JP7489622B2 - 照明システム、制御方法及びプログラム - Google Patents

照明システム、制御方法及びプログラム Download PDF

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本開示は一般に、照明システム、制御方法、及びプログラムに関し、より詳細には、施設内に配置される照明装置を備える照明システム、照明装置を制御する制御方法、及びプログラムに関する。
従来、複数のエリアを照明する複数の照明器具と、人非存在エリア又は人存在エリアを照明する1又は2以上の照明器具の制御値を制御する照明制御部と、を有する照明制御システムが知られている(特許文献1参照)。
特開2019-175780号公報
本開示の目的は、照明対象領域を利用する個人に応じた照明光を提供可能な照明システム、制御方法及びプログラムを提供することにある。
本開示の一態様の照明システムは、施設内に配置され前記施設内において個人用の照明対象領域を照明する照明装置と、前記照明装置を制御する制御装置と、を備える。前記制御装置は、前記照明対象領域を利用中の利用者に関する利用者情報に基づいて、前記照明装置の照明光の色を制御する。前記利用者情報は、前記利用者の状態に関する状態情報を含む。前記制御装置は、前記状態情報に基づいて、前記利用者の状態を示すサインを提示するように前記照明装置の照明光の色を制御する。前記制御装置は、前記利用者の状態が、他者との会話に前向きな状態の場合と他者との会話に消極的な状態の場合とで、異なるサインを提示するように前記照明装置の照明光の色を制御する。
本開示の一態様の照明システムは、施設内に配置され前記施設内において個人用の照明対象領域を照明する照明装置と、前記照明装置を制御する制御装置と、を備える。前記制御装置は、前記照明対象領域を利用中の利用者に関する利用者情報に基づいて、前記照明装置の照明光の色を制御する。前記利用者情報は、前記利用者の状態に関する状態情報を含む。前記制御装置は、前記状態情報に基づいて、前記利用者の状態を示すサインを提示するように前記照明装置の照明光の色を制御する。前記利用者情報は、前記利用者が着座している着座時間に関する着座時間情報を更に含む。前記制御装置は、前記着座時間情報に基づいて、前記着座時間が所定の許容時間を超えた場合に、体勢変更を促すサインを提示するように前記照明装置の照明光の色を制御する。
本開示の一態様の照明システムは、施設内に配置され前記施設内において個人用の照明対象領域を照明する照明装置と、前記照明装置を制御する制御装置と、を備える。前記制御装置は、前記照明対象領域を利用中の利用者に関する利用者情報に基づいて、前記照明装置の照明光の色を制御する。前記利用者情報は、前記利用者の状態に関する状態情報を含む。前記制御装置は、前記状態情報に基づいて、前記利用者の状態を示すサインを提示するように前記照明装置の照明光の色を制御する。前記利用者情報は、前記利用者のスケジュールに関するスケジュール情報を更に含む。前記制御装置は、前記スケジュール情報に基づいて、現在時刻が前記スケジュールに含まれるタスクの開始予定時刻又は開始予定時刻よりも所定時間だけ前の時刻となった場合に、前記タスクの開始に対する注意を喚起するサインを提示するように前記照明装置の照明光の色を制御する。
本開示の一態様の照明システムは、施設内に配置され前記施設内において個人用の照明対象領域を照明する照明装置と、前記照明装置を制御する制御装置と、を備える。前記制御装置は、前記照明対象領域を利用中の利用者に関する利用者情報に基づいて、前記照明装置の照明光の色を制御する。前記利用者情報は、前記利用者の状態に関する状態情報を含む。前記制御装置は、前記状態情報に基づいて、前記利用者の状態を示すサインを提示するように前記照明装置の照明光の色を制御する。前記利用者情報は、前記利用者の感情に関する感情情報を更に含む。前記制御装置は、前記感情情報に基づいて、前記利用者の感情に応じた所定の波長成分が増加又は減少するように前記照明装置の照明光の色を制御する。
本開示の一態様の照明システムは、施設内に配置され前記施設内において個人用の照明対象領域を照明する照明装置と、前記照明装置を制御する制御装置と、を備える。前記制御装置は、前記照明対象領域を利用中の利用者に関する利用者情報に基づいて、前記照明装置の照明光の色を制御する。前記利用者情報は、前記利用者の状態に関する状態情報を含む。前記制御装置は、前記状態情報に基づいて、前記利用者の状態を示すサインを提示するように前記照明装置の照明光の色を制御する。前記照明対象領域は、任意の個人によって利用される。前記制御装置は、前記照明対象領域が利用中でない場合に、前記照明対象領域がフリースペースであることを示すサインを提示するように前記照明装置の照明光の色を制御する。
本開示の一態様の照明システムは、施設内に配置され前記施設内において個人用の照明対象領域を照明する照明装置と、前記照明装置を制御する制御装置と、を備える。前記制御装置は、前記照明対象領域を利用中の利用者に関する利用者情報に基づいて、前記照明装置の照明光の色を制御する。前記利用者情報は、前記利用者の状態に関する状態情報を含む。前記制御装置は、前記状態情報に基づいて、前記利用者の状態を示すサインを提示するように前記照明装置の照明光の色を制御する。前記利用者情報は、前記利用者が行う作業に関する作業情報を更に含む。前記制御装置は、前記作業情報に基づいて、前記利用者が行う作業に適した色の照明光で前記照明対象領域を照明するように、前記照明装置の照明光の色を制御する。前記制御装置は、前記利用者が行う作業が紙媒体を見ることを含む作業の場合とコンピュータシステムのディスプレイを見ることを含む作業の場合とで、前記照明光の色が異なるように、前記照明装置の照明光の色を制御する。
本開示の一態様の照明システムは、施設内に配置され前記施設内において個人用の照明対象領域を照明する照明装置と、前記照明装置を制御する制御装置と、を備える。前記制御装置は、前記照明対象領域を利用中の利用者に関する利用者情報に基づいて、前記照明装置の照明光の色を制御する。前記利用者情報は、前記利用者の状態に関する状態情報を含む。前記制御装置は、前記状態情報に基づいて、前記利用者の状態を示すサインを提示するように前記照明装置の照明光の色を制御する。前記利用者情報は、前記利用者の属性に関する属性情報を更に含む。前記制御装置は、前記属性情報に基づいて、前記照明装置の照明光の色を制御する。前記制御装置は、前記属性情報で示される前記利用者の属性を指定する利用者指定情報を受け取った場合に、前記利用者が前記照明対象領域を利用中であることを示すサインを提示するように前記照明装置の照明光の色を制御する。
本開示の一態様の制御方法は、施設内に配置され前記施設内において個人用の照明対象領域を照明する照明装置を制御する制御方法である。前記制御方法は、前記照明対象領域を利用中の利用者に関する利用者情報に基づいて、前記照明装置の照明光の色を制御することを含む。前記利用者情報は、前記利用者の状態に関する状態情報を含む。前記照明装置の照明光の色を制御することは、前記状態情報に基づいて、前記利用者の状態を示すサインを提示するように前記照明装置の照明光の色を制御することを含む。前記照明装置の照明光の色を制御することは、前記利用者の状態が、他者との会話に前向きな状態の場合と他者との会話に消極的な状態の場合とで、異なるサインを提示するように前記照明装置の照明光の色を制御することを含む。
本開示の一態様の制御方法は、施設内に配置され前記施設内において個人用の照明対象領域を照明する照明装置を制御する制御方法である。前記制御方法は、前記照明対象領域を利用中の利用者に関する利用者情報に基づいて、前記照明装置の照明光の色を制御することを含む。前記利用者情報は、前記利用者の状態に関する状態情報を含む。前記照明装置の照明光の色を制御することは、前記状態情報に基づいて、前記利用者の状態を示すサインを提示するように前記照明装置の照明光の色を制御することを含む。前記利用者情報は、前記利用者が着座している着座時間に関する着座時間情報を更に含む。前記照明装置の照明光の色を制御することは、前記着座時間情報に基づいて、前記着座時間が所定の許容時間を超えた場合に、体勢変更を促すサインを提示するように前記照明装置の照明光の色を制御することを含む。
本開示の一態様の制御方法は、施設内に配置され前記施設内において個人用の照明対象領域を照明する照明装置を制御する制御方法である。前記制御方法は、前記照明対象領域を利用中の利用者に関する利用者情報に基づいて、前記照明装置の照明光の色を制御することを含む。前記利用者情報は、前記利用者の状態に関する状態情報を含む。前記照明装置の照明光の色を制御することは、前記状態情報に基づいて、前記利用者の状態を示すサインを提示するように前記照明装置の照明光の色を制御することを含む。前記利用者情報は、前記利用者のスケジュールに関するスケジュール情報を更に含む。前記照明装置の照明光の色を制御することは、前記スケジュール情報に基づいて、現在時刻が前記スケジュールに含まれるタスクの開始予定時刻又は開始予定時刻よりも所定時間だけ前の時刻となった場合に、前記タスクの開始に対する注意を喚起するサインを提示するように前記照明装置の照明光の色を制御することを含む。
本開示の一態様の制御方法は、施設内に配置され前記施設内において個人用の照明対象領域を照明する照明装置を制御する制御方法である。前記制御方法は、前記照明対象領域を利用中の利用者に関する利用者情報に基づいて、前記照明装置の照明光の色を制御することを含む。前記利用者情報は、前記利用者の状態に関する状態情報を含む。前記照明装置の照明光の色を制御することは、前記状態情報に基づいて、前記利用者の状態を示すサインを提示するように前記照明装置の照明光の色を制御することを含む。前記利用者情報は、前記利用者の感情に関する感情情報を更に含む。前記照明装置の照明光の色を制御することは、前記感情情報に基づいて、前記利用者の感情に応じた所定の波長成分が増加又は減少するように前記照明装置の照明光の色を制御することを含む。
本開示の一態様の制御方法は、施設内に配置され前記施設内において個人用の照明対象領域を照明する照明装置を制御する制御方法である。前記制御方法は、前記照明対象領域を利用中の利用者に関する利用者情報に基づいて、前記照明装置の照明光の色を制御することを含む。前記利用者情報は、前記利用者の状態に関する状態情報を含む。前記照明装置の照明光の色を制御することは、前記状態情報に基づいて、前記利用者の状態を示すサインを提示するように前記照明装置の照明光の色を制御することを含む。前記照明対象領域は、任意の個人によって利用される。前記照明装置の照明光の色を制御することは、前記照明対象領域が利用中でない場合に、前記照明対象領域がフリースペースであることを示すサインを提示するように前記照明装置の照明光の色を制御することを含む。
本開示の一態様の制御方法は、施設内に配置され前記施設内において個人用の照明対象領域を照明する照明装置を制御する制御方法である。前記制御方法は、前記照明対象領域を利用中の利用者に関する利用者情報に基づいて、前記照明装置の照明光の色を制御することを含む。前記利用者情報は、前記利用者の状態に関する状態情報を含む。前記照明装置の照明光の色を制御することは、前記状態情報に基づいて、前記利用者の状態を示すサインを提示するように前記照明装置の照明光の色を制御することを含む。前記利用者情報は、前記利用者が行う作業に関する作業情報を更に含む。前記照明装置の照明光の色を制御することは、前記作業情報に基づいて、前記利用者が行う作業に適した色の照明光で前記照明対象領域を照明するように、前記照明装置の照明光の色を制御することを含む。前記照明装置の照明光の色を制御することは、前記利用者が行う作業が紙媒体を見ることを含む作業の場合とコンピュータシステムのディスプレイを見ることを含む作業の場合とで、前記照明光の色が異なるように、前記照明装置の照明光の色を制御することを含む。
本開示の一態様の制御方法は、施設内に配置され前記施設内において個人用の照明対象領域を照明する照明装置を制御する制御方法である。前記制御方法は、前記照明対象領域を利用中の利用者に関する利用者情報に基づいて、前記照明装置の照明光の色を制御することを含む。前記利用者情報は、前記利用者の状態に関する状態情報を含む。前記照明装置の照明光の色を制御することは、前記状態情報に基づいて、前記利用者の状態を示すサインを提示するように前記照明装置の照明光の色を制御することを含む。前記利用者情報は、前記利用者の属性に関する属性情報を更に含む。前記照明装置の照明光の色を制御することは、前記属性情報に基づいて、前記照明装置の照明光の色を制御することを含む。前記照明装置の照明光の色を制御することは、前記属性情報で示される前記利用者の属性を指定する利用者指定情報を受け取った場合に、前記利用者が前記照明対象領域を利用中であることを示すサインを提示するように前記照明装置の照明光の色を制御することを含む。
本開示の一態様のプログラムは、コンピュータシステムに、前記制御方法を実行させるためのプログラムである。
本開示の一態様の照明システムは、施設内に配置され前記施設内において個人用の照明対象領域を照明する照明装置と、前記照明装置を制御する制御装置と、を備える。前記制御装置は、前記照明対象領域を利用中の利用者の動きを示す動作情報を取得する。前記制御装置は、前記照明対象領域内で起き得る人の動きの情報と前記人の状態の情報とを学習用データとして機械学習された学習済みモデルに、取得した前記動作情報を入力して前記学習済みモデルから出力される出力結果に基づいて、前記利用者の状態を推定する。前記制御装置は、推定結果に基づいて、前記照明装置の照明光の色を制御する。前記制御装置は、前記利用者の状態が、他者との会話に前向きな状態の場合と他者との会話に消極的な状態の場合とで、異なるサインを提示するように前記照明装置の照明光の色を制御する。
本開示の一態様の制御方法は、施設内に配置され前記施設内において個人用の照明対象領域を照明する照明装置を制御する制御方法である。前記制御方法は、制御装置によって、前記照明対象領域を利用中の利用者の動きを示す動作情報を取得することを含む。前記制御方法は、前記制御装置によって、前記照明対象領域内で起き得る人の動きの情報と前記人の状態の情報とを学習用データとして機械学習された学習済みモデルに、取得した前記動作情報を入力して前記学習済みモデルから出力される出力結果に基づいて、前記利用者の状態を推定することを含む。前記制御方法は、前記制御装置によって、推定結果に基づいて、前記照明装置の照明光の色を制御することを含む。前記制御装置は、前記利用者の状態が、他者との会話に前向きな状態の場合と他者との会話に消極的な状態の場合とで、異なるサインを提示するように前記照明装置の照明光の色を制御する。
本開示の一態様のプログラムは、コンピュータシステムに、前記制御方法を実行させるためのプログラムである。
図1は、本開示の実施形態に係る照明システムのブロック図である。 図2は、同上の照明システムの使用形態を示す概略説明図である。 図3は、同上の照明システムにおける照明装置及び照明対象領域の概略説明図である。 図4は、同上の照明装置の光源を示し、一部破断した平面図である。 図5は、同上の照明装置の照明光の色の変化を説明するための説明図である。 図6は、同上の照明システムの動作のフローチャートである。 図7は、変形例1の照明システムにおける照明装置の光源を示し、一部破断した平面図である。 図8は、変形例2の照明システムにおける照明装置の光源を示し、一部破断した平面図である。 図9は、変形例3の照明システムにおける照明装置の光源を示し、一部破断した平面図である。 図10は、変形例4の照明システムにおける照明装置の光源を示し、一部破断した平面図である。 図11は、変形例5の照明システムにおける照明装置の光源を示し、一部破断した平面図である。 図12は、変形例6の照明システムのブロック図である。 図13は、同上の照明システムの使用形態を示す概略説明図である。 図14は、変形例7の照明システムのブロック図である。
以下、実施形態に係る照明システム、制御方法、プログラムについて、図面を用いて説明する。下記の実施形態において説明する各図は、模式的な図であり、図中の各構成要素の大きさ及び厚さそれぞれの比が必ずしも実際の寸法比を反映しているとは限らない。
(1)概要
本実施形態の照明システム10は、図1に示すように、照明装置1と、制御装置3と、を備える。本実施形態の照明システム10は、照明装置1を複数備えている。複数の照明装置1は、図2に示すように、施設200内に配置される。施設200としては、ビル、特に、オフィスビルを想定している。以下では、説明の便宜上、施設200内において照明装置1が面する空間を対象空間201という。対象空間201は、施設200内の人によって利用される空間である。対象空間201の例としては、会議室、ワーキングスペース、コワーキングスペース、シェアオフィス、レクリエーションルームが挙げられる。施設200は、オフィスビルに限らず、事務所、工場、病院、ホテル、スタジアム、アミューズメント施設、空港、戸建て住宅、集合住宅等であってもよい。
複数の照明装置1の各々は、対象空間201内の所定の領域を照明する。以下では、各照明装置1によって照明される上記所定の領域を、照明対象領域R1ともいう。複数の照明装置1はそれぞれ、施設200内の異なる複数の照明対象領域R1に対応している。各照明装置1は、対応する照明対象領域R1を照明する。図2では、各照明装置1によって照明される照明対象領域R1のうちで床面203に対応する領域を、施設200の床面203に、一点鎖線で囲った領域として示してある。図2の例では、照明装置1からの照明光が照射される照明対象領域R1の大きさが、照明装置1の光出射面の大きさと同じであるが、実際には、照明装置1の光出射面の大きさよりも大きい。本実施形態では、対象空間201がシェアオフィスであって、照明対象領域R1が個人により利用されることを想定している。すなわち、照明装置1は、施設200内において個人用の照明対象領域R1を照明する。
制御装置3は、照明装置1を制御する。制御装置3は、照明対象領域R1を利用中の利用者に関する利用者情報に基づいて、照明装置1の照明光の色を調節する。これにより、本実施形態の照明システム10では、照明対象領域R1を利用する個人に応じた照明光を提供可能となる。
(2)詳細
以下、本実施形態の照明システム10について、図1~図6に基づいて更に詳細に説明する。
上述のように、照明システム10は、照明装置1と制御装置3とを備えている。照明システム10は、照明装置1を複数備えている。
複数の照明装置1は、例えば、施設200において対象空間201に面する天井202に配置されている。対象空間201は、天井202下の空間である。対象空間201には、複数の照明装置1にそれぞれ対応して複数の照明対象領域R1がある。施設200内の対象空間201には、人が利用可能な什器として、机220、椅子230等が配置されている。本実施形態では、各照明対象領域R1に対して、机220と椅子230とが一つずつ配置されている。
制御装置3は、複数の照明装置1の各々の照明光の色を、この照明装置1に対応する照明対象領域R1を利用中の人(図3参照、以下、「利用者P10」ともいう)に関する利用者情報に基づいて、制御する。
図1に示すように、照明システム10は、照明対象領域R1に関する情報を取得するための取得システム4と通信可能に接続されている。制御装置3は、取得システム4から取得した情報に基づいて、照明装置1を制御する。取得システム4は、ここでは照明システム10の構成要件に含まれないこととするが、照明システム10の構成要件に含まれてもよい。
(2.1)照明装置
図2に示すように、複数の照明装置1の各々は、対象空間201から見て正方形状である。ただし、これに限らず、複数の照明装置1の各々は、例えば、長方形状又は円形状であってもよい。複数の照明装置1は、対象空間201から見て2次元アレイ状に配置されている。複数の照明装置1の各々は、天井埋め込み型の照明器具でもよいし、天井直付け型の照明器具でもよいし、システム天井に含まれるグリッド状の支持部材に支持されるパネル状の照明器具でもよいし、天井吊り下げ型の照明器具でもよい。
複数の照明装置1の各々は、光源11(図4参照)を備える。光源11は、例えば、図4に示すように、青色LED(Light Emitting Diode)11Bと、緑色LED11Gと、赤色LED11Rと、白色LED11Wと、を有する。
青色LED11Bは、青色光を放射する。緑色LED11Gは、緑色光を放射する。赤色LED11Rは、赤色光を放射する。白色LED11Wは、白色光を放射する。白色LED11Wから放射される白色光の相関色温度は、例えば、2700K以上6000K以下である。白色LED11Wは、例えば、青色LEDチップと、青色LEDチップから放射された青色光の一部を波長変換して青色光とは異なる波長の光を放射する波長変換要素を含む波長変換部と、を有する。波長変換要素は、蛍光体粒子である。波長変換部は、例えば、透光性材料部と、蛍光体粒子と、を含む。この場合、波長変換部は、透光性材料部と蛍光体粒子との混合体により形成されている。波長変換部では、透光性材料部内に多数の蛍光体粒子が存在している。透光性材料部の材料(透光性材料)は、可視光に対する透過率が高い材料が好ましい。透光性材料は、例えば、シリコーン系樹脂である。蛍光体粒子としては、例えば、黄色の光を放射する黄色蛍光体粒子を採用することができる。黄色蛍光体粒子から放射される光(蛍光)は、例えば、530nm~580nmの波長域に主発光ピーク波長がある発光スペクトルを有するのが好ましい。黄色蛍光体粒子は、例えば、Ceで付活されたYAl12であるが、これに限らない。また、波長変換部は、波長変換要素として、黄色蛍光体粒子のみを含む場合に限らず、例えば、黄色蛍光体粒子と、黄緑色蛍光体粒子と、緑色蛍光体粒子と、赤色蛍光体粒子と、を含んでいてもよい。つまり、波長変換部は、複数種の蛍光体粒子を含んでいてもよい。黄緑色蛍光体粒子は、黄緑色の光を放射する。緑色蛍光体粒子は、緑色の光を放射する。赤色蛍光体粒子は、赤色の光を放射する。
また、光源11は、図4に示すように、実装基板110を有している。実装基板110は、例えば、プリント配線板である。青色LED11B、緑色LED11G、赤色LED11R及び白色LED11Wは、実装基板110に実装されている。光源11は、1つの実装基板110上に、青色LED11Bと、緑色LED11Gと、赤色LED11Rと、白色LED11Wとのセットを複数有している。
複数の照明装置1の各々は、複数の青色LED11Bを駆動する第1駆動回路と、複数の緑色LED11Gを駆動する第2駆動回路と、複数の赤色LED11Rを駆動する第3駆動回路と、複数の白色LED11Wを駆動する第4駆動回路と、第1~第4駆動回路を制御する制御回路と、を備える。複数の照明装置1の各々では、制御回路が第1~第4駆動回路を制御することにより、照明光として、白色の光、青色の光、緑色の光、赤色の光のいずれか、又は、これらの2つ以上を混色して得られる色の光を出力可能である。要するに、複数の照明装置1の各々は、XYZ表色系のxy色度図において、青色LED11Bから放射される青色の光の色度点と、緑色LED11Gから放射される緑色の光の色度点と、赤色LED11Rから放射される赤色の光の色度点と、を頂点とする三角形の範囲内の任意の色度点に相当する色の光を、カラー照明光又は白色光として出力することが可能である。白色光は、XYZ表色系のxy色度図における黒体軌跡上の色度点に相当する色度の光であるのが好ましい。
(2.2)取得システム
取得システム4は、照明対象領域R1を利用する人(利用者P10)に関する情報を取得する。
取得システム4は、操作装置41、音声入力装置42、撮像装置43、センサ装置44、端末装置45、サーバ46のうちの少なくとも一つ(本実施形態では全部)を含み得る。
操作装置41は、人による操作を受け付ける。操作装置41は、施設200に設けられている。例えば、各照明対象領域R1に対して一以上の操作装置41が設けられている。操作装置41は、例えば、押し釦、コンピュータシステムのキーボード、タブレットのタッチパネルディスプレイ等を含み得る。操作装置41は制御装置3との通信機能を有しており、人によって操作されることで、種々の情報を示す操作信号を制御装置3へ送信する。
一例において、操作装置41は、人(操作者)によって操作されることで、対応する照明対象領域R1がこの操作者によって利用中となったことを示す利用情報を示す操作信号を、制御装置3へ送信する。例えば図2、図3に示すように、照明対象領域R1に配置されている机220には、照明対象領域R1が利用中であることを示すための押し釦410が配置されている。この押し釦410が押されることで、利用情報を示す操作信号が制御装置3へ送信される。このように、操作信号で示される情報は、照明対象領域R1が、操作者(利用者P10)によって利用中となったことを示す利用情報を含み得る。
一例において、操作装置41は、人(操作者)によって操作されることで、操作者が認識する自身の現在の状態に関する状態情報を示す操作信号を、制御装置3へ送信する。操作者が認識する自身の現在の状態の例は、他者との会話に前向きな状態と、他者との会話に消極的な状態(話しかけて欲しくない状態)と、を含み得る。操作信号で示される状態情報は、上記の「操作者が認識する自身の現在の状態の例」のうちのいずれか一つを含み得る。例えば、照明対象領域R1に配置されている机220に、操作者の複数の状態を示すための複数の押し釦が配置されている場合、複数の押し釦のうちのいずれかが押されることで、状態情報を示す操作信号が制御装置3へ送信される。このように、操作信号で示される情報は、照明対象領域R1を利用中の利用者P10の状態に関する状態情報を含み得る。
一例において、操作装置41は、人(操作者)によって操作されることで、操作者がこの照明対象領域R1にて行う作業に関する作業情報を示す操作信号を、制御装置3へ送信する。操作者が行う作業の例は、紙媒体を見ることを含む作業と、コンピュータシステムのディスプレイを見ることを含む作業と、を含み得る。操作信号で示される作業情報は、上記の「操作者が行う作業の例」のうちのいずれか一つを含み得る。例えば、照明対象領域R1に配置されている机220に、操作者が照明対象領域R1にて行う可能性のある複数種類の作業に対応する複数の押し釦が配置されている場合、複数の押し釦のうちのいずれかが押されることで、作業情報を示す操作信号が制御装置3へ送信される。このように、操作信号で示される情報は、照明対象領域R1を利用中の利用者P10が行う作業に関する作業情報を含み得る。
一例において、操作装置41は、人(操作者)によって操作されることで、操作者の属性に関する属性情報を示す操作信号を、制御装置3へ送信する。操作者の属性の例は、操作者の氏名、所属先(勤務する企業、企業内の配属部署等)等を含み得る。操作信号で示される属性情報は、上記の「操作者の属性の例」のうちの少なくとも一つを含み得る。例えば、照明対象領域R1に配置されている机220に、操作者の氏名及び所属先を入力するためのキーボード及びディスプレイが配置されている場合、これらを用いて氏名及び所属先が入力されることで、属性情報を示す操作信号が制御装置3へ送信される。このように、操作信号で示される情報は、照明対象領域R1を利用中の利用者P10の属性に関する属性情報を含み得る。操作装置41は、例えば、印字又は画面表示されたコード(一次元コード、二次元コード等)を読み取り可能なスキャナを含んでもよい。この場合、操作者が保持する紙媒体又は端末装置45のディスプレイに表示されたコードをスキャナが読み取ることで、属性情報を示す操作信号が制御装置3へ送信される。
一例において、操作装置41は、人(操作者)によって操作されることで、操作者のスケジュールに関するスケジュール情報を示す操作信号を、制御装置3へ送信する。スケジュールは、一以上のタスクの開始予定時刻を含み得る。例えば、照明対象領域R1に配置されている机に、操作者の次のタスク(例えば、別の会議室での会議)の開始予定時刻を入力するためのキーボード及びディスプレイが配置されている場合、これらを用いて次のタスクの開始予定時刻が入力されることで、スケジュール情報を示す操作信号が制御装置3へ送信される。このように、操作信号で示される情報は、照明対象領域R1を利用中の利用者P10のスケジュールに関するスケジュール情報を含み得る。
音声入力装置42は、周囲の音声を取得する。音声入力装置42は、施設200に設けられている。例えば、各照明対象領域R1に対して一つの音声入力装置42が一対一に設けられている。音声入力装置42が取得する音声は、照明対象領域R1を利用中の利用者P10の音声を含み得る。音声入力装置42は、例えばマイクロフォンを備える。音声入力装置42は通信機能を有しており、マイクロフォンで取得された音声を示す音声信号を、制御装置3へ送信する。
撮像装置43は、一又は複数の照明対象領域R1を撮像する。撮像装置43は、カメラを含む。カメラにおける撮像素子は、CMOS(Complementary MOS)イメージセンサである。撮像素子は、CMOSイメージセンサに限らず、例えば、CCD(Charge Coupled Device)イメージセンサ等でもよい。撮像装置43は、施設200に設けられている。照明システム10では、複数の照明対象領域R1に一対一に対応する複数の撮像装置43が設けられていてもよいし、対象空間201のうちの2以上の照明対象領域R1を撮像する撮像装置43が複数設けられていてもよい。撮像装置43には、個別の識別情報(アドレス)が設定されている。撮像装置43は通信機能を有しており、撮影された画像を示す画像信号を、制御装置3へ送信する。画像は、静止画であってもよいし、動画であってもよいし、例えば定期的に撮像された複数の静止画を含むいわゆるコマ送り画像であってもよい。
センサ装置44は、照明対象領域R1の状態又は照明対象領域R1に存在する人(利用者P10)の状態を検出する。センサ装置44は、施設200に設けられている。例えば、各照明対象領域R1に対して一つのセンサ装置44が一対一に設けられている。センサ装置44は通信機能を有しており、検出結果を示すセンサ信号を制御装置3へ送信する。
センサ装置44は、照明対象領域R1に配置されている椅子230に設けられる着座センサ440(図3参照)を含み得る。着座センサ440は、例えば椅子230の座面に設けられ、椅子230に着座する人の存在を検出する。例えば、着座センサ440から送信されるセンサ信号は、着座センサ440が設けられている椅子230に人が着座中であるか否かを示す二値の信号であり得る。
端末装置45は、照明対象領域R1を利用する利用者P10が保持するコンピュータ装置である。端末装置45は、例えば利用者P10が保持するパーソナルコンピュータ、スマートフォン、タブレット等の情報端末である。端末装置45は、キーボード、マウス等の入力装置、及びディスプレイ等の表示装置を備える。端末装置45は、入力装置及び表示装置としてのタッチパネルディスプレイを備えていてもよい。利用者P10が保持する端末装置45とは、利用者P10が所有する装置であってもよいし、利用者P10が他者から貸与された装置であってもよい。端末装置45は、利用者P10が専有する装置に限られず、複数の人に共用される装置であって利用者P10が保持中の装置であってもよい。端末装置45は通信機能を有しており、例えば利用者P10によって操作されることで、種々の情報を示す端末信号を制御装置3へ送信する。
一例において、端末装置45は、利用者P10によって操作されることで、利用者P10が認識する自身の現在の状態(他者との会話に前向きな状態、他者との会話に消極的な状態等)に関する状態情報を示す端末信号を、制御装置3へ送信する。例えば、利用者P10の現在の状態を制御装置3へ通知するためのアプリケーションが端末装置45にインストールされている場合、利用者P10がこのアプリケーションに従って端末装置45を操作することで、状態情報を示す端末信号が制御装置3へ送信される。例えば、外部の端末装置との間でweb会議を行うためのアプリケーションが端末装置45にインストールされている場合、利用者P10がこのアプリケーションを用いてweb会議を行っている間は、利用者P10の状態が他者との会話に消極的な状態であることを示す端末信号が制御装置3へ送信される。
一例において、端末装置45は、利用者P10によって操作されることで、利用者P10がこの照明対象領域R1にて行う予定の作業に関する作業情報を示す端末信号を、制御装置3へ送信する。例えば、利用者P10の作業の予定を制御装置3へ通知するためのアプリケーションが端末装置45にインストールされている場合、利用者P10がこのアプリケーションに従って端末装置45を操作することで、作業情報を示す端末信号が制御装置3へ送信される。
一例において、端末装置45は、利用者P10によって操作されることで、利用者P10の属性に関する属性情報を示す端末信号を、制御装置3へ送信する。利用者P10の属性の例は、利用者P10の氏名、所属先等を含み得る。例えば、利用者P10の属性を制御装置3へ通知するためのアプリケーションが端末装置45にインストールされている場合、利用者P10がこのアプリケーションに従って端末装置45を操作することで、属性情報を示す端末信号が制御装置3へ送信される。例えば、端末装置45が送出するビーコン信号が、属性情報を示す端末信号の一種として用いられてもよい。例えば、ビーコン信号には、端末装置45に固有の識別情報が含まれている。その場合、端末装置45の識別情報とその端末装置45の保持者とを対応付けた第1データテーブル及び端末装置45の保持者とその属性情報とを対応付けた第2データテーブル等を用いることで、ビーコン信号に基づいて利用者P10の属性情報を取得することが可能である。
一例において、端末装置45は、利用者P10によって操作されることで、利用者P10のスケジュールに関するスケジュール情報を示す端末信号を、制御装置3へ送信する。例えば、利用者P10のスケジュールを管理するためのアプリケーションが端末装置45にインストールされている場合、アプリケーションに入力されたスケジュールに基づいて、スケジュール情報を示す端末信号が制御装置3へ送信される。
このように、端末信号で示される情報は、状態情報、作業情報、属性情報、スケジュール情報等を含み得る。
また、端末信号で示される情報は、端末装置45が備えるカメラで撮像された画像の情報を含み得る。端末信号で示される情報は、端末装置45が備えるマイクロフォンで取得された音声の情報を含み得る。端末信号で示される情報は、端末装置45が備えるセンサで取得された情報を含み得る。
サーバ46は、施設200の内部又は外部に設けられたサーバ装置である。サーバ46は、例えば制御装置3との通信機能を有している。サーバ46は、他の装置から信号を受け取った場合に、種々の情報を示すサーバ信号を制御装置3へ送信する。例えば、サーバ46は、上述の第1データテーブル及び第2テーブルテーブルを有している。サーバ46は、制御装置3から、ビーコン信号の発信元の端末装置45の保持者の属性を問い合わせる問い合わせ信号を受け取った場合に、端末装置45の保持者の属性に関する属性情報を示すサーバ信号を制御装置3へ送信(返信)する。
(2.3)制御装置
制御装置3は、1以上のプロセッサ及びメモリを有するコンピュータシステムを含んでいる。コンピュータシステムのメモリに記録されたプログラムを、コンピュータシステムのプロセッサが実行することにより、制御装置3の少なくとも一部の機能が実現される。プログラムは、メモリに記録されていてもよいし、インターネット等の電気通信回線を通して提供されてもよく、メモリカード等の非一時的記録媒体に記録されて提供されてもよい。
制御装置3は、例えば、施設200の施設情報を記憶している管理装置と通信ネットワークを介して接続可能である。管理装置は、例えば、サーバである。管理装置は、上述のサーバ46と同じであってもよいし異なっていてもよい。制御装置3は、管理装置から施設情報を取得する。
施設情報は、例えば、施設200の構造を表す3次元データの一部又は全体である。3次元データは、コンピュータを用いて構築される仮想空間において施設200を表現するデータである。この種の3次元データは、例えば、BIM(Building Information Modeling)データである。以下では、3次元データを、「BIMデータ」という。
BIMデータには、施設200の形状及び寸法を表すデータだけではなく、施設200を構成する部材に関するデータ、施設200に配置された設備機器に関するデータのように、施設200に関連する多種類のデータが統合されている。また、BIMデータには、施設200の基準位置の緯度・経度の情報、及び施設200の向きに関する情報が含まれている。つまり、BIMデータは、施設200を建てるためのデータだけではなく、施設200に関連する様々なデータの総体を表している。BIMデータは、例えば3次元CAD(Computer Aided Design)システムを用いて表現された情報であって、施設200の形状及び寸法を表すデータを用いて作成される。BIMデータを用いることで、例えばディスプレイに施設200の全体又は部分を表す図形を表示することが可能である。BIMデータは、施設200に応じて階層化されている。BIMデータは、例えば施設200の全体を正面図若しくは斜視図で表す情報、施設200の複数のフロアそれぞれを平面図若しくは斜視図で表す情報、又は一つのフロアを平面図若しくは斜視図で表す情報を含んでいる。例えば、BIMデータは、施設200である1つの建物全体の斜視図を表すデータ、建物内の1つフロアの平面図を表すデータ、又は部屋を内側から見た斜視図を表すデータ等を含む。施設情報(BIMデータ)及び位置情報の表示は、いずれも例えばJava(登録商標)等のプログラム言語で記述されたプログラムを実行可能なソフトウェアを用いれば可能である。例えば、WebGL(Web Graphics Library)に対応したウェブブラウザであれば、施設200の3次元データを表示部に表示することが可能である。
制御装置3は、複数の照明装置1を制御する。図1に示すように、制御装置3は、複数の照明装置1を制御する制御部34を有する。制御装置3と複数の照明装置1とは例えば信号線Lsを介して接続されており、制御装置3から複数の照明装置1に制御信号を伝送可能となっている。複数の照明装置1には、それぞれ個別の識別情報(固有アドレス)が設定されている。複数の照明装置1は、それぞれ固有アドレスを記憶している記憶部を有している。
制御装置3は、管理装置から取得したBIMデータに基づいて、施設200内の複数の照明装置1の位置情報(施設200内の照明装置1の位置座標)を特定して、施設200内の複数の照明装置1の位置情報と複数の照明装置1の固有アドレスとを一対一に対応付けてメモリに記憶している。制御部34から各照明装置1への制御信号は、制御対象の照明装置1の固有アドレスに対応するアドレスデータと、制御対象の照明装置1の制御内容(照明光の色、点灯、消灯、点滅、照度等)を示す制御データと、を含む。照明光の色は、白色又は白色とは異なる色(例えば、赤色、緑色、青色等)である。制御内容は、照明光の色を示す制御内容を含む制御データを含む代わりに、照明光の色度を示す制御内容を含む制御データを含んでいてもよい。
制御装置3は、対応する照明対象領域R1の状態に応じて、複数の照明装置1を個別に制御する。以下では、複数の照明装置1のうちの1台の照明装置1、及びこの照明装置1に対応する照明対象領域R1に着目して説明する。図3では、着目する照明装置1の光出射面、及び対応する照明対象領域R1のうちで床面203に対応する領域にドットハッチングを付している。
制御装置3は、取得システム4から受け取った信号で示される情報に基づいて、照明装置1の照明光の色を制御する。制御装置3は、例えば、取得システム4から受け取った操作信号、音声信号、センサ信号、画像信号、及び端末信号で示される情報に基づいて、照明装置1の照明光の色を制御する。
図1に示すように、制御装置3は、制御部34に加えて、取得部31と、判断部32と、決定部33と、を備えている。
取得部31は、取得システム4と通信するための通信インタフェースを備えている。取得部31は、通信ネットワークを介して取得システム4と接続可能である。通信ネットワークは、ローカルエリアネットワーク、インターネット、電話網等を含み得る。通信ネットワークは、単一の通信プロトコルに準拠したネットワークだけではなく、異なる通信プロトコルに準拠した複数のネットワークで構成され得る。通信プロトコルは、周知の様々な有線及び無線通信規格から選択され得る。通信ネットワークは、リピータハブ、スイッチングハブ、ブリッジ、ゲートウェイ、ルータ等のデータ通信機器を含み得る。
取得部31は、取得システム4からの信号を受け取る。具体的には、取得部31は、操作装置41からの操作信号、音声入力装置42からの音声信号、センサ装置44からのセンサ信号、撮像装置43からの画像信号、端末装置45からの端末信号、及びサーバ46からのサーバ信号を受け取る。
判断部32は、取得システム4から受け取った信号で示される情報に基づいて、照明対象領域R1の状態及び照明対象領域R1を利用する利用者P10の状態を判断する。
決定部33は、判断部32の判断結果に基づいて、照明装置1の照明光の色を決定する。「照明装置1の照明光の色を決定する」とは、決定部33により決定された色の照明光が照明装置1から放射されるように、照明装置1へ出力すべき制御信号に含まれる制御データを決定することを意味する。
制御部34は、決定部33により決定された色の照明光が照明装置1から放射されるように、照明装置1を制御する。制御部34は、照明装置1へ制御信号を伝送することで、照明装置1を制御する。
本実施形態では、判断部32は、以下の第1~第7機能のうちの少なくとも1つの機能を備えている。
第1機能は、照明対象領域R1が利用者P10により利用中であるか否か、すなわち、照明対象領域R1が誰か(利用者P10)に利用されている状態(以下「利用中状態」ともいう)と誰にも利用されていないフリースペースの状態(以下、「フリー状態」ともいう)とのいずれであるか、を判断する機能である。利用中状態は、照明対象領域R1に利用者P10が実際に滞在している状態のみを含んでもよいし、利用者P10が照明対象領域R1を利用する意思を有しているものの照明対象領域R1から一時的に離れている状態を更に含んでいてもよい。
判断部32は、第1機能において、主としてセンサ信号で示される情報を用いて判断を行う。ここでは、判断部32は、着座センサ440から、椅子230に人が着座中であることを示すセンサ信号を受け取っている場合、照明対象領域R1が利用中状態であると判断する。例えば、判断部32は、着座センサ440から、椅子230に人が着座中でないことを示すセンサ信号を受け取っている場合、照明対象領域R1がフリー状態であると判断する。
判断部32は、第1機能において、画像信号及び/又は操作信号を更に用いて判断を行ってもよい。例えば、判断部32は、椅子230に人が着座中でないことを示すセンサ信号を着座センサ440から受け取っていても、画像信号で示される照明対象領域R1の画像に人(利用者P10)が含まれている場合、利用者P10が椅子230から立ち上がっているだけと判断して、照明対象領域R1が利用中状態であると判断してもよい。例えば、判断部32は、椅子230に人が着座中でないことを示すセンサ信号を着座センサ440から受け取っており、画像信号で示される照明対象領域R1の画像に人が含まれていなくても、操作装置41から照明対象領域R1が利用中であることを示す操作信号を受け取っている場合には、利用者P10が照明対象領域R1から一時的に離れているだけと判断して、照明対象領域R1が利用中状態であると判断してもよい。すなわち、判断部32は、第1機能において、センサ信号、画像信号、及び操作信号で示される情報を組み合わせて用いて、照明対象領域R1の状態を判断してもよい。
決定部33は、判断部32の第1機能で判断された照明対象領域R1の状態に基づいて、照明光の色を決定する。例えば、決定部33は、利用中状態と判断された場合とフリー状態と判断された場合とで、照明光が異なる光色となるように、照明光の色を決定する。例えば、決定部33は、利用中状態と判断された場合、照明光の色を白色(黒体軌跡上の色度点に相当する色度、例えば色温度2700K以上6000K以下の範囲)と決定する。また、決定部33は、フリー状態と判断された場合、照明光の色を、白色とは異なる色、例えば青系統の色と決定する。例えば、照明対象領域R1がフリー状態から利用中状態へと変化すると、決定部33は、フリー状態に対応する色から利用中状態に対応する色へと変化するように、照明装置1の照明光の色を決定し、制御部34は、図5に示すように、照明装置1の照明光の色を、フリー状態に対応する色から利用中状態に対応する色へと変化させる。図5では、照明装置1の光出射面における照射光の色が異なることを、異なるドットハッチングによって区別している。利用中状態の場合とフリー状態の場合とで照明光の色を異ならせることで、照明対象領域R1が利用中であるのかフリースペースであるのかを、一目で把握することが可能となる。このように、制御装置3は、照明対象領域R1が利用中でない場合に、照明対象領域R1がフリースペースであることを示すサインを提示するように照明装置1の照明光の色を制御する。
第2機能は、照明対象領域R1を利用中の利用者P10の状態を判断する機能である。第2機能によって判断される利用者P10の状態は、本実施形態では、他者に対する利用者P10の応答についての状態を意味する。第2機能によって判断される利用者P10の状態の例は、利用者P10が他者との会話に前向きな状態(以下、「待受状態」ともいう)と、利用者P10が他者との会話に消極的な状態(以下、「個優先状態」ともいう)と、を含み得る。例えば個優先状態は、他者との会話の消極性の度合いに応じて、複数段階(例えば、他者から話しかけられても応答できない状態、会話は可能なものの話しかけられたくない状態等)あってもよい。また、第2機能によって判断される利用者P10の状態の例は、利用者P10が雑談中の状態(以下、「雑談状態」ともいう)等の、他の状態を含んでもよい。
判断部32は、第2機能において、主として、操作信号、音声信号、及び端末信号で示される情報を用いて判断を行う。例えば、判断部32は、「他者との会話に前向きな状態」に対応する押し釦から操作信号を受け取っている場合、利用者P10が待受状態であると判断する。例えば、判断部32は、「他者との会話に消極的な状態」に対応する押し釦から操作信号を受け取っている場合、利用者P10が個優先状態であると判断する。例えば、判断部32は、利用者P10が端末装置45を用いてweb会議を行っていることを示す端末信号を受け取っている場合、操作信号で示される情報にかかわらず、利用者P10が個優先状態であると判断する。例えば、判断部32は、利用者P10がweb会議を行っていることを示す端末信号を受け取っておらず、かつ、音声信号に基づいて単位時間当たりの利用者P10(又は利用者P10と会話中の人)の発話量が閾値を超えている場合、利用者P10が雑談状態であると判断する。発話量の閾値は、例えば利用者P10が操作装置41、端末装置45等を用いて設定可能であってもよい。
判断部32は、第2機能において、画像信号及び/又はセンサ信号を更に用いて判断を行ってもよい。例えば、判断部32は、利用者P10の作業への集中度合いに応じて、利用者P10が待受状態であるか個優先状態であるかを判断してもよい。利用者P10の作業への集中度合いは、例えば、画像信号で示される画像中の利用者P10の視線及び/又は体勢の変化の頻度等を用いて、推定することができる。また、判断部32は、着座センサ440からのセンサ信号に基づいて求められる利用者P10の着座時間が閾値時間よりも短い場合、利用者P10が待受状態であると判断してもよい。閾値時間は、例えば利用者P10が操作装置41、端末装置45等を用いて設定可能であってもよい。すなわち、判断部32は、第2機能において、操作信号、音声信号、端末信号、画像信号、及びセンサ信号で示される情報を組み合わせて用いて、照明対象領域R1の状態を判断してもよい。
決定部33は、判断部32の第2機能で判断された利用者P10の状態に基づいて、照明光の色を決定する。例えば、決定部33は、待受状態と判断された場合と個優先状態と判断された場合と雑談状態と判断された場合とで、照明光の色が異なる色となるように、照明光の色を決定する。例えば、決定部33は、待受状態と判断された場合、照明光の色を緑系統の色と決定する。例えば、決定部33は、個優先状態と判断された場合、照明光の色を青系統の色、例えば露草色と決定する。個優先状態は利用者P10が集中して作業を行いたい状態であると推定されるため、個優先状態の照明光としては、利用者P10の覚醒度を高める作用度が高い青系統の色が好適である。その中でも、被験者実験で室内式光印象評価の高かった露草色が特に好適である。XYZ表色系のxy色度図において、露草色の色度点は、(x,y)=(0.210,0.221)である。例えば、決定部33は、雑談状態と判断された場合、照明光の色を橙系統の色と決定する。雑談状態の照明光としては、男女区別なく好まれる光色であり、色光印象より暖かい印象を与える色として、橙系統の色が好適である。XYZ表色系のxy色度図において、橙色の色度点は、(x,y)=(0.529,0.414)である。このように、制御装置3は、利用者P10の状態に関する状態情報に基づいて、利用者P10の状態を示すサインを提示するように照明装置1の照明光の色を制御する。制御装置3は、利用者P10の状態が、他者との会話に前向きな状態(待受状態)の場合と他者との会話に消極的な状態(個優先状態)の場合とで、異なるサインを提示するように照明装置1の照明光の色を制御する。
第3機能は、照明対象領域R1を利用中の利用者P10が行う作業を判断する機能である。第3機能によって判断される利用者P10が行う作業の例は、紙媒体を見ることを含む作業(以下、「紙ベース作業」ともいう)と、コンピュータシステムのディスプレイを見ることを含む作業(以下、「端末ベース作業」ともいう)と、を含み得る。第3機能によって判断される利用者P10が行う作業の例は、紙媒体を見ることとコンピュータシステムのディスプレイを見ることの両方を含む作業等の、他の作業を含んでもよい。
判断部32は、第3機能において、主として画像信号で示される情報を用いて判断を行う。例えば、判断部32は、画像信号で示される画像中の利用者P10の視線或いは顔が、机220に置かれた紙を向いている場合、利用者P10は紙ベース作業を行っていると判断する。例えば、判断部32は、画像信号で示される画像中の利用者P10の視線或いは顔が、端末装置45のディスプレイを向いている場合、利用者P10は端末ベース作業を行っていると判断する。
判断部32は、第3機能において、操作信号及び/又は端末信号を更に用いて判断を行ってもよい。例えば、判断部32は、「紙媒体を見ることを含む作業」に対応する押し釦から操作信号を受け取っている場合、利用者P10は紙ベース作業を行っていると判断してもよい。例えば、判断部32は、「コンピュータシステムのディスプレイを見ることを含む作業」に対応する押し釦から操作信号を受け取っている場合、利用者P10は端末ベース作業を行っていると判断してもよい。例えば、判断部32は、利用者P10が端末装置45を操作中であることを示す端末信号を端末装置45から受け取っている場合、利用者P10は端末ベース作業を行っていると判断してもよい。すなわち、判断部32は、第3機能において、画像信号、操作信号、及び端末信号で示される情報を組み合わせて用いて、利用者P10が行う作業を判断してもよい。
決定部33は、判断部32の第3機能で判断された利用者P10が行う作業に基づいて、照明光の色を決定する。例えば、決定部33は、利用者P10が行う作業が紙ベース作業の場合と端末ベース作業の場合とで、照明光の色が異なる色となるように、照明光の色を決定する。例えば、決定部33は、利用者P10が行う作業が紙ベース作業の場合、相関色温度が5400K以上7000K以下の範囲で、色偏差Duvが-6以上8以下の範囲で、The CIE 1997 Interim Color Appearance Model (Simple Version)で規定される算出方法を用いて求められたクロマ値が2.0以下の光特性を有するように、照明光の色を決定する。例えば、決定部33は、利用者P10が行う作業が端末ベース作業の場合、相関色温度が3800K以上6500K以下の範囲で、色偏差Duvが-9以上0以下の範囲で、内因性光感受性網膜神経節細胞(ipRGC;intrinsic photosensitive retinal ganglion cell)刺激量がD65光源(CIE標準光源D65)から照射される光で規格化した値で0.6以上の光特性を有するように、照明光の色を決定する。このように、制御装置3は、利用者P10が行う作業に関する作業情報に基づいて、利用者P10が行う作業に適した色の照明光で照明対象領域R1を照明するように、照明装置1の照明光の色を制御する。制御装置3は、利用者P10が行う作業が紙媒体を見ることを含む作業(紙ベース作業)の場合とコンピュータシステムのディスプレイを見ることを含む作業(端末ベース作業)の場合とで、照明光の色が異なるように、照明装置1の照明光の色を制御する。
第4機能は、照明対象領域R1を利用中の利用者P10の着座時間を判断する機能である。着座時間は、利用者P10が椅子230に継続して着座している時間を意味する。第4機能において、判断部32は、利用者P10の着座時間が許容時間を超えたか否かを判断する。許容時間は、人が継続して座り続けることが許容される上限の時間であって、適宜に設定される。許容時間は、例えば30分、1時間、2時間、4時間等の群から選択され得る。急性肺血栓塞栓症の発生を予防する観点からは、許容時間は4時間を超えないことが好ましい。また、日本国の厚生労働省により定められた「情報機器作業における労働衛生管理のためのガイドライン」(2019年版)において、一連続作業時間が1時間を超えないように指導するよう規定されている観点から、許容時間は1時間を超えないことが好ましい。許容時間は、例えば利用者P10が操作装置41、端末装置45等を用いて設定可能であってもよい。
判断部32は、第4機能において、主としてセンサ信号で示される情報を用いて判断を行う。例えば、判断部32は、着座センサ440から、椅子230に人が着座中であることを示すセンサ信号を受け取っている場合、利用者P10が椅子230に着座中であると判断する。
判断部32は、第4機能において、画像信号を更に用いて判断を行ってもよい。例えば、判断部32は、椅子230に人が着座中であることを示すセンサ信号を着座センサ440から受け取っている場合であっても、画像信号で示される画像中の椅子230に人が座っていない場合、椅子230に着座する人はいないと判断してもよい。すなわち、判断部32は、第4機能において、センサ信号及び画像信号で示される情報を組み合わせて用いて、利用者P10の着座時間を判断してもよい。
決定部33は、判断部32の第4機能で判断された利用者P10の着座時間に基づいて、照明光の色を決定する。例えば、決定部33は、利用者P10の着座時間が許容時間を超えたと判断されると、照明光の色を所定の色へと強制的に変更する。これにより、長時間着座を続けていることを利用者P10に対して注意喚起し、体勢変更を促すことが可能となる。例えば、決定部33は、着座時間が許容時間を超えたと判断された場合、照明光の色を赤系統の色に決定する。赤系統の色は、日本工業規格のJIS Z 9101:2108において、所定の形状とともに用いられることで禁止、危険、防火等を意味する安全色として用いられており、警告用の光色として好適である。このように、制御装置3は、利用者P10が着座している着座時間に関する着座時間情報に基づいて、着座時間が所定の許容時間を超えた場合に、体勢変更を促すサインを提示するように照明装置1の照明光の色を制御する。
第5機能は、照明対象領域R1を利用中の利用者P10の属性を判断する機能である。利用者P10の属性の例は、利用者P10の氏名、所属先(勤務する企業、企業内の配属部署等)等を含み得る。
判断部32は、第5機能において、主として端末信号及びサーバ信号で示される情報を用いて判断を行う。例えば、判断部32は、端末装置45からビーコン信号を受け取ると、ビーコン信号の識別情報と、ビーコン信号が送出された端末装置45の位置情報と、を対応付ける。また、判断部32は、ビーコン信号の識別情報に基づいて、ビーコン信号の発信元の端末装置45の保持者の属性を問い合わせる問い合わせ信号を、サーバ46へ送信する。判断部32は、問い合わせ信号に対してサーバ46から返信されたサーバ信号で示される利用者P10の属性情報を、ビーコン信号の識別情報を介して、端末装置45の位置情報と対応付ける。これにより、判断部32は、端末装置45を保持する利用者P10が滞在している照明対象領域R1と、利用者P10の属性情報と、を対応付ける。判断部32は、複数の照明装置1に対応する複数の照明対象領域R1の各々について、照明対象領域R1毎に利用者P10の属性情報を取得する。
判断部32は、第5機能において、操作信号及び/又は画像情報を更に用いて、判断を行ってもよい。例えば、判断部32は、操作装置41から属性情報を示す操作信号を受け取ると、操作信号で示される属性情報に基づいて利用者P10の属性を判断してもよい。例えば、判断部32は、画像信号で示される画像中の利用者P10の顔を顔認識等の技術を用いて認識し、データテーブル等に基づいて、認識した利用者P10の顔の情報に対応する属性情報を特定してもよい。なお、判断部32は、属性情報を示す端末信号を端末装置45から受け取ると、端末信号で示される属性情報に基づいて利用者P10の属性を判断してもよい。すなわち、判断部32は、第5機能において、端末信号、サーバ信号、操作信号、及び画像信号で示される情報を組み合わせて用いて、利用者P10の属性を判断してもよい。
決定部33は、判断部32の第5機能で判断された利用者P10の属性に基づいて、照明光の色を決定する。例えば、決定部33は、利用者P10の所属先毎に予め設定された色となるように、照明光の色を制御する。図2に示すように対象空間201内に複数の照明対象領域R1がある場合、複数の照明装置1の各々の照明光の色を利用者P10の所属先に応じた色とすれば、各照明対象領域R1の利用者P10の所属先を把握することが容易になる。また、複数の照明対象領域R1を複数の利用者P10が利用している場合において、特定の利用者P10がどの照明対象領域R1に滞在しているかを探したいという要望があることが想定される。このような場合、決定部33は、特定の利用者P10(探索対象の利用者P10)の属性を指定する信号(利用者指定情報)を外部の装置から受け取ると、探索対象の利用者P10が保持する端末装置45のビーコン信号の識別情報に基づいて探索対象の利用者P10が滞在する照明対象領域R1を特定し、この照明対象領域R1の照明装置1の照明光の色を、周囲の照明装置1の照明光の色とは異なる色となるように決定する。例えば、決定部33は、照明光の色が現在の色と別の色とで交互に切り替わるように照明光の色を決定してもよい。制御部34は、決定部33で決定された色に基づいて、照明装置1を制御する。これにより、探索対象の利用者P10が位置する照明対象領域R1を把握することが可能となる。このように、制御装置3は、利用者P10の属性に関する属性情報に基づいて、照明装置1の照明光の色を制御する。制御装置3は、属性情報で示される利用者P10の属性を指定する利用者指定情報を受け取った場合に、利用者P10が照明対象領域R1を利用中であることを示すサインを提示するように照明装置1の照明光の色を制御する。
第6機能は、照明対象領域R1を利用中の利用者P10のスケジュールを判断する機能である。第6機能によって判断される利用者P10のスケジュールは、利用者P10が次に行うべきタスクの開始予定時刻を含み得る。
判断部32は、第6機能において、主として端末信号で示される情報を用いて判断を行う。例えば、判断部32は、スケジュール情報を示す端末信号を受け取ると、端末信号で示されるスケジュール情報に基づいて、利用者P10が次に行うべきタスクの開始予定時刻を判断する。
判断部32は、第6機能において、操作信号を更に用いて判断を行ってもよい。例えば、判断部32は、スケジュール情報を示す操作信号を受け取ると、操作信号で示されるスケジュール情報に基づいて、利用者P10が次に行うべきタスクの開始予定時刻を判断してもよい。すなわち、判断部32は、第6機能において、操作信号及び端末信号で示される情報を組み合わせて用いて、利用者P10のスケジュールを判断してもよい。
決定部33は、判断部32の第6機能で判断された利用者P10のスケジュールに基づいて、照明光の色を決定する。例えば、決定部33は、利用者P10の次のタスクの開始予定時刻が近づくと、照明光の色が現在の色と別の色とで交互に切り替わるように照明光の色を決定し、決定部33で決定された色に基づいて制御部34が照明装置1を制御する。これにより、利用者P10に、タスクの開始予定時刻が近づいた旨を報知することが可能となる。このように、制御装置3は、利用者P10のスケジュールに関するスケジュール情報に基づいて、現在時刻がスケジュールに含まれるタスクの開始予定時刻又は開始予定時刻よりも所定時間だけ前の時刻となった場合に、タスクの開始に対する注意を喚起するサインを提示するように照明装置1の照明光の色を制御する。
利用者P10の次のタスクを行うべき場所が施設200内の所定の部屋の場合、制御装置3は、利用者P10を上記所定の部屋へ誘導する方向を示すサインを提示するように、複数の照明装置1を制御してもよい。例えば、制御装置3は、利用者P10を誘導する方向を示すサインを、カラー照明光のグラデーションで示してもよい。カラー照明光のグラデーションは、例えば、カラー照明光のグラデーションを示すための例えば4つの照明装置1のうちで始点となる照明装置1のカラー照明光の色の濃淡度が最も低く、終点となる照明装置1のカラー照明光の色の濃淡度が最も高くなり、始点の照明装置1から離れて終点の照明装置1に近づくにつれてカラー照明光の色の濃淡度が徐々に高くなるようなグラデーションである。或いは、制御装置3は、複数の照明装置1のうちでカラー照明光を出力する照明装置1を、利用者P10を誘導する方向に沿って順次変化させてもよい。
第7機能は、照明対象領域R1を利用中の利用者P10の感情を判断する機能である。第7機能によって判断される利用者P10の感情は、例えば喜怒哀楽の別でもよいし、覚醒度及び快適度を指標としたいわゆるラッセルの円環モデルで分類される感情であってもよい。
判断部32は、第7機能において、主として画像信号で示される情報を用いて判断を行う。例えば、判断部32は、画像信号で示される画像を画像処理することで、利用者P10の特徴量を求めて利用者P10の感情を判断することができる。判断部32は、例えば、人の表情の情報を入力として人の感情の情報を出力する学習済みモデルを用いて、利用者P10の感情を判断してもよい。
判断部32は、第7機能において、音声信号を更に用いて判断を行ってもよい。例えば、判断部32は、音声信号で示される利用者P10の声色に基づいて、利用者P10の感情を判断してもよい。すなわち、判断部32は、第7機能において、画像信号及び音声信号で示される情報を組み合わせて用いて、利用者P10の感情を判断してもよい。
決定部33は、判断部32の第7機能で判断された利用者P10の感情に基づいて、照明光の色を決定する。例えば、決定部33は、利用者P10の感情が「いらいら」状態にある場合、利用者P10を落ち着かせるように照明光の色を決定する。例えば、決定部33は、利用者P10の覚醒度が低い状態にある場合、利用者P10の覚醒度を増加させるよう、照明光の色が現在の色と別の色とで交互に切り替わるように照明光の色を決定し、決定部33で決定された色に基づいて制御部34が照明装置1を制御する。このように、制御装置3は、利用者P10の感情に関する感情情報に基づいて、利用者P10の感情に応じた所定の波長成分が増加又は減少するように照明装置1の照明光の色を制御する。
判断部32は、第1機能~第7機能の全ての機能を有していてもよいし、第1機能~第7機能の一部の機能のみを有していてもよい。判断部32は、少なくとも第2機能を有していることが好ましい。また、判断部32は、第1機能~第7機能以外の他の判断を行う機能を有していてもよい。決定部33は、必ずしも、第1機能~第7機能の全ての判断結果に基づいて照明光の色を決定しなくてもよい。また、決定部33は、第1機能~第7機能の判断結果が干渉する場合、例えば予め設定された優先順位に従って、どの機能の判断結果を優先すべきか決定すればよい。
このように、本実施形態の照明システム10によれば、照明対象領域R1を利用する個人に応じた照明光を提供可能となる。
(3)制御方法及びプログラム
本実施形態に係る制御方法は、施設200内に配置され施設200内において個人用の照明対象領域R1を照明する照明装置1を制御する制御方法である。制御方法は、照明対象領域R1を利用中の利用者P10に関する利用者情報に基づいて、照明装置1の照明光の色を制御する。
具体的には、図6に示すように、制御装置3(取得部31)は、取得システム4から、照明対象領域R1に関する情報を取得する(ST1)。制御装置3(判断部32)は、取得した情報に基づいて、照明対象領域R1又は照明対象領域R1を利用中の利用者P10についての判断を行う(ST2)。制御装置3(決定部33)は、判断結果に基づいて、照明装置1の照明光の色を決定する(ST3)。制御装置3(制御部34)は、決定された色に従って照明装置1を制御する(ST4)。
本開示の実施形態に係るプログラムは、コンピュータシステム(制御装置3)に、上述の制御方法を実行させるためのプログラムである。プログラムは、非一時的記録媒体に記録されて提供されてもよい。
(4)変形例
以下、上記実施形態の変形例を列挙する。以下に説明する変形例は、適宜組み合わせて適用可能である。
(4.1)変形例1
本変形例では、複数の照明装置1の各々の備える光源11は、図7に示すように、第1青色LED111と、第2青色LED112と、第1波長変換部121と、第2波長変換部122と、可視光LED13(以下、第1可視光LED13ともいう)と、可視光LED14(以下、第2可視光LED14ともいう)と、を有している。
第1青色LED111は、第1青色光を放射する。第2青色LED112は、第2青色光を放射する。第1波長変換部121は、第1青色光によって励起されて緑色光を放射する緑色蛍光体粒子を含む。第2波長変換部122は、第2青色光によって励起されて赤色光を放射する赤色蛍光体粒子を含む。第1可視光LED13は、第1青色光及び第2青色光及び白色とは異なる色の可視光(以下、第1可視光ともいう)を放射する。第2可視光LED14は、第1青色光及び第2青色光及び白色とは異なる色の可視光(以下、第2可視光ともいう)を放射する。第2青色光のピーク波長は、第1青色光のピーク波長と同じであってもよいし、異なっていてもよい。第1可視光は、例えば、赤色光である。第2可視光は、例えば、緑色光である。第1可視光と第2可視光とは互いに異なる色に限らず、同じ色であってもよい。また、光源11は、第1可視光LED13と第2可視光LED14との両方を含んでいる場合に限らず、少なくとも一方を含んでいればよい。
第1青色LED111と、第2青色LED112と、第1波長変換部121と、第2波長変換部122と、第1可視光LED13と、第2可視光LED14とは、実装基板110に設けられている。また、光源11は、1つの実装基板110上に、第1青色LED111と、第2青色LED112と、第1波長変換部121と、第2波長変換部122と、第1可視光LED13と、第2可視光LED14とのセットを複数有している。
複数の照明装置1の各々は、複数の第1青色LED111を駆動する駆動回路と、複数の第2青色LED112を駆動する駆動回路と、複数の第1可視光LEDを駆動する駆動回路と、複数の第2可視光LED14を駆動する駆動回路と、各駆動回路を制御する制御回路と、を備える。
変形例1では、照明装置1を主照明用途で利用するときに、照明装置1の照明光の演色性を向上させることが可能となる。
(4.2)変形例2
本変形例では、複数の照明装置1の各々の備える光源11は、図8に示すように、第1紫色LED131と、第2紫色LED132と、第3紫色LED133と、第1波長変換部141と、第2波長変換部142と、第3波長変換部143と、を有する。また、光源11は、可視光LED15を更に有する。
第1紫色LED131は、第1紫色光を放射する。第2紫色LED132は、第2紫色光を放射する。第3紫色LED133は、第3紫色光を放射する。第1波長変換部141は、第1紫色光によって励起されて青色光を放射する青色蛍光体粒子を含む。第2波長変換部142は、第2紫色光によって励起されて緑色光を放射する緑色蛍光体粒子を含む。第3波長変換部143は、第3紫色光によって励起されて赤色光を放射する赤色蛍光体粒子を含む。可視光LED15は、可視光(例えば、赤色光)を放射する。第1紫色光と、第2紫色光と、第3紫色光とは、互いにピーク波長が同じであってもよいし、互いに異なっていてもよい。可視光LED15から放射される可視光は、赤色光に限らず、例えば、緑色光であってもよい。また、光源11は、可視光LED15を有していない構成であってもよい。
第1紫色LED131と、第2紫色LED132と、第3紫色LED133と、第1波長変換部141と、第2波長変換部142と、第3波長変換部143と、可視光LED15とは、実装基板110に設けられている。また、光源11は、1つの実装基板110上に、第1紫色LED131と、第2紫色LED132と、第3紫色LED133と、第1波長変換部141と、第2波長変換部142と、第3波長変換部143と、可視光LED15とのセットを複数有している。
複数の照明装置1の各々は、複数の第1紫色LED131を駆動する駆動回路と、複数の第2紫色LED132を駆動する駆動回路と、複数の第3紫色LED133を駆動する駆動回路と、複数の可視光LED15を駆動する駆動回路と、各駆動回路を制御する制御回路と、を備える。
変形例2では、照明装置1を主照明用途で利用するときに、照明装置1の照明光の演色性を向上させることが可能となる。
(4.3)変形例3
本変形例では、複数の照明装置1の各々の備える光源11は、図9に示すように、第1青色LED111と、第2青色LED112と、第3青色LED113と、第1波長変換部121と、第2波長変換部122と、第3波長変換部123と、を有している。
第1青色LED111は、第1青色光を放射する。第2青色LED112は、第2青色光を放射する。第3青色LED113は、第3青色光を放射する。第1波長変換部121は、第1青色光によって励起されて第1青色光よりも長波長の光を放射する蛍光体粒子を含み、青色から白色までの第1中間色の光を発する。第2波長変換部122は、第2青色光によって励起されて第2青色光よりも長波長の光を放射する蛍光体粒子を含み、緑色から白色までの第2中間色の光を発する。第3波長変換部123は、第3青色光によって励起されて第3青色光よりも長波長の光を放射する蛍光体粒子を含み、赤色から白色までの第3中間色の光を発する。第1中間色と第2中間色と第3中間色とは互いに異なる色である。
第1青色LED111と、第2青色LED112と、第3青色LED113と、第1波長変換部121と、第2波長変換部122と、第3波長変換部123とは、実装基板110に設けられている。また、光源11は、1つの実装基板110上に、第1青色LED111と、第2青色LED112と、第3青色LED113と、第1波長変換部121と、第2波長変換部122と、第3波長変換部123とのセットを複数有している。
複数の照明装置1の各々は、複数の第1青色LED111を駆動する駆動回路と、複数の第2青色LED112を駆動する駆動回路と、複数の第3青色LED113を駆動する駆動回路と、各駆動回路を制御する制御回路と、を備える。
変形例3では、照明装置1を主照明用途で利用するときに、照明装置1の照明光の演色性を向上させることが可能となる。
(4.4)変形例4
本変形例では、複数の照明装置1の各々の備える光源11は、図10に示すように、第1青色LED111と、第2青色LED112と、第3青色LED113と、第4青色LED114と、第1波長変換部121と、第2波長変換部122と、第3波長変換部123と、第4波長変換部124と、を有している。
第1青色LED111は、第1青色光を放射する。第2青色LED112は、第2青色光を放射する。第3青色LED113は、第3青色光を放射する。第4青色LED114は、第4青色光を放射する。第1波長変換部121は、第1青色光によって励起されて第1青色光よりも長波長の光を放射する蛍光体粒子を含み、青色から白色までの第1中間色の光を発する。第2波長変換部122は、第2青色光によって励起されて第2青色光よりも長波長の光を放射する蛍光体粒子を含み、緑色から白色までの第2中間色の光を発する。第3波長変換部123は、第3青色光によって励起されて第3青色光よりも長波長の光を放射する蛍光体粒子を含み、赤色から白色までの第3中間色の光を発する。第4波長変換部124は、第4青色光によって励起されて第4青色光よりも長波長の光を放射する蛍光体粒子を含み、青色、緑色、赤色とは異なる色から白色までの第4中間色の光を発する。第1中間色と第2中間色と第3中間色と第4中間色とは互いに異なる色である。
第1青色LED111と、第2青色LED112と、第3青色LED113と、第4青色LED114と、第1波長変換部121と、第2波長変換部122と、第3波長変換部123と、第4波長変換部124とは、実装基板110に設けられている。また、光源11は、1つの実装基板110上に、第1青色LED111と、第2青色LED112と、第3青色LED113と、第4青色LED114と、第1波長変換部121と、第2波長変換部122と、第3波長変換部123と、第4波長変換部124とのセットを複数有している。
複数の照明装置1の各々は、複数の第1青色LED111を駆動する駆動回路と、複数の第2青色LED112を駆動する駆動回路と、複数の第3青色LED113を駆動する駆動回路と、複数の第4青色LED114を駆動する駆動回路と、各駆動回路を制御する制御回路と、を備える。
変形例4では、照明装置1を主照明用途で利用するときに、照明装置1の照明光の演色性を向上させることが可能となる。
(4.5)変形例5
本変形例では、複数の照明装置1の各々の備える光源11は、図11に示すように、第1青色LED111と、第2青色LED112と、第3青色LED113と、第1波長変換部121と、第2波長変換部122と、第3波長変換部123と、可視光LED16と、を有している。
第1青色LED111は、第1青色光を放射する。第2青色LED112は、第2青色光を放射する。第3青色LED113は、第3青色光を放射する。第1波長変換部121は、第1青色光によって励起されて第1青色光よりも長波長の光を放射する蛍光体粒子を含み、青色から白色までの第1中間色の光を発する。第2波長変換部122は、第2青色光によって励起されて第2青色光よりも長波長の光を放射する蛍光体粒子を含み、緑色から白色までの第2中間色の光を発する。第3波長変換部123は、第3青色光によって励起されて第3青色光よりも長波長の光を放射する蛍光体粒子を含み、赤色から白色までの第3中間色の光を発する。可視光LED16は、第1青色光、第2青色光、第3青色光、第1中間色の光、第2中間色の光、第3中間色の光及び白色の光とは異なる色の可視光を放射する。第1中間色と第2中間色と第3中間色とは互いに異なる色である。
第1青色LED111と、第2青色LED112と、第3青色LED113と、可視光LED16と、第1波長変換部121と、第2波長変換部122と、第3波長変換部123とは、実装基板110に設けられている。また、光源11は、1つの実装基板110上に、第1青色LED111と、第2青色LED112と、第3青色LED113と、可視光LED16と、第1波長変換部121と、第2波長変換部122と、第3波長変換部123とのセットを複数有している。
複数の照明装置1の各々は、複数の第1青色LED111を駆動する駆動回路と、複数の第2青色LED112を駆動する駆動回路と、複数の第3青色LED113を駆動する駆動回路と、複数の可視光LED16を駆動する駆動回路と、各駆動回路を制御する制御回路と、を備える。
変形例3では、照明装置1を主照明用途で利用するときに、照明装置1の照明光の演色性を向上させることが可能となる。
(4.6)変形例6
以下、変形例6に係る照明システム10について、図12、図13に基づいて説明する。本変形例に係る照明システム10に関し、上記実施形態に係る照明システム10と同様の構成要素には同一の符号を付して説明を省略する。
図12、図13に示すように、本変形例の照明システム10は、複数の照明装置1である複数の第1照明装置1とは別体であり施設200内に配置される複数の第2照明装置2を更に備える。
複数の第2照明装置2の照明光は、白色光である。ここにおいて、複数の第2照明装置2の照明光は、相関色温度が2700K以上6000K以下の白色光である。
制御装置3は、複数の照明装置1及び複数の第2照明装置2を制御する。制御装置3は、複数の第2照明装置2の識別情報及び位置情報を記憶している。
図13に示すように、本変形例の照明システム10では、第2照明装置2は、一方向において第1照明装置1と隣り合うように配置されている。第1照明装置1の光出射面は、長方形状である。第2照明装置2の光出射面は、長方形状である。本変形例の照明システム10では、第1照明装置1の光出射面の面積は、第2照明装置2の光出射面の面積よりも小さい。本変形例の照明システム10では、第1照明装置1の照明エリアは、第2照明装置2の照明エリアよりも狭い。図12では、複数の第1照明装置1の各々の照明対象領域R1を、一点鎖線で囲った領域として模式的に示してある。
本変形例の照明システム10は、複数の第2照明装置2の照明光を主照明として利用することができる。
本変形例の照明システム10では、制御装置3は、照明対象領域R1を利用中の利用者P10(図3参照)に関する利用者情報に基づいて、第1照明装置1の照明光の色を制御する。一方、第2照明装置2については、照明光の色を白色に制御する。これにより、対象空間201の主照明光の色を白色に維持しながら、照明対象領域R1毎に利用者P10に応じた照明光を提供できる。
本変形例の照明システム10では、複数の第2照明装置2は、照明光の相関色温度を調整可能であってもよい。また、複数の第2照明装置2は、制御装置3以外の装置により制御されてもよい。
(4.7)変形例7
以下、変形例7に係る照明システム10について、図13に基づいて説明する。本変形例に係る照明システム10に関し、上記実施形態に係る照明システム10と同様の構成要素には同一の符号を付して説明を省略する。
本変形例の照明システム10では、制御装置3は、機械学習により生成された学習済みモデルM1を用いて、照明装置1の照明光の色を決定する。
学習済みモデルM1は、機械学習により生成される。ここで、機械学習のアルゴリズムは、一例として、ニューラルネットワークである。ただし、機械学習のアルゴリズムは、ニューラルネットワークに限定されず、例えば、XGB(eXtreme Gradient Boosting)回帰、ランダムフォレスト(Random Forest)、決定木(decision tree)、ロジスティック回帰(Logistic Regression)、サポートベクターマシン(SVM:Support vector machine)、単純ベイズ(Naive Bayes)分類器、又はk近傍法(k-nearest neighbors)等であってもよい。さらに、機械学習のアルゴリズムは、例えば、混合ガウスモデル(GMM:Gaussian Mixture Model)、又はk平均法(k-means clustering)等であってもよい。また、学習方法は、一例として、教師あり学習である。ただし、学習方法は、教師あり学習に限らず、教師なし学習又は強化学習であってもよい。
また、学習済みモデルM1は、追加の学習を行うことで学習済みモデルM1を更新してもよい。すなわち、学習済みモデルM1は、照明システム10が施設200に適用された後において、更新されてもよい。例えば、制御装置3は学習器を備えており、学習器が学習済みモデルM1を定期的に又は不定期に更新する。これにより、学習済みモデルM1は、適用された施設200で(オンサイトで)、逐次再学習(更新)を行う。学習済みモデルM1を更新するか否かは、例えば制御装置3に設けられたユーザインタフェース(入力装置)を用いて選択可能であってもよい。
学習済みモデルM1は、例えば、制御装置3の判断部32の機能を実現する。学習済みモデルM1は、例えば、制御装置3の判断部32の第2機能を実現し得る。学習済みモデルM1は、例えば、照明対象領域R1内で起き得る人の動きの情報と人の状態の情報とを学習用データとして、機械学習されている。制御装置3は、例えば、取得システム4から受け取った操作信号、音声信号、センサ信号、画像信号、及び端末信号に基づいて、照明対象領域R1を利用中の利用者P10の動きを示す動作情報を取得する。そして、制御装置3は、取得した動作情報を学習済みモデルM1に入力し、学習済みモデルM1から出力される出力結果に基づいて、利用者P10の状態を推定する。制御装置3は、推定結果(推定された利用者P10の状態)に基づいて、照明装置1の照明光の色を決定し、決定された色に基づいて照明装置1の照明光の色を制御する。
本変形例の照明システム10では、取得システム4のセンサ装置44は、着座センサ440に限られず、照明対象領域R1を利用中の利用者P10の動きを示し得る情報を取得可能な任意のセンサ、例えば、速度センサ、加速度センサ、ジャイロセンサ、人感センサ、赤外線センサ等を含んでもよい。
また、制御装置3は、撮像装置43及び/又は端末装置45のカメラで撮影された画像を画像処理して、利用者P10の動きを示す動作情報を取得する機能を有していてもよい。
学習済みモデルM1は、判断部32の第2機能以外の他の機能(第1機能、第3機能~第7機能)のいずれかを実現するように機械学習されていてもよいし、判断部32の第1機能~第7機能のうちの2以上の機能を実現するように機械学習されていてもよい。
学習済みモデルM1は、決定部33の機能の少なくとも一部を更に実現してもよい。例えば学習済みモデルM1は、取得システム4から受け取った操作信号、音声信号、センサ信号、画像信号、及び端末信号を入力とし、照明装置1の照明光の色を示す情報を出力結果として出力してもよい。すなわち、学習済みモデルM1が出力する出力結果は、利用者P10の状態を示す情報に限られず、照明装置1の照明光の色を示す情報であってもよい。
(4.8)その他の変形例
本開示における照明システム10は、制御装置3等に、コンピュータシステムを含んでいる。コンピュータシステムは、ハードウェアとしてのプロセッサ及びメモリを主構成とする。コンピュータシステムのメモリに記録されたプログラムをプロセッサが実行することによって、本開示における制御装置3としての機能が実現される。プログラムは、コンピュータシステムのメモリに予め記録されてもよく、電気通信回線を通じて提供されてもよく、コンピュータシステムで読み取り可能なメモリカード、光学ディスク、ハードディスクドライブ等の非一時的記録媒体に記録されて提供されてもよい。コンピュータシステムのプロセッサは、半導体集積回路(IC)又は大規模集積回路(LSI)を含む1ないし複数の電子回路で構成される。ここでいうIC又はLSI等の集積回路は、集積の度合いによって呼び方が異なっており、システムLSI、VLSI(Very Large Scale Integration)、又はULSI(Ultra Large Scale Integration)と呼ばれる集積回路を含む。さらに、LSIの製造後にプログラムされる、FPGA(Field-Programmable Gate Array)、又はLSI内部の接合関係の再構成若しくはLSI内部の回路区画の再構成が可能な論理デバイスについても、プロセッサとして採用することができる。複数の電子回路は、1つのチップに集約されていてもよいし、複数のチップに分散して設けられていてもよい。複数のチップは、1つの装置に集約されていてもよいし、複数の装置に分散して設けられていてもよい。ここでいうコンピュータシステムは、1以上のプロセッサ及び1以上のメモリを有するマイクロコントローラを含む。したがって、マイクロコントローラについても、半導体集積回路又は大規模集積回路を含む1ないし複数の電子回路で構成される。
また、制御装置3における複数の機能が、1つのハウジング内に集約されていることは必須の構成ではない。例えば、制御装置3の構成要素は、複数のハウジングに分散して設けられていてもよい。さらに、制御装置3の少なくとも一部の機能、例えば、制御装置3の判断部32、決定部33の機能がクラウド(クラウドコンピューティング)等によって実現されてもよい。
上記の実施形態のように、制御装置3における複数の機能が、1つのハウジング内に集約されてもよい。
一変形例において、照明装置1は、施設200において天井202に配置される照明装置に限らず、例えば、壁面又は床面203に配置される照明装置であってもよい。
一変形例において、照明装置1は、ダウンライト、スポットライトであってもよい。照明システム10は、複数の照明装置1が配光特性の異なる複数種類の照明装置を含んでいてもよい。これにより、照明システム10は、照明光をアンビエント照明として出力する照明装置と、照明光をタスク照明として出力する照明装置と、を含むことが可能となり、タスクアンビエント照明を実現することが可能となる。
一変形例において、照明装置1は、光源と導光板とで照明光の配向を決めるように構成された照明装置であってもよい。
一変形例において、照明システム10は照明装置1を1つのみ備えていてもよい。
(5)態様
以上説明した実施形態及び変形例等から以下の態様が開示されている。
第1の態様の照明システム(10)は、照明装置(1)と、制御装置(3)と、を備える。照明装置(1)は、施設(200)内に配置され施設(200)内において個人用の照明対象領域(R1)を照明する。制御装置(3)は、照明装置(1)を制御する。制御装置(3)は、照明対象領域(R1)を利用中の利用者(P10)に関する利用者情報に基づいて、照明装置(1)の照明光の色を制御する。
この態様によれば、照明対象領域(R1)を利用する個人(利用者P10)に応じた照明光を提供することが可能となる。
第2の態様の照明システム(10)では、第1の態様において、利用者情報は、利用者(P10)の状態に関する状態情報を含む。制御装置(3)は、状態情報に基づいて、利用者(P10)の状態を示すサインを提示するように照明装置(1)の照明光の色を制御する。
この態様によれば、照明対象領域(R1)を利用する個人の状態に応じた照明光を提供することが可能となる。
第3の態様の照明システム(10)では、第2の態様において、制御装置(3)は、利用者(P10)の状態が、他者との会話に前向きな状態の場合と他者との会話に消極的な状態の場合とで、異なるサインを提示するように照明装置(1)の照明光の色を制御する。
この態様によれば、利用者(P10)に話しかけてもよいか話しかけるべきでないかを周囲の人に知らせることが可能となる。
第4の態様の照明システム(10)では、第1~第3のいずれか1つの態様において、利用者情報は、利用者(P10)が行う作業に関する作業情報を含む。制御装置(3)は、作業情報に基づいて、利用者(P10)が行う作業に適した色の照明光で照明対象領域(R1)を照明するように、照明装置(1)の照明光の色を制御する。
この態様によれば、照明対象領域(R1)を利用する個人が行う作業に応じた照明光を提供することが可能となる。
第5の態様の照明システム(10)では、第4の態様において、制御装置(3)は、利用者(P10)が行う作業が紙媒体を見ることを含む作業の場合とコンピュータシステムのディスプレイを見ることを含む作業の場合とで、照明光の色が異なるように、照明装置(1)の照明光の色を制御する。
この態様によれば、照明対象領域(R1)を利用する個人が行う作業の内容に適した色の照明光を提供することが可能となる。
第6の態様の照明システム(10)では、第1~第5のいずれか1つの態様において、利用者情報は、利用者(P10)が着座している着座時間に関する着座時間情報を含む。制御装置(3)は、着座時間情報に基づいて、着座時間が所定の許容時間を超えた場合に、体勢変更を促すサインを提示するように照明装置(1)の照明光の色を制御する。
この態様によれば、照明対象領域(R1)を利用する個人に対して、着座時間が許容時間を超えた場合に体勢変更を促すことが可能となる。
第7の態様の照明システム(10)では、第1~第6のいずれか1つの態様において、利用者情報は、利用者(P10)の属性に関する属性情報を含む。制御装置(3)は、属性情報に基づいて、照明装置(1)の照明光の色を制御する。
この態様によれば、照明対象領域(R1)を利用する個人の属性に応じた照明光を提供することが可能となる。
第8の態様の照明システム(10)では、第7の態様において、制御装置(3)は、属性情報で示される利用者(P10)の属性を指定する利用者指定情報を受け取った場合に、利用者(P10)が照明対象領域(R1)を利用中であることを示すサインを提示するように照明装置(1)の照明光の色を制御する。
この態様によれば、照明対象領域(R1)を利用中の利用者(P10)を特定することが可能となる。
第9の態様の照明システム(10)では、第1~第8のいずれか1つの態様において、利用者情報は、利用者(P10)のスケジュールに関するスケジュール情報を含む。制御装置(3)は、スケジュール情報に基づいて、現在時刻がスケジュールに含まれるタスクの開始予定時刻又は開始予定時刻よりも所定時間だけ前の時刻となった場合に、タスクの開始に対する注意を喚起するサインを提示するように照明装置(1)の照明光の色を制御する。
この態様によれば、照明対象領域(R1)を利用する個人のスケジュールに応じた照明光を提供することが可能となる。
第10の態様の照明システム(10)では、第1~第9のいずれか1つの態様において、利用者情報は、利用者(P10)の感情に関する感情情報を含む。制御装置(3)は、感情情報に基づいて、利用者(P10)の感情に応じた所定の波長成分が増加又は減少するように照明装置(1)の照明光の色を制御する。
この態様によれば、照明対象領域(R1)を利用する個人の感情に応じた照明光を提供することが可能となる。
第11の態様の照明システム(10)では、第1~第10のいずれか1つの態様において、照明対象領域(R1)は、任意の個人によって利用される。制御装置(3)は、照明対象領域(R1)が利用中でない場合に、照明対象領域(R1)がフリースペースであることを示すサインを提示するように照明装置(1)の照明光の色を制御する。
この態様によれば、照明光の色によって、照明対象領域(R1)がフリースペースであることを報知することが可能となる。
第12の態様の照明システム(10)では、第1~第11のいずれか1つの態様において、照明装置(1)を複数備える。複数の照明装置(1)はそれぞれ、施設(200)内の異なる複数の照明対象領域(R1)に対応している。複数の照明装置(1)の各々は、対応する照明対象領域(R1)を照明する。制御装置(3)は、複数の照明装置(1)の各々の照明光の色を、この照明装置に対応する照明対象領域(R1)を利用中の利用者(P10)に関する利用者情報に基づいて、制御する。
この態様によれば、複数の照明対象領域(R1)について、照明対象領域(R1)を利用する個人に応じた照明光を提供することが可能となる。
第13の態様の照明システム(10)では、第1~第12のいずれか1つの態様において、照明装置(1)は光源(11)を備える。光源(11)は、青色光を放射する青色LED(11B)と、緑色光を放射する緑色LED(11G)と、赤色光を放射する赤色LED(11R)と、白色光を放射する白色LED(11W)と、を有する。
この態様によれば、照明光の色の自由度が高くなる。
第14の態様の照明システム(10)では、第1~第12のいずれか1つの態様において、照明装置(1)は光源(11)を備える。光源(11)は、第1青色LED(111)と、第2青色LED(112)と、第1波長変換部(121)と、第2波長変換部(122)と、可視光LED(13、14)と、を有する。第1青色LED(111)は、第1青色光を放射する。第2青色LED(112)は、第2青色光を放射する。第1波長変換部(121)は、第1青色光によって励起されて緑色光を放射する緑色蛍光体粒子を含む。第2波長変換部(122)は、第2青色光によって励起されて赤色光を放射する赤色蛍光体粒子を含む。可視光LED(13、14)は、第1青色光及び第2青色光及び白色とは異なる色の可視光を放射する。
この態様によれば、第13の態様と比べて、照明装置(1)を主照明用途で利用するときの照明装置(1)の照明光の演色性を向上させることが可能となる。
第15の態様の照明システム(10)では、第1~第12のいずれか1つの態様において、照明装置(1)は光源(11)を備える。光源(11)は、第1紫色LED(131)と、第2紫色LED(132)と、第3紫色LED(133)と、第1波長変換部(141)と、第2波長変換部(142)と、第3波長変換部(143)と、を有する。第1紫色LED(131)は、第1紫色光を放射する。第2紫色LED(132)は、第2紫色光を放射する。第3紫色LED(133)は、第3紫色光を放射する。第1波長変換部(141)は、第1紫色光によって励起されて青色光を放射する青色蛍光体粒子を含む。第2波長変換部(142)は、第2紫色光によって励起されて緑色光を放射する緑色蛍光体粒子を含む。第3波長変換部(143)は、第3紫色光によって励起されて赤色光を放射する赤色蛍光体粒子を含む。
この態様によれば、第13の態様と比べて、照明装置(1)を主照明用途で利用するときの照明装置(1)の照明光の演色性を向上させることが可能となる。
第16の態様に係る照明システム(10)では、第1~第12のいずれか1つの態様において、照明装置(1)は光源(11)を備える。光源(11)は、第1青色LED(111)と、第2青色LED(112)と、第3青色LED(113)と、第1波長変換部(121)と、第2波長変換部(122)と、第3波長変換部(123)と、を有する。第1青色LED(111)は、第1青色光を放射する。第2青色LED(112)は、第2青色光を放射する。第3青色LED(113)は、第3青色光を放射する。第1波長変換部(121)は、第1青色光によって励起されて第1青色光よりも長波長の光を放射する蛍光体粒子を含み、青色から白色までの第1中間色の光を発する。第2波長変換部(122)は、第2青色光によって励起されて第2青色光よりも長波長の光を放射する蛍光体粒子を含み、緑色から白色までの第2中間色の光を発する。第3波長変換部(123)は、第3青色光によって励起されて第3青色光よりも長波長の光を放射する蛍光体粒子を含み、赤色から白色までの第3中間色の光を発する。
この態様によれば、第13の態様と比べて、照明装置(1)を主照明用途で利用するときの照明装置(1)の照明光の演色性を向上させることが可能となる。
第17の態様に係る照明システム(10)では、第1~第12のいずれか1つの態様において、照明装置(1)は、第1青色LED(111)と、第2青色LED(112)と、第3青色LED(113)と、第4青色LED(114)と、第1波長変換部(121)と、第2波長変換部(122)と、第3波長変換部(123)と、第4波長変換部(124)と、を有する光源(11)を備える。第1青色LED(111)は、第1青色光を放射する。第2青色LED(112)は、第2青色光を放射する。第3青色LED(113)は、第3青色光を放射する。第4青色LED(114)は、第4青色光を放射する。第1波長変換部(121)は、第1青色光によって励起されて第1青色光よりも長波長の光を放射する蛍光体粒子を含み、青色から白色までの第1中間色の光を発する。第2波長変換部(122)は、第2青色光によって励起されて第2青色光よりも長波長の光を放射する蛍光体粒子を含み、緑色から白色までの第2中間色の光を発する。第3波長変換部(123)は、第3青色光によって励起されて第3青色光よりも長波長の光を放射する蛍光体粒子を含み、赤色から白色までの第3中間色の光を発する。第4波長変換部(124)は、第4青色光によって励起されて第4青色光よりも長波長の光を放射する蛍光体粒子を含み、青色、緑色、赤色とは異なる色から白色までの第4中間色の光を発する。
この態様によれば、第13の態様と比べて、照明装置(1)を主照明用途で利用するときの照明装置(1)の照明光の演色性を向上させることが可能となる。
第18の態様に係る照明システム(10)では、第1~第12のいずれか1つの態様において、照明装置(1)は、第1青色LED(111)と、第2青色LED(112)と、第3青色LED(113)と、第1波長変換部(121)と、第2波長変換部(122)と、第3波長変換部(123)と、可視光LED(16)と、を有する光源(11)を備える。第1青色LED(111)は、第1青色光を放射する。第2青色LED(112)は、第2青色光を放射する。第3青色LED(113)は、第3青色光を放射する。第1波長変換部(121)は、第1青色光によって励起されて第1青色光よりも長波長の光を放射する蛍光体粒子を含み、青色から白色までの第1中間色の光を発する。第2波長変換部(122)は、第2青色光によって励起されて第2青色光よりも長波長の光を放射する蛍光体粒子を含み、緑色から白色までの第2中間色の光を発する。第3波長変換部(123)は、第3青色光によって励起されて第3青色光よりも長波長の光を放射する蛍光体粒子を含み、赤色から白色までの第3中間色の光を発する。可視光LED(16)は、第1青色光、第2青色光、第3青色光、第1中間色の光、第2中間色の光、第3中間色の光及び白色の光とは異なる色の可視光を放射する。
この態様によれば、第13の態様と比べて、照明装置(1)を主照明用途で利用するときの照明装置(1)の照明光の演色性を向上させることが可能となる。
第19の態様の制御方法は、施設(200)内に配置され施設(200)内において個人用の照明対象領域(R1)を照明する照明装置(1)を制御する制御方法である。制御方法は、照明対象領域(R1)を利用中の利用者(P10)に関する利用者情報に基づいて、照明装置(1)の照明光の色を制御することを含む。
この態様によれば、照明対象領域(R1)を利用する個人に応じた照明光を提供することが可能となる。
利用者情報は、利用者(P10)の状態に関する状態情報を含むことが好ましい。照明装置(1)の照明光の色を制御することは、状態情報に基づいて、利用者(P10)の状態を示すサインを提示するように照明装置(1)の照明光の色を制御することを含むことが好ましい。
第20の態様のプログラムは、コンピュータシステムに、第19の態様の制御方法を実行させるためのプログラムである。
この態様によれば、照明対象領域(R1)を利用する個人に応じた照明光を提供することが可能となる。
第21の態様の照明システム(10)は、照明装置(1)と、制御装置(3)と、を備える。照明装置(1)は、施設(200)内に配置され施設(200)内において個人用の照明対象領域(R1)を照明する。制御装置(3)は、照明装置(1)を制御する。制御装置(3)は、照明対象領域(R1)を利用中の利用者(P10)の動きを示す動作情報を取得する。制御装置(3)は、取得した動作情報を学習済みモデル(M1)に入力して学習済みモデル(M1)から出力される出力結果に基づいて、利用者(P10)の状態を推定する。学習済みモデル(M1)は、照明対象領域(R1)内で起き得る人の動きの情報と人の状態の情報とを学習用データとして機械学習されている。制御装置(3)は、推定結果に基づいて、照明装置(1)の照明光の色を制御する。
この態様によれば、照明対象領域(R1)を利用する個人に応じた照明光を提供することが可能となる。
第22の態様の制御方法は、施設(200)内に配置され施設(200)内において個人用の照明対象領域(R1)を照明する照明装置(1)を制御する制御方法である。制御方法は、制御装置(3)によって、照明対象領域(R1)を利用中の利用者(P10)の動きを示す動作情報を取得することを含む。制御方法は、制御装置(3)によって、取得した動作情報を学習済みモデル(M1)に入力して学習済みモデル(M1)から出力される出力結果に基づいて、利用者(P10)の状態を推定することを含む。学習済みモデル(M1)は、照明対象領域(R1)内で起き得る人の動きの情報と人の状態の情報とを学習用データとして機械学習されている。制御方法は、制御装置(3)によって、推定結果に基づいて、照明装置(1)の照明光の色を制御することを含む。
この態様によれば、照明対象領域(R1)を利用する個人に応じた照明光を提供することが可能となる。
第23の態様のプログラムは、コンピュータシステムに、第22の態様の制御方法を実行させるためのプログラムである。
第24の態様の照明システム(10)は、照明装置(1)と、制御装置(3)と、を備える。照明装置(1)は、施設(200)内に配置され施設(200)内において個人用の照明対象領域(R1)を照明する。照明対象領域(R1)は、任意の個人によって利用される。制御装置(3)は、照明装置(1)を制御する。制御装置(3)は、照明対象領域(R1)が利用中でない場合に、照明対象領域(R1)がフリースペースであることを示すサインを提示するように照明装置(1)の照明光の色を制御する。
この態様によれば、照明光の色によって、照明対象領域(R1)がフリースペースであることを報知することが可能となる。
第25の態様に係る照明システム(10)では、第1~第12のいずれか1つの態様において、
照明装置(1)は、
青色光を放射する青色LED、
青緑色光を放射する青緑色LED、
緑色光を放射する緑色LED、
黄色光を放射する黄色LED、
橙色光を放射する橙色LED、
赤色光を放射する赤色LED、
青色光を放射する青色LEDと、当該青色光によって励起されて当該青色光よりも長波長の光を放射する蛍光体粒子を含み、青色から白色までの中間色の光を発する波長変換部と、を有する青色光源、
青色光を放射する青色LEDと、当該青色光によって励起されて当該青色光よりも長波長の光を放射する蛍光体粒子を含み、青緑色から白色までの中間色の光を発する波長変換部を有する青緑色光源、
青色光を放射する青色LEDと、当該青色光によって励起されて当該青色光よりも長波長の光を放射する蛍光体粒子を含み、緑色から白色までの中間色の光を発する波長変換部を備える緑色光源、
青色光を放射する青色LEDと、当該青色光によって励起されて当該青色光よりも長波長の光を放射する蛍光体粒子を含み、黄色から白色までの中間色の光を発する波長変換部を備える黄色光源、
青色光を放射する青色LEDと、当該青色光によって励起されて当該青色光よりも長波長の光を放射する蛍光体粒子を含み、橙色から白色までの中間色の光を発する波長変換部を備える橙色光源、
青色光を放射する青色LEDと、当該青色光によって励起されて当該青色光よりも長波長の光を放射する蛍光体粒子を含み、赤色から白色までの中間色の光を発する波長変換部を備える赤色光源、
紫色光より短波長の光を放射するLEDと、当該短波長の光によって励起されて当該短波長の光よりも長波長の光を放射する蛍光体粒子を含み、青色から白色までの中間色の光を発する波長変換部を備える青色光源、
紫色光より短波長の光を放射するLEDと、当該短波長の光によって励起されて当該短波長の光よりも長波長の光を放射する蛍光体粒子を含み、青緑色から白色までの中間色の光を発する波長変換部を備える青緑色光源、
紫色光より短波長の光を放射するLEDと、当該短波長の光によって励起されて当該短波長の光よりも長波長の光を放射する蛍光体粒子を含み、緑色から白色までの中間色の光を発する波長変換部を備える緑色光源、
紫色光より短波長の光を放射するLEDと、当該短波長の光によって励起されて当該短波長の光よりも長波長の光を放射する蛍光体粒子を含み、黄色から白色までの中間色の光を発する波長変換部を備える黄色光源、
紫色光より短波長の光を放射するLEDと、当該短波長の光によって励起されて当該短波長の光よりも長波長の光を放射する蛍光体粒子を含み、橙色から白色までの中間色の光を発する波長変換部を備える橙色光源、
紫色光より短波長の光を放射するLEDと、当該短波長の光によって励起されて当該短波長の光よりも長波長の光を放射する蛍光体粒子を含み、赤色から白色までの中間色の光を発する波長変換部を備える赤色光源、
のうちの少なくとも3種以上を有する。
10 照明システム
1 照明装置
11 光源
11R 赤色LED
11G 緑色LED
11B 青色LED
11W 白色LED
111 第1青色LED
112 第2青色LED
121 第1波長変換部
122 第2波長変換部
123 第3波長変換部
124 第4波長変換部
131 第1紫色LED
132 第2紫色LED
133 第3紫色LED
141 第1波長変換部
142 第2波長変換部
143 第3波長変換部
13 可視光LED
14 可視光LED
15 可視光LED
16 可視光LED
3 制御装置
200 施設
P10 利用者
R1 照明対象領域
M1 学習済みモデル

Claims (27)

  1. 施設内に配置され前記施設内において個人用の照明対象領域を照明する照明装置と、
    前記照明装置を制御する制御装置と、
    を備え、
    前記制御装置は、前記照明対象領域を利用中の利用者に関する利用者情報に基づいて、前記照明装置の照明光の色を制御し、
    前記利用者情報は、前記利用者の状態に関する状態情報を含み、
    前記制御装置は、前記状態情報に基づいて、前記利用者の状態を示すサインを提示するように前記照明装置の照明光の色を制御し、
    前記制御装置は、前記利用者の状態が、他者との会話に前向きな状態の場合と他者との会話に消極的な状態の場合とで、異なるサインを提示するように前記照明装置の照明光の色を制御する、
    照明システム。
  2. 施設内に配置され前記施設内において個人用の照明対象領域を照明する照明装置と、
    前記照明装置を制御する制御装置と、
    を備え、
    前記制御装置は、前記照明対象領域を利用中の利用者に関する利用者情報に基づいて、前記照明装置の照明光の色を制御し、
    前記利用者情報は、前記利用者の状態に関する状態情報を含み、
    前記制御装置は、前記状態情報に基づいて、前記利用者の状態を示すサインを提示するように前記照明装置の照明光の色を制御し、
    前記利用者情報は、前記利用者が着座している着座時間に関する着座時間情報を更に含み、
    前記制御装置は、前記着座時間情報に基づいて、前記着座時間が所定の許容時間を超えた場合に、体勢変更を促すサインを提示するように前記照明装置の照明光の色を制御する、
    照明システム。
  3. 施設内に配置され前記施設内において個人用の照明対象領域を照明する照明装置と、
    前記照明装置を制御する制御装置と、
    を備え、
    前記制御装置は、前記照明対象領域を利用中の利用者に関する利用者情報に基づいて、前記照明装置の照明光の色を制御し、
    前記利用者情報は、前記利用者の状態に関する状態情報を含み、
    前記制御装置は、前記状態情報に基づいて、前記利用者の状態を示すサインを提示するように前記照明装置の照明光の色を制御し、
    前記利用者情報は、前記利用者のスケジュールに関するスケジュール情報を更に含み、
    前記制御装置は、前記スケジュール情報に基づいて、現在時刻が前記スケジュールに含まれるタスクの開始予定時刻又は開始予定時刻よりも所定時間だけ前の時刻となった場合に、前記タスクの開始に対する注意を喚起するサインを提示するように前記照明装置の照明光の色を制御する、
    照明システム。
  4. 施設内に配置され前記施設内において個人用の照明対象領域を照明する照明装置と、
    前記照明装置を制御する制御装置と、
    を備え、
    前記制御装置は、前記照明対象領域を利用中の利用者に関する利用者情報に基づいて、前記照明装置の照明光の色を制御し、
    前記利用者情報は、前記利用者の状態に関する状態情報を含み、
    前記制御装置は、前記状態情報に基づいて、前記利用者の状態を示すサインを提示するように前記照明装置の照明光の色を制御し、
    前記利用者情報は、前記利用者の感情に関する感情情報を更に含み、
    前記制御装置は、前記感情情報に基づいて、前記利用者の感情に応じた所定の波長成分が増加又は減少するように前記照明装置の照明光の色を制御する、
    照明システム。
  5. 施設内に配置され前記施設内において個人用の照明対象領域を照明する照明装置と、
    前記照明装置を制御する制御装置と、
    を備え、
    前記制御装置は、前記照明対象領域を利用中の利用者に関する利用者情報に基づいて、前記照明装置の照明光の色を制御し、
    前記利用者情報は、前記利用者の状態に関する状態情報を含み、
    前記制御装置は、前記状態情報に基づいて、前記利用者の状態を示すサインを提示するように前記照明装置の照明光の色を制御し、
    前記照明対象領域は、任意の個人によって利用され、
    前記制御装置は、前記照明対象領域が利用中でない場合に、前記照明対象領域がフリースペースであることを示すサインを提示するように前記照明装置の照明光の色を制御する、
    照明システム。
  6. 前記利用者情報は、前記利用者が行う作業に関する作業情報を更に含み、
    前記制御装置は、前記作業情報に基づいて、前記利用者が行う作業に適した色の照明光で前記照明対象領域を照明するように、前記照明装置の照明光の色を制御する、
    請求項1~5のいずれか1項に記載の照明システム。
  7. 施設内に配置され前記施設内において個人用の照明対象領域を照明する照明装置と、
    前記照明装置を制御する制御装置と、
    を備え、
    前記制御装置は、前記照明対象領域を利用中の利用者に関する利用者情報に基づいて、前記照明装置の照明光の色を制御し、
    前記利用者情報は、前記利用者の状態に関する状態情報を含み、
    前記制御装置は、前記状態情報に基づいて、前記利用者の状態を示すサインを提示するように前記照明装置の照明光の色を制御し、
    前記利用者情報は、前記利用者が行う作業に関する作業情報を更に含み、
    前記制御装置は、前記作業情報に基づいて、前記利用者が行う作業に適した色の照明光で前記照明対象領域を照明するように、前記照明装置の照明光の色を制御し、
    前記制御装置は、前記利用者が行う作業が紙媒体を見ることを含む作業の場合とコンピュータシステムのディスプレイを見ることを含む作業の場合とで、前記照明光の色が異なるように、前記照明装置の照明光の色を制御する、
    照明システム。
  8. 前記利用者情報は、前記利用者の属性に関する属性情報を更に含み、
    前記制御装置は、前記属性情報に基づいて、前記照明装置の照明光の色を制御する、
    請求項1~7のいずれか1項に記載の照明システム。
  9. 施設内に配置され前記施設内において個人用の照明対象領域を照明する照明装置と、
    前記照明装置を制御する制御装置と、
    を備え、
    前記制御装置は、前記照明対象領域を利用中の利用者に関する利用者情報に基づいて、前記照明装置の照明光の色を制御し、
    前記利用者情報は、前記利用者の状態に関する状態情報を含み、
    前記制御装置は、前記状態情報に基づいて、前記利用者の状態を示すサインを提示するように前記照明装置の照明光の色を制御し、
    前記利用者情報は、前記利用者の属性に関する属性情報を更に含み、
    前記制御装置は、前記属性情報に基づいて、前記照明装置の照明光の色を制御し、
    前記制御装置は、前記属性情報で示される前記利用者の属性を指定する利用者指定情報を受け取った場合に、前記利用者が前記照明対象領域を利用中であることを示すサインを提示するように前記照明装置の照明光の色を制御する、
    照明システム。
  10. 前記照明装置を複数備え、
    前記複数の照明装置はそれぞれ、前記施設内の異なる複数の照明対象領域に対応しており対応する照明対象領域を照明し、
    前記制御装置は、前記複数の照明装置の各々の照明光の色を、この照明装置に対応する照明対象領域を利用中の利用者に関する利用者情報に基づいて、制御する、
    請求項1~9のいずれか1項に記載の照明システム。
  11. 前記照明装置は、
    青色光を放射する青色LEDと、
    緑色光を放射する緑色LEDと、
    赤色光を放射する赤色LEDと、
    白色光を放射する白色LEDと、を有する光源を備える、
    請求項1~10のいずれか一項に記載の照明システム。
  12. 前記照明装置は、
    第1青色光を放射する第1青色LEDと、
    第2青色光を放射する第2青色LEDと、
    前記第1青色光によって励起されて緑色光を放射する緑色蛍光体粒子を含む第1波長変換部と、
    前記第2青色光によって励起されて赤色光を放射する赤色蛍光体粒子を含む第2波長変換部と、
    前記第1青色光及び前記第2青色光及び白色とは異なる色の可視光を放射する可視光LEDと、を有する光源を備える、
    請求項1~10のいずれか1項に記載の照明システム。
  13. 前記照明装置は、
    第1紫色光を放射する第1紫色LEDと、
    第2紫色光を放射する第2紫色LEDと、
    第3紫色光を放射する第3紫色LEDと、
    前記第1紫色光によって励起されて青色光を放射する青色蛍光体粒子を含む第1波長変換部と、
    前記第2紫色光によって励起されて緑色光を放射する緑色蛍光体粒子を含む第2波長変換部と、
    前記第3紫色光によって励起されて赤色光を放射する赤色蛍光体粒子を含む第3波長変換部と、を有する光源を備える、
    請求項1~10のいずれか1項に記載の照明システム。
  14. 前記照明装置は、
    第1青色光を放射する第1青色LEDと、
    第2青色光を放射する第2青色LEDと、
    第3青色光を放射する第3青色LEDと、
    前記第1青色光によって励起されて前記第1青色光よりも長波長の光を放射する蛍光体粒子を含み、青色から白色までの第1中間色の光を発する第1波長変換部と、
    前記第2青色光によって励起されて前記第2青色光よりも長波長の光を放射する蛍光体粒子を含み、緑色から白色までの第2中間色の光を発する第2波長変換部と、
    前記第3青色光によって励起されて前記第3青色光よりも長波長の光を放射する蛍光体粒子を含み、赤色から白色までの第3中間色の光を発する第3波長変換部と、を有する光源を備える、
    請求項1~10のいずれか1項に記載の照明システム。
  15. 前記照明装置は、
    第1青色光を放射する第1青色LEDと、
    第2青色光を放射する第2青色LEDと、
    第3青色光を放射する第3青色LEDと、
    第4青色光を放射する第4青色LEDと、
    前記第1青色光によって励起されて前記第1青色光よりも長波長の光を放射する蛍光体粒子を含み、青色から白色までの第1中間色の光を発する第1波長変換部と、
    前記第2青色光によって励起されて前記第2青色光よりも長波長の光を放射する蛍光体粒子を含み、緑色から白色までの第2中間色の光を発する第2波長変換部と、
    前記第3青色光によって励起されて前記第3青色光よりも長波長の光を放射する蛍光体粒子を含み、赤色から白色までの第3中間色の光を発する第3波長変換部と、
    前記第4青色光によって励起されて前記第4青色光よりも長波長の光を放射する蛍光体粒子を含み、青色、緑色、赤色とは異なる色から白色までの第4中間色の光を発する第4波長変換部と、を有する光源を備える、
    請求項1~10のいずれか1項に記載の照明システム。
  16. 前記照明装置は、
    第1青色光を放射する第1青色LEDと、
    第2青色光を放射する第2青色LEDと、
    第3青色光を放射する第3青色LEDと、
    前記第1青色光によって励起されて前記第1青色光よりも長波長の光を放射する蛍光体粒子を含み、青色から白色までの第1中間色の光を発する第1波長変換部と、
    前記第2青色光によって励起されて前記第2青色光よりも長波長の光を放射する蛍光体粒子を含み、緑色から白色までの第2中間色の光を発する第2波長変換部と、
    前記第3青色光によって励起されて前記第3青色光よりも長波長の光を放射する蛍光体粒子を含み、赤色から白色までの第3中間色の光を発する第3波長変換部と、
    前記第1青色光、前記第2青色光、前記第3青色光、前記第1中間色の光、前記第2中間色の光、前記第3中間色の光及び白色の光とは異なる色の可視光を放射する可視光LEDと、を有する光源を備える、
    請求項1~10のいずれか1項に記載の照明システム。
  17. 施設内に配置され前記施設内において個人用の照明対象領域を照明する照明装置を制御する制御方法であって、
    前記照明対象領域を利用中の利用者に関する利用者情報に基づいて、前記照明装置の照明光の色を制御することを含み、
    前記利用者情報は、前記利用者の状態に関する状態情報を含み、
    前記照明装置の照明光の色を制御することは、前記状態情報に基づいて、前記利用者の状態を示すサインを提示するように前記照明装置の照明光の色を制御することを含み、
    前記照明装置の照明光の色を制御することは、前記利用者の状態が、他者との会話に前向きな状態の場合と他者との会話に消極的な状態の場合とで、異なるサインを提示するように前記照明装置の照明光の色を制御することを含む、
    制御方法。
  18. 施設内に配置され前記施設内において個人用の照明対象領域を照明する照明装置を制御する制御方法であって、
    前記照明対象領域を利用中の利用者に関する利用者情報に基づいて、前記照明装置の照明光の色を制御することを含み、
    前記利用者情報は、前記利用者の状態に関する状態情報を含み、
    前記照明装置の照明光の色を制御することは、前記状態情報に基づいて、前記利用者の状態を示すサインを提示するように前記照明装置の照明光の色を制御することを含み、
    前記利用者情報は、前記利用者が着座している着座時間に関する着座時間情報を更に含み、
    前記照明装置の照明光の色を制御することは、前記着座時間情報に基づいて、前記着座時間が所定の許容時間を超えた場合に、体勢変更を促すサインを提示するように前記照明装置の照明光の色を制御することを含む、
    制御方法。
  19. 施設内に配置され前記施設内において個人用の照明対象領域を照明する照明装置を制御する制御方法であって、
    前記照明対象領域を利用中の利用者に関する利用者情報に基づいて、前記照明装置の照明光の色を制御することを含み、
    前記利用者情報は、前記利用者の状態に関する状態情報を含み、
    前記照明装置の照明光の色を制御することは、前記状態情報に基づいて、前記利用者の状態を示すサインを提示するように前記照明装置の照明光の色を制御することを含み、
    前記利用者情報は、前記利用者のスケジュールに関するスケジュール情報を更に含み、
    前記照明装置の照明光の色を制御することは、前記スケジュール情報に基づいて、現在時刻が前記スケジュールに含まれるタスクの開始予定時刻又は開始予定時刻よりも所定時間だけ前の時刻となった場合に、前記タスクの開始に対する注意を喚起するサインを提示するように前記照明装置の照明光の色を制御することを含む、
    制御方法。
  20. 施設内に配置され前記施設内において個人用の照明対象領域を照明する照明装置を制御する制御方法であって、
    前記照明対象領域を利用中の利用者に関する利用者情報に基づいて、前記照明装置の照明光の色を制御することを含み、
    前記利用者情報は、前記利用者の状態に関する状態情報を含み、
    前記照明装置の照明光の色を制御することは、前記状態情報に基づいて、前記利用者の状態を示すサインを提示するように前記照明装置の照明光の色を制御することを含み、
    前記利用者情報は、前記利用者の感情に関する感情情報を更に含み、
    前記照明装置の照明光の色を制御することは、前記感情情報に基づいて、前記利用者の感情に応じた所定の波長成分が増加又は減少するように前記照明装置の照明光の色を制御することを含む、
    制御方法。
  21. 施設内に配置され前記施設内において個人用の照明対象領域を照明する照明装置を制御する制御方法であって、
    前記照明対象領域を利用中の利用者に関する利用者情報に基づいて、前記照明装置の照明光の色を制御することを含み、
    前記利用者情報は、前記利用者の状態に関する状態情報を含み、
    前記照明装置の照明光の色を制御することは、前記状態情報に基づいて、前記利用者の状態を示すサインを提示するように前記照明装置の照明光の色を制御することを含み、
    前記照明対象領域は、任意の個人によって利用され、
    前記照明装置の照明光の色を制御することは、前記照明対象領域が利用中でない場合に、前記照明対象領域がフリースペースであることを示すサインを提示するように前記照明装置の照明光の色を制御することを含む、
    制御方法。
  22. 施設内に配置され前記施設内において個人用の照明対象領域を照明する照明装置を制御する制御方法であって、
    前記照明対象領域を利用中の利用者に関する利用者情報に基づいて、前記照明装置の照明光の色を制御することを含み、
    前記利用者情報は、前記利用者の状態に関する状態情報を含み、
    前記照明装置の照明光の色を制御することは、前記状態情報に基づいて、前記利用者の状態を示すサインを提示するように前記照明装置の照明光の色を制御することを含み、
    前記利用者情報は、前記利用者が行う作業に関する作業情報を更に含み、
    前記照明装置の照明光の色を制御することは、前記作業情報に基づいて、前記利用者が行う作業に適した色の照明光で前記照明対象領域を照明するように、前記照明装置の照明光の色を制御することを含み、
    前記照明装置の照明光の色を制御することは、前記利用者が行う作業が紙媒体を見ることを含む作業の場合とコンピュータシステムのディスプレイを見ることを含む作業の場合とで、前記照明光の色が異なるように、前記照明装置の照明光の色を制御することを含む、
    制御方法。
  23. 施設内に配置され前記施設内において個人用の照明対象領域を照明する照明装置を制御する制御方法であって、
    前記照明対象領域を利用中の利用者に関する利用者情報に基づいて、前記照明装置の照明光の色を制御することを含み、
    前記利用者情報は、前記利用者の状態に関する状態情報を含み、
    前記照明装置の照明光の色を制御することは、前記状態情報に基づいて、前記利用者の状態を示すサインを提示するように前記照明装置の照明光の色を制御することを含み、
    前記利用者情報は、前記利用者の属性に関する属性情報を更に含み、
    前記照明装置の照明光の色を制御することは、前記属性情報に基づいて、前記照明装置の照明光の色を制御することを含み、
    前記照明装置の照明光の色を制御することは、前記属性情報で示される前記利用者の属性を指定する利用者指定情報を受け取った場合に、前記利用者が前記照明対象領域を利用中であることを示すサインを提示するように前記照明装置の照明光の色を制御することを含む、
    制御方法。
  24. コンピュータシステムに、請求項17~23のいずれか1項の制御方法を実行させるためのプログラム。
  25. 施設内に配置され前記施設内において個人用の照明対象領域を照明する照明装置と、
    前記照明装置を制御する制御装置と、
    を備え、
    前記制御装置は、
    前記照明対象領域を利用中の利用者の動きを示す動作情報を取得し、
    前記照明対象領域内で起き得る人の動きの情報と前記人の状態の情報とを学習用データとして機械学習された学習済みモデルに、取得した前記動作情報を入力して前記学習済みモデルから出力される出力結果に基づいて、前記利用者の状態を推定し、
    推定結果に基づいて、前記照明装置の照明光の色を制御し、
    前記制御装置は、前記利用者の状態が、他者との会話に前向きな状態の場合と他者との会話に消極的な状態の場合とで、異なるサインを提示するように前記照明装置の照明光の色を制御する、
    照明システム。
  26. 施設内に配置され前記施設内において個人用の照明対象領域を照明する照明装置を制御する制御方法であって、
    制御装置によって、
    前記照明対象領域を利用中の利用者の動きを示す動作情報を取得することと、
    前記照明対象領域内で起き得る人の動きの情報と前記人の状態の情報とを学習用データとして機械学習された学習済みモデルに、取得した前記動作情報を入力して前記学習済みモデルから出力される出力結果に基づいて、前記利用者の状態を推定することと、
    推定結果に基づいて、前記照明装置の照明光の色を制御することと、
    を含み、
    前記制御装置は、前記利用者の状態が、他者との会話に前向きな状態の場合と他者との会話に消極的な状態の場合とで、異なるサインを提示するように前記照明装置の照明光の色を制御する、
    制御方法。
  27. コンピュータシステムに、請求項26の制御方法を実行させるためのプログラム。
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