JP7489576B2 - 撮像光学系と、撮像光学系を用いる撮像装置およびカメラシステム - Google Patents

撮像光学系と、撮像光学系を用いる撮像装置およびカメラシステム Download PDF

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Description

本開示は、諸収差を良好に補正できる単焦点撮像光学系と、撮像光学系を用いる撮像装置およびカメラシステムに関する。
特許文献1から3は、物体側から順に、正の屈折力を有する第1レンズ群と、負の屈折力を有する第2レンズ群と、正の屈折力を有する第3レンズ群とから構成されてなり、第2レンズ群が物体側から像側に光軸に沿って移動することによって無限遠物体から至近距離物体への合焦を行う撮像レンズおよび撮像装置を開示している。
特開2016-173398号公報 特開2016-173397号公報 特開2018-060079号公報
本開示は、諸収差を良好に補正できる撮像光学系と、撮像光学系を用いる撮像装置およびカメラシステムを提供することを目的とする。
本開示における撮像光学系は、最も物体側から像側へと順に、正のパワーを有する第1レンズ群と、開口絞りと、負のパワーを有する第2レンズ群と、正のパワーを有する第3レンズ群と、からなる。第2レンズ群は、両凸形状を有し、正のパワーを有するレンズ素子L2pと、両凹形状を有し、負のパワーを有するレンズ素子L2nと、で構成される。無限遠物体から近距離物体への合焦時に、第1レンズ群と第3レンズ群とが像面に対して固定され、第2レンズ群が物体側から像側に光軸に沿って移動する。
そして、下記の条件(1)、(2)および(3)を満足する。
15 < vd_G2p < 27 ・・・(1)
7.5 < vd_G2n - vd_G2p < 16 ・・・(2)
1.70 < nd_G2n < 2.1 ・・・(3)
ここで、
vd_G2p:レンズ素子L2pのd線に対するアッベ数、
vd_G2n:レンズ素子L2nのd線に対するアッベ数、
nd_G2n:レンズ素子L2nのd線に対する屈折率、
である。
また、本開示における撮像光学系は、最も物体側から像側へと順に、正のパワーを有する第1レンズ群と、開口絞りと、負のパワーを有する第2レンズ群と、正のパワーを有する第3レンズ群と、からなる。第2レンズ群は、正のパワーを有するレンズ素子L2pと、負のパワーを有するレンズ素子L2nと、で構成される。第3レンズ群の最も像側のレンズ素子は、像側に凸面を向けた負のパワーを有するメニスカスレンズである。無限遠物体から近距離物体への合焦時に、第1レンズ群と第3レンズ群とが像面に対して固定され、第2レンズ群が物体側から像側に光軸に沿って移動する。
そして、下記の条件(1)、(2)、(3)および(7)を満足する。
15 < vd_G2p < 27 ・・・(1)
7.5 < vd_G2n - vd_G2p < 16 ・・・(2)
1.70 < nd_G2n < 2.1 ・・・(3)
-1.2 < f_G3n/f < -0.2 ・・・(7)
ここで、
vd_G2p:レンズ素子L2pのd線に対するアッベ数、
vd_G2n:レンズ素子L2nのd線に対するアッベ数、
nd_G2n:レンズ素子L2nのd線に対する屈折率、
f_G3n:第3レンズ群における最も像側のレンズ素子の焦点距離、
f :無限遠物体に合焦した状態における撮像光学系全体の焦点距離、
である。
また、本開示における撮像光学系は、最も物体側から像側へと順に、正のパワーを有する第1レンズ群と、開口絞りと、負のパワーを有する第2レンズ群と、正のパワーを有する第3レンズ群と、からなる。第2レンズ群は、物体側から順に、正のパワーを有するレンズ素子L2pと、負のパワーを有するレンズ素子L2nと、で構成される。無限遠物体から近距離物体への合焦時に、第1レンズ群と第3レンズ群とが像面に対して固定され、第2レンズ群が物体側から像側に光軸に沿って移動する。
そして、下記の条件(1)、(2)および(3)を満足する。
15 < vd_G2p < 27 ・・・(1)
7.5 < vd_G2n - vd_G2p < 16 ・・・(2)
1.85 < nd_G2n < 2.1 ・・・(3)
ここで、
vd_G2p:レンズ素子L2pのd線に対するアッベ数、
vd_G2n:レンズ素子L2nのd線に対するアッベ数、
nd_G2n:レンズ素子L2nのd線に対する屈折率、
である。
また、本開示におけるカメラシステムは、前述の撮像光学系を含む交換レンズ装置と、交換レンズ装置とカメラマウント部を介して着脱自在に接続され、撮像光学系が形成する光学像を受光して電気的な画像信号に変換する撮像素子を含むカメラ本体と、を備える、カメラシステムであって、交換レンズ装置は、物体の光学的な像を前記撮像素子に形成する。
また、本開示における撮像装置は、物体の光学的な像を電気的な画像信号に変換し、変換された画像信号の表示及び記憶の少なくとも一方を行う撮像装置であって、物体の光学的な像を形成する前述の撮像光学系と、撮像光学系により形成された光学的な像を電気的な画像信号に変換する撮像素子と、を備える。
本開示によれば、諸収差を良好に補正できる撮像光学系と、撮像光学系を用いる撮像装置およびカメラシステムを提供できる。
実施の形態1に係る撮像光学系の無限遠合焦状態を示すレンズ配置図 実施の形態1の数値実施例1に係る撮像光学系の無限遠合焦状態の縦収差図 実施の形態2に係る撮像光学系の無限遠合焦状態を示すレンズ配置図 実施の形態2の数値実施例2に係る撮像光学系の無限遠合焦状態の縦収差図 実施の形態3に係る撮像光学系の無限遠合焦状態を示すレンズ配置図 実施の形態3の数値実施例3に係る撮像光学系の無限遠合焦状態の縦収差図 実施の形態4に係る撮像光学系の無限遠合焦状態を示すレンズ配置図 実施の形態4の数値実施例4に係る撮像光学系の無限遠合焦状態の縦収差図 実施の形態5に係る撮像光学系の無限遠合焦状態を示すレンズ配置図 実施の形態5の数値実施例5に係る撮像光学系の無限遠合焦状態の縦収差図 実施の形態1に係るデジタルカメラの概略構成図 実施の形態1に係るレンズ交換式デジタルカメラシステムの概略構成図
以下、図面を参照しながら、実施の形態を詳細に説明する。但し、必要以上に詳細な説明は省略する場合がある。例えば、既に良く知られた事項の詳細説明や実質的に同一の構成に対する重複説明を省略する場合がある。これは、以下の説明が不必要に冗長になるのを避け、当業者の理解を容易にするためである。
なお、出願人は、当業者が本開示を十分に理解するために添付図面および以下の説明を提供するのであって、これらにより、請求の範囲に記載の主題を限定することを意図するものではない。
(実施の形態1から5)
図1、図3、図5、図7および図9は、各実施の形態1から実施の形態5に係る撮像光学系のレンズ配置図およびその動作を示している。
図1、図3、図5、図7および図9の(a)は、いずれも無限遠合焦状態にあるレンズ配置図を示す。各図の(a)において、最も右側に記載された直線は、像面S(後述する、撮像素子が配置される物体側の面に相当)の位置を表す。そのため、これらの図面の左側は、物体側に相当する。さらに、像面Sと対向する最後段のレンズ群と、像面Sとの間には、例えばローパスフィルター又はやカバーガラスなどの平行平板ガラスPが配置される。なお、各図の(a)において、縦横比は一致している。
また、各図の(a)に示す、特定のレンズ素子の面に付されたアスタリスク*は、その面が非球面であることを示している。
また、各図の(b)では、(a)に示す各レンズ群の位置に対応して各レンズ群に、G1からG3の符号を記している。各レンズ群(G1からG3)の符号に付された記号(+)および記号(-)は、各レンズ群のパワーの符号に対応する。つまり、記号(+)は正のパワー、記号(-)は負のパワーを示す。なお、特定のレンズ群の符号の下部に、無限遠合焦状態から近接合焦状態へのフォーカシングに伴う移動方向を表す矢印を付している。
(実施の形態1)
以下に、実施の形態1に係る撮像光学系について、図1を用いて、説明する。
図1は実施の形態1に係る撮像光学系の無限遠合焦状態を示すレンズ配置図およびその動作を示している。
図1に示すように、本実施の形態の撮像光学系は、物体側から像側へと順に、正のパワーを有する第1レンズ群G1と、開口絞りAと、負のパワーを有する第2レンズ群G2と、正のパワーを有する第3レンズ群G3と、平行平板ガラスPなどで構成される。
第1レンズ群G1は、物体側から像側へと順に、正のパワーを有する第1レンズ素子L1と、正のパワーを有する第2レンズ素子L2と、負のパワーを有する第3レンズ素子L3と、正のパワーを有する第4レンズ素子L4と、で構成される。
第2レンズ素子L2と第3レンズ素子L3は、例えば紫外線硬化型樹脂などの接着材などで接着され、接合レンズを構成する。
第1レンズ素子L1はレンズ素子L1p1の例示である。第2レンズ素子L2はレンズ素子L1p2の例示である。第3レンズ素子L3はレンズ素子L1n1の例示である。第4レンズ素子L4はレンズ素子L1p3の例示である。
第2レンズ群G2は、正のパワーを有する第5レンズ素子L5と、負のパワーを有する第6レンズ素子L6と、で構成される。
第5レンズ素子L5と第6レンズ素子L6は、例えば紫外線硬化型樹脂などの接着材などで接着され、接合レンズを構成する。
第5レンズ素子L5はレンズ素子L2pの例示である。第6レンズ素子L6はレンズ素子L2nの例示である。
第3レンズ群G3は、正のパワーを有する第7レンズ素子L7と、負のパワーを有する第8レンズ素子L8と、負のパワーを有する第9レンズ素子L9と、で構成される。
第7レンズ素子L7と第8レンズ素子L8は、例えば紫外線硬化型樹脂などの接着材などで接着され、接合レンズを構成する。
以下に、本実施の形態の撮像光学系の各レンズ群を構成する各レンズ素子について、説明する。
まず、第1レンズ群G1内における各レンズ素子について、説明する。
第1レンズ素子L1は、物体側に凸面を有するメニスカスレンズである。第2レンズ素子L2は、両凸レンズである。第3レンズ素子L3は、両凹レンズである。第4レンズ素子L4は、物体側に凸面を有するメニスカスレンズである。
つぎに、第2レンズ群G2内におけるレンズ素子について、説明する。
第5レンズ素子L5は、両凸レンズである。第6レンズ素子L6は、両凹レンズである。
つぎに、第3レンズ群G3内におけるレンズ素子について、説明する。
第7レンズ素子L7は、両凸レンズである。第8レンズ素子L8は、像側に凸面を有するメニスカスレンズである。第9レンズ素子L9は、像側に凸面を有するメニスカスレンズであり、その両面は非球面である。
そして、本実施の形態の撮像光学系において、無限遠合焦状態から近接合焦状態へのフォーカシングの際に、第1レンズ群G1は移動せず、開口絞りAは移動せず、第2レンズ群G2は光軸に沿って像側に移動し、第3レンズ群G3は移動しない。
すなわち、各レンズ群の間隔を変化させてフォーカシングを行う。
(実施の形態2)
以下に、実施の形態2に係る撮像光学系について、図3を用いて、説明する。
図3は実施の形態2に係る撮像光学系の無限遠合焦状態を示すレンズ配置図およびその動作を示している。
図3に示すように、本実施の形態の撮像光学系は、物体側から像側へと順に、正のパワーを有する第1レンズ群G1と、開口絞りAと、負のパワーを有する第2レンズ群G2と、正のパワーを有する第3レンズ群G3と、平行平板ガラスPなどで構成される。
第1レンズ群G1は、物体側から像側へと順に、正のパワーを有する第1レンズ素子L1と、正のパワーを有する第2レンズ素子L2と、負のパワーを有する第3レンズ素子L3と、正のパワーを有する第4レンズ素子L4と、で構成される。
第2レンズ素子L2と第3レンズ素子L3は、例えば紫外線硬化型樹脂などの接着材などで接着され、接合レンズを構成する。
第1レンズ素子L1はレンズ素子L1p1の例示である。第2レンズ素子L2はレンズ素子L1p2の例示である。第3レンズ素子L3はレンズ素子L1n1の例示である。第4レンズ素子L4はレンズ素子L1p3の例示である。
第2レンズ群G2は、正のパワーを有する第5レンズ素子L5と、負のパワーを有する第6レンズ素子L6と、で構成される。
第5レンズ素子L5と第6レンズ素子L6は、例えば紫外線硬化型樹脂などの接着材などで接着され、接合レンズを構成する。
第5レンズ素子L5はレンズ素子L2pの例示である。第6レンズ素子L6はレンズ素子L2nの例示である。
第3レンズ群G3は、正のパワーを有する第7レンズ素子L7と、負のパワーを有する第8レンズ素子L8と、負のパワーを有する第9レンズ素子L9と、で構成される。
第7レンズ素子L7と第8レンズ素子L8は、例えば紫外線硬化型樹脂などの接着材などで接着され、接合レンズを構成する。
以下に、本実施の形態の撮像光学系の各レンズ群を構成する各レンズ素子について、説明する。
まず、第1レンズ群G1内における各レンズ素子について、説明する。
第1レンズ素子L1は、物体側に凸面を有するメニスカスレンズである。第2レンズ素子L2は、両凸レンズである。第3レンズ素子L3は、両凹レンズである。第4レンズ素子L4は、物体側に凸面を有するメニスカスレンズである。
つぎに、第2レンズ群G2内におけるレンズ素子について、説明する。
第5レンズ素子L5は、両凸レンズである。第6レンズ素子L6は、両凹レンズである。
つぎに、第3レンズ群G3内におけるレンズ素子について、説明する。
第7レンズ素子L7は、両凸レンズである。第8レンズ素子L8は、像側に凸面を有するメニスカスレンズである。第9レンズ素子L9は、像側に凸面を有するメニスカスレンズであり、その両面は非球面である。
そして、本実施の形態の撮像光学系において、無限遠合焦状態から近接合焦状態へのフォーカシングの際に、第1レンズ群G1は移動せず、開口絞りAは移動せず、第2レンズ群G2は光軸に沿って像側に移動し、第3レンズ群G3は移動しない。
すなわち、各レンズ群の間隔を変化させてフォーカシングを行う。
(実施の形態3)
以下に、実施の形態3に係る撮像光学系について、図5を用いて、説明する。
図5は実施の形態3に係る撮像光学系の無限遠合焦状態を示すレンズ配置図およびその動作を示している。
図5に示すように、本実施の形態の撮像光学系は、物体側から像側へと順に、正のパワーを有する第1レンズ群G1と、開口絞りAと、負のパワーを有する第2レンズ群G2と、正のパワーを有する第3レンズ群G3と、平行平板ガラスPなどで構成される。
第1レンズ群G1は、物体側から像側へと順に、正のパワーを有する第1レンズ素子L1と、正のパワーを有する第2レンズ素子L2と、負のパワーを有する第3レンズ素子L3と、正のパワーを有する第4レンズ素子L4と、で構成される。
第2レンズ素子L2と第3レンズ素子L3は、例えば紫外線硬化型樹脂などの接着材などで接着され、接合レンズを構成する。
第1レンズ素子L1はレンズ素子L1p1の例示である。第2レンズ素子L2はレンズ素子L1p2の例示である。第3レンズ素子L3はレンズ素子L1n1の例示である。第4レンズ素子L4はレンズ素子L1p3の例示である。
第2レンズ群G2は、正のパワーを有する第5レンズ素子L5と、負のパワーを有する第6レンズ素子L6と、で構成される。
第5レンズ素子L5と第6レンズ素子L6は、例えば紫外線硬化型樹脂などの接着材などで接着され、接合レンズを構成する。
第5レンズ素子L5はレンズ素子L2pの例示である。第6レンズ素子L6はレンズ素子L2nの例示である。
第3レンズ群G3は、正のパワーを有する第7レンズ素子L7と、負のパワーを有する第8レンズ素子L8と、負のパワーを有する第9レンズ素子L9と、で構成される。
第7レンズ素子L7と第8レンズ素子L8は、例えば紫外線硬化型樹脂などの接着材などで接着され、接合レンズを構成する。
以下に、本実施の形態の撮像光学系の各レンズ群を構成する各レンズ素子について、説明する。
まず、第1レンズ群G1内における各レンズ素子について、説明する。
第1レンズ素子L1は、物体側に凸面を有するメニスカスレンズである。第2レンズ素子L2は、両凸レンズである。第3レンズ素子L3は、両凹レンズである。第4レンズ素子L4は、物体側に凸面を有するメニスカスレンズである。
つぎに、第2レンズ群G2内におけるレンズ素子について、説明する。
第5レンズ素子L5は、両凸レンズである。第6レンズ素子L6は、両凹レンズである。
つぎに、第3レンズ群G3内におけるレンズ素子について、説明する。
第7レンズ素子L7は、両凸レンズである。第8レンズ素子L8は、像側に凸面を有するメニスカスレンズである。第9レンズ素子L9は、像側に凸面を有するメニスカスレンズであり、その両面は非球面である。
そして、本実施の形態の撮像光学系において、無限遠合焦状態から近接合焦状態へのフォーカシングの際に、第1レンズ群G1は移動せず、開口絞りAは移動せず、第2レンズ群G2は光軸に沿って像側に移動し、第3レンズ群G3は移動しない。
すなわち、各レンズ群の間隔を変化させてフォーカシングを行う。
(実施の形態4)
以下に、実施の形態4に係る撮像光学系について、図7を用いて、説明する。
図7は実施の形態4に係る撮像光学系の無限遠合焦状態を示すレンズ配置図およびその動作を示している。
図7に示すように、本実施の形態の撮像光学系は、物体側から像側へと順に、正のパワーを有する第1レンズ群G1と、開口絞りAと、負のパワーを有する第2レンズ群G2と、正のパワーを有する第3レンズ群G3と、平行平板ガラスPなどで構成される。
第1レンズ群G1は、物体側から像側へと順に、正のパワーを有する第1レンズ素子L1と、正のパワーを有する第2レンズ素子L2と、負のパワーを有する第3レンズ素子L3と、正のパワーを有する第4レンズ素子L4と、で構成される。
第2レンズ素子L2と第3レンズ素子L3は、例えば紫外線硬化型樹脂などの接着材などで接着され、接合レンズを構成する。
第1レンズ素子L1はレンズ素子L1p1の例示である。第2レンズ素子L2はレンズ素子L1p2の例示である。第3レンズ素子L3はレンズ素子L1n1の例示である。第4レンズ素子L4はレンズ素子L1p3の例示である。
第2レンズ群G2は、正のパワーを有する第5レンズ素子L5と、負のパワーを有する第6レンズ素子L6と、で構成される。
第5レンズ素子L5と第6レンズ素子L6は、例えば紫外線硬化型樹脂などの接着材などで接着され、接合レンズを構成する。
第5レンズ素子L5はレンズ素子L2pの例示である。第6レンズ素子L6はレンズ素子L2nの例示である。
第3レンズ群G3は、正のパワーを有する第7レンズ素子L7と、負のパワーを有する第8レンズ素子L8と、負のパワーを有する第9レンズ素子L9と、で構成される。
第7レンズ素子L7と第8レンズ素子L8は、例えば紫外線硬化型樹脂などの接着材などで接着され、接合レンズを構成する。
以下に、本実施の形態の撮像光学系の各レンズ群を構成する各レンズ素子について、説明する。
まず、第1レンズ群G1内における各レンズ素子について、説明する。
第1レンズ素子L1は、物体側に凸面を有するメニスカスレンズである。第2レンズ素子L2は、両凸レンズである。第3レンズ素子L3は、両凹レンズである。第4レンズ素子L4は、物体側に凸面を有するメニスカスレンズである。
つぎに、第2レンズ群G2内におけるレンズ素子について、説明する。
第5レンズ素子L5は、両凸レンズである。第6レンズ素子L6は、両凹レンズである。
つぎに、第3レンズ群G3内におけるレンズ素子について、説明する。
第7レンズ素子L7は、両凸レンズである。第8レンズ素子L8は、像側に凸面を有するメニスカスレンズである。第9レンズ素子L9は、像側に凸面を有するメニスカスレンズであり、その両面は非球面である。
そして、本実施の形態の撮像光学系において、無限遠合焦状態から近接合焦状態へのフォーカシングの際に、第1レンズ群G1は移動せず、開口絞りAは移動せず、第2レンズ群G2は光軸に沿って像側に移動し、第3レンズ群G3は移動しない。
すなわち、各レンズ群の間隔を変化させてフォーカシングを行う。
(実施の形態5)
以下に、実施の形態5に係る撮像光学系について、図9を用いて、説明する。
図9は実施の形態5に係る撮像光学系の無限遠合焦状態を示すレンズ配置図およびその動作を示している。
図9に示すように、本実施の形態の撮像光学系は、物体側から像側へと順に、正のパワーを有する第1レンズ群G1と、開口絞りAと、負のパワーを有する第2レンズ群G2と、正のパワーを有する第3レンズ群G3と、平行平板ガラスPなどで構成される。
第1レンズ群G1は、物体側から像側へと順に、正のパワーを有する第1レンズ素子L1と、正のパワーを有する第2レンズ素子L2と、負のパワーを有する第3レンズ素子L3と、正のパワーを有する第4レンズ素子L4と、で構成される。
第2レンズ素子L2と第3レンズ素子L3は、例えば紫外線硬化型樹脂などの接着材などで接着され、接合レンズを構成する。
第1レンズ素子L1はレンズ素子L1p1の例示である。第2レンズ素子L2はレンズ素子L1p2の例示である。第3レンズ素子L3はレンズ素子L1n1の例示である。第4レンズ素子L4はレンズ素子L1p3の例示である。
第2レンズ群G2は、正のパワーを有する第5レンズ素子L5と、負のパワーを有する第6レンズ素子L6と、で構成される。
第5レンズ素子L5と第6レンズ素子L6は、例えば紫外線硬化型樹脂などの接着材などで接着され、接合レンズを構成する。
第5レンズ素子L5はレンズ素子L2pの例示である。第6レンズ素子L6はレンズ素子L2nの例示である。
第3レンズ群G3は、正のパワーを有する第7レンズ素子L7と、負のパワーを有する第8レンズ素子L8と、正のパワーを有する第9レンズ素子L9と、負のパワーを有する第10レンズ素子L10と、負のパワーを有する第11レンズ素子L11と、で構成される。
第7レンズ素子L7と第8レンズ素子L8は、例えば紫外線硬化型樹脂などの接着材などで接着され、接合レンズを構成する。
以下に、本実施の形態の撮像光学系の各レンズ群を構成する各レンズ素子について、説明する。
まず、第1レンズ群G1内における各レンズ素子について、説明する。
第1レンズ素子L1は、物体側に凸面を有するメニスカスレンズである。第2レンズ素子L2は、物体側に凸面を有するメニスカスレンズである。第3レンズ素子L3は、物体側に凸面を有するメニスカスレンズである。第4レンズ素子L4は、物体側に凸面を有するメニスカスレンズである。
つぎに、第2レンズ群G2内におけるレンズ素子について、説明する。
第5レンズ素子L5は、両凸レンズである。第6レンズ素子L6は、両凹レンズである。
つぎに、第3レンズ群G3内におけるレンズ素子について、説明する。
第7レンズ素子L7は、両凸レンズである。第8レンズ素子L8は、両凹レンズである。第9レンズ素子L9は、両凸レンズである。第10レンズ素子L10は、像側に凸面を有するメニスカスレンズである。第11レンズ素子L11は、像側に凸面を有するメニスカスレンズである。
そして、本実施の形態の撮像光学系において、無限遠合焦状態から近接合焦状態へのフォーカシングの際に、第1レンズ群G1は移動せず、開口絞りAは移動せず、第2レンズ群G2は光軸に沿って像側に移動し、第3レンズ群G3は移動しない。
すなわち、各レンズ群の間隔を変化させてフォーカシングを行う。
(条件及び効果等)
以下、実施の形態1から実施の形態5に係る撮像光学系の構成を満足することが可能な条件について、説明する。
つまり、各実施の形態に係る撮像光学系に対しては、複数の可能な条件が規定される。この場合、複数の条件すべてを満足する撮像光学系の構成が最も効果的である。
しかしながら、以下で述べる個別の条件を満足することにより、それぞれに対応する効果を奏する撮像光学系を得ることも可能である。
例えば、実施の形態1から実施の形態5に係る撮像光学系は、正のパワーを有する第1レンズ群G1と、開口絞りAと、負のパワーを有する第2レンズ群G2と、正のパワーを有する第3レンズ群G3と、を備える。第2レンズ群G2は、正のパワーを有するレンズ素子L2pと、負のパワーを有するレンズ素子L2nと、を有する。無限遠物体から近距離物体への合焦時に、前記第1レンズ群と前記第3レンズ群とが像面に対して固定され、前記第2レンズ群が物体側から像側に光軸に沿って移動する。そして、以下の条件(1)、(2)および(3)を満足することが望ましい。
15 < vd_G2p < 27 ・・・(1)
7.5 < vd_G2n - vd_G2p < 16 ・・・(2)
1.70 < nd_G2n < 2.1 ・・・(3)
ここで、
vd_G2p:レンズ素子L2pのd線に対するアッベ数、
vd_G2n:レンズ素子L2nのd線に対するアッベ数、
nd_G2n:レンズ素子L2nのd線に対する屈折率、
である。
条件(1)は、負のパワーを有する第2レンズ群G2に含まれる正レンズ素子のアッベ数の好ましい範囲を規定する条件である。vd_G2pが条件(1)の下限(15)以下になると、軸上色収差と倍率色収差をバランス良く補正することが困難となる。逆にvd_G2pが条件(1)の上限(27)以上になると、合焦による色収差の変動を好適に抑制することが困難となる。
好ましくは、以下の条件(1a)、(1b)のいずれか1つを満足することにより、前述の効果をさらに奏功させることができる。
17.5 < vd_G2p ・・・(1a)
vd_G2p < 25.5 ・・・(1b)
より好ましくは、以下の条件(1c)、(1d)のいずれか1つを満足することにより、前述の効果をさらに奏功させることができる。
18 < vd_G2p ・・・(1c)
vd_G2p < 24 ・・・(1d)
条件(2)は、負のパワーを有する第2レンズ群G2に含まれる正レンズのアッベ数に対する負レンズのアッベ数の好ましい範囲を規定する条件である。(vd_G2n-vd_G2p)が条件(2)の下限(7.5)以下になると、軸上色収差と倍率色収差をバランス良く補正することが困難となる。逆に(vd_G2n-vd_G2p)が条件(1)の上限(16)以上になると、合焦による色収差の変動を好適に抑制することが困難となる。
好ましくは、以下の条件(2a)、(2b)のいずれか1つを満足することにより、前述の効果をさらに奏功させることができる。
8.5 < vd_G2n - vd_G2p ・・・(2a)
vd_G2n - vd_G2p < 15.2 ・・・(2b)
より好ましくは、以下の条件(2c)、(2d)のいずれか1つを満足することにより、前述の効果をさらに奏功させることができる。
9.0 < vd_G2n - vd_G2p ・・・(2c)
vd_G2n - vd_G2p < 14.5 ・・・(2d)
条件(3)は、負のパワーを有する第2レンズ群G2に含まれる負レンズ素子の材料の好ましい範囲を規定する条件である。nd_G2nが条件(3)の下限(1.70)以下になると、パワーを確保するためには負レンズ素子の曲率半径の絶対値を小さくする必要があり、諸収差の補正が困難となる。逆にnd_G2nが条件(3)の上限(2.1)以上になると、非点収差と像面湾曲をバランス良く補正することが困難となる。
好ましくは、以下の条件(3a)、(3b)のいずれか1つを満足することにより、前述の効果をさらに奏功させることができる。
1.80 < nd_G2n ・・・(3a)
nd_G2n < 2.05 ・・・(3b)
より好ましくは、以下の条件(3c)、(3d)のいずれか1つを満足することにより、前述の効果をさらに奏功させることができる。
1.85 < nd_G2n ・・・(3c)
nd_G2n < 2.01 ・・・(3d)
また、前述の条件(1)、(2)および(3)を同時に満足する事により、諸収差を良好に補正する事ができるために、径方向の小型化、および撮像光学系の全長の小型化に有利な撮像光学系を提供できる。
また、撮像光学系は、例えば、第1レンズ群G1は、物体側から像側へと順に、正のパワーを有するレンズ素子L1p1と、正のパワーを有するレンズ素子L1p2と、負のパワーを有するレンズ素子L1n1と、正のパワーを有するレンズ素子L1p3と、を備えるのが望ましい。
これにより、光束収束効果を高めながら、球面収差とコマ収差と色収差を良好に補正
することができる。そのため、第1レンズ群G1の各レンズ素子を小径化する事ができる。
また、撮像光学系は、例えば、第2レンズ群G2の正のパワーを有するレンズ素子L2pは、両凸レンズであり、第2レンズ群G2の負のパワーを有するレンズ素子L2nは、両凹レンズであるのが望ましい。
これにより、合焦による色収差の変動を好適に抑制しつつ、第2レンズ群G2を小型軽量化することができる。
また、例えば、撮像光学系は、以下の条件(4)を満足することが望ましい。
65 < vd_G1p_max < 100 ・・・(4)
ここで、
vd_G1p_max:第1レンズ群G1を構成する正のパワーを有するレンズ素子のアッベ数の最大値、
である。
条件(4)は、第1レンズ群G1を構成する正のパワーを有するレンズ素子のアッベ数の最大値を規定する条件である。vd_G1p_maxが条件(4)の下限(65)以下になると、色収差を良好に補正することが困難となる。逆にvd_G1p_maxが条件(4)の上限(100)以上になると、必要な屈折率を確保して球面収差等の諸収差を良好に補正することが困難になる。
好ましくは、以下の条件(4a)、(4b)のいずれか1つを満足することにより、前述の効果をさらに奏功させることができる。
70 < vd_G1p_max ・・・(4a)
vd_G1p_max < 90 ・・・(4b)
より好ましくは、以下の条件(4c)、(4d)のいずれか1つを満足することにより、前述の効果をさらに奏功させることができる。
75 < vd_G1p_max ・・・(4c)
vd_G1p_max < 85 ・・・(4d)
また、例えば、撮像光学系は、以下の条件(5)を満足することが望ましい。
-0.07 < (Pg_F + 0.001802×vd_G1n - 0.64832) < 0.015 ・・・(5)
ここで、
Pg_F :第1レンズ群G1を構成する負のパワーを有するレンズ素子のg線とF線間の部分分散比、
vd_G1n:第1レンズ群G1を構成する負のパワーを有するレンズ素子のアッベ数、
である。
条件(5)は、第1レンズ群G1を構成する負レンズ素子の材料の好ましい範囲を規定する。
(Pg_F + 0.001802×vd_G1n - 0.64832)が条件(5)の下限(-0.07)以下になると、軸上色収差が大きく発生してしまう。
逆に(Pg_F + 0.001802×vd_G1n - 0.64832)が条件(5)の上限(0.015)以上になると、良好な色収差の補正が困難となる。
好ましくは、以下の条件(5a)、(5b)のいずれか1つを満足することにより、前述の効果をさらに奏功させることができる。
-0.03 < Pg_F + 0.001802×vd_G1n - 0.64832 ・・・(5a)
Pg_F + 0.001802×vd_G1n - 0.64832 < 0.010 ・・・(5b)
より好ましくは、以下の条件(5c)、(5d)のいずれか1つを満足することにより、前述の効果をさらに奏功させることができる。
-0.01 < Pg_F + 0.001802×vd_G1n - 0.64832 ・・・(5c)
Pg_F + 0.001802×vd_G1n - 0.64832 < 0.008 ・・・(5d)
また、例えば、撮像光学系は、以下の条件(6)を満足することが望ましい。
0.9 < TL/f < 1.4 ・・・(6)
ここで、
TL:撮像光学系の光学全長であって、最も物体側のレンズ素子の物体側の面から像面までの光軸上距離、
f :無限遠物体に合焦した状態における撮像光学系全体の焦点距離、
条件(6)は、無限遠物体に合焦した状態における撮像光学系の焦点距離に対する光学全長の好ましい範囲を規定する。(TL/f)が条件(6)の下限(0.9)以下になると、諸収差を良好に補正することが困難となる。逆に(TL/f)が条件(6)の上限(1.4)以上になると、撮像光学系の光学全長が大きくなる。
好ましくは、以下の条件(6a)、(6b)のいずれか1つを満足することにより、前述の効果をさらに奏功させることができる。
1.0 < TL/f ・・・(6a)
TL/f < 1.33 ・・・(6b)
より好ましくは、以下の条件(6c)、(6d)のいずれか1つを満足することにより、前述の効果をさらに奏功させることができる。
1.1 < TL/f ・・・(6c)
TL/f < 1.25 ・・・(6d)
また、例えば、撮像光学系は、第3レンズ群G3の最も像側のレンズ素子は、像側に凸面を向けた負のパワーを有するメニスカスレンズであり、以下の条件(7)を満足することが望ましい。
-1.2 < f_G3n /f < -0.2 ・・・(7)
ここで、
f_G3n:第3レンズ群G3における最も像側のレンズ素子の焦点距離、
f :無限遠物体に合焦した状態における撮像光学系全体の焦点距離、
である。
条件(7)は、無限遠物体に合焦した状態における撮像光学系全系の焦点距離に対する、第3レンズ群G3における最も像側のレンズ素子の焦点距離の好ましい範囲を規定する。(f_G3n/f)が条件(7)の下限(-1.2)以下になると、小型化と諸収差の補正の両立が困難となる。逆に(f_G3n/f)が条件(7)の上限(-0.2)以上になると、像面湾曲や非点収差を良好に補正する事が困難となる。
好ましくは、以下の条件(7a)、(7b)のいずれか1つを満足することにより、前述の効果をさらに奏功させることができる。
-1.1 < f_G3n/f ・・・(7a)
f_G3n/f < -0.3 ・・・(7b)
より好ましくは、以下の条件(7c)、(7d)のいずれか1つを満足することにより、前述の効果をさらに奏功させることができる。
-1.0 < f_G3n/f ・・・(7a)
f_G3n/f < -0.4 ・・・(7b)
また、例えば、撮像光学系は、以下の条件(8)を満足することが望ましい。
0.3 < (R21+R22)/(R21-R22) < 1.0 ・・・(8)
ここで、
R21:第2レンズ群G2の最も物体側のレンズ素子の物体側の面の曲率半径、
R22:第2レンズ群G2の最も物体側のレンズ素子の像側の面の曲率半径、
である。
条件(8)は、第2レンズ群G2を構成する最も物体側のレンズ素子の好ましい形状因子を規定した式で条件である。((R21+R22)/(R21-R22))が条件(8)の下限(0.3)以下になると、諸収差の補正が困難となる。逆に((R21+R22)/(R21-R22))が条件(8)の上限(1.0)以上になると、第2レンズ群の最も物体側のレンズ面は、物体側に凹面を向けた形状となり、像面湾曲の補正が困難となる。
好ましくは、以下の条件(8a)、(8b)のいずれか1つを満足することにより、前述の効果をさらに奏功させることができる。
0.4 < (R21+R22)/(R21-R22) ・・・(8a)
(R21+R22)/(R21-R22) < 0.95 ・・・(8b)
より好ましくは、以下の条件(8c)、(8d)のいずれか1つを満足することにより、前述の効果をさらに奏功させることができる。
0.5 < (R21+R22)/(R21-R22) ・・・(8c)
(R21+R22)/(R21-R22) < 0.9 ・・・(8d)
また、例えば、撮像光学系は、以下の条件(9)を満足することが望ましい。
0.4 < BF/IH_max < 1.8 ・・・(9)
ここで、
BF:最も像側のレンズ素子の像側の面から像面までの空気換算長距離、
IH_max:最大像高、
である。
条件(9)は、最大像高に対するバックフォーカスの好ましい範囲を規定する条件である。(BF/IH_max)が条件(9)の下限(0.4)以下になると、最も像側のレンズ外径が大きくなり、大型化してしまう。逆に(BF/IH_max)が条件(9)の上限(1.8)以上になると、バックフォーカスが長くなり、小型化が困難となる。
好ましくは、以下の条件(9a)、(9b)のいずれか1つを満足することにより、前述の効果をさらに奏功させることができる。
0.5 < BF/IH_max ・・・(9a)
BF/IH_max < 1.4 ・・・(9b)
より好ましくは、以下の条件(9c)、(9d)のいずれか1つを満足することにより、前述の効果をさらに奏功させることができる。
0.55 < BF/IH_max ・・・(9c)
BF/IH_max < 1.0 ・・・(9d)
(実施の形態1を適用した撮像装置の概略構成)
図11は、実施の形態1に係る撮像光学系を適用した撮像装置の概略構成を示す。なお、本実施の形態2から5に係る撮像光学系を撮像装置に適用することも可能である。
撮像装置100は、筐体104と、撮像素子102と、実施の形態1に係る撮像光学系101と、で構成されている。撮像装置100の具体例はデジタルカメラである。
鏡筒302は、撮像光学系101の各レンズ群と、開口絞りAを保持する。
撮像素子102は、本実施の形態1に係る撮像光学系における像面Sの位置に配置されている。
撮像光学系101には、第2レンズ群G2がフォーカシングの際に移動するように、筐体104に含まれるアクチュエータ及びやレンズ枠が取り付け又は結合構成されている。
これにより、諸収差を良好に補正できる撮像装置を実現することができる。
なお、以上説明した実施の形態1に係る撮像光学系をデジタルカメラに適用した例を示したが、監視カメラ、スマートフォン等に適用することもできる。
(実施の形態1を適用したカメラシステムの概略構成)
図12は、実施の形態1に係る撮像光学系を適用したカメラシステムの概略構成を示す。なお、本実施の形態2から5に係る撮像光学系をカメラシステムに適用することも可能である。
カメラシステム200は、カメラ本体201と、カメラ本体201に着脱自在に接続される交換レンズ装置300とを備える。
カメラ本体201は、交換レンズ装置300の撮像光学系によって形成される光学像を受光して、電気的な画像信号に変換する撮像素子202と、撮像素子202によって変換された画像信号を表示するモニタ203と、画像信号を記憶するメモリ(図示せず)と、カメラマウント部204と、ファインダ205と、を含む。
交換レンズ装置300の撮像光学系は、実施の形態1に係る撮像光学系である。
鏡筒302は、撮像光学系301の各レンズ群と、開口絞りAを保持し、カメラ本体201のカメラマウント部204に接続されるレンズマウント部304とを含む。
カメラマウント部204及びレンズマウント部304は、物理的な接続のみならず、カメラ本体201内のコントローラ(図示せず)と交換レンズ装置300内のコントローラ(図示せず)とを電気的に接続し、相互の信号のやり取りを可能とするインターフェースとしても機能する。
撮像光学系301は、鏡筒302が保持する各レンズ群と、カメラ本体201と、から構成される撮像光学系301には、第2レンズ群G2がフォーカシングの際に移動するように、交換レンズ装置300内のコントローラによって制御されるアクチュエータやレンズ枠が構成されている。
(他の実施の形態)
以上のように、本出願において開示する技術の例示として、実施の形態1から5を説明した。しかしながら、本開示における技術は、これに限定されず、適宜、変更、置き換え、付加、省略などを行った実施の形態にも適用可能である。
実施の形態1から5に係る撮像光学系を構成している各レンズ群は、入射光線を屈折により偏向させる屈折型レンズ素子(すなわち、異なる屈折率を有する媒質同士の界面で偏向が行われるタイプのレンズ素子)のみで構成されているが、これに限定されるものではない。例えば、回折により入射光線を偏向させる回折型レンズ素子、回折作用と屈折作用との組み合わせで入射光線を偏向させる屈折・回折ハイブリッド型レンズ素子、入射光線を媒質内の屈折率分布により偏向させる屈折率分布型レンズ素子等で、各レンズ群を構成してもよい。特に、屈折・回折ハイブリッド型レンズ素子において、屈折率の異なる媒質の界面に回折構造を形成すると、回折効率の波長依存性が改善されるので、好ましい。これにより、諸収差の良好なカメラを実現することができる。
実施の形態1から5では、撮像光学系の一例として、単焦点レンズ系を説明した。撮像光学系は、光学像を受光して電気的な画像信号に変換する撮像素子に撮像光学系が形成する光学像を結像できるものであればよい。したがって、撮像光学系は、単焦点光学系に限定されない。撮像光学系を構成するレンズ素子、または複数のレンズ素子からなるレンズ群の全て、または一部を広角端から望遠端へのズーミング時に移動させても良い。
(数値実施例)
以下、実施の形態1から5に係る撮像光学系を具体的に実施した数値実施例を説明する。なお、各数値実施例において、表中の長さの単位はすべて「mm」であり、画角の単位はすべて「°」である。また、各数値実施例において、rは曲率半径、dは面間隔、ndはd線に対する屈折率、νd(vdとも記す)はd線に対するアッベ数、Pg,F(Pg_Fとも記す)はg線とF線間の部分分散比である。また、各数値実施例において、*印を付した面は非球面であり、非球面形状は次式で定義している。
Figure 0007489576000001
ここで、
Z:光軸からの高さがhの非球面上の点から、非球面頂点の接平面までの距離、
h:光軸からの高さ、
r:頂点曲率半径、
κ:円錐定数、
An:n次の非球面係数
である。
図2、図4、図6、図8および図10は、各々実施例1から5に係る撮像光学系の無限遠合焦状態の縦収差図を示している。
各縦収差図は、左側から順に、球面収差(SA(mm))、非点収差(AST(mm))、歪曲収差(DIS(%))を示す。球面収差図において、縦軸はFナンバー(図中、Fで示す)を表し、実線はd線(d-line)、短破線はF線(F-line)、長破線はC線(C-line)の特性である。非点収差図において、縦軸は像高(図中、Hで示す)を表し、実線はサジタル平面(図中、sで示す)、破線はメリディオナル平面(図中、mで示す)の特性である。歪曲収差図において、縦軸は像高(図中、Hで示す)を表す。
(数値実施例1)
数値実施例1の撮像光学系は、図1に示した実施の形態1に対応する。数値実施例1の撮像光学系の面データを表1Aに、非球面データを表1Bに、無限遠合焦状態、中間合焦状態、および近接物体合焦状態での各種データを表1Cに、単レンズデータを表1Dに示す。
(表1A:面データ)
面番号 r d nd vd Pg,F
物面 ∞
1 37.42050 5.28920 1.72916 54.7
2 286.32700 0.16000
3 28.68780 4.74170 1.49700 81.6
4 -587.59680 0.01000 1.56732 42.8
5 -587.59680 1.12000 1.77047 29.7 0.5951
6 22.96610 3.33700
7 31.92530 2.65700 1.77047 29.7
8 97.66870 5.66800
9(絞り) ∞ 1.99840
10 154.17860 3.18920 1.85896 22.7
11 -24.27010 0.01000 1.56732 42.8
12 -24.27010 0.64000 1.91082 35.2
13 29.62700 12.10320
14 44.49080 6.83830 1.69680 55.5
15 -23.39400 0.01000 1.56732 42.8
16 -23.39400 7.80450 1.84666 23.8
17 -33.88880 12.31030
18* -16.51790 2.40000 1.68863 31.2
19* -51.60120 10.67900
20 ∞ 1.44000 1.51680 64.2
21 ∞ 0.80000
22 ∞ BF
像面 ∞
(表1B:非球面データ)
第18面
K=-5.67670E-02, A4=-3.73353E-06, A6= 4.97385E-07, A8=-3.47042E-09
A10= 8.05580E-12, A12= 6.51315E-14, A14=-4.34322E-16, A16= 7.82725E-19
第19面
K= 0.00000E+00, A4=-2.66877E-05, A6= 3.78516E-07, A8=-2.94650E-09
A10= 1.24284E-11, A12=-2.45662E-14, A14= 9.31552E-18, A16= 2.28212E-20
(表1C:無限遠合焦状態での各種データ)
焦点距離 71.2800
Fナンバー 2.56051
画角 17.1033
像高 21.6330
レンズ全長 83.2058
BF 0.00000
入射瞳位置 16.1485
射出瞳位置 -43.8448
前側主点位置 -28.3515
後側主点位置 11.9646
(表1D:単レンズデータ)
レンズ 始面 焦点距離
1 1 58.5111
2 3 55.1762
3 5 -28.6638
4 7 60.4938
5 10 24.6157
6 12 -14.5649
7 14 22.9530
8 16 -135.3814
9 18 -36.2924
(数値実施例2)
数値実施例2の撮像光学系は、図3に示した実施の形態2に対応する。数値実施例2の撮像光学系の面データを表2Aに、非球面データを表2Bに、無限遠合焦状態での各種データを表2Cに、単レンズデータを表2Dに示す。
(表2A:面データ)
面番号 r d nd vd Pg,F
物面 ∞
1 42.23710 4.30390 1.72916 54.7
2 474.45880 0.16000
3 26.07590 4.91840 1.49700 81.6
4 -2188.66280 0.01000 1.56732 42.8
5 -2188.66280 1.12000 1.77047 29.7 0.5951
6 23.22640 3.89480
7 32.51890 2.50530 1.69895 30.0
8 128.07330 5.33140
9(絞り) ∞ 2.04190
10 107.59030 3.12440 1.84666 23.8
11 -23.47020 0.01000 1.56732 42.8
12 -23.47020 0.64000 1.91082 35.2
13 29.17060 12.15890
14 54.53740 6.53630 1.69680 55.5
15 -22.14550 0.01000 1.56732 42.8
16 -22.14550 6.55050 1.84666 23.8
17 -30.98800 11.73010
18* -18.66420 2.40000 1.68827 31.1
19* -103.35270 10.32000
20 ∞ 1.44000 1.51680 64.2
21 ∞ 0.80000
22 ∞ BF
像面 ∞
(表2B:非球面データ)
第18面
K=-5.87143E+00, A4=-1.97508E-04, A6= 1.53437E-06, A8=-8.45962E-09
A10= 2.00562E-11, A12= 5.56278E-14, A14=-4.52222E-16, A16= 7.81495E-19
第19面
K= 0.00000E+00, A4=-9.89345E-05, A6= 8.64386E-07, A8=-5.07647E-09
A10= 1.79761E-11, A12=-3.21101E-14, A14= 1.27561E-17, A16= 2.40865E-20
(表2C:無限遠合焦状態での各種データ)
焦点距離 69.9300
Fナンバー 2.56040
画角 17.2879
像高 21.6330
レンズ全長 80.0059
BF 0.00000
入射瞳位置 16.1848
射出瞳位置 -40.7998
前側主点位置 -33.6397
後側主点位置 10.1114
(表2D:単レンズデータ)
レンズ 始面 焦点距離
1 1 63.3204
2 3 51.8874
3 5 -29.8226
4 7 61.6933
5 10 23.0081
6 12 -14.1970
7 14 23.4232
8 16 -138.8079
9 18 -33.4807
(数値実施例3)
数値実施例3の撮像光学系は、図5に示した実施の形態3に対応する。数値実施例3の撮像光学系の面データを表3Aに、非球面データを表3Bに、無限遠合焦状態での各種データを表3Cに、単レンズデータを表3Dに示す。
(表3A:面データ)
面番号 r d nd vd Pg,F
物面 ∞
1 38.20590 4.39290 1.72916 54.7
2 334.77020 0.16000
3 26.49990 4.73530 1.49700 81.6
4 -690.01370 0.01000 1.56732 42.8
5 -690.01370 1.12000 1.77047 29.7 0.5951
6 22.71450 3.19810
7 31.97170 2.48020 1.69895 30.0
8 113.32290 5.40510
9(絞り) ∞ 1.98390
10 103.69050 2.89380 1.92286 18.9
11 -26.94750 0.01000 1.56732 42.8
12 -26.94750 0.64000 2.00100 29.1
13 30.13990 12.14410
14 45.72510 6.87850 1.69680 55.5
15 -23.33750 0.01000 1.56732 42.8
16 -23.33750 7.20000 1.84666 23.8
17 -32.95680 11.78380
18* -21.47790 2.40000 1.68827 31.1
19* -715.75540 10.32000
20 ∞ 1.44000 1.51680 64.2
21 ∞ 0.80000
22 ∞ BF
像面 ∞
(表3B:非球面データ)
第18面
K=-3.50816E+00, A4=-1.45951E-04, A6= 9.36288E-07, A8=-3.66008E-09
A10=-1.34960E-12, A12= 8.76338E-14, A14=-3.65363E-16, A16= 5.07907E-19
第19面
K= 0.00000E+00, A4=-1.05479E-04, A6= 8.16041E-07, A8=-4.31915E-09
A10= 1.44292E-11, A12=-2.68281E-14, A14= 2.01686E-17, A16= 2.38959E-21
(表3C:無限遠合焦状態での各種データ)
焦点距離 69.9207
Fナンバー 2.56034
画角 17.3358
像高 21.6330
レンズ全長 80.0057
BF 0.00000
入射瞳位置 15.0981
射出瞳位置 -39.8876
前側主点位置 -37.4504
後側主点位置 10.1169
(表3D:単レンズデータ)
レンズ 始面 焦点距離
1 1 58.7802
2 3 51.4609
3 5 -28.5223
4 7 62.9303
5 10 23.4258
6 12 -14.1337
7 14 23.1203
8 16 -143.7784
9 18 -32.2164
(数値実施例4)
数値実施例4の撮像光学系は、図7に示した実施の形態4に対応する。数値実施例4の撮像光学系の面データを表4Aに、非球面データを表4Bに、無限遠合焦状態での各種データを表4Cに、単レンズデータを表4Dに示す。
(表4A:面データ)
面番号 r d nd vd Pg,F
物面 ∞
1 38.33900 4.44760 1.72916 54.7
2 368.82030 0.16000
3 26.71280 4.75640 1.49700 81.6
4 -550.98940 0.01000 1.56732 42.8
5 -550.98940 1.12000 1.77047 29.7 0.5951
6 22.98590 3.15940
7 31.85230 2.47110 1.69895 30.0
8 110.51870 5.40140
9(絞り) ∞ 2.01670
10 117.65100 2.76600 1.86966 20.0
11 -27.98380 0.01000 1.56732 42.8
12 -27.98380 0.64000 1.95375 32.3
13 29.53370 12.06010
14 44.82630 6.66520 1.69680 55.5
15 -23.62100 0.01000 1.56732 42.8
16 -23.62100 7.20000 1.84666 23.8
17 -33.61740 12.13190
18* -21.18130 2.40000 1.68948 31.0
19* -307.10570 10.32000
20 ∞ 1.44000 1.51680 64.2
21 ∞ 0.80000
22 ∞ BF
像面 ∞
(表4B:非球面データ)
第18面
K=-3.27072E+00, A4=-1.36741E-04, A6= 8.63965E-07, A8=-3.35249E-09
A10= 4.72899E-13, A12= 6.12652E-14, A14=-2.61412E-16, A16= 3.69233E-19
第19面
K= 0.00000E+00, A4=-9.92689E-05, A6= 7.51138E-07, A8=-3.77746E-09
A10= 1.17716E-11, A12=-1.90564E-14, A14= 6.88438E-18, A16= 1.31778E-20
(表4C:無限遠合焦状態での各種データ)
焦点距離 70.0530
Fナンバー 2.56072
画角 17.3029
像高 21.6330
レンズ全長 79.9858
BF 0.00000
入射瞳位置 15.1118
射出瞳位置 -40.2574
前側主点位置 -36.6749
後側主点位置 9.9531
(表4D:単レンズデータ)
レンズ 始面 焦点距離
1 1 58.3483
2 3 51.4036
3 5 -28.6146
4 7 63.2069
5 10 26.2265
6 12 -14.9844
7 14 23.1254
8 16 -140.0812
9 18 -33.1099
(数値実施例5)
数値実施例5の撮像光学系は、図9に示した実施の形態5に対応する。数値実施例5の撮像光学系の面データを表5Aに、非球面データを表5Bに、無限遠合焦状態での各種データを表5Cに、単レンズデータを表5Dに示す。
(表5A:面データ)
面番号 r d nd vd Pg,F
物面 ∞
1 32.03760 3.89960 1.91082 35.2
2 97.54060 0.16000
3 27.22900 4.06800 1.49700 81.6
4 206.42800 0.01000 1.56732 42.8
5 206.42800 1.04000 1.85451 25.2 0.6103
6 21.41650 3.40760
7 36.23980 2.10670 1.91082 35.2
8 108.50720 5.67400
9(絞り) ∞ 1.90740
10 474.89680 2.39880 1.94595 18.0
11 -30.86250 0.01000 1.56732 42.8
12 -30.86250 0.64000 1.95375 32.3
13 31.03510 12.37930
14 31.88710 4.94880 1.62041 60.3
15 -72.01340 0.01000 1.56732 42.8
16 -72.01340 0.96000 1.84666 23.8
17 65.06370 3.80650
18 51.75600 7.90140 1.83481 42.7
19 -51.61050 7.60760
20 -33.68370 1.20040 1.48749 70.4
21 -80.93720 4.96240
22 -22.53840 1.73010 1.60311 60.7
23 -53.35570 10.93700
24 ∞ 1.44000 1.51680 64.2
25 ∞ 0.80000
26 ∞ BF
像面 ∞
(表5B:非球面データ)
本数値実施例には非球面は存在せず。
(表5C:無限遠合焦状態での各種データ)
各種データ
焦点距離 69.9294
Fナンバー 2.56145
画角 17.4660
像高 21.6330
レンズ全長 84.0057
BF 0.00000
入射瞳位置 13.6437
射出瞳位置 -52.3590
前側主点位置 -9.7689
後側主点位置 14.1066
(表5D:単レンズデータ)
レンズ 始面 焦点距離
1 1 50.9328
2 3 62.6397
3 5 -28.0369
4 7 58.9216
5 10 30.7060
6 12 -16.1432
7 14 36.2849
8 16 -40.2424
9 18 32.0704
10 20 -119.3437
11 22 -66.0972
(条件の対応値)
以下、条件(1)~条件(9)の対応値を表1に示す。
Figure 0007489576000002
本開示に係る撮像光学系は、デジタルスチルカメラ、交換レンズ式デジタルカメラ、デジタルビデオカメラ、携帯電話機器のカメラ、PDA(Personal Digital Assistance)のカメラ、スマートフォンのカメラ、監視システムにおける監視カメラ、Webカメラ、車載カメラ、産業用カメラ等に適用可能である。特にデジタルスチルカメラシステム、デジタルビデオカメラシステムといった高画質が要求される撮影光学系に好適である。
G1 第1レンズ群
G2 第2レンズ群
G3 第3レンズ群
L1 第1レンズ素子
L2 第2レンズ素子
L3 第3レンズ素子
L4 第4レンズ素子
L5 第5レンズ素子
L6 第6レンズ素子
L7 第7レンズ素子
L8 第8レンズ素子
L9 第9レンズ素子
L10 第10レンズ素子
L11 第11レンズ素子
P 平行平板ガラス
A 開口絞り
S 像面
100 撮像装置
101 撮像光学系
102 撮像素子
104 筐体
200 カメラシステム
201 カメラ本体
202 撮像素子
203 モニタ
204 カメラマウント部
205 ファインダ
300 交換レンズ装置
301 撮像光学系
302 鏡筒
304 レンズマウント部

Claims (13)

  1. 最も物体側から像側へと順に、
    正のパワーを有する第1レンズ群と、
    開口絞りと、
    負のパワーを有する第2レンズ群と、
    正のパワーを有する第3レンズ群と
    からなり
    前記第2レンズ群は、
    両凸形状を有し、正のパワーを有するレンズ素子L2pと、
    両凹形状を有し、負のパワーを有するレンズ素子L2nと、
    で構成され
    無限遠物体から近距離物体への合焦時に、前記第1レンズ群と前記第3レンズ群とが像面に対して固定され、前記第2レンズ群が物体側から像側に光軸に沿って移動し、
    下記の条件(1)、(2)および(3)を満足し、
    15 < vd_G2p < 27 ・・・(1)
    7.5 < vd_G2n - vd_G2p < 16 ・・・(2)
    1.70 < nd_G2n < 2.1 ・・・(3)
    ここで、
    vd_G2p:前記レンズ素子L2pのd線に対するアッベ数、
    vd_G2n:前記レンズ素子L2nのd線に対するアッベ数、
    nd_G2n:前記レンズ素子L2nのd線に対する屈折率、
    である、
    撮像光学系。
  2. 最も物体側から像側へと順に、
    正のパワーを有する第1レンズ群と、
    開口絞りと、
    負のパワーを有する第2レンズ群と、
    正のパワーを有する第3レンズ群と
    からなり
    前記第2レンズ群は、
    正のパワーを有するレンズ素子L2pと、
    負のパワーを有するレンズ素子L2nと、
    で構成され
    前記第3レンズ群の最も像側のレンズ素子は、像側に凸面を向けた負のパワーを有するメニスカスレンズであり、
    無限遠物体から近距離物体への合焦時に、前記第1レンズ群と前記第3レンズ群とが像面に対して固定され、前記第2レンズ群が物体側から像側に光軸に沿って移動し、
    下記の条件(1)、(2)、(3)および()を満足し、
    15 < vd_G2p < 27 ・・・(1)
    7.5 < vd_G2n - vd_G2p < 16 ・・・(2)
    1.70 < nd_G2n < 2.1 ・・・(3)
    -1.2 < f_G3n/f < -0.2 ・・・(7)
    ここで、
    vd_G2p:前記レンズ素子L2pのd線に対するアッベ数、
    vd_G2n:前記レンズ素子L2nのd線に対するアッベ数、
    nd_G2n:前記レンズ素子L2nのd線に対する屈折率、
    f_G3n:前記第3レンズ群における最も像側のレンズ素子の焦点距離、
    f :無限遠物体に合焦した状態における撮像光学系全体の焦点距離、
    である、
    撮像光学系。
  3. 最も物体側から像側へと順に、
    正のパワーを有する第1レンズ群と、
    開口絞りと、
    負のパワーを有する第2レンズ群と、
    正のパワーを有する第3レンズ群と
    からなり
    前記第2レンズ群は、物体側から順に、
    正のパワーを有するレンズ素子L2pと、
    負のパワーを有するレンズ素子L2nと、
    で構成され
    無限遠物体から近距離物体への合焦時に、前記第1レンズ群と前記第3レンズ群とが像面に対して固定され、前記第2レンズ群が物体側から像側に光軸に沿って移動し、
    下記の条件(1)、(2)および(3)を満足し、
    15 < vd_G2p < 27 ・・・(1)
    7.5 < vd_G2n - vd_G2p < 16 ・・・(2)
    1.85 < nd_G2n < 2.1 ・・・(3)
    ここで、
    vd_G2p:前記レンズ素子L2pのd線に対するアッベ数、
    vd_G2n:前記レンズ素子L2nのd線に対するアッベ数、
    nd_G2n:前記レンズ素子L2nのd線に対する屈折率、
    である、
    撮像光学系。
  4. 前記第1レンズ群は、物体側から像側へと順に、
    正のパワーを有するレンズ素子L1p1と、
    正のパワーを有するレンズ素子L1p2と、
    負のパワーを有するレンズ素子L1n1と、
    正のパワーを有するレンズ素子L1p3と、
    を備える、
    請求項1から3のいずれか1項に記載の撮像光学系。
  5. 前記レンズ素子L2pは、両凸レンズであり、
    前記レンズ素子L2nは、両凹レンズである、
    請求項2から4のいずれか1項に記載の撮像光学系。
  6. 下記の条件(4)を満足し、
    65 < vd_G1p_max < 100 ・・・(4)
    ここで、
    vd_G1p_max:前記第1レンズ群を構成する正のパワーを有するレンズ素子のアッベ数の最大値、
    である、
    請求項1からのいずれか1項に記載の撮像光学系。
  7. 下記の条件(5)を満足し、
    -0.07 < (Pg_F + 0.001802×vd_G1n - 0.64832) < 0.015 ・・・(5)
    ここで、
    Pg_F :前記第1レンズ群を構成する負のパワーを有するレンズ素子のg線とF線間の部分分散比
    vd_G1n:前記第1レンズ群を構成する負のパワーを有するレンズ素子のアッベ数、
    である、
    請求項1からのいずれか1項に記載の撮像光学系。
  8. 下記の条件(6)を満足し、
    0.9 < TL/f < 1.4 ・・・(6)
    ここで、
    TL:光学全長であって、最も物体側のレンズ素子の物体側の面から像面までの光軸上距離、
    f :無限遠物体に合焦した状態における撮像光学系全体の焦点距離、
    である、
    請求項1からのいずれか1項に記載の撮像光学系。
  9. 前記第3レンズ群の最も像側のレンズ素子は、像側に凸面を向けた負のパワーを有するメニスカスレンズであり、
    下記の条件(7)を満足し、
    -1.2 < f_G3n/f < -0.2 ・・・(7)
    ここで、
    f_G3n:前記第3レンズ群における最も像側のレンズ素子の焦点距離、
    f :無限遠物体に合焦した状態における撮像光学系全体の焦点距離、
    である、
    請求項1、請求項3、または請求項2を引用しない請求項4から8のいずれか1項に記載の撮像光学系。
  10. 下記の条件(8)を満足し、
    0.3 < (R21+R22)/(R21-R22) < 1.0 ・・・(8)
    ここで、
    R21:前記第2レンズ群の最も物体側のレンズ素子の物体側の面の曲率半径、
    R22:前記第2レンズ群の最も物体側のレンズ素子の像側の面の曲率半径、
    である、
    請求項1からのいずれか1項に記載の撮像光学系。
  11. 下記の条件(9)を満足し、
    0.4 < BF/IH_max < 1.8 ・・・(9)
    ここで、
    BF:最も像側のレンズ素子の像側の面から像面までの空気換算長距離、
    IH_max:最大像高、
    である、
    請求項1から10のいずれか1項に記載の撮像光学系。
  12. 請求項1から11のいずれか1項に記載の撮像光学系を含む交換レンズ装置と、
    前記交換レンズ装置とカメラマウント部を介して着脱自在に接続され、前記撮像光学系が形成する光学像を受光して電気的な画像信号に変換する撮像素子を含むカメラ本体と、を備える、カメラシステムであって、
    前記交換レンズ装置は、物体の光学的な像を前記撮像素子に形成する、
    カメラシステム。
  13. 物体の光学的な像を電気的な画像信号に変換し、変換された画像信号の表示及び記憶の少なくとも一方を行う撮像装置であって、
    物体の光学的な像を形成する請求項1から11のいずれか1項に記載の撮像光学系と、
    前記撮像光学系により形成された光学的な像を電気的な画像信号に変換する撮像素子と、
    を備える、
    撮像装置。
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