JP7500350B2 - 検体情報読取装置、及び検体保管システム - Google Patents

検体情報読取装置、及び検体保管システム Download PDF

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Description

本発明は、検体情報を読み取る検体情報読取装置に関し、より詳細には、複数の情報を読み取る検体情報読取装置に関する。
ウイルス等の病原体の検出には、遺伝子工学の発展に伴い普及したポリメラーゼ連鎖反応(PCR)を利用したPCR法が用いられている。病原体を含む検体(唾液や鼻咽頭ぬぐい液等)を市販の採取キットで採取し、検体から核酸(DNAまたはRNA)を抽出し、PCR法により核酸を増幅して、増幅された核酸に基づき病原体が検出される。2019年末から新型コロナウイルス(COVID-19)のパンデミックに世界はさらされている。COVID-19の検出には、PCR法が用いられている。
PCR法は、主に手作業で行われているが、手作業では大量の検査処理を継続的に実行することが困難であるばかりか、処理工程中に誤操作及びコンタミネーションが発生する可能性がある。そこで、PCR法を自動的に行うPCR自動検査装置が提案されている。例えば、PCR自動検査装置として、プレシジョン・システム・サイエンス株式会社が提供するPCR全自動検査システム(geneLEADシリーズ)を用いることができる。このPCR全自動検査システムは、検体を収容する検体容器から人手を介さずに検体を取り出してPCR検査を実行することができる。
COVID-19のPCR法による検査は、感染者及びその濃厚接触者の増大に伴い、検査数の増加が求められている。検査数の増加には、採取した検体の情報を効率的に管理(登録)する必要がある。
特許文献1の検体搬送システムは、検体の情報を管理するバーコード及び読み取り装置を備えている。この検体搬送システムを、図13を参照しつつ説明する。検体搬送システムは、複数の検体1(検体容器)を搬送可能に収容する検体支持体3を備えている。検体1にはバーコード等の標識2が設けられ、検体支持体3にはバーコード等の標識4が設けられている。検体搬送システムは、検体標識読み取り装置5と、検体支持体標識読み取り装置6とを備えている。
特開平10-10135号公報
PCR自動検査装置等の検査装置を用いる場合に、手作業で多数の検体容器の情報を読み取るという煩雑な処理が必要となる。特許文献1では、検体標識読み取り装置5で検体1の標識2を読み取った後、検体支持体標識読み取り装置6で検体支持体3の標識4を読み取る。したがって、特許文献1の場合であっても、検体情報の読み取り処理が煩雑となっていた。
そこで、本発明は、複数の情報を簡潔な動作で読み取る検体情報読取装置の提供を目的とする。
本発明の各態様は次の通り構成される。
[態様1]
複数の検体容器を収容した検体ラックから情報を読み取る検体情報読取装置であって、
前記複数の検体容器の複数の第1情報表示部から複数の第1検体情報を読み取る第1情報読取部と、
前記検体ラックの第2情報表示部からラック情報を読み取る第2情報読取部と、
前記検体ラックを前記第1情報読取部及び前記第2情報読取部にガイドするガイド部と、
前記第1情報読取部が前記第1検体情報を読み取る第1方向又は角度と、前記第2情報読取部が前記ラック情報を読み取る第2方向又は角度とが異なるように、前記第1情報読取部及び前記第2情報読取部が配置される、検体情報読取装置。
[態様2]
態様1に記載の検体情報読取装置であって、
前記検体ラックが通過可能なラック通過口を有するゲート部を備え、前記第1情報読取部及び前記第2情報読取部が、前記ゲート部に配置される、検体情報読取装置。
[態様3]
態様2に記載の検体情報読取装置であって、
前記第1情報読取部が前記ラック通過口を通過する前記検体容器から前記第1検体情報を読み取るために、前記ゲート部に形成された第1開口部と、
前記第2情報読取部が前記ラック通過口を通過する前記検体ラックから前記ラック情報を読み取るために、前記ゲート部に形成された第2開口部とを備える、検体情報読取装置。
[態様4]
態様2又は3に記載の検体情報読取装置であって、
前記ガイド部は前記検体ラックをスライドするガイド溝であり、前記ラック通過口は前記ガイド溝の上方に位置する、検体情報読取装置。
[態様5]
態様2乃至4のいずれか一項に記載の検体情報読取装置であって、
前記第1情報読取部は、前記ラック通過口の側面側から前記第1検体情報を読み取り、前記第2情報読取部は、前記ラック通過口の上面側から前記ラック情報を読み取る、検体情報読取装置。
[態様6]
態様1乃至5のいずれか一項に記載の検体情報読取装置であって、
前記第1情報読取部及び/又は前記第2情報読取部は、斜め下向きに配置されている、検体情報読取装置。
[態様7]
態様1乃至6のいずれか一項に記載の検体情報読取装置であって、
前記第1情報表示部は一次元コードであり、前記第1情報読取部は、一次元コードリーダである、検体情報読取装置。
[態様8]
態様1乃至7のいずれか一項に記載の検体情報読取装置であって、
前記第2情報表示部は二次元コードであり、前記第1情報読取部は、二次元コードリーダである、検体情報読取装置。
[態様9]
態様1乃至8に記載の検体情報読取装置であって、
前記第1検体情報とは異なる第3検体情報を前記検体容器から読み取る第3情報読取部をさらに備え、
前記第3情報読取部が前記第3検体情報を読み取る第3方向又は角度が前記第1方向又は角度及び前記第2方向又は角度とは異なるように、前記第3情報読取部が配置される、検体情報読取装置。
[態様10]
態様9に記載の検体情報読取装置であって、
前記検体ラックが通過可能なラック通過口を有するゲート部を備え、前記第3情報読取部が、前記ゲート部に配置される、検体情報読取装置。
[態様11]
態様10に記載の検体情報読取装置であって、
前記第3情報読取部が前記ラック通過口を通過する前記検体容器から前記第3検体情報を読み取るために、前記ゲート部に形成された第3開口部を備える、検体情報読取装置。
[態様12]
態様9乃至11に記載の検体情報読取装置であって、
前記第3情報読取部は、前記ラック通過口の側面側から前記第3検体情報を読み取る、検体情報読取装置。
[態様13]
態様9乃至12のいずれか一項に記載の検体情報読取装置であって、
前記第3情報表示部は前記第3検体情報が記入可能なラベルであり、前記第3情報読取部は、CCDカメラである、検体情報読取装置。
[態様14]
態様13に記載の検体情報読取装置であって、
CCDカメラが撮影した前記第3検体情報に対してOCRを実行する制御部を備える、検体情報読取装置。
[態様15]
態様9乃至14のいずれか一項に記載の検体情報読取装置であって、
前記第1情報読取部、前記第2情報読取部、及び前記第3情報読取部は、それぞれ異なる読み取り状態で、前記ラック通過口を取り囲むように配置される、検体情報読取装置。
[態様16]
態様1乃至15のいずれか一項に記載の検体情報読取装置であって、
前記第1情報読取部が読み取った前記第1検体情報、及び前記第2情報読取部が読み取った前記ラック情報を受信し処理する制御部を備え、
前記制御部は、前記第2情報読取部が読み取った前記ラック情報から前記検体ラックを特定すると共に、
前記制御部は、前記複数の第1検体情報を読み取る順番から前記検体ラックに前記複数の検体容器が収容された位置又は順番を特定する、検体情報読取装置。
[態様17]
検体を保管する検体保管システムであって、
態様1乃至16に記載の検体情報読取装置と、前記検体情報読取装置が前記第1検体情報及び前記ラック情報を読み取った前記検体ラックを受け入れる複数の受入レーンと、前記複数の受入レーンに沿って前記検体情報読取装置を移動するためのレールとを備える、検体保管システム。
[態様18]
態様17に記載の検体保管システムであって、
前記複数の受入レーンのそれぞれに設けられた受入検出部と、
前記検体情報読取装置を前記レールに沿って移動させる駆動部と、
前記複数の受入レーンの一つの前記受入検出部が、前記複数の検体ラックの受け入れを検出すると、前記駆動部を作動して前記検体情報読取装置を、前記複数の受入レーンの一つに隣接する受入レーンに移動する駆動制御部とを備える、検体保管システム。

[態様19]
態様17又は18に記載の検体保管システムに保管された前記検体容器中の検体を検査する検査装置であって、
前記検査装置は、前記検体から核酸を抽出し、抽出した核酸を増幅し、増幅した核酸を検査する、検査装置。
本発明の検体情報読取装置は、検体容器及び検体ラックから複数の情報を簡潔な動作で読み取ることができる。
本発明の一実施形態に係る検体情報読取装置を示す斜視図である。 図1の検体情報読取装置の(a)上面図、(b)側面図、(c)正面図である。 検体チューブを有する、検体ラックを示す斜視図である。 図1の検体チューブを示す(a)斜視図、(b)上面図である。 検体チューブを有しない、検体ラックを示す(a)上面図、(b)側面図、(c)正面図である。 図5の検体ラックを示す斜視図である。 図1の検体情報読取装置の検体ラック通過前状態を示す斜視図である。 図7の検体情報読取装置の(a)上面図、(b)側面図、(c)正面図である。 図1の検体情報読取装置の検体ラック通過中状態を示す斜視図である。 図9の検体情報読取装置の(a)上面図、(b)側面図、(c)正面図である。 図1の検体情報読取装置を示すブロック図である。 図1の情報読取装置を備えた検体保管システムを示す上面図である。 従来の検体搬送システムを示す構成図である
本発明の検体情報読取装置及び検体保管システムに係る各実施形態を、図面を参照しつつ説明する。なお、各図において、同一部分には同一符号を付し適宜説明を省略する。各図において、各部分の相対的な大きさ及び/又は配置は、原則として正確に図示しているが、本発明はこれらに限定はされない。また、本発明の実施形態において、検体は、生体関連物質であり、生体から採取される体液、又は溶解可能な任意の組織を用いることができる。
本発明の検体情報読取装置に係る一実施形態を、図1~図11を用いて説明する。図1に示すように、検体情報読取装置200は、複数の検体チューブ(検体容器)300を収容した検体ラック100から、1つ又は複数の検体情報、及び少なくとも1つのラック情報を読み取る。検体情報読取装置200は、ガイド溝(ガイド部)210aを有する板状の基部210と、ガイド溝210aを跨ぐように基部210上に配置されたゲート部220と、ゲート部220に設けられたラック通過口(ラック通過空間)225とから構成される。
ガイド溝210aは、基部210の上面をその長手方向(z方向)に沿って延びている。ガイド溝210aの一部は、ラック通過口225の下方に位置している。検体チューブ300を収容した検体ラック100は、ガイド溝210a上をスライドしつつ、ゲート部220に設けられたラック通過口225を通過可能である。ゲート部220は、好ましくは長手方向に対して直交する方向(x方向)に延びる。
ゲート部220は、ラック通過口225に面する第1面(側面)220Cに形成された第1開口部220cと、ラック通過口225に面する第2面(上面)220Bに形成された第2開口部220bと、ラック通過口225に面する第3面(側面)220Aに形成された第3開口部220aとを備えている。第1開口部220c及び/又は第3開口部220aは、好ましくは細長い孔とすることができる。第1開口部220c及び/又は第3開口部220aは、好ましくは、縦方向(y方向)に延びる。第1開口部220c及び第3開口部220aは、好ましくは少なくとも一部が対向している。第2開口部220bは、好ましくは円形孔とすることができる。第2開口部220bは、好ましくはガイド溝210aの上方に位置する。
ゲート部220は、第1開口部220cの内側に配置された第1情報読取部230cと、第2開口部220bの内側に配置された第2情報読取部230bと、第3開口部220aの内側に配置された第3情報読取部230aとを備える。
検体情報読取装置200は、図11に示すように、第1情報読取部230cが読み取った第1検体情報、第2情報読取部230bが読み取ったラック情報(第2検体情報)、及び第3情報読取部230aが読み取った第3検体情報を、それぞれ受信し処理する制御部(制御基板)240を備えている。検体情報読取装置200は、好ましくは、各検体情報を外部機器に送信し、外部機器からの情報を受信する通信部250、及び/又は検体ラック100がガイド溝210aに侵入したことを検知するラック検知センサ(赤外線センサ又は重量センサ等)260を備える。外部機器は、後述するPCR検査装置及び/又は検体保管システム1000とすることができる。
制御部240は、第2情報読取部230b、第1情報読取部230c、及び第3情報読取部230aの動作を制御するとともに、好ましくは第3情報読取部230a、第2情報読取部230b、及び第1情報読取部230cが読み取った各データから検体情報及びラック情報を算出し、記憶部(メモリ又はハードディスク)270に記憶する。なお、第3情報読取部230a及び第3開口部220aは、必ずしも設ける必要はなく省略することができる。
第1情報読取部230cは、好ましくは一次元コードリーダーとすることができる。第2情報読取部230bは、好ましくは二次元コードリーダーとすることができる。第3情報読取部230aは、好ましくはCCDカメラとすることができる。制御部240は、好ましくは、第3情報読取部230aが撮影したラベル等の画像データ(第3検体情報)に対して、OCR(Optical Character Recognition:光学文字認識)を実行して、文字データに変換して利用することもできる。
図2(c)及び図10(c)には、第1情報読取部230cが読み取り可能な第1領域230Cと、第2情報読取部230bが読み取り可能な第2領域230Bと、第3情報読取部230aが読み取り可能な第3領域230Aとが示されている。図2(c)及び図10(c)から明らかなように、第1情報読取部230cが第1検体情報表示部を読み取る第1方向又は角度と、第2情報読取部230bが第2情報表示部を読み取る第2方向又は角度と、第3情報読取部230aが第3情報表示部を読み取る第3方向又は角度とが異なるように、第1情報読取部230c、第2情報読取部230b、及び第3情報読取部230cが配置されている。
第1情報読取部230cは、図2(c)に示すように、好ましくは斜め側方から、より好ましくはx方向に対して第1の所定角度をなす方向から、斜め下向きにラック通過口225内を撮影可能に配置される。第2情報読取部230bは、図2(c)に示すように、好ましくは斜め上方から、より好ましくはy方向に対して第2の所定角度をなす方向から、斜め下向きにラック通過口225内を撮影可能に配置される。第3情報読取部230aは、図2(c)に示すように、好ましくは横方向(略水平方向)から、より好ましくはx方向から、横向きにラック通過口225内を撮影可能に配置される。第1の所定角度及び/又は第2の所定角度は、好ましくは約10度から約30度、より好ましくは約15度とすることができる。
本実施形態において、第1情報読取部230c、第2情報読取部230b、及び第3情報読取部230aは、それぞれ異なる読み取り状態(異なる、読み取り領域、読み取り向き、又は読み取り角度)で、ラック通過口225を取り囲むように配置される。これによって、第1~第3情報読取部の少なくとも一つが読取光(例えば赤外光及び/又はレーザー光)を発する場合に、読取光が、読取光を発しない情報読取部に入射して読み取りに悪影響を与えることを防止できる。また、第1~第3情報読取部の複数が読取光(例えば赤外光及び/又はレーザー光)を発する場合に、複数の読取光が相関して、想定していない読取部による読み取りに悪影響を与えることを防止できる。
本実施形態では、図2(a)に示すように、第1情報読取部230c、第2情報読取部230b、及び第3情報読取部230aを、一方向(x方向)又は一平面(xy平面)において整合(整列)するように配置したが、必ずしもこれらを整合(整列)するように配置する必要はない。例えば、第1情報読取部230c、第2情報読取部230b、及び第3情報読取部230aを、それぞれガイド溝210aに沿って、長手方向(z方向)に位置をずらして配置することもできる。長手方向にずらして配置した場合も、第1情報読取部230c、第2情報読取部230b、及び第3情報読取部230aは、それぞれ異なる位置からラック通過口225内を撮影することができる。なお、長手方向にずらして配置した場合、例えば、第1情報読取部230cを、斜め側方でなく水平方向から、横向きにラック通過口225内を撮影可能に配置すると共に、第2情報読取部230bし、斜め上方でなく垂直方向から、下向きにラック通過口225内を撮影可能に配置することも可能である。
本発明の実施形態に用いる、検体ラック100及び検体チューブ300を図3~図6を用いて説明する。検体ラック100は、図3の状態(複数の検体チューブ300を収容した収容状態)で、複数の検体チューブ300側面から、少なくとも第1情報表示部330が可視可能とに構成されている。なお、検体ラック100は、図3の状態で、好ましくは、第1情報表示部330及び第3情報表示部310の両方が可視可能に構成される。検体ラック100は、一端又は両端に立ち上がり部105を備える。少なくとも一つの立ち上がり部105は、その上面に第2情報表示部110を備える。第2情報表示部110は、好ましくは二次元コード、より好ましくはQRコード(登録商標)、データマトリックス、又はRDF417とすることができる。
検体ラック100は、図3及び図5に示すように、立ち上がり部105の間に上方に延びる複数の仕切り部120と、複数の検体チューブ収容部130とを備える。検体チューブ収容部130は、立ち上がり部105及び仕切り部120の間、及び隣り合う仕切り部120の間に形成される。検体チューブ収容部130の内表面は、検体チューブ300の外形に沿った形状となっている。
検体チューブ300は、図4に示すように、有底筒状の容器であり、側面に第1情報表示部330及び/又は第3情報表示部310が設けられている。図4では検体チューブ300にはキャップが図示されていないが、好ましくは検体を保持した検体チューブ300にキャップを取り付けることができる。
第1情報表示部330は、好ましくは一次元コード、より好ましくはバーコードとすることができる。第3情報表示部310は、好ましくは検体情報を記入可能なラベルとし、より好ましくは被験者情報を記入可能なラベルとすることができる。被験者情報は、例えば、被験者の属性、具体的には、氏名、性別、年齢、及び/又は検体採取日等とすることができる。
検体情報読取装置200を用いた情報の読み取りを、図1、図7~10を用いて説明する。複数の検体チューブ300は、予め異なる検体がそれぞれ採取された状態で、図1に示すように検体ラック100に収容されている。検体情報読取装置200の操作者は、図1の状態の検体ラック100を、図7及び図8に示すように、ゲート部220の手前のガイド溝210aに置き、ガイド溝210aに沿って検体ラック100をスライドさせると、図9及び図10の状態となる。
図9及び図10に示すように、検体ラック100がゲート部220のラック通過口225を通過する際の処理を説明する。最初に第1処理として、第2情報読取部230bが第2情報表示部110からラック情報(ラックID等である、第2検体情報)を読み取る。次に第2処理として、第1情報読取部220cが第1情報表示部330から複数の第1検体情報(複数の検体チューブのID等)を順に読み取る。第2処理に平行して第3処理として、第3情報読取部230aが第3情報表示部310から複数の第3検体情報(複数のラベル記入情報)を順に読み取る(撮影する)。
制御部240は、ラック情報(ラックID等である、第2検体情報)と、複数の第1検体情報(複数の検体チューブのID等)とを紐づけて管理することができる。本実施形態の検体情報読取装置200を用いることにより、検体ラック100がゲート部220を通過(スライド)するという簡潔な処理動作によって、異なる種類の情報(ラック情報及び複数の第1検体情報)を、入手することができる。制御部240は、好ましくは複数の第3検体情報(複数のラベル記入情報)をラック情報に紐づけて管理することもできる。
本実施形態の検体情報読取装置200は、複数の第1検体情報について第1情報読取部230cで読み取った順番を、検体ラック100に複数の検体チューブ300が並べられている位置又は順番として読み込むこともできる。例えば、図3に示すように、第2情報表示部110で特定される検体ラック100について、検体ラック100の1番から5番の位置にそれぞれ5つの検体チューブ300が収容されている場合を想定する。この場合、制御部240は、最初に、第2情報読取部230bで第2情報表示部110を読み込んで検体ラック100を特定する。
次いで、制御部240は、1番から5番の位置に整列した検体チューブ300の第1情報表示部330を、それぞれ順番に第1情報読取部230cから読み込む。このような処理を順に実行することよって、検体情報読取装置200は、5つの検体チューブ300の位置情報(順番情報)を得ることができる。特定の検体ラック100に収容されている複数の検体チューブ300の位置情報(順番情報)に基づき、検体のPCRを行う際に検体チューブ300毎に必要な処理工程を把握することができる。より具体的には、この位置情報を通信部250からPCR検査装置(geneLEADシリーズ等のPCR全自動検査システム)に送信することにより、PCR検査装置による自動化処理を、共通する処理工程の検体毎にまとめて実行することができる。
次に、本発明の実施形態に係る検体保管システム1000を、図12を用いて説明する。検体保管システム1000は、検体情報読取装置200と、複数の(例えば16個の)検体ラック100を収容する検体ラック保管部400と、検体情報読取装置200を横方向(x方向)に移動可能とするレール500とを備えている。
検体ラック保管部400は、検体ラック100をスライド可能に受け入れる複数の受入レーン410を備えている。検体ラック保管部400は、好ましくは検体を冷却保存する冷却装置を備えることができる。検体ラック保管部400は、好ましくは受入レーン410の奥壁に設けられた受入検出部420を備えている。受入検出部420は、好ましくは接触スイッチである。受入レーン410に受け入れられた検体ラック100の端部が接触すると、受入検出部420が受入完了を検出する。受入レーン410の入口は、スライド溝210aの端部と対向可能となっている。
検体保管システム1000は、好ましくはレール500に沿って検体情報読取装置200を駆動するための駆動部(モータ等)510と、図示しない駆動制御部(制御基板)とを備えることができる。駆動制御部は、1つの受入検出部420が検体ラック100の受け入れを検出すると、駆動部510を作動して、検体ラック100を受け入れ可能な隣接する受入レーン410に検体情報読取装置200を移動する。これによって、検体保管システム1000は、検体情報及びラック情報の読み取りから、検体ラック100の保管まで一貫して連続的に実行することができる。
図12の検体ラック保管部400から、複数の検体チューブ300を収容した検体ラック100は、PCR検査装置に移送されて検体に含まれる病原体(ウイルス等)の核酸が分析される。この分析には、好ましくは、プレシジョン・システム・サイエンス株式会社が提供するPCR全自動検査システム(geneLEADシリーズ)を用いることができる。このPCR全自動検査システムは、検体を採取した検体チューブ300から人手を介さずにPCR検査を実行することができる。
このPCR全自動検査システムは、検体チューブ300から検体が溶けた保存溶液を吸引する分注器を備える。このPCR全自動検査システムは、好ましくは、吸引した検体を含む保存溶液に対して前処理を実行して病原体の核酸を抽出する抽出処理と、抽出した核酸をPCR法により増幅する増幅処理と、増幅した核酸を検出する検出処理とを自動的に実行することができる。
100 検体ラック
200 検体情報読取装置
210a ガイド溝
220 ゲート部
220a 第1開口部
220b 第2開口部
220c 第3開口部
225 ラック通過口
230a 第1情報読取部
230b 第2情報読取部
230c 第3情報読取部
240 制御部
250 通信部
300 検体チューブ
400 検体ラック保管部
410 受入レーン
420 受入検出部
500 レール
510 駆動部
1000 検体保管システム

Claims (18)

  1. 複数の検体容器を収容した検体ラックから情報を読み取る検体情報読取装置であって、
    前記複数の検体容器の複数の第1情報表示部から複数の第1検体情報を読み取る第1情報読取部と、
    前記検体ラックの第2情報表示部からラック情報を読み取る第2情報読取部と、
    前記検体ラックを前記第1情報読取部及び前記第2情報読取部にガイドするガイド部と、を備え、
    前記第1情報読取部が前記第1検体情報を読み取る第1方向又は角度と、前記第2情報読取部が前記ラック情報を読み取る第2方向又は角度とが異なるように、前記第1情報読取部及び前記第2情報読取部が配置され
    前記検体ラックが通過可能なラック通過口を有するゲート部を備え、前記第1情報読取部及び前記第2情報読取部が、前記ゲート部に配置される、検体情報読取装置。
  2. 請求項に記載の検体情報読取装置であって、
    前記第1情報読取部が前記ラック通過口を通過する前記検体容器から前記第1検体情報を読み取るために、前記ゲート部に形成された第1開口部と、
    前記第2情報読取部が前記ラック通過口を通過する前記検体ラックから前記ラック情報を読み取るために、前記ゲート部に形成された第2開口部とを備える、検体情報読取装置。
  3. 請求項1又は2に記載の検体情報読取装置であって、
    前記ガイド部は前記検体ラックをスライドするガイド溝であり、前記ラック通過口は前記ガイド溝の上方に位置する、検体情報読取装置。
  4. 請求項1乃至3のいずれか一項に記載の検体情報読取装置であって、
    前記第1情報読取部は、前記ラック通過口の側面側から前記第1検体情報を読み取り、前記第2情報読取部は、前記ラック通過口の上面側から前記ラック情報を読み取る、検体情報読取装置。
  5. 請求項1乃至4のいずれか一項に記載の検体情報読取装置であって、
    前記第1情報読取部及び/又は前記第2情報読取部は、斜め下向きに配置されている、検体情報読取装置。
  6. 請求項1乃至5のいずれか一項に記載の検体情報読取装置であって、
    前記第1情報表示部は一次元コードであり、前記第1情報読取部は、一次元コードリーダである、検体情報読取装置。
  7. 複数の検体容器を収容した検体ラックから情報を読み取る検体情報読取装置であって、
    前記複数の検体容器の複数の第1情報表示部から複数の第1検体情報を読み取る第1情報読取部と、
    前記検体ラックの第2情報表示部からラック情報を読み取る第2情報読取部と、
    前記検体ラックを前記第1情報読取部及び前記第2情報読取部にガイドするガイド部と、を備え、
    前記第1情報読取部が前記第1検体情報を読み取る第1方向又は角度と、前記第2情報読取部が前記ラック情報を読み取る第2方向又は角度とが異なるように、前記第1情報読取部及び前記第2情報読取部が配置され、
    前記第2情報表示部は二次元コードであり、前記第1情報読取部は、二次元コードリーダである、検体情報読取装置。
  8. 複数の検体容器を収容した検体ラックから情報を読み取る検体情報読取装置であって、
    前記複数の検体容器の複数の第1情報表示部から複数の第1検体情報を読み取る第1情報読取部と、
    前記検体ラックの第2情報表示部からラック情報を読み取る第2情報読取部と、
    前記検体ラックを前記第1情報読取部及び前記第2情報読取部にガイドするガイド部と、を備え、
    前記第1情報読取部が前記第1検体情報を読み取る第1方向又は角度と、前記第2情報読取部が前記ラック情報を読み取る第2方向又は角度とが異なるように、前記第1情報読取部及び前記第2情報読取部が配置され、
    前記第1検体情報とは異なる第3検体情報を前記検体容器から読み取る第3情報読取部をさらに備え、
    前記第3情報読取部が前記第3検体情報を読み取る第3方向が前記第1方向及び前記第2方向又は角度とは異なるように、前記第3情報読取部が配置される、検体情報読取装置。
  9. 請求項に記載の検体情報読取装置であって、
    前記検体ラックが通過可能なラック通過口を有するゲート部を備え、前記第3情報読取部が、前記ゲート部に配置される、検体情報読取装置。
  10. 請求項に記載の検体情報読取装置であって、
    前記第3情報読取部が前記ラック通過口を通過する前記検体容器から前記第3検体情報を読み取るために、前記ゲート部に形成された第3開口部を備える、検体情報読取装置。
  11. 請求項8乃至10のいずれか一項に記載の検体情報読取装置であって、
    前記第3情報読取部は、前記ラック通過口の側面側から前記第3検体情報を読み取る、検体情報読取装置。
  12. 請求項8乃至11のいずれか一項に記載の検体情報読取装置であって、
    前記第3検体情報は、第3検体情報表示部に表示され、
    前記第3情報表示部は前記第3検体情報が記入可能なラベルであり、前記第3情報読取部は、CCDカメラである、検体情報読取装置。
  13. 請求項12に記載の検体情報読取装置であって、
    前記CCDカメラが撮影した前記第3検体情報に対してOCRを実行する制御部を備える、検体情報読取装置。
  14. 請求項8乃至13のいずれか一項に記載の検体情報読取装置であって、
    前記第1情報読取部、前記第2情報読取部、及び前記第3情報読取部は、それぞれ異なる読み取り状態で、前記ラック通過口を取り囲むように配置される、検体情報読取装置。
  15. 請求項1乃至14のいずれか一項に記載の検体情報読取装置であって、
    前記第1情報読取部が読み取った前記第1検体情報、及び前記第2情報読取部が読み取った前記ラック情報を受信し処理する制御部を備え、
    前記制御部は、前記第2情報読取部が読み取った前記ラック情報から前記検体ラックを特定すると共に、
    前記制御部は、前記複数の第1検体情報を読み取る順番から前記検体ラックに前記複数の検体容器が収容された位置又は順番を特定する、検体情報読取装置。
  16. 検体を保管する検体保管システムであって、
    複数の検体容器を収容した検体ラックから情報を読み取る検体情報読取装置であって、前記複数の検体容器の複数の第1情報表示部から複数の第1検体情報を読み取る第1情報読取部と、前記検体ラックの第2情報表示部からラック情報を読み取る第2情報読取部と、前記検体ラックを前記第1情報読取部及び前記第2情報読取部にガイドするガイド部とを備え、前記第1情報読取部が前記第1検体情報を読み取る第1方向又は角度と、前記第2情報読取部が前記ラック情報を読み取る第2方向又は角度とが異なるように、前記第1情報読取部及び前記第2情報読取部が配置される、検体情報読取装置と、
    前記検体情報読取装置が前記第1検体情報及び前記ラック情報を読み取った前記検体ラックを受け入れる複数の受入レーンと、
    前記複数の受入レーンに沿って前記検体情報読取装置を移動するためのレールとを備える、検体保管システム。
  17. 請求項16に記載の検体保管システムであって、
    前記複数の受入レーンのそれぞれに設けられた受入検出部と、
    前記検体情報読取装置を前記レールに沿って移動させる駆動部と、
    前記複数の受入レーンの一つの前記受入検出部が、前記複数の検体ラックの受け入れを検出すると、前記駆動部を作動して前記検体情報読取装置を、前記複数の受入レーンの一つに隣接する受入レーンに移動する駆動制御部とを備える、検体保管システム。
  18. 請求項16又は17に記載の検体保管システムに保管された前記検体容器中の検体を検査する検査装置であって、
    前記検査装置は、前記検体から核酸を抽出し、抽出した核酸を増幅し、増幅した核酸を検査する、検査装置。
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