JP7510225B1 - 火口、それを使用した加熱トーチ及びガス圧接工法 - Google Patents

火口、それを使用した加熱トーチ及びガス圧接工法 Download PDF

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Abstract

【課題】圧接材の圧接を行う場合に、初期加熱から標準炎を使用して、還元材を用いなくても圧接面における酸化抑止ができる火口を提供する。【解決手段】火口A1は、先端部に火孔180が設けられた火口基体10と、相互の間隔が火孔180へ向け拡がるように所定の角度で傾斜し、火孔180を通過するガス流を二方へ分け、火炎を圧接材の圧接面500に直接当てないようにし、かつ圧接面500近傍の加熱が、圧接ができる程度に充分に成された領域Rを所定の幅で形成する分流噴出路45とを備える。【選択図】図2

Description

本発明は、火口、それを使用した加熱トーチ及びガス圧接工法に関するものである。詳しくは、地域によらず、安定的な入手が可能で環境負荷も小さいプロパンガス等を可燃ガスとする標準炎を使用した圧接材の圧接を行う場合に、初期加熱から標準炎を使用しても、酸化抑止が可能になるものに関する。
例えば、アセチレンガスを使用した鉄筋のガス圧接においては、鉄筋の圧接面を研磨し、初期加熱では先端面同士が密着するまでは還元炎で加熱することが必要である。仮に、初期加熱を標準炎(中性炎又は酸化炎)で行うと、圧接面に酸化被膜が形成されて接合不良となり、圧接面破断が起こる。
一方で、アセチレンガスと比較して火力は劣るが、取り扱いが容易であり環境負荷も小さい天然ガスやプロパンガスの使用は、従来からの懸案となっている。つまり、これらのガスを使用して圧接しようとすると、アセチレンガスと同等の火力を得るには、初期加熱から標準炎で加熱する必要があり、この場合、圧接面での酸化被膜の形成を抑止する対策が必要になる。
この対策の一つとして、鉄筋等を圧接する際に、ポリスチレンシートと鋼製リングが仕込まれているキャップ状のPSリングを還元材(又は酸化防止材)として使用するガス圧接工法が行われている。しかしながら、圧接工法における還元材の使用は、コスト高になる問題がある。また、還元材を鉄筋等の圧接面に挟むために、加熱効率が悪くなりやすく、これに起因して圧接面に酸化皮膜が生じやすくなる問題もある。
なお、標準炎を使用した場合でも、炎を圧接面に直接当てないようにして、かつ圧接面近傍の加熱が充分にできれば、これらの問題は解消できる。しかし、圧接工法に使用する火炎を火口で分ける技術は、従来、殆ど提案されていなかった。ただし、バーナーにおいては、可燃ガスの直進性を緩和して火炎長さを調整し、最適な炉内温度分布を実現するとされる高速噴流型拡散燃焼式バーナー(特許文献1参照)が提案されている。
特開2009-299955号公報
上記従来の高速噴流型拡散燃焼式バーナーでは、拡散チップによって、可燃ガスをその外側を流れる一次空気へ向けて拡散することができる。しかし、拡散チップは円錐形であるため、火炎は膨らんだとしても通常の形であり、火炎を、圧接面を挟む方向に分ける必要がある圧接工法に使用する火口の構造としては採用できなかった。
本発明は、以上の点を鑑みて創案されたものであり、例えば地域によらず、安定的な入手が可能で環境負荷も小さいプロパンガス等を可燃ガスとする標準炎を使用した圧接材の圧接を行う場合に、初期加熱から標準炎を使用しても、圧接面における酸化抑止が可能になる火口、それを使用した加熱トーチ及びガス圧接工法を提供することを目的とするものである。
〔1〕上記の目的を達成するために本発明は、先端部に火孔が設けられた火口基体と、該火口基体の内部にあるガス誘導体と、該ガス誘導体に設けられ、かつ前記火孔を通過するガス流を分け、火炎を圧接材の圧接面に直接当てないようにし、かつ前記圧接面近傍の加熱が、圧接ができる程度に充分に成された領域を所定の幅で形成する分流噴出路と、を備える火口である。
本発明の火口は、火口基体とは別個のガス誘導体を備えることによって、分流噴出路の機能に不具合(例えば、経年劣化)が生じたとしても、ガス誘導体の取り替えができ、容易に不具合を解消することができる。
また、本発明の火口では、可燃ガスを、分流噴出路を通り火口基体の火孔へ向けて流すことができる。分流噴出路は、火孔を通過するガス流を分けることができる。ガス流は、分流噴出路から噴出するまでに、分流噴出路で誘導されるため、各火炎は安定しており、圧接材の加熱を安定的に効率よく行うことができる。
また、分流噴出路でガス流を分けることにより、圧接材を加熱するときの火炎も分かれる。分かれた各火炎は、圧接材の圧接面に直接当てないようにしてあり、かつ圧接面近傍の加熱が、圧接ができる程度に充分に成された領域を所定の幅で形成することができる。
このように、圧接材を圧接する際に、各火炎を圧接材の圧接面に直接当てないようにし、かつ圧接面近傍の加熱を、圧接ができる程度に充分に成された領域とすることによって、初期加熱から標準炎を使用しても、圧接面の酸化を抑止することができる。
これにより、安定的な入手が可能で、環境負荷も小さいプロパンガス等を可燃ガスとする、標準炎を使用した圧接材の圧接を行うことが可能になる。なお、還元材を併用すると、一層の酸化抑止を図ることができる。
〔2〕本発明の火口は、〔1〕において、前記分流噴出路は、前記ガス誘導体の略長手方向に形成してあり、ガス流を分けて誘導する噴出路を有する構成とすることもできる。
この場合は、分流噴出路は、ガス誘導体の略長手方向に形成してあり、ガス流を分けて誘導する噴出路を有するので、ガス流は分流噴出路によって確実に火孔へ向け送られて分けられる。また、ガス流は、噴出路から噴出するまでに噴出路で誘導されるため、各火炎は安定しており、圧接材の所定の加熱を安定的に効率よく行うことができる。
〔3〕本発明の火口は、〔1〕において、前記分流噴出路は、前記ガス誘導体の略長手方向に設けられた孔が分割部材で分割されて形成してあり、ガス流を分けて誘導する噴出路を有する構成とすることもできる。
この場合は、分流噴出路は、ガス誘導体の略長手方向に設けられた孔が分割部材で分割されて形成してあり、ガス流を分けて誘導する噴出路を有するので、ガス流は分流噴出路によって確実に火孔へ向け送られて分けられる。また、ガス流は、噴出路から噴出するまでに噴出路で誘導されるため、各火炎は安定しており、圧接材の所定の加熱を安定的に効率よく行うことができる。
〔4〕本発明の火口は、〔3〕において、前記孔は、その噴出口がラッパ状に拡がっている構成とすることもできる。
この場合は、孔の噴出口がラッパ状に拡がっているため、ガス流が分かれて火炎が分かれる作用がより確実に行われる。
〔5〕本発明の火口は、〔1〕、〔2〕、〔3〕、〔4〕において、前記ガス誘導体は、前記火口基体に対し、その周方向に回転可能、かつ所定の位置で固定可能である構成とすることもできる。
この場合は、ガス誘導体は、火口基体に対し、その周方向に回転可能であるので、分流噴出路の噴出口の位置(配置:周方向の角度)の調整が可能である。これにより、ガス流を分けて生じる、火炎を圧接材の圧接面に直接当てないようにし、かつ圧接面近傍の加熱が、圧接ができる程度に充分に成された領域を所定の幅で形成し、この領域を圧接材の圧接面に合わせる調整が可能になる。
〔6〕本発明の火口は、〔1〕、〔2〕、〔3〕、〔4〕において、前記ガス誘導体の先部が、前記火口基体との間で複数のガス通路を形成する歯車状に設けられ、その各歯が前記ガス誘導体の軸線方向に対して平行に設けてある構成としてもよい。
この場合は、ガス誘導体の先部が、火口基体との間でガス通路を形成する歯車状に設けられ、その各歯がガス誘導体の軸線方向に対して平行に設けてあるので、火口基体の内面との間に、各歯の間の溝でガス通路が形成され、そのガス通路は直線状となる。そして、各ガス通路の噴出口からは、ガス流がガス誘導体の軸線方向に対して平行かつ直線的に噴出して排出される。
これにより、外炎の形成領域が所定の範囲に留められ、その外炎形成領域により、内炎に対し大気中の酸素が巻き込まれるのを抑える機能を果たすことができ、圧接材の圧接面に大気中の酸素が巻き込まれるのを抑止できる。これにより、圧接面での酸化被膜の形成が抑止され、圧接面の接合を良好に行うことができる。
〔7〕本発明の火口は、〔1〕、〔2〕、〔3〕、〔4〕において、前記ガス誘導体の先部が、前記火口基体との間で複数のガス通路を形成する歯車状に設けられ、その各歯が前記ガス誘導体の軸線方向に対し傾斜して設けてある構成としてもよい。
この場合は、ガス誘導体の先部が、火口基体との間でガス通路を形成する歯車状に設けられ、その各歯がガス誘導体の軸線方向に対して傾斜して設けてあるので、火口基体の内面との間に、各歯の間の溝でガス通路が形成され、そのガス通路は螺旋状となる。そして、各ガス通路の噴出口からは、ガス流がガス誘導体の軸線方向に対して所定の角度で噴出し、かつ旋回するように排出される。
これにより、火炎の外炎の形成領域が拡張され、その外炎形成領域により、内炎に対し大気中の酸素が巻き込まれるのを抑える機能を果たすことができ、圧接材の圧接面に大気中の酸素が巻き込まれるのを抑止できる。よって、圧接面での酸化被膜の形成が抑止され、圧接面の接合を良好に行うことができる。
〔8〕上記の目的を達成するために本発明は、バーナー管と、該バーナー管に取り付けられ、先端部に火孔が設けられた火口基体と、該火口基体の内部にあるガス誘導体と、該ガス誘導体に設けられた分流噴出路を有し、前記火孔を通過するガス流を前記分流噴出路で分けて、火炎を圧接材の圧接面に直接当てないようにし、かつ前記圧接面近傍の加熱が、圧接ができる程度に充分に成された領域を所定の幅で形成可能な火口と、を備える加熱トーチである。
本発明の加熱トーチは、バーナー管に取り付けられた火口でガス流を分けることにより、圧接材を加熱するときの火炎も分かれる。
そして、火口は、火炎を圧接材の圧接面に直接当てないようにし、かつ前記圧接面近傍の加熱が、圧接ができる程度に充分に成された領域を所定の幅で形成可能であるので、この領域を圧接面と重ねることにより、圧接材の圧接を行うための所定の加熱が可能である。これにより、初期加熱から標準炎を使用しても、圧接面の酸化を抑止することができる。
したがって、安定的な入手が可能で、環境負荷も小さいプロパンガス等を可燃ガスとする、標準炎を使用した圧接材の圧接を行うことが可能になる。なお、還元材を併用することにより、一層の酸化抑止が可能になる。
〔9〕上記の目的を達成するために本発明は、先端部に火孔が設けられた火口基体と、該火口基体の内部にあるガス誘導体と、該ガス誘導体に設けられた分流噴出路を有する火口が、バーナー管に取り付けられた加熱トーチを使用し、前記火孔を通過するガス流を前記分流噴出路で分けて、火炎を圧接材の圧接面に直接当てないようにし、かつ前記圧接面近傍の加熱が、圧接ができる程度に充分に成された領域を所定の幅で形成し、該領域が前記圧接材の前記圧接面に重なるようにして加熱を行う工程を備えるガス圧接工法である。
本発明のガス圧接工法は、加熱トーチに取り付けられた火口でガス流を分けて、火炎を圧接材の圧接面に直接当てないようにして、かつ圧接面近傍の加熱が、圧接ができる程度に充分に成された領域を所定の幅で形成し、この領域が圧接材の圧接面に重なるようにして加熱を行うことができる。
これにより、初期加熱から標準炎を使用しても、圧接面の酸化抑止を図ることができる。したがって、安定的な入手が可能で、環境負荷も小さいプロパンガス等を可燃ガスとする、標準炎を使用した圧接材の圧接を行うことが可能になる。なお、還元材を併用することにより、一層の酸化抑止が可能になる。
〔10〕本発明のガス圧接工法は、〔9〕において、前記加熱を標準炎により行うこともできる。
この場合は、標準炎による加熱を行うので、アセチレンガス以外のプロパンガス等を利用して、圧接面における酸化抑止をしながら、圧接工法に充分な火力を得て、圧接材の圧接作業を行うことができる。
本発明は、例えば地域によらず、安定的な入手が可能で環境負荷も小さいプロパンガス等を可燃ガスとする標準炎を使用した圧接材の圧接を行う場合に、初期加熱から標準炎を使用しても、圧接面における酸化抑止が可能になる火口、それを使用した加熱トーチ及びガス圧接工法を提供することができる。
本発明の第1の火口の構造を示す分解斜視図である。 図1に示す第1の火口の組み上げ状態の縦断面図である。 第1の火口のガス誘導体の構造を示す説明図である。 第1の火口のガス誘導体の他の例を示す斜視図である。 本発明の第2の火口の構造を示す分解斜視図である。 図5に示す第2の火口の組み上げ状態の縦断面図である。 第2の火口のガス誘導体の構造を示す説明図である。 第2の火口のガス誘導体の他の例を示す斜視図である。 本発明の加熱トーチの概略平面図である。 図9の加熱トーチに設けてある各火口の配置を示す説明図である。 本発明の火口における火炎の分流方向を示す一部断面説明図である。
図1乃至図11を参照して、本発明の実施の形態を更に詳細に説明する。
まず、図1乃至図3を参照して、本発明に係る第1の火口A1(以下、単に火口A1という)の構造を説明する。
火口A1は、金属製(例えば真鍮製)であるが、これに限定されず、より耐火性に優れるチタン等の他の金属材料を採用してもよい。これについては、後述する火口A2も同様である。
火口A1は、火口基体10を有している。火口基体10は、中心部に長さ方向(図2で上下方向)に貫通する空間100を有する中空体である。火口基体10は、基端側(図2で下端側)から順に、基ネジ管部11とフランジ部12及び外形が略六角柱形状の先管部18を有する。
基ネジ管部11は、外周部に雄ネジ(符号省略)を有する。また、空間100のうち、基ネジ管部11とフランジ部12に対応する部分の内周部には、ネジ孔17が設けてある(図2参照)。
空間100のうち、ネジ孔17より先に位置する空間は、先管部18の先端面に貫通しており、その貫通口が円形の火孔180となっている。火孔180の口縁部には、面取り部181が設けられており、通過する火炎の広がりを妨げることがないようにしている。また、先管部18の周壁部の一箇所には、周壁部を貫通してネジ孔19が設けてある。ネジ孔19には、止めネジ190が螺着されている。
また、空間100の内部には、ガス誘導体4が収容されており、所定の高さに位置させてある。ガス誘導体4は、基端側から順に、外周部に雄ネジ(符号省略)を有する基ネジ管部42、火孔180を形成する空間より径小な首部40、略平歯車状の誘導部41を有している。なお、基ネジ管部42の基端部の直径線上の二箇所には、ドライバー等の回転操作具を係合させるための係合凹部44が設けてある。
誘導部41は、周方向に複数の歯410を有しており、各歯410の間には、複数の溝411が形成されている。誘導部41の外径は、空間100において、ネジ孔17より先の部分の内径よりやや径小であり、ガス誘導体4は空間100の内周部に沿って、周方向へ回転可能、及び進退移動可能である。
また、後述するようにガス誘導体4を火口基体10に取り付けて一体化したときには、空間100においてネジ孔17より先の部分の内周部と誘導部41の間に、誘導部41の周方向に複数のガス通路400(図2に図示)が、誘導部41の全長にわたり形成される。
ガス誘導体4の内部には、その全長にわたり分流噴出路45が設けてある。分流噴出路45は、先方へ向け窄まった導入口451と、基端は導入口451に連通すると共に、先端はガス誘導体4の先端面に貫通した噴出路452、452aを有している。
噴出路452、452aは、ガス誘導体4の中心軸線方向と所定の角度を以て二方へ分かれるように(平面視的には互いに180°を成すように)、直線的、かつ円孔状に穿って(穴を開けて)設けられている。この角度は、本実施の形態では15°に設定されているが、この角度に限定されるものではない。
また、噴出路452、452aの先端部は、噴出口450、450aとなっている。なお、噴出口450、450aが設けられている先端面は、頂部453を堺に二面が所定の角度で傾斜して設けてある(図1乃至図3参照)。噴出路452、452aは、この傾斜面(符号省略)に対し、略直角に形成してあり、製造時には噴出路452、452aの削孔がしやすい利点がある。
また、首部40には、直径方向の二箇所に周壁部を貫通して、噴出路452、452aから空間100へ通じる連通孔43が設けてある。これにより、ガス誘導体4と火口基体10を一体化したときに、ガス流は、噴出路452、452aから各連通孔43、空間100を通り、各ガス通路400を流れることができる。
そして、ガス誘導体4は、まず、誘導部41を火口基体10のネジ孔17に挿入し、基ネジ管部42の雄ネジがネジ孔17の雌ネジに噛んだところで回転させて螺合し、空間100の奥方向にネジ込み、ネジ孔17の雌ネジの先端部まで基ネジ管部42の雄ネジを螺合して火口基体10内部に固定される。この状態では、ガス誘導体4の頂部453の縁線は、空間100の内方へ火孔180の先端部からやや距離をおいて位置している(図2参照)。
なお、ガス誘導体4は、ガス誘導体4と火口基体10を一体化したときに、止めネジ190で止められて、周方向において噴出路452、452aの配置が所定の角度となるように調整される。この角度は、後述するように、圧接材51、52の圧接面500を加熱する場合は、加熱トーチ9に取り付けて組み込んだときに、噴出路452、452aの配置が、圧接材51、52の圧接面500と直角になる角度である。
(火口A1の作用)
図9乃至図11を主に参照し、火口A1の作用を、それを組み込んだ加熱トーチ9の作用と合わせて説明する。
ここで、まず、本発明に係る加熱トーチ9について説明する。
上記火口A1が組み込まれた加熱トーチ9は、ガス圧接用の加熱トーチである。加熱トーチ9は、可燃ガスを導入するガス導入管90を有している。ガス導入管90の基部には、バルブ(符号省略)を有する可燃ガス供給管と酸素供給管(何れも図示省略)とが合流可能に接続されている。
ガス導入管90の先端には、U字形の分岐管91が接続されており、分岐管91の両先端には、相対向して分岐水平管であるバーナー管92、93が接続されている。ガス導入管90と分岐管91、バーナー管92、93は、中心線が同一平面上(設置時は通常は水平面上)にある。
バーナー管92、93には、それぞれその内側に四本、合計で八本の火口A1が、ネジ管である取付管94にネジ込んで取り付けられている。なお、本実施の形態では、火口の数は4本ずつであるが、これに限定されるものではなく、圧接材の径が大きくなると、例えば5~10本、或いは更に多数を設定することもできる。
各火口A1は、火孔180が内方向(同一平面上の中心方向)、すなわちバーナー管92、93の間に配置される圧接材51、52へ向けてある(図9参照)。各火口A1の火孔180の近傍に位置しているガス誘導体4、詳しくは先端部の頂部453の縁線は、バーナー管92、93の中心線と略同じ高さ、かつ略平行になるように設定してある(図10参照)。
また、バーナー管92、93の先部と基部の端部にある火口A1の上下には、圧接材51、52の圧接面500からやや上下方向に離れた部分を加熱する火口A1aが水平方向より上下にやや角度を付けて、火口A1と同様に内方向へ向けて設けてある。
各火口A1aは、構造は火口A1と略同様であるが、噴出路452、452aの配置方向が、火口A1の配置方向に対して直角方向となるように、すなわち圧接材に対しては、その周方向と平行になるように設定してある(図10参照)。なお、火口A1aは、バーナー管92、93に上下それぞれに二箇所ずつ、合計八箇所に取り付けてある。
これにより、取付管94に固定された各火口A1と各火口A1aには、プロパンガス等の可燃ガスが上記可燃ガス供給管と酸素供給管から供給可能となる。酸素と混合された可燃ガス(以下、可燃ガスという)は、火口基体10のネジ孔17から導入され、ガス誘導体4の分流噴出路45に入る。
分流噴出路45を通る可燃ガスの圧力は、略一定の高圧に維持され、可燃ガスの一部は分流噴出路45を通り、噴出口450、450aから所定の角度で拡がるように火孔180へ向け噴出する。また、可燃ガスの他の一部は、分流噴出路45から各連通孔43を通って空間100内に入り、各ガス通路400を通って、噴出口450、450aから噴出する可燃ガスと合流する。
合流した可燃ガスに点火され、各火口A1と各火口A1aの火孔180からは、火炎が所定の角度を以て二方向に噴出する(図11参照)。各火口A1から二方向に分かれた各火炎は、図9、図10、図11(a)に示すように、圧接材51、52の圧接面500に対して、直接当てないようにしてあり、かつ圧接面500近傍の加熱が、圧接ができる程度に充分に成された領域Rを所定の幅で形成することができるようにしてある(図11(a)においては、便宜上、火口A1は一つのみ示している)。
また、各火口A1aから二方向に分かれた各火炎は、図9、図10、図11(b)に示すように、圧接材51、52の圧接面500と上下に所定の距離だけ離れた部分を軸周方向に加熱することができるので、略全周にわたり、効率よく加熱することができる(図11(b)においては、便宜上、火口A1aは一つのみ示している)。
なお、火口A1のガス誘導体4は、その軸周方向へ回転可能であり、ガス誘導体4を回転させることにより、噴出口450、450aの配置(周方向の角度)の調整ができる。これにより、ガス流を二方へ分けて生じる上記領域Rを圧接材51、52の圧接面500に合わせる作業が可能になる。また、ガス誘導体4は、火孔180の先端部からの離間の距離を調整する必要が生じたときに、回転させて基ネジ管部42の螺合位置を変えることにより、その調整が可能である。
そして、火口A1を組み込んだ加熱トーチ9によれば、圧接材51、52を圧接する際に、プロパンガス等を可燃ガスとする標準炎を初期加熱から使用しても、標準炎である火炎F1、F2は圧接面500を直接には加熱しないので、圧接面500に酸化被膜が形成されることを抑止できる。また、還元材を使用しなくても、圧接材51、52のガス圧接作業が可能になる。
なお、本実施の形態では、圧接材51、52を垂直方向に立てて支持してあり、加熱トーチ9のバーナー管92、93を水平にしてガス圧接を行っているが、これに限定するものではなく、圧接材51、52を水平に支持し、加熱トーチ9のバーナー管92、93を垂直にして上記ガス圧接を行うこともできる。
図4には、上記ガス誘導体4の変形例であるガス誘導体4aを示す。なお、以下の説明では、ガス誘導体4aの構造において、上記ガス誘導体4と共通する部分については、ガス誘導体4の各部と同様の符号を付して示し、ここでの構造についての説明は省略する。
ガス誘導体4aは、略歯車状の誘導部41aが設けてある。誘導部41aの各歯410aは、上記誘導部41の歯410とは相違して、軸線方向に対して所定の角度で傾斜して螺旋状となっており、それらの間には溝411aが設けられている。
ガス誘導体4aを火口基体10に取り付けて一体化したときには、空間100においてネジ孔17より先の部分の内周部と誘導部41aの間に、誘導部41aの周方向に複数の溝からなる螺旋状のガス通路(符号省略)が、誘導部41aの全長にわたり形成される。
そして、使用時には、各ガス通路の噴出口からは、ガス流がガス誘導体4aの軸線方向に対して所定の角度で噴出し、旋回するように排出される。これにより、火炎の外炎の形成領域が拡張され、その外炎形成領域により、内炎に対し大気中の酸素が巻き込まれるのを抑える機能を果たすことができ、圧接材51、52の圧接面500に大気中の酸素が巻き込まれるのを抑止できる。よって、圧接面500での酸化被膜の形成が抑止され、圧接面500の接合を良好に行うことができる。
次に、図5乃至図8を参照して、本発明に係る第2の火口A2(以下、単に火口A2という)の構造を説明する。なお、火口A2の火口基体10の構造は、上記火口A1の火口基体10と同様なので、以下の説明では、共通する部分については、上記火口基体10の各部と同様の符号を付して示し、ここでの構造についての説明は省略する。
火口A2の火口基体10には、空間100が設けられ、その内部には、ガス誘導体6が収容されており、所定の高さに位置させてある。ガス誘導体6は、基端側から順に、外周部に雄ネジ(符号省略)を有する基ネジ管部62、火孔180を形成する空間より径小な首部60、略平歯車状の誘導部61を有している。基ネジ管部62の基端部の直径線上の二箇所には、ドライバー等の回転操作具を係合させるための係合凹部64が設けてある。
誘導部61は、周方向に複数の歯610を有しており、各歯610の間には、複数の溝611が形成されている。誘導部61の外径は、空間100において、ネジ孔17より先の部分の内径よりやや径小であり、ガス誘導体6は空間100の内周部に沿って、周方向へ回転可能、及び進退移動可能である。
また、ガス誘導体6を火口基体10に取り付けて一体化したときには、空間100においてネジ孔17より先の部分の内周部と誘導部61の間に、誘導部61の周方向に複数のガス通路600(図6に図示)が、誘導部61の全長にわたり形成される。
ガス誘導体6の内部には、その全長にわたり分流噴出路65が設けてある。分流噴出路65は、先方へ向け窄まった導入口651と、基端は導入口651に連通すると共に、先端はガス誘導体6の先端面に貫通した中心噴出孔653を有している。中心噴出孔653は、口部(符号省略)が直径方向にやや膨らんだ楕円孔である(図5下図参照)。また、ガス誘導体6の先端面は、誘導部61の軸線方向と直角である(図6参照)。
そして、誘導部61には、略全長にわたり、その直径方向の二箇所に縦溝66が互いに平行に形成されている。各縦溝66は、中心噴出孔653の最も小径となる位置にあり、誘導部61の軸線方向と平行に設けてある。各縦溝66には、略全長にわたり、金属製の四角形の板体を中央で折り曲げたプレート状の分割部材67が装着されて固定してある。
縦溝66の底部は、略円形状にやや広く形成され、分割部材67の折り曲げて径大となった部分を横入れしており、抜けにくいようにしている。なお、分割部材67の固定構造はこれに限定するものではなく、他の構造でもよい。
これにより、中心噴出孔653は分割部材67によって略半分に分割されており、空間が二つに分けられて、噴出路652、652aが形成されている。ガス流は噴出路652、652aを通り、先端の噴出口650、650aから噴出する。この噴出するガス流は、口部が楕円状の中心噴出孔653の内面の拡がりに沿って、二方に所定の角度で拡がるようになっている。
なお、分割部材67を、中心噴出孔653を分割して装着した後、分割部材67の両側から所定の角度を以て、ドリルで削孔し、噴出路652、652aの形状を更に整えることもできる。この場合は、上記火口A1の噴出路452、452aと同様に、噴出路652、652aの角度は特に限定するものではない。
また、噴出口650、650aの形状は、半楕円形状の他、半円状や、その他の異形などになることもあり、特に限定はされない。また、ドリルによる削孔に伴い、分割部材67の一部を削っても、或いは削らないでもよく、噴出口650、650aの形状も含めて、火炎が所定の角度で二方に拡がるのであれば、特に限定するものではない。
また、首部60には、直径方向の二箇所に周壁部を貫通して、中心噴出孔653から空間100へ通じる連通孔63が設けてある。これにより、ガス誘導体6と火口基体10を一体化したときに、ガス流は、中心噴出孔653から各連通孔63、空間100を通り、各ガス通路600を流れることができる。
なお、中心噴出孔653の先端部の口部は、ラッパ状に拡げて形成することもできる。このように形成すると、拡がった口部の表面に沿ってガス流が分かれるので、火炎が分かれて拡げられる作用がより確実に行われる。
そして、ガス誘導体6は、上記ガス誘導体4と同様にして火口基体10内部に固定される。この状態では、ガス誘導体6の上端部は、空間100の内方へ火孔180の先端部からやや距離をおいて位置している(図6参照)。
なお、ガス誘導体6は、ガス誘導体6と火口基体10を一体化したときに、止めネジ190で止められて、周方向において噴出路652、652aの配置が所定の角度となるように調整される。この角度は、圧接材51、52の圧接面500を加熱する場合は、加熱トーチ9に取り付けて組み込んだときに、噴出路652、652aの配置が、圧接材51、52の圧接面500と直角になる角度である。
(火口A2の作用)
図5乃至図8を参照し、併せて図9乃至図11を参考として、火口A2の作用を、それを組み込んだ加熱トーチ9の作用と合わせて説明する。なお、圧接を行う際の全体の流れは、上記火口A1と同様であるので、共通する部分については、簡易的に説明するか、説明を省略する。
取付管94に固定された各火口A2には、プロパンガス等の可燃ガスが可燃ガス供給管と酸素供給管から供給可能となる。可燃ガスは、火口基体10のネジ孔17から導入され、ガス誘導体6の分流噴出路65に入る。
分流噴出路65を通る可燃ガスの圧力は、略一定の高圧に維持され、可燃ガスの一部は分流噴出路65の噴出路652、652aを通り、噴出口650、650aから所定の角度で拡がるように火孔180へ向け噴出する。また、可燃ガスの他の一部は、分流噴出路65から各連通孔63を通って空間100内に入り、各ガス通路600を通って、噴出口650、650aから噴出する可燃ガスと合流する。
合流した可燃ガスに点火され、各火口A2の火孔180からは、火炎が所定の角度を以て二方向に噴出する。各火口A2から二方向に分かれた各火炎は、圧接材51、52の圧接面500に対して、直接当てないようにしてあり、かつ圧接面500近傍の加熱が、圧接ができる程度に充分に成された領域Rを所定の幅で形成することができるようにしてある(参考:図9乃至図11(a))。
なお、火口A2のガス誘導体6は、その軸周方向へ回転可能であり、ガス誘導体6を回転させることにより、噴出口650、650aの配置(周方向の角度)の調整ができる。これにより、ガス流を二方へ分けて生じる上記領域Rを圧接材51、52の圧接面500に合わせる作業が可能になる。
そして、火口A2を組み込んだ加熱トーチ9によれば、圧接材51、52を圧接する際に、プロパンガス等を可燃ガスとする標準炎を初期加熱から使用しても、標準炎である火炎F1、F2は圧接面500を直接には加熱しないので、圧接面500に酸化被膜が形成されることを抑止できる。また、還元材を使用しなくても、圧接材51、52のガス圧接作業が可能になる。
図8には、上記ガス誘導体6の変形例であるガス誘導体6aを示す。なお、以下の説明では、ガス誘導体6aの構造において、上記ガス誘導体6と共通する部分については、ガス誘導体6の各部と同様の符号を付して示し、ここでの構造についての説明は省略する。
ガス誘導体6aは、略歯車状の誘導部61aが設けてある。誘導部61aの各歯610aは、上記誘導部61の歯610とは相違して、軸線方向に対して所定の角度で傾斜して螺旋状となっており、それらの間には溝611aが設けられている。
なお、分割部材67aは、上記ガス誘導体6の分割部材67と同様に設けられているが、歯610aは傾斜しているので、縦溝66は対向する二箇所で歯610aと交差し、切り欠いている。
ガス誘導体6aを火口基体10に取り付けて一体化したときには、空間100においてネジ孔17より先の部分の内周部と誘導部61aの間に、誘導部61aの周方向に複数の溝からなる螺旋状のガス通路(符号省略)が、誘導部61aの全長にわたり形成される。
そして、使用時には、各ガス通路の噴出口からは、ガス流がガス誘導体6aの軸線方向に対して所定の角度で噴出し、旋回するように排出される。これにより、火炎の外炎の形成領域が拡張され、その外炎形成領域により、内炎に対し大気中の酸素が巻き込まれるのを抑える機能を果たすことができ、圧接材51、52の圧接面500に大気中の酸素が巻き込まれるのを抑止できる。よって、圧接面500での酸化被膜の形成が抑止され、圧接面500の接合を良好に行うことができる。
なお、上記火口A1、A2は、同様に加熱トーチ9に組み込んで使用可能であり、圧接材51、52を圧接する際に、プロパンガス等を可燃ガスとする標準炎を初期加熱から使用しても、標準炎である火炎は、領域Rにある圧接面500を直接には加熱されず、かつ圧接面500近傍の加熱が、圧接ができる程度に充分に成されているので、圧接面500での酸化被膜の形成が抑止され、還元材を使用しなくても、圧接面500に酸化被膜が形成されることを抑止することができる。
本明細書及び特許請求の範囲で使用している用語と表現は、あくまでも説明上のものであって、なんら限定的なものではなく、本明細書及び特許請求の範囲に記述された特徴およびその一部と等価の用語や表現を除外する意図はない。また、本発明の技術思想の範囲内で、種々の変形態様が可能であるということは言うまでもない。
A1 火口
10 火口基体
100 空間
11 基ネジ管部
12 フランジ部
17 ネジ孔
18 先管部
180 火孔
181 面取り部
19 ネジ孔
190 止めネジ
4 ガス誘導体
41 誘導部
410 歯
411 溝
400 ガス通路
42 基ネジ管部
40 首部
44 係合凹部
45 分流噴出路
451 導入口
450、450a 噴出口
452、452a 噴出路
453 頂部
43 連通孔
190 止めネジ
4a ガス誘導体
41a 誘導部
410a 歯
411a 溝
A2 火口
10 火口基体
6 ガス誘導体
61 誘導部
610 歯
611 溝
600 ガス通路
62 基ネジ管部
60 首部
63 連通孔
64 係合凹部
65 分流噴出路
651 導入口
652、652a 噴出路
653 中心噴出孔
650、650a 噴出口
66 縦溝
67 分割部材
6a ガス誘導体
61a 誘導部
610a 歯
611a 溝
67a 分割部材
9 加熱トーチ
90 ガス導入管
91 分岐管
92、93 バーナー管
94 取付管
51、52 圧接材
500 圧接面
F1、F2 火炎

Claims (9)

  1. 先端部に火孔が設けられた火口基体と、
    該火口基体の内部にあるガス誘導体と、
    該ガス誘導体に設けられ、かつ前記火孔を通過するガス流を分け、火炎を圧接材の圧接面に直接当てないようにし、かつ前記圧接面近傍の加熱が、圧接ができる程度に充分に成された領域を所定の幅で形成する分流噴出路と、を備えており、
    前記ガス誘導体は、前記火口基体に対し、その周方向に回転可能、かつ所定の位置で固定可能である
    火口。
  2. 先端部に火孔が設けられた火口基体と、
    該火口基体の内部にあるガス誘導体と、
    該ガス誘導体に設けられ、かつ前記火孔を通過するガス流を分け、火炎を圧接材の圧接面に直接当てないようにし、かつ前記圧接面近傍の加熱が、圧接ができる程度に充分に成された領域を所定の幅で形成する分流噴出路と、を備えており、
    前記ガス誘導体の先部が、前記火口基体との間で複数のガス通路を形成する歯車状に設けられ、その各歯が前記ガス誘導体の軸線方向に対して平行に設けてある
    火口。
  3. 先端部に火孔が設けられた火口基体と、
    該火口基体の内部にあるガス誘導体と、
    該ガス誘導体に設けられ、かつ前記火孔を通過するガス流を分け、火炎を圧接材の圧接面に直接当てないようにし、かつ前記圧接面近傍の加熱が、圧接ができる程度に充分に成された領域を所定の幅で形成する分流噴出路と、を備えており、
    前記ガス誘導体の先部が、前記火口基体との間で複数のガス通路を形成する歯車状に設けられ、その各歯が前記ガス誘導体の軸線方向に対し傾斜して設けてある
    火口。
  4. 前記分流噴出路は、前記ガス誘導体の略長手方向に形成してあり、ガス流を分けて誘導する噴出路を有する
    請求項1、2又は3記載の火口。
  5. 前記分流噴出路は、前記ガス誘導体の略長手方向に設けられた孔が分割部材で分割されて形成してあり、ガス流を分けて誘導する噴出路を有する
    請求項1、2又は3記載の火口。
  6. 前記孔は、その噴出口がラッパ状に拡がっている
    請求項5記載の火口。
  7. バーナー管と、
    該バーナー管に取り付けられ、先端部に火孔が設けられた火口基体と、該火口基体の内部にあるガス誘導体と、該ガス誘導体に設けられた分流噴出路を有し、前記火孔を通過するガス流を前記分流噴出路で分けて、火炎を圧接材の圧接面に直接当てないようにし、かつ前記圧接面近傍の加熱が、圧接ができる程度に充分に成された領域を所定の幅で形成し、前記ガス誘導体は、前記火口基体に対し、その周方向に回転可能、かつ所定の位置で固定可能である火口と、を備える
    加熱トーチ。
  8. 先端部に火孔が設けられた火口基体と、該火口基体の内部にあるガス誘導体と、該ガス誘導体に設けられた分流噴出路を有し、前記ガス誘導体は、前記火口基体に対し、その周方向に回転可能、かつ所定の位置で固定可能である火口が、バーナー管に取り付けられた加熱トーチを使用し、前記ガス誘導体を周方向に回転調整し、前記火孔を通過するガス流を前記分流噴出路で分けて、火炎を圧接材の圧接面に直接当てないようにし、かつ前記圧接面近傍の加熱が、圧接ができる程度に充分に成された領域を所定の幅で形成し、該領域が前記圧接材の前記圧接面に重なるようにして加熱を行う工程を備える
    ガス圧接工法。
  9. 前記加熱を標準炎により行う
    請求項8記載のガス圧接工法。
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