JP7485315B2 - 取付部材、物品、およびシステム等 - Google Patents
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- Fittings On The Vehicle Exterior For Carrying Loads, And Devices For Holding Or Mounting Articles (AREA)
- Rear-View Mirror Devices That Are Mounted On The Exterior Of The Vehicle (AREA)
Description
本発明に係る取付部材は所定の物品を所定の部位に取り付けるための部材である。以下、一例として取付部材を、カメラをルームミラーに取り付けるために用いる場合の一例を説明する。図1~図8は、車両のルームミラー1に取付けるシステム10の一実施形態を示している。車両は、車室内にルームミラーが設置された四輪の自動車である。このシステム10は、物品の一形態であるカメラ11と、そのカメラ11をルームミラー1に取付ける取付部材12を備える。
本実施形態の取付部材は、ルームミラーの背面に取り付ける第1部位と、第1部位からルームミラーの長手方向に延びる第2部位を、それぞれステー13と、ブラケット14の別部材で構成し、それらを連結して構成する一形態である。ステー13は、主に金属板から構成され、ルームミラー1の筐体2の背面2aに接続する第1接続部21と、その筐体2の上面2bに接続する第2接続部22と、それら第1接続部21と第2接続部22を繋ぐ細幅の繋ぎ部23を有する。第1接続部21と第2接続部22と繋ぎ部23は、一枚の金属板からなり、その金属板の適宜位置を折り曲げ等することで所望の形状に形成する。第1接続部21と第2接続部22は、一枚の金属板における同一面側がルームミラー1に接続する接続面となる。本形態では、第1接続部21と第2接続部22は、それぞれ両面テープ等の接着部材を用いてルームミラー1の筐体2の所定部位に貼付け固定する。貼付け固定は、接続することの一例である。
カメラ11は、略矩形状のケース本体41を備え、そのケース本体41の前面41aにレンズ40が露出するように配置し、レンズ40の光軸が前面41aに直交するように構成する。これにより、前面41aの向きに正対する方向が、カメラ11の画角の中心となる。また、ケース本体41の内部には、撮影するための光学系や電子部品等のカメラ機能を実現するための機器等を内蔵する。さらに本実施形態では、カメラ11は、ドライバーモニタリングシステム(DMS)の機能の一部を構成するものである。DMSは、カメラ11が撮像した画像に基づいて、車両の乗員である運転者等の状態を検出し、運転者等の状態に応じた情報を報知するシステムであり、本実施形態では係るDMSの機能もケース本体41内に実装する。例えば、カメラ11で撮影した画像に基づいて運転者等の状態を検出する制御部や、検出した運転者等の状態に応じた情報を報知する機器としてのスピーカ等を備える。この実施形態では、DMSは、カメラ11の単独の装置として実現している。ケース本体41の背面41bに設けた孔部41cの裏側には当該スピーカが配置されており、当該孔部41cからDMS用の警報音声等が外部に出力される。
カメラ11をフロントガラス等に取り付けるための第2取付部材50は、ルームミラー用と同様にボールジョイント機構を用いた。すなわち、フロントガラスに貼り付ける貼り付け面を有する平板状のベース部51と、そのベース部51から一対に起立形成するボールスタッド52と、そのボールスタッド52のボール部を装着するソケット部34と、ソケット部34の周囲に着脱自在に取り付けるナット36と、ソケット部34と一対に形成するベース部材35を有する。ベース部51はボールスタッド52の支柱に対して所定角度傾斜するように形成する。そして、ベース部51に両面接着テープ等の接着部材を貼り付け、その接着部材を介してフロントガラス等に貼り付け固定する。
上述した実施形態等では、カメラ11は、所定の固定部材を用い、ルームミラー1やフロントガラスに固定する場合について説明した。フロントガラスに貼付ける場合、ルームミラー1と同様に天井付近等の上方に配置するとよい。具体的な取付構造は問わずカメラは、運転者等の乗員の目よりも高い位置から運転者等の顔または目を撮像するように構成するとよい。
図10は、取付構造の別の形態を示している。この形態では、ルームミラー1に接続する第1部位は、ルームミラー1の筐体2を挟み込んで固定する構造をとり、第2部位は可撓性のある部材を備えて構成する。
また、この形態では、第1部位からルームミラー1の長手方向に延びる第2部位を、棒状のアーム部材65で形成する。アーム部材65は、両端近傍を折り曲げ、それぞれ同一方向を向くような形態としている。アーム部材65の一方の端部に設けた連結部66を、支持部材57の後面に連結する。また、アーム部材65の他方の端部には、物品であるカメラを取り付ける取付部15を設ける。この取付部15の先端には、上述した実施形態のボールジョイント機構のソケット部34に接続したベース部材35と同様の構造からなる部材を取り付ける。これにより、このベース部材35を、カメラ11の背面に設けたスライド溝42a内に挿入することで、ルームミラー1の横にカメラを配置することができる。
上述した各種の形態は、第1部位と第2部位を別部材で構成したが、例えば、同一の板金から一体形成して構成するとよい。そのように構成すると、構成が簡単に実現できるのでよい。
図11は、同一の板金から一体形成した第1形態を示している。この第1形態では、ルームミラーへ取り付ける第1部位71が、上下で分かれた第1板部71aと第2板部71bが、一端側で連結されて構成される。第1板部71aは、長手方向の適宜の位置で上下から切込線部71cが形成され、その切込線部71cの部位で折り曲げやすくしている。本形態では、上下に分けた第1板部71aと第2板部71bは、一端の一箇所で連結されそれぞれ長手方向に延びるように配置したので、上側と下側を別々の角度で曲げることができる。よって例えば、ルームミラーの背面の曲面形状が、上側と下側の貼付ける部位で異なる場合には、それぞれを適宜折り曲げることで曲面に沿って貼付けることができ、接続強度を増すことができる。
この形態では、図10等に示す形態と同様に目線と同じ高さに取付けられる。また、取り付けが簡単に行え、部品数少なく初期投資は抑えられてコストも安くなる。また、ルームミラーの厚みや高さに依存しないのでよい。
図12は、同一の板金から一体形成して構成する第2形態を示している。この形態では、ルームミラー1へ貼付け固定するための第1部位75の形状を、第1形態に比べて切り込みが色々な方向から配置するようにした。この形態では、切込みを放射状に配置し、これにより、例えばルームミラー1へ背面が球面のようになっていても、しっかりと貼付けることができ、接着強度が増す。
図13は、同一の板金から一体形成して構成する第3形態を示している。この形態では、第2形態と同様にルームミラー1へ貼付け固定するための第1部位75の形状を、放射状に切込みを配置することで、例えばルームミラー1へ背面が球面のようになっていても、しっかりと貼付けることができようにしている。
図14は、同一の板金から一体形成して構成する第4形態を示している。この形態では、第3形態と同様にルームミラー1へ貼付け固定するための第1部位75の形状を、放射状に切込みを配置し、例えばルームミラー1へ背面が球面のようになっていても、しっかりと貼付けることができように構成する。
図15は、同一の板金から一体形成して構成する第5形態を示している。この形態では、第3形態等と同様にルームミラー1へ貼付け固定するための第1部位75の形状を、放射状に切込みを配置し、例えばルームミラー1へ背面が球面のようになっていても、しっかりと貼付けることができように構成する。
図16は、同一の板金から一体形成して構成する第6形態を示している。この形態では、第5形態等と同様にルームミラー1へ貼付け固定するための第1部位75の形状を、放射状に切込みを配置し、例えばルームミラー1へ背面が球面のようになっていても、しっかりと貼付けることができように構成する。
取付部材は、カメラ11がルームミラー1の真横の位置に存在しように位置を調整する調整手段を備えるようにするとよい。図17は、この一実施形態を示している。図17に示す取付部材100は、第1部位101と、第2部位102とを含む。第1部位101は、ルームミラー1の背面に接続される部位である。第2部位102は、ルームミラー1の背面から離れる方向に延びる部分を含む。第2部位102は、第1部分1021と、第2部分1022とを含む。第1部分1021は、第1部位101に連結され、ルームミラー1の背面にほぼ垂直方向に延びる。第2部分1022は、第1部分1021に連結され、ルームミラー1の長手方向に延びる。第2部位102は、第2部分1022が、ルームミラー1の長手方向に成分を有する方向であり、かつルームミラー1の背面2aから離れる方向に延びるように折り曲げられている。第2部分1022のうち、第1部分1021寄りの一部の領域は、ルームミラー1の背面側に位置する。カメラ11は、取付部材100の第2部位102、より具体的には第2部分1022に取り付けられている。カメラ11の少なくとも一部は、ルームミラー1の背面側に位置し、運転席に座る運転者90側から見て隠れるように構成した。上述した各形態のようにカメラ11をルームミラー1の横に配置すると、サンバイザー91と干渉し、サンバイザーが使えない事態を招くことがある。これに対し、本形態のように、カメラ11をルームミラー1の奥側に配置すると、サンバイザー91の可動範囲内にカメラ11が存在せずサンバイザー91が使えるので好ましい。
例えばルームミラーの横にカメラを取り付けたシステムにおいて、例えばカメラ11で撮影した画像に基づきルームミラーを見たか否かを判定し、ルームミラーを見たと検出された場合には、それをトリガに前方映像、運転者映像等をイベント記録する機能を備えるとよい。
本形態では、カメラの取り付け位置を設定し、警報範囲を設定された取り付け位置によって変更する機能を備えるとよい。例えば、取り付け位置がルームミラーか、フロントガラス上部か、ステアリングコラム上か、ダッシュボード上かなど、取り付け可能位置がどこかの設定機能を設ける。そして設定された位置に応じて、脇見等の警報範囲を変更する機能を備えるとよい。
夜間については脇見の判定基準を昼間の判定基準より厳しくするとよい。夜間は周りの景色が暗くて見えにくく、前方車両のテールランプを見て運転することが多く頭の向きや視線の動きが昼間に比べて小さい。また赤外LEDの照明の範囲も限定される。このように、夜間は余り横を見ないので、例えば少しでも傾くと警報を鳴らすようにするとよい。このようにすると、夜間でも昼間でも精度よく、的確に脇見等を判定できる。
例えばカメラがDMSの機能を有する場合、他の機器と連携するとよい。他の機器との連携は、例えば報知は、カメラ11が行ってもいいし、レーダー探知機やカーナビゲーションシステム等の連携する機器が行ってもよい。本形態では、ユーザの状態を検知し、乗員の状態に応じた情報を報知できるのでよい。特に、レーダー探知機やカーナビゲーションシステム等の表示部を備える機器が行うようにすると、視覚を用いた報知を行うことができ、しかも、それらの機器は、運転者が運転中に表示部を確認できる位置に設置されているので、報知内容を容易に確認できるのでよい。
上述した各種の形態では、物品がカメラである場合の例を示したが、本発明はこれに限ることはなく、例えば、人を検知するセンサや、例えばルームミラーと粉となる方向を見るための補助ミラー等がある。また、ルームミラーの近くに設けたいが、ルームミラーと異なる方向を向かせたい物品等に適用するとよい。
2 :筐体
3 :ミラー
10 :システム
11 :カメラ
12 :取付部材
13 :ステー
14 :ブラケット
15 :取付部
21 :第1接続部
22 :第2接続部
31 :ブラケット本体
40 :レンズ
41 :ケース本体
Claims (7)
- 少なくとも車両のルームミラーに所定の物品を取り付けるための取付部材であって、
前記ルームミラーに取り付ける第1部位と、
前記第1部位から延びている部分を有する第2部位と、
前記第2部位に設けられ前記所定の物品が取り付けられる取付部と、
を有し、
前記第2部位と、前記第1部位とのなす角を変更可能に構成され、
前記第1部位は、
前記ルームミラーの異なる面に接続する第1接続部と第2接続部とを有し、
前記第1接続部は、
前記ルームミラーの背面に接続し、
前記第2接続部は、
前記ルームミラーの上面に接続する
取付部材。 - 前記第1部位と前記第2部位とが一体形成され、折り曲げ又は捻る構造により前記なす角を変更可能に構成された
請求項1に記載の取付部材。 - 前記取付部は、前記第2部位と一体形成された平板状の部位を有する
請求項2に記載の取付部材。 - 前記第1部位は、放射状の複数の切込みであって、前記ルームミラーの背面に対する接着強度を増すための複数の切込みが配置されている
請求項1から3のいずれか1項に記載の取付部材。 - 前記複数の切込みは、略90°間隔で配置された第1の切込みと、隣接する前記第1の切込み同士の間にそれぞれ配置された第2の切込みと、を含む
請求項4に記載の取付部材。 - 前記延びている部分の長手方向に交差する短手方向における寸法は、前記第1部位および前記取付部の前記短手方向における寸法よりも小さい
請求項1から5のいずれか1項に記載の取付部材。 - 請求項1から6のいずれか1項に記載の取付部材と、
前記取付部材に取り付けられる前記所定の物品と、
を備え、
前記所定の物品の少なくとも一部が、前記ルームミラーの背面側に位置するように前記取付部材を構成した
システム。
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