[0005] 記載する技法は、アップリンク送信取消しをサポートする、改善された方法、システム、デバイス、および装置に関する。いくつかの例では、基地局または他のネットワークエンティティ(network entity)が、UE、またはUEのグループにアップリンクリソース(uplink resource)を割り振ってよく、リソースは続いて、(たとえば、通信の再優先度付けに基づいて)割当てし直される。たとえば、基地局が、アップリンクリソースの再割振り(reallocation)を決定し、あらかじめ割り振られたリソース(previously-allocated resource)(たとえば、特定のUEに割り振られた)の少なくとも一部分に対応し得る取消し指示(cancellation indication)を発行し得る。UEは、取消し指示を監視するように構成されてよく、受信された取消し指示に基づいて、UEは、それらにあらかじめ割り振られたアップリンクリソースを使って、アップリンク送信(uplink transmission)を進めるかどうかを決定してよい。
[0006] いくつかの例では、取消し指示が、あらかじめ割り振られたアップリンクリソースの少なくとも一部分をアップリンク送信のためにUEが使うのを防止するのに使われ、これは、ある遅延閾に関連付けられた通信から、別の遅延閾に関連付けられた通信への、アップリンクリソースの動的割振りをサポートし得る。たとえば、元来は拡張モバイルブロードバンド(eMBB:enhanced mobile broadband)通信に割り振られたリソースが、超高信頼低遅延通信(URLLC:ultra-reliable low-latency communication)(たとえば、より性能重視の通信への再割振り)に割当てし直される場合がある。一例では、アップリンク取消し指示メッセージを復号するeMBB UEが、(たとえば、アップリンク取消しが、アップリンク送信に対応する、割り振られたリソースに適用されるかどうかに、部分的または完全に依存して)アップリンク送信を取り消すか、またはそうでなければ先取り(preempt)する。いくつかの例では、取消し指示が、アップリンクリソースを特定のUEに、または特定のUEによって送信されるべきタイプのトラフィックに割当てし直すために、他のUEからのアップリンク送信を停止することを意図されるとき、特定のUEが、取消し指示を無視する場合がある。したがって、これらの、および他の例によると、様々なタイプのアップリンクリソース割振りは、取り消され、先取りされ、または割当てし直されてよく、そうすることによって、異なる優先度に従って、通信の実施およびリソース使用をより効果的に平衡させる、ワイヤレス通信システムにおけるアップリンクリソースの動的再分配(dynamic redistribution)をサポートする。
[0007] ワイヤレス通信のための方法について記載する。この方法は、アップリンクリソースの割振りを識別することと、アップリンク取消し指示(uplink cancellation indication)を受信することと、アップリンク取消し指示に基づいて、アップリンクリソースの識別された割振り(identified allocation)が取り消されるかどうかを決定することと、決定したことに基づいて、アップリンク通信(uplink communication)を実施することとを含み得る。
[0008] ワイヤレス通信のための装置について記載する。この装置は、プロセッサと、プロセッサに(たとえば、動作可能に、通信可能に、機能的に、電子的に、電気的に)結合されたメモリと、メモリに記憶された命令とを含み得る。命令は、装置に、アップリンクリソースの割振りを識別することと、アップリンク取消し指示を受信することと、アップリンク取消し指示に基づいて、アップリンクリソースの識別された割振りが取り消されるかどうかを決定することと、決定したことに基づいて、アップリンク通信を実施することとを行わせるように、プロセッサによって実行可能であり得る。
[0009] ワイヤレス通信のための別の装置について記載する。この装置は、アップリンクリソースの割振りを識別するための手段と、アップリンク取消し指示を受信するための手段と、アップリンク取消し指示に基づいて、アップリンクリソースの識別された割振りが取り消されるかどうかを決定するための手段と、決定したことに基づいて、アップリンク通信を実施するための手段とを含み得る。
[0010] ワイヤレス通信のためのコードを記憶する非一時的コンピュータ可読媒体(non-transitory computer-readable medium)について記載する。コードは、アップリンクリソースの割振りを識別することと、アップリンク取消し指示を受信することと、アップリンク取消し指示に基づいて、アップリンクリソースの識別された割振りが取り消されるかどうかを決定することと、決定したことに基づいて、アップリンク通信を実施することとを行うための、プロセッサによって実行可能な命令を含み得る。
[0011] 本明細書に記載される方法、装置、および非一時的コンピュータ可読媒体のいくつかの例では、アップリンクリソースの割振りは第1のタイプの通信(a first type of communications)に関連付けられてよく、アップリンク取消し指示は第2のタイプの通信(a second type of communications)に関連付けられてよい。いくつかの例では、第1のタイプの通信は第1の遅延閾(first latency threshold)を有してよく、第2のタイプの通信は、第1の遅延閾とは異なる第2の遅延閾(second latency threshold)を有してよい。いくつかの例では、第2のタイプの通信は、第1のタイプの通信よりも高い優先順位(priority)を有し得る。いくつかの例では、アップリンク通信を実施することは、決定したことに基づいて、第1のタイプの通信または第2のタイプの通信のいずれかのアップリンク通信を実施することを含み得る。
[0012] 本明細書に記載される方法、装置、および非一時的コンピュータ可読媒体のいくつかの例では、アップリンクリソースの識別された割振りが取り消されるかどうかを決定することは、時間ドメイン(time domain)および周波数ドメイン(frequency domain)中で、通信リソースのセット(a set of communication resources)に関連付けられたアップリンク取消し指示のビットマップ(bitmap)を識別することと、ビットマップの各ビット(each bit)は、通信リソース(communication resource)のそれぞれのサブセット(subset)に対応し、各ビットは、通信リソースのそれぞれのサブセットに取消し(cancellation)が適用されるかどうかを示す、アップリンクリソースの割振りの少なくとも一部分が、取消しが適用される通信リソースのサブセットのうちの1つまたは複数に対応するかどうかを決定することとのための動作、特徴、手段、または命令を含み得る。
[0013] 本明細書に記載される方法、装置、および非一時的コンピュータ可読媒体のいくつかの例では、アップリンクリソースの識別された割振りが取り消されるかどうかを決定することは、ビットマップが、UE用に構成されたアップリンク帯域幅部分(uplink bandwidth part)に対応すると決定するための動作、特徴、手段、または命令を含み得る。
[0014] 本明細書に記載される方法、装置、および非一時的コンピュータ可読媒体のいくつかの例は、繰返しインジケータ(repetition indicator)を識別することと、繰返しインジケータに従ってビットマップのビットを繰り返すことと、ビットマップの各繰り返されるビット(repeated bit)は、通信リソースのそれぞれのサブセットに対応し、各繰り返されるビットは、通信リソースのそれぞれのサブセットに取消しが適用されるかどうかを示す、のための動作、特徴、手段、または命令をさらに含み得る。
[0015] 本明細書に記載される方法、装置、および非一時的コンピュータ可読媒体のいくつかの例は、ビットマップの各ビットに対応する通信リソースのそれぞれのサブセットが、UEのアップリンク/ダウンリンク時分割複信(TDD)構成(uplink/downlink time division duplex (TDD) configuration)のアップリンクリソースに対応すると決定するための動作、特徴、手段、または命令をさらに含み得る。
[0016] 本明細書に記載される方法、装置、および非一時的コンピュータ可読媒体のいくつかの例は、時間ドメインおよび周波数ドメイン中での通信リソースのパターンに関連付けられたアップリンク取消し指示を受信するのに先立って、取消し構成(cancellation configuration)を受信するための動作、特徴、手段、または命令をさらに含むことができ、ここで、アップリンク取消し指示は、取消しのための通信リソースのパターンを適用するための時間を指示する。
[0017] 本明細書に記載される方法、装置、および非一時的コンピュータ可読媒体のいくつかの例では、取消し構成は無線リソース制御(RRC:radio resource control)構成を含む。
[0018] 本明細書に記載される方法、装置、および非一時的コンピュータ可読媒体のいくつかの例では、アップリンクリソースの識別された割振りが取り消されるかどうかを決定することは、アップリンク取消し指示を受信した時間、および取消しのための構成された時間オフセット(configured time offset)に基づいて、取消しを適用するための時間を決定するための動作、特徴、手段、または命令を含み得る。
[0019] 本明細書に記載される方法、装置、および非一時的コンピュータ可読媒体のいくつかの例では、取消しのための構成された時間オフセットは、UEの能力(capability)に基づき得る。
[0020] 本明細書に記載される方法、装置、および非一時的コンピュータ可読媒体のいくつかの例では、取消しを適用するための時間を決定することは、UEのアップリンク/ダウンリンク時分割複信(TDD)構成に基づき得る。
[0021] 本明細書に記載される方法、装置、および非一時的コンピュータ可読媒体のいくつかの例は、アップリンク取消し指示を受信した後でアップリンク許可(uplink grant)を受信することと、アップリンク許可は、アップリンク取消し指示に関連付けられた通信リソースを含む、アップリンク取消し指示を受信した後でアップリンク許可を受信したことに基づいて、アップリンク取消し指示の少なくとも一部分を無視することとのための動作、特徴、手段、または命令をさらに含み得る。
[0022] 本明細書に記載される方法、装置、および非一時的コンピュータ可読媒体のいくつかの例では、アップリンク許可は、物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH:physical downlink control channel)中で受信され得る。
[0023] 本明細書に記載される方法、装置、および非一時的コンピュータ可読媒体のいくつかの例では、アップリンク取消し指示の少なくとも一部分を無視することは、アップリンク許可が第2のタイプの通信に関連付けられていることに基づき得る。
[0024] 本明細書に記載される方法、装置、および非一時的コンピュータ可読媒体のいくつかの例では、アップリンク取消し指示の少なくとも一部分を無視することは、アップリンク許可に関連付けられた物理チャネル(physical channel)のタイプに基づき得る。
[0025] 本明細書に記載される方法、装置、および非一時的コンピュータ可読媒体のいくつかの例では、アップリンクリソースの識別された割振りが取り消されるかどうかを決定することは、アップリンク通信に関連付けられた物理チャネルのタイプに基づき得る。
[0026] 本明細書に記載される方法、装置、および非一時的コンピュータ可読媒体のいくつかの例では、アップリンクリソースの識別された割振りが取り消されるかどうかを決定することは、アップリンク取消し指示に関連付けられた物理チャネルのタイプに基づき得る。
[0027] 本明細書に記載される方法、装置、および非一時的コンピュータ可読媒体のいくつかの例では、アップリンクリソースの識別された割振りが取り消されるかどうかを決定することは、アップリンクリソースの識別された割振りに関連付けられた割振りタイプ(allocation type)に基づき得る。
[0028] 本明細書に記載される方法、装置、および非一時的コンピュータ可読媒体のいくつかの例では、アップリンクリソースの識別された割振りが取り消されるかどうかを決定することは、第2のタイプの通信に基づき得る。
[0029] 本明細書に記載される方法、装置、および非一時的コンピュータ可読媒体のいくつかの例では、アップリンクリソースの識別された割振りが取り消されるかどうかを決定することは、アップリンク通信に関連付けられた通信のタイプ(a type of communications)に基づき得る。
[0030] 本明細書に記載される方法、装置、および非一時的コンピュータ可読媒体のいくつかの例では、アップリンク取消し指示は、グループ共通物理ダウンリンク制御チャネル(GC-PDCCH:group common physical downlink control channel)中で受信され得る。
[0031] 本明細書に記載される方法、装置、および非一時的コンピュータ可読媒体のいくつかの例では、アップリンク通信を実施することは、前記決定したことに基づいて、アップリンクリソースの割振りのサブセット上でアップリンク送信を送信するための動作、特徴、手段、または命令を含み得る。
[0032] 本明細書に記載される方法、装置、および非一時的コンピュータ可読媒体のいくつかの例では、アップリンク通信を実施することは、前記決定したことに基づいて、アップリンクリソースの割振りの少なくとも一部分を使うのを控えるための動作、特徴、手段、または命令を含み得る。
[0033] 本明細書に記載される方法、装置、および非一時的コンピュータ可読媒体のいくつかの例では、第1のタイプの通信は拡張モバイルブロードバンド(eMBB)通信を含み、第2のタイプの通信は超高信頼低遅延通信(URLLC)を含む。
[0034] ワイヤレス通信のための方法について記載する。この方法は、アップリンクリソースの割振りを送信することと、アップリンクリソースの再割振りを決定することと、決定したことに基づいて、アップリンクリソースに対応するアップリンク取消し指示を送信することとを含み得る。
[0035] ワイヤレス通信のための装置について記載する。この装置は、プロセッサと、プロセッサに(たとえば、動作可能に、通信可能に、機能的に、電子的に、電気的に)結合されたメモリと、メモリに記憶された命令とを含み得る。命令は、装置に、アップリンクリソースの割振りを送信することと、アップリンクリソースの再割振りを決定することと、決定したことに基づいて、アップリンクリソースに対応するアップリンク取消し指示を送信することとを行わせるように、プロセッサによって実行可能であり得る。
[0036] ワイヤレス通信のための別の装置について記載する。この装置は、アップリンクリソースの割振りを送信するための手段と、アップリンクリソースの再割振りを決定するための手段と、決定したことに基づいて、アップリンクリソースに対応するアップリンク取消し指示を送信するための手段とを含み得る。
[0037] ワイヤレス通信のためのコード(code)を記憶する非一時的コンピュータ可読媒体について記載する。コードは、アップリンクリソースの割振りを送信することと、アップリンクリソースの再割振りを決定することと、決定したことに基づいて、アップリンクリソースに対応するアップリンク取消し指示を送信することとを行うための、プロセッサによって実行可能な命令を含み得る。
[0038] 本明細書に記載される方法、装置、および非一時的コンピュータ可読媒体のいくつかの例では、アップリンクリソースの割振りは、第1のタイプの通信に関連付けられてよく、アップリンクリソースの再割振りを決定することは、第2のタイプの通信に基づいてよい。いくつかの例では、第1のタイプの通信は第1の遅延閾を有してよく、第2のタイプの通信は、第1の遅延閾とは異なる第2の遅延閾を有してよい。いくつかの例では、第2のタイプの通信は、第1のタイプの通信よりも高い優先順位を有し得る。
[0039] 本明細書に記載される方法、装置、および非一時的コンピュータ可読媒体のいくつかの例は、時間ドメインおよび周波数ドメイン中の通信リソースのセットに関連付けられたビットマップを生成するための動作、特徴、手段、または命令をさらに含むことができ、ビットマップの各ビットは、通信リソースのそれぞれのサブセットに対応し、各ビットは、通信リソースのそれぞれのサブセットに取消しが適用されるかどうかを示し、アップリンク取消し指示を送信することは、ビットマップを送信することを含み得る。
[0040] 本明細書に記載される方法、装置、および非一時的コンピュータ可読媒体のいくつかの例では、ビットマップは、構成されたアップリンク帯域幅部分に対応する。
[0041] 本明細書に記載される方法、装置、および非一時的コンピュータ可読媒体のいくつかの例では、アップリンク取消し指示を送信することは、ビットマップに関連付けられた繰返しインジケータを送信するための動作、特徴、手段、または命令を含み得る。
[0042] 本明細書に記載される方法、装置、および非一時的コンピュータ可読媒体のいくつかの例では、ビットマップの各ビットに対応する通信リソースのそれぞれのサブセットは、アップリンク/ダウンリンクTDD構成のアップリンクリソースに対応する。
[0043] 本明細書に記載される方法、装置、および非一時的コンピュータ可読媒体のいくつかの例は、時間ドメインおよび周波数ドメイン中での通信リソースのパターンに関連付けられたアップリンク取消し指示を送信するのに先立って、取消し構成を送信するための動作、特徴、手段、または命令をさらに含むことができ、アップリンク取消し指示は、取消しのための通信リソースのパターンを適用するための時間を指示し得る。
[0044] 本明細書に記載される方法、装置、および非一時的コンピュータ可読媒体のいくつかの例では、取消し構成を送信することは、RRC構成を送信するための動作、特徴、手段、または命令を含み得る。
[0045] 本明細書に記載される方法、装置、および非一時的コンピュータ可読媒体のいくつかの例では、リソースの再割振りを決定することは、アップリンク取消し指示を送信する時間、および取消しのための構成された時間オフセットに基づいて、取消しを適用するための時間を決定するための動作、特徴、手段、または命令を含み得る。
[0046] 本明細書に記載される方法、装置、および非一時的コンピュータ可読媒体のいくつかの例では、取消しのための構成された時間オフセットは、UE能力に基づき得る。
[0047] 本明細書に記載される方法、装置、および非一時的コンピュータ可読媒体のいくつかの例では、取消しを適用するための時間を決定することは、アップリンク/ダウンリンク時分割複信(TDD)構成に基づき得る。
[0048] 本明細書に記載される方法、装置、および非一時的コンピュータ可読媒体のいくつかの例は、UEへ、アップリンク取消し指示に関連付けられた通信リソースを含むアップリンク許可を送信するための動作、特徴、手段、または命令をさらに含むことができ、アップリンク許可は、アップリンク取消し指示の少なくとも一部分を無視するよう、UEに指示する。
[0049] 本明細書に記載される方法、装置、および非一時的コンピュータ可読媒体のいくつかの例では、アップリンク許可は、物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)中で送信され得る。
[0050] 本明細書に記載される方法、装置、および非一時的コンピュータ可読媒体のいくつかの例では、アップリンク許可は第2のタイプの通信に関連付けられてよく、アップリンク取消し指示の少なくとも一部分を無視するための、UEへの指示は、アップリンク許可が第2のタイプの通信に関連付けられていることに基づき得る。
[0051] 本明細書に記載される方法、装置、および非一時的コンピュータ可読媒体のいくつかの例では、アップリンク許可は物理チャネルのタイプに関連付けられてよく、アップリンク取消し指示の少なくとも一部分を無視するための、UEへの指示は物理チャネルのタイプに基づいてよい。
[0052] 本明細書に記載される方法、装置、および非一時的コンピュータ可読媒体のいくつかの例では、アップリンクリソースの再割振りを決定することは、物理ランダムアクセスチャネル(PRACH:physical random access channel)に割り振られたアップリンクリソースに関連付けられた送信のためのトリガ条件に少なくとも部分的に基づいて、PRACHに割り振られたアップリンクリソースの再割振りを決定するための動作、特徴、手段、または命令を含み得る。
[0053] 本明細書に記載される方法、装置、および非一時的コンピュータ可読媒体のいくつかの例では、アップリンク取消し指示はアップリンク物理チャネルのタイプに固有であり得る。
[0054] 本明細書に記載される方法、装置、および非一時的コンピュータ可読媒体のいくつかの例では、アップリンク取消し指示は、アップリンクリソース割振りのタイプに固有であり得る。
[0055] 本明細書に記載される方法、装置、および非一時的コンピュータ可読媒体のいくつかの例では、アップリンク取消し指示を送信することは、グループ共通物理ダウンリンク制御チャネル(GC-PDCCH)を送信するための動作、特徴、手段、または命令を含み得る。
[0056] 本明細書に記載される方法、装置、および非一時的コンピュータ可読媒体のいくつかの例は、アップリンクリソースの再割振りに基づいて、1つまたは複数のユーザ機器(UE)から通信を受信することと、アップリンク取消し指示を送信することとのための動作、特徴、手段、または命令をさらに含み得る。
[0057] 本明細書に記載される方法、装置、および非一時的コンピュータ可読媒体のいくつかの例では、第1のタイプの通信は拡張モバイルブロードバンド(eMBB)通信を含み、第2のタイプの通信は超高信頼低遅延通信(URLLC)を含む。
[0070] いくつかの通信システムが、異なるトラフィックタイプ(traffic type)(たとえば、トラフィックカテゴリ)をサポートする場合があり、これらは、異なる信頼性閾、異なる遅延閾、異なるサービス、またはそれらの様々な組合せを有する通信トラフィックを含むか、または指し得る。たとえば、ワイヤレス通信システムが、超高信頼低遅延通信(URLLC)トラフィックタイプなど、比較的高い信頼性目標または閾および比較的低い遅延目標または閾に関連付けられた第1のトラフィックタイプ(たとえば、通信タイプ)をサポートする場合がある。ワイヤレス通信システムは、拡張モバイルブロードバンド(eMBB)トラフィックタイプなど、比較的低い信頼性目標または閾および比較的長いまたは緩和された遅延閾に関連付けられた第2のトラフィックタイプもサポートする場合がある。場合によっては、様々なシステム動作(たとえば、ワイヤレス通信リソースの効率的使用、ワイヤレス通信リソースの適切な割振りまたは平衡化、異なる優先順位付けまたは遅延閾によるトラフィックの適切なサポート)をサポートするために、ワイヤレス通信システムは、異なるトラフィックタイプ、カテゴリ、または他の優先順位付けによる、URLLC通信とeMBB通信、または他の通信の間でのリソースの動的割振りなど、トラフィックタイプの間での動的リソース共有(dynamic resource sharing)をサポートすればよい。
[0071] 記載される技法は、基地局または基地局と通信している他のコントローラもしくはリソース割振り機関などのネットワークエンティティによる、あらかじめ割り振られたアップリンクリソースの取消しまたは先取り(preemption)による動的リソース割当て(dynamic resource allocation)の様々な例を含む。たとえば、基地局、または他のネットワークエンティティが、アップリンクリソースをUE、またはUEのグループに割り振ればよく(たとえば、初期アップリンクリソース割振り)、基地局は続いて、あらかじめ割り振られたアップリンクリソース(たとえば、特定のUEに割り振られた)の少なくとも一部分に対応し得る取消しまたは先取り指示(preemption indication)(たとえば、アップリンク割振り取消し指示(uplink allocation cancellation indication))を発行すればよい。UEは、このような取消し指示を検出し、それらにあらかじめ割り振られたアップリンクリソースを使って、アップリンク送信を進めるかどうかを決定すればよい。
[0072] いくつかの例では、取消し指示が、あらかじめ割り振られたアップリンクリソースの少なくとも一部分をアップリンク送信のためにUEが使うのを防止するのに使われ、これは、ある遅延閾に関連付けられた通信から、別の遅延閾に関連付けられた通信への、アップリンクリソースの動的割振り、または通信優先順位付けに基づく何らかの他の再割振りをサポートし得る。たとえば、元来はeMBB通信に割り振られたリソースが、URLLC通信に割当てし直される場合がある(たとえば、より性能重視の通信への再割振り)に割当てし直される場合がある。いくつかの例では、取消し指示が、アップリンクリソースを特定のUEに、または特定のUEによって送信されるべきタイプのトラフィックに割当てし直すために、他のUEからのアップリンク送信を停止することを意図されるとき、特定のUEが、取消し指示を無視する場合がある。したがって、これらの、および他の例によると、様々なタイプのアップリンクリソース割振りは、取り消され、先取りされ、または割当てし直されてよく、そうすることによって、異なる優先度に従って、通信の実施およびリソース使用をより効果的に平衡させる、ワイヤレス通信システムにおけるアップリンクリソースの動的再分配(dynamic redistribution)をサポートする。
[0073] 本開示の態様について、初めにワイヤレス通信システムのコンテキストにおいて説明する。本開示の態様は、アップリンク送信取消しのための記載される技法をサポートし得る、シグナリング、動作、およびリソースマッピングの例によってさらに示され、それらを参照して記載される。本開示の態様は、さらに、アップリンク送信取消しに関する装置図、システム図、およびフローチャートによって示され、それらを参照しながら説明される。
[0074] 図1は、本開示の態様による、アップリンク送信取消しをサポートするワイヤレス通信システム100の例を示す。ワイヤレス通信システム100は、基地局105と、UE115と、コアネットワーク130とを含む。いくつかの例では、ワイヤレス通信システム100は、ロングタームエボリューション(LTE)ネットワーク、LTEアドバンスト(LTE-A)ネットワーク、LTE-A Proネットワーク、または新無線(NR)ネットワークであり得る。場合によっては、ワイヤレス通信システム100は、拡張ブロードバンド通信、超高信頼(たとえば、ミッションクリティカル)通信、低遅延通信、または低コストおよび低複雑度デバイスを用いた通信をサポートし得る。
[0075] 基地局105は、1つまたは複数の基地局アンテナを介してUE115とワイヤレスに通信し得る。本明細書に記載された基地局105は、基地トランシーバ局、無線基地局、アクセスポイント、無線トランシーバ、ノードB、eノードB(eNB)、次世代ノードBもしくはギガノードB(それらのどちらもgNBと呼ばれる場合がある)、ホームノードB、ホームeノードB、または何らかの他の適切な用語を含んでよいか、または当業者によってそのように呼ばれる場合がある。ワイヤレス通信システム100は、異なるタイプの基地局105(たとえば、マクロ基地局またはスモールセル基地局)を含み得る。本明細書で説明されるUE115は、マクロeNB、スモールセルeNB、gNB、リレー基地局などを含む、様々なタイプの基地局105およびネットワーク機器と通信することが可能であり得る。
[0076] 各基地局105は、様々なUE115との通信がサポートされる特定の地理的カバレージエリア110に関連付けられ得る。各基地局105は、通信リンク125を介してそれぞれの地理的カバレージエリア110に通信カバレージを提供することができ、基地局105とUE115との間の通信リンク125は、1つまたは複数のキャリアを使用し得る。ワイヤレス通信システム100に示されている通信リンク125は、UE115から基地局105へのアップリンク送信、または基地局105からUE115へのダウンリンク送信を含み得る。ダウンリンク送信は順方向リンク送信と呼ばれることもあり、アップリンク送信は逆方向リンク送信と呼ばれることもある。
[0077] 基地局105のための地理的カバレージエリア110は、地理的カバレージエリア110の一部分を構成するセクタに分割されてよく、各セクタはセルに関連付けられ得る。たとえば、各基地局105は、マクロセル、スモールセル、ホットスポット、もしくは他のタイプのセル、またはそれらの様々な組合せに通信カバレージを提供することができる。いくつかの例では、基地局105は、移動可能であり、したがって、移動する地理的カバレージエリア110に通信カバレージを与え得る。いくつかの例では、異なる技術に関連する異なる地理的カバレージエリア110は、重複することがあり、異なる技術に関連する重複する地理的カバレージエリア110は、同じ基地局105によってまたは異なる基地局105によってサポートされ得る。ワイヤレス通信システム100は、たとえば、異なるタイプの基地局105が様々な地理的カバレージエリア110にカバレージを与える異種LTE/LTE-A/LTE-A ProまたはNRネットワークを含み得る。
[0078] 「セル(cell)」という用語は、(たとえば、キャリアを介した)基地局105との通信のために使われる論理的通信エンティティを指し、同じまたは異なるキャリアを介して動作する近隣セルを区別するための識別子(たとえば、物理セル識別子(PCID)、仮想セル識別子(VCID))に関連付けられ得る。いくつかの例では、キャリアは複数のセルをサポートすることができ、様々なタイプのデバイスにアクセスを提供することができる様々なプロトコルタイプ(たとえば、マシンタイプ通信(MTC)、狭帯域モノのインターネット(NB-IoT)、拡張モバイルブロードバンド(eMBB)など)に従って、様々なセルが構成されてよい。場合によっては、「セル」という用語は、論理エンティティが動作する地理的カバレージエリア110の一部分(たとえば、セクタ)を指し得る。
[0079] UE115は、ワイヤレス通信システム100全体にわたって分散されてよく、各UE115は固定型または移動型であってよい。UE115は、モバイルデバイス、ワイヤレスデバイス、リモートデバイス、ハンドヘルドデバイス、もしくは加入者デバイス、または何らかの他の好適な用語で呼ばれることもあり、ここで、「デバイス(device)」は、ユニット、局、端末、またはクライアントと呼ばれることもある。UE115は、セルラーフォン、スマートフォン、携帯情報端末(PDA)、マルチメディア/エンターテインメントデバイス(たとえば、ラジオ、MP3プレーヤ、ビデオデバイス、など)、カメラ、ゲーム機、ナビゲーション/測位デバイス(たとえば、GPS(全地球測位システム)にたとえば基づくGNSS(全地球航法衛星システム)デバイス、Beidou、GLONASS、もしくはGalileo、地上ベースのデバイスなど)、タブレットコンピュータ、ラップトップコンピュータ、ネットブック、スマートブック、パーソナルコンピュータ、スマートデバイス、装着可能デバイス(たとえば、スマートウォッチ、スマート衣料品、スマートグラス、仮想現実ゴーグル、スマートリストバンド、スマートジュエリー(たとえば、スマートリング、スマートブレスレット))、ドローン、ロボット/ロボットデバイス、車両、車両用デバイス、メーター(たとえば、パーキングメーター、電気メーター、ガスメーター、水道メーター)、モニタ、ガスポンプ、家電(たとえば、台所用器具、洗濯機、乾燥機)、ロケーションタグ、医療/ヘルスケアデバイス、インプラント、センサー/アクチュエータ、ディスプレイなどのデバイス、またはワイヤレスもしくはワイヤード媒体を介して通信するように構成された、どの他の適したデバイスであってもよい。いくつかの例では、UE115はまた、家電、ドローン、ロボット、車両、メーターなど、様々な物品中で実装され得る、ワイヤレスローカルループ(WLL)局、モノのインターネット(IoT)デバイス、あらゆるモノのインターネット(IoE)デバイス、またはMTCデバイスなどを指し得る。
[0080] MTCデバイスまたはIoTデバイスなど、いくつかのUE115は、低コストまたは低複雑度のデバイスである場合があり、機械間の自動化された通信(たとえば、マシンツーマシン(M2M)通信を介した)を提供し得る。M2M通信またはMTCは、デバイスが人間の介入なしに、互いにまたは基地局105と通信することを可能にするデータ通信技術を指す場合がある。いくつかの例では、M2M通信またはMTCは、情報を測定またはキャプチャするためにセンサーまたはメーターを組み込み、情報を利用することができる中央サーバもしくはアプリケーションプログラムにその情報を中継するか、またはプログラムもしくはアプリケーションと対話している人間に情報を提示するデバイスからの通信を含み得る。いくつかのUE115は、情報を収集するか、またはマシンの自動化された挙動を可能にするように設計され得る。MTCデバイスのための適用の例は、スマートメータリング、インベントリ監視、水位監視、機器監視、ヘルスケア監視、野生生物監視、天候および地質学的事象監視、フリート管理およびトラッキング、リモートセキュリティ検知、物理的アクセス制御、ならびにトランザクションベースのビジネス課金を含む。ある態様では、本明細書で開示される技法は、MTCまたはIoT UEに適用可能であり得る。MTCまたはIoT UEは、MTC/拡張MTC(CAT-M、Cat M1とも呼ばれるeMTC)UE、NB-IoT(CAT NB1とも呼ばれる)UE、ならびに他のタイプのUEを含み得る。eMTCおよびNB-IoTは、これらの技術から進化し得るか、またはそれらに基づき得る将来の技術を指し得る。たとえば、eMTCは、FeMTC(さらなるeMTC)、eFeMTC(さらなる拡張型eMTC)、mMTC(大量MTC)などを含んでよく、NB-IoTは、eNB-IoT(拡張NB-IoT)、FeNB-IoT(さらなる拡張NB-IoT)などを含んでよい。
[0081] いくつかのUE115は、半二重通信(たとえば、送信と受信とを同時にではなく送信または受信を介した一方向通信をサポートするモード)などの電力消費量を低減する動作モードを利用するように構成され得る。いくつかの例では、半二重通信は、低減されたピークレートで実施され得る。UE115のための他の電力節約技法は、アクティブ通信に関与していないときに省電力「ディープスリープ」モードに入ること、または(たとえば、狭帯域通信に従って)制限された帯域幅上で動作することを含む。場合によっては、UE115は、重要な機能(たとえば、ミッションクリティカル機能)をサポートするように設計されてよく、ワイヤレス通信システム100は、これらの機能のための超高信頼通信を提供するように構成されてよい。
[0082] 場合によっては、UE115は、(たとえば、ピアツーピア(P2P)またはデバイスツーデバイス(D2D)のプロトコルを使用して)他のUE115と直接通信することも可能であり得る。D2D通信を使用するUE115のグループのうちの1つまたは複数は、基地局105の地理的カバレージエリア110内にあってよい。そのようなグループ内の他のUE115は、基地局105の地理的カバレージエリア110の外にあるか、またはそうでなければ基地局105からの送信を受信することができない場合がある。場合によっては、D2D通信を介して通信するUE115のグループは、各UE115がグループ内のあらゆる他のUE115に送信する1対多(1:M)システムを使用することができる。場合によっては、基地局105は、D2D通信のためのリソースのスケジューリングを容易にする。他の場合には、D2D通信は、基地局105の関与なしに、UE115同士の間で実践される。
[0083] 基地局105は、コアネットワーク130と、および互いと通信し得る。たとえば、基地局105は、バックホールリンク132を通して(たとえば、S1、N2、N3、または他のインターフェースを介して)コアネットワーク130とインターフェースし得る。基地局105は、直接(たとえば、基地局105間で直接)または間接的に(たとえば、コアネットワーク130を介して)のいずれかでバックホールリンク134上で(たとえば、X2、Xn、または他のインターフェースを介して)互いと通信し得る。
[0084] コアネットワーク130は、ユーザ認証と、アクセス認可と、トラッキングと、インターネットプロトコル(IP)接続性と、他のアクセス、ルーティング、またはモビリティ機能とを提供し得る。コアネットワーク130は、少なくとも1つのモビリティ管理エンティティ(MME)と、少なくとも1つのサービングゲートウェイ(S-GW)と、少なくとも1つのパケットデータネットワーク(PDN)ゲートウェイ(P-GW)とを含み得る、発展型パケットコア(EPC)であり得る。MMEは、EPCに関連付けられた基地局105によってサービスされるUE115のためのモビリティ、認証、およびベアラ管理などの非アクセス層(たとえば、制御プレーン)機能を管理し得る。ユーザIPパケットは、それ自体がP-GWに接続され得るS-GWを通して転送され得る。P-GWは、IPアドレス割振りならびに他の機能を提供することができる。P-GWは、ネットワーク事業者のIPサービスに接続されてよい。事業者のIPサービスには、インターネット、イントラネット、IPマルチメディアサブシステム(IMS)、またはパケット交換(PS)ストリーミングサービスへのアクセスが含まれてよい。
[0085] 基地局105などのネットワークデバイスのうちの少なくともいくつかは、アクセスノードコントローラ(ANC)の例であり得る、アクセスネットワークエンティティなどの下位構成要素を含んでよい。各アクセスネットワークエンティティは、無線ヘッド、スマート無線ヘッド、または送信/受信ポイント(TRP)と呼ばれる場合がある、いくつかの他のアクセスネットワーク送信エンティティを介して、UE115と通信することができる。いくつかの構成では、各アクセスネットワークエンティティまたは基地局105の様々な機能は、様々なネットワークデバイス(たとえば、無線ヘッドおよびアクセスネットワークコントローラ)にわたって分散されるか、または単一のネットワークデバイス(たとえば、基地局105)に統合されてよい。
[0086] ワイヤレス通信システム100は、通常、300メガヘルツ(MHz)~300ギガヘルツ(GHz)の範囲の1つまたは複数の周波数帯域を使って動作し得る。概して、300MHzから3GHzまでの領域は、波長が約1デシメートルから1メートルまでの長さの範囲なので、極超短波(UHF:ultra-high frequency)領域またはデシメートル帯域として知られている。UHF波は、建物および環境特徴によってブロックまたはリダイレクトされる場合がある。しかしながら、波は、マクロセルが屋内に位置するUE115にサービスを提供するために、十分に構造を透過することができる。UHF波の送信は、300MHz未満のスペクトルの短波(HF:high frequency)部分または超短波(VHF:very high frequency)部分のより小さい周波数およびより長い波を使用する送信と比較して、より小さいアンテナおよびより短い距離(たとえば、100km未満)に関連付けられてよい。
[0087] ワイヤレス通信システム100はまた、センチメートル帯域とも知られている、3GHzから30GHzまでの周波数帯域を使うセンチメートル波(SHF:super high frequency)領域の中で動作し得る。SHF領域は、他のユーザからの干渉を許容することが可能であり得るデバイスによって日和見的に使われ得る、5GHz産業科学医療用(ISM)帯域などの帯域を含む。
[0088] ワイヤレス通信システム100は、ミリメートル帯域としても知られている、(たとえば、30GHzから300GHzの)スペクトルのミリ波(EHF:extremely high frequency)領域内で動作することもできる。いくつかの例では、ワイヤレス通信システム100は、UE115と基地局105との間のミリメートル波(mmW)通信をサポートし得、それぞれのデバイスのEHFアンテナは、UHFアンテナよりもさらに小さく、さらに狭い間隔にあり得る。場合によっては、これは、UE115内でのアンテナアレイの使用を容易にし得る。しかしながら、EHF送信の伝搬は、SHFまたはUHF送信よりも一層大きい大気減衰を受け、距離が短くなり得る。本明細書で開示される技法は、1つまたは複数の異なる周波数領域を使用する送信にわたって利用されてよく、これらの周波数領域にわたる帯域の指定された使用は、国または規制団体によって異なり得る。
[0089] 場合によっては、ワイヤレス通信システム100は、認可無線周波数スペクトル帯域と無認可無線周波数スペクトル帯域の両方を使用し得る。たとえば、ワイヤレス通信システム100は、5GHzのISM帯域などの無認可帯域において、認可支援アクセス(LAA)、LTE無認可(LTE U)無線アクセス技術またはNR技術を利用し得る。無認可無線周波数スペクトル帯域中で動作するとき、基地局105およびUE115などのワイヤレスデバイスは、データを送信する前に周波数チャネルがクリアであることを保証するために、リッスンビフォアトーク(LBT)プロシージャを利用し得る。場合によっては、無認可帯域中の動作は、認可帯域(たとえば、LAA)中で動作するコンポーネントキャリアとともに、キャリアアグリゲーション構成に基づき得る。無認可スペクトル中の動作は、ダウンリンク送信、アップリンク送信、ピアツーピア送信、またはこれらの組合せを含み得る。無認可スペクトル中の複信は、周波数分割複信(FDD)、時分割複信(TDD)、またはその両方の組合せに基づき得る。
[0090] いくつかの例では、基地局105またはUE115は複数のアンテナを装備してよく、アンテナは、送信ダイバーシティ、受信ダイバーシティ、多入力多出力(MIMO)通信、またはビームフォーミングなどの技法を利用するのに使われ得る。たとえば、ワイヤレス通信システム100は、送信デバイス(たとえば、基地局105)と受信デバイス(たとえば、UE115)との間で送信方式を使ってよく、ここで、送信デバイスは、複数のアンテナを装備し、受信デバイスは、1つまたは複数のアンテナを装備する。MIMO通信は、異なる空間レイヤを介して複数の信号を送信または受信することによってスペクトル効率を高めるためにマルチパス信号伝搬を利用することがあり、これは空間多重化と呼ばれることがある。複数の信号は、たとえば、異なるアンテナまたはアンテナの異なる組合せを介して送信デバイスによって送信され得る。同様に、複数の信号は、異なるアンテナまたはアンテナの異なる組合せを介して受信デバイスによって受信され得る。複数の信号の各々は、別々の空間ストリームと呼ばれることがあり、同じデータストリーム(たとえば、同じコードワード)または異なるデータストリームに関連するビットを搬送し得る。異なる空間レイヤは、チャネル測定および報告に使われる異なるアンテナポートに関連付けられてよい。MIMO技法は、複数の空間レイヤが同じ受信デバイスに送信されるシングルユーザMIMO(SU-MIMO)と、複数の空間レイヤが複数のデバイスに送信されるマルチユーザMIMO(MU-MIMO)とを含む。
[0091] 空間フィルタリング、指向性送信、または指向性受信と呼ばれる場合もあるビームフォーミングは、送信デバイスと受信デバイスとの間の空間経路に沿ってアンテナビーム(たとえば、送信ビームまたは受信ビーム)を成形または操縦するために、送信デバイスまたは受信デバイス(たとえば、基地局105またはUE115)において使われ得る信号処理技法である。ビームフォーミングは、アンテナアレイに対して特定の向きに伝搬する信号が強め合う干渉を受ける一方で他の信号が弱め合う干渉を受けるようにアンテナアレイのアンテナ要素を介して通信される信号を組み合わせることによって達成され得る。アンテナ要素を介して通信される信号の調整は、送信デバイスまたは受信デバイスが、デバイスに関連付けられたアンテナ要素の各々を介して搬送される信号に特定の振幅と位相オフセットとを適用することを含み得る。アンテナ要素の各々に関連付けられた調整は、(たとえば、送信デバイスもしくは受信デバイスのアンテナアレイに対して、または何らかの他の向きに対して)特定の向きに関連付けられたビームフォーミング重みセットによって定義され得る。
[0092] 一例では、基地局105は、UE115との指向性通信のためのビームフォーミング動作を行うために、複数のアンテナまたはアンテナアレイを使い得る。たとえば、いくつかの信号(たとえば同期信号、基準信号、ビーム選択信号、または他の制御信号)は、基地局105によって複数回、異なる方向に送信される場合があり、このことは、信号が、異なる送信方向に関連付けられた、異なるビームフォーミング重みセットに従って送信されることを含み得る。様々なビーム方向における送信は、基地局105による後続の送信および/または受信のためのビーム方向を(たとえば、基地局105、またはUE115などの受信デバイスによって)識別するために使われ得る。
[0093] 特定の受信デバイスに関連付けられたデータ信号などのいくつかの信号は、単一のビーム方向(たとえば、UE115などの受信デバイスに関連付けられた方向)に基地局105によって送信されてよい。いくつかの例では、単一のビーム方向に沿った送信に関連付けられたビーム方向は、様々なビーム方向に送信された信号に少なくとも部分的に基づいて決定され得る。たとえば、UE115は、基地局105によって異なる方向に送信された信号のうちの1つまたは複数を受信することができ、UE115は、それが最高の信号品質で受信した信号の指示、または別様に許容可能な信号品質を基地局105に報告することができる。これらの技法は、基地局105によって1つまたは複数の方向に送信される信号を参照して記載されるが、UE115は、(たとえば、UE115による後続送信もしくは受信のためのビーム方向を識別するために)信号を異なる方向に複数回送信するか、または(たとえば、データを受信デバイスへ送信するために)信号を単一の方向に送信するための同様の技法を利用してよい。
[0094] 受信デバイス(たとえば、mmW受信デバイスの例であり得るUE115)は、同期信号、基準信号、ビーム選択信号、または他の制御信号などの様々な信号を基地局105から受信するときに、複数の受信ビームを試みることができる。たとえば、受信デバイスは、様々なアンテナサブアレイを介して受信することによって、様々なアンテナサブアレイに従って受信信号を処理することによって、アンテナアレイの複数のアンテナ要素において受信された信号に適用された様々な受信ビームフォーミング重みセットに従って受信することによって、またはアンテナアレイの複数のアンテナ要素において受信された信号に適用された様々な受信ビームフォーミング重みセットに従って受信信号を処理することによって、複数の受信方向を試みてよく、それらのいずれも、様々な受信ビームまたは受信方向に従って「リッスンすること」と呼ばれることがある。いくつかの例では、受信デバイスは、(たとえば、データ信号を受信するとき)単一のビーム方向に沿って受信するために単一の受信ビームを使うことができる。単一の受信ビームは、異なる受信ビーム方向に従ってリッスンすることに少なくとも部分的に基づいて決定されたビーム方向(たとえば、複数のビーム方向に従ってリッスンすることに少なくとも部分的に基づいて、最高信号強度、最高信号対雑音比、またはさもなければ許容できる信号品質を有すると決定されたビーム方向)において整合され得る。
[0095] 場合によっては、基地局105またはUE115のアンテナは、MIMO動作、または送信ビームフォーミングもしくは受信ビームフォーミングをサポートすることができる、1つまたは複数のアンテナアレイ内に配置されてよい。たとえば、1つまたは複数の基地局アンテナまたはアンテナアレイは、アンテナ塔など、アンテナアセンブリにおいてコロケートされ得る。場合によっては、基地局105に関連するアンテナまたはアンテナアレイは、多様な地理的ロケーションに位置し得る。基地局105は、基地局105がUE115との通信のビームフォーミングをサポートするのに使い得るアンテナポートのいくつかの行および列を有するアンテナアレイを有し得る。同様に、UE115は、様々なMIMOまたはビームフォーミング動作をサポートし得る1つまたは複数のアンテナアレイを有し得る。
[0096] 場合によっては、ワイヤレス通信システム100は、階層化プロトコルスタックに従って動作するパケットベースのネットワークであってよい。ユーザプレーンでは、ベアラまたはパケットデータコンバージェンスプロトコル(PDCP)レイヤにおける通信はIPベースであり得る。無線リンク制御(RLC)レイヤが、論理チャネルを介して通信するためにパケットセグメンテーションおよびリアセンブリを実施し得る。媒体アクセス制御(MAC)レイヤは、優先順位処理と、トランスポートチャネルへの論理チャネルの多重化とを実施し得る。MACレイヤはまた、リンク効率を改善するために、MACレイヤにおいて再送信を行うためにハイブリッド自動再送要求(HARQ)を使い得る。制御プレーンでは、無線リソース制御(RRC)プロトコルレイヤが、ユーザプレーンデータのための無線ベアラをサポートする、UE115と基地局105またはコアネットワーク130との間のRRC接続の確立と構成と維持とを行い得る。物理レイヤでは、トランスポートチャネルが物理チャネルにマップされ得る。
[0097] 場合によっては、UE115および基地局105は、データの受信が成功する可能性を高めるために、データの再送信をサポートすることができる。HARQフィードバックは、データが通信リンク125を介して正しく受信される可能性を増加させる1つの技法である。HARQは、(たとえば、巡回冗長検査(CRC)を使う)誤り検出、前方誤り訂正(FEC)、および再送信(たとえば、自動再送要求(ARQ))の組合せを含んでよい。HARQは、劣悪な無線条件(たとえば、信号対雑音条件)においてMACレイヤにおけるスループットを改善し得る。場合によっては、ワイヤレスデバイスは、デバイスがスロット中の前のシンボル中で受信されたデータ用の特定のスロット中でHARQフィードバックを実現し得る、同一スロットHARQフィードバックをサポートし得る。他の場合には、デバイスは、後続のスロット中で、または何らかの他の時間間隔に従ってHARQフィードバックを提供し得る。
[0098] LTEまたはNRにおける時間間隔は、たとえば、Ts=1/30,720,000秒というサンプリング周期を指し得る基本時間単位の倍数で表され得る。通信リソースの時間間隔は、10ミリ秒(ms)の持続時間を各々が有する無線フレームに従って編成されてよく、フレーム期間は、Tf=307,200Tsと表され得る。無線フレームは、0~1023に及ぶシステムフレーム番号(SFN)によって識別され得る。各フレームは、0~9に番号付けされた10個のサブフレームを含むことができ、各サブフレームは、1msの持続時間を有し得る。サブフレームはさらに、各々が0.5msの持続時間を有する2つのスロットに分割されてよく、各スロットは、(たとえば、各シンボル期間の先頭に追加されるサイクリックプレフィックスの長さに依存する)6個または7個の変調シンボル期間を含んでよい。サイクリックプレフィックスを除いて、各シンボル期間は2048個のサンプリング期間を含み得る。場合によっては、サブフレームは、ワイヤレス通信システム100の最も小さいスケジューリング単位であってよく、送信時間間隔(TTI)と呼ばれ得る。他の場合には、ワイヤレス通信システム100の最も小さいスケジューリング単位は、サブフレームよりも短くてよく、または(たとえば、短縮TTI(sTTI)のバースト中で、もしくは選択されたコンポーネントキャリア中でsTTIを使って)動的に選択されてよい。
[0099] いくつかのワイヤレス通信システムでは、スロットは、1つまたは複数のシンボルを含む複数のミニスロットにさらに分割されてよい。いくつかの事例では、ミニスロットのシンボルまたはミニスロットがスケジューリングの最小単位であり得る。たとえば、各シンボルは、サブキャリア間隔または動作周波数帯域に応じて持続時間において変化し得る。さらに、いくつかのワイヤレス通信システムは、複数のスロットまたはミニスロットが一緒にアグリゲートされ、UE115と基地局105との間の通信のために使用される、スロットアグリゲーションを実装し得る。
[0100] 「キャリア(carrier)」という用語は、通信リンク125を介した通信をサポートするための定義された物理レイヤ構造を有する無線周波数スペクトルリソースのセットを指す。たとえば、通信リンク125のキャリアは、所与の無線アクセス技術のための物理レイヤチャネルに従って動作する無線周波数スペクトル帯域の一部分を含み得る。各物理レイヤチャネルは、ユーザデータ、制御情報、または他のシグナリングを搬送し得る。キャリアは、あらかじめ定義された周波数チャネル(たとえば、発展型ユニバーサル移動通信システム地上無線アクセスネットワーク(E-UTRA)絶対無線周波数チャネル番号(EARFCN))に関連してよく、UE115による発見のためにチャネルラスタに従って配置され得る。キャリアは、(たとえば、FDDモードにおいて)ダウンリンクもしくはアップリンクであってよく、または(たとえば、TDDモードにおいて)ダウンリンク通信とアップリンク通信とを搬送するように構成されてよい。いくつかの例では、キャリア上で送信される信号波形は、(たとえば、直交周波数分割多重化(OFDM)または離散フーリエ変換拡張OFDM(DFT-S-OFDM)などのマルチキャリア変調(MCM)技法を使用して)複数のサブキャリアから構成され得る。
[0101] キャリアの編成構造は、異なる無線アクセス技術(たとえば、LTE、LTE-A、LTE-A Pro、NR)では異なり得る。たとえば、キャリアを介した通信は、TTIまたはスロットに従って編成され得、それらの各々は、ユーザデータならびにユーザデータを復号するのをサポートするための制御情報またはシグナリングを含み得る。キャリアはまた、キャリアのための動作を協調させる専用の取得シグナリング(たとえば、同期信号またはシステム情報など)と制御シグナリングとを含み得る。いくつかの例では(たとえば、キャリアアグリゲーション構成では)、キャリアはまた、他のキャリアのための動作を協調させる取得シグナリングまたは制御シグナリングを有し得る。
[0102] 物理チャネルは、様々な技法に従ってキャリア上で多重化され得る。物理制御チャネルと物理データチャネルとは、たとえば、時分割多重化(TDM)技法、周波数分割多重化(FDM)技法、またはハイブリッドTDM-FDM技法を使用して、ダウンリンクキャリア上で多重化され得る。いくつかの例では、物理制御チャネル中で送信される制御情報は、カスケード方式で異なる制御領域間で(たとえば、共通制御領域または共通探索空間と、1つまたは複数のUE固有制御領域またはUE固有探索空間との間で)分散され得る。
[0103] キャリアは、無線周波数スペクトルの特定の帯域幅と関連付けられてよく、いくつかの例では、キャリア帯域幅は、キャリアまたはワイヤレス通信システム100の「システム帯域幅(system bandwidth)」と呼ばれる場合がある。たとえば、キャリア帯域幅は、特定の無線アクセス技術のキャリア用のいくつかの所定の帯域幅(たとえば、1.4、3、5、10、15、20、40、または80MHz)のうちの1つであってよい。いくつかの例では、各サービスされるUE115は、キャリア帯域幅の部分またはすべてを介して動作するために構成され得る。他の例では、いくつかのUE115は、キャリア内のあらかじめ定義された部分または範囲(たとえば、サブキャリアまたはRBのセット)に関連付けられる狭帯域プロトコルタイプを使う動作(たとえば、狭帯域プロトコルタイプの「帯域内(in-band)」展開)のために構成され得る。
[0104] MCM技法を利用するシステムでは、リソース要素は1つのシンボル期間(たとえば、1つの変調シンボルの持続時間)および1つのサブキャリアからなってよく、シンボル期間およびサブキャリア間隔は逆関係にある。各リソース要素によって搬送されるビット数は、変調方式(たとえば、変調方式の次数)に依存し得る。したがって、UE115が受信するリソース要素が多いほど、また変調方式の次数が高いほど、UE115のデータレートは高くなり得る。MIMOシステムでは、ワイヤレス通信リソースは、無線周波数スペクトルリソース、時間リソース、および空間リソース(たとえば、空間レイヤ)の組合せを指すことがあり、複数の空間レイヤの使用は、UE115との通信のためのデータレートをさらに増加させ得る。
[0105] ワイヤレス通信システム100のデバイス(たとえば、基地局105またはUE115)は、特定のキャリア帯域幅を介した通信をサポートするハードウェア構成を有し得るか、またはキャリア帯域幅のセットのうちの1つを介した通信をサポートするように構成可能であり得る。いくつかの例では、ワイヤレス通信システム100は、2つ以上の異なるキャリア帯域幅に関連するキャリアを介した同時通信をサポートする基地局105および/またはUE115を含み得る。
[0106] ワイヤレス通信システム100は、複数のセルまたはキャリア上でのUE115との通信、キャリアアグリゲーションまたはマルチキャリア動作と呼ばれることがある特徴をサポートし得る。UE115は、キャリアアグリゲーション構成に従って、複数のダウンリンクコンポーネントキャリアと1つまたは複数のアップリンクコンポーネントキャリアとで構成され得る。キャリアアグリゲーションは、FDDコンポーネントキャリアとTDDコンポーネントキャリアの両方とともに使われてよい。
[0107] 場合によっては、ワイヤレス通信システム100は、拡張コンポーネントキャリア(eCC:enhanced component carrier)を使用し得る。eCCは、より広いキャリアもしくは周波数チャネル帯域幅、より短いシンボル持続時間、より短いTTI持続時間、または修正された制御チャネル構成を含む1つまたは複数の特徴によって特徴付けられ得る。場合によっては、eCCは、(たとえば、複数のサービングセルが準最適または非理想バックホールリンクを有するときに)キャリアアグリゲーション構成またはデュアル接続性構成に関連付けられ得る。eCCはまた、(たとえば、2つ以上の事業者がスペクトルを使用することを認められた場合)無認可スペクトルまたは共有スペクトル中で使うために構成され得る。広いキャリア帯域幅によって特徴付けられるeCCは、キャリア帯域幅全体を監視することが可能でないか、またはさもなければ(たとえば、電力を節約するために)限られたキャリア帯域幅を使うように構成されたUE115によって使用され得る1つまたは複数のセグメントを含み得る。
[0108] 場合によっては、eCCは、他のコンポーネントキャリアとは異なるシンボル持続時間を使用してよく、これは、他のコンポーネントキャリアのシンボル持続時間と比較して低減されたシンボル持続時間の使用を含み得る。より短いシンボル持続時間は、隣接するサブキャリア間の増加した間隔に関連付けられ得る。eCCを使用するUE115または基地局105などのデバイスは、短縮されたシンボル持続時間(たとえば、16.67マイクロ秒)において、広帯域信号を(たとえば、周波数チャネルまたは20、40、60、80MHzなどのキャリア帯域幅に従って)送信し得る。eCC中のTTIは、1つまたは複数のシンボル期間からなり得る。場合によっては、TTI持続時間(すなわち、TTI中のシンボル期間の数)は可変であり得る。
[0109] ワイヤレス通信システム100は、とりわけ、認可スペクトル、共有スペクトル、および無認可スペクトル帯域の任意の組合せを使用し得るNRシステムであってよい。eCCシンボル持続時間およびサブキャリア間隔の柔軟性は、複数のスペクトルにわたってeCCの使用を可能にし得る。いくつかの例では、NR共有スペクトルは、詳細には、リソースの動的な垂直(たとえば、周波数ドメインにわたる)共有と水平(たとえば、時間ドメインにわたる)共有とを通して、スペクトル利用率とスペクトル効率とを増加させ得る。
[0110] ワイヤレス通信システムは、音声、ビデオ、パケットデータ、メッセージング、ブロードキャストなどのような、様々なタイプの通信コンテンツを提供するために広く展開されている。これらのシステムは、利用可能なシステムリソース(たとえば、時間、周波数、および電力)を共有することにより、複数のユーザとの通信をサポートすることが可能な多元接続システムであってよい。ワイヤレスネットワーク、たとえば、Wi-Fi(登録商標)(すなわち、米国電気電子技術者協会(IEEE)802.11)ネットワークなど、ワイヤレスローカルエリアネットワーク(WLAN)は、1つまたは複数のワイヤレスまたはモバイルデバイスと通信し得るアクセスポイント(AP)を含み得る。APは、インターネットなど、ネットワークに結合されてよく、モバイルデバイスがネットワークを介して通信すること(またはアクセスポイントに結合された他のデバイスと通信すること)を可能にし得る。ワイヤレスデバイスはネットワークデバイスと双方向に通信し得る。たとえば、WLANでは、デバイスは、ダウンリンク(たとえば、APからデバイスへの通信リンク)およびアップリンク(たとえば、デバイスからAPへの通信リンク)を介して、関連付けられたAPと通信し得る。Bluetooth(登録商標)接続を含み得るワイヤレスパーソナルエリアネットワーク(PAN)が、2つ以上のペアにされたワイヤレスデバイスの間の短距離ワイヤレス接続を提供し得る。たとえば、セルラーフォンなどのワイヤレスデバイスが、ワイヤレスヘッドセットと、オーディオ信号などの情報を交換するのに、ワイヤレスPAN通信を使用し得る。ワイヤレス通信システム内の構成要素は、(たとえば、動作可能に、通信可能に、機能的に、電子的に、および/または電気的に)互いと結合される。
[0111] ワイヤレス通信システム100は、異なるトラフィックタイプ(たとえば、トラフィックカテゴリ、トラフィック優先度、サービス優先度)をサポートするように構成されてよく、これらは、異なる信頼性閾、異なる遅延閾、異なるサービス、またはそれらの様々な組合せを有する通信トラフィックを含むか、または指し得る。たとえば、ワイヤレス通信システム100は、超高信頼低遅延通信(URLLC)トラフィックタイプなど、比較的高い信頼性目標または閾および比較的低い遅延目標または閾に関連付けられた第1のトラフィックタイプ(たとえば、通信タイプ)をサポートする場合がある。ワイヤレス通信システム100は、比較的低い信頼性目標または閾および比較的長いまたは緩和された遅延閾に関連付けられた第2のトラフィックタイプ、そのような拡張モバイルブロードバンド(eMBB)トラフィックタイプもサポートする場合がある。場合によっては、様々なシステム動作(たとえば、ワイヤレス通信リソースの効率的使用、ワイヤレス通信リソースの適切な割振りまたは平衡化、異なる優先順位付けまたは遅延閾によるトラフィックの適切なサポート)をサポートするために、ワイヤレス通信システム100は、異なるトラフィックタイプ、カテゴリ、または他の優先順位付けによる、URLLC通信とeMBB通信、または他の通信との間でのリソースの動的割振りなど、トラフィックタイプの間での動的リソース共有をサポートすればよい。
[0112] 様々なアップリンクリソース割振り技法をサポートするために、基地局105または他のネットワークエンティティ(たとえば、コアネットワーク130のエンティティ、分散型基地局105のエンティティ)は、アップリンク送信のために、UE115、またはUE115のグループに、アップリンクリソース(たとえば、初期アップリンクリソース割振り)を割り振ればよい。いくつかの例では、基地局105または他のネットワークエンティティは続いて、あらかじめ割り振られたアップリンクリソースの再割振りを実施することを決定してよく、これは、たとえば、より優先順位の高い通信をサポートするための、決定または検出された必要、要望、または要求によってトリガされ得る。したがって、基地局105または他のネットワークエンティティは、あらかじめ割り振られたアップリンクリソース(たとえば、特定のUE115に割り振られた)の少なくとも一部分に対応し得るアップリンク取消し指示(ULCI:uplink cancellation indication)を生成し、送信し得る。UE115は、ULCIを監視するように構成されてよく、したがって、受信され、検出され、または復号されたULCIに少なくとも部分的に基づいて、それらにあらかじめ割り振られたアップリンクリソースを使ってアップリンク送信を進めるかどうかを決定してよい。
[0113] いくつかの例では、ULCIが、あらかじめ割り振られたアップリンクリソースの少なくとも一部分をアップリンク送信のためにUE115が使うのを防止するのに使われ、これは、ある遅延閾に関連付けられた通信から、別の遅延閾に関連付けられた通信への、アップリンクリソースの動的割振り、または通信優先順位付けに基づく何らかの他の再割振りをサポートし得る。たとえば、eMBB通信のために元来はUE115に割り振られた(たとえば、eMBB UEに割り振られ、eMBB通信用に構成されたUE115に割り振られた)リソースが、URLLC通信のために、同じUE115、または異なるUE115に割当てし直されてよい(たとえば、より性能重視の通信への再割振り)。いくつかの例では、ULCIが、アップリンクリソースを特定のUE115に、または特定のUE115によって送信されるべきタイプのトラフィックに割当てし直すために、他のUE115からのアップリンク送信を停止することを意図されるとき、特定のUE115は、ULCIを無視してよい。したがって、これらの、および他の例に従って、様々なタイプのアップリンクリソース割振りが取り消され、先取りされ、または割当てし直されてよく、そうすることによって、ワイヤレス通信システム100は、通信の異なる優先度による、アップリンクリソースのより動的な再分配(dynamic redistribution)をサポートすることができる。
[0114] 図2は、本開示の態様による、アップリンク送信取消しをサポートするワイヤレス通信システム200の例を示す。ワイヤレス通信システム200は、サポートされる地理的カバレージエリア110-a内の複数のUE(たとえば、UE115-aおよびUE115-b)との通信をサポートする基地局105-aを含み得る。いくつかの例では、通信は、厳しい通信性能(たとえば、信頼性閾、遅延閾)を含む、ミッションクリティカルなアプリケーションを、他のタイプの通信とともにサポートし得る。ワイヤレス通信システム200は、図1を参照して説明されたワイヤレス通信システム100の態様を実装し得る。
[0115] ワイヤレス通信システム200では、UE115-aおよびUE115-bは、URLLCサービスおよびeMBBサービスなど、異なるサービス展開をサポートし得る。たとえば、UE115-aは、基地局105-aに関連付けられたデータ送信および受信に対するエンドツーエンドの遅延を低減するために、URLLC送信をサポートし得る。いくつかの例では、UE115-aは、比較的小さいデータパケットの、周期的送信などの送信をサポートするか、またはそうでなければそのために構成されるURLLC UEに対応し得る。たとえば、UE115-aは、他の可能実装形態の中でも、ファクトリオートメーション(たとえば、自動製造、サプライチェーン管理)、輸送(たとえば、ビークルツービークル(V2V)通信、ビークルツーインフラストラクチャ(V2I)通信)、またはサポートされるエリアもしくは地域内での電力分配(たとえば、送電網)に関連付けられた動作と、データ通信とをサポートするURLLC UEを含み得る。
[0116] 追加または代替として、UE115-bは、基地局105-aによってサポートされる広いカバレージエリア(地理的カバレージエリア110-aなど)にわたる、高データレートに関連付けられたeMBB送信をサポートし得る。いくつかの例では、URLLC通信と比較して、eMBB通信は、比較的緩和された(たとえば、より長い)遅延目標もしくは閾、より低い信頼性目標もしくは閾、または両方に関連付けられてよい。その上、UE115-aおよびUE115-bのうちの1つまたは複数が、UE内またはUE間動作の一部として、複数のサービス展開(URLLCおよびeMBBなど)に関連付けられたデータ通信をサポートし得る。
[0117] URLLCおよびeMBBサービス展開、または通信優先順位付けに基づく、他のタイプのリソース割振りに関連付けられた条件をサポートするために、基地局105-aならびにUE115-aおよび115-bは、動的アップリンクリソース割振りおよびアップリンク送信取消しまたは先取りのための様々な技法をサポートし得る。たとえば、基地局105-aは、アップリンクリソースの再割振り(たとえば、UE115-aまたは115-bの一方または両方に割り振られたアップリンクリソースに関連付けられた)を決定したことに少なくとも部分的に基づいて、ULCIを送信するように構成されてよく、UE115-aおよび115-bは、そのようなULCIを監視して、アップリンク通信をどのように進めるかを決定すればよい。言い換えると、UE115は、時間ドメインおよび周波数ドメイン中での、取り消されたアップリンクリソースについて通知され得る。様々な例において、UE115-aまたはUE115-bの各々は、それらにあらかじめ割り振られたアップリンクリソースを少なくとも一部分を使って、アップリンク送信を実施し、もしくは進めるかどうかを決定すること、またはそれらにあらかじめ割り振られたアップリンクリソースの少なくとも一部分を使うのを控えることを決定すること、またはアップリンク通信を始動もしくは再開する前にアップリンクリソースの別の割振りを待ち受けることを決定すること、または他の決定などの、アップリンク通信決定を実施することができる。
[0118] ULCIは、様々な技法に従って、基地局105-aによってUE115(たとえば、UE115-aまたは115-bの一方または両方、UEのグループ)へシグナリングされ得る。たとえば、UE115は、様々なタイプのダウンリンク制御シグナリング、物理チャネルシグナリング、セル固有シグナリングなどのような、基地局105-aによる様々なシグナリングによるULCIを監視するように構成され得る。いくつかの例では、ULCIは、物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)を介してダウンリンク制御情報(DCI:downlink control information)の中で伝えられてよく、これは、UE固有ULCIをサポートし得る。いくつかの例では、UE115は、ULCIを搬送中であり得るPDCCHを監視するための無線ネットワーク一時識別子(RNTI:radio network temporary identifier)を有して(たとえば、基地局105-aによって)構成され得る。様々な例において、UE115は、アップリンクおよびダウンリンク取消しもしくは先取り指示の間で共通の、またはアップリンクおよびダウンリンク取消しもしくは先取り指示の間で異なるRNTIを有して構成され得る。
[0119] いくつかの例では、ULCIは、グループ共通物理ダウンリンク制御チャネル(GC-PDCCH)中で構成され、もしくは伝えられ、またはそうでなければグループ共通DCI(GC-DCI)、もしくはDCIフォーマット2_1中で伝えられてよく、これは、1つまたは複数のUE115のセットに関連するシグナリングULCIをサポートすることができ、UE固有シグナリング中で伝えられるULCIと比較して、シグナリングオーバーヘッド(signaling overhead)を削減することができる。いくつかの例では、ULCI、またはGC-PDCCHもしくはGC-DCI指示は、eMBB通信(たとえば、eMBB UE用に構成される)など、特定の通信のために構成されたUE115用に構成され得る。
[0120] いくつかの例では、アップリンク取消し(uplink cancellation)は、RRC構成または基地局105-aとUE115との間の他の接続確立による様々な構成を含み得る。たとえば、そのような構成は、情報要素(IE)またはアップリンク取消しのための他の構成(たとえば、UplinkCancellationもしくはUplinkPreemption IE、int-RNTI構成)中で、UE115へ(たとえば、基地局105-aによって)シグナリングされ得る。
[0121] ULCIは、周波数ドメイン中の特定の帯域幅(たとえば、周波数キャリア、周波数チャネル、帯域幅部分、周波数ドメイン中の1つまたは複数の物理リソースブロック(PRB)のセット)に関連付けられるように構成されてもよい。一例では、UE115は、アップリンク帯域幅部分に従って構成されてよく、受信されたULCI用のPRBのセットは、UE115用に構成されたアクティブなアップリンク帯域幅部分に等しいか、またはそうでなければ対応してよい。そのような例では、ULCIに関連付けられた取消しまたは先取りは、構成されたアップリンク帯域幅もしくはアップリンク帯域幅部分全体に対応してよく(たとえば、周波数ドメイン区分化なしのアップリンク先取り)、またはULCIに関連付けられた取消しもしくは先取りは、構成されたアップリンク帯域幅もしくはアップリンク帯域幅部分のリソースのいくつかの部分に対応してよい(たとえば、周波数ドメイン区分化ありのアップリンク先取り)。そのような分割(divisions)または区分化(partitioning)は、アップリンク取消しのための周波数ドメインにおけるリソースの粒度(granularity)と呼ばれ得る。
[0122] ULCIは、時間ドメイン中の特定の通信リソースに関連付けられるように構成されてもよく、これらのリソースは、RRC構成(たとえば、基地局105-aによる)または他の構成によって構成され得る。たとえば、取消しが適用される時間ドメイン中のリソース(たとえば、ULCIに対応する)は、7つのシンボル持続時間のセットもしくは14個のシンボル持続時間のセットなどのシンボルレベル間隔(たとえば、シンボル持続時間、OFDMシンボル持続時間)において指示されてよく、または2つのシンボル持続時間もしくは4つのシンボル持続時間の長さを各々が有する7つのサブスロットなどのサブスロット中で指示されてよい。そのような分割または区分化は、取消しのための時間ドメイン中のリソースの粒度と呼ばれる場合があり、いくつかの例では、時間ドメイン中のリソースのこのような粒度は、アップリンク取消しまたは先取りとダウンリンク取消しまたは先取りとの間で共通であり得る。
[0123] 様々な例において、アップリンク取消しのための時間ドメインリソースの粒度は、周波数ドメイン区分化の粒度に依存してよく、または時間ドメインおよび周波数ドメイン中のリソースの粒度はそうでなければ、相関されてよい。たとえば、取消しビットフィールド中の所与の数のビットについて、周波数ドメイン区分化の粒度が比較的細かいとき、時間ドメイン区分化の粒度は比較的粗くてよい。1つの説明のための例では、第1の構成は、周波数ドメイン区分化のないシンボルレベルでの時間ドメイン区分化を含んでよく、第2の構成は、周波数ドメイン区分化(たとえば、周波数ドメインにおける2分割による)のあるサブスロットレベルでの時間ドメイン区分化を含んでよい。様々な例において、取消しは、所与のULCI中に含まれるビットフィールドのビットによって、ULCIに対応するリソースのサブセットに対して指示されてよく、これは、他の技法よりも、リソースパンクチャ化パターンのための比較的多くの選択肢または比較的柔軟な量の取り消されるシンボルなど、より柔軟なアップリンク取消しに関連付けられてよい。
[0124] いくつかの例では、ワイヤレス通信システム200は、周波数ドメイン区分化ありまたはなしのULCIをサポートするなど、ULCI中でリソースの2つ以上のパターンをサポートし得る。基地局105-aまたは他のネットワークエンティティは、ULCI用のリソースのパターンのうちの1つを決定し、UE115に(たとえば、ダウンリンク制御シグナリングにより、RRC構成により)構成をシグナリングしてよく、そうすることによって、UE115は、基地局105-aから受信されたULCIを(たとえば、決定されたパターンに従って)適正に解釈することができる。一例では、UE115は、通信リソースの2つのパターンに従ってULCI(たとえば、ULCIのビットフィールド)を解釈することをサポートすることができ、構成レジスタ中のビットフィールドの値またはDCI(たとえば、変数もしくはIE timeFrequencySet)に基づいて、2つのパターンのうちの1つのために(たとえば、基地局105-aによって)構成されてよい。説明のための例では、ビットフィールドの値が0のとき、ULCIは、シンボルレベルでの、および周波数ドメイン区分化なしの時間ドメイン区分化のために構成されるか、またはそれに従って解釈されてよく、ビットフィールドの値が1のとき、ULCIは、サブスロットレベルでの、および周波数ドメイン区分化ありの時間ドメイン区分化のために構成されるか、またはそれに従って解釈されてよい(たとえば、アップリンク取消しの目的のために、アクティブなアップリンク帯域幅部分を2つのサブバンドに分割する)。
[0125] いくつかの例では、ULCIは、様々な繰返し技法の指示のために構成されるか、または指示を含み得る。たとえば、ULCIに対応するDCIは、特定のULCIに対応する繰返しの数(たとえば、ULCIを復号する時間からの)を指示するいくつかのビット(たとえば、1または2ビット、すなわちULCIビットフィールドの最初の2ビット)を含み得る。説明のための例では、2ビットの繰返し指示について、00という値は0回の繰返しを指示することができ、01という値は1回の繰返しを指示することができ、10という値は2回の繰返しを指示することができ、11という値は3回の繰返しを指示することができる。様々な例において、繰返しは、ビットレベルまたはストリングレベルで適用され得る。他の例では、UE115は、より概して、繰返しを解釈し、または受信されたULCIに適用するように構成されてよく、これにより、繰返し指示に関連付けられたシグナリングオーバーヘッドを削減することができる。
[0126] 説明のための例では、UE115は、グループ共通DCI(GC-DCI)中のULCIビットフィールドを100000111として識別またはマップし、最初の2ビット(たとえば、10)を、2回の繰返しを指示する繰返し指示として解釈するように構成され得る(たとえば、UE115は、シンボルレベルで7ビットULCIを有して構成されると仮定する)。したがって、UEは、残りのビット(たとえば、0000111、すなわち、7ビットの長さを有するビットフィールド)によって指示された取消しパターンを3回適用すればよい。UEが、ビットレベル繰返しを適用するように構成されているとき、UEは、ULCIビットフィールドによって指示されるパターンを|000|000|000|000|111|111|111|として解釈してよく、ここで、垂直バーは、ビットフィールド中の次の残りのビットに移る前に、各ビットが3回繰り返されることを示すための、説明を明快にするために追加されている。UEが、ストリングレベル繰返しを適用するように構成されているとき、UEは、ULCIビットフィールドによって指示されるパターンを|0000111|0000111|0000111|として解釈してよく、ここで、垂直バーは、残りのビットのストリングが(たとえば、指示された2回の繰返しに従って)再度繰り返される前に、残りのビットのストリング全体が解釈されることを示すための、説明を明快にするために追加されている。したがって、いずれの場合でも、指示された繰返しは、UEが、ビットフィールドのうちの7つのビットに基づいて、取消しの対象である場合もそうでない場合もあるULCIの21個のリソースを識別することをサポートし得る。様々な場合において、上記シナリオは、いかなる周波数ドメイン区分化も仮定しない場合があるか、または周波数ドメイン区分化を含む場合がある。アップリンク取消しの繰返しを指示するための、これらの、および他の技法が、時間ドメインおよび周波数ドメインにおける粒度のための構成(たとえば、ビットストリング中のビットの各々に対応するリソースの特定のセット)、およびULCIの他の態様と組み合わされてよい。
[0127] 別の例では、ワイヤレス通信システム200は、静的構成、半静的構成、(たとえば、コアネットワーク130の)ネットワークエンティティによる構成などを含む、取消しのためのパターンのセットをもつ、(たとえば、基地局105における、UE115における)構成または事前構成をサポートし得る。そのような例では、基地局105-aは、構成されたパターンセットのうちの1つを選択し、選択されたパターンを識別する指示をUE115へ送信すればよい。UE115は、指示を受信し、それに応じて、受信されたULCIを(たとえば、受信されたULCIがアップリンクリソースの割振りに適用されるかどうかを決定することをサポートするために)解釈するとき、指示されたパターンに従って、受信されたULCIを処理すればよい。様々な例において、そのような構成または事前構成は、特定のUE115に固有であってよく、(たとえば、グループ共通シグナリングに従って、あるタイプの通信用に構成されたUEに従って)UE115のセットに共通であってよく、またはセルもしくは基地局105によってサービスされるすべてのUE115に共通であってよい。
[0128] いくつかの例では、パターン(pattern)は、開始および長さインジケータ値(SLIV:start and length indicator value)、またはSLIVテーブルに従って定義されてよく、これは、開始シンボルまたはアップリンク取消しのための他の時間と、取消しのための長さまたは持続時間とを指し得る。様々な例において、このようなテーブルの行の数は、特定の行をシグナリングするためのビットの数に対応するか、またはそうでなければ関連付けられ得る。たとえば、16行のSLIVテーブルの場合、SLIV指示シグナリングは4つのビットに関連付けられ得る。様々な例において、このような取消しリソースパターン(たとえば、SLIVテーブルの行)のシグナリングはULCIに付随してよく、またはそのようなシグナリングがULCIに先行してよく、ULCI自体が、指示されたパターンが取消しのために考慮されるか、もしくは適用されるべきであるときを(たとえば、単一ビットもしくはフラグ中で)シグナリングしてよい。説明のための例では、基地局105-aは、取消しのためのSLIVパターンのセットを定義するSLIVテーブルを、1つまたは複数のUE115(たとえば、eMBB UE、eMBB通信用に構成されたUE)向けに構成してよく、ULCIのビット幅は、このSLIVテーブルに基づいて決定されてよい。場合によっては、事前構成された取消しパターンのセットのうちのどれがアップリンク取消しにおいて適用されるべきであるかを指示するシグナリングは、各ULCIとともに取消しパターンのためのビットフィールド全体をシグナリングするなど、他の技法よりも低いシグナリングオーバーヘッドに関連付けられ得る。
[0129] 図3Aおよび図3Bは、本開示による、アップリンク送信取消しのためにULCIのビットフィールドを通信リソースにマップするための例を示す。たとえば、マッピング300-aおよびマッピング300-bの各々は、00011111010000の値をもつビットフィールド(たとえば、14ビットの長さを有するビットマップ)が、アップリンク取消しのための時間および周波数ドメインにおけるリソースにどのようにマップされ得るかについての例を示し、ここで、「0」の値は、指示されたリソース(たとえば、周波数時間部分)に対して取消しが適用もされず、有効にもされないことを示し、「1」の値は、指示されたリソースに対して取消しが適用されるか、または有効にされることを示す。言い換えると、マッピング300-aおよびマッピング300-bの各々は、時間および周波数リソースを、アップリンク取消し指示のために14ビットでマップされた14個の部分に分割する例を示す。
[0130] マッピング300-aは、ULCI中で周波数ドメイン区分化が使われず、構成もされない例を示す。たとえば、ビットフィールドは、時間ドメインにおける持続時間310-aおよび周波数ドメインにおける帯域幅315-aに対応してよく、持続時間310-aは取消し指示周期性に等しくてよい。いくつかの例では、帯域幅315-aは、(たとえば、UE115用、UE115のセット用の)構成されたアップリンク帯域幅部分に対応し得る。1つの説明のための例では、帯域幅315-aは10MHzであり得るが、記載される技法は、他の帯域幅315-aに適用されてよい。マッピング300-aは、開始時間330-aに従って適用されてよく、この時間は、いくつかの例では、特定のULCIが受信される時間(たとえば、ULCIシンボル、ULCIシンボル持続時間)および構成された時間オフセットに少なくとも部分的に基づいて測定または始動され得る。マッピング300-aについての取消し指示周期性は、2スロット(たとえば、28個のシンボル)であり、ビットフィールド中の各ビットは、2つのシンボルに等しい、時間ドメインにおける持続時間320-a(たとえば、2つのシンボル持続時間)に対応し得る。したがって、各ビットは、マッピング300-aに対応する通信リソースのサブセットに対応してよく、ここで、サブセットは、時間ドメインにおける順番に従う、持続時間320-aと帯域幅315-aとを有する通信リソースの単一のインスタンスを指す。ビットフィールド中のビットが1の値を有するとき、取消しは、帯域幅315-a全体に(たとえば、構成されたアップリンク帯域幅部分全体に)適用されてよい。
[0131] マッピング300-bは、ULCI中で周波数ドメイン区分化が使われ、構成される例を示す。たとえば、ビットフィールドは、時間ドメインにおける持続時間310-bおよび周波数ドメインにおける帯域幅315-bに対応してよく、持続時間310-bは取消し指示周期性に等しくてよい。様々な例において、マッピング300-bの持続時間310-bおよび帯域幅315-bは、マッピング300-aの持続時間310-aおよび帯域幅315-aに等しい場合も、そうでない場合もある。たとえば、帯域幅315-bは、(たとえば、UE115用、UE115のセット用の)構成されたアップリンク帯域幅部分に対応する場合もある。1つの説明のための例では、帯域幅315-bは10MHzであり得るが、記載される技法は、他の帯域幅315-bに適用されてもよい。マッピング300-bは、開始時間330-bに従って適用されてよく、この時間は、特定のULCIが受信される時間および構成された時間オフセットに少なくとも部分的に基づいて測定または始動される場合もある。
[0132] マッピング300-bについての取消し指示周期性は、2スロット(たとえば、28個のシンボル)であり、ビットフィールド中の各ビットは、4つのシンボルの、時間ドメインにおける持続時間320-b(たとえば、4つのシンボル持続時間)に対応し得る。ただし、マッピング300-bの例では、ビットフィールド中の各ビットは、帯域幅325-bに等しい、帯域幅315-bの断片に対応し得る。言い換えると、各ビットは、マッピング300-bに対応する通信リソースのサブセットに対応してよく、ここで、サブセットは、示されるように鋸歯パターンでの順序に従う持続時間320-bおよび帯域幅325-bを有する通信リソースの単一のインスタンスを指す。言い換えると、シンボルグループについてのビットのペアの中の第1のビットは、帯域幅315-bのより低いサブセット(たとえば、アクティブなアップリンク帯域幅部分のより低いサブセット)に適用可能であってよく、シンボルグループについてのビットのペアの中の第2のビットは、帯域幅315-bの上位サブセット(たとえば、上位帯域幅325-b、すなわち、アクティブなアップリンク帯域幅部分の上位サブセット)に適用可能であってよい。ただし、マッピング300-bにわたるビットフィールドを解釈するための他のパターンが使われてもよい。
[0133] いくつかの例では、ワイヤレス通信システムは、マッピング300-aまたはマッピング300-bのいずれかに従ってアップリンク取消しをサポートすることができる。したがって、基地局105は、マッピング300-aまたはマッピング300-bのいずれかを選択し、それに従ってULCIを生成すればよい。UE115がULCIを正しく解釈するために(たとえば、UE115および基地局105が、取り消されている時間および周波数アップリンクリソースの同じ理解を有するように)、基地局105は、2つのマッピングのうちのどちらがULCI用に構成されていたかをシグナリングすればよく、これは、アップリンク取消しのための時間周波数リソースについての粒度の指示を指し得る。いくつかの例では、このような指示は、アップリンク取消し粒度に関連付けられている変数timeFrequencySetの値に従って、DCI中に構成されてよい。基地局105がマッピング300-aを選択していた場合、基地局105はtimeFrequencySetの値を0にセットしてよく、基地局105がマッピング300-bを選択していた場合、基地局105はtimeFrequencySetの値を1にセットしてよい。いくつかの例では、ワイヤレス通信システムは、マッピング300-aとマッピング300-bの両方によるアップリンク取消しを同時にサポートしてよく、(たとえば、リソースセットを監視したことに従って、構成された帯域幅部分に従って)ULCIのそれぞれのサブセット、またはULCIのそれぞれのサブセットを監視するように構成されたUE115用の構成をシグナリングすればよい。
[0134] 図4Aおよび図4Bは、本開示の態様による、アップリンク送信取消しをサポートする処理タイムライン400-aおよび400-bの例を示す。処理タイムライン400-aおよび400-bは、ワイヤレス通信システム100または200によって実施される通信の態様を示すことができ、アップリンク取消しのための、図3Aを参照して記載されたマッピング300-aを適用する例を示すことができ、ここで、マッピング300-aは、時間ドメインにおけるシンボルレベル粒度を有して適用される。処理タイムライン400-aおよび400-bは、シンボル持続時間410のシーケンスを示し得るが、記載される技法は、他の持続時間にも適用可能である。さらに、マッピング300-aのコンテキストにおいて記載されるが、記載される技法は、マッピング300-b、またはSLIVなどの他の構成されたマッピングなど、他のマッピングにも適用可能であり得る。
[0135] 処理タイムライン400-aは、UE115においてULCIが受信されるシンボルまたはシンボル持続時間を示すULCIシンボル420-aで始まり得る。いくつかの例では、ULCIシンボル420-aは、UE115がULCI用のPDCCHまたはGC-PDCCHを監視するように構成されるCORESETの最終シンボルであってよい。図3Aを参照して記載されたマッピング300-aのように、ULCIシンボル420-aに関連付けられたULCIは、0001111101000の値を有するビットフィールドを含んでよく、ここで、0の値は、指示されたリソースにアップリンク取消しが適用されないことを示し、1の値は、指示されたリソースにアップリンク取消しが適用されることを示す。
[0136] ビットフィールドによってアップリンク取消しが指示される特定のリソースは、ULCI(たとえば、ULCIシンボル420-a、アップリンク取消し指示)が受信される時間、および受信されたULCIを処理し、それに応答するか、または反応するのに要する時間に少なくとも部分的に基づき得る。処理タイムライン400-aの例では、基準時間425-aが、ULCIシンボル420-aの末尾と、時間が整合され得る。時間オフセットXが、時間430-aを識別するために基準時間425-aに印可または追加されてよく、ここで、時間オフセットXは、アクション時間、ラウンドトリップ時間(RTT)、処理時間、またはULCIの受信と様々な処理動作との間の他のオフセットに関連付けられてよい。場合によっては、オフセットXは、UE固有であるか、またはUE能力に基づいてよい。いくつかの例では、オフセットXは、物理アップリンク共有チャネル(PUSCH:physical uplink shared channel)準備時間を指し得る時間N2に対応するか、またはそうでなければ基づいてよい。たとえば、ULCIのためのUE処理時間は、時間N2、またはある程度の他の基準、準備、もしくは処理時間(たとえば、PUSCH取消し時間)に等しいか、またはそれよりも短くてよい。処理タイムライン400-aの例では、時間オフセットXは、4.5個のシンボルの持続時間を有し得る。他の例では、時間オフセットXは、5.5個のシンボルの持続時間、または何らかの他の持続時間を有し得る。
[0137] 基地局105またはUE115は、様々な技法に従って、時間430-aに基づいて、アップリンク取消しのためのリソースを識別することができる。処理タイムライン400-aの例では、ビットフィールドは、時間430-aに続く第1のシンボル(たとえば、時間440-aにおいて開始するシンボル)に、およびシンボル450-aのセットにわたってマップされ得る。言い換えると、処理タイムライン400-aの例では、マッピング300-aの開始時間330-aは、処理タイムライン400-aの時間440-aと整合されてよく、マッピング300-aの持続時間310-aは、シンボル450-aのセットに対応してよい。したがって、処理タイムライン400-aの例では、ULCIシンボル420-aの末尾と、ULCIシンボル420-aに対応するアップリンク取消しの開始(たとえば、時間440-a)との間に5つのシンボル持続時間410-aがあり得る。いくつかの例では、UE115は、処理タイムライン400-aによって取り消されるか、または先取りされるように指示されたアップリンクリソース(たとえば、「1」の値を有するシンボル持続時間)上で送信するのを控えればよい。いくつかの例では、UE115による取消し決定は、図5を参照して記載されるワイヤレス通信システム500を参照して記載されるものを含む追加検討事項に基づき得る。
[0138] 処理タイムライン400-bは、通信リソースへの、ULCIのマッピング指示のための別の例を示すことができ、ここで、マッピングはアップリンク/ダウンリンクTDD構成に基づき、この構成は、基地局105とUE115との間の半静的構成(たとえば、TDD-UL-DL-ConfigurationCommonの設定によって指示される)を指し得る。処理タイムライン400-bのいくつかのシンボルは例示的アップリンク/ダウンリンクTDD構成に従って指示され、ここで、「U」はアップリンクシンボルを表し、「D」はダウンリンクシンボルを表し、「X」は、アップリンクまたはダウンリンクとして動的に構成され得る柔軟なシンボルを表す。
[0139] 処理タイムライン400-bは、UE115においてULCIが受信されるシンボルまたはシンボル持続時間を示すULCIシンボル420-bで始まってよく、このシンボルは、図4Aを参照して記載されたULCIシンボル420-aの特性を共有し得る。処理タイムライン400-bの例では、基準時間425-bが、ULCIシンボル420-bの末尾と、時間が整合され得る。時間430-bを識別するために、基準時間425-bに時間オフセットXが印可または追加されてよい。処理タイムライン400-bの例では、ビットフィールドは、時間430-bに続く、アップリンク(たとえば、「U」で指示される)用に構成された第1のシンボル(たとえば、時間440-bにおいて開始するシンボル)にマップされてよく、およびシンボル450-bのセットの全体にわたってよい。言い換えると、処理タイムライン400-bの例では、マッピング300-aの開始時間330-aは、処理タイムライン400-bの時間440-bと整合されてよく、マッピング300-aの持続時間310-aは、シンボル450-bのセットに対応してよい。したがって、処理タイムライン400-bの例では、ULCIシンボル420-bの末尾と、ULCIシンボル420-bに対応するアップリンク取消しの開始(たとえば、時間440-b)との間に7つのシンボル持続時間410-bがあり得る。ただし、持続時間のこのようなセットは、基地局105またはUE115の特定のTDD構成に依存して変化し得る。処理タイムライン400-bのビットフィールドマッピングは、時間430-bに続く、アップリンク用に構成された第1のシンボルのコンテキストにおいて記載されるが、他の例では、ビットフィールドは、時間430-bに続く、第1のアップリンクまたは空間シンボル(たとえば、先に現れる方であればどちらでも)に従ってマップされてよい。いくつかの例では、UE115は、処理タイムライン400-bによって取り消されるか、または先取りされるように指示されたアップリンクリソース(たとえば、「1」の値を有するシンボル持続時間)上で送信するのを控えればよい。いくつかの例では、UE115による取消し決定は、図5を参照して記載されるワイヤレス通信システム500を参照して記載されるものを含む追加検討事項に基づき得る。
[0140] 処理タイムライン400-bは、時間440から、ビットフィールドが、連続するシンボル持続時間410のセットの各々にマッピングされる例を示すが、処理タイムライン400の他の例は、連続するシンボル持続時間410にマップされなくてよい。言い換えると、他の処理タイムライン400に対するビットフィールドのマッピング(図示せず)は、いくつかの技法に従ってギャップを有し得る。たとえば、UE115は、ULCIビットマップがダウンリンク通信用に構成されたシンボルにおいてアップリンク取消しを指示するであろうと予想しない場合があるので(たとえば、TDD-UL-DL-ConfigurationCommonによって指示される半静的構成に従って)、UE115は、ULCIのビットフィールドを、代わりに、アップリンクシンボル持続時間として構成されるシンボル持続時間にのみマップされるか、またはアップリンクまたは柔軟なシンボル持続時間として構成されるシンボル持続時間にのみマップされる(たとえば、ダウンリンクシンボル持続時間として構成されるシンボル持続時間をスキップする)ように解釈してよい。そのような技法はシグナリングオーバーヘッドを削減することができ、というのは、ULCIのビットは、ダウンリンク送信に割り振られたリソースについての指示に対して無駄にされることがないからである。
[0141] 図5は、本開示の態様による、アップリンク送信取消しをサポートするワイヤレス通信システム500および対応する動作の例を示す。いくつかの例では、ワイヤレス通信システム500は、図1および図2を参照して記載されたワイヤレス通信システム100または200の態様を実装することができる。ワイヤレス通信システム500は、本明細書において説明された基地局105とUE115との例であり得る基地局105-cとUE115-cとを含む。
[0142] 510において、基地局105-cはアップリンクリソースの割振りをシグナリングしてよく、これは、UE115-cによって受信され得る。
[0143] 520において、基地局105-cは、リソースの再割振りを決定し得る。いくつかの例では、520における再割振りは、特定のタイプもしくはカテゴリの通信をサポートすること、または特定のタイプもしくはカテゴリの通信用に構成された特定のUE115(たとえば、URLLC通信、URLLC UE)をサポートすることに関連し得る。いくつかの例では、再割振りを決定することは、処理時間オフセットなど、構成された時間オフセットに少なくとも部分的に基づいてよく、このオフセットは、UE115-cの能力に少なくとも部分的に基づいてよい。
[0144] 530において、基地局105-cはULCIをシグナリングしてよく、これは、UE115-cによって受信され得る。様々な例において、ULCIは、UE固有であるか、または1つもしくは複数のUE115のセットに共通であってよい。たとえば、ULCIは、GC-PDCCH送信または他のDCIもしくはGC-DCIを使ってシグナリングされてよい。
[0145] 540において、UE115-cは、リソースの割振り(たとえば、510においてシグナリングされた)が取り消されるかどうかを決定し得る。たとえば、UE115-cは、時間ドメインおよび周波数ドメイン中の通信リソースのセットに関連付けられたULCIのビットマップを識別し、アップリンクリソースの割振りの少なくとも一部分が、取消しが適用される通信リソースのサブセットのうちの1つまたは複数に対応するかどうかを決定し得る。様々な例において、アップリンクリソースの割振りが取り消されるかどうかを決定することは、アップリンク通信に関連付けられた物理チャネルのタイプ、アップリンク取消し指示に関連付けられた物理チャネルのタイプ、アップリンクリソースの識別された割振りに関連付けられた割振りタイプ、ULCIに関連付けられた通信のタイプもしくは優先順位、または後続アップリンク通信のタイプもしくは優先順位に少なくとも部分的に基づき得る。
[0146] いくつかの例では、ULCIは、本明細書に記載される関係およびシナリオを含む、DCIを介して受信されたアップリンク許可などの動的許可への様々な依存または許可との関係を有し得る。言い換えると、いくつかの例では、540におけるアップリンク取消しの決定は、動的許可のための様々なシナリオに少なくとも部分的に基づき(たとえば、動的またはDCI割振りカテゴリまたはタイプに少なくとも部分的に基づき)得る。
[0147] 一例では、(たとえば、URLLC通信のための、より優先順位が高い通信のための)アップリンク送信の後からのDCIスケジューリングが、530において受信されたULCIの取消しを上書きしてよい。言い換えると、UE115-cは、530においてULCIを受信し得るが、UE115-cに530のULCIを無視させる動的アップリンク許可(たとえば、ULCIに対応するか、またはそうでなければULCIによって指示されるリソースのための)を受信する場合もある。たとえば、530のULCIが、スロット中のシンボル10~13が取り消されるか、または先取りされる(たとえば、URLLC送信のために)ことを示すとき、UE115-cは、シンボル12~13上でURLLC PUSCHのDCIスケジューリングを受信し、したがって、シンボル12~13上でアップリンク送信(たとえば、PUSCH送信)を送信してよい。したがって、リソースが、530において受信されたULCIによって取り消されるか、または先取りされるように指示されるのにもかかわらず、UE115-cは依然として、それらのリソース上でアップリンク送信を送信してよく、そうすることによって、UE115-cは530のULCIを効果的に無視する。いくつかの例では、ULCI530は、少なくとも部分的には、(たとえば、シンボル12~13上での)UE115-cのURLLC PUSCH送信をサポートするために、より優先順位の低い送信をクリアするように、(たとえば、基地局105-cによって)構成されてよい。
[0148] 別の例では、UE115-cは、ULCIによって取り消されるか、または先取りされるように指示されるシンボル内での、eMBB用のアップリンク送信にリソースを割り振るDCI許可を受信することを予想しない場合がある。そうではなく、UE115-cは、530のULCIを、eMBB通信を先取りするものとして認識する(たとえば、ULCIに対応する通信のタイプに基づいて)ので、UE115-cは、eMBB通信のためのこのような後続DCI許可を(たとえば、エラー条件として)無視してよい。言い換えると、UE115-cが、通信の特定のタイプまたは優先順位に対応するULCIを復号すると、UE115-cは、530のULCIによって取り消されるか、または先取りされるリソースと衝突することになる、通信の同じ特定のタイプまたは優先順位に関連付けられた後続アップリンク許可を無視してよい。
[0149] 別の例では、UE115-cは、同じ監視機会中に、eMBB送信のためのアップリンク許可と、eMBB送信をパンクチャするか、またはそうでなければ取り消し、もしくは先取りすることになるULCIとを受信することを予想しない場合がある。そうではなく、基地局105-cは、530のULCIによって別々にパンクチャされるか、または先取りされる必要があるであろう通信のためにUE115-cをスケジュールするべきではないので、UE115-cは、eMBB送信のためのこのような許可を(たとえば、エラー条件として)無視してよい。言い換えると、UE115-cが、(たとえば、同じ通信タイプまたはカテゴリの)割り振られた通信を同じ監視機会中にパンクチャすることになるULCIを復号すると、UE115-cは、530のULCIによってパンクチャされることになるアップリンク許可を無視してよい。
[0150] 別の例では、UE115-cは、同じ監視機会中に、URLLC送信のためのアップリンク許可(たとえば、DCI許可)と、eMBB取消しのためのULCIとを受信し得る。この場合、UE115-cは、URLLC DCIが許可するリソースについてのULCIを無視する。言い換えると、より一般的には、UE115-cが、アップリンク許可またはアップリンクリソースの他の割振りよりも優先順位の低い通信に関連付けられる、530のULCIを復号すると、UE115-cは、530のULCIの少なくとも一部分を無視してよい。そのような例では、ULCI530は、少なくとも部分的に、UE115-cのURLLC送信のためのアップリンク許可をサポートするために、より優先順位の低い送信をクリアするように(たとえば、基地局105-cによって)構成されてよい。
[0151] いくつかの例では、eMBB許可が、530のULCIを上書きすることを認められ得る。たとえば、UE115-cが、肯定応答シグナリング(たとえば、eMBB通信についてのACK/NACK)を搬送する物理アップリンク制御チャネル(PUCCH:physical uplink control channel)を送信するように構成され、またはPDCCHによってトリガされるPRACH(たとえば、PDCCH命令によるPRACH送信)を送信するように構成されているとき、UE115-cは、530のULCIを無視するように構成されてよい。
[0152] いくつかの例では、基地局105-cまたはUE115-cは、ランダムアクセスシグナリングもしくは要求に関連した様々な条件、または基地局105-cとの接続に関連付けられた条件に従って(たとえば、PRACH送信がトリガされる条件に基づいて)、ランダムアクセス送信(たとえば、PRACH送信)のアップリンク取消しを解釈または評価し得る。たとえば、アイドル状態(たとえば、RRC_IDLEによる)に続く初期アクセス、接続再確立(たとえば、RRC接続再確立手順による)、UE115-cと基地局105-cが同期されていないときの、接続状態中のデータ到着(たとえば、アップリンク同期状況が「非同期」であるときのRRC_CONNECTED状態中のダウンリンクもしくはアップリンクデータ到着)、要求をスケジューリングするためのリソースが利用不可能であるときの、接続状態中のデータ到着(たとえば、要求をスケジューリングするのに利用可能なPUCCHリソースがないときのRRC_CONNECTED状態中のアップリンクデータ到着)、要求失敗のスケジューリング、ハンドオーバ要求(たとえば、同期再構成時の無線リソースコントローラによる要求)、2次セルの追加のために時間整合を確立するための、非アクティブ状態からの移行(たとえば、RRC_INACTIVE状態)、ビーム失敗回復、他のシステム情報についての要求、または他の様々な条件など、様々なイベントが、UE115-cによるPRACH送信をトリガし得る。
[0153] UE115-c向けのランダムアクセス送信がどのようにトリガされるかに依存して、UE115-cは、530のULCIの取消しまたは先取り指示を適用することができる場合もできない場合もあり、または適用することが予想される場合がある。たとえば、(たとえば、アイドル状態からの、接続確立時の)初期アクセス中に、UE115-cのアイデンティティは、基地局105-cに知られていない場合があり、したがって、基地局105-cは、UE115-cによってPRACH送信を先取りするか、または取り消すのに十分な情報を有していない場合がある。別の例では、基地局105-cからUE115-cへのダウンリンク接続が、PRACH手順中に信頼できない場合があり、したがって、UE115-cは、530のULCIの受信または復号に成功することができない場合がある。したがって、基地局105-cは、UE115-cのPRACH送信の(たとえば、350のULCIによる)先取りまたは取消しが成功すると仮定することができない場合がある。PRACH送信が(たとえば、ダウンリンク接続が信頼できるままであるとき、UE115-cとのアップリンク接続が同期されていないことにより、PDCCH命令によるPRACHにより)基地局105-cによってトリガされる場合など、他の例では、基地局105-cは、PRACH送信の先取りまたは取消しが成功すると仮定することができ得る。したがって、いくつかの状況では、基地局105-aは、ランダムアクセス送信(たとえば、PRACH送信)に関連付けられたトリガ条件に基づいて、520におけるアップリンクリソースの再割振りと、530におけるULCIの送信とを進めてよい。
[0154] ランダムアクセス送信トリガリングに関連した別の例では、UE115-cは、UE115-cによるランダムアクセス送信(たとえば、PDCCH命令によるPRACH)をトリガするためのシグナリングと、ランダムアクセス送信をパンクチャするか、またはそうでなければ取り消し、もしくは先取りすることになるULCIとを(たとえば、同じ監視機会中に)受信することを予想しない場合がある。そうではなく、基地局105-cは、530のULCIによって別々にパンクチャされるか、または取り消される必要があるであろうランダムアクセス送信用にUE115-cをスケジュールするべきではないので、UE115-cは、ランダムアクセス送信のためのこのようなトリガを(たとえば、エラー条件として)無視してよい。言い換えると、UE115-cが、(たとえば、同じ監視機会中の)トリガされたランダムアクセス送信を取り消すことになるULCIを復号するとき、UE115-cは、ランダムアクセス送信のためのトリガを無視してよい。
[0155] いくつかの例では、UE115-cは、動的eMBB PUSCH送信、またはULCIによって先取りされる可能性がある他の送信用にスケジュールされた後に(たとえば、そのことに少なくとも部分的に基づいて)ULCIを監視するように構成されてよい。追加または代替として、UE115-cがeMBB送信(たとえば、eMBB PUSCH)またはULCIによって先取りされる可能性がある他の送信のためにスケジュールされない場合、UE115-cは、取消しを監視する必要がない場合があり、したがって、そのような監視を避けるか、または控えるように構成されてよく、これにより、UE115-cにおける電力消費またはプロセッサ使用を削減することができる。いくつかの例では、UE115-cは、非同期SRS(A-SRS)のためにトリガされた後などに、他の送信のアップリンク取消しを監視するように構成されてよい。
[0156] いくつかの例では、ULCIは、本明細書に記載される関係およびシナリオを含む、上位レイヤの構成された送信または構成された許可への様々な依存またはそれらとの関係を有し得る。言い換えると、いくつかの例では、540におけるアップリンク取消しの決定は、上位レイヤ構成の送信のための様々なシナリオに少なくとも部分的に基づき(たとえば、上位レイヤの割振りカテゴリまたはタイプに少なくとも部分的に基づき)得る。
[0157] 一例では、UE115-cが、スロットのシンボルのセット中でPUCCH、またはPUSCH、またはPRACHを送信するように上位レイヤによって構成され、また、UE115-cが、(たとえば、eMBB送信のための)シンボルのセット内のリソースのうちのいくつかが先取りされることを示すULCIを受信した場合、UE115-cは、構成されたPUCCH、またはPUSCH、またはPRACHをスロット中に送信しなくてよい。言い換えると、DCIを介して受信された動的許可とは対照的に、いくつかの例では、ULCIが、上位レイヤ構成の送信または構成された許可に対応する(たとえば、PUCCH、PUSCH、またはPRACH送信に対応する)アップリンクリソースの取消しを指示するとき、UE115-cは、530のULCIを無視するように構成されなくてよい。
[0158] 別の例では、UE115-cが、スロットのシンボルのセット中でサウンディング基準信号(SRS:sounding reference signal)を送信するように、上位レイヤによって構成され、また、UE115-cが、シンボルのセットのうちの少なくともいくつかが先取りされることを示す、530のULCIを受信した場合、UE115-cは、スロットのシンボルのセットのうち、ULCIによって影響されていないシンボル(たとえば、取消し用に指示されないシンボル)のサブセット中でのみSRSを送信すればよい。ただし、そのような例では、このような構成は、上位レイヤ構成の送信をもつUE115-cが、ULCIを監視するよう求められることを含意しない場合がある。たとえば、ULCIは、動的PUSCH送信のために(たとえば、510におけるアップリンクリソースの割振りに従って)UE115-cがスケジュールされた後に監視され、受信された可能性がある。
[0159] いくつかの例では、UE115-cは、上位レイヤ構成の送信を中断するか、または中断しないように構成されてよく、これは、ある特定のタイプの物理チャネルに固有の構成であり得る。
[0160] 追加または代替として、UE115-cは、異なるチャネル(たとえば、異なる物理チャネル)をターゲットにしたULCI用の複数の構成を有して構成されてよい。言い換えると、530において受信されたようなULCIは、異なるチャネル用に異なるように構成されてよい。たとえば、UE115-cは、動的アップリンク許可(たとえば、PUSCHのための動的許可)を監視するULCIと比較して、上位レイヤ構成用に異なる監視周期性に従って構成されてよい。一例では、UE115-cは、SRS周期性に従って、周期的SRS送信用に構成されてよく、UE115-cは、SRS周期性と一致する周期性に従って取消し監視用に構成されてよい。他の例では、ULCIは、チャネルのタイプ、もしくは通信のタイプ、または特性の他の通信構成に依存して、異なる監視周期性またはリソース粒度を有し得る。別の例では、いくつかの上位レイヤ構成の送信(たとえば、PUCCHまたはPRACH送信のうちの1つまたは複数)のために、UE115-cは、ULCIを無視し、530においてULCIが受信されていてもいなくても、上位レイヤ構成の送信の送信を進めるように構成されてよい。
[0161] いくつかの例では、550において、UE115-cは、540の出力結果に少なくとも部分的に基づいて、上述されたシナリオによる送信を含むアップリンク通信を実施し得る。たとえば、UE115-cは、540の出力結果に基づいて、アップリンクリソースの割振りのサブセット上でアップリンク送信を送信してよく、またはUE115-cは、540の出力結果に基づいて、アップリンクリソースの割振りの少なくとも一部分を使うのを控えてよい。いくつかの例では、UE115-cは、アップリンクリソースの割振り全体を使うのを控えればよく、代わりに、アップリンク通信を実施するのに先立って、リソースの別の割振りを待てばよい。
[0162] 図6は、本開示の態様による、アップリンク送信取消しをサポートするデバイス605のブロック図600を示す。デバイス605は、本明細書に記載されるUE115の態様の例であってよい。デバイス605は、受信機610と、通信マネージャ(communication manager)615と、送信機620とを含み得る。デバイス605は、プロセッサも含み得る。これらの構成要素の各々は(たとえば、1つまたは複数のバスを介して)互いと通信し得る。
[0163] 受信機610は、パケット、ユーザデータ、または様々な情報チャネルに関連付けられた制御情報(たとえば、制御チャネル、データチャネル、およびアップリンク送信取消しなどに関係する情報など)などの情報を受信し得る。情報はデバイス605の他の構成要素に渡されてよい。受信機610は、図9を参照して記載されるトランシーバ915の態様の例であってよい。受信機610は、単一のアンテナまたはアンテナのセットを使用し得る。
[0164] 通信マネージャ615は、第1の遅延閾をもつ第1のタイプの通信に関連付けられたアップリンクリソースの割振りを識別し、第1の遅延閾とは異なる第2の遅延閾をもつ第2のタイプの通信に関連付けられたアップリンク取消し指示を受信し、アップリンク取消し指示に基づいて、アップリンクリソースの識別された割振りが取り消されるかどうかを決定し、決定したことに基づいて、第1のタイプの通信または第2のタイプの通信のいずれかのアップリンク通信を実施し得る。通信マネージャ615は、本明細書に記載される通信マネージャ910の態様の例であり得る。
[0165] 通信マネージャ615またはその下位構成要素は、ハードウェア、(たとえば、プロセッサによって実行される)ソフトウェア、またはそれらの任意の組合せにおいて実装され得る。プロセッサによって実行されるコードにおいて実装される場合、通信マネージャ615またはその下位構成要素の機能は、汎用プロセッサ、デジタル信号プロセッサ(DSP)、特定用途向け集積回路(ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)もしくは他のプログラマブル論理デバイス、個別ゲートもしくはトランジスタ論理、個別ハードウェア構成要素、または本開示で記載される機能を実施するように設計されたそれらの任意の組合せによって実行され得る。
[0166] 通信マネージャ615またはその下位構成要素は、1つまたは複数の物理構成要素によって機能の部分が、異なる物理的ロケーションにおいて実装されるように分散されることを含めて、様々な位置に物理的に配置され得る。いくつかの例では、通信マネージャ615またはその下位構成要素は、本開示の様々な態様による別個で個別の構成要素であり得る。いくつかの例では、通信マネージャ615またはその下位構成要素は、限定はされないが、本開示の様々な態様による、入力/出力(I/O)構成要素、トランシーバ、ネットワークサーバ、別のコンピューティングデバイス、本開示で記載される1つもしくは複数の他の構成要素、またはそれらの組合せを含む、1つもしくは複数の他のハードウェア構成要素と組み合わされ得る。
[0167] 送信機620は、デバイス605の他の構成要素によって生成された信号を送信することができる。いくつかの例では、送信機620は、トランシーバモジュールにおいて受信機610とコロケートされてよい。たとえば、送信機620は、図9を参照して記載されるトランシーバ915の態様の例であり得る。送信機620は、単一のアンテナまたはアンテナのセットを使用し得る。
[0168] 図7は、本開示の態様による、アップリンク送信取消しをサポートするデバイス705のブロック図700を示す。デバイス705は、本明細書に記載されるデバイス605またはUE115の態様の例であってよい。デバイス705は、受信機710と、通信マネージャ715と、送信機735とを含み得る。デバイス705は、プロセッサも含み得る。これらの構成要素の各々は(たとえば、1つまたは複数のバスを介して)互いと通信し得る。
[0169] 受信機710は、パケット、ユーザデータ、または様々な情報チャネルに関連付けられた制御情報(たとえば、制御チャネル、データチャネル、およびアップリンク送信取消しなどに関係する情報など)などの情報を受信し得る。情報はデバイス705の他の構成要素に渡されてよい。受信機710は、図9を参照して記載されるトランシーバ915の態様の例であってよい。受信機710は、単一のアンテナまたはアンテナのセットを使用することができる。
[0170] 通信マネージャ715は、本明細書に記載される通信マネージャ615の態様の例であり得る。通信マネージャ715は、アップリンク割振りマネージャ(uplink allocation manager)720と、アップリンク取消しマネージャ(uplink cancellation manager)725と、アップリンク通信マネージャ(uplink communications manager)730とを含み得る。通信マネージャ715は、本明細書に記載される通信マネージャ910の態様の例であり得る。
[0171] アップリンク割振りマネージャ720は、第1の遅延閾をもつ第1のタイプの通信に関連付けられたアップリンクリソースの割振りを識別し得る。
[0172] アップリンク取消しマネージャ725は、第1の遅延閾とは異なる第2の遅延閾をもつ第2のタイプの通信に関連付けられたアップリンク取消し指示を受信し、アップリンク取消し指示に基づいて、アップリンクリソースの識別された割振りが取り消されるかどうかを決定し得る。
[0173] アップリンク通信マネージャ730は、決定したことに基づいて、第1のタイプの通信または第2のタイプの通信のいずれかのアップリンク通信を実施し得る。
[0174] 送信機735は、デバイス705の他の構成要素によって生成された信号を送信することができる。いくつかの例では、送信機735は、トランシーバモジュールにおいて受信機710とコロケートされてよい。たとえば、送信機735は、図9を参照して記載されるトランシーバ915の態様の例であり得る。送信機735は、単一のアンテナまたはアンテナのセットを使用し得る。
[0175] 図8は、本開示の態様による、アップリンク送信取消しをサポートする通信マネージャ805のブロック図800を示す。通信マネージャ805は、本明細書に記載される通信マネージャ615、通信マネージャ715、または通信マネージャ910の態様の例であり得る。通信マネージャ805は、アップリンク割振りマネージャ810と、アップリンク取消しマネージャ815と、アップリンク通信マネージャ820と、ビットマップインタープリタ(bitmap interpreter)825と、取消しタイムラインマネージャ(cancellation timeline manager)830とを含み得る。これらのモジュールの各々は、直接的または間接的に、(たとえば、1つまたは複数のバスを介して)互いに通信し得る。
[0176] アップリンク割振りマネージャ810は、第1の遅延閾をもつ第1のタイプの通信に関連付けられたアップリンクリソースの割振りを識別し得る。
[0177] いくつかの例では、アップリンク割振りマネージャ810は、アップリンク取消し指示を受信した後でアップリンク許可を受信することができ、アップリンク許可は、アップリンク取消し指示に関連付けられた通信リソースを含む。
[0178] アップリンク取消しマネージャ815は、第1の遅延閾とは異なる第2の遅延閾をもつ第2のタイプの通信に関連付けられたアップリンク取消し指示を受信し得る。
[0179] いくつかの例では、アップリンク取消しマネージャ815は、アップリンク取消し指示に基づいて、アップリンクリソースの識別された割振りが取り消されるかどうかを決定し得る。
[0180] いくつかの例では、アップリンク取消しマネージャ815は、アップリンクリソースの割振りの少なくとも一部分が、取消しが適用される通信リソースのサブセットのうちの1つまたは複数に対応するかどうかを決定し得る。
[0181] いくつかの例では、アップリンク取消しマネージャ815は、ビットマップの各ビットに対応する通信リソースのそれぞれのサブセットが、UEのアップリンク/ダウンリンク時分割複信(TDD)構成のアップリンクリソースに対応すると決定し得る。
[0182] いくつかの例では、アップリンク取消しマネージャ815は、時間ドメインおよび周波数ドメイン中での通信リソースのパターンに関連付けられたアップリンク取消し指示を受信するのに先立って、取消し構成を受信することができ、ここで、アップリンク取消し指示は、取消しのための通信リソースのパターンを適用するための時間を指示する。
[0183] いくつかの例では、アップリンク取消しマネージャ815は、アップリンク取消し指示を受信した後でアップリンク許可を受信したことに基づいて、アップリンク取消し指示の少なくとも一部分を無視してよい。
[0184] 場合によっては、取消し構成はRRC構成を含む。
[0185] アップリンク通信マネージャ820は、決定したことに基づいて、第1のタイプの通信または第2のタイプの通信のいずれかのアップリンク通信を実施し得る。
[0186] いくつかの例では、アップリンク通信マネージャ820は、決定したことに基づいて、アップリンクリソースの割振りのサブセット上でアップリンク送信を送信し得る。
[0187] いくつかの例では、アップリンク通信マネージャ820は、決定したことに基づいて、アップリンクリソースの割振りの少なくとも一部分を使うのを控え得る。
[0188] 場合によっては、第1のタイプの通信は拡張モバイルブロードバンド(eMBB)通信を含み、第2のタイプの通信は超高信頼低遅延通信(URLLC)を含む。
[0189] ビットマップインタープリタ825は、時間ドメインおよび周波数ドメイン中で、通信リソースのセットに関連付けられたアップリンク取消し指示のビットマップを識別することができ、ビットマップの各ビットは、通信リソースのそれぞれのサブセットに対応し、各ビットは、通信リソースのそれぞれのサブセットに取消しが適用されるかどうかを示す。
[0190] いくつかの例では、ビットマップインタープリタ825は、ビットマップが、UE用に構成されたアップリンク帯域幅部分に対応すると決定し得る。
[0191] いくつかの例では、ビットマップインタープリタ825は、繰返しインジケータを識別し得る。
[0192] いくつかの例では、ビットマップインタープリタ825は、繰返しインジケータに従ってビットマップのビットを繰り返してよく、ビットマップの各繰り返されるビットは、通信リソースのそれぞれのサブセットに対応し、各繰り返されるビットは、通信リソースのそれぞれのサブセットに取消しが適用されるかどうかを示す。
[0193] 取消しタイムラインマネージャ830は、アップリンク取消し指示を受信した時間、および取消しのための構成された時間オフセットに基づいて、取消しを適用するための時間を決定し得る。
[0194] 図9は、本開示の態様による、アップリンク送信取消しをサポートするデバイス905を含むシステム900の図を示す。デバイス905は、本明細書に記載されるデバイス605、デバイス705、またはUE115の構成要素の例であり得るか、または構成要素を含み得る。デバイス905は、通信マネージャ910と、トランシーバ915と、アンテナ920と、メモリ925と、プロセッサ935とを含む、通信を送信および受信するための構成要素を含む、双方向音声およびデータ通信のための構成要素を含み得る。これらの構成要素は、1つまたは複数のバス(たとえば、バス940)を介して電子通信し得る。
[0195] 通信マネージャ910は、第1の遅延閾をもつ第1のタイプの通信に関連付けられたアップリンクリソースの割振りを識別し、第1の遅延閾とは異なる第2の遅延閾をもつ第2のタイプの通信に関連付けられたアップリンク取消し指示を受信し、アップリンク取消し指示に基づいて、アップリンクリソースの識別された割振りが取り消されるかどうかを決定し、決定したことに基づいて、第1のタイプの通信または第2のタイプの通信のいずれかのアップリンク通信を実施し得る。
[0196] 本明細書に記載されるように通信マネージャ910によって実施されるアクションは、1つまたは複数の潜在的利点を実現するように実装され得る。一実装形態は、UE115が、URLLCアップリンク送信など、より優先順位の高い通信のためにアップリンクリソースをより迅速に割り振られるようにすることができ、これにより、遅延が低減され得るので、UE115におけるサービスの向上した品質および信頼性を提供することができる。
[0197] トランシーバ915は、本明細書に記載されるように、1つまたは複数のアンテナ、ワイヤードリンク、またはワイヤレスリンクを介して双方向に通信し得る。たとえば、トランシーバ915は、ワイヤレストランシーバを表すことができ、別のワイヤレストランシーバと双方向に通信することができる。トランシーバ915はまた、パケットを変調し、変調されたパケットを送信のためにアンテナに与えるための、およびアンテナから受信されたパケットを復調するためのモデムを含み得る。
[0198] 場合によっては、ワイヤレスデバイスは単一のアンテナ920を含み得る。しかしながら、場合によっては、デバイスは、複数のワイヤレス送信を同時に送信または受信することが可能であり得る2つ以上のアンテナ920を有し得る。
[0199] メモリ925は、ランダムアクセスメモリ(RAM)と、読取り専用メモリ(ROM)とを含み得る。メモリ925は、実行されると、プロセッサに、本明細書に記載される様々な機能を実施させる命令を含む、コンピュータ可読コンピュータ実行可能コード930を記憶し得る。場合によっては、メモリ925は、特に、周辺構成要素もしくはデバイスとの相互作用など、基本的なハードウェアまたはソフトウェア動作を制御し得る基本入力/出力システム(BIOS)を含み得る。
[0200] コード930は、ワイヤレス通信をサポートするための命令を含む、本開示の態様を実装するための命令を含み得る。コード930は、システムメモリまたは他のタイプのメモリなどの非一時的コンピュータ可読媒体に記憶され得る。場合によっては、コード930は、プロセッサ935によって直接的に実行可能でないことがあるが、(たとえば、コンパイル、解釈、コンバート、および/または実行されると)コンピュータに、本明細書に記載される機能を実施させ得る。
[0201] プロセッサ935は、インテリジェントハードウェアデバイス(たとえば、汎用プロセッサ、DSP、CPU、マイクロコントローラ、ASIC、FPGA、プログラマブル論理デバイス、個別ゲートもしくはトランジスタ論理構成要素、個別ハードウェア構成要素、またはそれらの任意の組合せ)を含んでよい。場合によっては、プロセッサ935は、メモリコントローラを使用してメモリアレイを動作させるように構成され得る。他の場合には、メモリコントローラはプロセッサ935内に組み込まれ得る。プロセッサ935は、デバイス905に様々な機能(たとえば、アップリンク送信取消しをサポートする機能またはタスク)を実施させるための、メモリ(たとえば、メモリ925)中に記憶されたコンピュータ可読命令を実行するように構成され得る。
[0202] 図10は、本開示の態様による、アップリンク送信取消しをサポートするデバイス1005のブロック図1000を示す。デバイス1005は、本明細書に記載される基地局105の態様の例であり得る。デバイス1005は、受信機1010と、通信マネージャ1015と、送信機1020とを含み得る。デバイス1005は、プロセッサも含み得る。これらの構成要素の各々は(たとえば、1つまたは複数のバスを介して)互いと通信し得る。
[0203] 受信機1010は、パケット、ユーザデータ、または様々な情報チャネルに関連付けられた制御情報(たとえば、制御チャネル、データチャネル、およびアップリンク送信取消しなどに関係する情報など)などの情報を受信し得る。情報はデバイス1005の他の構成要素に渡されてよい。受信機1010は、図13を参照して記載されるトランシーバ1320の態様の例であってよい。受信機1010は、単一のアンテナまたはアンテナのセットを使用し得る。
[0204] 通信マネージャ1015は、第1の遅延閾をもつ第1のタイプの通信に関連付けられたアップリンクリソースの割振りを送信し、第1の遅延閾とは異なる第2の遅延閾をもつ第2のタイプの通信に基づいて、アップリンクリソースの再割振りを決定し、決定したことに基づいて、アップリンクリソースに対応するアップリンク取消し指示を送信し得る。通信マネージャ1015は、本明細書に記載される通信マネージャ1310の態様の例であり得る。
[0205] 通信マネージャ1015またはその下位構成要素は、ハードウェア、(たとえば、プロセッサによって実行される)ソフトウェア、またはそれらの任意の組合せにおいて実装され得る。プロセッサによって実行されるソフトウェアにおいて実装される場合、通信マネージャ1015またはその下位構成要素の機能は、汎用プロセッサ、DSP、特定用途向け集積回路(ASIC)、FPGAもしくは他のプログラマブル論理デバイス、個別ゲートもしくはトランジスタ論理、個別ハードウェア構成要素、または本開示で記載される機能を実施するように設計されたそれらの任意の組合せによって実行され得る。
[0206] 通信マネージャ1015またはその下位構成要素は、1つまたは複数の物理構成要素によって機能の部分が異なる物理的ロケーションにおいて実装されるように分散されることを含めて、様々な位置に物理的に配置され得る。いくつかの例では、通信マネージャ1015またはその下位構成要素は、本開示の様々な態様による別個で個別の構成要素であり得る。いくつかの例では、通信マネージャ1015またはその下位構成要素は、限定はされないが、本開示の様々な態様による、入力/出力(I/O)構成要素、トランシーバ、ネットワークサーバ、別のコンピューティングデバイス、本開示で記載される1つもしくは複数の他の構成要素、またはそれらの組合せを含む、1つまたは複数の他のハードウェア構成要素と組み合わされ得る。
[0207] 送信機1020は、デバイス1005の他の構成要素によって生成された信号を送信することができる。いくつかの例では、送信機1020は、トランシーバモジュールにおいて受信機1010とコロケートされてよい。たとえば、送信機1020は、図13を参照して記載されるトランシーバ1320の態様の例であり得る。送信機1020は、単一のアンテナまたはアンテナのセットを使用し得る。
[0208] 図11は、本開示の態様による、アップリンク送信取消しをサポートするデバイス1105のブロック図1100を示す。デバイス1105は、本明細書に記載されるデバイス1005または基地局105の態様の例であってよい。デバイス1105は、受信機1110と、通信マネージャ1115と、送信機1135とを含み得る。デバイス1105は、プロセッサも含み得る。これらの構成要素の各々は(たとえば、1つまたは複数のバスを介して)互いと通信し得る。
[0209] 受信機1110は、パケット、ユーザデータ、または様々な情報チャネルに関連付けられた制御情報(たとえば、制御チャネル、データチャネル、およびアップリンク送信取消しなどに関係する情報など)などの情報を受信し得る。情報はデバイス1105の他の構成要素に渡されてよい。受信機1110は、図13を参照して記載されるトランシーバ1320の態様の例であってよい。受信機1110は、単一のアンテナまたはアンテナのセットを使用し得る。
[0210] 通信マネージャ1115は、本明細書で説明される通信マネージャ1015の態様の例であり得る。通信マネージャ1115は、アップリンク割振りマネージャ1120と、再割振りマネージャ(reallocation manager)1125と、取消し指示マネージャ(cancellation indication manager)1130とを含み得る。通信マネージャ1115は、本明細書に記載される通信マネージャ1310の態様の例であり得る。
[0211] アップリンク割振りマネージャ1120は、第1の遅延閾をもつ第1のタイプの通信に関連付けられたアップリンクリソースの割振りを送信し得る。
[0212] 再割振りマネージャ1125は、第1の遅延閾とは異なる第2の遅延閾をもつ第2のタイプの通信に基づいて、アップリンクリソースの再割振りを決定し得る。
[0213] 取消し指示マネージャ1130は、決定したことに基づいて、アップリンクリソースに対応するアップリンク取消し指示を送信し得る。
[0214] 送信機1135は、デバイス1105の他の構成要素によって生成された信号を送信することができる。いくつかの例では、送信機1135は、トランシーバモジュールにおいて受信機1110とコロケートされてよい。たとえば、送信機1135は、図13を参照して記載されるトランシーバ1320の態様の例であり得る。送信機1135は、単一のアンテナまたはアンテナのセットを使用し得る。
[0215] 図12は、本開示の態様による、アップリンク送信取消しをサポートする通信マネージャ1205のブロック図1200を示す。通信マネージャ1205は、本明細書に記載される通信マネージャ1015、通信マネージャ1115、または通信マネージャ1310の態様の例であり得る。通信マネージャ1205は、アップリンク割振りマネージャ1210と、再割振りマネージャ1215と、取消し指示マネージャ1220と、ビットマップジェネレータ(bitmap generator)1225と、取消し構成マネージャ(cancellation configuration manager)1230と、取消しタイムラインマネージャ1235と、アップリンク通信マネージャ1240とを含み得る。これらのモジュールの各々は、直接的または間接的に、(たとえば、1つまたは複数のバスを介して)互いに通信し得る。
[0216] アップリンク割振りマネージャ1210は、第1の遅延閾をもつ第1のタイプの通信に関連付けられたアップリンクリソースの割振りを送信し得る。
[0217] いくつかの例では、アップリンク割振りマネージャ1210は、UEへ、アップリンク取消し指示に関連付けられた通信リソースを含むアップリンク許可を送信することができ、アップリンク許可は、アップリンク取消し指示の少なくとも一部分を無視するよう、UEに指示する。
[0218] 再割振りマネージャ1215は、第1の遅延閾とは異なる第2の遅延閾をもつ第2のタイプの通信に基づいて、アップリンクリソースの再割振りを決定し得る。
[0219] いくつかの例では、再割振りマネージャ1215は、物理ランダムアクセスチャネル(PRACH)に割り振られたアップリンクリソースに関連付けられた送信のためのトリガ条件に少なくとも部分的に基づいて、PRACHに割り振られたアップリンクリソースの再割振りを決定する。
[0220] 取消し指示マネージャ1220は、決定したことに基づいて、アップリンクリソースに対応するアップリンク取消し指示を送信し得る。
[0221] いくつかの例では、アップリンク取消し指示を送信することは、ビットマップを送信することを含む。
[0222] いくつかの例では、取消し指示マネージャ1220は、ビットマップに関連付けられた繰返しインジケータを送信し得る。
[0223] いくつかの例では、取消し指示マネージャ1220は、グループ共通物理ダウンリンク制御チャネル(GC-PDCCH)を送信し得る。
[0224] ビットマップジェネレータ1225は、時間ドメインおよび周波数ドメイン中の通信リソースのセットに関連付けられたビットマップを生成することができ、ビットマップの各ビットは、通信リソースのそれぞれのサブセットに対応し、各ビットは、通信リソースのそれぞれのサブセットに取消しが適用されるかどうかを示す。
[0225] 取消し構成マネージャ1230は、時間ドメインおよび周波数ドメイン中での通信リソースのパターンに関連付けられたアップリンク取消し指示を送信するのに先立って、取消し構成を送信することができ、ここで、アップリンク取消し指示は、取消しのための通信リソースのパターンを適用するための時間を指示する。
[0226] いくつかの例では、取消し構成マネージャ1230はRRC構成を送信し得る。
[0227] 取消しタイムラインマネージャ1235は、アップリンク取消し指示を送信する時間、および取消しのための構成された時間オフセットに基づいて、取消しを適用するための時間を決定し得る。
[0228] アップリンク通信マネージャ1240は、アップリンクリソースの再割振り、およびアップリンク取消し指示を送信したことに基づいて、1つまたは複数のユーザ機器(UE)から通信を受信し得る。
[0229] 場合によっては、第1のタイプの通信は拡張モバイルブロードバンド(eMBB)通信を含み、第2のタイプの通信は超高信頼低遅延通信(URLLC)を含む。
[0230] 図13は、本開示の態様による、アップリンク送信取消しをサポートするデバイス1305を含むシステム1300の図を示す。デバイス1305は、本明細書に記載されるデバイス1005、デバイス1105、または基地局105の構成要素の例であり得るか、または構成要素を含み得る。デバイス1305は、通信マネージャ1310と、ネットワーク通信マネージャ1315と、トランシーバ1320と、アンテナ1325と、メモリ1330と、プロセッサ1340と、局間通信マネージャ(inter-station communications manager)1345とを含む、通信を送信および受信するための構成要素を含む、双方向の音声およびデータ通信のための構成要素を含み得る。これらの構成要素は、1つまたは複数のバス(たとえば、バス1350)を介して電子通信し得る。
[0231] 通信マネージャ1310は、第1の遅延閾をもつ第1のタイプの通信に関連付けられたアップリンクリソースの割振りを送信し、第1の遅延閾とは異なる第2の遅延閾をもつ第2のタイプの通信に基づいて、アップリンクリソースの再割振りを決定し、決定したことに基づいて、アップリンクリソースに対応するアップリンク取消し指示を送信し得る。
[0232] 本明細書に記載されるように通信マネージャ1310によって実施されるアクションは、1つまたは複数の潜在的利点を実現するように実装され得る。一実装形態により、基地局105または他のネットワークエンティティは、異なる遅延閾、信頼性閾、または他の優先順位付けを有し得る、異なるタイプの通信にアップリンクリソースをより迅速に割当てし直すことができるようになり得る。別の実装形態は、より優先順位の高い通信向けに遅延(latency)が低減され得るとともに、信頼性が向上され得るので、ワイヤレス通信システムの様々なUE115向けのサービスの向上した品質および信頼性を提供し得る。
[0233] ネットワーク通信マネージャ1315は、(たとえば、1つまたは複数のワイヤードバックホールリンクを介して)コアネットワークとの通信を管理し得る。たとえば、ネットワーク通信マネージャ1315は、1つまたは複数のUE115などのクライアントデバイス向けのデータ通信の転送を管理することができる。
[0234] トランシーバ1320は、本明細書に記載されるように、1つまたは複数のアンテナ、ワイヤードリンク、またはワイヤレスリンクを介して双方向に通信し得る。たとえば、トランシーバ1320は、ワイヤレストランシーバを表すことができ、別のワイヤレストランシーバと双方向に通信することができる。トランシーバ1320はまた、パケットを変調し、変調されたパケットを送信のためにアンテナに与えるための、およびアンテナから受信されたパケットを復調するためのモデムを含み得る。
[0235] 場合によっては、ワイヤレスデバイスは単一のアンテナ1325を含み得る。しかしながら、場合によっては、デバイスは、複数のワイヤレス送信を同時に送信または受信することが可能であり得る2つ以上のアンテナ1325を有し得る。
[0236] メモリ1330はRAMとROMとを含み得る。メモリ1330は、実行されると、プロセッサに、本明細書に記載される様々な機能を実施させる命令を含む、コンピュータ可読コンピュータ実行可能コード1330を記憶し得る。場合によっては、メモリ1330は、特に、周辺構成要素またはデバイスとの対話などの基本的なハードウェアまたはソフトウェア動作を制御し得るBIOSを含み得る。
[0237] コード1335は、ワイヤレス通信をサポートするための命令を含む、本開示の態様を実装するための命令を含み得る。コード1335は、システムメモリまたは他のタイプのメモリなどの非一時的コンピュータ可読媒体に記憶され得る。場合によっては、コード1335は、プロセッサ1340によって直接的に実行可能でないことがあるが、(たとえば、コンパイル、解釈、コンバート、および/または実行されると)コンピュータに、本明細書に記載される機能を実施させ得る。
[0238] プロセッサ1340は、インテリジェントハードウェアデバイス(たとえば、汎用プロセッサ、DSP、CPU、マイクロコントローラ、ASIC、FPGA、プログラマブル論理デバイス、個別ゲートもしくはトランジスタ論理構成要素、個別ハードウェア構成要素、またはそれらの任意の組合せ)を含んでよい。場合によっては、プロセッサ1340は、メモリコントローラを使用してメモリアレイを動作させるように構成され得る。他の場合には、メモリコントローラは、プロセッサ1340の中に組み込まれ得る。プロセッサ1340は、デバイス1305に様々な機能(たとえば、アップリンク送信取消しをサポートする機能またはタスク)を実施させるための、メモリ(たとえば、メモリ1330)中に記憶されたコンピュータ可読命令を実行するように構成され得る。
[0239] 局間通信マネージャ1345は、他の基地局105との通信を管理することができ、他の基地局105と協働してUE115との通信を制御するためのコントローラまたはスケジューラを含み得る。たとえば、局間通信マネージャ1345は、ビームフォーミングまたはジョイント送信などの様々な干渉緩和技法のためにUE115への送信のためのスケジューリングを協調させ得る。いくつかの例では、局間通信マネージャ1345は、基地局105間の通信を実現するために、LTE/LTE-Aワイヤレス通信ネットワーク技術内のX2インターフェースを提供することができる。
[0240] 図14は、本開示の態様によるアップリンク送信取消しをサポートする方法1400を示すフローチャートを示す。方法1400の動作は、本明細書に記載されるUE115またはそれの構成要素によって実装され得る。たとえば、方法1400の動作は、図6~図9を参照して記載される通信マネージャによって実施され得る。いくつかの例では、UEは、記載される機能を実施するようにUEの機能要素を制御するための命令のセットを実行し得る。追加または代替として、UEは、専用ハードウェアを使用して、記載される機能の態様を実施し得る。
[0241] 1405において、UEは、第1の遅延閾をもつ第1のタイプの通信に関連付けられたアップリンクリソースの割振りを識別し得る。1405の動作は、本明細書に記載される方法に従って実施され得る。いくつかの例では、1405の動作の態様は、図6~図9を参照して記載されるアップリンク割振りマネージャによって実施され得る。
[0242] 1410において、UEは、第1の遅延閾とは異なる第2の遅延閾をもつ第2のタイプの通信に関連付けられたアップリンク取消し指示を受信し得る。1410の動作は、本明細書に記載される方法に従って実施され得る。いくつかの例では、1410の動作の態様は、図6~図9を参照して記載されるアップリンク取消しマネージャによって実施され得る。
[0243] 1415において、UEは、アップリンク取消し指示に基づいて、アップリンクリソースの識別された割振りが取り消されるかどうかを決定し得る。1415の動作は、本明細書に記載される方法に従って実施され得る。いくつかの例では、1415の動作の態様は、図6~図9を参照して記載されるアップリンク取消しマネージャによって実施され得る。
[0244] 1420において、UEは、決定したことに基づいて、第1のタイプの通信または第2のタイプの通信のいずれかのアップリンク通信を実施し得る。1420の動作は、本明細書に記載される方法に従って実施され得る。いくつかの例では、1420の動作の態様は、図6~図9を参照して記載されるアップリンク通信マネージャによって実施され得る。
[0245] 図15は、本開示の態様によるアップリンク送信取消しをサポートする方法1500を示すフローチャートを示す。方法1500の動作は、本明細書に記載されるUE115またはそれの構成要素によって実装され得る。たとえば、方法1500の動作は、図6~図9を参照して記載される通信マネージャによって実施され得る。いくつかの例では、UEは、記載される機能を実施するようにUEの機能要素を制御するための命令のセットを実行し得る。追加または代替として、UEは、専用ハードウェアを使用して、記載される機能の態様を実施し得る。
[0246] 1505において、UEは、第1の遅延閾をもつ第1のタイプの通信に関連付けられたアップリンクリソースの割振りを識別し得る。1505の動作は、本明細書に記載される方法に従って実施され得る。いくつかの例では、1505の動作の態様は、図6~図9を参照して記載されるアップリンク割振りマネージャによって実施され得る。
[0247] 1510において、UEは、第1の遅延閾とは異なる第2の遅延閾をもつ第2のタイプの通信に関連付けられたアップリンク取消し指示を受信し得る。1510の動作は、本明細書に記載される方法に従って実施され得る。いくつかの例では、1510の動作の態様は、図6~図9を参照して記載されるアップリンク取消しマネージャによって実施され得る。
[0248] 1515において、UEは、アップリンク取消し指示に基づいて、アップリンクリソースの識別された割振りが取り消されるかどうかを決定し得る。1515の動作は、本明細書に記載される方法に従って実施され得る。いくつかの例では、1515の動作の態様は、図6~図9を参照して記載されるアップリンク取消しマネージャによって実施され得る。
[0249] 1520において、UEは、アップリンク取消し指示を受信した後でアップリンク許可を受信することができ、アップリンク許可は、アップリンク取消し指示に関連付けられた通信リソースを含む。1520の動作は、本明細書に記載される方法に従って実施され得る。いくつかの例では、1520の動作の態様は、図6~図9を参照して記載されるアップリンク割振りマネージャによって実施され得る。
[0250] 1525において、UEは、アップリンク取消し指示を受信した後でアップリンク許可を受信したことに基づいて、アップリンク取消し指示の少なくとも一部分を無視してよい。1525の動作は、本明細書に記載される方法に従って実施され得る。いくつかの例では、1525の動作の態様は、図6~図9を参照して記載されるアップリンク取消しマネージャによって実施され得る。
[0251] 1530において、UEは、決定したことに基づいて、第1のタイプの通信または第2のタイプの通信のいずれかのアップリンク通信を実施し得る。1530の動作は、本明細書に記載される方法に従って実施され得る。いくつかの例では、1530の動作の態様は、図6~図9を参照して記載されるアップリンク通信マネージャによって実施され得る。
[0252] 図16は、本開示の態様によるアップリンク送信取消しをサポートする方法1600を示すフローチャートを示す。方法1600の動作は、本明細書に記載される基地局105またはその構成要素によって実装され得る。たとえば、方法1600の動作は、図10~図13を参照して記載される通信マネージャによって実施され得る。いくつかの例では、基地局は、記載される機能を実施するように基地局の機能要素を制御するための命令のセットを実行し得る。追加または代替として、基地局は、専用ハードウェアを使用して、記載される機能の態様を実施し得る。
[0253] 1605において、基地局は、第1の遅延閾をもつ第1のタイプの通信に関連付けられたアップリンクリソースの割振りを送信し得る。1605の動作は、本明細書に記載される方法に従って実施され得る。いくつかの例では、1605の動作の態様は、図10~図13を参照して記載されるアップリンク割振りマネージャによって実施され得る。
[0254] 1610において、基地局は、第1の遅延閾とは異なる第2の遅延閾をもつ第2のタイプの通信に基づいて、アップリンクリソースの再割振りを決定し得る。1610の動作は、本明細書に記載される方法に従って実施され得る。いくつかの例では、1610の動作の態様は、図10~図13を参照して記載される再割振りマネージャによって実施され得る。
[0255] 1615において、基地局は、決定したことに基づいて、アップリンクリソースに対応するアップリンク取消し指示を送信し得る。1615の動作は、本明細書に記載される方法に従って実施され得る。いくつかの例では、1615の動作の態様は、図10~図13を参照して記載される取消し指示マネージャによって実施され得る。
[0256] 図17は、本開示の態様によるアップリンク送信取消しをサポートする方法1700を示すフローチャートを示す。方法1700の動作は、本明細書に記載される基地局105またはその構成要素によって実装され得る。たとえば、方法1700の動作は、図10~図13を参照して記載される通信マネージャによって実施され得る。いくつかの例では、基地局は、記載される機能を実施するように基地局の機能要素を制御するための命令のセットを実行し得る。追加または代替として、基地局は、専用ハードウェアを使用して、記載される機能の態様を実施し得る。
[0257] 1705において、基地局は、第1の遅延閾をもつ第1のタイプの通信に関連付けられたアップリンクリソースの割振りを送信し得る。1705の動作は、本明細書に記載される方法に従って実施され得る。いくつかの例では、1705の動作の態様は、図10~図13を参照して記載されるアップリンク割振りマネージャによって実施され得る。
[0258] 1710において、基地局は、第1の遅延閾とは異なる第2の遅延閾をもつ第2のタイプの通信に基づいて、アップリンクリソースの再割振りを決定し得る。1710の動作は、本明細書に記載される方法に従って実施され得る。いくつかの例では、1710の動作の態様は、図10~図13を参照して記載される再割振りマネージャによって実施され得る。
[0259] 1715において、基地局は、決定したことに基づいて、アップリンクリソースに対応するアップリンク取消し指示を送信し得る。1715の動作は、本明細書に記載される方法に従って実施され得る。いくつかの例では、1715の動作の態様は、図10~図13を参照して記載される取消し指示マネージャによって実施され得る。
[0260] 1720において、基地局は、UEへ、アップリンク取消し指示に関連付けられた通信リソースを含むアップリンク許可を送信することができ、アップリンク許可は、アップリンク取消し指示の少なくとも一部分を無視するよう、UEに指示する。1720の動作は、本明細書に記載される方法に従って実施され得る。いくつかの例では、1720の動作の態様は、図10~図13を参照して記載されるアップリンク割振りマネージャによって実施され得る。
[0261] 本明細書において説明した方法は可能な実装形態を表すこと、動作およびステップが再構成されるかまたは場合によっては変更され得ること、ならびに他の実装形態が可能であることに留意されたい。さらに、方法のうちの2つ以上からの態様が組み合わされ得る。
[0262] 本明細書に記載された技法は、符号分割多元接続(CDMA)、時分割多元接続(TDMA)、周波数分割多元接続(FDMA)、直交周波数分割多元接続(OFDMA)、シングルキャリア周波数分割多元接続(SC-FDMA)、および他のシステムなどの様々なワイヤレス通信システムに使用されてよい。CDMAシステムは、CDMA2000、ユニバーサル地上波無線アクセス(UTRA)などの無線技術を実装し得る。CDMA2000は、IS-2000、IS-95およびIS-856の規格をカバーする。IS-2000のリリースは、通常、CDMA2000 1X、1Xなどと呼ばれる場合がある。IS-856(TIA-856)は、通常、CDMA2000 1xEV-DO、高速パケットデータ(HRPD)などと呼ばれる。UTRAは、ワイドバンドCDMA(WCDMA(登録商標))、およびCDMAの他の変形を含む。TDMAシステムは、モバイル通信用グローバルシステム(GSM(登録商標))などの無線技術を実装することができる。
[0263] OFDMAシステムは、ウルトラモバイルブロードバンド(UMB)、発展型UTRA(E-UTRA)、米国電気電子技術者協会(IEEE)802.11(Wi-Fi)、IEEE802.16(WiMAX(登録商標))、IEEE802.20、Flash-OFDMなどの無線技術を実装し得る。UTRAおよびE-UTRAは、ユニバーサルモバイルテレコミュニケーションズシステム(UMTS)の一部である。LTE、LTE-A、およびLTE-A Proは、E-UTRAを使用するUMTSのリリースである。UTRA、E-UTRA、UMTS、LTE、LTE-A、LTE-A Pro、NR、およびGSMは、「第3世代パートナーシッププロジェクト」(3GPP(登録商標))と称する団体からの文書に記載されている。CDMA2000およびUMBは、「第3世代パートナーシッププロジェクト2」(3GPP2)と称する団体からの文書に記載されている。本明細書で説明した技法は、本明細書において述べたシステムおよび無線技術ならびに他のシステムおよび無線技術のために使用されてよい。LTE、LTE-A、LTE-A Pro、またはNRシステムの態様について例として説明されることがあり、LTE、LTE-A、LTE-A Pro、またはNRの用語が説明の大部分において使用され得るが、本明細書で説明される技法は、LTE、LTE-A、LTE-A Pro、またはNRの適用例以外に適用可能である。
[0264] マクロセルは、概して、比較的大きい地理的エリア(たとえば、半径数キロメートル)をカバーし、ネットワークプロバイダのサービスに加入しているUEによる無制限アクセスを可能にすることができる。スモールセルは、マクロセルと比較して、低電力基地局に関連付けられてよく、スモールセルは、マクロセルと同じまたは異なる(たとえば、認可、無認可などの)周波数帯域内で動作し得る。スモールセルは、様々な例に従ってピコセルとフェムトセルとマイクロセルとを含むことができる。ピコセルは、たとえば、小さい地理的エリアをカバーすることができ、ネットワークプロバイダのサービスに加入しているUEによる無制限アクセスを可能にし得る。フェムトセルも、小さい地理的エリア(たとえば、自宅)をカバーすることができ、フェムトセルとの関連を有するUE(たとえば、限定加入者グループ(CSG)内のUE、自宅内のユーザのためのUEなど)による制限付きアクセスを与えることができる。マクロセルのためのeNBは、マクロeNBと呼ばれることがある。スモールセルのためのeNBは、スモールセルeNB、ピコeNB、フェムトeNB、またはホームeNBと呼ばれることがある。eNBは、1つまたは複数(たとえば、2つ、3つ、4つなど)のセルをサポートすることができ、1つまたは複数のコンポーネントキャリアを使用する通信をサポートすることもできる。
[0265] 本明細書で説明されたワイヤレス通信システムは、同期動作または非同期動作をサポートし得る。同期動作の場合、基地局は、同様のフレームタイミングを有することができ、異なる基地局からの送信は、ほぼ時間的に整合され得る。非同期動作の場合、基地局は、異なるフレームタイミングを有する場合があり、異なる基地局からの送信は、時間的に整合されない場合がある。本明細書に記載された技法は、同期動作または非同期動作のいずれかに使用されてよい。
[0266] 本明細書で説明される情報および信号は、様々な異なる技術および技法のいずれかを使用して表され得る。たとえば、本説明全体にわたって言及され得るデータ、命令、コマンド、情報、信号、ビット、シンボルおよびチップは、電圧、電流、電磁波、磁場もしくは磁性粒子、光場もしくは光学粒子、またはそれらの任意の組合せによって表され得る。
[0267] 本明細書の開示に関して記載された様々な例示的なブロックおよびモジュールは、汎用プロセッサ、DSP、ASIC、FPGAもしくは他のプログラマブル論理デバイス、個別ゲートもしくはトランジスタ論理、個別ハードウェア構成要素、または本明細書に記載された機能を実行するように設計されたそれらの任意の組合せを用いて実装または実施されてよい。汎用プロセッサはマイクロプロセッサであってよいが、代替として、プロセッサは、任意の従来のプロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、または状態機械であってよい。プロセッサは、コンピューティングデバイスの組合せ(たとえば、DSPとマイクロプロセッサとの組合せ、複数のマイクロプロセッサ、DSPコアに関連する1つまたは複数のマイクロプロセッサ、または任意の他のそのような構成)としても実施され得る。
[0268] 本明細書で説明した機能は、ハードウェア、プロセッサによって実行されるソフトウェア、またはそれらの任意の組合せにおいて実装されてよい。ソフトウェアは、ソフトウェア、ファームウェア、ミドルウェア、マイクロコード、ハードウェア記述言語、またはその他で呼ばれるかどうかにかかわらず、命令、命令セット、コード、コードセグメント、プログラムコード、プログラム、サブプログラム、ソフトウェアモジュール、アプリケーション、ソフトウェアアプリケーション、ソフトウェアパッケージ、ルーチン、サブルーチン、オブジェクト、実行ファイル、実行スレッド、プロシージャ、関数などを意味するものと、広く解釈されなければならない。ソフトウェア(たとえば、プロセッサによって実行される)において実装される場合、機能は、1つまたは複数の命令またはコードとして、コンピュータ可読媒体上に記憶されるか、またはコンピュータ可読媒体を介して送信されてよい。他の例および実装形態は、本開示の範囲および添付の特許請求の範囲内にある。たとえば、ソフトウェアの性質により、本明細書で説明された機能は、プロセッサ、ハードウェア、ファームウェア、ハードワイヤリング、またはこれらのうちのいずれかの組合せによって実行されるソフトウェアを使用して実装され得る。機能を実装する特徴はまた、機能の部分が、異なる物理的ロケーションにおいて実装されるように分散されることを含めて、様々な位置に物理的に配置され得る。
[0269] コンピュータ可読媒体は、ある場所から別の場所へのコンピュータプログラムの転送を容易にする任意の媒体を含む、非一時的コンピュータ記憶媒体と通信媒体の両方を含む。非一時的記憶媒体は、汎用または専用コンピュータによってアクセスされ得る任意の利用可能な媒体であり得る。限定ではなく例として、非一時的コンピュータ可読媒体は、RAM、ROM、電気的消去可能プログラマブルROM(EEPROM(登録商標))、フラッシュメモリ、コンパクトディスク(CD)-ROMまたは他の光ディスクストレージ、磁気ディスクストレージまたは他の磁気ストレージデバイス、あるいは命令またはデータ構造の形態の所望のプログラムコード手段を搬送または記憶するために使用され得、汎用もしくは専用コンピュータ、または汎用もしくは専用プロセッサによってアクセスされ得る、任意の他の非一時的媒体を含み得る。また、任意の接続がコンピュータ可読媒体と適切に呼ばれる。たとえば、ソフトウェアが、同軸ケーブル、光ファイバーケーブル、ツイストペア、デジタル加入者回線(DSL)、または赤外線、無線、およびマイクロ波などのワイヤレス技術を使用して、ウェブサイト、サーバ、または他のリモートソースから送信される場合、同軸ケーブル、光ファイバーケーブル、ツイストペア、DSL、または赤外線、無線、およびマイクロ波などのワイヤレス技術は、媒体の定義の中に含まれる。本明細書で使用されるディスク(disk)およびディスク(disc)は、CD、レーザーディスク(登録商標)(disc)、光ディスク(disc)、デジタル多用途ディスク(disc)(DVD)、フロッピー(登録商標)ディスク(disk)およびBlu-ray(登録商標)ディスク(disc)を含み、ディスク(disk)は、通常、データを磁気的に再生し、ディスク(disc)は、データをレーザーで光学的に再生する。上記の組合せもコンピュータ可読媒体の範囲内に含まれる。
[0270] 特許請求の範囲内を含めて本明細書で使用される、項目のリスト(たとえば、「のうちの少なくとも1つ」または「のうちの1つまたは複数」などの句で終わる項目のリスト)中で使用される「または」は、たとえば、A、B、またはCのうちの少なくとも1つのリストが、AまたはBまたはCまたはABまたはACまたはBCまたはABC(すなわち、AおよびBおよびC)を意味するような包括的なリストを示す。また、本明細書で使用される「に基づいて」という句は、条件の閉集合への参照と解釈されないものとする。たとえば、「条件Aに基づいて」と記述された例示的なステップは、本開示の範囲から逸脱することなく、条件Aと条件Bの両方に基づき得る。言い換えれば、本明細書で使用される「に基づいて」という句は、「に少なくとも部分的に基づいて」という句と同様に解釈されるものとする。本明細書で使用される場合、2つ以上の項目の列挙中で使われるとき、「および/または」という用語は、列挙された項目のうちのいずれか1つが単独で利用され得ること、または列挙された項目のうちの2つ以上の任意の組合せが利用され得ることを意味する。たとえば、組成が、構成要素A、B、および/またはCを含んでいると記述されている場合、その組成は、Aのみ、Bのみ、Cのみ、AとBの組合せ、AとCの組合せ、BとCの組合せ、またはAとBとCの組合せを含んでいることがある。
[0271] 添付の図では、同様の構成要素または特徴は同じ参照ラベルを有する場合がある。さらに、同じタイプの様々な構成要素は、参照ラベルの後に、ダッシュと、それらの同様の構成要素を区別する第2のラベルとを続けることによって区別され得る。第1の参照ラベルのみが本明細書において使用される場合、その説明は、第2の参照ラベル、または他の後続の参照ラベルにかかわらず、同じ第1の参照ラベルを有する同様の構成要素のいずれにも適用可能である。
[0272] 添付の図面に関して本明細書に記載される説明は、例示的な構成について説明しており、実装され得るまたは特許請求の範囲内に入るすべての例を表すとは限らない。本明細書で使われる「例示的」という用語は、「例、事例、または例示の働きをすること」を意味し、「好ましい」または「他の例よりも有利な」を意味しない。詳細な説明は、説明された技法の理解を与えるための具体的な詳細を含む。しかしながら、これらの技法は、これらの具体的な詳細なしに実践され得る。いくつかの事例では、記載された例の概念を不明瞭にすることを回避するために、よく知られている構造およびデバイスがブロック図の形態で示される。
[0273] 本明細書の説明は、当業者が本開示を作成しまたは使用することを可能にするために提供されるものである。本開示への様々な変更は当業者には容易に明らかとなり、本明細書で定義された一般原理は、本開示の範囲から逸脱することなく他の変形形態に適用され得る。したがって、本開示は、本明細書で説明した例および設計に限定されず、本明細書で開示された原理および新規の特徴に合致する最も広い範囲を与えられるべきである。
以下に本願の出願当初の特許請求の範囲に記載された発明を付記する。
[C1]
ユーザ機器(UE)におけるワイヤレス通信のための方法であって、
第1の遅延閾をもつ第1のタイプの通信に関連付けられたアップリンクリソースの割振りを識別することと、
前記第1の遅延閾とは異なる第2の遅延閾をもつ第2のタイプの通信に関連付けられたアップリンク取消し指示を受信することと、
前記アップリンク取消し指示に少なくとも部分的に基づいて、アップリンクリソースの前記識別された割振りが取り消されるかどうかを決定することと、
前記決定したことに少なくとも部分的に基づいて、前記第1のタイプの通信または前記第2のタイプの通信のいずれかのアップリンク通信を実施することと
を備える方法。
[C2]
アップリンクリソースの前記識別された割振りが取り消されるかどうかを決定することは、
時間ドメインおよび周波数ドメイン中で、通信リソースのセットに関連付けられた前記アップリンク取消し指示のビットマップを識別することと、前記ビットマップの各ビットは、前記通信リソースのそれぞれのサブセットに対応し、各ビットは、前記通信リソースの前記それぞれのサブセットに取消しが適用されるかどうかを示す、
アップリンクリソースの前記割振りの少なくとも一部分が、取消しが適用される前記通信リソースの前記サブセットのうちの1つまたは複数に対応するかどうかを決定することとを備える、C1に記載の方法。
[C3]
アップリンクリソースの前記識別された割振りが取り消されるかどうかを決定することは、
前記ビットマップが、前記UE用に構成されたアップリンク帯域幅部分に対応すると決定することを備える、C2に記載の方法。
[C4]
繰返しインジケータを識別することと、
前記繰返しインジケータに従って前記ビットマップのビットを繰り返すことと、前記ビットマップの各繰り返されるビットは、前記通信リソースのそれぞれのサブセットに対応し、各繰り返されるビットは、前記通信リソースの前記それぞれのサブセットに取消しが適用されるかどうかを示す、をさらに備える、C2に記載の方法。
[C5]
前記ビットマップの各ビットに対応する前記通信リソースの前記それぞれのサブセットが、前記UEのアップリンク/ダウンリンク時分割複信(TDD)構成のアップリンクリソースに対応すると決定することをさらに備える、C2に記載の方法。
[C6]
アップリンクリソースの前記識別された割振りが取り消されるかどうかを決定することは、
前記アップリンク取消し指示を受信した時間、および取消しのための構成された時間オフセットに少なくとも部分的に基づいて、取消しを適用するための時間を決定することを備える、C1に記載の方法。
[C7]
取消しのための前記構成された時間オフセットは前記UEの能力に少なくとも部分的に基づく、C6に記載の方法。
[C8]
取消しを適用するための前記時間を決定することは、前記UEのアップリンク/ダウンリンク時分割複信(TDD)構成に少なくとも部分的に基づく、C6に記載の方法。
[C9]
前記アップリンク取消し指示を受信した後でアップリンク許可を受信することと、前記アップリンク許可は、前記アップリンク取消し指示に関連付けられた通信リソースを備える、
前記アップリンク取消し指示を受信した後で前記アップリンク許可を受信したことに少なくとも部分的に基づいて、前記アップリンク取消し指示の少なくとも一部分を無視することとをさらに備える、C1に記載の方法。
[C10]
前記アップリンク取消し指示の少なくとも一部分を無視することは、前記アップリンク許可が前記第2のタイプの通信に関連付けられていることに少なくとも部分的に基づく、C9に記載の方法。
[C11]
前記アップリンク取消し指示の少なくとも一部分を無視することは、前記アップリンク許可に関連付けられた物理チャネルのタイプに少なくとも部分的に基づく、C9に記載の方法。
[C12]
アップリンクリソースの前記識別された割振りが取り消されるかどうかを決定することは、前記アップリンク通信に関連付けられた物理チャネルのタイプに少なくとも部分的に基づく、C1に記載の方法。
[C13]
アップリンクリソースの前記識別された割振りが取り消されるかどうかを決定することは、前記アップリンク取消し指示に関連付けられた物理チャネルのタイプに少なくとも部分的に基づく、C1に記載の方法。
[C14]
アップリンクリソースの前記識別された割振りが取り消されるかどうかを決定することは、アップリンクリソースの前記識別された割振りに関連付けられた割振りタイプに少なくとも部分的に基づく、C1に記載の方法。
[C15]
アップリンクリソースの前記識別された割振りが取り消されるかどうかを決定することは、前記第2のタイプの通信に少なくとも部分的に基づく、C1に記載の方法。
[C16]
アップリンクリソースの前記識別された割振りが取り消されるかどうかを決定することは、前記アップリンク通信に関連付けられた通信のタイプに少なくとも部分的に基づく、C1に記載の方法。
[C17]
前記アップリンク通信を実施することは、
前記決定したことに少なくとも部分的に基づいて、アップリンクリソースの前記割振りの少なくとも一部分を使うのを控えることを備える、C1に記載の方法。
[C18]
基地局におけるワイヤレス通信のための方法であって、
第1の遅延閾をもつ第1のタイプの通信に関連付けられたアップリンクリソースの割振りを送信することと、
前記第1の遅延閾とは異なる第2の遅延閾をもつ第2のタイプの通信に少なくとも部分的に基づいて、前記アップリンクリソースの再割振りを決定することと、
前記決定したことに少なくとも部分的に基づいて、前記アップリンクリソースに対応するアップリンク取消し指示を送信することと
を備える方法。
[C19]
時間ドメインおよび周波数ドメイン中の通信リソースのセットに関連付けられたビットマップを生成することをさらに備え、前記ビットマップの各ビットは、前記通信リソースのそれぞれのサブセットに対応し、各ビットは、前記通信リソースの前記それぞれのサブセットに取消しが適用されるかどうかを示し、
前記アップリンク取消し指示を送信することは、前記ビットマップを送信することを備える、C18に記載の方法。
[C20]
前記ビットマップは、構成されたアップリンク帯域幅部分に対応する、C19に記載の方法。
[C21]
前記アップリンク取消し指示を送信することは、
前記ビットマップに関連付けられた繰返しインジケータを送信することを備える、C19に記載の方法。
[C22]
前記ビットマップの各ビットに対応する前記通信リソースの前記それぞれのサブセットは、アップリンク/ダウンリンクTDD構成のアップリンクリソースに対応する、C19に記載の方法。
[C23]
リソースの前記再割振りを決定することは、
前記アップリンク取消し指示を送信する時間、および取消しのための構成された時間オフセットに少なくとも部分的に基づいて、取消しを適用するための時間を決定することを備える、C18に記載の方法。
[C24]
取消しのための前記構成された時間オフセットはUE能力に少なくとも部分的に基づく、C23に記載の方法。
[C25]
取消しを適用するための前記時間を決定することは、アップリンク/ダウンリンク時分割複信(TDD)構成に少なくとも部分的に基づく、C23に記載の方法。
[C26]
UEへ、前記アップリンク取消し指示に関連付けられた通信リソースを備えるアップリンク許可を送信することをさらに備え、前記アップリンク許可は、前記アップリンク取消し指示の少なくとも一部分を無視するよう、前記UEに指示する、C18に記載の方法。
[C27]
前記アップリンク許可は前記第2のタイプの通信に関連付けられ、前記アップリンク取消し指示の少なくとも一部分を無視するための、前記UEへの前記指示は、前記アップリンク許可が前記第2のタイプの通信に関連付けられていることに少なくとも部分的に基づく、C26に記載の方法。
[C28]
前記アップリンク許可は物理チャネルのタイプに関連付けられ、前記アップリンク取消し指示の少なくとも一部分を無視するための、前記UEへの前記指示は、物理チャネルの前記タイプに少なくとも部分的に基づく、C26に記載の方法。
[C29]
第1の遅延閾をもつ第1のタイプの通信に関連付けられたアップリンクリソースの割振りを識別するための手段と、
前記第1の遅延閾とは異なる第2の遅延閾をもつ第2のタイプの通信に関連付けられたアップリンク取消し指示を受信するための手段と、
前記アップリンク取消し指示に少なくとも部分的に基づいて、アップリンクリソースの前記識別された割振りが取り消されるかどうかを決定するための手段と、
前記決定したことに少なくとも部分的に基づいて、前記第1のタイプの通信または前記第2のタイプの通信のいずれかのアップリンク通信を実施するための手段と
を備える装置。
[C30]
第1の遅延閾をもつ第1のタイプの通信に関連付けられたアップリンクリソースの割振りを送信するための手段と、
前記第1の遅延閾とは異なる第2の遅延閾をもつ第2のタイプの通信に少なくとも部分的に基づいて、前記アップリンクリソースの再割振りを決定するための手段と、
前記決定したことに少なくとも部分的に基づいて、前記アップリンクリソースに対応するアップリンク取消し指示を送信するための手段と
を備える装置。