JP7501787B2 - 燃料タンクシステム - Google Patents

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Description

本開示は、燃料タンクシステムに関する。
従来、内燃機関を有する車両の燃料タンク内で発生した燃料蒸発ガスの大気への放出を防止するために、燃料タンクを密閉する燃料タンクシステムが知られている(例えば、特許文献1)。特許文献1の燃料タンクシステムでは、燃料タンクとキャニスタとの導通状態を制御する密閉弁を備える。
日本国特開2015-45263号公報
特許文献1には、車両が衝突した場合、燃料タンクに貯蔵された燃料の漏れを防止する制御については開示されていない。特許文献1の燃料タンクシステムにおいても、車両が衝突した場合、燃料漏れを防止する必要がある。
本開示の課題は、車両が衝突した場合、燃料漏れを防止できる燃料タンクシステムを提供することにある。
本開示に係る燃料タンクシステムは、内燃機関と燃料タンクを有する車両の燃料タンクシステムである。燃料タンクシステムは、密閉弁と、制御部と、を備える。密閉弁は、燃料タンク内で発生する蒸散ガスを燃料タンク内に密閉する。制御部は、密閉弁の開閉を制御するとともに、車両の衝突を検知する。制御部は、車両の衝突を検知した場合、密閉弁が開くことを禁止する。
本開示によれば、車両が衝突した場合、燃料漏れを防止できる燃料タンクシステムを提供できる。
本開示の燃料タンクシステムのシステム図。 本開示のエンジンECUが行う処理を示したフローチャート。
以下、本開示の実施形態について、図面を参照しながら説明する。
図1に示すように、燃料タンクシステム1は、内燃機関2と燃料タンク18とを有する車両4の燃料タンクシステム1である。本実施形態では、車両4は、モータ(図示せず)と内燃機関2とを有し、モータおよび内燃機関2のどちらか一方、または、両方を用いて走行するハイブリット車やプラグインハイブリッド車である。
また、本実施形態では、車両4は、ハイブリッドECU(Electrоnic Control Unit)6と、エアバッグ8と、エアバッグECU10と、衝突検知センサ12と、イグニッションスイッチ14と、を有する。
ハイブリッドECU6は、モータおよび内燃機関2を含む車両4の各種装置を制御する制御装置である。ハイブリッドECUは、実際には、演算装置と、メモリと、入出力バッファ等とを含むマイクロコンピュータによって構成される。なお、エアバッグECU10、および後述するエンジンECU16についてもハイブリッドECU6と同様に、演算装置と、メモリと、入出力バッファ等とを含むマイクロコンピュータによって構成される。ハイブリッドECU6は、エアバッグECU10、およびエンジンECU16と電気的に接続される。
ハイブリッドECU6は、これらECUからの信号、車両4に搭載された各センサおよび各種装置からの信号、およびメモリに格納されたマップおよびプログラムに基づいて、車両4が、所望の運転状態となるように各種装置を制御する。なお、各種制御については、ソフトウェアによる処理に限られず、専用のハードウェア(電子回路)により処理することも可能である。
イグニッションスイッチ14は、ハイブリッドECU6と電気的に接続され、車両4のユーザが操作することによって、車両4を走行可能な状態にする操作装置である。本実施形態ではイグニッションスイッチ14は、プッシュ式のボタンであり、例えば、車両4のユーザがブレーキ(図示せず)を踏みながらイグニッションスイッチ14を押すことによって、ハイブリッドECU6が車両4を走行可能な状態(レディーオン状態)にする。ハイブリッドECU6が車両4を走行可能な状態にすると、エンジンECU16も内燃機関2が運転可能なイグニッションオン(以下明細書および図面においてIGオンと記す)状態となる。一方、車両4のユーザが車両4の停止中にイグニッションスイッチ14を押すことによって、ハイブリッドECU6がスリープ状態になり、内燃機関2の運転が停止しているイグニッションオフ(以下明細書および図面においてIGオフと記す)状態となる。
エアバッグECU10は、衝突検知センサ12が衝突を検知するとエアバッグ8を展開するための制御装置である。エアバッグ8は、図示しない車両4の運転席、助手席、およびこれら座席の側方に設けられてもよい。衝突検知センサ12は、車両4の前方、左右側方、および後方に設けられてもよく、各方向からの衝突を検知してもよい。エアバッグECU10は、衝突を検知すると、衝突を受けた方向のエアバッグ8を展開するか否か判断する。エアバッグECU10は、エアバッグ8を展開すると判断した場合、ハイブリッドECU6に車両4が衝突状態である旨の衝突フラグを送信する。本実施形態では、ハイブリッドECU6は、エアバッグECU10から衝突フラグを取得すると、衝突フラグをメモリに記録するとともに、後述するエンジンECU16に衝突フラグを送信する。
燃料タンクシステム1は、エンジンECU(制御部の一例)16と、燃料タンク18と、密閉弁20と、第1タンク圧センサ22と、第2タンク圧センサ24と、ベーパ通路26と、キャニスタ28と、パージ通路30と、パージ弁32と、バイパス弁34と、リークモニタモジュール36と、を備える。
燃料タンク18は、燃料給油口18aと、燃料ポンプ18bと、燃料カットオフバルブ18cと、レベリングバルブ18dと、を含む。燃料タンク18は、板状の金属または樹脂によって形成され、少なくとも燃料カットオフバルブ18cと、レベリングバルブ18dと、を保持する。
燃料給油口18aは、燃料タンク18への燃料注入口である。燃料ポンプ18bは、燃料を燃料タンク18から燃料配管2cを経由して燃料噴射弁2bに供給する。燃料カットオフバルブ18cは、燃料タンク18からベーパ通路26への燃料の流出を防止する。レベリングバルブ18dは、給油時に燃料タンク18内の液面を制御する。また、燃料タンク18内で発生した燃料蒸発ガスは、燃料カットオフバルブ18cおよびレベリングバルブ18dを経由して、キャニスタ28または、内燃機関2に排出される。
密閉弁20は、ベーパ通路26を開閉することで、燃料タンク18を密閉する。本実施形態では、密閉弁20は、電磁ソレノイドを有するノーマルクローズタイプの電磁弁である。密閉弁20は、電磁ソレノイドが無通電の状態(OFF)で閉弁状態となり、電磁ソレノイドに外部から駆動信号が供給され通電の状態(ON)となると開弁状態となる電磁弁である。ベーパ通路26は、燃料タンク18と密閉弁20とを連通する。
第1タンク圧センサ22は、ベーパ通路26上に配置され、ベーパ通路26を介して燃料タンク18の圧力を検知する。第1タンク圧センサ22は、絶対圧センサであり、燃料タンク18の圧力を絶対圧として検知する。
第2タンク圧センサ24は、第1タンク圧センサ22と異なる位置に配置される。本実施形態では、第2タンク圧センサ24は、燃料タンク18の上部に配置される。第2タンク圧センサ24は、大気圧との差によって圧力を検知する差圧式のセンサである。
第1タンク圧センサ22は、主として燃料タンク18内の圧力が上昇した場合であっても圧力が検知できるように設けられる。一方、第2タンク圧センサ24は、主として給油する際に燃料タンク18内の圧力が大気圧近傍にあるか否かを検知できるように設けられる。このため、第1タンク圧センサ22は、第2タンク圧センサ24よりも検知できる圧力の幅が広い。一方、第2タンク圧センサ24は、第1タンク圧センサ22よりも圧力を精度よく検知できる。
キャニスタ28は、燃料タンク18の燃料蒸発ガスを吸着する。パージ通路30は、密閉弁20と内燃機関2の吸気通路2aとを連通する。キャニスタ28は、内部に活性炭を具備し、燃料タンク18で発生した燃料蒸発ガスを活性炭によって吸着する。キャニスタ28は、パージ通路30から分岐して接続される。キャニスタ28は、吸着した燃料蒸発ガスを、パージ通路30を介して吸気通路2aに供給するために設けられる。
パージ弁32は、吸気通路2aとパージ通路30との間を開閉する。本実施形態では、パージ弁32は、電磁ソレノイドバルブであり、後述するタンク圧異常制御、パージ制御(放出制御)の際に、エンジンECU16からの指示によって開いて燃料蒸発ガスを吸気通路2aに供給する。パージ弁32は、ノーマルクローズタイプの電磁弁であり、電磁ソレノイドが無通電の状態(OFF)で閉弁状態となり、電磁ソレノイドに外部から駆動信号が供給され通電の状態(ON)となると開弁状態となる。
バイパス弁34は、キャニスタ28とパージ通路30の間を開閉する。本実施形態では、バイパス弁34は、電磁ソレノイドバルブであり、後述するタンク圧異常制御の場合に、エンジンECU16からの指示によって閉じてキャニスタ28に燃料蒸発ガスが供給されないようにする。一方、バイパス弁34は、パージ制御(放出制御)の場合に、エンジンECU(制御部の一例)16からの指示によって開いてキャニスタ28に吸着された燃料蒸発ガスをパージ通路30に供給する。バイパス弁34は、ノーマルオープンタイプの電磁弁である。バイパス弁34は、電磁ソレノイドが無通電の状態(OFF)で開弁状態となり、電磁ソレノイドに外部から駆動信号が供給され通電の状態(ON)となると閉弁状態となる。
リークモニタモジュール36は、燃料タンクシステム1の故障を診断するための装置である。リークモニタモジュール36は、図示しない負圧ポンプ、切替弁、および、キャニスタ圧センサを含む。リークモニタモジュール36は、キャニスタ28に接続される。リークモニタモジュール36は、所定の故障検知サイクルになると負圧ポンプ、切替弁、および、キャニスタ圧センサを使用し、燃料タンクシステム1からの蒸散ガスの漏れの有無を診断する。
エンジンECU16は、ハイブリッドECU6からの内燃機関2を始動する信号、および運転すべき出力の情報を受信し、エンジンECU16に記憶されるソフトウェアによって、内燃機関2および燃料タンクシステム1を制御する。エンジンECU16は、内燃機関2に搭載される各センサおよび各種装置と電気的に接続され、各センサおよび各種装置からの信号、ならびにメモリに格納されたマップおよびプログラムに基づいて、内燃機関2が、所望の運転状態となるように各種装置を制御する。なお、各種制御については、ソフトウェアによる処理に限られず、専用のハードウェア(電子回路)により処理することも可能である。エンジンECU16は、エアバッグECU10から車両4が衝突状態である旨の衝突フラグを取得することによって、車両4の衝突を検知する。本実施形態では、エンジンECU16は、衝突フラグをハイブリッドECU6経由によって取得する。しかし、エンジンECU16は、衝突フラグをエアバッグECU10から直接取得してもよい。
また、エンジンECU16は、燃料タンクシステム1に含まれる各種装置からの情報を取得し、各弁を制御するための信号を各弁に送信し、燃料タンクシステム1が所望の運転状態となるように制御する。なお、本実施形態において、「開制御」と記す場合は、エンジンECU16が各弁を開く状態にするための制御信号を送信し、各弁が開くように指示をすることを示す。各弁は、開制御の制御信号をうけて、故障がなければ実際に開く。また、「閉制御」と記す場合も同様に、エンジンECU16が各弁を閉じる状態にするための制御信号を送信し、各弁が閉じるように指示をすることを示す。各弁は、閉制御の制御信号をうけて、故障がなければ閉じる。
エンジンECU16が実行可能な制御は、タンク圧異常制御(保護制御の一例)と、給油制御と、パージ制御と、故障診断制御と、を含む。タンク圧異常制御は、少なくとも燃料タンク18の耐用圧力以上に上昇した場合に、燃料タンク18内の圧力を大気圧まで下げる制御である。具体的には、密閉弁20およびバイパス弁34を開制御し、キャニスタ28を介して燃料タンク18を大気開放して燃料タンク18内の圧力を大気圧まで下げる。給油制御は、ユーザが給油スイッチ(図示せず)を押した場合、図示しない給油リッドを開放可能な状態にする制御である。具体的には、密閉弁20およびバイパス弁34を開制御して、燃料タンク18の圧力を大気圧付近まで降下させる。パージ制御は、燃料蒸発ガスを運転中の内燃機関2に吸わせる制御である。具体的には、燃料タンク18が所定圧力以上になると、密閉弁20およびパージ弁32を開制御し、バイパス弁34を閉制御して、燃料蒸発ガスを運転中の内燃機関2に吸わせる。故障診断制御は、所定の故障検知サイクルとなるとエンジンECU16が起動し、リークモニタモジュール36を用いて燃料タンクシステム1の故障を診断する制御である。エンジンECU16は、故障診断制御では、必要に応じて密閉弁20を開制御する。
次に、図2のフローチャートを用いて、本開示のエンジンECU16が行う制御手順について説明する。なお、エンジンECU16は出荷直後から制御手順を開始する。
エンジンECU16は、IGオン状態か否か判断する(ステップS1)。エンジンECU16は、IGオン状態と判断した場合(ステップS1 Yes)、衝突フラグが成立しているか否か判断する(ステップS2)。
ここで、衝突フラグが成立した状態とは、エンジンECU16が、ハイブリッドECU6経由で衝突フラグを取得した状態である。衝突フラグは、衝突形態に応じて成立するフラグであってもよい。例えば、エアバッグECU10は、衝突が発生した方向を特定し、燃料タンク18が変形し燃料カットオフバルブ18c、またはレベリングバルブ18dが燃料タンク18から脱落するような衝突形態の場合のみ、衝突フラグが成立するようにしてもよい。より具体的には、エアバッグECU10は、燃料タンク18が上記のような変形をする可能性がある車両4の後方および側方に衝突が発生した場合、かつエアバッグ8が展開した場合にのみ、衝突フラグが成立するようにしてもよい。あるいは、エアバッグECU10が、衝突の発生した方向の情報をハイブリッドECU6、またはエンジンECU16に送信し、ハイブリッドECU6、またはエンジンECU16が上記のような衝突であるか否かを判断し衝突フラグを成立させてもよい。エンジンECU16は、IGオン中に衝突フラグが成立すると、衝突フラグをメモリに記録する。
エンジンECU16は、衝突フラグが成立していると判断した場合(ステップS2 Yes)、密閉弁20が開くことを禁止する(ステップS3)。より具体的には、エンジンECU16は、タンク圧異常制御中、給油制御中、パージ制御中、および故障診断制御中において、密閉弁20の開制御を禁止する。
これによって、車両4が衝突した場合であっても、燃料漏れを防止できる。より具体的には、車両4の衝突によって燃料タンク18が変形する場合もある。燃料タンク18が変形すると、燃料タンク18に保持された燃料カットオフバルブ18cおよびレベリングバルブ18dが燃料タンク18から脱落し、燃料タンク18の貯蔵された燃料内に浸かる。この結果、燃料カットオフバルブ18cおよびレベリングバルブ18dが衝突時に燃料漏れを防止する機能を失うこともある。このような場合であっても、密閉弁20が閉状態であれば、燃料漏れを防止することができる。密閉弁20はノーマルクローズタイプの電磁弁であるため、エンジンECU16が開制御を禁止すれば、密閉弁20の閉状態を維持できる。
ステップS4では、エンジンECU16は、密閉弁20が開状態か否か判断する。密閉弁20が開状態とは、例えば、車両4が衝突したときに、タンク圧異常制御、給油制御、パージ制御、および故障診断制御のうち、少なくとも一つの制御が行われ、密閉弁20が開制御されている状態である。エンジンECU16は、車両4が衝突した場合、密閉弁20の開制御を禁止する。
エンジンECU16は、密閉弁20が開状態ではない場合(ステップS4 No)、ハイブリッドECU6から内燃機関2を始動させるエンジン始動要求があるか否か判断する(ステップS5)。ハイブリッドECU6は、内燃機関2を始動させたい場合、例えば、エンジン始動要求信号をエンジンECU16に送信してもよい。エンジンECU16は、エンジン始動要求信号を取得すると、エンジンを始動させてもよい。エンジンECU16は、エンジン始動要求がないと判断した場合(ステップS5 No)、密閉弁20の開制御の禁止を継続し、車両4が走行しているか否か判断する(ステップS6)。エンジンECU16は、例えば車両4に搭載された車速センサから車両4が走行しているか否か判断してもよい。エンジンECU16は、車両4が走行していないと判断した場合(ステップS6 No)、ステップS7に処理を進める。
ステップS7は、IGオフされた場合を示す。エンジンECU16は、IGオン期間中に記録した衝突フラグに基づいて密閉弁20が開くことを禁止する、より具体的には、IGオン期間中に記録された衝突フラグを参照し、IGオフ期間中も衝突フラグが消えていない場合は、密閉弁20の開制御を禁止する。
本実施形態では、タンク圧異常制御およびパージ制御は、主としてIGオン期間中に行われる。故障診断制御は、主としてIGオフ期間中に行われる。給油制御は、図示しない給油ボタンがユーザに押されることによって開始されるため、IGオン期間中およびIGオフ期間中のいずれにおいても行われる可能性がある。したがって、エンジンECU16は、車両4が衝突後、IGオフ期間中に給油制御または故障診断制御が行われる場合であっても密閉弁20が開状態とならないように開制御を禁止する。
ステップS8では、エンジンECU16は、IGオンされたか否か判断する。エンジンECU16は、IGオンされた場合(ステップS8 Yes)、IGオンから所定時間経過したか否か判断する(ステップS9)。エンジンECU16は、所定時間経過した場合(ステップS9 Yes)、衝突フラグが消えたか否か判断する(ステップS10)。エンジンECU16は、所定時間経過するまでは、ステップS2で記録した衝突フラグを保持する。エンジンECU16は、衝突フラグが消えた場合(ステップS10 Yes)、密閉弁20の開制御禁止を解除することによって、密閉弁20が開くことを許可する(ステップS11)。また、エンジンECU16は、このとき衝突フラグの記録を削除する。エンジンECU16は、衝突フラグの記録を削除すると処理をステップS1の前に戻す。なお、この間にIGオフとなってもよい。この場合、エンジンECU16は、衝突フラグがメモリから消えた状態でステップS1に処理を進める。
本実施形態では、衝突フラグはメンテナンス工場などで車両4が修復された場合、ハイブリッドECU6のメモリに記録された衝突フラグを消すことによって、エンジンECU16の衝突フラグを消すことができる。しかし、IGオン直後は、ハイブリッドECU6とエンジンECU16との通信遅れによって、エンジンECU16に衝突フラグが消された旨の情報が反映されない場合もある。また、IGオンから所定時間内にハイブリッドECU6から送信されてくる情報は、ノイズなどにより不確かな可能性もある。このため、エンジンECU16は、衝突フラグが消えたか否かの判断を所定時間待ち、その間衝突フラグを保持する。これによって、各ECU間(本実施形態では、ハイブリッドECU6とエンジンECU16間)の通信遅れやノイズによって生じる不確実な情報の取得を防止できる。すなわち、エンジンECU16は、衝突フラグが消された旨の情報を、各ECUから確実に取得できる。この結果、衝突状態であるにも関わらず、密閉弁20が開制御されることを防止できる。
エンジンECU16は、IGオンされていない場合(ステップS1 No)、処理をステップS1の前に戻す。エンジンECU16は、衝突フラグが成立していない場合(ステップS2 No)、処理をステップS1の前に戻す。
エンジンECU16は、密閉弁20が開状態の場合(ステップS4 Yes)、密閉弁20を強制的に閉じる(ステップS12)。より具体的には、エンジンECU16は、IGオン期間中にタンク圧異常制御(保護制御の一例)、給油制御、およびパージ制御、のうち少なくともいずれかひとつの制御を行っており、密閉弁20を開制御している期間中に衝突フラグを取得した場合、密閉弁20の閉制御をする。これによって、密閉弁20が衝突フラグを取得するとともに即座に閉じる。この結果、密閉弁20を介して燃料タンク18の燃料が漏れることを防止できる。その後、エンジンECU16の処理は、ステップS5へ進む。
エンジンECU16は、ハイブリッドECU6からエンジン始動要求が有ったと判断した場合(S5 Yes)、給油制御およびタンク圧異常制御中の密閉弁20の開制御禁止を解除することによって密閉弁20を開くことを許可してもよい(ステップS13)。ハイブリッドECU6がエンジンECU16にエンジン始動要求をした場合、ハイブリッドECU6は、衝突フラグを記録しておらず、エンジンECU16にのみ衝突フラグが記録されている可能性がある。すなわち、エンジンECU16は、衝突フラグを誤って検知し保持している可能性がある。このような場合、エンジンECU16は、車両4の走行に必要な給油制御と、車両4の安全を確保するために必要なタンク圧異常制御における密閉弁20の開制御禁止を解除し、車両4が走行可能な状態にする。その後、エンジンECU16の処理は、ステップS7へ進む。
エンジンECU16は、車両4が走行していると判断した場合(S6 Yes)、給油制御およびタンク圧異常制御中の密閉弁20の開制御禁止を解除することによって密閉弁20を開くことを許可してもよい(ステップS13)。車両4が走行した場合、ハイブリッドECU6は、衝突フラグを記録しておらず、エンジンECU16にのみ衝突フラグが記録されている可能性がある。すなわち、エンジンECU16は、衝突フラグを誤って検知し保持している可能性がある。このような場合、エンジンECU16は、車両4の走行に必要な給油制御と、車両4の安全を確保するためのタンク圧異常制御における密閉弁20の開制御禁止を解除し、車両4が走行可能な状態にする。その後、エンジンECU16の処理は、ステップS7へ進む。
なお、車両4が横転センサ(ロールオーバーセンサ)を有し、横転センサによって車両4の横転状態を検知できる場合、エンジンECU16は、ステップS13の制御を行わず、密閉弁20の開制御の禁止を継続してもよい。これによって、車両4が横転状態の場合、密閉弁20が開くことを禁止できる。
エンジンECU16は、ステップS8においてIGオンでないと判断した場合(ステップS8 No)、衝突フラグをメモリに保持した状態でステップS7の前に処理を戻す。エンジンECU16は、ステップS9において所定時間経過していない場合(ステップS9 No)、所定時間経過するまで処理を待つ。エンジンECU16は、ステップS10において衝突フラグが消えていない場合、衝突フラグをメモリに保持した状態で処理をステップS5の前に戻す。これによって、衝突フラグが成立している間、IGオン期間中、およびIGオフ期間中にかかわらずエンジンECU16は密閉弁20が開くことを禁止できる。
以上説明した通り、本開示によれば、車両4が衝突した場合、燃料漏れを防止できる燃料タンクシステム1を提供できる。
<他の実施形態>
以上、本開示の実施形態について説明したが、本開示は上記実施形態に限定されるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。特に、本明細書に書かれた複数の変形例は必要に応じて任意に組合せ可能である。
(a)上記実施形態では、エンジンECU16によって燃料タンクシステム1を制御する例を用いて説明したが、本開示はこれに限定されない。エンジンECU16とハイブリッドECU6は、一つのECUであってもよく、上記実施形態による制御をハイブリッドECU6によって実行してもよい。
(b)上記実施形態では、エンジンECU16が衝突フラグをIGオン期間中に検知する例を用いて説明したが、本開示はこれに限定されない。エンジンECU16は、衝突フラグをIGオフ期間中に検知してもよい。
(c)上記実施形態では、車両4は、モータ(図示せず)と内燃機関2とを有し、モータおよび内燃機関2のどちらか一方、または、両方を用いて走行するハイブリット車やプラグインハイブリッド車の燃料タンクシステムを開示したが、本開示はこれに限定されない。内燃機関を搭載したすべての車両の燃料タンクシステムに本発明を適用できる。例えば、充電専用の内燃機関を有し、モータだけで車両を駆動する車両及び内燃機関だけで車両を駆動する車両にも本開示を適用できる。
以上、図面を参照しながら各種の実施の形態について説明したが、本発明はかかる例に限定されないことは言うまでもない。当業者であれば、特許請求の範囲に記載された範疇内において、各種の変更例又は修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。また、発明の趣旨を逸脱しない範囲において、上記実施の形態における各構成要素を任意に組み合わせてもよい。
なお、本出願は、2021年3月31日出願の日本特許出願(特願2021-059635)に基づくものであり、その内容は本出願の中に参照として援用される。
1 :燃料タンクシステム
2 :内燃機関
4 :車両
16 :エンジンECU(制御部の一例)
18 :燃料タンク
20 :密閉弁

Claims (6)

  1. 内燃機関と燃料タンクとを有する車両の燃料タンクシステムであって、
    前記燃料タンク内で発生する蒸散ガスを前記燃料タンク内に密閉する密閉弁と、
    前記密閉弁の開閉を制御するとともに、前記車両の衝突を検知する制御部と、
    を備え、
    前記制御部は、前記車両の衝突を検知した場合、前記密閉弁が開くことを禁止し、
    前記制御部は、前記密閉弁を開き前記車両の給油リッドを開放可能な状態にする給油制御と、前記燃料タンクの耐用圧力以上の場合に前記密閉弁を開く保護制御と、を実行可能であり、
    前記制御部は、前記衝突を検知後に前記内燃機関の始動要求があった場合、前記保護制御および前記給油制御のいずれか一方、または両方の制御中に前記密閉弁が開くことを許可する、
    燃料タンクシステム。
  2. 前記制御部は、前記車両の衝突を検知した際に前記密閉弁が開状態の場合、前記密閉弁を強制的に閉じる、
    請求項1に記載の燃料タンクシステム。
  3. 前記制御部は、前記内燃機関が運転可能な状態であるイグニッションオンの期間中に前記車両の衝突を検知した際に衝突フラグを記録し、前記内燃機関の運転が停止しているイグニッションオフの期間中は、前記イグニッションオンの期間中に記録した前記衝突フラグに基づいて前記密閉弁が開くことを禁止する、
    請求項1または2に記載の燃料タンクシステム。
  4. 前記制御部は、前記イグニッションオンとなった場合、所定時間が経過するまで前記衝突フラグを保持し、前記所定時間が経過したのち前記衝突フラグが消えているか否か判断し、前記衝突フラグが消えている場合、前記密閉弁が開くことを許可する、
    請求項3に記載の燃料タンクシステム。
  5. 前記制御部は、前記密閉弁を開き前記車両の給油リッドを開放可能な状態にする給油制御と、前記燃料タンクの耐用圧力以上の場合に前記密閉弁を開く保護制御と、を実行可能であり、
    前記制御部は、前記衝突を検知した後に前記車両の走行を検知した場合、前記保護制御および前記給油制御のいずれか一方、または両方の制御中に前記密閉弁が開くことを許可する、
    請求項1からのいずれか1項に記載の燃料タンクシステム。
  6. 前記制御部は、前記車両の衝突形態を判断し、前記衝突形態に応じて前記密閉弁が開くことを禁止する、
    請求項1からのいずれか1項に記載の燃料タンクシステム。
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