JP7485432B1 - 装飾装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 第1パターン層と第2パターン層との2つのパターン層であっても、変化に富んだ面白みのある装飾装置を提供する。
【解決手段】 遮光部と透光部とを所定方向に沿って交互に複数列設した第1パターン層(W1)及び第2パターン層(W2)の2つのパターン層により、一方側モアレ像(MA)と他方側モアレ像(MB)との2つのモアレ像を視認させるもので、1つの視点AをX軸方向に沿って移動したとき、若しくは、1つの視点Aを固定して第1パターン層(W1)及び第2パターン層(W2)の何れか一方をX軸に沿って移動したとき、一方側モアレ像(MA)と他方側モアレ像(MB)とが互いに所定周期で規則的に相対移動するようにした。
【選択図】図1

Description

本発明は、遮光部と透光部とを所定方向に沿って交互に複数列設したパターン層を、間隔を隔てて積層し、このパターン層を外側から見たときモアレ像を視認させる装飾装置に関する。
従来、この種の装飾装置としては、例えば、特許第3131771号公報(特許文献1)に掲載されたものが知られている。これは、透明性シートの一面に形成され所定のピッチで繰り返された複数の透光部からなる模様を有した第1パターン層と、この透明性シートの他面に形成され第1パターン層の模様と相似形状の模様を有した第2パターン層とを備え、これらのパターン層によって、所定の周期で上下に複数形成される矩形形状のモアレ像を形成している。また、第1パターン層と第2パターン層との間に、鳥等の図柄を形成した第3パターン層を介装し、第1パターン層と第2パターン層とで形成されるモアレ像に、図柄が表出するようにしている。
また、本願発明者は、先に、特許第7053080号公報(特許文献2)に掲載された技術を提案している。これは、遮光部の輪郭線で区画された複数の透光部を有した第1パターン集合部を有した第1パターン層と、第2パターン集合部を有した第2パターン層と、第3パターン集合部を有した第3パターン層とを間隔を隔てて順に重ねて配置し、最も外側にあるパターン層を外側から見たとき視認される1つの塊として特定されるモアレ像を特定モアレ像とし、この特定モアレ像を互いに隣り合うパターン層の組で分担して形成するものである。即ち、第1パターン集合部及び第2パターン集合部で特定モアレ像の分担に係る一方側モアレ像を形成し、第2パターン集合部及び第3パターン集合部で特定モアレ像の分担に係る他方側モアレ像を形成している。
特許第3131771号公報 特許第7053080号公報
ところで、上記前者の従来の装飾装置にあっては、モアレ像を第1パターン層と第2パターン層とで形成するようにしているが、表れるモアレ像が一義的で変化に乏しく、面白みに欠けるという問題があった。従来においては、第3パターン層を設けているが、これは、図柄が表出するだけであり、透光部(遮光部)によるモアレ像の形成作用はないことから、モアレ像自体の変化に寄与するものではない。
一方、上記後者の従来の装飾装置にあっては、第3パターン層によって分担したモアレ像を形成するので、隣り合うパターン層の組同士の位置関係を相対的に変えることにより、外側の1つの視点から視認されるモアレ像が特定モアレ像とは形状の異なるモアレ像として表出可能になるので、前者の従来の装飾装置よりも変化に富み、自由度も増して、面白みも増加するが、第3パターン層を設ける分、部品点数が多くなってしまい、その分、製造等の効率を損ねる。
本発明は上記の点に鑑みて為されたもので、第1パターン層と第2パターン層との2つのパターン層であっても、変化に富んだ面白みのある装飾装置を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するための本発明の装飾装置は、透光部と遮光部とを所定方向に沿って交互に複数列設した2つのパターン層を、間隔を隔てて積層し、該2つのパターン層を外側から見たときモアレ像を視認させる装飾装置であって、
上記2つのパターン層を、見る側から順に、第1パターン層(W1),第2パターン層(W2)とし、上記パターン層の面方向且つ上記所定方向に沿い原点Oを通るX軸と、該パターン層の面方向に沿うとともにX軸に直交し原点Oを通るY軸と、上記パターン層の面方向に直交するとともに上記パターン層の積層方向であって間隔を規定し原点Oを通るZ軸とを設定し、
Y軸に直交する平面で切断された任意の平断面上、Z軸方向の外側の1つの視点Aから視認されて特定されるモアレ像を、一方側モアレ像(MA)と他方側モアレ像(MB)との2つのモアレ像で構成し、
上記1つの視点AをX軸方向に沿って移動したとき、若しくは、上記1つの視点Aを固定して第1パターン層(W1)及び第2パターン層(W2)の何れか一方をX軸に沿って移動したとき、上記一方側モアレ像(MA)と他方側モアレ像(MB)とが互いに規則的に相対移動するようにした構成としている。ここでは、隣接する透光部間には遮光部が存在し、隣接する遮光部間には透光部が存在するようにする。
ここで、一方側モアレ像(MA)及び他方側モアレ像(MB)は、1つの塊として視認できる図形、文字、記号等の所定の形体を有する像(干渉縞)を言う。対称形、非対称形のいずれであっても良い。また、一方側モアレ像(MA)及び他方側モアレ像(MB)を、互いに、鏡面対称形になるようにし、あるいは、同一形状になるようにし、あるいはまた、相似形状にすることができる。
また、ここで、パターン層を間隔を隔てて重ねての意味は、パターン層の厚さtをt=0としたときには間隔が必要であることを意味する。パターン層の厚さtがt>0のとき、例えば、パターン層を所定の厚さのシートに透光部を開設して作成する場合、あるいは、透明なシートに遮光部を印刷して作成するような場合には、このパターン層を密接させて積層しても、シートの厚さ分は間隔があるものとする。間隔が大きいほど、モアレ像の立体感が増す。本図面で示す黒色の第1パターン層(W1)及び第2パターン層(W2)は、例えば、厚さtが、t=0.15mmの黒色の紙に、例えばレーザ加工機を用いて透光部を形成したものの正面図であり、図示される一方側モアレ像(MA)及び他方側モアレ像(MB)は、第1パターン層(W1)及び第2パターン層(W2)を密接させて積層した際に視認されるものを示している。
これにより、第1パターン層(W1)と第2パターン層(W2)とを重ねると、一方側モアレ像(MA)と他方側モアレ像(MB)との2つのモアレ像が視認される。そして、1つの視点AをX軸方向に沿って移動し、若しくは、1つの視点Aを固定して第1パターン層(W1)及び第2パターン層(W2)の何れか一方をX軸に沿って移動すると、一方側モアレ像(MA)と他方側モアレ像(MB)とが互いに規則的に相対移動する。このため、モアレ像が変化するので、面白みを増すことができるようになる。また、互いに変化するモアレ像を形成するパターン層は、第1パターン層(W1)及び第2パターン層(W2)の2つなので、従来に比較して部品点数を少なくすることができ、構造を簡単にすることができ、製造効率も向上させることができる。
そして、必要に応じ、上記1つの視点Aから見たとき、上記一方側モアレ像(MA)及び他方側モアレ像(MB)が、夫々、X軸方向に沿って所定の周期で複数形成される構成としている。一方側モアレ像(MA)及び他方側モアレ像(MB)が夫々1つ形成される場合に比較して、同じ形体の一方側モアレ像(MA)及び他方側モアレ像(MB)が、夫々、複数形成されるので、より一層面白みを増すことができる。
この場合、必要に応じ、上記一方側モアレ像(MA)の周期と他方側モアレ像(MB)の周期を異ならせるとともに、上記1つの視点Aから見たとき、上記一方側モアレ像(MA)及び他方側モアレ像(MB)の視認できる数を異ならせた構成としている。これにより、周期が短い方のモアレ像が長い方のモアレ像に比較して多く見えるようにすることができることから、より一層面白みを増加させることができる。図65乃至図70(後掲の実施例3)、図71乃至図76(後掲の実施例4)等は、一方側モアレ像(MA)よりも、他方側モアレ像(MB)の視認できる数を多くしている例である。
また、必要に応じ、上記一方側モアレ像(MA)を、透光する透光モアレまたは遮光する遮光モアレで構成し、
上記他方側モアレ像(MB)を、上記一方側モアレ像(MA)に対応し、透光する透光モアレまたは遮光する遮光モアレで構成している。
これにより、モアレ像が透光モアレの場合には、光が透過した状態になって視認され、モアレ像が遮光モアレの場合には、光が遮光した状態になって視認される。
透光モアレは、図4乃至図8,図9,図11,図13(a),後述の実施例1(図53乃至図58),実施例4(図71乃至図76),実施例5(図77乃至図81),実施例5の変形例(図82乃至図84),実施例6(図85乃至図89),実施例6の変形例(図90乃至図92),実施例7(図93乃至図97),実施例8(図98乃至図103),実施例9(図104乃至図108),実施例11(図114乃至図118),実施例13(図124乃至図128),実施例14(図129乃至図133),実施例15(図134乃至図138)に示される。
遮光モアレは、図10,図12,図13(b),後述の実施例2(図59乃至図64),実施例3(図65乃至図70),実施例10(図109乃至図113),実施例12(図119乃至図123)に示される。
そしてまた、必要に応じ、1つの透光部で構成され若しくはY軸方向に列設された複数の透光部で構成され中心線のある所定形体の単位透光部パターンの集合からなるとともに該単位透光部パターンがX軸方向に沿って所定のピッチで規則的に列設して構成される透光部パターン集合部(TPA)と、
1つの遮光部で構成され若しくはY軸方向に列設された複数の遮光部で構成され中心線のある所定形体の単位遮光部パターンの集合からなるとともに該遮光部パターンがX軸方向に沿って所定のピッチで規則的に列設して構成される遮光部パターン集合部(SPA)とを用い、
<上記透光モアレの場合>は、
夫々、上記単位透光部パターンの形体及びそのピッチが異なる透光部パターン集合部(TPA)からなる第1パターン集合部(PA1),第2パターン集合部(PA2),共用パターン集合部(PA3)を用い、
上記第1パターン集合部(PA1)を第1パターン層(W1)に形成し、上記第2パターン集合部(PA2)を第2パターン層(W2)に形成し、上記共用パターン集合部(PA3)を上記第1パターン層(W1)及び第2パターン層(W2)の何れか一方に形成する。
<上記遮光モアレの場合>は、
夫々、上記単位遮光部パターンの形体及びそのピッチが異なる遮光部パターン集合部(SPA)からなる第1パターン集合部(PA1)及び共用パターン集合部(PA3),該第1パターン集合部(PA1)及び共用パターン集合部(PA3)の単位遮光部パターンとは上記単位透光部パターンの形体及びそのピッチが異なる透光部パターン集合部(TPA)からなる第2パターン集合部(PA2)を用い、
上記第1パターン集合部(PA1)及び共用パターン集合部(PA3)を第1パターン層(W1)に形成し、上記第2パターン集合部(PA2)を第2パターン層(W2)に形成し、
若しくは、
透光部パターン集合部(TPA)からなる第1パターン集合部(PA1),該第1パターン集合部(PA1)の単位透光部パターンとは、夫々、上記単位遮光部パターンの形体及びそのピッチが異なる遮光部パターン集合部(SPA)からなる第2パターン集合部(PA2)及び共用パターン集合部(PA3)を用い、
上記第1パターン集合部(PA1)を第1パターン層(W1)に形成し、上記第2パターン集合部(PA2)及び上記共用パターン集合部(PA3)を第2パターン層(W2)に形成する。
そして、
上記一方側モアレ像(MA)を、
上記第1パターン集合部(PA1)と上記第2パターン集合部(PA2)とで形成し、
上記他方側モアレ像(MB)を、
上記共用パターン集合部(PA3)を上記第1パターン層(W1)に形成したときは、上記共用パターン集合部(PA3)と第2パターン集合部(PA2)とで形成し、
上記共用パターン集合部(PA3)を上記第2パターン層(W2)に形成したときは、上記第1パターン集合部(PA1)と上記共用パターン集合部(PA3)とで形成する構成としている。
後述もするが、図2(a)(c)(e)(g)(i)(k)(m)(o)(q)(s)には、単位透光部パターン10Aを、1つの透光部4で構成した例を示す。図2(b)(d)(f)(h)(j)(l)(n)(p)(r)(t)には、単位透光部パターン10Aを、Y軸方向に列設された複数の透光部4で構成した例を示す。また、図3(a)(c)(e)(g)(i)(k)(m)(o)(q)(s)には、単位遮光部パターン10Bを、1つの遮光部で3構成した例を示す。図3(b)(d)(f)(h)(j)(l)(n)(p)(r)(t)には、単位遮光部パターン10Bを、Y軸方向に列設された複数の遮光部3で構成した例を示す。尚、ここで、Y軸方向に列設とは、透光部4または遮光部3が、謂わば上に向かって列設されているということであり、必ずしも、Y軸と平行な軸線に沿っているということではなく、中心線がY軸に対して傾斜していたり、湾曲していてもよい。また、単位透光部パターンを、Y軸方向に列設された複数の透光部で構成した場合、あるいは、単位遮光部パターンを、Y軸方向に列設された複数の遮光部で構成した場合、Y軸方向において、透光部の数、遮光部の数、透光部の長さ、遮光部の長さは、適宜に定めてよい。
これにより、共用パターン集合部(PA3)を、第1パターン集合部(PA1)のある第1パターン層(W1)、若しくは、第2パターン集合部(PA2)のある第2パターン層(W2)に形成するので、設計がやりやすくなり、製作を容易にすることができる。この場合、単位透光部パターンを、複数の透光部をY軸方向に列設して構成した場合には、単位透光部パターンにおいて、透光部と透光部との間に遮光部が介在するので、パターン層を、例えば、薄いシートに透光部を開設して構成する場合には、遮光部によりシートの強度を増すことができる。尚、図145に示すように、複数の遮光部3をY軸方向に列設して構成する場合には、単位遮光部パターン10Bにおいて、薄いシートを切断して形成することができないので、例えば、透明なシート30に遮光部3を印刷する等して形成する。
ここで、透光モアレの場合を挙げて原理を示す。図4乃至図8,図9及び図13(a)には、共用パターン集合部(PA3)を第1パターン層(W1)に形成する場合の透光モアレの原理図を示す。例えば、図4(a)に示す第1パターン集合部(PA1)と図4(b)に示す第2パターン集合部(PA2)とで図6(a)に示す一方側モアレ像(MA)を形成する。一方、図5(a)に示す共用パターン集合部(PA3)と図4(b)に示す第2パターン集合部(PA2)とで図6(b)に示す他方側モアレ像(MB)を形成する。そして、図5(b)及び図9に示すように、例えば、第1パターン層(W1)に、第1パターン集合部(PA1)と共用パターン集合部(PA3)とを形成する。即ち、1つのパターン層に、2つのパターン集合部を合成する。図4(b)及び図9に示すように、第2パターン層(W2)には、第2パターン集合部(PA2)を形成する。これにより、図6(c)に示すように、見る側から順に、第1パターン層(W1)と第2パターン層(W2)とを重ねると、一方側モアレ像(MA)と他方側モアレ像(MB)との2つのモアレ像が視認される。
そして、図7及び図8に示すように、1つの視点AをX軸方向に沿って移動し、若しくは、1つの視点Aを固定して第1パターン層(W1)及び第2パターン層(W2)の何れか一方をX軸に沿って移動すると、一方側モアレ像(MA)と他方側モアレ像(MB)とが互いに所定周期で規則的に相対移動する。
図11には、透光モアレにおいて、共用パターン集合部(PA3)を第2パターン層(W2)に形成した場合を示す。
遮光モアレの場合の原理も同様である。図10及び図13(b)には、共用パターン集合部(PA3)を第1パターン層(W1)に形成する場合の遮光モアレの原理図を示す。図12には、遮光モアレにおいて、共用パターン集合部(PA3)を第2パターン層(W2)に形成した場合を示す。
また、必要に応じ、上記第1パターン集合部(PA1)の各単位透光部パターンを、互いに、平行な軸線を有した同形状に形成し、
上記第2パターン集合部(PA2)の各単位透光部パターンを、互いに、平行な軸線を有した同形状に形成し、
上記共用パターン集合部(PA3)の各単位透光部パターンを、互いに、平行な軸線を有した同形状に形成し、
上記共用パターン集合部(PA3)を上記第1パターン層(W1)に形成するときは、これらの各単位透光部パターンを、互いに、平行な軸線を有した同形状に形成し、
上記共用パターン集合部(PA3)を上記第2パターン層(W2)に形成するときは、これらの各単位透光部パターンを、互いに、平行な軸線を有した同形状に形成する構成としている。
例えば、図4(a)に示すように、第1パターン層(W1)においては、第1パターン集合部(PA1)と共用パターン集合部(PA3)とは、単位透光部パターンを、Y軸方向で軸線を垂直にして列設された複数の長方形の透光部で構成し、図4(b)に示すように、第2パターン層(W2)においては、第2パターン集合部(PA2)は、単位透光部パターンを、Y軸方向で軸線をやや傾斜させて列設された複数の細長の平行四辺形の透光部で構成している。
これにより、第1パターン層(W1)及び第2パターン層(W2)においては、夫々、これらに形成される各単位透光部パターンが、互いに、平行な軸線及び輪郭線を有した形状に形成するので、形状が単純になり、それだけ、設計がやりやすくなり、製作を容易にすることができる。
更に、必要に応じ、上記一方側モアレ像(MA)が上記第2パターン層(W2)の奥に見え、上記他方側モアレ像(MB)が上記第1パターン層(W1)の前に見える設定、
上記一方側モアレ像(MA)が上記第2パターン層(W2)の奥に見え、上記他方側モアレ像(MB)が上記第2パターン層(W2)に奥に見える設定、
上記一方側モアレ像(MA)が上記第1パターン層(W1)の前に見え、上記他方側モアレ像(MB)が上記第1パターン層(W1)の前に見える設定の何れかの設定になるように、上記第1パターン集合部(PA1)、第2パターン集合部(PA2)及び共用パターン集合部(PA3)を形成した構成としている。これにより、モアレの表出の仕方に多様性が生じる。
図14に示すように、図14(a)(c)が、一方側モアレ像(MA)が第2パターン層(W2)の奥に見え、他方側モアレ像(MB)が第1パターン層(W1)の前に見える場合を示し、図14(b)(d)が、一方側モアレ像(MA)が第2パターン層(W2)の奥に見え、他方側モアレ像(MB)が第2パターン層(W2)の奥に見える場合を示し、図14(e)(f)が、一方側モアレ像(MA)が第1パターン層(W1)の前に見え、他方側モアレ像(MB)が第1パターン層(W1)の前に見える場合を示す。
尚、一方側モアレ像(MA)が第1パターン層(W1)の前に見え、他方側モアレ像(MB)が第2パターン層(W2)の奥に見える場合については、図14(a)(c)の場合で言えば、一方側モアレ像(MA)と他方側モアレ像(MB)と逆になる関係になるので、これらを逆に定義することで実現できる。
本発明によれば、第1パターン層(W1)と第2パターン層(W2)とを重ねると、一方側モアレ像(MA)と他方側モアレ像(MB)との2つのモアレ像が視認される。そして、1つの視点AをX軸方向に沿って移動し、若しくは、1つの視点Aを固定して第1パターン層(W1)及び第2パターン層(W2)の何れか一方をX軸に沿って移動すると、一方側モアレ像(MA)と他方側モアレ像(MB)とが互いに所定周期で規則的に相対移動する。このため、モアレ像が変化するので、多様性が増し、面白みを増すことができるようになる。また、互いに変化するモアレ像を形成するパターン層は、第1パターン層(W1)及び第2パターン層(W2)の2つなので、従来に比較して部品点数を少なくすることができ、構造を簡単にすることができ、製造効率も向上させることができる。
本発明の実施の形態に係る装飾装置を示し、(a)は斜視図、(b)は縦断面図である。 本発明の装飾装置において、単位透光部パターンの構成例を示す図(a)(b)(c)(d)(e)(f)(g)(h)(i)(j)(k)(l)(m)(n)(o)(p)(q)(r)(s)(t)である。 本発明の装飾装置において、単位遮光部パターンの構成例を示す図(a)(b)(c)(d)(e)(f)(g)(h)(i)(j)(k)(l)(m)(n)(o)(p)(q)(r)(s)(t)である。 本発明の装飾装置において、その原理を示す図であり、(a)は第1パターン集合部(PA1)を示し、(b)は第2パターン集合部(PA2)及びこれを形成した第2パターン層(W2)を示す図である。 本発明の装飾装置において、その原理を示す図であり、(a)は共用パターン集合部(PA3)を示し、(b)は第1パターン集合部(PA1)と共用パターン集合部(PA3)とを合成した集合部及びこれらを形成した第1パターン層(W1)を示す図である。 本発明の装飾装置において、その原理を示す図であり、(a)は第1パターン集合部(PA1)と第2パターン集合部(PA2)とから形成される一方側モアレ像(MA)を示し、(b)は共用パターン集合部(PA3)と第2パターン集合部(PA2)とから形成される他方側モアレ像(MB)を示し、(c)は第1パターン層(W1)と第2パターン層(W2)とを重ねて視認される一方側モアレ像(MA)及び他方側モアレ像(MB)の合成モアレ像の一形態を示す図である。 本発明の装飾装置において、その原理を示す図であり、第1パターン層(W1)と第2パターン層(W2)とを順送りに相対移動した際に視認される合成モアレ像を示す図(a)(b)(c)である。 本発明の装飾装置において、その原理を示す図であり、第1パターン層(W1)と第2パターン層(W2)とを更に順送りに相対移動した際に視認される合成モアレ像を示す図(d)(e)である。 本発明の装飾装置において、その原理を示す図であり、共用パターン集合部(PA3)を第1パターン層(W1)に形成した際、透光モアレを表出する場合の第1パターン層(W1)の構成を、第2パターン層(W2)との関係で示す図である。 本発明の装飾装置において、その原理を示す図であり、共用パターン集合部(PA3)を第1パターン層(W1)に形成した際、遮光モアレを表出する場合の第1パターン層(W1)の構成を、第2パターン層(W2)との関係で示す図である。 本発明の装飾装置において、その原理を示す図であり、共用パターン集合部(PA3)を第2パターン層(W2)に形成した際、透光モアレを表出する場合の第2パターン層(W2)の構成を、第1パターン層(W1)との関係で示す図である。 本発明の装飾装置において、その原理を示す図であり、共用パターン集合部(PA3)を第2パターン層(W2)に形成した際、遮光モアレを表出する場合の第2パターン層(W2)の構成を、第1パターン層(W1)との関係で示す図である。 本発明の装飾装置において、その原理を示す図であり、(a)は透光モアレの表出状態を示す図、(b)は遮光モアレの表出状態を示す図である。 本発明の装飾装置において、その原理を示す図であり、第1パターン層(W1)及び第2パターン層(W2)に対する一方側モアレ像(MA)と他方側モアレ像(MB)との表出位置関係を示す図(a)(b)(c)(d)(e)(f)である。 本発明の実施の形態に係る装飾装置において、第1パターン層(W1)及び第2パターン層(W2)の第1の構成形態乃至第6の構成形態((a)~(f))をその形成条件の要点とともに示す表図である。 第1の構成形態乃至第6の構成形態((a)~(f))において、その形成条件に係る符号の定義を記した表図である。 第1の構成形態乃至第6の構成形態((a)~(f))において、その形成条件に係る符号の定義を記した別の表図である。 第1の構成形態に係る第1パターン層(W1)及び第2パターン層(W2)を示す図である。 第1の構成形態の形成条件を定めた一般式を示す図である。 第1の構成形態の形成条件を定めた別の一般式を示す図である。 第1の構成形態において、第1パターン層(W1)上の一方側モアレ像(MA)及び他方側モアレ像(MB)の移動方向と距離を示す表図である。 第1の構成形態において、観察者の視点(f)における条件を示す表図である。 第1の構成形態において、一方側モアレ像(MA)及び他方側モアレ像(MB)の視認数の条件を示す表図である。 第2の構成形態に係る第1パターン層(W1)及び第2パターン層(W2)を示す図である。 第2の構成形態において、第1パターン層(W1)及び第2パターン層(W2)の形成条件を定めた一般式を示す図である。 第2の構成形態において、モアレ像の視認条件を定めた別の一般式を示す図である。 第2の構成形態において、第1パターン層(W1)上の一方側モアレ像(MA)及び他方側モアレ像(MB)の移動方向と距離を示す表図である。 第2の構成形態において、観察者の視点(f)における条件を示す表図である。 第2の構成形態において、一方側モアレ像(MA)及び他方側モアレ像(MB)の視認数の条件を示す表図である。 第3の構成形態に係る第1パターン層(W1)及び第2パターン層(W2)を示す図である。 第3の構成形態において、第1パターン層(W1)及び第2パターン層(W2)の形成条件を定めた一般式を示す図である。 第3の構成形態において、モアレ像の視認条件を定めた別の一般式を示す図である。 第3の構成形態において、第1パターン層(W1)上の一方側モアレ像(MA)及び他方側モアレ像(MB)の移動方向と距離を示す表図である。 第3の構成形態において、一方側モアレ像(MA)及び他方側モアレ像(MB)の視認数の条件を示す表図である。 第4の構成形態に係る第1パターン層(W1)及び第2パターン層(W2)を示す図である。 第4の構成形態において、第1パターン層(W1)及び第2パターン層(W2)の形成条件を定めた一般式を示す図である。 第4の構成形態において、モアレ像の視認条件を定めた別の一般式を示す図である。 第4の構成形態において、第1パターン層(W1)上の一方側モアレ像(MA)及び他方側モアレ像(MB)の移動方向と距離を示す表図である。 第4の構成形態において、一方側モアレ像(MA)及び他方側モアレ像(MB)の視認数の条件を示す表図である。 第5の構成形態に係る第1パターン層(W1)及び第2パターン層(W2)を示す図である。 第5の構成形態において、第1パターン層(W1)及び第2パターン層(W2)の形成条件を定めた一般式を示す図である。 第5の構成形態において、第1パターン層(W1)及び第2パターン層(W2)の形成条件を定めた別の一般式を示す図である。 第5の構成形態において、第1パターン層(W1)上の一方側モアレ像(MA)及び他方側モアレ像(MB)の移動方向と距離を示す表図である。 第5の構成形態において、観察者の視点(f)における条件を示す表図である。 第5の構成形態において、一方側モアレ像(MA)及び他方側モアレ像(MB)の視認数の条件を示す表図である。 第6の構成形態に係る第1パターン層(W1)及び第2パターン層(W2)を示す図である。 第6の構成形態において、第1パターン層(W1)及び第2パターン層(W2)の形成条件を示す図である。 第6の構成形態において、モアレ像の視認条件を定めた別の一般式を示す図である。 第6の構成形態において、第1パターン層(W1)上の一方側モアレ像(MA)及び他方側モアレ像(MB)の移動方向と距離を示す表図である。 第6の構成形態において、一方側モアレ像(MA)及び他方側モアレ像(MB)の視認数の条件を示す表図である。 本発明の別の実施の形態に係る装飾装置を示し、(a)は平面図、(b)は正面図である。 本発明のまた別の実施の形態に係る装飾装置を示し、(a)は平面図、(b)は正面図である。
本発明の実施例1のパターン層に係り、(a)は第1パターン集合部(PA1)を示し、(b)は第2パターン集合部(PA2)及びこれを形成した第2パターン層(W2)を示す図である。 本発明の実施例1のパターン層に係り、(a)は共用パターン集合部(PA3)を示し、(b)は第1パターン集合部(PA1)と共用パターン集合部(PA3)とを合成した集合部及びこれらを形成した第1パターン層(W1)を示す図である。 本発明の実施例1のパターン層に係り、(a)は第1パターン集合部(PA1)と第2パターン集合部(PA2)とから形成される一方側モアレ像(MA)を示し、(b)は共用パターン集合部(PA3)と第2パターン集合部(PA2)とから形成される他方側モアレ像(MB)を示し、(c)は第1パターン層(W1)と第2パターン層(W2)とを重ねて視認される一方側モアレ像(MA)及び他方側モアレ像(MB)の合成モアレ像の一形態を示す図である。 本発明の実施例1のパターン層に係り、第1パターン層(W1)と第2パターン層(W2)とを順送りに相対移動した際に視認される合成モアレ像を示す図(a)(b)(c)である。 本発明の実施例1のパターン層に係り、第1パターン層(W1)と第2パターン層(W2)とを更に順送りに相対移動した際に視認される合成モアレ像を示す図(d)(e)である。 本発明の実施例1に係る第1パターン層(W1)及び第2パターン層(W2)で形成される一方側モアレ像(MA)及び他方側モアレ像(MB)の互いに相対移動して視認される状態を示す別の図である。 本発明の実施例2に係る図53(実施例1)相当図である。 本発明の実施例2に係る図54(実施例1)相当図である。 本発明の実施例2に係る図55(実施例1)相当図である。 本発明の実施例2に係る図56(実施例1)相当図である。 本発明の実施例2に係る図57(実施例1)相当図である。 本発明の実施例2に係る図58(実施例1)相当図である。 本発明の実施例3のパターン層に係り、(a)は第1パターン集合部(PA1)及びこれを形成した第1パターン層(W1)を示し、(b)は第2パターン集合部(PA2)を示す図である。 本発明の実施例3のパターン層に係り、(a)は共用パターン集合部(PA3)を示し、(b)は第2パターン集合部(PA2)と共用パターン集合部(PA3)とを合成した集合部及びこれらを形成した第2パターン層(W2)を示す図である。 本発明の実施例3のパターン層に係り、(a)は第1パターン集合部(PA1)と第2パターン集合部(PA2)とから形成される一方側モアレ像(MA)を示し、(b)は第1パターン集合部(PA1)と共用パターン集合部(PA3)とから形成される他方側モアレ像(MB)を示し、(c)は第1パターン層(W1)と第2パターン層(W2)とを重ねて視認される一方側モアレ像(MA)及び他方側モアレ像(MB)の合成モアレ像の一形態を示す図である。 本発明の実施例3のパターン層に係り、第1パターン層(W1)と第2パターン層(W2)とを順送りに相対移動した際に視認される合成モアレ像を示す図(a)(b)(c)である。 本発明の実施例3のパターン層に係り、第1パターン層(W1)と第2パターン層(W2)とを更に順送りに相対移動した際に視認される合成モアレ像を示す図(d)(e)である。 本発明の実施例3に係る第1パターン層(W1)及び第2パターン層(W2)で形成される一方側モアレ像(MA)及び他方側モアレ像(MB)の互いに相対移動して視認される状態を示す別の図である。 本発明の実施例4に係る図65(実施例3)相当図である。 本発明の実施例4に係る図66(実施例3)相当図である。 本発明の実施例4に係る図67(実施例3)相当図である。 本発明の実施例4に係る図68(実施例3)相当図である。 本発明の実施例4に係る図69(実施例3)相当図である。 本発明の実施例4に係る図70(実施例3)相当図である。 本発明の実施例5のパターン層に係り、(a)は第1パターン集合部(PA1a),(PA1b)を示し、(b)は第2パターン集合部(PA2)及びこれを形成した第2パターン層(W2)を示す図である。 本発明の実施例5のパターン層に係り、(a)は共用パターン集合部(PA3a),(PA3b)を示し、(b)は第1パターン集合部(PA1a),(PA1b)と共用パターン集合部(PA3a),(PA3b)とを合成した集合部及びこれらを形成した第1パターン層(W1)を示す図である。 本発明の実施例5のパターン層に係り、(a)は第1パターン集合部(PA1a),(PA1b)と第2パターン集合部(PA2)とから形成される一方側モアレ像(MA1),(MA2)を示し、(b)は共用パターン集合部(PA3a),(PA3b)と第2パターン集合部(PA2)とから形成される他方側モアレ像(MB1),(MB2)を示し、(c)は第1パターン層(W1)と第2パターン層(W2)とを重ねて視認される一方側モアレ像(MA1),(MA2)及び他方側モアレ像(MB1),(MB2)の合成モアレ像の一形態を示す図である。 本発明の実施例5のパターン層に係り、第1パターン層(W1)と第2パターン層(W2)とを順送りに相対移動した際に視認される合成モアレ像を示す図(a)(b)(c)である。 本発明の実施例5のパターン層に係り、第1パターン層(W1)と第2パターン層(W2)とを更に順送りに相対移動した際に視認される合成モアレ像を示す図(d)(e)である。 本発明の実施例5の変形例のパターン層に係り、(a)は第1パターン集合部(PA1a),(PA1b)と共用パターン集合部(PA3a),(PA3b)とを合成した集合部及びこれらを形成した第1パターン層(W1)を示す図、(b)は第2パターン集合部(PA2)及びこれを形成した第2パターン層(W2)を示す図、(c)は第1パターン層(W1)と第2パターン層(W2)とを重ねて視認される一方側モアレ像(MA1),(MA2)及び他方側モアレ像(MB1),(MB2)の合成モアレ像の一形態を示す図である。 本発明の実施例5の変形例のパターン層に係り、第1パターン層(W1)と第2パターン層(W2)とを図82(c)の状態から順送りに相対移動した際に視認される合成モアレ像を示す図(a)(b)である。 本発明の実施例5の変形例のパターン層に係り、第1パターン層(W1)と第2パターン層(W2)とを更に順送りに相対移動した際に視認される合成モアレ像を示す図(c)(d)である。 本発明の実施例6に係る図77(実施例5)相当図である。 本発明の実施例6に係る図78(実施例5)相当図である。 本発明の実施例6に係る図79(実施例5)相当図である。 本発明の実施例6に係る図80(実施例5)相当図である。 本発明の実施例6に係る図81(実施例5)相当図である。 本発明の実施例6の変形例に係る図82(実施例5の変形例)相当図である。 本発明の実施例6の変形例に係る図83(実施例5の変形例)相当図である。 本発明の実施例6の変形例に係る図84(実施例5の変形例)相当図である。 本発明の実施例7のパターン層に係り、移動に係るパターン層の形成状態を示す図である。 本発明の実施例7のパターン層に係り、(a)は第1パターン集合部(PA1a),(PA1b)と共用パターン集合部(PA3a),(PA3b)とを合成した集合部及びこれらを形成した第1パターン層(W1)を示し、(b)は第2パターン集合部(PA2)及びこれを形成した第2パターン層(W2)を示し、(c)は第1パターン層(W1)と第2パターン層(W2)とを重ねて視認される一方側モアレ像(MA1),(MA2)及び他方側モアレ像(MB1),(MB2)の合成モアレ像の一形態を示す図である。 本発明の実施例7のパターン層に係り、第1パターン層(W1)と第2パターン層(W2)とを図94(c)の状態から順送りに相対移動した際に視認される合成モアレ像を示す図(a)(b)である。 本発明の実施例7のパターン層に係り、第1パターン層(W1)と第2パターン層(W2)とを更に順送りに相対移動した際に視認される合成モアレ像を示す図(c)(d)である。 本発明の実施例7に係る第1パターン層(W1)及び第2パターン層(W2)で形成される一方側モアレ像(MA1),(MA2)及び他方側モアレ像(MB1),(MB2)の互いに相対移動して視認される状態を示す別の図である。 本発明の実施例8に係る図77(実施例5)相当図である。 本発明の実施例8に係る図78(実施例5)相当図である。 本発明の実施例8に係る図79(実施例5)相当図である。 本発明の実施例8に係る図80(実施例5)相当図である。 本発明の実施例8に係る図81(実施例5)相当図である。 本発明の実施例8に係る第1パターン層(W1)及び第2パターン層(W2)で形成される一方側モアレ像(MA1),(MA2)及び他方側モアレ像(MB1),(MB2)の互いに相対移動して視認される状態を示す別の図である。 本発明の実施例9に係る図77(実施例5)相当図である。 本発明の実施例9に係る図78(実施例5)相当図である。 本発明の実施例9に係る図79(実施例5)相当図である。 本発明の実施例9に係る図80(実施例5)相当図である。 本発明の実施例9に係る図81(実施例5)相当図である。 本発明の実施例10のパターン層に係り、(a)は第1パターン集合部(PA1)及びこれを形成した第1パターン層(W1)を示し、(b)は第2パターン集合部(PA2a),(PA2b)を示す図である。 本発明の実施例10のパターン層に係り、(a)は共用パターン集合部(PA3a),(PA3b)を示し、(b)は第2パターン集合部(PA2a),(PA2b)と共用パターン集合部(PA3a),(PA3b)とを合成した集合部及びこれらを形成した第2パターン層(W2)を示す図である。 本発明の実施例10のパターン層に係り、(a)は第1パターン集合部(PA1)と第2パターン集合部(PA2a),(PA2b)とから形成される一方側モアレ像(MA1),(MA2)を示し、(b)は第1パターン集合部(PA1)と共用パターン集合部(PA3a),(PA3b)とから形成される他方側モアレ像他方側モアレ像(MB1),(MB2)を示し、(c)は第1パターン層(W1)と第2パターン層(W2)とを重ねて視認される一方側モアレ像(MA1),(MA2)及び他方側モアレ像(MB1),(MB2)の合成モアレ像の一形態を示す図である。 本発明の実施例10のパターン層に係り、第1パターン層(W1)と第2パターン層(W2)とを順送りに相対移動した際に視認される合成モアレ像を示す図(a)(b)(c)である。 本発明の実施例10のパターン層に係り、第1パターン層(W1)と第2パターン層(W2)とを更に順送りに相対移動した際に視認される合成モアレ像を示す図(d)(e)である。 本発明の実施例11に係る図53(実施例1)相当図である。 本発明の実施例11に係る図54(実施例1)相当図である。 本発明の実施例11に係る図55(実施例1)相当図である。 本発明の実施例11に係る図56(実施例1)相当図である。 本発明の実施例11に係る図57(実施例1)相当図である。 本発明の実施例12に係る図53(実施例1)相当図である。 本発明の実施例12に係る図54(実施例1)相当図である。 本発明の実施例12に係る図55(実施例1)相当図である。 本発明の実施例12に係る図56(実施例1)相当図である。 本発明の実施例12に係る図57(実施例1)相当図である。 本発明の実施例13に係る図53(実施例1)相当図である。 本発明の実施例13に係る図54(実施例1)相当図である。 本発明の実施例13に係る図55(実施例1)相当図である。 本発明の実施例13に係る図56(実施例1)相当図である。 本発明の実施例13に係る図57(実施例1)相当図である。 本発明の実施例14に係る図65(実施例3)相当図である。 本発明の実施例14に係る図66(実施例3)相当図である。 本発明の実施例14に係る図67(実施例3)相当図である。 本発明の実施例14に係る図68(実施例3)相当図である。 本発明の実施例14に係る図69(実施例3)相当図である。 本発明の実施例15に係る図53(実施例1)相当図である。 本発明の実施例15に係る図54(実施例1)相当図である。 本発明の実施例15に係る図55(実施例1)相当図である。 本発明の実施例15に係る図56(実施例1)相当図である。 本発明の実施例15に係る図57(実施例1)相当図である。 本発明の実施例1乃至実施例6において、諸要素についての対応する一般式からの計算結果を示す表図である。 本発明の実施例7において、各部の諸要素についての対応する一般式からの計算結果を示す表図である。 本発明の実施例8乃至実施例13において、諸要素についての対応する一般式からの計算結果を示す表図である。 本発明の実施例14及び実施例15において、諸要素についての対応する一般式からの計算結果を示す表図である。 本発明の実施の形態に係る装飾装置の変形例を示す図である。 本発明の実施の形態に係る装飾装置の別の変形例を示す図である。 本発明の実施の形態に係る装飾装置において、複数の遮光部をY軸方向に列設して構成する単位遮光部パターンの別の形成例を示す図である。
以下、添付図面に基づいて本発明の実施の形態に係る装飾装置について詳細に説明する。図1(a)(b)に示すように、実施の形態に係る装飾装置Tは、衝立であり、矩形枠状の本体1と、本体1に設けられ本体1を起立させて支持する脚部2とを備えて構成されている。本体1には、遮光部3と透光部4とを所定方向に沿って交互に複数列設した2つのパターン層を、間隔を隔てて積層し、この2つのパターン層を外側から見たときモアレ像を視認させるものである。
図1(a)(b)に示すように、2つのパターン層は、見る側から順に、第1パターン層W1,第2パターン層W2とし、パターン層の面方向且つ所定方向に沿いに沿い原点Oを通るX軸と、パターン層の面方向に沿うとともにX軸に直交し原点Oを通るY軸と、パターン層の面方向に直交するとともにパターン層の積層方向であって間隔を規定し原点Oを通るZ軸とを設定し、Y軸に直交する平面で切断された任意の平断面上、Z軸方向の外側の1つの視点Aから視認されて特定されるモアレ像を、一方側モアレ像MAと他方側モアレ像MBとの2つのモアレ像で構成し、1つの視点AをX軸方向に沿って移動したとき、一方側モアレ像MAと他方側モアレ像MBとが互いに所定周期で規則的に相対移動するように、第1パターン層W1及び第2パターン層W2の遮光部3及び透光部4を形成している。
実施の形態では、装飾装置Tにおいて、図1(b)に示すように、第1パターン層W1及び第2パターン層W2は、本体1に間隔dを隔てて固定されている。各パターン層W1,W2は、例えば、樹脂板,金属板,木板,紙等の板材やシート材で形成されている。遮光部3及び透光部4は、例えば、レーザ加工機等で板材やシート材に透光部4の孔を開けて形成され、あるいは、透明なシート材に遮光部3を印刷する等して形成される。尚、図1(a)においては、モアレ像は、後述の透光モアレを示しているが、透光部4を図示しにくいので、第1パターン層W1及び第2パターン層W2の透光部4は、実線で表し、遮光部3は白抜き部分で表し、モアレ像も黒色で表している。
また、実施の形態では、1つの視点Aから見たとき、一方側モアレ像MA及び他方側モアレ像MBが、夫々、X軸方向に沿って所定の周期で複数視認できるようにしている。この場合、一方側モアレ像MAの周期と他方側モアレ像MBの周期を異ならせるとともに、1つの視点Aから見たとき、一方側モアレ像MA及び他方側モアレ像MBの視認できる数を異ならせることができる。図1、図4乃至図8の例では、一方側モアレ像MA及び他方側モアレ像MBの数は同じにしている。図65乃至図70(後掲の実施例3)、図71乃至図76(後掲の実施例4)等は、一方側モアレ像MAよりも、他方側モアレ像MBの視認できる数を多くしている例である。
更に、一方側モアレ像MAは透光する透光モアレまたは遮光する遮光モアレで構成され、他方側モアレ像MBは、一方側モアレ像MAに対応し、透光する透光モアレまたは遮光する遮光モアレで構成されている。
透光モアレは、図4乃至図8,図9,図11,図13(a),後述の実施例1(図53乃至図58),実施例4(図71乃至図76),実施例5(図77乃至図81),実施例5の変形例(図82乃至図84),実施例6(図85乃至図89),実施例6の変形例(図90乃至図92),実施例7(図93乃至図97),実施例8(図98乃至図103),実施例9(図104乃至図108),実施例11(図114乃至図118),実施例13(図124乃至図128),実施例14(図129乃至図133),実施例15(図134乃至図138)に示される。
遮光モアレは、図10,図12,図13(b),後述の実施例2(図59乃至図64),実施例3(図65乃至図70),実施例10(図109乃至図113),実施例12(図119乃至図123)に示される。
詳しくは、実施の形態では、1つの透光部4で構成され若しくはY軸方向に列設された複数の透光部4で構成され中心線Qのある所定形体の単位透光部パターン10Aの集合からなるとともにこの単位透光部パターン10AがX軸方向に沿って所定のピッチで規則的に列設して構成される透光部パターン集合部TPAと、1つの遮光部3で構成され若しくはY軸方向に列設された複数の遮光部3で構成され中心線Qのある所定形体の単位遮光部パターン10Bの集合からなるとともにこの遮光部パターン10BがX軸方向に沿って所定のピッチで規則的に列設して構成される遮光部パターン集合部SPAとを用いている。
図2には、単位透光部パターン10Aの形成例を示す。図2(a)(c)(e)(g)(i)(k)(m)(o)(q)(s)には、単位透光部パターン10Aを、1つの透光部4で構成した例を示す。図2(b)(d)(f)(h)(j)(l)(n)(p)(r)(t)には、単位透光部パターン10Aを、Y軸方向に列設された複数の透光部4で構成した例を示す。
図3には、単位遮光部パターン10Bの形成例を示す。図3(a)(c)(e)(g)(i)(k)(m)(o)(q)(s)には、単位遮光部パターン10Bを、1つの遮光部3で構成した例を示す。図3(b)(d)(f)(h)(j)(l)(n)(p)(r)(t)には、単位遮光部パターン10Bを、Y軸方向に列設された複数の遮光部3で構成した例を示す。
ここで、Y軸方向に列設とは、透光部4または遮光部3が、謂わば上に向かって列設されているということであり、必ずしも、Y軸と平行な軸線に沿っているということではなく、中心線がY軸に対して傾斜していたり、湾曲していてもよい。また、単位透光部パターン10Aを、Y軸方向に列設された複数の透光部4で構成した場合、あるいは、単位遮光部パターン10Bを、Y軸方向に列設された複数の遮光部3で構成した場合、Y軸方向において、透光部4の数、遮光部3の数、透光部4の長さ、遮光部3の長さは、適宜に定めてよい。尚、図145に示すように、複数の遮光部3をY軸方向に列設して構成する場合には、単位遮光部パターン10Bにおいて、薄いシートを切断して形成することができないので、例えば、透明なシート30に遮光部3を印刷する等して形成する。
そして、透光モアレの場合、遮光モアレの場合で、これらの遮光部3や透光部4の形成の仕方が異なっている。
<透光モアレの場合>
実施の形態では、1つの透光部4で構成され若しくはY軸方向に列設された複数の透光部4で構成され中心線Qのある所定形体の単位透光部パターン10Aの集合からなるとともに、この単位透光部パターン10AがX軸方向に沿って所定のピッチで規則的に列設して構成され、夫々、単位透光部パターン10Aの形体及びそのピッチが異なる透光部パターン集合部TPAからなる第1パターン集合部PA1,第2パターン集合部PA2,共用パターン集合部PA3を用いている。
また、実施の形態においては、第1パターン集合部PA1を第1パターン層W1に形成し、第2パターン集合部PA2を第2パターン層W2に形成し、共用パターン集合部PA3を第1パターン層W1及び第2パターン層W2の何れか一方に形成している。図4乃至図8、図9には、第1パターン集合部PA1が形成された第1パターン層W1に、共用パターン集合部PA3を形成した場合を示す。図11には、第2パターン集合部PA2が形成された第2パターン層W2に、共用パターン集合部PA3を形成した場合を示す。即ち、図9及び図13(a)には、共用パターン集合部PA3を第1パターン層W1に形成する場合の透光モアレの原理図、図11には、共用パターン集合部PA3を第2パターン層W2に形成する場合の透光モアレの原理図を示す。
そして、一方側モアレ像MAを、第1パターン集合部PA1と第2パターン集合部PA2とで形成し、他方側モアレ像MBを、共用パターン集合部PA3を第1パターン層W1に形成したときは、共用パターン集合部PA3と第2パターン集合部PA2とで形成する一方、共用パターン集合部PA3を第2パターン層W2に形成したときは、第1パターン集合部PA1と共用パターン集合部PA3とで形成する。
<遮光モアレの場合>
夫々、単位遮光部パターン10Bの形体及びそのピッチが異なる遮光部パターン集合部SPAからなる第1パターン集合部PA1及び共用パターン集合部PA3,この第1パターン集合部PA1及び共用パターン集合部PA3の単位遮光部パターン10Bとは単位透光部パターン10Aの形体及びそのピッチが異なる透光部パターン集合部TPAからなる第2パターン集合部PA2を用い、第1パターン集合部PA1及び共用パターン集合部PA3を第1パターン層W1に形成し、第2パターン集合部PA2を第2パターン層W2に形成している。
図10及び図13(b)には、共用パターン集合部PA3を第1パターン層W1に形成する場合の遮光モアレの原理図を示す。視覚的には、この遮光モアレは、後述の実施例2(図59乃至図64),実施例12(図119乃至図123)に示される。
若しくは、透光部パターン集合部TPAからなる第1パターン集合部PA1,この第1パターン集合部PA1の単位透光部パターン10Aとは、夫々、単位遮光部パターン10Bの形体及びそのピッチが異なる遮光部パターン集合部SPAからなる第2パターン集合部PA2及び共用パターン集合部PA3を用い、第1パターン集合部PA1を第1パターン層W1に形成し、第2パターン集合部PA2及び共用パターン集合部PA3を第2パターン層W2に形成している。
図12には、共用パターン集合部PA3を第2パターン層W2に形成する場合の遮光モアレの原理図を示す。視覚的には、この遮光モアレは、後述の実施例3(図65乃至図70),実施例10(図109乃至図113)に示される。
これにより、透光モアレの場合、遮光モアレの場合、いずれの場合にも、一方側モアレ像MAを第1パターン集合部PA1と第2パターン集合部PA2とで形成し、他方側モアレ像MBを、共用パターン集合部PA3を第1パターン層W1に形成したときは、共用パターン集合部PA3と第2パターン集合部PA2とで形成し、共用パターン集合部PA3を第2パターン層W2に形成したときは、第1パターン集合部PA1と共用パターン集合部PA3とで形成する。
更に、実施の形態では、第1パターン集合部PA1の各単位透光部パターン10A若しくは各単位遮光部パターン10Bを、互いに、平行な軸線及び輪郭線を有した形状に形成し、第2パターン集合部PA2の各単位透光部パターン10A若しくは各単位遮光部パターン10Bを、互いに、平行な軸線及び輪郭線を有した形状に形成し、共用パターン集合部PA3の各単位透光部パターン10A若しくは各単位遮光部パターン10Bを、互いに、平行な軸線及び輪郭線を有した形状に形成し、共用パターン集合部PA3を第1パターン層W1に形成するときは、これらに形成される各単位透光部パターン10A若しくは各単位遮光部パターン10Bを、平行な軸線及び輪郭線を有した形状に形成し、共用パターン集合部PA3を第2パターン層W2に形成するときは、これらに形成される各単位透光部パターン10A若しくは各単位遮光部パターン10Bを、平行な軸線及び輪郭線を有した形状に形成している。
更にまた、図14に示すように、実施の形態では、一方側モアレ像MAが第2パターン層W2の奥に見え、他方側モアレ像MBが第1パターン層W1の前に見える設定、一方側モアレ像MAが第2パターン層W2の奥に見え、他方側モアレ像MBが第2パターン層W2に奥に見える設定、一方側モアレ像MAが第1パターン層W1の前に見え、他方側モアレ像MBが第1パターン層W1の前に見える設定の何れかの設定になるように、第1パターン集合部PA1の単位透光部パターン10Aまたは単位遮光部パターン10B、第2パターン集合部PA2の単位透光部パターン10Aまたは単位遮光部パターン10B、及び、共用パターン集合部PA3の単位透光部パターン10Aまたは単位遮光部パターン10Bを形成している。
図14に示すように、図14(a)(c)が、一方側モアレ像MAが第2パターン層W2の奥に見え、他方側モアレ像MBが第1パターン層W1の前に見える場合を示し、図14(b)(d)が、一方側モアレ像MAが第2パターン層W2の奥に見え、他方側モアレ像MBが第2パターン層W2の奥に見える場合を示し、図14(e)(f)が、一方側モアレ像MAが第1パターン層W1の前に見え、他方側モアレ像MBが第1パターン層W1の前に見える場合を示す。
詳しくは、図15の表に示すように、本発明の実施の形態に係る装飾装置Tにおいて、第1パターン層W1及び第2パターン層W2には、第1の構成形態乃至第6の構成形態((a)~(f))がある。即ち、第1パターン層W1及び第2パターン層W2を、第1パターン集合部PA1の単位透光部パターン10Aまたは単位遮光部パターン10BのピッチをP1、第2パターン集合部PA2の単位透光部パターン10Aまたは単位遮光部パターン10BのピッチをP2、共用パターン集合部PA3の単位透光部パターン10Aまたは単位遮光部パターン10BのピッチをP3とし、
共用パターン集合部PA3を第1パターン層W1に形成したとき、第1パターン集合部PA1、第2パターン集合部PA2及び共用パターン集合部PA3の各単位透光部パターン10Aまたは各単位遮光部パターン10Bを、
(a)P1>P2>P3にし、一方側モアレ像MAが奥に見え、他方側モアレ像MBが前に見える設定、
(b)P3>P1>P2にし、一方側モアレ像MAが奥に見え、他方側モアレ像MBも奥に見える設定、
(e)P3<P1<P2にし、一方側モアレ像MAが前に見え、他方側モアレ像MBも前に見える設定、
の何れかの設定で作成している。
一方、共用パターン集合部PA3を第2パターン層W2に形成したときは、第1パターン集合部PA1、第2パターン集合部PA2及び共用パターン集合部PA3の各単位透光部パターン10Aまたは各単位遮光部パターン10Bを、
(c)P3>P1>P2にし、一方側モアレ像MAが奥に見え、他方側モアレ像MBが前に見える設定、
(d)P1>P2>P3にし、一方側モアレ像MAが奥に見え、他方側モアレ像MBも奥に見える設定、
(f)P1<P2<P3にし、一方側モアレ像MAが前に見え、他方側モアレ像MBも前に見える設定、
の何れかの設定で作成する構成としている。
即ち、(a)の設定が第1の構成形態、(b)の設定が第2の構成形態、(c)の設定が第3の構成形態、(d)の設定が第4の構成形態、(e)の設定が第5の構成形態、(f)の設定が第6の構成形態になっている。
以下、各構成形態について詳細に説明する。図16及び図17には、第1の構成形態乃至第6の構成形態((a)~(f))の形成条件において用いる記号の定義を示す。
<第1の構成形態・・・(a)の設定>
これは、図18に示すように、共用パターン集合部PA3を、第1パターン層W1に形成したもので、一方側モアレ像MAが奥に見え、他方側モアレ像MBが前に見えるように、図19に示す一般式(1a)~(6a)を満たして形成される。
n、m、K、Rは1以上の整数、m>Kn、P1>P2>P3、Pminは最小格子間隔(透光モアレの場合は隣接する単位透光部パターン間の最小寸法、遮光モアレの場合は隣接する単位遮光部パターン間の最小寸法、図9,図10参照)である。他の符号の定義は図16及び図17を参照。第1パターン層W1において、最小格子間隔Pmin、透光モアレの第1パターン集合部の透光部の幅S1、共用パターン集合部PA3の透光部の幅S1、遮光モアレの第1パターン集合部の遮光部の幅B1、共用パターン集合部の遮光部の幅B1は、透光モアレの場合、隣接する透光部の幅S1間に遮光部が存在できる数値を選択し、遮光モアレの場合、隣接する遮光部の幅B1間に、透光部が存在できる数値を選択する。まず、X軸幅の加工下限値(加工機器の性能、加工材料の材質などによる限界値)を設定する。透光部の場合これより狭く加工できない数値をSLLとし、遮光部の場合これより細く加工できない数値をBLLとする。透光モアレの場合、S1,S2,Pmin-S1の数値(図9(a)参照)は、式(1a)~(5a),(7a)~(10a)により算出し、ω1に比例しnに反比例する数値である。S1≧SLL,S2≧SLL,Pmin-S1≧BLLの条件を満たすω1,n,S1の数値を選択する。遮光モアレの場合、B1,S2,Pmin-B1の数値(図10(a)参照)は、式(1a)~(5a),(11a)~(14a)により算出し、ω1に比例しnに反比例する数値である。B1≧BLL,S2≧SLL,Pmin-B1≧SLLの条件を満たすω1,n,B1の数値を選択する。
この場合、一方側モアレ像MA及び他方側モアレ像MBを、透光する透光モアレで構成する場合、第1パターン集合部PA1、共用パターン集合部PA3の透光部の幅S1と、第2パターン集合部PA2の透光部の幅S2により、出来る第1パターン層W1上のモアレ像の幅Mw1’、Mw2’を、図19に示す式(7a)~(10a)で算出する。一般式は、1つのパターン層に、2つのパターン集合部を合成した場合の式である(以下同じ)。
また、この場合、一方側モアレ像MA及び他方側モアレ像MBを、遮光する遮光モアレで構成する場合、第1パターン集合部PA1、共用パターン集合部PA3の遮光部の幅B1と、第2パターン集合部PA2の透光部の幅S2により、出来る第1パターン層W1上のモアレ像の幅Mv1’、Mv2’を、図19に示す式(11a)~(14a)で算出する。
更に、第1パターン層W1表面上の一方側モアレ像MA´の周期λ1´、第1パターン層W1表面上の他方側モアレ像MB´の周期λ2´は、図20に示す式(15a)(16a)で算出する。第1パターン層W1表面上の一方側モアレ像MA´のX軸座標の変位座標M1´、第1パターン層W1表面上の他方側モアレ像MB´のX軸座標の変位座標M2´は、図20に示す式(17a)(18a)で算出する。
この算出においては、図23に示すように、n、m、K、Rの設定により、一方側モアレ像MAの周期と他方側モアレ像MBの周期を異ならせるとともに、1つの視点Aから見たとき、一方側モアレ像MA及び他方側モアレ像MBの視認できる数を同じにし、あるいは異ならせることができる。
これにより、第1パターン層W1より一定の距離を隔てて、平行に視点を移動すると、MA’とMB’が互いに反対方向に移動しているように見える。特に、距離Fを保ったまま視点をW平行に移動すると図21に示す関係が成り立つ。一方側モアレ像MAと他方側モアレ像MBの第1パターン層W1上の移動方向を正負で表し、左を負とした。また、第1パターン層W1から視点の距離をfとすると図22に示す関係になる。
<第2の構成形態・・・(b)の設定>
これは、図24に示すように、共用パターン集合部PA3を、第1パターン層W1に形成したもので、一方側モアレ像MAが奥に見え、他方側モアレ像MBも奥に見えるように、図25に示す一般式(2b)~(6b)を満たして形成される。
n、m、Kは1以上の整数、Rは2以上の整数、m<Kn、P3>P1>P2、Pminは最小格子間隔(透光モアレの場合は隣接する単位透光部パターン間の最小寸法、遮光モアレの場合は隣接する単位遮光部パターン間の最小寸法、図9,図10参照)である。他の符号の定義は図16及び図17を参照。第1パターン層W1において、最小格子間隔Pmin、透光モアレの第1パターン集合部の透光部の幅S1、共用ターン集合部の透光部の幅S1、遮光モアレの第1パターン集合部の遮光部の幅B1、共用パターン集合部の遮光部の幅B1は、透光モアレの場合、隣接する透光部の幅S1間に遮光部が存在できる数値を選択し、遮光モアレの場合、隣接する遮光部の幅B1間に透光部が存在できる数値を選択する。まず、X軸幅の加工下限値(加工機器の性能、加工材料の材質などによる限界値)を設定する。透光部の場合、これより狭く加工できない数値をSLLとし、遮光部の場合、これより細く加工できない数値をBLLとする。透光モアレの場合、S1,S2,Pmin-S1の数値(図9(b)参照)は、式(1b)~(5b),(7b)~(10b)により算出し、ω1に比例しnに反比例する数値である。S1≧SLL,S2≧SLL,Pmin-S1≧BLLの条件を満たすω1,n,S1の数値を選択する。遮光モアレの場合、B1,S2,Pmin-B1の数値(図10(b)参照)は、式(1b)~(5b),(11b)~(14b)により算出し、ω1に比例しnに反比例する数値である。B1≧BLL,S2≧SLL,Pmin-B1≧SLLの条件を満たすω1,n,B1の数値を選択する。
この場合、一方側モアレ像MA及び他方側モアレ像MBを、透光する透光モアレで構成する場合、第1パターン集合部PA1、共用パターン集合部PA3の透光部の幅S1と、第2パターン集合部PA2の透光部の幅S2により、出来る第1パターン層W1上のモアレ像の幅Mw1’、Mw2’を、図25に示す式(7b)~(10b)で算出する。
また、この場合、一方側モアレ像MA及び他方側モアレ像MBを、遮光する遮光モアレで構成する場合、第1パターン集合部PA1、共用パターン集合部PA3の遮光部の幅B1と、第2パターン集合部PA2の透光部の幅S2により、出来る第1パターン層W1上のモアレ像の幅Mv1’、Mv2’を、図25に示す式(11b)~(14b)で算出する。
更に、第1パターン層W1表面上の一方側モアレ像MA´の周期λ1´、第1パターン層W1表面上の他方側モアレ像MB´の周期λ2´は、図26に示す式(15b)(16b)で算出する。第1パターン層W1表面上の一方側モアレ像MA´のX軸座標の変位座標M1´、第1パターン層W1表面上の他方側モアレ像MB´のX軸座標の変位座標M2´は、図26に示す式(17b)(18b)で算出する。
この算出においては、図29に示すように、n、m、K、Rの設定により、一方側モアレ像MAの周期と他方側モアレ像MBの周期を異ならせるとともに、1つの視点Aから見たとき、一方側モアレ像MA及び他方側モアレ像MBの視認できる数を同じにし、あるいは異ならせることができる。
これにより、第1パターン層W1より一定の距離を隔てて、平行に視点を移動すると、一方側モアレ像MAと他方側モアレ像MBが同じ向きに移動して見えるが、速さが異なって見える。特に、距離Fを保ったまま視点をWだけ平行に移動すると図27に示す関係が成り立つ。一方側モアレ像MAと他方側モアレ像MBの第1パターン集合部PA1上の移動方向を正負で表し、左を負とした。また、第1パターン層W1から視点の距離をfとすると図28に示す関係になる。
<第3の構成形態・・・(c)の設定>
これは、図30に示すように、共用パターン集合部PA3を、第2パターン層W2に形成したもので、一方側モアレ像MAが奥に見え、他方側モアレ像MBが前に見えるように、図31に示す一般式(1c)~(7c)を満たして形成される。
u、q、K、Rは1以上の整数、q<Ku、P3>P1>P2、Pminは最小格子間隔(透光モアレの場合は隣接する単位透光部パターン間の最小寸法、遮光モアレの場合は隣接する単位遮光部パターン間の最小寸法、図11,図12参照)である。他の符号の定義は図16及び図17を参照。第2パターン層W2において、最小格子間隔Pmin、透光モアレの第2パターン集合部の透光部の幅S2、共用パターン集合部PA3の透光部の幅S2、遮光モアレの第2パターン集合部の遮光部の幅B2、共用パターン集合部の遮光部の幅B2は、透光モアレの場合、隣接する透光部の幅S2間に遮光部が存在できる数値を選択し、遮光モアレの場合、隣接する遮光部の幅B2間に透光部が存在できる数値を選択する。まず、X軸幅の加工下限値(加工機器の性能、加工材料の材質などによる限界値)を設定する。透光部の場合これより狭く加工できない数値SLLとし、遮光部の場合これより細く加工できない数値をBLLとする。透光モアレの場合、S1,S2,Pmin-S2の数値(図11(a)参照)は、式(1c)~(6c),(8c)~(11c)により算出し、ω2に比例しuに反比例する数値である。S1≧SLL,S2≧SLL,Pmin-S2≧BLLの条件を満たすω2,u,S2の数値を選択する。遮光モアレの場合、S1,B2,Pmin-B2の数値(図12(a)参照)は、式(1c)~(6c),(12c)~(15c)により算出し、ω2に比例しu,に反比例する数値である。S1≧SLL,B2≧BLL,Pmin-B2≧SLLの条件を満たすω2,u,B2の数値を選択する。
この場合、一方側モアレ像MA及び他方側モアレ像MBを、透光する透光モアレで構成する場合、第1パターン集合部PA1の透光部の幅S1と、第2パターン集合部PA2、共用パターン集合部PA3の透光部の幅S2により、出来る第1パターン層W1上のモアレ像の幅Mw1’、Mw2’を、図31に示す式(8c)~(11c)で算出する。
また、この場合、一方側モアレ像MA及び他方側モアレ像MBを、遮光する遮光モアレで構成する場合、第1パターン集合部PA1の透光部の幅S1と、第2パターン集合部PA2、共用パターン集合部PA3の遮光部の幅B2により、出来る第1パターン層W1上のモアレ像の幅Mv1’、Mv2’を、図31に示す式(12c)~(15c)で算出する。
更に、第1パターン層W1表面上の一方側モアレ像MA´の周期λ1´、第1パターン層W1表面上の他方側モアレ像MB´の周期λ2´は、図32に示す式(16c)(17c)で算出する。第1パターン層W1表面上の一方側モアレ像MA´のX軸座標の変位座標M1´、第1パターン層W1表面上の他方側モアレ像MB´のX軸座標の変位座標M2´は、図32に示す式(18c)(19c)で算出する。
この算出においては、図34に示すように、u、q、K、Rの設定により、一方側モアレ像MAの周期と他方側モアレ像MBの周期を異ならせるとともに、1つの視点Aから見たとき、一方側モアレ像MA及び他方側モアレ像MBの視認できる数を同じにし、あるいは異ならせることができる。
これにより、第1パターン層W1より一定の距離を隔てて、平行に視点を移動すると、MA’とMB’が互いに反対方向に移動しているように見える。特に、距離Fを保ったまま視点をW平行に移動すると図33に示す関係が成り立つ。MA’とMB’の第1パターン層W1上の移動方向を正負で表し、左を負とした。
<第4の構成形態・・・(d)の設定>
これは、図35に示すように、共用パターン集合部PA3を、第2パターン層W2に形成したもので、一方側モアレ像MAが奥に見え、他方側モアレ像MBも奥に見えるように、図36に示す一般式(1d)~(7d)を満たして形成される。
u、q、Kは1以上の整数、Rは2以上の整数、q>Ku、P1>P2>P3、Pminは最小格子間隔(透光モアレの場合は隣接する単位透光部パターン間の最小寸法、遮光モアレの場合は隣接する単位遮光部パターン間の最小寸法、図11,図12参照)である。他の符号の定義は図16及び図17を参照。第2パターン層W2において、最小格子間隔Pmin、透光モアレの第2パターン集合部の透光部の幅S2、共用パターン集合部の透光部の幅S2、遮光モアレの第2パターン集合部の遮光部の幅B2、共用パターン集合部の遮光部の幅B2は、透光モアレの場合、隣接する透光部の幅S2間に遮光部が存在できる数値を選択し、遮光モアレの場合、隣接する遮光部の幅B2間に透光部が存在できる数値を選択する。まず、X軸幅の加工下限値(加工機器の性能、加工材料の材質などによる限界値)を設定する。透光部の場合これより狭く加工できない数値をSLLとし、遮光部の場合これより細く加工できない数値をBLLとする。透光モアレの場合、S1,S2,Pmin-S2の数値(図11(b)参照)は、式(1d)~(6d),(8d)~(11d)により算出し、ω2に比例しuに反比例する数値である。S1≧SLL,S2≧SLL,Pmin-S2≧BLLの条件を満たすω2,u,S2の数値を選択する。遮光モアレの場合、S1,B2,Pmin-B2の数値(図12(b)参照)は、式(1d)~(6d),(12d)~(15d)により算出し、ω2に比例しuに反比例する数値である。S1≧SLL,B2≧BLL,Pmin-B2≧SLLの条件を満たすω2,u,B2の数値を選択する。
この場合、一方側モアレ像MA及び他方側モアレ像MBを、透光する透光モアレで構成する場合、第1パターン集合部PA1の透光部の幅S1と、第2パターン集合部PA2、共用パターン集合部PA3の透光部の幅S2により、出来る第1パターン層W1上のモアレ像の幅Mw1’、Mw2’を、図36に示す式(8d)~(11d)で算出する。
また、この場合、一方側モアレ像MA及び他方側モアレ像MBを、遮光する遮光モアレで構成する場合、第1パターン集合部PA1の透光部の幅S1と、第2パターン集合部PA2、共用パターン集合部PA3の遮光部の幅B2により、出来る第1パターン層W1上のモアレ像の幅Mv1’、Mv2’を、図36に示す式(12d)~(15d)で算出する。
更に、第1パターン層W1表面上の一方側モアレ像MA´の周期λ1´、第1パターン層W1表面上の他方側モアレ像MB´の周期λ2´は、図37に示す式(16d)(17d)で算出する。第1パターン層W1表面上の一方側モアレ像MA´のX軸座標の変位座標M1´、第1パターン層W1表面上の他方側モアレ像MB´のX軸座標の変位座標M2´は、図37に示す式(18d)(19d)で算出する。
この算出においては、図39に示すように、u、q、K、Rの設定により、一方側モアレ像MAの周期と他方側モアレ像MBの周期を異ならせるとともに、1つの視点Aから見たとき、一方側モアレ像MA及び他方側モアレ像MBの視認できる数を同じにし、あるいは異ならせることができる。
これにより、第1パターン層W1より一定の間隔を隔てて、平行に視点を移動すると、MA’とMB’が同じ向きに移動して見えるが、速さが異なって見える。特に、距離Fを保ったまま視点をWだけ平行に移動すると図38に示す関係が成り立つ。MA’とMB’の第1パターン層W1上の移動方向を正負で表し、左を負とした。
<第5の構成形態・・・(e)の設定>
これは、図40に示すように、共用パターン集合部PA3を、第1パターン層W1に形成したもので、一方側モアレ像MAが前に見え、他方側モアレ像MBも前に見えるように、図41に示す一般式(1e)~(6e)を満たして形成される。
n、m、Kは1以上の整数、Rは2以上の整数、m>Kn、P3<P1<P2、Pminは最小格子間隔(透光モアレの場合は隣接する単位透光部パターン間の最小寸法、遮光モアレの場合は隣接する単位遮光部パターン間の最小寸法、図9,図10参照)である。他の符号の定義は図16及び図17を参照。第1パターン層W1において、最小格子間隔Pmin、透光モアレの第1パターン集合部の透光部の幅S1、共用ターン集合部の透光部の幅S1、遮光モアレの第1パターン集合部の遮光部の幅B1、共用パターン集合部の遮光部の幅B1は、透光モアレの場合、隣接する透光部の幅S1間に遮光部が存在できる数値を選択し、遮光モアレの場合、隣接する遮光部の幅B1間に透光部が存在できる数値を選択する。まず、X軸幅の加工下限値(加工機器の性能、加工材料の材質などによる限界値)を設定する。透光部の場合これより狭く加工できない数値をSLLとし、遮光部の場合これより細く加工できない数値をBLLとする。透光モアレの場合、S1,S2,Pmin-S1の数値(図9(a)参照)は、式(1e)~(5e),(7e)~(10e)により算出し、ω1に比例しn,に反比例する数値である。S1≧SLL,S2≧SLL,Pmin-S1≧BLLの条件を満たすω1,n,S1の数値を選択する。遮光モアレの場合、B1,S2,Pmin-B1の数値(図10(a)参照)は、式(1e)~(5e),(11e)~(14e)により算出し、ω1に比例しnに反比例する数値である。B1≧BLL,S2≧SLL,Pmin-B1≧SLLの条件を満たすω1,n,B1の数値を選択する。
この場合、一方側モアレ像MA及び他方側モアレ像MBを、透光する透光モアレで構成する場合、第1パターン集合部PA1、共用パターン集合部PA3の透光部の幅S1と、第2パターン集合部PA2の透光部の幅S2により、出来る第1パターン層W1上のモアレ像の幅Mw1’、Mw2’を、図41に示す式(7e)~(10e)で算出する。
また、この場合、一方側モアレ像MA及び他方側モアレ像MBを、遮光する遮光モアレで構成する場合、第1パターン集合部PA1、共用パターン集合部PA3の遮光部の幅B1と、第2パターン集合部PA2の透光部の幅S2により、出来る第1パターン層W1上のモアレ像の幅Mv1’、Mv2’を、図41に示す式(11e)~(14e)で算出する。
更に、第1パターン層W1表面上の一方側モアレ像MA´の周期λ1´、第1パターン層W1表面上の他方側モアレ像MB´の周期λ2´は、図42に示す式(15e)(16e)で算出する。第1パターン層W1表面上の一方側モアレ像MA´のX軸座標の変位座標M1´、第1パターン層W1表面上の他方側モアレ像MB´のX軸座標の変位座標M2´は、図42に示す式(17e)(18e)で算出する。
この算出においては、図45に示すように、n、m、K、Rの設定により、一方側モアレ像MAの周期と他方側モアレ像MBの周期を異ならせるとともに、1つの視点Aから見たとき、一方側モアレ像MA及び他方側モアレ像MBの視認できる数を同じにし、あるいは異ならせることができる。
これにより、第1パターン層W1より一定の間隔を隔てて、平行に視点を移動すると、一方側モアレ像MAと他方側モアレ像MBが互いに同じ方向だが一方側モアレ像MAに比べて他方側モアレ像MBがゆっくり移動しているように見える。第1パターン集合部PA1と間隔Fを保ったまま視点をWだけ平行に移動すると図43に示す関係が成り立つ。一方側モアレ像MAと他方側モアレ像MBの第1パターン層W1上の移動方向を正負で表し、左を負とした。また、第1パターン層W1から視点の距離をfとすると図44に示す関係になる。
<第6の構成形態・・・(f)の設定>
これは、図46に示すように、共用パターン集合部PA3を、第2パターン層W2に形成したもので、一方側モアレ像MAが前に見え、他方側モアレ像MBも前に見えるように、図47に示す一般式(1f)~(7f)を満たして形成される。
u、q、Kは1以上の整数、Rは2以上の整数、q<Ku、P1<P2<P3、Pminは最小格子間隔(透光モアレの場合は隣接する単位透光部パターン間の最小寸法、遮光モアレの場合は隣接する単位遮光部パターン間の最小寸法、図11,図12参照)である。他の符号の定義は図16及び図17を参照。第2パターン層W2において、最小格子間隔Pmin、透光モアレの第2パターン集合部の透光部の幅S2、共用パターン集合部の透光部の幅S2、遮光モアレの第2パターン集合部の遮光部の幅B2、共用パターン集合部の遮光部の幅B2は、透光モアレの場合、隣接する透光部の幅S2間に遮光部が存在できる数値を選択し、遮光モアレの場合、隣接する遮光部の幅B2間に透光部が存在できる数値を選択する。まず、X軸幅の加工下限値(加工機器の性能、加工材料の材質などによる限界値)を設定する。透光部の場合これより狭く加工できない数値をSLLとし、遮光部の場合これより細く加工できない数値をBLLとする。透光モアレの場合、S1,S2,Pmin-S2の数値(図11(a)参照)は、式(1f)~(6f),(8f)~(11f)により算出し、ω2に比例しu,に反比例する数値である。S1≧SLL,S2≧SLL,Pmin-S2≧BLLの条件を満たすω2,u,S2の数値を選択する。遮光モアレの場合、S1,B2,Pmin-B2の数値(図12(a)参照)は、式(1f)~(6f),(12f)~(15f)により算出し、ω2に比例しuに反比例する数値である。S1≧SLL,B2≧BLL,Pmin-B2≧SLLの条件を満たすω2,u,B2の数値を選択する。
この場合、一方側モアレ像MA及び他方側モアレ像MBを、透光する透光モアレで構成する場合、第1パターン集合部PA1の透光部の幅S1と、第2パターン集合部PA2、共用パターン集合部PA3の透光部の幅S2により、出来る第1パターン層W1上のモアレ像の幅Mw1’、Mw2’を、図47に示す式(8f)~(11f)で算出する。
また、この場合、一方側モアレ像MA及び他方側モアレ像MBを、遮光する遮光モアレで構成する場合、第1パターン集合部PA1の透光部の幅S1と、第2パターン集合部PA2、共用パターン集合部PA3の遮光部の幅B2により、出来る第1パターン層W1上のモアレ像の幅Mv1’、Mv2’を、図47に示す式(12f)~(15f)で算出する。
更に、第1パターン層W1表面上の一方側モアレ像MA´の周期λ1´、第1パターン層W1表面上の他方側モアレ像MB´の周期λ2´は、図48に示す式(16f)(17f)で算出する。第1パターン層W1表面上の一方側モアレ像MA´のX軸座標の変位座標M1´、第1パターン層W1表面上の他方側モアレ像MB´のX軸座標の変位座標M2´は、図48に示す式(18f)(19f)で算出する。
この算出においては、図50に示すように、u、q、K、Rの設定により、一方側モアレ像MAの周期と他方側モアレ像MBの周期を異ならせるとともに、1つの視点Aから見たとき、一方側モアレ像MA及び他方側モアレ像MBの視認できる数を同じにし、あるいは異ならせることができる。
これにより、第1パターン層W1より一定の間隔を隔てて、平行に視点を移動すると、一方側モアレ像MAと他方側モアレ像MBが互いに同じ方向だが一方側モアレ像MAに比べて他方側モアレ像MBがゆっくり移動しているように見える。第1パターン集合部PA1と間隔Fを保ったまま視点をWだけ平行に移動すると図49に示す関係が成り立つ。一方側モアレ像MAと他方側モアレ像MBの第1パターン集合部PA1上の移動方向を正負で表し、左を負とした。
各実施の形態において、第1パターン層W1及び第2パターン層W2を作成するときは、先ず、一方側モアレ像MA及び他方側モアレ像MBの形状を選択し、これに対応した第1パターン集合部PA1,第2パターン集合部PA2,共用パターン集合部PA3の単位透光部パターン10Aまたは単位遮光部パターン10Bの形体を決めるとともに、透光モアレ若しくは遮光モアレの選択をする。そして、例えば、距離W、周期ω1、整数値K,整数値R、距離F、第1パターン集合部の透光部の幅S1、隣接する単位透光部パターン間の最小寸法または隣接する単位遮光部パターン間の最小寸法Pmin、第2パターン集合部の透光部の幅S2を付与して、上記の一般式を満たすように、必要値を算出する。この場合、整数値n、整数値mの設定、若しくは、整数値u、整数値qの設定により、1つの視点Aから見たとき、一方側モアレ像MA及び他方側モアレ像MBの視認できる数を同じにし、あるいは異ならせることができる。
従って、本発明の実施の形態に係る装飾装置によれば、1つの視点AをX軸方向に沿って移動し、若しくは、1つの視点Aを固定して第1パターン層W1及び第2パターン層W2の何れか一方をX軸に沿って移動すると、一方側モアレ像MAと他方側モアレ像MBとが互いに所定周期で規則的に相対移動する。このため、モアレ像が変化するので、面白みを増すことができるようになる。また、互いに変化するモアレ像を形成するパターン層は、第1パターン層W1及び第2パターン層W2の2つなので、従来に比較して部品点数を少なくすることができ、構造を簡単にすることができ、製造効率も向上させることができる。
また、1つの視点Aから見たとき、一方側モアレ像MA及び他方側モアレ像MBが、夫々、X軸方向に沿って所定の周期で複数形成される構成としたので、一方側モアレ像MA及び他方側モアレ像MBを1つ形成する場合に比較して、より一層面白みを増すことができる。更に、一方側モアレ像MAの周期と他方側モアレ像MBの周期を異ならせるとともに、1つの視点Aから見たとき、一方側モアレ像MA及び他方側モアレ像MBの視認できる数を異ならせた場合には、周期が短い方のモアレ像が長い方のモアレ像に比較して多く見えるようにすることができることから、より一層面白みを増加させることができる。
図51には本発明の別の実施の形態に係る装飾装置Tを示している。これは、互いにX軸方向に相対移動する一対の引き戸20,21を、図示外の本体に支持したものである。そして、一方の引き戸20の壁面を第1パターン層W1で構成し、他方の引き戸21の壁面を第2パターン層W2で構成している。尚、図51において、第1パターン層W1及び第2パターン層W2の透光部4は、実線で表してある。遮光部3は白抜き部分である。これによれば、1つの視点AをX軸方向に沿って移動し、若しくは、1つの視点Aを固定して第1パターン層W1及び第2パターン層W2をX軸に沿って相対移動すれば、一方側モアレ像MAと他方側モアレ像MBとが互いに所定周期で規則的に相対移動し、上記と同様の作用,効果を奏する。
図52には本発明の別の実施の形態に係る装飾装置Tを示している。上記の引き戸タイプの装飾装置Tにおいて、一方の引き戸20に第1パターン層W1を複数種類(実施の形態ではW1a,W1b,W1cの3種類)形成し、他方の引き戸21に1種の第2パターン層W2を形成している。尚、図52において、第1パターン層W1の透光部及び遮光部は省力し、第2パターン層W2の透光部4は、実線で表してある。遮光部3は白抜き部分である。これによれば、第1パターン層W1が複数種類あるので、多種のモアレ像を視認することができ、より一層多様性が増し、面白みを増加させることができる。
次に、図53乃至図138に、一方側モアレ像MA及び他方側モアレ像MBを形成するパターン層の実施例1~15を示す。また、図139乃至図142には、各実施例において、諸要素についての対応する一般式からの計算結果を示す。各要素の数値は、例えば表計算ソフト「エクセル(登録商標)」を用いるなどして容易に算出することができる。ここで、実施例の図面はd=0、ω?=ω?の条件で作成し印刷したものである。また、A点より視認される、Y軸に対応するMA,MBのW1面上の座標であるMA’,MB’に関する各要素の数値を表している。そしてまた、実施例は、厚さ0.15mmの紙をレーザー加工機を使用することを想定し(以下単位mm)、透光部のX軸幅加工下限値SLLを0.8とし、遮光部のX軸幅加工下限値BLLを1.0とした。共用パターン集合部PA3を第1パターン層W1に形成した実施例1,2,5,6,7,8,9,11,12,13は、S1≧0.8、S2≧0.8、B1≧1.0、Pmin-S1≧1.0、Pmin-B1≧0.8の条件を満たす各要素を選択し、共用パターン集合部PA3を第2パターン層W2に形成した実施例3,4,10,14は、S1≧0.8、S2≧0.8、B2≧1.0、Pmin-S2≧1.0、Pmin-B2≧0.8の条件を満たす各要素の数値を選択している。
<実施例1>
図53乃至図58に示す。これは、第1の構成形態の実施例である。ここでは、一方側モアレ像MAを斜め棒状形状にし、他方側モアレ像MBを一方側モアレ像MAと鏡面対称になる斜め棒状形状にするとともに、透光モアレとした。
<実施例2>
図59乃至図64に示す。これは、第1の構成形態の実施例であり、遮光モアレを表出している。
<実施例3>
図65乃至図70に示す。これは、第3の構成形態の実施例であり、遮光モアレを表出している。
<実施例4>
図71乃至図76に示す。これは、第4の構成形態の実施例であり、透光モアレを表出している。
<実施例5>
図77乃至図81に示す。これは、第1の構成形態の実施例であり、透光モアレを表出している。第1パターン層(W1)には、第1パターン集合部(PA1a)と第1パターン集合部(PA1b)とを所定間隔離間させて形成するとともに、これらに、共用パターン集合部(PA3a)と共用パターン集合部(PA3b)とを所定間隔離間させて形成した。第2パターン層(W2)には、第2パターン集合部(PA2)のみ形成した。
図82乃至図84には、実施例5の変形例を示す。これは、第1パターン層(W1)を、これに現れるパターン集合部を×印形状に表出させて形成したものである。第2パターン層(W2)はそのままにしている。表出されるモアレ像の外観が変化する。
<実施例6>
図85乃至図89に示す。これは、実施例5の透光部を形成したもので、同様に、第1の構成形態の実施例であり、透光モアレを表出している。第1パターン層(W1)には、第1パターン集合部(PA1a)と第1パターン集合部(PA1b)とを所定間隔離間させて形成するとともに、これらに、共用パターン集合部(PA3a)と共用パターン集合部(PA3b)とを所定間隔離間させて形成した。第2パターン層(W2)には、第2パターン集合部(PA2)のみ形成した。
図90乃至図92には、実施例6の変形例を示す。これは、第1パターン層(W1)を、これに現れるパターン集合部を十字形状に表出させて形成したものである。第2パターン層(W2)はそのままにしている。表出されるモアレ像の外観が変化する。
<実施例7>
図93乃至図97に示す。これは、第1の構成形態の実施例であり、透光モアレを表出している。ここでは、第1パターン層(W1)のパターン集合部を馬の形にして表出し、この馬の脚に相当する部分において、第1パターン集合部(PA1a),(PA1b)と共用パターン集合部(PA3a),(PA3b)とを、下から順に4段に分け、この4段の透光部が同期して左右の往復を繰り返すようにしている。
<実施例8>
図98乃至図103に示す。これは、第1の構成形態の実施例であり、透光モアレを表出している。第1パターン層(W1)には、第1パターン集合部(PA1a)と第1パターン集合部(PA1b)とを所定間隔離間させて形成するとともに、これらに、共用パターン集合部(PA3a)と共用パターン集合部(PA3b)とを所定間隔離間させて形成した。第2パターン層(W2)には、第2パターン集合部(PA2)のみ形成した。
<実施例9>
図104乃至図108に示す。これは、実施例8と同様であるが、第1パターン層(W1)において、第1パターン集合部(PA1a)と第1パターン集合部(PA1b)との所定間隔、及び、共用パターン集合部(PA3a)と共用パターン集合部(PA3b)との所定間隔を、実施例8とは異ならせている。
<実施例10>
図109乃至図113に示す。これは、第3の構成形態の実施例であり、遮光モアレを表出している。第1パターン層(W1)には、第1パターン集合部(PA1)のみ形成している。第2パターン層(W2)には、第2パターン集合部(PA2a)と第2パターン集合部(PA2b)とを所定間隔離間させて形成するとともに、これらに、共用パターン集合部(PA3a)と共用パターン集合部(PA3b)とを所定間隔離間させて形成した。
<実施例11>
図114乃至図118に示す。これは、第1の構成形態の実施例であり、透光モアレを表出している。
<実施例12>
図119乃至図123に示す。これは、第2の構成形態の実施例であり、遮光モアレを表出している。
<実施例13>
図124乃至図128に示す。これは、第5の構成形態の実施例であり、透光モアレを表出している。
<実施例14>
図129乃至図133に示す。これは、第6の構成形態の実施例であり、透光モアレを表出している。
<実施例15>
図134乃至図138に示す。これは、第1の構成形態の実施例であり、透光モアレを表出している。
尚、上記実施の形態においては、図143(第1パターン層W1及び第2パターン層W2の透光部は実線で表し、遮光部は白地で表してある)に示すように、実施例5,8,9,10にも示したごとく、パターン集合部の形成の仕方を、パターン層に、中心線Jを中心に左右鏡面対称に形成し、図144に示すように、実施例7にも示したごとく、複数種a1,a2,a3を多段に設けるなど、適宜変更して差支えない。また、上記各実施例において、各パターン層W1,W2は、黒色の紙に孔を開けて遮光部3及び透光部4を形成したが、必ずしもこれに限定されるものではなく、例えば、樹脂板,金属板,木板,ガラス板等の板材やシート材で形成しても良く、適宜変更して差支えない。特に、図145に示すように、複数の遮光部3をY軸方向に列設して構成する場合には、単位遮光部パターン10Bにおいて、薄いシートに孔を開けて形成することができないので、例えば、透明なシート30に遮光部3を印刷する等して形成すればよい。更に、一方側モアレ像MA及び他方側モアレ像MBの形状も、上述したものに限定されるものではないことは勿論である。要するに、本発明は、上述した本発明の実施の形態に限定されず、当業者は、本発明の新規な教示及び効果から実質的に離れることなく、これら例示である実施の形態に多くの変更を加えることが容易であり、これらの多くの変更は本発明の範囲に含まれる。
T 装飾装置
1 本体
2 脚部
3 遮光部
4 透光部
W1 第1パターン層
W2 第2パターン層
MA 一方側モアレ像
MB 他方側モアレ像
10A 単位透光部パターン
10B 単位遮光部パターン
TPA 透光部パターン集合部
SPA 遮光部パターン集合部
PA1 第1パターン集合部
PA2 第2パターン集合部
PA3 共用パターン集合部
S1,S2,S3 透光部4の幅
B1,B2,B3遮光部3の幅
Q 中心線
20,21 引き戸
J 中心軸

Claims (5)

  1. 遮光部と透光部とを所定方向に沿って交互に複数列設した2つのパターン層を、間隔を隔てて積層し、該2つのパターン層を外側から見たときモアレ像を視認させる装飾装置であって、
    上記2つのパターン層を、見る側から順に、第1パターン層(W1),第2パターン層(W2)とし、上記パターン層の面方向且つ上記所定方向に沿い原点Oを通るX軸と、該パターン層の面方向に沿うとともにX軸に直交し原点Oを通るY軸と、上記パターン層の面方向に直交するとともに上記パターン層の積層方向であって間隔を規定し原点Oを通るZ軸とを設定し、
    Y軸に直交する平面で切断された任意の平断面上、Z軸方向の外側の1つの視点Aから視認されて特定されるモアレ像を、一方側モアレ像(MA)と他方側モアレ像(MB)との2つのモアレ像で構成し、
    上記1つの視点AをX軸方向に沿って移動したとき、若しくは、上記1つの視点Aを固定して第1パターン層(W1)及び第2パターン層(W2)の何れか一方をX軸に沿って移動したとき、上記一方側モアレ像(MA)と他方側モアレ像(MB)とが互いに規則的に相対移動するようにするもので、
    上記一方側モアレ像(MA)を、透光する透光モアレまたは遮光する遮光モアレで構成し、
    上記他方側モアレ像(MB)を、上記一方側モアレ像(MA)に対応し、透光する透光モアレまたは遮光する遮光モアレで構成し、
    1つの透光部で構成され若しくはY軸方向に列設された複数の透光部で構成され中心線のある所定形体の単位透光部パターンの集合からなるとともに該単位透光部パターンがX軸方向に沿って所定のピッチで規則的に列設して構成される透光部パターン集合部(TPA)と、
    1つの遮光部で構成され若しくはY軸方向に列設された複数の遮光部で構成され中心線のある所定形体の単位遮光部パターンの集合からなるとともに該遮光部パターンがX軸方向に沿って所定のピッチで規則的に列設して構成される遮光部パターン集合部(SPA)とを用い、
    上記透光モアレの場合は、
    夫々、上記単位透光部パターンの形体及びそのピッチが異なる透光部パターン集合部(TPA)からなる第1パターン集合部(PA1),第2パターン集合部(PA2),共用パターン集合部(PA3)を用い、
    上記第1パターン集合部(PA1)を第1パターン層(W1)に形成し、上記第2パターン集合部(PA2)を第2パターン層(W2)に形成し、上記共用パターン集合部(PA3)を上記第1パターン層(W1)及び第2パターン層(W2)の何れか一方に形成し、
    上記遮光モアレの場合は、
    夫々、上記単位遮光部パターンの形体及びそのピッチが異なる遮光部パターン集合部(SPA)からなる第1パターン集合部(PA1)及び共用パターン集合部(PA3),該第1パターン集合部(PA1)及び共用パターン集合部(PA3)の単位遮光部パターンとは上記単位透光部パターンの形体及びそのピッチが異なる透光部パターン集合部(TPA)からなる第2パターン集合部(PA2)を用い、
    上記第1パターン集合部(PA1)及び共用パターン集合部(PA3)を第1パターン層(W1)に形成し、上記第2パターン集合部(PA2)を第2パターン層(W2)に形成し、
    若しくは、
    透光部パターン集合部(TPA)からなる第1パターン集合部(PA1),該第1パターン集合部(PA1)の単位透光部パターンとは、夫々、上記単位遮光部パターンの形体及びそのピッチが異なる遮光部パターン集合部(SPA)からなる第2パターン集合部(PA2)及び共用パターン集合部(PA3)を用い、
    上記第1パターン集合部(PA1)を第1パターン層(W1)に形成し、上記第2パターン集合部(PA2)及び上記共用パターン集合部(PA3)を第2パターン層(W2)に形成し、
    上記一方側モアレ像(MA)を、
    上記第1パターン集合部(PA1)と上記第2パターン集合部(PA2)とで形成し、
    上記他方側モアレ像(MB)を、
    上記共用パターン集合部(PA3)を上記第1パターン層(W1)に形成したときは、上記共用パターン集合部(PA3)と第2パターン集合部(PA2)とで形成し、
    上記共用パターン集合部(PA3)を上記第2パターン層(W2)に形成したときは、上記第1パターン集合部(PA1)と上記共用パターン集合部(PA3)とで形成することを特徴とする装飾装置。
  2. 上記1つの視点Aから見たとき、上記一方側モアレ像(MA)及び他方側モアレ像(MB)が、夫々、X軸方向に沿って所定の周期で複数形成されることを特徴とする請求項1記載の装飾装置。
  3. 上記一方側モアレ像(MA)の周期と他方側モアレ像(MB)の周期を異ならせるとともに、上記1つの視点Aから見たとき、上記一方側モアレ像(MA)及び他方側モアレ像(MB)の視認できる数を異ならせたことを特徴とする請求項2記載の装飾装置。
  4. 上記第1パターン集合部(PA1)に形成される各単位透光部パターン若しくは各単位遮光部パターンを、互いに、平行な軸線を有した同形状に形成し、
    上記第2パターン集合部(PA2)に形成される各単位透光部パターン若しくは各単位遮光部パターンを、互いに、平行な軸線を有した同形状に形成し、
    上記共用パターン集合部(PA3)に形成される各単位透光部パターン若しくは各単位遮光部パターンを、互いに、平行な軸線を有した同形状に形成し、
    上記共用パターン集合部(PA3)を上記第1パターン層(W1)に形成するときは、これらに形成される各単位透光部パターン若しくは各単位遮光部パターンを、互いに、平行な軸線を有した同形状に形成し、
    上記共用パターン集合部(PA3)を上記第2パターン層(W2)に形成するときは、これらに形成される各単位透光部パターン若しくは各単位遮光部パターンを、互いに、平行な軸線を有した同形状に形成することを特徴とする請求項1乃至3何れかに記載の装飾装置。
  5. 上記一方側モアレ像(MA)が上記第2パターン層(W2)の奥に見え、上記他方側モアレ像(MB)が上記第1パターン層(W1)の前に見える設定、
    上記一方側モアレ像(MA)が上記第2パターン層(W2)の奥に見え、上記他方側モアレ像(MB)が上記第2パターン層(W2)に奥に見える設定、
    上記一方側モアレ像(MA)が上記第1パターン層(W1)の前に見え、上記他方側モアレ像(MB)が上記第1パターン層(W1)の前に見える設定の何れかの設定になるように、上記第1パターン集合部(PA1)、第2パターン集合部(PA2)及び共用パターン集合部(PA3)を形成したことを特徴とする請求項4記載の装飾装置。
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Citations (4)

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JP2023078865A (ja) 2021-11-26 2023-06-07 光徳 菅原 装飾装置

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