ、例示的に、ダイヤモンドワイヤやダイヤモンドスラリーを適用したワイヤを用いた切削、ダイヤモンドが一部適用されたブレードやホイールを用いる切削等を適用することができるものの、これに限定されるものではない。
前記スライスされた結晶の厚さは、製造しようとするウエハの厚さを考慮して調節することができ、後述する研磨段階で研磨された後の厚さを考慮して、適宜な厚さでスライスされてもよい。
また、前記スライスは、前記炭化ケイ素インゴットの外周面と、前記第2方向とに会う地点から約3゜外れた所から始まり、前記第2方向に行われる。すなわち、前記スライスが行われる方向は、前記第2方向から約3゜外れた方向であってもよい。すなわち、前記スライスのためソーイングワイヤの運動方向は、前記第2方向と垂直な方向と約3゜傾いた方向であってもよい。すなわち、前記ソーイングワイヤの延び方向は、前記第2方向と垂直な方向と約3゜傾いた方向であり、前記炭化ケイ素インゴットは、前記第2方向から約3゜傾いた方向に徐々に切削して切断されてもよい。
これによって、前記スライス過程で、前記第1方向へのストレスが発生する現象が最小化し得る。すなわち、前記スライス過程で、前記第1方向には、前記スライス過程で圧力が加えられないため、前記第1方向へのストレスが最小化し得、前記第1方向へのピークオメガ角度の偏差が最小化し得る。
前記研磨段階は、前記スライスされた結晶を、その厚さが300~800μmとなるように研磨して、炭化ケイ素ウエハを形成する段階である。
前記研磨段階は、通常、ウエハの製造に適用される研磨方法を適用することができ、例示的に、ラッピング(Lapping)及び/又はグラインディング(Grinding)等の工程が行われた後、ポリッシング(polishing)等が行われる方式を適用することができる。
実施例による炭化ケイ素ウエハは、低い表面酸素濃度を有することができる。実施例による炭化ケイ素ウエハにおいて、前記X線光電子分光法により測定される表面酸素濃度が、約5atom%~約14atom%であってもよい。実施例による炭化ケイ素ウエハにおいて、前記X線光電子分光法により測定される表面酸素濃度が、約6atom%~約13atom%であってもよい。実施例による炭化ケイ素ウエハにおいて、前記X線光電子分光法により測定される表面酸素濃度が、約7atom%~約12.5atom%であってもよい。実施例による炭化ケイ素ウエハにおいて、前記X線光電子分光法により測定される表面酸素濃度が、約8atom%~約12atom%であってもよい。
これによって、実施例による炭化ケイ素ウエハは、低い表面酸素含量を有することから、電力半導体素子の製造工程に用いられるとき、高い収率を具現することができる。実施例による炭化ケイ素ウエハは、製造される電力半導体素子に対して、約88%以上の収率を有することができる。すなわち、実施例による炭化ケイ素ウエハが用いられる電力半導体素子の製造方法は、約88%以上の収率を有することができる。
以下、具体的な実施例によって具体的に説明する。下記の実施例は、具現例を理解するのための例示に過ぎないし、本明細書で開示する発明の範囲がこれに限定されるものではない。
製造例1
単結晶炭化ケイ素の塊が炭化ケイ素原料として提供された。前記単結晶炭化ケイ素の塊は、約99.9999%以上の純度を有する炭化ケイ素粉末が、約2300℃の温度で昇華し、種結晶に蒸着して形成されてもよい。
前記単結晶炭化ケイ素の塊は、ジョークラッシャー(Henan Dewo Industrial Limited Company,KER-100×60)によって1次粉砕された。前記粉砕した炭化ケイ素の塊から約1mm~約6mmの粒径を有する1次粉末が得られた。
その後、前記1次粉末は、ボールミル(Ganzhou Li Ang Machinery Co.,Ltd.,QM400*600)によって2次粉砕された。前記2次粉砕した1次粉末は、分級機で分級されており、約500μmの平均粒径(D50)を有する2次粉末が得られた。
その後、前記2次粉末は、大気雰囲気で、約1200℃の温度で、約24時間熱処理されて、炭素フリー及びシリコンフリーが除去された。
その後、前記熱処理された炭化ケイ素粉末は、湿式エッチング工程によって精製された。
約3:1.5:1.5の重量比率で、脱イオン水、フッ酸水溶液(30wt%濃度の水溶液)及び硝酸水溶液(30wt%濃度の水溶液)が混合して、エッチング液が製造された。
その後、約5Lの体積を有するエッチング容器に約1L(見掛け容積)の前記熱処理された炭化ケイ素粉末が投入されて、前記エッチング液が約0.8L投入された。
その後、前記エッチング容器は、蓋で密閉された。このとき、前記蓋を介して、前記エッチング容器内で発生する油蒸気が排出され、スクラバーによって前記油蒸気は回収された。
前記エッチング液及び前記熱処理された炭化ケイ素粉末は、約26rpmの速度で、約1時間攪拌された。
その後、前記エッチング液は、排水され、前記湿式エッチングされた炭化ケイ素粉末は、脱イオン水によって次のような工程で中和された。前記湿式エッチングされた炭化ケイ素粉末は、脱イオン水に浸漬されて、攪拌後、前記脱イオン水は排出された。前記排出した脱イオン水のpHが7となるまで、このような浸漬及び排出過程は繰り返された。
その後、前記中和した炭化ケイ素粉末は、約80℃の温度で、約30分間乾燥した。
その後、前記乾燥した炭化ケイ素粉末は、黒鉛坩堝内に配置される。
その後、前記坩堝の内部温度が約2000℃まで上昇し、前記坩堝の内部は、約8torrの圧力に減圧される。
その後、前記坩堝の内部にアルゴン及び塩素気体が、約10:1の体積比で混合したエッチング気体が投入されて、前記坩堝の内部は、約760torrに昇圧する。このとき、前記坩堝の下部温度が、前記坩堝の上部温度よりも約50℃がさらに高いように、前記坩堝の温度が設定された。斯かる状態は、約2日維持された。
その後、前記坩堝の内部のエッチング気体は、スクラバーによって回収され、前記乾式エッチングされた炭化ケイ素粉末が配置された坩堝の内部は、約1000℃の温度で、大気雰囲気で、約10時間熱処理される。
その後、前記熱処理された炭化ケイ素粉末は、約0.5wt%の濃度を有するフッ酸水溶液に浸漬されて、前記炭化ケイ素粉末及び前記フッ酸水溶液は、約1時間攪拌された。
その後、前記フッ酸水溶液に処理された炭化ケイ素粉末は、超純水に浸漬されて、十分混合した後、前記超純水の排水される過程を繰り返して洗浄された。このとき、前記排水された超純水に含まれているフッ酸の濃度が、約0.0001wt%以下に低くなるまで、前記浸漬及び排水工程は繰り返された。
製造例2~4
製造例1と実質的に同様であり、下記の表1及び表2と同様のエッチング液及びエッチング気体を用いた。
実施例
その後、製造例1で製造された炭化ケイ素粉末をグラファイト坩堝本体の内部に装入した。前記粉末の上部に炭化ケイ素種結晶及び種結晶ホルダを配置した。このとき、炭化ケイ素種結晶(4H SiC単結晶、6インチ)のC面(0001)が坩堝の下部に向かうように通常の方法で固定した。また、坩堝蓋と種結晶ホルダが黒鉛で一体に製造して形成され、前記坩堝蓋及び前記種結晶ホルダは、いずれも円板状を有する。このとき、前記坩堝蓋の厚さは、約20mmであり、前記坩堝蓋の直径は、約210mmであり、前記種結晶ホルダの厚さは、約3mmであり、前記種結晶ホルダの直径は、約180mmであった。
前記種結晶及び種結晶ホルダが設置された坩堝蓋で前記坩堝本体を覆い、断熱材40で囲んだ後、加熱手段である加熱コイルが備えられた反応チャンバ内に入れた。
このとき、断熱材としては、約0.19g/ccの密度、約85vol%の気孔度、約0.37MPaの圧縮強度であるグラファイトフェルトが断熱材として適用されている。
坩堝の内部を真空状態に作った後、アルゴンガスを徐々に吹き込み、前記坩堝の内部が大気圧に到逹するようにして、さらに前記坩堝の内部を徐々に減圧させた。これと共に、坩堝の内部温度を2000℃まで約3℃/分の昇温速度で徐々に昇温し、2350℃まで約5℃/分の昇温速度で徐々に昇温した。
その後、2350℃の温度と20torrの圧力条件下で、100時間、炭化ケイ素種結晶からSiCインゴットを成長させた。
その後、前記炭化ケイ素インゴットは、ダイヤモンドワイヤソーによって切断しており、面取り工程、研削工程及び研磨工程によって加工された。これによって、(0001)面を基準として、4度のオフ角度の炭化ケイ素ウエハが製造された。
実施例2~4及び比較例1及び2
下記の表3に示されたように、前記炭化ケイ素粉末が変更されたことを除いては、その他工程は、実施例1と同様であった。
測定例
1.炭化ケイ素粉末の純度
製造例による炭化ケイ素粉末の純度は、グロー放電質量分析によって測定された。
2.炭化ケイ素粉末の形状
製造例で製造された炭化ケイ素粉末は、光学顕微鏡(Nikon社 Eclipse LV150 Microscope)によって撮影されて、イメージ分析プログラム(IMT社のi-solution)によって分析された。
3.XPS分析
XPS装備名/製造社:K-Alpha+/ThermoFisher Scientific
測定条件
1)X-ray source:Monochromated Al X-Ray sources(Al Kα line:1486.6eV)
2)X-Ray power:12kV、10mA
3)Sampling area:400um(diameter)
4)Narrow scan:pass energy 40eV、step size 0.05eV
5)Vacuum:3×10-9mbar
6)Calibration:No
7)Flood gun is used for charge compensation ON
<エッチング条件>
Ar Ion etching:2keV、1500sec、raster size2×2mm
4.ウエハの表面酸素濃度
前記XPS分析と同様、製造されたウエハの表面酸素濃度が測定された。
5.ウエハの製作デバイス収率
実施例及び比較例で製造された炭化ケイ素ウエハ上に、約10μm厚さのエピタキシャル層が形成された。その後、約3922本の電力半導体デバイスが形成されて、各々の電力半導体の不良有無がチェックされた。
表4~表6に記載したように、実施例に従って製造された炭化ケイ素粉末は、表面及び所定の深さにおける適宜な酸素濃度を有する。また、実施例に従って製造された炭化ケイ素ウエハは、適宜な表面酸素濃度及び向上した電力半導体素子収率を有する。
11 種結晶
12 炭化ケイ素インゴット
20 坩堝本体
21 坩堝蓋
22 種結晶ホルダ
30 炭化ケイ素粉末
42 反応チャンバ
40 断熱材
50 加熱手段

Claims (10)

  1. 炭素及びケイ素を含み、X線光電子分光法により測定されたO1s/C1sが、0.05~0.28以下であり、平均粒径が100μm~6000μmである炭化ケイ素粉末を準備する段階と、
    前記炭化ケイ素粉末を加熱して昇華させ、炭化ケイ素インゴットを形成する段階と、
    前記炭化ケイ素インゴットをスライスする段階とを含む、
    炭化ケイ素ウエハの製造方法
  2. 前記炭化ケイ素粉末において、前記X線光電子分光法により測定された表面のO1s/Si2pが、0.39以下である、
    請求項1に記載の炭化ケイ素ウエハの製造方法
  3. 前記炭化ケイ素粉末において、前記X線光電子分光法により測定された表面の表面酸素比率が、13atom%以下である、
    請求項2に記載の炭化ケイ素ウエハの製造方法
  4. 前記炭化ケイ素粉末において、前記X線光電子分光法により測定された表面のN1s/C1sが、0.018以下である、
    請求項3に記載の炭化ケイ素ウエハの製造方法
  5. 前記炭化ケイ素粉末において、エッチング時間による酸素の濃度変化が2atom%/100s以下である深さにおける酸素濃度は、5atom%以下である、
    請求項4に記載の炭化ケイ素ウエハの製造方法
  6. 前記炭化ケイ素粉末において、前記X線光電子分光法により測定された表面のZn2p/C1sが、0.023以下である、
    請求項1に記載の炭化ケイ素ウエハの製造方法
  7. 前記炭化ケイ素粉末において、前記X線光電子分光法により測定された表面のMg1s/C1sが、0.005以下である、
    請求項6に記載の炭化ケイ素ウエハの製造方法
  8. 前記炭化ケイ素粉末を準備する段階は、
    炭化ケイ素を含む原料を提供する段階;
    前記原料を粉末化する段階;及び、
    前記原料に含まれている不純物を除去する段階を含む
    請求項1に記載の炭化ケイ素ウエハの製造方法
  9. 前記不純物を除去する段階は、前記原料の表面をエッチングする段階を含む、
    請求項8に記載の炭化ケイ素ウエハの製造方法
  10. 前記原料の表面をエッチングする段階において、フッ酸及び硝酸を含むエッチング液が用いられる、
    請求項9に記載の炭化ケイ素ウエハの製造方法


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