JP7484174B2 - 重荷重用タイヤのキャップトレッド用ゴム組成物、重荷重用タイヤのキャップトレッドおよび重荷重用タイヤ - Google Patents

重荷重用タイヤのキャップトレッド用ゴム組成物、重荷重用タイヤのキャップトレッドおよび重荷重用タイヤ Download PDF

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Description

本発明は、重荷重用タイヤのキャップトレッド用ゴム組成物、これを用いて作製された重荷重用タイヤのキャップトレッド、および該キャップトレッドを備えた重荷重用タイヤに関する。
近年、輸送業界では、燃料代の高騰や環境規制の導入による経費の増大から、低燃費性に優れたタイヤが望まれている。また、自動車タイヤの中でも、重荷重用タイヤは特に優れた耐破壊強度が要求されるが、耐破壊強度は低燃費性と背反する関係にある。例えば、特許文献1には、所定量の改質天然ゴムと、ブタジエンゴムと、所定の化合物と、カーボンブラックとを含むゴム組成物をタイヤのトレッドに使用することにより、良好な機械的強度を維持または向上しながら低燃費性を向上でき、該ゴム組成物を用いて作製したタイヤは重荷重用タイヤとして好適であることが記載されている。
さらに、近年では、安全性への高い配慮から、重荷重用タイヤに対してもウェットグリップ性能への要求が高まっているが、ウェットグリップ性能は低燃費性と背反する関係にある。
特開2013-159773号公報
しかし、特許文献1では、ウェットグリップ性能については考慮されておらず、重荷重用タイヤに対して、低燃費性、耐破壊強度およびウェットグリップ性能をバランス良く改善することが求められている。
本発明は、低燃費性および耐破壊強度を維持しながら、ウェットグリップ性能に優れた重荷重用タイヤのキャップトレッド用ゴム組成物、該ゴム組成物を用いて作製された重荷重用タイヤのキャップトレッド、および該キャップトレッドを備えた重荷重用タイヤを提供することを目的とする。
本発明者は、上記課題を解決すべく鋭意検討した結果、イソプレン系ゴム、ブタジエンゴムおよびスチレンブタジエンゴムからなる群から選ばれる少なくとも1種を含むゴム成分に、カーボンブラックを50質量部以上と、特定のC5C9系石油樹脂を5~30質量部含有させたゴム組成物とすることにより、低燃費性および耐破壊強度を維持しながら、ウェットグリップ性能に優れた重荷重用タイヤのキャップトレッド用ゴム組成物が得られることを見出し、さらに検討を重ねて本発明を完成した。
すなわち、本発明は、
[1]イソプレン系ゴム、ブタジエンゴムおよびスチレンブタジエンゴムからなる群から選ばれる少なくとも1種を含むゴム成分100質量部に対して、
カーボンブラック50質量部以上、好ましくは50~150質量部、より好ましくは50~120質量部、より好ましくは50~89質量部、より好ましくは50~85質量部、より好ましくは50~75質量部、より好ましくは53~75質量部、より好ましくは57~75質量部、より好ましくは60~75質量部、より好ましくは65~75質量部、および、
C5C9系石油樹脂5~30質量部、好ましくは5~28質量部、より好ましくは8~28質量部、より好ましくは11~28質量部、より好ましくは14~28質量部、より好ましくは14~25質量部、より好ましくは14~18質量部を含み、
前記C5C9系石油樹脂がC5留分およびC9留分を共重合させたものであって、C9留分の共重合比が70%以上、好ましくは70~90%、より好ましくは70~86%、より好ましくは70~82%、より好ましくは72~82%、より好ましくは74~82%、より好ましくは77~82%の樹脂である
重荷重用タイヤのキャップトレッド用ゴム組成物、
[2]前記C5C9系石油樹脂の軟化点が90~150℃、好ましくは90~140℃、より好ましくは93~130℃、より好ましくは95~120℃、より好ましくは95~110℃である上記[1]記載の重荷重用タイヤのキャップトレッド用ゴム組成物、
[3]前記C5C9系石油樹脂の重量平均分子量が500~3300、好ましくは600~3200、より好ましくは800~3000である上記[1]または[2]記載の重荷重用タイヤのキャップトレッド用ゴム組成物、
[4]前記ゴム成分が、イソプレン系ゴムを好ましくは50質量%以上、より好ましくは60質量%以上、より好ましくは70質量%以上、より好ましくは80質量%以上含むものである上記[1]~[3]のいずれかに記載の重荷重用タイヤのキャップトレッド用ゴム組成物、
[5]前記ゴム成分が、さらにブタジエンゴムを好ましくは5質量%以上、より好ましくは10質量%以上、より好ましくは15質量%以上、または、好ましくは5~35質量%、より好ましくは10~25質量%、より好ましくは15~20質量%含むものである上記[4]記載の重荷重用タイヤのキャップトレッド用ゴム組成物、
[6]前記ゴム成分が、イソプレン系ゴムおよびブタジエンゴムからなるものであるか、または、イソプレン系ゴムからなるものである上記[1]~[3]のいずれかに記載の重荷重用タイヤのキャップトレッド用ゴム組成物、
[7]上記[1]~[6]のいずれかに記載のゴム組成物を用いて作製された重荷重用タイヤのキャップトレッド、
[8]上記[7]記載のキャップトレッドを備えた重荷重用タイヤ、
に関する。
本発明によれば、低燃費性および耐破壊強度を維持しながら、ウェットグリップ性能に優れた重荷重用タイヤのキャップトレッド用ゴム組成物、該ゴム組成物を用いて作製された重荷重用タイヤのキャップトレッド、および該キャップトレッドを備えた重荷重用タイヤを提供することができる。
一の実施形態は、イソプレン系ゴム、ブタジエンゴムおよびスチレンブタジエンゴムからなる群から選ばれる少なくとも1種を含むゴム成分100質量部に対して、カーボンブラック50質量部以上、および、C5C9系石油樹脂5~30質量部を含み、前記C5C9系石油樹脂がC5留分およびC9留分を共重合させたものであって、C9留分の共重合比が70%以上の樹脂である重荷重用タイヤのキャップトレッド用ゴム組成物である。
他の実施形態は、上記ゴム組成物を用いて作製された重荷重用タイヤのキャップトレッドである。
他の実施形態は、上記キャップトレッドを備えた重荷重用タイヤである。
理論に拘束されることは意図しないが、上記効果が発揮されるメカニズムとしては以下が考えられる。一般に、カーボンブラックを高配合したゴム組成物は、高度な耐破壊強度が付与される反面、発熱特性が高くなる傾向等があるために低燃費性が低下することが懸念される。ここで、C5C9系石油樹脂におけるC5留分の脂肪族化合物はフレキシブルな鎖状構造を有するため、C5留分の共重合比が増すに従って溶融粘度が低下して、粘着性は増加すると考えられ、一方、C9留分の芳香族化合物は剛直な環状構造を有しており、凝集力が強く、C9留分の共重合比が増すに従って、引き裂き強度を高めると考えられる。本開示では、特定のゴム成分に、カーボンブラック50質量部以上を配合し、さらにC9留分の共重合比を70%以上としたC5C9系石油樹脂を5~30質量部配合することで、これら成分が相乗的に作用し、低燃費性および耐破壊強度を維持しながら、ウェットグリップ性能が向上すると考えられる。また、C5C9系石油樹脂は、イソプレン系ゴム、ブタジエンゴム、スチレンブタジエンゴムのいずれとも相溶するため、ゴム組成物全体の粘着性と柔軟性も良好になるので、よりウェットグリップ性能が向上すると考えられ、また、C5C9系石油樹脂の分散性が良好になるので、このことも上記効果の発現に寄与していると考えられる。
<ゴム成分>
本開示のゴム成分は、イソプレン系ゴム、ブタジエンゴムおよびスチレンブタジエンゴムからなる群から選ばれる少なくとも1種を含む。なかでも、低燃費性および耐破壊強度を維持しながら、ウェットグリップ性能より向上させる観点から、イソプレン系ゴムを含むものであることが好ましく、さらにブタジエンゴムを含むものであることがより好ましい。低燃費性および耐破壊強度を維持しながら、ウェットグリップ性能さらに向上させる観点からは、イソプレン系ゴムおよびブタジエンゴムからなるものであるか、またはイソプレン系ゴムからなるものであることが好ましい。
(イソプレン系ゴム)
イソプレン系ゴムとしては、例えば、イソプレンゴム(IR)および天然ゴム等タイヤ工業において一般的なものを使用することができる。このうち、天然ゴムには、非改質天然ゴム(NR)の他に、エポキシ化天然ゴム(ENR)、水素化天然ゴム(HNR)、脱タンパク質天然ゴム(DPNR)、高純度化天然ゴム、グラフト化天然ゴム等の改質天然ゴム等も含まれる。なかでも、低燃費性、耐破壊強度およびウェットグリップ性能のバランスが良好である観点から、NRが好ましい。これらのイソプレン系ゴムは、1種または2種以上を組み合せて使用することができる。
NRとしては特に限定されず、例えば、SIR20、RSS#3、TSR20等のタイヤ工業において一般的なものを用いることができる。
イソプレン系ゴムを含有する場合のゴム成分中の含有量は、低燃費性および耐破壊強度を維持しながら、ウェットグリップ性能より向上させる観点から、50質量%以上が好ましく、60質量%以上がより好ましく、70質量%以上がより好ましく、80質量%以上がより好ましい。なお、イソプレン系ゴムの含有量の上限は特に限定されない。イソプレン系ゴムの含有量は、ゴム成分中、100質量%であってもよい。
(ブタジエンゴム)
ブタジエンゴム(BR)としては、特に限定されず、この分野で通常使用されるものをいずれも好適に用いることができる。例えば、ハイシス-1,4-ポリブタジエンゴム(ハイシスBR)、希土類元素系触媒を用いて合成された希土類系ブタジエンゴム(希土類系BR)、1,2-シンジオタクチックポリブタジエン結晶を含むブタジエンゴム(SPB含有BR)、変性ブタジエンゴム(変性BR)などの各種BRを用いることができる。なかでも、低燃費性、耐破壊強度および耐摩耗性のバランスを高める観点から、ハイシスBRが好ましい。このようなBRとして、例えば、宇部興産(株)製のもの、日本ゼオン(株)製のもの、JSR(株)製のもの、ランクセス社製のものなどを好適に用いることができる。これらのBRは、1種または2種以上を組み合せて使用することができる。
ハイシスBRとは、シス含量(シス-1,4結合含有率)が90%以上のブタジエンゴムである。なかでも、シス-1,4結合含有率が95%以上のものが好ましく、96%以上のものがより好ましく、97%以上のものがさらに好ましい。ハイシスBRを含有することで低発熱性、引張強さや破断時伸び、耐摩耗性を向上させることができる。なお、BR中のシス-1,4結合含有率は、赤外吸収スペクトル分析により算出される値である。
希土類系BRとしては、希土類元素系触媒を用いて合成され、ビニル含量(1,2結合ブタジエン単位量)が好ましくは1.8%以下、より好ましくは1.0%以下、さらに好ましくは0.8%以下であり、シス含量(シス-1,4結合含有率)が好ましくは90%以上、より好ましくは95%以上、より好ましくは96%以上、さらに好ましくは97%以上のものを好適に用いることができる。ビニル含量およびシス含量が上記範囲内であることにより、得られるゴム組成物の破断時伸びおよび耐摩耗性が優れるという効果が得られる。なお、希土類系BRのビニル含量およびシス含量は、赤外吸収スペクトル分析法によって測定される値である。
希土類系BRの合成に使用される希土類元素系触媒としては、公知のものを使用でき、例えば、ランタン系列希土類元素化合物、有機アルミニウム化合物、アルミノキサン、ハロゲン含有化合物、必要に応じてルイス塩基を含む触媒があげられる。
SPB含有BRは、1,2-シンジオタクチックポリブタジエン結晶が、BR中に単に分散しているものではなく、BRと化学結合したうえで分散しているものがあげられる。前記結晶がゴム成分と化学結合したうえで分散していることにより、複素弾性率が向上する傾向がある。
変性BRとしては、末端および/または主鎖が変性された変性BR、スズ、ケイ素化合物などでカップリングされた変性BR(縮合物、分岐構造を有するものなど)、シリカと相互作用を持つ官能基により末端および/または主鎖が変性された変性BR、特に、シリル基、アミノ基、アミド基、水酸基、およびエポキシ基からなる群から選ばれる少なくとも1種を有する変性BRなどがあげられる。変性BRを用いることで、充填剤との相互作用をより強固とし低燃費性に優れるという効果が得られる。
BRを含有する場合のゴム成分中の含有量は、低燃費性および耐破壊強度を維持しながら、ウェットグリップ性能より向上させる観点から、5質量%以上が好ましく、10質量%以上がより好ましく、15質量%以上がさらに好ましい。また、BRの含有量は、成形加工性の観点から、35質量%以下が好ましく、25質量%以下がより好ましく、20質量%以下がさらに好ましい。
(スチレンブタジエンゴム)
スチレンブタジエンゴム(SBR)としては、特に限定されず、例えば未変性の乳化重合スチレンブタジエンゴム(E-SBR)や溶液重合スチレンブタジエンゴム(S-SBR)、これらを変性した変性乳化重合スチレンブタジエンゴム(変性E-SBR)や変性溶液重合スチレンブタジエンゴム(変性S-SBR)などの変性SBRがあげられる。変性SBRとしては、末端および/または主鎖が変性された変性SBR、スズ、ケイ素化合物などでカップリングされた変性SBR(縮合物、分岐構造を有するものなど)などがあげられる。またSBRとしては、伸展油を加えて柔軟性を調整した油展タイプのものと、伸展油を加えない非油展タイプのものとがあるが、このいずれも使用可能である。例えば、JSR(株)製のもの、旭化成ケミカルズ(株)製のもの、日本ゼオン(株)製のもの、ZSエラストマー(株)製のものなどを用いることができる。これらのSBRは、1種または2種以上を組み合せて使用することができる。
SBRのスチレン含量は、15.0質量%~40.0質量%であることが好ましい。スチレン含量は、ゴム強度やグリップ性能の観点から、20.0質量%以上が好ましく、25.0質量%以上がより好ましい。また、SBRのスチレン含有量は、耐破壊強度の観点から、39.0質量%以下が好ましい。なお、SBRのスチレン含量は、1H-NMR測定により算出される値である。
SBRのビニル含量(1,2-結合ブタジエン単位量)は、5.0~30.0%であることが好ましい。ビニル含量は、ゴム強度やウェットグリップ性能の観点から、10.0%以上が好ましい。また、ビニル含量は、低燃費性の観点から、25.0%以下が好ましく、20.0%以下がより好ましい。なお、SBRのビニル含量は、赤外吸収スペクトル分析法によって測定される値である。
SBRを含有する場合のゴム成分中の含有量は、本開示の効果をより良好に発揮できるという理由から、5質量%以上が好ましく、10質量%以上がより好ましい。また、SBRの含有量は、30質量%以下が好ましく、25質量%以下がより好ましい。なお、SBRとして油展タイプのSBRを用いる場合は、当該油展タイプのSBR中に含まれる固形分としてのSBR自体の含有量をゴム成分中のSBRの含有量とする。
(他のゴム成分)
ゴム組成物中のゴム成分は、上記イソプレン系ゴム、ブタジエンゴムおよびスチレンブタジエンゴム以外のゴム成分(他のゴム成分)を含んでいてもよい。このような他のゴム成分は特に限定されず、上記イソプレン系ゴム、ブタジエンゴムおよびスチレンブタジエンゴム以外のジエン系ゴムや、ブチル系ゴムなど、従来、タイヤ工業で用いられるものをいずれも好適に用いることができる。ジエン系ゴムとしては、例えば、スチレンイソプレンゴム(SIR)、スチレンイソプレンブタジエンゴム(SIBR)、クロロプレンゴム(CR)、アクリロニトリルブタジエンゴム(NBR)などがあげられる。ブチル系ゴムとしては、ブチルゴム(IIR)、臭素化ブチルゴム(Br-IIR)、塩素化ブチルゴム(Cl-IIR)およびフッ素化ブチルゴム(F-IIR)を含むハロゲン化ブチルゴムなどがあげられる。これらのゴム成分は、1種または2種以上を組み合せて使用することができる。
<カーボンブラック>
カーボンブラックとしては特に限定されず、GPF、FEF、HAF、ISAF、SAFなど、タイヤ工業において一般的なものを使用できる。例えば、旭カーボン(株)、キャボットジャパン(株)、東海カーボン(株)、三菱ケミカル(株)、ライオン(株)、日鉄カーボン(株)、コロンビアカーボン社等によって製造販売されるものなどを用いることができる。これらのカーボンブラックは、1種または2種以上を組み合せて使用することができる。
カーボンブラックの窒素吸着比表面積(N2SA)は、特に限定されないが、十分な補強性が得られ、耐破壊強度をより向上できる観点、および良好な耐摩耗性が得られる観点から、50m2/g以上が好ましく、70m2/g以上がより好ましく、90m2/g以上がより好ましく、111m2/g以上がさらに好ましい。また、カーボンブラックのN2SAは、分散性に優れ、発熱しにくいという観点から、500m2/g以下が好ましく、450m2/g以下がより好ましく、300m2/g以下がより好ましく、250m2/g以下がより好ましく、200m2/g以下がより好ましく、180m2/g以下がより好ましく、160m2/g以下がさらに好ましい。なお、カーボンブラックのN2SAは、JIS K 6217-2:2001に準拠して測定される値である。
カーボンブラックのジブチルフタレート(DBP)吸収量は、特に限定されないが、十分な補強性が得られ耐破壊強度をより向上できる観点、および良好な低燃費性、ウェットグリップ性能、耐摩耗性が得られる観点から、50ml/100g以上が好ましく、70ml/100g以上がより好ましく、90ml/100g以上がより好ましく、115ml/100g以上がさらに好ましい。また、カーボンブラックのDBP吸収量は、低燃費性の観点から、220ml/100g以下が好ましく、180ml/100g以下がより好ましく、130ml/100g以下がより好ましく、120ml/100g以下がさらに好ましい。なお、カーボンブラックのDBP吸収量は、JIS K 6217-4:2008に準じて測定される値である。
カーボンブラックのゴム成分100質量部に対する含有量は、50質量部以上であり、53質量部以上が好ましく、57質量部以上がより好ましく、60質量部以上がより好ましく、65質量部以上がさらに好ましい。50質量部未満では耐破壊強度や耐摩耗性が確保されにくい傾向がある。また、カーボンブラックの含有量の上限は、特に限定されないが、低燃費性、耐破壊強度およびウェットグリップ性能をバランスよく向上させる観点から、150質量部以下が好ましく、120質量部以下がより好ましく、89質量部以下がより好ましく、85質量部以下がより好ましく、75質量部以下がさらに好ましい。
<その他の充填剤>
充填剤としては、カーボンブラック以外に、さらにその他の充填剤を用いてもよい。そのような充填剤としては、特に限定されず、例えば、シリカ、水酸化アルミニウム、アルミナ(酸化アルミニウム)、炭酸カルシウム、タルク、クレーなどこの分野で一般的に使用される充填剤をいずれも用いることができる。これらの充填剤は、1種または2種以上を組み合せて使用することができる。充填剤として、カーボンブラック以外のものを用いる場合、低燃費性、耐破壊強度およびウェットグリップ性能をバランスよく向上させる観点から、シリカが好ましい。
(シリカ)
シリカとしては特に限定されず、例えば、乾式法により調製されたシリカ(無水ケイ酸)、湿式法により調製されたシリカ(含水ケイ酸)等があげられる。なかでも、表面のシラノール基が多く、シランカップリング剤との反応点が多いという理由から、湿式法により調製されたシリカが好ましい。例えば、エボニック・デグッサ社、ソルベイ社、東ソー・シリカ(株)、(株)トクヤマ等によって製造販売されるものなどを用いることができる。これらのシリカは、1種または2種以上を組み合せて使用することができる。
シリカのN2SAは、特に限定されないが、低燃費性の観点、および十分な補強性を確保し、耐摩耗性をより向上させる観点から、100m2/g以上が好ましく、130m2/g以上がより好ましく、150m2/g以上がより好ましく、170m2/g以上がさらに好ましい。また、シリカのN2SAは、加工性の観点から、500m2/g以下が好ましく、400m2/g以下がより好ましく、300m2/g以下がより好ましく、260m2/g以下がさらに好ましい。なお、シリカのN2SAは、ASTM D3037-81に準じてBET法で測定される値である。
シリカを含有する場合のゴム成分100質量部に対する含有量は、特に限定されないが、低燃費性、耐破壊強度およびウェットグリップ性能を確保する観点から、10質量部以上が好ましく、20質量部以上がより好ましく、30質量部以上がさらに好ましい。また、シリカの含有量は、シリカの分散性、加工性、ウェットグリップ性能の観点から、100質量部以下が好ましく、80質量部以下がさらに好ましい。
<シランカップリング剤>
シリカは、シランカップリング剤と併用することが好ましい。シランカップリング剤としては、特に限定されず、ゴム工業において、従来からシリカと併用される任意のシランカップリング剤を使用することができる。そのようなシランカップリング剤としては、例えば、ビス(3-トリエトキシシリルプロピル)テトラスルフィド、ビス(2-トリエトキシシリルエチル)テトラスルフィド、ビス(4-トリエトキシシリルブチル)テトラスルフィド、ビス(3-トリメトキシシリルプロピル)テトラスルフィド、ビス(2-トリメトキシシリルエチル)テトラスルフィド、ビス(4-トリメトキシシリルブチル)テトラスルフィド、ビス(3-トリエトキシシリルプロピル)トリスルフィド、ビス(2-トリエトキシシリルエチル)トリスルフィド、ビス(4-トリエトキシシリルブチル)トリスルフィド、ビス(3-トリメトキシシリルプロピル)トリスルフィド、ビス(2-トリメトキシシリルエチル)トリスルフィド、ビス(4-トリメトキシシリルブチル)トリスルフィド、ビス(3-トリエトキシシリルプロピル)ジスルフィド、ビス(2-トリエトキシシリルエチル)ジスルフィド、ビス(4-トリエトキシシリルブチル)ジスルフィド、ビス(3-トリメトキシシリルプロピル)ジスルフィド、ビス(2-トリメトキシシリルエチル)ジスルフィド、ビス(4-トリメトキシシリルブチル)ジスルフィド、3-トリメトキシシリルプロピル-N,N-ジメチルチオカルバモイルテトラスルフィド、3-トリエトキシシリルプロピル-N,N-ジメチルチオカルバモイルテトラスルフィド、2-トリエトキシシリルエチル-N,N-ジメチルチオカルバモイルテトラスルフィド、2-トリメトキシシリルエチル-N,N-ジメチルチオカルバモイルテトラスルフィド、3-トリメトキシシリルプロピルベンゾチアゾリルテトラスルフィド、3-トリエトキシシリルプロピルベンゾチアゾールテトラスルフィド、3-トリメトキシシリルプロピルメタクリレートモノスルフィドなどのスルフィド基を有するシランカップリング剤;3-メルカプトプロピルトリメトキシシラン、3-メルカプトプロピルトリエトキシシラン、2-メルカプトエチルトリメトキシシラン、2-メルカプトエチルトリエトキシシラン、モメンティブ社製のものなどのメルカプト基を有するシランカップリング剤;ビニルトリエトキシシラン、ビニルトリメトキシシランなどのビニル基を有するシランカップリング剤;3-アミノプロピルトリエトキシシラン、3-アミノプロピルトリメトキシシラン、3-(2-アミノエチル)アミノプロピルトリエトキシシラン、3-(2-アミノエチル)アミノプロピルトリメトキシシランなどのアミノ基を有するシランカップリング剤;γ-グリシドキシプロピルトリエトキシシラン、γ-グリシドキシプロピルトリメトキシシラン、γ-グリシドキシプロピルメチルジエトキシシラン、γ-グリシドキシプロピルメチルジメトキシシランなどのグリシドキシ系のシランカップリング剤;3-ニトロプロピルトリメトキシシラン、3-ニトロプロピルトリエトキシシランなどのニトロ系のシランカップリング剤;3-クロロプロピルトリメトキシシラン、3-クロロプロピルトリエトキシシラン、2-クロロエチルトリメトキシシラン、2-クロロエチルトリエトキシシランなどのクロロ系のシランカップリング剤;などがあげられる。これらのシランカップリング剤は、1種または2種以上を組み合せて使用することができる。なかでも、スルフィド系、メルカプト系がシリカとの結合力が強く、低燃費性に優れるという点から好ましい。また、メルカプト系を使用すると、低燃費性および耐摩耗性を好適に向上できるという点からも好ましい。
シランカップリング剤を含有する場合のシリカ100質量部に対する含有量は、十分なシリカ分散効果が得られるという理由から、1.0質量部以上が好ましく、2.0質量部以上がより好ましく、4.0質量部以上がより好ましく、6.0質量部以上がさらに好ましい。また、十分なカップリング効果やシリカ分散効果を効率的に得て補強性を確保するという理由から、シランカップリング剤の含有量は、20.0質量部以下が好ましく、18.0質量部以下がより好ましく、15.0質量部以下がさらに好ましい。
<C5C9系石油樹脂>
本明細書において「C5C9系石油樹脂」とは、C5留分とC9留分を共重合することにより得られる樹脂をいい、それらを水素添加したものや変性したものであってもよい。C5留分は例えばナフサの熱分解によって得られるもの等があげられ、C5留分に含まれる成分としては、例えば、1-ペンテン、2-ペンテン、2-メチル-1-ブテン、2-メチル-2-ブテン、3-メチル-1-ブテン等のオレフィン系炭化水素、2-メチル-1,3-ブタジエン(イソプレン)、1,2-ペンタジエン、1,3-ペンタジエン(ピペリレン)、3-メチル-1,2-ブタジエン等のジオレフィン系炭化水素等があげられる。C9留分は例えばナフサの熱分解によって得られるもの等があげられ、C9留分に含まれる成分としては、例えば、ビニルトルエン、α-メチルスチレン、β-メチルスチレン、γ-メチルスチレン、o-メチルスチレン、p-メチルスチレン、インデン等の炭素数9(C9)の成分があげられる。また、C9留分は、上記の成分以外に、C8であるスチレン等、C10以上であるメチルインデン、1,3-ジメチルスチレン等、さらにはナフタレン、ビニルナフタレン、ビニルアントラセン、p-tert-ブチルスチレン等も含んでいてもよい。このようなC5留分およびC9留分としては、それぞれ1種または2種以上を組み合せて使用することができる。C5C9系石油樹脂としては、例えば、インデン、スチレン、ビニルトルエン、イソプレンおよびピペリレンを主成分とする共重合体、インデン、スチレン、ビニルトルエンおよびピペリレンを主成分とする共重合体等があげられる。C5C9系石油樹脂は、例えば、LUHUA社、Qilong社、東ソー(株)等によって製造販売されるものなどを用いることができる。これらのC5C9系石油樹脂は、1種または2種以上を組み合せて使用することができる。
C5C9系石油樹脂のC9留分の共重合比は、70%以上であり、72%以上が好ましく、74%以上がより好ましく、77%以上がさらに好ましい。70%未満では低燃費性、耐破壊強度が確保されにくい傾向がある。また、C5C9系石油樹脂のC9留分の共重合比の上限は、特に限定されないが、低燃費性、耐破壊強度およびウェットグリップ性能をバランスよく向上させる観点から、90%以下が好ましく、86%以下がより好ましく、82%以下がさらに好ましい。ここで、本開示における「C9留分の共重合比」とは、上記に示したC9留分に含まれるC8やC10以上等のC9以外の成分も含まれる値である。なお、該C9留分の共重合比は、1H-NMR測定により算出され得る値である。
C5C9系石油樹脂の軟化点は、特に限定されないが、凝集力を強くし、引き裂き強度や破断時伸びを向上させる観点、および耐熱性、耐ブロッキング性に優れるという理由から、90~150℃が好ましい。また、該軟化点は、93℃以上がより好ましく、95℃以上がさらに好ましい。一方、該軟化点は、低燃費性、耐破壊強度およびウェットグリップ性能をバランスよく向上させる観点から、140℃以下がより好ましく、130℃以下がより好ましく、120℃以下がより好ましく、110℃以下がさらに好ましい。なお、本明細書における樹脂の軟化点は、JIS K 6220-1:2001に規定される軟化点を環球式軟化点測定装置で測定し、球が降下した温度である。
C5C9系石油樹脂の重量平均分子量(Mw)は、特に限定されないが、500~3300が好ましい。また、該Mwは、600以上が好ましく、800以上がより好ましい。一方、該Mwは、ゴム成分との相溶性の観点から、3200以下が好ましく、3000以下がより好ましい。このような範囲とすることで、本開示の効果をより良好に発揮できる。なお、該Mwは、ゲル浸透クロマトグラフィー(GPC)で測定したポリスチレン換算値として算出され得る値である。
C5C9系石油樹脂のゴム成分100質量部に対する含有量は、5~30質量部である。5質量部未満ではウェットグリップ性能の向上効果が好適に発揮されにくい傾向がある。一方、30質量部を超えると、低燃費性、耐破壊強度が確保されにくい傾向がある。該含有量は、8質量部以上が好ましく、11質量部以上がより好ましく、14質量部以上がさらに好ましい。また、該含有量は、28質量部以下が好ましく、25質量部以下がより好ましく、18質量部以下がさらに好ましい。
<その他の成分>
本開示のゴム組成物は、上記した成分に加え、ゴム組成物の製造に一般に使用される他の成分、例えば、軟化剤、ステアリン酸、酸化亜鉛、老化防止剤、ワックス、加硫剤、加硫促進剤等を適宜含有することができる。
(軟化剤)
軟化剤は特に限定されず、従来、タイヤ用ゴム組成物において汎用されている各種軟化剤から任意に選択して用いることができ、例えば、オイル、上記C5C9系石油樹脂以外の樹脂、液状ポリマー等があげられる。なかでも、本開示の効果をより良好に発揮できる観点から、オイルおよび上記したC5C9系石油樹脂以外の樹脂を含むものであることが好ましく、あるいは、オイルのみからなるものであることが好ましい。これらの軟化剤は、1種または2種以上を組み合せて使用することができる。
オイルとしては、特に限定されず、ゴム工業において通常使用されるものをいずれも好適に用いることができ、例えば、プロセスオイル、植物油脂、動物油脂などがあげられる。プロセスオイルとしては、パラフィン系プロセスオイル、ナフテン系プロセスオイル、芳香族系プロセスオイルなどがあげられる。また、環境対策で多環式芳香族(polycyclic aromatic compound:PCA)化合物の含量の低いプロセスオイルがあげられる。前記低PCA含量プロセスオイルとしては、芳香族系プロセスオイルを再抽出したTreated Distillate Aromatic Extract(TDAE)、アスファルトとナフテン油の混合油であるアロマ代替オイル、軽度抽出溶媒和物(mild extraction solvates)(MES)、および重ナフテン系オイル等があげられる。植物油脂としては、ひまし油、綿実油、あまに油、なたね油、大豆油、パーム油、やし油、落花生油、ロジン、パインオイル、パインタール、トール油、コーン油、こめ油、ごま油、オリーブ油、ひまわり油、パーム核油、椿油、ホホバ油、マカデミアナッツ油、サフラワー油、桐油などがあげられる。また、動物油脂としては、オレイルアルコール、魚油、牛脂などがあげられる。なかでも、加工性に有利であるという理由からプロセスオイルが好ましい。オイルは、例えば、JXTGエネルギー(株)、出光興産(株)、三共油化工業(株)等によって製造販売されるものなどを用いることができる。これらのオイルは、1種または2種以上を組み合せて使用することができる。
オイルを含有する場合のゴム成分100質量部に対する含有量は、特に限定されないが、0.5質量部以上が好ましく、1質量部以上がより好ましい。また、オイルの含有量は、25質量部以下が好ましく、10質量部以下がより好ましい。オイルの含有量が上記範囲内であることにより、ウェットグリップ性能、耐摩耗性が優れる。なお、オイルの含有量は油展で使用されたオイルの量も含むものである。オイルは含有しなくてもよい。
上記C5C9系石油樹脂以外の樹脂としては、特に限定されず、芳香族系石油樹脂などの従来タイヤ用ゴム組成物で慣用される樹脂を用いることができる。芳香族系石油樹脂としては例えば、フェノール系樹脂、クマロンインデン樹脂、スチレン系樹脂、テルペン系樹脂、アクリル樹脂、ロジン系樹脂、ジシクロペンタジエン樹脂(DCPD樹脂)などがあげられる。フェノール系樹脂としては、例えば、BASF社製、田岡化学工業(株)製のものなど、クマロンインデン樹脂としては、例えば、日塗化学(株)製、JXTGエネルギー(株)製のものなど、スチレン系樹脂としては、例えば、アリゾナケミカル社製のものなどを使用することができる。テルペン系樹脂としては、例えば、アリゾナケミカル社製、ヤスハラケミカル(株)製のものなどを使用することができる。ロジン系樹脂としては、例えば、ハリマ化成(株)製、荒川化学工業(株)製のものなどを使用することができる。これらの樹脂は、1種または2種以上を組み合せて使用することができる。なかでも、グリップ性能に優れるという理由から、フェノール系樹脂、クマロンインデン樹脂、スチレン系樹脂、テルペン系樹脂およびアクリル樹脂からなる群から選択される少なくとも一つを用いることが好ましく、特に、ウェットグリップ性能の向上の点からスチレン系樹脂が好ましい。
スチレン系樹脂としては特に限定されないが、α-メチルスチレン系樹脂が好適に用いられる。α-メチルスチレン系樹脂としては、α-メチルスチレンのホモポリマー(ポリ-α-メチルスチレン)、α-メチルスチレンと芳香族化合物やフェノール系化合物を含む他の化合物とのコポリマーがあげられる。このコポリマーを構成し得る他の化合物としては、スチレン、メチルスチレン、メトキシスチレン、ジビニルベンゼンなどがあげられる。具体的なα-メチルスチレン系樹脂としては、アリゾナケミカル社製のものなどが好適に用いられる。
上記C5C9系石油樹脂以外の樹脂の軟化点は、50℃以上が好ましく、60℃以上がより好ましく、70℃以上がさらに好ましい。該軟化点を50℃以上とすることにより、ウェットグリップ性能が向上する傾向がある。また、該軟化点は、200℃以下が好ましく、190℃以下がより好ましく、180℃以下がさらに好ましい。該軟化点を200℃以下とすることにより、混練中のゴムへの相溶性が向上する傾向がある。
上記C5C9系石油樹脂以外の樹脂を含有する場合のゴム成分100質量部に対する含有量は、ウェットグリップ性能の観点から、2質量部以上が好ましく、3質量部以上がより好ましく、4質量部以上がさらに好ましい。また、該含有量は、耐摩耗性の観点から、20質量部以下が好ましく、15質量部以下がより好ましく、10質量部以下がさらに好ましい。上記C5C9系石油樹脂の含有による本開示の効果をより良好に発揮させる観点からは、上記C5C9系石油樹脂以外の樹脂は含有しないことが好ましい。
(老化防止剤)
老化防止剤としては、特に限定されず、従来、タイヤ用ゴム組成物において汎用されている各種老化防止剤から任意に選択して用いることができ、例えば、キノリン系老化防止剤、キノン系老化防止剤、フェノール系老化防止剤、フェニレンジアミン系老化防止剤や、カルバミン酸金属塩等があげられる。なかでも、本開示の効果をより良好に発揮できるという理由から、フェニレンジアミン系老化防止剤が好ましい。フェニレンジアミン系老化防止剤としては、例えば、N-フェニル-N’-イソプロピル-p-フェニレンジアミン(IPPD)、N-フェニル-N’-(1,3-ジメチルブチル)-p-フェニレンジアミン(6PPD)等があげられ、これらの少なくとも1つを用いることが好ましく、N-フェニル-N’-イソプロピル-p-フェニレンジアミン(IPPD)を用いることがより好ましい。老化防止剤は、例えば、大内新興化学工業(株)製のもの、川口化学工業(株)製のものなどを用いることができる。これらの老化防止剤は、1種または2種以上を組み合せて使用することができる。
老化防止剤を含有する場合のゴム成分100質量部に対する含有量は、0.5質量部以上が好ましく、0.8質量部以上がより好ましく、1.0質量部以上がさらに好ましい。また、老化防止剤の含有量は、7.0質量部以下が好ましく、5.0質量部以下がより好ましく、4.0質量部以下がより好ましく、3.0質量部以下がさらに好ましい。老化防止剤の含有量を上記範囲内とすることにより、老化防止効果を十分に得るとともに、老化防止剤がタイヤ表面に析出することによる変色を抑制することができる傾向がある。
(ワックス)
ワックスとしては、特に限定されず、ゴム工業において通常使用されるものをいずれも好適に用いることができ、例えば、石油系ワックス、鉱物系ワックス、合成ワックスなどがあげられる。なかでも、石油系ワックスが好ましい。石油系ワックスとしては、例えば、パラフィンワックス、マイクロクリスタリンワックス、これらの精選特殊ワックス等があげられ、なかでも、マイクロクリスタリン系精選特殊ワックスが好ましい。ワックスは、例えば、大内新興化学工業(株)製のもの、日本精鑞(株)製のもの、パラメルト社製のものなどを用いることができる。これらのワックスは、1種または2種以上を組み合せて使用することができる。本開示では、日光き裂やオゾンき裂を効果的に防止できるという理由から、老化防止剤およびワックスを併用することがより好ましい。
ワックスを含有する場合のゴム成分100質量部に対する含有量は、0.3質量部以上が好ましく、0.7質量部以上がより好ましく、0.8質量部以上がさらに好ましい。また、ワックスの含有量は、3.0質量部以下が好ましく、2.5質量部以下がより好ましく、2.0質量部以下がさらに好ましい。ワックスの含有量を上記範囲内とすることにより、本開示の効果をより良好に発揮できる。
(加硫剤)
加硫剤としては、特に限定されず、公知の加硫剤を用いることができ、例えば、有機過酸化物、硫黄系加硫剤、樹脂加硫剤、酸化マグネシウム等の金属酸化物などがあげられる。有機過酸化物としては、例えば、ベンゾイルパーオキサイド、ジクミルパーオキサイド、ジ-t-ブチルパーオキサイド、t-ブチルクミルパーオキサイド、メチルエチルケトンパーオキサイド、クメンハイドロパーオキサイド、2,5-ジメチル-2,5-ジ(t-ブチルパーオキシ)ヘキサン、2,5-ジメチル-2,5-ジ(ベンゾイルパーオキシ)ヘキサン、2,5-ジメチル-2,5-ジ(t-ブチルパーオキシ)ヘキシン-3あるいは1,3-ビス(t-ブチルパーオキシプロピル)ベンゼン等を用いることができる。また、硫黄系加硫剤としては、例えば、硫黄、モルホリンジスルフィド等を用いることができる。これらのなかでも、硫黄を用いることが好ましい。硫黄としては、粉末硫黄、沈降硫黄、コロイド硫黄、表面処理硫黄、不溶性硫黄などがあげられ、いずれも好適に用いられる。これらの加硫剤は、1種または2種以上を組み合せて使用することができる。
加硫剤を含有する場合のゴム成分100質量部に対する含有量は、0.5質量部以上が好ましく、1.0質量部以上がより好ましい。また、加硫剤の含有量は、5質量部以下が好ましく、4質量部以下がより好ましく、3質量部以下がさらに好ましい。加硫剤の含有量を上記範囲内とすることにより、良好な引張強度、耐摩耗性および耐熱性が得られる傾向がある。
(加硫促進剤)
加硫促進剤としては、特に限定されず、公知の加硫促進剤を用いることができ、例えば、スルフェンアミド系、チアゾール系、チウラム系、チオウレア系、グアニジン系、ジチオカルバミン酸系、アルデヒド-アミン系もしくはアルデヒド-アンモニア系、イミダゾリン系、またはキサンテート系加硫促進剤などがあげられる。なかでも、スルフェンアミド系、チウラム系、グアニジン系が好ましく、スルフェンアミド系がより好ましい。これらの加硫促進剤は、1種または2種以上を組み合せて使用することができる。
スルフェンアミド系加硫促進剤としては、例えば、N-tert-ブチル-2-ベンゾチアゾリルスルフェンアミド(TBBS)、N-シクロヘキシル-2-ベンゾチアゾリルスルフェンアミド(CBS)、N,N’-ジシクロヘキシル-2-ベンゾチアゾリルスルフェンアミド(DZ)などがあげられる。なかでも、N-シクロヘキシル-2-ベンゾチアゾリルスルフェンアミド(CBS)が好ましい。
チウラム系加硫促進剤としては、例えば、テトラメチルチウラムモノスルフィド、テトラメチルチウラムジスルフィド、テトラベンジルチウラムジスルフィド(TBzTD)等があげられる。なかでも、テトラベンジルチウラムジスルフィド(TBzTD)が好ましい。
グアニジン系加硫促進剤としては、例えば、1,3-ジフェニルグアニジン(DPG)、ジオルトトリルグアニジン、オルトトリルビグアニジンなどがあげられる。なかでも、加硫時間の短縮の観点から、1,3-ジフェニルグアニジン(DPG)が好ましい。
加硫促進剤を含有する場合のゴム成分100質量部に対する含有量は、0.5質量部以上が好ましく、1.0質量部以上がより好ましく、2.0質量部以上がさらに好ましい。また、加硫促進剤の含有量は、5.0質量部以下が好ましく、4.0質量部以下がより好ましく、3.5質量部以下がさらに好ましい。加硫促進剤の含有量を上記範囲内とすることにより、本開示の効果をより良好に発揮できる。
<重荷重用タイヤのキャップトレッド用ゴム組成物の製造方法>
重荷重用タイヤのキャップトレッド用ゴム組成物は、一般的な方法で製造できる。例えば、バンバリーミキサーやニーダー、オープンロール等の一般的なゴム工業で使用される公知の混練機で、上記各成分のうち、加硫剤および加硫促進剤以外の成分を混練りし(ベース練り工程)、その後、加硫剤および加硫促進剤を加えてさらに混練りし(仕上げ練り工程)、加硫する方法等により製造できる。なお、各工程の間にリミル(再練り工程)を行ってもよい。
混練条件としては特に限定されるものではないが、例えば、ベース練り工程では、排出温度150~170℃で3~10分間混練りし、再練り工程では、排出温度140~160℃で3~10分間混練りし、仕上げ練り工程では、70~110℃で1~5分間混練りする方法があげられる。加硫条件としては、特に限定されるものではなく、例えば、150~200℃で10~30分間加硫する方法があげられる。
<重荷重用タイヤの製造方法>
重荷重用タイヤは、上述のキャップトレッド用ゴム組成物を用いて、通常の方法により製造できる。すなわち、ゴム成分に対して上述した配合剤を必要に応じて配合した上記ゴム組成物を、キャップトレッドの形状にあわせて押出し加工し、タイヤ成型機上で他のタイヤ部材とともに貼り合わせ、通常の方法にて成型することにより、未加硫タイヤを形成し、この未加硫タイヤを加硫機中で加熱および加圧することにより、重荷重用タイヤを製造することができる。
実施例に基づいて本開示を具体的に説明する。本開示は、これら実施例に限定されない。
<実施例および比較例で使用した各種薬品>
NR:RSS#3
BR:ウベポールBR150B(シス含量:97%、トランス含量:2%、ビニル含量:1%、宇部興産(株)から入手可能)
カーボンブラック:ダイアブラックI(N220、N2SA:114m2/g、DBP吸収量:114ml/100g、三菱ケミカル(株)から入手可能)
C5C9系石油樹脂1:ペトロタック90(C9留分の共重合比:70%、軟化点:95℃、数平均分子量:900、重量平均分子量:1600、分子量分布:1.8、SP値:8.8、東ソー(株)から入手可能)
C5C9系石油樹脂2:ペトロタック100V(C9留分の共重合比:40%、軟化点:96℃、数平均分子量:1100、重量平均分子量:3800、分子量分布:3.5、SP値:8.3、東ソー(株)から入手可能)
C5C9系石油樹脂3:ペトロタック90V(C9留分の共重合比:30%、軟化点:87℃、数平均分子量:1100、重量平均分子量:3400、分子量分布:3.1、SP値:8.1、東ソー(株)から入手可能)
老化防止剤:アンチゲン3C(N-フェニル-N’-イソプロピル-p-フェニレンジアミン(IPPD)、住友化学(株)から入手可能)
ワックス:サンノックN(精選特殊ワックス、大内新興化学工業(株)から入手可能)
オイル:X-140(プロセスオイル、JXTGエネルギー(株)から入手可能)
ステアリン酸:ビーズステアリン酸つばき(日油(株)から入手可能)
酸化亜鉛:亜鉛華1号(三井金属鉱業(株)から入手可能)
硫黄:粉末硫黄(鶴見化学工業(株)から入手可能)
加硫促進剤:ソクシノールCZ(N-シクロヘキシル-2-ベンゾチアゾリルスルフェンアミド(CBS)、住友化学(株)から入手可能)
実施例および比較例
<未加硫ゴム組成物>
表1~6に示す配合処方にしたがい、1.7Lの密閉型バンバリーミキサーを用いて、硫黄および加硫促進剤以外の薬品を排出温度170℃になるまで5分間混練りし、混練物を得た。さらに、得られた混練物を前記バンバリーミキサーにより、排出温度150℃で4分間、再度混練りした(リミル)。次に、2軸オープンロールを用いて、得られた混練物に硫黄および加硫促進剤を添加し、4分間、105℃になるまで練り込み、未加硫ゴム組成物を得た。
<加硫ゴム組成物>
上記で得た未加硫ゴム組成物を、170℃の条件下で12分間プレス加硫し、加硫ゴム組成物を製造した。
<タイヤ>
上記で得た未加硫ゴム組成物を、所定の形状の口金を備えた押し出し機でキャップトレッドの形状に押し出し成形し、他のタイヤ部材とともに貼り合わせて未加硫タイヤを形成し、150℃の条件下で30分間プレス加硫することにより、タイヤ(サイズ:12R22.5)を製造した。
<評価>
得られた加硫ゴム組成物について、以下の評価を行った。結果を表1~6に示す。
(ウェットグリップ性能)
日邦産業(株)製のダイナミック・フリクション・テスター(DFテスター)を用いる公知の測定方法に従い、上記で得た加硫ゴム組成物から試験片を切り出し、該試験片をDFテスターに取り付け、路面にゆっくりと散水し上部に水膜ができることを確認し、該試験片の線速度を7km/hまで上げながら、温度20℃、水膜厚み2mm±1mmの条件下で、動的摩擦係数(μ)を測定した。基準比較例のウェットグリップ指数を100とし、以下の計算式により、各配合の動的摩擦係数(μ)をそれぞれ指数表示した。動的摩擦係数(μ)が大きいほど、またウェットグリップ指数が大きいほど、ウェットグリップ性能が高く、走行上の安全性が高い。
(ウェットグリップ指数)=(各配合のμ)÷(基準比較例のμ)×100
(低燃費性)
各加硫ゴム組成物から試験片を切り出し、(株)上島製作所製の粘弾性スペクトロメーターを用いて、初期歪10%、動歪み1%、周波数10Hzの条件下で、70℃における加硫ゴムシートの損失正接(tanδ)を測定し、基準比較例の低燃費性指数を100とし、以下の計算式により、各配合のtanδをそれぞれ指数表示した。tanδの値が低いほど、また低燃費性指数が大きいほど、低燃費性に優れる。
(低燃費性指数)=(基準比較例のtanδ)÷(各配合のtanδ)×100
(耐破壊強度)
加硫ゴム組成物からなる6号ダンベル型試験片を用いて、JIS K 6251:2010「加硫ゴム及び熱可塑性ゴム-引張特性の求め方」に準じて、25℃雰囲気下にて引張試験を実施し、破断強度TB(MPa)、破断時伸びEB(%)を測定した。そして、TB×EB/2(MPa%)の値を算出した。基準比較例の耐破壊強度指数を100とし、以下の計算式により、各配合の耐破壊強度を指数表示した。耐破壊強度指数が大きい程、耐破壊強度に優れる。
(耐破壊強度指数)=(各配合の値)÷(基準比較例の値)×100
Figure 0007484174000001
Figure 0007484174000002
Figure 0007484174000003
Figure 0007484174000004
Figure 0007484174000005
Figure 0007484174000006
表1~6の結果より、実施例のゴム組成物は比較例のものと比べて、低燃費性および耐破壊強度を維持しながら、ウェットグリップ性能に優れることがわかる。

Claims (11)

  1. イソプレン系ゴム、ブタジエンゴムおよびスチレンブタジエンゴムからなる群から選ばれる少なくとも1種を含むゴム成分100質量部に対して、
    カーボンブラック50質量部以上89質量部以下、および、
    C5C9系石油樹脂5~30質量部を含み、
    前記ゴム成分がイソプレン系ゴムを含み、
    前記イソプレン系ゴムのゴム成分中の含有量が50質量%以上であり、
    前記C5C9系石油樹脂がC5留分およびC9留分を共重合させたものであって、C9留分の共重合比が70%以上の樹脂である
    重荷重用タイヤのキャップトレッド用ゴム組成物。
  2. イソプレン系ゴム、ブタジエンゴムおよびスチレンブタジエンゴムからなる群から選ばれる少なくとも1種を含むゴム成分100質量部に対して、
    カーボンブラック50質量部以上、および、
    C5C9系石油樹脂5~30質量部を含み、
    前記スチレンブタジエンゴムのゴム成分中の含有量が0質量%以上30質量%以下であり、
    前記スチレンブタジエンゴムおよび前記ブタジエンゴムの、ゴム成分中の合計含有量が0質量%以上65質量%以下であり、
    前記C5C9系石油樹脂がC5留分およびC9留分を共重合させたものであって、C9留分の共重合比が70%以上の樹脂である
    重荷重用タイヤのキャップトレッド用ゴム組成物。
  3. イソプレン系ゴム、ブタジエンゴムおよびスチレンブタジエンゴムからなる群から選ばれる少なくとも1種を含むゴム成分100質量部に対して、
    カーボンブラック50質量部以上、および、
    C5C9系石油樹脂5~30質量部を含み、
    前記イソプレン系ゴムのゴム成分中の含有量が50質量%以上であり、
    前記C5C9系石油樹脂がC5留分およびC9留分を共重合させたものであって、C9留分の共重合比が70%以上の樹脂である
    重荷重用タイヤのキャップトレッド用ゴム組成物。
  4. イソプレン系ゴム、ブタジエンゴムおよびスチレンブタジエンゴムからなる群から選ばれる少なくとも1種を含むゴム成分100質量部に対して、
    カーボンブラック50質量部以上、および、
    C5C9系石油樹脂5~30質量部を含み、
    前記スチレンブタジエンゴムのゴム成分中の含有量が0質量%以上30質量%以下であり、
    前記C5C9系石油樹脂がC5留分およびC9留分を共重合させたものであって、C9留分の共重合比が70%以上の樹脂である
    重荷重用タイヤのキャップトレッド用ゴム組成物。
  5. イソプレン系ゴム、ブタジエンゴムおよびスチレンブタジエンゴムからなる群から選ばれる少なくとも1種を含むゴム成分100質量部に対して、
    カーボンブラック50質量部以上89質量部以下、および、
    C5C9系石油樹脂5~30質量部を含み、
    前記スチレンブタジエンゴムのゴム成分中の含有量が0質量%以上30質量%以下であり、
    前記C5C9系石油樹脂がC5留分およびC9留分を共重合させたものであって、C9留分の共重合比が70%以上の樹脂である
    重荷重用タイヤのキャップトレッド用ゴム組成物。
  6. 前記C5C9系石油樹脂の軟化点が90~150℃である請求項1~5のいずれか1項に記載の重荷重用タイヤのキャップトレッド用ゴム組成物。
  7. 前記C5C9系石油樹脂の重量平均分子量が500~3300である請求項1~6のいずれか1項に記載の重荷重用タイヤのキャップトレッド用ゴム組成物。
  8. 前記ゴム成分が、ブタジエンゴムを含むものである請求項1~7のいずれか1項に記載の重荷重用タイヤのキャップトレッド用ゴム組成物。
  9. 前記ゴム成分が、イソプレン系ゴムおよびブタジエンゴムからなるものであるか、または、イソプレン系ゴムからなるものである請求項1~7のいずれか1項に記載の重荷重用タイヤのキャップトレッド用ゴム組成物。
  10. 請求項1~9のいずれか1項に記載のゴム組成物を用いて作製された重荷重用タイヤのキャップトレッド。
  11. 請求項10記載のキャップトレッドを備えた重荷重用タイヤ。
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