JP7489592B1 - アーク溶接装置及びそれを用いた溶接条件補正方法、溶接条件補正プログラム - Google Patents

アーク溶接装置及びそれを用いた溶接条件補正方法、溶接条件補正プログラム Download PDF

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Abstract

アーク溶接装置(70)は、溶接電源(10)とリモートコントローラ(20)と溶接トーチ(50)とを備えている。リモートコントローラ(20)は、タッチパネル(21a)を有している。溶接電源(10)の第1記憶部(13)は、複数の溶接条件テーブルを複数種類のワーク(W)のそれぞれに関して保存している。リモートコントローラ(20)の第2演算部(22a)は、溶接作業者が自身の手を動かす移動速度である第1速度を計測、算出し、第1記憶部(13)から読み出された第1溶接条件テーブル中の第1溶接速度と第1速度との差分が所定の範囲を超えた場合、第1溶接条件テーブルの各溶接パラメータを前述の差分に応じて補正する。

Description

本開示は、アーク溶接装置及びそれを用いた溶接条件補正方法、溶接条件補正プログラムに関する。
従来、溶接作業者が溶接トーチ等を手に持ってワークに対して溶接を行う、いわゆる手溶接が広く行われている。
一方で、手溶接の出来栄えは、溶接作業者の技能に大きく左右されるため、溶接作業者に対して十分に溶接作業の訓練を行う必要があり、訓練方法に関して種々提案されている。
例えば、特許文献1には、溶接作業者による溶接トーチの操作をシミュレートするシミュレーションシステムが開示されている。具体的には、このシミュレーションシステムは、3次元表示装置とコンピュータ装置とトラッキングコントローラとを備えている。3次元表示装置は、3次元形状の溶接部位に対する溶接作業をシミュレートする。コンピュータ装置は、作業内容と作業条件とを設定する。トラッキングコントローラは、溶接作業者が溶接トーチを手に持って操作する場合において、3次元表示装置に対する溶接トーチの先端の位置と姿勢と移動軌跡とをリアルタイムでかつ3次元で検出する。シミュレーションシステムは、コンピュータ装置で設定した作業内容と作業条件及びトラッキングコントローラで検出した溶接トーチの先端の位置と姿勢と移動軌跡とに基づいて、溶接作業者が溶接トーチを用いて溶接作業を行っている場合と視覚的に同一の作業状況を、溶接トーチの先端の位置を基準としてリアルタイムで疑似表示する。
このようにすることで、溶接作業の結果の良否を溶接作業中における複数条件の見掛けを含めて判断することを要求される複雑な作業に適合したシミュレーションを行うことができる。
特開2015-225214号公報
ところで、手溶接において、溶接速度は、ワークにおける溶接予定箇所に沿って、溶接作業者が溶接トーチを移動させる速度に相当する。
しかし、当該溶接予定箇所に沿って、溶接トーチを一定の速度で移動させることは、初心者には難しい作業である。このため、初心者が手溶接を行った場合、溶接トーチの移動速度がばらついたり、目標値からずれたりすることがある。
しかし、溶接速度の変動は、溶接電流や溶接電圧の実際の値に影響する。このため、溶接中に溶接電流や溶接電圧の実際の値が、溶接開始前に設定した、所望の溶接を行うための値からずれてしまうことがある。また、このことにより、ワークに形成される溶接ビードの形状が所望の形状と異なってしまうことがある。また、溶接ビードの外観が悪化するおそれがある。
本開示はかかる点に鑑みてなされたもので、その目的は、溶接作業者の熟度に応じて、溶接条件、具体的には溶接パラメータを適切に補正することができるアーク溶接装置及びそれを用いた溶接条件補正方法、溶接条件補正プログラムを提供することにある。
上記目的を達成するため、本開示に係るアーク溶接装置は、入力部と記憶部と演算部と溶接電源と溶接トーチとを少なくとも備えたアーク溶接装置であって、前記入力部は、タッチパネルを含み、前記記憶部は、複数の溶接条件テーブルを複数種類のワークのそれぞれに関して保存しており、前記演算部は、溶接作業者が自身の手を前記タッチパネルの表面に沿って動かすことで、第1速度を前記タッチパネルで検出された前記手の移動距離に基づいて算出し、溶接対象となる前記ワークに対応する前記複数の溶接条件テーブルのうち、第1溶接条件テーブルを前記記憶部から読み出し、前記第1溶接条件テーブルに記述された第1溶接速度と前記第1速度との差分が所定の範囲を超えた場合、前記演算部は、前記第1溶接条件テーブルに記述された溶接パラメータを前記差分に応じて補正することを特徴とする。
本開示に係る溶接条件補正方法は、前記アーク溶接装置を用いた溶接条件補正方法であって、第1ステップは、前記溶接作業者が前記自身の手を前記タッチパネルの表面に沿って移動させたときの前記第1速度を算出し、第2ステップは、前記第1溶接速度と前記第1速度との前記差分が前記所定の範囲を超えた場合、前記第1溶接条件テーブルに記述された溶接パラメータを前記差分に応じて補正することを特徴とする。
本開示に係る溶接条件補正プログラムは、前記溶接条件補正方法における各ステップを、1または複数のプロセッサを有するコンピュータシステムに実行させることを特徴とする。
本開示によれば、溶接パラメータを溶接作業者の熟度に応じて適切に補正することができる。また、溶接トーチの操作に関する溶接作業者の熟度を定量的に把握できる。
実施形態に係るアーク溶接装置の概略構成図である。 溶接条件補正手順を示すフローチャートである。 第1速度計測処理時のリモートコントローラの表示画面を示す模式図である。 第1速度計測処理時の溶接電源の表示画面を示す模式図である。
以下、本開示の実施形態を図面に基づいて説明する。なお、以下の好ましい実施形態の説明は、本質的に例示に過ぎず、本開示、その適用物或いはその用途を制限することを意図するものではない。
(実施形態)
[アーク溶接装置の構成]
図1は、実施形態に係るアーク溶接装置の概略構成図を示し、アーク溶接装置70は、溶接電源10とリモートコントローラ20とワイヤ送給装置30と溶接トーチ50とを有する。
溶接電源10は、溶接電力を発生させる主回路11と第1制御部12と第1記憶部13と第1表示部14とを少なくとも有している。主回路11は、溶接トーチ50に保持された溶接ワイヤ60に溶接電力を供給する。主回路11は、図示しないトランスやパワースイッチ等を有しており、本実施形態に示す例では、プラス端子がワイヤ送給装置30を介して溶接ワイヤ60に接続され、マイナス端子がアース線41を介して母材Wに接続されている。
第1制御部12は、CPU(Central Processing Unit)またはMCU(Micro Controller Unit)あるいはこれらの組み合わせで構成される。なお、複数個のCPUまたはMCUあるいはこれらの組み合わせで第1制御部12が構成されてもよい。
第1制御部12は、第1表示部14またはリモートコントローラ20からの入力内容に基づいて、第1記憶部13に予め保存された溶接プログラムを読み出して、主回路11の動作を制御する。さらに、第1制御部12は、第1表示部14またはリモートコントローラ20からの入力内容に基づいて、溶接条件の変更やワイヤ送給装置30に対するワイヤ送給指令等の送信を行う。
第1記憶部13は、半導体メモリ、例えば、RAM(Random Access Memory)やSSD(Solid State Drive)等で構成される。第1記憶部13は、溶接プログラムや当該プログラムを実行するために必要な溶接条件テーブルを保存する。なお、第1記憶部13には、溶接対象であるワークWの種類に応じた複数の溶接パラメータの組がテーブル形式で保存されており、当該溶接パラメータの組を溶接条件テーブルと言う。また、第1記憶部13は、リモートコントローラ20からの入力内容、また第1表示部14が入力部として機能する場合は、第1表示部14からの入力内容を一時的に保存してもよい。
ワークWの種類は、ワークWの材質や溶接方式(直流またはパルス)や溶接ワイヤ60の直径(以下、ワイヤ径と呼ぶことがある。)に応じて分類される。また、ワークWの種類は、ワークWの形状やワークWの板厚によっても分類される。また、溶接ケーブル40に設けられたガス供給管(図示せず)から溶接箇所にシールドガスが吹き付けられる場合は、シールドガスの種類に応じてもワークWの種類が分類される。
本実施形態における主な溶接パラメータは、主回路11から溶接ワイヤ60に流す溶接電流と、溶接ワイヤ60とワークWとの間に加わる溶接電圧と、ワイヤ送給装置30による溶接ワイヤ60の送給速度と、溶接速度とである。なお、シールドガスの使用時は、シールドガスの流量も溶接パラメータに含まれる。
ここで、溶接速度とは、溶接作業者が溶接トーチ50をワークWにおける溶接線に沿って移動させるときの移動速度を言う。なお、溶接線とは、ワークWの表面における仮想線であり、手溶接を行った後は、溶接線に沿ってワークWの表面に溶接ビード(図示せず)が形成される。
第1表示部14は、液晶ディスプレイ等の表示デバイスで構成される。第1表示部14は、第1記憶部13から呼び出した溶接条件や新たに生成した溶接条件、また、溶接中の各パラメータ等を表示する。なお、後で述べるように、第1表示部14を入力部として機能させることがある。このことを踏まえると、第1表示部14は、タッチパネル14aで構成されるのが好ましい。また、第1表示部14を入力部として機能させるために、図示しない操作ボタンやジョグダイヤル等をさらに設けてもよい。
リモートコントローラ20は、第2入力部21と第2制御部22とを少なくとも有している。通常、溶接作業者がリモートコントローラ20を手に持って、手動で操作する。
第2入力部21は、タッチパネル21aを含んでいる。後で述べるように、このタッチパネル21aは、表示部としても機能する。また、第2入力部21には、図示しない操作ボタンやジョグダイヤル等が設けられている。
溶接作業者が第2入力部21を操作することで、第1記憶部13に保存された複数の溶接条件テーブルの中から所望の溶接条件テーブルを選択する。選択された溶接条件テーブルは第1制御部12に呼び出される。また、第2入力部21から新たに各溶接パラメータを入力して、新たに溶接条件テーブルが生成される。生成後の溶接条件テーブルは第1記憶部13に保存される。また、後で述べるように、第1記憶部13からワークWの種類に応じた1つの溶接条件テーブル(以下、第1溶接条件テーブルと言う。)を呼び出した後、第1溶接条件テーブルに記述された各溶接パラメータを補正する場合にも、溶接作業者が第2入力部21を操作する。
また、第2入力部21を操作して選択した溶接条件テーブルの各溶接パラメータの値や第2入力部21を操作して入力した各溶接パラメータの値は、リアルタイムで表示されるように構成されている。このようにすることで、溶接作業者が入力内容を確認しながら、溶接条件の変更等を行うことができる。なお、前述したように、第2入力部21のタッチパネル21aが表示部として機能し、溶接パラメータの値が表示されるのが好ましい。
第2制御部22は、第1制御部12と同様に、CPUまたはMCUあるいはこれらの組み合わせで構成される。第2制御部22は、溶接作業者が第2入力部21を操作して入力した内容、例えば、溶接電圧や溶接電流の変更値等を溶接電源10の第1制御部12に送信する。また、リモートコントローラ20は、溶接電源10の第1制御部12から、使用中の溶接条件等を受信し、この内容を第2入力部21のタッチパネル21aに表示させる。また、第2制御部22が、第2入力部21への入力内容を溶接電源10の第1記憶部13に送信し、第1制御部12が、入力された内容を第1記憶部13から呼び出す。
なお、図1に示す例では、リモートコントローラ20は、第1信号線31,第2信号線32とワイヤ送給装置30とを介して溶接電源10に接続されているが、特にこの例に限定されない。例えば、溶接ケーブル40と第1信号線31とが一体化され、途中から第1信号線31が分岐してリモートコントローラ20に接続されていてもよい。または、第1信号線31が直接、溶接電源10に接続されていてもよい。あるいは、リモートコントローラ20の第2制御部22と溶接電源10の第1制御部12とが相互に無線通信可能に構成されていてもよい。その場合、第1信号線31,第2信号線32は省略される。また、相互通信用に溶接電源10とリモートコントローラ20のそれぞれに通信部(図示せず)が設けられていてもよい。
以上説明したように、溶接電源10または溶接電源10とリモートコントローラ20との組み合わせは、CPUまたはMCU等と第1記憶部13とを含んでおり、一種のコンピュータシステムとして捉えることもできる。また、以降の説明において、第1制御部12及び第2制御部22がそれぞれ有する機能ブロックのうち、数値演算機能及び後で示す数値補正機能を実行する機能ブロックをそれぞれ第1演算部12a及び第2演算部22aと呼ぶことがある。
ワイヤ送給装置30は、溶接電源10またはリモートコントローラ20からのワイヤ送給指令に基づいて、溶接ワイヤ60を母材Wに向けて送給する。なお、母材Wから離れるように溶接ワイヤ60を送給する、いわゆる逆送動作を行うようにしてもよい。
溶接ケーブル40は、溶接ワイヤ60の送給管(図示せず)とシールドガスの供給管(図示せず)とが一体化された複合ケーブルである。
溶接トーチ50は、溶接作業者が手動で操作し、溶接トーチ50に保持された溶接ワイヤ60がワークWに向けて送給される。溶接ワイヤ60には所定の溶接電力が供給されており、溶融した溶接ワイヤ60の先端がワークWに移行して、溶接が順次進行する。なお、溶接箇所には溶接ケーブル40からシールドガスが吹き付けられる。
なお、本実施形態では、溶接ワイヤ60を溶融させてワークWに移行させる、いわゆる消耗電極式のアーク溶接装置について述べたが、アーク溶接装置70が、非消耗電極式のアーク溶接装置であってもよい。
[溶接条件補正手順]
図2は、溶接条件補正手順を示すフローチャートであり、図3は、第1速度計測処理時のリモートコントローラの表示画面を示す模式図である。なお、説明の便宜上、図3に示すリモートコントローラ20において、タッチパネル21a以外の部品の図示を省略している。
前述したように、溶接作業者の熟度、特に、溶接トーチ50を操作する技能の熟度によっては、ワークWを溶接するのに適切な溶接条件テーブルを選択したとしても、所望の溶接速度が得られず、その結果、所望の形状の溶接ビードが得られないことがある。
そこで、本実施形態では、まず、溶接作業者の技能を評価し、その評価結果に応じて、溶接条件の補正が必要である場合は、補正を行って、ワークWを溶接するための溶接条件テールとするという方法を提案する。以下、図面を用いて詳細を説明する。
まず、溶接作業者は、第2入力部21を操作して、第1記憶部13に保存された溶接条件補正プログラムを呼び出して、これを起動する(ステップS1)。さらに、ワークWの種類に応じた適切な溶接条件テーブルとして第1溶接条件テーブルを呼び出す。また、第1溶接条件テーブルに記述された溶接速度、つまり、第1溶接速度を確認する(ステップS2)。この場合、第1溶接速度を含む第1溶接条件テーブルの各溶接パラメータは、第2入力部21のタッチパネル21aに表示される。
次に、第1速度計測処理を行う。この処理はループ処理であり、以下に示すステップS3とステップS4とをm回(mは1以上の整数)繰り返すまで行われる。
溶接作業者は、タッチパネル21aの表面に沿って自身の指を移動させる(ステップS3)。この場合、タッチパネル21aにより、指の移動軌跡が検出され、当該軌跡に基づいて指の移動距離を求めることができる。よって、第2演算部22aにおいて、移動に要した時間で移動距離を除することで、指の移動速度である第1速度が算出される(ステップS4;第1ステップ)。なお、ステップS4において、指の移動距離と移動時間とをリモートコントローラ20から溶接電源10に送信し、第1演算部12aで第1速度を算出してもよい。
なお、mの値は、溶接作業者の熟度に応じて適宜変更されうる。例えば、溶接作業者が初心者であれば、mの値が10以上となることもある。一方、溶接作業者がある程度の経験者であれば、mの値は1ないし3程度としてもよい。mの値は、溶接条件補正プログラムで予め設定してもよいし、溶接作業者がその場で決めてもよい。
第1速度計測処理の実行前、また実行後には、タッチパネル21aには、図3に示すメッセージが表示される。
まず、ステップS3の実行前には、図3の左側に示すように、「タッチパネルをなぞって下さい。」とのメッセージがタッチパネル21aに表示される。また、第1速度計測処理の実行後には、図3の右側に示すように、「測定結果:〇〇cm/min、 測定内容で溶接条件を補正しますか?」とのメッセージがタッチパネル21aに表示される。後者のメッセージは、ステップS3とステップS4とをm回繰り返した後にタッチパネル21aに表示される。ただし、これに限定されず、ステップS4を実行する毎にタッチパネル21aに表示されてもよい。
第1速度計測処理の実行後、ステップS5に進み、第1溶接速度と第1速度との差分が所定の範囲以下であるか否かを判断する。ステップS5の判断は、第2演算部22aまたは第1演算部12aで行われる。ただし、溶接作業者が自身で計算してステップS5の判断作業を実行してもよい。
なお、ステップS4を実行する毎に第1速度を算出すると、m個の第1速度が得られる。この場合、m個の第1速度の平均値と第1溶接速度との差分をステップS5で評価するようにしてもよいし、m個の第1速度のうち、第1溶接速度との差分が最も大きい値をステップS5の評価対象としてもよい。
また、本実施形態において、第1溶接速度をVとし、第1速度をV1とするとき、これらの差分が所定の範囲以下である場合、例えば、式(1)に示す関係を満足する。
0≦100×(|V-V1|/V)≦A ・・・(1)
ここで、0≦A≦3であるが、Aの範囲は特にこれに限定されず、適宜変更されうる。
ステップS5の判断結果が否定的な場合、つまり、第1溶接速度と第1速度との差分が所定の範囲を超えた場合は、第1演算部12aまたは第2演算部22aは、第1条件テーブルに記述された各溶接パラメータを当該差分に応じて補正し、新たな溶接条件テーブルを生成する(ステップS6;第2ステップ)。生成された新たな溶接条件テーブルを用いて、ワークWの溶接が行われる。
具体的には、ステップS6において、第1記憶部13に保存された複数の溶接条件テーブルのうち、第1溶接条件テーブルと同じ種類のワークWに関する溶接条件テーブルを複数用いて、新たな溶接条件テーブルを生成する。
また、新たな溶接条件テーブルにおいて、溶接速度は、第1溶接速度との差分が所定の範囲内となるように複数の溶接条件テーブルにおける溶接速度を補間処理して生成される。
溶接速度以外の溶接パラメータである他の溶接パラメータは、前述した補間処理で得られた補間係数に基づいて、複数の溶接条件テーブルにおける他の溶接パラメータに対して補間処理を行うことで生成される。
なお、この場合の補間方法は線形補間である。ただし、これに限定されず、高次の補間処理で生成してもよい。
一方、ステップS5の判断結果が肯定的な場合、つまり、第1溶接速度と第1速度との差分が所定の範囲以下である場合は、溶接速度を補正することなく作業を終了してもよい。この場合、他の溶接パラメータも変更されず、第1溶接条件テーブルをそのまま用いてワークWの溶接が行われる。
ただし、同じ種類のワークWに関する溶接条件であって、第1溶接速度との差分が所定の範囲以下である溶接速度が記述された第2溶接条件テーブルが、第1記憶部13に保存されていることがある。この場合は、第1演算部12aまたは第2演算部22aは、第2溶接条件テーブルを第1溶接条件テーブルに置き換える(ステップS7;第3ステップ)。置き換えられた第2溶接条件テーブルを用いて、ワークWの溶接が行われる。
なお、本実施形態では、タッチパネル21aの表面を溶接作業者が指でなぞることで第1速度を算出したが、溶接トーチ50または溶接トーチ50に擬した訓練用器具を用いて、これらの先端でタッチパネル21aの表面をなぞることで第1速度を算出してもよい。つまり、タッチパネル21aで検出されるのは、溶接作業者が第1溶接速度に合わせるように自身の手を移動させた場合の手の移動軌跡である。当該移動軌跡に基づいて、第1演算部12aまたは第2演算部22aは、手の移動距離を算出する。また、移動に要した時間と手の移動距離とに基づいて、第1演算部12aまたは第2演算部22aは、第1速度を算出する。この場合、タッチパネル21aの表面に傷が付かないように、先端部分に保護具が装着されるのが好ましい。
また、タッチパネル21aは、例えば、感圧式等の接触型タッチパネルに限られず、静電容量方式や光学検出方式等の非接触型タッチパネルであってもよい。この場合、溶接トーチ50や訓練用器具の先端に保護具を装着することは省略されうる。
[効果等]
以上説明したように、本実施形態に係るアーク溶接装置70は、溶接電源10とリモートコントローラ20と溶接トーチ50とを少なくとも備えている。
溶接電源10は、主回路11と第1制御部12と第1記憶部13と第1表示部14とを少なくとも有している。第1制御部12は、第1演算部12aを有している。
リモートコントローラ20は、第2入力部21と第2制御部22とを少なくとも有している。第2制御部22は、第2演算部22aを有している。第2入力部21は、タッチパネル21aを含んでいる。
第1記憶部13は、複数種類のワークWのそれぞれに関して、複数の溶接条件テーブルを保存している。
第1演算部12aまたは第2演算部22aは、溶接作業者がタッチパネルの表面21aに沿って自身の手を動かすことで、タッチパネルで検出された手の移動距離に基づいて第1速度を算出する。第1演算部12aまたは第2演算部22aは、溶接対象となるワークWに対応する複数の溶接条件テーブルのうち、第1記憶部13から第1溶接条件テーブルを読み出す。
第1溶接条件テーブルに記述された第1溶接速度と第1速度との差分が所定の範囲を超えた場合、第1演算部12aまたは第2演算部22aは、第1溶接条件テーブルに記述された溶接パラメータを差分に応じて補正する。
実際の溶接作業を行う際に、溶接速度が目標値通りになるように溶接トーチ50を移動させることができるか否かは、溶接作業者の技能や経験に応じて異なってくる。このため、初心者や作業経験が十分とは言えない溶接作業者は、目標値通りになるように溶接トーチ50を移動させたとしても、実際には当該移動速度が目標値から大きく外れてしまうことがある。
しかし、従来の構成のアーク溶接装置では、目標値と実際の溶接トーチ50の移動速度とのずれ量を把握することが難しく、両者の間に大きなずれがあったとしても、これを修正することは困難であった。
一方、本実施形態によれば、タッチパネル21aの表面に沿って、溶接作業者が自身の指や溶接トーチ50等を移動させることで、溶接作業者が溶接トーチ50を目標値通りの速度で移動させることができるか否かを定量的に評価できる。また、当該速度はワークWの溶接速度に相当するため、目標値である第1溶接速度と溶接作業者の実動作速度である第1速度との間の差分がどの程度であるかを溶接作業者は実地で感じ取ることができる。
さらに、本実施形態によれば、第1溶接速度と第1速度との差分を定量化して把握することで、当該差分に応じて溶接速度及びその他の溶接パラメータを適切に補正することができる。このことにより、溶接作業者が溶接トーチ50を目標値と異なる速度で移動させてワークWを溶接した場合も、所望の形状、または、それに近い形状の溶接ビードを得ることができる。また溶接ビードの外観が悪化するのを抑制できる。
なお、第1速度は、溶接作業者がタッチパネル21aの表面に沿って自身の指を移動させたときの指の移動速度であってもよい。また、溶接作業者がタッチパネル21aの表面に沿って溶接トーチ50またはこれに模した訓練用器具の先端を移動させたときの当該先端の移動速度が第1速度であってもよい。
また、溶接パラメータの補正方法として、前述した補間処理を用いるのが好ましい。
つまり、第1記憶部13に保存された溶接条件テーブルであって、同じ種類のワークWに関する複数の溶接条件テーブルの中に、第1溶接速度との差分が所定の範囲以下である溶接速度が記述された溶接条件テーブルが存在しない場合、第1演算部12aまたは第2演算部22aは、以下に示す処理を実行する。
第1演算部12aまたは第2演算部22aは、第1記憶部13に保存された複数の溶接条件テーブルを用いて、ワークWを溶接するための新たな溶接条件テーブルを生成する。
この新たな溶接条件テーブルにおいて、溶接速度は、第1溶接速度との差分が所定の範囲以下となるように複数の溶接条件テーブルにおける溶接速度を補間処理して生成される。
また、溶接速度以外の溶接パラメータである他の溶接パラメータは、前述の補間処理で得られた補間係数に基づいて、複数の溶接条件テーブルにおける他の溶接パラメータに対して補間処理を行うことで生成される。
このように、同じ種類のワークWに関して既に取得済の複数の溶接条件テーブルを用いて、各溶接パラメータを補正することで、補正のための演算処理を簡素化できる。また、溶接速度の補正時に用いた補間係数に基づいて、他の溶接パラメータも補正するため、補正後の新たな溶接条件テーブルの各溶接パラメータが、実使用条件から大きく外れた値になるおそれが少ない。つまり、溶接作業者の実動作速度に合わせて溶接パラメータを補正した場合も、各溶接パラメータを実際に使用可能な適切な数値とすることができる。
なお、第1記憶部13に保存された溶接条件テーブルであって、同じ種類のワークWに関する複数の溶接条件テーブルの中に、第2溶接条件テーブルが存在する場合、第1演算部12aまたは第2演算部22aは、以下に示す処理を実行するのが好ましい。
つまり、第1演算部12aまたは第2演算部22aは、第2溶接条件テーブルを第1記憶部13から読み出し、ワークWを溶接するための新たな溶接条件テーブルに設定する。なお、第2溶接条件テーブルには、第1溶接速度との差分が所定の範囲以下である溶接速度が記述されている。
このようにすることで、補正のための演算処理を省略でき、第1演算部12aまたは第2演算部22aの演算負荷を低減できる。また、既に取得済の第2溶接条件テーブルを用いるため、溶接ビードの形状等を悪化させること無く適切な溶接を行うことができる。
なお、本実施形態によれば、複数の溶接作業者に図2に示す各ステップを行わせることで、溶接作業者毎の第1速度のばらつき度合い、言い換えると、作業のばらつき度合いを定量的にできる。このことにより、溶接作業者毎に作業の熟度を適切に把握できる。
本実施形態に係る溶接条件補正方法は、第1速度を算出する第1ステップ(図2のステップS4)と、溶接対象となるワークWに対応する第1溶接条件テーブルに記述された第1溶接速度と第1速度との差分が所定の範囲を超えた場合、第1溶接条件テーブルに記述された溶接パラメータを当該差分に応じて補正する第2ステップ(図2のステップS6)と、を少なくとも備えている。
本実施形態によれば、第1溶接速度と第1速度との差分を定量化して把握することで、溶接作業者の作業の熟度を適切に把握できる。
また、本実施形態によれば、第1溶接速度と第1速度との差分を定量化して把握することで、当該差分に応じて溶接速度及びその他の溶接パラメータを適切に補正することができる。このことにより、溶接作業者が溶接トーチ50を目標値と異なる速度で移動させてワークWを溶接した場合も、所望の形状、または、それに近い形状の溶接ビードを得ることができる。また溶接ビードの外観が悪化するのを抑制できる。
また、本実施形態によれば、図2に示すフローチャートにおける第1速度計測処理(図2のステップS3,S4)をm回(mは1以上の整数)実行することで、溶接作業者に目標値にあわせた速度で溶接トーチ50を移動させる感覚を養わせるという訓練効果も奏することができる。特に、溶接作業者の熟度に応じてmの値を設定することで、より適切な訓練となりうる。
第1記憶部13に保存された溶接条件テーブルであって、同じ種類のワークWに関する複数の溶接条件テーブルの中に、第1溶接速度との差分が所定の範囲以下である溶接速度が記述された溶接条件テーブルが存在しない場合、第2ステップでは、第1記憶部13に保存された複数の溶接条件テーブルを用いて、ワークWを溶接するための新たな溶接条件テーブルを生成する。
この新たな溶接条件テーブルにおいて、溶接速度は、第1溶接速度との差分が所定の範囲内となるように複数の溶接条件テーブルにおける溶接速度を補間処理して生成される。
また、溶接速度以外の溶接パラメータである他の溶接パラメータは、前述の補間処理で得られた補間係数に基づいて、複数の溶接条件テーブルにおける他の溶接パラメータに対して補間処理を行うことで生成される。
このようにすることで、補正処理を簡素化できる。また、溶接作業者の実動作速度である第1速度に合わせて溶接パラメータを補正した場合も、各溶接パラメータを実際に使用可能な適切な数値とすることができる。
また、第1記憶部13に保存された溶接条件テーブルであって、同じ種類のワークWに関する複数の溶接条件テーブルの中に、第2溶接条件テーブルが存在する場合、第2ステップに代えて、第2溶接条件テーブルをワークWを溶接するための新たな溶接条件テーブルに設定する第3ステップ(図2のステップS7)をさらに備えるのが好ましい。なお、第2溶接条件テーブルには、第1溶接速度との差分が所定の範囲以下である溶接速度が記述されている。
このようにすることで、補正のための演算処理を省略できる。また、既に取得済の第2溶接条件テーブルを用いるため、溶接ビードの形状等を悪化させること無く適切な溶接を行うことができる。
本実施形態に係る溶接作業訓練プログラムは、1または複数のプロセッサを有するコンピュータシステムに、前述の溶接条件補正方法における第1ステップ及び第2ステップ(図2のステップS4及びステップS6)または第1ステップ及び第3テップ(図2のステップS4及びステップS7を少なくとも実行させる。なお、本実施形態におけるコンピュータシステムは、第1演算部12aまたは第2演算部22aあるいはその両方と第1記憶部13とを少なくとも含み、第1表示部14及び第2入力部21を含むのがより好ましい。
このように溶接条件補正方法の実行手順をプログラムにしておくことで、溶接作業者が簡便かつ効率良く溶接パラメータを補正することができる。
(その他の実施形態)
実施形態では、溶接作業者が、リモートコントローラ20のタッチパネル21aの表面に沿って自身の指や溶接トーチ50等を動かすことで、第1速度を算出する例を示した。
しかし、特にこれに限定されず、図4に示すように、溶接電源10に設けられた第1表示部14のタッチパネル14aの表面に沿って自身の指や溶接トーチ50等を動かすことで、第1速度を算出してもよい。この場合、第1表示部14は入力部としても機能する。また、タッチパネル14aは接触型または非接触型のいずれであってもよい。
なお、図4に示す場合であっても、リモートコントローラ20が第1速度計測機能を有していてもよい。つまり、溶接作業者の選択に応じて、第1速度を計測するのに、第1表示部(入力部)14のタッチパネル14aを用いてもよいし、第2入力部21のタッチパネル21aを用いてもよい。
また、実施形態では、溶接電源10に第1記憶部13を設けたが、溶接条件補正プログラムや溶接条件テーブルの保存先は、特にこれに限定されない。例えば、溶接電源10に第1記憶部13を設ける代わりに、外部メモリを溶接電源10に接続し、当該外部メモリを溶接条件補正プログラムや溶接条件テーブル等の保存先としてもよい。外部メモリは、例えば、SD(登録商標)カードやUSB(商標)メモリでもよいし、溶接電源10と相互通信可能に構成されたサーバーであってもよい。
本開示のアーク溶接装置は、溶接パラメータを溶接作業者の熟度に応じて適切に補正することができるため、有用である。
10 溶接電源
11 主回路
12 第1制御部
12a 第1演算部(演算部)
13 第1記憶部(記憶部)
14 第1表示部(入力部)
14a タッチパネル
20 リモートコントローラ
21 第2入力部
21a タッチパネル
22 第2制御部
22a 第2演算部(演算部)
30 ワイヤ送給装置
31 第1信号線
32 第2信号線
40 溶接ケーブル
41 アース線
50 溶接トーチ
60 溶接ワイヤ
70 アーク溶接装置
W ワーク

Claims (9)

  1. 入力部と記憶部と演算部と溶接電源と溶接トーチとを少なくとも備えたアーク溶接装置であって、
    前記入力部は、タッチパネルを含み、
    前記記憶部は、複数の溶接条件テーブルを複数種類のワークのそれぞれに関して保存しており、
    前記演算部は、
    溶接作業者が自身の手を前記タッチパネルの表面に沿って動かすことで、第1速度を前記タッチパネルで検出された前記手の移動距離に基づいて算出し、
    溶接対象となる前記ワークに対応する前記複数の溶接条件テーブルのうち、第1溶接条件テーブルを前記記憶部から読み出し、
    前記第1溶接条件テーブルに記述された第1溶接速度と前記第1速度との差分が所定の範囲を超えた場合、
    前記演算部は、前記第1溶接条件テーブルに記述された溶接パラメータを前記差分に応じて補正することを特徴とするアーク溶接装置。
  2. 請求項1に記載のアーク溶接装置において、
    前記記憶部に保存された前記溶接条件テーブルであって、前記第1溶接速度との前記差分が前記所定の範囲以下である溶接速度が記述された前記溶接条件テーブルが同じ種類の前記ワークに関する複数の前記溶接条件テーブルの中に存在しない場合、
    前記演算部は、前記ワークを溶接するための新たな溶接条件テーブルを前記記憶部に保存された複数の前記溶接条件テーブルを用いて生成し、
    前記新たな溶接条件テーブルにおいて、
    前記溶接速度は、前記複数の溶接条件テーブルにおける前記溶接速度が、前記第1溶接速度との前記差分が前記所定の範囲内となるように補間処理して生成され、
    前記溶接速度以外の溶接パラメータである他の溶接パラメータは、複数の前記溶接条件テーブルにおける前記他の溶接パラメータに対して、前記補間処理で得られた補間係数に基づいて補間処理を行うことで生成されることを特徴とするアーク溶接装置。
  3. 請求項1に記載のアーク溶接装置において、
    前記記憶部に保存された前記溶接条件テーブルであって、前記第1溶接速度との前記差分が前記所定の範囲以下である溶接速度が記述された第2溶接条件テーブルが、同じ種類の前記ワークに関する複数の前記溶接条件テーブルの中に存在する場合、
    前記演算部は、前記第2溶接条件テーブルを前記記憶部から読み出し、前記ワークを溶接するための新たな溶接条件テーブルに設定することを特徴とするアーク溶接装置。
  4. 請求項1に記載のアーク溶接装置において、
    前記第1速度は、前記溶接作業者が自身の指を前記タッチパネルの表面に沿って移動させたときの前記指の移動速度であることを特徴とするアーク溶接装置。
  5. 請求項1に記載のアーク溶接装置において、
    前記第1速度は、前記溶接作業者が前記溶接トーチの先端を前記タッチパネルの表面に沿って移動させたときの前記先端の移動速度であることを特徴とするアーク溶接装置。
  6. 請求項1に記載のアーク溶接装置を用いた溶接条件補正方法であって、
    第1ステップは、前記溶接作業者が前記自身の手を前記タッチパネルの表面に沿って移動させたときの前記第1速度を算出し、
    第2ステップは、前記第1溶接速度と前記第1速度との前記差分が前記所定の範囲を超えた場合、
    前記第1溶接条件テーブルに記述された溶接パラメータを前記差分に応じて補正することを特徴とする溶接条件補正方法。
  7. 請求項6に記載の溶接条件補正方法において、
    前記記憶部に保存された前記溶接条件テーブルであって、前記第1溶接速度との前記差分が前記所定の範囲以下である溶接速度が記述された前記溶接条件テーブルが、同じ種類の前記ワークに関する複数の前記溶接条件テーブルの中に存在しない場合、
    前記第2ステップは、前記ワークを溶接するための新たな溶接条件テーブルを、前記記憶部に保存された複数の前記溶接条件テーブルを用いて生成し、
    前記新たな溶接条件テーブルにおいて、
    前記溶接速度は、前記複数の溶接条件テーブルにおける前記溶接速度を、前記第1溶接速度との前記差分が前記所定の範囲内となるように補間処理して生成され、
    前記溶接速度以外の溶接パラメータである他の溶接パラメータは、複数の前記溶接条件テーブルにおける前記他の溶接パラメータに対して、前記補間処理で得られた補間係数に基づいて補間処理を行うことで生成されることを特徴とする溶接条件補正方法。
  8. 請求項6に記載の溶接条件補正方法において、
    前記記憶部に保存された前記溶接条件テーブルであって、前記第1溶接速度との前記差分が前記所定の範囲以下である溶接速度が記述された第2溶接条件テーブルが、同じ種類の前記ワークに関する複数の前記溶接条件テーブルの中に存在する場合、
    前記第2ステップに代えて、前記第2溶接条件テーブルを、前記ワークを溶接するための新たな溶接条件テーブルに設定する第3ステップをさらに備えることを特徴とする溶接条件補正方法。
  9. 請求項6ないし8のいずれか1項に記載の溶接条件補正方法における各ステップを、1または複数のプロセッサを有するコンピュータシステムに実行させるための溶接条件補正プログラム。
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