(第一の実施形態)
以下に、図面に基づいて実施形態を説明する。図1は、第一の実施形態の情報処理システムのシステム構成の一例を示す図である。本実施形態の情報処理システム100は、情報処理装置200と、端末装置300とを含み、情報処理装置200と端末装置300とは、ネットワーク等を介して接続される。
また、本実施形態の情報処理装置200は、ネットワークを介して、各種のサービスを提供する外部サーバ400と接続される。
本実施形態の情報処理システム100では、情報処理装置200が提供するサービスと、外部サーバ400が提供する外部サービスとを連携させる。
本実施形態の外部サービスとは、例えば、端末装置300の利用者から提出された情報を用いて、各種の管理業務を支援するサービスや、端末装置300の利用者から提出された情報を用いた証明書を発行するサービス等であってよい。
情報処理装置200が提供するサービスは、端末装置300に読み取られた二次元コードと対応付けられた設定情報に応じて、端末装置300が保持するデータを、外部サービスに対応した形態のデータとし、指定された格納先に格納させるサービスである。二次元コードは、例えば、QRコード(登録商標)であってよい。
外部サービスと対応付けられた設定情報は、端末装置300が保持するデータを、外部サービスと対応する形態で出力させるための設定情報である。
具体的には、例えば、設定情報は、外部サービスの利用シーンに応じた二次元コードの使用の仕方、外部サービスの利用者が外部サーバ400にアップロードする情報の種類、外部サーバ400により回収される情報の種類等を含む。設定情報は、予め外部サーバ400において作成されていてよい。
以下の説明では、外部サービスと対応付けられた設定情報を、連携設定情報と表現する場合がある。連携設定情報の詳細は後述する。また、以下の説明では、二次元コードの一例として、QRコードとして説明する。
外部サーバ400は、情報処理装置200から提供されたQRコードを、端末装置300に読み取らせる。端末装置300は、QRコードを読み取ると、情報処理装置200に対して、QRコードを読み取ったことを通知する。
情報処理装置200は、この通知を受けると、端末装置300に対し、端末装置300が保持するデータを、QRコードと対応付けられた連携設定情報に応じた形態で、指定された格納先へ格納させる処理を実行させる。
外部サーバ400は、連携設定情報に応じた形態で出力されたデータが指定された格納先へ格納されると、このデータを回収する。
本実施形態では、このように、QRコードと、外部サービスに応じたデータを出力させるための連携設定情報とを対応付けることで、端末装置から外部サーバにデータを提供させることができる。
したがって、本実施形態によれば、端末装置300の利用者に特別なアプリケーション等をインストールさせることなく、端末装置300から外部サービスにデータを提供できる。また、本実施形態によれば、情報処理装置200が提供するサービスと、外部サーバ400が提供する外部サービスとを、簡素な構成で連携させることができる。
以下に、図2を参照して、本実施形態の情報処理システム100の動作の概要を説明する。図2は、第一の実施形態の情報処理システムの動作の概要を説明する図である。
本実施形態の情報処理システム100では、予め外部サーバ400において、連携設定情報が作成される(ステップS1)。
次に、情報処理装置200は、外部サーバ400からQRコードの取得要求を受け付ける(ステップS2)。本実施形態では、このQRコードの取得要求に、連携設定情報が含まれるものとする。
情報処理装置200は、QRコードの取得要求を受け付けると、連携設定情報と対応付けられたQRコードを作成し、外部サーバ400に提供する(ステップS3)。
外部サーバ400は、QRコードを受け取ると、外部サービスの利用者の端末装置300へQRコード21を提供する(ステップS4)。具体的には、外部サーバ400は、端末装置300がQRコード21を読み取ることができるように、表示装置等に表示させてもよい。
端末装置300において、QRコードが読み取られると(ステップS5)、情報処理装置200は、端末装置300に対し、QRコードと対応付けられた連携設定情報を特定し、特定した連携設定情報に応じたデータの提出を指示する画面を表示させる(ステップS6)。言い換えれば、情報処理装置200は、端末装置300に対し、外部サービスに対応した形態のデータの提出を指示する画面を表示させる。
端末装置300は、外部サービスに対応した形態のデータを、QRコードにおいて指定された格納先へ格納する(ステップS7)。外部サーバ400は、外部サービスに対応した形態のデータが、指定された格納先に格納されると、このデータを回収する(ステップS8)。
本実施形態の情報処理装置200は、このように、外部サーバ400において予め作成された連携設定情報と対応付けられたQRコード21を端末装置300に読み取らせる。そして、情報処理装置200は、端末装置300に、連携設定情報に基づき、外部サービスに対応した形態のデータを出力させ、QRコード21で指定された格納先へ、このデータを格納させる。
このため、端末装置300の利用者は、QRコード21を読み取るだけで、外部サービスに応じた形態のデータを出力することができる。また、外部サーバ400では、連携設定情報を設定し、指定された格納先からデータを回収するだけで、外部サービスに応じた形態のデータを収集することができる。
したがって、端末装置300の利用者は、外部サービスの形態に合わせたデータを作成する必要がなく、自動的に外部サービスに応じた形態のデータを提出することができる。なお、端末装置300の利用者とは、外部サービスの利用者とも言える。
また、外部サービスの提供者は、利用者から提出されたデータが、外部サービスに応じた形態であるか否かを確認したり、利用者から提出されたデータを外部サービスに応じた形態となるように修正する、といった作業が不要となる。
このように、本実施形態によれば、簡素な手順で、外部サーバ400が提供する外部サービスと、情報処理装置200が提供するサービスとを連携させることができる。
次に、図3及び図4を参照して、本実施形態の情報処理システム100の有する各装置のハードウェア構成の一例について説明する。
図3は、情報処理装置のハードウェア構成の一例を示す図である。情報処理装置200は、コンピュータによって構築されており、図3に示されているように、CPU201、ROM202、RAM203、HD204、HDD(Hard Disk Drive)コントローラ205、ディスプレイ206、外部機器接続I/F(Interface)208、ネットワークI/F209、データバス210、キーボード211、ポインティングデバイス212、DVD-RW(Digital Versatile Disk Rewritable)ドライブ214、メディアI/F216を備えている。
これらのうち、CPU201は、情報処理装置200全体の動作を制御する。ROM202は、IPL等のCPU201の駆動に用いられるプログラムを記憶する。RAM203は、CPU201のワークエリアとして使用される。HD204は、プログラム等の各種データを記憶する。HDDコントローラ205は、CPU201の制御にしたがってHD204に対する各種データの読み出し又は書き込みを制御する。ディスプレイ206は、カーソル、メニュー、ウィンドウ、文字、又は画像などの各種情報を表示する。外部機器接続I/F208は、各種の外部機器を接続するためのインターフェースである。この場合の外部機器は、例えば、USB(Universal Serial Bus)メモリやプリンタ等である。ネットワークI/F209は、通信ネットワークを利用してデータ通信をするためのインターフェースである。データバス210は、図3に示されているCPU201等の各構成要素を電気的に接続するためのアドレスバスやデータバス等である。
また、キーボード211は、文字、数値、各種指示などの入力のための複数のキーを備えた入力手段の一種である。ポインティングデバイス212は、各種指示の選択や実行、処理対象の選択、カーソルの移動などを行う入力手段の一種である。DVD-RWドライブ214は、着脱可能な記録媒体の一例としてのDVD-RW213に対する各種データの読み出し又は書き込みを制御する。なお、DVD-RWに限らず、DVD-R等であってもよい。メディアI/F216は、フラッシュメモリ等の記録メディア215に対するデータの読み出し又は書き込み(記憶)を制御する。
次に、図4を参照して、本実施形態の端末装置300のハードウェア構成について説明する。図4は、端末装置のハードウェア構成の一例を示す図である。
本実施形態の端末装置300は、撮影機能を有していればよく、例えば、スマートフォンなどであってよい。図4では、スマートフォンの端末装置の一例として説明する。
端末装置300は、CPU301、ROM302、RAM303、EEPROM304、CMOSセンサ305、撮影素子I/F306、加速度・方位センサ307、メディアI/F309、GPS受信部311を備えている。
これらのうち、CPU301は、端末装置300全体の動作を制御する。ROM302は、CPU301やIPL等のCPU301の駆動に用いられるプログラムを記憶する。RAM303は、CPU301のワークエリアとして使用される。EEPROM304は、CPU301の制御にしたがって、スマートフォン用プログラム等の各種データの読み出し又は書き込みを行う。CMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)センサ305は、CPU301の制御に従って被写体を撮影して画像データを得る内蔵型の撮影手段の一種である。なお、CMOSセンサではなく、CCD(Charge Coupled Device)センサ等の撮影手段であってもよい。撮影素子I/F306は、CMOSセンサ305の駆動を制御する回路である。加速度・方位センサ307は、地磁気を検知する電子磁気コンパスやジャイロコンパス、加速度センサ等の各種センサである。メディアI/F309は、フラッシュメモリ等の記録メディア308に対するデータの読み出し又は書き込み(記憶)を制御する。GPS受信部311は、GPS衛星からGPS信号を受信する。
また、端末装置300は、遠距離通信回路312、CMOSセンサ313、撮影素子I/F314、マイク315、スピーカ316、音入出力I/F317、ディスプレイ318、外部機器接続I/F(Interface)319、近距離通信回路320、近距離通信回路320のアンテナ320a、及びタッチパネル321を備えている。
これらのうち、遠距離通信回路312は、通信ネットワークを介して、他の機器と通信する回路である。CMOSセンサ313は、CPU301の制御に従って被写体を撮影して画像データを得る内蔵型の撮影手段の一種である。撮影素子I/F314は、CMOSセンサ313の駆動を制御する回路である。マイク315は、音を電気信号に変える内蔵型の回路である。スピーカ316は、電気信号を物理振動に変えて音楽や音声などの音を生み出す内蔵型の回路である。音入出力I/F317は、CPU301の制御に従ってマイク315及びスピーカ316との間で音信号の入出力を処理する回路である。ディスプレイ318は、被写体の画像や各種アイコン等を表示する液晶や有機EL(Electro Luminescence)などの表示手段の一種である。外部機器接続I/F319は、各種の外部機器を接続するためのインターフェースである。近距離通信回路320は、NFC(Near Field Communication)やBluetooth(登録商標)等の通信回路である。タッチパネル321は、利用者がディスプレイ318を押下することで、端末装置300を操作する入力手段の一種である。
また、端末装置300は、バスライン310を備えている。バスライン310は、図4に示されているCPU301等の各構成要素を電気的に接続するためのアドレスバスやデータバス等である。
次に、図5を参照し、本実施形態の情報処理システム100の有する各装置の機能構成について説明する。図5は、情報処理システムの有する各装置の機能構成を説明する図である。
はじめに、情報処理装置200の機能について説明する。本実施形態の情報処理装置200は、送信部230、アプリ判定部240、サービス連携部250、受信部255を有する。これらの各部は、CPU201がプログラムを読み出して実行することで実現される。
また、本実施形態の情報処理装置200は、APIキー記憶部270、連携管理記憶部280、利用者記憶部290を有する。
送信部230と受信部255とは、情報処理装置200と端末装置300との間の通信を確立させるための処理や、情報処理装置200と外部サーバ400との間の通信を確立させるための処理を行う。
アプリ判定部240は、初期アクセスURLに対応する。アプリ判定部240は、初期アクセスURLへのアクセスに応じ、初期アクセスURLに付与されている情報(タッチポイントID等)に対応するアプリケーションを、連携管理記憶部280を参照して判定する。
アプリ判定部240は、初期アクセスURLに付与されている情報と対応するアプリケーションを判定すると、このアプリケーションに対するURLを含むリダイレクト要求を含む応答を、初期アクセスURLへのアクセス元に送信する。
サービス連携部250は、情報処理装置200が提供するサービスを実現するアプリケーションの一つである。具体的には、サービス連携部250は、端末装置300に保持されたデータの中から、連携設定情報に応じたデータをアップロードさせるサービスである。
より具体的には、サービス連携部250が実現するサービスは、QRコード21が読み取られると、端末装置300に撮影機能を起動させ、撮影された画像データを情報処理装置200へアップロードさせるサービスである。
また、サービス連携部250は、外部サーバ400から、連携設定情報と、QRコードの取得要求とを受け付けると、連携設定情報と対応付けられたQRコードを作成し、外部サーバ400に提供する。
APIキー記憶部270は、外部サービスの提供者が、サービス連携部250のAPI(Application Programming Interface)を利用するための鍵を管理する情報記憶部である。連携管理記憶部280は、QRコードと連携設定情報とを対応付けるための情報を管理する情報記憶部である。利用者記憶部290は、サービス連携部250を利用した利用者を管理する情報記憶部である。
次に、端末装置300の機能について説明する。端末装置300は、制御部(オペレーティングシステム部)350、ブラウザ部360、撮影部370等を有する。これら各部は、端末装置300にインストールされた1以上のプログラムが、CPU301に実行させる処理により実現される。
制御部350は、端末装置300の利用者からの操作を受けて、ブラウザ部360を起動する。ブラウザ部360は、例えば、一般的なWebブラウザであり、HTML(HyperText Markup Language)データやスクリプト(例えば、JavaScript(登録商標))等に従った処理を実行する。また、ブラウザ部360は、起動すると情報処理装置200に、初期アクセスURLを送信する。
なお、このとき、ブラウザ部360は、初期アクセスURLと共に、初期アクセスURLに付与されているタッチポイントIDも情報処理装置200に送信する。タッチポイントIDとは、サービスを特定する識別情報を含み、サービスを実現するアプリケーション(サービス連携部250)と予め対応付けられている。
また、ブラウザ部360は、初期アクセスURLへのアクセスに応じた情報処理装置200からのリダイレクト要求に従って、情報処理装置200が有するアプリケーションのうち、タッチポイントIDに関連付けられているアプリケーションにアクセスする。リダイレクト要求とは、初期アクセスURLへのアクセスに応じた情報処理装置200からの応答である。
ブラウザ部360は、アクセスしたアプリケーションから、端末装置300への処理の実行要求を示すデータ(HTMLデータやスクリプト等)を取得する。
撮影部370は、CMOSセンサ305、313やCCDセンサ等によって実現されるカメラを、CPU301によって制御して被写体を撮影することで画像データを得る撮影機能を実現する。
以下に、図6乃至図8を参照して、情報処理装置200の有する各記憶部について説明する。図6は、APIキー記憶部の一例を示す図である。
本実施形態のAPIキー記憶部270は、情報の項目として、テナントID、管理者ID、APIキーとを有し、項目「テナントID」と、その他の項目とが対応付けられている。以下の説明では、APIキー記憶部270において、項目「テナントID」、「管理者ID」、「APIキー」の値を含む情報を、APIキー情報と表現する場合がある。
項目「テナントID」の値は、外部サービスの提供者を特定するための識別情報である。言い換えれば、項目「テナントID」の値は、外部サービスを特定するための識別情報である。以下の説明では、外部サービスの提供者をテナントと表現する場合がある。なお、ここでの外部サービスの提供者とは、個人、企業又は組織を含む概念である。
項目「管理者ID」の値は、テナントにおいて、APIキーの利用権限を有する管理者を特定するための識別情報である。項目「APIキー」の値は、テナントが情報処理システム100と連携する際に使用されるキーであり、テナント毎に1つのAPIキーを割り振られる。
図7は、連携管理記憶部の一例を示す図である。本実施形態の連携管理記憶部280は、情報の項目として、タッチポイントID、テナントID、連携設定情報を有し、項目「タッチポイントID」とその他の項目とか対応付けられている。連携管理記憶部280において、項目「タッチポイントID」、「テナントID」、「連携設定情報」の値を含む情報を、連携管理情報と表現する場合がある。
項目「タッチポイントID」の値は、サービス連携部250が作成するQRコードを特定するための識別情報であり、QRコードに含まれる。
項目「連携設定情報」の値は、QRコードに含まれる連携設定情報を特定する情報である。具体的には、例えば連携設定情報のファイル名が含まれる。また、他にも識別情報、ファイルパス、識別番号、名称などが含まれる。本実施形態の連携設定情報のデータ形式は、例えば、JSON形式であってよいし、他の形式であってもよい。
したがって、本実施形態のタッチポイントIDは、連携設定情報をQRコードと対応付けるための情報であって、QRコードに含まれる情報である。また、本実施形態のタッチポイントIDは、外部サービスと紐付けられた情報であって、連携設定情報を特定するための識別情報とも言える。
また、連携管理記憶部280では、タッチポイントID毎に、テナントIDと連携設定情報とが対応付けられている。
図8は、利用者記憶部の一例を示す図である。本実施形態の利用者記憶部290は、情報の項目として、ユーザID、タッチポイントID、状態、提出ファイル、回答ファイルを含み、項目「ユーザID」と、その他の項目とが対応付けられている。
利用者記憶部290において、項目「ユーザID」の値と、その他の項目の値とが対応付けられた情報を、利用者情報と表現する場合がある。
項目「ユーザID」の値は、情報処理装置200が提供するサービスの利用者を特定するための識別情報である。言い換えれば、項目「ユーザID」の値は、端末装置300の利用者を特定するための識別情報である。
なお、ユーザIDは、連携設定情報において設定された認証方法が、ゲスト認証である場合は、「guest」で始まるユーザIDとなり、oauth認証の場合は、リダイレクト先の認証サーバのユーザIDとなる。
項目「状態」の値は、利用者から見たときのデータの状態を示す。項目「提出ファイル」の値は、端末装置300から情報処理装置200に送信(提出)されるデータのファイル名を示す。
項目「回答ファイル」の値は、外部サービスの提供者が、利用者に対して送信するデータのファイル名を示す。
図8では、例えば、ユーザID「guest1」で特定される利用者は、端末装置300により、タッチポイントID「tp001」を含むQRコードを読み取っており、「YYY_20211231.pdf」データを情報処理装置200に送信済みである。また、ユーザID「guest1」で特定される利用者が提出したデータは、外部サーバ400による回収が完了している。
以下の説明では、端末装置300から情報処理装置200に対し送信される、外部サービスに対応した形態のデータを、提出物と表現する場合がある。
次に、図9を参照して、連携設定情報について説明する。図9は、連携設定情報について説明する図である。図9では、外部サーバ400により行われる連携設定情報の設定項目の一覧を示す。
本実施形態の設定項目には、項目「qrCode」、「capture」、「mobileUI」、「collect」が設けられており、各項目について、さらに設定項目が設けられている。
項目「qrCode」では、QRコードと対応付けられる設定項目として、項目「oauthType」、「time」、「eID」を含む。なお、この利用形態の例では、これらの設定項目のうち、項目「oauthType」は、必須の設定項目としているが、利用形態に応じて必須の設定項目としなくともよい場合がある。また、この項目ではコードがQRコードの場合の設定項目としているが、QRコード以外のコードに対しても同様の設定項目が設定できる。つまり、この項目は言い換えるとコードと対応付けられる設定項目ともいえる。
項目「oauthType」には、認証方法が設定される。認証方法として、例えば、外部サービスの提供元の認証情報を取得して用いる方法(連携認証)、外部サービスの提供元へリダイレクトして認証する方法(oauth認証)等がある。
また、認証方法として、例えば、情報処理装置200独自のユーザ認証を利用する方法がある。この場合、QRコードの読み取り時に認証画面を端末装置300に表示させる。
また、認証方法として、一度だけ使用できるQRコードを用いる方法(ワンタイム認証)、アカウントの入力を要求せずにゲストとして認証する方法(ゲスト認証)、パスワードやコードを入力させ、予め設定されたパスワードや一時的に発行したコードと一致するかを確認することで認証する方法(パスワード又はコード認証)、合言葉を入力させ、予め設定された合言葉と一致するかを確認することで認証する方法(合言葉認証)等がある。なお、認証方法の設定はこれらに限らず、他の認証方法が設定できてもよい。
項目「time」では、QRコードの有効期間が設定される。有効期間は、秒単位、日付け単位、有効期間なし(無制限)等がある。
項目「eID」では、外部サービスに適用した形態のデータ(提出物)に対応付ける個別情報が設定される。個別情報とは、提出物を特定するための提出物識別情報である。ここで設定される個別情報は、1文字以上100文字以内の文字列であってよい。
項目「capture」では、撮影や提出物に関する設定が行われる。言い換えれば、項目「capture」では、端末装置300から出力されるデータに関する設定が行われる。項目「capture」と対応付けられる設定項目として、項目「resolution」、「aspect」、「number」、「target」、「cognitive」を含む。これらの項目において、必須される項目は存在せず、設定を行うか否かは外部サービスの提供者によって任意に決められる。
項目「resolution」では、端末装置300の有するカメラの撮影機能により提出物を撮影するときの解像度が設定される。項目「aspect」では、提出物する画像データの縦横比が設定される。具体的には、項目「aspect」では、整数の分数が設定された場合には、この分数が縦横比として設定される。また、項目「aspect」では、「free」が設定された場合には、画像データの撮影者(端末装置300の利用者)により縦横比が設定される。
項目「number」では、提出物を撮影する枚数が設定される。本実施形態では、枚数は、1以上10未満の値として設定される。
項目「target」では、端末装置300の撮影機能による撮影対象物が設定される。本実施形態では、撮影対象物として、「paper」、「face」、「beerbox」、「other」等の中から、撮影対象物を選択することで、設定が行われてもよい。
撮影対象物として、「paper」が選択された場合、撮影対象物は「紙」となる。このとき、後述する項目「title」は、自動的に「紙提出」とされてもよい。撮影対象物として、「face」が選択された場合、撮影対象物は「顔」となる。このとき、後述する項目「title」は、自動的に「顔写真」とされてもよい。
また、撮影対象物が「beerbox」が選択された場合、撮影対象物は「ビール箱」となる。このとき、後述する項目「title」は、自動的に「ビール箱」とされてもよい。「other」が選択された場合、撮影対象物はその他となる。
項目「cognitive」では、画像データにおける撮影対象物の認識処理を行うか否かが設定される。項目「cognitive」において、「enable」が選択されると、撮影対象物の認識処理を行う設定となる。
この場合、認識処理の具体的な例として、撮影対象物が「紙」である場合には、画像データから「紙」を認識し、画像データが示す画像に「紙」の四隅の画像が含まれるか否かを判定する四隅判定、台形補正、文字認識等の処理が行われる。また、撮影対象物が「顔」である場合には、顔画像の背景を除去し、項目「aspect」で設定された縦横比に整形する処理が行われる。また、撮影対象物が「顔」である場合にも関わらず、画像データに顔画像が含まれない場合には、再撮影を指示する。したがって、項目「cognitive」によって設定される認識処理は撮影対象物や撮影に関する設定に応じて異なる認識処理が実行されてもよい
項目「mobileUI」では、端末装置300に、外部サービスと対応した画像データを出力させるための案内画面に関する設定が行われる。言い換えれば、項目「mobileUI」では、提出物をサービス連携部250に提出する際の端末装置300の画面に関する設定が行われる。
項目「mobileUI」と対応付けられる設定項目として、項目「url」、「title」、「elements」、「type」、「name」を含む。これらの項目において、必須される項目は存在せず、設定を行うか否かは外部サービスの提供者によって任意に決められる。
項目「url」では、テンプレートを利用せず画面(ユーザインターフェイス)を構築する場合に、端末装置300用のWebアプリケーション(以下、Webアプリ)のURLが設定される。なお、本実施形態では、項目「url」において、WebアプリのURLが設定された場合には、後段のその他の設定項目は無効となる。
項目「title」では、端末装置300に表示される画面のタイトルを示す文字列が設定される。本実施形態では、項目「title」の値を設定することで、画面のタイトルを、予め設定された文字列から変更することができる。文字列は、1文字以上、100文字以内であればよい。
項目「elements」では、画面に表示される表示項目が設定される。項目「type」では、画面に表示される表示項目の形式が設定される。具体的には、項目「type」において、「text」が設定された場合、画面に表示された表示項目に対する回答の入力欄が表示される。また、項目「type」において、「message」が設定された場合、画面に表示される表示項目は、メッセージとして表示され、回答の入力欄は表示されない。
項目「name」では、画面に表示させる表示項目の内容となる文字列が設定される。文字列は、1文字以上、100文字以内であればよい。
項目「collect」では、提出物の回収に関する設定が行われる。項目「collect」と対応付けられる設定項目として、項目「format」、「fname」、「webHook」を含む。これらの項目において、必須される項目は存在せず、設定を行うか否かは外部サービスの提供者によって任意に決められる。
項目「format」では、外部サーバ400が提出物を回収する際の提出物のフォーマットが設定される。具体的には、項目「format」において、「mPDF」が設定された場合には、提出物のフォーマットは、複数ページのpdf形式となる。また、項目「format」において、「sPDF」が設定された場合には、提出物のフォーマットは1ページのpdfデータとなる。
また、項目「format」において、「jpeg」が設定された場合には、提出物のフォーマットは、jpegデータとなる。また、項目「format」において、「orignal」が設定された場合には、提出物のフォーマットは変更されない。
項目「fname」では、提出物のファイル名が設定される。具体的には、項目「fname」において、「%eID」が設定された場合には、項目「eID」として設定された文字列が、提出物のファイル名となる。また、項目「fname」において、「%date」が設定された場合には、提出物の提出日の日付けが提出物のファイル名となる。また、項目「fname」において、「%UID」が設定された場合には、外部サービスにログインしている利用者のユーザIDが、提出物のファイル名となる。
項目「webHook」では、提出物が提出されたことを通知するURLが設定される。なお、提出物が提出されたことを通知する方法は、webHookによる通知以外の方法であってもよい。
以上が、連携設定情報として設定される設定項目の一覧である。本実施形態では、これらの設定項目を、外部サービスの提供者に設定させ、QRコードと対応付けることで、端末装置300から受け取ったデータを、外部サービスと対応した形態のデータとして、外部サーバ400に提供することができる。
次に、図10を参照して、本実施形態の連携設定情報の一例を示す。図10は、第一の実施形態の連携設定情報の一例を示す図である。
図10に示す連携設定情報101は、例えば、外部サーバ400が提供する外部サービスを、経費精算サービスとした場合に、外部サーバ400において設定される連携設定情報の一例である。また、連携設定情報101のファイル名は、例えば、「receipt.json」である。
図10に示す連携設定情報101において、QRコードに関する設定として、項目「oauthType」において「ゲスト認証」が設定され、項目「time」において有効時間が300秒(5分間)に設定され、項目「eID」において文字列「YYY」が設定されている。なお、図10に示す「eID」は、外部サービスの一例である経費精算サービスにログインする利用者の名前である。
また、連携設定情報101では、提出物に関する設定として、項目「resolution」において画像データの解像度が「高精細」に設定され、項目「aspect」において画像データの縦横比が3:4に設定されている。また、連携設定情報101では、提出物に関する設定として、項目「number」において、9枚の画像データが設定されている。つまり、連携設定情報101では、1頁から9頁までの提出が可能となる。
項目「target」において、撮影対象物に「紙」が設定されおり、項目「cognitive」において、「enable」が設定されている。本実施形態では、撮影対象物の認識処理として、台形補正処理と文字認識処理が設定されている。
また、連携設定情報101では、提出物を提出する際の端末装置300の画面に関する設定として、項目「title」において、画面のタイトルとして「領収書提出」が設定されている。
また、連携設定情報101では、提出物を回収に関する設定として、項目「format」において、複数ページのpdfデータが設定されており、項目「fname」において、提出物のファイル名が「eID_%date」に設定されている。つまり、連携設定情報101では、外部サービスの利用者の名前と、提出物を提出する日付けとが、提出物のファイル名となる。
また、連携設定情報101では、項目「webHook」において、提出物が提出されたことが通知される通知先のURL「http://abc・・・」が設定されている。
次に、図11及び図12を参照して、本実施形態の情報処理システム100の動作について説明する。図11Aは、第一の実施形態の情報処理システムの動作を説明する第一のシーケンス図である。図11Aでは、情報処理装置200が、タッチポイントIDを含むQRコードを経費精算サービス450に提供するまでの動作を説明する。
なお、本実施形態では、外部サーバ400が提供する外部サービスを経費精算サービス450とし、外部サーバ400により、連携設定情報101が設定されるものとする。
まず、外部サーバ400が提供する経費精算サービス450の管理者は、テナントID及び管理者IDを取得し、サービス連携部250に対し、連携を行うためのアクセストークンの取得要求を行う(ステップS1101)。
ここでは、テナントIDを「tid100」とし、管理者IDを「receiptSv」とした。
サービス連携部250は、APIキー記憶部270を参照し、テナントID及び管理者IDと対応するAPIキーを経費精算サービス450へ送信する(ステップS1102)。
ここで、テナントIDを「tid100」及び管理者IDを「receiptSv」と対応するAPIキーは、「apikey1」である(図6参照)。したがって、サービス連携部250は、「apikey1」を経費精算サービス450へ送信する。
続いて、経費精算サービス450の利用者であるYYYが、経費精算をするために、PCブラウザ500から経費精算サービス450のURLへアクセスする(ステップS1103)。なお、PCブラウザ500とは、例えば、YYYが会社等で使用している一般的なコンピュータに搭載されたブラウザであってよい。
PCブラウザ500は、経費精算サービス450に対して接続要求を行う(ステップS1104)。経費精算サービス450は、接続要求を受け付けると、PCブラウザ500に対してログイン画面を表示させるための情報(html,CSS(Cascading Style Sheets),javascript等)を送信する(ステップS1105)。
PCブラウザ500は、受信した情報に応じて、経費精算サービス450にログインするためのログイン画面を表示させる(ステップS1106)。
続いて、PCブラウザ500は、経費精算サービス450の利用者から、ログインするためのアカウント情報の入力を受け付けると(ステップS1107)、サービス連携部250からQRコードを取得する(ステップS1108)。
PCブラウザ500は、QRコードを取得すると、QRコードを含む領収書の提出画面を表示させる(ステップS1109)。
なお、本実施形態では、PCブラウザ500がQRコードを取得する処理は2通りある。以下に、図11Bを参照して、それぞれの処理について説明する。図11Bは、第一の実施形態の情報処理システムの動作を説明する第二のシーケンス図である。
図11BのステップS1108Aは、経費精算サービス450を介してサービス連携部250にQRコードの取得要求を行う1つ目の処理である。
この場合、PCブラウザ500は、経費精算サービス450に対してアカウント情報を送信し、認証を要求する(ステップS1110)。なお、アカウント情報とは、経費精算サービス450にログインするためのユーザID(YYY)とパスワードである。
経費精算サービス450は、認証要求に応じて認証を行うと、情報処理装置200のサービス連携部250に対し、QRコードの取得要求を行う(ステップS1111)。
QRコードの取得要求には、APIキーと、経費精算サービス450において設定された連携設定情報101(receipt.json)が含まれる。なお、ここでは、receipt.jsonの項目「eID」には、PCブラウザ500に入力されたユーザID「YYY」が設定される。
サービス連携部250は、QRコードの取得要求を受け付けて、receipt.jsonと対応付けられたQRコードを作成し、QRコードを示す画像データを経費精算サービス450へ送信する(ステップS1112)。
具体的には、サービス連携部250は、receipt.jsonと対応づけるタッチポイントIDを生成する。そして、サービス連携部250は、タッチポイントIDと初期アクセスURLとを含むQRコードを作成し、QRコードを示す画像データを経費精算サービス450へ返す。
また、このときサービス連携部250は、タッチポイントIDと、receipt.jsonと、経費精算サービス450のAPIキーと紐付けられたテナントIDと対応付けて、連携管理記憶部280に格納する。
ここでは、サービス連携部250は、タッチポイントID「tp001」を生成する。また、経費精算サービス450のAPIキー「apikey1」と紐付けられたテナントIDは「tid100」である。
したがって、サービス連携部250は、タッチポイントID「tp001」、テナントID「tid100」、連携設定情報「receipt.json」を対応付けて、連携管理記憶部280に格納する(図7参照)。
なお、本実施形態のサービス連携部250は、QRコードの取得要求を受けて、タッチポイントIDを生成し、APIキーとテナントIDとを対応付けるものとしたが、これに限定されない。タッチポイントIDは、予め生成されており、APIキーとテナントIDとを対応付けられて連携管理記憶部280に格納されていてもよい。その場合、サービス連携部250は、QRコードの取得要求を受け付けると、APIキーとテナントIDと対応付けられたタッチポイントIDを取得して、QRコードに含めればよい。
経費精算サービス450は、QRコードを示す画像データを受けて、QRコードを含む領収書の提出画面の表示指示をPCブラウザ500へ送信する(ステップS1113)。
なお、本実施形態では、サービス連携部250が、QRコードを示す画像データを経費精算サービス450へ送信するものとしたが、これに限定されない。サービス連携部250は、経費精算サービス450と対応付けられたQRコードの画像データの生成が成功したことを示す通知を経費精算サービス450してもよい。この場合、経費精算サービス450は、PCブラウザ500に対し、QRコードの画像データの生成が成功したことを示す通知を送信する。PCブラウザ500は、この通知を受けて、QRコードを含む領収書の提出画面を表示させればよい。
また、本実施形態のサービス連携部250は、QRコードの上書き要求を受け付けて、タッチポイントIDに紐づいた連携設定情報を上書きすることで、連携設定情報を更新してもよい。
以上が、PCブラウザ500がQRコードを取得する1つ目の処理である。次に、PCブラウザ500がQRコードを取得する2つ目の処理について説明する。
図11BのステップS1108Bは、経費精算サービス450を介してサービス連携部250にQRコードの取得要求を行う2つ目の処理である。2つ目の処理では、PCブラウザ500は、経費精算サービス450を介さずにQRコードの取得要求を行う。
この場合、PCブラウザ500は、サービス連携部250に対してQRコードの取得要求を行う(ステップS1114)。
このとき、QRコードの取得要求に含まれるAPIキーと、receipt.jsonとは、PCブラウザ500において予め取得されていてよい。
サービス連携部250は、QRコードの取得要求を受け付けると、receipt.jsonと対応付けられたQRコードを作成し、QRコードを示す画像データをPCブラウザ500へ送信する(ステップS1115)。QRコードの取得要求を受け付けたときのサービス連携部250の処理は、ステップS1108Aと同様である。
本実施形態では、QRコードの取得要求をPCブラウザ500から行い、PCブラウザ500にQRコードを返すことで、経費精算サービス450を実現する外部サーバ400へアクセスする回数を減らすことができる。つまり、外部サーバ400では、経費精算サービス450とサービス連携部250とを連携させるために、外部サーバ400に実行させる処理を削減することができ、容易に連携させることができる。
図12Aは、第一の実施形態の情報処理システムの動作を説明する第三のシーケンス図である。図12Aでは、タッチポイントIDを含むQRコードが作成された後の動作を示す。
端末装置300は、PCブラウザ500に表示された領収書の提出画面に含まれるQRコードを読み取る操作を受け付けて(ステップS1201)、QRコードを読み取る(ステップS1202、ステップS1203)。QRコードを読み取る操作とは、端末装置300を提出画面に表示されたQRコードに翳す操作等である。
端末装置300は、QRコードを読み取ると、端末装置300の利用者に対し、QRコードを読み取ったことを通知し(ステップS1204)、ブラウザ部360を起動させる(ステップS1205)。
ブラウザ部360は、起動に応じ、QRコードに埋め込まれた初期アクセスURLに対応するアプリ判定部240に対してHTTPリクエストを自動的に送信する(ステップS1206)。当該HTTPリクエストには、QRコードから取得したタッチポイントIDが含まれる。
情報処理装置200のアプリ判定部240は、ブラウザ部360に対して、リダイレクト要求を送信する(ステップS1207)。リダイレクト要求には、サービス連携部250のURLと、アクセストークンとが含まれる。
ここで、タッチポイントIDと対応付けられた連携設定情報101(receipt.json)の設定項目において、認証方法にゲスト認証が設定されている。したがって、アプリ判定部240は、連携管理記憶部280においてタッチポイントIDに関連付けられた連携設定情報101(recepit.json)のQRコードと対応付けられる設定項目を参照し、アクセストークン内にゲストID「guest」とタッチポイントID「tp001」とを含める。
ブラウザ部360は、リダイレクト要求を受けて、サービス連携部250に対して接続要求を行う(ステップS1208)。
サービス連携部250は、接続要求を受けて、連携管理記憶部280において、タッチポイントIDと対応付けられている連携設定情報101(receipt.json)を連携管理記憶部280から特定し、特定した連携設定情報101(recepit.json)の外部サービスと対応した画像データを出力させるための案内画面に関する設定を参照する。そして、サービス連携部250は、領収書の提出画面を表示させるための情報として、端末装置300に表示される画面のタイトルを示す文字列をブラウザ部360に返す(ステップS1209)。言い換えれば、サービス連携部250は、連携設定情報101の少なくとも一部をブラウザ部360に送信する。
ブラウザ部360は、この情報に基づき、端末装置300の画面に表示される領収書の提出画面に文字列を表示させることで、連携設定情報101における画面に関する設定を反映する領収書の提出画面を表示させる(ステップS1210)。
このように、タッチポイントIDに紐づけられた連携設定情報101を端末装置300に送信することによって、連携設定情報101によって特定される案内画面に関する設定を端末装置によって実行されるサービスを実現するための処理の設定に反映させることができる。
ブラウザ部360は、端末装置300の利用者により、領収書の提出に進む操作を受け付けると(ステップS1211)、提出物を撮影するための撮影モードに切り替える(ステップS1212)。
ブラウザ部360は、画像を撮影する操作を受け付けると(ステップS1213)、端末装置300のカメラによる撮影機能によって、領収書を撮影させ、撮影した領収書の画像データを一時保存させる(ステップS1214)。
ここで、タッチポイントIDと対応付けられた連携設定情報101(receipt.json)の撮影や提出物に関する設定項目において、端末装置300の有するカメラの撮影機能により提出物を撮影するときの解像度と、提出する画像の縦横比と、提出物を撮影する枚数とが設定されている。
ブラウザ部360は、画像を撮影する操作を受け付けて、タッチポイントIDと対応付けられている連携設定情報101(receipt.json)の外部サービスと対応した画像データを出力させるための撮影や提出物に関する設定を参照する。そして、ブラウザ部360は、端末装置300の有するカメラの撮影機能により、撮影や提出物に関する設定に応じた、提出物の解像度及び縦横比で、設定された枚数の画像を撮影することで、連携設定情報101における撮影や提出物に関する設定を反映した画像を取得する。なお、複数の画像を撮影する場合には、提出物を続けて撮影する操作が行われる。
このように、タッチポイントIDに紐づけられた連携設定情報101を端末装置300に送信することによって、連携設定情報101によって特定される撮影に関する設定を端末装置によって実行されるサービスを実現するための処理の設定に反映させることができる。
続いて、ブラウザ部360は、提出物を提出するための操作を受け付けると(ステップS1215)、撮影した画像データを、アクセストークンと共にサービス連携部250に対してアップロードする(ステップS1216)。
このとき、サービス連携部250は、アップロードされた画像データに対して認識処理を行った後の画像データ(提出物)を格納する格納先を示すURLを生成してもよい。また、このURLは、予めサービス連携部250において設定されていてもよい。
続いて、ブラウザ部360は、画像データの提出が完了したことを示す画面を表示させた後に、表示を終了する(ステップS1217)。
また、サービス連携部250は、アクセストークン内に格納されているタッチポイントIDに紐づいたreceipt.jsonに基づき、画像データの認識処理を行う(ステップS1218)。
ここで、タッチポイントIDと対応付けられた連携設定情報101(receipt.json)の撮影対象物の設定において、撮影対象物が「紙」に設定されている。また、タッチポイントIDと対応付けられた連携設定情報101(receipt.json)の、画像データにおける撮影対象物の認識処理を行うか否かの設定において「enable」が設定されている。さらに、画像データにおける撮影対象物の認識処理として、台形補正処理と文字認識処理が設定されている。したがって、ステップS1218では、画像データの認識処理が実行される。
さらに、タッチポイントIDと対応付けられた連携設定情報101(receipt.json)の提出物のファイル名の設定では、外部サービスにログインしている利用者のユーザIDと、提出日の日付けとが、設定されているが提出物のファイル名となる。
したがって、提出物としてアップロードされる画像データは、ファイル名を、利用者の名前と日付を示す、「XXX_20211231.pdf」として保存される。また、サービス連携部250は、画像データに含まれる紙の画像を認識し、台形補正処理と文字認識処理を行う。
つまり、サービス連携部250は、ブラウザ部360から送信された画像データを、経費精算サービス450に対応した形態の画像データとする。
続いて、サービス連携部250は、経費精算サービス450に対応した形態の画像データを経費精算サービス450に回収させるための回収処理を行う(ステップS1219)。回収処理の詳細は後述する。
PCブラウザ500は、回収された画像データの確認画面を表示させる(ステップS1220)。PCブラウザ500は、利用者が、確認画面に表示された画像データを確認したことを示す操作を受け付けると(ステップS1221)、経費精算サービス450に対して、画像データの確認が完了したことを示す通知を送信する(ステップS1222)。経費精算サービス450は、この通知を受けて、経費精算処理等を行う(ステップS1223)。
本実施形態において、経費精算サービス450が、経費精算サービス450と対応する形態で出力された画像データを回収する回収処理は、2通りある。以下に、図12Bを参照して、それぞれの処理について説明する。図12Bは、第一の実施形態の情報処理システムの動作を説明する第四のシーケンス図である。
図12BのステップS1219Aは、経費精算サービス450が画像データを回収する1つ目の処理である。
この場合、サービス連携部250は、タッチポイントIDに紐づいたreceipt.jsonを特定し、特定したreceipt.jsonの設定項目に基づき、通知先のURLに対し、提出物が提出されたことを通知する(ステップS1224)。
ここで、タッチポイントIDと対応付けられた連携設定情報101(receipt.json)の提出物の回収に関する設定において、提出物が提出されたことを通知するURLが設定されている。したがって、サービス連携部250は、連携設定情報101に設定された通知先のURLへ提出物が提出されたことを通知する。
この通知には、サービス連携部250が一時的に提出物を格納した格納先を示すURLが含まれてもよい。一時的に提出物を格納した格納先を示すURLとは、言い換えれば、外部サービスに対応した形態のデータの格納先を示すURLである。
以下の説明では、一時的に提出物を格納した格納先を示すURLを回収URLと表現する場合がある。また、回収URLには、有効期間が付与されていてもよい。
経費精算サービス450は、この通知を受けて、回収URLに対し、画像データの取得要求を行う(ステップS1225)。
サービス連携部250は、経費精算サービス450に対し、経費精算サービス450と対応した形態で保存された画像データである「XXX_20211231.pdf」を送信する(ステップS1226)。
経費精算サービス450は、受信した画像データ「XXX_20211231.pdf」のファイル名が、現在経費精算サービス450にログインしている利用者のユーザIDと一致するか否かの確認を行い、一致している場合に、画像データをPCブラウザ500に送信する(ステップS1227)。
以上が、経費精算サービス450が画像データを回収する1つ目の処理である。次に、経費精算サービス450が画像データを回収する2つ目の処理について説明する。
図12BのステップS1219Bは、経費精算サービス450が画像データを回収する2つ目の処理である。2つ目の処理では、画像データは、経費精算サービス450を介さずに直接PCブラウザ500に表示される。
この場合、PCブラウザ500は、経費精算サービス450にログインしている利用者のユーザIDとファイル名が一致する画像データが、回収URLに格納されたか否かを検知する(ステップS1228)。
PCブラウザ500は、経費精算サービス450にログインしている利用者のユーザIDとファイル名が一致する画像データが回収URLに格納されたことを検知すると、回収URLに対し、画像データの取得要求を行う(ステップS1229)。サービス連携部250は、この取得要求を受けて、PCブラウザ500に対し、経費精算サービス450と対応した形態で保存された画像データである「XXX_20211231.pdf」を送信する(ステップS1230)。
本実施形態では、このように、サービス連携部250からPCブラウザ500との間で画像データの受け渡しを行うことができる。
次に、図13A及び図13Bを参照して、本実施形態のPCブラウザ500とブラウザ部360の画面遷移について説明する。
図13Aは、第一の実施形態の画面遷移について説明する第一の図である。図13Aに示す画面131は、経費精算サービス450へのログイン画面の一例であり、図11AのステップS1106において、PCブラウザ500に表示される。
画面131は、アカウント情報の入力欄131aと、QRコードの取得要求を行うための操作ボタン131bとを含む。
PCブラウザ500は、画面131において、入力欄131aにアカウント情報が入力されて、操作ボタン131bが操作されると、QRコードの取得要求を行う。
画面132は、QRコードを含む領収書の提出画面の一例であり、図11AのステップS1109において、PCブラウザ500に表示される。
画面132は、表示領域132a、132b、QRコード132cを含む。表示領域132aには、receipt.jsonにおいて設定された、外部サービスと対応した画像データを出力させるための案内画面に関する設定として設定されている画面のタイトル「領収書提出」が表示されている。
表示領域132bには、領収書を撮影した画像データの提出を指示するメッセージ、QRコード132cを端末装置300で読み取ることを指示するメッセージ等が表示される。QRコード132cは、サービス連携部250によって生成されたQRコードである。
画面133は、端末装置300がQRコード132cを読み取る際にブラウザ部360に表示される画面の一例であり、図12AのステップS1205において、ブラウザ部360に表示される。画面133では、QRコード132cが表示されている。
図13Bは、第一の実施形態の画面遷移について説明する第二の図である。図13Bに示す画面141は、領収書の提出画面の一例であり、図12AのステップS1210でブラウザ部360に表示される。
画面141は、表示領域141aと、操作ボタン141bとを含む。表示領域141aには、画面のタイトルとして、文字列「領収書提出」が表示されている。ここで、表示領域141aに表示される文字列について説明する。
本実施形態では、図10に示すreceipt.jsonにおいて、項目「capture」のうち、項目「target」の値として、「paper」が設定されており、項目「title」の値として「領収書提出」が設定されている。
したがって、表示領域141aでは、画面のタイトルは予め設定されたタイトル「紙提出」ではなく、「領収書提出」に変更される。
操作ボタン141bは、端末装置300を撮影モードに切り替えるための操作ボタンである。端末装置300は、画面141において、操作ボタン141bが操作されると、撮影モードに切り替わり、画面142が表示される。
画面142は、端末装置300が撮影モードとなったときの画面の一例を示す。画面142は、表示領域142aと操作ボタン142bとを含む。表示領域142aには、端末装置300のカメラが写している画像が表示される。操作ボタン142bは、表示領域142aに表示されている画像の画像データを撮影するための操作ボタンである。
端末装置300は、画面142において、操作ボタン142bが操作されると、表示領域142a内の画像を撮影し、ブラウザ部360により、画面143を表示させる。画面142では、表示領域142aに領収書の画像が表示されており、操作ボタン142bが操作されると、領収書の画像が撮影される。
画面143は、撮影した画像データをサービス連携部250へアップロードするため画面の一例である。画面143は、表示領域143a、操作ボタン143b、143cを含む。表示領域143aは、撮影された領収書の画像が表示される。
操作ボタン143bは、表示領域143aに表示された画像を示す画像データをサービス連携部250にアップロード(送信)させるための操作ボタンである。言い換えれば、操作ボタン143bは、領収書の画像データをサービス連携部250に提出させるための操作ボタンである。操作ボタン143cは、続けて別の画像を撮影する際に操作される操作ボタンである。
ブラウザ部360は、画面143において、操作ボタン143bが操作されると、領収書の画像データをサービス連携部250へ送信する。
サービス連携部250は、領収書の画像データを受信すると、経費精算サービス450の利用者に対し、提出する領収書の画像を確認させるための画面をPCブラウザ500に表示させる。
図13Bに示す画面132Aは、経費精算サービス450に回収された画像データの確認画面の一例であり、図12AのステップS1220においてPCブラウザ500に表示される。
画面132Aは、表示領域132b、QRコード132c、表示領域132d、132e、操作ボタン132fを含む。
表示領域132dは、領収書の画像がアップロードされたことを示すメッセージが表示される。表示領域132eは、サービス連携部250に対してアップロードされた領収書の画像が表示される。操作ボタン132fは、表示領域132eに表示された画像の画像データを、経費精算サービス450に提出するための操作ボタンである。
画面132Aにおいて、操作ボタン132fを選択する操作が行われると、PCブラウザ500は、経費精算サービス450に対して経費精算の処理の実行要求を行ってもよい。
このように、本実施形態では、予め外部サービスにおいて設定された連携設定情報と紐付けられたタッチポイントIDを含むQRコードを作成し、外部サービスに提供することで、サービス連携部250が提供するサービスと、外部サービスとを連携させることができる。
また、本実施形態では、外部サービスの利用者に、特別なアプリケーションを端末装置300にインストールすることなく、画像データの提出を行わせることができる。
次に、図14A~図14Fを参照して、本実施形態の変形例について説明する。
(変形例1)
変形例1では、撮影対象物(画像データ)の認識処理が、端末装置300のブラウザ部360において実行されるように、連携設定情報101が設定される。
具体的には、変形例1では、連携設定情報101における、項目「capture」と対応付けられる設定項目である項目「cognitive」に対し、「enable:全てブラウザ部360で実行」を設定する(図9、図10参照)。
なお、変形例1では、撮影対象物の認識処理として、四隅判定処理と台形補正処理とが設定されているものとする。したがって、変形例1では、四隅判定処理と台形補正処理との両方がブラウザ部360により実行される。
以下に、図14Aを参照して、変形例1における情報処理システム100の動作を説明する。
図14Aは、第一の実施形態の変形例を示す第一のシーケンス図である。変形例1において、端末装置300がQRコードを読み取る操作を受け付けてから、撮影機能によって撮影した領収書の画像データを一時保存させる処理までは、図12Aと同様である。言い換えれば、変形例1では、図12AのステップS1201からステップS1214までに示す処理を行った後に、図14Aに示すステップS1400以降処理を行う。
図14AのステップS1400からステップS1402までの処理は、連携設定情報101における、項目「capture」と対応付けられる設定項目である項目「cognitive」に対し、「disable」が設定されていた場合を示す。
ここで、図14AのステップS1400からステップS1402までの処理は、図12AのステップS1215からステップS1217までの処理と同様であるから、説明を省略する。また、図14Aの例では、ステップS1401でサービス連携部250にアップロードされた画像データに対する認識処理は行われない。
また、ステップS1402より後の情報処理システム100の動作は、図12AのステップS1219以降の動作と同様である。
図14Aにおいて、ステップS1403からステップS1406の処理は、連携設定情報101における、項目「capture」と対応付けられる設定項目である項目「cognitive」に対し、「enable:全てブラウザ部360で実行」を設定した場合の処理である。
また、図14AのステップS1403からステップS1407の処理は、項目「cognitive」に、「enable:全てブラウザ部360で実行」と設定されているが、ブラウザ部360に画像データの認識処理を行う機能を有していない場合の処理を示す。
この場合、ブラウザ部360は、ステップS1214において、撮影した領収書の画像データが一時保存されると、ブラウザ部360が画像データの認識処理機能を有していないことを示すメッセージ(非サポートメッセージ)を表示させ(ステップS1403)、ステップS1404へ進む。
図14AのステップS1404からステップS1407までの処理は、図12AのステップS1215からステップS1218までの処理と同様であるから、説明を省略する。また、情報処理システム100は、ステップS1406に続いて、後述するステップS141へ進む。
図14AのステップS1408からステップS1416の処理は、連携設定情報101における、項目「cognitive」に、「enable:全てブラウザ部360で実行」と設定されており、ブラウザ部360が画像データの認識処理を行う機能を有している場合の処理を示す。
この場合、ブラウザ部360は、ステップS1214において、撮影した領収書の画像データが一時保存されると、タッチポイントIDと対応付けられている連携設定情報101(receipt.json)を参照して、画像データが示す画像に領収書の画像の四隅が含まれるか否かを判定する四隅判定処理を行う(ステップS1408)。
続いて、ブラウザ部360は、画像データが示す画像に対して台形補正処理を行い(ステップS1409)、台形補正処理後のプレビュー画像を表示させる(ステップS1410)。
なお、ここで、ブラウザ部360は、画像データの補正に失敗した場合には、領収書を再度撮影するための操作を受け付ける(ステップS1411)。画像データの補正に失敗した場合とは、例えば、画像データが示す画像に、領収書の画像の四隅が含まれない場合等であってよい。この場合には、ブラウザ部360は、端末装置300に対して、領収書の再撮影を促す案内情報等を表示させてもよい。
ブラウザ部360は、端末装置300の有するカメラ機能により、領収書の画像を撮影させ(ステップS1412)、画像データに対して四隅判定処理、台形補正処理を行い、台形補正処理後のプレビュー画像を表示させる(ステップS1413)。
続いて、ブラウザ部360は、提出物を提出するための操作を受け付けると(ステップS1414)、台形補正処理後の画像データを、アクセストークンと共にサービス連携部250に対してアップロードする(ステップS1415)。
続いて、ブラウザ部360は、画像データの提出が完了したことを示す画面を表示させる(ステップS1416)。
ステップS1416より後の情報処理システム100の動作は、図12AのステップS1219以降の動作と同様である。
このように、変形例1では、ブラウザ部360に画像データの認識処理を行う機能が搭載されている場合には、ブラウザ部360により、画像データの認識処理を行わせることができる。
(変形例2)
変形例2では、端末装置300のブラウザ部360において、撮影対象物(画像データ)の認識処理の一部が実行されるように、連携設定情報101が設定される。
具体的には、変形例2では、連携設定情報101において、項目「capture」と対応付けられる設定項目である項目「cognitive」に対し、「enable:××××」と設定することで、画像データの認識処理のうち、「××××」処理のみをブラウザ部360に実行させる(図9、図10参照)。そして、それ以外の画像データの認識処理は、サービス連携部250に実行させる。
以下の説明では、連携設定情報101の項目「cognitive」に対して、「enable:四隅判定」と設定された場合について説明する。
また、変形例2では、撮影対象物の認識処理として、四隅判定処理と台形補正処理と文字認識処理が設定されているものとする。このため、変形例2では、四隅判定処理のみがブラウザ部360で実行され、台形補正処理と文字認識処理とが、サービス連携部250により実行される。
以下に、図14Bを参照して、変形例2における情報処理システム100の動作を説明する。
図14Bは、第一の実施形態の変形例を示す第二のシーケンス図である。ブラウザ部360は、ステップS1214において、撮影した領収書の画像データが一時保存されると、タッチポイントIDと対応付けられている連携設定情報101(receipt.json)を参照する。ここで、連携設定情報101の項目「cognitive」には、「enable:四隅判定」と設定されている。したがって、ブラウザ部360は、画像データに対して四隅判定処理を行う(ステップS1420)。
続いて、ブラウザ部360は、四隅判定処理を行った結果を示すプレビュー画像を表示させる(ステップS1421)。
ここで、ブラウザ部360は、四隅判定処理の結果、プレビュー画像に領収書の四隅の画像が含まれない場合、後述するステップS1422へ進み、プレビュー画像に領収書の四隅の画像が含まれる場合、S1425へ進む。
ブラウザ部360は、四隅判定処理の結果、プレビュー画像に領収書の四隅の画像が含まれない場合、領収書を再度を撮影する操作を受け付ける(ステップS1422)。続いて、ブラウザ部360は、端末装置300の有するカメラ機能により、領収書の画像を撮影させ(ステップS1423)、画像データに対して四隅判定処理を行い、四隅判定処理後のプレビュー画像を表示させる(ステップS1424)。
なお、ブラウザ部360は、プレビュー画像に領収書の四隅の画像が含まれるようになるまで、ステップS1422からステップS1424までの処理を繰り返してもよい。
プレビュー画像に領収書の四隅の画像が含まれる場合、ブラウザ部360は、提出物を提出するための操作を受け付けると(ステップS1425)、四隅判定処理後の画像データをアクセストークンと共にサービス連携部250に対してアップロードする(ステップS1426)。
続いて、ブラウザ部360は、画像データの提出が完了したことを示す画面を表示させる(ステップS1427)。
また、サービス連携部250は、ステップS1426で受信したアクセストークンに含まれるタッチポイントIDと対応する連携設定情報101を参照し、台形補正処理を実行する(ステップS1428)。
また、変形例2では、画像データに対する文字認識処理(OCR(Optical character recognition)処理)が設定されているため、サービス連携部250は、画像データに対して文字認識処理を実行する(ステップS1429)。なお、文字認識処理は、画像データが示す画像に文字画像が含まれる場合に実行されてもよい。
ステップS1429より後の情報処理システム100の動作は、図12AのステップS1219以降の動作と同様である。
このように、変形例2では、ブラウザ部360に実行させる処理と、サービス連携部250に実行させる処理とを別々に設定できる。したがって、変形例2では、負荷の大きい処理をサービス連携部250に実行させて、比較的負荷が軽い処理をブラウザ部360に実行させることができる。
(変形例3)
変形例3では、ブラウザ部360は、撮影した領収書の画像データが一時保存されると、画像データを縮小し、縮小画像データをサービス連携部250にアップロードする。そして、サービス連携部250は、縮小画像データに対して、前処理としての四隅判定処理を実行し、四隅判定処理の結果をブラウザ部360に表示させる。
具体的には、変形例3では、連携設定情報101において、項目「capture」と対応付けられる設定項目である項目「cognitive」に対し、「reducation」を設定することで、ブラウザ部360に縮小画像データをアップロードさせる(図9、図10参照)。
項目「cognitive」に対して設定され値「reducation」は、サービス連携部250に対し、台形補正処理の前処理として、縮小画像データによる四隅判定処理を実行させ、四隅判定処理の結果に応じて台形補正処理を実行させるための設定値である。
以下に、図14Cを参照して、変形例3における情報処理システム100の動作を説明する。
図14Cは、第一の実施形態の変形例を示す第三のシーケンス図である。ブラウザ部360は、ステップS1214において、撮影した領収書の画像データが一時保存されると、タッチポイントIDと対応付けられている連携設定情報101(receipt.json)を参照する。ここで、連携設定情報101の項目「cognitive」には、「reducation」と設定されている。したがって、ブラウザ部360は、一時保存された画像データを縮小した縮小画像データを生成して、サービス連携部250にアップロードする(ステップS1430)。
サービス連携部250は、縮小画像データがアップロードされると、タッチポイントIDと対応付けられた連携設定情報101を参照し、四隅判定処理を行う(ステップS1431)。
ブラウザ部360は、サービス連携部250に対し、四隅判定処理の結果を示す画像データの取得要求を行い(ステップS1432)、四隅判定処理の結果を示す画像データを取得する(ステップS1433)。
続いて、ブラウザ部360は、取得した四隅判定処理の結果を示すプレビュー画像を表示させる(ステップS1434)。
ここで、ブラウザ部360は、四隅判定処理の結果、プレビュー画像に領収書の四隅の画像が含まれない場合、ステップS1435へ進み、プレビュー画像に領収書の四隅の画像が含まれる場合、後述するステップS1442へ進む。
ブラウザ部360は、領収書を再度を撮影する操作を受け付ける(ステップS1435)。続いて、ブラウザ部360は、端末装置300の有するカメラ機能により、領収書の画像を撮影させる(ステップS1436)。
続いて、ブラウザ部360は、撮影された画像を示す画像データを縮小した縮小画像データを生成し、サービス連携部250にアップロードする(ステップS1437)。図14CにおけるステップS1437からステップS1441までの処理は、図14CにおけるステップS1430からステップS1434までの処理と同様であるから、説明を省略する。
四隅判定処理の結果、プレビュー画像に領収書の四隅の画像が含まれる場合、ブラウザ部360は、提出物を提出するための操作を受け付けると(ステップS1442)、四隅判定処理後の画像データを、アクセストークンと共にサービス連携部250に対してアップロードする(ステップS1443)。
図14CにおけるステップS1442からステップS1446までの処理は、図14BのステップS1425からステップS1429までの処理と同様であるから、説明を省略する。
ステップS1446より後の情報処理システム100の動作は、図12AのステップS1219以降の動作と同様である。
このように、変形例3では、サービス連携部250において台形補正処理を行う前に、ブラウザ部360に四隅判定処理の結果を表示させる。このため、変形例3では、端末装置300の利用者に対し、画像が適切に撮影されたか否かを通知することができる。
(変形例4)
変形例4は、図12AのステップS1219に示す回収処理と、その後の処理の変形例の1つである。変形例4では、回収処理において、画像データの認識処理が実行された後の画像データと共に、認識処理が実行される前の画像データも回収する。認識処理が実行される前の画像データとは、端末装置300の撮影機能により撮影された画像を示す画像データである。以下の説明では、認識処理が実行される前の画像データを、オリジナル画像データと表現する場合がある。
また、変形例4では、画像データを提出する提出者と、画像データを回収する回収者とが、同じ場合を示す。画像データを提出する提出者とは、端末装置300及びPCブラウザ500の利用者であってよい。
変形例4では、項目「collect」と対応付けられる設定項目に、項目「option」を追加する(図9、図10参照)。項目「option」では、項目「webHook」で設定されたURLと共に通知される情報が設定される。言い換えれば、項目「option」では、提出物が提出されたことを通知するURLと共に通知する情報が設定される。
具体的には、変形例4では、連携設定情報101において、項目「collect」と対応付けられる設定項目である項目「option」に対し、「originalImage」を設定する。変形例4では、これにより、提出物が提出されたことを通知するURLと共に、オリジナル画像データの格納先を示すURLが端末装置300に送信される。
以下に、図14Dを参照して、変形例4における情報処理システム100の動作を説明する。
図14Dは、第一の実施形態の変形例を示す第四のシーケンス図である。図14Dでは、提出物の提出と提出物の回収を行う利用者を利用者Aとして説明する。
図14Dの処理1219Cは、経費精算サービス450が画像データを回収する回収処理の変形例である。
図14Dにおいて、サービス連携部250は、タッチポイントIDに紐づいた連携設定情報101を特定し、特定した連携設定情報101の設定項目に基づき、通知先のURLに対し、提出物が提出されたことを通知する(ステップS1450)。
ここで、タッチポイントIDと対応付けられた連携設定情報101(receipt.json)の提出物の回収に関する設定において、提出物が提出されたことを通知するURLが設定されている。したがって、サービス連携部250は、連携設定情報101に設定された通知先のURLへ提出物が提出されたことを通知する。
また、連携設定情報101では、項目「option」に対し、「originalImage」が設定されているため、サービス連携部250は、オリジナル画像データの格納先を示すURLも共に、通知先のURLに対して通知する。
具体的には、この通知には、一時的に提出物を格納した格納先を示すURLである回収URLと、オリジナル画像データの格納先を示すURLとが含まれる。
なお、提出物とされる画像データは、画像データの認識処理が行われた後の画像データである。言い換えれば、提出物とされる画像データは、四隅判定処理、台形補正処理、文字認識処理等が行われた後の画像データである。以下の説明では、提出物とされる画像データを、補正後画像データと表現する場合がある。
経費精算サービス450は、回収URLに対し、補正後画像データの取得要求を行う(ステップS1451)。
サービス連携部250は、経費精算サービス450に対し、経費精算サービス450と対応した形態で保存された補正後画像データを送信する(ステップS1452)。
続いて、経費精算サービス450は、オリジナル画像データの格納先を示すURLに対し、オリジナル画像データの取得要求を行う(ステップS1453)。
サービス連携部250は、経費精算サービス450に対し、一時的に保存されたオリジナル画像データを送信する(ステップS1454)。
続いて、経費精算サービス450は、受信した補正後画像データと、オリジナル画像データのファイル名が、現在経費精算サービス450にログインしている利用者のユーザIDと一致するか否かの確認を行い、一致している場合に、補正後画像データとオリジナル画像データとをPCブラウザ500に送信する(ステップS1455)。
PCブラウザ500は、回収された補正後画像データとオリジナル画像データの確認画面を表示させる(ステップS1456)。
具体的には、PCブラウザ500は、画面132Aにおける表示領域132eに、補正後画像データと、オリジナル画像データとを表示させてもよい(図13B参照)。
続いて、PCブラウザ500は、利用者Aが補正後画像データが適切であると判断したことを示す操作を受け付けると(ステップS1457)、経費精算サービス450に対して、画像データの確認が完了したことを示す通知を送信する(ステップS1458)。
ここでは、補正後画像データが適切であると判断される場合とは、例えば、確認画面に表示された補正後の画像が、領収書の四隅を含んでいる場合等である。
経費精算サービス450は、この通知を受けて、経費精算処理等を行う(ステップS1459)。
また、利用者Aが補正後画像データが不適切と判断し、提出物を再提出するために、端末装置300によって、PCブラウザ500の画面132Aに表示されたQRコード132cを読み取る操作が行われる(ステップS1460)。この場合、情報処理システム100は、図12AのステップS1202に戻り、ステップS1202以降の処理を行う(ステップS1461)。
このように、変形例4では、提出物を提出した人物が、提出物の状態を確認することができ、提出物が適切な状態でない場合には、再提出を行うことができる。
(変形例5)
変形例5は、サービス連携部250が、経費精算サービス450に対して回収URLを送信する際に、オリジナル画像データの格納先を示すURLと、提出物の再提出先を示すURLとを共に送信する。以下の説明では、提出物の再提出先を示すURLを再提出用URLと表現する場合がある。
具体的には、変形例5では、連携設定情報101において、項目「collect」と対応付けられる設定項目である項目「option」に対し、「originalImage」と、「uploadURL」とが設定される。
このようにすることで、画像データを提出する提出者と、画像データを回収する回収者とが、異なる人物である場合に、提出者以外の人物が提出物の再提出を行うことができる。
以下に、図14Eを参照して、変形例5における情報処理システム100の動作を説明する。図14Eでは、提出物の提出者を利用者Aとし、提出物を回収する回収者を利用者Bとして説明する。言い換えれば、利用者Aは、ブラウザ部360の利用者であり、利用者Bは、PCブラウザ500の利用者である。
図14Eは、第一の実施形態の変形例を示す第五のシーケンス図である。図14Eの処理1219Dは、経費精算サービス450が画像データを回収する回収処理の変形例である。なお、図14Eでは、図14Dと同様の処理に対しては、図14Dで用いたステップ番号と同様のステップ番号を付与し、説明を省略する。
図14Eにおいて、サービス連携部250は、タッチポイントIDに紐づいた連携設定情報101を特定し、特定した連携設定情報101の設定項目に基づき、通知先のURLに対し、提出物が提出されたことを通知する(ステップS1450A)。
ここで、タッチポイントIDと対応付けられた連携設定情報101では、項目「option」に対し、「originalImage」、「uploadURL」が設定されているため、サービス連携部250は、オリジナル画像データの格納先を示すURLと、再提出用URLとをも共に、通知先のURLに対して通知する。
経費精算サービス450は、ステップS1454において、補正後画像データとオリジナル画像データとを受信すると、これらのファイル名が、現在経費精算サービス450にログインしている利用者のユーザIDと一致するか否かの確認を行い、一致している場合に、補正後画像データとオリジナル画像データと再提出用URLとをPCブラウザ500に送信する(ステップS1455A)。
PCブラウザ500は、受信した補正後画像データとオリジナル画像データと再提出用URLとを確認画面を表示させる(ステップS1456A)。具体的には、PCブラウザ500は、画面132Aにおける表示領域132eに、補正後画像データと、オリジナル画像データと、再提出用URLとを表示させてもよい(図13B参照)。
続いて、PCブラウザ500は、利用者Bにより、補正後画像データが適切である判断された場合に、ステップS1457からステップS1459の処理を行う。
また、PCブラウザ500は、利用者Bにより、補正後画像データが適切でない判断された場合にオリジナル画像データの取得を要求する操作を受け付ける(ステップS1470)。そして、PCブラウザ500は、オリジナル画像データを出力する(ステップS1471)。
PCブラウザ500は、利用者Bにより画像が編集されて(ステップS1472)、確認画面に表示された再提出用URLにアクセスする操作を受け付けると(ステップS1473)、サービス連携部250に対して接続要求を行う(ステップS1474)。
なお、オリジナル画像データの編集は、PCブラウザ500上で行われてもよいし、他の情報処理装置で行われてもよい。
サービス連携部250は、接続要求を受けて、領収書の再提出画面の表示指示をPCブラウザ500に送信する(ステップS1475)。PCブラウザ500は、表示指示を受け付けて、再提出画面を表示させる(ステップS1476)。
続いて、PCブラウザ500は、編集後の画像データ(編集後の提出物)を再提出するための操作を受け付けると(ステップS1477)、編集後の画像データを、アクセストークンと共にサービス連携部250に対してアップロードする(ステップS1478)。
続いて、サービス連携部250は、アクセストークン内に格納されているタッチポイントIDに紐づいた連携設定情報101に基づき、画像データの認識処理を行う(ステップS1479)。
続いて、サービス連携部250は、通知先のURLに対し、提出物が提出されたことを通知する(ステップS1480)。この通知には、回収URL、オリジナル画像データの格納先を示すURL、再提出用URLが含まれる。
ステップS1480より後の処理は、図12Bに示すステップS1225以降の処理と同様である。
以上のように、変形例5では、PCブラウザ500に対し、再提出用URLを通知することで、提出物の回収者が、提出者に代わって提出物を再提出することができる。
(変形例6)
変形例6は、図12AのステップS1219に示す回収処理と、その後の処理の変形例の1つである。変形例6では、回収処理において、提出物の提出者のメールアドレスを通知先のURLに対して通知する。
具体的には、変形例6では、連携設定情報101において、項目「collect」と対応付けられる設定項目である項目「option」に対し、「emailAdress」が設定される。
以下に、図14Fを参照して、変形例6における情報処理システム100の動作を説明する。図14Fは、第一の実施形態の変形例を示す第六のシーケンス図である。
図14Fでは、提出物の提出者を利用者Aとし、提出物を回収する回収者を利用者Bとして説明する。言い換えれば、利用者Aは、ブラウザ部360の利用者であり、利用者Bは、PCブラウザ500の利用者である。
図14Fの処理1219Eは、経費精算サービス450が画像データを回収する回収処理の変形例である。なお、図14Fでは、図14Dと同様の処理に対しては、図14Dで用いたステップ番号と同様の番号を付与し、説明を省略する。
図14Fにおいて、サービス連携部250は、タッチポイントIDに紐づいた連携設定情報101を特定し、特定した連携設定情報101の設定項目に基づき、通知先のURLに対し、提出物が提出されたことを通知する(ステップS1491)。
ここで、タッチポイントIDと対応付けられた連携設定情報101では、項目「option」に対し、「emailAdress」が設定されているため、サービス連携部250は、提出者(利用者A)のメールアドレスを通知先のURLに対して通知する。
なお、提出者のメールアドレスは、例えば、利用者記憶部290において、ユーザIDと対応付けられて格納されていてもよい。
サービス連携部250は、利用者記憶部290を参照し、タッチポイントIDから特定されたユーザIDと対応するメールアドレスを取得し、通知先のURLに通知してもよい。
図14FのステップS1492からステップS1494までの処理は、図12BのステップS1224からステップS1226までの処理と同様であるから、説明を省略する。
ステップS1494に続いて、PCブラウザ500は、回収された補正後画像データの確認画面を表示させる(ステップS1495)。この確認画面には、提出者のメールアドレスが表示される。
また、変形例6において、PCブラウザ500は、利用者Bにより、提出された画像データが適切でない判断された場合に、利用者Aに対して再提出を要求するメールの送信要求を受け付ける(ステップS1496)。PCブラウザ500は、この要求を受け付けて、利用者Aのメールアドレスに、再提出を要求するメールを送信する(ステップS1497)。
端末装置300は、利用者Aにより、提出物の再提出をするために、PCブラウザ500の画面132Aに表示されたQRコード132cが読み取る操作が行われると(ステップS1498)、情報処理システム100は、図12AのステップS1202に戻り、ステップS1202以降の処理を行う(ステップS1499)。
このように、変形例6では、提出物を提出した提出者に対し、提出物の再提出を要求することができる。
なお、変形例6では、提出者が利用する端末装置300を特定するための情報として、提出者のメールアドレスを用いるものとしたが、これに限定されない。変形例6では、提出者が利用する端末装置300を特定するための情報は、メールアドレス以外の情報であってもよい。具体的には、例えば、端末装置300がスマートフォン等である場合には、端末装置300の電話番号等であってもよい。
(第二の実施形態)
以下に、図面を参照して、第二の実施形態について説明する。第二の実施形態では、外部サービスが顔写真を用いる外部サービスである点が、第一の実施形態と相違する。以下の第二の実施形態では、第一の実施形態との相違点について説明し、第一の実施形態と同様の機能構成を有するものには、第一の実施形態の説明で用いた符号と同様の符号を付与し、その説明を省略する。
図15は、第二の実施形態の連携設定情報の一例を示す図である。図15に示す連携設定情報101Aは、例えば、外部サーバ400が提供する外部サービスを、学生証発行サービスとした場合に、外部サーバ400において設定される連携設定情報の一例である。
学生証発行サービスとは、例えば、学生から提出された顔写真を用いて学生証を発行するサービスである。また、連携設定情報101Aのファイル名は、例えば、「card.json」である。
図15に示す連携設定情報101Aにおいて、QRコードに関する設定として、項目「oauthType」において「oauth認証」が設定され、項目「time」において、有効時間が2022年3月1日から2022年4月30日の期間に設定されている。また、項目「eID」において文字列「Postcard」が設定されている。文字列「Postcard」は、例えば、葉書に印刷されたQRコードに基づく申請であることを示す。
また、連携設定情報101Aでは、提出物に関する設定として、項目「resolution」において画像データの解像度が「高精細」に設定され、項目「aspect」において画像データの縦横比が3:4に設定されている。また、連携設定情報101Aでは、提出物に関する設定として、項目「number」において、1枚の画像データが設定されており、項目「target」において、撮影対象物に「face」が設定されている。項目「cognitive」において、「enable」が設定されている。なお、本実施形態では、撮影対象物(提出物)の認識処理として、顔写真の背景を除去し、顔写真でない場合は再撮影を指示する処理が設定されている。
また、連携設定情報101Aでは、提出物を提出する際の端末装置300の画面に関する設定として、項目「title」において、画面のタイトルとして「学生証申請」が設定されている。項目「elements」において、2つの配列が設定されている。
具体的には、1つ目の配列では、項目「type」に「message」が設定され、項目「name」に「自身の顔写真を撮影してください。」が設定されている。つまり、連携設定情報101Aでは、端末装置300の画面に、「自身の顔写真を撮影してください。」というメッセージが表示される設定となっている。
また、2つ目の配列では、項目「type」に「text」が設定され、項目「name」に「電話番号を登録してください。」が設定されている。つまり、連携設定情報101Aでは、端末装置300の画面に、「電話番号を登録してください。」というメッセージと回答の入力欄とが表示される設定となっている。
また、連携設定情報101Aでは、提出物の回収に関する設定として、項目「format」において、jpegデータが設定されており、項目「fname」において、提出物のファイル名が「%UseID」に設定されている。つまり、連携設定情報101Aでは、ファイル名を学生証発行サービスにおける利用者のユーザIDが、提出物のファイル名となる。
次に、図16を参照して、本実施形態の情報処理システム100の動作について説明する。図16は、第二の実施形態の情報処理システムの動作を説明するシーケンス図である。
なお、本実施形態では、サービス連携部250から取得したQRコード161を印刷した葉書Pが、学生証の発行を申請する新入生に配布されている。学生証発行サービス460は、QRコード161を端末装置300で読み取った新入生から提出された顔写真を用いて、学生証を発行するサービスを提供するものとした。
本実施形態において、学生証発行サービス460がサービス連携部250にAPIキーを送信し、QRコードを取得するまでの処理は、APIキーが「apikey2」であり、連携設定情報101Aのファイル名、「card.json」であること以外は、図11Aの示す処理と同様である。したがって、本実施形態では、説明を省略する。
ここで、本実施形態では、QRコード161に含まれるタッチポイントIDを「tp002」とした。したがって、本実施形態では、QRコード161を取得する際に、連携管理記憶部280に、タッチポイントID「tp002」、「card.json」、「apikey2」と対応するテナントID「tid200」とが対応付けられて格納される。
情報処理システム100において、端末装置300は、葉書P等に印刷されたQRコード161を読み取る操作を受け付けて(ステップS1601)、QRコードを読み取る(ステップS1602)。QRコードを読み取る操作とは、端末装置300を提出画面に表示されたQRコードに翳す操作等である。
端末装置300は、QRコードを読み取ると、ブラウザ部360を起動させる(ステップS1603)。
ブラウザ部360は、起動に応じ、QRコードから読み取った初期アクセスURL (アプリ判定部240)へ接続要求する(ステップS1604)。この接続要求には、QRコードから取得したタッチポイントIDが含まれる。
情報処理装置200のアプリ判定部240は、ブラウザ部360に対して、リダイレクト要求を送信する(ステップS1605)。
ここでは、タッチポイントIDと対応付けられた連携設定情報101A(card.json)のQRコードと対応付けられる設定項目において、認証方法にOAuth認証が設定されている。したがって、アプリ判定部240は、連携管理記憶部280から特定した連携設定情報101A(card.json)のQRコードと対応付けられる設定項目を参照し、リクエストトークンを添えて学生証発行サービス460へリダイレクト要求をする。ここでは、学生証発行サービス460が認証サービスを備えているものとする。
ブラウザ部360は、リダイレクト要求を受けて、学生証発行サービス460に対して認証要求を行う(ステップS1606)。
学生証発行サービス460は、認証要求を受けて、ユーザ認証と、サービス連携部250による個人情報へのアクセスに対する同意の有無を確認する画面の表示指示をブラウザ部360に送信する(ステップS1607)。
ブラウザ部360は、ユーザ認証と、個人情報へのアクセスに対する同意の有無の確認とを行うため画面を表示させる(ステップS1608)。
ブラウザ部360は、端末装置300の利用者により、ユーザ認証に用いられるアカウント情報が入力され、個人情報へのアクセスに同意することを示す操作を受け付ける(ステップS1609)。なお、このとき入力されるアカウント情報は、学生証発行サービス460にログインするためのアカウント情報であり、ユーザIDとパスワードを含む。ここでは、利用者のユーザIDを「SSS」とする。
ブラウザ部360は、この操作を受け付けて、学生証発行サービス460に対して認証要求を行う(ステップS1610)。
学生証発行サービス460は、認証を行い、アクセストークンを添えて、認証要求元のブラウザ部360へリダイレクト要求する(ステップS1611)。
ブラウザ部360は、リダイレクト要求を受けて、アプリ判定部240へリクエストする(ステップS1612)。
アプリ判定部240は、リクエストを受けて、ブラウザ部360に対し、リダイレクト要求を行う(ステップS1613)。リダイレクト要求には、サービス連携部250のURL、アクセストークンを含む。アクセストークンには、QRコードに含まれるタッチポイントIDが含まれる。
ブラウザ部360は、リダイレクト要求を受けて、サービス連携部250へ接続要求を行う(ステップS1614)。
サービス連携部250は、接続要求を受けて、連携管理記憶部280において、タッチポイントID「tp002」と対応付けられている連携設定情報101A(card.json)を連携管理記憶部280から特定し、特定した連携設定情報101A(card.json)の、端末装置300に外部サービスと対応した画像データを出力させるための案内画面に関する設定を参照する。
そして、サービス連携部250は、顔写真の提出画面を表示させるための情報として、端末装置300に表示される画面のタイトルを示す文字列、画面に表示される表示項目、画面に表示される表示項目の形式、画面に表示させる表示項目の内容となる文字列をブラウザ部360に返す(ステップS1615)。ブラウザ部360は、この情報に基づき、顔写真の提出画面を表示させる(ステップS1616)。
このように、タッチポイントIDに紐づけられた連携設定情報101Aを端末装置300に送信することによって、連携設定情報101Aによって特定される案内画面に関する設定を端末装置によって実行されるサービスを実現するための処理の設定に反映させることができる。
ここで表示される顔写真の提出画面には、顔写真の撮影を指示するメッセージと、
電話番号の入力を指示するメッセージと、入力させるための入力欄とが表示される。
ブラウザ部360は、電話番号の入力を受け付けると(ステップS1617)、入力された電話番号を一時保持する(ステップS1618)。
続いて、ブラウザ部360は、顔写真の提出を開始する操作を受け付けると(ステップS1619)、端末装置300を撮影モードに切り替える(ステップS1620)。
続いて、ブラウザ部360は、利用者自身の顔写真を撮影する操作を受け付けると(ステップS1621)、カメラにより顔写真を撮影する(ステップS1622)。
続いて、ブラウザ部360は、顔写真を提出する操作を受け付けると(ステップS1623)、撮影した画像データと、回答ファイルとを、アクセストークンと共にサービス連携部250に対してアップロードする(ステップS1624)。
回答ファイルとは、ステップS1617で、メッセージに対する回答として入力された電話番号をjson形式のデータで記述したファイルである。
続いて、ブラウザ部360は、顔画像の提出が完了したことを示す画面を表示させた後に、表示を終了する(ステップS1625)。
また、サービス連携部250は、アクセストークン内に格納されているタッチポイントIDに紐づいた連携設定情報101A(card.json)を連携管理記憶部280から特定し、特定した連携設定情報101A(card.json)の提出物及び回収に関する設定に基づき、画像データの認識処理を行う(ステップS1626)。
具体的には、サービス連携部250は、連携設定情報101A(card.json)の提出物の回収に関する設定に基づき、アップロードされる画像データのファイル名を、利用者のユーザIDである、「SSS.jpeg」として保存する。また、サービス連携部250は、連携設定情報101A(card.json)の提出物に関する設定に基づき、顔写真の背景を除去する認識処理を実行し、認識処理により顔写真でないと判断した場合は再撮影を端末装置300に指示する通知を行う処理を行う。
続いて、サービス連携部250は、学生証発行サービス460に対応した形態の画像データを、特定した連携設定情報101A(card.json)の提出物の回収に関する設定に基づき、学生証発行サービス460に回収させるための回収処理を行う(ステップS1628)。回収処理は、第一の実施形態と同様であるから、説明を省略する。
学生証発行サービス460は、提出物を回収すると、学生証の発行準備を行う(ステップS1629)。
以下に、図17と図18を参照して、本実施形態のブラウザ部360の画面遷移について説明する。図17は、第二の実施形態の画面遷移について説明する第一の図である。
本実施形態では、学生証発行サービス460がサービス連携部250から取得したQRコード161が貼り付けられた葉書Pが、新入生宛に郵送されもよい。新入生とは、端末装置300の利用者であり、学生証発行サービス460の利用者である。
端末装置300は、葉書Pに貼り付けられたQRコード161に端末装置300が翳されると、画面171を表示させる。そして、端末装置300がQRコード161を読み取ると、画面171は、QRコード161に含まれるタッチポイントIDと対応付けられたcard.jsonに従った画面172に遷移する。
画面172は、ユーザ認証と、個人情報へのアクセスに対する同意の有無の確認とを行うため画面の一例であり、図16のステップS1608でブラウザ部360に表示される。
画面172は、入力欄172aと操作ボタン172bとを含む。入力欄172aは、利用者(新入生)が学生証発行サービス460にログインするためのアカウント情報が入力される。
操作ボタン172bは、サービス連携部250による個人情報へのアクセスに対して同意した上で、学生証発行サービス460に対して認証を要求するための操作ボタンである。本実施形態では、画面172において、操作ボタン172bが操作されると、学生証発行サービス460に対する認証要求が行われ、認証が成功すると、画面172は、後述する画面181に遷移する。
図18は、第二の実施形態の画面遷移について説明する第二の図である。図18に示す画面181は、顔写真の提出画面の一例であり、図16のステップS1616においてブラウザ部360に表示される。
画面181は、表示領域181a、181b、181c、入力欄181d、操作ボタン181eを含む。
表示領域181aには、card.jsonにおいて項目「title」に設定された画面のタイトル「学生証申請」が表示されている。
表示領域181aには、card.jsonにおいて、項目「elements」に設定された1つ目の配列が表示されている。具体的には、表示領域181bには、「自身の顔写真を撮影してください。」というメッセージが表示されている。なお、このメッセージに対する回答を入力するための入力欄は表示されない。
表示領域181cには、card.jsonにおいて、項目「elements」に設定された2つ目の配列が表示されている。具体的には、表示領域181cには、「電話番号を登録してください。」というメッセージが表示されている。また、このメッセージに対する回答の入力欄として、入力欄181dが表示されている。
操作ボタン181eは、端末装置300を撮影モードに切り替えるための操作ボタンである。
本実施形態では、入力欄181dに電話番号が入力されて、操作ボタン181eが操作されると、画面181が画面182に遷移する。
画面182は、端末装置300が撮影モードとなったときの画面の一例を示す。画面182は、表示領域182aと操作ボタン182bとを含む。表示領域182aには、端末装置300のカメラが写している画像が表示される。操作ボタン182bは、表示領域182aに表示されている画像の画像データを撮影するための操作ボタンである。
端末装置300は、画面182において、操作ボタン182bが操作されると、表示領域182a内の画像を撮影し、ブラウザ部360により、画面183を表示させる。画面182では、表示領域182aに新入生の顔画像が表示されており、操作ボタン182bが操作されると、顔画像が撮影される。
画面183は、撮影した画像データをサービス連携部250へアップロードするため画面の一例である。画面183は、表示領域183a、操作ボタン183bを含む。表示領域183aは、撮影された顔画像が表示される。
操作ボタン183bは、表示領域183aに表示された画像を示す画像データをサービス連携部250にアップロード(送信)させるための操作ボタンである。言い換えれば、操作ボタン183bは、顔画像の画像データをサービス連携部250に提出させるための操作ボタンである。
なお、本実施形態では、表示領域183aに表示されている顔画像は、背景が除去された画像となっている。
この場合、ブラウザ部360は、画面182において操作ボタン182bが選択されて画像データが撮影された時点で、サービス連携部250に対して撮影された画像データを送信する。そして、ブラウザ部360は、サービス連携部250から、撮影対象物の認識処理を行った後の画像データを取得し、提出予定の画像として、画面183の表示領域183aに表示させてもよい。また、本実施形態では、撮影対象物に対する認識処理をブラウザ部360において実行し、その結果を表示領域183aに表示させてもよい。
ブラウザ部360は、画面183において、操作ボタン183bが操作されると、顔画像の画像データをサービス連携部250へアップロードする。
このように、本実施形態では、ブラウザ部360に表示させる画面において、メッセージに対する回答を入力させるか否かを設定することができ、学生証発行サービス460に対応した任意の形態のデータを提出させることができる。
(第三の実施形態)
以下に、図面を参照して、第三の実施形態について説明する。第三の実施形態では、外部サービスが、商品の在庫を管理するものであり、商品を撮影した画像の画像データを用いる点が、第一の実施形態と相違する。以下の第三の実施形態では、第一の実施形態との相違点について説明し、第一の実施形態と同様の機能構成を有するものには、第一の実施形態の説明で用いた符号と同様の符号を付与し、その説明を省略する。
図19は、第三の実施形態の連携設定情報の一例を示す図である。図19に示す連携設定情報101Bは、例えば、外部サーバ400が提供する外部サービスを、在庫管理サービスとした場合に、外部サーバ400において設定される連携設定情報の一例である。
在庫管理サービスとは、例えば、商品を撮影した画像から商品の個数を求め、商品の在庫に応じて商品の配達を指示する処理を行う。本実施形態では、瓶ビールを商品の一例として説明する。また、連携設定情報101Bのファイル名は、例えば、「beer.json」である。
図19に示す連携設定情報101Bにおいて、QRコードに関する設定として、項目「oauthType」において「secret.1234」が設定されている。つまり、連携設定情報101Bでは、認証方法として、合言葉を「1234」とした合言葉認証が設定されている。
項目「time」において、有効時間が2021年3月1日から2021年3月31日の期間に設定されている。また、項目「eID」には、店舗識別番号を示す文字列「0001」が設定されている。
また、連携設定情報101Bでは、提出物に関する設定として、項目「resolution」において画像データの解像度が「高精細」に設定され、項目「aspect」において「free」が設定されている。したがって、本実施形態では、画像データの縦横比は、撮影者が自身で設定することになる。
また、連携設定情報101Bでは、提出物に関する設定として、項目「number」において1枚の画像データが設定されており、項目「target」において、撮影対象物に「beerbox」が設定されている。項目「cognitive」において、「enable」が設定されている。なお、本実施形態では、撮影対象物(提出物)の認識処理として、空き箱と瓶ビールの数とを判別する処理を行う。
また、連携設定情報101Bでは、提出物の回収に関する設定として、項目「format」において「mPDF」が設定されており、ビール箱の画像を複数ページのPDFデータとされる。また、項目「fname」において「%eID_%date」が設定されている。つまり、連携設定情報101Aでは、店舗識別情報と提出物を提出する日の日付けとが、複数ページのPDFデータのファイル名に含まれる。
また、連携設定情報101Bでは、例えば、提出物を提出する際の端末装置300の画面に関する設定として、項目「title」において、画面のタイトルとして「在庫報告」が設定されていてもよい。また、連携設定情報101Bでは、項目「elements」において、項目「type」に「message」が設定され、項目「name」に「在庫の種類ケース全体を撮って報告して下さい」等の設定がされていてもよい。
次に、図20を参照して、本実施形態の情報処理システム100の動作について説明する。図20は、第三の実施形態の情報処理システムの動作を説明するシーケンス図である。
なお、本実施形態では、サービス連携部250から取得したQRコード162が、店舗内で商品(ビール箱)を保管する保管場所等に貼り付けられていてよい。本実施形態の在庫管理サービス470は、QRコード162を端末装置300で読み取った店員等から提出された商品の画像を用いて、在庫管理を行うものとした。
本実施形態において、在庫管理サービス470がサービス連携部250にAPIキーを送信し、QRコードを取得するまでの処理は、APIキーが「apikey3」であり、連携設定情報101Aのファイル名、「beer.json」であること以外は、図11Aの示す処理と同様である。したがって、本実施形態では、説明を省略する。また、本実施形態では、QRコード162に含まれるタッチポイントIDを「tp003」とした。
したがって、本実施形態では、QRコード162を取得する際に、連携管理記憶部280に、タッチポイントID「tp003」、「beer.json」、「apikey3」と対応するテナントID「tid300」とが対応付けられて格納される。
図20のステップS2001からステップS2004までの処理は、端末装置300が読み取るQRコードが、商品の保管場所に貼り付けられたQRコード162である点以外は、図16のステップS1601からステップS1604までと同様であるから、説明を省略する。
情報処理装置200のアプリ判定部240は、ブラウザ部360からのリクエストに対して、リダイレクト要求を送信する(ステップS2005)。リダイレクト要求には、サービス連携部250のURLと、アクセストークンとが含まれる。
ここでは、タッチポイントIDと対応付けられた連携設定情報101B(beer.json)のQRコードと対応付けられる設定項目において、認証方法に合言葉認証が設定されている。したがって、アプリ判定部240は、連携設定情報101B(beer.json)のQRコードと対応付けられる設定項目を参照し、アクセストークン内にゲストID「guest2」とタッチポイントID「tp003」とを含める。
ブラウザ部360は、リダイレクト要求を受けて、サービス連携部250に対して接続要求を行う(ステップS2006)。
サービス連携部250は、接続要求を受けて、連携管理記憶部280において、タッチポイントID「tp003」と対応付けられている連携設定情報101B(beer.json)を連携管理記憶部280から特定し、特定した連携設定情報101B(beer.json)のQRコードと対応付けられる設定項目を参照し、合言葉を入力させるための情報をブラウザ部360に返す(ステップS2007)。
ブラウザ部360は、この情報に基づき、合言葉の入力画面を表示させる(ステップS2008)。
ブラウザ部360は、合言葉の入力を受け付けると(ステップS2009)、サービス連携部250に対し、入力された合言葉が正しいか否かの判定を要求する(ステップS2010)。
サービス連携部250は、特定した連携設定情報101B(beer.json)のQRコードと対応付けられる設定項目を参照して合言葉が設定された合言葉が一致するか否かを判定し、一致する場合に、ブラウザ部360に対して、商品画像の提出画面の表示を指示する(ステップS2011)。
ブラウザ部360は、表示指示を受け付けて、連携設定情報101B(beer.json)の、端末装置300に外部サービスと対応した画像データを出力させるための案内画面に関する設定項目を参照し、商品画像の提出画面を表示させ(ステップS2012)、ステップS2013へ進む。
図20のステップS2013からステップS2019までの処理は、撮影対象物がビール箱となる以外は、図16のステップS1619からステップS1625までの処理と同様であるから、説明を省略する。
サービス連携部250は、アクセストークン内に格納されているタッチポイントIDに紐づいた連携設定情報101B(beer.json)を連携管理記憶部280から特定し、特定した連携設定情報101B(beer.json)の提出物及び回収に関する設定に基づき、画像データの認識処理を行う(ステップS2020)。
具体的には、サービス連携部250は、連携設定情報101B(beer.json)の回収に関する設定に基づき、アップロードされる画像データのファイル名を、店舗識別番号と画像を提出した日の日付けである「0001_211231.PDF」として保存する。また、サービス連携部250は、連携設定情報101B(beer.json)の提出部に関する設定に基づき、撮影対象物の認識処理として、空き箱と瓶ビールの数とを判別する処理を行う。
続いて、サービス連携部250は、特定した連携設定情報101B(beer.json)の回収に関する設定に基づき、在庫管理サービス470に対応した形態の画像データを、在庫管理サービス470に回収させるための回収処理を行う(ステップS2021)。回収処理は、第一の実施形態と同様であるから、説明を省略する。
在庫管理サービス470は、提出物を回収すると、在庫に基づき配達を指示する処理を行う(ステップS2022)。
次に、図21と図22を参照して、本実施形態のブラウザ部360の画面遷移について説明する。図21は、第三の実施形態の画面遷移について説明する第一の図である。
図21では、端末装置300がQRコード162に翳された状態を示している。QRコード162は、例えば、在庫管理サービス470による在庫管理の対象であるビール箱501、502の保管場所に設置されている。
端末装置300において、QRコード162が読み取れると、端末装置300の画面は、後述する画面221へ遷移する。
図22は、第三の実施形態の画面遷移について説明する第二の図である。図22に示す画面221は、合言葉の入力画面の一例である。画面221は、端末装置300がQRコード162を読み込んだ後に表示される画面であり、図20のステップS2008においてブラウザ部360に表示される。
画面221は、表示領域221a、入力欄221b、操作ボタン221cを含む。表示領域221aには、設定された合言葉の入力を指示するメッセージが表示されている。入力欄221bは、合言葉を入力するための入力欄である。操作ボタン221cは、合言葉をサービス連携部250に送信するための操作ボタンである。
画面221において、入力欄221bに合言葉が入力されて、操作ボタン221cが操作され、入力された合言葉と設定された合言葉とが一致すると、画面221は、画面222に遷移する。
画面222は、商品画像の提出画面の一例であり、図20のステップS2012においてブラウザ部360に表示される。画面222は、表示領域222a、222b、操作ボタン222cを含む。
表示領域222aには、連携設定情報101B(beer.json)の端末装置300に、外部サービスと対応した画像データを出力させるための案内画面に関する設定において設定された画面のタイトル「在庫報告」が表示されている。表示領域222bには、連携設定情報101B(beer.json)の端末装置300に、外部サービスと対応した画像データを出力させるための案内画面に関する設定において設定されたメッセージ「在庫の種類ケース全体を撮って報告してください。」が表示されている。操作ボタン222cは、端末装置300を撮影モードに切り替えるための操作ボタンである。
このように、タッチポイントIDに紐づけられた連携設定情報101Bを端末装置300に送信することによって、連携設定情報101Bによって特定される案内画面に関する設定を端末装置によって実行されるサービスを実現するための処理の設定に反映させることができる。
画面222は、操作ボタン222cが操作されて、端末装置300が撮影モードに切り替わると、画面223に遷移する。
画面223は、端末装置300が撮影モードとなったときの画面の一例を示す。画面223は、表示領域223aと操作ボタン223bとを含む。表示領域223aには、端末装置300のカメラが写している画像が表示される。操作ボタン223bは、表示領域223aに表示されている画像の画像データを撮影するための操作ボタンである。
端末装置300は、画面223において、操作ボタン223bが操作されると、表示領域223a内の画像を撮影し、ブラウザ部360により、画面224を表示させる。
画面224は、表示領域222a、224a、操作ボタン224bを含む。表示領域224aには、撮影対象物の認識結果であるビール瓶の数と空き箱の数とが表示される。操作ボタン224bは、撮影した画像データをサービス連携部250に提出するための操作ボタンである。
画面224に示すように、本実施形態でも、撮影された画像データに対し、サービス連携部250により、撮影対象物の認識処理を行い、その結果をブラウザ部360に表示させてもよい。
ブラウザ部360は、画面224において、操作ボタン224bが操作されると、画面223において撮影された画像の画像データをサービス連携部250にアップロードする。
本実施形態では、このように、連携設定情報における認証方法に設定に応じて、商品画像の提出画面を表示させる前に、合言葉を入力する画面を表示させることができる。言い換えれば、本実施形態では、連携設定情報における認証方法の設定に応じて、端末装置300に表示させる画面を異ならせることができる。
(第四の実施形態)
以下に、図面を参照して、第四の実施形態について説明する。第四の実施形態では、サービス連携部250が、QRコードと紐付いたアプリケーションを管理する点が、第一の実施形態と相違する。以下の第四の実施形態では、第一の実施形態との相違点について説明し、第一の実施形態と同様の機能構成を有するものには、第一の実施形態の説明で用いた符号と同様の符号を付与し、その説明を省略する。
図23は、第四の実施形態の情報処理システムの動作の概要を説明する図である。本実施形態の情報処理装置200Aは、サービス連携部250により、QRコードに紐付けられたWebアプリケーションを管理する。本実施形態では、サービス連携部250に管理されるWebアプリケーションを、画像形成装置600を操作するための専用アプリケーションとして説明する。
図23のステップS1からステップS3の処理は、図2のステップS1からステップS3の処理と同様である。言い換えれば、本実施形態の情報処理装置200Aによる、外部サーバ400へのQRコード164の提供の方法は、第一の実施形態と同様である。
なお、本実施形態の外部サーバ400は、画像形成装置600を用いた外部サービスを提供するものであってよい。
外部サーバ400は、QRコードを取得すると、画像形成装置600の表示部610にQRコード164を表示させる(ステップSS4a)。
端末装置300は、外部サービスの利用者の操作により、表示部610に表示されたQRコード164を読み取ると(ステップS5)、QRコード164を読み取ったことが情報処理装置200Aに通知される。
情報処理装置200Aは、この通知を受けて、画像形成装置600を操作するための専用アプリケーションにより、端末装置300に対して画像形成装置600を操作するための情報の入力を指示する(ステップS6a)。
端末装置300において、各種の情報が入力されると、端末装置300は、画像形成装置600による印刷の対象となる印刷対象ファイルを外部サーバ400に送信する(ステップS7a)。外部サーバ400は、印刷対象ファイルを端末装置300から受信すると、画像形成装置600に対して印刷対象ファイルの出力を指示する(ステップS8a)。
本実施形態では、このようにすることで、例えば、端末装置300の利用者は、コンビニエンスストアやドラッグストア等に設置された画像形成装置600を、自身の端末装置300で操作することができる。言い換えれば、端末装置300に格納されたデータや、端末装置300が取得することができるデータを画像形成装置600に印刷させることができる。
以下に、図24を参照して、本実施形態の情報処理装置200Aの機能構成について説明する。図24は、第四の実施形態の情報処理装置の機能構成を説明する図である。
本実施形態の情報処理装置200Aは、送信部230、アプリ判定部240、サービス連携部250、受信部255、機器操作部260を有する。これらの各部は、CPU201がプログラムを読み出して実行することで実現される。
本実施形態の機器操作部260は、情報処理装置200Aの有するアプリケーションの一つである。具体的には、機器操作部260は、画像形成装置600を操作するサービスを実現する、端末装置300用のWebアプリケーションである。より具体的には、機器操作部260は、店舗等に設置された画像形成装置600を操作するための画面をブラウザ部360に表示させるための専用アプリケーションである。
なお、図24の例では、機器操作部260は、情報処理装置200Aが有するものとしたが、これに限定されない。機器操作部260は、情報処理装置200Aの外部装置に設けられていてもよい。
次に、図25を参照して、本実施形態の連携設定情報について説明する。図25は、第四の実施形態の連携設定情報の一例を示す図である。図25に示す連携設定情報101Cは、例えば、外部サーバ400が提供する外部サービスを、店舗サービスとした場合に、外部サーバ400において設定される連携設定情報の一例である。
店舗サービスとは、例えば、コンビニエンスストアやドラッグストア等に設置された画像形成装置600を利用者に使用させるサービスである。言い換えれば、店舗サービスは、店舗に配置された画像形成装置600を用いた印刷サービスである。
本実施形態では連携設定情報101Cのファイル名は、例えば、「MFP.json」である。
図25に示す連携設定情報101Cでは、QRコードに関する設定として、項目「oauthType」において「guest+oauth」が設定されている。つまり、連携設定情報101Cでは、認証方法として、ゲスト認証、又は、OAuth認証の選択できるように設定されている。
項目「time」に「60sec」が設定されており、項目「eID」には、「MFP001」が設定されている。つまり、連携設定情報101Cでは、QRコードの有効期間は1分間であり、印刷の対象となる印刷対象データを識別する個別情報は、画像形成装置600を識別する機器識別情報である。
また、連携設定情報101Cでは、項目「mobileUI」において、項目「url」に機器操作部260のURLが設定されている。このため、連携設定情報101Cでは、項目「url」以降の項目は設定されない。
本実施形態では、このように、連携設定情報101Cにおいて、QRコードと、機器操作部260のURLとを設定することで、QRコードと機器操作部260とを紐付けることができる。したがって、サービス連携部250は、QRコードと紐付けられた機器操作部260を管理することができる。
次に、図26及び図27を参照して、本実施形態の情報処理システム100Aの動作について説明する。
図26は、第四の実施形態の情報処理システムの動作を説明する第一のシーケンス図である。図26では、情報処理装置200Aが、タッチポイントIDを含むQRコードを店舗サービス480に提供するまでの動作を説明する。
なお、本実施形態では、外部サーバ400が提供する外部サービスを店舗サービス480とし、外部サーバ400により、連携設定情報101Cが設定されるものとする。
外部サーバ400が提供する店舗サービス480の管理者は、テナントID及び管理者IDを取得し、サービス連携部250に対し、連携を行うためのアクセストークンの取得要求を行う(ステップS2601)。
ここでは、テナントIDを「tid400」とし、管理者IDを「MfpSv」とした。
サービス連携部250は、APIキー記憶部270を参照し、テナントID及び管理者IDと対応するAPIキーを店舗サービス480へ送信する(ステップS2602)。
ここで、テナントID「tid400」及び管理者ID「MfpSv」と対応するAPIキーは、「apikey4」である(図6参照)。したがって、サービス連携部250は、「apikey4」を店舗サービス480へ送信する。
続いて、画像形成装置600は、端末装置300の利用者が画像形成装置600に近づいたことを検知する(ステップS2603)。
なお、画像形成装置600は、人感センサ等を有しており、人感センサにより、端末装置300の利用者の接近を検知してもよい。
画像形成装置600は、利用者の接近を検知すると、省電力モードから復帰し、店舗サービス480に対し、QRコードの取得要求を行う(ステップS2604)。
店舗サービス480は、この取得要求を受けて、サービス連携部250に対し、QRコードの取得要求を行う(ステップS2605)。このQRコードの取得要求には、APIキー「apikey4」と、連携設定情報101Cを示す「MFP.json」とを含む。
サービス連携部250は、QRコードの取得要求を受け付けて、MFP.jsonと対応付けられたQRコードを作成し、QRコードを示す画像データを店舗サービス480へ送信する(ステップS2606)。
具体的には、サービス連携部250は、MFP.jsonと対応づけるタッチポイントIDを生成する。そして、サービス連携部250は、タッチポイントIDと初期アクセスURLとを含むQRコードを作成し、QRコードを示す画像データを店舗サービス480へ返す。
また、このときサービス連携部250は、タッチポイントIDと、MFP.jsonと、店舗サービス480のAPIキーと紐付けられたテナントIDと対応付けて、連携管理記憶部280に格納する。
ここでは、サービス連携部250は、タッチポイントID「tp004」を生成する。また、店舗サービス480のAPIキー「apikey4」と紐付けられたテナントIDは「tid400」である。
したがって、サービス連携部250は、タッチポイントID「tp004」、テナントID「tid400」、連携設定情報「MFP.json」を対応付けて、連携管理記憶部280に格納する(図7参照)。
店舗サービス480は、QRコードの画像データを取得すると、このQRコードの画像データを画像形成装置600に送信する(ステップS2607)。画像形成装置600は、表示部610に、QRコードを表示させる(ステップS2608)。
以上が、画像形成装置600の表示部610にQRコードを表示させる動作である。本実施形態では、画像形成装置600により、人が接近したことが検知されると、QRコードの取得要求が送信される。また、QRコードは、定期的に更新されてよい。本実施形態では、これにより、画像形成装置600に表示されるQRコードは、動的なQRコードとなる。
図27は、第四の実施形態の情報処理システムの動作を説明する第二のシーケンス図である。
図27のステップS2701からステップS2706までの処理は、PCブラウザ500が画像形成装置600となる以外は、図12AのステップS1201からステップS1206までの処理と同様であるから、説明を省略する。
ステップS2706に続いて、アプリ判定部240は、ブラウザ部360に対して、ステップS2706のリクエストに含まれるタッチポイントIDと対応する連携設定情報101C(MFP.json)を連携管理記憶部280から特定し、特定した連携設定情報101C(MFP.json)に基づき、アクセストークンと共にログイン選択画面の表示指示を送信する(ステップS2707)。
具体的には、アプリ判定部240は、連携設定情報101C(MFP.json)のQRコードと対応付けられる設定項目に基づき、認証方法を、ゲスト認証かOAuth認証の何れかから利用者に選択させるものとする。また、アクセストークンには、仮のユーザIDである「guest4」と、タッチポイントIDとが含まれる。
ブラウザ部360は、ログイン選択画面を表示させる(ステップS2708)。以下の説明では、認証方法にゲスト認証が選択された場合を説明する。
ブラウザ部360は、ゲストユーザの選択を受け付けると(ステップS2709)、アプリ判定部240に対して、ゲストでの利用要求を行う(ステップS2710)。この利用要求には、ユーザID「guest4」と、タッチポイントIDとが含まれる。
アプリ判定部240は、利用要求を受け付けると、ブラウザ部360に対してリダイレクト要求を行う(ステップS2711)。リダイレクト要求には、タッチポイントIDと紐づいた連携設定情報101C(MFP.json)の端末装置300の外部サービスと対応した案内画面に関する設定に設定された機器操作部260のURLと、アクセストークンとが含まれる。アクセストークンには、ユーザID「guest4」と、タッチポイントIDとが含まれる。
ブラウザ部360は、リダイレクト要求を受けて、機器操作部260に対して接続要求を行う(ステップS2712)。
機器操作部260は、ブラウザ部360に対し、画像形成装置600の操作画面を表示させるための情報を送信する(ステップS2713)。
ブラウザ部360は、画像形成装置600の操作メニュー画面を表示させることで連携設定情報101Cの設定を反映することができる(ステップS2714)。このように、タッチポイントIDに紐づけられた連携設定情報101Cを端末装置300に送信することによって、連携設定情報によって特定される案内画面に関する設定を端末装置によって実行されるサービスを実現するための処理の設定に反映させることができる。
以下の例では、操作メニュー画面において、印刷が選択された場合について説明する。ブラウザ部360は、操作メニュー画面において、「印刷」の選択を受け付けると(ステップS2715)、印刷設定画面を表示させる(ステップS2716)。
続いて、ブラウザ部360は、印刷設定を確認したことを示す操作を受け付けると(ステップS2717)、ファイルの一覧画面を表示させる(ステップS2718)。
ここで表示されるファイルの一覧は、端末装置300に格納されたファイルであって、印刷出力が可能なファイルであれば良く、画像データであってもよいし、文書データであってもよい。また、ここで表示されるファイルの一覧は、例えば、インターネット上のサーバ等に格納されているファイルの一覧であってもよい。
ブラウザ部360は、ファイルの一覧から、印刷対象のファイルを選択する操作を受け付けると(ステップS2719)、選択されたファイルを店舗サービス480に送信する(ステップS2720)。このとき、ブラウザ部360は、印刷設定画面において設定された印刷設定情報と、画像形成装置600を識別する機器識別情報とを、選択されたファイルと共に店舗サービス480にアップロードする。
店舗サービス480は、アップロードされたファイルが印刷可能なファイルであるか否かを判定し、印刷可能である場合には、印刷代金と、印刷するファイルを特定するファイルIDとを、ブラウザ部360へ送信する(ステップS2721)。
ブラウザ部360は、印刷代金を支払うための支払い画面を表示させる(ステップS2722)。ここでは、印刷代金の支払い方法として、現金払いが選択されたものとする。なお、支払い方法には、電子決済等がある。
ブラウザ部360は、支払い方法に現金払いが選択されると(ステップS2723)、店舗サービス480に対して、支払いの受け取り指定を要求する(ステップS2724)。この要求には、現金が投入される画像形成装置600の指定要求と、受け取り金額の指定要求とが含まれる。なお、画像形成装置600には、現金を投入することができるコインラック等が設けられている。
店舗サービス480は、機器識別情報によって特定される画像形成装置600に対して、現金の受け取り準備を要求する(ステップS2725)。画像形成装置600は、表示部610に、現金払いを指示するメッセージを表示し、コインラックに現金の受け取り準備をさせて待機状態とする(ステップS2726)。
続いて、画像形成装置600は、コインラックに対して印刷代金が投入される(ステップS2727)、印刷代金を受け取り、店舗サービス480に対して印刷代金の受け取り完了通知を行う(ステップS2728)。
店舗サービス480は、画像形成装置600から受け取り完了通知を受けると、ブラウザ部360に対し、受け取り完了通知を送信する(ステップS2729)。
ブラウザ部360は、受け取り完了通知を受信すると、印刷開始画面を表示させる(ステップS2730)。ブラウザ部360は、印刷開始を指示する操作を受け付けると(ステップS2731)、店舗サービス480に対して印刷開始要求を行う(ステップS2732)。
店舗サービス480は、印刷開始要求を受け付けると、画像形成装置600に対し、選択されたファイルの印刷要求を送信する(ステップS2733)。画像形成装置600は、印刷要求を受けて、選択されたファイルを印刷する(ステップS2734)。
次に、図28と図29を参照して、本実施形態の画面遷移について説明する。図28は、第四の実施形態の画面遷移について説明する第一の図である。
図28に示す画像形成装置600は、表示部610と、コインラック620とを有する。図28の例では、画像形成装置600は、端末装置300の利用者の接近を検知し、QRコード164を表示部610に表示した状態である。
端末装置300は、画面281にQRコード164を表示せて、QRコード164を読み取ると、画面281が画面282に遷移する。
画面282は、ログイン選択画面の一例であり、図27のステップS2707において、ブラウザ部360に表示される。
画面282は、操作ボタン282a、282bを含む。操作ボタン282aは、予め登録したアカウント情報を入力してログインする方法を選択するための操作ボタンである。操作ボタン282bは、ゲストユーザとしてログインする方法を選択するための操作ボタンである。
本実施形態では、ログインの方法によって、過去の使用履歴の可否や、印刷代金の支払い方法が異なってもよい。例えば、アカウント情報を入力してログインした場合は、過去に印刷を行ったファイルの履歴の表示や、過去の印刷設定情報の利用等が可能となる。また、アカウント情報を入力してログインした場合は、支払い方法も、予め登録した決済方法を選択できる。
また、本実施形態では、ゲストユーザとしてログインした場合には、過去の履歴は表示されず、支払い方法も現金又は電子マネー決済となる。
画面282において、操作ボタン282aが操作されると、画面282は、後述する画面283に遷移する。また、画面282において、操作ボタン282bが操作されると、画面282は、後述する画面291に遷移する。
画面283は、アカウント情報を入力するための入力欄283aと、アカウント情報の認証を店舗サービス480に要求するための操作ボタン283bとを含む。画面283において、入力欄283aにアカウント情報が入力されて、操作ボタン283bが操作されると、画面283は画面291に遷移する。
図29は、第四の実施形態の画面遷移について説明する第二の図である。図29に示す画面291は、操作メニュー画面の一例であり、図27のステップS2714でブラウザ部360に表示される。
画面291は、操作ボタン291a、291b、291cを含む。操作ボタン291aは、画像形成装置600によるFAX送信を選択するための操作ボタンである。操作ボタン291bは、画像形成装置600による印刷を選択するための操作ボタンである。操作ボタン291cは、画像形成装置600によるコピーを選択するための操作ボタンである。
ここでは、例えば、操作ボタン291bが選択されたものとする。画面291は、操作ボタン291bが選択されると、画面292に遷移する。画面292は、印刷設定画面の一例であり、図27のステップS2716においてブラウザ部360に表示される。
画面292は、表示領域292a、操作ボタン292bを含む。表示領域292aには、印刷設定のメニューが表示される。画面292では、カラー印刷が選択されている。画面292は、表示領域292aで印刷設定が行われ、操作ボタン292bが操作されると、ブラウザ部360には、ファイルの一覧画面が表示される。
画面293は、ファイルの一覧画面において、印刷対象ファイルが選択され、印刷対象ファイルが店舗サービス480にアップロードされた後に、ブラウザ部360に表示される画面の一例である。
具体的には、画面293は、印刷代金を支払うための支払い画面の一例であり、図27のステップS2722においてブラウザ部360に表示される。
画面293は、表示領域293a、操作ボタン293b、293cを含む。表示領域293aには、印刷対象ファイルの印刷代金が表示される。操作ボタン293b、293cは、印刷代金の支払い方法を選択するための操作ボタンである。操作ボタン293bは、現金払いを選択するための操作ボタンであり、操作ボタン293cは、電子マネーによる支払いを選択するための操作ボタンである。
図29では、現金払いが選択されたものとする。画面293において、操作ボタン293bが選択され、画像形成装置600において印刷代金の受け取りが完了すると、ブラウザ部360には、画面294が表示される。
画面294は、印刷開始画面の一例であり、図27のステップS2730においてブラウザ部360に表示される。
画面294は、表示領域294a、操作ボタン294bを含む。表示領域294aには、印刷対象ファイルに対して行われた印刷設定情報と、印刷対象ファイルのファイル名とが表示される。操作ボタン294bは、印刷要求を行うための操作ボタンである。
ブラウザ部360は、画面294において、操作ボタン294bが操作されると、印刷要求を店舗サービス480に送信する。店舗サービス480は、印刷要求を受け付けて、画像形成装置600に印刷開始を指示し、端末装置300において選択された印刷対象ファイルの印刷を行わせる。
このように、本実施形態では、サービス連携部250が機器操作部260と連携し、機器操作部260により、端末装置300に画像形成装置600の操作を行わせる。
したがって、本実施形態では、端末装置300の利用者に、店舗に設置された画像形成装置600を操作するための専用アプリケーションをインストールすることなく、画像形成装置600を利用させることができる。
また、本実施形態では、端末装置300において選択されたデータを、画像形成装置600により印刷物としと出力させることができる。
なお、本実施形態では、連携設定情報101Cの端末装置300の外部サービスと対応した案内画面に関する設定の項目「url」において、画像形成装置600の操作を行う機器操作部260のURLを設定するものとしたが、これに限定されない。連携設定情報101Cの項目「url」にURLが設定されるWebアプリケーションは、任意であってよい。
具体的には、例えば、項目「url」にURLが設定されるWebアプリケーションは、プロジェクタや電子黒板等を操作するためのWebアプリケーションであってもよい。項目「url」にURLが設定されるWebアプリケーションは、端末装置300が取得したデータを出力する機器を管理するアプリケーションであれば、どのようなものであってもよい。
なお、上記で説明した実施形態の各機能は、一又は複数の処理回路によって実現することが可能である。ここで、本明細書における「処理回路」とは、電子回路により実装されるプロセッサのようにソフトウェアによって各機能を実行するようプログラミングされたプロセッサや、上記で説明した各機能を実行するよう設計されたASIC(Application Specific Integrated Circuit)、DSP(digital signal processor)、FPGA(field programmable gate array)や従来の回路モジュール等のデバイスを含むものとする。
また、各実施形態に記載された装置群は、本明細書に開示された実施形態を実施するための複数のコンピューティング環境のうちの1つを示すものにすぎない。
ある実施形態では、情報処理装置200は、サーバクラスタといった複数のコンピューティングデバイスを含む。複数のコンピューティングデバイスは、ネットワークや共有メモリなどを含む任意のタイプの通信リンクを介して互いに通信するように構成されており、本明細書に開示された処理を実施する。同様に、情報処理装置200は、互いに通信するように構成された複数のコンピューティングデバイスを含むことができる。
さらに、情報処理装置200は、開示された処理ステップ、を様々な組み合わせで共有するように構成できる。例えば、所定のユニットによって実行されるプロセスは、情報処理装置200によって実行され得る。同様に、所定のユニットの機能は、情報処理装置200によって実行することができる。また、情報処理装置200の各要素は、1つのサーバ装置にまとめられていても良いし、複数の装置に分けられていても良い。
なお、情報処理装置200は、通信機能を備えた装置であれば、画像形成装置に限られない。情報処理装置200は、例えば、PJ(Projector:プロジェクタ)、IWB(Interactive White Board:相互通信が可能な電子式の黒板機能を有する白板)、デジタルサイネージ等の出力装置、HUD(Head Up Display)装置、産業機械、撮像装置、集音装置、医療機器、ネットワーク家電、自動車(Connected Car)、ノートPC(Personal Computer)、携帯電話、スマートフォン、タブレット端末、ゲーム機、PDA(Personal Digital Assistant)、デジタルカメラ、ウェアラブルPCまたはデスクトップPC等であってもよい。
本発明の態様は、例えば、以下のとおりである。
<1> 端末装置から、外部サービスに対応する設定を特定する連携設定情報と紐付けられた識別情報を受信する受信部と、
前記識別情報に基づいて、前記端末装置が取得した画像データをアップロードさせるサービスを実現するための処理の実行要求を前記端末装置に送信する送信部と、を有し、
前記送信部は、前記受信した識別情報に紐づけられた連携設定情報を前記端末装置に送信することによって、前記連携設定情報によって特定される設定を前記端末装置によって実行される前記サービスを実現するための処理の設定に反映させる、情報処理装置。
<2> 前記サービスを実現するための処理は、
前記端末装置が取得した画像データを、前記識別情報に紐付けられた連携設定情報によって特定される設定に基づいてアップロードさせる処理である、前記<1>記載の情報処理装置。
<3> 前記端末装置が取得した画像データは、
前記実行要求によって起動した前記端末装置の有する撮影機能により、撮影された画像データである、前記<2>記載の情報処理装置。
<4> 前記サービスを実現するサービス連携部を有し、
前記サービス連携部は、
前記端末装置から前記画像データがアップロードされると、前記画像データを前記外部サービスに対応した形態の画像データとし、前記外部サービスに対応した形態の画像データの格納先を示すURLを、前記外部サービスを提供する外部サーバに通知する、前記<2>又は<3>の情報処理装置。
<5> 前記サービス連携部は、
前記端末装置からアップロードされた前記画像データを、前記外部サービスと対応する形態の画像データとして、前記格納先に格納する、前記<4>記載の情報処理装置。
<6> 前記サービス連携部は、
前記識別情報を含む二次元コードを生成し、生成した前記二次元コードを前記外部サーバに出力し、
前記受信部は、
前記端末装置から、前記二次元コードから読み取られた前記識別情報を受信する、前記<4>又は<5>記載の情報処理装置。
<7> 前記連携設定情報は、
前記端末装置の利用者の認証方法に関する設定情報を含み、
前記サービス連携部は、
前記認証方法に関する設定情報に応じて、前記端末装置に表示させる認証画面を異ならせる、前記<4>乃至<6>の何れか一項に記載の情報処理装置。
<8> 前記連携設定情報は、前記端末装置が取得した画像データをアップロードさせるための案内画面に関する設定情報を含み、
前記サービス連携部は、
前記案内画面に関する設定情報に応じて、前記端末装置に前記案内画面を表示させる、前記<4>乃至<7>の何れか一項に記載の情報処理装置。
<9> 前記案内画面に関する設定情報において、WebアプリケーションのURLが設定されていた場合に、
前記サービス連携部は、
前記Webアプリケーションにより、前記端末装置の画面を表示させる、前記<8>記載の情報処理装置。
<10> 前記連携設定情報は、
前記端末装置に、前記端末装置が取得した画像データに対する認識処理を実行させるための設定情報を含み、
前記端末装置からアップロードされた前記画像データは、前記端末装置によって前記認識処理が実行された後の画像データである、前記<4>乃至<9>の何れか一項に記載の情報処理装置。
<11> 前記認識処理は、複数種類の処理を含み、
前記連携設定情報は、
前記複数種類の全ての前記認識処理を、前記端末装置に実行させるための設定情報を含み、
前記端末装置からアップロードされた前記画像データは、前記端末装置において前記複数種類の全ての前記認識処理が実行された後の画像データである、前記<10>記載の情報処理装置。
<12> 前記認識処理は、複数種類の処理を含み、
前記連携設定情報は、
前記複数種類の処理の一部を、前記端末装置に実行させるための設定情報を含み、
前記端末装置からアップロードされた前記画像データは、前記端末装置において前記複数種類の処理の一部が実行された後の画像データである、前記<10>記載の情報処理装置。
<13> 前記連携設定情報は、
前記端末装置に、前記端末装置が取得した画像データを縮小する処理を実行させるための設定情報を含み、
前記端末装置からアップロードされた前記画像データは、前記端末装置において前記画像データを縮小した縮小画像データである、前記<10>記載の情報処理装置。
<14> 前記連携設定情報は、
前記外部サービスに対応した形態の画像データの格納先を示すURLに追加される情報に関する設定情報を含み、
前記サービス連携部は、
前記追加される情報に関する設定情報に基づき、前記外部サービスに対応した形態の画像データの格納先を示すURLに、前記端末装置が取得した画像データの格納先を示すURLを追加して、前記外部サービスを提供する外部サーバに通知する、前記<4>乃至<13>の何れか一項に記載の情報処理装置。
<15> 前記サービス連携部は、
前記追加される情報に関する設定情報に基づき、前記端末装置により再取得された画像データの格納先を示すURLをさらに追加して、前記外部サービスを提供する外部サーバに通知する、前記<14>記載の情報処理装置。
<16> 前記サービス連携部は、
前記追加される情報に関する設定情報に基づき、前記端末装置を識別する情報をさらに追加して、前記外部サービスを提供する外部サーバに通知する、前記<14>記載の情報処理装置。
<17> 端末装置と、情報処理装置とを含む情報処理システムであって、
前記情報処理装置は、
端末装置から、外部サービスに対応する設定を特定する連携設定情報と紐付けられた識別情報を受信する受信部と、
前記識別情報に基づいて、前記端末装置が取得した画像データをアップロードさせるサービスを実現するための処理の実行要求を前記端末装置に送信する送信部と、を有し、
前記送信部は、前記受信した識別情報に紐づけられた連携設定情報を前記端末装置に送信することによって、前記連携設定情報によって特定される設定を前記端末装置によって実行される前記サービスを実現するための処理の設定に反映させ、
前記端末装置は、
前記外部サービスと対応する画像データをアップロードするための案内画面が表示される表示部を有する、情報処理システム。
<18> 情報処理装置による情報処理方法であって、前記情報処理装置が、
端末装置から、外部サービスに対応する設定を特定する連携設定情報と紐付けられた識別情報を受信する手順と、
前記識別情報に基づいて、前記端末装置が取得した画像データをアップロードさせるサービスを実現するための処理の実行要求を前記端末装置に送信する手順と、を実行し、
前記送信する手順は、受信した識別情報に紐づけられた連携設定情報を前記端末装置に送信することによって、前記連携設定情報によって特定される設定を前記端末装置によって実行される前記サービスを実現するための処理の設定に反映させる、情報処理方法。
<19> 端末装置から、外部サービスに対応する設定を特定する連携設定情報と紐付けられた識別情報を受信する処理と、
前記識別情報に基づいて、前記端末装置が取得した画像データをアップロードさせるサービスを実現するための処理の実行要求を前記端末装置に送信する処理と、を情報処理装置に実行させ、
前記送信する処理は、受信した識別情報に紐づけられた連携設定情報を前記端末装置に送信することによって、前記連携設定情報によって特定される設定を前記端末装置によって実行される前記サービスを実現するための処理の設定に反映させる、処理である、プログラム。
以上、各実施形態に基づき本発明の説明を行ってきたが、上記実施形態に示した要件に本発明が限定されるものではない。これらの点に関しては、本発明の主旨をそこなわない範囲で変更することができ、その応用形態に応じて適切に定めることができる。