JP7500234B2 - 医用情報管理装置、医用情報管理方法、および医用情報管理プログラム - Google Patents

医用情報管理装置、医用情報管理方法、および医用情報管理プログラム Download PDF

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Description

本明細書及び図面に開示の実施形態は、医用情報管理装置、医用情報管理方法、および医用情報管理プログラムに関する。
従来、臨床医が「読影レポートを開いた」ことを確認する既読管理機能が、読影レポート作成装置に存在する。既読管理機能は、臨床医が読影レポートの内容を確認したことを視覚化することを目的としている。
しかしながら、現状の既読管理機能の仕様では、読影レポートをクリックし、開いたことの確認のみでしか、読影レポートが既読かどうかを判断していない。このため、実際に臨床医が読影レポートを読み、理解したかどうかは判断できていない。臨床医が開いた読影レポートに対して、「既読確認」ボタンをクリックすることにより、理解したかどうかに関わらず、当該読影レポートは、既読済みの読影レポートとなる。
特開2018-13846号公報
本明細書及び図面に開示の実施形態が解決しようとする課題の一つは、読影レポートを参照する参照者による読影レポートの理解を評価して表示することである。ただし、本明細書及び図面に開示の実施形態により解決しようとする課題は上記課題に限られない。後述する実施形態に示す各構成による各効果に対応する課題を他の課題として位置づけることもできる。
本実施形態に係る医用情報管理装置は、決定部と、算出部と、評価部と、表示部とを備える。決定部は、読影レポートに関する読影情報に基づいて、前記読影レポートの難易度に関する閾値を決定する。算出部は、参照者による前記読影レポートの参照状況に基づく指標値を算出する。評価部は、前記指標値と前記閾値とを比較することにより、前記参照者による前記読影レポートの理解の程度を評価する。表示部は、前記読影レポートを含む複数の読影レポートの管理リストにおいて、前記理解の程度に応じた表示態様で、前記指標値を表示する。
図1は、実施形態に係る医用情報処理システムの構成例を示す図。 図2は、実施形態に係る理解評価処理の手順の一例を示すフローチャート。 図3は、実施形態に係り、電子カルテ端末装置に表示された読影レポートの一例を示す図。 図4は、実施形態に係り、読影レポートにおいてカーソルによるキー画像のクリックと、キー画像に対するクリック操作後に表示されたキー画像との一例を示す図。 図5は、実施形態に係り、読影レポートと、読影レポートの一部を拡大した拡大図との一例を示す図。 図6は、実施形態に係り読影レポートにおける複数の所見と、複数の所見にそれぞれ対応する複数のチェックボックスとの一例を示す図。 図7は、実施形態に係り、算出機能による指標値の算出の一例を示す図。 図8は、実施形態に係り、レポート管理リストの一例を示す図。
以下、図面を参照しながら、医用情報管理装置、医用情報管理方法、および医用情報管理プログラムについて詳細に説明する。以下の実施形態では、同一の参照符号を付した部分は同様の動作をおこなうものとして、重複する説明を適宜省略する。なお、本願に係る医用情報管理装置は、以下に示す実施形態に限定されるものではない。
(実施形態)
実施形態に係る医用情報処理装置の全体構成について説明する。図1は、実施形態に係る医用情報処理装置を含む医用情報処理システム1の構成例を示す図である。医用情報処理システム1は、電子カルテシステム3と、放射線部門サーバ装置5と、医用画像診断装置7と、医用画像管理サーバ装置11と、医用画像管理端末装置20と、を有する。医用画像管理サーバ装置11と、医用画像管理端末装置20とは、医用画像管理システム(以下、PACS(Picture Archiving and Communication Systems)と呼ぶ)2を構成する。PACS2は、X線CT画像やMR画像等の医用画像、および画像診断レポートとも称される読影レポートを管理する情報システムである。
なお、医用画像管理端末装置(以下、PACS端末と呼ぶ)20に搭載された各種構成要素は、上述の各種サーバ装置ごとに1または複数の端末装置として、医用情報処理システム1に設けられてもよい。また、医用情報処理システム1における各種サーバ装置は、各々のサーバ装置が有する機能を統合した統合サーバとして実現されてもよい。すなわち、医用情報処理システム1におけるサーバ装置は、一つの統合サーバで実現されてもよい。
また、医用情報処理システム1は、通常の医用画像管理サーバ装置に加えて、取得機能173と決定機能174と算出機能175と評価機能176とを実現する処理回路と、第1通信インターフェース13と、第1メモリ15とを有する医用情報処理サーバ装置をさらに有していてもよい。このとき、医用画像管理サーバ装置(以下、PACSサーバと呼ぶ)11は、通常のPACSサーバのように、取得機能173と決定機能174と算出機能175と評価機能176とを有さず、システム制御機能171と保管機能172とを有することとなる。加えて、PACS端末20に搭載された各種構成要素は、上記医用情報処理サーバ装置に電気的に接続された端末装置に搭載されることとなる。
なお、医用情報処理システム1およびPACS2は、図1に示すように、クライアントサーバシステムとして記載されているが、これに限定されない。例えば、PACS2が通常の医用画像保管サーバ装置を有する場合、本実施形態は、点線2の枠内において、保管機能172を除く複数の構成要素を有する単体の医用情報管理装置として実現されてもよい。このとき、医用情報管理装置は、第1通信インターフェース13と第2通信インターフェース21とにおける機能等を必要に応じて統合した通信インターフェースと、第1メモリ15と第2メモリ23とにおける記憶内容等を必要に応じて統合したメモリ(記憶部)と、保管機能172を有さない第1処理回路17と第2処理回路25とにおける機能等を必要に応じて統合した処理回路(処理部)と、ディスプレイ27(表示部)と、入力インターフェース29(入力部)とを有することとなる。
電子カルテシステム3は、電子カルテサーバ装置31と、電子カルテサーバ装置31に電気的に接続された端末装置(以下、電子カルテ端末装置と呼ぶ)33とを有する。電子カルテシステム3は、診療内容の記録のための電子カルテを管理する情報システムである。電子カルテサーバ装置31は、電子カルテの管理に関する処理を実行するコンピュータ装置である。電子カルテ端末装置33は、電子カルテなどの入力・参照を行う医師・看護師等により利用される。電子カルテサーバ装置31及び電子カルテ端末装置33は、通信ネットワークに接続されている。
電子カルテ端末装置33は、臨床医の指示により、例えば、被検体に対する検査オーダを入力する。検査オーダが画像診断に関する被検体の撮影である場合、検査オーダには、例えば、検査を受ける被検体の患者ID、患者氏名、検査ID、検査日付、検査部位、検査目的、撮影情報、臨床医のコメントなどのオーダ情報が含まれる。臨床医は、PACS2において放射線科医すなわち読影医により作成された読影レポートを参照する参照者に相当する。なお、参照者は、臨床医に限定されず、臨床医の管理者などであってもよい。電子カルテサーバ装置31は、電子カルテ端末装置33による検査オーダの入力に応じて、検査オーダを、被検体の患者情報などとともに、放射線部門サーバ装置5に送信する。
放射線部門サーバ装置5と、放射線部門サーバ装置5に電気的に接続された端末装置(以下、放射線部門端末装置と呼ぶ)とは、放射線部門情報システム(以下、RIS(Radiology Information Systems)と呼ぶ)を構成する。RISは、病院内の放射線部門における情報を管理する情報システムである。放射線部門端末装置(以下、RIS端末と呼ぶ)は、病院内の放射線部門における情報の管理に関して、例えば放射線科医による各種指示を入力する。
放射線部門サーバ装置(以下、RISサーバと呼ぶ)5は、主に放射線機器などの医用画像診断装置7による検査及び治療の予約から検査結果までの管理を実行する。RISサーバ5は、患者情報や予約情報(検査予約情報及び治療予約情報)等の内容を、病院情報システム(以下、HIS(Hospital Information System)と呼ぶ)サーバ装置や電子カルテサーバ装置31から取得して蓄積する。RISサーバ5は、動作の一例として、電子カルテシステム3から検査オーダを受け、検査オーダから医用画像診断装置7に関する情報等を取得する。RISサーバ5は、検査オーダにより特定された医用画像診断装置7に、当該検査オーダを送信する。通常、RISサーバ5は、DICOM(Digital Imaging and Communications in Medicine)仕様のワークリストサーバとして、中心的な役割を有する。
医用画像診断装置7は、例えば、X線診断装置、X線コンピュータ断層撮影(CT:Compued Tomography)装置、及び磁気共鳴イメージング(MRI:Magnetic Resonance Imaging)装置などの医用画像を取得する装置である。医用画像診断装置7は、RISサーバ5から出力された検査オーダに基づき、技師等によって撮影が開始される操作に応答して、被検体に対する撮影を実行する。撮影の実行により、医用画像診断装置7は、被検体の体内組織に関するデータを収集する。医用画像診断装置7は、当該データに基づいて医用画像を生成する。医用画像診断装置7は、生成された医用画像を、検査番号とともに、PACSサーバ11に送信する。
PACSサーバ11は、医用画像の管理に関する処理を実行するコンピュータ装置である。PACSサーバ11は、第1通信インターフェース13と、第1メモリ15と、第1処理回路17とを有する。PACSサーバ11は、第1通信インターフェース13を介して、通信ネットワークおよびPACS端末20に接続されている。
第1通信インターフェース13は、例えば、電子カルテシステム3と、RISサーバ5と、医用画像診断装置7と、第2通信インターフェース21との間でデータ通信を行う。第1通信インターフェース13による通信の規格は、如何なる規格であってもよい。第1通信インターフェース13は、各種サーバ装置とのデータ通信により取得されたデータを第1メモリ15に出力する。第1通信インターフェース13は、PACS端末20における入力インターフェース29に入力された入力操作の電気信号を、第2通信インターフェース21を介して受信する。第1通信インターフェース13は、受信した電気信号を、第1処理回路17に出力する。
第1メモリ15は、種々の情報を記憶するHDD(Hard disk Drive)やSSD(Solid State Drive)、集積回路記憶装置等の記憶装置である。第1メモリ15は、HDDやSSD等以外にも、CD(Compact Disc)、DVD(Digital Versatile Disc)、フラッシュメモリ等の可搬性記憶媒体や、RAM(Random Access Memory)等の半導体メモリ素子等との間で種々の情報を読み書きする駆動装置であってもよい。
第1メモリ15は、医用画像診断装置7から医用画像を受信すると、検査番号と医用画像とを関連付けて記憶する。医用画像には、各種付帯情報が付帯される。付帯情報は、患者氏名、患者ID、撮影に関する情報(例えば、スライス厚さ、スライス番号、造影の有無、撮影条件)などを有する。第1メモリ15は、PACS端末20により作成された読影レポートを、検査番号と関連付けて記憶する。このとき、PACS端末20は、読影レポートを作成するレポート作成端末として機能する。第1メモリ15は、システム制御機能171、保管機能172、取得機能173、決定機能174、算出機能175、評価機能176に係る各種プログラムを記憶する。
第1メモリ15は、取得機能173により取得されたデータ、算出機能175により生成されたデータなどを記憶する。第1メモリ15は、読影医により作成された読影レポートの難易度と閾値との対応表を記憶する。閾値は、評価機能176において、読影レポートに対する参照者の理解の評価に用いられる。以下、当該閾値を難易度閾値と呼び、当該対応表を難易度閾値対応表と呼ぶ。難易度閾値対応表は、難易度と指標値との正規化に関する対応表に相当する。指標値とは、参照者による読影レポートの理解の程度を評価するために用いられる値である。当該算出されたデータおよびこれらの機能については、参照者による読影レポートの理解の程度を評価する処理(以下、理解評価処理と呼ぶ)を実行する手順に沿って、後程説明する。
第1処理回路17は、例えば、ハードウェア資源として、CPU(Central Processing Unit)やMPU(Micro Processing Unit)、GPU(Graphics Processing Unit)等のプロセッサとROM(Read Only Memory)やRAM等のメモリとを有する。また、第1処理回路17は、特定用途向け集積回路(Application Specific Integrated Circuit:ASIC)やフィールド・プログラマブル・ゲート・アレイ(Field Programmable Gate Array:FPGA)、他の複合プログラマブル論理デバイス(Complex Programmable Logic Device:CPLD)、単純プログラマブル論理デバイス(Simple Programmable Logic Device:SPLD)などにより実現されてもよい。
第1処理回路17は、システム制御機能171、保管機能172、取得機能173、決定機能174、算出機能175、評価機能176を有する。システム制御機能171、保管機能172、取得機能173、決定機能174、算出機能175、評価機能176においては、各機能がコンピュータによって実行可能なプログラムの形態で第1メモリ15に記憶されている。第1処理回路17は、メモリに展開されたプログラムを実行するプロセッサにより、システム制御機能171、保管機能172、取得機能173、決定機能174、算出機能175、評価機能176を実行する。
すなわち、第1処理回路17は、第1メモリ15からプログラムを読み出して実行することで各プログラムに対応する機能を実現するプロセッサに相当する。換言すると、各プログラムを読み出した状態の第1処理回路17は、読み出したプログラムに対応する機能を有することとなる。なお、各機能(171乃至176)は、単一の処理回路で実現される場合に限らない。複数の独立したプロセッサを組み合わせて処理回路を構成し、各プロセッサがプログラムを実行することにより各機能(171乃至176)を実現するものとしても構わない。
システム制御機能171は、入力インターフェース29を介してユーザから受け付けた入力操作に対応する電気信号に基づいて、第1処理回路17の各機能を制御する。具体的には、システム制御機能171は、第1メモリ15に記憶されている制御プログラムを読み出して第1処理回路17内のメモリ上に展開し、展開された制御プログラムに従ってPACSサーバ11の各部を制御する。システム制御機能171は、PACS端末20から読影レポートを受信すると、当該読影レポートを、検査番号と関連付けて第1メモリ15に記憶する。加えて、システム制御機能171は、当該読影レポートを、検査番号ととともに電子カルテサーバ装置31へ送信する。電子カルテサーバ装置31に送信された読影レポートは、当該読影レポートに関する被検体の電子カルテと関連付けれて、電子カルテサーバ装置31に記憶される。
保管機能172は、医用画像診断装置7から、検査番号とともに医用画像を取得する。保管機能172は、検査番号とともに医用画像を第1メモリ15に保管する。
取得機能173は、電子カルテ端末装置33において参照者により読影レポートが参照されると、当該読影レポートの参照状況を、電子カルテ端末装置33から取得する。参照状況は、例えば、電子カルテ端末装置33における読影レポートの表示時間と、読影レポートにおける所見の項目ごとに付帯されたチェックボックスに対する参照者のチェックの有無と読影レポートに対する前記参照者の視線の認証と、読影レポートにおけるキー画像(検査において診断に利用された医用画像)に対するクリックの有無と、読影レポートの最終行までのスクロールの有無とのうち少なくとも一つの評価項目を有する。なお、評価項目は、上記に限定されず、適宜設定可能である。
参照状況として参照者の視線の認証が取得される場合、電子カルテ端末装置33は、参照者による視線を検出する視線検出器を有する。視線検出器は、例えば、参照者の目を撮影するカメラ(例えば、可視光カメラや赤外線カメラ)と当該カメラにより生成された画像に対する画像処理により当該目の動きを検出する画像処理機能とを有する。取得機能173により実行される処理の詳細については、理解評価処理を実行する手順に沿って、後程説明する。
決定機能174は、読影レポートに関する読影情報に基づいて、読影レポートの難易度に関する閾値(難易度閾値)を決定する。読影情報とは、例えば、読影レポートにおける所見の文字数(または所見の行数)と、読影レポートにおける所見の内容と、読影医による読影レポートの作成における読影時間と、読影レポートにおけるキー画像の枚数とのうち少なくとも一つである。なお、上記読影情報の項目は、一例であり、上記に限定されず、適宜設定可能である。読影情報は、例えば、読影レポートの作成時に第2処理回路25により生成され、読影レポートの完成を契機として当該読影レポートに付帯される。
具体的には、決定機能174は、読影情報に基づいて難易度を算出し、算出された難易度に基づいて難易度閾値を決定する。決定機能174は、例えば、難易度と指標値とを用いた正規化により、難易度閾値を決定する。正規化は、指標値のスケールに難易度のスケールを調調整することに相当する。具体的には、正規化は、難易度閾値対応表に難易度を適用することや、難易度閾値対応表を数式で表したものに難易度を適用して計算することなどで実現される。決定機能174により実行される処理の詳細については、理解評価処理を実行する手順に沿って、後程説明する。
算出機能175は、取得機能173により電子カルテ端末装置33から参照状況が取得されると、取得された参照状況に基づく指標値を算出する。指標値は、参照者による読影レポートの理解の程度を評価するために用いられる。算出機能175により実行される指標値の算出の詳細については、理解評価処理を実行する手順に沿って、後程説明する。
評価機能176は、算出機能175により算出された指標値と決定機能174により決定された難易度閾値とを比較することにより、参照者による読影レポートの理解の程度を評価する。評価機能176により実行される処理の詳細については、理解評価処理を実行する手順に沿って、後程説明する。
システム制御機能171、保管機能172、取得機能173、決定機能174、算出機能175、評価機能176を実現する第1処理回路17は、システム制御部、保管部、取得部、決定部、算出部、評価部の一例である。
PACS端末20は、第2通信インターフェース21と、第2メモリ23と、第2処理回路25と、ディスプレイ27と、入力インターフェース29とを有する。PACS端末20は、医用画像および読影レポートの保管や管理、読影に関する医用画像の表示、読影レポートの作成などに用いられる。PACS端末20は、例えば、医用画像診断装置7により取得された医用画像の管理を行う管理端末、ビューアやレポート作成端末として機能する。PACS端末20は、第2通信インターフェース21を介して、通信ネットワークおよびPACSサーバ11に接続されている。
レポート作成端末は、所定情報が書き込まれた読影レポートの雛形についてのレポート作成画面を表示し、レポート作成画面への所見等の入力により読影レポートを作成する。所定情報は、例えば、読影レポートの対象となる患者情報、検査情報、及び依頼元情報等である。所見は、キー画像における観察結果である。読影レポートにおけるキー画像には、所見を説明するために、マークやアノテーションが適宜重畳される。PACS端末20は、作成された読影レポートを、第2通信インターフェース21を介して、PACSサーバ11へ送信する。
第2通信インターフェース21は、例えば、電子カルテシステム3と、RISサーバ5と、医用画像診断装置7と、第1通信インターフェース13との間でデータ通信を行う。第2通信インターフェース21は、PACSサーバ11とのデータ通信により取得されたデータを第2メモリ23に出力する。第2通信インターフェース21は、入力インターフェース29に入力された入力操作の電気信号を、第1通信インターフェース13へ送信する。
第2メモリ23は、種々の情報を記憶するHDDやSSD、集積回路記憶装置等の記憶装置である。第2メモリ23は、HDDやSSD等以外にも、CD、DVD、フラッシュメモリ等の可搬性記憶媒体や、RAM等の半導体メモリ素子等との間で種々の情報を読み書きする駆動装置であってもよい。第2メモリ23は、第2通信インターフェース21を介して、PACSサーバ11から送信された各種情報を記憶する。例えば、第2メモリ23は、第2通信インターフェース21を介して第2処理回路25により取得された医用画像と、読影レポートの雛形などを記憶する。第2メモリ23は、表示機能251に関するプログラムを記憶する。
第2処理回路25は、例えば、ハードウェア資源として、CPUやMPU、GPU等のプロセッサとROMやRAM等のメモリとを有する。また、第2処理回路25は、ASICやFPGA、CPLD、SPLDなどにより実現されてもよい。第2処理回路25は、PACS端末20を制御する制御機能、読影レポートの作成に関するレポート作成機能および表示機能251などを有する。制御機能、レポート作成機能および表示機能251は、コンピュータによって実行可能なプログラムの形態で第2メモリ23に記憶されている。第2処理回路25は、メモリに展開されたプログラムを実行するプロセッサにより、表示機能251を実行する。すなわち、第2処理回路25は、第2メモリ23からプログラムを読み出して実行することでプログラムに対応する機能を実現するプロセッサに相当する。
換言すると、プログラムを読み出した状態の第2処理回路25は、読み出したプログラムに対応する機能を有することとなる。なお、表示機能251は、単一の処理回路で実現される場合に限らない。複数の独立したプロセッサを組み合わせて処理回路を構成し、各プロセッサがプログラムを実行することにより表示機能251を実現するものとしても構わない。表示機能251を実現する第2処理回路25は、表示制御部の一例である。第2処理回路25は、表示機能251により、ディスプレイ27における各種表示について、ディスプレイ27を制御する。表示機能251の詳細については、理解評価処理を実行する手順に沿って、後程説明する。
ディスプレイ27は、ユーザからの各種操作を受け付けるためのGUI(Graphical User Interface)や、各種の情報を表示する。ディスプレイ27としては、例えば、液晶ディスプレイ(LCD:Liquid Crystal Display)、CRT(Cathode Ray Tube)ディスプレイ、有機ELディスプレイ(OELD:Organic Electro Luminescence Display)、プラズマディスプレイ又は他の任意のディスプレイが、適宜、使用可能となっている。また、ディスプレイ27は、デスクトップ型でもよいし、PACSサーバ11と無線通信可能なタブレット端末等で構成されることにしても構わない。
ディスプレイ27は、例えば、複数の読影レポートの管理リスト(以下、レポート管理リストと呼ぶ)を表示する。レポート管理リストは、複数の読影レポートの既読または未読を示す情報を有する。ディスプレイ27は、レポート管理リストにおいて、評価機能176による理解の評価に応じた表示態様で、算出された指標値を表示する。表示態様とは、例えば、色相、ハッチング、太さ、フォントなどである。
入力インターフェース29は、ユーザからの各種の入力操作を受け付け、受け付けた入力操作を電気信号に変換し、第2処理回路25に出力する。また、変換された電気信号は、第2通信インターフェース21および第1通信インターフェース13を介して、第1処理回路17に出力される。例えば、入力インターフェース29は、選択指示や各種条件などをユーザから受け付ける。入力インターフェース29としては、例えば、マウス、キーボード、トラックボール、スイッチ、ボタン、ジョイスティック、タッチパッド及びタッチパネルディスプレイ等が適宜、使用可能となっている。
なお、本実施形態において、入力インターフェース29は、マウス、キーボード、トラックボール、スイッチ、ボタン、ジョイスティック、タッチパッド及びタッチパネルディスプレイ等の物理的な操作部品を備えるものに限られない。例えば、装置とは別体に設けられた外部の入力機器から入力操作に対応する電気信号を受け取り、この電気信号を第1処理回路17および第2処理回路25へ出力する電気信号の処理回路も入力インターフェース29の例に含まれる。また、入力インターフェース29は、PACSサーバ11と無線通信可能なタブレット端末等で構成されることにしても構わない。
以上、医用情報処理システム1の全体構成について説明した。以下、理解評価処理の手順について、説明する。図2は、理解評価処理の手順の一例を示すフローチャートである。
(理解評価処理)
(ステップS201)
取得機能173は、PACS端末20において読影医により作成された読影レポートを、PACS端末20から取得する。保管機能172は、第1通信インターフェース13を介して、PACS端末20から送信された読影レポートを、検査番号と関連付けて、第1メモリ15に保管する。
(ステップS202)
決定機能174は、読影レポートに関する読影情報に基づいて、読影レポートの難易度を算出する。具体的には、決定機能174は、難易度は、読影情報における複数の項目(所見の文字数、所見の内容、読影時間、キー画像の枚数など)各々の値に応じてスコアを算出し、複数の項目にそれぞれ対応する複数のスコアを加算することで、難易度を算出する。
例えば、読影時間が短い場合および所見の文字数が多くて読影時間が長い場合、所見の文字数および読影時間に対するスコアは低くなる。一方、所見の文字数が少なくて読影時間が長い場合、所見の文字数および読影時間に対するスコアは高くなる。文字数の多少の弁別および読影時間の長短の弁別に用いられる弁別値は、例えば、「異常なし」や「認めません」などの正常所見のみが記載された読影レポートに対して、病院ごとに予め設定され、第1メモリ15に記憶される。また、読影レポートにおけるキー画像が多いほどスコアは高くなり、キー画像が少ないほどスコアは低くなる。
また、決定機能174は、所見の内容として「異常なし」や「認めません」などを除く診療に関連する項目に関する行数(以下、関連行数)を、形態素解析等により特定してもよい。このとき、決定機能174は、読影レポートの総行数に対する関連行数の割合に応じて、所見の内容に関するスコアを決定する。当該割合が大きい場合、所見の内容に関するスコアは高くなり、当該割合が小さい場合、所見の内容に関するスコアは低くなる。
(ステップS203)
決定機能174は、算出された難易度を難易度閾値対応表に適用することで、難易度閾値を決定する。なお、決定機能174は、算出された難易度と指標値とを用いた正規化により、難易度閾値を決定してもよい。当該正規化は、難易度のスケールと指標値のスケールとを調整することである。正規化は、例えば、算出される難易度の最大値が50であって、算出される指標値の最大値が10である場合、決定機能174は、算出された難易度を5で除算することにより、難易度閾値を決定する。決定機能174は、決定された難易度閾値を、難易度の算出に関する読影レポートと関連付けて、第1メモリ15に記憶する。
(ステップS204)
取得機能173は、参照者により読影レポートが参照されると、読影レポートの参照状況を取得する。具体的には、取得機能173は、電子カルテ端末装置33において読影レポートが参照者(臨床医など)により参照されると、電子カルテ端末装置33から、当該読影レポートの参照状況を取得する。取得機能173は、取得された参照状況を、第1メモリ15に記憶する。
図3は、電子カルテ端末装置33に表示された読影レポートIPRの一例を示す図である。電子カルテ端末装置33は、電子カルテに対する操作に応じて、読影レポートIPRを表示する。読影レポートIPRの表示時間は、電子カルテ端末装置33において、読影レポートIPRが表示されてから、当該読影レポートIPRが閉じられるまでの時間に相当する。
図4は、読影レポートIPRにおいてカーソルCSRによるキー画像KIMのクリックと、キー画像KIMに対するクリック操作後CLKに表示されたキー画像KIMDとの一例を示す図である。図4に示すように、キー画像KIMに対してクリック操作が実行されると、参照状況において、キー画像に対するクリック操作はありとなる。
図5は、読影レポートIPRと、読影レポートIPRの一部を拡大した拡大図EXPとの一例を示す図である。図5に示すように、読影レポートIPRの最終行(最後)まで画面をスクロールさせるスクロールバーSBにおけるノブNBは、カーソルCSRにより、スクロールバーSBの下端まで移動可能である。ノブNBがスクロールバーSBの下端まで移動されると、参照状況において、読影レポートIPRの最終行までのスクロールされたこととなる。
図6は、読影レポートIPRにおける複数の所見と、複数の所見にそれぞれ対応する複数のチェックボックスCBとの一例を示す図である。図6に示すように、電子カルテ端末装置33に表示された読影レポートIPRにおける複数の所見の項目各々に対して、チェックボックスCBが割り当てられる。図6に示すように、電子カルテ端末装置33において、カーソルCSRを用いた参照者の指示により、チェックボックスCBにチェックが表示される。
(ステップS205)
算出機能175は、取得機能173により取得された参照状況に基づいて、参照された読影レポートIPRに関する指標値を算出する。図7は、算出機能175による指標値の算出の一例を示す図である。図7に示すように、算出機能175は、参照状況における各種評価項目に対して、図7に示すような判定条件を適用する。評価項目各々に対応付けられた重み付けの値は、予め第1メモリ15に記憶される。なお、図7に示す重み付けの値は、一例であり、入力インターフェース29を介して適宜変更、設定可能である。
参照条件において判定条件をクリアした評価項目において、算出機能175は、重み付けの値を加算することにより、指標値を算出する。図7に示す例では、参照状況における全評価項目が判定条件をクリアしているため、参照者に対する当該読影レポートに関する指標値は、1+3+2+4の10となる。なお、評価項目として、読影レポートIPRに対する参照者の視線の認証時間がさらに用いられてもよい。
また、図7において、キー画像クリック有無の判定条件は、「全てクリック」であるが、これに限定されない。例えば、キー画像クリック有無の判定条件は、読影レポートIPRにおけるキー画像KIMの総数に対するキー画像KIMのクリック枚数の割合(以下、枚数割合と呼ぶ)であってもよい。このとき、キー画像クリック有無に対する重みは、キー画像クリック有無の最大重み(図7では3)に枚数割合を乗じたものとなる。
また、図7において、スクロール有無の判定条件は、「最後まで表示」であるが、これに限定されない。例えば、スクロール有無の判定条件は、読影レポートIPRにおけるスクロールバーSBの全長に対するノブNBの移動範囲の割合(以下、移動割合と呼ぶ)であってもよい。このとき、スクロール有無に対する重みは、スクロール有無の最大重み(図7では3)に移動割合を乗じたものとなる。
なお、図7において、読影レポートIPRの表示時間の判定条件は、「3分以上」であるが、これに限定されない。例えば、読影レポートIPRの表示時間の判定条件は、当該参照者による複数の読影レポートの表示時間の平均値、同一科のおける複数の参照者による複数の読影レポートの表示時間の平均値、または院内における複数の参照者による複数の読影レポートの表示時間の平均値などであってもよい。また、読影レポートIPRの表示時間の判定条件は、キー画像の取得に関する医用画像診断装置(モダリティ)7の種別、キー画像における部位、参照者の専門分野(読影レポートにおける依頼科に所見における症例が含まれるか否か)などに応じて、適宜設定、変更可能である。
また、読影レポートIPRの表示時間の判定条件は、当該判定条件に関する時間に対する表示時間の割合(以下、表示時間割合と呼ぶ)であってもよい。このとき、読影レポートIPRの表示時間に対する重みは、読影レポートIPRの表示時間の最大重み(図7では2)に表示時間割合を乗じたものとなる。
また、図7において、読影レポート各行のチェックの判定条件は、「全てクリック」であるが、これに限定されない。例えば、読影レポート各行のチェックの判定条件は、読影レポートIPRにおけるチェックボックスCBの総数に対するチェックされたチェックボックスの数の割合(以下、チェック割合と呼ぶ)であってもよい。このとき、読影レポート各行のチェックに対する重みは、読影レポート各行のチェックの最大重み(図7では4)にチェック割合を乗じたものとなる。
(ステップS206)
評価機能176は、ステップS205において算出された指標値をステップS205において決定された難易度閾値と比較する。指標値と難易度閾値との比較による比較結果は、参照者による読影レポートIPRの理解の程度の評価に対応する。指標値が難易度閾値を超えている場合(ステップS206のYes)、ステップS207の処理が実行される。指標値が難易度閾値以下である場合(ステップS206のNo)、ステップS208の処理が実行される。評価機能176は、指標値と難易度閾値との比較結果を、第1通信インターフェース13および第2通信インターフェース21を介して、第2処理回路25に出力する。
(ステップS207)
表示機能251は、指標値が難易度閾値を超えていることに対応する表示態様(以下、理解態様と呼ぶ)を設定する。表示機能251は、レポート管理リストにおいて、当該読影レポートIPRに関する指標値を、理解態様でディスプレイ27に表示させる。ディスプレイ27は、理解態様での指標値とともに、レポート管理リストを表示する。
(ステップS208)
表示機能251は、指標値が難易度閾値以下であることに対応する表示態様(以下、閾値以下態様と呼ぶ)を設定する。表示機能251は、レポート管理リストにおいて、当該読影レポートIPRに関する指標値を、閾値以下態様でディスプレイ27に表示させる。ディスプレイ27は、閾値以下態様での指標値とともに、レポート管理リストを表示する。
図8は、レポート管理リストRMLの一例を示す図である。レポート管理リストRMLは、多数の参照者にそれぞれ対応する複数の読影レポート各々の閲覧状況の項目を有する。なお、ディスプレイ27は、参照者ごとまたは参照者が属する科付ごとに、レポート管理リストRMLを表示してもよい。
ディスプレイ27は、図8に示すように、レポート管理リストRMLにおいて、既読または未読の文字列をそれぞれ異なる表示態様で表示する。加えて、閲覧状況の項目が既読の場合、ディスプレイ27は、図8に示すように、レポート管理リストRMLにおいて、指標値が難易度閾値を超えているか否かに応じて異なる表示態様(理解態様または閾値以下態様)で、指標値を表示する。なお、指標値が難易度閾値以下である場合、ディスプレイ27は、指標値の値に応じて異なる表示態様で、指標値を表示してもよい。
以上に述べた実施形態に係る医用情報管理装置によれば、読影レポートIPRに関する読影情報に基づいて読影レポートIPRの難易度に関する閾値(難易度閾値)を決定し、参照者による読影レポートIPRの参照状況に基づく指標値を算出し、指標値と難易度閾値とを比較することにより、参照者による読影レポートIPRの理解の程度を評価し、読影レポートIPRを含む複数の読影レポートの管理リストにおいて、参照者による読影レポートIPRの理解に応じた表示態様で、指標値を表示する。
すなわち、本医用情報管理装置によれば、レポート管理リストRMLにおいて、参照者による読影レポートIPRの理解を、指標値として視覚化して、理解の程度に応じた表示態様で、既読または未読の文字列とともにディスプレイ27に表示することができる。これにより、読影レポートIPRの作成者(読影医等の放射線科医)またはレポート管理リストRMLの管理者は、既読の読影レポートIPRに対する参照者の理解の程度を、容易に把握することができる。
また、本医用情報管理装置によれば、読影情報に基づいて、読影レポートIPRの難易度を算出し、難易度に基づいて難易度閾値を決定する。また、本医用情報管理装置によれば、難易度と指標値理とを用いた正規化により、難易度閾値を決定する。これにより、読影レポートIPRの難易度や参照者の専門分野等に応じて難易度閾値が決定されるため、参照者による読影レポートの理解の程度の評価の客観性を向上させることができる。
以上のことから、本医用情報管理装置によれば、参照者が読影レポートIPRを理解しているかどうかを判別(評価)することができるため、読影レポートIPRを参照した参照者に対して、読影医等の放射線科医またはレポート管理リストRMLの管理者によるフォローアップを向上させることができ、所見の見落としを低減させることができる。
(第1応用例)
第1応用例は、参照者に関する複数の読影レポートにおいて、算出された指標値が難易度閾値未満となる回数(以下、閾値未満回数と呼ぶ)が基準値を超えた場合、レポート管理リストRMLにおいて警告を表示することにある。基準値は、例えば、所定の自然数である。
評価機能176は、参照者に関する複数の読影レポートにおいて、閾値未満回数が基準値を超えたか否かを判定する。基準値は、例えば、病院ごと、参照者ごと、または参照者が所属する科ごとに、PACS端末20における入力インターフェース29を介して管理者等により設定、入力され、第1メモリ15に記憶される。評価機能176は、閾値未満回数と基準値との比較結果を、第1通信インターフェース13および第2通信インターフェース21を介して、第2処理回路25に出力する。
表示機能251は、閾値未満回数が基準値を超えたことに対応する表示態様(以下、低理解態様と呼ぶ)を設定する。表示機能251は、レポート管理リストRMLにおいて、閾値未満回数が基準値を超えたことを、警告としてディスプレイ27に表示させる。例えば、図8に示すレポート管理リストRMLにおいて、参照者Bに関して閾値未満回数が基準値を超えている場合、ディスプレイ27は、レポート管理リストRMLにおいて、参照者Bに関して警告を表示する。
以上に述べた実施形態の第1応用例に係る医用情報管理装置によれば、参照者に関する複数の読影レポートにおいて閾値未満回数が基準値を超えたか否かを判定し、レポート管理リストRMLにおいて、閾値未満回数が基準値を超えたことを、警告として表示する。これにより、本医用情報管理装置によれば、読影医等の放射線科医またはレポート管理リストRMLの管理者は、低指標値の読影レポートが多い参照者に対して適切にフォローアップをすることができ、所見の見落としを低減させることができる。
(第2応用例)
第2応用例は、複数の読影レポートのうち、指標値が難易度閾値未満であると判定された時点(以下、判定時点と呼ぶ)から所定の期間が経過したか否かを判定し、レポート管理リストにおいて、判定時点から所定の期間が経過したことを表示することにある。
評価機能176は、複数の読影レポートのうち、指標値が難易度閾値未満であると判定された判定時点から所定の期間が経過したか否かを判定する。所定の期間は、例えば、病院ごと、参照者ごと、または参照者が所属する科ごとに、PACS端末20における入力インターフェース29を介して管理者等により設定、入力され、第1メモリ15に記憶される。評価機能176は、判定時点に所定の期間を加えた日時が現在の日時を超過したことを、第1通信インターフェース13および第2通信インターフェース21を介して、第2処理回路25に出力する。
表示機能251は、判定時点に所定の期間を加えた日時が現在の日時を超過したことを、ディスプレイ27に表示させる。ディスプレイ27は、レポート管理リストRMLにおいて、判定時点から所定の期間が経過したことを表示する。例えば、図8に示すレポート管理リストRMLにおけるNo.02の読影レポートについて、判定時点から所定の期間が経過した場合、ディスプレイ27は、レポート管理リストRMLにおいて、判定時点から所定の期間が経過したことを表示する。
以上に述べた実施形態の第2応用例に係る医用情報管理装置によれば、複数の読影レポートのうち、指標値が難易度閾値未満であると判定された時点から所定の期間が経過したか否かを判定し、レポート管理リストRMLにおいて、判定時点から所定の期間が経過したことを表示する。これにより、本医用情報管理装置によれば、読影医等の放射線科医またはレポート管理リストRMLの管理者は、低指標値の読影レポートの参照者に対して、適切にフォローアップを実行することができ、所見の見落としを低減させることができる。
また、本実施形態の変形例として、本医用情報管理装置は、病院情報システム(Hospital Information Systems:HIS)に組み込まれてもよい。また、本医用情報管理装置は、クラウドコンピューティングなどにより実現されてもよい。このとき、第1通信インターフェース13、第1メモリ15および第1処理回路17は、ネットワーク上のサーバに搭載される。
本実施形態における技術的思想を医用情報処理方法で実現する場合、医用情報管理方法は、読影レポートに関する読影情報に基づいて、読影レポートの難易度に関する閾値を決定し、参照者による読影レポートの参照状況に基づく指標値を算出し、指標値と閾値とを比較することにより、参照者による読影レポートの理解の程度を評価し、読影レポートを含む複数の読影レポートの管理リストにおいて、当該理解の評価に応じた表示態様で、指標値を表示する。医用情報管理方法における処理手順および効果は、実施形態と同様なため、説明は省略する。
本実施形態における技術的思想を医用情報管理プログラムで実現する場合、医用情報管理プログラムは、コンピュータに、読影レポートに関する読影情報に基づいて、読影レポートの難易度に関する閾値を決定することと、参照者による読影レポートの参照状況に基づく指標値を算出することと、指標値と閾値とを比較することにより、参照者による読影レポートの理解の程度を評価することと、読影レポートを含む複数の読影レポートの管理リストにおいて、当該理解の評価に応じた表示態様で、指標値を表示することとを実現させる。
例えば、病院情報システムにおけるPACSサーバ11や統合サーバなどにおけるコンピュータに医用情報管理プログラムをインストールし、これらをメモリ上で展開することによっても、理解評価処理を実現することができる。このとき、コンピュータに当該手法を実行させることのできるプログラムは、磁気ディスク(ハードディスクなど)、光ディスク(CD-ROM、DVDなど)、半導体メモリなどの記憶媒体に格納して頒布することも可能である。医用情報管理プログラムにおける処理手順および効果は、実施形態と同様なため、説明は省略する。
以上説明した少なくとも一つの実施形態などによれば、読影レポートIPRを参照する参照者による読影レポートIPRの理解を評価して表示することができる。
いくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更、実施形態同士の組み合わせを行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
1 医用情報処理システム
2 医用画像管理システム(PACS)
3 電子カルテシステム
5 放射線部門サーバ装置(RISサーバ)
7 医用画像診断装置
11 医用画像管理サーバ装置(PACSサーバ)
13 第1通信インターフェース
15 第1メモリ
17 第1処理回路
20 医用画像管理端末装置(PACS端末)
21 第2通信インターフェース
23 第2メモリ
25 第2処理回路
27 ディスプレイ
29 入力インターフェース
31 電子カルテサーバ装置
33 電子カルテ端末装置
171 システム制御機能
172 保管機能
173 取得機能
174 決定機能
175 算出機能
176 評価機能
251 表示機能

Claims (10)

  1. 読影レポートに関する読影情報に基づいて、前記読影レポートの難易度に関する閾値を決定する決定部と、
    参照者による前記読影レポートの参照状況に基づく指標値を算出する算出部と、
    前記指標値と前記閾値とを比較することにより、前記参照者による前記読影レポートの理解の程度を評価する評価部と、
    前記読影レポートを含む複数の読影レポートの管理リストにおいて、前記理解の程度に応じた表示態様で、前記指標値を表示する表示部と、
    を備える医用情報管理装置。
  2. 前記読影情報は、前記読影レポートにおける所見の文字数と、前記所見の内容と、前記読影レポートの作成における読影時間と、前記読影レポートにおけるキー画像の枚数とのうち少なくとも一つである、
    請求項1に記載の医用情報管理装置。
  3. 前記参照状況は、前記読影レポートの表示時間と、前記読影レポートにおける所見の項目ごとに付帯されたチェックボックスに対する前記参照者のチェックの有無と、前記読影レポートに対する前記参照者の視線の認証と、前記読影レポートにおけるキー画像のクリックの有無と、前記読影レポートの最終行までのスクロールの有無とのうち少なくとも一つである、
    請求項1または2に記載の医用情報管理装置。
  4. 前記決定部は、
    前記読影情報に基づいて、前記読影レポートの難易度を算出し、
    前記難易度に基づいて前記閾値を決定する、
    請求項1乃至3のうちいずれか一項に記載の医用情報管理装置。
  5. 前記決定部は、前記難易度と前記指標値とを用いた正規化により、前記閾値を決定する、
    請求項4に記載の医用情報管理装置。
  6. 前記評価部は、前記参照者に関する前記複数の読影レポートにおいて、前記指標値が前記閾値未満となる回数が基準値を超えたか否かを判定し、
    前記表示部は、前記管理リストにおいて、前記回数が前記基準値を超えたことを、警告として表示する、
    請求項1乃至5のうちいずれか一項に記載の医用情報管理装置。
  7. 前記評価部は、前記複数の読影レポートのうち、前記指標値が前記閾値未満であると判定された時点から所定の期間が経過したか否かを判定し、
    前記表示部は、前記管理リストにおいて、前記時点から所定の期間が経過したことを表示する、
    請求項1乃至6のうちいずれか一項に記載の医用情報管理装置。
  8. 前記表示態様は、色相と、ハッチングと、太さと、フォントとのうち少なくとも一つである、
    請求項1乃至7のいずれか一項に記載の医用情報管理装置。
  9. 決定部が読影レポートに関する読影情報に基づいて、前記読影レポートの難易度に関する閾値を決定し、
    算出部が参照者による前記読影レポートの参照状況に基づく指標値を算出し、
    評価部が、前記指標値と前記閾値とを比較することにより、前記参照者による前記読影レポートの理解の程度を評価し、
    表示部が、前記読影レポートを含む複数の読影レポートの管理リストにおいて、前記理解の程度に応じた表示態様で、前記指標値を表示すること、
    を備える医用情報管理方法。
  10. コンピュータに、
    読影レポートに関する読影情報に基づいて、前記読影レポートの難易度に関する閾値を決定することと、
    参照者による前記読影レポートの参照状況に基づく指標値を算出することと、
    前記指標値と前記閾値とを比較することにより、前記参照者による前記読影レポートの理解の程度を評価することと、
    前記読影レポートを含む複数の読影レポートの管理リストにおいて、前記理解の程度に応じた表示態様で、前記指標値を表示することと、
    を実現させる医用情報管理プログラム。
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