JP7512822B2 - 駆動回路、及び液体吐出装置 - Google Patents

駆動回路、及び液体吐出装置

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本発明は、駆動回路、及び液体吐出装置に関する。
インクを吐出して画像や文書を印刷するインクジェットプリンターには、圧電素子(例えばピエゾ素子)等の駆動素子を用いたものが知られている。このような圧電素子は、ヘッドユニットにおいて複数のノズルのそれぞれに対応して設けられ、それぞれが駆動信号に従って駆動される。これにより、ノズルから所定のタイミングで所定量のインク(液体)が吐出されて、媒体にドットが形成される。圧電素子は、電気的にみればコンデンサーのような容量性負荷であるので、各ノズルの圧電素子を動作させるためには十分な電流を供給する必要がある。このため、源信号を増幅回路によって増幅し、駆動信号としてヘッドユニットに供給することで、圧電素子を駆動する構成となっている。
特許文献1には、駆動信号を出力する駆動回路として、基駆動信号を変調する変調回路と、変調回路が出力した信号を電力増幅する複数の電力増幅回路と、を備えた駆動回路、及び当該駆動回路を搭載した液体噴射装置が開示されている。
特開2009-166349号公報
しかしながら、近年のさらなる駆動信号の高精度化の要求との観点において、特許文献1に記載の駆動回路では、さらなる改善の余地があった。
本発明に係る駆動回路の一態様は、
駆動部を駆動する駆動信号を出力する駆動回路であって、
前記駆動信号の基となる基駆動信号を変調し、変調信号を出力する変調回路と、
前記変調信号を増幅した増幅変調信号を第1出力点から出力する増幅回路と、
前記増幅変調信号の電位をシフトしたレベルシフト増幅変調信号を第2出力点から出力するレベルシフト回路と、
前記レベルシフト増幅変調信号を復調し、前記駆動信号を出力する復調回路と、
を備え、
前記増幅回路は、前記変調信号に基づいて第1ゲート信号と第2ゲート信号とを出力する第1ゲートドライバーと、一端が前記第1出力点と電気的に接続し、前記第1ゲート信号に基づいて動作する第1トランジスターと、一端が前記第1出力点と電気的に接続し、前記第2ゲート信号に基づいて動作する第2トランジスターと、を有し、
前記レベルシフト回路は、前記基駆動信号に基づいて第3ゲート信号と第4ゲート信号とを出力する第2ゲートドライバーと、一端が前記第2出力点と電気的に接続し、他端に前記増幅変調信号に基づく信号が供給され、前記第3ゲート信号に基づいて動作する第3トランジスターと、一端が前記第2出力点と電気的に接続し、他端に第1電源電圧が供給され、前記第4ゲート信号に基づいて動作する第4トランジスターと、一端に前記増幅変調信号に基づく信号が供給され、他端が前記第4トランジスターの他端と電気的に接続している第1容量素子と、を有し、
前記レベルシフト回路は、前記増幅変調信号の基準電位を第1電位とする第1モードと、前記増幅変調信号の基準電位を前記第1電位よりも高電位の第2電位とする第2モードとを有し、
前記レベルシフト回路が前記第1モードから前記第2モードとなる場合において、
前記第2ゲートドライバーは、前記第3トランジスターを非導通に制御する前記第3ゲート信号と、前記第4トランジスターを導通に制御する前記第4ゲート信号とを出力し、その後、前記第3トランジスターを導通に制御する前記第3ゲート信号と、前記第4トランジスターを非導通に制御する前記第4ゲート信号とを出力し、その後、前記第3トランジスターを非導通に制御する前記第3ゲート信号と、前記第4トランジスターを導通に制御する前記第4ゲート信号とを出力する。
本発明に係る液体吐出装置の一態様は、
液体を吐出する吐出部と、
前記吐出部を駆動する駆動信号を出力する駆動回路と、
を備え、
前記駆動回路は、
前記駆動信号の基となる基駆動信号を変調し、変調信号を出力する変調回路と、
前記変調信号を増幅した増幅変調信号を第1出力点から出力する増幅回路と、
前記増幅変調信号の電位をシフトしたレベルシフト増幅変調信号を第2出力点から出力するレベルシフト回路と、
前記レベルシフト増幅変調信号を復調し、前記駆動信号を出力する復調回路と、
を備え、
前記増幅回路は、前記変調信号に基づいて第1ゲート信号と第2ゲート信号とを出力する第1ゲートドライバーと、一端が前記第1出力点と電気的に接続し、前記第1ゲート信号に基づいて動作する第1トランジスターと、一端が前記第1出力点と電気的に接続し、前記第2ゲート信号に基づいて動作する第2トランジスターと、を有し、
前記レベルシフト回路は、前記基駆動信号に基づいて第3ゲート信号と第4ゲート信号とを出力する第2ゲートドライバーと、一端が前記第2出力点と電気的に接続し、他端に前記増幅変調信号に基づく信号が供給され、前記第3ゲート信号に基づいて動作する第3トランジスターと、一端が前記第2出力点と電気的に接続し、他端に第1電源電圧が供給され、前記第4ゲート信号に基づいて動作する第4トランジスターと、一端に前記増幅変調信号に基づく信号が供給され、他端が前記第4トランジスターの他端と電気的に接続している第1容量素子と、を有し、
前記レベルシフト回路は、前記増幅変調信号の基準電位を第1電位とする第1モードと、前記増幅変調信号の基準電位を前記第1電位よりも高電位の第2電位とする第2モードとを有し、
前記レベルシフト回路が前記第1モードから前記第2モードとなる場合において、
前記第2ゲートドライバーは、前記第3トランジスターを非導通に制御する前記第3ゲート信号と、前記第4トランジスターを導通に制御する前記第4ゲート信号とを出力し、その後、前記第3トランジスターを導通に制御する前記第3ゲート信号と、前記第4トランジスターを非導通に制御する前記第4ゲート信号とを出力し、その後、前記第3トランジスターを非導通に制御する前記第3ゲート信号と、前記第4トランジスターを導通に制御する前記第4ゲート信号とを出力する。
液体吐出装置の構造を示す図である。 液体吐出装置の機能構成を示す図である。 ヘッドユニットにおける複数の吐出部の配置の一例を示す図である。 吐出部の概略構成を示す図である。 駆動信号COMの波形の一例を示す図である。 駆動信号出力回路の機能構成を示す図である。 駆動信号出力回路の動作を説明するための図である。 第2実施系他における駆動信号出力回路の機能構成を示す図である。 第2実施形態における駆動信号出力回路の動作を説明するための図である。
以下、本発明の好適な実施形態について図面を用いて説明する。用いる図面は説明の便宜上のものである。なお、以下に説明する実施形態は、特許請求の範囲に記載された本発明の内容を不当に限定するものではない。また以下で説明される構成の全てが本発明の必須構成要件であるとは限らない。
1.第1実施形態
1.1 液体吐出装置の概要
図1は、液体吐出装置1の構造を示す図である。図1に示すように、液体吐出装置1は、移動体2を主走査方向に沿った方向に往復動させる移動ユニット3を備える。
移動ユニット3は、移動体2の移動の駆動源となるキャリッジモーター31と、両端が固定されたキャリッジガイド軸32と、キャリッジガイド軸32とほぼ平行に延在し、キャリッジモーター31により駆動されるタイミングベルト33とを有する。
移動体2は、キャリッジ24を有する。キャリッジ24は、キャリッジガイド軸32に往復動自在に支持されるとともに、タイミングベルト33の一部に固定されている。これにより、キャリッジモーター31によりタイミングベルト33を正逆走行することで、移動体2がキャリッジガイド軸32に案内されて往復動する。移動体2のうち、媒体Pと対向する部分にはヘッドユニット20が設けられている。このヘッドユニット20の媒体Pと対向する面には、液体としてのインクを吐出する多数のノズルが位置している。そして、ヘッドユニット20には、フレキシブルケーブル190を介してヘッドユニット20の動作を制御する各種制御信号が供給される。
また、液体吐出装置1は、媒体Pを搬送方向に沿ってプラテン40上で搬送させる搬送ユニット4を備える。搬送ユニット4は、媒体Pの搬送の駆動源である搬送モーター41と、搬送モーター41により回転し、媒体Pを搬送方向に沿って搬送する搬送ローラー42とを有する。
以上のように構成された液体吐出装置1では、媒体Pが搬送ユニット4によって搬送されるタイミングで、ヘッドユニット20から当該媒体Pにインクが吐出されることで、媒体Pの表面に所望の画像が形成される。
次に液体吐出装置1の機能構成について説明する。図2は、液体吐出装置1の機能構成を示す図である。図2に示すように液体吐出装置1は、制御ユニット10、ヘッドユニット20、移動ユニット3、搬送ユニット4、及び制御ユニット10とヘッドユニット20とを電気的に接続するフレキシブルケーブル190を備える。
制御ユニット10は、制御部100、駆動信号出力回路50、及び電源回路70を有する。
電源回路70は、液体吐出装置1の外部から供給される商用交流電源から所定の電圧値の電圧VHV,VMV,VDDを生成し、対応する液体吐出装置1の構成に出力する。ここで、本実施形態における電圧VHVは42Vの直流電圧であり、電圧VMVは21Vの直流電圧であり、電圧VDDは5Vの直流電圧である。なお、電源回路70は、電圧VHV,VMV,VDDに替えて、又は電圧VHV,VMV,VDDに加えて異なる電圧値の信号を出力してもよい。また、電源回路70は、商用交流電源から電圧VHVを生成するAC/DCコンバーターと、電圧VHVから電圧VMV,VDDを生成するDC/DCコンバーターとを備えてもよい。
制御部100には、液体吐出装置1の外部に設けられる不図示の外部機器であって、例えば、ホストコンピューター等から画像データが供給される。そして、制御部100は、供給される画像データに各種の画像処理等を施すことで、液体吐出装置1の各部を制御するための各種制御信号を生成し、対応する構成に出力する。
具体的には、制御部100は、移動ユニット3による移動体2の往復動を制御するための制御信号Ctrl1を生成し、移動ユニット3に含まれるキャリッジモーター31に出力する。また、制御部100は、搬送ユニット4による媒体Pの搬送を制御するための制御信号Ctrl2を生成し、搬送ユニット4に含まれる搬送モーター41に出力する。これにより、主走査方向に沿った移動体2の往復動と、搬送方向に沿った媒体Pの搬送とが制御され、ヘッドユニット20は、媒体Pの所望の位置にインクを吐出することができる。なお、制御部100は、制御信号Ctrl1を、不図示のキャリッジモータードライバを介して移動ユニット3に供給してもよく、また、制御信号Ctrl2を、不図示の搬送モータードライバーを介して搬送ユニット4に供給してもよい。
また、制御部100は、駆動信号出力回路50に基駆動データdAを出力する。ここで、基駆動データdAは、ヘッドユニット20に供給される駆動信号COMの波形を規定するデータを含むデジタル信号である。そして、駆動信号出力回路50は、入力される基駆動データdAをアナログ信号に変換した後、変換した信号を増幅することで駆動信号COMを生成し、ヘッドユニット20に供給する。なお、駆動信号出力回路50の構成、及び動作の詳細については後述する。
また、制御部100は、ヘッドユニット20の動作を制御するための駆動データ信号DATAを生成し、ヘッドユニット20に出力する。ヘッドユニット20は、選択制御部210、複数の選択部230、及び吐出ヘッド21を有する。また、吐出ヘッド21は、圧電素子60を含む吐出部600を複数個有する。ここで、複数の選択部230のそれぞれは、吐出ヘッド21が有する複数の吐出部600のそれぞれに含まれる圧電素子60に対応して設けられる。
選択制御部210には、駆動データ信号DATAが入力される。選択制御部210は、入力される駆動データ信号DATAに基づいて選択部230のそれぞれに対して駆動信号COMを選択すべきか又は非選択とすべきかを指示する選択制御信号を生成し、複数の選択部230のそれぞれに出力する。複数の選択部230のそれぞれは、入力される選択制御信号に基づいて、駆動信号VOUTとして駆動信号COMを選択、又は非選択とする。これにより、選択部230は、駆動信号COMに基づく駆動信号VOUTを生成し、吐出ヘッド21に含まれる対応する吐出部600に含まれる圧電素子60の一端に供給する。また、圧電素子60の他端には、圧電素子60の駆動の基準となる基準電圧信号VBSが供給されている。ここで、基準電圧信号VBSは、5Vの直流電圧の信号であってもよく、また、グラウンドの電位であってもよい。
圧電素子60は、ヘッドユニット20における複数のノズルのそれぞれに対応して設けられる。そして、圧電素子60が、一端に供給される駆動信号VOUTと、他端に供給される基準電圧信号VBSとの電位差に応じて駆動することで、対応するノズルからインクが吐出される。
なお、図2ではヘッドユニット20が1つの吐出ヘッド21を搭載している場合を図示しているが、液体吐出装置1は、吐出されるインクの種類の数等に応じて複数の吐出ヘッド21を有してもよい。
1.2 吐出部の構成
図3は、ヘッドユニット20における複数の吐出部600の配置の一例を示す図である。なお、図3では、ヘッドユニット20が4個の吐出ヘッド21を有する場合を例示している。
図3に示すように、吐出ヘッド21は、一方向に列状に設けられた複数の吐出部600を有する。すなわち、ヘッドユニット20には、吐出部600に含まれるノズル651が一方向に並ぶノズル列Lが、吐出ヘッド21の数だけ形成されている。なお、吐出ヘッド21が有するノズル列Lにおけるノズル651の配置は、一列に限るものではなく、例えば、吐出ヘッド21は、複数のノズル651が、端から数えて偶数番目のノズル651と奇数番目のノズル651とが、互いに位置が相違するように千鳥状に配置されたノズル列Lを有してもよく、また、複数のノズル651が2列以上で並設されノズル列Lを含んでもよい。
ここで、吐出部600の構成の一例ついて説明する。図4は、吐出部600の概略構成を示す図である。図4に示すように、吐出部600は、圧電素子60と、振動板621と、キャビティー631と、ノズル651とを含む。キャビティー631には、リザーバー641からインクが供給されるインクが充填している。また、リザーバー641には、不図示のインクカートリッジから供給口661を経由してインクが導入される。すなわち、キャビティー631には、対応するインクカートリッジに貯留されているインクが充填している。
振動板621は、図4において上面に設けられた圧電素子60の駆動によって変位する。そして、振動板621の変位に伴って、インクが充填されるキャビティー631の内部容積が拡大、縮小する。すなわち、振動板621は、キャビティー631の内部容積を変化させるダイヤフラムとして機能する。ノズル651は、ノズルプレート632に設けられ開口部であって、キャビティー631と連通している。そして、キャビティー631の内部容積が変化することで、内部容積の変化に応じた量のインクが、キャビティー631に導入されるとともに、ノズル651から吐出される。
圧電素子60は、圧電体601を一対の電極611,電極612で挟んだ構造である。このような構造の圧電体601は、電極611,電極612により供給された電圧の電位差に応じて、電極611,電極612の中央部分が、振動板621とともに上下方向に撓む。具体的には、圧電素子60の電極611には駆動信号VOUTが供給され、電極612には、基準電位の信号が供給される。そして、電極611に供給される駆動信号VOUTの電圧レベルが低くなると、対応する圧電素子60は上方向に撓み、電極611に供給される駆動信号VOUTの電圧レベルが高くなると、対応する圧電素子60は下方向に撓む。
以上のように構成された吐出部600では、圧電素子60が上方向に撓むことで、振動板621が上方向に変位し、キャビティー631の内部容積が拡大する。これにより、リザーバー641からインクが引き込まれる。一方、圧電素子60が下方向に撓むことで、振動板621が下方向に変位し、キャビティー631の内部容積が縮小する。これにより、縮小の程度に応じた量のインクが、ノズル651から吐出される。なお、圧電素子60は、図4に示す構造に限られるものではなく、圧電素子60の駆動に伴ってノズル651からインクが吐出できる構造であればよい。また、圧電素子60は、上述した屈曲振動の構成に限られず、例えば、縦振動を用いる構造でもよい。さらに、圧電素子60は、電極611に供給される駆動信号VOUTの電圧レベルが高くなると、対応する圧電素子60は上方向に撓み、電極611に供給される駆動信号VOUTの電圧レベルが低くなると、対応する圧電素子60は下方向に撓む構成であってもよい。
ここで、圧電素子60を含む吐出部600が駆動部の一例であり、駆動部を駆動する駆動信号VOUTの基となる駆動信号COMが駆動信号の一例である。そして、吐出部600を駆動する駆動信号COMを出力する駆動信号出力回路50が駆動回路の一例である。なお、駆動信号VOUTが駆動信号COMを選択、又は非選択とすることにより生成されていることに鑑みると、広義の上で、駆動信号VOUTも駆動信号の一例である。
1.3 駆動信号出力回路の構成
以上のように、ヘッドユニット20に含まれる吐出部600がインクを吐出するために駆動する圧電素子60は、駆動信号出力回路50で生成される駆動信号COMに基づく駆動信号VOUTにより駆動される。このような駆動信号VOUTの基となる駆動信号COMを生成する駆動信号出力回路50の構成、及び動作について説明する。
1.3.1 駆動信号COMの電圧波形
まず、駆動信号出力回路50で生成される駆動信号COMの波形の一例について説明する。図5は、駆動信号COMの波形の一例を示す図である。図5に示すように駆動信号COMは、周期T毎に台形波形Adpを含む信号である。この駆動信号COMに含まれる台形波形Adpは、電圧Vcで一定の期間と、電圧Vcで一定の期間の後に位置する電圧Vcよりも低電位の電圧Vbで一定の期間と、電圧Vbで一定の期間の後に位置する電圧Vcよりも高電位の電圧Vtで一定の期間と、電圧Vtで一定の期間の後に位置する電圧Vcで一定の期間とを含む。すなわち、駆動信号COMは、電圧Vcで始まり電圧Vcで終了する台形波形Adpを含む。
ここで、電圧Vcは、駆動信号COMにより駆動する圧電素子60の変位の基準となる基準電位として機能する。そして、圧電素子60に供給される駆動信号COMの電圧値が電圧Vcから電圧Vbになることで、圧電素子60が図4の上方に撓み、その結果、振動板621が図4に示す上方に変位する。そして、振動板621が上方に変位することで、キャビティー631の内部容積が拡大し、インクがリザーバー641からキャビティー631に引き込まれる。その後、圧電素子60に供給される駆動信号COMの電圧値が電圧Vbから電圧Vtになることで、圧電素子60が図4に示す下方に撓み、その結果、振動板621が図4に示す下方に変位する。そして、振動板621が下方に変位することで、キャビティー631の内部容積が縮小し、キャビティー631に貯留されているインクがノズル651から吐出される。また、圧電素子60の駆動によりノズル651からインクが吐出された後、一定の期間、ノズル651の近傍のインクや振動板621が振動を継続する場合がある。駆動信号COMに含まれる電圧Vcで一定の期間は、このようなインクや振動板621に生じたインクの吐出に寄与しない振動を静止させるための期間としても機能する。
1.3.2 駆動信号出力回路の構成
次に、駆動信号COMを生成し出力する駆動信号出力回路50の構成について説明する。図6は、駆動信号出力回路50の機能構成を示す図である。図6に示すように駆動信号出力回路50は、基駆動信号出力回路510、加算器511、固定出力切替回路520、パルス変調回路530、切替スイッチ531、帰還回路540、デジタル増幅回路550、レベルシフト回路560、及び復調回路580を有する。
基駆動信号出力回路510には、制御部100からデジタル信号である基駆動データdAが入力される。そして、基駆動信号出力回路510は、入力される基駆動データdAをデジタル-アナログ変換した後、変換したアナログ信号を基駆動信号aAとして出力する。すなわち、基駆動信号出力回路510は、D/A(Digital to Analog Converter)コンバーターを含む。この基駆動信号aAの電圧振幅は例えば、1~2Vであり、駆動信号出力回路50は、基駆動信号aAを増幅した信号を駆動信号COMとして出力する。すなわち、基駆動信号aAは、駆動信号COMの増幅前の目標となる信号に相当する。
加算器511の+側入力端には基駆動信号aAが入力され、-側入力端には帰還回路540を介して供給される駆動信号COMの帰還信号Sfbが入力される。そして、加算器511は、+側の入力端に入力された電圧から-側の入力端に入力された電圧を差し引き積分した電圧をパルス変調回路530に出力する。
パルス変調回路530は、加算器511から入力される信号をパルス変調し変調信号Msとして切替スイッチ531に出力する。すなわち、パルス変調回路530は、駆動信号COMの基となる基駆動信号aAを変調し、変調信号Msを出力する。
固定出力切替回路520は、切替回路521と固定パルス出力回路522とを含む。固定パルス出力回路522には、基駆動信号aAが入力される。そして、固定パルス出力回路522は、入力される基駆動信号aAの電位に応じた所定のデューティーのパルス信号PDCを生成し、切替スイッチ531に出力する。また、切替回路521には、基駆動信号aAが入力される。そして、切替回路521は、入力される基駆動信号aAの電位に基づいて、切替スイッチ531を制御する切り替え信号Selを出力する。具体的には、切替回路521は、基駆動信号aAの電位が一定の期間において、切替スイッチ531が変調信号Msを基ゲート信号Gdとして出力端から出力するための切り替え信号Selを出力する。また、切替回路521は、基駆動信号aAの電位が変化する期間において、切替スイッチ531がパルス信号PDCを基ゲート信号Gdとして出力端から出力するための切り替え信号Selを出力する。
切替スイッチ531の一方の入力端には変調信号Msが供給され、他方の入力端にはパルス信号PDCが供給される。そして、切替スイッチ531は、切替回路521が出力する切り替え信号Selに基づいて、変調信号Msを基ゲート信号Gdとして出力端から出力するのか、又はパルス信号PDCを基ゲート信号Gdとして出力端から出力するのかを切り替える。この切替スイッチ531から出力された基ゲート信号Gdがデジタル増幅回路550に入力される。
デジタル増幅回路550は、ゲートドライバー551、ダイオードD1、コンデンサーC1、及びトランジスターQ1,Q2を含む。そして、デジタル増幅回路550は、基ゲート信号Gdを増幅した増幅変調信号AMs1を中点CP1から出力する。
具体的には、基ゲート信号Gdは、デジタル増幅回路550が有するゲートドライバー551に入力される。ゲートドライバー551は、入力される基ゲート信号Gdの論理レベルに基づいて、トランジスターQ1を駆動するゲート信号Hgs1とトランジスターQ2を駆動するゲート信号Lgs1とを出力する。
トランジスターQ1,Q2は、共にNチャネルのMOS-FETで構成されている。ゲートドライバー551が出力するゲート信号Hgs1は、トランジスターQ1のゲート端子に入力される。また、トランジスターQ1のドレイン端子には、電圧VMVが供給され、トランジスターQ1のソース端子は、中点CP1と接続している。すなわち、トランジスターQ1は、一端であるソース端子が中点CP1と電気的に接続し、ゲート信号Hgs1に基づいて動作する。また、ゲートドライバー551が出力するゲート信号Hgs2は、トランジスターQ2のゲート端子に入力される。また、トランジスターQ2のドレイン端子は、中点CP1と接続し、トランジスターQ2のソース端子には、グラウンド電位GNDが供給されている。すなわち、トランジスターQ2は、一端であるドレイン端子が中点CP1と電気的に接続し、ゲート信号Lgs1に基づいて動作する。そして、デジタル増幅回路550は、トランジスターQ1とトランジスターQ2とが接続される中点CP1に生成された信号を増幅変調信号AMs1として出力する。
ここで、ゲート信号Hgs1,Lgs1を出力するゲートドライバー551の動作について説明する。ゲートドライバー551は、ゲートドライブ回路552,553と、インバーター回路554とを含む。そして、ゲートドライバー551に入力された基ゲート信号Gdは、ゲートドライブ回路552に入力されるとともに、インバーター回路554を介しゲートドライブ回路553に入力される。すなわち、ゲートドライブ回路552に入力される信号とゲートドライブ回路553に入力される信号とには、排他的にHレベルとなる。ここで、排他的にHレベルとなる信号とは、ゲートドライブ回路552とゲートドライブ回路553とに同時にHレベルの信号が入力されないことを意味する。すなわち、ゲートドライブ回路552とゲートドライブ回路553とに同時にLレベルの信号が入力される場合を除外するものではない。
ゲートドライブ回路552の低電位側電源端子は、中点CP1と接続されている。したがって、ゲートドライブ回路552の低電位側電源端子には、中点CP1の電位の信号が電圧HVss1として供給されている。また、ゲートドライブ回路552の高電位側電源端子は、アノード端子に電圧Vgが供給されているダイオードD1のカソード端子と接続されているとともに、コンデンサーC1の一端とも接続されている。そして、コンデンサーC1の他端は、中点CP1に接続されている。すなわち、ゲートドライブ回路552の高電位側入力端子には、ブートストラップコンデンサーとして機能するコンデンサーC1を含むブートストラップ回路が構成されている。そのため、ゲートドライブ回路552の高電位側入力端子には、低電位側入力端子に入力される電圧LVss1よりも電圧Vgだけ大きな電位の電圧HVdd1が供給される。したがって、ゲートドライブ回路552にHレベルの基ゲート信号Gdが入力された場合、ゲートドライブ回路552は、中点CP1の電位よりも電圧Vgだけ大きな電圧HVdd1に基づく電位のHレベルのゲート信号Hgs1を出力し、ゲートドライブ回路552にLレベルの基ゲート信号Gdが入力された場合、ゲートドライブ回路552は、中点CP1の電位である電圧HVss1に基づく電位のLレベルのゲート信号Hgs1を出力する。ここで電圧Vgは、電源回路70が出力する電圧VHV,VMV,VDDを降圧又は昇圧することで生成された直流電圧であって、トランジスターQ1,Q2,Q3,Q4のそれぞれを駆動することが可能な電圧値であって、例えば7.5Vの直流電圧である。
ゲートドライブ回路553の低電位側電源端子には、グラウンド電位GNDの信号が電圧LVss1として供給されている。また、ゲートドライブ回路553の高電位側電源端子には、電圧Vgが電圧LVdd1として供給されている。したがって、ゲートドライブ回路553にLレベルの基ゲート信号Gdの論理がインバーター回路554によって反転されたHレベルの信号が入力された場合、ゲートドライブ回路553は、電圧Vgである電圧LVdd1に基づく電位のHレベルのゲート信号Lgs1を出力し、ゲートドライブ回路553は、Hレベルの基ゲート信号Gdの論理がインバーター回路554によって反転されたLレベルの信号が入力された場合、グラウンド電位GNDである電圧LVss1に基づく電位のLレベルのゲート信号Lgs1を出力する。
レベルシフト回路560は、基準レベル切替回路561とレベルシフト増幅変調信号出力回路570とを含む。また、レベルシフト増幅変調信号出力回路570は、ゲートドライバー571、ダイオードD2,D3,D4、コンデンサーC2,C3,C4、及びトランジスターQ3,Q4を含む。そして、レベルシフト増幅変調信号出力回路570を含むレベルシフト回路560は、増幅変調信号AMs1の基準電位をシフトしたレベルシフト増幅変調信号AMs2を中点CP2から出力する。すなわち、レベルシフト回路560は、増幅変調信号AMs1の基準電位をグラウンド電位GNDとするモードと、増幅変調信号AMs1の基準電位を電圧VMVとするモードとを有する。
具体的には、基準レベル切替回路561には、基駆動信号出力回路510が出力する基駆動信号aAが入力される。そして、基準レベル切替回路561は、基駆動信号aAに基づくレベル切替信号Ls1を生成し、レベルシフト増幅変調信号出力回路570に出力する。レベル切替信号Ls1は、ゲートドライバー571に入力される。具体的には、基準レベル切替回路561は、基駆動信号aAの電位が、所定の電位である閾値電圧Vth1以上である場合に、Hレベルのレベル切替信号Ls1を生成し、ゲートドライバー571に出力し、閾値電圧Vth1未満である場合に、Lレベルのレベル切替信号Ls1を生成し、ゲートドライバー571に出力する。
ゲートドライバー571は、入力されるレベル切替信号Ls1の論理レベルに基づいて、トランジスターQ3を駆動するゲート信号Hgs2とトランジスターQ4を駆動するゲート信号Lgs2とを出力する。
トランジスターQ3,Q4は、共にNチャネルのMOS-FETで構成されている。ゲートドライバー571が出力するゲート信号Hgs2は、トランジスターQ3のゲート端子に入力される。また、トランジスターQ3のドレイン端子は、アノード端子に電圧VMVが供給されているダイオードD4のカソード端子と接続され、ソース端子は、中点CP2と接続している。すなわち、トランジスターQ3は、一端であるソース端子が中点CP2と電気的に接続し、他端であるドレイン端子にダイオードD4を介して電圧VMVが供給され、ゲート信号Hgs2に基づいて動作する。また、ゲートドライバー571が出力するゲート信号Lgs2は、トランジスターQ4のゲート端子に入力される。また、トランジスターQ4のドレイン端子は、中点CP2と接続し、トランジスターQ4のソース端子は、中点CP1と接続している。すなわち、トランジスターQ4は、一端であるドレイン端子が中点CP2と電気的に接続し、他端であるソース端子が中点CP1と電気的に接続し、ゲート信号Lgs2に基づいて動作する。そして、レベルシフト回路560に含まれるレベルシフト増幅変調信号出力回路570は、トランジスターQ3とトランジスターQ4とが接続される中点CP2に生成された信号をレベルシフト増幅変調信号AMs2として出力する。
また、コンデンサーC4は、一端が中点CP1と電気的に接続し、他端がトランジスターQ3のドレイン端子と電気的に接続している。すなわち、コンデンサーC4は、ブートストラップコンデンサーとして機能する。これにより、デジタル増幅回路550から出力される増幅変調信号AMs1の電位に基づいてトランジスターQ3のドレイン端子の電位が規定される。
ここで、ゲート信号Hgs2,Lgs2を出力するゲートドライバー571の動作について説明する。ゲートドライバー571は、ゲートドライブ回路572,573と、インバーター回路574とを含む。そして、ゲートドライバー571に入力された基駆動信号aAに基づくレベル切替信号Ls1は、ゲートドライブ回路572に入力されるとともに、インバーター回路574を介しゲートドライブ回路573に入力される。すなわち、ゲートドライブ回路572に入力される信号とゲートドライブ回路573に入力される信号とは、排他的にHレベルとなる。ここで、排他的にHレベルとなる信号とは、ゲートドライブ回路572とゲートドライブ回路573とに同時にHレベルの信号が入力されないことを意味する。すなわち、ゲートドライブ回路572とゲートドライブ回路573とに同時にLレベルの信号が入力される場合を除外するものではない。
ゲートドライブ回路572の低電位側電源端子は、中点CP2と接続されている。したがって、ゲートドライブ回路572の低電位側電源端子には、中点CP2の電位の信号が電圧HVss2として供給されている。また、ゲートドライブ回路572の高電位側電源端子は、アノード端子に電圧Vgが供給されているダイオードD2のカソード端子と接続されているとともに、コンデンサーC2の一端とも接続されている。そして、コンデンサーC2の他端は、中点CP2に接続されている。すなわち、ゲートドライブ回路572の高電位側入力端子には、ブートストラップコンデンサーとして機能するコンデンサーC2を含むブートストラップ回路が構成されている。そのため、ゲートドライブ回路572の高電位側電源端子には、低電位側入力端子に入力される電圧LVss2よりも電圧Vgだけ大きな電位の電圧HVdd2が供給される。したがって、ゲートドライブ回路572にHレベルのレベル切替信号Ls1が入力された場合、ゲートドライブ回路572は、中点CP2の電位よりも電圧Vgだけ大きな電圧HVdd2に基づく電位のHレベルのゲート信号Hgs2を出力し、ゲートドライブ回路572にLレベルのレベル切替信号Ls1が入力された場合、ゲートドライブ回路572は、中点CP2の電位である電圧HVss2に基づく電位のLレベルのゲート信号Hgs2を出力する。
ゲートドライブ回路573の低電位側電源端子は、中点CP1と接続されている。したがって、ゲートドライブ回路573の低電位側電源端子には、中点CP1の電位の信号が電圧LVss2として供給されている。また、ゲートドライブ回路573の高電位側電源端子は、アノード端子に電圧Vgが供給されているダイオードD3のカソード端子と接続されているとともに、コンデンサーC3の一端とも接続されている。そして、コンデンサーC3の他端は、中点CP1に接続されている。すなわち、ゲートドライブ回路573の高電位側入力端子には、ブートストラップコンデンサーとして機能するコンデンサーC3を含むブートストラップ回路が構成されている。そのため、ゲートドライブ回路573の高電位側入力端子には、低電位側入力端子に入力される電圧LVss2よりも電圧Vgだけ大きな電位の電圧LVdd2が供給される。したがって、ゲートドライブ回路573にLレベルのレベル切替信号Ls1がインバーター回路574によって論理が反転されたHレベルの信号が入力された場合、ゲートドライブ回路573は、中点CP1の電位よりも電圧Vgだけ大きな電圧LVdd2に基づく電位のHレベルのゲート信号Hgs2を出力し、ゲートドライブ回路573にHレベルのレベル切替信号Ls1がインバーター回路574によって論理が販連されたLレベルの信号が入力された場合、ゲートドライブ回路573は、中点CP1の電位である電圧LVss2に基づく電位のLレベルのゲート信号Hgs2を出力する。
復調回路580は、レベルシフト回路560から出力されたレベルシフト増幅変調信号AMs2を平滑することにより復調した駆動信号COMを出力する。復調回路580は、インダクターL1とコンデンサーC5とを含む。インダクターL1の一端は中点CP2と電気的に接続され、他端はコンデンサーC5の一端と電気的に接続している。そして、コンデンサーC5の他端には、グラウンド電位GNDが供給されている。すなわち、インダクターL1とコンデンサーC5とはローパスフィルター回路を構成する。これにより、レベルシフト回路560から出力されたレベルシフト増幅変調信号AMs2は平滑され、平滑された電圧が駆動信号COMとして駆動信号出力回路50から出力される。
帰還回路540は、パルス変調回路530と復調回路580とに電気的に接続し、復調回路580が生成した駆動信号COMを減衰した帰還信号Sfbを加算器511に供給する。すなわち、駆動信号出力回路50は、パルス変調回路530と復調回路580とに電気的に接続し、駆動信号COMに基づく帰還信号Sfbを出力する帰還回路540を備える。これにより、復調回路580が出力する駆動信号COMがパルス変調回路530にフィードバックされることとなり、その結果、駆動信号COMの精度が向上する。
ここで、パルス変調回路530が変調回路の一例である。また、デジタル増幅回路550が増幅回路の一例であり、デジタル増幅回路550から増幅変調信号AMs1が出力される中点CP1が第1出力点の一例である。また、レベルシフト回路560がレベルシフト増幅変調信号AMs2を出力する中点CP2が第2出力点の一例である。また、デジタル増幅回路550に含まれるゲートドライバー551が第1ゲートドライバーの一例であり、ゲートドライバー551が出力するゲート信号Lgs1が第1ゲート信号の一例であり、ゲートドライバー551が出力するゲート信号Hgs1が第2ゲート信号の一例である。そして、ゲート信号Lgs1に基づいて動作するトランジスターQ2が第1トランジスターの一例であり、ゲート信号Hgs1に基づいて動作するトランジスターQ1が第2トランジスターの一例である。また、レベルシフト回路560が有するレベルシフト増幅変調信号出力回路570に含まれるゲートドライバー571が第2ゲートドライバーの一例であり、ゲートドライバー571が出力するゲート信号Lgs2が第3ゲート信号の一例であり、ゲートドライバー571が出力するゲート信号Hgs2が第4ゲート信号の一例である。そして、ゲート信号Lgs2に基づいて動作するトランジスターQ4が第3トランジスターの一例であり、ゲート信号Hgs2に基づいて動作するトランジスターQ3が第4トランジスターの一例である。そして、一端が中点CP1と電気的に接続し、他端がトランジスターQ3と電気的に接続しているコンデンサーC4が第1容量素子の一例である。そして、ダイオードD4を介してコンデンサーC4に供給される電圧VMVが第1電源電圧の一例である。
1.3.3 駆動信号出力回路の動作
以上のように構成された駆動信号出力回路50が駆動信号COMを生成する場合の動作について説明する。図7は、駆動信号出力回路50の動作を説明するための図である。なお、図7では、駆動信号出力回路50が出力する駆動信号COMの内、任意の周期Tにおける駆動信号COMのみを図示している。
ここで、図7では、基準レベル切替回路561がHレベルのレベル切替信号Ls1を出力するのか、又はLレベルのレベル切替信号Ls1を出力するのかを切り替える電位である閾値電圧Vth1が、電圧Vcの増幅前の電圧aVcよりも大きい電位であるとして説明を行う。
また、固定パルス出力回路522は、基駆動信号aAの電位が閾値電圧Vth2よりも小さい場合にパルス幅が第1のDutyで一定のパルス信号PDCを出力し、基駆動信号aAの電位が閾値電圧Vth2と閾値電圧Vth3との間である場合に、パルス幅が第2のDutyで一定のパルス信号PDCを出力し、基駆動信号aAの電位が閾値電圧Vth3よりも大きい場合に、パルス幅が第3のDutyで一定のパルス信号PDCを出力するとして説明を行う。ここで、閾値電圧Vth2の電位は、電圧Vcの増幅前の電圧aVcより低電位であり、且つ電圧Vbの増幅前の電圧aVbより高電位であり、閾値電圧Vth3の電位は、電圧Vcの増幅前の電圧aVcより高電位であり、且つ電圧Vtの増幅前の電圧aVtよりも低電位であるとして説明を行う。すなわち、固定パルス出力回路522は、駆動信号COMの基となる基駆動信号aAの電位が電圧aVbで一定の期間において、パルス幅が第1のDutyで一定のパルス信号PDCを出力し、駆動信号COMの基となる基駆動信号aAの電位が電圧aVcで一定の期間において、パルス幅が第2のDutyであるパルス信号PDCを出力し、駆動信号COMの基となる基駆動信号aAの電位が電圧aVtで一定の期間において、パルス幅が第3のDutyであるパルス信号PDCを出力する。
図7に示すように、時刻t0~時刻t10の期間において、駆動信号出力回路50は、電圧値が電圧Vcで一定の駆動信号COMを出力する。具体的には、時刻t0~時刻t10の期間において、基駆動信号出力回路510には、電圧値が電圧Vcで一定の駆動信号COMを生成するための基駆動データdAが入力される。基駆動信号出力回路510は、入力される基駆動データdAに基づいて電圧aVcで一定の基駆動信号aAを生成する。そして、基駆動信号出力回路510が生成した基駆動信号aAは、加算器511を介してパルス変調回路530に入力されるとともに、固定出力切替回路520に含まれる切替回路521、及び固定パルス出力回路522に入力される。
また、時刻t0~時刻t10の期間において、入力される基駆動信号aAの電圧値が電圧aVcで一定であるが故に、切替回路521は、切替スイッチ531がパルス信号PDCを基ゲート信号Gdとして選択するための切り替え信号Selを出力する。その結果、デジタル増幅回路550には、固定パルス出力回路522が出力するパルス幅が第2のDutyで一定のパルス信号PDCが、基ゲート信号Gdとして入力される。そして、デジタル増幅回路550に含まれるゲートドライバー551が、入力される基ゲート信号Gdの論理レベルに応じたゲート信号Hgs1と、基ゲート信号Gdの論理レベルを反転した信号に応じたゲート信号Lgs1とを出力することで、デジタル増幅回路550の中点CP1には、基ゲート信号Gdを電圧VMVに基づいて増幅した増幅変調信号AMs1が出力される。
また、基駆動信号aAは、レベルシフト回路560に含まれる基準レベル切替回路561にも入力される。時刻t0~時刻t10の期間において、基駆動信号aAの電位が閾値電圧Vth1よりも低いが故に、基準レベル切替回路561は、Lレベルのレベル切替信号Ls1をゲートドライバー571に出力する。これにより、ゲートドライバー571は、Lレベルのゲート信号Hgs2をトランジスターQ3に出力するとともに、Hレベルのゲート信号Lgs2をトランジスターQ4に出力する。その結果、トランジスターQ3は非導通に制御され、トランジスターQ4は導通に制御される。したがって、レベルシフト回路560の中点CP2には、デジタル増幅回路550の中点CP1に出力された増幅変調信号AMs1と同等のレベルシフト増幅変調信号AMs2が出力される。換言すれば、グラウンド電位GNDを基準電位とする増幅変調信号AMs1がレベルシフト増幅変調信号AMs2として出力される。
そして、復調回路580がレベルシフト回路560の中点CP2から出力されたレベルシフト増幅変調信号AMs2を平滑し復調することで、電圧Vcで一定の駆動信号COMが駆動信号出力回路50から出力される。
時刻t10~時刻t20の期間において、駆動信号出力回路50は、電圧値が電圧Vcから電圧Vbに変化する駆動信号COMを出力する。具体的には、時刻t10~時刻t20の期間において、基駆動信号出力回路510には、電圧値が電圧Vcから電圧Vbに変化する駆動信号COMを生成するための基駆動データdAが入力される。基駆動信号出力回路510は、入力される基駆動データdAに基づいて電圧値が電圧aVcから電圧aVbに変化する基駆動信号aAを生成する。そして、基駆動信号出力回路510が生成した基駆動信号aAは、加算器511を介してパルス変調回路530に入力されるとともに、固定出力切替回路520に含まれる切替回路521、及び固定パルス出力回路522に入力される。
また、時刻t10~時刻t20の期間において、入力される基駆動信号aAの電圧値が変化するが故に、切替回路521は、切替スイッチ531が変調信号Msを基ゲート信号Gdとして選択するための切り替え信号Selを出力する。その結果、デジタル増幅回路550には、パルス変調回路530が出力する変調信号Msが基ゲート信号Gdとして入力される。そして、デジタル増幅回路550に含まれるゲートドライバー551が、入力される基ゲート信号Gdの論理レベルに応じたゲート信号Hgs1と、基ゲート信号Gdの論理レベルを反転した信号に応じたゲート信号Lgs1とを出力することで、デジタル増幅回路550の中点CP1には、基ゲート信号Gdを電圧VMVに基づいて増幅した増幅変調信号AMs1が出力される。
また、基駆動信号aAは、レベルシフト回路560に含まれる基準レベル切替回路561にも入力される。時刻t10~時刻t20の期間において、基駆動信号aAの電位が閾値電圧Vth1よりも低いが故に、基準レベル切替回路561は、Lレベルのレベル切替信号Ls1をゲートドライバー571に出力する。これにより、ゲートドライバー571は、Lレベルのゲート信号Hgs2をトランジスターQ3に出力するととともに、Hレベルのゲート信号Lgs2をトランジスターQ4に出力する。その結果、トランジスターQ3は非導通に制御され、トランジスターQ4は導通に制御される。したがって、レベルシフト回路560の中点CP2には、デジタル増幅回路550の中点CP1に出力された増幅変調信号AMs1と同等のレベルシフト増幅変調信号AMs2が出力される。換言すれば、グラウンド電位GNDを基準電位とする増幅変調信号AMs1がレベルシフト増幅変調信号AMs2として出力される。
そして、復調回路580がレベルシフト回路560の中点CP2から出力されたレベルシフト増幅変調信号AMs2を平滑し復調することで、電圧Vcから電圧Vbに変化する駆動信号COMが駆動信号出力回路50から出力される。
また、時刻t10~時刻t20の期間において、基駆動信号aAの電圧値が電圧aVcから電圧aVbに変化し、基駆動信号aAの電圧値が、閾値電圧Vth2を下回ることで、固定パルス出力回路522は、出力するパルス信号PDCのパルス幅を第1のDutyに変化させる。
時刻t20~時刻t30の期間において、駆動信号出力回路50は、電圧値が電圧Vbで一定の駆動信号COMを出力する。具体的には、時刻t20~時刻t30の期間において、基駆動信号出力回路510には、電圧値が電圧Vbで一定の駆動信号COMを生成するための基駆動データdAが入力される。基駆動信号出力回路510は、入力される基駆動データdAに基づいて電圧aVbで一定の基駆動信号aAを生成する。そして、基駆動信号出力回路510が生成した基駆動信号aAは、加算器511を介してパルス変調回路530に入力されるとともに、固定出力切替回路520に含まれる切替回路521、及び固定パルス出力回路522に入力される。
また、時刻t20~時刻t30の期間において、入力される基駆動信号aAの電圧値が電圧aVb一定であるが故に、切替回路521は、切替スイッチ531がパルス信号PDCを基ゲート信号Gdとして選択するための切り替え信号Selを出力する。その結果、デジタル増幅回路550には、固定パルス出力回路522が出力するパルス幅が第1のDutyで一定のパルス信号PDCが、基ゲート信号Gdとして入力される。そして、デジタル増幅回路550に含まれるゲートドライバー551が、入力される基ゲート信号Gdの論理レベルに応じたゲート信号Hgs1と、基ゲート信号Gdの論理レベルを反転した信号に応じたゲート信号Lgs1とを出力することで、デジタル増幅回路550の中点CP1には、基ゲート信号Gdを電圧VMVに基づいて増幅した増幅変調信号AMs1が出力される。
また、基駆動信号aAは、レベルシフト回路560に含まれる基準レベル切替回路561にも入力される。時刻t20~時刻t30の期間において、基駆動信号aAの電位が閾値電圧Vth1よりも低いが故に、基準レベル切替回路561は、Lレベルのレベル切替信号Ls1をゲートドライバー571に出力する。これにより、ゲートドライバー571は、Lレベルのゲート信号Hgs2をトランジスターQ3に出力するとともに、Hレベルのゲート信号Lgs2をトランジスターQ4に出力する。その結果、トランジスターQ3は非導通に制御され、トランジスターQ4は導通に制御される。したがって、レベルシフト回路560の中点CP2には、デジタル増幅回路550の中点CP1に出力された増幅変調信号AMs1と同等のレベルシフト増幅変調信号AMs2が出力される。換言すれば、グラウンド電位GNDを基準電位とする増幅変調信号AMs1がレベルシフト増幅変調信号AMs2として出力される。
そして、復調回路580がレベルシフト回路560の中点CP2から出力されたレベルシフト増幅変調信号AMs2を平滑し復調することで、電圧Vbで一定の駆動信号COMが駆動信号出力回路50から出力される。
時刻t30~時刻t40の期間において、駆動信号出力回路50は、電圧値が電圧Vbから電圧Vtに変化する駆動信号COMを出力する。具体的には、時刻t30~時刻t40の期間において、基駆動信号出力回路510には、電圧値が電圧Vbから電圧Vtに変化する駆動信号COMを生成するための基駆動データdAが入力される。基駆動信号出力回路510は、入力される基駆動データdAに基づいて電圧値が電圧aVbから電圧aVtに変化する基駆動信号aAを生成する。そして、基駆動信号出力回路510が生成した基駆動信号aAは、加算器511を介してパルス変調回路530に入力されるとともに、固定出力切替回路520に含まれる切替回路521、及び固定パルス出力回路522にも入力される。
また、時刻t30~時刻t40の期間において、入力される基駆動信号aAの電圧値が変化するが故に、切替回路521は、切替スイッチ531が変調信号Msを基ゲート信号Gdとして選択するための切り替え信号Selを出力する。その結果、デジタル増幅回路550には、パルス変調回路530が出力する変調信号Msが基ゲート信号Gdとして入力される。そして、デジタル増幅回路550に含まれるゲートドライバー551が、基ゲート信号Gdの論理レベルに応じたゲート信号Hgs1と、基ゲート信号Gdの論理レベルを反転した信号に応じたゲート信号Lgs1とを出力することで、デジタル増幅回路550の中点CP1には、基ゲート信号Gdを電圧VMVに基づいて増幅した増幅変調信号AMs1が出力される。
また、基駆動信号aAは、レベルシフト回路560に含まれる基準レベル切替回路561にも供給される。時刻t30~時刻t40の期間の内、基駆動信号aAの電圧値が閾値電圧Vth1よりも低い時刻t30~時刻tc1の期間において、基準レベル切替回路561は、Lレベルのレベル切替信号Ls1をゲートドライバー571に出力する。これにより、ゲートドライバー571は、Lレベルのゲート信号Hgs2をトランジスターQ3に出力するとともに、Hレベルのゲート信号Lgs2をトランジスターQ4に出力する。これにより、トランジスターQ3は非導通に制御され、トランジスターQ4は導通に制御される。したがって、レベルシフト回路560の中点CP2には、デジタル増幅回路550の中点CP1に出力された増幅変調信号AMs1と同等のレベルシフト増幅変調信号AMs2が出力される。換言すれば、グラウンド電位GNDを基準電位とする増幅変調信号AMs1がレベルシフト増幅変調信号AMs2として出力される。
そして、時刻t30~時刻t40の期間の内、基駆動信号aAの電圧値が閾値電圧Vth1となった時刻Tc1において、基準レベル切替回路561は、Hレベルのレベル切替信号Ls1をゲートドライバー571に出力する。これにより、ゲートドライバー571は、Hレベルのゲート信号Hgs2をトランジスターQ3に出力するとともに、Lレベルのゲート信号Lgs2をトランジスターQ4に出力する。その後、基準レベル切替回路561は、Lレベルのレベル切替信号Ls1をゲートドライバー571に出力する。これにより、ゲートドライバー571は、Lレベルのゲート信号Hgs2をトランジスターQ3に出力するとともに、Hレベルのゲート信号Lgs2をトランジスターQ4に出力する。その後、基準レベル切替回路561は、Hレベルのレベル切替信号Ls1をゲートドライバー571に出力する。これにより、ゲートドライバー571は、Hレベルのゲート信号Hgs2をトランジスターQ3に出力するとともに、Lレベルのゲート信号Lgs2をトランジスターQ4に出力する。すなわち、基駆動信号aAの電圧値が閾値電圧Vth1となった時刻Tc1において、ゲートドライバー571は、トランジスターQ4を非導通に制御するゲート信号Lgs2と、トランジスターQ3を導通に制御するゲート信号Hgs2とを出力し、その後、トランジスターQ4を導通に制御するゲート信号Lgs2と、トランジスターQ3を非導通に制御するゲート信号Hgs2とを出力し、その後、トランジスターQ4を非導通に制御するゲート信号Lgs2と、トランジスターQ3を導通に制御するゲート信号Hgs2とを出力する。
時刻t30~時刻t40の期間の内、基駆動信号aAの電圧値が閾値電圧Vth1よりも高い時刻tc1~時刻t40の期間において、基準レベル切替回路561は、Hレベルのレベル切替信号Ls1をゲートドライバー571に出力する。これにより、ゲートドライバー571は、Hレベルのゲート信号Hgs2をトランジスターQ3に出力するとともに、Lレベルのゲート信号Lgs2をトランジスターQ4に出力する。その結果、トランジスターQ3は導通に制御され、トランジスターQ4は非導通に制御される。したがって、レベルシフト回路560の中点CP2には、デジタル増幅回路550の中点CP1に出力された増幅変調信号AMs1の基準電位がコンデンサーC3を含むブートストラップ回路により電圧VMVにレベルシフトされたレベルシフト増幅変調信号AMs2が出力される。換言すれば、電圧VMVを基準電位とする増幅変調信号AMs1がレベルシフト増幅変調信号AMs2として出力される。
以上のように、レベルシフト回路560は、増幅変調信号AMs1の基準電位がグラウンド電位GNDであるモードと、電圧VMVであるモードとを有し、増幅変調信号AMs1の基準電位がグラウンド電位GNDから電圧VMVとなる場合において、トランジスターQ3を導通に制御した後、非導通に制御し、その後、導通に制御し、トランジスターQ4を非導通に制御した後、導通に制御し、その後、非導通に制御する。
そして、復調回路580がレベルシフト回路560の中点CP2から出力されたレベルシフト増幅変調信号AMs2を平滑し復調することで、電圧Vbから電圧Vtに変換する駆動信号COMが駆動信号出力回路50から出力される。
また、時刻t30~時刻t40の期間において、基駆動信号aAの電圧値が電圧aVbから電圧aVtに変化する過程において、基駆動信号aAの電圧値が、閾値電圧Vth2を上回る。これにより、固定パルス出力回路522は、出力するパルス信号PDCのパルス幅を第2のDutyに変化させる。その後、基駆動信号aAの電圧値は、閾値電圧Vth3を上回る。これにより、固定パルス出力回路522は、出力するパルス信号PDCのパルス幅を第3のDutyに変化させる。すなわち、時刻t30~時刻t40の期間において、基駆動信号aAの電圧値が電圧aVbから電圧aVtに変化する過程において、固定パルス出力回路522は、出力するパルス信号PDCのパルス幅を第1のDutyから第3のDutyに変化させる。
時刻t40~時刻t50の期間において、駆動信号出力回路50は、電圧値が電圧Vtで一定の駆動信号COMを出力する。具体的には、時刻t40~時刻t50の期間において、基駆動信号出力回路510には、電圧値が電圧Vtで一定の駆動信号COMを生成するための基駆動データdAが入力される。基駆動信号出力回路510は、入力される基駆動データdAに基づいて、電圧aVtで一定の基駆動信号aAを生成する。そして、基駆動信号出力回路510が生成した基駆動信号aAは、加算器511を介してパルス変調回路530に入力されるとともに、固定出力切替回路520に含まれる切替回路521、及び固定パルス出力回路522に入力される。
また、時刻t40~時刻t50の期間において、入力される基駆動信号aAの電圧値が一定であるが故に、切替回路521は、切替スイッチ531がパルス信号PDCを基ゲート信号Gdとして選択するための切り替え信号Selを出力する。その結果、デジタル増幅回路550には、固定パルス出力回路522が出力するパルス幅が第3のDutyで一定のパルス信号PDCが、基ゲート信号Gdとして入力される。そして、デジタル増幅回路550に含まれるゲートドライバー551が、入力される基ゲート信号Gdの論理レベルに応じたゲート信号Hgs1と、基ゲート信号Gdの論理レベルを反転した信号に応じたゲート信号Lgs1とを出力することで、デジタル増幅回路550の中点CP1には、基ゲート信号Gdを電圧VMVに基づいて増幅した増幅変調信号AMs1が出力される。
また、基駆動信号aAは、レベルシフト回路560に含まれる基準レベル切替回路561にも供給される。時刻t40~時刻t50の期間において、基駆動信号aAの電位が閾値電圧Vth1よりも高いが故に、基準レベル切替回路561は、Hレベルのレベル切替信号Ls1をゲートドライバー571に出力する。これにより、ゲートドライバー571は、Hレベルのゲート信号Hgs2をトランジスターQ3に出力するとともに、Lレベルのゲート信号Lgs2をトランジスターQ4に出力する。その結果、トランジスターQ3は導通に制御され、トランジスターQ4は非導通に制御される。したがって、レベルシフト回路560の中点CP2には、デジタル増幅回路550の中点CP1に出力された増幅変調信号AMs1の基準電位がコンデンサーC3を含むブートストラップ回路により電圧VMVにレベルシフトされたレベルシフト増幅変調信号AMs2が出力される。換言すれば、電圧VMVを基準電位とする増幅変調信号AMs1がレベルシフト増幅変調信号AMs2として出力される。
そして、復調回路580がレベルシフト回路560の中点CP2から出力されたレベルシフト増幅変調信号AMs2を平滑し復調することで、電圧Vtで一定の駆動信号COMが駆動信号出力回路50から出力される。
時刻t50~時刻t60の期間において、駆動信号出力回路50は、電圧値が電圧Vtから電圧Vcに変化する駆動信号COMを出力する。具体的には、時刻t50~時刻t60の期間において、基駆動信号出力回路510には、電圧値が電圧Vtから電圧Vcに変化する駆動信号COMを生成するための基駆動データdAが入力される。基駆動信号出力回路510は、入力される基駆動データdAに基づいて電圧値が電圧aVtから電圧aVcに変化する基駆動信号aAを生成する。そして、基駆動信号出力回路510が生成した基駆動信号aAは、加算器511を介してパルス変調回路530に入力されるとともに、固定出力切替回路520に含まれる切替回路521、及び固定パルス出力回路522にも入力される。
また、時刻t50~時刻t60の期間において、入力される基駆動信号aAの電圧値が変化するが故に、切替回路521は、切替スイッチ531が変調信号Msを基ゲート信号Gdとして選択するための切り替え信号Selを出力する。その結果、デジタル増幅回路550には、パルス変調回路530が出力する変調信号Msが基ゲート信号Gdとして入力される。そして、デジタル増幅回路550に含まれるゲートドライバー551が、基ゲート信号Gdの論理レベルに応じたゲート信号Hgs1と、基ゲート信号Gdの論理レベルを反転した信号に応じたゲート信号Lgs1とを出力することで、デジタル増幅回路550の中点CP1には、基ゲート信号Gdを電圧VMVに基づいて増幅した増幅変調信号AMs1が出力される。
また、基駆動信号aAは、レベルシフト回路560に含まれる基準レベル切替回路561にも供給される。時刻t50~時刻t60の期間の内、基駆動信号aAの電圧値が閾値電圧Vth1よりも高い時刻t50~時刻tc2の期間において、基準レベル切替回路561は、Hレベルのレベル切替信号Ls1をゲートドライバー571に出力する。これにより、ゲートドライバー571は、Hレベルのゲート信号Hgs2をトランジスターQ3に出力するとともに、Lレベルのゲート信号Lgs2をトランジスターQ4に出力する。これにより、トランジスターQ3は導通に制御され、トランジスターQ4は非導通に制御される。したがって、レベルシフト回路560の中点CP2には、デジタル増幅回路550の中点CP1に出力された増幅変調信号AMs1の基準電位がコンデンサーC3を含むブートストラップ回路により電圧VMVにレベルシフトされたレベルシフト増幅変調信号AMs2が出力される。換言すれば、電圧VMVを基準電位とする増幅変調信号AMs1がレベルシフト増幅変調信号AMs2として出力される。
そして、時刻t50~時刻t60の期間の内、基駆動信号aAの電圧値が閾値電圧Vth1となった時刻Tc2において、基準レベル切替回路561は、Lレベルのレベル切替信号Ls1をゲートドライバー571に出力する。これにより、ゲートドライバー571は、Lレベルのゲート信号Hgs2をトランジスターQ3に出力するとともに、Hレベルのゲート信号Lgs2をトランジスターQ4に出力する。その後、基準レベル切替回路561は、Hレベルのレベル切替信号Ls1をゲートドライバー571に出力する。これにより、ゲートドライバー571は、Hレベルのゲート信号Hgs2をトランジスターQ3に出力するとともに、Lレベルのゲート信号Lgs2をトランジスターQ4に出力する。その後、基準レベル切替回路561は、Lレベルのレベル切替信号Ls1をゲートドライバー571に出力する。これにより、ゲートドライバー571は、Lレベルのゲート信号Hgs2をトランジスターQ3に出力するとともに、Hレベルのゲート信号Lgs2をトランジスターQ4に出力する。すなわち、基駆動信号aAの電圧値が閾値電圧Vth1となった時刻Tc2において、ゲートドライバー571は、トランジスターQ4を導通に制御するゲート信号Lgs2と、トランジスターQ3を非導通に制御するゲート信号Hgs2とを出力し、その後、トランジスターQ4を非導通に制御するゲート信号Lgs2と、トランジスターQ3を導通に制御するゲート信号Hgs2とを出力し、その後、トランジスターQ4を導通に制御するゲート信号Lgs2と、トランジスターQ4を非導通に制御するゲート信号Hgs2とを出力する。
時刻t50~時刻t60の期間の内、基駆動信号aAの電圧値が閾値電圧Vth1よりも低い時刻tc2~時刻t60の期間において、基準レベル切替回路561は、Lレベルのレベル切替信号Ls1をゲートドライバー571に出力する。これにより、ゲートドライバー571は、Lレベルのゲート信号Hgs2をトランジスターQ3に出力するとともに、Hレベルのゲート信号Lgs2をトランジスターQ4に出力する。その結果、トランジスターQ3は非導通に制御され、トランジスターQ4は導通に制御される。したがって、レベルシフト回路560の中点CP2には、デジタル増幅回路550の中点CP1に出力された増幅変調信号AMs1と同等のレベルシフト増幅変調信号AMs2が出力される。換言すれば、グラウンド電位GNDを基準電位とする増幅変調信号AMs1がレベルシフト増幅変調信号AMs2として出力される。
そして、復調回路580がレベルシフト回路560の中点CP2から出力されたレベルシフト増幅変調信号AMs2を平滑し復調することで、電圧Vtから電圧Vcに変換する駆動信号COMが駆動信号出力回路50から出力される。
また、時刻t50~時刻t60の期間において基駆動信号aAの電圧値が電圧aVtから電圧aVcに変化し、基駆動信号aAの電圧値が、閾値電圧Vth3を下回ることで、固定パルス出力回路522は、出力するパルス信号PDCのパルス幅を第2のDutyに変化させる。
時刻t60~時刻t70の期間において、駆動信号出力回路50は、電圧値が電圧Vcで一定の駆動信号COMを出力する。具体的には、時刻t60~時刻t70の期間において、基駆動信号出力回路510には、電圧値が電圧Vcで一定の駆動信号COMを生成するための基駆動データdAが入力される。基駆動信号出力回路510は、入力される基駆動データdAに基づいて電圧aVcで一定の基駆動信号aAを生成する。そして、基駆動信号出力回路510が生成した基駆動信号aAは、加算器511を介してパルス変調回路530に入力されるとともに、固定出力切替回路520に含まれる切替回路521、及び固定パルス出力回路522に入力される。
また、時刻t60~時刻t70の期間において、入力される基駆動信号aAの電圧値が一定であるが故に、切替回路521は、切替スイッチ531がパルス信号PDCを基ゲート信号Gdとして選択するための切り替え信号Selを出力する。その結果、デジタル増幅回路550には、固定パルス出力回路522が出力するパルス幅が第2のDutyで一定のパルス信号PDCが、基ゲート信号Gdとして入力される。そして、デジタル増幅回路550に含まれるゲートドライバー551が、入力される基ゲート信号Gdの論理レベルに応じたゲート信号Hgs1と、基ゲート信号Gdの論理レベルを反転した信号に応じたゲート信号Lgs1とを出力することで、デジタル増幅回路550の中点CP1には、基ゲート信号Gdを電圧VMVに基づいて増幅した増幅変調信号AMs1が出力される。
また、基駆動信号aAは、レベルシフト回路560に含まれる基準レベル切替回路561にも供給される。時刻t60~時刻t70の期間において、基駆動信号aAの電位が閾値電圧Vth1よりも低いが故に、基準レベル切替回路561は、Lレベルのレベル切替信号Ls1をゲートドライバー571に出力する。これにより、ゲートドライバー571は、Lレベルのゲート信号Hgs2をトランジスターQ3に出力するとともに、Hレベルのゲート信号Lgs2をトランジスターQ4に出力する。その結果、トランジスターQ3は非導通に制御され、トランジスターQ4は導通に制御される。したがって、レベルシフト回路560の中点CP2には、デジタル増幅回路550の中点CP1に出力された増幅変調信号AMs1と同等のレベルシフト増幅変調信号AMs2が出力される。換言すれば、グラウンド電位GNDを基準電位とする増幅変調信号AMs1がレベルシフト増幅変調信号AMs2として出力される。
そして、復調回路580がレベルシフト回路560の中点CP2から出力されたレベルシフト増幅変調信号AMs2を平滑し復調することで、電圧Vcで一定の駆動信号COMが駆動信号出力回路50から出力される。この時刻t70が図7に示す時刻t0に相当する。これにより、駆動信号出力回路50は、周期T毎に台形波形Adpを繰り返し含む駆動信号COMを生成し出力する。
以上のように、本実施形態における液体吐出装置1が備える駆動信号出力回路50において、レベルシフト回路560がレベルシフト増幅変調信号AMs2として、グラウンド電位GNDを基準電位とする増幅変調信号AMs1を出力する場合、ゲートドライバー571は、トランジスターQ3を非導通に制御するゲート信号Hgs2と、トランジスターQ4を導通に制御するゲート信号Lgs2とを出力し、レベルシフト増幅変調信号AMs2として、電圧VMVを基準電位とする増幅変調信号AMs1を出力する場合、ゲートドライバー571は、トランジスターQ3を導通に制御するゲート信号Hgs2と、トランジスターQ4を非導通に制御するゲート信号Lgs2とを出力する。
そして、レベルシフト回路560が、グラウンド電位GNDを基準電位とする増幅変調信号AMs1をレベルシフト増幅変調信号AMs2として出力する場合から、電圧VMVを基準電位とする増幅変調信号AMs1をレベルシフト増幅変調信号AMs2として出力する場合に遷移する際に、ゲートドライバー571は、トランジスターQ4を非導通に制御するゲート信号Lgs2と、トランジスターQ3を導通に制御するゲート信号Hgs2とを出力し、その後、トランジスターQ4を導通に制御するゲート信号Lgs2と、トランジスターQ3を非導通に制御するゲート信号Hgs2とを出力し、その後、トランジスターQ4を非導通に制御するゲート信号Lgs2と、トランジスターQ3を導通に制御するゲート信号Hgs2とを出力する。
レベルシフト回路560が、グラウンド電位GNDを基準電位とする増幅変調信号AMs1をレベルシフト増幅変調信号AMs2として出力する場合から、電圧VMVを基準電位とする増幅変調信号AMs1をレベルシフト増幅変調信号AMs2として出力する場合に遷移する際に、レベルシフト増幅変調信号AMs2には、レベルシフト増幅変調信号AMs2として出力する増幅変調信号AMs1の基準電位が変化する故に、帰還回路540の回路遅延などに起因して突発的なパルス信号が重畳し、その結果、レベルシフト増幅変調信号AMs2を復調することにより生成される駆動信号COMの波形に歪みが生じる。このような駆動信号COMに生じる波形の歪みに対して、レベルシフト回路560がグラウンド電位GNDを基準電位とする増幅変調信号AMs1をレベルシフト増幅変調信号AMs2として出力する場合から、電圧VMVを基準電位とする増幅変調信号AMs1をレベルシフト増幅変調信号AMs2として出力する場合に遷移する際に、ゲートドライバー571が、トランジスターQ4を非導通に制御するゲート信号Lgs2と、トランジスターQ3を導通に制御するゲート信号Hgs2とを出力し、その後、トランジスターQ4を導通に制御するゲート信号Lgs2と、トランジスターQ3を非導通に制御するゲート信号Hgs2とを出力し、その後、トランジスターQ4を非導通に制御するゲート信号Lgs2と、トランジスターQ3を導通に制御するゲート信号Hgs2とを出力することで、レベルシフト増幅変調信号AMs2に突発的なパルスが重畳するおそれが低減し、その結果、駆動信号COMの波形精度を向上することができる。
また、レベルシフト回路560が、電圧VMVを基準電位とする増幅変調信号AMs1をレベルシフト増幅変調信号AMs2として出力する場合から、グラウンド電位GNDを基準電位とする増幅変調信号AMs1をレベルシフト増幅変調信号AMs2として出力する場合に遷移する際においても同様に、レベルシフト増幅変調信号AMs2として出力する増幅変調信号AMs1の基準電位が変化する故に、帰還回路540の回路遅延などに起因して突発的なパルス信号が重畳し、その結果、レベルシフト増幅変調信号AMs2を復調することにより生成される駆動信号COMの波形に歪みが生じる。このような駆動信号COMに生じる波形の歪みに対して、レベルシフト回路560が電圧VMVを基準電位とする増幅変調信号AMs1をレベルシフト増幅変調信号AMs2として出力する場合から、グラウンド電位GNDを基準電位とする増幅変調信号AMs1をレベルシフト増幅変調信号AMs2として出力する場合に遷移する際に、ゲートドライバー571が、トランジスターQ4を導通に制御するゲート信号Lgs2と、トランジスターQ3を非導通に制御するゲート信号Hgs2とを出力し、その後、トランジスターQ4を非導通に制御するゲート信号Lgs2と、トランジスターQ3を導通に制御するゲート信号Hgs2とを出力し、その後、トランジスターQ4を導通に制御するゲート信号Lgs2と、トランジスターQ3を非導通に制御するゲート信号Hgs2とを出力することで、レベルシフト増幅変調信号AMs2に突発的なパルスが重畳するおそれが低減し、その結果、駆動信号COMの波形精度を向上することができる。
ここで、レベルシフト回路560が、グラウンド電位GNDを基準電位とする増幅変調信号AMs1をレベルシフト増幅変調信号AMs2として出力する場合が第1モードの一例であり、レベルシフト回路560が、電圧VMVを基準電位とする増幅変調信号AMs1をレベルシフト増幅変調信号AMs2として出力する場合が第2モードの一例である。そして、第1モードにおいて増幅変調信号AMs1の基準電位として機能するグラウンド電位GNDが第1電位の一例であり、第2モードにおいて増幅変調信号AMs1の基準電位として機能する電圧VMVの電位が第2電位の一例である。
1.4 作用効果
以上のように、本実施形態における液体吐出装置1では、駆動信号出力回路50に含まれるレベルシフト回路560が、グラウンド電位GNDを基準電位とする増幅変調信号AMs1をレベルシフト増幅変調信号AMs2として出力する場合から、電圧VMVを基準電位とする増幅変調信号AMs1をレベルシフト増幅変調信号AMs2として出力する場合に遷移する際に、ゲートドライバー571が、トランジスターQ4を非導通に制御するゲート信号Lgs2と、トランジスターQ3を導通に制御するゲート信号Hgs2とを出力し、その後、トランジスターQ4を導通に制御するゲート信号Lgs2と、トランジスターQ3を非導通に制御するゲート信号Hgs2とを出力し、その後、トランジスターQ4を非導通に制御するゲート信号Lgs2と、トランジスターQ3を導通に制御するゲート信号Hgs2とを出力する。
これにより、グラウンド電位GNDを基準電位とする増幅変調信号AMs1をレベルシフト増幅変調信号AMs2として出力する場合から、電圧VMVを基準電位とする増幅変調信号AMs1をレベルシフト増幅変調信号AMs2として出力する場合に遷移する際に中点CP2には、カウンターパルスが発生し、その結果、レベルシフト増幅変調信号AMs2に生じる突発的なパルスを相殺することが可能となり、その結果、駆動信号COMの波形精度を向上することができる。
また、本実施形態における液体吐出装置1では、駆動信号出力回路50に含まれるレベルシフト回路560が、電圧VMVを基準電位とする増幅変調信号AMs1をレベルシフト増幅変調信号AMs2として出力する場合から、グラウンド電位GNDを基準電位とする増幅変調信号AMs1をレベルシフト増幅変調信号AMs2として出力する場合に遷移する際に、ゲートドライバー571が、トランジスターQ4を導通に制御するゲート信号Lgs2と、トランジスターQ3を非導通に制御するゲート信号Hgs2とを出力し、その後、トランジスターQ4を非導通に制御するゲート信号Lgs2と、トランジスターQ3を導通に制御するゲート信号Hgs2とを出力し、その後、トランジスターQ4を導通に制御するゲート信号Lgs2と、トランジスターQ3を非導通に制御するゲート信号Hgs2とを出力することで、中点CP2には、カウンターパルスが発生し、その結果、レベルシフト増幅変調信号AMs2に生じる突発的なパルスを相殺することが可能となり、駆動信号COMの波形精度を向上することができる。
2.第2実施形態
次に、第2実施形態における液体吐出装置1について説明する。図8は、第2実施系他における駆動信号出力回路50の機能構成を示す図である。なお、第2実施形態の液体吐出装置1を説明するにあたり、第1実施形態と同様の構成には、同様の符号を付し、その詳細な説明を省略する。
図8に示すように第2実施形態における駆動信号出力回路50は、レベルシフト回路560が、基準レベル切替回路561とレベルシフト増幅変調信号出力回路570とに加えて、基準レベル切替回路562とレベルシフト増幅変調信号出力回路590とを含む点で第1実施形態における駆動信号出力回路50と異なる。
基準レベル切替回路562には、基駆動信号出力回路510が出力する基駆動信号aAが入力される。そして、基準レベル切替回路561は、基駆動信号aAに基づくレベル切替信号Ls2を生成し、レベルシフト増幅変調信号出力回路590に出力する。具体的には、基準レベル切替回路561は、基駆動信号aAの電位が閾値電圧Vth1よりも低電位の閾値電圧Vth4以上である場合に、Hレベルのレベル切替信号Ls2を生成し、レベルシフト増幅変調信号出力回路590に出力し、基駆動信号aAの電位が閾値電圧Vth4未満である場合に、Lレベルのレベル切替信号Ls2を生成し、レベルシフト増幅変調信号出力回路590に出力する。
レベルシフト増幅変調信号出力回路590は、ゲートドライバー591、ダイオードD5,D6,D7、コンデンサーC6,C7,C8、及びトランジスターQ5,Q6を含む。そして、レベルシフト増幅変調信号出力回路590は、増幅変調信号AMs1の基準電位をシフトしたレベルシフト増幅変調信号AMs3を中点CP3からレベルシフト増幅変調信号出力回路570に出力する。
具体的には、基準レベル切替回路562には、基駆動信号出力回路510が出力する基駆動信号aAが入力される。そして、基準レベル切替回路562は、基駆動信号aAに基づくレベル切替信号Ls2を生成し、レベルシフト増幅変調信号出力回路590に出力する。レベル切替信号Ls2は、ゲートドライバー591に入力される。ゲートドライバー591は、入力されるレベル切替信号Ls2の論理レベルに基づいて、トランジスターQ5を駆動するゲート信号Hgs3とトランジスターQ6を駆動するゲート信号Lgs3とを出力する。
トランジスターQ5,Q6は、共にNチャネルのMOS-FETで構成されている。ゲートドライバー591が出力するゲート信号Hgs3は、トランジスターQ5のゲート端子に入力される。また、トランジスターQ5のドレイン端子は、アノード端子に電圧VMVが供給されているダイオードD7のカソード端子と接続され、ソース端子は、中点CP3と接続している。すなわち、トランジスターQ5は、一端であるソース端子が中点CP3と電気的に接続し、他端であるドレイン端子にダイオードD7を介して電圧VMVが供給され、ゲート信号Hgs3に基づいて動作する。ゲートドライバー591が出力するゲート信号Lgs3は、トランジスターQ6のゲート端子に入力される。また、トランジスターQ6のドレイン端子は、中点CP3と接続し、トランジスターQ6のソース端子は、中点CP1と接続している。すなわち、トランジスターQ6は、一端であるドレイン端子が中点CP3と電気的に接続し、他端であるソース端子が中点CP1と電気的に接続し、ゲート信号Lgs3に基づいて動作する。そして、レベルシフト増幅変調信号出力回路590は、トランジスターQ5とトランジスターQ6とが接続される中点CP3に生成された信号をレベルシフト増幅変調信号AMs3として出力する。
また、コンデンサーC8は、一端が中点CP1と電気的に接続し、他端がトランジスターQ5のドレイン端子と電気的に接続している。すなわち、コンデンサーC8は、ブートストラップコンデンサーとして機能する。そして、レベルシフト増幅変調信号出力回路590の中点CP3がレベルシフト増幅変調信号出力回路570のトランジスターQ4のソース端子、コンデンサーC4の一端に接続される。
すなわち、第2実施形態における駆動信号出力回路50では、第1実施形態における駆動信号出力回路50におけるデジタル増幅回路550とレベルシフト増幅変調信号出力回路570との間に、レベルシフト増幅変調信号出力回路590が位置する。ここで、デジタル増幅回路550は、中点CP1がレベルシフト増幅変調信号出力回路590に接続される点を除き第1実施形態と同様の構成、及び動作であり、詳細な説明は省略する。また、レベルシフト増幅変調信号出力回路570は、入力される信号がレベルシフト増幅変調信号AMs3となる点を除き第1実施形態と同様の構成、及び動作であり、詳細な説明は省略する。また、レベルシフト増幅変調信号出力回路570とレベルシフト増幅変調信号出力回路590とは、入力される信号、及び出力する信号が異なるのみで、同様の構成である。そのため、第2実施形態における駆動信号出力回路50を説明するにあたり、レベルシフト増幅変調信号出力回路590の構成、及び動作の一部を省略する場合がある。
以上のように構成された第2実施形態における駆動信号出力回路50では、デジタル増幅回路550が増幅変調信号AMs1をレベルシフト増幅変調信号出力回路590に出力する。そして、レベルシフト増幅変調信号出力回路590は、基準レベル切替回路562に入力される基駆動信号aAの電位に基づいて、増幅変調信号AMs1の基準電位をシフトしたレベルシフト増幅変調信号AMs3をレベルシフト増幅変調信号出力回路570に出力する。また、レベルシフト増幅変調信号出力回路570は、基準レベル切替回路561に入力される基駆動信号aAの電位に基づいて、レベルシフト増幅変調信号AMs3の基準電位をシフトしたレベルシフト増幅変調信号AMs2を復調回路580に出力する。そして、復調回路580が、レベルシフト増幅変調信号AMs2を復調することで、駆動信号COMを生成し出力する。
ここで、図9を用いて第2実施形態における駆動信号出力回路50の動作について説明する。図9は、第2実施形態における駆動信号出力回路50の動作を説明するための図である。なお、図9に示す時刻t0~t70の期間の内、時刻t0~t30の期間、時刻t40~t50の期間、及び時刻t60~t70の期間は、第1実施形態における駆動信号出力回路50と同様であり、そのため、図9では、時刻t30~t40の期間、及び時刻t50~t60の期間について説明を行い、時刻t0~t30の期間、時刻t40~t50の期間、及び時刻t60~t70の期間における動作の説明は省略する。
図9に示すように、時刻t30~時刻t40の期間において、駆動信号出力回路50は、電圧値が電圧Vbから電圧Vtに変化する駆動信号COMを出力する。具体的には、時刻t30~時刻t40の期間において、基駆動信号出力回路510には、電圧値が電圧Vbから電圧Vtに変化する駆動信号COMを生成するための基駆動データdAが入力される。基駆動信号出力回路510は、入力される基駆動データdAに基づいて電圧値が電圧aVbから電圧aVtに変化する基駆動信号aAを生成する。そして、基駆動信号出力回路510が生成した基駆動信号aAは、加算器511を介してパルス変調回路530に入力されるとともに、固定出力切替回路520に含まれる切替回路521、及び固定パルス出力回路522にも入力される。
また、時刻t30~時刻t40の期間において、入力される基駆動信号aAの電圧値が変化するが故に、切替回路521は、切替スイッチ531が変調信号Msを基ゲート信号Gdとして選択するための切り替え信号Selを出力する。その結果、デジタル増幅回路550には、パルス変調回路530が出力する変調信号Msが基ゲート信号Gdとして入力される。そして、デジタル増幅回路550に含まれるゲートドライバー551が、基ゲート信号Gdの論理レベルに応じたゲート信号Hgs1と、基ゲート信号Gdの論理レベルを反転した信号に応じたゲート信号Lgs1とを出力することで、デジタル増幅回路550の中点CP1には、基ゲート信号Gdを電圧VMVに基づいて増幅した増幅変調信号AMs1が出力される。
また、基駆動信号aAは、レベルシフト回路560に含まれる基準レベル切替回路561,562にも供給される。時刻t30~時刻t40の期間の内、基駆動信号aAの電圧値が閾値電圧Vth1,Vth4よりも低い時刻t30~時刻tc1の期間において、基準レベル切替回路561は、Lレベルのレベル切替信号Ls1をゲートドライバー571に出力する。これにより、ゲートドライバー571は、Lレベルのゲート信号Hgs2をトランジスターQ3に出力するとともに、Hレベルのゲート信号Lgs2をトランジスターQ4に出力する。また、基準レベル切替回路562は、Lレベルのレベル切替信号Ls2をゲートドライバー591に出力する。これにより、ゲートドライバー591は、Lレベルのゲート信号Hgs3をトランジスターQ5に出力するとともに、Hレベルのゲート信号Lgs3をトランジスターQ6に出力する。これにより、トランジスターQ3は非導通に制御され、トランジスターQ4は導通に制御され、トランジスターQ5は非導通に制御され、トランジスターQ6は導通に制御される。その結果、レベルシフト増幅変調信号出力回路590の中点CP3には、デジタル増幅回路550の中点CP1に出力された増幅変調信号AMs1と同等のレベルシフト増幅変調信号AMs3が出力され、レベルシフト増幅変調信号出力回路570の中点CP2には、デジタル増幅回路550の中点CP1に出力された増幅変調信号AMs1と同等のレベルシフト増幅変調信号AMs2が出力される。すなわち、レベルシフト回路560は、増幅変調信号AMs1と同等のレベルシフト増幅変調信号AMs2を中点CP2から出力する。
そして、時刻t30~時刻t40の期間の内、基駆動信号aAの電圧値が閾値電圧Vth4となった時刻Tc3において、基準レベル切替回路562は、Hレベルのレベル切替信号Ls2をゲートドライバー591に出力する。これにより、ゲートドライバー591は、Hレベルのゲート信号Hgs3をトランジスターQ5に出力するとともに、Lレベルのゲート信号Lgs3をトランジスターQ6に出力する。その後、基準レベル切替回路562は、Lレベルのレベル切替信号Ls2をゲートドライバー591に出力する。これにより、ゲートドライバー591は、Lレベルのゲート信号Hgs3をトランジスターQ5に出力するとともに、Hレベルのゲート信号Lgs3をトランジスターQ6に出力する。その後、基準レベル切替回路562は、Hレベルのレベル切替信号Ls2をゲートドライバー591に出力する。これにより、ゲートドライバー591は、Hレベルのゲート信号Hgs3をトランジスターQ5に出力するとともに、Lレベルのゲート信号Lgs3をトランジスターQ6に出力する。すなわち、基駆動信号aAの電圧値が閾値電圧Vth4となった時刻Tc3において、ゲートドライバー591は、トランジスターQ6を非導通に制御するゲート信号Lgs3と、トランジスターQ5を導通に制御するゲート信号Hgs3とを出力し、その後、トランジスターQ6を導通に制御するゲート信号Lgs3と、トランジスターQ5を非導通に制御するゲート信号Hgs3とを出力し、その後、トランジスターQ6を非導通に制御するゲート信号Lgs3と、トランジスターQ5を導通に制御するゲート信号Hgs3とを出力する。なお、時刻t30~時刻t40の期間の内、基駆動信号aAの電圧値が閾値電圧Vth4となった時刻Tc3において、基準レベル切替回路561は、継続してLレベルのレベル切替信号Ls1をゲートドライバー571に出力している。
時刻t30~時刻t40の期間の内、基駆動信号aAの電圧値が閾値電圧Vth4よりも高く、閾値電圧Vth1よりも低い時刻tc3~時刻tc1の期間において、基準レベル切替回路561は、Lレベルのレベル切替信号Ls1をゲートドライバー571に出力する。これにより、ゲートドライバー571は、Lレベルのゲート信号Hgs2をトランジスターQ3に出力するとともに、Hレベルのゲート信号Lgs2をトランジスターQ4に出力する。また、基準レベル切替回路562は、Hレベルのレベル切替信号Ls2をゲートドライバー591に出力する。これにより、ゲートドライバー591は、Hレベルのゲート信号Hgs3をトランジスターQ5に出力するとともに、Lレベルのゲート信号Lgs3をトランジスターQ6に出力する。その結果、トランジスターQ3は非導通に制御され、トランジスターQ4は導通に制御され、トランジスターQ5は導通に制御され、トランジスターQ6は非導通に制御される。
したがって、時刻tc3~時刻tc1の期間において、レベルシフト増幅変調信号出力回路590の中点CP3には、デジタル増幅回路550の中点CP1に出力された増幅変調信号AMs1の基準電位が電圧VMVの電位だけシフトしたレベルシフト増幅変調信号AMs3が出力され、レベルシフト増幅変調信号出力回路570の中点CP2には、レベルシフト増幅変調信号AMs3と同等のレベルシフト増幅変調信号AMs2が出力される。すなわち、レベルシフト回路560は、増幅変調信号AMs1の基準電位を電圧VMVの電位にシフトしたレベルシフト増幅変調信号AMs2を中点CP2から出力する。
そして、時刻t30~時刻t40の期間の内、基駆動信号aAの電圧値が閾値電圧Vth1となった時刻Tc1において、基準レベル切替回路561は、Hレベルのレベル切替信号Ls1をゲートドライバー571に出力する。これにより、ゲートドライバー571は、Hレベルのゲート信号Hgs2をトランジスターQ3に出力するとともに、Lレベルのゲート信号Lgs2をトランジスターQ4に出力する。その後、基準レベル切替回路561は、Lレベルのレベル切替信号Ls1をゲートドライバー571に出力する。これにより、ゲートドライバー571は、Lレベルのゲート信号Hgs2をトランジスターQ3に出力するとともに、Hレベルのゲート信号Lgs2をトランジスターQ4に出力する。その後、基準レベル切替回路561は、Hレベルのレベル切替信号Ls1をゲートドライバー571に出力する。これにより、ゲートドライバー571は、Hレベルのゲート信号Hgs2をトランジスターQ3に出力するとともに、Lレベルのゲート信号Lgs2をトランジスターQ4に出力する。すなわち、基駆動信号aAの電圧値が閾値電圧Vth1となった時刻Tc1において、ゲートドライバー571は、トランジスターQ4を非導通に制御するゲート信号Lgs2と、トランジスターQ3を導通に制御するゲート信号Hgs2とを出力し、その後、トランジスターQ4を導通に制御するゲート信号Lgs2と、トランジスターQ3を非導通に制御するゲート信号Hgs2とを出力し、その後、トランジスターQ4を非導通に制御するゲート信号Lgs2と、トランジスターQ3を導通に制御するゲート信号Hgs2とを出力する。なお、時刻t30~時刻t40の期間の内、基駆動信号aAの電圧値が閾値電圧Vth1となった時刻Tc1において、基準レベル切替回路562は、継続してHレベルのレベル切替信号Ls2をゲートドライバー591に出力している。
時刻t30~時刻t40の期間の内、基駆動信号aAの電圧値が閾値電圧Vth1,Vth4の双方よりも高い時刻tc1~時刻t40の期間において、基準レベル切替回路561は、Hレベルのレベル切替信号Ls1をゲートドライバー571に出力する。これにより、ゲートドライバー571は、Hレベルのゲート信号Hgs2をトランジスターQ3に出力するとともに、Lレベルのゲート信号Lgs2をトランジスターQ4に出力する。また、基準レベル切替回路562は、Hレベルのレベル切替信号Ls2をゲートドライバー591に出力する。これにより、ゲートドライバー591は、Hレベルのゲート信号Hgs3をトランジスターQ5に出力するとともに、Lレベルのゲート信号Lgs3をトランジスターQ6に出力する。その結果、トランジスターQ3は導通に制御され、トランジスターQ4は非導通に制御され、トランジスターQ5は導通に制御され、トランジスターQ6は非導通に制御される。
したがって、時刻tc1~時刻t40の期間において、レベルシフト増幅変調信号出力回路590の中点CP3には、デジタル増幅回路550の中点CP1に出力された増幅変調信号AMs1の基準電位が電圧VMVの電位だけシフトしたレベルシフト増幅変調信号AMs3が出力され、レベルシフト増幅変調信号出力回路570の中点CP2には、レベルシフト増幅変調信号AMs3の基準電位が電圧VMVの電位だけシフトしたレベルシフト増幅変調信号AMs2が出力される。すなわち、レベルシフト回路560は、増幅変調信号AMs1の基準電位を2倍の電圧VMVの電位にシフトしたレベルシフト増幅変調信号AMs2を中点CP2から出力する。
また、図9に示すように、時刻t50~時刻t60の期間において、駆動信号出力回路50は、電圧値が電圧Vtから電圧Vcに変化する駆動信号COMを出力する。具体的には、時刻t50~時刻t60の期間において、基駆動信号出力回路510には、電圧値が電圧Vtから電圧Vcに変化する駆動信号COMを生成するための基駆動データdAが入力される。基駆動信号出力回路510は、入力される基駆動データdAに基づいて電圧値が電圧aVtから電圧aVcに変化する基駆動信号aAを生成する。そして、基駆動信号出力回路510が生成した基駆動信号aAは、加算器511を介してパルス変調回路530に入力されるとともに、固定出力切替回路520に含まれる切替回路521、及び固定パルス出力回路522にも入力される。
また、時刻t50~時刻t60の期間において、入力される基駆動信号aAの電圧値が変化するが故に、切替回路521は、切替スイッチ531が変調信号Msを基ゲート信号Gdとして選択するための切り替え信号Selを出力する。その結果、デジタル増幅回路550には、パルス変調回路530が出力する変調信号Msが基ゲート信号Gdとして入力される。そして、デジタル増幅回路550に含まれるゲートドライバー551が、基ゲート信号Gdの論理レベルに応じたゲート信号Hgs1と、基ゲート信号Gdの論理レベルを反転した信号に応じたゲート信号Lgs1とを出力することで、デジタル増幅回路550の中点CP1には、基ゲート信号Gdを電圧VMVに基づいて増幅した増幅変調信号AMs1が出力される。
また、基駆動信号aAは、レベルシフト回路560に含まれる基準レベル切替回路561,562にも供給される。時刻t50~時刻t60の期間の内、基駆動信号aAの電圧値が閾値電圧Vth1,Vth4の双方よりも高い時刻t50~時刻tc2の期間において、基準レベル切替回路561は、Hレベルのレベル切替信号Ls1をゲートドライバー571に出力する。これにより、ゲートドライバー571は、Hレベルのゲート信号Hgs2をトランジスターQ3に出力するとともに、Lレベルのゲート信号Lgs2をトランジスターQ4に出力する。また、基準レベル切替回路562は、Hレベルのレベル切替信号Ls2をゲートドライバー591に出力する。これにより、ゲートドライバー591は、Hレベルのゲート信号Hgs3をトランジスターQ5に出力するとともに、Lレベルのゲート信号Lgs3をトランジスターQ6に出力する。これにより、トランジスターQ3は導通に制御され、トランジスターQ4は非導通に制御され、トランジスターQ5は導通に制御され、トランジスターQ6は非導通に制御される。
したがって、時刻t50~時刻tc2の期間において、レベルシフト増幅変調信号出力回路590の中点CP3には、デジタル増幅回路550の中点CP1に出力された増幅変調信号AMs1の基準電位が電圧VMVの電位だけシフトしたレベルシフト増幅変調信号AMs3が出力され、レベルシフト増幅変調信号出力回路570の中点CP2には、レベルシフト増幅変調信号AMs3の基準電位が電圧VMVの電位だけシフトしたレベルシフト増幅変調信号AMs2が出力される。すなわち、レベルシフト回路560は、増幅変調信号AMs1の基準電位を2倍の電圧VMVの電位にシフトしたレベルシフト増幅変調信号AMs2を中点CP2から出力する。
そして、時刻t50~時刻t60の期間の内、基駆動信号aAの電圧値が閾値電圧Vth1となった時刻Tc2において、基準レベル切替回路561は、Lレベルのレベル切替信号Ls1をゲートドライバー571に出力する。これにより、ゲートドライバー571は、Lレベルのゲート信号Hgs2をトランジスターQ3に出力するとともに、Hレベルのゲート信号Lgs2をトランジスターQ4に出力する。その後、基準レベル切替回路561は、Hレベルのレベル切替信号Ls1をゲートドライバー571に出力する。これにより、ゲートドライバー571は、Hレベルのゲート信号Hgs2をトランジスターQ3に出力するとともに、Lレベルのゲート信号Lgs2をトランジスターQ4に出力する。その後、基準レベル切替回路561は、Lレベルのレベル切替信号Ls1をゲートドライバー571に出力する。これにより、ゲートドライバー571は、Lレベルのゲート信号Hgs2をトランジスターQ3に出力するとともに、Hレベルのゲート信号Lgs2をトランジスターQ4に出力する。すなわち、基駆動信号aAの電圧値が閾値電圧Vth1となった時刻Tc2において、ゲートドライバー571は、トランジスターQ4を導通に制御するゲート信号Lgs2と、トランジスターQ3を非導通に制御するゲート信号Hgs2とを出力し、その後、トランジスターQ4を非導通に制御するゲート信号Lgs2と、トランジスターQ3を導通に制御するゲート信号Hgs2とを出力し、その後、トランジスターQ4を導通に制御するゲート信号Lgs2と、トランジスターQ4を非導通に制御するゲート信号Hgs2とを出力する。なお、時刻t50~時刻t60の期間の内、基駆動信号aAの電圧値が閾値電圧Vth1となった時刻Tc2において、基準レベル切替回路562は、継続してHレベルのレベル切替信号Ls2をゲートドライバー591に出力している。
時刻t50~時刻t60の期間の内、基駆動信号aAの電圧値が閾値電圧Vth4よりも高く、閾値電圧Vth1よりも低い時刻tc2~時刻tc4の期間において、基準レベル切替回路561は、Lレベルのレベル切替信号Ls1をゲートドライバー571に出力する。これにより、ゲートドライバー571は、Lレベルのゲート信号Hgs2をトランジスターQ3に出力するとともに、Hレベルのゲート信号Lgs2をトランジスターQ4に出力する。また、基準レベル切替回路562は、Hレベルのレベル切替信号Ls2をゲートドライバー591に出力する。これにより、ゲートドライバー591は、Hレベルのゲート信号Hgs3をトランジスターQ5に出力するとともに、Lレベルのゲート信号Lgs3をトランジスターQ6に出力する。その結果、トランジスターQ3は非導通に制御され、トランジスターQ4は導通に制御され、トランジスターQ5は導通に制御され、トランジスターQ6は非導通に制御される。
したがって、時刻tc2~時刻tc4の期間において、レベルシフト増幅変調信号出力回路590の中点CP3には、デジタル増幅回路550の中点CP1に出力された増幅変調信号AMs1の基準電位が電圧VMVだけシフトしたレベルシフト増幅変調信号AMs3が出力され、レベルシフト増幅変調信号出力回路570の中点CP2には、レベルシフト増幅変調信号AMs3と同等のレベルシフト増幅変調信号AMs2が出力される。すなわち、レベルシフト回路560は、増幅変調信号AMs1の基準電位を電圧VMVの電位にシフトしたレベルシフト増幅変調信号AMs2を中点CP2から出力する。
そして、時刻t50~時刻t60の期間の内、基駆動信号aAの電圧値が閾値電圧Vth4となった時刻Tc4において、基準レベル切替回路562は、Lレベルのレベル切替信号Ls2をゲートドライバー591に出力する。これにより、ゲートドライバー591は、Lレベルのゲート信号Hgs3をトランジスターQ5に出力するとともに、Hレベルのゲート信号Lgs3をトランジスターQ6に出力する。その後、基準レベル切替回路562は、Hレベルのレベル切替信号Ls2をゲートドライバー591に出力する。これにより、ゲートドライバー591は、Hレベルのゲート信号Hgs3をトランジスターQ5に出力するとともに、Lレベルのゲート信号Lgs3をトランジスターQ6に出力する。その後、基準レベル切替回路562は、Lレベルのレベル切替信号Ls2をゲートドライバー591に出力する。これにより、ゲートドライバー591は、Lレベルのゲート信号Hgs3をトランジスターQ5に出力するとともに、Hレベルのゲート信号Lgs3をトランジスターQ6に出力する。すなわち、基駆動信号aAの電圧値が閾値電圧Vth4となった時刻Tc4において、ゲートドライバー591は、トランジスターQ6を導通に制御するゲート信号Lgs3と、トランジスターQ5を非導通に制御するゲート信号Hgs3とを出力し、その後、トランジスターQ6を非導通に制御するゲート信号Lgs3と、トランジスターQ5を導通に制御するゲート信号Hgs3とを出力し、その後、トランジスターQ6を導通に制御するゲート信号Lgs3と、トランジスターQ5を非導通に制御するゲート信号Hgs3とを出力する。なお、時刻t50~時刻t60の期間の内、基駆動信号aAの電圧値が閾値電圧Vth4となった時刻Tc4において、基準レベル切替回路561は、継続してLレベルのレベル切替信号Ls1をゲートドライバー571に出力している。
そして、時刻t50~時刻t60の期間の内、基駆動信号aAの電圧値が閾値電圧Vth1,Vth4よりも低い時刻tc4~時刻t60の期間において、基準レベル切替回路561は、Lレベルのレベル切替信号Ls1をゲートドライバー571に出力する。これにより、ゲートドライバー571は、Lレベルのゲート信号Hgs2をトランジスターQ3に出力するとともに、Hレベルのゲート信号Lgs2をトランジスターQ4に出力する。また、基準レベル切替回路562は、Lレベルのレベル切替信号Ls2をゲートドライバー591に出力する。これにより、ゲートドライバー591は、Lレベルのゲート信号Hgs3をトランジスターQ5に出力するとともに、Hレベルのゲート信号Lgs3をトランジスターQ6に出力する。これにより、トランジスターQ3は非導通に制御され、トランジスターQ4は導通に制御され、トランジスターQ5は非導通に制御され、トランジスターQ6は導通に制御される。
したがって、時刻tc4~時刻t60の期間において、レベルシフト増幅変調信号出力回路590の中点CP3には、デジタル増幅回路550の中点CP1に出力された増幅変調信号AMs1の基準電位と同等のレベルシフト増幅変調信号AMs3が出力され、レベルシフト増幅変調信号出力回路570の中点CP2には、レベルシフト増幅変調信号AMs3と同等のレベルシフト増幅変調信号AMs2が出力される。すなわち、レベルシフト回路560は、増幅変調信号AMs1と同等のレベルシフト増幅変調信号AMs2を中点CP2から出力する。
以上のように構成された第2実施形態における駆動信号出力回路50では、レベルシフト増幅変調信号出力回路590が、デジタル増幅回路550の中点CP1に出力された増幅変調信号AMs1の基準電位をグラウンド電位GNDと電圧VMVの電位との間で切り替え、レベルシフト増幅変調信号AMs3として出力し、レベルシフト増幅変調信号出力回路570は、レベルシフト増幅変調信号AMs3の基準電位を、さらに電圧VMVの電位だけシフトするか否かを切り替え、レベルシフト増幅変調信号AMs2として出力する。すなわち、レベルシフト回路560は、デジタル増幅回路550の中点CP1に出力された増幅変調信号AMs1の基準電位を、グラウンド電位GNDと、電圧VMVと、2倍の電圧VMVとの間でシフトする。
そして、レベルシフト増幅変調信号出力回路590が、グラウンド電位GNDを基準電位とする増幅変調信号AMs1をレベルシフト増幅変調信号AMs3として出力する場合から、電圧VMVを基準電位とする増幅変調信号AMs1をレベルシフト増幅変調信号AMs3として出力する場合に遷移する際に、ゲートドライバー591は、トランジスターQ6を非導通に制御するゲート信号Lgs3と、トランジスターQ5を導通に制御するゲート信号Hgs3とを出力し、その後、トランジスターQ6を導通に制御するゲート信号Lgs3と、トランジスターQ5を非導通に制御するゲート信号Hgs3とを出力し、その後、トランジスターQ6を非導通に制御するゲート信号Lgs3と、トランジスターQ5を導通に制御するゲート信号Hgs2とを出力する。
また、レベルシフト増幅変調信号出力回路590が、電圧VMVを基準電位とする増幅変調信号AMs1をレベルシフト増幅変調信号AMs3として出力する場合から、グラウンド電位GNDを基準電位とする増幅変調信号AMs1をレベルシフト増幅変調信号AMs3として出力する場合に遷移する際に、ゲートドライバー591は、トランジスターQ6を導通に制御するゲート信号Lgs3と、トランジスターQ5を非導通に制御するゲート信号Hgs3とを出力し、その後、トランジスターQ6を非導通に制御するゲート信号Lgs3と、トランジスターQ5を導通に制御するゲート信号Hgs3とを出力し、
その後、トランジスターQ6を導通に制御するゲート信号Lgs3と、トランジスターQ5を非導通に制御するゲート信号Hgs2とを出力する。
これにより、レベルシフト増幅変調信号出力回路590が、電圧VMVを基準電位とする増幅変調信号AMs1をレベルシフト増幅変調信号AMs3として出力するのか、グラウンド電位GNDを基準電位とする増幅変調信号AMs1をレベルシフト増幅変調信号AMs3として出力するのかを切り替える際に、中点CP3にカウンターパルスが発生し、その結果、レベルシフト増幅変調信号AMs3に生じる突発的なパルスを相殺することが可能となり、駆動信号COMの波形精度を向上することができる。
同様に、レベルシフト増幅変調信号出力回路570が、レベルシフト増幅変調信号AMs3をレベルシフト増幅変調信号AMs2として出力する場合から、レベルシフト増幅変調信号AMs3の基準電位を電圧VMVだけシフトした信号をレベルシフト増幅変調信号AMs2として出力する場合に遷移する際に、ゲートドライバー571は、トランジスターQ4を非導通に制御するゲート信号Lgs2と、トランジスターQ3を導通に制御するゲート信号Hgs2とを出力し、その後、トランジスターQ4を導通に制御するゲート信号Lgs2と、トランジスターQ3を非導通に制御するゲート信号Hgs2とを出力し、その後、トランジスターQ4を非導通に制御するゲート信号Lgs2と、トランジスターQ3を導通に制御するゲート信号Hgs2とを出力する。
また、レベルシフト増幅変調信号出力回路570が、レベルシフト増幅変調信号AMs3をレベルシフト増幅変調信号AMs2として出力する場合から、レベルシフト増幅変調信号AMs3の基準電位を電圧VMVだけシフトした信号をレベルシフト増幅変調信号AMs2として出力する場合に遷移する際に、ゲートドライバー571は、トランジスターQ4を導通に制御するゲート信号Lgs2と、トランジスターQ3を非導通に制御するゲート信号Hgs2とを出力し、その後、トランジスターQ4を非導通に制御するゲート信号Lgs2と、トランジスターQ3を導通に制御するゲート信号Hgs2とを出力し、その後、トランジスターQ4を導通に制御するゲート信号Lgs2と、トランジスターQ3を非導通に制御するゲート信号Hgs2とを出力する。
これにより、レベルシフト増幅変調信号出力回路570が、レベルシフト増幅変調信号AMs3をレベルシフト増幅変調信号AMs2として出力するのか、レベルシフト増幅変調信号AMs3の基準電位を電圧VMVだけシフトした信号をレベルシフト増幅変調信号AMs3として出力するのかを切り替える際に、中点CP2にカウンターパルスが発生し、その結果、レベルシフト増幅変調信号AMs2に生じる突発的なパルスを相殺することが可能となり、駆動信号COMの波形精度を向上することができる。
以上のように構成された第2実施形態の液体吐出装置1では、増幅変調信号AMs1の基準電位をシフトする複数のレベルシフト増幅変調信号出力回路を備える場合であっても、増幅変調信号AMs1の基準電位をシフトする際に、カウンターパルスを発生させることができ、その結果、駆動信号出力回路50が出力する駆動信号COMの波形精度を向上することができる。
ここで、ゲートドライバー591が第3ゲートドライバーの一例であり、ゲートドライバー591が出力するゲート信号Lgs3が第5ゲート信号、ゲートドライバー591が出力するゲート信号Hgs3が第6ゲート信号の一例であり、ゲート信号Lgs3で駆動するトランジスターQ6が第5トランジスター、ゲート信号Hgs3で駆動するトランジスターQ5が第6トランジスターの一例である。また、コンデンサーC8が第2容量素子の一例である。そして、レベルシフト増幅変調信号出力回路590に供給される電圧VMVが第2電源電圧の一例である。
また、レベルシフト回路560が、増幅変調信号AMs1の基準電位をグラウンド電位とするレベルシフト増幅変調信号AMs2を出力するモードが第2実施形態における第1モードの一例であり、増幅変調信号AMs1の基準電位を電圧VMVの電位とするレベルシフト増幅変調信号AMs2を出力するモードが第2実施形態における第3モードの一例であり、増幅変調信号AMs1の基準電位を2倍の電圧VMVとするレベルシフト増幅変調信号AMs2を出力するモードが第2実施形態における第2モードの一例である。そして、増幅変調信号AMs1の基準電位としてのグラウンド電位GNDが第2実施形態における第1電位の一例であり、増幅変調信号AMs1の基準電位としての電圧VMVの電位が第2実施形態における第3電位の一例であり、増幅変調信号AMs1の基準電位としての2倍の電圧VMVの電位が第2実施形態における第2電位の一例である。
以上、実施形態について説明したが、本発明はこれらの実施形態に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の態様で実施することが可能である。例えば、上記の実施形態を適宜組み合わせることも可能である。
本発明は、実施形態で説明した構成と実質的に同一の構成(例えば、機能、方法及び結果が同一の構成、あるいは目的及び効果が同一の構成)を含む。また、本発明は、実施形態で説明した構成の本質的でない部分を置き換えた構成を含む。また、本発明は、実施形態で説明した構成と同一の作用効果を奏する構成又は同一の目的を達成することができる構成を含む。また、本発明は、実施形態で説明した構成に公知技術を付加した構成を含む。
上述した実施形態から以下の内容が導き出される。
駆動回路の一態様は、
駆動部を駆動する駆動信号を出力する駆動回路であって、
前記駆動信号の基となる基駆動信号を変調し、変調信号を出力する変調回路と、
前記変調信号を増幅した増幅変調信号を第1出力点から出力する増幅回路と、
前記増幅変調信号の電位をシフトしたレベルシフト増幅変調信号を第2出力点から出力するレベルシフト回路と、
前記レベルシフト増幅変調信号を復調し、前記駆動信号を出力する復調回路と、
を備え、
前記増幅回路は、前記変調信号に基づいて第1ゲート信号と第2ゲート信号とを出力する第1ゲートドライバーと、一端が前記第1出力点と電気的に接続し、前記第1ゲート信号に基づいて動作する第1トランジスターと、一端が前記第1出力点と電気的に接続し、前記第2ゲート信号に基づいて動作する第2トランジスターと、を有し、
前記レベルシフト回路は、前記基駆動信号に基づいて第3ゲート信号と第4ゲート信号とを出力する第2ゲートドライバーと、一端が前記第2出力点と電気的に接続し、他端に前記増幅変調信号に基づく信号が供給され、前記第3ゲート信号に基づいて動作する第3トランジスターと、一端が前記第2出力点と電気的に接続し、他端に第1電源電圧が供給され、前記第4ゲート信号に基づいて動作する第4トランジスターと、一端に前記増幅変調信号に基づく信号が供給され、他端が前記第4トランジスターの他端と電気的に接続している第1容量素子と、を有し、
前記レベルシフト回路は、前記増幅変調信号の基準電位を第1電位とする第1モードと、前記増幅変調信号の基準電位を前記第1電位よりも高電位の第2電位とする第2モードとを有し、
前記レベルシフト回路が前記第1モードから前記第2モードとなる場合において、
前記第2ゲートドライバーは、前記第3トランジスターを非導通に制御する前記第3ゲート信号と、前記第4トランジスターを導通に制御する前記第4ゲート信号とを出力し、その後、前記第3トランジスターを導通に制御する前記第3ゲート信号と、前記第4トランジスターを非導通に制御する前記第4ゲート信号とを出力し、その後、前記第3トランジスターを非導通に制御する前記第3ゲート信号と、前記第4トランジスターを導通に制御する前記第4ゲート信号とを出力する。
この駆動回路によれば、レベルシフト回路が第1モードから第2モードとなる場合において、第2ゲートドライバーが、第3トランジスターを非導通に制御する第3ゲート信号と第4トランジスターを導通に制御する第4ゲート信号とを出力し、その後、第3トランジスターを導通に制御する第3ゲート信号と第4トランジスターを非導通に制御する第4ゲート信号とを出力し、その後、第3トランジスターを非導通に制御する第3ゲート信号と第4トランジスターを導通に制御する第4ゲート信号とを出力することで、レベルシフト回路が第1モードから第2モードとなる場合に生じるパルスに対するカウンターパルスを生じさせることが可能となる。これにより、駆動信号の波形精度が向上する。
前記駆動回路の一態様において、
前記レベルシフト回路が前記第2モードから前記第1モードとなる場合において、
前記第2ゲートドライバーは、前記第3トランジスターを導通に制御する前記第3ゲート信号と、前記第4トランジスターを非導通に制御する前記第4ゲート信号とを出力し、その後、前記第3トランジスターを非導通に制御する前記第3ゲート信号と、前記第4トランジスターを導通に制御する前記第4ゲート信号とを出力し、その後、前記第3トランジスターを導通に制御する前記第3ゲート信号と、前記第4トランジスターを非導通に制御する前記第4ゲート信号とを出力してもよい。
この駆動回路によれば、レベルシフト回路が第2モードから第1モードとなる場合において、第2ゲートドライバーが、第3トランジスターを導通に制御する第3ゲート信号と第4トランジスターを非導通に制御する第4ゲート信号とを出力し、その後、第3トランジスターを非導通に制御する第3ゲート信号と第4トランジスターを導通に制御する第4ゲート信号とを出力し、その後、第3トランジスターを導通に制御する第3ゲート信号と第4トランジスターを非導通に制御する前記第4ゲート信号とを出力することで、レベルシフト回路が第2モードから第1モードとなる場合に生じるパルスに対するカウンターパルスを生じさせることが可能となる。これにより、駆動信号の波形精度が向上する。
前記駆動回路の一態様において、
前記第1モードにおいて、前記第2ゲートドライバーは、前記第3トランジスターを導通に制御する前記第3ゲート信号と、前記第4トランジスターを非導通に制御する前記第4ゲート信号とを出力し、
前記第2モードにおいて、前記第2ゲートドライバーは、前記第3トランジスターを非導通に制御する前記第3ゲート信号と、前記第4トランジスターを導通に制御する前記第4ゲート信号とを出力してもよい。
この駆動回路によれば、レベルシフト回路が有する第3トランジスター及び第4トランジスターのスイッチング回数を少なくすることができ、その結果、第3トランジスター及び第4トランジスターに生じるスイッチング損失を低減することができる。よって、駆動回路の消費電力を低減することができる。
前記駆動回路の一態様において、
前記レベルシフト回路は、前記基駆動信号に基づいて第5ゲート信号と第6ゲート信号とを出力する第3ゲートドライバーと、一端が第3出力点と電気的に接続し、他端に前記増幅変調信号に基づく信号が供給され、前記第5ゲート信号に基づいて動作する第5トランジスターと、一端が前記第3出力点と電気的に接続し、他端に第2電源電圧が供給され、前記第6ゲート信号に基づいて動作する第6トランジスターと、一端に前記増幅変調信号に基づく信号が供給され、他端が前記第6トランジスターの他端と電気的に接続している第2容量素子と、を有し、
前記第3出力点は、前記第3トランジスターの他端、及び前記第1容量素子の一端と電気的に接続されていてもよい。
この駆動回路によれば、レベルシフト回路が複数段で構成されている場合であっても、レベルシフト回路のモードが遷移する場合に生じるパルスに対するカウンターパルスを生じさせることが可能となり、駆動信号の波形精度が向上する。
前記駆動回路の一態様において、
前記レベルシフト回路は、前記増幅変調信号の基準電位を前記第1電位と前記第2電位との間の第3電位とする第3モードを有し、
前記レベルシフト回路が前記第1モードから前記第3モードとなる場合において、
前記第3ゲートドライバーは、前記第5トランジスターを導通に制御する前記第5ゲート信号と、前記第6トランジスターを非導通に制御する前記第6ゲート信号とを出力し、その後、前記第5トランジスターを非導通に制御する前記第5ゲート信号と、前記第6トランジスターを導通に制御する前記第6ゲート信号とを出力し、その後、前記第5トランジスターを導通に制御する前記第5ゲート信号と、前記第6トランジスターを非導通に制御する前記第6ゲート信号とを出力してもよい。
この駆動回路によれば、レベルシフト回路が複数段で構成されている場合であっても、レベルシフト回路のモードが遷移する場合に生じるパルスに対するカウンターパルスを生じさせることが可能となり、駆動信号の波形精度が向上する。
前記駆動回路の一態様において、
前記レベルシフト回路が前記第3モードから前記第1モードとなる場合において、
前記第3ゲートドライバーは、前記第5トランジスターを導通に制御する前記第5ゲート信号と、前記第6トランジスターを非導通に制御する前記第6ゲート信号とを出力し、その後、前記第5トランジスターを非導通に制御する前記第5ゲート信号と、前記第6トランジスターを導通に制御する前記第6ゲート信号とを出力し、その後、前記第5トランジスターを導通に制御する前記第5ゲート信号と、前記第6トランジスターを非導通に制御する前記第6ゲート信号とを出力してもよい。
この駆動回路によれば、レベルシフト回路が有する第5トランジスター及び第6トランジスターのスイッチング回数を少なくすることができ、その結果、第5トランジスター及び第6トランジスターに生じるスイッチング損失を低減することができる。よって、駆動回路の消費電力を低減することができる。
液体吐出装置の一態様は、
液体を吐出する吐出部と、
前記吐出部を駆動する駆動信号を出力する駆動回路と、
を備え、
前記駆動回路は、
前記駆動信号の基となる基駆動信号を変調し、変調信号を出力する変調回路と、
前記変調信号を増幅した増幅変調信号を第1出力点から出力する増幅回路と、
前記増幅変調信号の電位をシフトしたレベルシフト増幅変調信号を第2出力点から出力するレベルシフト回路と、
前記レベルシフト増幅変調信号を復調し、前記駆動信号を出力する復調回路と、
を備え、
前記増幅回路は、前記変調信号に基づいて第1ゲート信号と第2ゲート信号とを出力する第1ゲートドライバーと、一端が前記第1出力点と電気的に接続し、前記第1ゲート信号に基づいて動作する第1トランジスターと、一端が前記第1出力点と電気的に接続し、前記第2ゲート信号に基づいて動作する第2トランジスターと、を有し、
前記レベルシフト回路は、前記基駆動信号に基づいて第3ゲート信号と第4ゲート信号とを出力する第2ゲートドライバーと、一端が前記第2出力点と電気的に接続し、他端に前記増幅変調信号に基づく信号が供給され、前記第3ゲート信号に基づいて動作する第3トランジスターと、一端が前記第2出力点と電気的に接続し、他端に第1電源電圧が供給され、前記第4ゲート信号に基づいて動作する第4トランジスターと、一端に前記増幅変調信号に基づく信号が供給され、他端が前記第4トランジスターの他端と電気的に接続している第1容量素子と、を有し、
前記レベルシフト回路は、前記増幅変調信号の基準電位を第1電位とする第1モードと、前記増幅変調信号の基準電位を前記第1電位よりも高電位の第2電位とする第2モードとを有し、
前記レベルシフト回路が前記第1モードから前記第2モードとなる場合において、
前記第2ゲートドライバーは、前記第3トランジスターを非導通に制御する前記第3ゲート信号と、前記第4トランジスターを導通に制御する前記第4ゲート信号とを出力し、その後、前記第3トランジスターを導通に制御する前記第3ゲート信号と、前記第4トランジスターを非導通に制御する前記第4ゲート信号とを出力し、その後、前記第3トランジスターを非導通に制御する前記第3ゲート信号と、前記第4トランジスターを導通に制御する前記第4ゲート信号とを出力する。
この液体吐出装置によれば、レベルシフト回路が第1モードから第2モードとなる場合において、第2ゲートドライバーが、第3トランジスターを非導通に制御する第3ゲート信号と第4トランジスターを導通に制御する第4ゲート信号とを出力し、その後、第3トランジスターを導通に制御する第3ゲート信号と第4トランジスターを非導通に制御する第4ゲート信号とを出力し、その後、第3トランジスターを非導通に制御する第3ゲート信号と第4トランジスターを導通に制御する第4ゲート信号とを出力することで、レベルシフト回路が第1モードから第2モードとなる場合に生じるパルスに対するカウンターパルスを生じさせることが可能となる。これにより、駆動信号の波形精度が向上する。
1…液体吐出装置、2…移動体、3…移動ユニット、4…搬送ユニット、10…制御ユニット、20…ヘッドユニット、21…吐出ヘッド、24…キャリッジ、31…キャリッジモーター、32…キャリッジガイド軸、33…タイミングベルト、40…プラテン、41…搬送モーター、42…搬送ローラー、50…駆動信号出力回路、60…圧電素子、70…電源回路、100…制御部、190…フレキシブルケーブル、210…選択制御部、230…選択部、510…基駆動信号出力回路、511…加算器、520…固定出力切替回路、521…切替回路、522…固定パルス出力回路、530…パルス変調回路、531…切替スイッチ、540…帰還回路、550…デジタル増幅回路、551…ゲートドライバー、552,553…ゲートドライブ回路、554…インバーター回路、560…レベルシフト回路、561,562…基準レベル切替回路、570…レベルシフト増幅変調信号出力回路、571…ゲートドライバー、572,573…ゲートドライブ回路、574…インバーター回路、580…復調回路、590…レベルシフト増幅変調信号出力回路、591…ゲートドライバー、600…吐出部、601…圧電体、611,612…電極、621…振動板、631…キャビティー、632…ノズルプレート、641…リザーバー、651…ノズル、661…供給口、C1,C2,C3,C4,C5,C6,C7,C8…コンデンサー、CP1,CP2,CP3…中点、D1,D2,D3,D4,D5,D6,D7…ダイオード、L…ノズル列、L1…インダクター、P…媒体、Q1,Q2,Q3,Q4,Q5,Q6…トランジスター

Claims (7)

  1. 駆動部を駆動する駆動信号を出力する駆動回路であって、
    前記駆動信号の基となる基駆動信号を変調し、変調信号を出力する変調回路と、
    前記変調信号を増幅した増幅変調信号を第1出力点から出力する増幅回路と、
    前記増幅変調信号の電位をシフトしたレベルシフト増幅変調信号を第2出力点から出力
    するレベルシフト回路と、
    前記レベルシフト増幅変調信号を復調し、前記駆動信号を出力する復調回路と、
    を備え、
    前記増幅回路は、前記変調信号に基づいて第1ゲート信号と第2ゲート信号とを出力す
    る第1ゲートドライバーと、一端が前記第1出力点と電気的に接続し、前記第1ゲート信
    号に基づいて動作する第1トランジスターと、一端が前記第1出力点と電気的に接続し、
    前記第2ゲート信号に基づいて動作する第2トランジスターと、を有し、
    前記レベルシフト回路は、前記基駆動信号に基づいて第3ゲート信号と第4ゲート信号
    とを出力する第2ゲートドライバーと、一端が前記第2出力点と電気的に接続し、他端に
    前記増幅変調信号に基づく信号が供給され、前記第3ゲート信号に基づいて動作する第3
    トランジスターと、一端が前記第2出力点と電気的に接続し、他端に第1電源電圧が供給
    され、前記第4ゲート信号に基づいて動作する第4トランジスターと、一端に前記増幅変
    調信号に基づく信号が供給され、他端が前記第4トランジスターの他端と電気的に接続し
    ている第1容量素子と、を有し、
    前記レベルシフト回路は、前記増幅変調信号の基準電位を第1電位とする第1モードと
    、前記増幅変調信号の基準電位を前記第1電位よりも高電位の第2電位とする第2モード
    とを有し、
    前記レベルシフト回路が前記第1モードから前記第2モードに遷移する際に
    前記第2ゲートドライバーは、前記第3トランジスターを非導通に制御する前記第3ゲ
    ート信号と、前記第4トランジスターを導通に制御する前記第4ゲート信号とを出力し、
    その後、前記第3トランジスターを導通に制御する前記第3ゲート信号と、前記第4トラ
    ンジスターを非導通に制御する前記第4ゲート信号とを出力し、その後、前記第3トラン
    ジスターを非導通に制御する前記第3ゲート信号と、前記第4トランジスターを導通に制
    御する前記第4ゲート信号とを出力する、
    ことを特徴とする駆動回路。
  2. 前記レベルシフト回路が前記第2モードから前記第1モードに遷移する際に
    前記第2ゲートドライバーは、前記第3トランジスターを導通に制御する前記第3ゲー
    ト信号と、前記第4トランジスターを非導通に制御する前記第4ゲート信号とを出力し、
    その後、前記第3トランジスターを非導通に制御する前記第3ゲート信号と、前記第4ト
    ランジスターを導通に制御する前記第4ゲート信号とを出力し、その後、前記第3トラン
    ジスターを導通に制御する前記第3ゲート信号と、前記第4トランジスターを非導通に制
    御する前記第4ゲート信号とを出力する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の駆動回路。
  3. 前記第1モードにおいて、前記第2ゲートドライバーは、前記第3トランジスターを導
    通に制御する前記第3ゲート信号と、前記第4トランジスターを非導通に制御する前記第
    4ゲート信号とを出力し、
    前記第2モードにおいて、前記第2ゲートドライバーは、前記第3トランジスターを非
    導通に制御する前記第3ゲート信号と、前記第4トランジスターを導通に制御する前記第
    4ゲート信号とを出力する、
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の駆動回路。
  4. 前記レベルシフト回路は、前記基駆動信号に基づいて第5ゲート信号と第6ゲート信号
    とを出力する第3ゲートドライバーと、一端が第3出力点と電気的に接続し、他端に前記
    増幅変調信号に基づく信号が供給され、前記第5ゲート信号に基づいて動作する第5トラ
    ンジスターと、一端が前記第3出力点と電気的に接続し、他端に第2電源電圧が供給され
    、前記第6ゲート信号に基づいて動作する第6トランジスターと、一端に前記増幅変調信
    号に基づく信号が供給され、他端が前記第6トランジスターの他端と電気的に接続してい
    る第2容量素子と、を有し、
    前記第3出力点は、前記第3トランジスターの他端、及び前記第1容量素子の一端と電
    気的に接続されている、
    ことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の駆動回路。
  5. 前記レベルシフト回路は、前記増幅変調信号の基準電位を前記第1電位と前記第2電位
    との間の第3電位とする第3モードを有し、
    前記レベルシフト回路が前記第1モードから前記第3モードに遷移する際に
    前記第3ゲートドライバーは、前記第5トランジスターを導通に制御する前記第5ゲー
    ト信号と、前記第6トランジスターを非導通に制御する前記第6ゲート信号とを出力し、
    その後、前記第5トランジスターを非導通に制御する前記第5ゲート信号と、前記第6ト
    ランジスターを導通に制御する前記第6ゲート信号とを出力し、その後、前記第5トラン
    ジスターを導通に制御する前記第5ゲート信号と、前記第6トランジスターを非導通に制
    御する前記第6ゲート信号とを出力する、
    ことを特徴とする請求項4に記載の駆動回路。
  6. 前記レベルシフト回路が前記第3モードから前記第1モードに遷移する際に
    前記第3ゲートドライバーは、前記第5トランジスターを導通に制御する前記第5ゲー
    ト信号と、前記第6トランジスターを非導通に制御する前記第6ゲート信号とを出力し、
    その後、前記第5トランジスターを非導通に制御する前記第5ゲート信号と、前記第6ト
    ランジスターを導通に制御する前記第6ゲート信号とを出力し、その後、前記第5トラン
    ジスターを導通に制御する前記第5ゲート信号と、前記第6トランジスターを非導通に制
    御する前記第6ゲート信号とを出力する、
    ことを特徴とする請求項5に記載の駆動回路。
  7. 液体を吐出する吐出部と、
    前記吐出部を駆動する駆動信号を出力する駆動回路と、
    を備え、
    前記駆動回路は、
    前記駆動信号の基となる基駆動信号を変調し、変調信号を出力する変調回路と、
    前記変調信号を増幅した増幅変調信号を第1出力点から出力する増幅回路と、
    前記増幅変調信号の電位をシフトしたレベルシフト増幅変調信号を第2出力点から出力
    するレベルシフト回路と、
    前記レベルシフト増幅変調信号を復調し、前記駆動信号を出力する復調回路と、
    を備え、
    前記増幅回路は、前記変調信号に基づいて第1ゲート信号と第2ゲート信号とを出力す
    る第1ゲートドライバーと、一端が前記第1出力点と電気的に接続し、前記第1ゲート信
    号に基づいて動作する第1トランジスターと、一端が前記第1出力点と電気的に接続し、
    前記第2ゲート信号に基づいて動作する第2トランジスターと、を有し、
    前記レベルシフト回路は、前記基駆動信号に基づいて第3ゲート信号と第4ゲート信号
    とを出力する第2ゲートドライバーと、一端が前記第2出力点と電気的に接続し、他端に
    前記増幅変調信号に基づく信号が供給され、前記第3ゲート信号に基づいて動作する第3
    トランジスターと、一端が前記第2出力点と電気的に接続し、他端に第1電源電圧が供給
    され、前記第4ゲート信号に基づいて動作する第4トランジスターと、一端に前記増幅変
    調信号に基づく信号が供給され、他端が前記第4トランジスターの他端と電気的に接続し
    ている第1容量素子と、を有し、
    前記レベルシフト回路は、前記増幅変調信号の基準電位を第1電位とする第1モードと
    、前記増幅変調信号の基準電位を前記第1電位よりも高電位の第2電位とする第2モード
    とを有し、
    前記レベルシフト回路が前記第1モードから前記第2モードに遷移する際に
    前記第2ゲートドライバーは、前記第3トランジスターを非導通に制御する前記第3ゲ
    ート信号と、前記第4トランジスターを導通に制御する前記第4ゲート信号とを出力し、
    その後、前記第3トランジスターを導通に制御する前記第3ゲート信号と、前記第4トラ
    ンジスターを非導通に制御する前記第4ゲート信号とを出力し、その後、前記第3トラン
    ジスターを非導通に制御する前記第3ゲート信号と、前記第4トランジスターを導通に制
    御する前記第4ゲート信号とを出力する、
    ことを特徴とする液体吐出装置。
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