(本発明の基礎となった知見)
本発明者は、「背景技術」の欄において記載した照明システムコントローラに関し、以下の問題が生じることを見出した。
上記従来の照明システムコントローラでは、作成したシーンとシーン名とを対応付けて記録する。ユーザがシーンを選択しようとする場合には、シーン名がディスプレイに表示される。これにより、ユーザは、ディスプレイに表示されたシーン名を選択することで、予め作成しておいたシーンに基づいて照明機器を制御することができる。
しかしながら、シーンの登録数が増加するにつれて、多くのシーンの中から所望のシーンを探さなければならず、ユーザに煩わしい作業を強いることになる。例えば、1画面に表示させるシーンの個数に限りがある場合、所望のシーンを探すためには、画面を切り替えるための操作が必要になる。
また、シーン名を見ただけでは、そのシーン名に対応するシーンがどのようなものであるかを確認することができない。例えば、シーンを作成した時からシーンを選択しようとする時までに長い期間が経過した場合などにおいて、ユーザは、どのようなシーンを作成したのかを忘れてしまっている場合がある。そこで、このような場合に、シーン名だけでなく、シーンの雰囲気を示す画像などを表示させることも考えられる。
しかしながら、この場合も、シーンの登録数が増加するにつれて、多くのシーンの中から所望のシーンを探さなければならず、ユーザに煩わしい作業を強いることになる。例えば、1画面に全てのシーン名と画像とを表示させた場合には、シーン名及び画像のそれぞれが小さくなり、所望のシーンを探すのが困難になる。
そこで、シーンを選択する状況に応じて、シーンを容易に選択させることができる技術が求められる。
このような問題を解決するために、本発明の一態様に係る携帯端末の制御方法は、1以上の空間を照明する1以上の照明機器を制御する携帯端末の制御方法であって、前記携帯端末は、表示部を備え、前記携帯端末の制御方法は、前記携帯端末のコンピュータに対して、前記携帯端末が存在する場所を示す端末場所情報を取得させ、前記1以上の照明機器による1以上の照明状態を示す1以上のシーンと、前記1以上のシーンのそれぞれの場所を示す1以上のシーン場所情報とを対応付けて記憶するメモリを用いて、前記端末場所情報と前記1以上のシーン場所情報とに基づいて、前記1以上のシーンのそれぞれに対応する1以上のシーンアイコンを並び替えて、前記表示部へ表示させ、前記1以上のシーンアイコンのうちの1つのシーンアイコンが選択された場合に、選択されたシーンアイコンに対応するシーンが示す照明状態で前記1以上の空間を照明するように前記1以上の照明機器を制御するための制御信号を、前記1以上の照明機器へ送信させる。
これにより、端末場所情報と1以上のシーン場所情報とに基づいて1以上のシーンアイコンを並び替えて表示させるので、携帯端末が存在する場所に応じたシーン選択画面を生成することができる。したがって、ユーザにシーンを容易に選択させることができる。
また、例えば、前記端末場所情報は、前記携帯端末が存在する部屋又は区域を特定する情報であり、前記1以上のシーン場所情報は、前記1以上のシーンのそれぞれの部屋又は区域を特定する情報であってもよい。
これにより、携帯端末が存在する部屋又は区域に応じたシーン選択画面を生成することができる。したがって、例えば、家庭又は商業施設などでより効果を奏し、ユーザにシーンを容易に選択させることができる。
また、例えば、前記1以上のシーンアイコンの表示では、前記1以上のシーン場所情報のうち、前記端末場所情報が特定する部屋又は区域に一致するシーン場所情報に対応するシーンアイコンが優先されるように、前記1以上のシーンアイコンを並び替えて、前記表示部へ表示させてもよい。
これにより、例えば、ユーザが携帯端末とともに「リビングルーム」に居るときは「リビングルーム」に応じたシーンアイコンを表示させ、「寝室」に居るときには「寝室」に応じたシーンアイコンを表示させることができるので、ユーザにシーンを容易に選択させることができる。
また、例えば、前記携帯端末の制御方法は、さらに、前記1以上のシーンアイコンとともに場所入力ボタンを、前記表示部へ表示させ、前記場所入力ボタンが選択された場合に、前記端末場所情報をユーザに入力させるための第1入力促進画面を、前記表示部へ表示させてもよい。
これにより、端末場所情報をユーザが入力することができるので、ユーザが望むタイミングでユーザが望むような画面を表示させることができる。例えば、ある部屋に居るユーザが別の部屋のシーンを確認することができる。したがって、利便性をより高めることができる。
また、例えば、前記携帯端末の制御方法は、さらに、前記1以上のシーン場所情報をユーザに入力させるための第2入力促進画面を、前記表示部へ表示させてもよい。
これにより、シーン場所情報をユーザが入力することができるので、ユーザが望む場所でユーザが望むシーンを設定することができる。例えば、ある部屋に居るユーザが別の部屋のシーンを設定することができる。したがって、利便性をより高めることができる。
また、例えば、前記端末場所情報は、前記携帯端末が存在する場所の緯度、経度及び階数を特定する情報であり、前記1以上のシーン場所情報は、前記1以上のシーンのそれぞれの場所の緯度、経度及び階数を特定する情報であってもよい。
これにより、携帯端末が存在する場所を数値で特定することができるので、シーンアイコンの並び替えを精度良く行うことができる。したがって、ユーザにシーンをより容易に選択させることができる。
また、例えば、前記1以上のシーンアイコンの表示では、前記端末場所情報が特定する緯度、経度及び階数から決定される位置までの距離が短い順に、前記1以上のシーン場所情報に対応する1以上のシーンアイコンを並び替えて、前記表示部へ表示させてもよい。
これにより、例えば、携帯端末が存在する場所に近いシーンから優先的に表示させることができるので、ユーザにシーンをより容易に選択させることができる。
また、例えば、前記携帯端末の制御方法は、さらに、前記1以上のシーンアイコンと、シーン設定ボタンとを含むシーン選択画面を、前記表示部へ表示させ、前記シーン設定ボタンが選択された場合、前記1以上の照明機器による新たな照明状態を示す新規シーンを設定するための設定画面と、設定完了ボタンとを含むシーン設定画面を、前記表示部へ表示させ、ユーザによる前記設定画面の操作によって設定された照明状態を示す設定情報に基づいて前記1以上の照明機器を制御するための制御信号を、前記1以上の照明機器へ送信させ、前記設定完了ボタンが選択されたときの前記設定情報を前記新規シーンの設定情報として、前記メモリへ記憶させ、前記シーン設定ボタン又は前記設定完了ボタンが選択されたときに前記携帯端末が存在する場所を示す場所情報を取得させ、取得した場所情報を、前記新規シーンの場所を示す新規シーン場所情報として、前記新規シーンに対応付けて前記メモリへ記憶させてもよい。
これにより、シーンの設定開始時又は完了時に携帯端末が存在する場所をシーンの場所として設定することができるので、シーンの場所を正確に設定することができる。
また、例えば、前記携帯端末は、さらに、撮像部を備え、前記携帯端末の制御方法は、さらに、前記1以上のシーンアイコンと、シーン設定ボタンとを含むシーン選択画面を、前記表示部へ表示させ、前記シーン設定ボタンが選択された場合、前記1以上の照明機器による新たな照明状態を示す新規シーンを設定するための設定画面と、設定完了ボタンとを含むシーン設定画面を、前記表示部へ表示させ、ユーザによる前記設定画面の操作によって設定された照明状態を示す設定情報に基づいて前記1以上の照明機器を制御するための制御信号を、前記1以上の照明機器へ送信させ、前記設定完了ボタンが選択された後、前記撮像部を起動させ、前記設定完了ボタンが選択されたときの前記設定情報を前記新規シーンの設定情報として、前記メモリへ記憶させ、かつ、前記撮像部によって画像が取得された場合、当該画像を前記新規シーンのシーンアイコンとして、前記メモリへ記憶させ、前記撮像部によって撮像が行われたときに前記携帯端末が存在する場所を示す場所情報を取得させ、取得した場所情報を、前記新規シーンの場所を示す新規シーン場所情報として、前記新規シーンに対応付けて前記メモリへ記憶させ、前記新規シーンのシーンアイコンを含む新規シーン選択画面を、前記表示部へ表示させてもよい。
これにより、シーンアイコンとして設定される画像が取得された時に携帯端末が存在する場所をシーンの場所として設定することができるので、シーンの場所をより正確に設定することができる。
また、例えば、前記携帯端末の制御方法は、さらに、前記1以上のシーンアイコンのうちの1つのシーンアイコンが選択されたときに前記携帯端末が存在する場所を示す場所情報を取得させ、取得した場所情報を、選択されたシーンアイコンに対応するシーンである選択シーンの場所を示すシーン場所情報として、前記選択シーンに対応付けて前記メモリへ記憶させてもよい。
これにより、シーンアイコンの選択時に携帯端末が存在する場所をシーンの場所として設定することができるので、シーンの場所を正確に設定することができる。つまり、ユーザが実際にシーンを利用した場所をシーンの場所として設定するので、ユーザの行動に則した場所の設定を行うことができ、今後のシーンの選択をより容易にすることができる。
また、例えば、前記携帯端末は、無線LAN機器と通信可能であり、前記端末場所情報の取得では、前記無線LAN機器が発信する無線信号情報に含まれる、前記無線LAN機器に固有の識別子に基づいて、前記携帯端末が存在する場所を特定させることで、前記端末場所情報を取得させてもよい。
これにより、無線LAN機能を利用して自動的に端末場所情報を取得することができるので、ユーザの負担を軽減し、利便性を高めることができる。
また、例えば、前記携帯端末は、Bluetooth(登録商標)通信機器と通信可能であり、前記端末場所情報の取得では、前記Bluetooth(登録商標)通信機器が発信する無線信号情報に含まれる、前記Bluetooth(登録商標)通信機器に固有の識別子に基づいて、前記携帯端末が存在する場所を特定させることで、前記端末場所情報を取得させてもよい。
これにより、Bluetooth(登録商標)通信機能を利用して自動的に端末場所情報を取得することができるので、ユーザの負担を軽減し、利便性を高めることができる。
また、例えば、前記携帯端末は、可視光通信機器から発信される可視光帯域の電磁波を受信するセンサ部を備え、前記端末場所情報の取得では、前記電磁波に含まれる、前記可視光通信機器に固有の識別子に基づいて、前記携帯端末が存在する場所を特定させることで、前記端末場所情報を取得させてもよい。
これにより、可視光通信を利用して自動的に端末場所情報を取得することができるので、ユーザの負担を軽減し、利便性を高めることができる。
また、例えば、前記携帯端末は、スピーカーから発信される超音波を受信するマイクロフォン部を備え、前記端末場所情報の取得では、前記超音波に含まれる、前記スピーカーに固有の識別子に基づいて、前記携帯端末が存在する場所を特定させることで、前記端末場所情報を取得させてもよい。
これにより、超音波を利用して自動的に端末場所情報を取得することができるので、ユーザの負担を軽減し、利便性を高めることができる。
また、例えば、前記携帯端末は、IMES(Indoor MEssaging System)受信部を備え、前記端末場所情報の取得では、前記携帯端末と通信を行うIMES送信機が発信する無線信号情報に含まれる緯度、経度及び階数を示す情報に基づいて、前記携帯端末が存在する場所を特定させることで、前記端末場所情報を取得させてもよい。
これにより、IMESを利用して自動的かつ正確に端末場所情報を取得することができるので、ユーザの負担を軽減し、利便性を高めることができる。
また、例えば、1以上の空間を照明する1以上の照明機器を制御する携帯端末の制御方法であって、前記携帯端末は、表示部を備え、前記携帯端末の制御方法は、前記携帯端末のコンピュータに対して、現在時刻を示す現在時間情報を取得させ、前記1以上の照明機器による1以上の照明状態を示す1以上のシーンと、前記1以上のシーンのそれぞれの時刻を示す1以上のシーン時間情報とを対応付けて記憶するメモリを用いて、前記現在時間情報と前記1以上のシーン時間情報とに基づいて、前記1以上のシーンのそれぞれに対応する1以上のシーンアイコンを並び替えて、前記表示部へ表示させ、前記1以上のシーンアイコンのうちの1つのシーンアイコンが選択された場合に、選択されたシーンアイコンに対応するシーンが示す照明状態で前記1以上の空間を照明するように前記1以上の照明機器を制御するための制御信号を、前記1以上の照明機器へ送信させてもよい。
これにより、現在時間情報と1以上のシーン時間情報とに基づいて1以上のシーンアイコンを並び替えて表示させるので、現在時刻に応じたシーン選択画面を生成することができる。したがって、ユーザにシーンを容易に選択させることができる。
また、例えば、前記1以上のシーンアイコンの表示では、前記現在時刻に近い順に、前記1以上のシーン時間情報に対応する1以上のシーンアイコンを並び替えて、前記表示部へ表示させてもよい。
これにより、例えば、現在時刻に近いシーンから優先的に表示させることができるので、ユーザにシーンをより容易に選択させることができる。
また、例えば、前記携帯端末の制御方法は、さらに、前記1以上のシーンアイコンのうちの1つのシーンアイコンが選択された時刻を示す時間情報を取得させ、取得した時間情報を、選択されたシーンアイコンに対応するシーンである選択シーンの時刻を示すシーン時間情報として、前記選択シーンに対応付けて前記メモリへ記憶させてもよい。
これにより、シーンアイコンの選択時刻をシーンの時刻として設定することができるので、シーンの時刻を正確に設定することができる。つまり、ユーザが実際にシーンを利用した時刻をシーンの時刻として設定するので、ユーザの行動に則した時刻の設定を行うことができ、今後のシーンの選択をより容易にすることができる。
また、例えば、前記携帯端末の制御方法は、さらに、前記1つのシーンアイコンが選択される度に、取得された時間情報を前記メモリへ記憶させ、前記シーン時間情報の記憶では、前記メモリに記憶された複数の時間情報が示す複数の時刻の平均時刻を、前記シーン時間情報として前記メモリへ記憶させてもよい。
これにより、同一のシーンアイコンが複数回選択される場合は、シーンアイコンが選択された複数の時刻の平均時刻をシーンの時刻として設定することができるので、シーンの時刻をより正確に設定することができる。つまり、ユーザが実際にシーンを利用した複数の時刻を平均するので、ユーザの行動に則した時刻の設定を行うことができ、今後のシーンの選択をより容易にすることができる。
また、例えば、前記携帯端末の制御方法は、さらに、前記1以上のシーンアイコンと、シーン設定ボタンとを含むシーン選択画面を、前記表示部へ表示させ、前記シーン設定ボタンが選択された場合、前記1以上の照明機器による新たな照明状態を示す新規シーンを設定するための設定画面と、設定完了ボタンとを含むシーン設定画面を、前記表示部へ表示させ、ユーザによる前記設定画面の操作によって設定された照明状態を示す設定情報に基づいて前記1以上の照明機器を制御するための制御信号を、前記1以上の照明機器へ送信させ、前記設定完了ボタンが選択されたときの前記設定情報を前記新規シーンの設定情報として、前記メモリへ記憶させ、前記シーン設定ボタン又は前記設定完了ボタンが選択された時刻を示す時間情報を取得させ、取得した時間情報を、前記新規シーンの時刻を示す新規シーン時間情報として、前記新規シーンに対応付けて前記メモリへ記憶させてもよい。
これにより、シーンの設定開始時刻又は完了時刻をシーンの時刻として設定することができるので、シーンの時刻を正確に設定することができる。
また、例えば、前記携帯端末は、さらに、撮像部を備え、前記携帯端末の制御方法は、さらに、前記1以上のシーンアイコンと、シーン設定ボタンとを含むシーン選択画面を、前記表示部へ表示させ、前記シーン設定ボタンが選択された場合、前記1以上の照明機器による新たな照明状態を示す新規シーンを設定するための設定画面と、設定完了ボタンとを含むシーン設定画面を、前記表示部へ表示させ、ユーザによる前記設定画面の操作によって設定された照明状態を示す設定情報に基づいて前記1以上の照明機器を制御するための制御信号を、前記1以上の照明機器へ送信させ、前記設定完了ボタンが選択された後、前記撮像部を起動させ、前記設定完了ボタンが選択されたときの前記設定情報を前記新規シーンの設定情報として、前記メモリへ記憶させ、かつ、前記撮像部によって画像が取得された場合、当該画像を前記新規シーンのシーンアイコンとして、前記メモリへ記憶させ、前記撮像部によって撮像が行われた時刻を示す時間情報を取得させ、取得した時間情報を、前記新規シーンの時刻を示す新規シーン時間情報として、前記新規シーンに対応付けて前記メモリへ記憶させ、前記新規シーンのシーンアイコンを含む新規シーン選択画面を、前記表示部へ表示させてもよい。
これにより、シーンアイコンとして設定される画像が取得された時刻をシーンの時刻として設定することができるので、シーンの時刻をより正確に設定することができる。
なお、これらの包括的又は具体的な態様は、システム、装置、集積回路、コンピュータプログラム又はコンピュータ読み取り可能なCD−ROMなどの記録媒体で実現されてもよく、システム、装置、集積回路、コンピュータプログラム及び記録媒体の任意な組み合わせで実現されてもよい。
以下では、実施の形態について、図面を参照しながら具体的に説明する。
なお、以下で説明する実施の形態は、いずれも包括的又は具体的な例を示すものである。以下の実施の形態で示される数値、形状、材料、構成要素、構成要素の配置位置及び接続形態、ステップ、ステップの順序などは、一例であり、本開示を限定する主旨ではない。また、以下の実施の形態における構成要素のうち、最上位概念を示す独立請求項に記載されていない構成要素については、任意の構成要素として説明される。
(実施の形態1)
まず、実施の形態1に係る照明システムの機能構成について、図1を用いて説明する。図1は、実施の形態1に係る照明システム10を示すブロック図である。
図1に示すように、照明システム10は、携帯端末100と、第1照明機器200と、第2照明機器201とを備える。携帯端末100は、第1照明機器200及び第2照明機器201とネットワークを介して接続されている。
次に、携帯端末100の構成について説明する。
携帯端末100は、1以上の空間を照明する1以上の照明機器を制御する端末の一例である。具体的には、携帯端末100は、1以上の照明機器(図1に示す例では、第1照明機器200及び第2照明機器201)の点灯、消灯、調光及び調色などを制御する。
携帯端末100は、ディスプレイ及びカメラ機能を備える。例えば、携帯端末100は、スマートフォンや携帯電話、タブレット端末、PDA(Personal Digital Assistant)などの携帯情報端末などである。
図1に示すように、携帯端末100は、入力部110と、表示部120と、表示制御部130と、撮像部140と、照明情報管理部150と、照明制御部160と、通信部170と、端末場所特定部180とを備える。
入力部110は、ユーザによる操作入力を受け付ける。例えば、入力部110は、ユーザによるシーンの選択及び設定などの操作入力を受け付ける。具体的には、入力部110は、表示部120に表示されるGUI(Graphical User Interface)コンポーネント(ウィジェット)の操作を受け付ける。入力部110は、ユーザによる操作に基づいた情報を、表示制御部130、照明情報管理部150、照明制御部160及び端末場所特定部180などに出力する。
例えば、入力部110は、表示部120に表示されるプッシュボタンのユーザによる押下を検出する。また、入力部110は、表示部120に表示されるスライダをユーザが操作することで設定される設定値を取得する。また、入力部110は、表示部120に表示されるテキストボックスに、ユーザによって入力されたテキストを取得する。
例えば、入力部110は、タッチスクリーン(タッチパネル)の静電容量センサなどの各種センサである。つまり、入力部110は、タッチスクリーンの入力機能を実現する。入力部110は、具体的には、タッチスクリーンに表示されたGUIコンポーネントに対するユーザの操作を受け付ける。より具体的には、入力部110は、タッチスクリーンに表示されたプッシュボタンの押下、もしくは、スライダの操作を検出し、又は、ソフトウェアキーボードを介して入力されたテキストなどを取得する。なお、入力部110は、携帯端末100に設けられた物理的なボタンでもよい。
表示部120は、表示制御部130によって生成された画面(画像)を表示する。例えば、表示部120は、シーン選択画面、シーン設定画面、シーン名入力画面、及び、撮影確認画面などを表示する。各画面は、ユーザによって操作可能なGUIコンポーネントを含んでいる。なお、表示部120に表示される画面の具体例については、後で説明する。
例えば、表示部120は、液晶ディスプレイ又は有機EL(Organic Electro−Luminescence:OEL)ディスプレイである。具体的には、表示部120は、タッチスクリーン(タッチパネル)の表示機能を実現する。
表示制御部130は、表示部120に表示するための画面を生成する。具体的には、表示制御部130は、シーン選択画面、シーン設定画面、シーン名入力画面、及び、撮影確認画面などを生成する。表示制御部130は、生成した各画面を表示部120に表示させる。
具体的には、表示制御部130は、照明情報管理部150によって管理されるシーン情報と、端末場所特定部180によって取得される端末場所情報とに基づいてシーン選択画面を生成する。また、表示制御部130は、照明情報管理部150によって管理される操作対象照明情報に基づいてシーン設定画面を生成する。
例えば、表示制御部130は、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)及びRAM(Random Access Memory)などで構成される。
撮像部140は、撮影画像を取得するためのカメラ機能を実現する。具体的には、撮像部140は、新規シーンの設定完了ボタンが選択された後に起動される。撮像部140が取得した画像は、シーンアイコンとして照明情報管理部150によって管理される。
例えば、撮像部140は、カメラユニットである。具体的には、撮像部140は、光学レンズ及びイメージセンサなどを有する。撮像部140は、光学レンズを介して入射した光を、イメージセンサによって画像信号に変換して出力する。
なお、撮像部140の起動とは、撮像部140による撮影が可能な状態になることである。例えば、起動とは、シャッターボタンを押下することで、画像を取得することができる状態になることである。具体的には、起動とは、画像を取得するためのアプリケーションソフトウェアが立ち上がることである。例えば、起動とは、ライブビュー画像とシャッターボタンとが表示部120に表示されることである。
照明情報管理部150は、シーン情報及び操作対象照明情報を管理する。シーン情報は、1以上のシーンと、対応するシーンの場所を示す1以上のシーン場所情報とを含む情報である。操作対象照明情報は、携帯端末100によって制御可能な1以上の照明機器を示す情報である。シーン情報及び操作対象照明情報については、図2及び図4を用いて後で説明する。
例えば、照明情報管理部150は、RAM又は不揮発性メモリなどのメモリである。なお、照明情報管理部150は、携帯端末100に着脱可能なメモリでもよい。
照明制御部160は、1以上の照明機器(第1照明機器200及び第2照明機器201)を制御するための制御信号を生成する。照明制御部160は、通信部170を介して、生成した制御信号を1以上の照明機器に送信する。例えば、照明制御部160は、CPU、ROM及びRAMなどで構成される。
制御信号は、例えば、照明機器毎に生成され、対応する照明機器の機能に応じた設定パラメータ、及び、その設定値を含んでいる。具体的には、制御信号は、調光機能の設定値(調光比)又は調色機能の設定値(色温度)などを示す情報を含んでいる。
通信部170は、照明制御部160によって生成された制御信号を、ネットワークを介して接続された1以上の照明機器に送信する。
例えば、通信部170は、無線LAN(Local Area Network)モジュール、Bluetooth(登録商標)モジュール、NFC(Near Field Communication)モジュールなどの通信インタフェースである。なお、通信部170は、有線LAN端子などでもよい。
端末場所特定部180は、携帯端末100が存在する場所を示す端末場所情報を取得する。例えば、端末場所特定部180は、携帯端末100の現在位置を示す情報を、端末場所情報として取得する。具体的には、端末場所情報は、携帯端末100が存在する部屋を特定する情報である。例えば、端末場所特定部180は、CPU、ROM及びRAMなどで構成される。
また、端末場所特定部180は、新規シーンの設定を行う際に、携帯端末100が存在する場所を示す場所情報を取得する。取得された場所情報は、新規シーンの場所を示す新規シーン場所情報として、設定された新規シーンに対応付けて照明情報管理部150によって管理される。
次に、携帯端末100によって制御される1以上の照明機器について説明する。
第1照明機器200及び第2照明機器201は、1以上の照明機器の一例である。第1照明機器200及び第2照明機器201は、例えば、調光機能及び調色機能の少なくとも1つを有する。なお、第1照明機器200及び第2照明機器201は、互いに異なる機種の照明機器でもよく、同種の照明機器でもよい。
第1照明機器200及び第2照明機器201は、例えば、1以上の空間内の互いに異なる位置に配置される。第1照明機器200及び第2照明機器201は、1以上の空間を異なる方向から照明することができるように配置されている。
ここで、1以上の空間は、例えば、「リビングルーム」、「ダイニングルーム」及び「廊下」で構成される空間である。つまり、空間は、1つの部屋、又は、扉などで接続された1以上の部屋で構成される空間である。例えば、第1照明機器200は、主に「リビングルーム」を照明する「リビングシーリングライト」であり、第2照明機器201は、主に「ダイニングルーム」を照明する「ダイニングライト」である。
なお、第1照明機器200及び第2照明機器201は、互いに異なる空間内に配置されていてもよい。すなわち、1以上の照明機器は、異なる空間を照明する照明機器を含んでいてもよい。例えば、第1照明機器200は、「リビングルーム」に配置された「リビングシーリングライト」であり、第2照明機器201は、「寝室」に配置された「寝室シーリングライト」でもよい。
なお、以下では、家庭内における照明機器を制御する例について説明するが、これに限らない。例えば、ショッピングセンター、オフィスビル、スーパーマーケットなどの商業施設又は公共の場などに設けられた1以上の照明機器を制御してもよい。このとき、端末場所情報は、例えば、携帯端末100が存在する区域を特定する情報である。
区域は、所定の領域であり、必ずしも壁又は仕切り板などで区切られた領域でなくてもよい。区域は、具体的には、ショッピングセンターもしくはオフィスビルにおける「ショップ(テナント)」、「通路」、「エレベーターホール」など、又は、スーパーマーケットにおける「レジカウンター」、「鮮魚売り場」、「野菜売り場」などである。
図1に示すように、第1照明機器200は、通信部210と、運転制御部220とを備える。なお、図示しないが、第2照明機器201も同様に、通信部210と、運転制御部220とを備える。
通信部210は、携帯端末100から送信される制御信号を受信する。なお、通信部210は、携帯端末100の通信部170から送信される制御信号を、ブリッジ又はルーターなどの通信機器を介して受信してもよい。
例えば、通信部210は、無線LANモジュール、Bluetooth(登録商標)モジュール、NFCモジュールなどの通信インタフェースである。なお、通信部210は、有線LAN端子などでもよい。
運転制御部220は、通信部210によって受信された制御信号に基づいて、第1照明機器200の調光及び調色を行う。例えば、運転制御部220は、第1照明機器200が発する光の明るさ及び色が、制御信号に含まれる設定値になるように、調光及び調色を行う。
以上のように、本実施の形態に係る照明システム10では、第1照明機器200及び第2照明機器201は、携帯端末100から送信される制御信号に基づいて、明るさ及び色などが調整される。このように、本実施の形態では、携帯端末100が1以上の照明機器を制御することで、1以上の空間の照明状態を調整することができる。
続いて、表示制御部130が生成する画面であって、表示部120に表示される画面について、図2〜図9を用いて説明する。
まず、照明情報管理部150に管理されているシーン情報と、シーン情報に基づいて生成されるシーン選択画面とについて、図2、図3A及び図3Bを用いて説明する。図2は、実施の形態1に係るシーン情報の一例を示す図である。図3A及び図3Bは、実施の形態1に係るシーン選択画面300及び301を示す図である。
シーン情報は、1以上のシーンを示す情報である。1以上のシーンは、1以上の照明機器による照明状態であって、1以上の空間の1以上の照明状態を示す。1つのシーンには、1つの照明状態が対応付けられている。
図2に示すように、シーン情報は、シーン名と、シーンアイコンと、シーンの場所(シーン場所情報)と、照明機器の設定情報とを含んでいる。1つのシーンに対して、シーン名と、シーンアイコンと、シーン場所情報と、照明機器の設定情報とが対応付けられている。つまり、照明情報管理部150は、シーン毎に、シーン名と、シーンアイコンと、シーン場所情報と、照明機器の設定情報とを対応付けて管理している。
シーン名は、シーンを識別するためにユーザによって設定された名称である。具体的には、シーン名は、後述するシーン名入力画面を介してユーザによって入力されたテキストである。図2に示すように、ユーザは、「パーティー」、「食事」などのユーザ自身にとって照明状態を想像しやすい名称をシーン名として設定することができるので、シーンの雰囲気を容易に推定することができる。
シーンアイコンは、撮像部140によって取得された画像である。例えば、当該画像は、1以上の照明機器によって照明された空間を撮影することで取得された画像である。図2に示す例では、シーンとシーンアイコンとが1対1に対応付けられている。なお、シーンアイコンとして、撮像部140によって取得された画像の代わりに、予め定められたデフォルト画像が登録されている場合もある。
シーン場所情報は、対応するシーンの場所を示す情報である。例えば、シーン場所情報は、対応するシーンが示す照明状態で照明される空間の場所を示す情報である。具体的には、シーン場所情報は、対応するシーンが設定された時、又は、対応するシーンが選択された時に、携帯端末100が存在する場所を示す情報である。例えば、シーン場所情報は、「リビングルーム」、「寝室」などの部屋又は区域を特定する情報である。
設定情報は、後述するシーン設定画面においてユーザによって設定された照明状態を示す情報である。具体的には、設定情報は、1以上の照明機器それぞれの設定パラメータ及びその設定値を示す情報である。例えば、照明機器は、調光機能及び調色機能の少なくとも1つを有するので、設定情報は、1以上の照明機器それぞれの調光設定情報及び調色設定情報の少なくとも1つを含む。
調光機能は、照明機器から発せられる光の明るさを調節する機能である。調光機能の設定値(調光比)は、例えば、「0〜100」の値で示される。調光比が大きくなるにつれて、照明機器から発せられる光の明るさが明るくなる。調光比が「0」であることは、照明機器が消灯していることを意味し、調光比が「100」であることは、照明機器が最大電力で点灯していることを意味する。
調色機能は、照明機器から発せられる光の色を調節する機能である。具体的には、調色機能は、光の色温度を調節する機能である。調色機能の設定値(色温度)は、例えば、「2100K〜5000K」の値で示される。色温度が低い程、暖色系の色になり、色温度が高い程、寒色系の色になる。例えば、「電球色」は、色温度が約「2800K」であり、「温白色」は、色温度が約「3500K」であり、「昼光色」は、色温度が約「5000K」である。
なお、1以上の照明機器は、点灯機能及び消灯機能のみを有する照明機器を含んでもよい。この場合、当該照明機器は、調光比が「0」及び「100」のみの値に設定可能な照明機器として扱うことができる。
既存のシーンとは異なる新たなシーンが設定された場合には、シーン情報に新規シーンとして登録される。このとき、新規シーンが新たに作成された場合には、新規シーンのシーン名、シーンアイコン、シーン場所情報及び設定情報がシーン情報に追加登録される。新規シーンの作成の詳細については、後で説明する。
一方で、既存のシーンを編集することで新規シーンが設定された場合には、新規シーンのシーン名、シーンアイコン、シーン場所情報及び設定情報は、既存のシーンのシーン名、シーンアイコン、シーン場所情報及び設定情報の代わりに登録される。既存のシーンの編集の詳細については、実施の形態2で説明する。
以上のようなシーン情報に基づいて、シーン選択画面は生成される。例えば、表示制御部130は、端末場所情報と1以上のシーン場所情報とに基づいて、1以上のシーンのそれぞれに対応する1以上のシーンアイコンを並び替えて、表示部120へ表示させる。具体的には、表示制御部130は、1以上のシーン場所情報のうち、端末場所情報が特定する部屋又は区域に一致するシーン場所情報に対応するシーンアイコンが優先されるように、1以上のシーンアイコンを並び替えて、表示部120へ表示させる。
例えば、表示制御部130は、図2に示すシーン情報と、端末場所特定部180によって取得される端末場所情報とに基づいて、図3A又は図3Bに示すシーン選択画面300又は301を生成して表示部120に表示させる。
シーン選択画面300又は301は、1以上のシーンの中からユーザに1つのシーンを選択させるための画面である。また、シーン選択画面300又は301は、新規シーンを設定するためのシーン設定ボタンを含んでいる。
図3A又は図3Bに示すように、シーン選択画面300又は301は、1以上のシーンアイコン310と、シーン名320と、作成ボタン330と、編集ボタン340と、スクロールボタン350とを含んでいる。
1以上のシーンアイコン310は、1以上のシーンに1対1に対応している。シーンアイコン310は、撮像部140によって取得された画像である。具体的には、シーンアイコン310は、対応するシーンが示す照明状態で照明された空間を撮影することで取得された画像である。
シーンアイコン310は、ユーザによって選択可能である。つまり、シーンアイコン310は、タッチスクリーンに触れるユーザの指などによって選択される。入力部110は、シーンアイコン310が選択されたことを検出した場合、表示制御部130及び照明制御部160に、選択されたシーンアイコン310を示す情報を通知する。
例えば、図3Aに示すように、「食事」を示すシーンアイコン310は、所定の枠360で囲まれている。これは、「食事」を示すシーンアイコン310が現在選択されていることを意味し、「食事」を示すシーンアイコン310に対応する照明状態で空間が照明されていることを意味している。
なお、シーンアイコン310が選択されていることを示す方法は、これに限らない。例えば、選択されたシーンアイコン310をハイライト表示又は点滅表示させてもよい。あるいは、選択されたシーンアイコン310に対応するシーン名320を太字で表示してもよい。
シーンアイコン310は、シーン場所情報と端末場所情報とに基づいて並び替えて表示されている。具体的には、シーン情報に含まれる複数のシーン場所情報のうち、端末場所情報に一致するシーン場所情報に対応するシーンアイコンが優先されるように並び替えて表示される。
シーン名320は、対応するシーンアイコン310の下方に表示されている。なお、シーン名320は、シーンアイコン310の近傍に表示されればよい。例えば、シーン名320は、シーンアイコン310の左方、右方又は上方に表示されてもよい。また、シーン名320は、シーンアイコン310に重複して表示されてもよい。
なお、シーン名320は、表示されなくてもよい。また、シーン名320が表示されている場合には、シーンアイコン310だけでなく、シーン名320が選択可能であってもよい。
作成ボタン330及び編集ボタン340は、シーン設定ボタンの一例である。作成ボタン330は、シーンを新規作成するためのボタンであり、編集ボタン340は、既存のシーンを編集するためのボタンである。
作成ボタン330及び編集ボタン340は、GUIコンポーネントの一例であり、例えば、プッシュボタンである。ユーザによって作成ボタン330又は編集ボタン340が選択された場合、後述するシーン作成画面又はシーン編集画面が表示部120に表示される。具体的には、入力部110が作成ボタン330又は編集ボタン340の押下を検出した場合に、表示制御部130は、シーン作成画面又はシーン編集画面を生成し、表示部120に表示させる。
なお、実施の形態1では、作成ボタン330が選択された場合について説明する。編集ボタン340が選択された場合については、実施の形態2で説明する。
スクロールボタン350は、表示されるシーンアイコン310を変更するためのボタンである。つまり、スクロールボタン350は、シーンアイコン310の表示を切り替えるボタンである。例えば、シーン選択画面300に表示可能な最大の数のシーンより多くのシーンが設定済みである場合、ユーザは、スクロールボタン350を選択することで、シーン選択画面300に他のシーンのシーンアイコンを表示させて選択することができる。
スクロールボタン350は、GUIコンポーネントの一例であり、例えば、プッシュボタンである。なお、スクロールボタン350は、プッシュボタンではなく、スクロールバーなどでもよい。
図3Aに示す例では、シーン選択画面300に8個のシーンアイコン310が表示されている。このとき、10個のシーンが設定済みである場合は、入力部110がスクロールボタン350の押下を検出した場合に、表示制御部130は、残りの2個のシーンに対応するシーンアイコンを含むシーン選択画面300を生成して表示させる。
具体的には、スクロールボタン350は、ページ切り替え用のボタンである。例えば、スクロールボタン350が選択された場合に、表示制御部130は、8個のシーンアイコンが表示された画面を、2個のシーンアイコンが表示された画面に変更する。
あるいは、スクロールボタン350が選択された場合に、表示制御部130は、1以上の所定数ずつシーンアイコンを入れ替えて表示させてもよい。例えば、表示制御部130は、右側のスクロールボタン350が選択された場合に、「パーティー」のシーンアイコンを削除し、残りの7個のシーンアイコンを寄せた後、他のシーンアイコンを表示させてもよい。
ここで、図3Aに示すシーン選択画面300と、図3Bに示すシーン選択画面301とを比較することで、端末場所情報と1以上のシーン場所情報とに基づいてシーンアイコンを並び替える処理について説明する。
図3Aに示すシーン選択画面300は、携帯端末100の存在する場所が「リビングルーム」である場合に表示されるシーン選択画面である。例えば、表示制御部130は、端末場所情報が「リビングルーム」を特定する情報である場合に、「リビングルーム」のシーンに、他より高い表示優先度を設定する。そして、表示制御部130は、設定した表示優先度に基づいてシーン選択画面300を生成して、表示部120に表示させる。
したがって、図3Aに示すように、複数のシーンアイコンのうち、「リビングルーム」のシーンに対応するシーンアイコンが優先的に表示される。具体的には、図2に示すように「リビングルーム」のシーンは、「パーティー」、「食事」、「くつろぎ」、「団らん」、「省エネ」、「おやすみ」の6個のシーンであるから、これら6個のシーンアイコン310が優先的に表示されている。
一方で、図3Bに示すシーン選択画面301は、携帯端末100の存在する場所が「寝室」である場合に表示されるシーン選択画面である。具体的には、表示制御部130は、端末場所情報が「寝室」を特定する情報である場合に、「寝室」のシーンに、他より高い表示優先度を設定する。そして、表示制御部130は、設定した表示優先度に基づいてシーン選択画面301を生成して、表示部120に表示させる。
図3Bに示すように、複数のシーンアイコンのうち、「寝室」のシーンに対応するシーンアイコンが優先的に表示されている。具体的には、「しっとり落ち着き」、「ホテルのくつろぎ」、「おやすみ前読書」などの「寝室」のシーンに対応する8個のシーンアイコン310が表示されている。
以上のように、携帯端末100の存在する場所に応じて、表示部120に表示されるシーン選択画面が異なるように、表示制御部130は、表示優先度が高いシーンに対応するシーンアイコンを優先的に並び替えて表示させる。なお、複数のシーンのそれぞれに表示優先度を設定する処理の具体例については、図11を用いて後で説明する。
例えば、1画面に表示可能なシーンアイコンの個数がN(Nは自然数)である場合、表示制御部130は、表示優先度が最も高いシーンからN番目に高いシーンまでのN個のシーンに対応するシーンアイコンを含むシーン選択画面300又は301を生成する。
なお、スクロールボタン350がページ切り替え用のボタンである場合において、スクロールボタン350が選択されたとき、表示優先度がN+1番目に高いシーンから2N番目に高いシーンまでのN個のシーンに対応するシーンアイコンが表示される。一方で、スクロールボタン350が例えば1個ずつシーンアイコンを変更するためのボタンである場合において、スクロールボタン350が選択されたとき、表示優先度が最も高いシーンの代わりに、表示優先度がN+1番目に高いシーンに対応するシーンアイコンが表示される。
次に、照明情報管理部150に管理されている操作対象照明情報と、操作対象照明情報に基づいて生成されるシーン作成画面とについて、図4及び図5を用いて説明する。図4は、実施の形態1に係る操作対象照明情報の一例を示す図である。図5は、実施の形態1に係るシーン作成画面400を示す図である。
操作対象照明情報は、携帯端末100によって制御可能な1以上の照明機器を示す情報である。
図4に示すように、操作対象照明情報は、品番(型番)、照明機器名及び設定パラメータを含んでいる。1つの照明機器に対して、品番、照明機器名及び設定パラメータが対応付けられている。つまり、照明情報管理部150は、照明機器毎に、品番、照明機器名及び設定パラメータを対応付けて管理している。
品番(型番)は、照明機器の種別を示す情報である。具体的には、品番は、照明機器の消費電力、形状及び機能などに基づいて規定された識別符号である。
照明機器名は、照明機器を識別するためにユーザによって設定された名称である。図4に示すように、ユーザは、「リビングシーリングライト」、「ダイニングライト」などのユーザ自身にとって照明機器の設置位置などを判別しやすい名称を設定することができる。このため、シーンを設定する際に、どの照明機器を調整すればよいかが容易に判断できる。
設定パラメータは、照明機器の調整可能な機能を示す情報である。具体的には、設定パラメータは、調光機能及び調色機能などを示す情報である。図4に示すように、照明機器によって有する機能は異なっている。
操作対象照明情報は、予めユーザなどによって生成された情報である。また、操作対象照明情報に、新たな照明機器に関する情報を追加することもできる。
例えば、新たな照明機器を操作対象として登録する場合に、携帯端末100は、ユーザに、登録しようとする照明機器の品番を入力させる。具体的には、携帯端末100は、照明の品番を入力させるための画面を表示し、当該画面を介して入力されたテキストを照明機の品番として取得する。
そして、携帯端末100は、入力された品番を所定のデータベースと照合することにより、対象となる照明機器の設定パラメータを取得することができる。なお、所定のデータベースは、複数の品番と設定パラメータとを対応付けたデータベースであり、例えば、携帯端末100がネットワークを介して接続可能なサーバ、又は、携帯端末100自身のメモリなどに保存されている。
さらに、携帯端末100は、ユーザに、登録しようとする照明機器の名称を入力させる。具体的には、携帯端末100は、照明機器名を入力させるための画面を表示し、当該画面を介して入力されたテキストを照明機器名として取得する。
以上のような操作対象照明情報に基づいて、シーン作成画面は生成される。具体的には、表示制御部130は、図4に示す操作対象照明情報に基づいて、図5に示すシーン作成画面400を生成して表示部120に表示させる。
シーン作成画面400は、シーン設定画面の一例であり、既存のシーンとは別に新たなシーンを新規作成するための画面である。シーン作成画面400は、図3A又は図3Bに示すシーン選択画面300又は301の作成ボタン330が選択された場合に表示される。
図5に示すように、シーン作成画面400は、設定画面410と、完了ボタン420とを含んでいる。
設定画面410は、1以上の照明機器による新たな照明状態を示す新規シーンを設定するための画面である。具体的には、設定画面410は、新規シーンを作成するための画面である。
図5に示すように、設定画面410は、調光スライダ411aと、調色スライダ411bと、照明機器名412と、スクロールボタン413とを含んでいる。例えば、設定画面410は、操作対象照明情報に登録されている1以上の照明機器のそれぞれに対して、照明機器名412と設定用のスライダとを含んでいる。設定用のスライダとしては、照明機器に対応する設定パラメータに応じて、例えば、調光スライダ411a及び調色スライダ411bの少なくとも1つが表示される。
調光スライダ411aは、GUIコンポーネントの一例であり、調光機能の設定値(調光比)を設定するためのスライダである。つまり、ユーザは、調光スライダ411aを操作することで、対応する照明機器から発せられる光の明るさを調整することができる。
例えば、調光スライダ411aは、調光比を「0〜100」の値で設定可能である。図5に示す例では、調光スライダ411aを「明」に近づける程、調光比が「100」に近づき、照明機器から発せられる光が明るくなる。また、調光スライダ411aを「暗」に近づける程、調光比が「0」に近づき、照明機器から発せられる光が暗くなる。
なお、例えば、点灯機能及び消灯機能のみを有する照明機器の場合、対応する調光スライダ411aは、調光比が「0」と「100」との2値のみを取ることができる。
調色スライダ411bは、GUIコンポーネントの一例であり、調色機能の設定値(色温度)を設定するためのスライダである。つまり、ユーザは、調色スライダ411bを操作することで、対応する照明機器から発せられる光の色を調整することができる。
例えば、調色スライダ411bは、色温度を「2100K〜5000K」の値で設定可能である。図5に示す例では、調色スライダ411bを「暖」に近づける程、色温度が低くなり、照明機器から発せられる光は暖色系の色になる。また、調色スライダ411bを「寒」に近づける程、色温度が高くなり、照明機器から発せられる光は寒色系の色になる。
なお、調色機能を有さない照明機器の場合、調色スライダ411bは、表示されない。つまり、どの照明機器にどのスライダを表示させるかは、操作対象照明情報の設定パラメータに基づいて決定される。
照明機器名412は、対応する調光スライダ411a及び調色スライダ411bの近傍に表示される。図5に示す例では、照明機器名412は、スライダの下方に表示されているが、左方、右方又は上方に表示されてもよい。また、照明機器名412は、スライダに重複して表示されてもよい。
スクロールボタン413は、表示される照明機器のスライダを変更するためのボタンである。つまり、スクロールボタン413は、設定対象(操作対象)となる照明機器を変更するためのボタンである。言い換えると、スクロールボタン413は、照明機器の設定画面を切り替えるボタンである。例えば、設定画面410に表示可能な最大の数の照明機器より多くの照明機器が操作可能である場合、ユーザは、スクロールボタン413を選択することで、設定画面410に他の照明機器のスライダを表示させて操作することができる。
スクロールボタン413は、GUIコンポーネントの一例であり、例えば、プッシュボタンである。なお、スクロールボタン413は、プッシュボタンではなく、スクロールバーなどでもよい。
図5に示す例では、設定画面410に5個の照明機器名412と、対応するスライダ(調光スライダ411a及び調色スライダ411b)とが表示されている。このとき、7個の照明機器が操作対象である場合は、入力部110がスクロールボタン413の押下を検出したときに、表示制御部130は、残りの2個の照明機器に対応する照明機器名及びスライダを含む設定画面410を生成して表示させる。
具体的には、スクロールボタン413は、ページ切り替え用のボタンである。例えば、スクロールボタン413が選択された場合に、表示制御部130は、5個の照明機器名412と、対応するスライダとが表示された画面を、2個の照明機器名412と、対応するスライダとが表示された画面に変更する。
あるいは、スクロールボタン413が選択された場合に、表示制御部130は、1以上の所定数ずつ照明機器を入れ替えて表示させてもよい。例えば、表示制御部130は、右側のスクロールボタン413が選択された場合に、「リビングシーリングライト」の照明機器名及びスライダを削除し、残りの4つの照明機器名及びスライダを左に寄せた後、他の照明機器名及びスライダを表示させてもよい。
完了ボタン420は、設定完了ボタンの一例であり、1以上の照明機器の設定を完了するためのボタンである。すなわち、完了ボタン420は、1以上の照明機器による照明状態の設定を完了するためのボタンであり、具体的には、調光比及び色温度の設定を完了するためのボタンである。
完了ボタン420は、GUIコンポーネントの一例であり、例えば、プッシュボタンである。ユーザによって完了ボタン420が選択された場合、1以上の照明機器に対する調光及び調色の設定は完了する。例えば、入力部110が完了ボタン420の押下を検出した場合に、表示制御部130は、シーン名入力画面を生成し、表示部120に表示させる。
なお、調光スライダ411a及び調色スライダ411bの代わりに、テキストボックスを表示してもよい。入力部110は、テキストボックスに入力された数値を調光比又は色温度として取得してもよい。
あるいは、例えば、調光比の場合、「0」、「20」、「40」、「60」、「80」、「100」などを選択肢とするラジオボタン、チェックボックス、ドロップダウンリスト、又は、リストボックスなどを表示してもよい。その他、各種GUIコンポーネントを調光及び調色の設定に利用することができる。
なお、シーン作成画面400が表示される際の各スライダの初期位置は、予め定められたデフォルト値に対応する位置でもよく、あるいは、現在の空間の照明状態を示す設定値に対応する位置でもよい。例えば、デフォルト値は、調光比が「0」、「50」、「100」などであり、色温度が「2100K」、「3500K」、「5000K」などである。
次に、表示制御部130が生成するシーン名入力画面について、図6を用いて説明する。図6は、実施の形態1に係るシーン名入力画面500を示す図である。
シーン名入力画面500は、ユーザにシーン名を入力させるための画面である。シーン名入力画面500は、1以上の照明機器の設定が完了した後に表示される。具体的には、シーン名入力画面500は、図5に示すシーン作成画面400の完了ボタン420が選択された場合に表示される。
図6に示すように、シーン名入力画面500は、コメント510と、テキストボックス520と、確認ボタン530と、キャンセルボタン540とを含んでいる。
コメント510は、ユーザが行うべき操作を提示するためのテキストである。具体的には、コメント510は、ユーザにシーン名の入力を促すためのテキストである。例えば、図6に示すように、「シーン名を入力してください」というコメント510が表示される。なお、コメント510の代わりに、音声でユーザにシーン名の入力を促してもよい。
テキストボックス520は、GUIコンポーネントの一例であり、ユーザがテキストを入力するためのインタフェースである。テキストボックス520には、ユーザによって入力されたテキストが表示される。例えば、ユーザが「エクササイズ」と入力した場合、図6に示すように、「エクササイズ」がテキストボックス520に表示される。
具体的には、入力部110は、ユーザが入力したテキストを取得する。そして、表示制御部130は、入力部110によって取得されたテキストがテキストボックス520に表示されるようなシーン名入力画面500を生成し、表示部120に表示させる。
確認ボタン530は、GUIコンポーネントの一例であり、例えば、プッシュボタンである。確認ボタン530は、シーン名の入力が完了したことをユーザに確認させるためのボタンである。
確認ボタン530が選択された場合、テキストボックス520に入力されたテキストがシーン名としてメモリに記憶される。具体的には、入力部110が確認ボタン530の押下を検出した場合、照明情報管理部150は、テキストボックス520に入力されたテキストをシーン名として管理する。
キャンセルボタン540は、GUIコンポーネントの一例であり、例えば、プッシュボタンである。キャンセルボタン540は、シーン名の入力を中止することをユーザに確認させるためのボタンである。
キャンセルボタン540が選択された場合、シーン名の入力処理は中止され、例えば、シーン作成画面400が表示部120に表示され、照明機器の再設定を行うことができる。なお、キャンセルボタン540が選択された場合に、シーンの作成処理を中止してもよい。つまり、キャンセルボタン540が選択された場合、シーン選択画面300又は301が表示されてもよい。
なお、シーン名入力画面500は、完了ボタン420が選択された場合に表示される例について示したが、これに限らない。例えば、シーン名入力画面500は、1以上の照明機器の設定が完了する前に表示されてもよい。具体的には、シーン名入力画面500は、図3A又は図3Bに示すシーン選択画面300又は301の作成ボタン330が選択された場合に、表示されてもよい。あるいは、シーン作成画面400が表示される際に、テキストボックス520が同時に表示されてもよい。
次に、表示制御部130が生成する撮影確認画面について、図7を用いて説明する。図7は、実施の形態1に係る撮影確認画面600を示す図である。
撮影確認画面600は、ユーザにシーンアイコン用の画像を撮影するか否かを確認するための画面である。言い換えると、撮影確認画面600は、撮像部140による撮像を行うか否かを確認するための画面である。
撮影確認画面600は、1以上の照明機器の設定が完了した後に表示される。例えば、撮影確認画面600は、シーン作成画面400の完了ボタン420が選択された後に表示される。具体的には、撮影確認画面600は、シーン名入力画面500の確認ボタン530が選択された場合に表示される。
図7に示すように、撮影確認画面600は、コメント610と、同意ボタン620と、不同意ボタン630とを含んでいる。
コメント610は、ユーザが行うべき操作を提示するためのテキストである。具体的には、コメント610は、撮像部140による撮像を行うか否かをユーザに確認するためのテキストである。例えば、図7に示すように、「シーンのアイコンを撮影しますか?」というコメント610が表示される。なお、コメント610の代わりに、音声でユーザに撮影の確認を行ってもよい。
同意ボタン620は、GUIコンポーネントの一例であり、例えば、プッシュボタンである。同意ボタン620は、撮像部140を起動させるための起動ボタンの一例であり、コメント610に対する同意を示すボタンである。
同意ボタン620が選択された場合、撮像部140は起動される。具体的には、入力部110が同意ボタン620の押下を検出した場合に、撮像部140は、撮像が可能な状態になる。
不同意ボタン630は、GUIコンポーネントの一例であり、例えば、プッシュボタンである。不同意ボタン630は、撮像部140を起動させないための不起動ボタンの一例であり、コメント610に対する不同意を示すボタンである。
不同意ボタン630が選択された場合、撮像部140は起動されない。つまり、不同意ボタン630が選択された場合、撮像部140は起動されず、撮影画像の代わりにデフォルト画像がシーンアイコンとしてメモリに記憶される。具体的には、入力部110が不同意ボタン630の押下を検出した場合、照明情報管理部150は、予め定められたデフォルト画像をシーンアイコンとして管理する。
なお、撮影確認画面600は、シーン名入力画面500の確認ボタン530が選択された場合に表示される例について示したが、これに限らない。例えば、撮影確認画面600は、シーン作成画面400の完了ボタン420が選択された時に表示されてもよい。
次に、表示制御部130が生成する新規シーン選択画面について、図8を用いて説明する。図8は、実施の形態1に係る新規シーン選択画面700を示す図である。
新規シーン選択画面700は、新規シーンの設定終了後に表示されるシーン選択画面である。具体的には、新規シーン選択画面700は、既存のシーン選択画面に新規シーンのシーンアイコンが追加された画面である。
新規シーン選択画面700は、1以上のシーンアイコン310と、シーン名320と、新規シーンのシーンアイコン710と、新規シーンのシーン名720とを含んでいる。例えば、新規シーン選択画面700は、撮像部140による撮像が終了された場合に表示される。
シーンアイコン710は、既存のシーン選択画面(例えば、図3Aに示すシーン選択画面300)に追加された新規シーンのシーンアイコンである。具体的には、シーンアイコン710は、撮像部140によって取得された画像である。例えば、シーンアイコン710は、新規シーンが示す照明状態で照明された空間を撮影することで取得された画像である。具体的には、シーンアイコン710は、図7に示す撮影確認画面600の同意ボタン620が選択された場合に、撮像部140によって取得された画像である。
シーン名720は、新規シーンのシーン名である。具体的には、シーン名720は、図6に示すシーン名入力画面500のテキストボックス520に入力されたテキストである。
なお、新規シーン選択画面700では、新規シーンのシーンアイコン710が選択された状態で表示される。具体的には、図8に示すように、新規シーンのシーンアイコン710は、枠360で囲まれている。このとき、1以上の照明機器は、新規シーンが示す照明状態で空間を照明している。
例えば、新規シーンである「エクササイズ」のシーンの場所を、「リビングルーム」と設定したとする。この場合、新規シーンのシーンアイコン710は、「寝室」のシーンアイコンよりも優先されて表示される。したがって、図8に示すように、新規シーンのシーンアイコン710は、「リビングルーム」のシーンである「おやすみ」と、「寝室」のシーンである「しっとり落ち着き」との間に表示される。なお、新規シーンのシーンアイコン710は、「リビングルーム」のシーンの中で最も優先されてもよく、例えば、画面の左上に表示されてもよい。
ここで、表示制御部130が生成する新規シーン選択画面の別の一例について、図9を用いて説明する。図9は、実施の形態1に係る新規シーン選択画面701を示す図である。
新規シーン選択画面701は、新規シーンの設定終了後に表示されるシーン選択画面である。具体的には、新規シーン選択画面701は、既存のシーン選択画面に新規シーンのシーンアイコンが追加された画面である。
新規シーン選択画面701は、新規シーンのシーンアイコン711及びシーン名720を含んでいる。例えば、新規シーン選択画面701は、図7に示す撮影確認画面600の不同意ボタン630が選択された場合に表示される。
シーンアイコン711は、既存のシーン選択画面(例えば、図3Aに示すシーン選択画面300)に追加された新規シーンのシーンアイコンである。具体的には、シーンアイコン711は、デフォルト画像である。
このように、撮像部140による撮影が行われなかった場合には、新規シーンのシーンアイコン711としてデフォルト画像が表示される。
なお、新規シーン選択画面701では、新規シーンのシーンアイコン711が選択された状態で表示される。具体的には、図9に示すように、新規シーンのシーンアイコン711は、枠360で囲まれている。このとき、1以上の照明機器は、新規シーンが示す照明状態で空間を照明している。
続いて、実施の形態1に係るシーンの作成方法について、図10A〜図12を用いて説明する。図10A及び図10Bは、実施の形態1に係るシーンの作成方法の一例を示すフローチャートである。図11は、実施の形態1に係る表示優先度の設定方法の一例を示すフローチャートである。図12は、実施の形態1に係るシーンの作成方法において表示される画面遷移の一例を示す図である。
例えば、本実施の形態に係る携帯端末100の制御方法は、1以上の照明機器を制御するためのアプリケーションソフトウェアなどによって実現される。例えば、当該アプリケーションソフトウェアが起動されることによって、実施の形態1に係るシーン作成方法が開始される。
まず、表示制御部130は、シーン情報を取得する(S100)。具体的には、表示制御部130は、照明情報管理部150に記憶されているシーン情報を読み出して取得する。シーン情報は、例えば、図2に示すような、既に作成済みの1以上のシーンを示す情報である。
次に、表示制御部130は、取得したシーン情報に基づいて、表示優先度の設定処理を行う(S102)。具体的な処理については、図11を用いて説明する。
図11に示すように、まず、端末場所特定部180は、携帯端末100が存在する場所を示す端末場所情報を取得する(S200)。つまり、端末場所特定部180は、携帯端末100の現在場所を特定するための情報を端末場所情報として取得する。端末場所特定部180による端末場所情報の取得方法については、後で図13〜図16を用いて説明する。
次に、表示制御部130は、シーン情報に含まれる1つのシーンのシーン場所情報と、取得された端末場所情報とが一致するか否かを判定する(S201)。具体的には、表示制御部130は、シーン場所情報が特定する部屋又は区域と、端末場所情報が特定する部屋又は区域とが一致するか否かを判定する。
シーン場所情報と端末場所情報とが一致した場合(S201でYes)、表示制御部130は、当該シーン場所情報に対応するシーンの表示優先度を高く設定する(S202)。具体的には、表示制御部130は、端末場所情報に一致しない場合よりも相対的に高く表示優先度を設定する。
一方で、シーン場所情報と端末場所情報とが一致しない場合(S201でNo)、表示制御部130は、当該シーン場所情報に対応するシーンの表示優先度を低く設定する(S203)。なお、照明情報管理部150は、例えば、設定された表示優先度をシーンアイコンに対応付けて一時的に管理する。
次に、表示制御部130は、シーン情報に含まれる全てのシーンに対して、表示優先度の設定が完了したか否かを判定する(S204)。表示優先度の設定が完了していない場合(S204でNo)、表示制御部130は、設定対象を、表示優先度が設定されていない別のシーンに変更し(S205)、場所情報の比較(S201)及び表示優先度の設定(S202又はS203)を行う。
シーン情報に含まれる全てのシーンに対して、表示優先度の設定が完了した場合(S204でYes)、表示優先度の設定処理は終了される。
以上の動作により、例えば、端末場所情報が「リビングルーム」を特定する情報である場合、表示制御部130は、シーン場所が「リビングルーム」のシーンに対して、表示優先度を高く設定する。一方で、表示制御部130は、シーン場所が「寝室」などのその他のシーンに対して、表示優先度をシーン場所が「リビングルーム」のシーンよりも低く設定する。
次に、図10Aに示すように、表示制御部130は、取得したシーン情報と、設定された表示優先度とに基づいてシーン選択画面を生成し、生成したシーン選択画面を表示部120に表示させる(S104)。例えば、表示制御部130は、表示優先度が高い順に1以上のシーンアイコンを並び替えることで、シーン選択画面を生成して表示部120に表示させる。これにより、例えば、表示部120には、図12の(a)に示すように、シーン場所が「リビングルーム」のシーンアイコンが優先的に表示されたシーン選択画面300が表示される。シーン選択画面300の詳細は、図3Aを用いて説明した通りである。
次に、シーン作成ボタン(作成ボタン330)が選択された場合(S106でYes)、表示制御部130は、携帯端末100の場所情報を取得し、取得した場所情報を、新規シーンの場所を示す新規シーン場所情報として設定する(S108)。例えば、端末場所特定部180は、シーン作成ボタンが選択されたときに携帯端末100が存在する場所を特定し、特定した場所を示す場所情報を表示制御部130に出力する。このように、表示制御部130は、端末場所特定部180を用いて、シーン作成ボタンが選択されたときに携帯端末100が存在する場所を示す場所情報を取得する。そして、表示制御部130は、取得した場所情報を新規シーン場所情報として設定し、照明情報管理部150で管理する。
なお、シーン作成ボタン(作成ボタン330)が選択されない場合(S106でNo)、表示制御部130は、作成ボタン330が選択されるまで待機する。このとき、1以上のシーンアイコン310のいずれか1つが選択された場合は、表示制御部130は、選択されたシーンアイコンを囲むように所定の枠360を付与して表示させる。また、照明制御部160は、選択されたシーンアイコン310に対応するシーンが示す照明状態で空間を照明するように1以上の照明機器を制御するための制御信号を生成する。そして、照明制御部160は、生成した制御信号を、通信部170及びネットワークを介して1以上の照明機器に送信する。これにより、選択されたシーンが示す照明状態で空間を照明することができる。
次に、表示制御部130は、操作対象照明情報を取得する(S110)。具体的には、表示制御部130は、入力部110が作成ボタン330の押下を検出した場合、照明情報管理部150に記憶されている操作対象照明情報を読み出して取得する。操作対象照明情報は、例えば、図4に示すように、既に登録済みの1以上の照明機器を示す情報である。
次に、表示制御部130は、取得した操作対象照明情報に基づいてシーン作成画面400を生成し、生成したシーン作成画面400を表示部120に表示させる(S112)。これにより、表示部120には、図12の(b)に示すようにシーン作成画面400が表示される。シーン作成画面400の詳細は、図5を用いて説明した通りである。
次に、表示制御部130及び照明制御部160は、シーン作成画面400においてユーザによって入力された照明機器の設定情報を取得する(S114)。図12の(b)に示すようにシーン作成画面400が表示されることで、ユーザは、1以上の照明機器のそれぞれの調光機能又は調色機能の設定値を設定することができる。表示制御部130及び照明制御部160は、例えば、ユーザによって操作された調光スライダ411a又は調色スライダ411bが示す設定値を、入力部110を介して取得する。
そして、表示制御部130は、入力部110を介して取得した設定値に応じてシーン作成画面400を生成し、生成したシーン作成画面400を表示部120に表示させる。つまり、表示制御部130は、ユーザによる操作に同期させて、逐次、シーン作成画面400を生成して表示部120に表示させる。具体的には、ユーザがスライダを操作させた場合は、ユーザ操作に応じてシーン作成画面400のスライダの表示が変更される。このようにして、表示部120には、図12の(c)に示すように変更後のシーン作成画面400が表示される。
また、照明制御部160は、ユーザによる設定画面の操作によって設定された照明状態が示す設定情報に基づいて、1以上の照明機器を制御するための制御信号を生成する(S116)。そして、照明制御部160は、生成した制御信号を、通信部170及びネットワークを介して1以上の照明機器に送信する。これにより、ユーザによる操作に同期させて、逐次、1以上の照明機器による照明状態が変化する。
例えば、ユーザが1以上の照明機器のうち、「リビングシーリングライト」の調光スライダ411aを操作した場合、実際の「リビングシーリングライト」の明るさが、ユーザの操作に応じて変化する。例えば、「リビングシーリングライト」の調光比が「100」になるように、ユーザが調光スライダ411aを操作した場合、「リビングシーリングライト」は、最大の明るさで空間を照明する。
シーン作成完了ボタン(完了ボタン420)が選択されるまで(S118でNo)、ユーザ操作による設定情報の取得(S114)と照明機器の制御(S116)とを繰り返す。
このように、設定画面410におけるユーザの操作に同期して、1以上の照明機器の照明状態を変更する。したがって、ユーザは、照明状態の雰囲気を実際に確認しながら携帯端末100を操作することで、所望のシーンを作成することができる。
シーン作成完了ボタン(完了ボタン420)が選択された場合(S118でYes)、表示制御部130は、携帯端末100の場所情報を取得し、取得した場所情報を、新規シーン場所情報として設定する(S120)。具体的な処理については、作成ボタン330が選択された時に行われる新規シーン場所情報の設定処理(S108)と同じである。つまり、表示制御部130は、端末場所特定部180を用いて、シーン作成完了ボタンが選択されたときに携帯端末100が存在する場所を示す場所情報を取得する。そして、表示制御部130は、取得した場所情報を新規シーン場所情報として設定する。
なお、今回取得した場所情報が、作成ボタン330が選択された時に設定された新規シーン場所情報と異なっている場合は、表示制御部130は、新規シーン場所情報を今回取得した場所情報に再設定する。今回取得した場所情報が、作成ボタン330が選択された時に設定された新規シーン場所情報と同じである場合は、表示制御部130は、新規シーン場所情報の設定を行わなくてもよい。
次に、表示制御部130は、シーン名入力画面500を生成し、生成したシーン名入力画面500を表示部120に表示させる(S122)。具体的には、入力部110が完了ボタン420の押下を検出した場合に、表示制御部130は、シーン名入力画面500を生成する。これにより、表示部120には、図12の(d)に示すようにシーン名入力画面500が表示される。シーン名入力画面500の詳細は、図6を用いて説明した通りである。
このとき、シーン名入力画面500が表示された時点では、テキストボックス520には何も入力されていない。つまり、空欄のテキストボックス520が表示される。ユーザは、所望のシーン名をテキストボックス520に入力する。
入力部110は、テキストボックス520に入力されたテキスト(シーン名)を取得する。そして、表示制御部130は、入力部110によって取得されたテキストをテキストボックス520に表示する(S124)。これにより、表示部120には、図12の(e)に示すように、ユーザが入力したテキストが表示されたテキストボックス520を含むシーン名入力画面500が表示される。
シーン名入力完了ボタン(確認ボタン530)が選択された場合(S126でYes)、表示制御部130は、シーンアイコンの撮影確認画面600を生成し、生成した撮影確認画面600を表示部120に表示させる(S128)。具体的には、入力部110が確認ボタン530の押下を検出した場合に、表示制御部130は、撮影確認画面600を生成する。これにより、表示部120には、図12の(f)に示すように撮影確認画面600が表示される。なお、このとき、照明情報管理部150は、確認ボタン530が選択された時点でテキストボックス520に入力されていたテキストを、新規シーンのシーン名として管理する。
なお、シーン名入力完了ボタン(確認ボタン530)が選択されない場合(S126でNo)、表示制御部130は、確認ボタン530が選択されるまで待機する。
次に、表示制御部130は、撮影確認画面600でいずれかのボタンが選択されるまで待機する(S130でNo)。具体的には、入力部110が同意ボタン620及び不同意ボタン630のいずれかの押下を検出するまで、表示制御部130は、撮影確認画面600を表示部120に表示させておく。
いずれかのボタンが選択された場合(S130でYes)、選択されたボタンが撮影ボタン(同意ボタン620)であれば(S132でYes)、撮像部140が起動される(S134)。具体的には、入力部110が同意ボタン620の押下を検出した場合、表示制御部130は、撮像部140を起動する。
撮像部140が起動されることで、図12の(g)に示すように、表示部120には、撮像部140のイメージセンサで取得された画像(ライブビュー画像)が表示される。ユーザは、表示部120に表示される画像を見ながら、シャッターボタンを押下することができる。撮像部140は、シャッターボタンが押下されたときに、撮影画像を取得する。
撮像部140が起動された時点では、空間は、完了ボタン420が選択された時点での照明機器の設定情報に基づいた照明状態で照明されている。すなわち、空間は、ユーザが作成した新規シーンが示す照明状態で照明されている。したがって、空間を撮影することで、ユーザが作成した新規シーンの雰囲気を撮影画像として保存することができる。つまり、ユーザは、撮影画像を目視することで、新規シーンの雰囲気を確認することができる。
撮影画像が取得された場合(S136でYes)、表示制御部130は、携帯端末100の場所情報を取得し、取得した場所情報を、新規シーン場所情報として設定する(S138)。具体的な処理については、作成ボタン330又は完了ボタン420が選択された時に行われる新規シーン場所情報の設定処理(S108又はS120)と同じである。
つまり、表示制御部130は、端末場所特定部180を用いて、撮像部140によって撮像が行われたときに携帯端末100が存在する場所を示す場所情報を取得する。そして、表示制御部130は、取得した場所情報を新規シーン場所情報として設定する。
なお、今回取得した場所情報が、完了ボタン420が選択された時に設定された新規シーン場所情報と異なっている場合は、表示制御部130は、新規シーン場所情報を今回取得した場所情報に再設定する。今回取得した場所情報が、完了ボタン420が選択された時に設定された新規シーン場所情報と同じである場合は、表示制御部130は、新規シーン場所情報の設定を行わなくてもよい。
さらに、表示制御部130は、取得された撮影画像をシーンアイコンとして設定する(S140)。なお、撮影画像が取得されるまで(S136でNo)、撮像部140は、撮像が可能な状態に保たれる。つまり、撮像部140は、起動された状態に保たれる。
また、撮影確認画面600で、選択されたボタンが不同意ボタン630である場合(S132でNo)、表示制御部130は、デフォルト画像をシーンアイコンとして設定する(S142)。
そして、照明情報管理部150は、1以上の照明機器の設定情報と、入力されたシーン名と、設定された新規シーン場所情報と、シーンアイコンとを対応付けて、新規シーンとして記憶する(S144)。つまり、撮像部140によって撮影画像が取得された場合には、取得された撮影画像がシーンアイコンとして管理され、撮像部140によって撮影画像が取得されなかった場合には、デフォルト画像がシーンアイコンとして管理される。
次に、表示制御部130は、シーン情報を取得する(S146)。具体的には、表示制御部130は、照明情報管理部150に記憶されているシーン情報であって、新規シーンを含むシーン情報を読み出して取得する。
次に、表示制御部130は、取得したシーン情報に基づいて、表示優先度の設定処理を行う(S148)。表示優先度の設定処理は、図11に示した通りである。
そして、表示制御部130は、作成された新規シーンが選択された状態で、新規シーン選択画面700又は701を生成し、生成した新規シーン選択画面700又は701を表示部120に表示させる(S150)。これにより、撮影画像が取得された場合には、表示部120には、図12の(h)に示すように新規シーン選択画面700が表示される。また、撮影画像が取得されなかった場合には、表示部120には、図12の(i)に示すように新規シーン選択画面701が表示される。
なお、新規シーン選択画面700又は701が表示された後は、作成ボタン330の押下を検出する処理(S106)以降の処理が繰り返される。
以上のように、本実施の形態に係る携帯端末100の制御方法によれば、新規シーンを作成する際に、1以上の照明機器の設定が完了した後で、当該設定に基づいて1以上の照明機器によって照明される空間を撮影し、撮影によって取得された画像を新規シーンのシーンアイコンとして設定する。つまり、新規シーンの雰囲気を示す画像がシーンアイコンとして設定される。
そして、シーン選択画面では、新規シーンの雰囲気を示す画像がシーンアイコンとして表示されるので、ユーザは、シーンアイコンを目視するだけで、シーンの雰囲気を容易に確認することができる。つまり、シーンアイコンが実際のシーンを撮影した画像であるから、ユーザは、視覚的にシーンの雰囲気を容易に確認することができる。
なお、図10A及び図10Bに示すフローチャートでは、新規シーン場所情報の設定処理が、3回(S108、S120、S138)行われる例について示しているが、これに限らない。新規シーン場所情報の設定処理は、少なくとも1回行われればよい。なお、新規シーン場所情報の設定処理を行うタイミングは、シーン作成ボタンが選択されてから新規シーンの記憶までの間(S106〜S144)であればよい。
続いて、携帯端末の場所を特定するための具体的な構成について、図13〜図16を用いて説明する。図13〜図16は、実施の形態1に係る携帯端末の場所情報を取得するための構成の一例を示すブロック図である。
なお、図13〜図16は、それぞれ異なる手段を用いて場所情報を自動的に取得するための構成を示している。本実施の形態に係る携帯端末100は、例えば、図13〜図16のいずれか1つの手段を用いればよく、あるいは、別の手段を用いてもよい。
なお、携帯端末の場所情報は、携帯端末100が存在する場所を特定する情報である。端末場所情報及びシーン場所情報はともに、場所情報に基づいた情報である。具体的には、端末場所情報は、携帯端末100が現在存在する場所を特定するための情報であり、シーン場所情報は、携帯端末100がシーンの選択時又は設定時に存在する場所を特定するための情報である。端末場所情報とシーン場所情報とは、例えば、図13〜図16に示すいずれかの手段のうち、同一の手段によって取得された場所情報に基づいた情報である。
まず、無線LAN機能を利用する場合について、図13を用いて説明する。
図13に示す照明システム11は、図1に示す照明システム10の一例であり、携帯端末101と、第1照明機器200と、第2照明機器201と、無線LAN機器800とを備える。
なお、図13では、1つのみの無線LAN機器800を示しているが、照明システム11は、複数の無線LAN機器800を備えている。そして、複数の無線LAN機器800は、例えば、部屋又は区域ごとに配置されている。
無線LAN機器800は、無線LAN規格に準拠した通信を行う。無線LAN機器800には、固有の識別子が設定されている。例えば、無線LAN機器800には、SSID(Service Set IDentifier)が設定されている。無線LAN機器800は、SSIDを含む無線信号情報を定期的に送信する。
携帯端末101は、図1に示す携帯端末100の一例であり、無線LAN機能を利用して自端末が存在する場所を特定する。携帯端末101は、無線LAN通信部171と、端末場所特定部181とを備える。
無線LAN通信部171は、無線LAN機器800と通信可能である。無線LAN通信部171は、無線LAN機器800から送信される無線信号情報を取得する。
なお、無線LAN通信部171は、図1に示す通信部170と同一であってもよい。すなわち、携帯端末101は、無線LAN通信部171及び無線LAN機器800を介して、第1照明機器200及び第2照明機器201と通信可能であってもよい。
端末場所特定部181は、図1に示す端末場所特定部180の一例であり、無線LAN機器800が発信する無線信号情報に含まれる、無線LAN機器800に固有の識別子に基づいて、携帯端末101が存在する場所を特定する。例えば、端末場所特定部181は、無線LAN通信部171によって受信された無線信号情報に含まれるSSIDを用いて、携帯端末101が存在する場所を特定する。
例えば、無線LAN機器800又は携帯端末101に、無線LAN機器800が存在する場所を、予めSSIDに対応付けて登録しておく。これにより、端末場所特定部181は、SSIDを取得することで、携帯端末101が存在する場所を特定する。
このように、無線LAN通信を利用して携帯端末の場所を自動的に特定し、場所情報を取得することができる。これにより、表示制御部130は、端末場所情報及びシーン場所情報を取得することができる。
次に、Bluetooth(登録商標)通信機能を利用する場合について、図14を用いて説明する。
図14に示す照明システム12は、図1に示す照明システム10の一例であり、携帯端末102と、第1照明機器200と、第2照明機器201と、Bluetooth(登録商標)通信機器810とを備える。
なお、図14では、1つのみのBluetooth(登録商標)通信機器810を示しているが、照明システム12は、複数のBluetooth(登録商標)通信機器810を備えている。そして、複数のBluetooth(登録商標)通信機器810は、例えば、部屋又は区域ごとに配置されている。
Bluetooth(登録商標)通信機器810は、Bluetooth(登録商標)規格に準拠した通信を行う。Bluetooth(登録商標)通信機器810には、固有の識別子が設定されている。Bluetooth(登録商標)通信機器810は、固有の識別子を含む無線信号情報を定期的に送信する。
携帯端末102は、図1に示す携帯端末100の一例であり、Bluetooth(登録商標)通信機能を利用して自端末が存在する場所を特定する。携帯端末102は、Bluetooth(登録商標)通信部172と、端末場所特定部182とを備える。
Bluetooth(登録商標)通信部172は、Bluetooth(登録商標)通信機器810と通信可能である。Bluetooth(登録商標)通信部172は、Bluetooth(登録商標)通信機器810から送信される無線信号情報を取得する。
なお、Bluetooth(登録商標)通信部172は、図1に示す通信部170と同一であってもよい。すなわち、携帯端末102は、Bluetooth(登録商標)通信部172及びBluetooth(登録商標)通信機器810を介して、第1照明機器200及び第2照明機器201と通信可能であってもよい。
端末場所特定部182は、図1に示す端末場所特定部180の一例であり、Bluetooth(登録商標)通信機器810が発信する無線信号情報に含まれる、Bluetooth(登録商標)通信機器810に固有の識別子に基づいて、携帯端末102が存在する場所を特定する。例えば、端末場所特定部182は、Bluetooth(登録商標)通信部172によって受信された無線信号情報に含まれる識別子を用いて、携帯端末102が存在する場所を特定する。
例えば、Bluetooth(登録商標)通信機器810又は携帯端末102に、Bluetooth(登録商標)通信機器810が存在する場所を、予め識別子に対応付けて登録しておく。これにより、端末場所特定部182は、識別子を取得することで、携帯端末102が存在する場所を特定する。
このように、Bluetooth(登録商標)通信を利用して携帯端末の場所を自動的に特定し、場所情報を取得することができる。これにより、表示制御部130は、端末場所情報及びシーン場所情報を取得することができる。
次に、可視光通信機能を利用する場合について、図15を用いて説明する。
図15に示す照明システム13は、図1に示す照明システム10の一例であり、携帯端末103と、第1照明機器200と、第2照明機器201と、可視光通信機器820とを備える。
なお、図15では、1つのみの可視光通信機器820を示しているが、照明システム13は、複数の可視光通信機器820を備えている。そして、複数の可視光通信機器820は、例えば、部屋又は区域ごとに配置されている。
可視光通信機器820は、可視光帯域の電磁波を用いた通信を行う。可視光通信機器820には、固有の識別子が設定されている。可視光通信機器820は、固有の識別子を含む電磁波を定期的に発信する。
なお、可視光通信機器820は、第1照明機器200又は第2照明機器201のいずれかであってもよい。すなわち、可視光通信機器820は、携帯端末103によって制御される照明機器の1つでもよい。
携帯端末103は、図1に示す携帯端末100の一例であり、可視光帯域の電磁波を利用して自端末が存在する場所を特定する。携帯端末103は、センサ部173と、端末場所特定部183とを備える。
センサ部173は、可視光帯域の電磁波を受信する。具体的には、センサ部173は、可視光通信機器820から発信される電磁波を受信する。
端末場所特定部183は、図1に示す端末場所特定部180の一例であり、可視光通信機器820が発信する電磁波に含まれる、可視光通信機器820に固有の識別子に基づいて、携帯端末103が存在する場所を特定する。例えば、端末場所特定部183は、センサ部173によって受信された電磁波に含まれる識別子を用いて、携帯端末103が存在する場所を特定する。
例えば、可視光通信機器820又は携帯端末103に、可視光通信機器820が存在する場所を、予め識別子に対応付けて登録しておく。これにより、端末場所特定部183は、識別子を取得することで、携帯端末103が存在する場所を特定する。
このように、可視光通信を利用して携帯端末の場所を自動的に特定し、場所情報を取得することができる。これにより、表示制御部130は、端末場所情報及びシーン場所情報を取得することができる。
次に、超音波を利用する場合について、図16を用いて説明する。
図16に示す照明システム14は、図1に示す照明システム10の一例であり、携帯端末104と、第1照明機器200と、第2照明機器201と、スピーカー830とを備える。
なお、図16では、1つのみのスピーカー830を示しているが、照明システム14は、複数のスピーカー830を備えている。そして、複数のスピーカー830は、例えば、部屋又は区域ごとに配置されている。
スピーカー830は、超音波を用いた通信を行う。スピーカー830には、固有の識別子が設定されている。スピーカー830は、固有の識別子を含む超音波を定期的に発信する。
携帯端末104は、図1に示す携帯端末100の一例であり、超音波を利用して自端末が存在する場所を特定する。携帯端末104は、マイクロフォン部174と、端末場所特定部184とを備える。
マイクロフォン部174は、超音波を受信する。具体的には、マイクロフォン部174は、スピーカー830から発信される超音波を受信する。
端末場所特定部184は、図1に示す端末場所特定部180の一例であり、スピーカー830が発信する超音波に含まれる、スピーカー830に固有の識別子に基づいて、携帯端末104が存在する場所を特定する。例えば、端末場所特定部184は、マイクロフォン部174によって受信された超音波に含まれる識別子を用いて、携帯端末104が存在する場所を特定する。
例えば、スピーカー830又は携帯端末104に、スピーカー830が存在する場所を、予め識別子に対応付けて登録しておく。これにより、端末場所特定部184は、識別子を取得することで、携帯端末104が存在する場所を特定する。
このように、超音波を利用して携帯端末の場所を自動的に特定し、場所情報を取得することができる。これにより、表示制御部130は、端末場所情報及びシーン場所情報を取得することができる。
以上のように、本実施の形態に係る携帯端末100の制御方法によれば、端末場所情報と1以上のシーン場所情報とに基づいて1以上のシーンアイコンを並び替えて表示させるので、携帯端末100が存在する場所に応じたシーン選択画面を生成することができる。したがって、ユーザにシーンを容易に選択させることができる。
なお、図11のS201〜S204において、携帯端末100は各部屋又は各区域から受信する信号強度に基づいて、各部屋又は各区域に対応するシーンの表示優先度を設定してもよい。
(実施の形態1の変形例1)
実施の形態1に係る携帯端末100では、端末場所情報を自動的に取得する構成について説明したが、変形例1に係る携帯端末のように、ユーザの指示に基づいて端末場所情報を取得してもよい。すなわち、携帯端末の場所を手動で特定してもよい。
携帯端末の場所をユーザに入力させることで取得する構成について、図17〜図19を用いて説明する。図17は、実施の形態1の変形例1に係るシーン選択画面302を示す図である。図18は、実施の形態1の変形例1に係る現在場所選択画面900を示す図である。図19は、実施の形態1の変形例1に係るシーン場所選択画面1000を示す図である。
図17に示すように、シーン選択画面302は、図3Aに示すシーン選択画面300とは、現在場所入力ボタン370を含む点のみが異なっている。
現在場所入力ボタン370は、場所入力ボタンの一例であり、端末場所情報をユーザに入力させるためのボタンである。現在場所入力ボタン370は、GUIコンポーネントの一例であり、例えば、プッシュボタンである。
ユーザによって現在場所入力ボタン370が選択された場合、例えば、図11に示す表示優先度の設定処理が開始される。そして、端末場所情報を特定するために、図18に示す現在場所選択画面900が表示される。具体的には、入力部110が現在場所入力ボタン370の押下を検出した場合に、表示制御部130は、現在場所選択画面900を生成し、表示部120に表示させる。
現在場所選択画面900は、端末場所情報をユーザに入力させるための第1入力促進画面の一例である。図18に示すように、現在場所選択画面900は、コメント910と、リストボックス920と、確認ボタン930と、キャンセルボタン940と、新規追加ボタン950とを含んでいる。
コメント910は、ユーザが行うべき操作を提示するためのテキストである。具体的には、コメント910は、ユーザに端末場所情報の選択を促すためのテキストである。例えば、図18に示すように、「現在の場所を選択してください」というコメント910が表示される。なお、コメント910の代わりに、音声でユーザに場所の選択を促してもよい。
リストボックス920は、GUIコンポーネントの一例であり、ユーザに端末場所情報を選択させるためのインタフェースである。リストボックス920には、「子供部屋」、「寝室」などの場所を特定するための1以上の選択肢が表示され、ユーザは、1以上の選択肢から1つを選択することができる。これらの選択肢は、例えば、ユーザによって予め登録されたものである。
確認ボタン930は、GUIコンポーネントの一例であり、例えば、プッシュボタンである。確認ボタン930は、リストボックス920に表示された1以上の選択肢から1つを選択したことをユーザに確認させるためのボタンである。
確認ボタン930が選択された場合、リストボックス920で選択された選択肢が端末場所情報として決定される。つまり、表示制御部130は、決定された端末場所情報を取得し(図11のS200)、各シーンに対する表示優先度の設定処理を行う。このため、確認ボタン930が選択された後、表示部120には、選択された端末場所情報に基づいて並び替えられたシーンアイコンを含むシーン選択画面が表示される。
キャンセルボタン940は、GUIコンポーネントの一例であり、例えば、プッシュボタンである。キャンセルボタン940は、端末場所情報の選択を中止することをユーザに確認させるためのボタンである。キャンセルボタン940が選択された場合、端末場所情報の選択は中止され、例えば、シーン選択画面302が表示部120に表示される。
新規追加ボタン950は、GUIコンポーネントの一例であり、例えば、プッシュボタンである。新規追加ボタン950は、リストボックス920に表示させる選択肢を追加するためのボタンである。
新規追加ボタン950が選択された場合、例えば、テキストボックスが表示され、所望の場所を示すテキストをユーザが入力することができる。なお、テキストボックスの代わりに、音声での入力を受け付けることができてもよい。
以上のように、現在場所入力ボタン370が選択された場合に、現在場所選択画面900が表示される例について示したが、これに限らない。例えば、入力部110が現在場所入力ボタン370の押下を検出したときに、携帯端末100は、音声入力を受け付ける状態になってもよい。
例えば、表示部120には、「現在の場所を音声で入力して下さい」というコメントを含むような入力促進画面が表示されてもよい。そして、携帯端末100は、マイクロフォン部の機能を起動させることで、ユーザからの音声入力を受け付けることができる。これにより、ユーザは、音声で現在場所を入力することができる。
あるいは、入力部110が現在場所入力ボタン370の押下を検出したときに、携帯端末100は、ユーザのジェスチャ入力を受け付ける状態になってもよい。例えば、携帯端末100は、ユーザの身体の動きを、具体的には、手又は頭などの身体の一部の動きをジェスチャ入力として取得する。ジェスチャ入力には、端末場所情報が予め対応付けられている。例えば、右手を上下に振る動作と「リビングルーム」とが対応付けられて、照明情報管理部150に管理されている。
例えば、入力部110が現在場所入力ボタン370の押下を検出したときに、撮像部140が起動される。ユーザは、予め定められたジェスチャを行うことで、撮像部140は、ユーザのジェスチャ入力を受け付ける。表示制御部130は、撮像部140を介して取得したジェスチャ入力と、照明情報管理部150に管理された端末場所情報とに基づいて、端末場所情報を取得することができる。
なお、携帯端末100は、ジェスチャ入力として、自端末の動きを取得してもよい。例えば、携帯端末100は、加速度センサなどを起動し、ユーザが携帯端末100を動かす方向などを検出してもよい。例えば、携帯端末100を動かす方向と、端末場所情報とを予め対応付けておくことで、表示制御部130は、端末場所情報を取得することができる。
以上のように、携帯端末100の現在場所をユーザが入力することができる例について示したが、シーン場所情報も同様にユーザが入力してもよい。
シーン場所選択画面1000は、シーン場所情報をユーザに入力させるための第2入力促進画面の一例である。シーン場所選択画面1000は、例えば、画像が取得されたとき(図10BのS138)に表示される。あるいは、シーン場所選択画面1000は、例えば、作成ボタン330又は完了ボタン420が選択されたとき(図10AのS108又はS120)に表示されてもよい。
なお、図10Aと図10Bに示す例では、シーン場所情報の設定処理が、3回行われる例について示しているが、シーン場所選択画面1000を表示させてユーザに手動で入力させる場合は、1回のみであることが好ましい。
図19に示すように、シーン場所選択画面1000は、コメント1010と、リストボックス1020と、確認ボタン1030と、キャンセルボタン1040と、新規追加ボタン1050とを含んでいる。
コメント1010は、ユーザが行うべき操作を提示するためのテキストである。具体的には、コメント1010は、ユーザにシーン場所情報の選択を促すためのテキストである。例えば、図19に示すように、「シーンの場所を選択してください」というコメント1010が表示される。なお、コメント1010の代わりに、音声でユーザに場所の選択を促してもよい。
リストボックス1020は、GUIコンポーネントの一例であり、ユーザに端末場所情報を選択させるためのインタフェースである。リストボックス1020には、「寝室」、「リビングルーム」などの場所を特定するための1以上の選択肢が表示され、ユーザは、1以上の選択肢から1つを選択することができる。これらの選択肢は、例えば、ユーザによって予め登録されたものである。
なお、リストボックス1020に表示される選択肢は、図18に示すリストボックス920に表示される選択肢と同じである。例えば、リストボックス1020(及びリストボックス920)は、上下にスクロール可能であり、予め登録された全ての選択肢を選択可能に構成されている。
確認ボタン1030は、GUIコンポーネントの一例であり、例えば、プッシュボタンである。確認ボタン1030は、リストボックス1020に表示された1以上の選択肢から1つを選択したことをユーザに確認させるためのボタンである。確認ボタン1030が選択された場合、リストボックス1020で選択された選択肢がシーン場所情報として設定される。
キャンセルボタン1040は、GUIコンポーネントの一例であり、例えば、プッシュボタンである。キャンセルボタン1040は、シーン場所情報の選択を中止することをユーザに確認させるためのボタンである。キャンセルボタン1040が選択された場合、シーン場所情報の選択は中止され、例えば、シーンアイコン用の画像の再取得のために撮像部140が起動される。あるいは、新規シーンの作成処理が中止されて、シーン選択画面300などが表示されてもよい。
新規追加ボタン1050は、GUIコンポーネントの一例であり、例えば、プッシュボタンである。新規追加ボタン1050は、リストボックス1020に表示させる選択肢を追加するためのボタンである。
新規追加ボタン1050が選択された場合、例えば、テキストボックスが表示され、所望の場所を示すテキストをユーザが入力することができる。なお、テキストボックスの代わりに、音声での入力を受け付けることができてもよい。
なお、シーン場所選択画面1000を表示させる代わりに、携帯端末100は、音声入力又はジェスチャ入力を受け付ける状態になってもよい。具体的な処理は、端末場所情報の入力と同じである。
以上のように、本変形例に係る携帯端末の制御方法によれば、端末場所情報をユーザが入力することができるので、ユーザが望むタイミングで、ユーザが望むような画面を表示させることができる。例えば、ユーザが携帯端末とともに「リビングルーム」に居る場合であっても、携帯端末は、「寝室」の入力を受け付けることで、「寝室」に応じたシーン選択画面を表示させることができる。これにより、ユーザは、「リビングルーム」に居ながら「寝室」のシーンを確認又は選択することができる。
また、シーン場所情報をユーザが入力することができるので、ユーザが望む場所でユーザが望むシーンを設定することができる。例えば、ユーザが携帯端末とともに「リビングルーム」に居る場合であっても、「寝室」のシーンを作成することができる。
(実施の形態1の変形例2)
実施の形態1では、端末場所情報は、携帯端末が存在する部屋又は区域を特定する情報である例について示したが、これに限らない。例えば、端末場所情報は、携帯端末が存在する場所の緯度、経度及び階数を特定する情報でもよい。このとき、1以上のシーン場所情報も同様に、1以上のシーンのそれぞれの場所の緯度、経度及び階数を特定する情報でもよい。具体的には、屋内GPS(Global Positioning System)技術の一例であるIMES(Indoor MEssaging System)を用いて、携帯端末の場所及びシーンの場所を特定してもよい。
以下では、IMESを用いた照明システムの例について、図20及び図21を用いて説明する。図20は、実施の形態1の変形例2に係る携帯端末の場所情報を取得するための構成の一例を示すブロック図である。図21は、実施の形態1の変形例2に係る表示優先度の設定方法の一例を示すフローチャートである。
図20に示す照明システム15は、図1に示す照明システム10の一例であり、携帯端末の場所を特定するのに、IMESを利用するシステムである。照明システム15は、携帯端末105と、第1照明機器200と、第2照明機器201と、IMES送信機840とを備える。
なお、図20では、1つのみのIMES送信機840を示しているが、照明システム15は、複数のIMES送信機840を備えている。そして、複数のIMES送信機840は、例えば、部屋又は区域ごとに配置されている。
IMES送信機840は、位置情報を含む無線信号情報を発信する。具体的には、IMES送信機840は、緯度、経度及び階数を示す情報を含む無線信号情報を発信する。例えば、IMES送信機840は、自端末が存在する場所を示す緯度、経度及び階数を示す情報を無線信号情報に含めて発信する。
携帯端末105は、図1に示す携帯端末100の一例であり、IMESを利用して自端末が存在する場所を特定する。携帯端末105は、IMES受信部175と、端末場所特定部185とを備える。
IMES受信部175は、IMES送信機840と通信可能である。IMES受信部175は、IMES送信機840から送信される無線信号情報を取得する。
端末場所特定部185は、図1に示す端末場所特定部180の一例であり、IMES送信機840が発信する無線信号情報に含まれる、緯度、経度及び階数を示す情報に基づいて、携帯端末105が存在する場所を特定する。
本変形例では、IMESを利用することで、携帯端末105の場所及びシーンの場所を数値で特定することができるので、図21に示すように、表示優先度についてもより詳細に設定することができる。
図21に示すように、まず、端末場所特定部185は、携帯端末105が存在する場所を示す端末場所情報を取得する(S210)。つまり、端末場所特定部185は、携帯端末105の現在場所を示す緯度、経度及び階数を特定するための情報を、端末場所情報としてIMES送信機840から取得する。
次に、表示制御部130は、シーン情報に含まれる1つのシーンのシーン場所情報と、取得された端末場所情報との距離を算出する(S211)。具体的には、表示制御部130は、シーン場所情報が特定する緯度、経度及び階数によって決定される位置と、端末場所情報が特定する緯度、経度及び階数によって決定される位置との距離を算出する。なお、照明情報管理部150は、例えば、算出された距離をシーンに対応付けて一時的に管理する。
次に、表示制御部130は、シーン情報に含まれる全てのシーンに対して、距離の算出が完了したか否かを判定する(S212)。距離の算出が完了していない場合(S212でNo)、表示制御部130は、算出対象を、距離が算出されていない別のシーンに変更し(S213)、距離の算出(S211)を行う。
シーン情報に含まれる全てのシーンに対して、距離の算出が完了した場合(S212でYes)、表示制御部130は、算出した距離が短いシーンほど、表示優先度を高く設定する(S214)。これにより、表示制御部130は、端末場所情報が特定する緯度、経度及び階数から決定される位置までの距離が短い順に、1以上のシーン場所情報に対応する1以上のシーンアイコンを並び替えて、表示部120に表示させることができる。
以上のように、本変形例に係る携帯端末の制御方法によれば、携帯端末105が存在する場所を数値で特定することができるので、シーンアイコンの並び替えを精度良く行うことができる。したがって、ユーザにシーンをより容易に選択させることができる。また、IMESを利用して自動的かつ正確に端末場所情報を取得することができるので、ユーザの負担を軽減し、利便性を高めることができる。
(実施の形態2)
続いて、実施の形態2に係る携帯端末100の制御方法について説明する。具体的には、シーンの編集方法について説明する。つまり、実施の形態2では、既存のシーンを編集することで、新規シーンを設定する方法について説明する。例えば、実施の形態2では、図3A又は図3Bに示すシーン選択画面300又は301の編集ボタン340が選択された場合について説明する。
なお、実施の形態2に係る照明システム10、携帯端末100及び1以上の照明機器(第1照明機器200及び第2照明機器201)の構成については、図1と同様であるので、説明を省略する場合がある。
まず、表示制御部130が生成するシーン編集画面について、図22を用いて説明する。図22は、実施の形態2に係るシーン編集画面1100を示す図である。
シーン編集画面1100は、シーン設定画面の一例であり、既存のシーンを編集することで新規シーンを設定するための画面である。シーン編集画面1100は、図3A又は図3Bに示すシーン選択画面300又は301において、1つのシーンアイコン310が選択された状態で、編集ボタン340が選択された場合に表示される。
図22に示すように、シーン編集画面1100は、設定画面1110と、完了ボタン420と、削除ボタン1130と、シーン名1140とを含んでいる。
設定画面1110は、選択されたシーンアイコン310に対応するシーンを編集することで、1以上の照明機器による新たな照明状態を示す新規シーンを設定するための画面である。具体的には、設定画面1110は、既存のシーンを編集することで、新規シーンを設定するための画面である。図22に示すように、設定画面1110は、調光スライダ1111aと、調色スライダ1111bと、照明機器名412と、スクロールボタン413とを含んでいる。
調光スライダ1111a及び調色スライダ1111bはそれぞれ、図5に示す調光スライダ411a及び調色スライダ411bと比較して、シーン編集画面1100が表示された時点での初期位置が異なっている。その他の点については、調光スライダ1111a及び調色スライダ1111bはそれぞれ、調光スライダ411a及び調色スライダ411bと同じである。
調光スライダ1111a及び調色スライダ1111bの初期位置は、選択されたシーンに対応する設定情報に基づいて決定される。つまり、ユーザによる操作前における設定画面1110に設定された照明状態は、選択されたシーンアイコンに対応するシーンが示す照明状態である。
例えば、図22に示すように「食事」のシーンが選択された場合に、調光スライダ1111a及び調色スライダ1111bの初期位置は、図2に示すシーン情報を用いて、「食事」のシーンに対応する照明機器の設定情報に基づいて決定される。具体的には、「リビングシーリングライト」の調光比の初期値は「30」であり、色温度の初期値は「3500K」であるため、調光スライダ1111a及び調色スライダ1111bはそれぞれ、「30」及び「3500K」に相当する位置を初期位置として表示される。
削除ボタン1130は、選択されたシーンを削除するためのボタンである。削除ボタン1130は、GUIコンポーネントの一例であり、例えば、プッシュボタンである。ユーザによって削除ボタン1130が選択された場合、選択されたシーンに対応するシーン名、シーンアイコン、シーン場所情報及び設定情報がシーン情報から削除される。
シーン名1140は、編集対象となっているシーンを示す情報である。例えば、シーン名1140は、図3A又は図3Bに示すシーン選択画面300又は301において選択されたシーンアイコン310に対応するシーン名320に対応する。シーン名1140が表示されることにより、ユーザは、現在編集中のシーンが何のシーンであるかを確認することができる。
続いて、実施の形態2に係るシーンの編集方法について、図23A、図23B及び図24を用いて説明する。図23A及び図23Bは、実施の形態2に係るシーンの編集方法の一例を示すフローチャートである。図24は、実施の形態2に係るシーンの編集方法において表示される画面遷移の一例を示す図である。なお、図23A及び図23Bにおいて、実施の形態1に係るシーンの作成方法と同じ処理には、同じ符号を付しており、説明を省略する場合がある。
まず、表示制御部130は、シーン情報を取得する(S100)。そして、表示制御部130は、取得したシーン情報に基づいて、表示優先度の設定処理を行う(S102)。具体的な処理については、図11を用いて説明した通りである。
次に、表示制御部130は、取得したシーン情報と、設定された表示優先度とに基づいてシーン選択画面を生成し、生成したシーン選択画面を表示部120に表示させる(S104)。例えば、表示制御部130は、表示優先度が高い順に1以上のシーンアイコンを並び替えることで、シーン選択画面を生成して表示部120に表示させる。これにより、例えば、表示部120には、図24の(a)に示すように、シーンの場所が「リビングルーム」のシーンアイコンが優先的に表示されたシーン選択画面300が表示される。シーン選択画面300の詳細は、図3Aを用いて説明した通りである。
次に、表示制御部130は、シーンアイコン310が選択されるまで待機する(S305でNo)。1以上のシーンアイコン310のいずれか1つが選択された場合(S305でYes)、表示制御部130は、携帯端末100の場所情報を取得し、取得した場所情報を、選択シーンの場所を示すシーン場所情報として設定する(S306)。なお、選択シーンとは、選択されたシーンアイコンに対応するシーンである。
例えば、端末場所特定部180は、シーンアイコンが選択されたときに携帯端末100が存在する場所を特定し、特定した場所を示す場所情報を表示制御部130に出力する。このように、表示制御部130は、端末場所特定部180を用いて、1以上のシーンアイコンのうちの1つのシーンアイコンが選択されたときに携帯端末100が存在する場所を示す場所情報を取得する。そして、表示制御部130は、取得した場所情報を、選択シーンの場所を示すシーン場所情報として設定する。
次に、照明制御部160は、選択されたシーンに対応する1以上の照明機器の設定情報に基づいて制御信号を生成し、生成した制御信号を1以上の照明機器に送信する(S307)。つまり、照明制御部160は、選択されたシーンアイコン310に対応するシーンが示す照明状態で空間を照明するための制御信号を生成する。そして、照明制御部160は、生成した制御信号を、通信部170及びネットワークを介して1以上の照明機器に送信する。これにより、選択されたシーンが示す照明状態で空間を照明することができる。
次に、シーン編集ボタン(編集ボタン340)が選択された場合(S308でYes)、表示制御部130は、携帯端末100の場所情報を取得し、取得した場所情報を、編集後のシーンのシーン場所情報として設定する(S309)。例えば、端末場所特定部180は、シーン編集ボタンが選択されたときに携帯端末100が存在する場所を特定し、特定した場所を示す場所情報を表示制御部130に出力する。このように、表示制御部130は、端末場所特定部180を用いて、シーン編集ボタンが選択されたときに携帯端末100が存在する場所を示す場所情報を取得する。そして、表示制御部130は、取得した場所情報を編集後のシーンのシーン場所情報として設定する。
なお、シーン編集ボタン(編集ボタン340)が選択されない場合(S308でNo)、表示制御部130は、編集ボタン340が選択されるまで待機する。このとき、別のシーンアイコン310が選択された場合は、表示制御部130は、選択された別のシーンアイコンを囲むように所定の枠360を付与して表示させる。また、照明制御部160は、選択された別のシーンアイコン310に対応するシーンが示す照明状態で空間を照明するための制御信号を生成する。そして、照明制御部160は、生成した制御信号を、通信部170及びネットワークを介して1以上の照明機器に送信する。これにより、選択されたシーンが示す照明状態で空間を照明することができる。
次に、表示制御部130は、操作対象照明情報を取得する(S110)。具体的には、表示制御部130は、入力部110が編集ボタン340の押下を検出した場合、照明情報管理部150に記憶されている操作対象照明情報を読み出して取得する。
次に、表示制御部130は、選択されたシーンに対応する照明機器の設定情報と、シーン名と、シーンアイコンとを取得する(S311)。具体的には、表示制御部130は、選択されたシーンに対応する照明機器の設定情報と、シーン名と、シーンアイコンとを、照明情報管理部150から読み出して取得する。
次に、表示制御部130は、取得した操作対象照明情報に基づいてシーン編集画面1100を生成し、生成したシーン編集画面1100を表示部120に表示させる(S312)。これにより、表示部120には、図24の(b)に示すようにシーン編集画面1100が表示される。シーン編集画面1100の詳細は、図22を用いて説明した通りである。
このとき、表示制御部130は、シーン編集画面1100に含まれる各スライダの初期位置を、選択されたシーンに対応する照明機器の設定情報に基づいて決定する。つまり、図24の(b)に示すように、シーン編集画面1100が表示された時点では、「食事」のシーンに対応する照明機器の設定情報に基づいて決定された位置を初期位置としたスライダが表示される。
次に、表示制御部130及び照明制御部160は、シーン編集画面1100においてユーザによって入力された照明機器の設定情報を取得する(S314)。図24の(b)に示すようにシーン編集画面1100が表示されることで、ユーザは、1以上の照明機器のそれぞれの調光機能又は調色機能の設定値を設定することができる。表示制御部130及び照明制御部160は、例えば、ユーザによって操作された調光スライダ1111a又は調色スライダ1111bが示す設定値を、入力部110を介して取得する。
そして、表示制御部130は、入力部110を介して取得した設定値に応じてシーン編集画面1100を生成し、生成したシーン編集画面1100を表示部120に表示させる。つまり、表示制御部130は、ユーザによる操作に同期させて、逐次、シーン編集画面1100を生成して表示部120に表示させる。具体的には、ユーザがスライダを操作させた場合は、ユーザ操作に応じてシーン編集画面1100のスライダの表示が変更される。このようにして、表示部120には、図24の(c)に示すように変更後のシーン編集画面1100が表示される。
また、照明制御部160は、ユーザによる設定画面の操作によって設定された照明状態を示す設定情報に基づいて、1以上の照明機器を制御するための制御信号を生成する(S116)。そして、照明制御部160は、生成した制御信号を、通信部170及びネットワークを介して1以上の照明機器に送信する。これにより、ユーザによる操作に同期させて、逐次、1以上の照明機器による照明状態が変化する。
シーン編集完了ボタン(完了ボタン420)が選択されるまで(S318でNo)、ユーザ操作による設定情報の取得(S314)と照明機器の制御(S116)とを繰り返す。
このように、設定画面1110におけるユーザの操作に同期して、1以上の照明機器の照明状態を変更する。したがって、ユーザは、照明状態の雰囲気を実際に確認しながら携帯端末100を操作することで、所望のシーンを設定することができる。
シーン編集完了ボタン(完了ボタン420)が選択された場合(S318でYes)、表示制御部130は、携帯端末100の場所情報を取得し、取得した場所情報を、編集後のシーンのシーン場所情報として設定する(S120)。具体的な処理については、編集ボタン340が選択された時に行われるシーン場所情報の設定処理(S309)と同じである。つまり、表示制御部130は、端末場所特定部180を用いて、シーン編集完了ボタンが選択されたときに携帯端末100が存在する場所を示す場所情報を取得する。そして、表示制御部130は、取得した場所情報を編集後のシーンのシーン場所情報として設定する。
なお、今回取得した場所情報が、編集ボタン340が選択された時に設定されたシーン場所情報と異なっている場合は、表示制御部130は、編集後のシーンのシーン場所情報を今回取得した場所情報に再設定する。今回取得した場所情報が、編集ボタン340が選択された時に設定されたシーン場所情報と同じである場合は、表示制御部130は、編集後のシーンのシーン場所情報の設定を行わなくてもよい。
次に、表示制御部130は、シーン名入力画面500を生成し、生成したシーン名入力画面500を表示部120に表示させる(S322)。具体的には、入力部110が完了ボタン420の押下を検出した場合に、表示制御部130は、シーン名入力画面500を生成する。これにより、表示部120には、図24の(d)に示すようにシーン名入力画面500が表示される。シーン名入力画面500の詳細は、図6を用いて説明した通りである。
このとき、シーン名入力画面500が表示された時点では、テキストボックス520には、選択されたシーンアイコン310に対応するシーン名が表示されている。具体的には、図24の(d)に示すように、テキストボックス520には「食事」が表示されている。ユーザは、表示されているシーン名をそのまま利用することができる。あるいは、表示されているシーン名を削除した上で、所望のシーン名をテキストボックス520に入力することができる。
入力部110は、テキストボックス520に入力されたテキストを取得する。そして、表示制御部130は、入力部110によって取得されたテキストをテキストボックス520に表示する(S124)。これにより、表示部120には、図24の(e)に示すように、ユーザが入力したテキストが表示されたテキストボックス520を含むシーン名入力画面500が表示される。なお、図24では、シーン名を「食事」から「夕食」に変更する場合について示している。
以降、シーン名入力画面500の確認ボタン530の検出処理(S126)から撮影画像をシーンアイコンとして設定する処理(S140)までは、図10Bに示すシーン作成方法と同じである。
具体的には、確認ボタン530が選択された場合には、図24の(f)に示すように、撮影確認画面600が表示される。さらに、撮影確認画面600の同意ボタン620が選択された場合には、撮像部140が起動されて、図24の(g)に示すように、表示部120には、撮像部140のイメージセンサで取得された画像(ライブビュー画像)が表示される。ユーザがシャッターボタンを押下することで、撮像部140は、撮影画像を取得する。
一方で、撮影確認画面600において選択されたボタンが不同意ボタン630である場合(S132でNo)、表示制御部130は、選択されたシーン、すなわち、編集中のシーンに対応するシーンアイコンをそのまま編集後のシーンのシーンアイコンとして設定する(S342)。なお、このとき、表示制御部130は、デフォルト画像をシーンアイコンとして設定してもよい。
そして、照明情報管理部150は、1以上の照明機器の設定情報と、入力されたシーン名と、設定されたシーン場所情報と、シーンアイコンとを対応付けて、編集後のシーンとしてメモリに記憶する(S344)。つまり、撮像部140によって撮影画像が取得された場合には、取得された撮影画像がシーンアイコンとして管理され、撮像部140によって撮影画像が取得されなかった場合には、編集前のシーンアイコン又はデフォルト画像がシーンアイコンとして管理される。
次に、表示制御部130は、シーン情報を取得する(S146)。具体的には、表示制御部130は、照明情報管理部150に記憶されているシーン情報であって、編集後のシーンを含むシーン情報を読み出して取得する。
次に、表示制御部130は、取得したシーン情報に基づいて、表示優先度の設定処理を行う(S148)。表示優先度の設定処理は、図11に示した通りである。
そして、表示制御部130は、編集後のシーン、すなわち、新規シーンが選択された状態で、新規シーン選択画面702を生成し、生成した新規シーン選択画面702を表示部120に表示させる(S350)。このように、表示制御部130は、1以上のシーンアイコン310のうち選択されたシーンアイコン(編集対象のシーンアイコン)の代わりに、新規シーンのシーンアイコンを含む新規シーン選択画面702を表示部120に表示させる。これにより、表示部120には、図24の(h)に示すような新規シーン選択画面702が表示される。
なお、新規シーン選択画面が表示された後は、シーンアイコンの押下を検出する処理(S305)以降の処理が繰り返される。
以上のように、本実施の形態に係る携帯端末100の制御方法によれば、端末場所情報と1以上のシーン場所情報とに基づいて1以上のシーンアイコンを並び替えて表示させるので、携帯端末100が存在する場所に応じたシーン選択画面を生成することができる。したがって、ユーザにシーンを容易に選択させることができる。
なお、本実施の形態では、既存のシーンを編集することで新規シーンを設定する例について説明した。このとき、既存のシーンは新規シーンによって上書きされてしまうが、新規シーンを既存のシーンとは別に保存してもよい。すなわち、既存のシーンと新規シーンとの両方をシーン情報に含めてもよい。言い換えると、表示制御部130は、1以上のシーンアイコン310とともに、新規シーンのシーンアイコンを追加で含む新規シーン選択画面を、表示部120に表示させてもよい。
(実施の形態1及び2の変形例)
上記の実施の形態1及び2では、携帯端末100の制御方法について、詳細な構成について説明したが、例えば、シーンの作成又は編集ができなくてもよい。言い換えると、予め定められた1以上のシーンアイコンが、端末場所情報に基づいて並び替えて表示されればよい。具体的には、携帯端末100は、図25に示すフローチャートに従って制御されてもよい。なお、図25は、実施の形態1及び2の変形例に係るシーンの設定方法の一例を示すフローチャートである。
まず、表示制御部130は、端末場所特定部180を用いて、携帯端末100が存在する場所を示す端末場所情報を取得する(S400)。具体的には、端末場所特定部180は、携帯端末100が存在する部屋又は区域を特定する情報を、端末場所情報として取得し、表示制御部130へ出力する。
次に、表示制御部130は、1以上の照明機器による1以上の照明状態を示す1以上のシーンと、1以上のシーンのそれぞれの場所を示す1以上のシーン場所情報とを対応付けて記憶する照明情報管理部150を用いて、端末場所情報と1以上のシーン場所情報とに基づいて、1以上のシーンのそれぞれに対応する1以上のシーンアイコン310を並び替えて、表示部120へ表示させる(S401)。具体的には、表示制御部130は、図11又は図21に基づいて表示優先度を各シーンに設定し、設定した表示優先度が高いシーンに対応するシーンアイコンを優先的に表示させる。なお、このとき、作成ボタン330及び編集ボタン340は表示されなくてもよい。
次に、1以上のシーンアイコンのうちの1つのシーンアイコンが選択された場合に(S402でYes)、照明制御部160は、選択されたアイコンに対応するシーンが示す照明状態で空間を照明するように1以上の照明機器を制御するための制御信号を、1以上の照明機器へ送信させる(S403)。
なお、シーンアイコンが選択されない場合(S402でNo)、表示制御部130は、シーンアイコンが選択されるまで待機する。
以上のように、本変形例に係る携帯端末100の制御方法によれば、端末場所情報に基づいて1以上のシーンアイコンを並び替えて表示させる。これにより、携帯端末100が存在する場所に応じたシーンアイコンを優先的に表示させることができるので、ユーザにシーンを容易に選択させることができる。
また、上記の各実施の形態では、携帯端末100が、表示制御部130、照明情報管理部150及び照明制御部160を備える例について説明したが、これに限らない。例えば、携帯端末100とネットワークを介して接続されたサーバが表示制御部130、照明情報管理部150及び照明制御部160を備えてもよい。つまり、携帯端末は、サーバからネットワークを介して送信される指示に基づいて、画面の表示及び撮像を行う端末でもよい。
図26は、実施の形態の変形例に係る照明システム16を示すブロック図である。図26に示すように、照明システム16は、第1携帯端末1200と、第2携帯端末1201と、第1照明機器200と、第2照明機器201と、サーバ装置1300とを備える。
第1携帯端末1200は、空間を照明する1以上の照明機器を制御する端末の一例である。具体的には、第1携帯端末1200は、1以上の照明機器(図26に示す例では、第1照明機器200及び第2照明機器201)を、サーバ装置1300を介して制御する。
図26に示すように、第1携帯端末1200は、入力部110と、表示部120と、撮像部140と、通信部170と、端末場所特定部180とを備える。
各処理部は、サーバ装置1300からの指示に基づいて処理をする。例えば、表示部120は、サーバ装置1300の表示制御部130によって生成され、通信部170を介して取得した画面を表示する。また、撮像部140は、撮像により取得した画像を、通信部170を介してサーバ装置1300へ送信する。また、入力部110は、ユーザによる操作入力を、通信部170を介してサーバ装置1300へ送信する。また、端末場所特定部180は、取得した端末場所情報を、通信部170を介してサーバ装置1300へ送信する。
第2携帯端末1201は、第1携帯端末1200と同様に、空間を照明する1以上の照明機器を制御する端末の一例である。つまり、第1照明機器200及び第2照明機器201は、第1携帯端末1200及び第2携帯端末1201のそれぞれからの制御が可能である。言い換えると、1以上の照明機器は、1以上の携帯端末のそれぞれによって制御されうる。なお、図示しないが、第2携帯端末1201は、第1携帯端末1200と同様に、入力部110と、表示部120と、撮像部140と、通信部170と、端末場所特定部180とを備える。
サーバ装置1300は、空間を照明する1以上の照明機器を制御する携帯端末を制御するサーバである。具体的には、サーバ装置1300は、第1携帯端末1200及び第2携帯端末1201を制御する。
図26に示すように、サーバ装置1300は、通信部1310と、表示制御部130と、照明情報管理部150と、照明制御部160とを備える。
通信部1310は、照明制御部160によって生成された制御信号を、ネットワークを介して接続された1以上の照明機器に送信する。また、通信部1310は、表示部120へ表示させるための表示制御部130によって生成された画面を示す情報を第1携帯端末1200又は第2携帯端末1201に送信する。また、通信部1310は、入力部110及び表示部120を介して取得されたユーザからの操作入力を第1携帯端末1200又は第2携帯端末1201から受信する。また、通信部1310は、撮像部140によって取得された画像を第1携帯端末1200又は第2携帯端末1201から受信する。また、通信部1310は、端末場所特定部180によって取得された端末場所情報を第1携帯端末1200又は第2携帯端末1201から受信する。
例えば、通信部1310は、無線LAN(Local Area Network)モジュール、Bluetooth(登録商標)モジュール、NFC(Near Field
Communication)モジュールなどの通信インタフェースである。なお、通信部1310は、有線LAN端子などでもよい。
例えば、第1携帯端末1200が第1シーンを作成し、第2携帯端末1201が第2シーンを作成した場合を想定する。具体的には、第1携帯端末1200及び第2携帯端末1201はそれぞれ、サーバ装置1300と通信することで、第1シーン及び第2シーンを作成する。このとき、サーバ装置1300の照明情報管理部150は、第1シーン及び第2シーンを含むシーン情報を管理する。
表示制御部130は、照明情報管理部150によって管理されたシーン情報に基づいてシーン選択画面を生成するので、シーン選択画面には第1シーンのシーンアイコンと第2シーンのシーンアイコンとが表示される。これにより、第1携帯端末1200及び第2携帯端末1201のいずれでも、第1シーン及び第2シーンを選択することができる。
このとき、第1携帯端末1200及び第2携帯端末1201が互いに異なる場所に存在する場合、第1携帯端末1200及び第2携帯端末1201には、それぞれ異なるシーン選択画面が表示される。例えば、第1携帯端末1200から受信した端末場所情報が「リビングルーム」を特定する情報である場合、サーバ装置1300は、第1携帯端末1200の表示部120に、図3Aに示すシーン選択画面300を表示させる。また、第2携帯端末1201から受信した端末場所情報が「寝室」を特定する情報である場合、サーバ装置1300は、第2携帯端末1201の表示部120に、図3Bに示すシーン選択画面301を表示させる。
以上のように、サーバ装置1300が1以上の携帯端末及び1以上の照明機器を制御することにより、ユーザにとっての利便性を高めることができる。例えば、ユーザは、1以上の携帯端末のいずれを用いてシーンを作成したとしても、いずれの携帯端末からもシーンの選択が可能となる。
なお、このとき、第1携帯端末1200及び第2携帯端末1201が、表示制御部130及び照明制御部160を備え、サーバ装置1300が、照明情報管理部150を備えてもよい。つまり、サーバ装置1300は、シーン情報及び操作対象照明情報をまとめて管理し、第1携帯端末1200及び第2携帯端末1201は、制御信号を生成して1以上の照明機器に送信してもよい。
また、実施の形態2は実施の形態1と組み合わせて実施されてもよい。
(実施の形態3)
続いて、実施の形態3に係る携帯端末の制御方法について説明する。実施の形態3に係る携帯端末の制御方法では、実施の形態1及び2とは異なり、現在時刻に基づいて、1以上のシーンに対応する1以上のシーンアイコンを並び替えて、表示部120へ表示させる。
まず、実施の形態3に係る照明システムの機能構成について、図27を用いて説明する。図27は、実施の形態3に係る照明システム20を示すブロック図である。なお、以下では、実施の形態1と同じ構成については説明を省略し、異なる点を中心に説明する場合がある。
図27に示すように、照明システム20は、携帯端末1400と、第1照明機器200と、第2照明機器201とを備える。携帯端末1400は、第1照明機器200及び第2照明機器201とネットワークを介して接続されている。
次に、携帯端末1400の構成について説明する。
携帯端末1400は、図1に示す携帯端末100と同様に、1以上の空間を照明する1以上の照明機器を制御する端末の一例である。図27に示すように、携帯端末1400は、図1に示す携帯端末100と比較して、表示制御部130、照明情報管理部150及び端末場所特定部180の代わりに、表示制御部1430、照明情報管理部1450及び計時部1480を備える点が異なっている。
表示制御部1430は、図1に示す表示制御部130と同様に、表示部120に表示するための画面を生成する。具体的には、表示制御部1430は、照明情報管理部1450によって管理されるシーン情報と、計時部1480によって取得される時間情報とに基づいて、シーン選択画面を生成する。例えば、表示制御部1430は、CPU、ROM及びRAMなどで構成される。
照明情報管理部1450は、シーン情報及び操作対象照明情報を管理する。シーン情報は、1以上のシーンと、対応するシーンの時刻を示す1以上のシーン時間情報とを含む情報である。操作対象照明情報は、携帯端末1400によって制御可能な1以上の照明機器を示す情報である。シーン情報については、図28を用いて後で説明する。操作対象照明情報は、図4と同様である。
例えば、照明情報管理部1450は、RAM又は不揮発性メモリなどのメモリである。なお、照明情報管理部1450は、携帯端末1400に着脱可能なメモリでもよい。
計時部1480は、タイマであり、時間情報を取得する。例えば、計時部1480は、現在時刻を示す現在時間情報を表示制御部1430へ出力する。
また、計時部1480は、新規シーンの設定を行う際に、所定のタイミングで時刻を示す時間情報を表示制御部1430及び照明情報管理部1450に出力する。出力された時間情報は、新規シーンの時刻を示す新規シーン時間情報として、設定された新規シーンに対応づけて照明情報管理部1450によって管理される。
続いて、表示制御部1430が生成する画面であって、表示部120に表示される画面について、図28〜図30を用いて説明する。
まず、照明情報管理部1450に管理されているシーン情報と、シーン情報に基づいて生成されるシーン選択画面とについて、図28、図29A及び図29Bを用いて説明する。図28は、実施の形態3に係るシーン情報の一例を示す図である。図29A及び図29Bは、実施の形態3に係るシーン選択画面1500及び1501を示す図である。
シーン情報は、図2に示す実施の形態1に係るシーン情報と同様に、1以上のシーンを示す情報である。図28に示すシーン情報は、図2に示すシーン情報と比較して、シーン場所情報(シーンの場所)の代わりに、シーン時間情報(シーンの時刻)を含む点が異なっている。
シーン時間情報は、対応するシーンの時刻を示す情報である。具体的には、シーン時間情報は、対応するシーンが設定された時刻、又は、対応するシーンが選択された時刻を示す情報である。例えば、シーン時間情報は、図28に示すように、「20:00」、「19:00」などの時刻を示している。
以上のようなシーン情報に基づいて、シーン選択画面は生成される。具体的には、表示制御部1430は、現在時刻に基づいて、1以上のシーンのそれぞれに対応する1以上のシーンアイコンを並び替えて、表示部120へ表示させる。具体的には、表示制御部1430は、現在時刻に近い順に、1以上のシーン時間情報に対応する1以上のシーンアイコンを並び替えて、表示部120へ表示させる。
例えば、表示制御部130は、図28に示すシーン情報と、計時部1480によって取得される現在時刻とに基づいて、図29A又は図29Bに示すシーン選択画面1500又は1501を生成して表示部120へ表示させる。
なお、シーン選択画面1500又は1501は、図3A又は図3Bに示すシーン選択画面300又は301と比較して、シーンアイコン310の並びが異なっているだけで、他のボタンなどは同じである。
以下では、図29Aに示すシーン選択画面1500と、図29Bに示すシーン選択画面1501とを比較することで、現在時刻に基づいてシーンアイコンを並び替える処理について説明する。
表示制御部1430は、表示優先度が高いシーンに対応するシーンアイコンを優先的に並び替えて表示させる。なお、複数のシーンのそれぞれに表示優先度を設定する処理の具体例については、図32を用いて後で説明する。
図29Aに示すシーン選択画面1500は、例えば、現在時刻が「20:00」である場合に表示されるシーン選択画面である。図28に示すシーン情報のうち、「20:00」に近いシーン(例えば、「パーティー」、「食事」など)に対応するシーンアイコン310が優先的に表示される。
一方で、図29Bに示すシーン選択画面1501は、例えば、現在時刻が「08:00」である場合に表示されるシーン選択画面である。図28に示すシーン情報のうち、「08:00」に近いシーン(例えば、「省エネ」など)に対応するシーンアイコン310が優先的に表示される。
このように、シーン選択画面を表示する時刻(現在時刻)に応じて並び替えられたシーンアイコンが表示部120に表示される。
次に、表示制御部1430が生成する新規シーン選択画面について、図30を用いて説明する。図30は、実施の形態3に係る新規シーン選択画面1600を示す図である。
新規シーン選択画面1600は、新規シーンの設定終了後に表示されるシーン選択画面である。具体的には、新規シーン選択画面1600は、既存のシーン選択画面に新規シーンのシーンアイコンが追加された画面である。
なお、新規シーン選択画面1600は、図8に示す新規シーン選択画面700と比較して、シーンアイコン310及び710の並びが異なっているだけで、他のボタンなどは同じである。
新規シーンのシーン時間情報は、通常、現在時刻に最も近いことが多いため、新規シーン選択画面では、新規シーンのシーンアイコンが最優先で表示される。図30に示す例では、新規シーンである「エクササイズ」は、画面の左上に表示される。
続いて、本実施の形態に係るシーンの作成方法について、図31A〜図33を用いて説明する。図31A及び図31Bは、実施の形態3に係るシーンの作成方法の一例を示すフローチャートである。図32は、実施の形態3に係る表示優先度の設定方法の一例を示すフローチャートである。図33は、実施の形態3に係るシーンの作成方法において表示される画面遷移の一例を示す図である。
例えば、本実施の形態に係る携帯端末1400の制御方法は、1以上の照明機器を制御するためのアプリケーションソフトウェアなどによって実現される。例えば、当該アプリケーションソフトウェアが起動されることによって、実施の形態3に係るシーン作成方法が開始される。
まず、表示制御部1430は、シーン情報を取得する(S100)。具体的には、表示制御部1430は、照明情報管理部1450に記憶されているシーン情報を読み出して取得する。シーン情報は、例えば、図28に示すような、既に作成済みの1以上のシーンを示す情報である。
次に、表示制御部1430は、取得したシーン情報に基づいて、表示優先度の設定処理を行う(S502)。具体的な処理については、図32を用いて説明する。
図32に示すように、まず、計時部1480は、現在時刻を示す現在時間情報を取得する(S600)。
次に、表示制御部1430は、シーン情報に含まれる1つのシーンのシーン時間情報と、取得された現在時間情報との差の絶対値を算出する(S601)。具体的には、表示制御部1430は、シーン時間情報が示す時刻と、現在時間情報が示す現在時刻との差の絶対値を算出する。なお、照明情報管理部1450は、例えば、算出された時刻の差の絶対値をシーンに対応付けて一時的に管理する。
次に、表示制御部1430は、シーン情報に含まれる全てのシーンに対して、時刻の差の絶対値の算出が完了したか否かを判定する(S602)。絶対値の算出が完了していない場合(S602でNo)、表示制御部1430は、算出対象を、絶対値が算出されていない別のシーンに変更し(S603)、絶対値の算出を行う(S601)。
シーン情報に含まれる全てのシーンに対して、時刻の差の絶対値の算出が完了した場合(S602でYes)、表示制御部1430は、算出した絶対値が小さいシーンほど、表示優先度を高く設定する(S604)。これにより、表示制御部1430は、現在時刻に近い順に、1以上のシーン時間情報に対応する1以上のシーンアイコンを並び替えて、表示部120に表示させることができる。
次に、図31Aに示すように、表示制御部1430は、取得したシーン情報と、設定された表示優先度とに基づいてシーン選択画面を生成し、生成したシーン選択画面を表示部120に表示させる(S104)。例えば、表示制御部1430は、表示優先度が高い順に1以上のシーンアイコンを並び替えることで、シーン選択画面を生成して表示部120に表示させる。これにより、例えば、表示部120には、図33の(a)に示すように、「20:00」に近い時刻のシーンアイコンが優先的に表示されたシーン選択画面1500が表示される。シーン選択画面1500の詳細は、図29Aを用いて説明した通りである。
次に、シーン作成ボタン(作成ボタン330)が選択された場合(S106でYes)、表示制御部130は、時間情報を取得し、取得した時間情報を新規シーンの時刻を示す新規シーン時間情報として設定する(S508)。例えば、計時部1480は、シーン作成ボタンが選択された時刻を示す時間情報を表示制御部130に出力する。
なお、シーン作成ボタン(作成ボタン330)が選択されない場合(S106でNo)、表示制御部130は、作成ボタン330が選択されるまで待機する。
以降、シーン作成完了ボタンが選択されるまで(S118でYes)は、図10Aに示すシーン作成方法と同じである。具体的には、図33の(b)及び(c)に示すように、表示部120には、ユーザ操作に応じてシーン作成画面400が表示される。
シーン作成完了ボタン(完了ボタン420)が選択された場合(S118でYes)、表示制御部1430は、時間情報を取得し、取得した時間情報を、新規シーン時間情報として設定する(S520)。具体的な処理については、作成ボタン330が選択された時に行われる新規シーン時間情報の設定処理(S508)と同じである。つまり、表示制御部1430は、計時部1480を用いて、シーン作成完了ボタンが選択された時刻を示す時間情報を取得する。そして、表示制御部1430は、取得した時間情報を新規シーン時間情報として設定する。
なお、今回取得した時間情報は、作成ボタン330が選択された時に設定された新規シーン時間情報と異なっている場合は、表示制御部1430は、新規シーン時間情報を今回取得した時間情報に再設定する。今回取得した時間情報が、作成ボタン330が選択された時に設定された新規シーン時間情報と同じである場合は、表示制御部1430は、新規シーン時間情報の設定を行わなくてもよい。あるいは、表示制御部1430は、作成ボタン330が選択された時刻と、完了ボタン420が選択された時刻との平均時刻を、新規シーン時間情報として設定してもよい。
以降、シーン名入力画面500の生成及び表示処理(S122)から撮影画像の取得処理(S136)までは、図10A及び図10Bに示すシーン作成方法と同じである。具体的には、図33の(d)〜(f)に示すように、シーン名入力画面500及び撮影確認画面600が表示される。撮像部140が起動された場合には、図33の(g)に示すように、ライブビュー画像が表示され、ユーザがシャッターボタンを押下することで、撮像部140は、撮影画像を取得する。
撮影画像が取得された場合(S136でYes)、表示制御部1430は、時間情報を取得し、取得した時間情報を、新規シーン時間情報として設定する(S538)。具体的な処理については、作成ボタン330又は完了ボタン420が選択された時に行われる新規シーン時間情報の設定処理(S508又はS520)と同じである。
つまり、表示制御部1430は、計時部1480を用いて、撮像部140によって撮像が行われた時刻を示す時間情報を取得する。そして、表示制御部130は、取得した時間情報を新規シーン時間情報として設定する。
なお、今回取得した時間情報が、完了ボタン420が選択された時に設定された新規シーン時間情報と異なっている場合は、表示制御部1430は、新規シーン時間情報を今回取得した時間情報に再設定する。今回取得した時間情報が、完了ボタン420が選択された時に設定された新規シーン時間情報と同じである場合は、表示制御部1430は、新規シーン時間情報の設定を行わなくてもよい。あるいは、表示制御部1430は、作成ボタン330が選択された時刻と、完了ボタン420が選択された時刻と、撮影時刻との平均時刻を、新規シーン時間情報として設定してもよい。
さらに、表示制御部1430は、取得された撮影画像をシーンアイコンとして設定する(S140)。なお、撮影画像が取得されるまで(S136でNo)、撮像部140は、撮像が可能な状態に保たれる。つまり、撮像部140は、起動された状態に保たれる。
また、撮影確認画面600で、選択されたボタンが不同意ボタン630である場合(S132でNo)、表示制御部1430は、デフォルト画像をシーンアイコンとして設定する(S142)。
そして、照明情報管理部1450は、1以上の照明機器の設定情報と、入力されたシーン名と、設定された新規シーン時間情報と、シーンアイコンとを対応付けて、新規シーンとして記憶する(S544)。つまり、撮像部140によって撮影画像が取得された場合には、取得された撮影画像がシーンアイコンとして管理され、撮像部140によって撮影画像が取得されなかった場合には、デフォルト画像がシーンアイコンとして管理される。
次に、表示制御部1430は、シーン情報を取得する(S146)。具体的には、表示制御部1430は、照明情報管理部1450に記憶されているシーン情報であって、新規シーンを含むシーン情報を読み出して取得する。
次に、表示制御部1430は、取得したシーン情報に基づいて、表示優先度の設定処理を行う(S548)。表示優先度の設定処理は、図32に示した通りである。
そして、表示制御部1430は、作成された新規シーンが選択された状態で、新規シーン選択画面1600又は1601を生成し、生成した新規シーン選択画面1600又は1601を表示部120に表示させる(S150)。これにより、撮影画像が取得された場合には、表示部120には、図33の(h)に示すように新規シーン選択画面1600が表示される。また、撮影画像が取得されなかった場合には、表示部120には、図33の(i)に示すように新規シーン選択画面1601が表示される。
なお、新規シーン選択画面1600又は1601が表示された後は、作成ボタン330の押下を検出する処理(S106)以降の処理が繰り返される。
なお、図31A及び図31Bに示すフローチャートでは、新規シーン時間情報の設定処理が、3回(S508、S520、S538)行われる例について示しているが、これに限らない。新規シーン時間情報の設定処理は、少なくとも1回行われればよい。なお、新規シーン時間情報の設定処理を行うタイミングは、シーン作成ボタンが選択されてから新規シーンの記憶までの間(S106〜S544)であればよい。
以上のように、本実施の形態に係る携帯端末1400の制御方法によれば、現在時間情報と1以上のシーン時間情報とに基づいて1以上のシーンアイコンを並び替えて表示させるので、現在時刻に応じたシーン選択画面を生成することができる。したがって、ユーザにシーンを容易に選択させることができる。
(実施の形態4)
続いて、実施の形態4に係る携帯端末1400の制御方法について説明する。具体的には、シーンの編集方法について、図34A〜図35を用いて説明する。つまり、実施の形態4では、既存のシーンを編集することで、新規シーンを設定する方法について説明する。例えば、実施の形態4では、図29A又は図29Bに示すシーン選択画面1500又は1501の編集ボタン340が選択された場合について説明する。なお、実施の形態4に係る照明システム20、携帯端末1400及び1以上の照明機器(第1照明機器200及び第2照明機器201)の構成については、実施の形態3の図27と同様であるので、説明を省略する場合がある。その他、実施の形態1〜3と同様の点は説明を省略し、以下では、異なる点を中心に説明する。
図34A及び図34Bは、実施の形態4に係るシーンの編集方法の一例を示すフローチャートである。図35は、実施の形態4に係るシーンの編集方法において表示される画面遷移の一例を示す図である。
シーン情報の取得(S100)からシーン選択画面の生成(S104)までは、図31Aに示すシーン作成方法と同じである。具体的には、図35の(a)に示すように、現在時刻に基づいて並び替えられたシーンアイコンを含むシーン選択画面1500が表示部120に表示される。
次に、表示制御部1430は、シーンアイコン310が選択されるまで待機する(S305でNo)。1以上のシーンアイコン310のいずれか1つが選択された場合(S305でYes)、表示制御部1430は、時間情報を取得し、取得した時間情報を選択シーンの時刻を示すシーン時間情報として設定する(S706)。なお、選択シーンとは、選択されたシーンアイコンに対応するシーンである。
例えば、計時部1480は、シーンアイコンが選択された時刻を示す時間情報を表示制御部130に出力する。そして、表示制御部1430は、計時部1480から出力された時間情報を取得し、取得した時間情報を選択シーンの時間情報として設定する。
なお、同一のシーンが複数回選択されることが考えられる。このとき、例えば、図36に示すように、1つのシーンアイコンが選択される度に、取得された時間情報は、照明情報管理部1450によって記憶されてもよい。そして、表示制御部1430は、照明情報管理部1450に記憶された複数の時間情報が示す複数の時刻の平均時刻を、選択シーンのシーン時間情報として設定してもよい。
ここで、図36は、実施の形態4に係る選択履歴情報を示す図である。選択履歴情報は、シーンが選択された時刻をシーン毎に示している。
図36に示すように、照明情報管理部1450は、シーン毎に、対応するシーンが選択された時刻を示す1以上の時間情報を管理する。選択履歴情報には、新たにシーンが選択される度に、選択された時刻を示す時間情報が追加される。さらに、追加された時刻を含む複数の時間情報が示す時刻の平均時刻を算出し、選択されたシーンのシーン時間情報として設定される。
以降、照明機器に制御信号を送信する処理(S307)から撮影画像をシーンアイコンとして設定する処理(S140)までは、図23A、図23Bに示すシーン編集方法と同じである。具体的には、図35の(b)〜(g)に示すように、シーン編集画面1100、シーン名入力画面500、撮影確認画面600、及び、撮影用のライブビュー画像が表示部120に表示される。
そして、照明情報管理部1450は、1以上の照明機器の設定情報と、入力されたシーン名と、設定されたシーン時間情報と、シーンアイコンとを対応付けて、編集後のシーンとしてメモリに記憶する(S744)。つまり、撮像部140によって撮影画像が取得された場合には、取得された撮影画像がシーンアイコンとして管理され、撮像部140によって撮影画像が取得されなかった場合には、編集前のシーンアイコン又はデフォルト画像がシーンアイコンとして管理される。
次に、表示制御部1430は、シーン情報を取得する(S146)。具体的には、表示制御部1430は、照明情報管理部1450に記憶されているシーン情報であって、編集後のシーンを含むシーン情報を読み出して取得する。
次に、表示制御部1430は、取得したシーン情報に基づいて、表示優先度の設定処理を行う(S548)。表示優先度の設定処理は、図32に示した通りである。
そして、表示制御部1430は、編集後のシーン、すなわち、新規シーンが選択された状態で、新規シーン選択画面を生成し、生成した新規シーン選択画面を表示部120に表示させる(S350)。このように、表示制御部1430は、1以上のシーンアイコン310のうち選択されたシーンアイコン(編集対象のシーンアイコン)の代わりに、新規シーンのシーンアイコンを含む新規シーン選択画面を表示部120に表示させる。これにより、表示部120には、図35の(h)に示すような新規シーン選択画面1602が表示される。
なお、新規シーン選択画面が表示された後は、シーンアイコンの押下を検出する処理(S305)以降の処理が繰り返される。
以上のように、本実施の形態に係る携帯端末1400の制御方法によれば、現在時間情報と1以上のシーン時間情報とに基づいて1以上のシーンアイコンを並び替えて表示させるので、現在時刻に応じたシーン選択画面を生成することができる。したがって、ユーザにシーンを容易に選択させることができる。
(実施の形態3及び4の変形例)
上記実施の形態3及び4では、現在時刻に近いシーン程、表示優先度を高く設定したが、例えば、現在時刻が属する時間帯と、シーン時間情報が属する時間帯とが一致する場合に、表示優先度を高く設定してもよい。以下では、時間帯に基づいて表示優先度を設定する方法について、図37及び図38を用いて説明する。
図37は、実施の形態3及び4の変形例に係るシーン情報の一例を示す図である。図38は、実施の形態3及び4の変形例に係る表示優先度の設定方法の一例を示すフローチャートである。
図37に示すように、1以上のシーンのそれぞれは、シーン時間情報に基づいて予め定められた時間帯のいずれかに属している。例えば、「24時間」を複数に分割することで、複数の時間帯が予め定められている。図37に示す例では、「5:00−11:00」、「11:00−18:00」及び「18:00−5:00」の3つの時間帯が定められている。
なお、複数の時間帯は、一部が重複していてもよい。つまり、1以上のシーンのそれぞれは複数の時間帯に属していてもよい。
次に、時間帯を用いた表示優先度の設定方法について説明する。
図38に示すように、まず、計時部1480は、現在時刻を示す現在時間情報を取得する(S610)。次に、表示制御部1430は、シーン情報に含まれる1つのシーンのシーン時間情報が属する時間帯と、現在時間情報が属する時間帯とが一致するか否かを判定する(S611)。
時間帯が一致した場合(S611でYes)、表示制御部1430は、当該シーン時間情報に対応するシーンの表示優先度を高く設定する(S612)。具体的には、表示制御部1430は、時間帯が一致しない場合よりも相対的に高く表示優先度を設定する。
一方で、時間帯が一致しない場合(S611でNo)、表示制御部1430は、当該シーン情報に対応するシーンの表示優先度を低く設定する(S613)。なお、照明情報管理部1450は、例えば、設定された表示優先度をシーンアイコンに対応付けて一時的に管理する。
次に、表示制御部1430は、シーン情報に含まれる全てのシーンに対して、表示優先度の設定が完了したか否かを判定する(S614)。表示優先度の設定が完了していない場合(S614でNo)、表示制御部1430は、設定対象を、表示優先度が設定されていない別のシーンに変更し(S615)、時間帯の比較(S611)及び表示優先度の設定(S612又はS613)を行う。
シーン情報に含まれる全てのシーンに対して、表示優先度の設定が完了した場合(S614でYes)、表示優先度の設定処理は終了される。
以上のように、時間帯に基づいてシーンアイコンを並び替えて表示させることができるので、ユーザにシーンを容易に選択させることができる。
また、上記の実施の形態3及び4では、携帯端末1400の制御方法について、詳細な構成について説明したが、例えば、シーンの作成又は編集ができなくてもよい。言い換えると、予め定められた1以上のシーンアイコンが、現在時刻に基づいて並び替えて表示されればよい。具体的には、携帯端末1400は、図39に示すフローチャートに従って制御されてもよい。なお、図39は、実施の形態3及び4の変形例に係るシーンの設定方法の一例を示すフローチャートである。
まず、表示制御部1430は、計時部1480を用いて、現在時刻を示す現在時間情報を取得する(S800)。
次に、表示制御部1430は、1以上の照明機器による1以上の照明状態を示す1以上のシーンと、1以上のシーンのそれぞれの時刻を示す1以上のシーン時間情報とを対応付けて記憶する照明情報管理部1450を用いて、現在時間情報と1以上のシーン時間情報とに基づいて、1以上のシーンのそれぞれに対応する1以上のシーンアイコン310を並び替えて、表示部120へ表示させる(S801)。具体的には、表示制御部1430は、図32又は図38に基づいて表示優先度を各シーンに設定し、設定した表示優先度が高いシーンに対応するシーンアイコンを優先的に表示させる。なお、このとき、作成ボタン330及び編集ボタン340は表示されなくてもよい。
次に、1以上のシーンアイコンのうちの1つのシーンアイコンが選択された場合に(S402でYes)、照明制御部160は、選択されたアイコンに対応するシーンが示す照明状態で空間を照明するように1以上の照明機器を制御するための制御信号を、1以上の照明機器へ送信させる(S403)。
なお、シーンアイコンが選択されない場合(S402でNo)、表示制御部1430は、シーンアイコンが選択されるまで待機する。
以上のように、本変形例に係る携帯端末1400の制御方法によれば、現在時間情報に基づいて1以上のシーンアイコンを並び替えて表示させる。これにより、現在時刻に応じたシーンアイコンを優先的に表示させることができるので、ユーザにシーンを容易に選択させることができる。
また、上記の各実施の形態では、携帯端末1400が、表示制御部1430、照明情報管理部1450及び照明制御部160を備える例について説明したが、これに限らない。例えば、携帯端末1400とネットワークを介して接続されたサーバが表示制御部1430、照明情報管理部1450及び照明制御部160を備えてもよい。つまり、携帯端末は、サーバからネットワークを介して送信される指示に基づいて、画面の表示及び撮像を行う端末でもよい。
図40は、実施の形態の変形例に係る照明システム21を示すブロック図である。図40に示すように、照明システム21は、第1携帯端末1700と、第2携帯端末1701と、第1照明機器200と、第2照明機器201と、サーバ装置1800とを備える。
第1携帯端末1700は、空間を照明する1以上の照明機器を制御する端末の一例である。具体的には、第1携帯端末1700は、1以上の照明機器(図40に示す例では、第1照明機器200及び第2照明機器201)を、サーバ装置1800を介して制御する。
図40に示すように、第1携帯端末1700は、入力部110と、表示部120と、撮像部140と、通信部170と、計時部1480とを備える。
各処理部は、サーバ装置1800からの指示に基づいて処理をする。例えば、表示部120は、サーバ装置1800の表示制御部1430によって生成され、通信部170を介して取得した画面を表示する。また、撮像部140は、撮像により取得した画像を、通信部170を介してサーバ装置1800へ送信する。また、入力部110は、ユーザによる操作入力を、通信部170を介してサーバ装置1800へ送信する。また、計時部1480は、取得した現在時間情報を、通信部170を介してサーバ装置1800へ送信する。
第2携帯端末1701は、第1携帯端末1700と同様に、空間を照明する1以上の照明機器を制御する端末の一例である。つまり、第1照明機器200及び第2照明機器201は、第1携帯端末1700及び第2携帯端末1701のそれぞれからの制御が可能である。言い換えると、1以上の照明機器は、1以上の携帯端末のそれぞれによって制御されうる。なお、図示しないが、第2携帯端末1701は、第1携帯端末1700と同様に、入力部110と、表示部120と、撮像部140と、通信部170と、計時部1480とを備える。
サーバ装置1800は、空間を照明する1以上の照明機器を制御する携帯端末を制御するサーバである。具体的には、サーバ装置1800は、第1携帯端末1700及び第2携帯端末1701を制御する。
図40に示すように、サーバ装置1800は、通信部1310と、表示制御部1430と、照明情報管理部1450と、照明制御部160とを備える。
通信部1310は、照明制御部160によって生成された制御信号を、ネットワークを介して接続された1以上の照明機器に送信する。また、通信部1310は、表示部120へ表示させるための表示制御部1430によって生成された画面を示す情報を第1携帯端末1700又は第2携帯端末1701に送信する。また、通信部1310は、入力部110及び表示部120を介して取得されたユーザからの操作入力を第1携帯端末1700又は第2携帯端末1701から受信する。また、通信部1310は、撮像部140によって取得された画像を第1携帯端末1700又は第2携帯端末1701から受信する。また、通信部1310は、計時部1480によって取得された現在時間情報を第1携帯端末1700又は第2携帯端末1701から受信する。
以上のように、サーバ装置1800が1以上の携帯端末及び1以上の照明機器を制御することにより、ユーザにとっての利便性を高めることができる。例えば、ユーザは、1以上の携帯端末のいずれを用いてシーンを作成したとしても、いずれの携帯端末からもシーンの選択が可能となる。
なお、このとき、第1携帯端末1700及び第2携帯端末1701が、表示制御部1430及び照明制御部160を備え、サーバ装置1800が、照明情報管理部1450を備えてもよい。つまり、サーバ装置1800は、シーン情報及び操作対象照明情報をまとめて管理し、第1携帯端末1700及び第2携帯端末1701は、制御信号を生成して1以上の照明機器に送信してもよい。
(その他)
以上、本開示に係る携帯端末の制御方法について、上記実施の形態及び変形例に基づいて説明したが、本開示は、上記の実施の形態及び変形例に限定されるものではない。
例えば、ユーザ情報に基づいて表示優先度を設定してもよい。以下では、ユーザ情報に基づいて表示優先度を設定する方法について、図41及び図42を用いて説明する。
図41は、実施の形態の変形例に係るシーン情報の一例を示す図である。図42は、実施の形態の変形例に係る表示優先度の設定方法の一例を示すフローチャートである。
図41に示すように、1以上のシーンのそれぞれには、ユーザ識別情報が対応付けられている。ユーザ識別情報は、例えば、対応するシーンを設定したユーザ、具体的には、対応するシーンを作成又は編集したユーザを示す情報である。あるいは、ユーザ識別情報は、対応するシーンを選択したユーザ、具体的には、直前に選択したユーザ、又は、所定回数以上選択したユーザを示す情報である。
なお、1以上のシーンのそれぞれには、複数のユーザ識別情報が対応付けられてもよい。例えば、図41に示す例では、「パーティー」のシーンには「ユーザA」のみが対応付けられているが、「ユーザA」及び「ユーザB」を含む複数のユーザ識別情報が対応付けられていてもよい。
次に、ユーザ識別情報を用いた表示優先度の設定方法について説明する。
図42に示すように、まず、表示制御部は、ユーザ情報を取得する(S900)。ユーザ情報は、例えば、携帯端末を使用しているユーザである。例えば、ユーザ情報は、携帯端末に固有の識別子でもよい。あるいは、ユーザに直接入力させてもよい。
次に、表示制御部は、シーン情報に含まれる1つのシーンのユーザ識別情報と、取得したユーザ情報とが一致するか否かを判定する(S901)。
ユーザ識別情報とユーザ情報とが一致した場合(S901でYes)、表示制御部は、当該ユーザ識別情報に対応するシーンの表示優先度を高く設定する(S902)。具体的には、表示制御部は、ユーザ識別情報とユーザ情報とが一致しない場合よりも相対的に高く表示優先度を設定する。 一方で、ユーザ識別情報とユーザ情報とが一致しない場合(S901でNo)、表示制御部は、当該シーン情報に対応するシーンの表示優先度を低く設定する(S903)。なお、照明情報管理部は、例えば、設定された表示優先度をシーンアイコンに対応付けて一時的に管理する。
次に、表示制御部は、シーン情報に含まれる全てのシーンに対して、表示優先度の設定が完了したか否かを判定する(S904)。表示優先度の設定が完了していない場合(S904でNo)、表示制御部は、設定対象を、表示優先度が設定されていない別のシーンに変更し(S905)、ユーザ情報の比較(S901)及び表示優先度の設定(S902又はS903)を行う。
シーン情報に含まれる全てのシーンに対して、表示優先度の設定が完了した場合(S904でYes)、表示優先度の設定処理は終了される。
以上のように、ユーザ情報に基づいて1以上のシーンアイコンを並び替えて表示させるので、ユーザに応じたシーン選択画面を生成することができる。例えば、複数のユーザが複数のシーンを設定した場合、あるユーザが設定したシーンを優先的に並び替えて表示させることで、当該ユーザの利便性を高めることができる。したがって、ユーザにシーンを容易に選択させることができる。
また、1以上のシーンアイコンを選択的に並び替えてもよい。例えば、1画面に表示可能な最大数以上のシーンが登録されている場合に、1画面に表示させるシーンアイコンの数は、最大数でなくてもよい。
例えば、上記の実施の形態1において、図3Aに示すように、「リビングルーム」に対応する6個のシーンアイコン310を表示させ、「リビングルーム」に対応しない2個のシーンアイコン310を表示させたが、これに限らない。例えば、図3Aにおいて、「リビングルーム」に対応する6個のシーンアイコン310のみを表示させてもよい。このとき、スクロールボタン350が選択された場合には、「リビングルーム」に対応しないシーンアイコンを表示させてもよい。
このように、端末場所情報とシーン場所情報とが一致するシーンに対応するシーンアイコンのみを表示させてもよい。そして、端末場所情報とシーン場所情報とが一致しないシーンに対するシーンアイコンは、画面スクロール後に表示されてもよい。
このとき、端末場所情報とシーン場所情報とが緯度、経度及び階数を特定する情報である場合、端末場所情報とシーン場所情報との距離の差が所定の閾値より小さいときには、端末場所情報とシーン場所情報とが一致するとみなしてもよい。同様に、端末場所情報とシーン場所情報との距離の差が所定の閾値より大きいときには、端末場所情報とシーン場所情報とが一致しないとみなしてもよい。
同様に、現在時間情報とシーン時間情報との差の絶対値が所定の閾値より小さいときには、対応するシーンアイコンのみを表示させてもよい。現在時間情報とシーン時間情報との差の絶対値が所定の閾値より大きいときには、対応するシーンアイコンを、画面スクロール後に表示させてもよい。
また、上記の各実施の形態において、複数のシーンアイコンを並び替える例について示したが、これに限らない。例えば、1つのみのシーンアイコンを並び替えてもよい。
例えば、シーンアイコンが1つの場合、端末場所情報とシーン場所情報とが一致した場合は、シーンアイコンを表示させ、一致しない場合は、表示させなくてもよい。このとき、一致しない場合は、シーンアイコンは、画面スクロール後に表示させてもよい。
また、上記の各実施の形態において、シーンアイコンを平面的に並び替える例について説明したが、3次元的に並び替えてもよい。
また、上記の各実施の形態において、シーンアイコンは撮影画像又はデフォルト画像である例について説明したが、これに限らない。例えば、シーンアイコンは、シーン名に相当するテキストでもよい。
また、上記の各実施の形態において、各ボタンは、プッシュボタンである例について示したが、これに限らない。例えば、各ボタンは、ラジオボタン、チェックボックス、ドロップダウンリスト、又は、リストボックスなどのGUIコンポーネントでもよい。
また、上記の各実施の形態において、時間情報は任意に設定されてもよい。また、一日の時間(何時何分)だけではなく、一年の日(何月何日)、季節(春夏秋冬)の情報を含んでもよい。
なお、上記の各実施の形態において、各構成要素は、専用のハードウェアで構成されてもよく、あるいは、各構成要素に適したソフトウェアプログラムを実行することによって実現されてもよい。各構成要素は、CPU又はプロセッサなどのプログラム実行部が、ハードディスク又は半導体メモリなどの記録媒体に記録されたソフトウェアプログラムを読み出して実行することによって実現されてもよい。ここで、上記の各実施の形態の携帯端末を実現するソフトウェアは、次のようなプログラムである。
すなわち、当該プログラムは、1以上の空間を照明する1以上の照明機器を制御する携帯端末の制御プログラムであって、前記携帯端末は、表示部を備え、前記携帯端末の制御方法は、前記携帯端末のコンピュータに対して、前記携帯端末が存在する場所を示す端末場所情報を取得させ、前記1以上の照明機器による1以上の照明状態を示す1以上のシーンと、前記1以上のシーンのそれぞれの場所を示す1以上のシーン場所情報とを対応付けて記憶するメモリを用いて、前記端末場所情報と前記1以上のシーン場所情報とに基づいて、前記1以上のシーンのそれぞれに対応する1以上のシーンアイコンを並び替えて、前記表示部へ表示させ、前記1以上のシーンアイコンのうちの1つのシーンアイコンが選択された場合に、選択されたシーンアイコンに対応するシーンが示す照明状態で前記1以上の空間を照明するように前記1以上の照明機器を制御するための制御信号を、前記1以上の照明機器へ送信させる。
あるいは、当該プログラムは、1以上の空間を照明する1以上の照明機器を制御する携帯端末の制御プログラムであって、前記携帯端末は、表示部を備え、前記携帯端末の制御方法は、前記携帯端末のコンピュータに対して、現在時刻を示す現在時間情報を取得させ、前記1以上の照明機器による1以上の照明状態を示す1以上のシーンと、前記1以上のシーンのそれぞれの時刻を示す1以上のシーン時間情報とを対応付けて記憶するメモリを用いて、前記現在時間情報と前記1以上のシーン時間情報とに基づいて、前記1以上のシーンのそれぞれに対応する1以上のシーンアイコンを並び替えて、前記表示部へ表示させ、前記1以上のシーンアイコンのうちの1つのシーンアイコンが選択された場合に、選択されたシーンアイコンに対応するシーンが示す照明状態で前記1以上の空間を照明するように前記1以上の照明機器を制御するための制御信号を、前記1以上の照明機器へ送信させてもよい。