JP7514169B2 - 溶接支援装置、および、溶接支援方法 - Google Patents

溶接支援装置、および、溶接支援方法 Download PDF

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Description

本発明は、溶接支援装置、および、溶接支援方法に関わる。
溶接をはじめとした熟練技能は、経験豊富な溶接作業者が時間をかけてOJT(On-the-Job Training)等を通して初心者に教育してきた。しかし、近年の少子高齢化に伴って熟練溶接作業者が減少する中、初心者は熟練者からの教育を受けられない場合があり、現場から熟練技能が失われつつある。
このような状況において、ロボットを用いて溶接作業を自動化する取り組みも行われており、工数低減や品質安定化の上で成果を上げている。一方、ロボットのアクセスできない狭隘部の溶接個所や、寸法ばらつきが大きい大型構造物の溶接個所においては、手動溶接の必要性が依然として高い。
例えば、特許文献1には、MAG(Metal Active Gas Welding)溶接やMIG(Metal Inert Gas Welding)溶接などの半自動溶接における溶接施工の良否の判定を行う方法が記載されている。
一方、手動溶接は、個人固有の技能として受け継がれてきたもので、方法の文書化や可視化が進んでいない場合が多い。特に、手動溶接の1つの方法であるTIG(Tungsten Inert Gas)溶接では、溶加材である溶接棒を手で送給する必要がある。このとき、溶接作業者が溶接棒をどの程度送給しているか(すなわち、溶接棒供給速度)は溶接部(ビード)の品質を左右する重要なパラメータである。
TIG溶接では、アークを発生させる溶接トーチと、アークに挿入する溶接棒とが別々の手で把持されるため、ローラなどの溶接棒の送給機構から機械的に溶接棒の送給速度を取得できない。
そこで、特許文献2には、TIG溶接において、溶接トーチにカメラを取り付け、画像処理によって溶接トーチの動きや溶接棒の送給量を評価する装置が記載されている。
特開2008-110388号公報 特開2006-281270号公報
特許文献1の方式では、溶接トーチと一体化された溶接ワイヤが機械的に供給されるので、ローラなどの溶接棒の送給機構から機械的に溶接棒の送給速度を取得すればよい。しかし、この手法は、アークを発生させる溶接トーチと、アークに挿入する溶接棒とが別々の手で把持されるTIG溶接には適用できない。
特許文献2の方式では、アーク近辺の撮影画像から画像認識するために、溶接棒のうちのアークに挿入する先端側(アーク側)に物理的な加工を事前に行う必要がある。物理的な加工とは、例えば、溶接棒に物理的な凹み等の印を一定間隔の目盛りとしてつけることである。これにより、撮影画像に撮影される目盛りの変化度合いにより、溶接棒の送給量(消費速度)を求めることができる。
このように、溶接部の品質監視のために溶接棒の送給量を測定することとしたが、そもそもアーク側になされる物理的な加工そのものが、溶接部の品質劣化の要因となることもある。
例えば、特許文献2の方式のように、溶接棒に物理的な凹みをつけることで、凹みのある個所と、凹みのない箇所とで溶接棒の送給量がばらついてしまい、ビードに意図しない凹凸が形成されてしまう。また、溶接棒にペンでメモリの線を引くようにしても、インクが不純物となってビードに混入してしまう。
そこで、本発明は、手動溶接において溶接部を品質劣化させずに、溶接棒の送給量を測定することを主な課題とする。
上記の課題を解決するため、本発明の溶接支援装置は以下の特徴を有する。
本発明は、溶接トーチと溶接棒とを用いる手動溶接作業が行われる映像を取得する第1映像取得部と、
前記溶接トーチの電極先端の第1座標と、前記溶接棒のアークに挿入する側とは反対側に位置する先端の第2座標とを求める座標計算部と、
前記第1座標と前記第2座標との第1距離を前記溶接棒の長さとして求める第1距離計算部と、
前記第1距離計算部が求めた前記溶接棒の長さの変化を表示装置に出力する出力制御部と、を有することを特徴とする。
その他の手段は、後記する。
本発明によれば、手動溶接において溶接部を品質劣化させずに、溶接棒の送給量を測定することができる。
本実施形態に関する溶接現場の全体図である。 本実施形態に関する図1の溶接棒を中心にした拡大図である。 本実施形態に関する処理用コンピュータが動作するハードウェアの構成図である。 本実施形態に関する処理用コンピュータの構成図である。 本実施形態に関する溶接作業のモニタリングの動作を示すフローチャートである。 本実施形態に関する図5の溶接情報の一時保存処理の詳細を示すフローチャートである。 本実施形態に関する表示装置に表示させる表示画面例である。
以下、本発明の一実施形態を、図面を用いて説明する。
図1は、溶接現場の全体図である。
溶接面を装着した溶接作業者は、左手に溶接材料の溶接棒13を持ちつつ右手に溶接トーチ12を持ち、作業台17上の被溶接材16に対してTIG溶接を行う。溶接トーチ12の先端にはタングステン棒の電極が装着されており、その電極から発するアークが溶接棒13のアーク側先端部を溶かすことにより、被溶接材16上に溶接プール15が形成される。デジタル溶接機11は、溶接トーチ12の電極に電力を供給する。
処理用コンピュータ(溶接支援装置)1は、以下に例示する各種機器で計測されたTIG溶接に関する計測値(溶接情報)をもとに、TIG溶接の品質を評価する。なお、以下の各種機器と、処理用コンピュータ1とはそれぞれ図示省略した接続ケーブルで接続される。
・デジタル溶接機11は、溶接中の電流や電圧の変化を処理用コンピュータ1に通知して、記録および監視させる。
・全体情報取得装置(第1映像取得装置)21は、溶接トーチ12の動きや溶接棒13の長さの変化を捉えるため、溶接作業者の正面に設置した。全体情報取得装置21はLAN(Local Area Network)ケーブルとLANポートを介して処理用コンピュータ1と接続されている。
・手元映像取得装置24は、溶接トーチ12や溶接プール15を含む手元の映像を取得する溶接可視化カメラであり、例えば、USB(Universal Serial Bus)を介して処理用コンピュータ1と接続されている。手元映像取得装置24の設置位置は任意だが、例えば、図1のように溶接作業者が装着する溶接面に取り付けることで、溶接作業者の両手の作業を邪魔せずに済む。
処理用コンピュータ1に入力された溶接情報(溶接トーチ12の動きや溶接棒の長さの変化、溶接トーチ12や溶接プール15を含む手元の映像、電流や電圧の変化など)は、溶接中に随時ディスプレイ(図示省略)に表示される。
また、溶接情報は処理用コンピュータ1内のストレージに保存され、溶接後にストレージから読み込んで表示することで、溶接作業者はデータを振り返ることも可能である。
全体情報取得装置21としては、例えば、ビデオカメラやモーションキャプチャ(MoCap:motion capture)が考えられる。ビデオカメラを用いる場合、3次元情報を取得するためにステレオカメラ、さらには2台以上のビデオカメラを用いることが望ましい。
そして、処理用コンピュータ1は、入力されたビデオカメラの撮影画像から、エッジ抽出処理により、溶接トーチ12の電極から離れた場所の各特徴点(後記するマーカM1~M3の点)の座標を求める。
全体情報取得装置21としてモーションキャプチャを用いる場合は、反射材が塗布されたマーカM1~M3を用いる。
溶接トーチ12には2個以上のマーカM1,M2が取り付けられており、溶接棒13のアーク側とは反対側の先端部(反対側先端部)にはマーカM3が取り付けられている。球状のマーカM1~M3は重さが2g程度で、耐熱テープで固定されている。
処理用コンピュータ1は、マーカM1~M3をトラッキングすることで、各特徴点の座標を求める。以下、モーションキャプチャを用いた実施形態を説明する。なお、全体情報取得装置21で得られたデータは、処理用コンピュータ1内部のアルゴリズムによって自動的に処理され、各マーカM1~M3の3次元座標データとして記録されている。
図2は、図1の溶接棒13を中心にした拡大図である。
以下に定義する各パラメータは、後記する処理用コンピュータ1の各処理に用いられる。
・溶接トーチ12の電極先端の座標(第1座標)をT(Tx,Ty,Tz)とする。
・溶接棒13の反対側先端部の座標(第2座標であり、マーカM3の座標)をB(Bx,By,Bz)とする。
・溶接棒13のアーク側先端部の座標(第3座標)をR(Rx,Ry,Rz)とする。なお、溶接トーチ12の電極先端の座標Tや、溶接棒13のアーク側先端部の座標Rにはマーカを取り付けないため、溶接作業者の作業には影響を与えない。
・溶接プール15の形状をPとし、その形状Pを楕円近似したときの楕円の中心座標をP1とする。
・座標Tと座標Bとの間の距離を、距離Dd(第1距離)とする。
・座標Tと座標Rとの間の距離を、距離d(第2距離)とする。
・座標Rと座標Bとの間の距離を、距離Dとする。
図3は、処理用コンピュータ1が動作するハードウェアの構成図である。
処理用コンピュータ1は、CPU901と、RAM902と、ROM903と、HDD904と、通信I/F905と、入出力I/F906と、メディアI/F907とを有するコンピュータ900として構成される。
通信I/F905は、外部の通信装置915と接続される。入出力I/F906は、入出力装置916と接続される。メディアI/F907は、記録媒体917からデータを読み書きする。さらに、CPU901は、RAM902に読み込んだプログラム(アプリケーションや、その略のアプリとも呼ばれる)を実行することにより、各処理部を制御する。そして、このプログラムは、通信回線を介して配布したり、CD-ROM等の記録媒体917に記録して配布したりすることも可能である。
図4は、処理用コンピュータ1の構成図である。
処理用コンピュータ1は、処理部として、全体映像取得部(第1映像取得部)22と、座標計算部23と、手元映像取得部(第2映像取得部)25と、特徴量計算部(第2距離計算部)26と、距離計算部(第1距離計算部)27と、表示制御部(出力制御部)33とを有する。
処理用コンピュータ1の処理部から出力されたデータを保存する記憶部として、手元映像保存部31と、溶接棒長さ保存部32とが存在する。
全体映像取得部22は、映像を中心とした溶接作業者周りの情報を全体情報取得装置21から受け取る。なお、全体情報取得装置21は、溶接作業者を含めた溶接作業の全体を撮影できるように、画角を広めにしておくことが望ましい。
座標計算部23は、全体映像取得部22の映像から、溶接トーチ12の電極先端の座標T(第1座標)、および、溶接棒13の反対側先端部の座標B(第2座標)を計算する。そして、座標計算部23は、座標Tと座標Bとの間の距離Dd(第1距離)の時系列データを計算し、その計算結果を距離計算部27へ出力する。
手元映像取得部25は、手元映像取得装置24から溶接作業者の手元を撮影した映像を受け取り、手元映像保存部31に保存する。手元映像取得装置24は、溶接トーチ12や溶接棒の動き、溶接プール15の形状等の溶接作業者手元の情報を取得することが必要であるため、溶接時に発生するアーク光を除外して撮影が可能な溶接用のカメラを用いることが望ましい。
特徴量計算部26は、手元映像取得部25からの映像を用いて、座標Tと座標Rとの間の距離dなどの各特徴量を計算したのち、時系列データとして距離計算部27へ出力する。映像からの特徴量の抽出には一般的な画像処理手法、例えば、パターンマッチングや輝度差による抽出手法が挙げられる。また、これらの手法の適用が難しい場合には、人工知能(AI:Artificial Intelligence)による機械学習を適用してもよい。
距離計算部27は、座標計算部23が計算した距離Ddをもとに以下の(A)または(B)として溶接棒13の長さを求めて、溶接棒長さ保存部32に保存する。
(A)溶接作業者手元のアーク光が強く溶接棒13の長さを正確に計算できない場合は、特徴量計算部26が計算した距離dで距離Ddを補正し、その補正した結果の距離D(=Dd-d)を溶接棒13の長さとする。
(B)必要とされる測定精度が高くない場合、溶接棒13の長さの補正を省き、距離Ddを補正せずにそのまま溶接棒長さ保存部32へ出力する。この場合、処理用コンピュータ1から手元映像取得装置24、手元映像取得部25、特徴量計算部26、および、手元映像保存部31を省略できる。
表示制御部33は、手元映像保存部31および溶接棒長さ保存部32の保存データのうちの少なくとも1つを表示装置34に表示する。表示装置34は、処理用コンピュータ1に接続され、溶接中の情報を常に表示している。
表示装置34は、逐一溶接情報を溶接作業者にフィードバックするために、溶接面の中の小型ディスプレイとして構成してもよい。または、表示装置34は、溶接作業者以外の人間に対して溶接時のデータを表示するように、溶接現場とは別室に備えてもよい。
図5は、溶接作業のモニタリングの動作を示すフローチャートである。
S11では、溶接作業者は、図1の各装置のセットアップ作業を行う。セットアップ作業とは、例えば以下の作業である。
・デジタル溶接機11の立ち上げや電流と電圧の調整。
・手元映像取得装置24の位置調整やピント合わせ。
・全体情報取得装置21(モーションキャプチャ)の位置調整、および、座標演算のためのキャリブレーション。
・溶接トーチ12へのマーカM1,M2の取り付け。
S12では、溶接作業者は、デジタル溶接機11への溶接条件の入力を行う。ここでは、被溶接材の部品名、材質名、溶接棒径、施工日、溶接作業者の氏名、溶接電流および電圧の設定値、シールドガス種類と流量、パス間温度、の入力を行う。ここで入力されたデータは、最終的に溶接条件の自動記録時に使用される。なお、溶接棒径は、溶接棒の送給量の体積の計算の際にも使用される。
S13では、溶接作業者は、図2に示したように、溶接棒13へのマーカM3の取り付けを行う。なお、溶接棒は溶接作業者が手で送給していくため、最後の数センチ程度は常に残した状態で、マーカM3が付してある次の溶接棒に持ち替えてゆく。従って、溶接中に溶接棒に取り付けたマーカM3が溶接作業に干渉することはなく、溶接中のマーカM3の取り付けや取り外しは不要である。
S14では、溶接作業者は、溶接トーチ12にアークを点火し、溶接を開始する。S15では、処理用コンピュータ1は、S14で開始された溶接作業をモニタリングし、その結果である溶接情報を一時保存する(詳細は図6)。S15の処理を終えることで、S14で開始された溶接作業も完了する。
S16では、処理用コンピュータ1は、S15の溶接情報を保存するか否かを溶接作業者に選択させる。保存する選択の場合(S16,Yes)、処理用コンピュータ1は、メモリに一時保存されたS15の溶接情報を、ストレージへ移動して長期保存する(S17)。
このように、一時保存された溶接情報の一部をストレージへ移動することで、保存するデータ量が膨大になることを防げる。一方、データの改ざん防止の観点から、S16の選択肢を示すことなしに、一時保存された溶接情報の全部を自動的にストレージへ保存してもよい。
S18では、処理用コンピュータ1は、メモリに一時保存されたデータを消去することで、メモリの負荷を下げる。
図6は、図5の溶接情報の一時保存処理(S15)の詳細を示すフローチャートである。
S151では、処理用コンピュータ1(全体映像取得部22、手元映像取得部25)は、溶接作業開始に伴い、溶接情報の取得を開始する。この取得処理は、溶接作業の少し前から行ってもよいし、アーク点火時の信号を合図として自動的に計測を開始する構成としてもよい。
S152では、特徴量計算部26は、手元映像取得装置24からの手元映像の入力を受け、エッジ抽出処理などの画像処理によって以下に列挙する各特徴量の情報に変換し、溶接情報として距離計算部27へ逐一出力する。
・溶接プール15の形状P、および、その形状Pを楕円近似したときの楕円の中心(P1)の座標
・溶接棒13のアーク側先端部の座標R
・溶接トーチ12の電極先端の座標T(第1座標)
これらの特徴量への変換処理は、例えば、事前に教師データを学習させた判別器を用いて、行われる。教師データは、映像データに対して手作業で各特徴量を教示したものである。この学習処理は、処理用コンピュータ1が実行してもよいし、他のコンピュータを用いて実行してもよい。
S153では、座標計算部23は、マーカ座標の演算を行う。具体的には、座標計算部23は、全体情報取得装置21(モーションキャプチャ)からの情報を入力とし、処理用コンピュータ1に内蔵されたアルゴリズムを実行することで、マーカM1~M3の座標を求める。
また、座標計算部23は、マーカM1,M2の座標から溶接トーチ12の電極先端の座標Tを計算する。なお、溶接時にアークが発生する座標Tにはマーカが付されていない。しかし、溶接前に座標Tにマーカを付しておき、マーカM1,M2との相対的な位置関係を学習しておくことにより、溶接時のマーカM1,M2の座標から溶接時の座標Tを計算できる。
なお、S152の各特徴量は手元映像から得られる2次元画像内の情報であり、S153のマーカM1~M3の座標はモーションキャプチャから得られる3次元空間内の(実空間内の)情報である。
よって、例えば、同じ座標T(第1座標)でも、S152で特徴量計算部26が求める座標Tと、S153で座標計算部23が求める座標Tとは別々に計算される。特徴量計算部26が求める座標Tは手元映像内の画像位置である一方、座標計算部23がマーカM1,M2の座標から計算する座標Tは全体映像(実空間)内の実位置であるためである。
S154では、距離計算部27は、以下の手順により溶接棒13の長さおよび送給速度Cを計算する。
(手順1)距離計算部27は、S153で求めた溶接トーチ12の電極先端の座標Tと、S153で求めた溶接棒13の反対側先端部の座標Bとの間の距離Ddを求める(図2参照)。
(手順2)距離計算部27は、S152で求めた座標T(第1座標)と、S152で求めた溶接棒13のアーク側先端部の座標R(第3座標)との距離d(第2距離)を求める。そのため、まず距離計算部27は、手元映像取得部25が取得した手元画像内の座標T(第1座標),座標R(第3座標)を取得する。そして、距離計算部27は、座標T,座標R間の距離d(図7の手元映像101Aの距離d)をピクセル距離(2次元の論理距離)として、両者の座標と三平方の定理とから求める。
さらに、距離計算部27は、ピクセル距離を電極の直径を用いて実距離(3次元の物理距離)に変換する。作業者目線は常に変化しており手元画像のカメラ位置やカメラ画角が変動することで、ピクセル距離と実距離の関係も常に変動しているためである。画像上の電極の直径のピクセル数をdp、実際の電極の直径をdrとすると、以下の(数式1)により距離d(第2距離)が計算できる。
Figure 0007514169000001
(手順3)距離計算部27は、溶接棒13の長さを決定する。溶接棒13の長さとして、手順1で求めた補正前の距離Ddを用いてもよいし、その距離Ddを手順2の距離dで補正した距離D(D=Dd-d)を用いてもよい。なお、この補正が成り立つのは、溶接棒13の奥行方向の長さを考慮していないが、通常、溶接棒13は溶接プール15に対して平行に近い角度で投入することを前提とするからである。
また、必要とされる測定精度が高くない場合、あるいは距離dの変動が小さい場合は、距離dの影響が小さいので、補正前の距離Ddを用いても計算精度の低下は少ない。
(手順4)距離計算部27は、手順3で決定した溶接棒13の長さから溶接棒13の送給速度Cを計算する。評価時刻tにおける溶接棒13の長さ(距離D)をDtとすると、送給速度Cは以下の(数式2)で示される。なお、Δtは予め入力された評価時間、rは予め与えた溶接棒13の半径である。つまり、(溶接棒13の体積)=(溶接棒13の長さ)×(溶接棒13の断面積)であるので、溶接棒13の長さが短期間に短くなるほど、溶接棒13の体積の変化(=送給速度C)も大きくなる。
Figure 0007514169000002
S155では、表示制御部33は、S154で求めた送給速度Cなどの溶接作業のモニタリングにより得られた溶接情報を表示装置34に表示する。この表示画面の一例は、図7で後記する。
また、処理用コンピュータ1は、表示される各種情報をS12で与えられた溶接条件の情報と関連付けて、手元映像保存部31や溶接棒長さ保存部32などのメモリ内の記憶領域に一時保存する。
S156では、溶接が終了したか否かを判定する。終了した場合は(S156,Yes)、システムは溶接情報の取得を終了し(S157)、まだ溶接が終了していない場合は(S156,No)、S152に戻る。
なお、S156の終了判定は、例えば、溶接作業終了の少し後で行ってもよいし、アーク消失時の信号を合図として自動的に計測を終了してもよい。
図7は、S155で表示制御部33が表示装置34に表示させる溶接情報の表示画面例である。
表示画面100には、手元映像101と、溶接情報の文字表示欄102と、溶接情報の角度表示欄103と、電流値電圧値のグラフ104と、溶接棒の長さのグラフ105とが表示される。これらの表示画面100の表示内容は、TIG溶接の品質を左右する重要なものである。
溶接プール15の手元映像101には、図6の処理結果として、座標T、座標R、距離dなどを重ねて表示してもよい。
溶接情報の文字表示欄102には、例えば以下の溶接情報が表示される。
・溶接後に得られる溶接電流の平均値(平均電流)
・溶接後に得られる溶接電圧の平均値(平均電圧)
・溶接開始から終了までの溶接棒消費量
・マーカ座標M1~M3
・溶接プール15の形状Pを楕円近似したときの楕円の中心座標P1
・座標P1と座標Rとの距離。なお、座標P1と座標Rとの距離は、溶接棒13のアーク側先端部を溶接プール15に投入する位置を示し、溶接プール15のビード形状やビード外観を決定づける情報である。一般的に、投入する位置は、溶接プール15の端であることが好ましい。
溶接情報の角度表示欄103では、被溶接材16の側面図として、溶接トーチ12の電極と被溶接材16との角度Tθ、および、溶接棒13と被溶接材16との角度Rθが表示される。これにより、溶接作業者や管理者は、溶接作業者が手に持つ溶接機材が正しい角度で用いられているか否かを確認できる。
そのため、座標計算部23は、溶接トーチ12の電極と平行になるように固定した2つ以上のマーカ(図示省略)を測定することで角度Tθを求める。同様に、座標計算部23は、溶接棒13に固定した2つ以上のマーカを測定することで角度Rθを求める。
電流値電圧値のグラフ104には、各時刻における溶接中の電流値103Aと、電圧値103Bとが示される。図7では電力が安定供給される正常な一例を示す。
溶接棒13の長さの変化を示すグラフ105には、各時刻における溶接棒13の長さと、各期間における送給速度C(グラフの傾き)とが示される。ここでは、期間t2-t3だけ他の期間よりも送給速度Cが大きくなっている。よって、例えば、期間t2-t3に行われた溶接個所だけビードが膨らんで低品質になっていたとする。溶接作業者はグラフ105を確認することで、低品質の原因を溶接棒13の過剰供給として把握できる。
また、必要に応じて図7で例示するデータ以外の溶接情報を表示してもよい。さらに、今回表示されたデータと、過去のデータとを比較しながら、溶接技能を学習できる構成としてもよい。また、データベースとして保持された理想的な動作や理想的な溶接条件と、今回表示されたデータとを比較して、溶接技能を採点するシステムとしてもよい。
さらに、表示制御部33は、距離計算部27が求めた溶接棒13の長さの変化が正常範囲から逸脱したときは、アラームを画面出力または音声出力してもよい。
以上説明した本実施形態の処理用コンピュータ1では、マーカM1~M3をアークから遠ざけて固定することで、溶接部を品質劣化させずに溶接棒の送給速度Cをモニタリングできる。よって、TIG溶接をはじめとした手動溶接技能に関する暗黙知を可視化できる。
また、処理用コンピュータ1を技能訓練システムに搭載することで、今までマンツーマン指導が中心であった技能伝承を、e-learningとして支援できる。
さらに、特許文献2の方式と比較しても、以下の効果が得られる。
(1)画像解析を行うための特徴点として、溶接棒13のアーク側先端部に物理的な加工(凹み等の印)を目盛りとして多くつける必要が無くなり、準備作業の手間を削減できる。
(2)溶接棒13のアーク側先端部に物理的な加工が不要なため、溶接棒の供給量が安定し、溶接部を品質劣化させずに済む。
(3)溶接トーチそのものにカメラを取り付ける必要が無くなり、溶接作業者のトーチ動作を邪魔せずに円滑な溶接作業を行える。
なお、本発明は前記した実施例に限定されるものではなく、さまざまな変形例が含まれる。例えば、前記した実施例は本発明を分かりやすく説明するために詳細に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されるものではない。
また、ある実施例の構成の一部を他の実施例の構成に置き換えることが可能であり、また、ある実施例の構成に他の実施例の構成を加えることも可能である。
また、各実施例の構成の一部について、他の構成の追加・削除・置換をすることが可能である。また、上記の各構成、機能、処理部、処理手段などは、それらの一部または全部を、例えば集積回路で設計するなどによりハードウェアで実現してもよい。
また、前記の各構成、機能などは、プロセッサがそれぞれの機能を実現するプログラムを解釈し、実行することによりソフトウェアで実現してもよい。
各機能を実現するプログラム、テーブル、ファイルなどの情報は、メモリや、ハードディスク、SSD(Solid State Drive)などの記録装置、または、IC(Integrated Circuit)カード、SDカード、DVD(Digital Versatile Disc)などの記録媒体におくことができる。また、クラウドを活用することもできる。
また、制御線や情報線は説明上必要と考えられるものを示しており、製品上必ずしも全ての制御線や情報線を示しているとは限らない。実際にはほとんど全ての構成が相互に接続されていると考えてもよい。
さらに、各装置を繋ぐ通信手段は、無線LANに限定せず、有線LANやその他の通信手段に変更してもよい。
1 処理用コンピュータ(溶接支援装置)
11 デジタル溶接機
12 溶接トーチ
13 溶接棒
15 溶接プール
16 被溶接材
17 作業台
21 全体情報取得装置(第1映像取得装置)
22 全体映像取得部(第1映像取得部)
23 座標計算部
24 手元映像取得装置
25 手元映像取得部(第2映像取得部)
26 特徴量計算部(第2距離計算部)
27 距離計算部(第1距離計算部)
31 手元映像保存部
32 溶接棒長さ保存部
33 表示制御部(出力制御部)
34 表示装置
T 座標(第1座標)
B 座標(第2座標)
R 座標(第3座標)
Dd 距離(第1距離)
d 距離(第2距離)

Claims (7)

  1. 溶接トーチと溶接棒とを用いる手動溶接作業が行われる映像を取得する第1映像取得部と、
    前記溶接トーチの電極先端の第1座標と、前記溶接棒のアークに挿入する側とは反対側に位置する先端の第2座標とを求める座標計算部と、
    前記第1座標と前記第2座標との第1距離を前記溶接棒の長さとして求める第1距離計算部と、
    前記第1距離計算部が求めた前記溶接棒の長さの変化を表示装置に出力する出力制御部と、を有することを特徴とする
    溶接支援装置。
  2. 前記溶接支援装置は、さらに、第2映像取得部と、第2距離計算部とを有しており、
    前記第2映像取得部は、前記溶接トーチおよび前記溶接棒を把持する溶接作業者の手元映像を取得し、
    前記第2距離計算部は、前記手元映像に撮影されている前記溶接トーチの電極先端の前記第1座標、および、前記溶接棒のアークが発生する側のアーク側先端部の第3座標を求め、さらに、前記求めた第1座標と前記求めた第3座標との第2距離を計算し、
    前記第1距離計算部は、前記第1距離を前記第2距離で補正することで前記溶接棒の長さを求めることを特徴とする
    請求項1に記載の溶接支援装置。
  3. 前記出力制御部は、前記第1距離計算部が求めた前記溶接棒の長さの変化が正常範囲から逸脱したときは、アラームを出力することを特徴とする
    請求項1に記載の溶接支援装置。
  4. 請求項1ないし請求項3のいずれか1項に記載の溶接支援装置と、前記第1映像取得部に映像を提供する第1映像取得装置とを有する溶接支援システムであって、
    前記第1映像取得装置は、複数のカメラにより映像を立体的に取得可能なステレオカメラとして構成され、
    前記座標計算部は、前記第1映像取得装置からの映像に対して、エッジ抽出処理により前記第1座標と前記第2座標とを求めることを特徴とする
    溶接支援システム。
  5. 請求項1ないし請求項3のいずれか1項に記載の溶接支援装置と、前記第1映像取得部に映像を提供する第1映像取得装置とを有する溶接支援システムであって、
    前記第1映像取得装置は、前記溶接トーチおよび前記溶接棒に固定されたマーカをトラックするモーションキャプチャとして構成され、
    前記座標計算部は、前記第1映像取得装置からの映像に対して、マーカをトラックする処理により前記第1座標と前記第2座標とを求めることを特徴とする
    溶接支援システム。
  6. 前記溶接トーチの電極と平行になるように複数のマーカが固定されるとともに、前記溶接棒にも複数のマーカが固定され、
    前記座標計算部は、前記溶接トーチの複数のマーカから電極の角度を求めるとともに、前記溶接棒の複数のマーカから前記溶接棒の角度を求め、
    前記出力制御部は、前記第1距離計算部が求めた電極の角度および前記溶接棒の角度を前記表示装置に出力することを特徴とする
    請求項4に記載の溶接支援システム。
  7. 溶接支援装置は、第1映像取得部と、座標計算部と、第1距離計算部と、出力制御部と、を有しており、
    前記第1映像取得部は、溶接トーチと溶接棒とを用いる手動溶接作業が行われる映像を取得し、
    前記座標計算部は、前記溶接トーチの電極先端の第1座標と、前記溶接棒のアークに挿入する側とは反対側に位置する先端の第2座標とを求め、
    前記第1距離計算部は、前記第1座標と前記第2座標との第1距離を前記溶接棒の長さとして求め、
    前記出力制御部は、前記第1距離計算部が求めた前記溶接棒の長さの変化を表示装置に出力することを特徴とする
    溶接支援方法。
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