JP7495229B2 - パンツ型吸収性物品 - Google Patents
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Description
また本実施形態では、一対のレッグ開口部LH,LHそれぞれの開口縁部を形成するレッグ縁部LSに、レッグギャザーが形成されている。前記レッグギャザーは、外装体10と、外装体10に固定されたレッグギャザー形成用弾性部材8とを含んで構成されている。前記レッグギャザーは、外装体10を構成する後述の外層シート11と内層シート12との間に、弾性部材8を伸長状態で固定した後、弾性部材8を伸長状態から解放することで作製されている。弾性部材8の収縮により、レッグ開口部LHの開口縁部の全周にわたって実質的に連続した環状の前記レッグギャザーが形成される。弾性部材8は1本でも複数本でもよい。なお、外装体10を構成する後述の外層シート11と内層シート12とは別に、レッグギャザー形成用弾性部材8を固定するためのシートが配されていてもよい。
内層シート12は、外装体10の全体に配置されている。両外層シート110,111が配置されている領域は、内層シート12と外層シートとが積層された積層構造13の配置領域である(図2参照)。一方、股下部Bにおける、おむつ1の縦方向Xの中央(縦中心線CLx)から縦方向Xの両外方に所定距離離間した範囲(後述する襞構造非形成部15)には、外層シート11は配置されておらず、外装体10の構成部材としては内層シート12のみが配置されている。外装体において内層シート12のみが配置されている部分では、内層シート12がおむつ1の外面を形成する。
測定対象のシートから長さ50mm、幅25mmのサンプル片を用意する。引張試験機(株式会社オリエンテックの「テンシロン」RTC-1150A)のチャック間(チャック間隔K0)にサンプル片を非伸長且つ弛みのない状態で固定し、引張速度300mm/minでチャック間を拡げることでサンプル片を引っ張り、サンプル片の100%伸長時の長さK2(=K0×2)まで伸長させた後、引張速度と同速度でチャック間を狭めていき、引張応力が0になった時点でのサンプル片の長さを伸長回復後の長さK1とする。次式により、測定対象のシートの100%伸長時の伸長回復率を算出する。
100%伸長時の伸長回復率(%)=〔(K2-K1)/(K2-K0)〕×100
ここでいう「伸長可能な繊維層」には、弾性を有する材料と一体化する前から伸長可能である繊維層の他に、弾性を有する材料との一体化後に機械加工等により伸長可能とされた繊維層が含まれる。
弾性繊維層と伸長可能な繊維層との一体化の方法としては、例えば、これらを積層して水流交絡又はエアスルー等により繊維を交絡させる方法、ヒートエンボス、接着剤、超音波等によって接合させる方法が挙げられる。
ΔE*=[(ΔL*)2+(Δa*)2+(Δb*)2]1/2・・・(1)
L*a*b*表色系において、L*は明るさを、a*及びb*はそれぞれ色の方向を示しており、a*は略赤方向、-a*は略緑方向、b*は略黄色方向、-b*は略青方向を示している。前記式(1)中のΔL*、Δa*、Δb*は、それぞれ、2色間のL*値、a*値、b*値の差である。ΔE*を算出するための各値は、市販の色差計(例えば、日本電色工業株式会社製の簡易型分光色差計NF333(商品名))を用いて得ることができる。
接合部14が縦方向Xに間欠配置された場合において、縦方向Xにおける、隣接する接合部14どうしの間隔14X(図6(b)参照)は、好ましくは1.0mm以上、より好ましくは1.5mm以上、そして、好ましくは6mm以下、より好ましくは5.5mm以下である。
例えば、前記実施形態では、外層シート11は複数枚のシートが組み合わされて構成されていたが、内層シート12と同様に1枚の連続したシートから構成されていてもよい。その場合、外装体10の全体が、外層シート11と内層シート12との積層構造13である。
また、前記実施形態では、外層シート11(腹側外層シート110、背側外層シート111)は、内層シート12の縦方向端部から外方に延出する延出部11Eを有していたが、延出部11Eは無くてもよい。
図1に示すおむつ1と基本構成が同様のパンツ型使い捨ておむつを作製した。具体的には、市販のパンツ型使い捨ておむつ(花王株式会社製、商品名「まるで下着ローライズ」)を用意し、用意したおむつの外装体を、別の外装体に変更したものを実施例1とした。
実施例1のおむつにおける外層シート11は、腹側部Aに配置される腹側外層シート110と、背側部Cに配置される背側外層シート111とからなり、股下部Bにおける、おむつ1の縦方向Xの中央から縦方向Xの両外方に所定距離離間した範囲は、外層シート11は配置されずに内層シート12が配置された領域、すなわち襞構造非形成部15とした。両外層シート110,111として、図5に示す外層シート11Aと同様の構成の伸縮性不織布を用いた。具体的には、繊維シート16,17として、白色のスパンボンド不織布を用い、弾性部材18の原料としてスチレン-エチレン-プロピレン-エチレンブロック共重合体(SEPS)を用いた。外層シート11(両外層シート110,111)の坪量は45g/m2であった。また内層シート12として、坪量18g/m2で原着のピンク色のスパンボンド不織布(非伸縮性不織布)を用いた。外層シート11(両外層シート110,111)と内層シート12との接合部14は、図6(b)に示すように、縦方向X及び横方向Yの双方において間欠配置とした。
外装体10に襞構造非形成部15を配置せず、外装体10の全体を外層シート11と内層シート12との積層構造13とした以外は、実施例1と同様の構成のパンツ型使い捨ておむつを作製し、実施例2とした。実施例2で用いた外層シート11は、平面視形状及び大きさ以外は、実施例1で用いた腹側外層シート110及び背側外層シート111と同じであり、すなわち、2枚の白色のスパンボンド不織布の間にSEPSを原料とする弾性フィラメントが介在配置された構成を有し、坪量45g/m2であった。
外装体10における接合部14のパターンを、図6(a)に示すように、縦方向Xに延びる直線状の接合部14が横方向Yに間欠配置されたパターン(縦ストライプパターン)とした以外は、実施例1と同様の構成のパンツ型使い捨ておむつを作製し、実施例3とした。
外層シート11として、坪量18g/m2の白色のスパンボンド不織布(非伸縮性不織布)を用いた以外は、実施例2と同様の構成のパンツ型使い捨ておむつを作製し、比較例1とした。
外装体10における接合部14のパターンを、横方向Yに延びる直線状の接合部14が縦方向Xに間欠配置されたパターン(横ストライプパターン)とした以外は、実施例2と同様の構成のパンツ型使い捨ておむつを作製し、比較例2とした。
外装体10における接合部14のパターンを、接合部14が外装体10の全域に配置されたパターン(すなわち、外装体10を構成する外層シート11及び内層シート12それぞれの他方との対向面の全面が接合部14に覆われた、全面接合パターン)とした以外は、実施例2と同様の構成のパンツ型使い捨ておむつを作製し、比較例3とした。
3名の専門パネラーに評価対象の外装体を外部から目視で観察してもらい、下記評価基準で採点してもらった。下記表1には、3名の採点結果の平均点を掲載した。
(評価基準)
5点:良い
4点:やや良い
3点:基準と同等
2点:あまり良くない
1点:良くない
3名の専門パネラーに評価対象のおむつを外部から目視で観察してもらい、前記評価基準で採点してもらった。下記表1には、3名の採点結果の平均点を掲載した。
3名の専門パネラーに評価対象のおむつを手指で触ってもらい、前記評価基準で採点してもらった。下記表1には、3名の採点結果の平均点を掲載した。
X 縦方向
Y 横方向
F 前身頃
R 後身頃
A 腹側部
B 股下部
C 背側部
S サイドシール部
2 吸収性本体
3 表面シート
4 裏面シート
5 吸収体
10 外装体
11,11A 外層シート
110 腹側外層シート
111 背側外層シート
11E 外層シートの延出部
12 内層シート
13 積層構造
14,14A,14B 接合部
15 襞構造非形成部
16,17 繊維シート
18 弾性部材(弾性フィラメント)
20 襞構造
21 凹条部
22 凸条部
22A 凸条部の中空部
Claims (5)
- 着用者の腹側から股間部を介して背側に延びる縦方向と該縦方向に直交する横方向とを有し、体液を吸収保持する吸収体と、該吸収体の非肌対向面側に配された外装体とを具備し、前身頃及び後身頃それぞれにおける該外装体の該縦方向に沿う両側縁部どうしが接合されて一対のサイドシール部、ウエスト開口部及び一対のレッグ開口部が形成されているパンツ型吸収性物品であって、
前記外装体は、相対的に着用者の肌から遠い側に配置され、前記横方向に伸縮性を有する伸縮性不織布を含む外層シートと、相対的に着用者の肌から近い側に配置され、該伸縮性不織布とは異なる色の非伸縮性不織布を含む内層シートとの積層構造を有し、
前記積層構造において、前記外層シートと前記内層シートとは、前記横方向に間欠配置された複数の接合部にて接合されており、
前記接合部は、前記外層シート及び前記内層シートの構成繊維が溶融した部分を含み、 前記溶融した部分においては、前記外層シート及び前記内層シートがフィルム化しており、
前記外層シートと前記内層シートとの色差ΔE*が10以上であり、
前記パンツ型吸収性物品の自然状態において、前記内層シートが、前記接合部を底部に有し前記縦方向に延びる複数の凹条部と、該凹条部間に位置する中空の凸条部とからなる襞構造を有する、パンツ型吸収性物品。 - 前記内層シートの構成繊維が原着繊維である、請求項1に記載のパンツ型吸収性物品。
- 前記外層シートと前記内層シートとは更に、前記縦方向に間欠配置された複数の接合部にて接合されている、請求項1又は2に記載のパンツ型吸収性物品。
- 前記外装体は、前記外層シートが配置されずに前記内層シートが配置された襞構造非形成部を有し、
前記積層構造が、前記一対のサイドシール部に挟まれた領域に配置され、前記襞構造非形成部が、前記パンツ型吸収性物品の前記縦方向の中央を該縦方向に跨ぐように配置されている、請求項1~3の何れか1項に記載のパンツ型吸収性物品。 - 前記前身頃の目視による正面視において、前記後身頃における前記レッグ開口部の開口縁部の肌対向面が視認可能である、請求項1~4の何れか1項に記載のパンツ型吸収性物品。
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