JP7509476B1 - ヘアカット方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】 ウェイト部の切り過ぎを防止できるヘアカット方法を提供する。【解決手段】 頭髪を分けるステップは耳上辺りの垂直ライン及びセンタラインにより頭髪を左、右サイドセクションと左、右バックセクションの複数のセクションに分けるセクション分けと、ウェイトラインにより頭髪を上下にブロック分けするブロック分けとを含み、頭髪をカットするステップではセクション分け及びブロック分けを踏まえて上、下ブロックの頭髪を分けてカットし、ウェイトラインは後端が垂直ラインと交わる水平ラインと、垂直ラインと水平ラインの交点に第3ウェイトポイントを、センタライン上の、第3ウェイトポイントより下方の位置に第1ウェイトポイントを、第1と第3ウェイトポイントの間に第2ウェイトポイントを設定して繋げることで構成するバックウェイトラインであって第2ウェイトポイントが底になるV字又はU字状のバックウェイトラインとを含むヘアカット方法。【選択図】 図1

Description

本発明は、ヘアカット方法に関する。
ヘアカット方法として、従来、例えば、「頭髪を、前頭部を覆うバングセクションと、側頭部を覆うサイドセクションと、後頭部を覆うバックセクションとに分けるステップと、前記各セクションにおいて、頭の上側から下側にかけて頭髪を少なくとも2つのブロックに分けるステップと、前記各ブロックにおいて、一度にカット可能な量の毛束を取り出して頭髪をカットするステップとを含み、前記頭髪をカットするステップにおいて、前記各セクションの最上位のブロックを除き、前記各ブロックの頭髪から前記毛束を取り出し、前記毛束の上部の頭髪の長さが、前記毛束の下部の頭髪の長さよりも短くなるように傾斜を付け、かつ、前記毛束の上部の頭髪の長さが、直上のブロックの下部の頭髪の長さより短くなるように前記毛束をカットするヘアカット方法」が提案されている(例えば、特許文献1の請求項1を参照)。
特許第5191614号公報
上記ヘアカット方法は、男性の髪型のカットには向いていない。
ヘアカットでは、例えば、重みを付けるウェイト部が切り過ぎてえぐられてしまう課題があるが、上記ヘアカット方法は、このような課題を解決するものではない。
本発明は、上記課題の少なくとも一つを解決するためのもので、ウェイト部の切り過ぎを防止できるヘアカット方法を提供することを目的とする。
上記の課題を解決する本発明の一態様は、頭髪を分けるステップと、頭髪をカットするステップを含むヘアカット方法であって、前記頭髪を分けるステップは、耳上辺りの垂直ライン及び頭部を左右に等分するセンタラインにより、頭髪を左、右サイドセクションと左、右バックセクションの複数のセクションに分けるセクション分けと、重みをつけるラインであるウェイトラインにより、頭髪を上下にブロック分けするブロック分けと、を含み、前記頭髪をカットするステップでは、前記セクション分け及び前記ブロック分けを踏まえて上ブロックの頭髪と下ブロックの頭髪を分けてカットし、前記ウェイトラインは、後端が前記垂直ラインと交わる所定の高さの水平ラインと、前記垂直ラインと前記水平ラインの交点に第3ウェイトポイントを、前記センタライン上の、前記第3ウェイトポイントより下方の位置に第1ウェイトポイントを、前記第1ウェイトポイントと前記第3ウェイトポイントの間に第2ウェイトポイントを設定して繋げることで構成するバックウェイトラインであって、前記第2ウェイトポイントが底になるV字状またはU字状のバックウェイトラインと、を含む。
前記頭髪を分けるステップは、前記センタラインの左、右両側にセンタ幅ラインを設定して、前記ブロック分けである一次ブロック分けにより分けられた左、右の前記サイドセクション及び左、右の前記バックセクションの上ブロックの頭髪であって左、右の前記センタ幅ライン間の頭髪を、前頭部辺りを覆うものを前センタブロックに、残りを上センタブロックに分ける二次ブロック分けを含み、前記頭髪をカットするステップは、長さを短くするための基本カットと、段を入れるためのレイヤーカットとを含み、前記上センタブロックの頭髪は、レイヤーカットを兼ねて長さを短くする基本カットが行われてもよい。
前記頭髪を分けるステップは、左、右の前記バックセクションの下ブロックの頭髪であって左、右の前記センタ幅ライン間の頭髪を、左、右の前記バックセクションの下ブロックに共有されるセンタパートに分けるパート分けを含んでもよい。
本発明によれば、ウェイト部の切り過ぎを防止できるヘアカット方法を提供することができる。
上記した以外の課題、構成、及び効果は、以下の実施形態の説明により明らかにされる。
実施形態1に係るヘアカット方法の例を説明するための概要図である。 実施形態1の変形例1に係るヘアカット方法の例を説明するための概要図である。 実施形態2に係るヘアカット方法の例を説明するための概要図である。 実施形態2の変形例1に係るヘアカット方法の例を説明するための概要図である。 実施例1に係るヘアカット方法の側方から観察して説明する模式図である。 実施例1に係るヘアカット方法の前方から観察して説明する模式図である。
以下、本発明の実施形態の例について、図面を参照して説明する。なお、下記実施形態(及び変形例、実施例)において共通する構成要素については、前出の符号と同様な符号を付し説明を省略することがある。また、構成要素等の形状、位置関係等に言及する場合は、特に明示した場合及び原理的に明らかにそうでないと考えられる場合等を除き、実質的にその形状等に近似または類似するもの等を含むものとする。
本発明に係るヘアカット方法は、特に、男性向けの髪型のカットに好適である。
本発明に係るヘアカット方法は、頭髪を分けるステップと、頭髪をカットするステップを含む。
<実施形態1>
図1は、実施形態1に係るヘアカット方法の例を説明するための概要図で、(a)側方から、(b)後方から頭部を観察して説明する概要図である。なお、図1(a)は左方から観察しているが、右方から観察した場合はこれと対称に表れる(以下、図2(a)、図3(a)、図4(a)及び図5において同じ)。
<頭髪を分けるステップ>
頭髪を分けるステップは、耳上辺りの垂直ラインV及び頭部を左右に等分するセンタラインCにより、頭髪を左、右サイドセクション1と左、右バックセクション2の複数のセクションに分けるセクション分けと、重みをつけるラインであるウェイトラインにより、頭髪を上下にブロック分けするブロック分けと、を含む。すなわち、垂直ラインVは頭髪を前後にセクション分けする境界であり、ウェイトラインは頭髪を上下にブロック分けする境界である。
<ウェイトポイントの設定とブロック分け>
ウェイトラインは、後端が垂直ラインVと交わる所定の高さの水平ラインHと、バックウェイトラインWを含む。左、右サイドセクション1は、第1ウェイトラインである左、右水平ラインHによりそれぞれ上下ブロックに分けられ(分割され)、左、右バックセクション2は、第2ウェイトラインである左、右バックウェイトラインWによりそれぞれ上下ブロックに分けられる。
ウェイトラインを決定するために、ここでは、第1ウェイトポイントP1、第2ウェイトポイントP2及び第3ウェイトポイントP3の3種のウェイトポイントが設定され、左、右頭部を合わせると計5つのウェイトポイントが設定される。
水平ラインHからバックウェイトラインWに移行する接続点の第3ウェイトポイントP3は、垂直ラインVと水平ラインHの交点に設定される。例えば、通常の髪型では、耳上辺りに垂直ラインV(両耳を繋ぐ「イヤートゥイヤー」などとも言う)を決め、髪型に応じた高さに水平ラインHを決めて、水平ラインHの後端と垂直ラインVが交わる点を第3ウェイトポイントP3と設定する。なお、ここでは、垂直ラインまたは水平ラインは、お客様等の被施術者が通常の姿勢で座っている場合における床面と略垂直または略水平になるラインをいう。
第3ウェイトポイントP3と垂直ラインV、水平ラインHは、垂直ラインV及び水平ラインHの両方を意識して、第3ウェイトポイントP3を設定し、第3ウェイトポイントP3を略垂直に通過するラインを垂直ラインV、前方に略水平に延びるラインを水平ラインHと決めてもよい。
第1ウェイトポイントP1は、センタラインC上の髪型に応じた高さの位置に設定され、通常は、第3ウェイトポイントP3より下方の位置に設定される。
第2ウェイトポイントP2は、第1ウェイトポイントP1と第3ウェイトポイントP3の間に設定される。バックウェイトラインWは、第1ウェイトポイントP1、第2ウェイトポイントP2及び第3ウェイトポイントP3を、P1-P2-P3の順に繋げて構成され、第2ウェイトポイントP2が底になるV字状またはU字状に構成される。
第2ウェイトポイントP2は、より具体的には、第1ウェイトポイントP1と第3ウェイトポイントP3を頭部の形状に沿って最短距離で結ぶ仮想線(図示の破線)の中間部分(例えば、全長の略1/5の長さに当たる中間部分)における点を、下方にずらした位置辺りに設定される。第2ウェイトポイントP2は、より好ましくは、第1ウェイトポイントP1と第3ウェイトポイントP3を頭部の形状に沿って最短距離で結ぶ仮想線(図示の破線)における中点から、下方にずらした位置辺りに設定される。下方にずらす距離は、髪型に応じて決められる。
本形態のヘアカット方法は、上記のように、バックセクション2をブロック分けするバックウェイトラインWは、必ず第2ウェイトポイントP2を設定して、これを踏まえてP1―P2―P3の順に繋いで構成される。本形態のヘアカット方法は、このように、第1ウェイトポイントP1と第3ウェイトポイントP3の2点でつなぐのではなく、下方にずらした第2ウェイトポイントP2をその間に設けて3点でつなぐことで、頭髪をカットする際に切りすぎてウェイト部がえぐられてしまうミスを防止する。
本形態の方法によれば、経験の浅い美容師や理容師等(以下「美容師等」という)の施術者であっても、ウェイト部の切りすぎを確実に防止できる。また、熟練の施術者でも、本形態の方法を実施することで、短時間内のカット等でも容易に質を保つことができる。なお、本形態では、上記セクション分け及びブロック分けにより、頭髪を合計8のエリアに分けることができる。
<頭髪をカットするステップ>
頭髪をカットするステップでは、上記セクション分け及びブロック分けを踏まえて、上ブロックの頭髪と下ブロックの頭髪を分けてカットする。好ましくは、施術者は、ピンやクリップ、ダッカール等の髪留めを用いて、ウェイトラインが視認できるように頭髪を留めてからカットする。ウェイトラインが明確になることで、失敗しにくく質を保ちやすいカットができる。
カットは、特に限定されないが、好ましくは、先に、下ブロック(ここでは下ブロックB1及び下ブロックB2)の頭髪を下方から上方へ向けてウェイトランまでカットする。より好ましくは、下ブロックB1の頭髪を下ブロックB2に先行してカットする。この順番のカットが、より失敗しにくい。次に、上ブロック(上ブロックB3及び上ブロックB4)の頭髪を下方から順に、ウェイトラインに合うようにカットする。
ウェイトラインの設定とカットは、ウェイトラインの設定が先行してもよいし、平行でカットが行われてもよい。一例として、水平ラインH及びバックウェイトラインWを設定して頭髪を上下にブロック分けしてから、カットが行われる。一例として、水平ラインHを設定してサイドセクション1の頭髪を上下ブロック分けしてから、下ブロックB1のカットが行われ、その後バックウェイトラインWの設定及び下ブロックB2のカットが行われる。一例として、バックウェイトラインWを設定してバックセクション2の頭髪を上下ブロック分けしてから、下ブロックB2のカットが行われ、その後水平ラインHの設定及び下ブロックB1のカットが行われる。
本形態のヘアカット方法は、本発明の趣旨に反しない限り、従来技術が適宜用いられてもよい。例えば、前髪のカットやレイヤーカットが適宜行われる。なお、カットには、バリカンが用いられてもよいし、鋏が用いられてもよいし、両方用いられてもよい。具体的な切り方は、特に限定されない。
<実施形態1の変形例1>
図2は、実施形態1の変形例1に係るヘアカット方法の例を説明するための概要図で、(a)側方から、(b)後方から頭部を観察して(右頭部のパート分けの図示は省略して)説明する概要図である。
本例のヘアカット方法は、頭髪を分けるステップが、さらに、ウェイトポイントに基づくパート分けを含む点が上記実施形態1と異なる。このパート分けでは、第3ウェイトポイントP3と交わるパートラインN及び第2ウェイトポイントP2と交わるパートラインMの一方または双方により、ブロック分けされたバックセクション2の下ブロックB2及び上ブロックB3の一方または双方が、二以上のパートに分けられる(分割される)。
一例として、下ブロックB2が、図示のように、第2ウェイトポイントP2と交わる(通過する)パートラインMを境界に、後ろ側から前側に向かって下パートB22、下パートB23の順に分けられる。
一例として、上ブロックB3が、図示のように、パートラインM及び第3ウェイトポイントP3と交わるパートラインNを境界に、後ろ側から前側に向かって順に上パートB31、上パートB32及び上パート33に分けられる。
本例のヘアカット方法は、このように、さらに、ウェイトポイントに基づいてパート分けすることで、カットの際にバックウェイトラインWに合わせやすくなり、後続のカットがより容易になる。なお、本例では、上記セクション分け、ブロック分け及びパート分けにより、頭髪を合計14のエリアに分けることができる。
<実施形態2>
図3は、実施形態2に係るヘアカット方法の例を説明するための概要図で、(a)側方から、(b)後方から頭部を観察して説明するものである。以下、上記実施形態1(形態1)と共通する点については説明を適宜省略し、異なる点を中心に説明する。
<頭髪を分けるステップ>
本形態の頭髪を分けるステップは、上記形態と同様に、耳上辺りの垂直ラインV及び頭部を左右に等分するセンタラインCにより、頭髪を左、右サイドセクション1と左、右バックセクション2の複数のセクションに分けるセクション分けと、重みをつけるラインであるウェイトラインにより、頭髪を上下にブロック分けするブロック分けと、を含む。
本形態は、第1ウェイトポイントP1、第2ウェイトポイントP2、第3ウェイトポイントP3、及び垂直ラインV、水平ラインH、バックウェイトラインWが、上記形態と同様に設定される。また、垂直ラインVによる前後セクション分け、及びウェイトラインによる上下ブロック分けも、上記形態と同様である。
本形態は、このように、バックウェイトラインWを、上記形態と同様に構成するため、上記形態と同様な効果が得られる。
本形態は、さらに、二次ブロック分けを含む点が上記形態と異なる。
すなわち、本形態では、上記形態のブロック分けを一次ブロック分けとし、これを踏まえて、更に二次ブロック分けが行われる。二次ブロック分けでは、センタラインCの左、右両側にセンタ幅ラインCBを設定して、左、右のサイドセクション1及び左、右のバックセクション2の上ブロックB4、上ブロックB3の頭髪であって左、右のセンタ幅ラインCB間の頭髪を、前頭部辺りを覆うものを前センタブロックB5に、残りを上センタブロックB6に分けられる。すなわち、二次ブロック分けでは、上ブロックB4、上ブロックB3のいずれにも帰属しないセンタブロック(前センタブロックB5及び上センタブロックB6)が別途規定される。
このように、左、右サイドセクション1及び左、右バックセクション2に対して、センタラインCの両側にセンタ幅ラインCBを設定して、両センタ幅ラインCB間の部分であって、ウェイトラインより上方の部分をセンタブロックと規定することで、後述の基本カットとレイヤーカットをスムーズにつなげることができ、頭髪のカットの質をより保ち易くなる。
本形態では、このように、上記形態では一次ブロック分けにより左、右頭部の頭髪がブロックB1~B4に分割されるのに対して、更に二次ブロック分けが行われて左、右頭部の頭髪がブロックB1~B6に分割される。なお、本形態では、上記セクション分け及びブロック分けにより、頭髪を合計10のエリアに分けることができる。
<頭髪をカットするステップ>
頭髪をカットするステップは、上記セクション分け及びブロック分けを踏まえて、上ブロックの頭髪と下ブロックの頭髪を分けてカットする。本形態は、上記形態と同様に、好ましくは、施術者は、ピンやクリップ、ダッカール等の髪留めを用いて、ウェイトラインが視認できるように頭髪を留めてからカットする。ウェイトラインが明確になることで、失敗しにくく質を保ちやすいカットができる。
カットは、特に限定されないが、好ましくは、先に、下ブロック(下ブロックB1及び下ブロックB2)の頭髪を下方から上方へ向けてウェイトランまでカットする。より好ましくは、下ブロックB1の頭髪を下ブロックB2に先行してカットする。この順番のカットが、より失敗しにくい。
次に、上ブロック(上ブロックB3及び上ブロックB4)の頭髪を下方から順に、ウェイトラインに合うようにカットする。
ウェイトラインの設定とカットは、上記形態と同様に、ウェイトラインの設定が先行してもよいし、平行してカットが行われてもよい。
最後に、前センタブロックB5の前髪をカットし、レイヤーカットを行う。すなわち、本形態の頭髪をカットするステップは、長さを短くするための基本カットと、段を入れるためのレイヤーカットを含む。上センタブロックB6の頭髪は、レイヤーカットを兼ねて長さを短くする基本カットを行って、レイヤーカットの際のガイドパネルとする。ここでは、パネルとは頭髪をカットする際に一度にカット可能な量に取り分けた毛束をいい、ガイドパネルとはレイヤーカットを行う際の他のパネルの基準となるパネルをいう。
本形態では、このように、前センタブロックB5及び上センタブロックB6を別途規定することで、基本カットからレイヤーカットにスムーズに移行でき、カットの質をより容易に保持できる。
<実施形態2の変形例1>
図4は、実施形態2の変形例1に係るヘアカット方法の例を説明するための概要図で、(a)側方から、(b)後方から頭部を観察して(右頭部のパート分けの図示は省略して)説明する概要図である。
本例の頭髪を分けるステップは、さらに、センタ幅ラインCBによるパート分けを含む点が上記実施形態2と異なる。このパート分けでは、左、右のバックセクション2の下ブロックB2の頭髪であって左、右のセンタ幅ラインCB間の頭髪を、左、右の下ブロックB2に共有されるセンタパートB21に分けられる。
このように、共通のセンタパートB21を規定することで、両下ブロックB2を繋げやすく、よりカットしやすくなる。
本例の頭髪を分けるステップは、さらに、ウェイトポイントに基づくパート分けを含む点が上記実施形態2と異なる。このパート分けでは、第3ウェイトポイントP3と交わるパートラインN及び第2ウェイトポイントP2と交わるパートラインMの一方または双方により、バックセクション2の上ブロックB3及び下ブロックB2の一方または双方が二以上のパートに分けられる。
このパート分けでは、図示のように、下ブロックB2の上記センタパートB21以外の部分が、第2ウェイトポイントP2を通過するパートラインMを境界に、後ろ側から前側に向かって下パートB22、下パートB23の順に分けられる。また、上ブロックB3が、パートラインM及び第3ウェイトポイントP3と交わるパートラインNを境界に、後ろ側から前側に向かって順に上パートB31、上パートB32及び上パート33に分けられる。
このように、ウェイトポイントに基づくパート分けを行うことで、カットの際にバックウェイトラインWに合わせやすくなり、後続のカットがより容易に行える。なお、本例では、上記セクション分け、ブロック分け及びパート分けにより、頭髪を合計17のエリアに分けることができる。
<実施例>
図5は、実施例1に係るヘアカット方法の側方から観察して説明する模式図である。図6は実施例1に係るヘアカット方法の前方から観察して説明する模式図である。
施術者である美容師等は、まず、被施術者であるお客様と話して、あるいはお客様に髪型メニューから選んでもらって、ご希望の髪型を聞き取る。ここでは、お客様は男性であるものとする。
美容師等は、聞き取った髪型に基づき、お客様の仕上がりの髪型をイメージしながら、以下の手順で、施術する。
<1.ウェイトラインの設定・カット>
(1)第3ウェイトポイントP3を決める。ここでは、垂直ラインVを耳上辺りに決め、水平ラインHの高さを髪型に応じて決めて、第3ウェイトポイントP3を決める。
(2)第1ウェイトポイントP1を決める。センタラインC上で、髪型に応じた高さの位置に第1ウェイトポイントP1を決める。第1ウェイトポイントP1は、第3ウェイトポイントP3よりも低い位置になる。
(3)第2ウェイトポイントP2を決める。ここでは、第1ウェイトポイントP1と第3ウェイトポイントP3を頭部の形状に沿って最短距離で結ぶ線における中点から、下方にずらした位置辺りに決める。ずらす距離は、髪型に応じて決まる。第2ウェイトポイントP2は、P1―P2―P3で構成されるV字またはU字の底になる。P1―P2―P3のラインをバックウェイトラインWに決める。
ウェイトライン(水平ラインH、バックウェイトラインW)が視認できるように、クリップやダッカール等を用いて、上ブロックの頭髪を留める。
男性向けの髪型のカットでは、ウェイト部を切り過ぎてえぐってしまうミスが起こりやすい。バックウェイトラインWをこのように決めて明確に視認できるようにすることで、このようなミスを確実に防止できる。
(4)下ブロックB1の頭髪をカットする。本実施例では、上記実施形態2の変形例と同様なブロック分け及びパート分けが行われ、合計17のエリアに分けられる。ここでは、垂直ラインV及び水平ラインHにより分けられる下ブロックB1の頭髪を、下方から上方へ向けて、水平ラインHまでカットする。
(5)下ブロックB2の頭髪をカットする。ここでは、垂直ラインV及びバックウェイトラインWにより分けられる下ブロックB2の頭髪を、下方から上方へ向けて、バックウェイトラインWまでカットする。カットは、パート分けして、センタパートB21、下パートB22、下パートB23の順に、センタ側から行う。下パートB23では、下ブロックB1及び下パートB22も意識してカットを行う。
(6)上ブロックB3の頭髪をカットする。ここでは、垂直ラインV、センタ幅ラインCB及びバックウェイトラインWにより分けられる上ブロックB3の頭髪を、下方から、バックウェイトラインWに合うようにカットする。カットは、パート分けして、上パートB31、上パート32、上パート33の順にセンタ側から行う。
(7)上ブロックB4の頭髪をカットする。ここでは、垂直ラインV、センタ幅ラインCB及び水平ラインHにより分けられる上ブロックB4の頭髪を、下方から、バックウェイトラインWに合うようにカットする。パートB33も意識してカットを行う。
以上のように、本実施例では、先にウェイトラインを設定し、カットではブロックB1を先にカットする。この順番が、より失敗しにくい。
以上のカットは、ウェイトラインを設定し、それに合わせて全体のシルエットを整えつつ頭髪の長さを短くするものである。このカットには、バリカンが使われてもよいし、鋏が使われてもよいし、両方使われてもよい。なお、具体的な切り方は、限定されない。
<2.前髪のカット>
前センタブロックB5の頭髪をカットする。この部分の頭髪は、前髪と呼ばれるもので、お客様のご希望を聞き取って、ご希望の長さにカットする。
以上の手順でカットすると、基本のアウトラインが完成する。以上は、シルエットと長さの調整であるため、意図的にレイヤー(段)が入っておらず、(長い場合は)おかっぱヘアのようなシルエットとなる。なお、長さによっては、前回来店時のカットのレイヤーが残ることもある。本願では、このような長さを短くするためのカットを基本カットといい、意図的に段を入れるためのカットをレイヤーカットという。
<3.センタブロックのレイヤーカット>
上センタブロックB6の頭髪をカットする。ここでは、まず、つむじ付近を、お客様のご希望を聞き取って、ご希望の長さにカットする。そして、図5に示すように、この部分をガイドパネルaとして、後方に向けてガイドパネルa、パネルb、パネルcの順にショートカットして直線状に繋げるようにカットし、前方に向けてガイドパネルa、パネルf、パネルdの順にショートカットして直線状に繋げるようにカットする。
言い換えれば、ここでは、図5の破線のように、パネルを順に丸く繋げるのではなく、後方に向かっては、ガイドパネルa、上パートB32に相当する位置のパネルb、第1ウェイトポイントP1の直ぐ上のパネルcをショートカットして直線状にカットする。また、前方に向かっては、ガイドパネルaと前センタブロックB5のパネルdの間に中間地点のパネルfを決めて、ショートカットして直線状にカットする。このように、直線状にカットすることで、ふくらみを抑えることができる。
<4.センタブロック以外のレイヤーカット>
センタブロックのパネルに準じて、上ブロックB3及び上ブロックB4のレイヤーカットを行う。ここでは、ガイドパネルa、パネルcの間のパネルbを、頭外周に沿って繋げるようにカットする。
図6に示すように、正面から観察すると、ガイドパネルaと水平ラインHの直ぐ上のパネルeを繋ぐパネルは、パネルbがそのまま頭部の丸みに沿ってガイドパネルaとパネルeの間に入ってくるようにすることで、余計なふくらみを抑えることができる。
なお、図5及び図6は、パネルの取り出し箇所、及びどのように繋げてカットするかを模式的に示すもので、パネルのスライス方向(パネルを取り分ける際の分け目を付ける方向)やパネルの引き出し方向を規定するものではない。適宜、スライス方向、パネルの引き出し方向などを変えて、レイヤーカット、グラデーションカットを行ってもよいことは言うまでもない。
ヘアカットの質は、美容師等の経験や熟練度によるところが大きいが、本実施例によれば、熟練していない美容師でも、失敗せず、安定して高品質なヘアカットを提供できる。本実施例は、特に、通常の髪型で短時間(例えば、30分程度)のヘアカットに好適である。
なお、上記実施形態及びその変形例、実施例は、男性のヘア(特にショートヘア)のカットに限らず、例えば女性のショートヘアのカットに適用してもよいことは言うまでもない。言い換えれば、上記実施形態及びその変形例、実施例は、性別を問わずどのような方にも適用できる。
以上、本発明に係るヘアカット方法の実施形態及び実施例、変形例について説明したが、これらは本発明の一例に過ぎず、本発明はこれらに限定されない。本発明には、以上の各実施形態やその変形例を組み合わせた形態や、さらに様々な変形例が含まれる。請求の範囲に規定された内容及びその均等物から導き出される本発明の概念的な思想と趣旨を逸脱しない範囲で種々の追加、変更及び部分的削除が可能である。
1…サイドセクション、2…バックセクション、B1…下ブロック、B2…下ブロック、B21…センタパート、B3…上ブロック、B4…上ブロック、B5…前センタブロック、B6…上センタブロック、C…センタライン、CB…センタ幅ライン、H…水平ライン、V…垂直ライン、W…バックウェイトライン、P1…第1ウェイトポイント、P2…第2ウェイトポイント、P3…第3ウェイトポイント、a…ガイドパネル、b,c,d,e,f…パネル。

Claims (4)

  1. 頭髪を分けるステップと、頭髪をカットするステップを含むヘアカット方法であって、
    前記頭髪を分けるステップは、
    耳上辺りの垂直ライン及び頭部を左右に等分するセンタラインにより、頭髪を左、右サイドセクションと左、右バックセクションの複数のセクションに分けるセクション分けと、
    重みをつけるラインであるウェイトラインにより、頭髪を上下にブロック分けするブロック分けと、を含み、
    前記頭髪をカットするステップでは、前記セクション分け及び前記ブロック分けを踏まえて上ブロックの頭髪と下ブロックの頭髪を分けてカットし、
    前記ウェイトラインは、
    後端が前記垂直ラインと交わる所定の高さの左、右水平ラインと、
    前記垂直ラインと前記水平ラインの交点に第3ウェイトポイントを、前記センタライン上の、前記第3ウェイトポイントより下方の位置に第1ウェイトポイントを、前記第1ウェイトポイントと前記第3ウェイトポイントの間に第2ウェイトポイントを設定して繋げることで構成する左、右バックウェイトラインであって、前記第1ウェイトポイント、前記第2ウェイトポイント、前記第3ウェイトポイントを順に繋げて前記第2ウェイトポイントが底になるV字状またはU字状の左、右バックウェイトラインと、を含み、
    前記第2ウェイトポイントは、前記第1ウェイトポイントと前記第3ウェイトポイントを頭部の形状に沿って最短距離で結ぶ仮想線の中間部分における点を、下方にずらした位置に設定され、
    前記バックウェイトラインを設定して、前記バックセクションの頭髪を上ブロックと下ブロックにブロック分けし、髪留めを用いて前記バックウェイトラインが視認できるように頭髪を留めてから、前記上ブロックの頭髪を下方から順に、前記バックウェイトラインに合うように長さを短くカットする
    ことを特徴とする、ヘアカット方法。
  2. 前記頭髪を分けるステップは、前記センタラインの左、右両側にセンタ幅ラインを設定して、前記ブロック分けである一次ブロック分けにより分けられた左、右の前記サイドセクション及び左、右の前記バックセクションの上ブロックの頭髪であって左、右の前記センタ幅ライン間の頭髪を、前頭部辺りを覆うものを前センタブロックに、残りを上センタブロックに分ける二次ブロック分けを含み、
    前記頭髪をカットするステップは、長さを短くするための基本カットと、段を入れるためのレイヤーカットとを含み、
    前記上センタブロックの頭髪は、レイヤーカットを兼ねて長さを短くする基本カットが行われる
    ことを特徴とする、請求項1に記載のヘアカット方法。
  3. 前記頭髪を分けるステップは、左、右の前記バックセクションの下ブロックの頭髪であって左、右の前記センタ幅ライン間の頭髪を、左、右の前記バックセクションの下ブロックに共有されるセンタパートに分けるパート分けを含む
    ことを特徴とする、請求項2に記載のヘアカット方法。
  4. 前記上センタブロックの頭髪のカットでは、前記上センタブロックにおけるつむじ付近の頭髪をガイドパネルa、前記第3ウェイトポイントと交わるパートラインと前記第2ウェイトポイントと交わるパートラインの間に相当する位置の頭髪をパネルb、前記第1ウェイトポイントの直ぐ上の頭髪をパネルcとして、前記ガイドパネルa、前記パネルb、前記パネルcの順にショートカットして直線状に繋げるように、直線状のシルエットとなるようにカットする
    ことを特徴とする、請求項2に記載のヘアカット方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2003302895A (ja) 2002-04-10 2003-10-24 Naoyuki Sudo 髪カット用教材、及びこれを用いた髪のカット方法
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