JP7480373B1 - 半割スラスト軸受 - Google Patents

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Abstract

【課題】運転時の焼付の発生を抑制することのできる内燃機関のクランク軸用の半割スラスト軸受を提供すること。【解決手段】本発明によれば、半割スラスト軸受の摺動面が、径方向に延びる少なくとも2つの油溝と、各油溝の周方向両側に位置する複数のパッド面と、各油溝に関してクランク軸の回転方向前方側に位置するように形成された第1傾斜面と、各油溝に関してクランク軸の回転方向後方側に位置するように形成された第2傾斜面とを有する。第1傾斜面および第2傾斜面はそれぞれ、径方向に沿って周方向長さが変化しており、周方向長さが最小である径方向位置にリッジ部を有する。第1傾斜面および第2傾斜面のそれぞれの軸線方向厚さは、径方向において、リッジ部で最大で、リッジ部から径方向内側端部および径方向外側端部のそれぞれに向かって小さくなるように形成される。【選択図】図2

Description

本発明は、内燃機関のクランク軸の軸線方向力を受ける摺動面を有する半円環形状の半割スラスト軸受に関するものである。
内燃機関のクランク軸は、そのジャーナル部において、一対の半割軸受を円筒形状に組み合わせて構成される主軸受を介して、内燃機関のシリンダブロック下部に回転自在に支持される。一対の半割軸受のうちの一方または両方が、クランク軸の軸線方向力を受ける半割スラスト軸受と組み合わせて用いられる。判割スラスト軸受は、半割軸受の軸線方向に向いた両端面のうちの一方または両方に配設される。
半割スラスト軸受は、クランク軸の軸方向に生じる軸線方向力を受ける。すなわち、クラッチによってクランク軸と変速機とが接続される際等に、クランク軸に対して入力される軸線方向力を支承することを目的として配置される。
上述の通り、内燃機関のクランク軸は、そのジャーナル部において、一対の半割軸受からなる主軸受を介して内燃機関のシリンダブロック下部に支承される。潤滑油が、シリンダブロック壁内のオイルギャラリーから主軸受の壁内の貫通口を通じて、主軸受の内周面に沿って形成された潤滑油溝内に送り込まれる。このようにして、潤滑油は、主軸受の潤滑油溝内に供給され、その後半割スラスト軸受に供給される。
ところで、近年、内燃機関の軽量化のためにクランク軸の軸径が小径化され、従来のクランク軸よりも剛性が小さくなってきている。このため、内燃機関の運転時にクランク軸に撓みが発生し易く、クランク軸の振動が大きくなる傾向にある。したがって、半割スラスト軸受の摺動面とクランク軸のスラストカラー面とが直接に接触し、焼付などの損傷が起き易くなっている。この対策として、半割スラスト軸受の摺動面に複数のパッド部を設け、且つパッド部とパッド部の間に油溝と傾斜面とを設けることにより、内燃機関の運転時に傾斜面とスラストカラー面との間の隙間に高圧の油膜を形成して、半割スラスト軸受の摺動面とクランク軸のスラストカラー面とが直接に接触し難くする技術が提案されている(例えば特許文献1参照)。
また、半割スラスト軸受の摺動面に周方向に延びる細溝を径方向に連なるように形成することにより、摺動面全体に油を供給して摺動面の焼付を防ぐ技術も提案されている(例えば特許文献2参照)。
特開2017-172607号公報 特開2001-323928号公報
しかし、特許文献1や特許文献2の技術を採用しても、上述のようにクランク軸の振動が大きくなると、半割スラスト軸受の摺動面とクランク軸のスラストカラー面とが直接に接触し、半割スラスト軸受の焼付の発生を防止することが困難であった。
したがって本発明の目的は、内燃機関の運転時の焼付の発生を抑制することのできる内燃機関のクランク軸用の半割スラスト軸受を提供することである。
本発明によれば、内燃機関のクランク軸の軸線方向力を受けるための半円環形状の半割スラスト軸受であって、半割スラスト軸受は、軸線方向力を受ける摺動面と、その反対側の背面とを有し、且つ軸線方向、周方向および径方向を規定し、また摺動面は、
それぞれが摺動面の径方向内側端部から径方向外側端部まで一定の幅で径方向に延びる少なくとも2つの油溝と、
各油溝の周方向両側に位置する複数のパッド面であって、背面からパッド面までの軸線方向厚さが一定である、複数のパッド面と、
少なくとも2つの第1傾斜面であって、各第1傾斜面が、油溝に関してクランク軸の回転方向前方側に位置するように油溝とパッド面の間に形成され、背面から第1傾斜面までの軸線方向厚さが、周方向においてパッド面側から油溝側へ向かって漸次薄くなっている、少なくとも2つの第1傾斜面と
少なくとも2つの第2傾斜面であって、各第2傾斜面が、油溝に関してクランク軸の回転方向後方側に位置するように油溝とパッド面の間に形成され、背面から第2傾斜面までの軸線方向厚さが、周方向においてパッド面側から油溝側へ向かって漸次薄くなっている、少なくとも2つの第2傾斜面と
を有する、半割スラスト軸受において、
第1傾斜面および第2傾斜面はそれぞれ、径方向に沿って変化している周方向長さを有し、且つ、周方向長さが最小である径方向位置に、周方向に延びるリッジ部を有し、第1傾斜面および第2傾斜面のそれぞれの周方向長さは、リッジ部から径方向内側端部に向かって径方向に沿って大きくなり、且つリッジ部から径方向外側端部に向かって径方向に沿って大きくなるように形成され、
第1傾斜面および第2傾斜面のそれぞれの軸線方向厚さは、径方向において、リッジ部で最大で、リッジ部から径方向内側端部に向かって小さくなり、且つリッジ部から径方向外側端部に向かって小さくなるように形成され、また
各油溝の周方向両側に位置する第1傾斜面および第2傾斜面のリッジ部は、半割スラスト軸受の径方向中心線よりも外側の同じ径方向位置に形成される、半割スラスト軸受が提供される。
本発明によれば、第1傾斜面および第2傾斜面のそれぞれにおいて、リッジ部の周方向長さ(L3)が、径方向内側端部における周方向長さ(L1)の50%~90%であってもよい。
また本発明によれば、第1傾斜面および第2傾斜面のそれぞれにおいて、油溝と隣接する位置でのパッド面からリッジ部まで軸線方向深さ(D3)が、油溝と隣接する位置でのパッド面から径方向内側端部までの軸線方向深さ(D1)の50%~90%であってもよい。
さらに、本発明によれば、油溝の周方向両側の第1傾斜面および第2傾斜面は、油溝の幅方向中心線に関して対称に形成されていてもよい。
軸受装置の分解斜視図である。 本発明の一実施形態による半割スラスト軸受の正面図である。 図2の半割スラスト軸受の径方向中心線A-Aに沿った断面図である。 図2の半割スラスト軸受の油溝付近を示す拡大図である。 図2の半割スラスト軸受の線B-Bに沿った断面図である。 図2の半割スラスト軸受の線C-Cに沿った断面図である。 半割軸受およびスラスト軸受を含む軸受装置の正面図である。 図7の軸受装置の断面図である。 本発明の半割スラスト軸受の作用を説明するための図である。 本発明の半割スラスト軸受の作用を説明するための図である。 従来技術の半割スラスト軸受の作用を説明するための図である。 従来技術の半割スラスト軸受の作用を説明するための図である。
以下、本発明の実施形態およびその利点を、添付の概略図面を参照して詳細に説明する。なお、以下に示す実施形態は例示に過ぎず、本発明を限定するものではない。
(軸受装置の全体構成)
まず、図1、図7および図8を用いて本発明の半割スラスト軸受8を備える軸受装置1の全体構成を説明する。図1、図7および図8に示すように、シリンダブロック2の下部に軸受キャップ3を取り付けて構成された軸受ハウジング4には、両側面間を貫通する円形孔である軸受孔(保持孔)5が形成されており、側面における軸受孔5の周縁には円環状凹部である受座6、6が形成されている。軸受孔5には、クランク軸のジャーナル部11を回転自在に支承する半割軸受7、7が円筒状に組み合わされて嵌合される。受座6、6には、クランク軸のスラストカラー12を介して軸線方向力f(図8参照)を受ける半割スラスト軸受8、8が円環状に組み合わされて嵌合される。
図7に示すように、主軸受を構成する半割軸受7のうち、シリンダブロック2側(上側)の半割軸受7の内周面には潤滑油溝71が形成され、また潤滑油溝71から外周面に貫通する貫通孔72が形成されている。なお、潤滑油溝71は、上下両方の半割軸受に形成することもできる。また、半割軸受7には、半割軸受7同士の当接面に隣接して、周方向両端にクラッシュリリーフ73が形成されている。
軸受装置1では、オイルポンプ(図示せず)から加圧されて吐出された油が、シリンダブロック2の内部油路から半割軸受7の壁を貫通する貫通孔72を通り、半割軸受7の内周面の潤滑油溝71に供給される。潤滑油溝71内に供給された油は、一部は半割軸受7の内周面に供給され、一部はジャーナル部11の表面の図示しないクランク軸の内部油路の開口に侵入してクランクピン側へ送られ、一部は主軸受を構成する一対の半割軸受7、7のクラッシュリリーフ73の表面とクランク軸のジャーナル部11の表面との間の隙間を通じて、半割軸受7、7の幅方向両端から外部へ流出する。半割軸受7の幅方向両端から外部へ流出した油は、主にクランク軸のスラストカラー12の表面、ハウジングの受座6、半割スラスト軸受8の内径面、およびクランク軸のジャーナル部11の表面によって囲まれる隙間に流入し、その後、半割スラスト軸受8の摺動面81の油溝81aに流入する。油溝81aに流入した油は、回転するスラストカラー12の表面に付随して、半割スラスト軸受8の摺動面81の第1傾斜面85F、パッド面84へと順に流れる。
一般にスラスト軸受は、その摺動面81とクランク軸のスラストカラー12の表面との間の油に圧力が発生することで、クランク軸からの軸線方向力fを支承する。
内燃機関の運転時、クランク軸の撓みによる振動が大きくなると、クランク軸のスラストカラー12の表面は、半割スラスト軸受の摺動面81に対して傾斜角度を変化させながら、またはうねりながら、近接する動作と離間する動作を繰り返す。
ここで、図10Aおよび図10Bを用いて、摺動面181に複数の傾斜面とパッド面とを有する従来技術の半割スラスト軸受18の構成およびその作用を説明する。図10Aは、半割スラスト軸受18の摺動面側を見た正面図であり、図10Bは、図10AのY2矢視図であり、X矢印はスラストカラー12の回転方向、白矢印は、油の流れを示す。
従来技術の半割スラスト軸受18の摺動面181は、複数のパッド面184と複数の傾斜面185F、185Rと複数の油溝81aとを有する。各パッド面184は、パッド面184と半割スラスト軸受18の背面との間の軸線方向厚さが一定であるように形成され、また各油溝81aは、半割スラスト軸受18の中心から放射状に延びるように、パッド面184とパッド面184との間に形成される。複数の傾斜面185F、185Rは、パッド面184の、クランク軸の回転方向Xの後方側の周方向端部から油溝81aへ向かって軸線方向厚さが薄くなるように形成された第1傾斜面185Fと、パッド面184の、クランク軸の回転方向Xの前方側の周方向端部から油溝81aへ向かって軸線方向厚さが薄くなるように形成された第2傾斜面185Rとを含む。第1傾斜面185Fおよび第2傾斜面185Rの軸線方向の厚さは、半割スラスト軸受の径方向に沿って一定となるように形成されている。第1傾斜面185Fおよび第2傾斜面185Rのそれぞれの周方向長さは、半割スラスト軸受18の径方向内側端部181iから外側端部181oへ向かって連続して大きくなっている。パッド面184、第1傾斜面185Fおよび第2傾斜面185Rはそれぞれ、平坦になされている。この構成により、第1傾斜面185Fとスラストカラー12の表面との間には、スラストカラー12の回転方向Xの前方側に向かって次第に隙間が狭くなるくさび状隙間が形成される(図10B参照)。
従来技術の半割スラスト軸受18では、内燃機関の運転時にクランク軸の撓みによる振動が大きくなって、クランク軸のスラストカラー12の表面が摺動面181に近接した時、油溝81a、第1傾斜面185Fおよび第2傾斜面185Rと、スラストカラー12の表面との間の油は、回転するスラストカラー12の表面に付随して第1傾斜面185Fとスラストカラー12の表面との間のくさび状隙間の回転方向Xの前方側の周方向端部側へ向かって流れる。この油は、くさび状隙間を流れる際、流体力学的な作用を受けて圧力が高くなり、くさび状隙間の周方向端部付近(図10Aの破線楕円A2および図10Bの破線円A2の付近)で最大圧となる油膜が形成される。
しかし、従来技術の半割スラスト軸受18では、第1傾斜面185Fおよび第2傾斜面185Rとスラストカラー面12との間のくさび状隙間の周方向端部付近(図10Aの破線楕円A2および図10Bの破線円A2の付近)で最大となる油膜の圧力が不十分であり、また、くさび状隙間からパッド面184へ送られる油量も不十分であったため、半割スラスト軸受18の摺動面181(パッド面184)とクランク軸のスラストカラー12の表面が直接接触し易く、半割スラスト軸受18に焼付が発生し易い。
この理由について、以下に詳細に説明する。
油は、第1傾斜面185Fとのスラストカラー12の表面との間のくさび状隙間を流れる際、流体力学的な作用を受けるのと同時に、回転するスラストカラー12の表面に付随して第1傾斜面185Fとスラストカラー12の表面との間のくさび状隙間を周方向に流れるため、遠心力の作用を受ける。
上述のように、従来技術の半割スラスト軸受18では、くさび状隙間の深さ(パッド面184を第1傾斜面185Rの上方まで延長した仮想パッド面から第1傾斜面185Rまでの軸線方向深さ)は、周方向のいずれの位置でも、径方向に沿って一定であり、また、くさび状隙間の周方向長さは、摺動面181の径方向内側端部181iから径方向外側端部181oに向かって連続して大きくなっている。すなわち、くさび状隙間の周方向に沿った断面積(仮想パッド面と第1傾斜面との間の断面積)は、径方向内側端部181iから径方向外側端部181oに向かって連続して大きくなっており、遠心力の作用を受けて径方向内側端部181i側から径方向外側端部181o側へ向かう油の流れに対する油路抵抗は小さい。このため、第1傾斜面185F上のくさび状隙間の周方向に流れる油は、くさび状隙間の周方向端部へ達する前に径方向外側端部181oへ向かって流れ易く、したがってくさび状隙間の径方向外側端部181oから外部へ流出し易い。くさび状隙間の周方向端部へ流れる油の量が少ないと、油の圧力が高くなり難く、また、くさび状隙間の周方向端部からパッド面184とスラストカラー面12との間の隙間へ流れる油量も少なくなる。
本発明は、このような従来技術の問題に対処したものであり、以下、本発明に係る半割スラスト軸受の構成の一例を説明する。
(半割スラスト軸受の構成)
図2~7に本発明の1つの実施形態による半割スラスト軸受8の構成を示す。この半割スラスト軸受8は、鋼製の裏金層に薄い軸受合金層を接着させたバイメタルによって、半円環形状の平板に形成されている。半割スラスト軸受8は、軸受合金層の表面でありスラストカラー12を支承する側に位置する摺動面81と、軸受合金層を接着させた側と反対側の裏金層の表面である背面82とを有する。より詳細には、摺動面81は、複数のパッド面84と、複数の傾斜面85F、85Rと、複数の油溝81aとを有する。なお、油溝81aの表面は、必ずしも全面が軸受合金層によって覆われていなくてもよい。
図2は、本発明の1つの実施形態による半割スラスト軸受8の正面図であり、図3は、図2の半割スラスト軸受8の径方向における中心線A-Aに沿った断面を示し、図4は、図2の半割スラスト軸受の油溝81a付近を示す拡大図であり、図5は、図2の半割スラスト軸受の線B-Bに沿った断面を示し、図6は、図2の半割スラスト軸受の線C-Cに沿った断面を示す。なお、図2において、X矢印はクランク軸(スラストカラー12の表面)の回転方向を示す。
各パッド面84において、パッド面84と背面82との間の軸線方向厚さTは一定、すなわちパッド面84は背面82と平行である。また各パッド面84は、概ね部分円環形状に形成されている。本実施形態では、半割スラスト軸受8の摺動面81に3つのパッド面84が周方向に離間して配置されるが、パッド面84の数は3つより多くてもよく、一般的には3~5のパッド面が形成される。
複数の油溝81aはそれぞれ、摺動面81の径方向内側端部81iから径方向外側端部81oまで放射状に(すなわち径方向に)延びるように、パッド面84とパッド面84の間に配置される。なお、本実施形態では、パッド面84に挟まれた2つの油溝81aに加えて、2つの半割スラスト軸受18を組み合わせたときに各突合せ部に油溝81aが形成されるように、半割スラスト軸受8の周方向両端面83、83に隣接して部分的な油溝81aが形成されている。
油溝81aの具体的な寸法として、乗用車用等の小型内燃機関のクランク軸(ジャーナル部の直径が30~100mm程度)に使用する場合の油溝81aの溝幅W1は2~7mmであり、油溝81aの深さDGは0.2~1mmであってもよく、本実施形態では、その周方向断面は略円弧形状である(図3参照)。ここで、油溝81aの深さDGは、パッド面84から油溝81aの最深部までの、半割スラスト軸受8の軸線方向の長さとして定義される。なお、上述の寸法は一例に過ぎず、それぞれの寸法はこれらの範囲に限定されない。
パッド面84と油溝81aとの間に傾斜面部が配置される。周方向において、この傾斜面部は、クランク軸の回転方向Xの後方側に位置するパッド面84の周方向端部から油溝81aへ向かって軸線方向厚さが薄くなり、且つ油溝81aと隣接する位置で最小の厚さTsとなるように形成された第1傾斜面85Fと、クランク軸の回転方向Xの前方側に位置するパッド面84の周方向端部から油溝81aへ向かって軸線方向厚さが薄くなり、且つ油溝81aと隣接する位置で最小の厚さTsとなるように形成された第2傾斜面85Rとを有する。後述するように、本実施形態において、第1傾斜面85Fおよび第2傾斜面85Rはいずれも曲面として形成される。
なお、図2においてX矢印はクランク軸(スラストカラー12)の回転方向を示すが、図8に示す紙面の左側の受座6に配置される半割スラスト軸受8、8に対するスラストカラー12の回転方向Xと、紙面の右側の受座6に配置される半割スラスト軸受8、8に対するスラストカラー12の回転方向Xとは逆になることが理解されよう。図2および図7に示すスラストカラー12の回転方向とは逆方向(左回転)である側に配置される半割スラスト軸受8では、図2および図7における第1傾斜面85Fが第2傾斜面85Rを構成し、図2および図7における第2傾斜面85Rが第1傾斜面85Fを構成する。
第1傾斜面85Fおよび第2傾斜面85Rはそれぞれ、軸方向から見て(すなわち図4の紙面垂直方向から見て)、油溝81aに隣接する位置とパッド面84に隣接する位置との間に周方向長さLを有している。図4に示すように第1傾斜面85Fおよび第2傾斜面85Rのそれぞれの周方向長さLは半割スラスト軸受8の径方向に沿って変化しており、径方向にわたって一定ではない。また第1傾斜面85Fおよび第2傾斜面85Rはそれぞれ、最小周方向長さL3である径方向位置に、図4で破線で示すように周方向に延びるリッジ部RPを有し、複数の第1傾斜面85Fおよび第2傾斜面85Rのそれぞれのリッジ部RPは、半割スラスト軸受8の同じ径方向位置に形成される。第1傾斜面85Fおよび第2傾斜面85Rのそれぞれの周方向長さLは、リッジ部RPから径方向内側端部81iに向かって連続して大きくなっており、またリッジ部RPから径方向外側端部81oに向かって連続して大きくなっている。リッジ部RPは、半割スラスト軸受8の径方向中心線Mよりも径方向の外側に位置している。
本実施例では、径方向内側端部81iにおける第1傾斜面85Fおよび第2傾斜面85Rの周方向長さL1は、径方向外側端部81oにおける周方向長さL2よりも大きいが、これに限定されることなく、径方向内側端部81iにおける第1傾斜面85Fおよび第2傾斜面85Rの周方向長さL1が、径方向外側端部81oにおける周方向長さL2よりも小さくてもよく、または、径方向内側端部81iにおける第1傾斜面85Fおよび第2傾斜面85Rの周方向長さL1が、径方向外側端部81oにおける周方向長さL2と同じであってもよい。また、第1傾斜面85Fおよび第2傾斜面85Rの周方向長さLは、リッジ部RPから径方向内側端部81iに向かって僅かな増減を繰り返しながら漸次大きくなっていてもよく、同様にリッジ部RPから径方向外側端部81oに向かって僅かな増減を繰り返しながら漸次大きくなっていてもよい。
以下、図5を参照して、半割スラスト軸受8の背面からの軸線方向長さとして定義される第1傾斜面85Fの軸線方向厚さ、およびパッド面84からの軸線方向長さとして定義される第1傾斜面85Fの深さについて説明する。
図5は、第1傾斜面85Fを通る半割スラスト軸受8の径方向断面(図2のB-B断面)を示す。第1傾斜面85Fの軸線方向厚さは、リッジ部RPにおいて最大(T3)で、リッジ部RPから径方向内側端部81iに向かって連続して小さく(T1)なり、且つリッジ部RPから径方向外側端部81oに向かって連続して小さくなっている。換言すれば、第1傾斜面85Fの軸線方向深さは、リッジ部RPにおいて最小(D3)で、リッジ部RPから径方向内側端部81iに向かって連続して大きく(D1)なり、且つリッジ部RPから径方向外側端部81oに向かって連続して大きく(D2)なっている。
第2傾斜面85Rに関して同様に、第2傾斜面85Rの軸線方向厚さは、リッジ部RPにおいて最大(T3)で、リッジ部RPから径方向内側端部81iに向かって連続して小さく(T1)なり、且つリッジ部RPから径方向外側端部81oに向かって連続して小さくなっている。換言すれば、第2傾斜面85Rの軸線方向深さは、リッジ部RPにおいて最小(D3)で、リッジ部RPから径方向内側端部81iに向かって連続して大きく(D1)なり、且つリッジ部RPから径方向外側端部81oに向かって連続して大きく(D2)なっている(図6参照)。
本実施例では、第1傾斜面85Fおよび第2傾斜面85Rの径方向内側端部81iにおける軸線方向深さD1は、径方向外側端部81oにおける軸線方向深さD2と同じであるが、これに限定されることなく、第1傾斜面85Fおよび第2傾斜面85Rの径方向内側端部81iにおける軸線方向深さD1が、径方向外側端部81oにおける軸線方向深さD2よりも大きくてもよく、または、第1傾斜面85Fおよび第2傾斜面85Rの径方向内側端部81iにおける軸線方向深さD1が、径方向外側端部81oにおける軸線方向深さD2よりも小さくてもよい。また第1傾斜面85Fの深さおよび第2傾斜面の軸線方向深さは、リッジ部RPから径方向内側端部81iに向かって僅かな増減を繰り返しながら漸次大きくなっていてもよく、同様に、リッジ部RPから径方向外側端部81oに向かって僅かな増減を繰り返しながら漸次大きくなっていてもよい。
油溝81aおよび径方向内側端部81iと隣接する位置における第1傾斜面85Fおよび第2傾斜面85Rの軸線方向深さD1、ならびに、油溝81aおよび径方向外側端部81oと隣接する位置における第1傾斜面85Fおよび第2傾斜面85Rの軸線方向深さD2は、5~30μmとすることができる。また、油溝81aと隣接する位置における第1傾斜面85Fおよび第2傾斜面85Rのリッジ部RPの軸線方向深さD3は、油溝81aおよび径方向内側端部81iと隣接する位置における第1傾斜面85Fおよび第2傾斜面85Rの軸線方向深さD1の50%~90%の深さとすることができる。
さらに、油溝81aおよび径方向外側端部81oと隣接する位置における第1傾斜面85Fおよび第2傾斜面85Rの軸線方向深さD2は、油溝81aおよび径方向内側端部81iと隣接する位置における第1傾斜面85Fおよび第2傾斜面85Rの軸線方向深さD1の80%~120%の深さとすることができる。
第1傾斜面85Fおよび第2傾斜面85Rのそれぞれの、径方向内側端部81iにおける周方向長さL1は、半割スラスト軸受8の円周角度5°~25°に相当する周方向長さすることができ、第1傾斜面85Fおよび第2傾斜面85Rのそれぞれの、リッジ部RPの周方向長さL3は、径方向内側端部81iにおける周方向長さL1の50%~90%の長さとすることができる。第1傾斜面85Fおよび第2傾斜面85Rのそれぞれの、径方向外側端部81oにおける周方向長さL2は、径方向内側端部81iにおける周方向長さL1の80%~120%の長さとすることができる。
なお、上述の寸法は一例に過ぎず、それぞれの寸法はこれらの範囲に限定されない。
また、本実施例では、第1傾斜面85Fと第2傾斜面85Rとは、油溝81aの幅方向中心線GCに関して対称に形成されているが、これとは異なり油溝81aの幅方向中心線GCに関して非対称的であってもよい。
以下、図9Aおよび図9Bを用いて、本発明の半割スラスト軸受8において焼付が起き難い理由を説明する。図9Aは、半割スラスト軸受8の油溝81a付近を示す拡大図であり、図9Bは、図9AのY1矢視図であり、X矢印はスラストカラー12の回転方向を示し、白矢印は油の流れを示す。
上述の通り、内燃機関の運転時にクランク軸の撓みによる振動が大きくなって、クランク軸のスラストカラー12の表面が摺動面81に近接すると、油溝81a、第1傾斜面85Fおよび第2傾斜面85Rと、スラストカラー12の表面との間の油は、回転するスラストカラー12の表面に付随して第1傾斜面85Fとスラストカラー12の表面との間のくさび状隙間の回転方向の前方側の周方向端部側へ向かって流れる。この際、油は、遠心力が作用して、径方向外側端部8o側へ向かって流れようとする。
(リッジ部の径方向内側領域による作用)
本発明によれば、第1傾斜面85Fは、半割スラスト軸受8の径方向中心線Mよりも径方向外側に位置し且つ周方向長さが最小であるリッジ部RPを有し、第1傾斜面85Fの軸線方向深さDは、半割スラスト軸受8の径方向においてリッジ部RPで最小であり、且つリッジ部RPから径方向内側端部81iに向かって連続して大きくなっている。したがって、第1傾斜面85Fのリッジ部RPと径方向内側端部81iの間の領域では、スラストカラー12の表面との間のくさび状隙間の周方向断面(断面積)が、径方向に沿って、径方向内側端部81iからリッジ部RPに向かって連続的に小さくなるように変化しており、このため、遠心力の作用を受けて径方向内側端部81i側から径方向外側端部81o側へ向かう油の流れに対する油路抵抗は大きくなっている。
このようなくさび状隙間の断面積の(径方向での)変化によって、第1傾斜面85Fのリッジ部RPと径方向内側端部81iの間の領域とスラストカラー12の表面との間のくさび状隙間を流れる油は、遠心力の作用を受けても径方向外側端部81o側への流れが抑制され、くさび状隙間の回転方向の前方側の周方向端部側に向かって流れる量が多くなる。このため、多量の油がリッジ部RPの周方向端部付近のくさび状隙間(図9Aの破線円A1)で流体力学的な作用を受けることになり、くさび状隙間の周方向端部付近で形成される油膜の圧力が従来よりも高くなる。さらにこの多量の油が、パッド面84とスラストカラー12の表面との間の隙間に流れるので、パッド面84とスラストカラー12の表面との接触が起き難くなる。
(リッジ部の径方向外側領域による作用)
第1傾斜面85Fのリッジ部RPと径方向外側端部81oの間の領域は、上述したリッジ部RPの周方向端部付近のくさび状隙間(破線円A1)での油膜の圧力の上昇に寄与する。具体的には、油膜の圧力は、図9Aに示すように第1傾斜面85Fのリッジ部RPとリッジ部RPに隣接する径方向内側端部81i側の領域とを含む範囲で最も高くなるが、この油膜の圧力は、第1傾斜面85Fのリッジ部RPと径方向外側端部81oの間の領域でも支えられる(流体力学的な作用を受ける)ことによって、十分な上昇が達成される。
例えば本実施例とは異なり、第1傾斜面85Fのリッジ部RPが摺動面81の径方向外側端部81oに形成された場合には、リッジ部RPの周方向端部付近のくさび状隙間にはより多量の油が流れるが、リッジ部RPよりも径方向外側には、油へ流体力学的な作用を与える(油膜を支える)ために必要な表面がないため、リッジ部RPの位置での油膜の圧力はゼロになり、リッジ部RPに隣接する位置でも油膜の圧力が十分に上昇せず、パッド面84とクランク軸のスラストカラー12の表面とが直接接触し易くなる。
以上、本発明の半割スラスト軸受について具体例に説明した。上記説明では、一対の半割スラスト軸受を円環形状に組み合わせて内燃機関のクランク軸の軸線方向力を受けるように構成した実施例が用いられているが、本発明の半割スラスト軸受は、単独で内燃機関のクランク軸の軸線方向力を受けるように使用されてもよい。
また、上述の通り、本発明の半割スラスト軸受は、裏金層と軸受合金とからなるバイメタルから形成されてもよく、あるいは、裏金層のない軸受合金のみで構成されてもよい。この場合、スラストカラー12の表面と接触する表面が摺動面となり、その反対側の表面が背面となることが理解されよう。
また本発明の半割スラスト軸受は、周方向長さが円周角度180°である半円環形状に限定されるものではなく、周方向長さが円周角度で180°よりも若干小さい略半円環形状であってもよい。また、本発明の半割スラスト軸受では、周方向両端面83に隣接する油溝が、傾斜面状のスラストリリーフに変更されてもよく、あるいは、周方向両端面83に隣接する油溝の構成は有していなくてもよい。さらに、半割スラスト軸受の誤組付け防止や回転止めのため、半割スラスト軸受の外周面から径方向外側に突出する突起構成を有していてもよい。
1 軸受装置
2 シリンダブロック
3 軸受キャップ
4 軸受ハウジング
5 軸受孔
6 受座
7 半割軸受
11 ジャーナル部
12 スラストカラー
71 潤滑油溝
72 貫通孔
73 クラッシュリリーフ
8 半割スラスト軸受
81 摺動面
81i 径方向内側端部
81o 径方向外側端部
81a 油溝
82 背面
83 周方向端面
84 パッド面
85F 第1傾斜面
85R 第2傾斜面
D1 第1傾斜面および第2傾斜面の径方向内側端部における軸線方向深さ
D2 第1傾斜面および第2傾斜面の径方向外側端部における軸線方向深さ
D3 第1傾斜面および第2傾斜面のリッジ部における軸線方向深さ
DG 油溝の深さ
GC 油溝の幅方向中心線
L1 第1傾斜面および第2傾斜面の径方向内側端部における周方向長さ
L2 第1傾斜面および第2傾斜面の径方向外側端部における周方向長さ
L3 第1傾斜面および第2傾斜面のリッジ部における周方向長さ
M 半割スラスト軸受の径方向中心線
RP リッジ部
T パッド面における軸線方向厚さ
T1 第1傾斜面および第2傾斜面の径方向内側端部における軸線方向厚さ
T2 第1傾斜面および第2傾斜面の径方向外側端部における軸線方向厚さ
T3 第1傾斜面および第2傾斜面のリッジ部における軸線方向厚さ
W1 油溝の溝幅
X クランク軸の回転方向

Claims (4)

  1. 内燃機関のクランク軸の軸線方向力を受けるための半円環形状の半割スラスト軸受であって、前記半割スラスト軸受は、前記軸線方向力を受ける摺動面と、その反対側の背面とを有し、且つ軸線方向、周方向および径方向を規定し、また前記摺動面は、
    それぞれが前記摺動面の径方向内側端部から径方向外側端部まで一定の幅で径方向に延びる少なくとも2つの油溝と、
    各油溝の周方向両側に位置する複数のパッド面であって、前記背面から前記パッド面までの軸線方向厚さが一定である、複数のパッド面と、
    少なくとも2つの第1傾斜面であって、各第1傾斜面が、前記油溝に関して前記クランク軸の回転方向前方側に位置するように前記油溝と前記パッド面の間に形成され、前記背面から前記第1傾斜面までの軸線方向厚さが、周方向においてパッド面側から油溝側へ向かって漸次薄くなっている、少なくとも2つの第1傾斜面と
    少なくとも2つの第2傾斜面であって、各第2傾斜面が、前記油溝に関して前記クランク軸の回転方向後方側に位置するように前記油溝と前記パッド面の間に形成され、前記背面から前記第2傾斜面までの軸線方向厚さが、周方向においてパッド面側から油溝側へ向かって漸次薄くなっている、少なくとも2つの第2傾斜面と
    を有する、半割スラスト軸受において、
    前記第1傾斜面および前記第2傾斜面はそれぞれ、径方向に沿って変化している周方向長さを有し、且つ、前記周方向長さが最小である径方向位置に、周方向に延びるリッジ部を有し、前記第1傾斜面および前記第2傾斜面のそれぞれの前記周方向長さは、前記リッジ部から前記径方向内側端部に向かって径方向に沿って大きくなり、且つ前記リッジ部から前記径方向外側端部に向かって径方向に沿って大きくなるように形成され、
    前記第1傾斜面および前記第2傾斜面のそれぞれの前記軸線方向厚さは、径方向において、前記リッジ部で最大で、前記リッジ部から前記径方向内側端部に向かって小さくなり、且つ前記リッジ部から前記径方向外側端部に向かって小さくなるように形成され、また
    各油溝の周方向両側に位置する前記第1傾斜面および前記第2傾斜面の前記リッジ部は、前記半割スラスト軸受の径方向中心線よりも外側の同じ径方向位置に形成されることを特徴とする、半割スラスト軸受。
  2. 前記第1傾斜面および前記第2傾斜面のそれぞれにおいて、前記リッジ部の周方向長さ(L3)が、前記径方向内側端部における周方向長さ(L1)の50%~90%である、請求項1に記載の半割スラスト軸受。
  3. 前記第1傾斜面および前記第2傾斜面のそれぞれにおいて、前記油溝と隣接する位置での前記パッド面から前記リッジ部までの軸線方向深さ(D3)が、前記油溝と隣接する位置での前記パッド面から前記径方向内側端部までの軸線方向深さ(D1)の50%~90%である、請求項1に記載の半割スラスト軸受。
  4. 前記油溝の周方向両側の前記第1傾斜面および前記第2傾斜面は、前記油溝の幅方向中心線に関して対称に形成されている、請求項1から3までのいずれか一項に記載の半割スラスト軸受。
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