JP7512440B2 - 画像形成装置の状態の検出方法及びシステム - Google Patents

画像形成装置の状態の検出方法及びシステム

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<関連特許出願の相互参照>
本願は、2020年5月25日に出願した、出願番号が202010448695.5であり、2020年5月25日に出願した、出願番号が202010448693.6であり、2020年6月29日に出願した、出願番号が202010604518.1であり、2020年6月29日に出願した、出願番号が202010604531.7であり、2020年7月2日に出願した、出願番号が202010626175.9である中国特許出願の優先権を主張し、それらの全ての内容が参照により本願に援用される。
本願は、イメージング技術分野に関し、特に、画像形成装置の状態の検出方法及びシステムに関する。
イメージング技術は、生物学的検出、医療診断などの分野で広く使用される。陽電子放出コンピュータ断層撮影法を例にとると、陽電子放出コンピュータ断層撮影法(Positron Emission Computed Tomography PET)は、核医学の分野における比較的先進な臨床検査イメージング技術である。PETイメージングでは、放射性核種が標的体内に注入されるので、標的体内の特定の物質(通常、グルコース、タンパク質、核酸、脂肪酸などの生物学的生命の代謝に必要な物質)は、短い寿命を有する放射性核種(F18、炭素11等)がマークされる。人体に注入された放射性核種は、崩壊の過程で陽電子を放出し、一つの陽電子は、十分の数ミリメートルから数ミリメートル移動した後に電子と遭遇して消滅して、511keVのエネルギーを持ち、方向が相反する光子対を生成する。光子信号は、高感度カメラでキャプチャし、コンピュータによって散乱とランダムな情報の校正を行う。異なる陽電子に同じ分析処理を行った後、標的体内の放射性核種の蓄積を反映する三次元画像を得ることができる。それによって、診断の目的を達成する。PETスキャンは、感度が高く、特異度が高く、安全性が高いという特徴があるので、医療分野で広く使用される。
PET装置によって採種されるデータの正確度とPET画像の品質を向上させるためには、PET装置の状態を検出及び/又は校正する必要がある。従って、画像形成装置(PET画像形成装置など)の状態の検出方法及びシステムを提供する必要がある。
本明細書の一態様は、画像形成装置の状態の検出方法を提供する。画像形成装置の状態の検出方法は、画像形成装置の検出器の結晶の第一バックグラウンドイベントを取得するステップであって、前記第一バックグラウンドイベントが前記結晶自体の放射粒子に関連するステップと、前記第一バックグラウンドイベントに基づいて、結晶位置ルックアップテーブルを校正するステップと、前記画像形成装置のエネルギー状態を校正するステップと、前記結晶の第二バックグラウンドイベントを取得するステップであって、前記第二バックグラウンドイベントが前記結晶自体の放射粒子に関連するステップと、前記第一バックグラウンドイベント及び前記第二バックグラウンドイベントに基づいて、前記検出器の飛行時間状態を校正するステップと、を含む。
いくつかの実施形態では、前記画像形成装置の検出器の結晶の第一バックグラウンドイベントを取得するステップは、予めに設定されたエネルギーウィンドウによって、前記検出器によって受信された前記結晶自体の放射粒子の第一バックグラウンドイベントを取得することを含み、前記第一バックグラウンドイベントに基づいて、結晶位置ルックアップテーブルを校正するステップは、前記第一バックグラウンドイベントに基づいて、単一イベント画像を決定して、前記単一イベント画像によって、前記結晶位置ルックアップテーブルを校正することを含む。
いくつかの実施形態では、前記画像形成装置のエネルギー状態を校正するステップは、前記第一バックグラウンドイベントに基づいて、前記画像形成装置のエネルギー状態を校正することを含む。
いくつかの実施形態では、前記画像形成装置のエネルギー状態を校正するステップは、前記結晶の第三バックグラウンドイベントを取得し、前記第三バックグラウンドイベントが前記結晶自体の放射粒子に関連して、前記第三バックグラウンドイベントが前記検出器によって受信された前記結晶自体の放射粒子のバックグラウンド単一イベント又はバックグラウンドコンプライアンスイベントを含み、前記第三バックグラウンドイベントに基づいて、前記画像形成装置のエネルギー状態を校正することを含む。
いくつかの実施形態では、前記画像形成装置のエネルギー状態を校正するステップは、前記第一バックグラウンドイベント又は前記第三バックグラウンドイベントのエネルギー情報に基づいて、エネルギースペクトルを生成して、前記エネルギースペクトルのピーク位置を決定して、前記エネルギースペクトルのピーク位置、及び前記ピーク位置に対応する校正されたピーク位置によって、前記画像形成装置のエネルギー校正状態を決定して、前記エネルギー校正状態によって、前記画像形成装置のエネルギー状態を校正することを含む。
いくつかの実施形態では、前記画像形成装置のエネルギー状態を校正するステップは、前記第一バックグラウンドイベント又は前記第三バックグラウンドイベントに基づいて、前記結晶の核種崩壊に関連する少なくとも二つのエネルギーピーク値、及び少なくとも二つの前記エネルギーピーク値に対応するADC値を決定して、少なくとも二つの前記エネルギーピーク値、及び少なくとも二つの前記エネルギーピーク値に対応するADC値によって、前記画像形成装置のエネルギースケール曲線を決定することを含む。
いくつかの実施形態では、前記第一バックグラウンドイベント及び前記第二バックグラウンドイベントに基づいて、前記検出器の飛行時間状態を校正するステップは、前記第一バックグラウンドイベント及び前記第二バックグラウンドイベントに基づいて、測定飛行時間を決定して、前記測定飛行時間が反映される画像形成装置の飛行時間状態によって、前記検出器の飛行時間を校正することを含む。
いくつかの実施形態では、前記方法は、さらに前記第一バックグラウンドイベント及び前記第二バックグラウンドイベントに基づいて、イベント時間スペクトルを生成して、前記イベント時間スペクトルによって、TDC値と時間との対応関係を決定して、前記対応関係によって、前記画像形成装置のTDCスケール曲線を決定することを含む。
いくつかの実施形態では、前記方法は、さらに前記結晶の第四バックグラウンドイベントを取得し、前記第四バックグラウンドイベントが前記結晶自体の放射粒子に関連して、前記第四バックグラウンドイベントに基づいて、イベント時間スペクトルを生成して、前記イベント時間スペクトルによって、TDC値と時間との対応関係を決定して、前記対応関係によって、前記画像形成装置のTDCスケール曲線を決定することを含む。
いくつかの実施形態では、前記方法は、さらに前記第一バックグラウンドイベント及び前記第二バックグラウンドイベントによって、測定飛行時間及び理論飛行時間を決定して、前記測定飛行時間及び前記理論飛行時間によって、前記検出器の検出器モジュールの時間同期を実行することを含む。
本明細書の一態様は、結晶位置ルックアップテーブルの校正方法を提供する。結晶位置ルックアップテーブルの校正方法は、画像形成装置の検出器の結晶のバックグラウンドイベントを取得するステップであって、前記バックグラウンドイベントが前記結晶自体の放射粒子に関連するステップと、前記バックグラウンドイベントによって、単一イベント画像を決定するステップと、前記単一イベント画像によって、前記画像形成装置の結晶位置ルックアップテーブルを校正するステップと、を含む。
いくつかの実施形態では、画像形成装置の検出器の結晶のバックグラウンドイベントを取得するステップは、前記画像形成装置の検出器のエネルギーウィンドウを決定して、前記エネルギーウィンドウによって、前記検出器によって受信された前記結晶自体の放射粒子のバックグラウンドイベントを取得することを含む。
いくつかの実施形態では、前記エネルギーウィンドウの範囲は、前記画像形成装置の臨床エネルギーウィンドウの閾値範囲にある。
いくつかの実施形態では、前記バックグラウンドイベントによって、単一イベント画像を決定するステップは、前記バックグラウンドイベントによって、単一特徴的なエネルギーピークイベントを決定して、前記単一特徴的なエネルギーピークイベントによって、前記単一イベント画像を生成することを含む。
いくつかの実施形態では、前記単一特徴的なエネルギーピークイベントが前記検出器によって受信された597keVの光子のイベントを含む。
いくつかの実施形態では、前記単一イベント画像によって、前記画像形成装置の結晶位置ルックアップテーブルを校正するステップは、前記単一イベント画像によって、前記結晶位置ルックアップテーブルにおける前記結晶の位置ラベルが前記単一イベント画像での対応するピクセル分布を得り、前記結晶の位置ラベルが前記単一イベント画像での対応するピクセル分布によって、前記結晶位置ルックアップテーブルを校正することを含む。
いくつかの実施形態では、前記方法は、さらに前記バックグラウンドイベントに基づいて、前記画像形成装置の結晶位置ルックアップテーブルがシフトされるかどうかを決定することを含む。
本明細書の一態様は、エネルギー校正状態の検出方法を提供する。エネルギー校正状態の検出方法は、画像形成装置の検出器の結晶のバックグラウンドイベントを取得するステップであって、前記バックグラウンドイベントが前記結晶自体の放射粒子に関連するステップと、前記バックグラウンドイベントのエネルギー情報に基づいて、エネルギースペクトルを生成するステップと、前記エネルギースペクトルのピーク位置を決定するステップと、前記エネルギースペクトルのピーク位置、及び前記エネルギースペクトルのピーク位置が対応する校正されたピーク位置によって、エネルギー校正状態を決定するステップと、を含む。
いくつかの実施形態では、前記画像形成装置の検出器の結晶のバックグラウンドイベントを取得するステップは、前記検出器のイベント採集モードを決定して、前記イベント採集モードによって、前記検出器によって受信された前記検出器の結晶自体の放射粒子のバックグラウンドイベントを取得することを含む。
いくつかの実施形態では、前記イベント採集モードは、単一イベントモードを含み、前記バックグラウンドイベントのエネルギー情報に基づいて、エネルギースペクトルを生成するステップは、前記検出器が単一イベントモードのもとで、受信された前記バックグラウンドイベントのエネルギー情報に基づいて、前記エネルギースペクトルを生成して、前記エネルギースペクトルは、全エネルギーピーク値又は単一エネルギーピーク値のうちの少なくとも一種を含むことを、含む。
いくつかの実施形態では、前記イベント採集モードは、コンプライアンスイベントモードを含み、イベントモードによって、前記検出器によって受信された前記検出器の結晶自体の放射粒子のバックグラウンドイベントを取得するステップは、予めに設定されたタイムウィンドウ及び/又は予めに設定されたエネルギーウィンドウによって、前記検出器が前記コンプライアンスイベントモードのもとで、受信された前記検出器の結晶自体の放射粒子のバックグラウンドイベントを取得することを含む。
いくつかの実施形態では、前記バックグラウンドイベントのエネルギー情報に基づいて、エネルギースペクトルを生成するステップは、前記バックグラウンドイベントの粒子の到着時間に基づいて、粒子エネルギー情報を選別して、選別された粒子エネルギー情報によって、エネルギースペクトルを生成し、前記エネルギースペクトルは、単一エネルギーピーク値を含むこと、を含む。
いくつかの実施形態では、予めに設定された前記タイムウィンドウの範囲が、前記画像形成装置の臨床タイムウィンドウの閾値より小さくない。
いくつかの実施形態では、前記エネルギースペクトルのピーク位置、及び前記エネルギースペクトルのピーク位置が対応する校正されたピーク位置によって、エネルギー校正状態を決定するステップは、前記エネルギースペクトルのピーク位置と校正されたピーク位置との比率を決定して、前記比率によって、前記画像形成装置のエネルギー校正状態が異常であるかどうかを決定することを含む。
いくつかの実施形態では、前記エネルギースペクトルのピーク位置は、全エネルギーピークのピーク位置又は単一エネルギーピーク位置のうちの少なくとも一種を含みむ。
いくつかの実施形態では、前記校正されたピーク位置は、511keV光子のエネルギースペクトルのピーク位置に対応する。
本明細書の一態様は、エネルギースケール曲線の決定方法を提供する。エネルギースケール曲線の決定方法は、画像形成装置の検出器の結晶のバックグラウンドイベントを取得するステップであって、前記バックグラウンドイベントが前記結晶自体の放射粒子に関連するステップと、前記バックグラウンドイベントに基づいて、前記結晶の核種崩壊に関連する少なくとも二つのエネルギーピーク値、及び少なくとも二つのエネルギーピーク値が対応するADC値を決定するステップと、少なくとも二つのエネルギーピーク値及び少なくとも二つのエネルギーピーク値が対応するADC値によって、エネルギースケール曲線を決定するステップと、を含む。
いくつかの実施形態では、前記バックグラウンドイベントに基づいて、前記結晶の核種崩壊に関連する少なくとも二つのエネルギーピーク値、及び少なくとも二つのエネルギーピーク値が対応するADC値を決定するステップは、前記バックグラウンドイベントによって、前記結晶の核種の崩壊の特徴的なエネルギーピーク値を決定して、前記核種の崩壊の特徴的なエネルギーピーク値をアナログデジタル変換し、崩壊の特徴的なエネルギーピーク値が対応するADC値を得って、崩壊の特徴的なエネルギーピーク値における少なくとも二つのエネルギーピーク値、及び少なくとも二つのエネルギーピーク値が対応するADC値を選択することを含む。
いくつかの実施形態では、少なくとも二つのエネルギーピーク値は、307keV及び597keVのエネルギーピーク値を含み、少なくとも二つのエネルギーピーク値に対応するADC値は、307keV及び597keVのエネルギーピーク値に対応するADC値を含む。
いくつかの実施形態では、少なくとも二つのエネルギーピーク値及び少なくとも二つのエネルギーピーク値が対応するADC値によって、エネルギースケール曲線を決定するステップは、少なくとも二つのエネルギーピーク値及び少なくとも二つのエネルギーピーク値が対応するADC値に対して、補間フィッティングを実行して、エネルギースケール曲線を決定することを含む。
いくつかの実施形態では、前記エネルギースケール曲線によって、前記エネルギースケール曲線の任意のエネルギーピーク値が対応するADC値を決定する。
いくつかの実施形態では、前記方法は、さらに前記エネルギースケール曲線によって、511keVのエネルギーピーク値が対応するADC値を決定する。
いくつかの実施形態では、511keVのエネルギーピーク値が対応するADC値によって、前記検出器によって受信された粒子のエネルギーを校正する。
本明細書の一態様は、時間同期方法を提供する。時間同期方法は、画像形成装置の検出器の結晶のバックグラウンドコンプライアンスイベントを取得するステップであって、バックグラウンドコンプライアンスイベントが前記結晶自体の放射粒子に関連するステップと、前記バックグラウンドコンプライアンスイベント情報によって、測定飛行時間及び理論飛行時間を決定するステップと、前記測定飛行時間及び前記理論飛行時間によって、前記検出器の時間同期を実行するステップと、を含む。
いくつかの実施形態では、前記バックグラウンドコンプライアンスイベント情報は、前記バックグラウンドコンプライアンスイベントにおける各バックグラウンドコンプライアンスイベントの中の二つの粒子が前記検出器に到着する到着時間及び対応する結晶位置を含み、前記バックグラウンドコンプライアンスイベント情報によって、測定飛行時間及び理論飛行時間を決定するステップは、各バックグラウンドコンプライアンスイベントの中の二つの粒子の前記到着時間によって、各バックグラウンドコンプライアンスイベントの測定飛行時間を決定して、及び各バックグラウンドコンプライアンスイベントの中の二つの粒子が対応する前記結晶位置によって、各バックグラウンドコンプライアンスイベントの理論飛行時間を決定することを含む。
いくつかの実施形態では、前記測定飛行時間及び前記理論飛行時間によって、前記検出器の時間同期を実行するステップは、前記測定飛行時間及び前記理論飛行時間によって、時間差を決定して、前記時間差によって、前記検出器の時間同期を実行することを含む。
いくつかの実施形態では、前記測定飛行時間及び前記理論飛行時間によって、時間差を決定するのは、前記検出器の任意の検出器モジュールのペアによって受信された複数の測定飛行時間と複数の理論飛行時間によって、複数の前記測定飛行時間と複数の前記理論飛行時間との差を決定して、複数の前記測定飛行時間と複数の前記理論飛行時間との差の平均値を時間差として決定することを含む。
いくつかの実施形態では、前記時間差によって、前記検出器の時間同期を実行するのは、前記時間差が一つのクロックサイクル以上であることに応答して、前記検出器の前記検出器モジュールの時間同期を実行することを含む。
いくつかの実施形態では、前記検出器の時間同期を実行するのは、前記検出器の任意の検出器モジュールのペアにおける一つの検出器モジュールのカウンタの値を調整し、調整されたカウンタの値を時間参考基準として決定することを含む。
いくつかの実施形態では、前記方法は、さらにカウンタが調整された任意の前記検出器モジュールのペアにおける任意の一つの検出器モジュールを基準モジュールとして決定して、前記基準モジュールに基づいて、前記検出器モジュールのペアを除く他の検出器モジュールの時間同期を実行することを含む。
本明細書の一態様は、飛行時間状態の検出方法を提供する。飛行時間状態の検出方法は、画像形成装置の検出器の結晶のバックグラウンドコンプライアンスイベントを取得するステップであって、前記バックグラウンドコンプライアンスイベントが前記結晶自体の放射粒子に関連するステップと、バックグラウンドコンプライアンスイベント情報によって、測定飛行時間及び理論飛行時間を決定するステップと、前記測定飛行時間及び前記理論飛行時間に基づいて、前記画像形成装置の飛行時間状態を決定して、前記飛行時間状態は、前記結晶がドリフトするかどうかを反映することができるステップと、を含む。
いくつかの実施形態では、前記画像形成装置の検出器の結晶のバックグラウンドコンプライアンスイベントを取得するステップは、前記画像形成装置のタイムウィンドウ及びエネルギーウィンドウを決定して、前記タイムウィンドウ及び前記エネルギーウィンドウに基づいて、前記検出器によって受信された前記結晶自体の放射粒子のバックグラウンドコンプライアンスイベント及びその関連情報を得ることを含む。
いくつかの実施形態では、前記タイムウィンドウの範囲が、前記画像形成装置の臨床タイムウィンドウの閾値より小さくなく、前記エネルギーウィンドウの範囲が、前記画像形成装置の臨床エネルギーウィンドウの閾値範囲より小さくない。
いくつかの実施形態では、前記バックグラウンドコンプライアンスイベント情報は、前記バックグラウンドコンプライアンスイベントにおける各バックグラウンドコンプライアンスイベントの中の二つの粒子が前記検出器に到着する到着時間及び対応する結晶位置を含み、前記バックグラウンドコンプライアンスイベント情報によって、測定飛行時間及び理論飛行時間を決定するステップは、各バックグラウンドコンプライアンスイベントの中の二つの粒子の前記到着時間によって、各バックグラウンドコンプライアンスイベントの測定飛行時間を決定して、及び各バックグラウンドコンプライアンスイベントの中の二つの粒子が対応する前記結晶位置によって、各バックグラウンドコンプライアンスイベントの理論飛行時間を決定することを含む。
いくつかの実施形態では、前記測定飛行時間及び前記理論飛行時間に基づいて、前記画像形成装置の飛行時間状態を決定するステップは、前記測定飛行時間と前記理論飛行時間との差が閾値を超えることに応答して、前記バックグラウンドコンプライアンスイベントに対応する結晶がドリフトと決定することを含む。
いくつかの実施形態では、前記方法は、さらに前記バックグラウンドコンプライアンスイベント情報によって、前記検出器の飛行時間を校正して、校正された飛行時間を得ることを含む。
いくつかの実施形態では、前記バックグラウンドコンプライアンスイベント情報によって、前記検出器の飛行時間を校正して、校正された飛行時間を得るのは、エネルギーと時間とのマッピング関係を取得して、前記エネルギーと時間とのマッピング関係は、粒子エネルギーと飛行時間オフセットとの間の対応関係を反映して、前記エネルギーと時間とのマッピング関係によって、前記バックグラウンドコンプライアンスイベントにおける各バックグラウンドコンプライアンスイベントの中の二つの粒子のエネルギーが対応する飛行時間オフセットを決定して、前記飛行時間オフセットによって、前記検出器の飛行時間を校正して、校正された飛行時間を得ることを含む。
本明細書の一態様は、画像形成装置の状態校正装置を提供する。画像形成装置の状態校正装置は、取得モジュール及び校正モジュールを含む。前記取得モジュールは、前記画像形成装置の検出器の結晶の第一バックグラウンドイベント及び第二バックグラウンドイベントを取得することに用いられ、前記第一バックグラウンドイベント及び前記第二バックグラウンドイベントが前記結晶自体の放射粒子に関連する。前記校正モジュールは、前記第一バックグラウンドイベントに基づいて、前記結晶位置ルックアップテーブルを校正すること、前記画像形成装置のエネルギー状態を校正することに用いられ、前記第一バックグラウンドイベント及び前記第二バックグラウンドイベントに基づいて、前記検出器の飛行時間状態を校正することに用いられる。
本明細書の一態様は、コンピュータデバイスを提供する。コンピュータデバイスは、メモリ、プロセッサ、及び、前記メモリに記憶され前記プロセッサで実行することができるコンピュータプログラムを含む。前記プロセッサが前記コンピュータプログラムを実行するときに、上記の方法を実行する。
本明細書の一態様は、コンピュータ可読記憶媒体を提供する。コンピュータ可読記憶媒体は、コンピュータプログラムが記憶される。前記コンピュータプログラムは、前記プロセッサに実行される時に、上記の方法を実行する。
本願は、例示的な実施形態によってさらに説明される。例示的な実施形態は、添付の図面によって詳細に説明される。これらの実施形態は限定的なものではない。これらの実施形態では、同じ番号は同じ構造を表示する。
本願のいくつかの実施形態による例示的な画像形成装置の状態の検出方法の適用シナリオを示す図である。 本願のいくつかの実施形態によるコンピューティング装置の例示的なハードウェア及び/又はソフトウェアの概略図である。 本願のいくつかの実施形態による画像形成装置の状態校正装置の例示的なブロック図である。 本願発明のいくつかの実施形態による画像形成装置の状態の検出方法の例示的なフローチャートである。 本願のいくつかの実施形態によるPET装置が粒子を受け取る例示的な概略図である。 本願のいくつかの実施形態による結晶位置ルックアップテーブルの校正装置の例示的なブロック図である。 本願のいくつかの実施形態による結晶位置ルックアップテーブルの校正方法の例示的なフローチャートである。 本願のいくつかの実施形態による結晶位置ルックアップテーブルの校正方法の例示的なフローチャートである。 本願のいくつかの実施形態によるエネルギー状態の検出装置の例示的なブロック図である。 本願のいくつかの実施形態によるエネルギー状態の検出方法の例示的なフローチャートである。 本願のいくつかの実施形態による単一イベントモードによって生成されるエネルギースペクトルの概略図である。 本願のいくつかの実施形態によるコンプライアンスイベントモードによって形成されたエネルギースペクトルの概略図である。 本願のいくつかの実施形態によるエネルギースケール曲線の決定装置の例示的なブロック図である。 本願のいくつかの実施形態によるエネルギースケール曲線の決定方法の例示的なフローチャートである。 本願のいくつかの実施形態による時間同期装置の例示的なブロック図である。 本願のいくつかの実施形態による時間同期方法の例示的なフローチャートである。 本願のいくつかの実施形態による検出器モジュールが光子を受け取る概略図である。 本願のいくつかの実施形態による飛行時間状態検出装置の例示的なブロック図である。 本願のいくつかの実施形態による飛行時間状態の検出方法の例示的なフローチャートである。 本願のいくつかの実施形態によるイベント時間スペクトルの例示的な概略図である。 本願のいくつかの実施形態によるTDC値と時間との間の対応関係を示す例示的な概略図である。
本願の実施形態の技術方案をより明確に説明するために、以下では、実施形態の説明に必要がある図面を簡単に紹介する。明らかに、以下の説明における添付の図面は、本願のいくつかの例又は実施形態にすぎず、当業者は、創造的な努力を払わないことを前提として、これらの図面によって、本願を他の同様のシナリオにも適用することができる。文脈から明らかでない限り、又は別段の指示がない限り、図中の同じ番号は、同じ構造又は操作を代表する。
本明細書で使用される「システム」、「装置」、「ユニット」及び/又は「モジュール」は、異なるレベルの異なるコンポーネント、部品、素子、一部又はアセンブリを区別するために使用される方法であることを理解されたい。ただし、他の言葉で同じ目的を達成できる場合は、他の言葉で上記の言葉を置き換えてもよい。
本願及び特許請求の範囲に示されるように、文脈が明らかに例外を示さない限り、「一」、「一個」、「一種」及び/又は「該」という用語は、単数を指すのではなく、複数を含んでもよい。一般的に言えば、「含む」という用語は、明確に識別されたステップ及び要素を含むことを示唆するだけであり、これらのステップ及び要素は排他的なリストを構成するものではなく、方法又は装置は、他のステップ又は要素も含む場合がある。
本願でフローチャートが使用される。フローチャートは、本願の実施形態によるシステムによって実行される動作を示す。先行又は後続の操作は、必ずしも順序で実行されるとは限らないことを理解されたい。代わりに、さまざまなステップを逆の順序で、又は同時に処理することができる。同時に、これらの手順に他の操作を追加したり、これらの手順から特定の手順を削除したりできる。
PET装置は、陽電子の消滅によって生成される一対のガンマ光子を測定することによって、イメージングを行う。いくつかの実施形態では、PET装置の状態を定期的又はリアルタイムで検出及び校正することによって、PET装置によって採集されたデータの正確度、PET画像の品質などを向上させる。いくつかの実施形態では、放射性ロッド源(バケット源)を使用して、PET装置の状態検出を実施することができる。ただし、放射線源があるもとで、状態検出を行う場合、放射線源の存在により、使用者(医療従事者など)に一定の放射線障害を引き起こし、オペレーターが放射される放射線量を増加させ、操作方法が複雑になるので、定期的に検出しか適用できない。
本明細書の実施形態から提供される画像形成装置の状態の検出方法は、画像形成装置の検出器の結晶のバックグラウンドの固有放射性現象に基づいて、画像形成装置の状態を検出して、放射性ロッド源(バケット源)はないもとで、画像形成装置の状態を検出することができる。本実施形態の画像形成装置の状態の検出方法は、検出プロセスが簡素化され、オペレーターの放射される放射線量が削減され、放射線源の購入コストが節約され、操作方法が簡単になる。さらに、本実施形態の画像形成装置の状態の検出方法は、PET装置が使われなくて遊んでいる時に状態検出を実行でき、任意の使われなくて遊んでいる時に検出を実行でき、複数の検出を繰り返し実行できるので、検出の頻度を増やし、PET装置の異常状態を発見するのに便利である。従って、本実施形態の画像形成装置の状態の検出方法の柔軟性がより高くなる。
図1は、本願のいくつかの実施形態による例示的な画像形成装置の状態の検出方法の適用シナリオを示す図である。
図1に示すように、画像形成装置の状態の検出システム100は、画像形成装置110、ネットワーク120、端末装置130、処理装置140及び記憶装置150を含む。画像形成装置の状態の検出システム100における各々の構成要素は、ネットワーク120を介して互いに接続される。例えば、画像形成装置110と端末装置130とは、ネットワーク120を介して接続又は通信される。また、例えば、画像形成装置110と記憶装置150とは、ネットワーク120を介して接続又は通信される。
画像形成装置110は、検出領域の目標対象物体を走査し、目標対象物体の走査データを取得することに用いられる。いくつかの実施形態では、目標対象物体は、生物学的物体及び/又は非生物学的物体を含む。例えば、目標対象物体は、頭、胸、腹など又はそれらの組み合わせなどの体の特定の部分を含んでもよい。また、例えば、目標対象物体は、生命を有する又は生命を有しない有機及び/又は無機物質であってもよい。
いくつかの実施形態では、画像形成装置110は、疾患診断又は研究目的のための非侵襲性生物医学画像形成装置であってもよい。例えば、画像形成装置110は、シングルモードスキャナ及び/又はマルチモーダルスキャナを含む。シングルモードスキャナは、例えば、超音波スキャナ、X線スキャナ、コンピュータ断層撮影(CT)スキャナ、磁気共鳴画像(MRI)スキャナ、超音波検査装置、陽電子放出コンピュータ断層撮影(PET)スキャナ、光干渉断層撮影(OCT)スキャナ、超音波(US)スキャナ、血管内超音波(IVUS)スキャナ、近赤外分光法(NIRS)スキャナ、遠赤外線(FIR)スキャナなど、又はそれらの任意の組み合わせを含む。マルチモーダルスキャナは、例えば、X線画像-磁気共鳴画像(X線-MRI)スキャナ、陽電子放出コンピュータ断層撮影-X線画像(PET-X線)スキャナ、単一光子放射断層撮影-磁気共鳴画像(SPECT-MRI)スキャナ、陽電子放出コンピュータ断層撮影-コンピュータ断層撮影(PET-CT)スキャナ、デジタル差分血管撮影-磁気共鳴画像(DSA-MRI)スキャナなどを含む。上記のスキャナは説明のみを目的としており、本願の範囲を限定することを意図したものではない。本明細書で使用される用語「画像化モーダル」又は「モーダル」は、目標対象物体の画像化情報を採集、生成、処理、及び/又は分析する画像化方法又は技術を広く指す。本明細書の実施形態では、画像形成装置110は、陽電子放出コンピュータ断層撮影(PET)装置であってもよい。
いくつかの実施形態では、画像形成装置110は、撮像及び/又は関連分析を実行するためのモジュール及び/又は部品を含む。いくつかの実施形態では、画像形成装置110は、補助部品及び撮像部品を含む。その中で、補助部品とは、臨床診断及び治療のニーズを満たすように設計されたさまざまな支援施設を指し、例えば、検査ベッド、診断ベッド、カテーテルベッド、撮像ベッドなど、いろいろな支持部品、吊る部品、ブレーキ部品、保持部品、グリッド、フィルタープレート、シャッター絞りなどの機械設備を含む。いくつかの実施形態では、撮像部品は、様々な形態を有する。例えば、デジタル撮像部品は、検出器、コンピュータシステム、画像処理ソフトウェアなどを含み、他の撮像部品は、蛍光スクリーン、フィルムカセット、画像増倍管、ビデオテレビなどを含む。
いくつかの実施形態では、検出器は、複数の検出器モジュールを含む。各検出器モジュールは、複数の検出器ユニットを含む。いくつかの実施形態では、各検出器モジュールは、感光性モジュール及び読み出し回路を含む。その中で、感光性モジュールは、目標対象物体に注入された放射性核種によって生成された光子信号を採集し、採集した光子信号を電気信号に変換することに用いられる。読み出し回路は、感光モジュールにおける電気信号を読み取って、画像を生成するために電気信号をデジタルデータに変換する。いくつかの実施形態では、感光性モジュールは結晶を含む。結晶(crystal)とは、多くの微視的な物質単位(原子、イオン、分子など)が一定の規則によって整然として配列された構造であり、例えば、結晶Si(シリコン)、CdTe、GaAs、HgI2、CdZnTe(CZT)などである。いくつかの実施形態では、感光性モジュールは、シンチレーション結晶で感光性基板とする。シンチレーション結晶とは、高エネルギー粒子(例えば、X線、ガンマ光子など)の衝突により、高エネルギー粒子の運動エネルギーを光エネルギーに変換し、閃光を発する結晶を指す。いくつかの実施形態では、検出器は、半導体検出器、光起電力検出器などを含むが、本明細書では、これらに限定されない。
いくつかの実施形態では、さらなる分析するために、画像形成装置110によって取得されたデータ(例えば、目標対象物体のスキャンデータ)は、処理装置140に送信されてもよい。それに加えて、又は代替として、画像形成装置110によって取得されたデータは、端末装置(例えば、端末装置130)に送信されてもよく、表示に用いられ、及び/又は記憶装置(例えば、記憶装置150)が記憶に用いられる。
ネットワーク120は、システム100の情報及び/又はデータの交換を促進する任意の適切なネットワークを含む。いくつかの実施形態では、システム100の少なくとも一つの構成要素(例えば、画像形成装置110、端末装置130、処理装置140、記憶装置150)は、ネットワーク120を介して、システムにおける少なくとも一つの他の構成要素と、情報及び/又はデータを交換することができる。例えば、処理装置140は、ネットワーク120を介して、画像形成装置110の検出器から、バックグラウンド単一イベント、バックグラウンドコンプライアンスイベントなどを取得することができる。ネットワーク120は、パブリックネットワーク(例えば、インターネット)、プライベートネットワーク(例えば、ローカルエリアネットワーク(LAN))、有線ネットワーク、無線ネットワーク(例えば、802.11ネットワーク、Wi-Fiネットワーク)、フレームリレーネットワーク、仮想プライベートネットワーク(VPN)、衛星ネットワーク、電話ネットワーク、ルータ、ハブ、スイッチ、光ファイバネットワーク、電気通信ネットワーク、イントラネット、ワイヤレスローカルエリアネットワーク(WLAN)、メトロポリタンエリアネットワーク(MAN)、公衆交換電話網(PSTN)、Bluetooth(登録商標)ネットワーク、ZigBee(登録商標)ネットワーク、近距離無線通信(NFC)ネットワークなど、又はそれらの任意の組み合わせを含む。いくつかの実施形態では、ネットワーク120は、少なくとも一つのネットワークアクセスポイントを含む。例えば、ネットワーク120は、基地局及び/又はインターネット交換ポイントなどの有線及び/又は無線ネットワークアクセスポイントを含む。システム100の少なくとも一つの構成要素は、アクセスポイントを介してネットワーク120に接続され、データ及び/又は情報を交換する。
端末装置130は、画像形成装置110、処理装置140及び/又は記憶装置150と通信し、及び/又はそれらに接続される。例えば、ユーザは、端末装置130を介して画像装置110と対話して、画像装置110の一つ又は複数の構成要素を制御するようになる。いくつかの実施形態では、端末装置130は、モバイル装置131、タブレットコンピュータ132、ラップトップコンピュータ133など、又はそれらの任意の組み合わせを含む。例えば、モバイル装置131は、モバイル制御ハンドル、携帯情報端末(PDA)、スマートフォンなど、又はそれらの任意の組み合わせを含む。
いくつかの実施形態では、端末装置130は、入力装置、出力装置などを含む。入力装置は、キーボード入力、タッチスクリーン(例えば、触覚又は触覚フィードバックを有する)入力、音声入力、視線追跡入力、ジェスチャ追跡入力、脳監視システム入力、画像入力、ビデオ入力、又は任意の他の類似の入力メカニズムを採用する。入力装置を介して受信された入力情報をさらなる処理するために、入力装置を介して受信された入力情報は、例えばバスを介して処理装置140に送信される。他のタイプの入力装置は、マウス、トラックボール、又はカーソル方向キーなどのカーソル制御装置を含む。いくつかの実施形態では、オペレーター(例えば、医療関係者)は、入力装置を介して、目標対象物体を走査する命令、画像形成装置110の状態を検出する命令などを入力する。出力装置には、ディスプレイ、スピーカ、プリンタなど、又はそれらの任意の組み合わせを含む。出力装置は、画像形成装置110によってスキャンされた目標対象物体の画像、及び/又は処理装置140によって決定された画像などを出力することに用いられる。いくつかの実施形態では、端末装置130は処理装置140の一部であってもよい。
処理装置140は、画像形成装置110、少なくとも一つの端末装置130、記憶装置150、又はシステム100の他の構成要素から取得されたデータ及び/又は情報を処理することができる。例えば、処理装置140は、画像形成装置110から第一バックグラウンドイベント、第二バックグラウンドイベント、第三バックグラウンドイベント、第四バックグラウンドイベントなどを取得し、それらを分析処理して、画像形成装置110の状態を検出するようになる。いくつかの実施形態では、処理装置140は、単一のサーバー又はサーバーのグループである。サーバーのグループは、集中型又は分散型である。いくつかの実施形態では、処理装置140は、ローカル又はリモートである。例えば、処理装置140は、ネットワーク120を介して、画像形成装置110、少なくとも一つの端末装置130及び/又は記憶装置150から、情報及び/又はデータを読み取る。別の例では、処理装置140は、画像形成装置110、少なくとも一つの端末装置130及び/又は記憶装置150に直接的に接続され、情報及び/又はデータを読み取る。いくつかの実施形態では、処理装置140は、クラウドプラットフォームで実現することができる。例えば、クラウドプラットフォームは、プライベートクラウドプラットフォーム、パブリッククラウドプラットフォーム、ハイブリッドクラウドプラットフォーム、コミュニティクラウドプラットフォーム、分散型クラウドプラットフォーム、インタークラウドプラットフォーム、マルチクラウドプラットフォームなど、又はそれらの任意の組み合わせを含む。
いくつかの実施形態では、処理装置140は、一つ又は複数のプロセッサ(例えば、シングルチッププロセッサ又はマルチチッププロセッサ)を含む。例えば、処理装置140は、中央処理装置(CPU)、特定用途向け集積回路(ASIC)、特定用途向け命令セットプロセッサ(ASIP)、画像処理装置(GPU)、物理演算ユニット(PPU)、デジタル信号処理装置(DSP)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、プログラマブルロジックデバイス(PLD)、コントローラ、マイクロコントローラユニット、縮小命令セッコンピュータ(RISC)、マイクロプロセッサなど、又はそれらの任意の組み合わせを含む。いくつかの実施形態では、処理装置140は、画像装置110又は端末装置130の一部であってもよい。例えば、処理装置140は、画像形成装置110に統合されてもよく、バックグラウンド単一イベント又はバックグラウンドコンプライアンスイベントに基づいて、画像形成装置110の状態を検出することに用いられる。
記憶装置150は、データ、命令及び/又は任意の他の情報を記憶することができる。例えば、記憶装置150は、画像形成装置110から取得されたバックグラウンドイベント及びその関連情報などを記憶することができる。いくつかの実施形態では、記憶装置150は、画像形成装置110、少なくとも一つの端末装置130及び/又は処理装置140から取得されたデータを記憶することができる。いくつかの実施形態では、記憶装置150は、処理装置140が本明細書に記載の例示的な方法を実行又は完成することに用いられるデータ及び/又は命令を、記憶することができる。いくつかの実施形態では、記憶装置150は、大容量メモリ、リムーバブルメモリ、揮発性読み書きメモリ、読み出し専用メモリ(ROM)など、又はそれらの任意の組み合わせを含む。いくつかの実施形態では、記憶装置150は、クラウドプラットフォームで実現することができる。
いくつかの実施形態では、記憶装置150は、ネットワーク120に接続されて、システム100の少なくとも一つの他の構成要素(例えば、画像形成装置110、少なくとも一つの端末装置130、処理装置140)と通信する。システム100の少なくとも一つの構成要素は、ネットワーク120を介して記憶装置150に記憶されたデータ(例えば、バックグラウンド単一イベント情報、バックグラウンドコンプライアンスイベント情報、単一イベント画像など)を読み取ることができる。いくつかの実施形態では、記憶装置150は、処理装置140の一部であってもよい。
上記の説明は、例示のみを目的として提供されており、本願の範囲を限定することを意図していないことに留意されたい。当業者は、本願の内容の指導のもとで、様々な変更及び修正を行うことができる。本明細書に記載の例示的な実施形態の特徴、構造、方法及び他の特徴をさまざまな方法で組み合わせて、追加及び/又は代替の例示的な実施形態を得ることができる。例えば、記憶装置150は、クラウドコンピューティングプラットフォーム(例えば、パブリッククラウド、プライベートクラウド、コミュニティ及びハイブリッドクラウドなど)を含むデータの記憶装置であってもよい。しかしながら、これらの変更及び修正は、本願の範囲から逸脱するものではない。
図2は、本願のいくつかの実施形態によるコンピューティング装置の例示的なハードウェア及び/又はソフトウェアの概略図である。
図2に示すように、コンピューティング装置200は、プロセッサ210、メモリ220、入力/出力インターフェース230、及び通信ポート240を含む。
プロセッサ210は、コンピューティング命令(プログラムコード)を実行し、且つ本願に記載された画像形成装置の状態の検出システム100の機能を実行することができる。コンピューティング命令は、プログラム、オブジェクト、コンポーネント、データ構造、手順、モジュール、及び機能を含む(機能は、本願で説明されている特定の機能を指す)。例えば、プロセッサ210は、システム100の任意のコンポーネントから取得されたバックグラウンドイベント情報を処理することができる。いくつかの実施形態では、プロセッサ210は、マイクロコントローラ、マイクロプロセッサ、縮小命令セットコンピュータ(RISC)、特定用途向け集積回路(ASIC)、特定用途向け命令セットプロセッサ(ASIP)、中央処理装置(CPU)、画像処理装置(GPU)、物理演算ユニット(PPU)、マイクロコントローラユニット、デジタル信号処理装置(DSP)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、高度なRISCマシン(ARM)、プログラマブルロジックデバイス、及び一つ又は複数の機能を実行できる任意の回路及びプロセッサなど、又はそれらの任意の組み合わせを含む。例示のみのために、図2に示すようなコンピューティング装置200は一つのプロセッサのみを示すが、本願におけるコンピューティング装置200は、複数のプロセッサを含んでもよい。
メモリ220は、システム100の任意の他の構成要素から取得されたデータ/情報を記憶することができる。いくつかの実施形態では、メモリ220は、大容量メモリ、リムーバブルメモリ、揮発性読み取り及び書き込みメモリ、読み取り専用メモリ(ROM)など、又はそれらの任意の組み合わせを含む。例示的な大容量メモリは、磁気ディスク、光ディスク及びソリッドステートドライブなどを含む。リムーバブルメモリは、フラッシュドライブ、フロッピーディスク、光ディスク、メモリカード、コンパクトディスク、テープなどを含む。揮発性読み取り及び書き込みメモリは、ランダムアクセスメモリ(RAM)を含む。RAMは、ダイナミックRAM(DRAM)、ダブルデータレートの同期ダイナミックRAM(DDR SDRAM)、スタティックRAM(SRAM)、サイリスタRAM(T-RAM)、ゼロキャパシタンス(Z-RAM)などを含む。ROMは、マスクROM(MROM)、プログラマブルROM(PROM)、消去可能なプログラマブルROM(PEROM)、電気的に消去可能なプログラマブルROM(EEPROM)、コンパクトディスクROM(CD-ROM)、デジタルバーサタイルディスクROMなどを含む。
入力/出力インターフェース230は、信号、データ、又は情報を入力又は出力することに用いられる。いくつかの実施形態では、入力/出力インターフェース230により、ユーザはシステム100の構成要素(例えば、画像形成装置110)と通信することができる。いくつかの実施形態では、入力/出力インターフェース230は、入力装置及び出力装置を含む。例示的な入力装置は、キーボード、マウス、タッチスクリーン、及びマイクロフォンの一つ又は任意の組み合わせを含む。例示的な出力装置は、ディスプレイ装置、スピーカ、プリンタ、プロジェクタなど、又はそれらの任意の組み合わせを含む。例示的なディスプレイ装置は、液晶ディスプレイ(LCD)、発光ダイオード(LED)ディスプレイ、フラットパネルディスプレイ、曲面ディスプレイ、テレビ装置、陰極線管(CRT)などのうちの一種又はそれらの任意の組み合わせを含む。通信ポート240は、データ通信のためにネットワークに接続することができる。接続は、有線接続、無線接続、又は両方の組み合わせである。有線接続は、電気ケーブル、光ファイバーケーブル、電話回線など、又はそれらの任意の組み合わせを含む。無線接続は、ブルートゥース(登録商標)、Wi-Fi、WiMax、WLAN、ZigBee、モバイルネットワーク(例えば、3G、4G、5Gなど)などの中の一種又はそれらの任意の組み合わせを含む。いくつかの実施形態では、通信ポート240は、RS232、RS485などの標準化されたポートであってもよい。いくつかの実施形態では、通信ポート240は、特別に設計されたポートであってもよい。例えば、通信ポート240は、デジタル画像及び医療通信プロトコル(DICOM)によって設計される。
図3は、本願のいくつかの実施形態による画像形成装置の状態校正装置の例示的なブロック図である。
図3に示すように、いくつかの実施形態では、画像形成装置の状態校正装置300は、取得モジュール310、画像生成モジュール320、決定モジュール330、及び校正モジュール340を含む。
取得モジュール310は、データ及び/又は情報を取得することに用いられる。例えば、取得モジュール310は、画像形成装置110の検出器によって受信され、結晶自体の放射粒子に関連するバックグラウンドイベント情報を取得することに用いられる。いくつかの実施形態では、取得モジュール310は、画像形成装置110の検出器の結晶のバックグラウンド単一イベント及び/又はバックグラウンドコンプライアンスイベント(例えば、図4に説明された第一バックグラウンドイベント、第二バックグラウンドイベント、第三バックグラウンドイベント、第四バックグラウンドイベント、第五バックグラウンドイベント及び第六バックグラウンドイベント)を取得することに用いられる。いくつかの実施形態では、取得モジュール310は、画像形成装置110の結晶位置ルックアップテーブルの異常状態に応答して、画像形成装置110の検出器の結晶のバックグラウンドイベント(例えば、第一バックグラウンドイベント)の情報を取得することに用いられる。いくつかの実施形態では、取得モジュール310は、画像形成装置110の結晶位置ルックアップテーブルを校正することに応答して、画像形成装置110の検出器の結晶のバックグラウンドイベント(例えば、第二バックグラウンドイベント又は第三バックグラウンドイベント)の情報を取得することに用いられる。
画像生成モジュール320は、バックグラウンドイベントに関連する画像を生成することができる。例えば、画像生成モジュール320は、バックグラウンドイベント(例えば、第一バックグラウンドイベント)に基づいて、単一イベント画像を生成することに用いられる。いくつかの実施形態では、画像生成モジュール320は、バックグラウンドイベント(例えば、第一バックグラウンドイベント又は第三バックグラウンドイベント)のエネルギー情報に基づいて、エネルギースペクトルを生成することに用いられる。いくつかの実施形態では、画像生成モジュール320は、バックグラウンドイベント(例えば、第一バックグラウンドイベント及び/又は第二バックグラウンドイベント、又は第四バックグラウンドイベント)の情報に基づいて、イベント時間スペクトルを生成することに用いられる。いくつかの実施形態では、画像生成モジュール320は、例えば目標対象物体の画像などの他の関連画像を生成することもできる。本明細書ではこれに限定されない。
決定モジュール330は、飛行時間(TOF、Time of flight)を決定することに用いられる。いくつかの実施形態では、決定モジュール330は、バックグラウンドコンプライアンスイベント(例えば、第一バックグラウンドイベント及び第二バックグラウンドイベントから選択されたバックグラウンドコンプライアンスイベント、又は図4の第四バックグラウンドイベント)の情報に基づいて、測定飛行時間と理論飛行時間を計算することに用いられる。いくつかの実施形態では、決定モジュール330は、エネルギースペクトルによって、エネルギースペクトルのピーク位置を決定することにも用いられる。いくつかの実施形態では、決定モジュール330は、時間デジタル変換(TDC、Time of flight)値と時間との間の対応関係を決定することにも用いられる。
いくつかの実施形態では、決定モジュール330は、ピーク位置決定ユニット332及び時間決定ユニット334をさらに含む。ピーク位置決定ユニット332は、エネルギースペクトルのピーク位置を計算することに用いられる。時間決定ユニット334は、例えば、測定飛行時間、理論飛行時間などのイベント関連の時間情報を計算することに用いられる。
校正モジュール340は、画像形成装置の状態を校正することに用いられる。画像形成装置の状態は、そのソフトウェア及び/又はハードウェアの状態、システムデータの正確性状態などを指す。校正モジュール340が校正できる画像形成装置の状態は、結晶位置ルックアップテーブルの状態、エネルギースケール状態、エネルギー校正状態、検出器モジュールの間の時間同期状態、飛行時間状態、TDCスケール状態、システム障害など、又はそれらの任意の組み合わせを含む。例えば、校正モジュール340は、バックグラウンドイベント(例えば、第一バックグラウンドイベント)の情報に基づいて、画像形成装置の結晶位置ルックアップテーブルを校正することに用いられる。別の例では、校正モジュール340は、バックグラウンドイベント(例えば、第一バックグラウンドイベント又は第三バックグラウンドイベント)の情報に基づいて、画像形成装置のエネルギー状態を校正することに用いられる。別の例では、校正モジュール340は、バックグラウンドコンプライアンスイベント(例えば、第一バックグラウンドイベント及び第二バックグラウンドイベントに基づいて、取得されたバックグラウンドコンプライアンスイベント)の情報に基づいて、画像形成装置の検出器に時間校正を実行することに用いられる。
いくつかの実施形態では、校正モジュール340は、LUT校正ユニット342、エネルギー状態校正ユニット344、時間同期ユニット346、及び飛行時間状態校正ユニット348をさらに含む。
LUT校正ユニット342は、画像形成装置の結晶位置ルックアップテーブルを校正することに用いられる。いくつかの実施形態では、LUT校正ユニット342は、(例えば、結晶位置ルックアップテーブルを校正する前に)結晶位置ルックアップテーブルの状態が異常であるかどうかを判断することができる。画像形成装置の結晶位置ルックアップテーブルの状態が異常であるかどうかは、検出器によって検出されたイベントに対して、計算によって獲得された検出器の各結晶がイベントに対する応答位置と、結晶の実際位置とが一致するかどうかを指す。いくつかの実施形態では、結晶位置ルックアップテーブルの異常状態に応答して、LUT校正ユニット342は、バックグラウンドイベント(例えば、第一バックグラウンドイベント)の情報に基づいて、結晶位置ルックアップテーブルを校正する。
エネルギー状態校正ユニット344は、画像形成装置のエネルギー状態を校正することに用いられる。いくつかの実施形態では、エネルギー状態校正ユニット344は、(例えば、エネルギー状態を校正する前に)エネルギー状態が異常であるかどうかを判断することができる。画像形成装置のエネルギー状態は、画像形成装置の各検出器チャネルが同じエネルギーを持つ粒子を受け取ったときに得られるエネルギー値のマッチング状態を指す。エネルギー状態が異常であるかどうかは、各検出器チャネルが同じエネルギーを持つ粒子を受け取って得られるエネルギー値が同じであるかどうかを指す。いくつかの実施形態では、画像形成装置のエネルギー状態が異常である場合、それに応じてエネルギースケール曲線がずれる場合がある。エネルギースケール曲線は、粒子のエネルギーを指すADC値を実際のエネルギーにマッピングする。エネルギースケール曲線の正確度は、PET装置の画像解像度に関連する。ここで、ADC(Analog-to-Digital Converter アナログ-デジタル変換器)は、連続的に変化するアナログ信号を離散デジタル信号に変換する装置を指す。ADC値は、アナログ-デジタル変換器のサンプリング値を指す。いくつかの実施形態では、エネルギー状態校正ユニット344は、バックグラウンドイベント(例えば、第一バックグラウンドイベント又は第三バックグラウンドイベント)の情報に基づいて、エネルギー状態を校正することができる。例えば、エネルギー状態校正ユニット344は、第三バックグラウンドイベント情報に基づいて、結晶の核種崩壊に関連する少なくとも二つのエネルギーピーク値、及び少なくとも二つのエネルギーピーク値に対応するADC値を決定することができ、少なくとも二つのエネルギーピーク値と、少なくとも二つのエネルギーピーク値に対応するADC値によって、画像形成装置のエネルギースケール曲線を決定することができる。
時間同期ユニット346は、画像形成装置の検出器の各検出器モジュールの時間同期を実行することに用いられる。いくつかの実施形態では、時間同期ユニット346は、検出器モジュールの時間が同期されるかどうか(例えば、検出器モジュールの時間を校正する前又は校正する時)を判断することができる。いくつかの実施形態では、検出器モジュールの時間が同期しないことに応答して、時間同期ユニット346は、バックグラウンドコンプライアンスイベント情報に基づいて、検出器モジュールの時間を同期させることができる。例えば、時間同期ユニット346は、測定飛行時間及び理論飛行時間によって、検出器の各検出器モジュールの時間を同期させることができる。
飛行時間状態校正ユニット348は、画像形成装置の飛行時間状態を校正することに用いられる。いくつかの実施形態では、飛行時間状態校正ユニット348は、(例えば、飛行時間状態を校正する前に)飛行時間状態が異常であるかどうかを判断することができる。飛行時間状態は、検出器が粒子を受け取る時間の状態を指す。飛行時間の状態が異常であるかどうかは、飛行時間がずれるかどうかを指す。いくつかの実施形態では、飛行時間状態の異常(例えば、バックグラウンドコンプライアンスイベントの測定飛行時間と理論飛行時間との差が閾値を超える)に応答して、飛行時間状態校正ユニット348は、バックグラウンドコンプライアンスイベント情報によって、検出器の飛行時間を校正することができる。いくつかの実施形態では、飛行時間状態校正ユニット348は、TDC値と時間との対応関係によって、画像形成装置のTDCスケール曲線を決定することもできる。
画像形成装置の状態校正装置300及びモジュールに対する上記の説明は、説明の便宜のためだけであり、本願発明を列挙された実施形態の範囲に限定することができないことに留意されたい。当業者であれば、システムの原理を理解した後、この原理から逸脱することなく、さまざまなモジュールを任意に組み合わせたり、他のモジュールと接続するサブシステムを形成したりできることが理解できる。例えば、いくつかの実施形態では、図3に示された取得モジュール310、画像生成モジュール320、決定モジュール330、及び校正モジュール340(例えば、処理装置140)における異なるモジュールが、上記の二つ又は二つ以上のモジュールの機能を実現できる一つのモジュールであってもよい。別の例では、各モジュールは、独自の記憶モジュールをそれぞれ持ってもよい。別の例では、各モジュールは、一つの記憶モジュールを共有してもよい。このような変形は、本願の保護範囲に属する。
図4は、本願発明のいくつかの実施形態による画像形成装置の状態の検出方法の例示的なフローチャートである。
いくつかの実施形態では、画像形成装置(PET装置など)の状態の検出方法400は、画像形成装置の状態の検出システム100(例えば、処理装置140など)又は状態校正装置300によって実行されてもよい。例えば、画像形成装置の状態の検出方法400は、プログラム又は命令の形式で記憶装置(例えば、記憶装置150など)に記憶して、状態検出システム100(例えば、処理装置140)がプログラム又は命令を実行することにより、画像形成装置の状態の検出方法400を実現することができる。以下に示された状態検出方法400の動作の概略図は、例示的なものである。いくつかの実施形態では、画像形成装置の状態の検出方法400は、説明されていない一つ又は複数の追加の操作及び/又は議論されていない一つ又は複数の操作によって実現することができる。さらに、図4に示され、以下に説明される状態検出方法400の動作の順序は、限定を意図するものではない。
ステップ410において、処理装置140は、画像形成装置の検出器の結晶の第一バックグラウンドイベントを取得する。いくつかの実施形態では、ステップ410は取得モジュール310によって実行されてもよい。
いくつかの実施形態では、画像形成装置の検出器は、複数の検出器の結晶を含み、陽電子の消滅によって生成された一対のガンマ光子は、二つの異なる検出器の結晶によって受け取られる。ガンマ光子が画像形成装置の検出器に入射すると、結晶で多数の光子が発生し、その光子が検出器に受け取られて電気信号に変換され、複数の検出器で発生した信号を重み付けすることによって、ガンマ光子の作用位置を計算することができる。ただし、検出器の実際設計とアルゴリズム自体の問題により、画像は、ピンクッション歪み又はバレル歪みが発生し、実際の計算位置がガンマ光子の実際作用位置ではない場合がある。従って、パンフィールドソースで検出器を照射する必要があり、得られたパンフィールド画像をセグメント化して各結晶の応答位置を取得し、検出器の結晶の位置ルックアップテーブル(look-up table LUT)として使用する。実際に採集する時、計算されたガンマ光子の作用位置と結晶位置ルックアップテーブルによって、ガンマ光子と作用する結晶を判断して、結晶がシステムにある実際の物理位置をガンマ光子の作用位置として、それによってガンマ光子の入射位置を決定する。従って、結晶位置ルックアップテーブルの正確度は、ガンマ光子の入射位置の検出の正確度に関連し、ガンマ光子の入射位置の検出の正確度は、画像形成装置の画像解像度を確保することができる。ただし、結晶位置ルックアップテーブルは、不鮮明なパンフィールド画像などの理由により、偏差が発生する場合があるので、結晶位置ルックアップテーブルを校正する必要がある。いくつかの実施形態では、画像形成装置の検出器の結晶は、ヨウ化ナトリウム(NaI)、ゲルマニウム酸ビスマス(BGO)、ケイ酸ルテチウム(LSO)、ケイ酸イットリウムルテチウム(LYSO)などのシンチレーションの結晶を含む。本実施形態では、主にケイ酸イットリウムルテチウム(LYSO)のシンチレーションの結晶の検出器を例として、説明を行う。
いくつかの実施形態では、処理装置140は、予めに設定された時間間隔(例えば、1時間、1日、1週間、5日など)に基づいて、画像形成装置110の結晶位置ルックアップテーブルの状態を定期的に検出することができる。いくつかの実施形態では、処理装置140は、画像形成装置110の結晶位置ルックアップテーブルの状態をリアルタイムで(例えば、画像形成装置が使われなくて遊んでいる時)検出することができる。例えば、処理装置140は、画像形成装置110が目標対象物体をスキャンする前に、画像形成装置110の結晶位置ルックアップテーブルの状態が異常であるかどうかを検出することができる。
本願の明細書に記載のバックグラウンドイベント(例えば、第一バックグラウンドイベント、第二バックグラウンドイベント、第三バックグラウンドイベント、第四バックグラウンドイベントなど)は、画像形成装置の検出器の結晶自体の放射粒子に関連する。検出器の結晶がケイ酸イットリウムルテチウム(LYSO)のシンチレーションの結晶であることを例として、Lu176はLYSOに存在するので、ケイ酸イットリウムルテチウム(LYSO)のシンチレーションの結晶には固有放射現象があり、バックグラウンド放射現象とも呼ばれる。Lu176が崩壊すると、β粒子とγ光子が生成され、生成されたβ粒子の飛程は短く、それらのエネルギーは主に崩壊する結晶に蓄積される。生成されたγ光子は高い透過力を持ち、崩壊する結晶で検出できるだけではないで、脱出して、他の結晶によって検出される可能性もある。検出器がβ粒子及び/又はγ光子を受け取るイベントは、バックグラウンドイベントと呼ばれる。いくつかの実施形態では、バックグラウンドイベントは、バックグラウンド単一イベント又はバックグラウンドコンプライアンスイベントを含む。一例として、Lu176の崩壊によって生成された粒子が同じ結晶でのみ検出される場合、結晶の対応する検出器が粒子を受け取るイベントは、バックグラウンド単一イベントと呼ばれる。崩壊によって生成されたγ光子が脱出して、他の結晶によって検出される場合、β粒子を受け取る結晶に対応する検出器とγ光子を受け取る結晶に対応する検出器の間の接続線は、応答線と呼ばれ、検出器がβ粒子とγ光子を受け取るイベントは、バックグラウンドコンプライアンスイベントと呼ばれる。いくつかの実施形態では、検出器が受け取られたβ粒子及び/又はγ光子のデータは、バックグラウンドイベント情報と呼ばれる。
図5に示すように、画像形成装置の検出器は、結晶アレイA及び結晶アレイBを含む。結晶アレイAでβイベントが生成され、対応する結晶アレイBで対応するγイベントが受信される。結晶アレイAは、光センサーとフロントエンド回路に結合され、フロントエンド回路は、βイベント情報を記録するための増幅器を含む。結晶アレイBは、光センサー及びフロントエンド回路に結合され、フロントエンド回路は、γイベント情報を記録するための増幅器を含む。バックグラウンドコンプライアンスイベント情報は、結晶アレイAがβイベントを受信した時間情報Taと、βイベントを受信した結晶が結晶アレイAにある位置であり、結晶アレイBがγイベントを受信した時間情報Tbと、γイベントを受信した結晶アレイBにある位置である。ここで、位置は、検出器全体でデカルト座標系を確立することによって得られる、対応する結晶に対応する座標位置であってもよい。
いくつかの実施形態では、処理装置140は、予めに設定されたエネルギーウィンドウによって、検出器によって受信された結晶自体の放射粒子の第一バックグラウンドイベントを取得することができる。第一バックグラウンドイベントは、バックグラウンドの単一イベントであってもよい。いくつかの実施形態では、エネルギーウィンドウの範囲は、画像形成装置の臨床エネルギーウィンドウの閾値範囲にある。いくつかの実施形態では、処理装置140は、予めに設定されたタイムウィンドウによって、検出器によって受信された結晶自体の放射粒子の第一バックグラウンドイベントを取得することができる。エネルギーウィンドウの詳細については、図7の関連する説明を参照して、タイムウィンドウの詳細については、図10の関連する説明を参照して、ここでは繰り返さない。
ステップ420において、処理装置140は、第一バックグラウンドイベントに基づいて、結晶位置ルックアップテーブルを校正する。いくつかの実施形態では、ステップ420は、校正モジュール340(例えば、LUT校正ユニット342)によって実行されてもよい。
いくつかの実施形態では、処理装置140は、第一バックグラウンドイベントに基づいて、単一イベント画像を決定し、及び/又は単一イベント画像によって結晶位置ルックアップテーブルを校正することができる。結晶位置ルックアップテーブルを校正することに関する詳細については、本願の明細書の他の部分、例えば図7とその関連説明を参照して、ここでは繰り返さない。
ステップ430において、処理装置140は、画像形成装置のエネルギー状態を校正する。いくつかの実施形態では、ステップ430は、校正モジュール340(例えば、エネルギー状態校正ユニット344)によって実行されてもよい。
検出器のデジタル処理部分は、入射されたγ光子を電気信号に変換し、そのエネルギー、位置、時間などの情報を取得した後、エネルギー適合性計算によって、バックグラウンドイベントが応答線にある位置を決定し、2次元又は3次元の断層撮影再構成アルゴリズムによって、目標対象物体の陽電子核種の分布を取得する。それによって、インビトロで目標対象物体の生理学的及び/又は生化学的プロセスを観測する。エネルギーフィット計算を行う場合、各検出器モジュールのエネルギー計算は、各検出器モジュールのデータよって行われる。従って、検出器が決定されると、そのさまざまな検出モジュール間のエネルギー計算は互いに独立するが、画像形成装置の検出器が使用される複数の結晶と光電変換装置との間、及び各回路の間が差異を持つ場合があるので、同じ方法を使用しても、結晶が受け取られた同じエネルギーを持つγ光子に対してエネルギー計算を行った後、各結晶によって検出されたカウントピーク値に対応するエネルギー値は、理論的なカウントピーク値に対応するエネルギー値から一定のオフセットを持つ。従って、画像形成装置のエネルギー状態を校正する必要がある。
いくつかの実施形態では、処理装置140は、予めに設定された時間間隔(例えば、5時間、10時間、3日、5日、1ヶ月など)に基づいて、画像形成装置110のエネルギー状態校正を定期的に実行することができる。いくつかの実施形態では、処理装置140は、画像形成装置が正常に使用される時又は画像形成装置が使われなくて遊んでいる時、画像形成装置110のエネルギー状態校正を実行することができる。いくつかの実施形態では、処理装置140は、画像形成装置の検出器モジュールが交換された後(例えば、画像形成装置の一つ又は複数の検出モジュールが故障して交換された後)に、画像形成装置のエネルギー状態校正を実行することができる。いくつかの実施形態では、処理装置140は、画像形成装置の結晶位置ルックアップテーブルの校正を実行した後に、画像形成装置のエネルギー状態校正を実行することができる。いくつかの実施形態では、処理装置140は、画像形成装置のエネルギー状態の異常に応答して、画像形成装置のエネルギー状態校正を実行することができる。
いくつかの実施形態では、処理装置140は、第一バックグラウンドイベントに基づいて、画像形成装置のエネルギー状態を校正することができる。いくつかの実施形態では、処理装置140は、画像形成装置の検出器の結晶の第三バックグラウンドイベントを取得し、第三バックグラウンドイベントに基づいて、画像形成装置のエネルギー状態を校正することができる。ここで、第三バックグラウンドイベントは、画像形成装置の検出器の結晶自体放の射粒子に関連する。第三バックグラウンドイベントは、画像形成装置の検出器によって受信された結晶自体の放射粒子のバックグラウンド単一イベント又はバックグラウンドコンプライアンスイベントを含む。例えば、イベント採集モードが単一イベントモードである場合(対応して、第一バックグラウンドイベントはバックグラウンド単一イベントである)、処理装置140は、まず、ステップ420において、バックグラウンド単一イベントに基づいて、画像形成装置110の検出器の結晶位置ルックアップテーブルを校正する。次に、ステップ430において、バックグラウンドの単一イベントに基づいて、画像形成装置110のエネルギー状態を校正する。ここで、単一イベントモードは、画像形成装置の検出器がバックグラウンド単一イベントを採集するときに対応するイベント採集モードを指す。別の例として、処理装置140は、第一バックグラウンドイベントに基づいて、画像形成装置110の検出器の結晶位置ルックアップテーブルを校正した後、結晶の第三バックグラウンドイベントを取得し、第三バックグラウンドイベントに基づいて、画像形成装置110のエネルギー状態を校正する。
いくつかの実施形態では、処理装置140は、画像形成装置110のエネルギー状態が異常であるかどうかを判断することができる。具体的には、処理装置140は、第一バックグラウンドイベント又は第三バックグラウンドイベントのエネルギー情報に基づいて、エネルギースペクトルを生成し、エネルギースペクトルのピーク位置を決定する。エネルギースペクトルのピーク位置、及びピーク位置に対応する校正されたピーク位置によって、画像形成装置のエネルギー校正状態を決定する。エネルギー校正状態の異常に応答して、画像形成装置のエネルギー状態を校正する。いくつかの実施形態では、処理装置140は、画像形成装置110のエネルギー状態が異常であるかどうかを判断せずに、画像形成装置110のエネルギー状態を直接に校正してもよい。いくつかの実施形態では、第三バックグラウンドイベントは、バックグラウンド単一イベントであってもよく、処理装置140は、バックグラウンド単一イベントのエネルギー情報に基づいて、エネルギースペクトルを生成してもよい。いくつかの実施形態では、処理装置140は、予めに設定されたタイムウィンドウ及び/又は予めに設定されたエネルギーウィンドウによって、画像形成装置110の検出器がコンプライアンスイベントモードのもとで、受信された第三バックグラウンドイベント(即ち、第三バックグラウンドイベントはバックグラウンドコンプライアンスイベントである)の粒子の到着時間に基づいて、粒子エネルギー情報を選別して、選別された粒子エネルギー情報によって、エネルギースペクトルを生成する。いくつかの実施形態では、エネルギースペクトルは、全エネルギーピークのピーク値又は単一エネルギーピーク値のうちの少なくとも一つを含む。ここで、コンプライアンスイベントモードは、画像形成装置の検出器がバックグラウンドイベントを受信した後、コンプライアンス処理によって、バックグラウンドコンプライアンスイベントを取得するモードを指す。エネルギー状態校正に関する詳細については、本明細書の他の部分、例えば図10~12及びその関連説明を参照して、ここでは繰り返さない。
いくつかの実施形態では、処理装置140は、第一バックグラウンドイベント又は第三バックグラウンドイベントに基づいて、結晶の核種崩壊に関連する少なくとも二つのエネルギーピーク、及び少なくとも二つのエネルギーピークに対応するADC値を決定することができる。少なくとも二つのエネルギーピーク及び少なくとも二つのエネルギーピークに対応するADC値によって、画像形成装置のエネルギースケール曲線を決定する。エネルギースケール曲線の決定に関連するより多くの内容については、本明細書の他の部分、例えば、図14及びその関連説明を参照して、ここでは繰り返さない。
ステップ440において、処理装置140は、結晶の第二バックグラウンドイベントを取得する。いくつかの実施形態では、ステップ440は、取得モジュール310によって実行されてもよい。
第二バックグラウンドイベントは、結晶自体の放射粒子に関連する。第二バックグラウンドイベントは、バックグラウンド単一イベントであってもよい。いくつかの実施形態では、処理装置140は、画像形成装置のエネルギー状態を校正した後に、第二バックグラウンドイベントを取得してもよいし、エネルギー状態を校正する前又は結晶位置ルックアップテーブルを校正する前に、第二バックグラウンドイベントを取得してもよい。本明細書には、限定しない。いくつかの実施形態では、処理装置140は、予めに設定されたエネルギーウィンドウによって、検出器によって受信された結晶自体の放射粒子の第二バックグラウンドイベントを取得することができる。いくつかの実施形態では、エネルギーウィンドウの範囲は、画像形成装置の臨床エネルギーウィンドウの閾値範囲内にある。いくつかの実施形態では、処理装置140は、予めに設定されたタイムウィンドウによって、検出器によって受信された結晶自体の放射粒子の第二バックグラウンドイベントを取得することができる。いくつかの実施形態では、タイムウィンドウの範囲は、画像形成装置の臨床タイムウィンドウの閾値範囲内にある。
ステップ450において、処理装置140は、第一バックグラウンドイベント及び第二バックグラウンドイベントに基づいて、検出器の飛行時間状態を校正する。いくつかの実施形態では、ステップ450は、校正モジュール340(例えば、飛行時間状態校正ユニット348)によって実行されてもよい。
いくつかの実施形態では、処理装置140は、第一バックグラウンドイベント及び第二バックグラウンドイベントに基づいて、測定飛行時間を決定することができ、測定飛行時間が反映される画像形成装置の飛行時間状態によって、画像形成装置の検出器の飛行時間を校正する。具体的には、処理装置140は、第一バックグラウンドイベントと第二バックグラウンドイベントをコンプライアンスすることによって、バックグラウンドコンプライアンスイベントを取得し、バックグラウンドコンプライアンスイベント情報に基づいて、測定飛行時間及び理論飛行時間を決定することができる。バックグラウンドコンプライアンスイベント情報によって、検出器の飛行時間を校正する。いくつかの実施形態では、バックグラウンドイベント情報は、バックグラウンドイベントの粒子が画像形成装置の検出器に到着する時間、及び対応する結晶位置を含む。いくつかの実施形態では、処理装置140は、飛行時間状態を校正する前に、飛行時間状態が異常であるかどうかを判断することができる。飛行時間校正の詳細については、本明細書の他の部分、例えば図19及びその関連説明を参照して、ここでは繰り返さない。
いくつかの実施形態では、処理装置140は、第一バックグラウンドイベント及び第二バックグラウンドイベントに基づいて、イベント時間スペクトルを生成することができ、イベント時間スペクトルによって、TDC値と時間との対応関係を決定することができ、対応関係によって、画像形成装置のTDCスケール曲線を決定することができる。いくつかの実施形態では、処理装置140は、結晶の第四バックグラウンドイベントを取得し、第四バックグラウンドイベントに基づいて、画像形成装置のTDCスケール曲線を決定することができる。ここで、第四バックグラウンドイベントは、結晶自体の放射粒子に関連する。第四バックグラウンドイベントは、バックグラウンド単一イベント又はバックグラウンドコンプライアンスイベントを含む。いくつかの実施形態では、処理装置140は、第四バックグラウンドイベントに基づいて、イベント時間スペクトルを生成することができ、イベント時間スペクトルによって、TDC値と時間との対応関係を決定することができ、対応関係によって、画像形成装置のTDCスケール曲線を決定することができる。
単なる例として、処理装置140は、検出器によって受信された検出器の結晶自体の放射粒子のバックグラウンド単一イベント又はバックグラウンドコンプライアンスイベント(例えば、第四バックグラウンドイベント)に基づいて、各TDC値が対応するバックグラウンドイベントの数量N即ちイベント時間スペクトルを決定することができる。ここでは、iがTDC値を表し、i=0、1、2…。具体的には、画像形成装置の検出器がバックグラウンドイベントを受信した後、バックグラウンドイベントの粒子が検出器に到着する到着時間を記録し、到着時間を対応する電気信号(つまり、チャネルの数量)に変換して、電気信号によって、イベント時間スペクトルを生成する。いくつかの実施形態では、採集されたバックグラウンドイベントの総数が多いほど、誤差が小さくなり、対応するTDCスケール曲線の正確度が高くなる。例えば、統計誤差を減らすために、TDC値が対応するNの平均値を、1000より大きくしてもよい。さらに、処理装置140は、イベント時間スペクトルに基づいて、基準TDC値及びそれに対応する参考時間を決定することができる。例えば、図20に示すように、処理装置140は、TDC値60(即ち、図20における縦の点線が対応する位置のチャネル値)を基準TDC値として決定し、これをiとする。TDC値60は、イベント時間スペクトルの左右両側のTDC値が対応するバックグラウンドイベントの総数をほぼ等しくさせることができる。基準TDC値が対応する時間がT/2であることを設定して、参考時間とする。ここで、TはTDCのクロック周期を表す。さらに、数式TI-1=T-N*(T/ΣN)によって、再帰計算を行って、イベントの時間スペクトルにおける基準TDC値の左側のTDC値と時間との対応関係を決定する。ここで、I=i、i-1、i-2、…、istart。数式TI+1=T+N*(T/ΣN)によって、再帰計算を行って、イベント時間スペクトルにおける基準TDC値の右側のTDC値と時間との対応関係を決定する。ここで、I=i、i+1、i+2、…、iend。ここで、TI=i0=T/2。処理装置140は、基準TDC値の左側のTDC値と時間との対応関係及び右側のTDC値と時間との対応関係に基づいて、TDC値と時間との対応関係T(i)を得り、i=0、1、2…。それによって、TDCスケール曲線を得ることができる(図21に示すように)。参考時間位置は一例に過ぎず、いくつかの代替実施形態では、他のTDC値を選択して基準TDC値(例えば、イベント時間スペクトルにおけるTDC値が0であるTDC値)として使用してもよく、参考時間は[0、T]の任意の時間値であり、本明細書では、これに限定されない。いくつかの実施形態では、TDCスケール曲線の形式は、曲線、関数関係、ルックアップテーブルなどの形式を含み、本明細書では、これに限定されない。いくつかの実施形態では、TDCスケール曲線を得た後、処理装置140は、TDCスケール曲線に基づいて、TDCスケール曲線の任意のTDC値が対応する時間を決定することができる。いくつかの実施形態では、処理装置140は、TDCスケール曲線に基づいて、TDCスケール曲線の任意のTDC値が対応する時間を決定することができ、決定された時間に基づいて、飛行時間校正又は時間同期校正などを実行することができる。
いくつかの実施形態では、処理装置140は、第一バックグラウンドイベント及び第二バックグラウンドイベントによって、測定飛行時間及び理論飛行時間を決定することができ、測定飛行時間及び理論飛行時間によって、検出器の検出器モジュールの時間同期を実行することができる。いくつかの実施形態では、処理装置140は、第四バックグラウンドイベントに基づいて、画像形成装置の検出器の時間同期を実行することができる。例えば、第四バックグラウンドイベントは、画像形成装置110の検出器によって受信された結晶自体の放射粒子のバックグラウンドコンプライアンスイベントを含み、処理装置140は、バックグラウンドコンプライアンスイベント情報によって、測定飛行時間と理論飛行時間とを決定することができる。測定飛行時間と理論飛行時間との差が閾値を超えることに応答して、検出器モジュールの時間同期を実行する。いくつかの実施形態では、検出器モジュールを時間同期する前に、処理装置140は、検出器モジュールの時間が同期されるかどうかを判断することができる。時間同期の詳細については、本明細書の他の部分、例えば図16~17及びその関連説明を参照して、ここでは繰り返さない。
いくつかの実施形態では、処理装置140は、同時に採集されたバックグラウンド単一イベント(例えば、第一バックグラウンドイベント又は第二バックグラウンドイベント)に基づいて、画像形成装置110の結晶位置ルックアップテーブル及びエネルギー状態を校正することができる。いくつかの実施形態では、処理装置140は、同時に採集されたバックグラウンド単一イベント又はバックグラウンドコンプライアンスイベント(例えば、第三バックグラウンドイベント)に基づいて、画像形成装置110のエネルギー校正状態を検出及び/又は校正し、及びエネルギースケール曲線を決定することができる。いくつかの実施形態では、処理装置140は、同時に採集されたバックグラウンドコンプライアンスイベント(例えば、第一バックグラウンドイベント及び第二バックグラウンドイベントをコンプライアンス処理することによって得られたバックグラウンドコンプライアンスイベント、第三バックグラウンドイベント又は第四バックグラウンドイベント)に基づいて、画像形成装置110の飛行時間状態を校正し、時間同期し、及び/又はTDCスケール曲線を決定することができる。いくつかの実施形態では、処理装置140は、バックグラウンド単一イベント又はバックグラウンドコンプライアンスイベント(例えば、第三バックグラウンドイベント又は第四バックグラウンドイベント)に基づいて、画像形成装置110のTDCスケール曲線を決定することができる。
いくつかの実施形態では、処理装置140は、画像形成装置110の結晶位置ルックアップテーブルが校正されることに応答して、画像形成装置のエネルギー状態校正、検出器モジュールの時間同期、及び/又は飛行時間状態校正などを実行することができる。いくつかの実施形態では、処理装置140は、画像形成装置110のエネルギー状態が校正されることに応答して、画像形成装置の検出器モジュールの時間同期及び飛行時間状態校正を実行することができる。いくつかの実施形態では、エネルギー状態の検出及び/又は校正、エネルギースケール曲線の決定、検出器モジュールの時間同期、飛行時間状態の校正、TDCスケール曲線の決定のいずれかの一つの操作を独立して実行することができる(即ち、システム100は、各状態検出又は校正に対して、バックグラウンドイベントの採集を個別に実行して、各々の状態検出又は校正の間で、同じバックグラウンドイベントのデータを共用しない。
画像形成装置の状態の検出方法400に関する上記の説明は、例示及び説明にすぎず、本願の適用範囲を限定するものではないことに留意されたい。当業者であれば、本願のガイダンスのもとで、画像形成装置の状態の検出方法400に対して様々な修正及び変更を行うことができる。例えば、処理装置140は、画像形成装置110の異常なエネルギー状態に応答して、第一バックグラウンドイベントを取得し、第一バックグラウンドイベントに基づいて、画像形成装置110のエネルギー状態を校正することができる。別の例として、処理装置140は、画像形成装置110の異常な飛行時間状態に応答して、第一バックグラウンドイベント及び第二バックグラウンドイベントを取得し、第一バックグラウンドイベント及び第二バックグラウンドに基づいて、画像形成装置110の飛行時間状態を校正することができる。ただし、そのような修正及び変更は、本願の範囲に属する。
理想的には、消滅効果γ光子を受け取る検出器の結晶アレイの物理的位置と画像にデコードされた位置との間の対応関係は、線形関係である。ただし、エンコードプロセスにおけるコンプトン散乱効果、各結晶の物理的な材料の不均一性、及び関連する電子コンポーネントの非線形応答などにより、両方の間の対応が非線形関係になる場合がある。γ光子の入射位置を正確に検出することが、画像形成装置(PET装置など)の画像解像度を確保することができる。従って、結晶と画像との間の対応関係を見つけるために、結晶位置ルックアップテーブルを確立して、ルックアップテーブルを通じてγ光子の正確な受け取る位置を決定することができる。
LYSOシンチレーション結晶は、高い光出力、高速な発光減衰、高い実効原子番号、高密度、安定した物理的な特性及び化学的な特性、及びガンマ線の高い検出効率などの特徴により、画像形成装置の検出器のシンチレーション結晶として使用できる。LYSOにおけるLu176は、崩壊過程で、エネルギーがそれぞれ88keV、202keV、307keVであるγ光子と、エネルギーが0keV~597keVであるβ粒子を放出することができる。
本明細書の実施形態は、結晶位置ルックアップテーブルの校正方法を提供する。結晶位置ルックアップテーブルの校正方法は、特定の規則的な配置を持つ結晶アレイと感光性検出器とが結合して形成される検出器モジュールに対して、放射線源のないもとで検出器の結晶のバックグラウンドの固有放射現象を利用して、一定のエネルギー範囲のバックグラウンドイベントを採集して、単一イベント画像を生成して、単一イベント画像を通じて結晶位置ルックアップテーブルを調整及び校正することができる。
図6は、本願のいくつかの実施形態による結晶位置ルックアップテーブルの校正装置の例示的なブロック図である。
図6に示すように、結晶位置ルックアップテーブルの校正装置600は、取得モジュール610、画像生成モジュール620、及び校正モジュール630を含む。いくつかの実施形態では、取得モジュール610及び取得モジュール310は、同じ構造及び/又は同じ機能を有するモジュールであってもよく、画像生成モジュール620及び画像生成モジュール320は、同じ構造及び/又は同じ機能を有するモジュールであってもよい。校正モジュール630及び校正モジュール340におけるLUT校正ユニットは、同じ構造及び/又は同じ機能を有するモジュールであってもよい。
取得モジュール610は、画像形成装置の検出器によって受信された、検出器の結晶自体の放射粒子からのバックグラウンドイベント(例えば、第一バックグラウンドイベント)を取得することに用いられる。画像生成モジュール620は、バックグラウンドイベントによって、単一のイベント画像を決定することに用いられる。校正モジュール630は、単一イベント画像によって画像形成装置の結晶位置ルックアップテーブルを校正することに用いられる。結晶位置ルックアップテーブルの校正装置600の各モジュールの詳細については、図7及び関連する説明を参照して、ここでは繰り返さない。
図7は、本願のいくつかの実施形態による結晶位置ルックアップテーブルの校正方法の例示的なフローチャートである。
いくつかの実施形態では、画像形成装置の結晶位置ルックアップテーブルの校正方法700は、画像形成装置の状態の検出システム100(例えば、処理装置140など)、画像形成装置の状態校正装置300又は結晶位置ルックアップテーブルの校正装置600によって実行されてもよい。例えば、結晶位置ルックアップテーブルの校正方法700は、プログラム又は命令の形式で記憶装置(例えば、記憶装置150など)に記憶することができ、状態検出システム100(例えば、処理装置140)がプログラム又は命令を実行する時、結晶位置ルックアップテーブルの校正方法700を実現することができる。以下に記載される結晶位置ルックアップテーブルの校正方法700の動作の概略図は、例示的なものである。いくつかの実施形態では、説明されていない一つ又は複数の追加の操作及び/又は討論されていない一つ又は複数の操作を利用して、このプロセスを達成することができる。また、図7に示され、以下に説明される結晶位置ルックアップテーブルの校正方法700の動作の順序は、限定することを意図するものではない。図7に示すように、結晶位置ルックアップテーブルの校正方法700は、以下のステップを含む。
ステップ710:画像形成装置の検出器の結晶のバックグラウンドイベントを取得する。いくつかの実施形態では、ステップ710は、処理装置140、取得モジュール310、又は取得モジュール610によって実行されてもよい。
いくつかの実施形態では、バックグラウンドイベントは、結晶自体の放射粒子に関連する。具体的には、検出器の結晶がLYSOシンチレーション結晶である場合、LYSOにおけるLu176が崩壊中に生成されたβ粒子は、崩壊しつつある検出器結晶に即座に吸収されるが、γ光子は全視野を通して反対側の結晶に到達して、対応する検出器の結晶によって吸収されることができ、検出器の結晶がβ粒子又はγ光子を受け取った後、対応する粒子到着時間又は光子到着時間、粒子エネルギー又は光子エネルギー及び対応する結晶位置というバックグラウンドイベント情報を記録できる。
いくつかの実施形態では、検出器の結晶自体の放射線粒子のバックグラウンドイベントを取得する前に、処理装置140は、検出器のエネルギーウィンドウを予めに設定し、予めに設定されたエネルギーウィンドウによって、検出器によって受信された、検出器の結晶自体の放射粒子からのバックグラウンドイベント(例えば、第一バックグラウンドイベント)を取得することができる。いくつかの実施形態では、エネルギー解像度に基づいて、検出器のエネルギーウィンドウを決定することができ、エネルギー解像度が高いほど、対応するエネルギーウィンドウの値は小さくなる。いくつかの実施形態では、LYSOバックグラウンドの固有放射現象によりよく適応するために、適切なエネルギーウィンドウを設定することによって、受け取った低エネルギーのバックグラウンド放射線粒子を除去することができる。いくつかの実施形態では、エネルギーウィンドウの範囲は、画像形成装置(例えば、PET装置)の臨床エネルギーウィンドウの閾値範囲にあってもよい。一例として、まず、PET装置の実際の適用プロセスで、異なる地域の異なる病院のPET装置のエネルギーウィンドウの閾値に関する大量のデータを取得し、大量のデータの統計を通じて、PET装置の臨床エネルギーウィンドウの閾値範囲を取得することができる。予めに設定される検出器のエネルギーウィンドウの範囲は、対応するPET装置の臨床エネルギーウィンドウの閾値範囲内にあってもよく、取得したバックグラウンドイベントに基づいて決定されたデータと臨床データとをマッチングさせる。いくつかの実施形態では、画像形成装置のエネルギーウィンドウが決定された後、処理装置140は、エネルギーウィンドウによって、バックグラウンドイベント(例えば、第一バックグラウンドイベント)を取得してもよい。
ステップ720:バックグラウンドイベントによって、単一イベント画像を決定する。いくつかの実施形態では、ステップ720は、処理装置140又は画像生成モジュール320又は画像生成モジュール620によって、実行されてもよい。
いくつかの実施形態では、処理装置140は、バックグラウンドイベントによって、単一の特徴的なピークイベントを得り、単一の特徴的なピークイベントによって、単一イベント画像を生成することができる。具体的には、処理装置140は、バックグラウンドイベントにおける検出器がβ粒子又はγ光子を受け取った後で記録された粒子エネルギー又は光子エネルギーによって、対応するエネルギースペクトルを形成することができる。その中で、Lu176は、崩壊過程で、88keV、202keV、307keVの三種のエネルギーを持つγ光子と、0keV~597keVのエネルギーを持つβ粒子を放出することができ、三種のγ光子とβ粒子がエネルギーの重ね合わせを生成できる。従って、いくつかの実施形態では、生成されたエネルギースペクトルにおける単一の特徴的なエネルギーピークイベントは、88keVの光子とβ粒子とが重ね合わせた後に形成される特徴的なエネルギーピークイベント、202keVの光子とβ粒子とが重ね合わせた後に形成される特徴的なエネルギーピークイベント、307keVの光子とβ粒子とが重ね合わせた後に形成される特徴的なエネルギーピークイベント、597keVの特徴的なエネルギーピークイベント、及び/又は597keVの光子とβ粒子が重ね合わせた後に形成される特徴的なエネルギーピークイベントなどを含む。好ましくは、本実施形態で使用される単一の特徴的なエネルギーピークイベントは、検出器によって受信された597keVの光子のバックグラウンドイベントを含む。いくつかの実施形態では、処理装置140は、画像形成装置110の検出器によって受信された597keVの光子の単一の特徴的なピークイベントによって、単一イベント画像を生成することができる。
理論上は、597keVの光子の特徴的なエネルギーピークイベントを使用して、単一イベント画像を作成できますが、光子の散乱と電子測定によるエラーにより、実際の測定データは特定の広がりのガウス分布を持つ。従って、処理装置140は、単一イベント画像を作成する時、597keVの光子の特徴的エネルギーピークイベント、及び597keVの光子の特徴的エネルギーピークイベントの周囲の特定のエネルギー範囲の光子の特徴的エネルギーピークイベントによって、単一イベント画像を生成することができる。
ステップ730:単一イベント画像によって、画像形成装置の結晶位置ルックアップテーブルを校正する。いくつかの実施形態では、ステップ730は、処理装置140又は校正モジュール340又は校正モジュール630によって、実行されてもよい。
いくつかの実施形態では、処理装置140は、単一イベント画像によって、結晶位置ルックアップテーブルにおける結晶の位置ラベルが単一イベント画像での対応するピクセル分布を得ることができ、及び/又は、結晶の位置ラベルが単一イベント画像での対応するピクセル分布によって、結晶位置ルックアップテーブルを校正することができる。単一イベント画像は、検出器の結晶アレイによって受信された固定エネルギーの光子沈着によって形成された画像を表すことができる。例えば、図8Aに示すように、図8Aは、例示的な単一イベント画像であり、図8Aに示される単一イベント画像における各輝点クラスターは、一つの検出器の結晶が画像内のマッピングされた位置を表す。検出器の各結晶は、検出器にある位置に応じて、一つの結晶位置ラベルを有する。つまり、単一イベント画像の各輝点クラスターは、一つの結晶位置ラベルを有する。従って、単一イベント画像によって、単一イベント画像における画素点の各グループ(即ち、輝点クラスター)と結晶位置ラベルとの対応関係を得ることができる。単一イベント画像における画素点の各グループと結晶位置ラベルとの対応関係によって、画像形成装置の結晶位置ルックアップテーブルを校正することができる。例えば、処理装置140は、図8Aに示される単一イベント画像における輝点クラスターの数量及び/又は位置に基づいて、図8Bに示される対応する列の数量及び図8Cに示される対応する行の数量を決定することができ、単一イベント画像における各輝点クラスターが対応する行の数量と列の数量に基づいて、対応する結晶位置ラベルを決定し、それによって結晶位置ルックアップテーブルを校正する。
いくつかの実施形態では、画像形成装置110の検出器の結晶は、校正された結晶位置ルックアップテーブルによって、バックグラウンドイベントによって生成されたバックグラウンドコンプライアンスイベントを得ることができる。処理装置140は、バックグラウンドコンプライアンスイベントに基づいて、バックグラウンドイベントのエネルギー情報を含むコンプライアンスイベントの画像を形成し、コンプライアンスイベントの画像が画像形成装置110の結晶位置ルックアップテーブルを2回目校正することによって、2回目の校正した後の結晶位置ルックアップテーブルを得、2回目の校正した後の結晶位置ルックアップテーブルは、バックグラウンドコンプライアンスイベントを受信した検出器の結晶の位置を、より正確に位置決めることができる。
いくつかの実施形態では、処理装置140は、バックグラウンドイベントに基づいて、画像形成装置の結晶位置ルックアップテーブルがシフトされるかどうかを決定することができる。いくつかの実施形態では、処理装置140は、画像形成装置の結晶位置ルックアップテーブルがシフトしている(即ち、結晶位置ルックアップテーブルの状態が異常である)ことに応答して、バックグラウンドイベントに基づいて、結晶位置ルックアップテーブルを校正することができる。いくつかの実施形態では、処理装置140は、単一イベント画像を取得することができ、単一イベント画像に基づいて、画像形成装置の結晶位置ルックアップテーブルを校正することができる。
上記の結晶位置ルックアップテーブルの校正方法を使用すると、毎日の校正操作で放射線源の使用を効果的に回避し、校正プロセスを簡素化し、患者のスキャンを行わずに画像形成装置のバックグラウンドイベントのデータを効果的に使用し、校正頻度を高め、画像形成装置が反復校正最適化を適応的に実行できるようにして、画像形成装置の性能を向上させる。
本願のいくつかの実施形態によって提供される結晶位置ルックアップテーブルの校正方法は、エネルギーウィンドウを制限することによって、低エネルギーのバックグラウンドイベントを除外することができ、検出器の単一イベントのデータを採集して、結晶のLu176の自然崩壊によって生成される597keVの光子の特徴的なピークイベントの単一イベント画像を取得する。Na-22放射源によって得られた511keVの光子の特徴的なピークイベントの単一イベント画像と比較すると、基本的に似るピークトラフ分布を示す。似る単一イベント画像に基づいて、結晶位置ルックアップテーブルを校正し、校正された結晶位置ルックアップテーブルを使用して、画像形成装置の検出器のコンプライアンスイベントを採集して、画像形成装置のイメージング解像度を向上させることができる。
いくつかの実施形態では、校正された結晶位置ルックアップテーブルを画像形成装置に直接書き込んでもよく、後続の走査撮像で結晶位置ルックアップテーブルをさらに校正することなく、結晶位置ルックアップテーブルを直接に使用できるようになる。いくつかの実施形態では、校正された結晶位置ルックアップテーブルを記憶装置(例えば、記憶装置150が基本的に似るピークトラフ分布を示す)に記憶することができ、その後の走査撮像又は画像再構成中に、結晶位置ルックアップテーブルに基づいて結晶位置を校正することができるようになる。
コンポーネントの経年変化及び/又は環境の変化により、画像形成装置(PET装置)のエネルギーゲイン状態がドリフトし、深刻な場合には、画像の品質に影響を与える場合がある。本実施形態は、エネルギー校正状態(又はエネルギー状態)の検出方法を提供する。これは、検出器の結晶のバックグラウンドの固有放射現象を使用して、放射線源のないもとで、固定エネルギー範囲内のバックグラウンドイベントを採集し、エネルギー状態の検出を実現することができる。
図9は、本願のいくつかの実施形態によるエネルギー状態の検出装置の例示的なブロック図である。
図9に示すように、エネルギー状態検出装置900は、取得モジュール910、ピーク位置決定モジュール920、及び状態決定モジュール930を含む。いくつかの実施形態では、取得モジュール910及び取得モジュール310は、同じ構造及び/又は同じ機能を有するモジュールであってもよく、ピーク位置決定モジュール920及びピーク位置決定ユニット332は、同じ構造及び/又は同じ機能を有するモジュールであってもよい。状態決定モジュール930及びエネルギー状態校正ユニット344は、同じ構造及び/又は同じ機能を有するモジュールであってもよい。いくつかの実施形態では、取得モジュール910は、取得モジュール310及び画像生成モジュール320の機能を同時に有するモジュールであってもよい。
取得モジュール910は、画像形成装置110の検出器の結晶のバックグラウンドイベント(例えば、第一バックグラウンドイベント又は第三バックグラウンドイベント)及び関連情報を取得することに用いられる。いくつかの実施形態では、取得モジュール910は、バックグラウンドイベントのエネルギー情報に基づいて、エネルギースペクトルを形成することができる。いくつかの実施形態では、取得モジュール910は、検出器のイベント採集モードを取得することに用いられる。例えば、取得モジュール910は、入力装置(例えば、端末装置130の入力装置)から検出器のイベント採集モードを取得することができる。いくつかの実施形態では、取得モジュール910は、イベント採集モードによって、検出器によって受信された検出器の結晶自体の放射粒子のバックグラウンドイベントのエネルギー情報を取得し、エネルギースペクトル生成することに用いられる。いくつかの実施形態では、取得モジュール910は、取得したバックグラウンドイベント及び関連情報を他のモジュール(例えば、画像生成モジュール320)に送信し、他のモジュールによりエネルギースペクトルを生成することができる。ピーク位置決定モジュール920は、エネルギースペクトルのピーク位置を決定することができる。例えば、ピーク位置決定モジュール920は、エネルギースペクトルによって、エネルギースペクトルの少なくとも二つのピーク位置を得ることができる。状態決定モジュール930は、エネルギースペクトルのピーク位置及びエネルギースペクトルのピーク位置が対応する校正されたピーク位置によって、エネルギー校正状態を決定することに用いられる。いくつかの実施形態では、エネルギー状態検出装置900は、さらに校正モジュール(例えば、校正モジュール340)を含む。校正モジュールは、画像形成装置のエネルギー校正状態が異常であると判断した後、画像形成装置のエネルギー状態を校正することに用いられる。エネルギー状態検出装置900の各モジュールの詳細については、図10及びその関連説明を参照して、ここでは繰り返さない。
図10は、本願のいくつかの実施形態によるエネルギー状態の検出方法の例示的なフローチャートである。
いくつかの実施形態では、画像形成装置のエネルギー状態検出方法1000は、画像形成装置の状態の検出システム100(例えば、処理装置140など)、エネルギー状態校正ユニット344、又はエネルギー状態検出装置900によって実行されてもよい。例えば、エネルギー状態検出方法1000は、プログラム又は命令の形式で、記憶装置(例えば、記憶装置150など)に記憶することができる。状態検出システム100(例えば、処理装置140など)がプログラム又は命令を実行する時、画像形成装置のエネルギー状態検出方法1000を実現することができる。以下に示される画像形成装置のエネルギー状態検出方法1000の動作の概略図は、例示的なものである。いくつかの実施形態では、説明されていない一つ又は複数の追加の操作及び/又は討論されていない一つ又は複数の操作を利用して、このプロセスを達成することができる。また、図10に示され、以下に説明されるエネルギー状態検出方法1000の動作の順序は、限定することを意図するものではない。図10に示すように、エネルギー状態検出方法1000は、以下のステップを含む。
ステップ1010:画像形成装置の検出器の結晶のバックグラウンドイベントを取得する。いくつかの実施形態では、ステップ1010は、処理装置140又は取得モジュール310又は取得モジュール910によって実行されてもよい。
いくつかの実施形態では、処理装置140は、画像形成装置の検出器によって受信された検出器の結晶自体の放射粒子のバックグラウンドイベント、例えば、第一バックグラウンドイベント又は第三バックグラウンドイベントを取得することができる。
いくつかの実施形態では、処理装置140は、検出器のイベント採集モードを決定することができ、イベント採集モードによって、検出器によって受信された検出器の結晶自体の放射粒子のバックグラウンドイベントを取得する。いくつかの実施形態では、処理装置140は、ユーザの入力に基づいて、検出器のイベント採集モードを決定することができる。ここで、イベント採集モードは、単一イベントモードとコンプライアンスイベントモードを含む。
ステップ1020:バックグラウンドイベントのエネルギー情報に基づいて、エネルギースペクトルを生成する。いくつかの実施形態では、ステップ1020は、処理装置140又は画像生成モジュール320又は取得モジュール910によって、実行されてもよい。
いくつかの実施形態では、処理装置140は、画像形成装置の検出器がβ粒子又はγ光子を受け取った後に、記録された粒子エネルギー又は光子エネルギーに基づいて、対応するエネルギースペクトルを生成することができる。エネルギースペクトルは、粒子のエネルギーと対応するバックグラウンドイベントの数量との対応関係を指し、その横軸がエネルギーであり、その縦軸がエネルギーが対応するバックグラウンドイベントの数量である。
ステップ1030:エネルギースペクトルのピーク位置を決定する。いくつかの実施形態では、ステップ1030は、処理装置140又はピーク位置決定ユニット332又はピーク位置決定モジュール920によって、実行されてもよい。
いくつかの実施形態では、処理装置140は、エネルギースペクトルによって、エネルギースペクトルの少なくとも二つのピーク位置を得ることができる。具体的には、エネルギースペクトルのピーク位置は、全エネルギーピークのピーク位置又は単一エネルギーピーク位置のうちの少なくとも一種を含む。全エネルギーピークのピーク位置は、三つのエネルギーのγ光子の重ね合わせによって形成される597keVのエネルギーピーク位置である。単一エネルギーピーク位置は、γ光子とβ粒子の重ね合わせによって形成されるエネルギーピーク位置である。例えば、88keVの光子とβ粒子の重ね合わせによって形成されるエネルギーのピーク位置、202keVの光子とβ粒子の重ね合わせによって形成されるエネルギーのピーク位置、及び/又は307keVの光子とβ粒子の重ね合わせによって形成されるエネルギーのピーク位置である。
具体的には、単一イベントモードのバックグラウンド単一イベントのエネルギー情報によって、エネルギースペクトルを形成すれば、全エネルギーピークのピーク位置と単一エネルギーピーク位置を取得することができる。エネルギースペクトルの少なくとも二つのピーク位置は、597keVのエネルギーピーク位置、88keVの光子とβ粒子の重ね合わせによって形成されるエネルギーピーク位置、202keVの光子とβ粒子の重ね合わせによって形成されるエネルギーピーク位置、及び/又は307keVの光子及びβ粒子の重ね合わせによって形成されるエネルギーピーク位置のうちの少なくとも二つである。コンプライアンスイベントモードのバックグラウンドコンプライアンスイベントのエネルギー情報によって、エネルギースペクトルを形成すれば、単一エネルギーピーク位置を取得することができる。エネルギースペクトルの少なくとも二つのピーク位置は、88keVの光子とβ粒子の重ね合わせによって形成されるエネルギーピーク位置、202keVの光子とβ粒子の重ね合わせによって形成されるエネルギーピーク位置、及び/又は307keVの光子及びβ粒子の重ね合わせによって形成されるエネルギーピーク位置のうちの少なくとも二つである。
ステップ1040:エネルギースペクトルのピーク位置、及びエネルギースペクトルのピーク位置が対応する校正されたピーク位置によって、エネルギー校正状態を決定する。いくつかの実施形態では、ステップ1040は、処理装置140又はエネルギー状態校正ユニット344又は状態決定モジュール930によって、実行されてもよい。
具体的には、いくつかの実施形態では、画像形成装置のエネルギー校正状態を決定する前に、処理装置140は、まず、現在のエネルギースペクトルのピーク位置が対応する校正されたピーク位置を得る。校正されたピーク位置は、511keVの光子によって形成されるエネルギースペクトルのピーク位置に対応する。校正されたピーク位置は、従来の画像形成装置(例えば、PET装置)の校正方法において、例えばFDG(フルオロデオキシグルコース)、Ge68(ゲルマニウム-68)などの放射性物質から放出される511keVのγ光子によって形成されるエネルギースペクトルのピーク位置を指す。
いくつかの実施形態では、処理装置140は、エネルギースペクトルのピーク位置と校正されたピーク位置との比率を計算し、比率を予めに設定された閾値と比較し、比率が予めに設定された閾値と同じでない場合、画像形成装置のエネルギー校正状態が異常であると決定する。画像形成装置のエネルギーが一定の場合、エネルギースペクトルのピーク位置と校正されたピーク位置との比率は、安定した関係である。この関係は、固定値として、又はエネルギーピーク位置が比率に関連するルックアップテーブルとして表すことができる。画像形成装置のエネルギーが変化する場合、バックグラウンドイベントのエネルギースペクトルのエネルギーピーク位置が変化し、さらにエネルギースペクトルのピーク位置と校正されたピーク位置との間の比率関係が変化する場合があるので、エネルギースペクトルのピーク位置と校正されたピーク位置の間の比率関係によって、エネルギー状態、つまりエネルギードリフトを判断することができる。より具体的には、大量のデータを予めにカウントして、現在の画像形成装置のエネルギースペクトルのピーク位置と校正されたピーク位置との間の比率関係を取得することができる。大量の比率関係データによって、対応する画像形成装置が対応する異なるピーク位置と校正されたピーク位置との間の比率閾値を取得する。実際の応用において、エネルギースペクトルのピーク位置を校正されたピーク位置と比較して比率を取得する。次に、比率が対応するエネルギースペクトルのピーク位置の比率閾値を取得する。計算された実際比率を比率閾値と比較すると、比率が対応する比率閾値と異なる場合、エネルギー状態が異常であると判断され、即ち、現在の画像形成装置は、エネルギーがドリフトする。比率が対応する比率閾値と同じ場合、エネルギー状態が正常であると判断され、即ち、現在の画像形成装置は、エネルギーがドリフトしていない。
上記の方法によれば、受動的な検出によってバックグラウンドイベントを採集し、且つ画像形成装置のエネルギー状態を検出するので、オペレーターが受ける放射線の線量を減らし、病院の使用コストを削減することができる。能動的な検出と比較して、その操作は簡単で、いつでも検出を実行できる。
いくつかの実施形態では、画像形成装置のエネルギー状態を校正するために、処理装置140は、画像形成装置のエネルギー校正状態の異常に応答して、画像形成装置のシステムパラメータを調整することができる。いくつかの実施形態では、処理装置140は、画像形成装置のエネルギー校正状態の異常に応答して、プロンプトメッセージをユーザに送信することができる。
いくつかの実施形態では、イベント採集モードは単一イベントモードであり、処理装置140は、検出器によって受信されたバックグラウンド単一イベントのエネルギー情報を取得し、且つエネルギースペクトルを形成することができる。エネルギースペクトルは、全エネルギーピークのピーク値又は単一エネルギーピーク値のうちの少なくとも一種を含む。
具体的には、単一イベントモードでは、検出器によって受信されたバックグラウンド単一イベントのエネルギー情報によって形成されるエネルギースペクトルは、597keVのエネルギーピーク位置、88keVの光子とβ粒子の重ね合わせによって形成されるエネルギーピーク位置、202keVの光子とβ粒子の重ね合わせによって形成されるエネルギーピーク位置、及び/又は307keVの光子とβ粒子の重ね合わせによって形成されるエネルギーピーク位置を含む。より具体的には、単一イベントモードでは、図11に示すように、図11は、単一イベントモードで生成される例示的なエネルギースペクトルであり、ピーク位置は、全エネルギーピークの597keVのエネルギーのピーク位置である。しかし、β粒子の重ね合わせ効果により、この位置の実際のエネルギー値は597keVよりも大きく、約635keVである。全エネルギーピークのピーク位置と校正されたピーク位置との比の変化によって、画像形成装置(例えば、PET装置)のエネルギー校正状態を決定することができる。本実施形態では、全エネルギーピークの597keVのエネルギーのピーク位置を例として説明して、いくつかの代替実施形態では、88keVの光子とβ粒子との重ね合わせによって形成されるエネルギーのピーク位置、202keVの光子とβ粒子との重ね合わせによって形成されるエネルギーのピーク位置、及び/又は307keVの光子とβ粒子の重ね合わせによって形成されるエネルギーのピーク位置を取得して、エネルギー校正状態を決定することができる。本明細書では、これに限定されない。
いくつかの実施形態では、イベント採集モードはコンプライアンスイベントモードである。処理装置140は、予めに設定されたタイムウィンドウによって、各検出器の結晶によって受信された情報を取得することができる。情報は、粒子及び/又は光子のエネルギー情報及び粒子及び/又は光子の到着時間を含む。処理装置140は、光子の到着時間によって、光子のエネルギー情報を選別することができる。選別された光子のエネルギー情報によって、エネルギースペクトルを生成することができ、エネルギースペクトルは、単一のエネルギーピーク値を含む。
タイムウィンドウは、画像形成装置(例えば、PET装置)の感度を反映することに用いられる。好ましくは、タイムウィンドウの範囲は、画像形成装置の臨床タイムウィンドウの閾値範囲より小さくないことである。いくつかの実施形態では、処理装置140は、時間解像度によって、タイムウィンドウの範囲を決定することができる。例えば、タイムウィンドウの値は、時間解像度の値よりも大きくてもよく、例えば、時間分布曲線の1/10値幅(full width at tenth maximum FWTM)によって決定される。時間解像度は、既知のバックグラウンドコンプライアンスイベントで互いに向き合っている二つの検出器の対応する時間差分布の半値全幅(full width at half maximum FWHM)を指す。LYSOバックグラウンドの固有放射現象にうまく適応するために、適切なタイムウィンドウを設定してもよい。各検出器の結晶によって受け取られた粒子は、β粒子を含んでもよく、γ光子を含んでもよい。β粒子は生成した後に吸収されるため、吸収時間はTaで表し、γ光子は視野全体を通過して反対側の検出器の結晶に到達した後、吸収されると、検出され、吸収時間はTbで表すため、γイベントの検出時間は、βイベントの検出時間よりも遅くなる。つまり、Ta<Tbである。この原理によれば、結晶のガンマイベントを選別することができる。光子の到着時間によって、光子のエネルギー情報が選別される。つまり、ガンマイベントが選別される。次いで、選別された光子のエネルギー情報によって、エネルギースペクトルを生成することができる。図12は、一つの実施形態において、コンプライアンスイベントモードで生成されたエネルギースペクトルである。図12に示すように、選別されたγ光子のエネルギースペクトルのピーク値は比較的明確であり、ピーク位置が対応するエネルギーは307keVであり、307keVのエネルギーのピーク位置と511keVの校正されたエネルギーのピーク位置の比率の変化を分析することにより、現在の画像形成装置のエネルギー状態を得ることができる。いくつかの実施形態では、88keV、202keV及び/又は307keVの三種のエネルギーを持つγ光子によって形成されるエネルギースペクトルのピーク位置も選択することができる。
上記のエネルギースペクトルの生成方法によれば、異なるイベントの採集モードに応じて、異なるイベント採集モードのもとのエネルギースペクトルをそれぞれ取得することができ、さらにより正確なエネルギーピーク位置を取得することができる。単一イベントモードの採集に基づいて、単一イベントの結晶のエネルギースペクトルにおける全エネルギーピークの597keVの位置を直接的に検出することができるが、本発明は全エネルギーピークに限定されない。コンプライアンスイベントモードでは、307keVのエネルギーのピーク位置又はその他のエネルギーのピーク位置を検出できるため、その後のエネルギー状態の決定がより正確になる。
エネルギースケールは、画像形成装置(PET装置)によって採集された粒子エネルギーを指すADC値を、実際のエネルギーにマッピングする変換操作を指す。画像形成装置の検出器が光子を受け取った後、可視光の光子を励起でき、これらの光子は、光電子増倍管(PMT)又はシリコン光電子増倍管(SiPM)を介して、対応する電気信号に変換する。この電気信号は、アナログからデジタルへの変換によって、ADC値に変換できる。既知のエネルギーと対応するADC値をマッピングすることにより、エネルギースケールを完了し、エネルギースケール曲線を得ることができる。ここで、ADC値は、採集された電気信号がアナログデジタル変換を実行した後で得られる値である。
本実施形態から提供されるエネルギースケール曲線の決定方法は、検出器の結晶の固有放射現象によって、ガンマ光子のバックグラウンドイベントを採集し、結晶によって得られたバックグラウンドイベントのエネルギースペクトルにおける307keV及び597keVの特徴的なエネルギーピークなどの少なくとも二つの特徴的なエネルギーピークを得ることができる。少なくとも二つの特徴的なエネルギーピークによって、実際の応用における511keVの特徴的なエネルギーピークに補間フィッティングを実行して、ADC値と実際の光子エネルギーとの対応関係を得る。
図13は、本願のいくつかの実施形態によるエネルギースケール曲線の決定装置の例示的なブロック図である。
図13に示すように、エネルギースケール曲線の決定装置1300は、取得モジュール1310、イベントスクリーニングモジュール1320、及び曲線決定モジュール1330を含む。いくつかの実施形態では、取得モジュール1310及び取得モジュール310は、同じ構造及び/又は同じ機能を有するモジュールであってもよく、エネルギー状態校正ユニット344は、イベントスクリーニングモジュール1320及び曲線決定モジュール1330の二つのモジュールの機能を、同時持ってもよい。
取得モジュール1310は、検出器によって受信された検出器の結晶自体の放射粒子からのバックグラウンドイベント(例えば、第三バックグラウンドイベント)を取得することに用いられる。イベントスクリーニングモジュール1320は、バックグラウンドイベントを選択し、結晶の核種崩壊に関連する少なくとも二つのエネルギーピーク値及び少なくとも二つのエネルギーピーク値が対応するADC値を決定することに用いられる。曲線決定モジュール1330は、少なくとも二つのエネルギーピーク値及び少なくとも二つのエネルギーピーク値が対応するADC値によって、エネルギースケール曲線を決定することに用いられる。いくつかの実施形態では、エネルギースケール曲線の決定装置1300は、抽出モジュールをさらに含む。抽出モジュールは、エネルギースケール曲線によって、エネルギースケール曲線の任意のエネルギーピーク値が対応するADC値を決定することに用いられる。いくつかの実施形態では、抽出モジュールは、エネルギースケール曲線によって、511keVのエネルギーピーク値が対応するADC値を決定することにも用いられる。エネルギースケール曲線の決定装置1300の各モジュールの詳細については、図14及びその関連説明を参照して、ここでは繰り返さない。
図14は、本願のいくつかの実施形態によるエネルギースケール曲線の決定方法の例示的なフローチャートである。
いくつかの実施形態では、画像形成装置のエネルギースケール曲線の決定方法1400は、画像形成装置の状態の検出システム100(例えば、処理装置140など)、エネルギー状態校正ユニット344、又はエネルギースケール曲線の決定装置1300によって実行される。例えば、エネルギースケール曲線の決定方法1400は、プログラム又は命令の形式で、記憶装置(例えば、記憶装置150など)に記憶することができる。状態検出システム100(例えば、処理装置140など)がプログラム又は命令を実行する時、エネルギースケール曲線の決定方法1400を実現することができる。以下に示される画像形成装置のエネルギースケール曲線の決定方法1400の動作の概略図は、例示的なものである。いくつかの実施形態では、説明されていない一つ又は複数の追加の操作及び/又は討論されていない一つ又は複数の操作を利用して、このプロセスを達成することができる。また、図14に示され、以下に説明されるエネルギースケール曲線の決定方法1400の動作の順序は、限定することを意図するものではない。図14に示すように、エネルギースケール曲線の決定方法1400は、以下のステップを含む。
ステップ1410:画像形成装置の検出器の結晶のバックグラウンドイベントを取得する。いくつかの実施形態では、ステップ1410は、処理装置140又は取得モジュール310又は取得モジュール1310によって、実行されてもよい。
いくつかの実施形態では、処理装置140は、検出器によって受信された検出器の結晶自体の放射粒子に関連するバックグラウンドイベント(例えば、第一バックグラウンドイベント又は第三バックグラウンドイベント)を取得することができる。画像形成装置が使われなくて遊んでいる時、受動的な状態のもとでのバックグラウンドイベントを採集する。バックグラウンドイベントにおけるさまざまな散乱イベントの割合が高いため、バックグラウンドエネルギースペクトルのγ特徴的なエネルギーピークの信号対雑音比を簡単に下げることができる。従って、バックグラウンドについて、理論的には、採集する時間は長いほど良いである。バックグラウンドイベントの採集時間は、0.1~20時間の範囲であり、例えば、採集時間は30分以上であってもよい。
いくつかの実施形態では、画像形成装置のタイムウィンドウ及びエネルギーウィンドウを予めに設定することができ、タイムウィンドウ及びエネルギーウィンドウに基づいて、バックグラウンドイベントを取得することができる。エネルギーウィンドウの詳細については、図7の関連する説明を参照して、タイムウィンドウの詳細については、図10の関連する説明を参照して、ここでは繰り返さない。
ステップ1420:バックグラウンドイベントに基づいて、結晶の核種崩壊に関連する少なくとも二つのエネルギーピーク値と、少なくとも二つのエネルギーピーク値が対応するADC値を決定する。いくつかの実施形態では、ステップ1420は、処理装置140又はイベントスクリーニングモジュール1320、又はエネルギー状態校正ユニット344によって、実行されてもよい。
いくつかの実施形態では、処理装置は、バックグラウンドイベントによって、結晶の核種のガンマ崩壊の特徴的なエネルギーピーク値を決定して、核種のガンマ崩壊の特徴的なエネルギーピーク値をアナログデジタル変換して、対応する特徴的なエネルギーピーク値が対応するADC値を得り、ガンマ崩壊の特徴的なエネルギーピーク値における少なくとも二つのエネルギーピーク値と、少なくとも二つのエネルギーピーク値が対応するADC値を選択する。具体的には、処理装置140は、バックグラウンドイベントによって、対応するエネルギースペクトルを生成することができ、エネルギースペクトルに対してエネルギースクリーニングを実行することによって、核種のガンマ崩壊の特徴的なエネルギーピーク値を得ることができる。いくつかの実施形態では、核種は、検出器の結晶に存在するLu176などの放射性核種を含む。核種Lu176を例として説明して、Lu176が対応するガンマ崩壊の特徴的なエネルギーピークは、88keVの光子のガンマ崩壊の特徴的なエネルギーピーク、202keVの光子のガンマ崩壊の特徴的なエネルギーピーク、307keVの光子のガンマ崩壊の特徴的なエネルギーピーク、597keVの光子のガンマ崩壊の特徴的なエネルギーピークピー、及び各エネルギー値が対応するガンマ崩壊の特徴的なエネルギーピークを含む。取得されたガンマ崩壊の特徴的なエネルギーピーク値をアナログデジタル変換することにより、対応するガンマ崩壊の特徴的なエネルギーピーク値のADC値を得ることができる。すべてのガンマ崩壊の特徴的なエネルギーピーク値及び対応するガンマ崩壊の特徴的なエネルギーピーク値のADC値を得た後、その中から、ガンマ崩壊の特徴的なエネルギーピーク及び対応するADC値の一部を選択する。エネルギースケールのプロセスでは、より多くのガンマ崩壊の特徴的なエネルギーピーク及びそれと対応するADC値がキャリブレーションアウトされるほど、エネルギースケールはより正確になる。いくつかの実施形態では、好ましくは、少なくとも二つの特徴的なエネルギーピーク(例えば、0keV、307keV、597keVなど)及び対応するγ特徴的なエネルギーピークが対応するADC値を選択することである。
ステップ1430:少なくとも二つのエネルギーピーク値及び少なくとも二つのエネルギーピーク値が対応するADC値によって、エネルギースケール曲線を決定する。いくつかの実施形態では、ステップ1430は、処理装置140又は曲線決定モジュール1330又はエネルギー状態校正ユニット344によって、実行されてもよい。
いくつかの実施形態では、処理装置140は、補間フィッティングによって、エネルギースケール曲線を決定することができる。具体的には、処理装置140は、複数のADC値及び対応するγ特徴的なエネルギーピーク値に対して補間フィッティングを実行して、エネルギースケール曲線を得ることができる。例えば、処理装置140は、選択された0keV、307keV、及び597keVの三つのγ特徴的なエネルギーピーク値及びγ特徴的なエネルギーピーク値が対応するADC値によって、補間フィッティングを実行して、エネルギースケール曲線を得ることができる。エネルギースケール曲線は、すべてのエネルギー範囲をカバーでき、例えば、エネルギー範囲は0~2000keVである。
いくつかの実施形態では、複数のADC値及び対応する核種のガンマ崩壊の特徴的なエネルギーピークによって、エネルギースケール曲線を得た後、エネルギースケール曲線によって、エネルギースケール曲線の任意のエネルギーピーク値が対応するADC値を決定することができる。つまり、エネルギースケール曲線によって、すべてのエネルギーピーク値と対応するADC値を取得できる。実際の使用では、画像形成装置は、さまざまな薬物(さまざまな特徴的なピークを持つ核種)を使用する場合があり、それに応じて対応するエネルギーの光子を検出することができるので、すべての特徴的なエネルギーピーク値及び対応するADC値を予めに取得する必要がある。例えば、複数のADC値及び対応する核種のガンマ崩壊の特徴的なエネルギーピーク値によってエネルギースケール曲線が取得された後、エネルギースケール曲線によって、511keVのエネルギーピーク値が対応するADC値を決定することができる。いくつかの実施形態において、511keVのエネルギーピーク値は、一般的に使用される放射性核種注入剤によって生成される特徴的なピークである。従って、511keVのエネルギーピーク値が対応するADC値は、エネルギースケール曲線によって予めに得ることができる。
上記のエネルギースケール曲線の決定方法は、放射線源の使用を回避し、操作の安全性と実現可能性を改善し、患者のスキャンなしでPET画像形成装置のバックグラウンドイベントデータを効果的に利用して、より効果的かつタイムリーに検出器のエネルギースケール曲線を更新することができる。
いくつかの実施形態では、画像形成装置の検出器の結晶のエネルギー校正方法を提供する。画像形成装置の検出器の結晶のエネルギー校正方法は、エネルギースケール曲線によって、511keVのエネルギーピーク値が対応するADC値を決定することができ、それによって検出器が受信された光子のエネルギーを校正する。検出器が受信したエネルギーをより正確に識別し、さらに画像形成装置の撮像精度を向上することができる。
画像形成装置(PET装置など)の検出器が陽電子消滅によって生成されたガンマ光子のペアを受け取ると、対応する検出器モジュールは、ガンマ光子が検出器の結晶に到達する時間を測定する必要がある。時間の一貫性を確保するために、検出器モジュールの時間をアラインメントする必要がある。さらに、タイムアラインメントした後、クロック非同期の問題も発生する場合がある。従って、検出器モジュールの時間を同期させる必要がある。
従来の技術では、ケーブルで時間を同期することができ、ケーブルで各検出器モジュールを接続し、ケーブルを介して各検出器モジュールに同時にパルスを送信する。検出器モジュールは、クロック同期を完了するために、パルスによってローカルクロックをゼロにリセットできる。上記の従来技術は、クロック同期状態を検出できず、ケーブルが経年劣化したり、インターフェースが緩んだりすると、クロック同期が失敗するという問題が発生する場合がある。
本願は、時間同期方法を提供する。時間同期方法は、放射源のないもとで、検出器の結晶のバックグラウンドの固有放射現象を利用して、対応するバックグラウンドイベントを採集し、バックグラウンドイベント情報に基づいて、測定飛行時間と理論飛行時間を決定する。測定飛行時間と理論飛行時間によって、検出器の検出器モジュールの時間同期を実行する。
図15は、本願のいくつかの実施形態による時間同期装置の例示的なブロック図である。
図15に示すように、時間同期装置1500は、取得モジュール1510、時間決定モジュール1520、及び時間同期モジュール1530を含む。いくつかの実施形態では、取得モジュール1510及び取得モジュール310は、同じ構造及び/又は同じ機能を有するモジュールであってもよく、時間決定モジュール1520及び時間決定ユニット334は、同じ構造及び/又は同じ機能を有するモジュールであってもよい。時間同期モジュール1530及び時間同期ユニット346は、同じ構造及び/又は同じ機能を有するモジュールであってもよい。
取得モジュール1510は、画像形成装置の検出器の結晶のバックグラウンドコンプライアンスイベント及びその関連情報を取得することに用いられる。バックグラウンドコンプライアンスイベントは、結晶自体の放射粒子と関連する。時間決定モジュール1520は、バックグラウンドコンプライアンスイベント情報によって、測定飛行時間及び理論飛行時間を計算することに用いられる。時間同期モジュール1530は、測定飛行時間及び理論飛行時間によって、検出器の時間同期を実行することに用いられる。時間同期装置1500の各モジュールの詳細については、図16及びその関連説明を参照して、ここでは繰り返さない。
図16は、本願のいくつかの実施形態による時間同期方法の例示的なフローチャートである。
いくつかの実施形態では、画像形成装置の時間同期方法1600は、画像形成装置の状態の検出システム100(例えば、処理装置140など)又は時間同期装置1500によって、実行されてもよい。例えば、時間同期方法1600は、プログラム又は命令の形式で記憶装置(例えば、記憶装置150)に記憶されてもよく、状態検出システム100(例えば、処理装置140など)がプログラム又は命令を実行すると、時間同期方法1600を実現することができる。以下に示す時間同期方法1600の動作の概略図は、例示的なものである。いくつかの実施形態では、説明されていない一つ又は複数の追加の操作及び/又は討論されていない一つ又は複数の操作を利用して、このプロセスを達成することができる。また、図16に示され、以下に説明される時間同期方法1600の動作の順序は、限定することを意図するものではない。図16に示すように、時間同期方法1600は、以下のステップを含む。
ステップ1610:画像形成装置の検出器の結晶のバックグラウンドコンプライアンスイベントを取得する。いくつかの実施形態では、ステップ1610は、処理装置140又は取得モジュール310又は取得モジュール1510によって、実行されてもよい。
いくつかの実施形態では、処理装置140は、画像形成装置の検出器によって受信された検出器の結晶自体の放射粒子に関連するバックグラウンドコンプライアンスイベント(例えば、第一バックグラウンドイベント及び第二バックグラウンドイベントに基づいて、コンプライアンス処理して得られたバックグラウンドコンプライアンスイベント、又は第三バックグラウンドイベント、又は第四バックグラウンドイベント)の情報を取得することができる。
ステップ1620:バックグラウンドコンプライアンスイベント情報によって、測定飛行時間及び理論飛行時間を決定する。いくつかの実施形態では、ステップ1620は、処理装置140、又は時間決定ユニット334、又は時間決定モジュール1520によって、実行されてもよい。
いくつかの実施形態では、処理装置140は、各バックグラウンドコンプライアンスイベントの中の二つの粒子が検出器モジュールの結晶に検出される時間(即ち、検出器に到着する到着時間)によって、対応するバックグラウンドコンプライアンスイベントの測定飛行時間を得ることができ、各バックグラウンドコンプライアンスイベントの中の二つの粒子の結晶位置によって、対応する各バックグラウンドコンプライアンスイベントの理論飛行時間を取得することができる。図17は、例示的な検出器モジュールは、光子を受け取る図である。単なる例として、図17に示すように、検出器の中の一つの検出器モジュールの一つの結晶が最初の粒子(例えば、β粒子)を受け取った時間は、T1であれば、もう一つの検出器モジュールの結晶が第二粒子(例えば、γ光子)を受け取った時間は、T2である。対応するコンプライアンスイベントの測定飛行時間は、最初の粒子を受け取った時間T1から第二粒子を受け取った時間T1を差し引くことによって取得できる。最初の粒子を受け取った検出結晶をAとして、第二粒子を受け取った検出結晶をBとすると、検出結晶Aと検出結晶Bとの間の直線距離Lを得、直線距離Lを光速Cで割ると、理論飛行時間を得る。
ステップ1630:測定飛行時間及び理論飛行時間によって、検出器の時間同期を実行する。いくつかの実施形態では、ステップ1630は、処理装置140、又は時間同期ユニット346、又は時間同期モジュール1530によって、実行されてもよい。
いくつかの実施形態では、処理装置140は、測定飛行時間が対応するバックグラウンドコンプライアンスイベントの理論飛行時間と同じでない(例えば、測定飛行時間と理論飛行時間との差異が一つの閾値を超える)ことに応答して、画像形成装置の各検出器モジュールの間の時間が同期されていないと決定することができ、測定飛行時間は、対応するバックグラウンドコンプライアンスイベントの理論飛行時間と同じである(例えば、測定飛行時間と理論飛行時間との差異が閾値より大きくない)ことに応答して、画像形成装置の各検出器モジュールの間の時間が同期されると決定することができる。いくつかの実施形態では、閾値は、検出器モジュールのクロック周期であってもよい。いくつかの実施形態では、画像形成装置の各検出器モジュールの間の時間が同期されていない場合、処理装置140は、測定飛行時間及び対応する理論飛行時間によって、画像形成装置の検出器の各検出器モジュールの時間同期を実行する。
いくつかの実施形態では、処理装置140は、測定飛行時間及び理論飛行時間によって時間差を決定し、時間差によって画像形成装置の各検出器モジュールの時間同期を実行することができる。例えば、処理装置140は、測定飛行時間から理論飛行時間を差し引くことによって、時間差を取得することができ(又は理論飛行時間から測定飛行時間を差し引くことによって時間差を取得することができる)、時間差の絶対値によって、画像形成装置の各検出器モジュールの時間同期を実行する。
いくつかの実施形態では、処理装置140は、画像形成装置の検出器の任意の検出器モジュールのペアによって受信された複数の測定飛行時間と複数の理論飛行時間によって、複数の測定飛行時間と複数の理論飛行時間との差を計算することができ、複数の差によって、差の平均値を計算し、平均値を時間差と決定する。具体的には、データの信頼性を確保するために、同じ検出器モジュールのペアによって、複数の測定飛行時間と複数の理論飛行時間との差を計算することができ、つまり、まず、同じ検出器モジュールのペアによって検出された複数のバックグラウンドコンプライアンスイベント情報を取得して、各々のバックグラウンドコンプライアンスイベント情報における二つの粒子が検出器モジュールの結晶に検出された時間、(即ち、二つの粒子が検出器モジュールに到着した到着時間)、及び検出されたバックグラウンドコンプライアンスイベントの検出器モジュールの結晶の位置によって、測定飛行時間と理論飛行時間を計算する。次に、対応するバックグラウンドコンプライアンスイベントの測定飛行時間と理論飛行時間との差を計算する。複数のバックグラウンドコンプライアンスイベントの差の平均値を取ることによって、時間差を決定して、時間差によって、画像形成装置の各検出器モジュールの結晶の時間同期を実行する。この方法により、時間同期をより正確にすることができる。
いくつかの実施形態では、時間差は、一つのクロックサイクル以上である。画像形成装置の検出器の各検出器モジュールはカウンタを含み、カウンタは、対応する検出器モジュールの中のすべての検出器結晶のクロックとして、現在の時間を記録することに用いられえる。即ち、同じ検出モジュールに属する検出結晶は、同じクロックを使用する。サイクルが経過するたびに、カウンタは1ずつ増加する。クロック同期のプロセスは、カウンタアラインメントのプロセスである。各々の検出器の結晶のクロックを同期して、つまり、対応する検出器モジュールのクロックを同期する(例えば、各々の検出器モジュールのカウンタをアラインメントする)。具体的には、時間差が一つのクロックサイクル以上である場合、処理装置140は、検出器モジュールのペアにおける一つの検出器モジュールのカウンタ値を調整し、調整されたカウンタ値を時間参考基準として決定することができる。いくつかの実施形態では、時間差が一つのクロックサイクル未満である場合、対応するカウンタを調整する必要はない。時間差が一つのクロックサイクル以上である場合、検出モジュールのペアのカウンタの中の任意の一つの検出器モジュールのカウンタを調整する。例えば、カウンタに1を加算又は1を減算して、このカウンタを検出器モジュールのペアの他の検出器モジュールのカウンタと同じ値にさせる。調整が完了したら、検出器の結晶自体の放射線粒子のバックグラウンドコンプライアンスイベント情報を取得し続け、バックグラウンドコンプライアンスイベント情報によって、時間差を計算できる。時間差が一つのクロックサイクル未満である場合、クロック同期が完了し、時間差が一つのクロックサイクル以上である場合は、検出された時間差が一つのクロックサイクル未満になるまで、カウンタを調整し続ける。
いくつかの実施形態では、任意の検出器モジュールのペアにおける一つの検出器モジュールを基準モジュールとして、すべての検出器モジュールの間の時間差が一つのクロックサイクル未満になるまで、基準モジュールとしての検出器モジュールのペアを除く画像形成装置の他の検出器モジュールの時間同期を実行する。具体的には、クロック同期プロセスでは、まず、検出器の中の任意の検出器モジュールのペアのクロックを同期して、同期が完了した後、同期された検出器モジュールのペアの任意の検出器モジュールを基準モジュールとして、すべての検出器モジュール間の時間差が一つのクロックサイクル未満になるまで、他のすべての検出器モジュールの時間同期を、順番に実行する。
いくつかの実施形態では、画像形成装置は、制御モジュールを含む。制御モジュールは、時間差と一つのクロックサイクルとの比較結果によって、制御信号を出力することができる。時間差が一つのクロックサイクル以上である場合、制御モジュールは、クロックアライメントを達成するために、各検出器モジュールを調整するための調整信号を生成する。時間差が一つのクロックサイクル未満である場合、調整信号を生成しない。この方法では、検出器の結晶バックグラウンドの固有放射現象を利用して、検出器モジュールの間のクロックを同期し、同期状態をリアルタイムで監視する。これにより、画像形成装置の構造が簡素化され、装置の信頼性が向上して、ケーブルなどの原因によるクロック同期の失敗の問題を回避する。
画像形成装置(例えば、PET装置)は、ハードウェアの固有特性により、時間の変化に伴い、飛行時間の状態がドリフトする場合があり、ドリフトが深刻な場合にはイメージング品質に影響を与える。本願の実施形態は、飛行時間状態の検出方法を提供し、放射線源のないもとで、検出器の結晶のバックグラウンドの固有放射現象を利用して、バックグラウンドコンプライアンスイベントを採集し、バックグラウンドコンプライアンスイベント情報に基づいて、画像形成装置の飛行時間状態を校正することで、オペレーターが受ける放射線の線量が高く、病院の費用が高く、操作が複雑であるという問題を解決できる。
図18は、本願のいくつかの実施形態による飛行時間状態検出装置の例示的なブロック図である。
図18に示すように、飛行時間状態検出装置1800は、取得モジュール1810、飛行時間決定モジュール1820、及び状態決定モジュール1830を含む。いくつかの実施形態では、取得モジュール1810及び取得モジュール310は、同じ構造及び/又は同じ機能を有するモジュールであってもよく、飛行時間決定モジュール1820及び時間決定ユニット334は、同じ構造及び/又は同じ機能を有するモジュールであってもよく、状態決定モジュール1830及び飛行時間状態校正ユニット348は、同じ構造及び/又は同じ機能を有するモジュールであってもよい。
取得モジュール1810は、バックグラウンドコンプライアンスイベント(例えば、第三バックグラウンドイベント又は第四バックグラウンドイベント)及び関連情報を取得することに用いられえる。いくつかの実施形態では、取得モジュール1810は、画像形成装置のタイムウィンドウ及びエネルギーウィンドウを決定し、タイムウィンドウ及びエネルギーウィンドウに基づいて、バックグラウンドコンプライアンスイベントを取得することもできる。飛行時間決定モジュール1820は、バックグラウンドコンプライアンスイベント情報によって、測定飛行時間及び理論飛行時間を計算することに用いられる。状態決定モジュール1830は、測定飛行時間及び理論飛行時間によって、画像形成装置の飛行時間状態を決定することに用いられる。
いくつかの実施形態では、飛行時間状態検出装置1800は、校正モジュールをさらに含む。校正モジュールは、画像形成装置の飛行時間によって校正を実行し、校正された飛行時間を得ることに用いられる。いくつかの実施形態では、校正モジュールは、エネルギーと時間とのマッピング関係を取得することにも用いられる。エネルギーと時間とのマッピング関係は、粒子エネルギーと飛行時間オフセットとの間のマッピング関係を反映する。バックグラウンドコンプライアンスイベントの中の二つの粒子のエネルギー及びエネルギーと時間とのマッピング関係によって、対応するバックグラウンドコンプライアンスイベントの飛行時間オフセットを取得する。飛行時間オフセットによって、画像形成装置の飛行時間を校正して、校正された飛行時間を得る。
図19は、本願のいくつかの実施形態による飛行時間状態の検出方法の例示的なフローチャートである。
いくつかの実施形態では、画像形成装置の飛行時間状態(即ち、TOF状態)の検出方法1900は、画像形成装置の状態の検出システム100(例えば、処理装置140)又は飛行状態検出装置1800によって、実行されてもよい。例えば、飛行時間状態の検出方法1900は、プログラム又は命令の形式で記憶装置(例えば、記憶装置150)に記憶することができ、状態検出システム100(例えば、処理装置140)がプログラム又は命令を実行すると、飛行時間状態の検出方法1900を実現することができる。以下に示す飛行時間状態の検出方法1900の動作の概略図は、例示的なものである。いくつかの実施形態では、説明されていない一つ又は複数の追加の操作及び/又は討論されていない一つ又は複数の操作を利用して、このプロセスを達成することができる。また、図19に示され、以下に説明される飛行時間状態の検出方法1900の動作の順序は、限定することを意図するものではない。図19に示すように、飛行時間状態の検出方法1900は、以下のステップを含む。
ステップ1910:画像形成装置の検出器の結晶のバックグラウンドコンプライアンスイベントを取得する。いくつかの実施形態では、ステップ1910は、処理装置140、又は取得モジュール310、又は取得モジュール1810によって、実行されてもよい。
いくつかの実施形態では、処理装置140は、画像形成装置の検出器によって受信された検出器の結晶自体の放射粒子に関連するバックグラウンドコンプライアンスイベント(例えば、第三バックグラウンドイベント又は第四バックグラウンドイベント)を取得することができる。いくつかの実施形態では、処理装置140は、画像形成装置のタイムウィンドウ及びエネルギーウィンドウを決定して、タイムウィンドウ及びエネルギーウィンドウに基づいて、検出器によって受信された結晶自体の放射粒子のバックグラウンドコンプライアンスイベント及びその関連情報を得ることができる。エネルギースケール曲線の決定装置1300の各モジュールの詳細については、図14及びその関連説明を参照されたいので、ここでは繰り返さない。いくつかの実施形態では、処理装置140は、二つのグループの異なるバックグラウンドイベント(例えば、第一バックグラウンドイベント及び第二バックグラウンドイベント)に基づいて、コンプライアンス処理により、バックグラウンドコンプライアンスイベントを得ることができる。
ステップ1920:バックグラウンドコンプライアンスイベント情報によって、測定飛行時間及び理論飛行時間を決定する。いくつかの実施形態では、ステップ1920は、処理装置140、又は時間決定ユニット334、又は飛行時間決定モジュール1820によって、実行されてもよい。
いくつかの実施形態では、処理装置140は、バックグラウンドコンプライアンスイベントにおける二つの粒子の到着時間によって、対応するバックグラウンドコンプライアンスイベントの測定飛行時間を得ることができる。バックグラウンドコンプライアンスイベントにおける二つの粒子の結晶位置によって、対応するバックグラウンドコンプライアンスイベントの理論飛行時間を得ることができる。測定飛行時間及び理論飛行時間に関する詳細については、図16及びその関連説明を参照して、ここでは繰り返さない。
ステップ1930:測定飛行時間及び理論飛行時間に基づいて、画像形成装置の飛行時間状態を決定して、飛行時間状態は、検出器の結晶がドリフトするかどうかを反映することができる。いくつかの実施形態では、ステップ1930は、処理装置140、又は飛行時間状態校正ユニット、又は状態決定モジュール1830によって、実行されてもよい。
いくつかの実施形態では、処理装置140は、測定飛行時間と理論飛行時間との差を比較することができる。測定飛行時間と理論飛行時間との差が閾値を超えることに応答して、処理装置140は、バックグラウンドコンプライアンスイベントに対応する結晶がドリフトすること、即ち、飛行時間状態が異常であると決定することができる。具体的には、測定飛行時間が、対応するバックグラウンドコンプライアンスイベントの理論飛行時間と同じでない場合(例えば、測定飛行時間と理論飛行時間との差は、一つの閾値より大きい)、バックグラウンドコンプライアンスイベントが対応する検出器の結晶は、ドリフトすると決定することができる。測定飛行時間が、対応するバックグラウンドコンプライアンスイベントの理論飛行時間と同じである場合(例えば、測定飛行時間と理論飛行時間との差が一つの閾値を超えていない場合、バックグラウンドコンプライアンスイベントが対応する検出器の結晶は、正常でドリフトしていないと見なす。理論的には、画像形成装置のTOF校正状態(例えば、TOF状態)が正常な場合、測定飛行時間と理論飛行時間は等しくなる、つまり両者の差はゼロに近くなる。いくつかの実施形態では、処理装置140は、各検出器の結晶のすべてのバックグラウンドコンプライアンスイベントの測定飛行時間と理論飛行時間との差を計算して、すべてのバックグラウンドコンプライアンスイベントの差の平均値又はガウスフィッティングした後の期待値が閾値を超えているかどうかに基づいて、対応する結晶がシフトするかどうかを確認できる。
いくつかの実施形態では、処理装置140は、飛行時間状態が異常であると判断した後、バックグラウンドコンプライアンスイベント情報によって、検出器の飛行時間を校正して、校正された飛行時間を得ることができる。
具体的には、処理装置140は、エネルギーと時間とのマッピング関係を得ることができる。エネルギーと時間とのマッピング関係は、粒子エネルギーと飛行時間オフセットとの間の対応関係を反映することができる。バックグラウンドコンプライアンスイベントのそれぞれにおける二つの粒子のエネルギー及びエネルギーと時間とのマッピング関係によって、対応するバックグラウンドコンプライアンスイベントの飛行時間オフセットを取得することができる。飛行時間オフセットによって、検出器の飛行時間を校正して、校正された飛行時間を得ることができる。いくつかの実施形態では、バックグラウンドコンプライアンスイベント情報は、二つの粒子のエネルギーを含む。図5を参照すると、結晶アレイAと水晶アレイBは、それぞれ光センサーに結合され、出力信号は増幅器によって増幅され、βイベントの時間情報Taとγイベントの時間情報Tbが取得される。積分によって二つのイベントのエネルギー情報EaとEbを取得する。つまり、二つの粒子のエネルギーを取得する。校正を実行する前に、エネルギーと時間とのマッピング関係を予めに確立する。具体的には、飛行時間校正が完了した画像形成装置(例えば、PET装置)によれば、大量のバックグラウンドコンプライアンスイベントのエネルギーの異なる二つの粒子が対応する飛行時間オフセットを統計する。そして、二つの粒子のエネルギーと飛行時間オフセットとの間の対応関係、つまり、エネルギーと時間とのマッピング関係を確立する。実際の使用では、まず、予めに確立されたエネルギーと時間とのマッピング関係を取得する。次に、バックグラウンドコンプライアンスイベントの二つの粒子のエネルギーを取得する。バックグラウンドコンプライアンスイベントの二つの粒子のエネルギーを介して、エネルギーと時間とのマッピング関係を見つけ、二つの粒子のエネルギーに対応する飛行時間オフセットを決定し、飛行時間オフセットに基づいて検出器の飛行時間を校正して、校正された飛行時間を取得する。
本願の実施形態から提供される飛行時間状態の検出方法は、LYSOバックグラウンドの固有放射現象に基づいて、異なるタイムウィンドウを通して、複数のグループのバックグラウンドコンプライアンスイベントを得ることができる。β粒子とγ粒子の異なる吸収特性によって、バックグラウンドコンプライアンスイベントの各ペアに対して校正をする。複数のグループのバックグラウンドコンプライアンスイベントを介して、すべての検出器結晶のTOF状態を測定する。そして、より正確なTOF情報を取得するために、エネルギーと時間とのマッピング関係によって、画像形成装置の飛行時間を校正する。上記の飛行時間校正法を使用することにより、校正時間を節約し、飛行時間校正の精度を向上させることができる。
なお、上記の方法(例えば、画像形成装置の結晶位置ルックアップテーブルの校正方法700、エネルギー状態の検出方法1000、エネルギースケール曲線の決定方法1400、時間同期方法1600、及び飛行時間状態の検出方法1900)又は図面のフローチャート(例えば、図7、図10、図14、図16、及び図19)に示されるステップは、コンピュータ実行可能命令などのコンピュータシステムで実行できる。そして、フローチャートには論理的な順序が示されるが、場合によって、本明細書に示される又は説明される順序とは異なる順序で、示される又は説明されるステップを実行してもよい。上記の装置(例えば、結晶位置ルックアップテーブルの校正装置600、エネルギー状態の検出装置900、エネルギースケール曲線の決定装置1300、時間同期装置1500、及び飛行時間状態の検出装置1800)の各モジュールは、機能モジュール又はプログラムモジュールであり、ソフトウェア又はハードウェアによって実現できる。ハードウェアによって実現されるモジュールにとって、上記の各々のモジュールは同じプロセッサ(例えば、処理装置140)に配置されてもよく、或いは、上記の各々のモジュールは、任意の組み合わせで異なるプロセッサにそれぞれ配置されてもよい。
基本的な概念は上記で説明されており、明らかに、当業者にとって、上記の詳細な開示は単なる例であり、本願に対する限定を構成するものではない。本明細書では明示的に述べていないが、当業者は、本願に対して様々な変更、改良及び修正を行うかもしれない。このような変更、改良及び修正は、本願で提案されているため、そのような変更、改良及び修正は、依然として、本願の例示的な実施形態の精神及び範囲に属する。
一方、本願は、本願の実施形態を説明するために特定の用語を使用する。例えば、「一つの実施形態」、「実施形態」、及び/又は「いくつかの実施形態」は、本願の少なくとも一つの実施形態に関連する特定の特徴、構造又は特性を指す。従って、本明細書の異なる場所で、二つ以上の言及される「実施形態」又は「一つの実施形態」又は「代替実施形態」は、必ずしも同じ実施形態を指すものではないことを強調し、留意すべきである。さらに、本願の一つ又は複数の実施形態の特定の特徴、構造又は特性を適切に組み合わせることができる。
さらに、当業者は、本願の様々な態様が、いくつかの特許可能なカテゴリ又は状況で説明することができると理解するべきである。特許可能なカテゴリ又は状況は、任意の新規かつ有用なプロセス、機械、製品、又は物質の組み合わせ、又はそれらの任意の新しいかつ有用な改良を含む。それに対応して、本願の様々な態様は、完全にハードウェアによって実行されてもよく、完全にソフトウェア(ファームウェア、常駐ソフトウェア、マイクロコードなどを含む)によって実行されてもよく、又はハードウェアとソフトウェアの組み合わせによって実行されてもよい。上記のハードウェア又はソフトウェアは、「データブロック」、「モジュール」、「エンジン」、「ユニット」、「コンポーネント」又は「システム」と呼ばれてもよい。さらに、本願の態様は、一つ又は複数のコンピュータ可読媒体に位置するコンピュータ製品に表現される。コンピュータ製品は、コンピュータ可読プログラムコードを含む。
コンピュータ記憶媒体は、例えばベースバンドで、または搬送波の一部として、コンピュータプログラムコードを含む伝播データ信号を含む。伝播データ信号は、さまざまな表現形式を有して、電磁気的形態、光学的形態など、又は適切な組み合わせを含む。コンピュータ記憶媒体は、コンピュータ可読記憶媒体以外の任意のコンピュータ可読媒体であってよい。コンピュータ記憶媒体は、命令実行システム、装置、又は設備に接続されることによって、通信すること、及び使用されるプログラムを伝播又は転送することを実現するようになる。コンピュータ記憶媒体に常駐するプログラムコードは、任意の適切な媒体を介して伝播することができる。任意の適切な媒体は、無線、電気ケーブル、光ファイバーケーブル、RFなど、又は類似媒体、又は上記のいずれかの媒体の組み合わせを含む。
本願の各部分の操作に必要なコンピュータプログラムコードは、任意の一種又は複数のプログラミング言語で記述できる。一種又は複数のプログラミング言語は、オブジェクト指向プログラミング言語、従来の手続き型プログラミング言語、動的プログラミング言語、又はその他のプログラミング言語を含む。オブジェクト指向プログラミング言語は、Java、Scala、Smalltalk、Eiffel、JADE、Emerald、C++、C#、VB.NET、Pythonなどを含む。従来の手続き型プログラミング言語は、C言語、Visual Basic、Fortran 2003、Perl、COBOL 2002、PHP、ABAPなどを含む。動的プログラミング言語は、Python、Ruby、Groovyなどを含む。プログラムコードは、完全にユーザのコンピュータで実行されるか、スタンドアロンのソフトウェアパッケージとして、ユーザーのコンピュータで実行されるか、一部がユーザのコンピュータで、一部がリモートコンピュータで実行されるか、完全にリモートコンピュータ又はサーバで実行される。後者の場合、リモートコンピュータは、ローカルエリアネットワーク(LAN)又はワイドエリアネットワーク(WAN)などの任意のネットワーク形式を介して、ユーザのコンピュータに接続し、又はインターネットなどを介して、外部コンピュータに接続し、又はクラウドコンピューティング環境にあり、又はサービスとして使用される。例えば、ソフトウェアがサービス(SaaS)である。
さらに、特許請求の範囲に明示的に記載されていない限り、本願に記載されている処理要素及びシーケンスの順序、数字及び文字の使用、又は他の名前の使用は、本発明のプロセス及び方法の順序を限定することを意図していない。上記の開示は、現在有用であると考えられる本発明のいくつかの実施形態を様々な例によって論じているが、そのような詳細は、説明のみを目的としており、添付の特許請求の範囲は、開示された実施形態に限定されず、逆に本願の実施形態の精神及び範囲に属するすべての変更及び同等の組み合わせをカバーすることを意図することを、理解されたい。例えば、上述のシステムアセンブリは、ハードウェアデバイスによって実施されてもよいが、ソフトウェアの解決方案のみによって実施されてもよい。例えば、既存の処理デバイス又はモバイルデバイスに説明されるシステムを取り付ける。
同様に、本願で開示される表現を単純化し、それにより本発明の一つ又は複数の実施形態の理解を助けるために、上記の本願の実施形態に対する説明において、様々な特徴を一つの実施形態、図面又はその説明に組み合わされることがあることに留意されたい。ただし、この開示方法は、本願の主題が請求項に記載される特徴よりも多くの特徴を必要とすることを意味するものではない。実際、実施形態の特徴は、上記で開示された単一の実施形態のすべての特徴よりも少なくする。
いくつかの実施形態では、数字を使用して成分及び属性の数量を説明したが、実施形態を説明するために使用されているそのような数字は、ある示例において、「約」、「似る」又は「大体に」という修飾語を使用することを理解するべきである。別段の記載がない限り、「約」、「似る」又は「大体に」は、記載された数値に対して±20%の変動が許容されることを意味する。従って、いくつかの実施形態において、明細書及び特許請求の範囲に記載の数値パラメータは、近似値である。近似値は、各々の実施形態の所望の特性に応じて変化することができる。いくつかの実施形態において、数値パラメータは、指定された有効数字を考慮し、一般的な数字予約方法を使用する必要がある。それらの範囲の幅を確認するために、本願のいくつかの実施形態で使用される数値フィールド及びパラメータは概算であるにもかかわらず、具体的な実施形態では、そのような数値は実行可能な限り、できるだけ正確に設定する。
本願で引用される各特許、特許出願、特許出願公開、及び例えば、記事、本、明細書、公開、文書などの他の資料は、その全体を本明細書に組み込み、参考とする。本願の内容と一致しない、又は矛盾する出願履歴文書は除外され、本願のクレームの最も広い範囲を制限する文書(現在又は今後本願に追加される)も除外される。本願の添付資料で使用される説明、定義及び/又は用語と本願の内容とが一致しない、又は矛盾がある場合、本願で使用される説明、定義及び/又は用語に従う。
最後に、本願に記載された実施形態は、本願の実施形態を説明するためにのみ使用されることを理解されたい。他の変形も本願の範囲に属する可能がある。従って、限定ではなく例として、本願の実施形態の代替構成は、本願の教示と一致するとみなすことができる。従って、本願の実施形態は、本願で明示的に紹介及び説明された実施形態に限定されない。
100 画像形成装置の状態の検出システム
110 画像形成装置
120 ネットワーク
130 端末装置
131 モバイル装置
132 タブレットコンピュータ
133 ラップトップコンピュータ
140 処理装置
150 記憶装置
200 コンピューティング装置
210 プロセッサ
220 メモリ
230 入力/出力インターフェース
240 通信ポート
300 画像形成装置の状態校正装置
310 取得モジュール
320 画像生成モジュール
330 決定モジュール
332 ピーク位置決定ユニット
334 時間決定ユニット
340 校正モジュール
342 LUT校正ユニット
344 エネルギー状態校正ユニット
346 時間同期ユニット
348 飛行時間状態校正ユニット
600 結晶位置ルックアップテーブルの校正装置
610 取得モジュール
620 画像生成モジュール
630 校正モジュール
900 エネルギー状態検出装置
910 取得モジュール
920 ピーク位置決定モジュール
930 状態決定モジュール
1300 エネルギースケール曲線の決定装置
1310 取得モジュール
1320 イベントスクリーニングモジュール
1330 曲線決定モジュール
1500 時間同期装置
1510 取得モジュール
1520 時間決定モジュール
1530 時間同期モジュール
1800 飛行時間状態検出装置
1810 取得モジュール
1820 飛行時間決定モジュール
1830 状態決定モジュール

Claims (14)

  1. 画像形成装置の検出器の結晶の第一バックグラウンドイベントを取得するステップであって、前記第一バックグラウンドイベント前記結晶自体の放射粒子に関連するバックグラウンド単一イベントであるステップと、
    前記第一バックグラウンドイベントに基づいて、結晶位置ルックアップテーブルを校正するステップと、
    前記画像形成装置のエネルギー状態を校正するステップと、
    前記結晶の第二バックグラウンドイベントを取得するステップであって、前記第二バックグラウンドイベント前記結晶自体の放射粒子に関連するバックグラウンド単一イベントであるステップと、
    前記第一バックグラウンドイベント及び前記第二バックグラウンドイベントに基づいて、前記検出器の飛行時間状態を校正するステップと、を含み、
    前記第一バックグラウンドイベントの情報と前記第二バックグラウンドイベントの情報とは異なり、前記情報は前記検出器が受け取ったβ粒子及び/又はγ光子のデータを含み、
    前記第一バックグラウンドイベント及び前記第二バックグラウンドイベントに基づいて、前記検出器の飛行時間状態を校正するステップは、
    前記第一バックグラウンドイベント及び前記第二バックグラウンドイベントに基づいて、測定飛行時間を決定するステップと、
    校正後の結晶位置ルックアップテーブル、前記第一バックグラウンドイベント及び前記第二バックグラウンドイベントに基づいて、理論飛行時間を決定するステップと、
    前記測定飛行時間及び理論飛行時間に基づいて、前記検出器の飛行時間状態を校正するステップと、を含むことを特徴とする、画像形成装置の状態の検出方法。
  2. 前記画像形成装置の検出器の結晶の第一バックグラウンドイベントを取得するステップは、
    予めに設定されたエネルギーウィンドウによって、前記検出器によって受信された前記結晶自体の放射粒子の第一バックグラウンドイベントを取得することを含み、
    前記第一バックグラウンドイベントに基づいて、結晶位置ルックアップテーブルを校正するステップは、
    前記第一バックグラウンドイベントに基づいて、単一イベント画像を決定して、前記単一イベント画像によって、前記結晶位置ルックアップテーブルを校正すること
    を含むことを特徴とする、請求項1に記載の画像形成装置の状態の検出方法。
  3. 前記画像形成装置のエネルギー状態を校正するステップは、
    前記第一バックグラウンドイベントに基づいて、前記画像形成装置のエネルギー状態を校正すること
    を含むことを特徴とする、請求項1又は2に記載の画像形成装置の状態の検出方法。
  4. 前記画像形成装置のエネルギー状態を校正するステップは、
    前記結晶の第三バックグラウンドイベントを取得し、前記第三バックグラウンドイベントが前記結晶自体の放射粒子に関連して、前記第三バックグラウンドイベント前記検出器によって受信された前記結晶自体の放射粒子のバックグラウンド単一イベント又はバックグラウンドコンプライアンスイベントを含み、前記第一バックグラウンドイベントの情報、前記第二バックグラウンドイベントの情報、前記第三バックグラウンドイベントの情報はそれぞれ異なり、
    前記第三バックグラウンドイベントに基づいて、前記画像形成装置のエネルギー状態を校正すること
    を含むことを特徴とする、請求項1又は2に記載の画像形成装置の状態の検出方法。
  5. 前記画像形成装置のエネルギー状態を校正するステップは、
    前記第一バックグラウンドイベント又は前記第三バックグラウンドイベントのエネルギー情報に基づいて、エネルギースペクトルを生成して、
    前記エネルギースペクトルのピーク位置を決定して、
    前記エネルギースペクトルのピーク位置、及び前記ピーク位置に対応する校正されたピーク位置によって、前記画像形成装置のエネルギー校正状態を決定して、
    前記エネルギー校正状態によって、前記画像形成装置のエネルギー状態を校正すること
    を含むことを特徴とする、請求項に記載の画像形成装置の状態の検出方法。
  6. 前記画像形成装置のエネルギー状態を校正するステップは、
    前記第一バックグラウンドイベント又は前記第三バックグラウンドイベントに基づいて、前記結晶の核種崩壊に関連する少なくとも二つのエネルギーピーク値、及び少なくとも二つの前記エネルギーピーク値に対応するADC値を決定して、
    少なくとも二つの前記エネルギーピーク値、及び少なくとも二つの前記エネルギーピーク値に対応するADC値によって、前記画像形成装置のエネルギースケール曲線を決定すること
    を含むことを特徴とする、請求項に記載の画像形成装置の状態の検出方法。
  7. 前記第一バックグラウンドイベント及び前記第二バックグラウンドイベントに基づいて、前記検出器の飛行時間状態を校正するステップは、
    記測定飛行時間が反映される画像形成装置の飛行時間状態によって、前記検出器の飛行時間を校正すること
    を含むことを特徴とする、請求項1~6のいずれかの一項に記載の画像形成装置の状態の検出方法。
  8. 前記方法は、さらに
    前記第一バックグラウンドイベント及び前記第二バックグラウンドイベントに基づいて、イベント時間スペクトルを生成して、
    前記イベント時間スペクトルによって、TDC値と時間との対応関係を決定して、
    前記対応関係によって、前記画像形成装置のTDCスケール曲線を決定すること
    を含むことを特徴とする、請求項1~7のいずれかの一項に記載の画像形成装置の状態の検出方法。
  9. 前記方法は、さらに
    前記結晶の第四バックグラウンドイベントを取得し、前記第四バックグラウンドイベントが前記結晶自体の放射粒子に関連して、前記第四バックグラウンドイベントは前記検出器が受け取った前記結晶自体の放射粒子のバックグラウンド単一イベント又はバックグラウンドコンプライアンスイベントを含み、前記第一バックグラウンドイベントの情報、前記第二バックグラウンドイベントの情報、前記第三バックグラウンドイベントの情報、前記第四バックグラウンドイベントの情報はそれぞれ異なり、
    前記第四バックグラウンドイベントに基づいて、イベント時間スペクトルを生成して、
    前記イベント時間スペクトルによって、TDC値と時間との対応関係を決定して、
    前記対応関係によって、前記画像形成装置のTDCスケール曲線を決定すること
    を含むことを特徴とする、請求項のいずれかの一項に記載の画像形成装置の状態の検出方法。
  10. 画像形成装置の検出器の結晶のバックグラウンドイベントを取得するステップであって、前記バックグラウンドイベントが前記結晶自体の放射粒子に関連するステップと、
    前記バックグラウンドイベントによって、単一イベント画像を決定するステップと、
    前記単一イベント画像によって、結晶位置ルックアップテーブルにおける前記結晶の位置ラベルが前記単一イベント画像での対応するピクセル分布を得て、
    前記結晶の位置ラベルが前記単一イベント画像での対応するピクセル分布によって、前記画像形成装置の結晶位置ルックアップテーブルを校正するステップと、
    を含むことを特徴とする、結晶位置ルックアップテーブルの校正方法。
  11. 画像形成装置の検出器の結晶のバックグラウンドイベントを取得するステップは、
    前記画像形成装置の検出器のエネルギーウィンドウを決定し、前記エネルギーウィンドウの範囲は、前記画像形成装置の臨床エネルギーウィンドウの閾値範囲にあり、
    前記エネルギーウィンドウによって、前記検出器によって受信された前記結晶自体の放射粒子のバックグラウンドイベントを取得すること
    を含むことを特徴とする、請求項10に記載の結晶位置ルックアップテーブルの校正方法。
  12. 前記バックグラウンドイベントによって、単一イベント画像を決定するステップは、
    前記バックグラウンドイベントによって、単一特徴的なエネルギーピークイベントを決定し、前記単一特徴的なエネルギーピークイベントが前記検出器によって受信された597keVの光子のイベントを含み、
    前記単一特徴的なエネルギーピークイベントによって、前記単一イベント画像を生成すること
    を含むことを特徴とする、請求項10又は11に記載の結晶位置ルックアップテーブルの校正方法。
  13. 前記方法は、さらに
    前記バックグラウンドイベントに基づいて、前記画像形成装置の結晶位置ルックアップテーブルがシフトされるかどうかを決定すること
    を含むことを特徴とする、請求項10~12のいずれかの一項に記載の結晶位置ルックアップテーブルの校正方法。
  14. コンピュータプログラムが記憶されるコンピュータ可読記憶媒体において、前記コンピュータプログラムは、プロセッサに実行される時に、前記請求項1~13のいずれかの一項に記載の方法を実行することを特徴とするコンピュータ可読記憶媒体。
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