JP7498095B2 - 洗濯機 - Google Patents

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本発明は、液体洗剤の自動投入機能と洗剤(粉末洗剤を含む)の手動投入機能とを有する洗濯機に関する。
近年の全自動洗濯機には、洗濯槽への液体洗剤投入を自動で行う自動投入機能を有しているものがある。具体的には、液体洗剤を洗剤タンクに予め収容しておき、洗濯槽への液体洗剤の自動投入時には、洗剤タンクから規定量の液体洗剤を供給して水道水と共に洗濯槽へ投入することが行われる。
また、液体洗剤の自動投入機能を備えた洗濯機であっても、通常は、ユーザが洗濯機に洗剤の手動投入を行う手動投入機能が併せて備えられている(例えば、特許文献1)。このため、洗濯機において手動投入ケースが備えられており、手動投入機能を使用する場合には、洗濯実施時にユーザ自身が手動投入ケースに洗剤の手動投入を行う。
特開2000-334197号公報
特許文献1に記載の洗濯機は、液体洗剤の自動投入を行うか否かの設定をユーザ自身が行うものとなっている。例えば、液体洗剤の自動投入を行わず、粉末洗剤の手動投入を行う場合には、液体洗剤の自動投入機能をオフとする操作をユーザ自身が行わなければならない。
しかしながら、上記従来の構成では、ユーザによる設定忘れ(自動投入機能のオフ設定忘れ)によって所望の洗剤投入が行われない場合があるといった問題がある。洗濯機によっては、液体洗剤の自動投入時に、洗剤タンクから供給された液体洗剤が手動投入ケースを経由して洗濯槽へ投入される。この場合、例えば、ユーザが手動投入機能を使用するつもりで手動投入ケースに洗剤を入れても、自動投入機能がオフされなければ、自動投入による液体洗剤と自動投入による洗剤とが同時に洗濯槽に投入され、洗剤過多となる。
また、自動投入時に洗剤タンクから供給された液体洗剤が手動投入ケースを経由せずに洗濯槽へ投入される構成であっても、手動投入ケースに洗剤が入れられ、かつ、自動投入機能がオフされなければ、手動投入ケースに入れられた洗剤は使用されずに残ってしまう。この場合には、手動投入ケース内での洗剤の固着などが起こりうる。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、手動投入機能の使用時に、ユーザの設定忘れによる不都合を防止もしくは抑制することのできる洗濯機を提供することを目的とする。
上記の課題を解決するために、本発明の第1の態様に係る洗濯機は、液体洗剤の自動投入機能と洗剤の手動投入機能とを有する洗濯機であって、前記手動投入機能の使用時に洗剤を補充するものであり、当該洗濯機に対して挿抜可能な手動投入ケースと、前記手動投入ケースの挿抜を検知する挿抜検知手段とを備えており、前記自動投入機能がオン設定の状態で、前記挿抜検知手段による前記手動投入ケースの挿抜が検知された場合、前記自動投入機能による液体洗剤の自動投入を行わずに、前記手動投入ケースからの洗剤投入を行うことを特徴としている。
上記の構成によれば、液体洗剤の自動投入機能がオン設定とされていても、挿抜検知手段による手動投入ケースの挿抜が検知されれば、ユーザによって手動投入ケースに洗剤補充が行われたと判断することができ、自動投入機能による液体洗剤の自動投入を行わないようにすることで、ユーザの設定忘れによる不都合を防止することができる。
また、上記洗濯機は、前記自動投入機能がオン設定の状態で、前記挿抜検知手段による前記手動投入ケースの挿抜が検知された場合、ユーザに対して前記手動投入ケースからの洗剤投入を行うことの報知を行う構成とすることができる。
また、上記の課題を解決するために、本発明の第2の態様に係る洗濯機は、液体洗剤の自動投入機能と洗剤の手動投入機能とを有する洗濯機であって、前記手動投入機能の使用時に洗剤を補充するものであり、当該洗濯機に対して挿抜可能な手動投入ケースと、前記手動投入ケースの挿抜を検知する挿抜検知手段とを備えており、前記自動投入機能がオン設定の状態で、前記挿抜検知手段による前記手動投入ケースの挿抜が検知された場合、ユーザに対して前記自動投入機能の設定の変更を促す報知を行う構成とすることができる。
上記の構成によれば、液体洗剤の自動投入機能がオン設定とされていても、挿抜検知手段による手動投入ケースの挿抜が検知されれば、ユーザによって手動投入ケースに洗剤補充が行われたと判断することができ、ユーザに対して前記自動投入機能の設定の変更を促すことで、ユーザの設定忘れによる不都合を抑制することができる。
また、上記洗濯機は、前記自動投入機能の使用時は、当該洗濯機に備えられた洗剤タンクから液体洗剤が供給され、前記手動投入ケースを経由して洗濯槽へ投入される構成とすることができる。
また、上記洗濯機は、前記自動投入機能がオフ設定の状態で、前記挿抜検知手段による前記手動投入ケースの挿抜が検知されなかった場合、ユーザに対して前記手動投入ケースへの洗剤補充を促す報知を行う構成とすることができる。
上記の構成によれば、ユーザによる手動投入ケースへの洗剤の入れ忘れに対して、手動投入ケースへの洗剤補充を促すことができる。
また、上記洗濯機は、前記手動投入ケースへの洗剤補充を促す報知後も、前記挿抜検知手段による前記手動投入ケースの挿抜が検知されなかった場合、前記自動投入機能による洗剤投入を行う構成とすることができる。
上記の構成によれば、洗剤投入が行われないままでの洗濯運転が実行されることを回避できる。
本発明の洗濯機は、液体洗剤の自動投入機能がオン設定とされていても、挿抜検知手段による手動投入ケースの挿抜が検知されれば、ユーザによって手動投入ケースに洗剤補充が行われたと判断することができ、ユーザの設定忘れによる不都合を防止もしくは抑制することができるといった効果を奏する。
洗濯機の上部付近の構成を示す斜視図であり、自動投入機能に関する洗剤タンクを図示している。 洗濯機の上部付近の構成を示す斜視図であり、手動投入機能に関する洗剤投入ケースを図示している。 洗剤投入ケースの斜視図である。 洗剤投入ケースにおける外部ケースを前方斜め下から見た斜視図である。 洗濯機における洗剤の投入機構を説明するブロック図である。 洗濯機における洗濯運転実行時のフローチャートである。 洗濯機における洗濯運転実行時のフローチャートの変形例である。
〔実施の形態1〕
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。図1および図2は、本実施の形態1に係る洗濯機(以下、本洗濯機)の上部付近の構成を示す斜視図である。本洗濯機は、液体洗剤の自動投入機能と、洗剤(粉末洗剤を含む)の手動投入機能とを有しており、図1では自動投入機能に関する洗剤タンク20を図示しており、図2では手動投入機能に関する手動投入ケース32を図示している。尚、本洗濯機の外部筐体は、図1および図2に示される上面板10と下部筐体とに分割されて構成されている。下部筐体には内部に洗濯槽などが配置されるが、この部分は公知の構成であるため、ここでは詳細な説明を省略する。
上面板10には、本洗濯機の上面を覆う(すなわち、洗濯物投入口を覆う)上蓋11が設けられている。上蓋11は、後端側(洗濯機背面側)でヒンジを介して上面板10と接続されており、上蓋11の前端側を上下方向に回動させるようにして開閉可能となっている。
上蓋11の後方には、蓋12が設けられており、図1に示すように、蓋12を開くことで、洗剤タンク20の上面が露出するようになっている。蓋12は、上蓋11と同様に、後端側でヒンジを介して上面板10と接続されており、蓋12の前端側を上下方向に回動させるようにして開閉可能となっている。洗剤タンク20は、蓋12を開いた状態で本洗濯機に対して着脱可能とされており、本洗濯機から外した状態で液体洗剤の補充が可能とされている。尚、本洗濯機は、液体洗剤だけでなく柔軟剤の自動投入も可能であり、洗剤タンク20の横には柔軟剤タンク21も備えられている。
本洗濯機は、洗剤の手動投入を行うために、図3に示すような洗剤投入ケース30を有している。洗剤投入ケース30は、外部ケース31と、引出し型の手動投入ケース32とを備えており、図3は手動投入ケース32を外部ケース31に対して引き出した状態を示している。また、図2に示すように、手動投入ケース32の前面は上蓋11の開放時に外部に露出し、ユーザが手動投入ケース32を前方に引き出して、洗剤(または柔軟剤)を手動投入ケース32に補充できるようになっている。すなわち、手動投入ケース32は、本洗濯機に対して挿抜可能とされている。
手動投入ケース32は、液体洗剤投入部32a、粉末洗剤投入部32bおよび柔軟剤投入部32cを備えている。外部ケース31には、給水ホース接続口13が設けられており、洗剤投入ケース30を本洗濯機に装着したときに、給水ホース接続口13が本洗濯機の上面に露出するようになっている。給水ホース接続口13には、水道蛇口からホースを繋げるようになっている。
また、洗剤投入ケース30には、後述する弁機構33(図5参照)が備えられており、給水ホース接続口13から給水される水道水の給水経路を弁機構33によって切り替え、所望の給水経路で手動投入ケース32に給水できるようになっている。手動投入ケース32に給水された水は、洗剤または柔軟剤を溶かしながら外部ケース31の下部に設けられた給水口34から洗剤投入ケース30の外部に排出され、洗濯機の洗濯槽に給水される。
図4は、手動投入ケース32を抜き取った状態の外部ケース31における内部を示す図であり、外部ケース31を前方斜め下から見た斜視図である。図4に示すように、外部ケース31において、手動投入ケース32が収納される空間の天面には、洗剤用のシャワー穴出口31aと、柔軟剤用のシャワー穴出口31bとが設けられている。シャワー穴出口31aは、手動投入ケース32の装着時、液体洗剤投入部32aおよび粉末洗剤投入部32bの上部に位置しており、洗濯槽への洗剤投入時に使用される。また、シャワー穴出口31bは、手動投入ケース32の装着時、柔軟剤投入部32cの上部に位置しており、洗濯槽への柔軟剤投入時に使用される。このように、手動投入ケース32へは、シャワー穴出口31aまたは31bよりシャワー状に給水を行うことで、洗剤や柔軟剤の溶け残りを防止するようになっている。
図5は、本洗濯機における洗剤の投入機構を説明するためのブロック図である。図5に示すように、本洗濯機は、給水ホース接続口13から水道水が給水され、給水された水道水は給水弁V1~V4を有する4連の弁機構33によって給水経路の切り替えが受けられるようになっている。
給水弁V1,V2は、洗剤タンク20から液体洗剤の自動投入を行う場合(または柔軟剤タンク21から柔軟剤の自動投入を行う場合)に使用される(これらの自動投入時には、給水弁V3,V4は閉状態とされる)。給水弁V1は、負圧管41aを介して洗剤交換室42aに接続されている。給水弁V2は、負圧管41bを介して柔軟剤交換室42bに接続されている。負圧管41aと負圧管41bとは接続給水経路43で接続されており、負圧管41a,41bは、ベンチュリ効果によって接続給水経路43に負圧を発生させることができる。さらに、接続給水経路43には流量計44が配置されている。
洗剤交換室42aには逆止弁45aを介して洗剤タンク20が接続されており、柔軟剤交換室42bには逆止弁45bを介して柔軟剤タンク21が接続されている。さらに、洗剤交換室42aの下流側にはフロート弁46aが設けられており、柔軟剤交換室42bの下流側にはフロート弁46bが設けられている。フロート弁46aおよび46b以降の給水経路は合流し、洗剤投入ケース30を介して洗濯槽50に接続されている。
まずは、洗剤タンク20から規定量の液体洗剤を自動投入する場合の自動投入動作を説明する。液体洗剤の自動投入動作における第1段階では、給水弁V1およびV2の両方を開きながら、給水ホース接続口13からの給水を行う。この給水により、給水弁V1、負圧管41a、洗剤交換室42a、およびフロート弁46aを介する給水経路と、給水弁V2、負圧管41b、柔軟剤交換室42b、およびフロート弁46bを介する給水経路とに水が流れる。すなわち、このときは、水道水がフロート弁46a,46bをそれぞれ押し上げて開状態とする。
この第1段階の動作では、洗剤交換室42aおよび柔軟剤交換室42bが水道水で満たされる。但し、逆止弁45aおよび45bは共に閉状態となっており、洗剤タンク20および柔軟剤タンク21から洗剤交換室42aおよび柔軟剤交換室42bへの液剤(液体洗剤または柔軟剤)流入は生じない。また、接続給水経路43における流れも殆ど発生しない。
第1段階の動作によって洗剤交換室42aおよび柔軟剤交換室42bが水道水で満たされると、給水弁V1およびV2が一旦閉じられ、フロート弁46a,46bが下がって閉状態となる。
続く第2段階として、給水弁V2のみを開いて給水ホース接続口13からの給水を行う。これにより、給水弁V2、負圧管41b、柔軟剤交換室42b、およびフロート弁46bを介する給水経路に水の流れが生じ、負圧管41bにおいて負圧が発生する。この負圧により、接続給水経路43では、負圧管41aから負圧管41bに向かっての水道水の流れが生じる。一方で、給水弁V1およびフロート弁46aは共に閉状態であるため、洗剤交換室42a内も負圧となり、この負圧によって逆止弁45aが開き、洗剤タンク20から洗剤交換室42aへ液体洗剤が引き込まれる。
第2段階の動作では、接続給水経路43を流れた水道水と同量の液体洗剤が、洗剤タンク20から洗剤交換室42aへ引き込まれる。このため、第2段階では、接続給水経路43を流れる水道水の流量が流量計44によって計測され、流量計44の計測値が規定値に到達すると、給水弁V2を閉じて第2段階の動作を終了する。尚、第2段階の終了時点で、洗剤タンク20から引き込まれた液体洗剤は洗剤交換室42a内のみに留まっており、接続給水経路43へは流入していない。
続く第3段階では、再び給水弁V1およびV2の両方を開きながら、給水ホース接続口13からの給水を行う。これにより、洗剤交換室42aからは水道水と液体洗剤との混合液が洗濯槽50へ送られ、柔軟剤交換室42bからは水道水が洗濯槽50へ送られる。すなわち、上述の第2段階で洗剤交換室42aに引き込まれた液体洗剤が、第3段階において洗濯槽50へ投入される。全ての給水経路内の全てが水道水に置き換わるのに十分な量の給水が行われると、給水弁V1およびV2が閉じられ、液体洗剤の自動投入動作が終了する。
尚、柔軟剤タンク21から規定量の柔軟剤を自動投入する場合の自動投入動作は、液体洗剤の自動投入動作と同様に行うことができる。但し、柔軟剤の自動投入動作では、第2段階において給水弁V1のみが開かれる。これにより、柔軟剤の自動投入動作では、柔軟剤交換室42b側に負圧が発生し、逆止弁45bが開いて、柔軟剤タンク21から柔軟剤交換室42bへ柔軟剤が引き込まれる。
次に、洗剤の手動投入動作について説明する。洗剤の手動投入時には、ユーザにより所定量の洗剤が手動投入ケース32に投入される。具体的には、液体洗剤は液体洗剤投入部32aに投入され、粉末洗剤は粉末洗剤投入部32bに投入される。このときの給水は、給水弁V1およびV2を同時に開いて行われる。上述したように、給水弁V1およびV2を同時に開けば、洗剤タンク20および柔軟剤タンク21からの液剤流入は生じないため、手動投入ケース32にシャワー穴出口31aから水道水のみを送り込み、液体洗剤投入部32aまたは粉末洗剤投入部32bに投入された洗剤を溶かしながら洗濯槽50に投入することができる。
柔軟剤の手動投入時には、ユーザにより所定量の柔軟剤が手動投入ケース32の柔軟剤投入部32cに投入される。このときの給水は、給水弁V3を開いて行われる。給水弁V4はシャワー穴出口31bに接続されており、柔軟剤投入部32cに投入された柔軟剤を溶かしながら洗濯槽50に投入することができる。
給水弁V4は、洗濯槽50へシャワー給水を行うための給水弁である。洗濯槽50へシャワー給水は、洗濯槽50への注水時や、洗濯物の濯ぎ工程において利用できるものであるが、本発明において必須の構成ではない。
本洗濯機では、ユーザが手動投入機能を使用するつもりで手動投入ケース32に洗剤を入れた場合、誤って自動投入時の給水動作が実施されると、自動投入による液体洗剤と自動投入による洗剤とが同時に洗濯槽に投入され、洗剤過多となる。このような不具合を避けるため、本洗濯機は、ユーザが手動投入ケース32に洗剤を入れる動作を検知し、これが検知された場合には、自動投入機能をオフして、確実に手動投入動作が実行されるようにする。
このため、本洗濯機は、洗剤投入ケース30における手動投入ケース32の挿抜を検知可能となっている。具体例としては、センサやリードスイッチなどの挿抜検知手段35(図5参照)を洗剤投入ケース30に設け、外部ケース31に対する手動投入ケース32の挿抜状態を検知可能とする。そして、手動投入ケース32が外部ケース31に対して抜挿抜されたことが検知されれば、本洗濯機は、ユーザが手動投入ケース32に洗剤を入れる動作を行ったと判断する。
尚、ユーザが手動投入ケース32に洗剤を入れたか否かを判定するには、手動投入ケース32内における洗剤の有無を直接検知する方法も考えられる。しかしながら、手動投入時に手動投入ケース32に投入される洗剤は僅かな量であり、センサを用いて手動投入ケース32内における洗剤の有無を高精度に検知することは難しい。特に、粉末洗剤の有無をセンサにて検知することは殆ど不可能である。これに対し、手動投入ケース32の挿抜状態を検知することは容易である。
図6は、本洗濯機における洗濯運転実行時のフローチャートである。ここでの洗濯運転は全自動運転によるものであり、運転スタート時には自動投入機能がオン設定されているものとする。
本洗濯機の運転がスタートされると、最初に洗濯槽に投入された洗濯物の容量センシングが行われる(S1)。本洗濯機は、この容量センシングの結果に基づいて、必要な洗剤量を決定する。また、容量センシング結果に基づく必要な洗剤量は、本洗濯機の操作表示部においても表示される。ユーザは、手動投入機能を使用する場合は、表示された必要な洗剤量を手動投入ケース32に補充することができる。
容量センシングの終了後、本洗濯機の制御部は、手動投入ケース32の挿抜の有無を判断する(S2)。具体的には、容量センシング後の所定時間内に、手動投入ケース32の開状態と閉状態とが連続して検知されれば手動投入ケース32の挿抜があったと判断され、手動投入ケース32の閉状態の検知が維持されていれば手動投入ケース32の挿抜が無かったと判断される。手動投入ケース32の挿抜が無かった場合(S2でNO)、本洗濯機は設定通りに自動投入機能を使用し、液体洗剤の自動投入を行いながら洗濯槽への注水工程を行う(S3)。一方、手動投入ケース32の挿抜があった場合(S2でYES)、本洗濯機は、ユーザが手動投入ケース32への洗剤投入を行ったと判断し、自動投入機能の設定をオフとし、洗剤の手動投入機能を使用しての洗濯槽への注水工程を行う(S4)。S3またはS4での注水工程が終了すると、本洗濯機は洗い工程(S5)以降の各工程(濯ぎ工程、脱水工程など)を実行し、洗濯運転を終了する。尚、図6のフローでは、洗い工程より後ろの各工程を省略している。洗濯運転の終了後は、自動投入機能がオン設定に戻される(次回の洗濯運転は、自動投入機能がオン設定の状態で開始される)。
以上のように、本洗濯機では、洗剤の自動投入機能がオン設定とされていても、手動投入ケース32の挿抜が検知されれば、洗剤タンク20からの洗剤自動投入は行わないようにすることで、ユーザの設定忘れによる洗剤の入れ過ぎを防止できる。
尚、上記例では、手動投入ケース32の挿抜検知に基づいて手動投入ケース32への洗剤投入の有無を判断しているが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、変形例として、上蓋11の開閉および手動投入ケース32の挿抜の両方を検知して、手動投入ケース32への洗剤投入の有無を判断することも可能である。
この場合の洗濯運転実行時のフローチャートを図7に示す。図7のフローでは、図6のフローに対し、ステップS1aが追加されている。すなわち、S2のステップの前に上蓋11が閉じられたか否かを検知するステップS1aを設ける。上蓋11が閉じられている場合(S1aでYES)は、S3に移行して洗剤自動投入で運転開始する。上蓋11が閉じられていない場合(S1aでNO)は、上蓋11が閉じられるまで待機し、上蓋11が閉じられてからステップS2の判断を行う。これにより、上蓋11が閉じられたときまでに、手動投入ケース32の挿抜があれば、手動投入による運転を開始する(S4)。手動投入ケース32の挿抜がなければ、自動投入による運転を開始する(S3)。
上記の構成により、上蓋11を閉じたことでユーザの意思が決定したと判断できるので、ユーザが洗剤自動投入を所望する場合に、待ち時間を無くすことができ、なかなか運転を開始しないことに対するユーザの不安を払拭することができる。この構成は、洗濯物投入口の内側に手動投入ケースが配置されている場合に有用である。
〔実施の形態2〕
上記実施の形態1で説明した洗濯機は、液体洗剤の自動投入時に、洗剤タンク20から供給された液体洗剤が手動投入ケース32を経由して洗濯槽へ投入される構成である。しかしながら、本発明はこれに限定されるものではなく、本洗濯機は、自動投入時に洗剤タンク20から供給された液体洗剤が手動投入ケース32を経由せずに洗濯槽へ投入される構成であってもよい。このような構成は、弁機構33において、自動投入時に使用する給水弁と手動投入時に使用する給水弁とを別々に設ければ、容易に実現可能である。
この構成の場合、手動投入ケース32に洗剤が入れられ、かつ、自動投入機能がオフされなければ、手動投入ケース32に入れられた洗剤は使用されずに残ってしまう。本洗濯機の場合、洗剤の自動投入機能がオン設定とされていても、手動投入ケース32の挿抜が検知されれば、洗剤タンク20からの洗剤自動投入は行わずに、手動投入機能による洗剤投入に切り替えられる。これにより、手動投入ケース32に残った洗剤が固着することを防止できる。
〔実施の形態3〕
本洗濯機は、洗剤の自動投入機能がオン設定とされていても、手動投入ケース32の挿抜が検知されれば、洗剤タンク20からの洗剤自動投入は行わずに、手動投入機能による洗剤投入を行う。このとき、本洗濯機は、自動投入機能から手動投入機能への切り替えを行うことをユーザに対して報知することが好ましい。このとき、洗剤と柔軟剤のそれぞれについて、手動投入機能への切り替えをユーザに選択させるように報知してもよい。また、ユーザに対する報知は、少なくとも音声メッセージによる報知を含むことが好ましい。
本洗濯機は、洗剤投入ケース30に設けた挿抜検知手段35によって手動投入ケース32の挿抜の有無を検知し、挿抜があった場合にユーザによって手動投入ケース32に洗剤が入れられたと判断している。このため、ユーザが手動投入ケース32に洗剤を入れずに単に手動投入ケース32を挿抜した場合(あるいは、洗剤ではなく、柔軟剤を補充するために手動投入ケース32を挿抜した場合)にも、手動投入ケース32に洗剤が入れられたと判断される。このような場合、自動投入機能から手動投入機能への切り替えを行うことをユーザに対して報知すれば、ユーザは、手動投入ケース32への洗剤補充を行っていなければ(ユーザが洗剤の自動投入機能の使用を意図するのであれば)、自動投入機能の再設定を行うことができる。
あるいは、本洗濯機は、洗剤の自動投入機能がオン設定とされており、手動投入ケース32の挿抜が検知された場合、自動投入機能から手動投入機能への切り替えを行わずに、ユーザに対して洗剤および柔軟剤のそれぞれにおける手動投入機能への設定変更を促す(すなわち、自動投入機能のオフ設定への変更を促す)報知のみを行うようにしてもよい。このような報知のみによっても、手動投入機能の使用時におけるユーザの設定忘れを抑制することができる。
〔実施の形態4〕
上記実施の形態1~3では、挿抜検知手段35による手動投入ケース32の挿抜検知は、洗剤の自動投入機能がオン設定とされている場合に行われている。しかしながら、本洗濯機において、挿抜検知手段35による手動投入ケース32の挿抜検知は、洗剤の自動投入機能がオフ設定とされている場合にも利用可能である。
例えば、洗剤の自動投入機能がオフ設定とされている場合、挿抜検知手段35による手動投入ケース32の挿抜が検知されなければ、本洗濯機は、ユーザによる手動投入ケース32への洗剤の入れ忘れがあると判断し、ユーザに対して手動投入ケース32への洗剤補充を促す報知を行うことができる。
また、上記報知後も、挿抜検知手段35による手動投入ケース32の挿抜が検知されなければ、ユーザによる洗剤の入れ忘れと判断し、自動投入機能による洗剤投入(洗剤タンク20からの洗剤投入)を行うようにしてもよい。これにより、洗剤投入が行われないままでの洗濯運転が実行されることを回避できる。
今回開示した実施形態は全ての点で例示であって、限定的な解釈の根拠となるものではない。したがって、本発明の技術的範囲は、上記した実施形態のみによって解釈されるものではなく、特許請求の範囲の記載に基づいて画定される。また、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内での全ての変更が含まれる。
10 上面板
11 上蓋
12 蓋
13 給水ホース接続口
20 洗剤タンク
21 柔軟剤タンク
30 洗剤投入ケース
31 外部ケース
31a,31b シャワー穴出口
32 手動投入ケース
32a 液体洗剤投入部
32b 粉末洗剤投入部
32c 柔軟剤投入部
33 弁機構
34 給水口
35 挿抜検知手段
41a,41b 負圧管
42a 洗剤交換室
42b 柔軟剤交換室
43 接続給水経路
44 流量計
45a,45b 逆止弁
46a,46b フロート弁
50 洗濯槽

Claims (6)

  1. 液体洗剤の自動投入機能と洗剤の手動投入機能とを有する洗濯機であって、
    前記洗濯機に投入された洗濯物の容量を検出して必要な洗剤量を決定する洗剤量決定手段と、
    前記手動投入機能の使用時に洗剤を補充するものであり、当該洗濯機に対して挿抜可能な手動投入ケースと、
    前記手動投入ケースの挿抜を検知する挿抜検知手段とを備えており、
    前記自動投入機能がオン設定の状態で、前記洗剤量決定手段により決定された洗剤量が表示されてから所定時間内に前記挿抜検知手段による前記手動投入ケースの挿抜が検知された場合、前記自動投入機能による液体洗剤の自動投入を行わずに、前記手動投入ケースからの洗剤投入を行い、前記挿抜検知手段による前記手動投入ケースの挿抜が前記所定時間内に検知されない場合は、前記自動投入機能による液体洗剤の自動投入を行うことを特徴とする洗濯機。
  2. 請求項1に記載の洗濯機であって、
    前記洗濯物を投入する洗濯物投入口を開閉する上蓋を備えており、
    前記自動投入機能がオン設定の状態で、前記洗剤量決定手段により洗剤量が決定されたときに前記上蓋が閉じていた場合は、前記所定時間を待たずに前記自動投入機能による液体洗剤の自動投入を行うことを特徴とする洗濯機。
  3. 液体洗剤の自動投入機能と洗剤の手動投入機能とを有する洗濯機であって、
    前記洗濯機に投入された洗濯物の容量を検出して必要な洗剤量を決定する洗剤量決定手段と、
    前記手動投入機能の使用時に洗剤を補充するものであり、当該洗濯機に対して挿抜可能な手動投入ケースと、
    前記手動投入ケースの挿抜を検知する挿抜検知手段とを備えており、
    前記自動投入機能がオン設定の状態で、前記洗剤量決定手段により決定された洗剤量が表示されてから所定時間内に前記挿抜検知手段による前記手動投入ケースの挿抜が検知された場合、ユーザに対して前記自動投入機能の設定の変更を促す報知を行い、前記挿抜検知手段による前記手動投入ケースの挿抜が前記所定時間内に検知されない場合は、前記自動投入機能による液体洗剤の自動投入を行うことを特徴とする洗濯機。
  4. 請求項1から3の何れか1項に記載の洗濯機であって、
    前記自動投入機能の使用時は、当該洗濯機に備えられた洗剤タンクから液体洗剤が供給され、前記手動投入ケースを経由して洗濯槽へ投入されることを特徴とする洗濯機。
  5. 請求項1から4の何れか1項に記載の洗濯機であって、
    前記自動投入機能がオフ設定の状態で、前記挿抜検知手段による前記手動投入ケースの挿抜が検知されなかった場合、ユーザに対して前記手動投入ケースへの洗剤補充を促す報知を行うことを特徴とする洗濯機。
  6. 請求項5に記載の洗濯機であって、
    前記手動投入ケースへの洗剤補充を促す報知後も、前記挿抜検知手段による前記手動投入ケースの挿抜が検知されなかった場合、前記自動投入機能による洗剤投入を行うことを特徴とする洗濯機。
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