JP7481240B2 - 情報処理システム - Google Patents

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Description

本発明は、情報処理システムに関する。
コードが晒された環境を推測するインジケータ及びそれらのインジケータを活用した管理システムが知られている。特許文献1には、「示温材料を用いたインジケータの画像データを取得する入力装置と、示温材料ごとの色濃度と温度の関係を記憶する記憶装置(データベース)と、画像データから示温材料の色濃度を推定する色濃度推定部と、インジケータに用いられている示温材料を特定する材料識別部と、示温材料ごとの色濃度と温度の関係から、材料識別部により特定された示温材料の色濃度と温度の関係を選択し、特定された示温材料の色濃度と濃度の関係と、色濃度推定部により推定された色濃度とから最高到達温度又は最低到達温度を推定する温度推定部と、を備える処理装置と、を備える」温度評価システムが記載されている。
特開2018-205222号公報
特許文献1に記載の技術は、物品に添付された示温材料の色調情報を収集し、色調情報を取得するとともに、物品の最高到達温度又は最低到達温度を推定する温度評価装置と、物品が置かれた環境を管理する管理装置(例えば、管理サーバ)と、各拠点に配置された管理端末(入力装置)と、を有し、流通段階の各場所で取得した示温データを一元的に管理する。これにより、管理者は、管理対象の物品の流通過程での最高到達温度又は最低到達温度を取得することができ、各拠点の作業者は、管理端末(入力装置)から管理サーバに接続して、物品の納品までの温度管理情報等を確認することができる。
しかしながら、作業者に消費者が含まれる場合、消費者は、物品の納品までの温度管理情報等を確認する必要は特になく、その物品が適正に管理されたか否かの情報だけでよいことがほとんどである。さらに、消費者にとっては、トレーサビリティー情報の一部の生産地情報、または温度管理情報を基にした実効的な賞味期限等管理者側で一元管理する情報の一部の情報のみでよいことがほとんどである。また、管理者側にとっても、全ての管理情報を消費者に提供する必要は特にない。消費者にとっては、自分の購入した商品の管理情報しか必要ではないことがほとんどである。
本発明は、前記の課題を解決するための発明であって、消費者へ管理者側の情報を非開示にするとともに、消費者が欲しい情報を簡易的に見せることができる情報処理システムを提供することを目的とする。
前記目的を達成するため、本発明の情報処理システムは、外部環境の変化に応じて変化する第1領域と、物品を識別する物品識別情報を記録した情報領域を含む第2領域とを含むコードを利用した物品の情報処理システムであって、物品を管理する情報処理装置と、第1領域の変化情報と、第2領域の物品識別情報とを読み取り、その読み取った情報と、その読み取り位置情報と、その読み取り時刻とを情報処理装置へ送信する第1入力装置と、第2領域の物品識別情報を読み取り、その読み取った情報と、その読み取り位置情報と、その読み取り時刻とを情報処理装置へ送信する第2入力装置と、を備え、第1入力装置と第2入力装置は、コードを備える物品の流通経路にあり、情報処理装置は、第1入力装置から情報を受信すると、第1領域及び第2領域由来の管理情報を第1出力装置に送信し、第2入力装置から情報を受信すると、第1出力装置に出力する情報の一部のみを第2出力装置に送信することを特徴とする。本発明のその他の態様については、後記する実施形態において説明する。
本発明によれば、消費者へ管理者側の情報を非開示にするとともに、消費者が欲しい情報を簡易的に見せることができる情報処理システムを提供できる。
本実施形態に係る第1コードの変色前の模式図である。 本実施形態に係る第1コードの変色後の模式図である。 本実施形態に係る第2コードの変色セルの変色を説明する図である。 本実施形態に係る第2コードの物理量変化に晒す前のコードである。 本実施形態に係る第2コードの物理量変化に晒した後のコードである。 変色を説明する概念図である。 過程色を説明する図である。 本実施形態に係る情報処理システムの概略を説明する図である。 情報処理装置を含む情報処理システムのブロック図である。 データベースに保持された第1関係の模式図である。 データベースに保持された第2関係の模式図である。 本実施形態に係る情報処理システムの構成図である。
以下、本発明を説明するが、本発明は以下の内容に限定されず、本発明の効果を著しく損なわない範囲で任意に変形して実施できる。本発明は、異なる実施形態同士を組み合わせて実施できる。以下の記載において、異なる実施形態において同じ部材については同じ符号を付し、重複する説明は省略する。
まず、本発明の実施形態の情報処理システムに適用されるコードについて説明する。この情報処理システムに適用されるコードは複数考えられるが、以下では、一例として、最初に、図1A及び図1Bに示すコード(第1コード)を説明し、その後に図2、図3A及び図3Bに示す別のコード(第2コード)を説明する。
図1Aは、本実施形態に係る第1コード200の変色前の模式図である。第1コード200で表示されるQRコード(登録商標)は、バージョン1(21×21セル)であるが、入力しておきたい情報の内容に応じて変更することができる。外部環境の変化に応じて変化する第1領域130は、コードが付与された製品の流通過程の初期段階において、目視にて変色していないと見なせる色であり、例えば白色か薄灰色である。第1領域130は一か所でもよいし、複数個所でもよい。参照領域140a~140dには、参照色が着色される。この参照色は、撮影環境に応じて、第1領域130の色補正のために使用される。
なお、本実施形態では、説明用の色モデルとしてRGB(Red、Green、Blue)モデルを採用する。RGBモデルでは、画像を構成する1ピクセルの色は、R(赤)、G(緑)、B(青)の3色それぞれについての、最も暗い0から最も明るい255までの間の数値の組み合わせで表現される。以下、RGB成分を[R,G,B]のように角括弧でくくって表記し、例えば、赤色[255,0,0]、最も暗い黒色[0,0,0]、最も明るい白色[255,255,255]である。なお、QRコードの1つ1つのセルは、複数のピクセルから構成されている。
参照領域140a~140dの各参照色は、通常のカラーインク等で着色される固定の(センサ色とは異なり変化しない)色である。以下、次の4つの参照色を例示するが、参照色の取り得る組み合わせは、この4つに限定されない。
参照領域140aには、赤色[255,0,0]が塗られている。
参照領域140bには、緑色[0,255,0]が塗られている。
参照領域140cには、青色[0,0,255]が塗られている。
参照領域140dには、灰色[200,200,200]が塗られている。
さらに、背景領域150の全体箇所のうちの少なくとも1箇所を、参照色とは異なる色である白色または黒色で塗りつぶしておいてもよい。これにより、第1コード200を撮影した場合に、完全な白色[255,255,255]が白飛びで写ったり、完全な黒色[0,0,0]が黒つぶれで写ったりする画像(色が飽和した画像)を撮影することを抑制できる。そして、4種類の参照色はいずれも塗りつぶすときの白色より暗く、塗りつぶすときの黒色より明るいものとすることが望ましい。これにより、塗りつぶし箇所で白飛びや黒つぶれが発生したとしても、参照領域140a~140dの参照色や、第1領域130の色には、白飛びや黒つぶれを発生させずに済む。
参照領域140a~140dの形状については、第1領域130の円形と異なる形状にすることで、どの領域が参照領域140a~140dなのかを肉眼でもすぐに識別できる。なお、各領域の形状については、前記の円形に限定されず、任意の形状としてもよい。
第1領域130及び参照領域140a~140dの各領域の面積については、画像化したときに複数のピクセルで表され、色の平均値を計算できる程度の面積があればよい。
情報を記録した情報領域を含む第2領域110は、QRコード等の2次元コードを使うことができ、あらかじめ情報を入力しておけるコードであれば、1次元でもモノクロでもカラーでも種類や形状は制限されない。
シリアルID120は、第2領域110に紐づけられたIDナンバーを第1コード200の任意の場所に記しておくことで、目視でも第1コード200の管理が可能になる。
図1Bは、本実施形態に係る第1コード200の変色後の模式図である。外部環境の変化に応じて変化する第1領域130以外は、図1と同じである。第1領域130は、温度によって色が変化する温度検知インク等のカラーセンサが配置されている。つまり、第1領域130は、周囲の環境を反映して、色が変化する。例えば、第1領域130は、温度、温度履歴、湿度、光、ガス濃度、振動等の環境条件や、液体のpH、液中の各種イオン濃度、各種薬剤濃度、各種アミノ酸・タンパク質濃度、ウイルス・細菌の存在等を検知した結果が、色情報として反映される。
次に、第1コード200とは別のコードである第2コード30を説明する。
図2は、第2コード30の模式図である。第2コード30は所定の規格(後記する)に基づいて形成されるが、図2では図示の簡略化のために当該所定の規格に基づかず図示している。第2コード30は有色であり、具体的には例えば青色であり、例えば白色の下地を有する例えば製品(図示しない)に表示される。図示の例では、青色を表現するためにドット柄を用いている。例えば、低密度のドット柄は最も淡い青、中密度のドット柄は中程度の濃さの青、高密度のドット柄は最も濃い青を示す。破線で囲まれた部分の内側の白色は下地の色である。第2コード30はモノクロ、例えば青色のインクを用いた印刷により表示できる。
第2コード30は、機械的に読み取り可能なコードである。機械的に読み取り可能とは、例えば、光学カメラ、デジタルカメラ、光学式リーダ等の撮像装置によって撮像可能なものである。第2コード30は、例えば一次元バーコード、及び、QRコード等の二次元バーコードを含む。
第2コード30は、情報を記録した第2領域10、及び情報の読み取りに使用しない不使用領域11を少なくとも規定する所定の規格によって作成されたものである。これにより、記録された情報に影響を与えることなく、不使用領域11に変色セルである第1領域130を配置できる。一次元バーコードの場合、所定の規格は例えばISO/IEC 15420:2000であり、二次元バーコード(例えばQRコード)の場合、所定の規格は例えばISO/IEC18004である。
第2コード30は、複数の第1単位セル20aで構成され、情報を記録した第2領域10と、物理量に応じて変色する第1領域130を含む複数の第2単位セル21aで構成される不使用領域11とを含んで構成される。つまり、第2コード30でも第1コード200と同様に、第1領域130を含んで構成される。第2コード30における第1領域130は、上述した不使用領域11に含まれる。これらのうち、第2領域10は、図示の例では、第2コード30の上側の第2領域10と下側の誤り訂正領域12とを含み、第2コード30のうち中央に存在する不使用領域11以外の部分である。なお、図2において不使用領域11は第2コード30の中央に位置しているが、不使用領域11は必ずしも中央に配置する必要はなく、所定の規格において情報記録に必要とされない領域に不使用領域11を配置することができる。
第1単位セル20a及び第2単位セル21aはいずれも略正方形であり、即ち、1つの第1単位セル20a及び1つの第2単位セル21aは1つ又は複数の印字ドットにより略正方形を形成している。第1単位セル20a及び第2単位セル21aは、第2コード30において縦横それぞれに複数個配置される。図示の例では、第1単位セル20aは縦方向に11個、横方向に11個配置される。第2単位セル21aは縦方向に3個、横方向に3個配置される。
前記したように、第2領域10に加え更に、第2コード30の汚損時に第2領域10の情報を復元するための誤り訂正領域12を含んでもよい。また、第1領域130は不使用領域11に含まれる。第1領域130が不使用領域11に含まれることで、第1領域130が変色しても第2領域10の情報に影響を及ぼさないようにできる。
第2領域10に記録された情報は、例えば、URL、第2コード30毎に特有のシリアル番号等を含む。また、第2コード30は様々な物理量に晒され、その物理量は、例えば、温度、湿度、光、ガス濃度、振動等を含む。
図3Aは、物理量変化に晒す前の第2コード30である。また、図3Bは、物理量変化に晒した後の第2コード30である。図3A及び図3Bは、一例としてバージョン5(37×37セル)のQRコードであるが、入力しておきたい情報の内容に応じて変更することができる。例えば工場等において、製品(図示しない)に図3Aに示す第2コード30が表示される。図3Aの例では、第1領域130は下地の色と同じ白色である。第2コード30を表示した製品が消費者の手元に届くまで、第2コード30は様々な物理量に晒される。このため、第1領域130を形成するインクが物理量に応じて変色し、図示の例では発色する。これにより、図3Bに示すように第1領域130が視認可能になり、物理量変化を把握できる。
第2コード30によれば、物理量に応じて第1領域130のインクが変色して発色するものの、変色が目立ち難いため、視認時に使用者に違和感を与え難い。また、第2コード30が晒された物理量変化に応じて第1領域130が変色するため、第1領域130の色に基づくことで、第2コード30が晒された物理量を把握できる。
図1の第1領域130(第1コード200における第1領域130)及び図2の第1領域130(第2コード30における第1領域130)は、物理量に応じて変色する材料により形成される。第1コード200と第2コード30は、第1コード200が使用される場合は第2コード30は使用されないというように、両者は別個に使用されるが、どちらの第1領域130も、例えば物理量が大きくなれば濃くなり、物理量が小さくなれば薄くなる。本実施形態では、製品の品質に影響を及ぼす物理量を把握するため、図1の第1領域130及び図2の第1領域130は、物理量と更に経過時間との積である積算物理量に応じて変色する。図1の第1領域130及び図2の第1領域130の変色について、図4を参照しながら説明する。
図4は、第1領域130の変色を説明する概念図である。物理量が設定物理量を超えると変色が始まり、物理量が設定物理量を下回った時点で変色が停止する(但し変色は不可逆的で元には戻らない)。設定物理量からの逸脱した分を「逸脱物理量」とし、逸脱物理量が発生する時間を「逸脱時間」とする。逸脱物理量が大きく、又は、逸脱時間が長いほど、第1領域130の変色量が大きくなる。従って、図4の斜線で示した積算物理量を示す四角形の面積(=逸脱時間×逸脱温度)が大きいほど、第1領域130の変色量が大きくなる。このような積算物理量を物理量として使用することで、製品の品質に影響を及ぼす物理量を把握できる。
温度の大小に基づいて変色するインクは、例えば、金属錯体塩からなる無機系のサーモクロミック材料や、ロイコ染料やサーモクロミック液晶等の有機系材料を用いることができる。これら中でも、温度と経過時間との積に応じて変色する、ロイコ染料と顕色剤と消色剤を含むインクを用いることが好ましい。
ロイコ染料としては、電子受容性の顕色剤と反応して呈色する電子供与性の化合物を用いることができる。例えば、トリフェニルメタンフタリド系、フルオラン系、フェノチアジン系、インドリルフタリド系、ロイコオーラミン系、スピロピラン系、ローダミンラクタム系、トリフェニルメタン系、トリアゼン系、スピロフタランキサンテン系、ナフトラクタム系、アゾメチン系等を用いることができる。
顕色剤は、電子供与性のロイコ染料と反応してロイコ染料の分子構造を変化させる電子受容性の化合物を用いることができる。顕色剤の具体例としては、4-ヒドロキシ安息香酸ベンジル、2,2’-ビフェノール、1,1-ビス(3-シクロヘキシル-4-ヒドロキシフェニル)シクロヘキサン、2,2-ビス(3-シクロヘキシル-4-ヒドロキシフェニル)プロパン、ビスフェノールA、ビスフェノールB、ビスフェノールC、ビスフェノールE、ビスフェノールF、ビスフェノールG、ビス(4-ヒドロキシフェニル)スルフィド、1,1-ビス(4-ヒドロキシフェニル)シクロヘキサン、1,1-ビス(4-ヒドロキシ-3-メチルフェニル)シクロヘキサン、α,α,α’-トリス(4-ヒドロキシフェニル)-1-エーテル-4-イソプロピルベンゼン等や、パラオキシ安息香酸エステル、没食子酸エステル等のフェノール類、カルボン酸誘導体の金属塩、サリチル酸及びサリチル酸金属塩、スルホン酸類、スルホン酸塩類、リン酸類、リン酸金属塩類、酸性リン酸エステル類、酸性リン酸エステル金属塩類、亜リン酸類、亜リン酸金属塩類等を用いることもできる。
消色剤は、ロイコ染料を消色させる添加剤である。消色剤としては、ロイコ染料と顕色剤との結合を解離させる化合物を用いることができる。消色剤としては、ロイコ染料に対して顕色性を示さず、ロイコ染料や顕色剤を溶解させる程度の極性を有する化合物が好ましい。このような消色剤としては、ヒドロキシ化合物、エステル化合物、ペルオキシ化合物、カルボニル化合物、芳香族化合物、脂肪族化合物、ハロゲン化合物、アミノ化合物、イミノ化合物、N-オキシド化合物、ヒドロキシアミン化合物、ニトロ化合物、アゾ化合物、ジアゾ化合物、アジ化合物、エーテル化合物、油脂、糖、ペプチド、核酸、アルカロイド、ステロイド等が挙げられる。
図2に戻って、複数の第1単位セル20aは、第1領域130の色変化の過程のいずれかの過程色を有する過程色セル20bを含む。第1領域130を積算物理量が大きくなるにつれて、発色濃度が大きくなるインクで構成した場合を例に以下で説明する。第1領域130が白色から濃青に色変化する場合、過程色セル20bは例えば水色(淡青)である。図5を参照して説明する。
図5は、過程色を説明する図である。式(1)及び式(2)に、開始色を原点とした最終色及び実測色のベクトルを示す。
最終色(R,G,B)=(R?R,G?G,B?B) ・・・式(1)
実測色(r,g,b)=(r?R,g?G,b?B) ・・・式(2)
式(1)及び式(2)より、開始色から最終色及び実測色までのベクトルの長さ(それぞれ、Rの絶対値、rの絶対値)は、式(3)及び式(4)式で表される。
Figure 0007481240000001
実測色(r,g,b)から、式(1)のベクトル上に垂線を垂らした補正色(r,g,b)までの長さは式(5)で表される。
Figure 0007481240000002
式(3)及び式(4)のベクトルの内積は式(6)で表される。
Figure 0007481240000003
開始色から最終色までのベクトルの長さ(上記式(3))に対する開始色から補正色までのベクトルの長さ(上記式(4))の比率は、式(5)及び式(6)を式(3)及び式(4)に代入し、式(7)が算出される。
Figure 0007481240000004
本実施形態では、式(7)を発色濃度と定義する。過程色は、式(7)により計算される発色濃度が0%より大きく100%より小さくなる何れかの色である。発色濃度が大きいほど色が濃く、小さいほど色が淡い(薄い)と定義する。上記のように、第1領域130が白色から濃青に色変化する場合、白色の色濃度は(R,G,G)、濃青の色濃度は(R,G,G)で示される。従って、過程色セル20bは、式(7)により計算される発色濃度が0%より大きく100%より小さくなる何れかの過程色である。
過程色であるか否かの判断は、例えば、第1領域130のR,G,Bを実測して実測色を決定するとともに、第1領域130を表示するインクを分析し、変色を生じさせる成分及びその成分に起因する変色過程を決定することで、行うことができる。
図2に戻って、不使用領域11の占める面積の割合は、第2コード30の全体の面積に対して30%以下である。不使用領域11の占める面積小さくすることにより、第1領域130を認識され難くできる。また、第1領域130の占める面積の割合は、第2コード30の全体の面積に対して10%以下である。第1領域130の占める面積を小さくすることにより、第1領域130を認識され難くできる。第1領域130が複数ある場合、第2コード30の全体に対して10%以下であることが好ましい。また、第1領域130が複数ある場合、複数の第1領域130同士は離間して形成されることが好ましい。これにより、第1領域130での変色を目立ち難くできる。
第1単位セル20aは2色以上であることが好ましい。つまり、個々の第1単位セル20aは単色であるが、色の異なる単色の第1単位セル20aが2つ以上(即ち色に着目すると2色以上)であり、図示の例では4色である。これにより、第1単位セル20aの色を増やして第1領域130を目立ち難くできる。中でも、第2領域10は2色以上の第1単位セル20aで構成され、そのうち1色以上が過程色である。好ましくは、第2領域10は3色以上の第1単位セル20aで構成され、そのうち2色以上が過程色である。
図示の例では、第2領域10は、4色の第1単位セル20aで構成され、そのうち2色が過程色である。具体的には、第1単位セル20aは、白色の第1単位セル20a1と、過程色であるドット柄の第1単位セル20a2と、過程色である高密度ドット柄の第1単位セル20a3と、濃青と同じ色であり、更なる高密度ドット柄の第1単位セル20a4とを含む。これらのうち、白色は下地の色と同じであり、第1領域130の開始色である。また、濃青は第1領域130の最終色である。過程色は、上記のように、開始色と最終色との間の色であり、過程色セル20bは、第1単位セル20a2,20a3を含む。このようにすることで、第1単位セル20aによって第1領域130を目立ち難くできる。
第2単位セル21aは、物理量に応じて変色しないセルを含む。物理量に応じて変色しないセルは、第1単位セル20aと同色であることが好ましい。図示の例では、不使用領域11は、第1単位セル20a1,20a2,20a3,20a4とそれぞれ同色の第2単位セル21a1,21a2,21a3,21a4を含む。つまり、第1単位セル20a1と第2単位セル21a1とは同色で、第1単位セル20a2と第2単位セル21a2とは同色で、第1単位セル20a3と第2単位セル21a3とは同色で、第1単位セル20a4と第2単位セル21a4とは同色である。これにより、第1単位セル20a、及び第1単位セル20aと同色の第2単位セル21aによって第1領域130を囲うことができ、第1領域130を目立ち難くできる。
中でも、不使用領域11において、第1単位セル20aと同色の第2単位セル21aは2つ以上であり、図示の例では第1領域130以外の8つである。これにより、同色の第2単位セル21aの数を増やして第1領域130を更に目立ち難くできる。また、2つ以上の第2単位セル21aは、2色以上であり、図示の例では4色である。これにより、第2単位セル21aの色を増やして第1領域130を更に目立ち難くできる。
第1単位セル20a及び第2単位セル21aは、同系色であることが好ましい。本実施形態において、同系色とは、明度、彩度又は濃淡だけが異なる色の組合せ、トーンは異なるが同じ色相の色の組合せ、である。第1単位セル20a及び第2単位セル21aは、濃淡が異なること以外は同じ色であることが好ましい。濃淡の程度は、上記の式(7)により算出された発色濃度の大小に基づき決定できる。これにより、第1単位セル20a及び第2単位セル21aの全体を似たような色彩で表現でき、第1領域130の変色をいっそう目立ち難くできる。
図6は、本実施形態に係る情報処理システム1000の概略を説明する図である。図6は、製品の輸出入を含む国際流通を例示したが、生産から消費者まで国内で完結する国内流通にも適用できる。情報処理システム1000は、例えばワイン等の製品の流通過程での物理量を、製品を受け取った消費者が把握可能にするものである。第1コード200は、例えば、製品がワインであればワインに添付されたラベル、ワインを収容した箱等に表示される。図6は第1コード200を例に説明されるが、第2コード30でも同様の運用形態である。
情報処理システム1000は、第1コード200の情報を機械的に読み取る入力装置(例えばカメラ等の撮像装置)と指定のURL等からの情報を出力する出力装置とを兼ね備える携帯端末40(入出力装置)と、情報処理装置100とを備える。情報処理装置100の具体的構成は図10を参照しながら後記する。携帯端末40(入出力装置)は撮像機能を有する端末(入出力装置)であり、例えば情報通信端末である。携帯端末40(入出力装置)は、第1コード200の第1領域130の変化及び第2領域110の入力情報を、製品流通中に情報処理装置100へアップロードするのに使用される。図6は一つの端末で入力と出力が可能な携帯端末40(入出力装置)を例に示したが、専用の入力装置と出力装置を用いることもできる。
製品集荷時、製品輸送の担当者(例えば運転手)は、携帯端末40(入出力装置)を用いて製品に表示の第1コード200を撮像する。これにより、第1コード200の像を含む入力情報が情報処理装置100にアップロードされる。詳細は後記するが、第1コード200に基づき、読み取り時の温度及び積算物理量(図4)が決定される。このとき、入力情報として、製品識別情報(物品識別情報)のほか、撮像時刻、撮像位置等もアップロードされる。
物品識別情報とは、例えば、GTIN(Global Trade Item Number)、EAN(European Article Number)コード、U.P.C.(Universal Product Code)である。これらの物品識別情報には製造者、販売者、製造日、使用期限、等の物品に関する情報が紐づけられていることが好ましい。
同様にして、輸出倉庫、通関倉庫、及び、輸入倉庫における各担当者は、携帯端末40(入出力装置)を用いて製品に表示の第1コード200を撮像する。これにより、それぞれの入力情報が情報処理装置100にアップロードされる。そして、情報処理装置100は、アップロードされた入力情報に基づき、製品が晒された物理量を決定する。具体的な決定方法は、図7を参照しながら後記する。
他方、消費者は、携帯端末40(入出力装置)を使用して製品の第1コード200を読み取ることで、第1コード200に記録されたURL(ウェブ)にアクセスできる。読み取りは、例えば、携帯端末40(入出力装置)上で動作する専用のアプリケーションを使用して実行できる。
なお、製品輸送の担当者等の管理者側の携帯端末40は、後記する図10に示す第1入力装置710及び第1出力装置810に相当する。一方、消費者側の携帯端末40は、図10に示す第2入力装置720及び第2出力装置820に相当する。図6では、携帯端末40をスマートフォン、タブレット端末として示しているが、これに限定したわけではなく、携帯端末40は、入力装置として専用の読取リーダ、出力装置としてパーソナルコンピュータ等であってもよい。
図7は、情報処理装置100を含む情報処理システム1000のブロック図である。情報処理装置100は、いずれも図示はしないが、例えばCPU(Central Processing Unit)、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)、HDD(Hard Disk Drive)、I/F(インターフェイス)等を備えて構成される。情報処理装置100は、ROMに格納されている所定の制御プログラムがCPUによって実行されることにより具現化される。
情報処理装置100は、第1コード200に記載された情報の処理装置であって、受付部101と、画像解析部102と、記憶部103(データベース)と、決定部104とを備える。
受付部101は、端末50(入力装置)が取得した情報を、インターネット52を介して受け付けるものである。端末50(入力装置)が取得した情報とは、例えば、取得されたコードの画像データや読み取り情報である。画像解析部102は、取得された第1コード200の像を解析する。画像解析部102は、情報解析部102aと色解析部102bとを備える。
情報解析部102aは、第1コード200のうち第2領域110に記録された情報を決定する。情報は、上記のように、URL、第1コード200毎に特有のシリアル番号等を含む。決定した情報は、決定部104に出力される。
色解析部102bは、第1領域130の色を決定する。決定される色は、R、G、Bの各成分に数値化される。第1領域130の位置は、例えば、取得した画像同士の比較により決定されてもよいし、第2領域10に予め記録されてもよい。決定された色は、決定部104に出力される。
本実施形態では、情報処理装置100が、画像解析部を備える例を説明したが、端末50(入力装置)が画像解析部を備えていてもよい。端末50(入力装置)が画像解析部を備える場合、端末50(入力装置)は第1コード200に記載された情報と、第1領域130の色情報を、情報処理装置100の受付部に送信する。受付部はコードに記載された情報と、変色セルの色情報を受け付ける。
記憶部103(データベース)は、第1領域130の色と物理量との第1関係103a、及び、端末50(入力装置)が取得した情報と第1領域130のインクの種類との第2関係103b、を含む関係を保持する。図示の例では、物理量は、上記のように一例として、物理量と経過時間との積である積算物理量である。経過時間は、前回の読み取り時からの時間にできる。積算物理量を使用することで、流通途中において製品に影響を及ぼすような物理量変化を決定できる。
なお、端末50は、後記する図10に示す第1入力装置710に相当する。一方、消費者端末51は、図10に示す第2入力装置720及び第2出力装置820に相当する。
図8は、記憶部103(データベース)に保持された第1関係103aの模式図である。第1関係103aは、第1領域130のインクの種類毎に保持される。これにより、物理量が同じでもインクの種類によって異なる発色濃度から物理量を決定できる。一例として、第1領域130のインクの種類(例えば発色成分)がA1の場合の第1関係103aが図示される。また、物理量として上記の積算物理量が図示される。さらに、図示の例では、第1領域130の色を表現するため、上記式(7)により計算された発色濃度が使用される。なお、第1関係103aは図示の例に限定されず、例えばテーブル等でもよい。
積算物理量が大きくなるほど、発色濃度が大きくなる。従って、第1コード200が高温に晒される時間が長いほど、第1領域130の発色濃度が大きく変化する。例えば、製品がワインである場合、高温に瞬間的に晒されても、品質は殆ど変化しない。しかし、同じく高温であっても長時間晒されれば、品質は低下する。そこで、第1領域130の色に基づいて積算物理量を決定することで、例えば高温に長時間晒されたといった、品質に影響を及ぼす物理量を把握できる。
図9は、記憶部103(データベース)に保持された第2関係103bの模式図である。なお、第2関係103bは図示の例に限定されない。図8には、一例として、第2領域110に記録された第1コード200毎に特有のシリアルIDが図示される。
第2関係103bは、シリアルIDと、第1領域130のインクの種類とを紐付けている。これにより、撮像した第1コード200のシリアルIDを特定し、特定したシリアルIDに基づき、第1領域130のインクの種類を特定できる。インクの種類を特定することで、適切な第1関係103a(図8参照)を用いて物理量を決定できる。
図7に戻って、決定部104は、受け付けた情報と、第1領域130の色と、記憶部103(データベース)に保持された関係(第1関係103a及び第2関係103b)とに基づき、第1コード200が晒された物理量(例えば積算物理量)を決定する。具体的には、決定部104は、読み取ったシリアルIDと第2関係103bとから、第1領域130のインクの種類を決定する。更に、決定部104は、決定した第1領域130のインクに対応する第1関係103aを決定する。決定部104は、決定した第1関係103aと、実際の第1領域130の色(例えば発色濃度)とに基づき、第1コード200が晒された物理量を決定する。
例えば製品がワインである場合において、例えば集荷時の第1コード200から決定された温度が22℃、例えば輸出倉庫の第1コード200から決定された温度が17℃であったとする。この場合、少なくとも集荷及び輸出倉庫での各読み取り時には、製品は適正な温度範囲に置かれていたといえる。しかし、これらの情報だけでは、集荷と輸出倉庫との間における物理量は不明である。
そこで、本実施形態では、物理量として積算物理量が使用される。このため、集荷時の変色セル第1領域130の色、輸出倉庫での第1領域130の色、及び記憶部103(データベース)により、集荷と輸出倉庫との間における積算物理量を決定できる。この結果、積算物理量と、ワインの品質に影響を及ぼす積算物理量の閾値との比較により、例えば集荷から輸出倉庫までのワインの品質変化の可能性を把握できる。これにより、消費者に対し、製品が適正に品質管理された状態で流通したか否かを提示できるようになる。なお、本実施形態では物理量として積算物理量を用いたが、積算物理量でなく物理量を用いてもよい。
消費者は、消費者端末51(入出力装置)を使用して製品の第1コード200を読み取ることで、第1コード200に記録されたURL(ウェブ)にアクセスできる。読み取りは、例えば、消費者端末51(入出力装置)上で動作する専用のアプリケーションを使用して実行できる。
情報処理装置100及び情報処理システム1000によれば、第1コード200の第1領域130の色に基づくことで、第1コード200が晒された物理量変化を決定できる。これにより、第1コード200を介して情報処理装置100で処理された情報は、管理者及び消費者へ提供される。管理者及び消費者への情報の提供方法に関して図10を参照しながら説明する。
図10は、本実施形態に係る情報処理システム1000の構成である。情報処理システム1000は、管理者側の第1入力装置710、消費者側の第2入力装置720、情報処理装置100、情報処理装置100からの情報を表示する管理者側の第1出力装置810、消費者側の第2出力装置820を含んで構成される。
第1入力装置710は、第1コード200の第1領域130の変化情報、第2領域110の物品識別情報等を読み取り、その情報を入力する第1入力部711を含むとともに、第1入力部711に入力された第1コード200の第1領域130の変化情報と、入力場所又は第1入力装置710の位置情報と、入力時刻と、物品識別情報を送信する第1通信部712を含んでなる。
第2入力装置は、第1コード200の第2領域110に紐づけられた情報を入力する第2入力部721を含むとともに、第1コード200の入力部に入力された第2領域110に紐づけられた情報と、入力場所又は前記第2入力装置720の位置情報と、入力時刻と、を送信する第2通信部722を含んでなる。
情報処理装置100は、管理者側の第1入力装置710及び消費者側の第2入力装置720から送信された情報を記憶する記憶部103(データベース)と、解析する情報処理部600とを含んで構成される。
記憶部103(データベース)には、第1関係103a及び第2関係103b、第1関係103a及び第2関係103bを基にした判定基準、既に取得された第1領域130の色情報、第1コード200もしくは第2コード30では取得した画像の解析方法が異なるためそれらを画像から決定するためのコードの仕様、読取者及び読取商品を特定するために予め入力された商品・運搬車・業者のID、統計解析するための過去に入力された読取者・時間・位置、読取者が入力した管理や商品に対するコメント、商品を受け取った消費者、温度検知システムと連携する外部システムに関する情報等が記憶されている。
情報処理部600は、第1入力装置710もしくは第2入力装置720で読み取った画像から第1領域130の色濃度を推定するための色濃度推定部610、コードに用いられた環境検知材料を特定する材料識別部620、環境検知材料ごとの色濃度と環境変化度の関係から、材料識別部620により特定された環境検知材料の色濃度と環境変化度の関係を選択し、選択された環境検知材料の色濃度と、色濃度推定部610により推定された色濃度とから最高環境変化度または最低環境変化度を推定する環境変化度推定部630、環境変化度に基づき物品の予寿命等の品質を予測する品質予測部640、余寿命に基づき物品の管理条件を算出する管理条件算出部650、集められた管理情報から管理不備の発生率等を導き出す統計解析部660、物品の流通量から需要の予測をするための需要予測部670を有する。
管理者側の第1出力装置810と消費者側の第2出力装置820の2種類の出力装置が存在しており、第1出力装置810は、第1コード200の第1領域130及び第2領域110由来の管理情報を出力し、消費者側の第2出力装置820は、第1出力装置810から出力される情報の一部のみを出力する。消費者と管理者とで出力情報を分けることで、消費者へ管理側の情報を非開示にするとともに、消費者が欲しい情報だけを簡易的に見せることができる。
第1出力装置810から出力される情報は、具体的には、全物品の内容(物品管理情報に登録された物品情報)、全物品の流通経路(位置情報の連結により導出された物品の配送経路)、全物品の流通時間(入力時刻の差により導出された配送時間)、全物品のサプライチェーン業者(入力者のトレーサビリティ情報)、全物品の受取者(受取り時の入力者情報)、全物品の第1コード200の第1領域130の変化履歴、全物品の流通管理の統計解析結果、全物品の品質履歴、全物品の品質予測、全物品の推奨使用方法、全物品の需要予測、等である。ここで、全物品の品質予測とは、例えば、温度履歴情報から算出される劣化度、鮮度、熟成度、腐敗度、賞味期限や消費期限を含む製品寿命である。全物品の推奨使用方法とは、例えば、品質予測から導出された製品の推奨使用方法である。全物品の需要予測は、例えば受取り時の入力者情報を統計解析することにより算出される。
第2出力装置820から出力される情報は、受取物品の内容(物品管理情報に登録された物品情報)、受取物品の製造元あるいは生産元(物品管理情報と紐づけられた管理者側が既に持っている製造元や生産元情報)、受取物品の販売元(物品管理情報と紐づけられた管理者側が既に持っている販売元情報)、受取物品の流通管理の解析結果、受取物品の品質予測、受取物品の推奨使用方法、等である。受取物品の流通管理の解析結果は、例えば、受取り物品に付与された第1コード200の第1領域130の変化履歴の解析によって得られる管理状態の判定結果である。受取物品の品質予測は、例えば温度履歴情報から算出される劣化度、鮮度、熟成度、腐敗度、賞味期限や消費期限を含む製品寿命である。受取物品の推奨使用方法は、例えば、品質予測から導出された製品の推奨使用方法である。
上述したように第1出力装置と第2出力装置が出力する情報を区別することで情報提供の価値を高めることができる。
図10では、情報処理システム1000として、第2入力装置720及び第2出力装置820を含む構成として説明したが、これに限定されるわけではない。すなわち、消費者側の端末が含まない構成としてもよい。消費者側の端末は、消費者自身が管理する端末であるからである。
すなわち、物品を管理する情報処理装置100を備えた情報処理システム1000であって、物品の管理に使用される、外部環境の変化に応じて変化する第1領域130と、物品を識別する物品識別情報を記録した情報領域を含む第2領域110とを含むコード200)と、第1領域130の変化情報と、第2領域110の物品識別情報とを読み取り、その読み取った情報と、その読み取り位置情報と、その読み取り時刻とを情報処理装置100へ送信する第1入力装置710と、を備え、第1入力装置は、コードを備える物品の流通経路にあり、情報処理装置100は、第1入力装置710の第1領域の変化情報を含む情報を受信すると、第1領域130及び第2領域110由来の管理情報を第1出力装置810に送信し、第1入力装置710と異なる端末から第1領域130の変化情報を含まない情報を受信すると、第1出力装置810に出力する情報の一部のみを端末に送信する。これにより、消費者と管理者とで出力情報を分けることで、消費者へ管理側の情報を非開示にするとともに、消費者が欲しい情報だけを簡易的に見せることができる。
作業者に消費者が含まれる場合、消費者は、物品の納品までの温度管理情報等を確認する必要はなく、その物品が適正に管理されたかの情報だけでよい。さらに、消費者にとっては、トレーサビリティー情報の一部の生産地情報、または温度管理情報を基にした実効的な賞味期限等管理者側で一元管理する情報の一部の情報のみでよい。また、管理者側にとっても、全ての管理情報を消費者に提供する必要はない。消費者にとっては、自分の購入した商品の管理情報しか必要ではない。そこで、本実施形態の情報処理システム1000によれば、消費者へ管理者側の情報を非開示にするとともに、消費者が欲しい情報だけを簡易的に見せることができる情報処理システムを提供できる。
11 不使用領域
12 誤り訂正領域
20a,20a1,20a2,20a3,20a4 第1単位セル
20b 過程色セル
21a,21a1,21a2,21a3,21a4 第2単位セル
30 第2コード
40 携帯端末(入出力装置)
50 端末(入力装置)
51 消費者端末(入出力装置)
52 インターネット
100 情報処理装置
101 受付部
102 画像解析部
102a 情報解析部
102b 色解析部
103 記憶部(データベース)
103a 第1関係
103b 第2関係
104 決定部
110 第2領域
130 第1領域
600 情報処理部
610 色濃度推定部
620 材料識別部
630 環境変化度推定部
640 品質予測部
650 管理条件算出部
660 統計解析部
670 需要予測部
710 第1入力装置
711 第1入力部
712 第1通信部
720 第2入力装置
721 第2入力部
722 第2通信部
810 第1出力装置
820 第2出力装置
1000 情報処理システム

Claims (7)

  1. 外部環境の変化に応じて変化する第1領域と、物品を識別する物品識別情報を記録した情報領域を含む第2領域とを含むコードを利用した物品の情報処理システムであって、
    前記物品を管理する情報処理装置と、
    前記第1領域の変化情報と、前記第2領域の前記物品識別情報とを読み取り、その読み取った情報と、その読み取り位置情報と、その読み取り時刻とを前記情報処理装置へ送信する第1入力装置と、
    前記第2領域の前記物品識別情報を読み取り、その読み取った情報と、その読み取り位置情報と、その読み取り時刻とを前記情報処理装置へ送信する第2入力装置と、を備え、
    前記第1入力装置と前記第2入力装置は、前記コードを備える物品の流通経路にあり、
    前記情報処理装置は、
    前記第1入力装置から情報を受信すると、前記第1領域及び前記第2領域由来の管理情報を第1出力装置に送信し、
    前記第2入力装置から情報を受信すると、前記第1出力装置に出力する情報の一部のみを第2出力装置に送信する
    ことを特徴とする情報処理システム。
  2. 前記第1領域が、温度、温度履歴、湿度、光、ガス濃度、振動、液体のpH、液中のイオン濃度、薬剤濃度、アミノ酸・タンパク質濃度、ウイルス・細菌のいずれかに応じて色が変わる領域である
    ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理システム。
  3. 前記第2領域が、2次元コードである
    ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理システム。
  4. 前記コードは、前記第1領域と前記第2領域とを含むカラー2次元コードである
    ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理システム。
  5. 前記第1出力装置へ送信される情報が、全物品に関わる情報であり、
    前記第2出力装置へ送信される情報が、受取物品に関わる情報である
    ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理システム。
  6. 前記第1出力装置へ送信される情報が、全物品の内容、全物品の流通経路、全物品の流通時間、全物品のサプライチェーン業者、全物品の受取者、全物品の前記第1領域の変化履歴、全物品の流通管理の統計解析結果、全物品の品質履歴、全物品の品質予測、全物品の推奨使用方法、全物品の需要予測、であり、
    前記第2出力装置へ送信される情報が、受取物品の内容、受取物品の製造元あるいは生産元、受取物品の販売元、受取物品の流通管理の解析結果、受取物品の品質予測、受取物品の推奨使用方法、である
    ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理システム。
  7. 外部環境の変化に応じて変化する第1領域と、物品を識別する物品識別情報を記録した情報領域を含む第2領域とを含むコードを利用した物品の情報処理システムであって、
    前記物品を管理する情報処理装置と、
    前記第1領域の変化情報と、前記第2領域の前記物品識別情報とを読み取り、その読み取った情報と、その読み取り位置情報と、その読み取り時刻とを前記情報処理装置へ送信する第1入力装置と、を備え、
    前記第1入力装置は、前記コードを備える物品の流通経路にあり、
    前記情報処理装置は、
    前記第1入力装置の前記第1領域の変化情報を含む情報を受信すると、前記第1領域及び前記第2領域由来の管理情報を第1出力装置に送信し、
    前記第1入力装置と異なる端末から前記第1領域の変化情報を含まない情報を受信すると、前記第1出力装置に出力する情報の一部のみを前記端末に送信する
    ことを特徴とする情報処理システム。
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