JP7494585B2 - 情報処理装置 - Google Patents

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Description

本発明は、情報処理装置及びプログラムに関する。
今日、インターネット経由で様々なウェブサービスの利用が可能である。例えばユーザのデータに予め定めた処理を加えるサービスやユーザのデータを記憶するサービスがある。以下では、インターネット上で提供されるサービスをクラウド型のサービス(以下「クラウドサービス」という)という。
障害によりクラウドサービスが停止すると、クラウドサービスを利用するユーザの活動に影響が及ぶ。そこで、クラウドサービスにおける障害の発生の有無を検知する仕組みがある。この仕組は、ヘルスチェックと呼ばれる。ヘルスチェックの頻度が高いほど、障害を事前に検知する精度が高くなる一方、通信に使用するシステム(以下「通信システム」という)に加わる負荷も高くなる。そこで、通信システムの負荷の変化に応じてヘルスチェックを実行する間隔を能動的に制御する方法や負荷が比較的少ない時間帯にヘルスチェックの実行を計画する方法がある。
特開2009-117915号公報
しかし、ユーザによりクラウドサービスが利用できていれば、ヘルスチェックを実行しなくてもクラウドサービスが動作していることは分かる。また、通信システムの負荷が比較的少ない時間帯にヘルスチェックの実行を計画する場合でも、現実にヘルスチェックを実行する場面では通信システムの負荷が高いことも起こり得る。
本発明は、クラウドサービスのユーザによる使用中もヘルチェックが実行される場合に比して、システムに対する負荷を抑制することを目的とする。
請求項1に記載の発明は、ユーザが操作する端末によるクラウドサービスの利用を中継するサービスを提供する情報処理装置はプロセッサを有し、前記プロセッサは、受け付けたリクエストに関する処理の状態を監視し、処理が継続している前記リクエストがある間、ヘルスチェックのリクエストを発行しない情報処理装置である。
請求項2に記載の発明は、前記プロセッサは、ユーザが操作する前記端末で発行された前記リクエストの処理が完了するまで、前記ヘルスチェックのリクエストを発行しない、請求項1に記載の情報処理装置である。
請求項3に記載の発明は、前記プロセッサは、前記リクエストに関する処理がいずれも完了した後、前記ヘルスチェックのリクエストの発行を許可する、請求項2に記載の情報処理装置である。
請求項4に記載の発明は、前記プロセッサは、前記クラウドサービスの障害の発生を監視し、当該障害の発生が確認された場合、前記ヘルスチェックのリクエストを発行しない、請求項1に記載の情報処理装置である。
請求項5に記載の発明は、前記プロセッサは、プラグインサービスのログを通じ、前記障害の発生を監視する、請求項4に記載の情報処理装置である。
請求項6に記載の発明は、前記プロセッサは、前記障害の復旧が確認された場合、前記ヘルスチェックのリクエストの発行を許可する、請求項4に記載の情報処理装置である。
請求項7に記載の発明は、前記プロセッサは、前記クラウドサービスの障害からの復旧が確認された場合、前記ヘルスチェックのリクエストの発行を許可する、請求項1に記載の情報処理装置である。
請求項8に記載の発明は、前記プロセッサは、前記クラウドサービスの停止を、ユーザが操作する前記端末に通知する、請求項4に記載の情報処理装置である。
請求項9に記載の発明は、前記プロセッサは、前記クラウドサービスの復旧を、ユーザが操作する前記端末に通知する、請求項4又は8に記載の情報処理装置である。
請求項1記載の発明によれば、クラウドサービスのユーザによる使用中もヘルチェックを実行する場合に比して、システムに対する負荷を抑制できる。
請求項2記載の発明によれば、ユーザの端末からのリクエストの進捗により、システムの負荷を増やすこと無く、クラウドサーバの状態を把握できる。
請求項3記載の発明によれば、システムの負荷を抑制しながらヘルスチェックを実行できる。
請求項4記載の発明によれば、不要なヘルスチェックの実行を抑制できる。
請求項5記載の発明によれば、ヘルスチェックを実行することなく、クラウドサービスの状態を監視できる。
請求項6記載の発明によれば、クラウドサービスが復旧するのを待ってヘルスチェックを再開できる。
請求項7記載の発明によれば、クラウドサービスが復旧するのを待ってヘルスチェックを再開できる。
請求項8記載の発明によれば、ユーザの操作を抑制してシステムの負荷抑制できる。
請求項9記載の発明によれば、ユーザによる操作の再開を可能にできる
実施の形態1で想定するクラウドシステムの構成例を示す図である。 中継サーバの構成例を説明する図である。 実施の形態1で使用する中継サーバの機能構成の一例を説明する図である。 リクエスト状態管理部が管理するリクエストの状態を説明する図である。 端末からリクエストが与えられた場合における中継サーバの処理動作の一例を説明する図である。 リクエスト状態管理部で管理されるリクエストの状態の遷移を説明する図である。 ヘルスチェックのためのリクエストが発行される場合における中継サーバの処理動作の一例を説明する図である。 リクエスト状態管理部で管理されるリクエストの状態の遷移を説明する図である。 実施の形態2で使用する中継サーバの機能構成の一例を説明する図である。 クラウドサービスに障害が発生した場合における中継サーバの処理動作の一例を説明する図である。 リクエスト状態管理部で管理されるリクエストの状態の遷移を説明する図である。 実施の形態3で使用する端末と中継サーバの機能構成の一例を説明する図である。 プラグインサービス状態保持部に保持されている状態の例を説明する図である。 端末からプラグインサービスの状態が問い合わされた場合における中継サーバの処理動作の一例を説明する図である。 プラグインサービスの状態を示す画面の表示例を示す図である。 プラグインサービスの状態を示す他の画面の表示例を示す図である。 画像形成装置の表示部に対するユーザの操作の例を説明する図である。 ユーザが選択したフォーマットAへの文字データへの変換を実行できない場合に代替フォーマットへの変換を提示する画面の例を示す図である。
以下、添付図面を参照して、実施の形態について詳細に説明する。
<実施の形態1>
<システム構成>
図1は、実施の形態1で想定するクラウドシステム1の構成例を示す図である。
クラウドシステム1は、クラウドネットワーク10と、ユーザが操作する端末20と、クラウドサービスを提供するクラウドサーバ30と、端末20とクラウドサーバ30の間で通信を中継する中継サーバ40とで構成されている。中継サーバ40は、情報処理装置の一例である。
クラウドネットワーク10は、例えばインターネットやVPN(=Virtual Private Network)であり、専用線でもよい。
ユーザが操作する端末20は、クラウドサーバ30との連携により、様々なサービスをユーザに提供する。図1では、端末20の例として、画像形成装置20Aとノート型のコンピュータ20Bを表している。もっとも、端末20は、通信機能を有し、クラウドサービスを活用して機能の拡張が可能な機器であればよい。端末20は、例えばスマートフォン、タブレット型のコンピュータ、コネクティッドカー、IoT(=Internet of Things)家電、スマート家電でもよい。
本実施の形態で使用する画像形成装置20Aは、印刷、コピー、ファックス、スキャナ等の複数の機能を有している。この種の画像形成装置20Aは、複合機とも呼ばれる。
クラウドサーバ30は、クラウドサービスを提供するサーバであり、本実施の形態の場合、サービス毎に用意される。クラウドサービスには、例えばグループウェア、バックオフィス、オンラインストレージ、OCR(=Optical Character Recognition)処理、データのフォーマット変換がある。本実施の形態では、データをストレージに記憶するサービスをストレージ型といい、データを処理するサービスや外部と接続するサービスを業務型という。
図1には、クラウドサーバ30の例として、業務型のクラウドサービスを提供するクラウドサーバ30A(以下「業務型のクラウドサーバ30A」という)とストレージ型のクラウドサービスを提供するクラウドサーバ30B(以下「ストレージ型のクラウドサーバ30B」という)を表している。
業務型のクラウドサーバ30Aは、例えば端末20から受信した文書データを処理して返却するサービスを提供する。ストレージ型のクラウドサーバ30Bは、端末20から受信した文書データを予め確保された領域に記憶する。なお、クラウドシステム1で扱うデータは文書データに限らない。
中継サーバ40は、端末20から入力されたリクエストに応じて1つ又は複数のクラウドサーバ30にアクセスし、リクエストに応じた処理の結果を端末20に通知する。本実施の形態における中継サーバ40は、クラウドサーバ30における障害の有無を検知するヘルスチェックを実行する。
図2は、中継サーバ40の構成例を説明する図である。中継サーバ40は、装置全体の動作を制御する制御ユニット41と、データを記憶する記憶装置42と、入出力ポート43と、通信装置44とを有している。なお、制御ユニット41と他の処理部は、信号線やバスを用いて相互に接続されている。
制御ユニット41は、CPU(=Central Processing Unit)41Aと、BIOS(=Basic Input Output System)等が記憶されたROM(=Read Only Memory)と、ワークエリアとして用いられるRAM(=Random Access Memory)とを有している。制御ユニット41は、いわゆるコンピュータとして機能する。CPU41Aは、プロセッサの一例である。
記憶装置42は、例えば半導体メモリやハードディスク装置により構成される。記憶装置42には、オペレーティングシステムやヘルスチェックに関するプログラムも記憶されている。
図3は、実施の形態1で使用する中継サーバ40の機能構成の一例を説明する図である。図3に示す機能は、CPU41Aによるプログラムの実行を通じて実現される。
中継サーバ40は、コアサービス410と、タスク定義モジュール420と、プラグインサービス430と、キュー440と、リクエスト状態管理部450と、ヘルスチェックリクエスト発行部460として機能する。
コアサービス410は、外部とのデータの受け渡しを実行するサブ機能で構成される。図3の場合、コアサービス410は、ユーザが操作する端末20と通信するタスクサービス410Aと、業務型のクラウドサーバ30Aと通信するAPI(=Application Programming Interface)デリゲートサービス410Bと、ストレージ型のクラウドサーバ30Bと通信するCMIS(=Content Management Interoperability Services)ゲートウェイサービス410Cとを有している。
タスクサービス410Aは、端末20から受け付けたリクエストやヘルスチェックリクエスト発行部460から受け付けたリクエストに基づいて、タスク定義モジュール420のイベント処理モジュール420Aを起動する処理、タスク定義モジュール420との連携によりプラグインを呼び出すリクエストを出力する処理、クラウドサービスから返却された文書データを端末20に返信する処理、リクエスト状態管理部450にリクエストの発行や終了を通知する処理等を実行する。
タスクサービス410Aは、イベント処理モジュール420Aを起動する場合、タスク定義をイベント処理モジュール420Aに与える。タスク定義は、プラグイン又は複数のプラグインの組み合わせにより実現される作業を定義する情報である。
APIデリゲートサービス410Bは、業務型プラグインサービス430Aから読み出したプラグインを用い、業務型のクラウドサーバ30Aと通信する処理等を実行する。
CMISゲートウェイサービス410Cは、ストレージ型プラグインサービス430Bから読み出したプラグインを用い、ストレージ型のクラウドサーバ30Bと通信する処理等を実行する。
タスク定義モジュール420は、イベント処理モジュール420Aと、タスク定義ライブラリ420Bで構成される。イベント処理モジュール420Aは、タスク定義に関連するプラグインのライブラリを、タスク定義ライブラリ420Bから読み出す。
図3に示すプラグインサービス430は、業務型プラグインサービス430Aとストレージ型プラグインサービス430Bで構成される。
業務型プラグインサービス430Aは、業務型のサービス毎に用意され、文書処理プラグイン430A1と、プラグインライブラリ430A2とで構成される。
ストレージ型プラグインサービス430Bは、ストレージ型のサービス毎に用意され、ストレージ登録プラグイン430B1と、プラグインライブラリ430B2で構成される。
キュー440は、タスクサービス410Aから出力されたプラグインを呼び出すリクエストを格納する記憶領域である。
リクエスト状態管理部450は、ユーザが操作する端末20やヘルスチェックリクエスト発行部460から受け付けたリクエストの処理の状態を管理する機能と、管理の対象であるリクエストの状態を変更する機能と、リクエストの状態に応じ、ヘルスチェックリクエスト発行部460に対してヘルスチェックのためのリクエストの発行を依頼する機能とを有している。
本実施の形態の場合、リクエスト状態管理部450は、処理中のリクエストが継続している場合は、ヘルスチェックのためのリクエストを発行しない。
換言すると、ユーザが操作する端末20から受け付けたリクエストが処理中の場合やヘルスチェックのためのリクエストが処理中の場合、リクエスト状態管理部450は、それらの処理が完了するまで、ヘルスチェックのための新たなリクエストを発行しない。
本実施の形態におけるリクエスト状態管理部450がヘルスチェックのためのリクエストを発行するのは、処理中のリクエストがない場合に限られる。
ヘルスチェックリクエスト発行部460は、リクエスト状態管理部450から依頼があった場合に、ヘルスチェックのためのリクエストを発行してタスクサービス410Aに与える。
図4は、リクエスト状態管理部450が管理するリクエストの状態を説明する図である。
本実施の形態の場合、リクエストの状態は、新規、待機中、処理中、完了、失敗の5つである。
新規は、ユーザが操作する端末20又はヘルスチェックリクエスト発行部460から発行された新たなリクエストが登録された状態をいう。
待機中は、プラグインが処理待ちで待機している状態をいう。
処理中は、プラグインが処理を行っている状態をいう。
完了は、プラグインが処理を完了した状態をいう。
失敗は、プラグインの処理がエラーにより失敗した状態をいう。
前述したように、リクエストがない場合、又は、全てのリクエストが完了した場合に、リクエスト状態管理部450は、ヘルスチェックリクエスト発行部460に対してリクエストの発行を依頼する。一方、リクエストが新規、待機中、処理中、失敗の状態の場合に、リクエスト状態管理部450は、ヘルスチェックリクエスト発行部460に対してリクエストの発行を依頼しない。
リクエストの状態が新規、待機中、処理中、失敗の場合は、リクエストの処理が継続している状態の一例である。
<処理動作>
図5は、端末20からリクエストが与えられた場合における中継サーバ40の処理動作の一例を説明する図である。
図5で説明する処理動作は、端末20からタスクサービス410Aに対し、リクエストの通知が与えられることで開始される。
リクエストを受け付けたタスクサービス410Aは、リクエスト状態管理部450に対し、新規のリクエストの発行を通知する。
通知を受け付けたリクエスト状態管理部450は、リクエストの状態を更新して「新規」とする。
この後、タスクサービス410Aは、キュー440にリクエストを格納する。
プラグインサービス430は、キュー440にアクセスし、格納されているリクエストを取得する。その後、プラグインサービス430は、リクエストの処理を開始し、リクエスト状態管理部450に対し、リクエストの状態の更新を通知する。これにより、リクエスト状態管理部450による状態の管理は、「新規」から「処理中」に変更される。
やがて、リクエストの処理が終了すると、プラグインサービス430は、タスクサービス410Aに対し、リクエストの処理の完了を通知する。なお、業務型のプラグインサービスの場合は、処理済みのデータ又は結果もタスクサービス410Aに通知される。
通知を受けたタスクサービス410Aは、リクエスト状態管理部450に対し、リクエストの処理の完了を通知する。
通知を受けたリクエスト状態管理部450は、リクエストの状態を更新して「完了」とする。
図6は、リクエスト状態管理部450で管理されるリクエストの状態の遷移を説明する図である。リクエストの状態は、リクエストID(=IDentification)と紐付けて管理される。図6の場合、リクエストIDは、「REQ00001」で管理されている。図6の場合、状態は「新規」→「処理中」→「完了」に変化する。
図7は、ヘルスチェックのためのリクエストが発行される場合における中継サーバ40の処理動作の一例を説明する図である。
図7で説明する処理動作は、リクエスト状態管理部450が、予め定めた状態を検知することで開始される。具体的には、リクエストが無い、又は、全て完了している場合、リクエスト状態管理部450が、ヘルスチェックリクエスト発行部460に対し、リクエストの発行の依頼を通知する。
通知を受けたヘルスチェックリクエスト発行部460は、タスクサービス410Aに対し、ヘルスチェックのリクエストの発行を通知する。
リクエストの発行の通知を受け付けたタスクサービス410Aは、リクエスト状態管理部450に対し、新規のリクエストの発行を通知する。
通知を受け付けたリクエスト状態管理部450は、リクエストの状態を更新して「新規」とする。
この後、タスクサービス410Aは、キュー440にリクエストを格納する。
プラグインサービス430は、キュー440にアクセスし、格納されているリクエストを取得する。その後、プラグインサービス430は、リクエストの処理を開始し、リクエスト状態管理部450に対し、リクエストの状態の更新を通知する。これにより、リクエスト状態管理部450による状態の管理は、「新規」から「処理中」に変更される。ヘルスチェックのためのリクエストは、クラウドサービスの動作の状態を確認することを目的とするので、処理自体は簡易である。
やがて、リクエストの処理が終了すると、プラグインサービス430は、タスクサービス410Aに対し、リクエストの処理の完了を通知する。
通知を受けたタスクサービス410Aは、リクエスト状態管理部450に対し、リクエストの処理の完了を通知する。
通知を受けたリクエスト状態管理部450は、リクエストの状態を更新して「完了」とする。
図8は、リクエスト状態管理部450で管理されるリクエストの状態の遷移を説明する図である。図8の場合、リクエストIDは、「REQ00002」で管理されている。
図8の場合、「REQ00002」のリクエストは、「REQ00001」のリクエストが完了した後に発行される。このため、「REQ00002」の状態が「新規」として登録されたときには、「REQ00001」の状態が既に「完了」になっている。その後の「REQ00002」の状態の変化は、「REQ00001」の状態の変化と同じである。
<実施の形態2>
実施の形態2の場合にも、実施の形態1で説明したクラウドシステム1(図1参照)を想定する。
図9は、実施の形態2で使用する中継サーバ40の機能構成の一例を説明する図である。図9には、図3との対応部分に対応する符号を付して示している。
本実施の形態で使用する中継サーバ40は、障害管理部470を有する点で実施の形態1と相違する。
本実施の形態における障害管理部470には、プラグインサービス430のログから障害の発生を検知する機能と、プラグインサービス430のログから障害からの復旧を検知する機能と、障害の発生をリクエスト状態管理部450に通知する機能と、障害からの復旧をリクエスト状態管理部450に通知する機能とが設けられている。
図10は、クラウドサービスに障害が発生した場合における中継サーバ40の処理動作の一例を説明する図である。
図10で説明する処理動作は、プラグインサービス430のログを通じてリクエストの処理に障害が発生したことを検知した障害管理部470が、リクエスト状態管理部450に対し、障害の発生を通知が与えることで開始される。通知を受けたリクエスト状態管理部450は、リクエストの状態を更新して「失敗」とする。
やがて、プラグインサービス430のログを通じてリクエストの処理が復旧したことを検知すると、障害管理部470は、リクエスト状態管理部450に対し、障害からの復旧を通知する。通知を受けたリクエスト状態管理部450は、リクエストの状態を更新して「処理中」とする。
図11は、リクエスト状態管理部450で管理されるリクエストの状態の遷移を説明する図である。
図11の場合、「REQ00002」で管理されるリクエストの処理中に、リクエストを処理しているクラウドサービスに障害が発生している。このため、「REQ00002」の状態が「処理中」から「失敗」に変化している。なお、障害からの復旧が確認された後は、「REQ00002」の状態が「失敗」から「処理中」に戻っている。
この後、「REQ00002」の処理が完了すると、「REQ00002」の状態は、「完了」に変化する。
<実施の形態3>
実施の形態3の場合にも、実施の形態1で説明したクラウドシステム1(図1参照)を想定する。
図12は、実施の形態3で使用する端末20と中継サーバ40の機能構成の一例を説明する図である。図12には、図9との対応部分に対応する符号を付して示している。
本実施の形態の場合、ユーザが操作する端末20には、自装置からプラグインサービス430の状態を問い合わせるプラグインサービス状態確認部210と、プラグインサービス430の状態を表示部に表示するプラグインサービス状態表示部220とが設けられている。
プラグインサービス状態確認部210は、操作画面上でプラグインサービスの状態の確認を求める操作を受け付けた場合、中継サーバ40に対して、プラグインサービスの状態の問い合わせを実行する。この問い合わせは、クラウドサービスに対してデータの処理を求めるリクエストではないので、タスクサービス410Aには送信されない。
本実施の形態の場合、プラグインサービス状態表示部220は、問い合わせに対する応答として、プラグインサービスの現在の状態を表示する。なお、リクエスト状態管理部450が、ユーザからの問い合わせとは無関係に、プラグインサービスの現在の状態をプラグインサービス状態表示部220に表示させてもよい。
本実施の形態で使用する中継サーバ40には、実施の形態2の機能構成に加え、プラグインサービス状態保持部480と、プラグインサービス状態受付部490と、プラグインサービス状態通知部500とが設けられている。
プラグインサービス状態保持部480は、障害管理部470より通知されたプラグインサービス430の状態を保持する。
プラグインサービス状態受付部490は、端末20からプラグインサービス430の状態の問い合わせを受け付ける。プラグインサービス状態受付部490は、問い合わせを受け付けた場合、プラグインサービス状態保持部480に保持されている状態を読み出し、プラグインサービス状態通知部500に通知する。
プラグインサービス状態通知部500は、プラグインサービス状態受付部490から与えられたプラグインサービスの状態を端末20に通知する。
図13は、プラグインサービス状態保持部480に保持されている状態の例を説明する図である。
図13の場合、3つのプラグインサービスの状態が保持されている。図13の場合、プラグインサービスの「PLGSVC001」と「PLGSVC002」の状態は「活性」であり、プラグインサービスの「PLGSVC003」の状態は「非活性」である。
図14は、端末20からプラグインサービスの状態が問い合わされた場合における中継サーバ40の処理動作の一例を説明する図である。
図14に説明する処理動作は、端末20(図1参照)のプラグインサービス状態確認部210が、プラグインサービス状態受付部490に対し、プラグインサービス430(図12参照)の状態を問い合わせることで開始される。前述したように、問い合わせは、ユーザが端末20を通じて指示した場合に送信される。
プラグインサービス状態受付部490は、プラグインサービス430の状態の問い合わせを受信すると、プラグインサービス状態保持部480に対し、プラグインサービス430が利用可能かを問い合わせる。問い合わせは、特定のプラグインサービス430を指定せずに行ってもよいが、特定のプラグインサービス430を指定して行ってもよい。例えば端末20で実行されている機能に関連するプラグインサービス430を指定する。指定は、プラグインサービス状態確認部210が行ってもよいし、プラグインサービス状態受付部490が行ってもよい。
プラグインサービス状態保持部480は、保持している状態をプラグインサービス状態受付部490に戻す。図14の場合、「非活性」との情報がプラグインサービス状態受付部490に戻される。
次に、プラグインサービス状態受付部490は、プラグインサービス状態通知部500に対し、プラグインサービス430の状態の通知を依頼する。
依頼を受け付けたプラグインサービス状態通知部500は、プラグインサービス状態表示部220に対し、プラグインサービス430の状態を通知する。
この後、プラグインサービス状態表示部220は、表示部にプラグインサービス430の状態を表示する。
図15は、プラグインサービス430の状態を示す画面230の表示例を示す図である。図15に示す画面230は、プラグインサービス430(図12参照)の状態を問い合わせた端末20(図1参照)の表示部200Aに表示される。図15に示す画面230は、XXXサービスが停止していることを示している。
図16は、プラグインサービス430の状態を示す他の画面240の表示例を示す図である。図16に示す画面240は、停止していたXXXサービスが復旧した直後に表示される。
なお、プラグインサービス状態受付部490には、プラグインサービス430の状態が非活性の場合に、ユーザからの問い合わせがなくてもユーザにより選択された処理を実行するプラグインサービス430に障害が検知されると、代替が可能な他のサービスを端末20に通知する機能を設けてもよい。
図17は、画像形成装置20A(図1参照)の表示部200Aに対するユーザの操作の例を説明する図である。(A)は画像形成装置20Aで読み取った原稿の画像データのOCR処理を選択した状態を示し、(B)はOCR処理後の文字データをフォーマットAで記憶する状態を示す。
なお、OCR処理は、業務型のクラウドサーバ30Aで実行され、フォーマットAによる文字データの記憶は、ストレージ型のクラウドサーバ30Bで実行される。図17では、OCR処理が選択された状態とフォーマットAへの変換が選択された状態を破線で囲んで示している。
図18は、ユーザが選択したフォーマットAへの文字データへの変換を実行できない場合に代替フォーマットへの変換を提示する画面270の例を示す図である。
図18の場合、画面270には、「ただいま、サーバの障害によりフォーマットAへの変換ができません。代替機能として、フォーマットBへの変換は可能です。フォーマットBに変換し、処理を継続しますか?」と表示されており、「はい」か「いいえ」の選択が可能である。
フォーマットAは、例えばPDF(=Portable Document Format)であり、フォーマットBは、例えばDocuWorks(登録商標)である。
なお、図18に示す画面270を表示しても、ユーザによる代替機能の選択がいつまで経っても入力されない状況も考えられる。例えば原稿のスキャンの実行を画像形成装置20Aに指示した後に、ユーザが画像形成装置20Aから離れた場合である。
予め定めた時間が経過してもユーザによる選択が入力されない場合に備えた機能として、プラグインサービス状態表示部220に、予め登録されているユーザのメールアドレスに対して他のフォーマットへの変換を実行するかを問い合わせる機能を設けてもよい。
ユーザからの選択を受け付ける前に障害が復旧した場合、クラウドサービスの処理が再開される。
<他の実施の形態>
以上、本発明の実施の形態について説明したが、本発明の技術的範囲は前述した実施の形態に記載の範囲に限定されない。前述した実施の形態に、種々の変更又は改良を加えたものも、本発明の技術的範囲に含まれることは、特許請求の範囲の記載から明らかである。
例えば前述の実施の形態では、端末20の例として、印刷、コピー、ファックス、スキャナ等の複数の機能を備える画像形成装置20Aを想定したが、印刷の専用機やスキャナの専用機でもよい。また、端末20は、画像形成装置20Aのように、用紙等の記録媒体に画像を形成する装置ではなく、例えば3次元データを用いて立体像を形成する3次元プリンタでもよい。
また、前述の実施の形態におけるプロセッサは、広義的な意味でのプロセッサを指し、汎用的なプロセッサ(例えばCPU等)の他、専用的なプロセッサ(例えばGPU、ASIC(=Application Specific Integrated Circuit)、FPGA、プログラム論理デバイス等)を含む。
また、前述した各実施の形態におけるプロセッサの動作は、1つのプロセッサが単独で実行してもよいが、物理的に離れた位置に存在する複数のプロセッサが協働して実行してもよい。また、プロセッサにおける各動作の実行の順序は、前述した各実施の形態に記載した順序のみに限定されるものでなく、個別に変更してもよい。
1…クラウドシステム、10…クラウドネットワーク、20…端末、20A…画像形成装置、20B…ノート型のコンピュータ、30…クラウドサーバ、30A…業務型のクラウドサーバ、30B…ストレージ型のクラウドサーバ、40…中継サーバ、41…制御ユニット、41A…CPU、42…記憶装置、43…入出力ポート、44…通信装置、410…コアサービス、420…タスク定義モジュール、430…プラグインサービス、440…キュー、450…リクエスト状態管理部、460…ヘルスチェックリクエスト発行部

Claims (9)

  1. ユーザが操作する端末によるクラウドサービスの利用を中継するサービスを提供する情報処理装置はプロセッサを有し、
    前記プロセッサは、
    受け付けたリクエストに関する処理の状態を監視し、
    処理が継続している前記リクエストがある間、ヘルスチェックのリクエストを発行しない
    情報処理装置。
  2. 前記プロセッサは、ユーザが操作する前記端末で発行された前記リクエストの処理が完了するまで、前記ヘルスチェックのリクエストを発行しない、請求項1に記載の情報処理装置。
  3. 前記プロセッサは、前記リクエストに関する処理がいずれも完了した後、前記ヘルスチェックのリクエストの発行を許可する、請求項2に記載の情報処理装置。
  4. 前記プロセッサは、前記クラウドサービスの障害の発生を監視し、当該障害の発生が確認された場合、前記ヘルスチェックのリクエストを発行しない、請求項1に記載の情報処理装置。
  5. 前記プロセッサは、プラグインサービスのログを通じ、前記障害の発生を監視する、請求項4に記載の情報処理装置。
  6. 前記プロセッサは、前記障害の復旧が確認された場合、前記ヘルスチェックのリクエストの発行を許可する、請求項4に記載の情報処理装置。
  7. 前記プロセッサは、前記クラウドサービスの障害からの復旧が確認された場合、前記ヘルスチェックのリクエストの発行を許可する、請求項1に記載の情報処理装置。
  8. 前記プロセッサは、前記クラウドサービスの停止を、ユーザが操作する前記端末に通知する、請求項4に記載の情報処理装置。
  9. 前記プロセッサは、前記クラウドサービスの復旧を、ユーザが操作する前記端末に通知する、請求項4又は8に記載の情報処理装置。
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