JP7485847B2 - リンクエラーリカバリ方法及び装置 - Google Patents

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Description

本出願は、通信技術の分野に関し、特にリンクエラーリカバリ方法及び装置に関する。
超高スループットという技術目標を達成するために、マルチリンク(multi-link、ML)通信は、米国電気電子学会(institute of electrical and electronics engineers、IEEE)802.11be規格における主要な技術の1つとして使用されている。ML通信をサポートするマルチリンクデバイス(multi-link device、MLD)は、複数の周波数帯での送受信能力を有するので、MLDはより大きな帯域幅を使用することによってデータ送信を実行することができ、それによりスループットレートを大幅に向上させることができる。
MLDが異なるリンク上の同時送受信(simultaneous transmitting and receiving、STR)能力を有するかどうかに基づいて、MLDは、STR MLDと非STR MLDに分類され得る。1つのリンクは、MLDが1つの周波数帯でデータ送信を実行する空間パスを指し得る。STR MLDはSTR能力を有し、非STR MLDはSTR能力を有していない。
非STR MLDが通信に参加するシナリオでは、リンクエラーリカバリが重要な部分である。したがって、このシナリオにおいてエラーリカバリを実装するための適切な解決策を設計する必要がある。
本出願の実施形態は、非STR MLDが通信に参加するシナリオにおいてリンクエラーリカバリを実装する、リンクエラーリカバリ方法及び装置を提供する。
上記の目的を達成するために、本出願の実施形態では次の技術的解決策が使用される。
第1の態様によると、リンクエラーリカバリ方法が提供され、本方法は、送信機MLDに適用され、送信機MLDと受信機MLDとの間のリンクは、第1リンクと第2リンクを含み、送信機MLDと受信機MLDのうちの一方は同時送受信(simultaneous transmitting and receiving)STR能力を有し、他方はSTR能力を有していない。本方法は、送信機MLDが、第1リンクにおける第1物理プロトコルデータユニット(physical protocol data unit)PPDUの送信が失敗したことを決定することと、送信機MLDが、第1時点(first moment)において、第1リンクを使用することにより、第2PPDUを受信機MLDに送信することとを含み、第2PPDUは第1PPDUのエラー部分を再送するために使用されている。
第1時点は、送信機MLDが第2リンクの送信ステータス情報を取得する時点(moment)であり、第2リンクの送信ステータス情報は、第2リンクにおける第3PPDUの送信が失敗したことを示すために使用される。あるいは、第1時点は、第1PPDUが正常に送信された場合に、第1リンクにおいて次のPPDUを送信するための時点である。
この解決策に基づくと、一方では、送信機MLDと受信機MLDのうちの一方がSTR能力を有し、他方がSTR能力を有しておらず、第1リンクにおける第1PPDUの送信が失敗したシナリオでは、送信機MLDは、第1PPDUのエラー部分を再送するために、第1時点において第2PPDUを送信してよく、それにより第1リンクのエラーリカバリを実装することができる。他方では、第1時点が、送信機MLDが第2リンクの送信ステータス情報を取得する時点であるとき、送信機MLDの内部送信ステータス情報交換における遅延が考慮される。送信ステータス情報交換が非常に高速であることが想定される場合と比較して、製品実装が更に容易にされ、送信機MLDに対する設計圧力が低減される。代替的に、第1時点が、第1PPDUが正常に送信される場合に第1リンクにおいて次のPPDUを送信するための時点であるとき、第2PPDUが、第1PPDUのBAの終了時点からのPIFSの間隔である時点に送信される場合と比較して、リンクリカバリをより早く実装することができ、その結果、再送までの待ち時間が短縮される。この場合、新しいデータを送信するためのより多くの時間があり、それにより、リンクのスループットを向上させることができる。
いくつかの可能な設計では、送信機MLDが第2リンクの送信ステータス情報を取得する時点と、第1ブロック確認応答(block acknowledgement)BAの予測開始時点との間の間隔は、第1期間以下であり、第1時点は、送信機MLDが第2リンクの送信ステータス情報を取得する時点であり、第1BAは、第1PPDUのBAであり、第1期間は、第1BAの長さと短期フレーム間間隔(short interframe space)SIFSの合計である。
いくつかの可能な設計では、送信機MLDが第2リンクの送信ステータス情報を取得する時点と、第1BAの予測終了時点との間の間隔は、第1期間以下であり、第1時点は、送信機MLDが第2リンクの送信ステータス情報を取得する時点である。
可能な設計に基づくと、送信機が第2リンクの送信ステータス情報を取得する時点又は送信機が第2PPDUを送信する時点は、第1BAの後のSIFSよりも早く、SIFSはPIFSよりも短いため、失敗したPPDUが、第1BA終了後のPIFSの間隔である時点に再送される従来技術と比較して、リンクリカバリをより早く実装することができ、その結果、再送までの待ち時間が短縮される。この場合、新しいデータを送信するためのより多くの時間があり、それにより、リンクのスループットを向上させることができる。
いくつかの可能な設計では、送信機MLDによって第2リンクの送信ステータス情報を取得することは:第1局によって、第2局からの第2リンクの送信ステータス情報を受信することを含み、第1局は、送信機MLD内にあり、かつ第1リンクをサポートする局であり、第2局は、送信機MLD内にあり、かつ第2リンクをサポートする局である。
いくつかの可能な設計では、第2時点の前に、送信機MLDは、第2リンクの送信ステータス情報を取得せず、第1時点は、第1PPDUが正常に送信される場合に第1リンクにおいて次のPPDUを送信するための時点であり、第2時点は、第1BAの予測終了時点よりも後であり、第2時点と第1BAの予測終了時点との間の間隔はSIFSであり、第1BAは、第1PPDUのBAである。
可能な設計に基づくと、SIFSはPIFSよりも短いので、第1PPDUが正常に送信される場合、第1リンクにおいて次のPPDUを送信するための時点は、第1BA終了後のPIFSの間隔である時点よりも早い。したがって、失敗したPPDUが、第1BA終了後のPIFSの間隔である時点に再送される従来技術と比較して、リンクリカバリをより早く実装することができ、その結果、再送までの待ち時間が短縮される。この場合、新しいデータを送信するためのより多くの時間があり、それにより、リンクのスループットを向上させることができる。
いくつかの可能な設計では、第2PPDUの終了時点は、第2リンクにおける第4PPDUの終了時点と同じであり、第4PPDUは、第3PPDUのエラー部分を再送するために使用される。
可能な設計に基づくと、送信機MLDは、第1リンクと第2リンクでエラーリカバリを同期的に実行することが可能になり得る。したがって、第1リンクと第2リンクで送信されるPPDUを同期させることができ、それにより、非STR MLD側でデータを同時に送受信する必要がある場合を回避することができる。
第2の態様によると、リンクエラーリカバリ方法が提供され、当該方法は、送信機MLDに適用され、送信機MLDと受信機MLDとの間の複数のリンクは、第1リンクを含み、送信機MLDは、同時送受信STR能力を有し、受信機MLDはSTR能力を有していない。本方法は、送信機MLDが、第1リンクにおける第1物理プロトコルデータユニットPPDUの送信が失敗したことを決定することと、送信機MLDが、第1時点において、第1リンクを使用することにより、第2PPDUを受信機MLDに送信することとを含み、第2PPDUは第1PPDUのエラー部分を再送するために使用されており、
第1時点は、第1ブロック確認応答BAの予測終了時点であり、第1BAは第1PPDUのBAである。
この解決策に基づくと、一方では、送信機MLDはSTR能力を有し、受信機MLDはSTR能力を有しておらず、第1リンクにおける第1PPDUの送信が失敗したシナリオでは、送信機MLDは、第1時点において第2PPDUを送信して、第1PPDUのエラー部分を再送することができ、それにより第1リンクのエラーリカバリを実装することができる。他方では、第1BAの予測終了時点において第2PPDUを送信することによって、第2PPDUが、第1PPDUのBAの終了時点からのPIFSの間隔である時点に送信される場合と比較して、リンクリカバリをより早く実装することができ、その結果、再送までの待ち時間が短縮される。この場合、新しいデータを送信するためのより多くの時間があり、それにより、リンクのスループットを向上させることができる。
第3の態様によると、リンクエラーリカバリ方法が提供され、当該方法は、送信機MLDに適用され、送信機MLDと受信機MLDとの間の複数のリンクは、第1リンクを含み、送信機MLDは、同時送受信STR能力を有し、受信機MLDはSTR能力を有しておらず、当該方法は、送信機MLDが、第1リンクにおける第1物理プロトコルデータユニットPPDU又は第1ブロック確認応答BAの送信が失敗したことを決定し、ここで、第1BAが第1PPDUのBAであることと、送信機MLDが、第1時点においてチャネルバックオフの実行を開始し、ここで、第1時点が、第1BAの終了時点であることと、チャネルバックオフが終了した後に、送信機MLDが、第1リンクを使用することにより、第2PPDUを受信機MLDに送信し、ここで、第2PPDUが、第1PPDUのエラー部分を再送するために使用されることとを含む。
第2の態様及び第3の態様を参照すると、いくつかの可能な設計では、送信機MLDと受信機MLDとの間のリンクは、第2リンクを更に含み、第1PPDUの終了時点は、第2リンクにおける第3PPDUの終了時点と同じであり、第2PPDUの終了時点は、第2リンクにおける第4PPDUの終了時点と同じである。
第4の態様によると、リンクエラーリカバリ方法が提供され、当該方法は、送信機MLDに適用され、送信機MLDと受信機MLDとの間の複数のリンクは、第1リンクを含み、送信機MLDと受信機MLDのうちの一方は同時送受信STR能力を有し、他方はSTR能力を有しておらず、当該方法は、送信機MLDが、第1リンクにおいて第1ブロック確認応答BAを受信し、ここで、第1BAが、第1物理プロトコルデータユニットPPDUのBAであることと、送信機MLDが、第1リンクを使用することにより、第2PPDUを受信機MLDに送信し、ここで、第2PPDUの開始時点と第1BAの終了時点との間の間隔は、フレーム間間隔であり、該フレーム間間隔はポイント調整機能(point coordination function、PCF)フレーム間間隔PIFSであることとを含む。
この解決策に基づくと、BAの後のフレーム間間隔がPIFSであるとき、一方では、リンク上でのPPDU又はBAの送信が失敗した場合であっても、送信機MLDがこのリンクにおいてエラーリカバリを行うとき、別のリンク上の送信ステータス情報を取得する必要がない。この場合、送信機MLDの内部情報交換が回避され、送信機MLDの消費電力が低減される。他方では、各リンク上のBAの後のフレーム間間隔はPIFSであり、PPDUの後のフレーム間間隔はSIFSであるため、リンクのエラーリカバリ中に別のリンクの送信ステータス情報を取得する必要がない場合であっても、同期伝送を実装することができる。このようにして、非STR MLDがデータを同時に送受信する必要がある場合が回避される。
第5の態様によると、上述の方法を実装するための通信装置が提供される。当該通信装置は、第1の態様から第4の態様における送信機MLDであってよく、あるいはその送信機MLDを含む装置であってもよく、あるいはその送信機MLDに含まれる装置、例えばシステムチップであってもよい。当該通信装置は、上述の方法を実装するための対応するモジュール、ユニット又は手段(means)を含む。モジュール、ユニット又は手段は、ハードウェア、ソフトウェア又は対応するソフトウェアを実行するハードウェアによって実装され得る。ハードウェア又はソフトウェアは、上述の機能に対応する1つ以上のモジュール又はユニットを含む。
第6の態様によると、通信装置が提供され、当該通信装置はプロセッサとメモリを含み、メモリはコンピュータ命令を記憶するよう構成され、プロセッサが命令を実行すると、当該通信装置は、上述の態様のいずれか1つの方法を実行する。当該通信装置は、第1の態様から第4の態様における送信機MLDであってよく、あるいはその送信機MLDを含む装置であってもよく、あるいはその送信機MLDに含まれる装置、例えばシステムチップであってもよい。
第7の態様によると、通信装置が提供され、当該通信装置はプロセッサを含み、プロセッサは、メモリに結合されて、メモリ内の命令を読み取った後、該命令に基づいて、上述の態様のいずれか1つの方法を実行するよう構成される。当該通信装置は、第1の態様から第4の態様における送信機MLDであってよく、あるいはその送信機MLDを含む装置であってもよく、あるいはその送信機MLDに含まれる装置、例えばシステムチップであってもよい。
第8の態様によると、コンピュータ読取可能記憶媒体が提供され、当該コンピュータ読取可能記憶媒体は命令を記憶し、該命令が通信装置上で実行されると、通信装置は上述の態様のいずれか1つの方法を実装することができる。通信装置は、第1の態様から第4の態様における送信機MLDであってよく、あるいはその送信機MLDを含む装置であってもよく、あるいはその送信機MLDに含まれる装置、例えばシステムチップであってもよい。
第9の態様によると、命令を含むコンピュータプログラム製品が提供され、命令が通信装置上で実行されると、通信装置は上述の態様のいずれか1つの方法を実装することができる。通信装置は、第1の態様から第4の態様における送信機MLDであってよく、あるいはその送信機MLDを含む装置であってもよく、あるいはその送信機MLDに含まれる装置、例えばシステムチップであってもよい。
第10の態様によると、通信装置(例えば通信装置はチップ又はチップシステムであり得る)が提供され、通信装置はプロセッサを含み、上述の態様のいずれか1つに関連する機能を実装するよう構成される。可能な設計では、通信装置はメモリを更に含み、メモリは必要なプログラム命令とデータを記憶するよう構成される。通信装置がチップシステムであるとき、該チップシステムはチップを含んでよく、あるいはチップと他の別個のデバイスを含んでもよい。
第11の態様によると、チップが提供され、チップはプロセッサと通信インタフェースを含み、通信インタフェースは、チップの外部のモジュールと通信するよう構成され、プロセッサは、コンピュータプログラム又は命令を実行するよう構成され、それにより、チップを搭載した装置は、上述の態様のいずれか1つによる方法を実行することができる。
第5の態様から第11の態様における設計方法のうちのいずれか1つによってもたらされる技術的効果については、第1の態様、第2の態様、第3の態様又は第4の態様の異なる設計方法によってもたらされる技術的効果を参照されたい。詳細についてはここでは再度説明しない。
第12の態様によると、通信システムが提供され、当該通信システムは、前述の態様による送信機MLDと受信機MLDを含む。
本出願のこれらの態様又は他の態様は、以下の実施形態の説明においてより明確であり、かつより理解可能である。
本出願の一実施形態によるPPDUの構造の概略図である。
本出願の一実施形態による別のPPDUの構造の概略図である。
本出願の一実施形態によるTXOP(transmission opportunity)の構造の概略図である。
本出願の一実施形態によるバックオフメカニズムの概略フローチャートである。
本出願の一実施形態による通信システムの構造の概略図である。
本出願の一実施形態による通信シナリオの概略図である。
本出願の一実施形態によるエラーリカバリ方法が適用可能なシナリオの概略図である。
本出願の一実施形態によるリンクエラーリカバリ方法の概略フローチャートである。
本出願の一実施形態によるリンクエラーリカバリ方法の適用の概略図である。 本出願の一実施形態によるリンクエラーリカバリ方法の適用の概略図である。 本出願の一実施形態によるリンクエラーリカバリ方法の適用の概略図である。 本出願の一実施形態によるリンクエラーリカバリ方法の適用の概略図である。
本出願の一実施形態による別のリンクエラーリカバリ方法の概略フローチャートである。
本出願の一実施形態による別のリンクエラーリカバリ方法の適用の概略図である。 本出願の一実施形態による別のリンクエラーリカバリ方法の適用の概略図である。 本出願の一実施形態による別のリンクエラーリカバリ方法の適用の概略図である。 本出願の一実施形態による別のリンクエラーリカバリ方法の適用の概略図である。
本出願の一実施形態による更に別のリンクエラーリカバリ方法の概略フローチャートである。
本出願の一実施形態による更に別のリンクエラーリカバリ方法の適用の概略図である。
本出願の一実施形態によるフレーム間間隔の概略図である。
本出願の一実施形態による更に別のリンクエラーリカバリ方法の概略フローチャートである。
本出願の一実施形態による更に別のリンクエラーリカバリ方法の適用の概略図である。 本出願の一実施形態による更に別のリンクエラーリカバリ方法の適用の概略図である。
本出願の一実施形態による送信機MLDの構造の概略図である。
本出願の一実施形態による通信デバイスの構造の概略図である。
本出願の説明において、別段の指定がない限り、「/」は、関連付けられるオブジェクト間の「又は」の関係を表す。例えばA/Bは、A又はBを表し得る。本出願において、「及び/又は」という用語は、単に関連付けられるオジェクトを記述するための関連付け関係を表し、3つの関係が存在する可能性があることを表す。例えばA及び/又はBは、次の3つのケース:すなわち、Aのみが存在する、AとBの両方が存在する、Bのみが存在するケースを表してよく、ここで、AとBは単数であっても複数であってもよい。加えて、本出願の説明では、別段の指定がない限り、「複数の」は2つ以上を意味する。「次のアイテム(ピース)のうちの少なくとも1つ」又はその類似表現は、単数のアイテム(ピース)又は複数のアイテム(ピース)の任意の組合せを含め、これらのアイテムの任意の組合せを意味する。例えばa、b又はcの少なくとも1つ(ピース)は、a、b、c、aとb、aとc、bとc又はaとbとcを表してよく、ここで、a、b及びcは単数であっても複数であってもよい。加えて、本出願の実施形態における技術的解決策を明確に記述するために、「第1」及び「第2」のような用語は、本出願の実施形態において、基本的に同じ機能又は目的を提供する同一アイテム又は類似のアイテムを区別するために使用される。当業者には、「第1」及び「第2」のような用語は、数量及び実行順序を限定するものではなく、「第1」及び「第2」のような用語は明確な違いを示すものではないことが理解され得る。
本出願では、「例」又は「例えば」のような用語は、例、図示は説明を与えることを表すために使用されることに留意されたい。本出願では、「例」又は「例えば」として記述されているいかなる実施形態又は設計スキームも、別の実施形態又は設計スキームよりも好ましい又はより多くの利点を有するものとして説明されるべきではない。正確には、「例」又は「例えば」のような用語の使用は、関連する概念を特定の方法で提示するように意図される。
理解の容易性のために、以下ではまず、本出願の実施形態における技術用語を簡単に説明する。
1.物理プロトコルデータユニット(physical protocol data unit、PPDU)
図1aは、802.11ax規格におけるPPDUのフレーム構造の概略図である。PPDUは、レガシー短期トレーニングフィールド(legacy-short training field、L-STF)、レガシー長期トレーニングフィールド(legacy-long training field、L-LTF)、レガシー信号フィールド(legacy-signal field、L-SIG)、繰り返しレガシー信号フィールド(repeated legacy-signal field、RL-SIG)、高効率信号フィールドA(high efficient-signal field A、HE-SIG A)、高効率信号フィールドB(high efficient-signal field B、HE-SIG B)、高効率短期トレーニングフィールド(high efficient-short training field、HE-STF)、高効率長期トレーニングフィールド(high efficient-long training field、HE-LTF)及びデータ(data)を含む。必要に応じて、PPDUは、データパケット拡張(packet extension、PE)を更に含み得る。
図1bを参照すると、802.11beで使用され得る超高スループット(extremely high throughput、EHT)のPPDUの構造が示されている。EHT PPDUは、レガシープリアンブル(legacy preamble、L-プリアンブル)、高効率プリアンブル(high efficiency preamble、HE-プリアンブル)及び物理層コンバージェンスサービスデータユニット(physical layer convergence protocol service data unit、PSDU)という3つの部分を含み得る。
L-プリアンブル部分は、L-STFフィールド、L-LTFフィールド及びL-SIGフィールドを含む。HE-プリアンブル部分は、RL-SIGフィールド、ユニバーサルフィールド(universal SIG、U-SIG)、超高スループット信号(EHT-SIG)フィールド、超高スループット短期トレーニング(extremely high throughput short training、EHT-STF)フィールド及び超高スループット長期トレーニング(extremely high throughput long training、EHT-LTF)フィールドを含む。PSDU部分は、データ(data)フィールドのようなフィールドを含む。U-SIGフィールドは、図1bに示されるU-SIG SYM1及びU-SIG SYM2のような2つのOFDMシンボルを占有する。ユニバーサルフィールド(U-SIG)フィールドは、バージョン独立情報(version independent info)フィールド、バージョン依存情報(version dependent info)フィールド、CRCフィールド及びテール(tail)フィールドを含み得る。バージョン独立情報フィールドは、3ビットのWi-Fiバージョンフィールド、1ビットのダウンリンク/アップリンクフィールド、少なくとも6ビットを占めるBSSカラーフィールド及び少なくとも7ビットを占めるTXOPフィールドを含み得る。さらに、バージョン独立情報フィールドは、帯域幅フィールドを更に含み得る。バージョン依存情報フィールドは、PPDUフォーマットフィールド等を含んでよく、変調及びコーディングスキームフィールド、空間フローフィールド、符号化フィールド及び他のフィールドのうちの1つ以上を更に含み得る。CRCフィールドは少なくとも4ビットを占め、テールフィールドは少なくとも6ビットを占める。
可能な実装では、EHT-SIGフィールドは、EHT-SIGパブリックフィールド及びEHT-SIGユーザ固有フィールドを含み得る。EHT-SIGパブリックフィールドは、STAに割り当てられるリソース割り当て情報を担持するために使用され得る。EHT-SIGユーザ固有フィールドは、ユーザ情報を担持するために使用され得る。
EHT-PPDUは単なる例であることを理解されたい。標準的な公式化プロセス又は技術開発プロセスにおいて、別の構造が使用されることもある。これは本出願では限定されない。
2.送信機会(transmission opportunity、TXOP)
TXOPは無線チャネルアクセスの基本単位である。TXOPは初期時間と最大期間TXOP制限(maximum duration TXOP limit)で構成される。
衝突を可能な限り回避するために、フレームの送信を完了した後、デバイスは、次のフレームを送信するまで短い期間の間待機する必要がある。この期間は、一般に、フレーム間間隔(interframe space、IFS)と呼ばれる。現在、フレーム間間隔は通常、短期フレーム間間隔(short interframe space、SIFS)である。
例えばフレーム間間隔がSIFSである例を使用する。図1cは、TXOPでのPPDUの正常な送信の概略図である。送信機デバイスは、送信許可(clear to send、CTS)フレームを受信した後、SIFSの時間間隔後にPPDU11の送信を開始し、SIFSの時間間隔後に受信機デバイスからのブロック確認応答(Block Acknowledge、BA)フレームBA11を受信する。BA11は、PPDU11が成功裏に送信されたかどうかを送信機にフィードバックするために使用される。PPDU11が成功裏に送信された場合、送信機デバイスはBA11フレームが終了した後、SIFSの時間間隔でPPDU12の送信を続ける。他は類推によって推測され得る。
図1cのRTSは送信要求(request to send、RTS)である。RTS/CTSは、隠れ局(hidden station)の問題を解決するために使用され、それにより複数の局間の信号の競合を回避する。データフレームを送信する前に、送信機は最初にRTSフレームをブロードキャスト方式で送信し、その結果、送信機は、指定された期間後に、データフレームを指定された受信機に送信するよう指示される。RTSフレームを受信した後、受信機はCTSフレームをブロードキャスト方式で送信し、送信機の送信を確認する。無線フレームは、指定された期間が終了するまで、RTSフレーム又はCTSフレームを受信する別の局によって送信されない。
3.エラーリカバリ(Error recovery)
送信機会(transmission opportunity、TXOP)が成功裏に確立された後、TXOPでのPPDUの送信が失敗した場合、リンクのエラーリカバリがトリガされる。
エラーリカバリは、ポイント調整機能フレーム間間隔(point coordination function interframe space、PIFS)エラーリカバリ及びバックオフ(backoff)エラーリカバリを含み、これらは別途後で説明される。
(1)PIFSエラーリカバリ:チャネルのアイドル時間がPIFSに到達した後、次のPPDUがデバイスによってチャネル上で送信される。
チャネルのアイドル時間がPIFSに到達すると、次のPPDUが送信される。これはPIFSエラーリカバリと呼ばれることがある。
(2)バックオフエラーリカバリ:チャネルバックオフが実行され、バックオフ終了後に次のPPDUが送信される。
IEEE 802.11規格は、複数のユーザが同じ伝送媒体を共有することをサポートする。送信機は、データを送信する前に伝送媒体の利用可能性をチェックする。IEEE 802.11規格は、CSMA/CA(carrier sense multiple access with collision avoidance、CSMA/CA)を使用してチャネル競合を達成する。CSMA/CAは、バックオフメカニズムを使用して衝突を回避する。
単一チャネルのバックオフメカニズムを次に説明する。メッセージを送信する前に、デバイスは、0からコンテンションウィンドウ(contention window、CW)までの乱数を選択し、その乱数をバックオフカウンタの初期値として使用し得る。チャネルのアイドル時間が調停用フレーム間間隔(arbitration inter-frame space、AIFS)に到達した後、チャネルが1つのタイムスロット(timeslot)の間にアイドル状態になるたびに、バックオフカウンタのカウント値が1だけ減算される。バックオフカウンタのカウント値が0まで減算される前に、チャネルがあるタイムスロットでビジーである場合、バックオフカウンタはカウントを中断する。その後、チャネルがビジー状態からアイドル状態に変化し、チャネルのアイドル時間がAIFSに到達すると、バックオフカウンタはカウントを再開する。バックオフカウンタのカウント値が0であるとき、バックオフ手順は終了し、デバイスはデータ送信を開始し得る。
例えば図2を参照して、バックオフカウンタの初期値が5であると想定すると、バックオフカウンタは、チャネルのアイドル時間がAIFSに到達した後にバックオフの実行を開始する。チャネルが1つのタイムスロットでアイドル状態になるたびに、バックオフカウンタのカウント値が0になるまで、バックオフカウンタのカウント値は1だけ減算される。バックオフカウンタのカウント値が0になった後、デバイスはチャネルの競合に成功し、デバイスはそのチャネルでPPDUを送信し得る。
本出願の実施形態で提供される通信システムを以下に説明する。図3は、本出願の実施形態による通信システム30の構造の概略図である。通信システム30は、送信機MLD301と受信機MLD302を含む。
本出願では、MLD(送信機MLD301と受信機MLD302を含む)は、複数の周波数帯で送受信する能力を有する。単一リンクにおける送信のみをサポートするデバイスと比較して、マルチリンクデバイスは、より高い送信効率とより高いスループットを有する。例えば複数の周波数帯は、2.4GHzの周波数帯、5GHzの周波数帯及び6GHzの周波数帯を含むが、これらに限定されない。MLDが1つの周波数帯でデータ送信を実行する空間パスは、リンクと呼ばれることがある。すなわち、MLDはマルチリンク通信をサポートする。
MLDの場合、MLDによってサポートされる各リンクは、1つの周波数帯に対応することを理解されたい。
本出願では、MLDは、マルチバンドデバイス(multi-band device)とも呼ばれることもあり、MLD及びマルチバンドデバイスは、相互に置き換えられることがあることに留意されたい。これは、本出願のこの実施形態では特に限定されない。
MLDは、STR MLDと非STR MLDに分類され得る。STR MLDはSTR能力を有し、非STR MLDはSTR能力を有していない。
本出願では、MLDは、少なくとも2つの提携局STA(affiliated STAs)を含む。提携局は、アクセスポイント(Access Point Station、AP STA)であっても、非アクセスポイント局(non-Access Point Station、非AP STA)であってもよい。説明の便宜上、本出願では、提携局がAPであるマルチリンクデバイスを、マルチリンクAP、マルチリンクAPデバイス又はAPマルチリンクデバイス(AP multi-link device、AP MLD)と呼び、提携局が非AP STAであるマルチリンクデバイスを、マルチリンクSTA、マルチリンクSTAデバイス、STAマルチリンクデバイス(STA multi-link device、STAMLD)又は非APマルチリンクデバイス(非AP MLD)と呼ぶ。
一実装では、非AP STAは、APの機能を実装することができる。言い換えると、非AP STAを、APとして動作させることができる。APの機能を実装することができる非AP STA、あるいはAPとして動作させることができる非AP MLDを含むMLDは、ソフトAP MLD(soft AP MLD)と呼ばれることがある。
AP MLDが、STR AP MLDと非STR AP MLDに分類され得ることが理解され得る。STR AP MLDはSTR能力を有し、非STR AP MLDはSTR能力を有していない。同様に、非AP MLDは、STR 非AP MLDと非STR 非AP MLDに分類され得る。STR 非AP MLDはSTR能力を有し、非STR 非AP MLDはSTR能力を有していない。
本出願のこの実施形態では、非STR AP MLDは、ソフトAP MLDを含んでよい。もちろん、非STR AP MLDはソフトAP MLDに限定されない。
MLD内の各STAは、通信のために1つのリンクを確立し得る。図4に示されるように、送信機MLD301が局A1~ANを含み、受信機MLDが局B1~BNを含む例が使用される。局A1は、リンク1を使用することによって局B1と通信し、局A2は、リンク2を使用することによって局B2と通信する。類推によって、局ANは、リンクNを使用することによって局BNと通信する。
本出願の以下の実施形態では、送信機MLD310と受信機MLD320との間の複数のリンクが第1リンクと第2リンクを含む例を使用することによって説明を行う。
任意に、本出願におけるAP STAは、モバイルユーザが有線ネットワークにアクセスするためのアクセスポイントであってよく、主に住宅、建物及びキャンパスにおいて展開される。一般的なカバレッジ半径は数十メートルから百メートルである。もちろん、AP STAは代わりに、屋外で展開されてもよい。APは、有線ネットワークと無線ネットワークを接続するブリッジに相当する。APの主な機能は、無線ネットワーククライアントを一緒に接続し、次いで無線ネットワークをイーサネット(登録商標)に接続することである。具体的には、APは、ワイヤレスフィデリティ(wireless fidelity、Wi-Fi)チップを有する端末デバイス又はネットワークデバイスであってよい。APは、802.11be規格をサポートするデバイスであってもよい。あるいは、APは、802.11ax、802.11ac、802.11n、802.11g、802.11b及び802.11aのような複数の無線ローカルエリアネットワーク(wireless local area networks、WLAN)規格をサポートするデバイスであってもよい。
任意に、本出願における非AP STAは、無線通信チップ、無線センサ又は無線通信端末であってよい。例えば非AP STAは、Wi-Fi通信機能をサポートする携帯電話、Wi-Fi通信機能をサポートするタブレットコンピュータ、Wi-Fi通信機能をサポートするセットトップボックス、Wi-Fi通信機能をサポートするスマートテレビ、Wi-Fi通信機能をサポートするスマートウェアラブルデバイス、Wi-Fi通信機能をサポートする車載通信デバイス又はWi-Fi通信機能をサポートするコンピュータであってもよい。非AP STAは、802.11be規格をサポートし得る。非AP STAはまた、802.11ax、802.11ac、802.11n、802.11g、802.11b及び802.11aのような複数のWLAN規格もサポートし得る。
本出願のこの実施形態では、BAは応答フレームとして理解されてよいことに留意されたい。加えて、応答フレームは、確認応答ACK(acknowledgement、ACK)を更に含み得る。したがって、本出願におけるBAはまた、ACKに置き換えられることもある。すなわち、本出願におけるBAは、応答フレームのみを示す。しかしながら、応答フレームは必ずしもBAである必要はなく、代わりにACKであってもよい。
以下では、本出願の実施形態で提供される技術的な解決策を、明細書に添付の図面を参照して具体的に説明する。
まず、本出願の実施形態は、リンクエラーリカバリ方法を提供する。本方法は、同期マルチリンク通信において、送信機MLDと受信機MLDとの間の第1リンクと第2リンクの両方でPPDU送信障害(transmission failure)が発生するシナリオに適用され得る。
例えば送信機MLDはAP MLDであり、受信機MLDは非STR STAMLDである。AP MLDがAP1とAP2という2つの局を含み、ここで、AP1がリンク1をサポートし、AP2がリンク2をサポートし、非STR STAMLDがSTA1とSTA2を含み、ここで、STA1がリンク1を使用することによってAP1と通信し、STA2がリンク2を使用することによってAP2と通信する場合、このシナリオは図5に示されるようになり得る。×印は送信の失敗を示す。
もちろん、本方法の適用シナリオは、本出願において、単に一例として説明されるものである。本方法の適用シナリオは、本出願のこの実施形態において特に限定されない。本明細書で例として説明される適用シナリオはまた、本出願のこの実施形態による方法にいかなる制限も課さない。
本方法は、送信機MLDによって、あるいは送信機MLDで使用され得る構成要素(例えばチップ)によって実行され得る。本出願では、本方法が送信機MLDによって実行される例を使用することにより説明を行う。加えて、本方法では、送信機MLDと受信機MLDの一方がSTR能力を有し、他方はSTR能力を有していない。言い換えると、送信機MLDと受信機MLDの一方はSTR MLDであり、他方は非STR MLDである。
図6は、リンクエラーリカバリ方法の概略フローチャートである。リンクエラーリカバリ方法は以下のステップを含む。
S601.送信機MLDが、第1リンクにおける第1PPDUの送信は失敗したと決定する。
任意に、送信機MLDが、第1リンクにおける第1PPDUの送信は失敗したと決定することは、送信機MLDが第1PPDUのBAを受信していないとき、送信機MLDが、第1PPDUの送信は失敗したと決定することを含む。
任意に、第1PPDUの送信障害は、第1PPDUに含まれる一部又はすべてのコンテンツの送信障害を含み得る。
S602.送信機MLDが、第1時点(first moment)において、第1リンクを使用することにより、第2PPDUを受信機MLDに送信する。対応して、受信機MLDは、第1リンクを使用することにより、送信機MLDからの第2PPDUを受信する。
第2PPDUは、第1PPDUのエラー部分を再送するために使用される。
ステップS602は、送信機MLDが、第1時点において、第1リンクを使用することにより、第1PPDUのエラー部分を受信機MLDに再送することであってもよいことが理解され得る。
第1リンクを使用することにより第2PPDUを送信することは、第1リンクにおいて第2PPDUを送信することとしても理解されてよく、これら2つは互いに置き換えられてもよい。
この場合、第1PPDUの送信が失敗すると、第1PPDUのエラー部分が送信機MLDによって再送されるので、送信機MLDが第1リンクのエラーリカバリを完了したものと見なされてよい。
任意に、送信機MLDが、第1時点において、第1リンクを使用することにより、第2PPDUを受信機MLDに送信することは、第1リンクが第1期間中にアイドルであるとき、送信機MLDが、第1時点において、第1リンクを使用することにより、第2PPDUを受信機MLDに送信することを含み得る。第1期間の終了時点(end moment)が第1時点であり、第1期間の持続時間はPIFS又はTBD(To Be Decided)時間である。
任意に、送信機MLDは、クリアチャネル評価(clear channel assessment、CCA)を実行することによって、第1リンクが第1期間中にアイドルであるかどうかを判断し得る。
別の実装では、第1期間の持続時間はSIFSである。
任意に、送信機MLDは、第1リンクがSIFSでアイドルであるかどうかを判断するための検出方法として、エネルギー検出(energy detection、ED)を使用し得る。
任意に、送信機MLDは、ED閾値を減少させてよく、例えばED閾値を、現在の20MHzチャネル空間の62dbmから72dbmに減らしてよい。
送信機MLDが、第1リンクが第1期間中にアイドルであると判断すると、例えば第1期間中にCCAが渡されると、ステップS602が実行される。
第2リンクにおける送信障害が第2リンクにおける第3PPDUの送信障害である場合、送信機MLDは、第1時点において、第3PPDUのエラー部分を再送し得ることが理解され得る。すなわち、送信機MLDは、第1リンクと第2リンクにおいてエラーリカバリを同期的に実行する。したがって、第1リンクと第2リンクにおいて送信されるPPDUを同期させることができ、それにより、データが非STR MLD側で同時に送受信される場合を回避することができる。
この場合、第2PPDUの終了時点は、第2リンクにおける第4PPDUの終了時点と同じであり、第4PPDUは、第3PPDUのエラー部分の再送に使用される。
任意に、第2PPDUを受信した後、受信機MLDは、第2PPDUのBAを送信機MLDに送信し得るか又は第2PPDUに基づいてサービス処理を実行し得る。これは、本出願のこの実施形態では特に限定されない。
この実施形態における第1時点は、以下で詳細に説明される。本出願のこの実施形態の異なる実装では、第1時点は異なっていてもよい。
可能な実装では、第1時点は、送信機MLDが、第2リンクの送信ステータス情報を取得する時点である。
第2リンクの送信ステータス情報は、第2リンクにおける第3PPDUの送信が失敗したことを示すために使用される。
同期マルチリンク送信では、第3PPDUの終了時点は、第1PPDUの終了時点と同じであることを理解されたい。
すなわち、この可能な実装では、ステップS602の前に、送信機MLDは、第2リンクの送信ステータス情報を取得する必要がある。任意に、送信機MLDの内部実装の観点から、第1局によって第2リンクの送信ステータス情報が取得されてよく、第1局は、送信機MLD内にあり、かつ第1リンクをサポートする局である。
任意に、第1局が第2リンクの送信ステータス情報を取得することは、第1局が第2局からの第2リンクの送信ステータス情報を受信することを含んでよく、第2局は、送信機MLD内にあり、かつ第2リンクをサポートする局である。すなわち、ステップS602の前に、本方法は、第2局が、第2リンクの送信ステータス情報を第1局に送信することを更に含み得る。対応して、第1局は、第2局からの第2リンクの送信ステータス情報を受信する。
任意に、この可能な実装では、送信機MLDが第2リンクの送信ステータス情報を取得した時点と、第1BAの予測開始時点との間の間隔が第1期間以下であるとき、第2リンクの送信ステータス情報が取得される時点が、送信機MLDによって第1時点として決定される。言い換えると、第1時点は、送信機MLDが第2リンクの送信ステータス情報を取得する時点である。第1BAは、第1PPDUのBAであり、第1期間は、第1BAの長さとSIFSの合計である。
本解決策はまた、次のように説明されてもよいことが理解され得る:送信機MLDが第2リンクの送信ステータス情報を取得する時点から、第1BAの予測終了時点までの間隔が第1期間以下であり、第1期間がSIFSであるとき、第2リンクの送信ステータス情報が取得される時点が、送信機MLDによって第1時点として決定される。言い換えると、第1時点は、送信機MLDが第2リンクの送信ステータス情報を取得する時点である。
第1BAの予測開始時点は、第1PPDUが正常に送信される場合に送信機MLDが第1BAを受信する時点であり得るか、あるいは第1BAの予測開始時点と第1PPDUの終了時点との間の間隔は、SIFSであることが理解され得る。第1BAの予測終了時点は、第1PPDUが正常に送信された場合に送信機MLDが第1BAを受信する時点からの第1BAの長さの間隔である時点であり得る。言い換えると、第1BAの予測終了時点と第1PPDUの終了時点との間の間隔は、SIFSと第1BAの長さの合計である。
第1BAの予測開始時点は、第1PPDUが正常に送信される場合に送信機MLDが第1BAを受信する時点であり得るか、第1PPDUが正常に送信されるときに送信機MLDが第1BAを受信する時点は、第1BAの開始時点又は第1BAの実際の開始時点と呼ばれることが理解され得る。したがって、本出願では、第1BAの予測開始時点は、第1BAの実際の開始時点と同じであり得る。したがって、以下の実施形態では、第1BAの予測開始時点と第1BAの開始時点は同じ時点であり得る。同様に、第1BAの予測終了時点と第1BAの終了時点は同じ時点であり得る。以下の実施形態における第1PPDU以外の別のPPDUのBAの予測開始時点と予測終了時点については、第1BAの関連する説明を参照されたい。
任意に、第1BAの予測開始時点は、送信機MLDが第2リンクの送信ステータス情報を取得する時点よりも早い。
第1BAの予測開始時点と第1PPDUの終了時点との間の間隔は、SIFSであると理解され得る。
例えば第1BAの開始時点は、t1を使用することによって表され、送信機MLDが第2リンクの送信ステータス情報を取得する時点は、t2を使用することによって表され、第1BAの長さは、LBAを使用することによって表される。送信機MLDによって第1時点を決定することは、t2-t1≦LBA+SIFSの場合、t2を第1時点として決定すること又はt2-LBA-t1≦LBA+SIFSの場合、t2を第1時点として決定することを含み得る。
この解決策に基づくと、送信機が第2リンクの送信ステータス情報を取得する時点又は送信機が第2PPDUを送信する時点が、第1BAの後のSIFSよりも早く、SIFSはPIFSよりも短いので、失敗したPPDUが第1BA終了後のPIFSの間隔である時点で再送される従来技術と比較して、リンクリカバリを早く実装することができ、その結果、再送までの待ち時間が短縮される。この場合、新しいデータを送信するためのより多くの時間があり、それにより、リンクスループットを向上させることができる。
BAのヘッダは、BAのRESTART指示を含むことが理解され得る。したがって、本出願のこの実施形態では、第1BAの予測開始時点はまた、第1BAのRESTART指示の予測開始時点と呼ばれることもあり、あるいは送信機MLDが第1BAのRESTARTを受信することが予測される時点と呼ばれることもある。これは、本出願のこの実施形態では特に限定されない。
任意に、この可能な実装では、第1PPDUの送信が失敗した後、送信機MLDはまた、第1リンクの送信ステータス情報も取得する。言い換えると、第1局は、第1リンクの送信ステータス情報を第2局に送信し、第1リンクの送信ステータス情報は、第1PPDUの送信が失敗したことを示すために使用される。
任意に、同期送信により、送信機MLDは、第1リンクの送信ステータス情報と第2リンクの送信ステータス情報を同時に取得し得る。言い換えると、第1局が第2リンクの送信ステータス情報を受信する時点は、第2局が第1リンクの送信ステータス情報を受信する時点と同じである。
任意に、第2リンクについて、第1時点はまた、この実装において、送信機MLD(又は第2局)が第1リンクの送信ステータス情報を取得する時点として理解されてもよい。
第2リンクのエラーリカバリについて、送信機MLDは、第1リンクのエラーリカバリのプロセスと同様のプロセスを実行する。言い換えると、第2局は、第2リンクのエラーリカバリを実行するために、第1局の方法と同様の方法を実行する。詳細については、前述の関連する説明を参照されたい。詳細については、ここでは再度説明しない。
以下、具体例を用いてこの実装について説明する。
例えば図5に示されるシナリオに基づいて、第1リンクがリンク1であり、第2リンクがリンク2であり、第1PPDUがPPDU11であり、第3PPDUがPPDU21であり、第1BAがBA11であり、PPDU21のBAがBA21である例を用いる。図7に示されるように、AP1が、第1PPDUの終了時点からSIFSの期間が経過してもBA11を受信していない場合、AP MLD(又はAP1)は、リンク1におけるPPDU11の送信が失敗したと判断し得る。その後、t2においてリンク2の送信ステータス情報を取得した後(すなわち、第1時点)、AP MLD(又はAP1)は、リンク1を使用することにより、t2においてPPDU11'を送信し、ここで、PPDU11'は第2PPDUとして理解され得る。
破線のボックス内のBAは、BAが受信されていないことを意味し、以降の図面の破線のボックスも、ボックス内の内容が受信されていないことを示す。これは、本明細書では統一的に説明され、以下の実施形態では詳細は説明されない。
同様に、AP2が、第3PPDUの終了時点からSIFSの期間が経過してもBA21を受信していない場合、AP MLD(又はAP2)は、リンク2におけるPPDU21の送信が失敗したと判断し得る。その後、t2においてリンク1の送信ステータス情報を取得した後(すなわち、第1時点)、AP MLD(又はAP2)は、リンク2を使用することにより、t2においてPPDU21'を送信し、ここで、PPDU21'は第4PPDUとして理解され得る。
別の可能な実装では、第1時点は、第1PPDUが正常に送信された場合に、第1リンクにおいて次のPPDUを送信するための時点である。
第1PPDUが正常に送信された場合、第1リンクにおいて次のPPDUを送信するための時点は、第1PPDUの終了時点と、第1BAの長さと、2つのSIFSを加算することによって取得されることが理解され得る。
例えば次のPPDUを送信するための時間が、t3を使用することによって表され、第1PPDUの終了時点が、t4を使用することによって表される場合、これは、t3=t4+LBA+2SIFSとして表され得る。
任意に、この可能な実装では、送信機MLDが第2時点の前に第2リンクの送信ステータス情報を取得していない場合、送信機MLDは、第1PPDUが正常に送信される場合に第1リンクにおいて次のPPDUを送信するための時点を、第1時点として決定する。言い換えると、第1時点は、第1PPDUが正常に送信される場合に、第1リンクにおいて次のPPDUを送信するための時点である。
第2時点は、第1PPDUが正常に送信された場合、第1リンクにおいて次のPPDUを送信するための時点であると理解され得る。したがって、第1PPDUが正常に送信される場合、送信機MLDが、第1リンクにおいて次のPPDUを送信する時点より前に第2リンクの送信ステータス情報を取得していないとき、第1時点は、第1PPDUが正常に送信された場合に第1リンクにおいて次のPPDUを送信する時点であるとみなされてもよい。
任意に、送信機MLDの内部実装の観点から、送信機MLDが第2リンクの送信ステータス情報を取得していないことは、第1局が第2リンクの送信ステータス情報を取得していないことであり得る。
任意に、第1局と第2局との間の情報交換の遅延が過度に大きくなる可能性がある。結果として、第1PPDUが正常に送信されるとき、次のPPDUを送信する時点において、第1局はまだ、第2リンクの送信ステータス情報を取得していない。
例えば次のPPDUを送信するための時点は、t3を使用することによって表される。送信機MLDによって第1時点を決定することは、送信機MLDが時点t3において第2リンクの送信ステータス情報を取得していないとき、送信機MLDが、t3を第1時点として決定することを含み得る。
この解決策に基づくと、SIFSはPIFSより短いので、第1PPDUが正常に送信される場合、第1リンクにおいて次のPPDUを送信するための時点は、第1BA終了後のPIFSの間隔である時点よりも早い。したがって、失敗したPPDUが第1BA終了後のPIFSの間隔である時点で再送される従来技術と比較して、リンクリカバリを早く実装することができ、その結果、再送までの待ち時間が短縮される。この場合、新しいデータを送信するためのより多くの時間があり、それにより、リンクのスループットを向上させることができる。
第2リンクのエラーリカバリについて、送信機MLDは第1リンクのエラーリカバリのプロセスと同様のプロセスを実行する。言い換えると、第2局は、第2リンクのエラーリカバリを実行するために、第1局の方法と同様の方法を実行する。詳細は前述の関連する説明を参照されたい。詳細については、ここでは再度説明しない。
以下、具体例を用いてこの実装について説明する。
例えば図5に示されるシナリオに基づいて、第1リンクがリンク1であり、第2リンクがリンク2であり、第1PPDUがPPDU11であり、第3PPDUがPPDU21であり、第1BAがBA11であり、PPDU21のBAがBA21である例を用いる。図8に示されるように、AP1が、第1PPDUの終了時点からSIFSの期間が経過してもBA11を受信していない場合、AP送信機MLD(又はAP1)は、リンク1におけるPPDU11の送信が失敗したと判断し得る。その後、AP送信機MLD(又はAP1)が、時点t3において第2リンクの送信ステータス情報を取得していない場合、AP送信機MLD(又はAP1)は、リンク1を使用することにより、t3においてPPDU11'を送信し、ここで、PPDU11'は第2PPDUとして理解され得る。
同様に、AP2が第3PPDUの終了時点からSIFSの期間が経過してもBA21を受信していない場合、AP送信機MLD(又はAP2)は、リンク2におけるPPDU21の送信が失敗したと判断し得る。その後、AP送信機MLD(又はAP2)が、時点t3において第1リンクの送信ステータス情報を取得していない場合、AP送信機MLD(又はAP2)は、リンク2を使用することにより、t3において、PPDU21'を送信し、ここで、PPDU21'は第4PPDUとして理解され得る。
更に別の可能な実装では、第1時点と、送信機MLDが第2リンクの送信ステータス情報を取得する時点との間の間隔はPIFSである。
第1時点は、送信機MLDが第2リンクの送信ステータス情報を取得する時点よりも後である。具体的には、送信機MLDが第2リンクの送信ステータス情報を取得した時点からPIFSの期間を待機した後、送信機MLDは、第1リンクを使用することにより、第2PPDUを受信機MLDに送信する。
任意に、送信機MLDが第2リンクの送信ステータス情報を取得する時点と、第1PPDUの終了時点との間の間隔がPIFS以下であるとき、送信機MLDは、第1時点と送信機MLDが第2リンクの送信ステータス情報を取得する時点との間の間隔が、PIFSであると判断する。
例えば第1PPDUの終了時点が、t4を使用することにより表され、送信機MLDが第2リンクの送信ステータス情報を取得する時点が、t2を使用することにより表される場合、t2-t4≦PIFSの場合は、送信機MLDは、第1時点と送信機MLDが第2リンクの送信ステータス情報を取得する時点との間の間隔がPIFSであると判断することが示され得る。
第2リンクのエラーリカバリについて、送信機MLDは、第1リンクのエラーリカバリのプロセスと同様のプロセスを実行する。言い換えると、第2局は、第2リンクのエラーリカバリを実行するために、第1局の方法と同様の方法を実行する。詳細については、前述の関連する説明を参照されたい。詳細については、ここでは再度説明しない。
以下、具体例を用いてこの実装について説明する。
例えば図5に示されるシナリオに基づいて、第1リンクがリンク1であり、第2リンクがリンク2であり、第1PPDUがPPDU11であり、第3PPDUがPPDU21であり、第1BAがBA11であり、PPDU21のBAがBA21である例を用いる。図9に示されるように、AP1が、第1PPDUの終了時点からSIFSの期間が経過してもBA11を受信していない場合、AP送信機MLD(又はAP1)は、リンク1におけるPPDU11の送信が失敗したと判断し得る。その後、AP送信機MLD(又はAP1)は、t2を第1期間の開始時点として使用し、リンク1を使用することにより、第1期間の終了時点においてPPDU11'を送信し、ここで、PPDU11'は第2PPDUとして理解され得る。
同様に、AP2が第3PPDUの終了時点からSIFSの期間が経過してもBA21を受信していない場合、AP送信機MLD(又はAP2)は、リンク2におけるPPDU21の送信が失敗したと判断し得る。その後、AP送信機MLD(又はAP2)は、t2を第1期間の開始時点として使用し、リンク2を使用することにより、第1期間の終了時点においてPPDU21'を送信し、ここで、PPDU21'は第4PPDUとして理解され得る。
図7から図9では、リンク1とリンク2上のRTS/CTSは完全に整列されているが、本実施形態の解決策は、複数のリンク上のRTS/CTSが完全に整列されている場合にのみ適用可能であることに限定するものではないことに留意されたい。この解決策は、複数のリンク上のRTS/CTSが完全には整列されていない場合にも適用可能である。例えば図7に示される解決策は、PPDU10及びPPDU20がRTSを含み、BA10及びBA20がCTSを含む、図10に示されるシナリオにも適用可能であってよい。
異なるリンク上のRTSは完全に整列されており、これは、異なるリンク上のRTSの開始時点と終了時点がすべて同じであることを示してよい。異なるリンク上のCTSは完全に整列されており、これは、異なるリンク上のCTSの開始時点と終了時点がすべて同じであることを示してよい。
この解決策に基づくと、一方では、送信機MLDと受信機MLDのうちの一方がSTR能力を有し、他方がSTR能力を有しておらず、第1リンクにおける第1PPDUの送信が失敗したシナリオでは、送信機MLDは、第1PPDUのエラー部分を再送するために、第1時点において第2PPDUを送信してよく、それにより第1リンクのエラーリカバリを実装することができる。他方では、第1時点が、送信機MLDが第2リンクの送信ステータス情報を取得する時点であるとき、送信機MLDの内部送信ステータス情報交換における遅延が考慮される。送信ステータス情報交換が非常に高速であることが想定される場合と比較して、製品実装が更に容易にされ、送信機MLDに対する設計圧力が低減される。代替的に、第1時点が、第1PPDUが正常に送信される場合に第1リンクにおいて次のPPDUを送信するための時点であるとき、第2PPDUが、第1PPDUのBAの終了時点からのPIFSの間隔である時点に送信される場合と比較して、リンクリカバリをより早く実装することができ、その結果、再送までの待ち時間が短縮される。この場合、新しいデータを送信するためのより多くの時間があり、それにより、リンクのスループットを向上させることができる。
上述の実施形態では、送信機MLDと受信機MLDとの間の第1リンクと第2リンクの両方でPPDU送信障害が発生するシナリオにおけるエラーリカバリ方法が説明されている。加えて、本出願の実施形態は、リンクエラーリカバリ方法を更に提供し、本方法は、第1リンクと第2リンクの両方でPPDU送信障害が発生することに限定しない。
本方法は、送信機MLDによって、あるいは送信機MLD内で使用され得る構成要素(例えばチップ)によって実行され得る。本出願では、本方法が送信機MLDによって実行される例を用いて説明を行う。加えて、この方法では、送信機MLDと受信機MLDのうちの一方がSTR能力を有し、他方はSTR能力を有していない。
本出願の以下の実施形態では、送信機MLDがAP MLDであり、受信機MLDが非STR STAMLDである例を使用する。AP MLDは、AP1とAP2という2つ局を含み、AP1はリンク1をサポートし、AP2はリンク2をサポートし、非STR STAMLDは、STA1とSTA2を含み、STA1は、リンク1を使用することによりAP1と通信し、STA2は、リンク2を使用することによりAP2と通信すると仮定する。
可能な実装シナリオでは、図11に示されるように、方法は以下のステップを含む。
S1101.送信機MLDが、第1リンクにおける第1PPDUの送信は失敗したと決定する。
ステップS1101の関連する説明については、ステップS601を参照されたい。詳細はここでは再度説明しない。
S1102.送信機MLDが、第1時点において、第1リンクを使用することにより、第2PPDUを受信機MLDに送信する。対応して、受信機MLDは、第1リンクを使用することにより、送信機MLDからの第2PPDUを受信する。
第2PPDUは、第1PPDUのエラー部分を再送するために使用される。送信機MLDによる受信機MLDへの第2PPDUの送信に関する関連する説明については、ステップS602の関連する説明を参照されたい。詳細はここでは再度説明しない。
任意に、第2PPDUを受信した後、受信機MLDは、第2PPDUのBAを送信機MLDに送信してもよく、あるいは第2PPDUに基づいてサービス処理を実行してもよい。これは、本出願のこの実施形態では特に限定されない。
この実施形態の第1時点は以下に説明される。任意に、この実施形態の異なる実装シナリオでは、第1時点は異なってもよい。
可能な実装では、第1リンクにおける第1PPDUの送信が失敗し、第2リンクにおける第3PPDUのBAの送信が成功したとき、第1時点は第1BAの予測終了時点であり、ここで、第1BAは第1PPDUのBAである。第3PPDUの終了時点は、第1PPDUの終了時点と同じである。
例えば第1リンクはリンク1であり、第2リンクはリンク2であり、リンク1でPPDU送信障害が発生し、リンク2では送信障害は発生せず、第1PPDUはPPDU11であり、第1BAはBA11である。図12に示されるように、第1PPDUの終了時点からSIFSの期間が経過してもAP1がBA11を受信していない場合、AP送信機MLD(又はAP1)は、リンク1におけるPPDU11の送信が失敗したと判断し得る。その後、AP MLD(又はAP1)は、リンク1を使用することにより、第1BAの予測終了時点においてPPDU11'を送信し、ここで、PPDU11'は第2PPDUである。PPDU21はリンク2上の第3PPDUであり、PPDU22はリンク2上の第4PPDUである。
別の実装では、第1リンクにおける第1PPDUの送信が失敗し、第2リンクにおける第3PPDUのBAの送信が成功した場合、第1時点は、第1BAの予測終了時点よりも遅く、ここで、第1BAは第1PPDUのBAである。第3PPDUの終了時点は、第1PPDUの終了時点と同じである。
図12を例として使用すると、第1リンクでPPDU11'を送信するための第1時点、すなわち、PPDU11'を送信するための時間は、第1BAの予測終了時点よりも早くない。
任意に、第1時点と第1BAの予測終了時点との間の間隔は、所与の期間である。例えば第1リンクでPPDU11'を送信する時間と、第1BAの予測終了時点との間の間隔は、フレーム整列誤差(frame alignment error)である可能性があり、例えば8μsであり得る。
任意に、第1時点は、第2リンク上のBA2の実際の終了時間と同じか又はこれと整列される。例えば第1リンク上でPPDU11'を送信するための時間は、第2リンク上のBA2の実際の終了時間であってよい。BA21は第2リンク上のPPDU21のBAであり、PPDU21は第2リンク上の第3PPDUである。
この可能な実装では、送信機MLDはSTR能力を有する、すなわち、STR MLDであり、受信機MLDはSTR MLD機能を有していない、すなわち、非STR MLDであることに留意されたい。
別の可能な実装では、第1リンクにおける第1PPDUの送信が失敗し、第2リンクにおける第3PPDUのBAの送信が失敗した場合、第1時点は、第1BAの予測終了時点であり、ここで、第1BAは第1PPDUのBAである。第3PPDUの終了時点は、第1PPDUの終了時点と同じである。
任意に、BA送信障害はBA復号障害を含み得る。
この可能な実装では、この実施形態で提供されるリンクエラーリカバリ方法は、更に以下を含み得る:送信機MLDが、第2時点において、第2リンクを使用することにより、第4PPDUを受信機MLDに送信し、ここで、第4PPDUは、第3PPDUのエラー部分のPPDUを再送するために使用される。
第2時点と第3PPDUのBAの終了時点との間の間隔はPIFSであり、第2時点は第3PPDUのBAの終了時点よりも後である。
任意に、第4PPDUの終了時点は第2PPDUの終了時点と同じである。
例えば第1リンクがリンク1であり、第2リンクがリンク2であり、リンク1でPPDU送信障害が発生し、リンク2ではBA送信障害が発生し、第1PPDUがPPDU11であり、第1BAがBA11であり、第3PPDUがPPDU21であり、第3PPDUのBAがBA21である。図13に示されるように、BA21の送信が失敗した場合、AP MLD(又はAP2)は、BA21の終了時点からのPIFSの期間を待機した後、PPDU21'を送信してよく、ここで、PPDU21'は第4PPDUである。
この可能な実装では、送信機MLDはSTR能力を有する、すなわち、STR MLDであり、受信機MLDはSTR MLD機能を有していない、すなわち、非STR MLDであることに留意されたい。
上述の2つの可能な実装に基づくと、第1BAの予測終了時点において第2PPDUを送信することによって、第2PPDUが、第1BAの終了時点からPIFSの間隔である時点で送信される場合と比較して、リンクリカバリをより早く実装することができ、その結果、再送までの待ち時間を短縮される。この場合、新しいデータを送信するためのより多くの時間があり、それにより、リンクのスループットを向上させることができる。
更に別の実装では、第1リンクにおける第1PPDUの送信が失敗し、第2リンクにおける第3PPDUのBAの送信が失敗したとき、第1時点と第1BAの予測終了時点との間の間隔はPIFSであり、第1時点は第1BAの終了時点よりも後である。
この可能な実装では、この実施形態において提供されるリンクエラーリカバリ方法には、更に以下を含み得る:送信機MLDが、第2時点において、第2リンクを使用することにより、第4PPDUを受信機MLDに送信し、ここで、第4PPDUは、第3PPDUのエラー部分のPPDUを再送するために使用される。第2時点については、上記の関連する説明を参照されたい。
例えば第1リンクがリンク1であり、第2リンクがリンク2であり、リンク1でPPDU送信障害が発生し、リンク2でBA送信障害が発生し、第1PPDUがPPDU11であり、第1BAがBA11であり、第3PPDUがPPDU21であり、第3PPDUのBAがBA21である。図14に示されるように、PPDU11の送信が失敗するとき、AP MLD(又はAP1)は、第1時点においてPPDU11'を送信し、ここで、PPDU11'は第2PPDUである。BA21の送信が失敗すると、AP MLD(又はAP2)は、第2時点において、PPDU21'を送信し、ここで、PPDU21'は第4PPDUである。
この可能な実装では、送信機MLDはSTR能力を有する、すなわち、STR MLDであり、受信機MLDはSTR MLD機能を有していない、すなわち、非STR MLDであることに留意されたい。
更に別の実装では、第1リンクにおける第1PPDUの送信が失敗し、第2リンクにおける第3PPDUのBAの送信が失敗したとき、第1時点は、送信機MLDが第2リンクの送信ステータス情報を取得する時点であってよく、ここで、第2リンクの送信ステータス情報は、第3PPDUのBAの送信が失敗したことを示すために使用され得る。
任意に、第1時点は第1BAの予測終了時点よりも早い。
この可能な実装では、この実施形態において提供されるリンクエラーリカバリ方法には、更に以下を含み得る:送信機MLDが、第2時点において、第2リンクを使用することにより、第4PPDUを受信機MLDに送信し、ここで、第4PPDUは、第3PPDUのエラー部分のPPDUを再送するために使用される。第2時点については、上記の関連する説明を参照されたい。
例えば第1リンクがリンク1であり、第2リンクがリンク2であり、リンク1でPPDU送信障害が発生し、リンク2でBA送信障害が発生し、第1PPDUがPPDU11であり、第1BAがBA11であり、第3PPDUがPPDU21であり、第3PPDUのBAがBA21であり、送信機MLDが第2リンクの送信ステータス情報を取得する時点がt2である。図15に示されるように、PPDU11の送信が失敗すると、AP MLD(又はAP1)は、t2においてPPDU11'を送信し、ここで、PPDU11'は第2PPDUである。BA21の送信が失敗すると、AP MLD(又はAP2)はBA21からPIFSの間隔である時点において、PPDU21'を送信し、ここで、PPDU21'は第4PPDUである。
この可能な実装では、送信機MLDはSTR能力を有する、すなわち、STR MLDであり、受信機MLDはSTR MLD機能を有していない、すなわち、非STR MLDであることに留意されたい。
この可能な実装に基づくと、第2PPDUが、第1BAの終了時点からPIFSの間隔である時点において送信される場合と比較して、リンクリカバリをより早く実装することができ、その結果、再送までの待ち時間を短縮される。この場合、新しいデータを送信するためのより多くの時間があり、それにより、リンクのスループットを向上させることができる。
上述の4つの可能な実装では、受信機MLDが非STR MLDであるので、第2PPDUの終了時点は、第2リンクにおける第4PPDUの終了時点と同じであることが理解され得る。
任意に、第4PPDUの終了時点が第2PPDUの終了時点と同じである実装では、第4PPDU及び第2PPDUに関して、後に送信されるPPDUは、先に送信されるPPDUの長さに基づいて、そのPPDUの長さを調整し得る。例えば長さは、より少ないメディアアクセス制御プロトコルデータユニット(media access control protocol data units、MPDU)を集約すること又はパディング(padding)を減らすことによって調整される。
任意に、上述の4つの可能な実装では、第1時点が終了時点である第1期間中に第1リンクがアイドルでない場合、あるいはCCAが第1期間中に渡されなかった場合、第1BAの予測終了時点においてチャネルバックオフが開始され得る。チャネルバックオフが終了した後、送信機MLDは、第1リンクを使用することにより、第2PPDUを受信機MLDに送信する。この解決策に基づくと、PIFSリカバリが失敗したときにバックオフリカバリが継続され得るため、リンクエラーリカバリの信頼性を向上させることができる。
図11に示される解決策に基づくと、一方では、送信機MLDがSTR能力を有し、受信機MLDがSTR能力を有しておらず、第1リンクにおける第1PPDUの送信が失敗したシナリオでは、送信機MLDは、第1PPDUのエラー部分を再送するために、第1時点において第2PPDUを送信してよく、それにより第1リンクのエラーリカバリを実装することができる。他方では、第2リンクにおける第3PPDUのBAの送信が失敗したとき、第3PPDUのエラー部分を再送するために、第4PPDUが第2時点において送信されてよく、これにより、第2リンクのエラーリカバリを実現することができる。
別の可能な実装シナリオでは、図16に示されるように、方法は以下のステップを含む。
S1601.送信機MLDが、第1リンクにおける第1PPDU又は第1BAの送信は失敗したと決定する。
第1BAは、第1PPDUのBAである。第1PPDU又は第1BAの送信障害については、上記の関連する説明を参照されたい。詳細についてはここでは再度説明しない。
S1602.送信機MLDが、第1時点においてチャネルバックオフの実行を開始する。
第1時点は第1BAの終了時点である。チャネルバックオフは、第1リンクにおけるチャネルバックオフであることが理解され得る。
S1603.チャネルバックオフが終了した後、送信機MLDは、第1リンクを使用することにより、第2PPDUを受信機MLDに送信する。対応して、受信機MLDは、第1リンクを使用することにより、送信機MLDからの第2PPDUを受信する。
第2PPDUは、第1PPDUのエラー部分を再送するために使用される。
ステップS1603では、送信機MLDは、第2PPDUを送信する前にCCAを実行しないことが理解され得る。
例えば第1リンクがリンク1であり、第2リンクがリンク2であり、リンク1でPPDU送信障害が発生し、リンク2では送信障害は発生せず、第1PPDUがPPDU11であり、第1BAがBA11である。図17に示されるように、BA11の予測終了時点において、AP MLD(又はAP1)はチャネルバックオフの実行を開始し、バックオフ終了後にPPDU11'を送信し、ここで、PPDU11'は第2PPDUである。
任意に、第2リンクにおける第3PPDUのBAの送信が失敗したとき、送信機MLDはまた、BAの終了時点において第2リンク上でチャネルバックオフを実行し、チャネルバックオフが終了した後、第3PPDUのエラー部分を再送するために、第2リンクで第4PPDUを受信機MLDに送信し得る。
任意に、第2PPDUを受信した後、受信機MLDは、第2PPDUのBAを送信機MLDに送信してもよく、あるいは第2PPDUに基づいてサービス処理を実行してもよい。これは、本出願のこの実施形態では特に限定されない。
この解決策に基づくと、一方では、送信機MLDがSTR能力を有し、受信機MLDがSTR能力を有しておらず、第1リンクにおける第1PPDUの送信が失敗したシナリオでは、送信機MLDは、第1PPDUのBAの予測終了時点においてチャネルバックオフの実行を開始し、第1PPDUのエラー部分を再送するために、チャネルバックオフ終了後に第1リンクにおいて第2PPDUを送信してよく、それにより、第1リンクのエラーリカバリを実装することができる。他方では、第2リンクにおける第3PPDUのBAの送信が失敗したとき、BAの終了時点において第2リンクのチャネルバックオフを開始してよく、第3PPDUのエラー部分を再送するために、チャネルバックオフ終了後に第4PPDUが送信され、それにより、第2リンクのエラーリカバリを実装することができる。
加えて、本出願の実施形態は、リンクエラーリカバリ方法を更に提供する。本方法は、送信機MLDによって、あるいは送信機MLD内で使用される構成要素(例えばチップ)によって実行され得る。本出願では、送信機MLDによって方法が実行される例を使用して説明を行う。この方法では、送信機MLDと受信機MLDのうちの一方がSTR能力を有し、他方はSTR能力を有していない。言い換えると、送信機MLDと受信機MLDのうちの一方はSTR MLDであり、他方は非STR MLDである。
この方法では、送信機MLDの各リンクにおいてTXOPが成功裏に確立された後、TXOP内のBAの後のフレーム間間隔はPIFSであり、PPDUの後のフレーム間間隔はSIFSのままである。例えば図18に示されるように、BA11とBA12の後のフレーム間間隔はSIFSであり、PPDU11とPPDU12の後のフレーム間間隔はPIFSである。
本出願のBAは、応答フレームの1種であることが理解され得る。したがって、TXOP内のBAの後のフレーム間間隔はPIFSであり、これは応答フレームの後のフレーム間間隔がPIFSであると理解され得る。対応して、本出願のこの実施形態では、BAを受信することはまた、応答フレームを受信することとして理解され得る。
図19は、本方法の概略フローチャートである。リンクエラーリカバリ方法は、以下のステップを含み得る。
S1901.送信機MLDは、第1リンクにおいて第1BAを受信する。
第1BAは、第1PPDUのBAである。
任意に、第1PPDUのBAが送信機MLDによって受信された後に復号が失敗した場合、第1PPDUのBAの送信が失敗したと見なされてよい。
S1902.送信機MLDは、第1リンクを使用することにより、第2PPDUを受信機MLDに送信する。対応して、受信機MLDは、第1リンクを使用することにより、送信機MLDからの第2PPDUを受信する。
第2PPDUの開始時点と第1BAの終了時点との間の間隔はフレーム間間隔であり、該フレーム間間隔はPIFSである。送信機MLDによる受信機MLDへの第2PPDUの送信に関する関連する説明については、ステップS602の関連する説明を参照されたい。詳細についてはここでは再度説明しない。
任意に、第1BAの復号が失敗したとき、第2PPDUは、第1PPDUのエラー部分を再送するために使用される。
例えば第1リンクがリンク1であり、第2リンクがリンク2であり、リンク1上の第1PPDUがPPDU12であり、PPDU12のBA(BA12)の復号が失敗する。図20に示されるように、BA12の復号が失敗した後、送信機MLDはBA12の次のフレームでPPDU12'を送信する。BA12とPPDU12'との間のフレーム間間隔はPIFSであり、PPDU12'は第2PPDUである。
加えて、第1リンクにおける第1PPDUの送信が失敗したとき、送信機MLDは依然として、第1PPDUのエラー部分を再送するために、第1リンクを使用することにより、第1BAの次のフレームで第2PPDUを受信機に送信し得る。
例えば第1リンクがリンク1であり、第2リンクがリンク2であり、リンク1上の第1PPDUがPPDU12であり、PPDU12の送信が失敗する。図21に示されるように、PPDU12の送信が失敗した後、送信機MLDは、BA12の次のフレームでPPDU12'を送信する。BA12とPPDU12'との間のフレーム間間隔はPIFSであり、PPDU12'は第2PPDUである。
任意に、第2PPDUを受信した後、受信機MLDは、第2PPDUのBAを送信機MLDに送信してよく、あるいは第2PPDUに基づいてサービス処理を実行してもよい。これは、本出願のこの実施形態では特に限定されない。
この解決策に基づくと、BAの後のフレーム間間隔がPIFSであるとき、一方では、リンク上のPPDU又はBAの送信が失敗した場合であっても、送信機MLDがこのリンクでエラーリカバリを実行すると、別のリンクの送信ステータス情報は取得されない。この場合、送信機MLDの内部情報交換が回避され、送信機MLDの消費電力が削減される。他方では、各リンクのBAの後のフレーム間間隔はPIFSであり、PPDUの後のフレーム間間隔はSIFSであるので、リンクのエラーリカバリ中に別のリンクの送信ステータス情報が取得されない場合であっても、同期送信が実装され得る。例えば図20又は図21に示される例では、リンク1では送信障害が発生するが、リンク2では送信障害は発生しない。本方法が、リンク1においてエラーリカバリを実行するために使用されるとき、リンク2との同期送信が実行され得る。このようにして、非STR MLDがデータを同時に送受信する必要がある場合が回避される。
本出願で提供されるリンクエラーリカバリ方法が上記で説明されている。様々なシナリオにおけるリンクエラーリカバリを以下に要約する。
この要約は、送信機MLDがSTR MLD又は非STR MLDであり、送信機MLDと受信機MLDとの間のリンクが、リンク1とリンク2を含む場合について説明されている。リンク1とリンク2はリンク間を区別するための単なる例であり、リンク1とリンク2のリンクステータスは交換されてもよい。リンクステータスが交換されるとき、依然として同じ方法を使用してエラーリンクのエラーリカバリを実行することができる。
要約に含まれる以下のリンクステータスの説明については、表1を参照されたい。
Figure 0007485847000001
送信機がSTR MLDであるとき、様々なシナリオにおける送信スキーム又はエラーリカバリスキームを表2に示す。
Figure 0007485847000002
送信機が非STR MLDであるとき、様々なシナリオにおける送信スキーム又はエラーリカバリスキームを表3に示す。
Figure 0007485847000003
上記の実施形態では、送信機MLDによって実装される方法及び/又はステップはまた、送信機MLDにおいて使用され得る構成要素(例えばチップ又は回路)によっても実装されてもよいことが理解され得る。
上記は主に、本出願の実施形態で提供される解決策を説明している。対応して、本出願の実施形態は通信装置を更に提供し、通信装置は上述の方法を実装するよう構成される。通信装置は、上述の方法の実施形態における送信機MLDであってよく、あるいは送信機MLDを含む装置であってもよく、あるいは送信機MLDに含まれる装置、例えばシステムチップであってもよい。
上述の機能を実装するために、通信装置は、機能を実行するための対応するハードウェア構造及び/又はソフトウェアモジュールを含むことが理解され得る。当業者には、本明細書で開示される実施形態を参照して説明される実施例におけるユニット及びアルゴリズムステップを、本出願においてハードウェア又はハードウェアとコンピュータソフトウェアの組合せの形態で実装することができることが容易に認識されるべきである。機能がハードウェアによって実装されるか、コンピュータソフトウェアによって駆動されるハードウェアによって実装されるかは、特定の用途及び技術的解決策の設計制約に依存する。当業者は、特定の用途ごとに異なる方法を使用して、説明される機能を実装してもよいが、その実装が本出願の範囲を超えるものと見なされるべきではない。
本出願の実施形態では、上述の方法の実施形態に基づいて、通信装置を機能モジュールに分けてもよい。例えば各機能モジュールが、各々対応する機能に基づく分割により得られてもよく、2つ以上の機能が1つの処理モジュールに統合されてもよい。統合されたモジュールは、ハードウェアの形態で実装され得るか、あるいはソフトウェア機能モジュールの形態で実装されてもよい。モジュールへの分割は一例であり、本出願の実施形態では単なる論理関数分割であることに留意されたい。実際の実装では、別の分割方法が使用されてもよい。
例えば通信装置が、上述の方法の実施形態における送信機MLDである例が使用される。図22は送信機MLD220の構造の概略図である。送信機MLD220は、送受信モジュール2201及び処理モジュール2202を含む。送受信モジュール2201は、送受信ユニットとも呼ばれることがあり、送信及び/又は受信機能を実装するよう構成される。例えば送受信モジュール2201は、送受信回路、トランシーバ、トランシーバ又は通信インタフェースであってよい。
可能な実装では以下のとおりである:
処理モジュール2202は、第1リンクにおける第1物理プロトコルデータユニットPPDUの送信が失敗したと判断するよう構成される。
送受信モジュール2201は、第1リンクを使用することによって、第1時点において第2PPDUを受信機MLDに送信するよう構成され、第2PPDUは第1PPDUのエラー部分を再送するために使用されている。第1時点は、送信機MLDが第2リンクの送信ステータス情報を取得する時点であり、第2リンクの送信ステータス情報は、第2リンクにおける第3PPDUの送信が失敗したことを示すために使用される。あるいは、第1時点は、第1PPDUが正常に送信された場合に、第1リンクにおいて次のPPDUを送信する時点である。
別の可能な実装では以下のとおりである:
処理モジュール2202は、第1リンクにおける第1物理プロトコルデータユニットPPDUの送信が失敗したことを決定するよう構成される。
送受信モジュール2201は、第1時点において、第1リンクを使用することにより、第2PPDUを受信機MLDに送信するよう構成され、第2PPDUは第1PPDUのエラー部分を再送するために使用される。第1時点は、第1ブロック確認応答BAの予測終了時点であり、第1BAは第1PPDUのBAである。
更に別の可能な実装では以下のとおりである:
処理モジュール2202は、第1リンクにおける第1物理プロトコルデータユニットPPDU又は第1ブロック確認応答BAの送信が失敗したことを決定するよう構成され、ここで、第1BAは第1PPDUのBAである。
処理モジュール2202は、第1時点においてチャネルバックオフの実行を開始するよう更に構成され、ここで、第1時点は、第1BAの終了時点である。
送受信モジュール2201は、チャネルバックオフが終了した後、第1リンクを使用することにより、第2PPDUを受信機MLDに送信するよう構成され、第2PPDUは第1PPDUのエラー部分を再送するために使用される。
更に別の可能な実装では以下のとおりである:
処理モジュール2202は、送受信モジュール2201を使用することにより、第1リンクにおいて第1ブロック確認応答BAを受信するよう構成され、ここで、第1BAは第1物理プロトコルデータユニットPPDUのBAである。
処理モジュール2202は、送受信モジュール2201を使用することにより、第1リンクにおいて第2PPDUを受信機MLDに送信するよう更に構成され、ここで、第2PPDUの開始時点と第1BAの終了時点との間の間隔はフレーム間間隔であり、該フレーム間間隔はポイント調整機能(point coordination function、PCF)フレーム間間隔PIFSである。
上述の方法の実施形態におけるステップのすべての関連する内容は、対応する機能モジュールの機能説明に引用されてよい。詳細についてはここでは再度説明しない。
この実施形態では、送信機MLD220は、統合的な方法で機能モジュールに分割された形で提示される。本明細書において、「モジュール」は、指定されたASIC、回路、1つ以上のソフトウェア又はファームウェアプログラムを実行するプロセッサとメモリ、集積論理回路及び/又は上述の機能を提供することができる別の構成要素であってもよい。
本実施形態で提供される送信機MLD220は、上述の通信方法を実行することができ、送信機MLD220によって得ることができる技術的効果については、上述の方法の実施形態を参照されたい。詳細については、ここでは再度説明しない。
図23は、本出願の一実施形態による通信デバイス230のハードウェア構造の概略図である。通信デバイス230は、少なくとも1つのプロセッサ2301、通信線2302、メモリ2303及び少なくとも1つの通信インタフェース2304を含む。
上述の送信機MLDの機能は、通信デバイス230を使用することによって実装され得る。例えば図23のプロセッサ2301は、メモリ2303に記憶されているコンピュータ実行可能な命令を呼び出すことができるので、通信デバイス230は上述の方法の実施形態の方法を実行する。
具体的には、図6、図11、図16又は図19のステップ/実装プロセスは、メモリ2303に記憶されているコンピュータ実行可能な命令を呼び出すことによって、図23のプロセッサ2301によって実装されてよい。あるいは、図6、図11、図16又は図19の処理関連機能/実装プロセスは、メモリ2303に記憶されているコンピュータ実行可能な命令を呼び出すことによって、図23のプロセッサ2301によって実装されてもよい。図6、図11、図16又は図19の送受信関連機能/実装プロセスは、図23の通信インタフェース2304を使用して実装されてもよい。
プロセッサ2301は、汎用中央処理ユニット(central processing unit、CPU)、マイクロプロセッサ、特定用途向け集積回路(application-specific integrated circuit、ASIC)又は本出願の解決策でプログラムの実行を制御するよう構成される1つ以上の集積回路であってもよい。
通信線2302は、情報が前述の構成要素間で転送される経路を含み得る。
通信インタフェース2304は、トランシーバのような任意の装置であり、別のデバイスと、あるいはイーサネット(登録商標)、無線アクセスネットワーク(radio access network、RAN)又は無線ローカルエリアネットワーク(wireless local area network、WLAN)のような通信ネットワークと通信するように構成される。
メモリ2303は、読み取り専用メモリ(read-only memory、ROM)又は静的な情報と命令を記憶することができる別のタイプの静的ストレージデバイス、ランダムアクセスメモリ(random access memory、RAM)又は情報と命令を記憶することができる別のタイプの動的ストレージデバイス、電気的消去可能なプログラマブル読み取り専用メモリ(electrically erasable programmable read-only memory、EEPROM)、コンパクトディスク読み取り専用メモリ(compact disc read-only memory、CD-ROM)又は別の光ディスクストレージ、光ディスクストレージ(コンパクト光ディスク、レーザディスク、光ディスク、デジタル多用途光ディスク、ブルーレイ(登録商標)ディスク等を含む)、磁気ディスク記憶媒体又は別の磁気ストレージデバイス、あるいは命令又はデータ構造の形態で所望のプログラムコードを搬送又は記憶することができ、かつコンピュータによってアクセスすることができる任意の他の媒体であり得るが、これらに限定されない。メモリは独立して存在してもよく、通信線2302を介してプロセッサに接続される。メモリは、代替的にプロセッサと統合されてもよい。
メモリ2303は、本出願の解決策を実行するためのコンピュータ実行可能な命令を記憶するよう構成され、実行はプロセッサ2301によって制御される。プロセッサ2301は、本出願の以下の実施形態で提供されるリンクエラーリカバリ方法を実装するために、メモリ2303に記憶されるコンピュータ実行可能な命令を実行するよう構成される。
任意に、本出願のこの実施形態におけるコンピュータ実行可能な命令は、アプリケーションプログラムコードと呼ばれることもある。これは、本出願のこの実施形態では特に限定されない。
特定の実装の間、一実施形態において、プロセッサ2301は、1つ以上のCPU、例えば図23のCPU0及びCPU1を含み得る。
特定の実装では、一実施形態において、通信デバイス230は、図23のプロセッサ2301及びプロセッサ2308のような、複数のプロセッサを含み得る。プロセッサの各々は、シングルコア(シングルCPU)プロセッサ又はマルチコア(マルチCPU)プロセッサであり得る。プロセッサは、本明細書において、データ(例えばコンピュータプログラム命令)を処理するよう構成される1つ以上のデバイス、回路及び/又は処理コアであり得る。
具体的な実装では、一実施形態において、通信デバイス230は、出力デバイス2305及び入力デバイス2306を更に含み得る。出力デバイス2305はプロセッサ2301と通信し、複数の方法で情報を表示し得る。例えば出力デバイス2305は、液晶ディスプレイ(liquid crystal display、LCD)、発光ダイオード(light emitting diode、LED)ディスプレイデバイス、ブラウン管(cathode ray tube、CRT)ディスプレイデバイス、プロジェクタ(projector)等であり得る。入力デバイス2306は、プロセッサ2301と通信し、複数の方法でユーザ入力を受け取り得る。例えば入力デバイス2306は、マウス、キーボード、タッチスクリーンデバイス又はセンシングデバイスであり得る。
上述の通信デバイス230は、汎用デバイス又は専用デバイスであり得る。具体的な実装では、通信デバイス230は、デスクトップコンピュータ、ポータブルコンピュータ、ネットワークサーバ、パーソナルデジタルアシスタント(personal digital assistant、PDA)、携帯電話、タブレットコンピュータ、無線端末デバイス、組み込みデバイス又は図23のものと同様の構造を有するデバイスであり得る。通信デバイス230のタイプは、本出願のこの実施形態において限定されない。
任意に、本出願の実施形態は、通信装置(例えば通信装置はチップ又はチップシステムであり得る)を更に提供し、ここで、通信装置は、前述の方法の実施形態のいずれか1つにおける方法を実装するよう構成されるプロセッサを含む。可能な設計では、通信装置はメモリを更に含む。メモリは、必要なプログラム命令とデータを記憶するよう構成される。プロセッサは、メモリに記憶されたプログラムコードを呼び出して、上述の方法の実施形態の任意の1つにおける方法を実装するよう通信装置を示し得る。確かに、メモリは通信装置内に位置しない可能性がある。通信装置がチップシステムであるとき、チップシステムはチップを含み得るか又はチップと他の個別のデバイスを含み得る。これは、本出願のこの実施形態では特に限定されない。
上述の実施形態のすべて又は一部は、ソフトウェア、ハードウェア、ファームウェア又はそれらの任意の組合せによって実装され得る。ソフトウェアプログラムが、実施形態を実装するために使用されるとき、実施形態のすべて又は一部は、コンピュータプログラム製品の形態で実装され得る。コンピュータプログラム製品は、1つ以上のコンピュータ命令を含む。コンピュータプログラム命令がコンピュータにロードされて実行されると、本出願の実施形態における手順又は機能のすべて又は一部が生成される。コンピュータは、汎用コンピュータ、専用コンピュータ、コンピュータネットワーク又は別のプログラマブル装置であり得る。コンピュータ命令は、コンピュータ読取可能記憶媒体に記憶され得るか又はコンピュータ読取可能記憶媒体から別のコンピュータ読取可能記憶媒体に送信され得る。例えばコンピュータ命令は、ウェブサイト、コンピュータ、サーバ又はデータセンタから、別のウェブサイト、コンピュータ、サーバ又はデータセンタに有線(例えば同軸ケーブル、光ファイバ又はデジタル加入者線(digital subscriber line、DSL))又は無線(例えば赤外線、ラジオ又はマイクロ波)で送信され得る。コンピュータ読取可能記憶媒体は、コンピュータによってアクセス可能な任意の使用可能な媒体、あるいは1つ以上の使用可能な媒体を統合するサーバ又はデータセンタのようなデータストレージデバイスであり得る。使用可能な媒体は、磁気媒体(例えばフロッピーディスク、ハードディスク又は磁気テープ)、光媒体(例えばDVD)、半導体媒体(例えばソリッドステートドライブ(solid state disk、SSD))等であり得る。本出願の実施形態では、コンピュータは上述の装置を含み得る。
本出願は、実施形態を参照して説明されているが、保護を請求する本出願を実装するプロセスにおいて、当業者は、添付の図面、開示された内容及び添付の特許請求の範囲を見ることによって、開示された実施形態の別の変形を理解し、実装し得る。特許請求の範囲において、「含む」(comprising)という用語は、別の構成要素又は別のステップを除外せず、「a」又は「1つ(one)」は複数の意味を除外しない。単一のプロセッサ又は別のユニットは、特許請求の範囲で列挙されるいくつかの機能を実装し得る。いくつかの手段は、互いに異なる従属請求項に記録されるが、これは、これらの手段を組み合わせて大きな効果を生み出すことができないことを意味するものではない。
本出願は、特定の特徴及びその実施形態を参照して説明されているが、本出願の範囲から逸脱することなく、それらに対して様々な修正及び組合せが行われてもよいことが明らかである。これに対応して、本明細書及び添付の図面は、添付の特許請求の範囲によって定義される本出願の例示的な説明にすぎず、本出願の範囲をカバーする修正、変形、組合せ又は均等物のいずれか又はすべてとみなされる。当業者は、本出願の範囲から逸脱することなく、本出願に様々な修正及び変形を行うことができることは明らかである。本出願は、これらの修正及び変形が本出願の特許請求の範囲内及びそれと同等の技術の範囲内にあることを条件として、本出願のこれらの修正及び変形をカバーするよう意図される。

Claims (18)

  1. リンクエラーリカバリ方法であって、当該方法は、送信機マルチリンクデバイス(MLD)に適用され、前記送信機MLDと受信機MLDとの間のリンクは、第1リンクと第2リンクを含み、前記送信機MLDと前記受信機MLDのうちの一方は同時送受信(STR)能力を有し、他方は前記STR能力を有しておらず、当該方法は、
    前記送信機MLDによって、前記第1リンクにおける第1物理プロトコルデータユニット(PPDU)の送信が失敗したことを決定するステップと、
    前記送信機MLDによって、第1時点において、前記第1リンクを使用することにより、第2PPDUを前記受信機MLDに送信するステップであって、前記第2PPDUは前記第1PPDUのエラー部分を再送するために使用される、ステップと、
    を含み、
    前記第1時点は、前記送信機MLDが前記第2リンクの送信ステータス情報を取得する時点であり、前記第2リンクの前記送信ステータス情報は、前記第2リンクにおける第3PPDUの送信が失敗したことを示すために使用され
    方法。
  2. 前記送信機MLDが前記第2リンクの前記送信ステータス情報を取得する時点と、第1ブロック確認応答(BA)の予測開始時点との間の間隔は、第1期間以下であり、
    前記第1BAは、前記第1PPDUのBAであり、前記第1期間は、前記第1BAの長さと短期フレーム間間隔(SIFS)の合計である、
    請求項1に記載の方法。
  3. 前記送信機MLDによって前記第2リンクの前記送信ステータス情報を取得することは、
    第1局によって、第2局からの前記第2リンクの前記送信ステータス情報を受信することを含み、前記第1局は、前記送信機MLD内にあり、かつ前記第1リンクをサポートする局であり、前記第2局は、前記送信機MLD内にあり、かつ前記第2リンクをサポートする局である、
    請求項1に記載の方法。
  4. 前記第2PPDUの終了時点は、前記第2リンクにおける第4PPDUの終了時点と同じであり、前記第4PPDUは、前記第3PPDUのエラー部分を再送するために使用される、
    請求項1に記載の方法。
  5. リンクエラーリカバリ方法であって、当該方法は、送信機マルチリンクデバイス(MLD)に適用され、前記送信機MLDと受信機MLDとの間の複数のリンクは、第1リンクを含み、前記送信機MLDは、同時送受信(STR)能力を有し、前記受信機MLDは前記STR能力を有しておらず、当該方法は、
    前記送信機MLDによって、前記第1リンクにおける第1物理プロトコルデータユニット(PPDU)の送信が失敗したことを決定するステップと、
    前記送信機MLDによって、第1時点において、前記第1リンクを使用することにより、第2PPDUを前記受信機MLDに送信するステップであって、前記第2PPDUは前記第1PPDUのエラー部分を再送するために使用される、ステップと、
    を含み、
    前記第1時点は、第1ブロック確認応答(BA)の予測終了時点であり、前記第1BAは前記第1PPDUのBAである、
    方法。
  6. リンクエラーリカバリ方法であって、当該方法は、送信機マルチリンクデバイス(MLD)に適用され、前記送信機MLDと受信機MLDとの間の複数のリンクは、第1リンクを含み、前記送信機MLDは、同時送受信(STR)能力を有し、前記受信機MLDは前記STR能力を有しておらず、当該方法は、
    前記送信機MLDによって、前記第1リンクにおける第1物理プロトコルデータユニット(PPDU)又は第1ブロック確認応答(BA)の送信が失敗したことを決定するステップであって、前記第1BAは前記第1PPDUのBAである、ステップと、
    前記送信機MLDによって、第1時点においてチャネルバックオフの実行を開始するステップであって、前記第1時点は、前記第1BAの終了時点である、ステップと、
    前記チャネルバックオフが終了した後に、前記送信機MLDによって、前記第1リンクを使用することにより、第2PPDUを前記受信機MLDに送信するステップであって、前記第2PPDUは前記第1PPDUのエラー部分を再送するために使用される、ステップと、
    を含む、方法。
  7. 前記送信機MLDと前記受信機MLDとの間の前記複数のリンクは、第2リンクを更に含み、前記第1PPDUの終了時点は、前記第2リンクにおける第3PPDUの終了時点と同じであり、前記第2PPDUの終了時点は、前記第2リンクにおける第4PPDUの終了時点と同じである、
    請求項6に記載の方法。
  8. 送信機マルチリンクデバイス(MLD)であって、当該送信機MLDは、受信機MLDとの通信のための複数のリンクをサポートし、前記複数のリンクは、第1リンクと第2リンクを含み、前記送信機MLDは同時送受信(STR)能力を有し、前記受信機MLDは前記STR能力を有しておらず、前記送信機MLDは、処理モジュールと送受信モジュールを含み、
    前記処理モジュールは、前記第1リンクにおける第1物理プロトコルデータユニット(PPDU)の送信が失敗したことを決定するよう構成され、
    前記送受信モジュールは、第1時点において、前記第1リンクを使用することにより、第2PPDUを前記受信機MLDに送信するよう構成され、前記第2PPDUは前記第1PPDUのエラー部分を再送するために使用され、
    前記第1時点は、前記送信機MLDが前記第2リンクの送信ステータス情報を取得する時点であり、前記第2リンクの前記送信ステータス情報は、前記第2リンクにおける第3PPDUの送信が失敗したことを示すために使用され
    送信機MLD。
  9. 当該送信機MLDが前記第2リンクの前記送信ステータス情報を取得する時点と、第1ブロック確認応答(BA)の予測開始時点との間の間隔は、第1期間以下であり、
    前記第1BAは、前記第1PPDUのBAであり、前記第1期間は、前記第1BAの長さと短期フレーム間間隔SIFSの合計である、
    請求項に記載の送信機MLD。
  10. 当該送信機MLDによって前記第2リンクの前記送信ステータス情報を取得することは、
    第1局によって、前記送受信モジュールを使用することにより、第2局からの前記第2リンクの前記送信ステータス情報を受信することを含み、前記第1局は、当該送信機MLD内にあり、かつ前記第1リンクをサポートする局であり、前記第2局は、当該送信機MLD内にあり、かつ前記第2リンクをサポートする局である、
    請求項に記載の送信機MLD。
  11. 前記第2PPDUの終了時点は、前記第2リンクにおける第4PPDUの終了時点と同じであり、前記第4PPDUは、前記第3PPDUのエラー部分を再送するために使用される、
    請求項に記載の送信機MLD。
  12. 送信機マルチリンクデバイス(MLD)であって、当該送信機MLDは、受信機MLDとの通信のための複数のリンクをサポートし、前記複数のリンクは、第1リンクを含み、当該送信機MLDは同時送受信(STR)能力を有し、前記受信機MLDは前記STR能力を有しておらず、当該送信機MLDは、処理モジュールと送受信モジュールを含み、
    前記処理モジュールは、前記第1リンクにおける第1物理プロトコルデータユニット(PPDU)の送信が失敗したことを決定するよう構成され、
    前記送受信モジュールは、前記第1リンクを使用することにより、第1時点において第2PPDUを前記受信機MLDに送信するよう構成され、前記第2PPDUは前記第1PPDUのエラー部分を再送するために使用され、
    前記第1時点は、第1ブロック確認応答(BA)の予測終了時点であり、前記第1BAは前記第1PPDUのBAである、
    送信機MLD。
  13. 送信機マルチリンクデバイス(MLD)であって、当該送信機MLDは、受信機MLDとの通信のための複数のリンクをサポートし、前記複数のリンクは、第1リンクを含み、当該送信機MLDは同時送受信(STR)能力を有し、前記受信機MLDは前記STR能力を有しておらず、当該送信機MLDは、処理モジュールと送受信モジュールを含み、
    前記処理モジュールは、前記第1リンクにおける第1物理プロトコルデータユニット(PPDU)又は第1ブロック確認応答(BA)の送信が失敗したことを決定するよう構成され、前記第1BAは前記第1PPDUのBAであり、
    前記処理モジュールは、第1時点においてチャネルバックオフの実行を開始するよう更に構成され、前記第1時点は、前記第1BAの終了時点であり、
    前記送受信モジュールは、前記チャネルバックオフが終了した後に、前記第1リンクを使用することにより、第2PPDUを前記受信機MLDに送信するよう構成され、前記第2PPDUは前記第1PPDUのエラー部分を再送するために使用される、
    送信機MLD。
  14. 前記複数のリンクは、第2リンクを更に含み、前記第1PPDUの終了時点は、前記第2リンクにおける第3PPDUの終了時点と同じであり、前記第2PPDUの終了時点は、前記第2リンクにおける第4PPDUの終了時点と同じである、
    請求項13に記載の送信機MLD。
  15. マルチリンクデバイスであって、当該マルチリンクデバイスはプロセッサを含み、
    当該マルチリンクデバイスが動作するとき、前記プロセッサがメモリに記憶されているコンピュータ実行可能な命令を実行し、当該マルチリンクデバイスは、請求項1乃至のいずれか一項に記載の方法を実行する、マルチリンクデバイス。
  16. コンピュータ読取可能記憶媒体であって、当該コンピュータ読取可能記憶媒体は、コンピュータプログラムを含み、前記コンピュータプログラムがマルチリンクデバイス上で実行されると、前記マルチリンクデバイスは、請求項1乃至のいずれか一項に記載の方法を実行することが可能になる、コンピュータ読取可能記憶媒体。
  17. コンピュータプログラムであって、当該コンピュータプログラムがマルチリンクデバイス上で実行されると、前記マルチリンクデバイスは、請求項1乃至のいずれか一項に記載の方法を実行することが可能になる、コンピュータプログラム。
  18. チップであって、当該チップは、プロセッサと通信インタフェースを含み、前記通信インタフェースは、当該チップの外部のモジュールと通信するよう構成され、前記プロセッサは、コンピュータ命令を実行するよう構成され、当該チップを備えるマルチリンクデバイスは、請求項1乃至のいずれか一項に記載の方法を実装することが可能になる、チップ。
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