JP7490707B2 - ケーブルドラム運搬用アタッチメント - Google Patents
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Description
ここで、ケーブルドラム20の運搬の際にも、フォークリフト10が用いられている。ケーブルドラム20は、略円柱状のケーブル巻き付け部の両端部に、円板状の鍔部が配置された構造を有し、フォークリフト10で運搬する際には鍔部の周面をフォーク12で支持することが一般的である。しかしながら、鍔部の周面は湾曲しており、フォーク12でケーブルドラム20を持ち上げた際、フォーク12とケーブルドラム20(鍔部)との接触面積が非常に少ない。そのため、運搬中の振動や、フォーク12のチルト角によって、ケーブルドラム20がフォーク12から滑り落ちてしまうことがあった。
ここで、フォークリフト10のフォーク12の水平部分の長さを調整したり、強度を高めたりすることを目的として、フォーク12の水平部分に、アタッチメントを取付けることが知られている(例えば特許文献1)。また、滑りやすい積荷を運搬する場合には、上記アタッチメントにゴムや樹脂等からなる滑り止めを貼着することも知られている。このようなアタッチメントの形状としては、フォーク12の上面および側面を覆うタイプのものや、フォーク12の上面、側面、および底面を覆うタイプのもの等がある。いずれのタイプにおいても、アタッチメントの平面視形状は、通常直線状である。
本発明の主な目的は、ケーブルドラムを安全に運搬することが可能な、ケーブルドラム運搬用アタッチメントの提供に関する。
ケーブルドラムを運搬する際に、フォークリフトのフォークに装着するための、ケーブルドラム運搬用アタッチメントであり、
フォークリフトのフォークの上面および側面を少なくとも覆う本体部と、
前記本体部の前方側側面に配置され、フォークに装着したときに、フォークの内側に突出する落下防止ストッパと、
を有し、
前記落下防止ストッパが、前記本体部の先端近傍に配置されており、
平面視したときの前記落下防止ストッパが、略三角形状であり、
前記落下防止ストッパの最も前方側の角が鋭角である、
ケーブルドラム運搬用アタッチメントを提供する。
また、本体部110の前後方向の長さは特に制限されずフォークの水平部分の長さと略同等であってもよく、フォークの水平部分の長さより長くてもよい。さらに、水平部分110の長さがフォークより短くてもよい。この場合、フォークの先端側が、本体部110から突き出るようにアタッチメント100が配置される。ただし、後述の落下防止ストッパ120を、フォークの垂直部分からより遠い位置に配置できるとの観点で、本体部110の長さは、フォークの水平部分の長さと同等、またはそれ以上であることがより好ましい。
本体部110の厚みは、装着するフォークの形状に応じて適宜選択され、例えば前方から後方まで同じであってもよく、本体部110の前側において、先端に向かうにつれて、厚みが薄くなる領域を有していてもよい。
また、本体部110の後ろ側では、フォークの側面を覆う板状の部材(「側板部」とも称する)が、フォークの背面より突出するように延在していることが好ましい。本実施形態では、フォークの背面より突出する部分に、後部ストッパ130を挿入するための貫通孔が配置されている。
本体部100を構成する材料は特に制限されないが、強度の観点で鋼鉄が好ましい。
当該落下防止ストッパ120の位置は、本体部110の前方側、すなわち、本体部110の長さ方向の半分より前側であればよいが、本体部110の長さを4分割したときに、最も前方側の領域に配置されていることが好ましく、本体部110の先端近傍に配置されていることがより好ましい。
また、落下防止ストッパ120の形状は、ケーブルドラムと床との間にフォーク(アタッチメント100)を差し込む際に、ケーブルドラムの鍔部等に引っかかり難く、その一方で、ケーブルドラムの搬送中に、ケーブルドラムが滑り落ちそうになった際には、ケーブルドラムの鍔部に当接して、滑り落ちを抑制可能な形状であればよい。
本実施形態の落下防止ストッパ120は、平面視したときの形状が略三角形状、より詳しくは、一つの辺が本体部110の側板部に密着し、かつ最も前方側の角が鋭角である三角形状である。ただし、落下防止ストッパ120を平面視したときの形状は、三角形状に限定されず、例えば四角形状を含む多角形状や棒状等であってもよい。
また、落下防止ストッパ120を平面視したときの、落下防止ストッパ120の大きさは、ケーブルドラムの径や重量に応じて適宜選択される。
さらに、落下防止ストッパ120の厚みは、落下防止ストッパ120に求められる強度、すなわちケーブルドラムの重量等に応じて適宜選択される。また、厚みは一定であってもよく、本体部110やフォークの厚みに合わせて変化していてもよい。ただし、落下防止ストッパ120の上面は、本体部110の上面と同じ高さ、またはこれより下に位置することが好ましい。特に、落下防止ストッパ120の上面と、本体部110の上面とが、同じ高さである、すなわち落下防止ストッパ120の上面および本体部110の上面が同一平面上にあることが好ましい。
一方、落下防止ストッパ120の底面は、アタッチメント110を装着したときに、フォークの底面や、本体部110の底面から突出しない高さにあることが好ましい。
上述のように、フォークリフトでケーブルドラムを運搬する際、振動やフォークのチルト角等によってケーブルドラムが滑り落ちることがあった。これに対し、本発明のアタッチメントは、フォークに装着したときに、フォークの内側に突出する、落下防止ストッパを有している。そのため、ケーブルドラムがアタッチメント上で前方側に動いたとしても、当該落下防止ストッパにケーブルドラムの鍔部が引っ掛かり、当該落下防止ストッパより前方にケーブルドラムが移動しない。したがって、ケーブルドラムの滑り落ちが抑制され、ケーブルドラムを安全に運搬することが可能である。
12 フォーク
20 ケーブルドラム
100 ケーブルドラム運搬用アタッチメント
110 本体部
120 落下防止ストッパ
130 後部ストッパ
Claims (2)
- ケーブルドラムを運搬する際に、フォークリフトのフォークに装着するための、ケーブルドラム運搬用アタッチメントであり、
フォークリフトのフォークの上面および側面を少なくとも覆う本体部と、
前記本体部の前方側側面に配置され、フォークに装着したときに、フォークの内側に突出する、落下防止ストッパと、
を有し、
前記落下防止ストッパが、前記本体部の先端近傍に配置されており、
平面視したときの前記落下防止ストッパが、略三角形状であり、
前記落下防止ストッパの最も前方側の角が鋭角である、
ケーブルドラム運搬用アタッチメント。 - 請求項1に記載のケーブルドラム運搬用アタッチメントにおいて、
前記落下防止ストッパの上面が、前記本体部の上面と同じ高さ、または前記本体部の上面より下に位置する、
ケーブルドラム運搬用アタッチメント。
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