JP7493807B2 - たて樋用支持金具 - Google Patents

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Description

本発明は、付勢部材を用いたたて樋用支持金具に関する。
近年、建屋においてたて樋(竪樋、縦樋)が利用にされることが多い。たて樋は、円形断面または角形断面をなした筒体(樋)に、筒体外面から突出して先端が内方に屈曲した溝形レールを一体的に形成したものが用いられる。溝形レールが壁に向くように筒体を垂直状に立て、所要の間隔たとえば1200mmごとにたて樋用の支持金具と壁側の支持金具により壁と連結支持する。
本願の発明者は、たて樋用の支持金具として特許文献1に記載の発明を行った。その内容は、座プレートと挟みブラケットとスペーサ部材とからなるたて樋用支持金具であって、たて樋の所望の位置に取り付けることができ、極めて簡単かつ能率的に連結固定できるものであった。
特開2010-24635号公報
特許文献1に係る発明は、たて樋の溝形レールの長手方向所望位置にほぼワンタッチでセットできるものであったが、溝形レールの所望位置にセットした状態で使用者が挟みブラケットの閉じ状態を保持し続け、壁面に固定された支持機構に連結固定しなければならなかった。溝形レールの所望位置にセットした状態で使用者が閉じ状態を保持し続けることは、支持機構との連結固定時に使用者の片手が塞がることとなってしまう。使用者の片手が塞がることなく、所望位置にセットした状態で簡単に仮止めできる支持金具で、より作業効率が良いたて樋用支持金具が求められていた。
また、特許文献1に記載のたて樋用支持金具は、セットに際して「ほぼ」ワンタッチでできるものではあるが、実際にはセットする際に2つの挟みブラケットを外側に広げるように傾転させてレールに挿入し、更に2つの挟みブラケットを内側に狭める閉じ動作を行い、閉じ状態を継続して保持し続けることが必要となる。そのため、より完全なワンタッチでのセットができるものが求められていた。
そこで、本発明の課題は、溝形レールの所望位置にセットした状態で使用者が手を離しても仮止め状態が継続される支持金具であって、更にたて樋の溝形レールへのセットをより容易にした支持金具を提供することを目的とする。
本発明に係るたて樋用支持金具は、筒状本体に沿って一対の溝形レールを設けたたて樋を所定長さ毎にアンカーされた壁側支持金具と連結するための座プレートと挟みブラケットからなる支持金具であって、前記挟みブラケットは、前記壁側支持金具と連結する連結面部と、前記連結面部の一端から外向き状となる引っ掛け足と、を有し、前記座プレートは、前記挟みブラケットを挿通した状態で傾動可能かつ幅方向に遊動可能な長孔を有し、前記挟みブラケットを前記座プレートの前記長孔に挿通した状態で、前記挟みブラケットを幅方向外側に向けて付勢する付勢部材を前記座プレートに備えることを特徴とするものである。
また、付勢部材は、座プレートに係合する係合部と、前記係合部から折曲して延長する延長部と、折曲して起立する起立部とを有し、前記起立部は、挟みブラケットに当接する当接面を有することが好ましい。
また、挟みブラケットが座プレートの長孔からの抜けを規制する規制用部を有するスペーサ部材をさらに備え、前記挟みブラケットの引っ掛け足の上端と前記規制用部の下端との間の長さとなるブラケット上下遊動長さよりも、付勢部材の係合部から延長部の先端までの延長長さを長く形成したことが好ましい。
また、付勢部材の起立部の起立長さは、係合部から延長部の先端までの延長長さよりも長く形成され、前記起立部の先端位置は、係合部を起点に延長部と反対側に至る位置であることが好ましい。
請求項1に記載の発明により、付勢部材が挟みブラケットを幅方向外側に付勢することで、溝形レールにセットした状態で挟みブラケットが溝形レールのウエブ側に付勢され、セット状態の仮止めが可能になる。さらに溝形レールにセットする際にも、一方の挟みブラケットを挿入後に他方の挟みブラケットを挿入するだけで付勢部材の付勢作用によりカチッと溝形レール内で係合され、完全なワンタッチでのセットが可能になる。
なお、特許文献1にスペーサ部材の他の実施形態として、挟みブラケットに両端を連結したコイルばねなどの弾性部材を用いることが示唆されている。この記載は挟みブラケットに両端を連結するコイルばねの記載しかなく、弾性部材の具体的形態は必ずしも明らかではないが、少なくともこの弾性部材は、スペーサ部材が挟みブラケットの開き動作から閉じ動作をしてセットするものであり、スペーサ部材の取付位置を鑑みると、挟みブラケットを閉じる方向(幅方向内側)に付勢するものであり、本願発明とは異なるものである。
特許文献1に記載の弾性部材が上記記載のものであれば、弾性部材は幅方向内側に付勢するものなので、挟みブラケットを開き動作を行う場合に付勢作用に抗うことになり、作業効率が落ちてしまう。本発明の付勢部材は開き動作において引っ掛け足付近から当接し、挟みブラケットが梃子のように作用するので開き動作においてスムーズに付勢部材を変形させることとなり、作業効率が落ちることはない。
請求項2に記載の発明により、付勢部材に折曲して形成された延長部と起立部を有することにより、板バネ状に機能することで、付勢部材による挟みブラケットを幅方向外側に向けて付勢し、セット状態の仮止めや、セット時の完全なワンタッチ動作を実現することが可能になる。延長部と起立部とを有し、起立部に当接面を有することで、付勢部材による付勢作用が一点のみの部位に留まらず、起立部の起立長さに渡って所定範囲を付勢することができ、仮止め状態を維持することができる。
請求項3に記載の発明により、延長部の延長長さがブラケット上下遊動長さよりも長く形成されていることによって、傾動して開き動作及び閉じ動作を行う挟みブラケットの下端よりも下方に延長部が位置することになり、挟みブラケットを広範囲の面で付勢作用を及ぼすことが可能になる。特に、開き動作を行っている挟みブラケットの引っ掛け足を幅方向外方に付勢することができるため、完全なワンタッチでのセットが可能になる。なお、上下については、図8,図9の図面上の上下としている。
請求項4に記載の発明により、起立部の起立長さが延長部よりも長く、起立部の先端位置が係合部よりも突出していることから、延長部の先端位置より起立部の先端位置が長くなることになり、挟みブラケットを広範囲の面で付勢することが可能になり、安定的な仮止め状態を維持することが可能になる。
本実施形態のたて樋用支持金具を溝形レールにセットした状態の全体斜視図である。 本実施形態のたて樋用支持金具と壁側支持金具とを連結した状態の正面図である。 本実施形態のたて樋用支持金具の分解斜視図である。 本実施形態のたて樋用支持金具の正面図である。 本実施形態のたて樋用支持金具の奥側から見た斜視図である。 本実施形態のたて樋用支持金具の開き動作を示すものであって、(a)が平面図、(b)が手前側からの側面図である。 本実施形態のたて樋用支持金具の閉じ動作を示すものであって、(a)が平面図、(b)が手前側からの側面図である。 本実施形態のたて樋用支持金具に用いる付勢部材の一例を示す平面図である。 本実施形態のたて樋用支持金具に用いる付勢部材の一例を示す平面図であって、図8の状態から破線で示す座プレートの長孔に挟みブラケットの間に挿入した状態を示す概念図である。 図9の状態から挟みブラケットを内側に狭めた状態の概念図である。 図10の状態から挟みブラケットの一方の開き動作を行い、溝形レール内に挿入した状態を示す概念図である。 図11の状態からもう一方の挟みブラケットの開き動作を行い、水型レールに挿入する状態を示す概念図である。 図12の状態から挟みブラケットが溝形レール内に挿入されて、閉じ状態にセットされた状態を示す概念図である。 本実施形態の付勢部材の異なる実施形態を示すものであって、(a)は起立部の起立高さが左右で異なるもの、(b)は水平部がなく延長部から連続して湾曲する起立部を有するものの斜視図である。
本発明のたて樋用支持金具1の実施形態について説明する。本説明において、たて樋の長手方向(図1の矢印線X方向)を上下方向、溝レールのレール幅に係る方向(図1の矢印線Y方向)を幅方向、左右方向、溝レールの突出方向にかかる方向(図1の矢印線Z方向)を手前方向、奥方向として説明する。但し、図8乃至図13の説明において図面上の上下として説明を補足している。なお、本説明において、「セット」とは、壁側支持金具に取り付ける前に、たて樋用支持金具を溝形レールの所望位置にいったん取り付けることを指す。
図1に示すように、本実施形態のたて樋用支持金具1を用いるたて樋100は、円形断面の筒状本体101の一側に、幅方向、半径方向の両側に2つのウエブ111,111が突出して先端が内方に向けて水平状に屈曲して鍵状となるフランジ112,112からなる一対の溝形レール110を一体形成したものである。溝形レール110のフランジ112、112間に入口溝102が形成され、ウエブ111、111間が入口溝102より幅の広い係止用の内寸となっている。
図2に示すように、本発明のたて樋用支持金具1は、溝形レール110にセットした状態で、壁面Aにアンカーされた壁側支持金具130にボルト、ナットにて連結して、たて樋100を固定する。なお、壁側支持金具130は、アンカーと指示羽小板とが分離するものであってもよいが、本説明においては1つの壁側支持金具130として説明する。
本発明にかかる樋用支持金具1は、図1乃至図5に示すように、溝形レール110の幅と同程度以上の幅を有し、溝形レールのフランジ112、112上に当接される全体を略長方形状とする座プレート2、座プレート2の下端からに前記ウエブ111、111のフランジ112、112に係合するための外向きL字状の引っ掛け足32、32を有し、上部には壁側支持金具130を挟んで連結するための連結面部31、31を有する一対の挟みブラケット3,3、前記挟みブラケット3,3間に渡された2つのスペーサ部材4,4、挟みブラケット3,3を幅方向外側に付勢する付勢部材5を備えている。
座プレート2は、溝形レール110の長手方向と同じ長手方向を有する略長方形状の2本の長孔20,20を有しており、長孔20、20の間は帯板部23が設けられている。この長孔20,20の長手方向長さ(上下長さ)は、裏面側から挟みブラケット3,3を挿通して表面側へと延在させて引っ掛け足32,32で引っ掛けられるように、後述する挟みブラケット3,3の連結面部31,31の長手方向長さ(上下長さ)よりも若干長く成形され、引っ掛け足32,32の長手方向長さ(上下長さ)よりも短く成形されている。
長孔20,20の幅長さ(図1の矢印線Y方向長さ)は、挟みブラケット3,3が挿通された状態で、連結面部31,31を幅方向に開くように傾斜可能に板厚よりも十分な幅長さが大きく構成されている。また、連結面部31,31を開かずに閉じた状態で幅方向に遊動可能な十分な幅長さが構成されている。具体的には、連結面部31,31の板厚の約4乃至5倍程度の幅長さを有している。
座プレート2は、長手方向の上側と下側に基端部21,21が形成され、この基端部21,21間を掛け渡すように幅方向中央に帯板部23が形成される。帯板部23の左右両側に長孔20,20が配され、さらに長孔20,20の左右両側に左右延長部22,22が形成される。左右延長部22,22は、一部が切り欠かれた切欠位置22a、22aがあり、この切欠位置22a、22aの幅方向にある別の左右延長部22,22の位置には一部を表面側に隆起させた隆起位置22b、22bが形成される。この切欠位置22a、22aと隆起位置22b、22bは後述するスペーサ―4,4を配するための形態となる。
次に、挟みブラケット3,3について説明する。挟みブラケット3,3は手前側に向けて緩やかに湾曲した凸状形態を有する板状の連結面部31,31と、連結面部31,31の最長辺となる奥側辺を外方に向けて折曲し、かつ、長手方向にも少し突出する外向きL字状の引っ掛け足32,32とからなる。引っ掛け足32,32は、長孔20、20の長手方向長さよりも長く、引っ掛け足32,32の長手方向に突出する突出部32a,32aや折曲した先端縁32b、32bが座プレート2の下面に当接して、手前側への抜け止めが図られるようになっている。
連結面部31,31は、座プレート2の上方に十分な長さ分を突出し、中央部に、壁側支持金具130の長穴からなる通孔と合致する通孔33を有し、これらにボルト、ナットで締結されるようになっている(図2参照)。連結面部31,31は、場合によっては長孔の端に位置する部分が内向きに屈曲し、帯板部23の上面に当接する爪となっていてもよい。これは、強度向上のほか、挟みブラケット3の落下防止の一助になる。
次に、スペーサ部材4,4について説明する。スペーサ部材4,4は、一方の挟みブラケット3に固定される基端部40と、他方の挟みブラケット3の間において座プレート2に接する規制用部41を備えている。これによれば、簡単な構造で挟みブラケットの落下防止と間隔規制を行なうことができる。さらに、スペーサ部材4は、規制用部41から他方の挟みブラケット3に設けた縦長孔に挿脱可能に嵌まる先端部42を備えている。これによれば、挟みブラケット3,3の左右方向のずれも防止することができ、かつ、座プレート2の先端部42の下面に対応する隆起位置(凸部)22b、22bで支持されるので、挟みブラケット3,3の幅方向(板厚方向)からの力に対して強度を保持することができる(図4参照)。
なお、図示しないが、スペーサ部材の他の実施形態として、スペーサ部材が先端部を有しない形態であってもよい。また、スペーサ部材は必ずしも軸形態である必要はなく、側面L字状の板形態であってもよい。この場合のスペーサ部材は全体として側面L状をなし、立ち上がり状の基端部はブラケットの内面にねじ止めあるいは溶接などで固定され、規制用部と先端部は水平に延在し、規制用部は端部が他方のブラケットの内面に当接することで間隔の規制を行えるように先端部よりも幅が広く構成され、先端部は他方のブラケットに設けた縦長孔に挿脱自在となっている。
次に、付勢部材5について説明する。本実施形態の付勢部材5は、図3に加えて図8,図9に示すように、中央部分となる座プレート2の帯板部23の表面に係合する係合部51と、前記係合部の両側縁から折曲して延長する延長部52,52と、延長部52,52の先端縁から幅方向となる左右両側に伸びる水平部53,53と、水平部53,53の両側縁から起立する起立部54,54とを有する形態である。付勢部材5は、一枚の薄い金属板を折曲したものであり、所定の奥行き長さを有することから起立部54,54には所定範囲の当接面54a、54aを有して面接触による広範囲な付勢作用が可能になる。さらに簡易な構成により挟みブラケット3,3のセットが容易になり、仮止めが可能となり施工が容易になる。
本実施形態の付勢部材5の具体的な形態は、図8に示すように、平板状の係合部51の左右両側縁から直角に折曲して図面上で下方に垂下するように延長して延長部52,52が形成される。この延長部52,52の一方縁である下縁を水平方向に折曲する水平部53,53が形成され、さらに水平部53,53の両側縁から折曲して図面上で上方に向けて立ち上がるように起立部54,54が形成される。図9に示すように、座プレート2の長孔20,20に付勢部材5を挿通し、挟みブラケット3,3を付勢部材の幅方向外側位置に挿通した状態で、挟みブラケット3,3を傾動させて開き動作を行うと、付勢部材5が幅方向(左右方向)の内側、中央側に圧縮され、外側への付勢力を及ぼすことができる(図11,12参照)。そのとき、係合部51の折曲位置を支点に延長部52,52が挟みブラケット3,3の引っ掛け足32,32を幅方向外側に押し出すように付勢するとともに、開き状態にある引っ掛け足32,32を閉じ状態に起立するように付勢する。さらに起立部54,54が水平部53,53の折曲位置を支点に挟みブラケット3,3を幅方向外側に押し出すように付勢する。これにより、開き状態の挟みブラケットを閉じ状態にしながら幅方向外側に押し出す付勢作用を発揮することが可能になる。
付勢部材5の延長部52,52の延長長さL1は、係合部51から延長部52の先端に至る長さであり、付勢対象である挟みブラケット3,3や引っ掛け足32,32が座プレート2から下方に延出する長さよりも長いことが好ましい。本実施形態の挟みブラケット3,3には座プレート2の長孔20,20からの抜けを規制する規制用部41,41があるスペーサ部材4,4を有しており、挟みブラケット3,3の引っ掛け足32,32の上端から規制用部41,41の下端までの間の長さであるブラケット上下遊動長さL2よりも、付勢部材5の延長部52,52の延長長さL1を長く形成する。この延長部52,52の延長長さL1を有することにより、挟みブラケット3,3を幅方向に広げて溝レール110に挿入するときなど、引っ掛け足32,32と座プレート2の裏面とが最大限離れた場合であったとしても、引っ掛け足32,32に幅方向へ付勢することができる。
また、起立部54,54の起立高さL3は、延長部52,52の延長長さL1よりも長く形成されている。延長部52,52は係合部51から折曲して図面上下方に延長されているが、起立部54,54の先端は係合部51からの延長方向の反対側となる上方を向き、係合部51の位置よりも上方に位置している。これにより、開き動作がなされている挟みブラケット3,3の引っ掛け足32,32の付近だけでなく、挟みブラケット3,3の連結面部31,31も幅方向両側へ付勢することができる。起立部54,54の起立高さL3は、係合部51からの上方長さL4が、延長部52,52の延長長さL1と同程度の長さであることが好適である。
また、図14(a)に示すように、本実施形態の付勢部材5の別の実施形態として、2つの延長部52,52の延長長さを異なるようにしてもよい。具体的には、一方の延長部52の延長長さL2よりも他方の延長部52の延長長さを若干長くしている。これは、付勢部材5を挟んで挟みブラケット3,3が傾動して、幅方向左右への開き動作を行うところ、延長部52,52の上下長さを同じくすると、延長部52,52の下端や水平部53,53が互いに接触して適切な閉じ動作に支障を与える可能性がある。異なる延長長さとすることで、閉じ動作において付勢部材5が変形し、適切な閉じ動作を支障なく行うことが可能になる。
また、図14(b)に示すように、付勢部材5の他の実施形態として、延長部52,52の下端から外側に湾曲する起立部54,54が形成される実施形態が存在する。このように付勢部材5は、座プレート2に係合する係合部51,下方に至るまで付勢しうる延長部52,52と起立部54,54があることが好ましい。
次に、本実施形態のたて樋用支持金具1の使用形態について説明する。図2に示すように、たて樋用支持金具1は、たて樋100にセットする工程とともに壁側支持金具130と連結固定する工程が必要となる。まず、たて樋100を壁Aと平行状となるように配置し、溝形レール110が壁Aに対峙するように位置決め保持する。このとき、壁側に所定間隔で埋め込んであるアンカーに壁側支持金具130を壁面から前方に突出させておく。
図6(a)、(b)に示すように、たて樋用支持金具1を溝形レール110にセットするに際し、壁側支持金具130がちょうど挟みブラケット3,3の連結面部31,31の間に位置するところでたて樋用支持金具1を挿入し、座プレート2を溝形レール110に接近させつつ、挟みブラケット3,3を把持して外側に開いて広げるように傾転させる開き動作を行う。これにより座プレート2の下方にある左右の引っ掛け足32、32の付け根側が接近してすぼまるので、溝形レール110の入口溝102にスムーズに挿入することができる。
図7(a)、(b)に示すように、挟みブラケット3,3の引っ掛け足32、32が溝形レール10の入口溝102から進入したところで挟みブラケット3,3を直立方向に閉じる閉じ動作を行えば、左右の引っ掛け足32、32が広がりつつフランジ112、112の先端を支点として起立してフランジ112、112の下面に引っかかる。このときに、スペーサ部材4,4の先端部42、42は相手方のブラケット3の縦長孔に斜めに進入してゆき、使用者が閉じ状態を維持すれば規制用部41が座プレート2の上面に当接して挟みブラケット3,3の落下を防止する。そして挟みブラケット3,3が直立状になることにより連結面部31,31間に壁側支持金具130を挟み込むことが可能になる。
これが図1の状態であり、スペーサ部材4,4の規制用部41が中間部分にあることにより挟みブラケット3,3の内向き倒れすぎを防止し、直立姿勢を促す。そこで、連結面部31,31の通孔33と壁側支持金具130の通孔にボルトを挿通し、ワッシャーを介してナットを螺合して締め付けることにより、図2で示すような樋用支持金具1と壁側支持金具130の連結固定が完了する。
本発明の樋用支持金具1は溝形レール110の入口溝102よりも狭くなり得る左右の引っ掛け足32、32を有しているので、たて樋本体100のエンドに限らずどのような位置においても自在に溝形レール110にセットすることができ、しかも溝形レール110との連結固定と壁側支持金具130との連結固定を一挙に行うことができるので、施工作業を非常に簡素化し能率をアップすることができる。
従来のたて樋用支持金具1であれば、挟みブラケット3,3を幅方向外側への開き動作を行いつつ、溝形レール110の入口溝102に挿入し、さらに挟みブラケット3,3を幅方向内側への閉じ動作を行い、閉じ状態を維持することが必要となる。また、スペーサ部材4,4は先端部42が一方の挟みブラケット3の縦長孔から抜け出して他方の挟みブラケット3の隆起位置22bに固定され、規制用部41が座プレート2の上面に当接するため、挟みブラケット3,3が座プレート2に保持され落下しないが、これはあくまでも使用者が2つの挟みブラケット3,3を把持して閉じ状態を維持するためである。
本実施形態の付勢部材5を用いたたて樋用支持金具1のセット時における付勢作用について説明する。なお、付勢部材の変形は一態様であるため、必ずしも図面上と同じ変形をなすことまで限定するものではない。まず、図9に示す状態から図10に示すように、2つの挟みブラケット3,3を幅方向内側に狭めるようにする。このとき、付勢部材5の起立部54,54は幅方向内側に向かって変形する。
次に、図10に示す状態から図11に示すように、挟みブラケット3の一方の開き動作を行い、一方の引っ掛け足32を傾動して一方のみを開くようにする。このとき付勢部材5の付勢力に抗うこととなるが、挟みブラケット3の傾動が梃子のように作用することでストレスなくスムースな傾動が可能となる。そして、溝形レール110の入口溝102に挿入してフランジ112の内側に当接する。
さらに図11に示す状態から図12に示すように、もう一方の引っ掛け足32も傾動して開き動作を行い、引っ掛け足32を入口溝102に挿入する。このときに、付勢部材5の付勢力が挟みブラケットの引っ掛け足の基端(下端)からほぼ中央付近に至るまでの範囲で幅方向外側に向けて付勢作用を及ぼすことにより他方の引っ掛け足32がフランジ112の内側に挿入されただけでカチッと鍵内に当接し、挟みブラケット3,3が閉じ状態となるように規制され、図12の状態となる。このように付勢部材5を設けることで、たて樋用支持金具1のセットが完全にワンタッチで行うことが可能になる。
また、たて樋用支持金具1のセット時の開き動作に際し、フランジ112に当接しやすくするために単に挟みブラケット3,3を傾転するだけでなく、引っ掛け足32と座プレート2との間に一定距離を有するように挟みブラケット3,3を若干下方に引き出すことが多い。このときでも、付勢部材5の延長部52,52が所定の延長長さL1を有しているため、付勢部材5の付勢作用が引っ掛け足32,32の下方に至るまで作用し、たて樋用支持金具1のセットが完全にワンタッチで行うことが可能になる。さらに、付勢部材5の起立部54,54が所定の起立高さを有することから挟みブラケット3,3のほぼ中央付近まで幅方向外側への付勢作用を及ぼすこととなり、挟みブラケット3,3の閉じ状態が維持される。これにより、セットされた状態のたて樋用支持金具1を図1の状態で仮止めを継続することが可能になり、使用者の片手を塞ぐことなく、作業効率を格段に上げることが可能になる。
本発明は、たて樋が断面円形でなく角形である場合にも適用される。また、壁側のアンカーとの連結構造は支持羽子板を用いた壁側支持金具130による場合の限定されるものではない。たとえばT状金具など壁側に連結され中間部位にボルト挿通穴を有する金具であればよい。本発明の樋用支持金具1は座プレート2と、1種類の挟みブラケット3とスペーサ部材4に付勢部材5を作るだけでよいので、部品数が少なくコストも低減することができる。
1…たて樋用支持金具、2…座プレート、3…挟みブラケット、4…スペーサ部材、5…付勢部材、10…溝形レール、20…長孔、31…連結用面部、32…引っ掛け足、41…規制用部、51…係合部、52…延長部、53…水平部、54…起立部、54a…当接面、100…たて樋、101…筒状本体、110…溝形レール、130…壁側支持金具。

Claims (4)

  1. 筒状本体に沿って一対の溝形レールを設けたたて樋を所定長さ毎にアンカーされた壁側支持金具と連結するための座プレートと挟みブラケットからなる支持金具であって、
    前記挟みブラケットは、前記壁側支持金具と連結する連結面部と、前記連結面部の一端から外向き状となる引っ掛け足と、を有し、
    前記座プレートは、前記挟みブラケットを挿通した状態で傾動可能かつ幅方向に遊動可能な長孔を有し、
    前記挟みブラケットを前記座プレートの前記長孔に挿通した状態で、前記挟みブラケットを幅方向外側に向けて付勢する付勢部材を前記座プレートに備えることを特徴とするたて樋用支持金具。
  2. 付勢部材は、座プレートに係合する係合部と、前記係合部から折曲して延長する延長部と、折曲して起立する起立部とを有し、
    前記起立部は、挟みブラケットに当接する当接面を有することを特徴とする請求項1に記載のたて樋用支持金具。
  3. 挟みブラケットが座プレートの長孔からの抜けを規制する規制用部を有するスペーサ部材をさらに備え、
    前記挟みブラケットの引っ掛け足の上端と前記規制用部の下端との間の長さとなるブラケット上下遊動長さよりも、付勢部材の係合部から延長部の先端までの延長長さを長く形成したことを特徴とする請求項2に記載のたて樋用支持金具。
  4. 付勢部材の起立部の起立長さは、係合部から延長部の先端までの延長長さよりも長く形成され、前記起立部の先端位置は、係合部を起点に延長部と反対側に至る位置であることを特徴とする請求項2または3に記載のたて樋用支持金具。
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