JP7479522B2 - 測定装置および測定方法 - Google Patents

測定装置および測定方法 Download PDF

Info

Publication number
JP7479522B2
JP7479522B2 JP2022578331A JP2022578331A JP7479522B2 JP 7479522 B2 JP7479522 B2 JP 7479522B2 JP 2022578331 A JP2022578331 A JP 2022578331A JP 2022578331 A JP2022578331 A JP 2022578331A JP 7479522 B2 JP7479522 B2 JP 7479522B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
wiring board
printed wiring
acoustic emission
ceramic electronic
electronic component
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2022578331A
Other languages
English (en)
Other versions
JPWO2022163532A5 (ja
JPWO2022163532A1 (ja
Inventor
大樹 山上
行成 野津
康暉 上原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Electric Corp filed Critical Mitsubishi Electric Corp
Publication of JPWO2022163532A1 publication Critical patent/JPWO2022163532A1/ja
Publication of JPWO2022163532A5 publication Critical patent/JPWO2022163532A5/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7479522B2 publication Critical patent/JP7479522B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01NINVESTIGATING OR ANALYSING MATERIALS BY DETERMINING THEIR CHEMICAL OR PHYSICAL PROPERTIES
    • G01N3/00Investigating strength properties of solid materials by application of mechanical stress
    • G01N3/20Investigating strength properties of solid materials by application of mechanical stress by applying steady bending forces

Landscapes

  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Analytical Chemistry (AREA)
  • Biochemistry (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Immunology (AREA)
  • Pathology (AREA)
  • Investigating Or Analyzing Materials By The Use Of Ultrasonic Waves (AREA)

Description

本開示は、測定装置および測定方法に関するものである。
近年、携帯電話およびスマートフォンの普及、自動車部品の電子化等に伴い、積層セラミックコンデンサ等のセラミック電子部品の需要は複数の産業分野において増加傾向にある。セラミック電子部品は電子機器の安定動作に必要不可欠なため、安定供給が求められる。
ところで、セラミック電子部品では、メーカーまたは品種によって内部構造または材料が異なる。このため、セラミック電子部品によって耐プリント板曲げ性が異なる。耐プリント板曲げ性は、セラミック電子部品が実装されたプリント配線板に対して生じた機械的応力に対するセラミック電子部品の耐性である。使用されていたセラミック電子部品が他メーカーまたは他の品種に切り替えられる場合、セラミック電子部品の電気的特性だけでなく耐プリント板曲げ性も把握されなければ、セラミック電子部品がはんだ実装されたプリント配線板に対する機械的応力により、セラミック電子部品にクラックが生じることがある。クラックが生じると、ショート不良または電気特性の変化といった不具合に発展することがある。製造現場で生じる機械的応力の例としては、プリント配線板の分割、プリント配線板上に実装されたコネクタへの配線の抜き差し等により生じる機械的応力があげられる。
セラミック電子部品にクラックが生じないようにセラミック電子部品を使用するためには、使用されるセラミック電子部品の耐プリント板曲げ性が事前に測定され、測定結果より製造現場で生じる機械的応力の上限値が設定され、耐プリント板曲げ性および機械的応力が適切に管理されることが重要である。
従来、耐プリント板曲げ性の評価は、JISC5101-22に規定された方法により実施されている。この手法では、プリント配線板の押し曲げによりセラミック電子部品の電気特性が変化することから故障が判定される。ところが、この手法は、電気的特性が変化しないような微小クラックは検出できない。微小クラックは発生時には外観に目立った異常はなく、電気的特性も正常であることが多い。しかし、内部に発生した微小クラックにより耐湿性が劣化することでマイグレーション、デラミネーション等が発生することにより何年も経過してから故障が引き起こされることがある。
微小クラックを検出する方法としてアコースティックエミッション(AE)法による検出方法が提案されている。アコースティックエミッション(AE)法は、例えば、特開2010-237197号公報(特許文献1)に記載されている。この公報に記載された測定装置は、測定対象物に荷重を印加するための荷重印加装置と、荷重印加装置に連結された押圧子と、測定対象物を載置するための支持台とを備えている。この公報に記載された装置は、支持台に内蔵されたアコースティックエミッション(AE)センサーの反応よりセラミック電子部品の破壊が発生した際の荷重を測定する機能を有する。しかし、この公報には、プリント配線板に実装されたセラミック電子部品に対して破壊強度を測定することは開示されていない。
特開2010-237197号公報
上記公報には、耐プリント板曲げ性を評価することは開示されていない。さらに、耐プリント板曲げ性を高い精度で評価することも開示されていない。
本開示は上記課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、耐プリント板曲げ性を高い精度で評価することができる測定装置および測定方法を提供することである。
本開示の測定装置は、プリント配線板の銅パッドはんだ実装されたセラミック電子部品の耐プリント板曲げ性を測定するための測定装置である。測定装置は、プリント配線板を載置するための支持台と、支持台に載置されたプリント配線板に対して荷重を印加するための荷重印加装置と、荷重印加装置に接続されており、荷重印加装置から印加された荷重によりプリント配線板のセラミック電子部品が実装された面に対向する裏面を押圧するための押し子と、プリント配線板が押し子に押圧されることによりセラミック電子部品が破壊されたときのセラミック電子部品に生じた変化を検出するためのアコースティックエミッションセンサーとを備えている。アコースティックエミッションセンサーは、セラミック電子部品がはんだ実装されたプリント配線板の面の銅パッドに取り付けられるように構成されている。測定装置は、プリント配線板にアコースティックエミッションセンサーを固定するための固定治具をさらに備えている。
本開示の測定装置によれば、アコースティックエミッションセンサーは、セラミック電子部品が実装されたプリント配線板の面に取り付けられるように構成されている。したがって、耐プリント板曲げ性を高い精度で評価することができる。
実施の形態1に係る測定装置の構成を模式的に示す正面図である。 実施の形態1に係る測定装置の構成を示すブロック図である。 実施の形態1に係る測定対象の構成を模式的に示す下面図である。 実施の形態1に係る測定装置の動作を示すフローチャートである。 実施の形態1に係る測定装置の押し子が測定対象を押し込む様子を模式的に示す一部正面図である。 測定対象への押し子の接触位置を模式的に示す測定対象の下面図である。 実施の形態1に係る測定装置の変形例の構成を模式的に示す正面図である。 実施の形態1に係る測定方法を示すフローチャートである。 比較例1の測定装置の構成を模式的に示す一部正面図である。 比較例2の測定装置の構成を模式的に示す一部正面図である。 実施の形態1に係る測定装置の構成を模式的に示す一部正面図である。 実施の形態2に係る測定装置の構成を模式的に示す正面図である。 実施の形態2に係る測定装置の構成を示すブロック図である。 実施の形態2に係る測定装置の押し子が測定対象を押し込む様子を模式的に示す一部正面図である。 実施の形態3に係る測定装置の構成を模式的に示す正面図である。 実施の形態3に係る測定装置の構成を示すブロック図である。 実施の形態3に係る測定装置の固定治具の構成を模式的に示す斜視図である。 実施の形態3に係る測定装置の固定治具を用いてプリント配線板にアコースティックエミッションセンサーが固定された状態を模式的に示す斜視図である。 実施の形態3により測定した積層セラミックコンデンサの累積故障率とひずみ量の分布を3母数ワイブル分布で示したグラフである。 実施の形態3により測定した積層セラミックコンデンサの累積故障率分布で、メーカー間の特性を3母数ワイブル分布で比較したグラフである。 実施の形態4に係る測定装置の構成を模式的に示す正面図である。 実施の形態4に係る測定装置の構成を示すブロック図である。 実施の形態4に係る測定装置の固定治具を用いてプリント配線板にアコースティックエミッションセンサーが固定された状態を模式的に示す斜視図である。
以下に添付図面を参照しながら、本開示の好適な実施の形態について詳細に説明する。なお、本開示は以下の記述に限定されるものではなく、本開示の要旨を逸脱しない範囲において適宜変更可能である。また、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略する。なお、図面において、装置の構成及び部材の形状を示す図は、あくまで装置及び部材の概略的な構成及び形状を示すものである。各図面において図示される各部材の相対的な大きさ、及び相対的な位置は、必ずしも実際の部材間における大小関係及び位置関係を正確に表現するものではない。
実施の形態1.
図1は、実施の形態1に係るアコースティックエミッション(AE)法を適用した耐プリント板曲げ性を測定するための測定装置1の構成を示す模式的に示す正面図である。図2は、実施の形態1に係るアコースティックエミッション(AE)法を適用した耐プリント板曲げ性を測定するための測定装置1の構成を示すブロック図である。
図1および図2に示されるように、実施の形態1に係る測定装置1は、測定対象100を測定するためのものである。測定対象100は、セラミック電子部品101、プリント配線板102を備える。測定装置1は、プリント配線板102に実装されたセラミック電子部品101の耐プリント板曲げ性を測定するためのものである。
測定装置1は、荷重印加部200、クラック発生検出部300、クラック発生信号処理部400、荷重印加装置停止処理部500を備える。荷重印加部200は、測定対象100を搭載するように構成されている。荷重印加部200は、荷重印加装置201、押し子202、支持台203を備える。クラック発生検出部300は、測定対象に固定されるように構成されている。クラック発生検出部300は、アコースティックエミッション(AE)センサー301、接着剤304を備える。クラック発生検出部300は、クラック発生信号処理部400に電気接続されるように構成されている。クラック発生信号処理部400は、電圧測定装置403を備える。クラック発生信号処理部400は、荷重印加装置停止処理部500に電気接続されるように構成されている。荷重印加装置停止処理部500は、例えばDCDCコンバーター等の電圧変換機能を持った電子部品を備える。荷重印加装置停止処理部500は、荷重印加部200に電気接続されるように構成されている。
図3は、実施の形態1に係る測定対象100の構成を模式的に示す下面図である。図2および図3に示されるように、セラミック電子部品101は、プリント配線板102に実装されている。具体的には、セラミック電子部品101は、はんだ103を用いてプリント配線板102の銅パッド102Aにはんだ実装されている。はんだ実装にはリフローが適用される。また、リフロー後にフラックス洗浄が実施される。これにより、セラミック電子部品101とプリント配線板102との間のフラックスが取り除かれる。尚、プリント配線板102の仕様は、例えばJISC5101-1に準拠している。プリント配線板102として、例えば厚さ1.6mm±0.2mmもしくは0.8mm±0.1mmのガラス布基材エポキシ樹脂プリント配線板用銅張積層板が用いられる。
図1に示されるように、押し子202および支持台203は荷重印加装置201にねじで固定されている。押し子202および支持台203の仕様は、例えばJISC5101-22に準拠している。押し子202の先端部の曲率半径は5mmとする。
支持台203は、プリント配線板102を載置するためのものである。荷重印加装置201は、支持台203に載置されたプリント配線板102に対して荷重を印加するためのものである。押し子202は、荷重印加装置201に接続されている。押し子202は、荷重印加装置201から印加された荷重によりプリント配線板102を押圧するためのものである。
アコースティックエミッション(AE)センサーは、プリント配線板102が押し子202に押圧されることによりセラミック電子部品101が破壊されたときのセラミック電子部品101に生じた変化を検出するためのものである。アコースティックエミッションセンサー(AE)301は、セラミック電子部品101が実装されたプリント配線板102の面S1に取り付けられるように構成されている。本実施の形態では、アコースティックエミッションセンサー(AE)301は、セラミック電子部品101が実装されたプリント配線板102の面S1に直接取り付けられている。本実施の形態では、アコースティックエミッション(AE)センサー301は、プリント配線板102の銅パッド102A(図11参照)に直に固定されている。本実施の形態では、アコースティックエミッションセンサー(AE)301は、セラミック電子部品101がはんだ実装されたプリント配線板102に接着剤304を用いて固定されている。接着剤304は、例えばエチレン酢酸ビニルのような熱可塑性の接着剤である。接着の際には、アコースティックエミッション(AE)センサー301およびプリント配線板102がホットプレート等で80℃に調温された状態で接着剤304が塗布され、接着される。接着剤304の塗布量は、例えば0.05ml以上0.50ml以下である。
図3に示されるように、アコースティックエミッション(AE)センサー301の設置位置IPは、プリント配線板102上で支持台203の接触位置CPよりもセラミック電子部品101側に設置される。支持台203の接触位置CPは支点として機能する。好ましくは、アコースティックエミッション(AE)センサー301の設置位置IPは、セラミック電子部品101の近くに設置される。尚、アコースティックエミッション(AE)センサーは、プリント配線板102に載置できるサイズのものであればよい。
図1に示されるように、電圧測定装置403は、アコースティックエミッション(AE)センサー301の出力信号を測定するためのものである。電圧測定装置403に、例えばシングルトリガがセットされることにより、一定以上の電圧が生じた瞬間を記録することが可能となる。
シングルトリガの閾値電圧について、周辺のノイズ状況または装置の組み合わせによって変更する必要がある。閾値電圧の決め方は、例えば次のとおりである。セラミック電子部品101が未実装のプリント配線板102で事前に曲げ試験が行われ、その際に生じる電圧の最大値が測定される。具体的には、セラミック電子部品101が未実装のプリント配線板102に対して、アコースティックエミッション(AE)センサー301が接着剤304により接着される。この状態のプリント配線板102が支持台203に載置され、荷重印加装置201で測定したい押し込み寸法まで荷重が印加されて、曲げ試験が実施される。電圧測定装置403によりアコースティックエミッション(AE)センサー301に生じた電圧信号の最大値が取得され、その最大信号よりも高い値がトリガ電圧とされる。より好ましくは、セラミック電子部品101が未実装のプリント配線板102に対して曲げ試験が複数回実施され、最大電圧値の標準偏差が取られる。この標準偏差が3倍もしくは2倍もしくは1倍された値が最大電圧値の平均値に加算された値がトリガ電圧とされる。
荷重印加装置停止処理部500は、セラミック電子部品101が破壊されたときに電圧測定装置403により測定された出力信号に基づいて、荷重印加装置201を停止させるためのものである。荷重印加装置停止処理部500は、電圧測定装置403と例えば同軸ケーブルを用いて接続されている。また、荷重印加装置停止処理部500は、荷重印加装置201と例えばインターフェイス用コネクタを用いて接続されている。
次に、図4および図5を参照して、本実施の形態に係る測定装置1の動作を説明する。
図4は、本実施の形態に係る測定装置1の動作を示すフローチャートである。図5は、本実施の形態に係る測定装置1の押し子202が測定対象100を押し込む様子を模式的に示す一部正面図である。
図4および図5に示されるように、まず、セラミック電子部品101が実装されたプリント配線板102が準備される(S1)。
次に、アコースティックエミッション(AE)センサー301が測定対象100に取り付けられる(S2)。測定対象100に接着剤304を用いてアコースティックエミッション(AE)センサー301が固定される。
測定対象100が支持台203に載置される(S3)。測定対象100に接着剤304を用いてアコースティックエミッション(AE)センサーが固定された後、セラミック電子部品101が実装されたプリント配線板102の面が下向きになるように測定対象100が支持台203に載置される。
この状態で荷重印加装置201を用いて曲げ試験が開始される。この状態で、荷重印加装置201により測定対象100に荷重が印加される。荷重印加装置201に接続された押し子202が測定対象100を押し込む(S4)。
セラミック電子部品101にクラックが生じた際に、アコースティックエミッション(AE)センサー301がその振動を捉える。セラミック電子部品101にクラックが生じた場合、アコースティックエミッション(AE)センサー301が振動を検出し、電圧信号を生じさせる。これにより、曲げ試験をしていない状態よりも大きな電圧が生じる。電圧測定装置403はこの電圧信号が発生した瞬間を捉える。この電圧信号を電圧測定装置403が検出し、荷重印加装置停止処理部500に信号が送られ、荷重印加装置201に試験停止コマンドが送られ、荷重印加装置201が停止する。このようにして、クラックが生じた瞬間に荷重印加装置201は停止する。つまり、電圧測定装置403が測定対象100の変化を検出し、荷重印加装置201が停止する(S5)。
荷重印加装置201の停止位置からクラックが生じた押し込み寸法が測定される。荷重印加装置201の押し込み寸法が記録される(S6)。荷重印加装置201の押し込み寸法は、図示しない記録部に記録される。荷重印加装置201の押し込み寸法から測定対象100の耐プリント板曲げ性を測定することができる。荷重印加装置201から測定対象100が取り外される(S7)。
押し込み寸法とひずみ量の検量線を測定しておくことで、押し込み寸法をひずみ量に変換することができる。押し込み寸法とひずみ量の検量線は、例えばひずみゲージ等を用いて測定される。ひずみゲージは、3軸のひずみが測定可能なものが好ましい。
セラミック電子部品101にクラック生じた際のプリント配線板102の押し込み寸法をひずみ量に変換し、測定のn増しを行うことで耐プリント板曲げ性の実力分布を測定することができる。なお、n増しとは、測定するサンプルの総数を増やした測定のことである。
図6は、測定対象100への押し子202の接触位置PPを模式的に示す測定対象100の下面図である。図6に示されるように、押し子202が2点荷重の場合には、アコースティックエミッション(AE)センサー301の設置位置IPは、押し子202の接触位置PPよりもセラミック電子部品101側に設置される。押し子202の接触位置PPは荷重点として機能する。
図7は、実施の形態1に係る測定装置1の変形例を模式的に示す正面図である。図7に示されるように、押し子202は1点荷重でもよい。
続いて、図1および図8を参照して、実施の形態1に係る測定方法について説明する。
図8は、実施の形態1に係る測定方法を示すフローチャートである。実施の形態1に係る測定方法は、プリント配線板102に実装されたセラミック電子部品101の耐プリント板曲げ性を測定するための測定方法である。測定方法は、次の工程を備える。プリント配線板102が支持台203に載置される(S10)。支持台203に載置されたプリント配線板102が荷重印加装置201に接続された押し子202に押圧される(S20)。プリント配線板102が押し子202に押圧されることによりセラミック電子部品101が破壊されたときのセラミック電子部品101に生じた変化をアコースティックエミッション(AE)センサー301が検出する(S30)。アコースティックエミッション(AE)センサー301は、セラミック電子部品101が実装されたプリント配線板102の面S1に取り付けられる。
次に、本実施の形態の作用効果を比較例と対比して説明する。
図9は、比較例1の測定装置1を模式的に示す一部正面図である。比較例1の測定装置1では、アコースティックエミッション(AE)センサー301は、支持台203の内部に組み込まれている。セラミック電子部品101は、支持台203に取り付けられている。図9中白抜き矢印で示されるように、セラミック電子部品101に押し子202が押し込まれる。比較例1の測定装置1では、セラミック電子部品101と押し子202との接点を基点に生じるクラックCRの発生が評価される。これに対して、本実施の形態に係る測定装置1では、セラミック電子部品101の電極近傍を起点に生じるクラックCRが評価される。したがって、比較例1の測定装置1と本実施の形態に係る測定装置1では、評価されるクラックCRのモードが異なる。
図10は、比較例2の測定装置1を模式的に示す一部正面図である。比較例2の測定装置1では、アコースティックエミッション(AE)センサー301は、プリント配線板102に取り付けられている。セラミック電子部品101は、プリント配線板102に実装されている。図10中白抜き矢印で示されるように、プリント配線板102に押し子202が押し込まれる。比較例2の測定装置1では、クラックCRにより生じた振動は、セラミック電子部品101、はんだ103、プリント配線板102の銅パッド102A、プリント配線板102、支持台203、AEセンサー301の経路で伝わる。この場合、物性の異なるものを多く通るため、クラックCRにより生じた振動が減衰することで、振動を検出できない場合がある。特に小型サイズの部品では評価が難しい。
図11は、本実施の形態に係る測定装置1を模式的に示す一部正面図である。本実施の形態に係る測定装置1によれば、アコースティックエミッション(AE)センサー301は、セラミック電子部品101が実装されたプリント配線板102の面S1に取り付けられる。本実施の形態では、アコースティックエミッション(AE)センサー301はプリント配線板102の銅パッド102Aに直に固定される。クラックCRにより生じた振動は、セラミック電子部品101、はんだ103、プリント配線板102の銅パッド102A、AEセンサー301と比較例2よりも短い経路で伝わる。このため、より確実にクラックによって生じた振動を検出することができる。したがって、セラミック電子部品101に生じたクラックCRを比較例1及び2より高い精度で検出することができる。よって、耐プリント板曲げ性を高い精度で評価することができる。また、耐プリント板曲げ性の実力分布についても正確に評価することができる。
本実施の形態に係る測定装置1では、耐プリント板曲げ性の分布データを測定することが可能となる。分布データから故障率の近似曲線を算出することが可能となる。分布データは、例えばワイブル分布に従うため、最小二乗法からワイブル線の係数を求めることで近似曲線を算出することが可能となる。近似曲線から任意のひずみ量に対して故障率の値を算出することが可能となる。そのため、数値解析により故障率または分布の下限値が推定可能となる。
本実施の形態に係る測定装置1によれば、電圧測定装置403がアコースティックエミッション(AE)センサー301の出力信号を測定する。荷重印加装置停止処理部500がセラミック電子部品101が破壊されたときに電圧測定装置403により測定された出力信号に基づいて、荷重印加装置201を停止させる。したがって、荷重印加装置201の押し込み寸法を測定することができる。荷重印加装置201の押し込み寸法から耐プリント板曲げ性を測定することができる。
本実施の形態に係る測定方法によれば、アコースティックエミッション(AE)センサー301は、セラミック電子部品101が実装されたプリント配線板102の面S1に取り付けられる。したがって、耐プリント板曲げ性を高い精度で評価することができる。また、耐プリント板曲げ性の実力分布についても正確に評価することができる。
実施の形態2.
実施の形態2に係る測定装置は、特に説明しない限り、実施の形態1に係る測定装置と同一の構成、動作、作用効果を備えている。
図12は、実施の形態2に係るアコースティックエミッション(AE)法を適用した耐プリント板曲げ性を測定するための測定装置1の構成を模式的に示す正面図である。図13は、実施の形態2に係るアコースティックエミッション(AE)法を適用した耐プリント板曲げ性を測定するための測定装置1の構成を示すブロック図である。図14は、本実施の形態に係る測定装置1の押し子202が測定対象100を押し込む様子を模式的に示す一部正面図である。
図12~図14に示されるように、実施の形態2に係る測定装置1では、クラック発生信号処理部400は、アンプ401と、周波数フィルタ402と、電圧測定装置403とを備える。アンプ401は、アコースティックエミッション(AE)センサー301の出力信号を増幅するためのものである。周波数フィルタ402は、アンプ401により増幅されたアコースティックエミッション(AE)センサー301の出力信号の周波数帯域を絞り込むためのものである。
アコースティックエミッション(AE)センサー301とアンプ401とは例えば同軸ケーブルを用いて接続されている。アンプ401と周波数フィルタ402も例えば同軸ケーブルを用いて接続されている。周波数フィルタ402と電圧測定装置403も例えば同軸ケーブルを用いて接続されている。アンプ401のゲインは例えば10dB以上1000dB以下に調整される。また、周波数フィルタ402は例えば10kHz以上1000kHz以下の周波数帯域に調整される。また、電圧測定装置403として例えばオシロスコープが用いられる。尚、電圧測定装置403では、電圧測定レンジは例えば―10Vから+10Vに設定され、トリガ電圧は+1mV以上もしくは―1mV以下に設定にされる。
周波数フィルタ402の設定値について、測定する環境または測定対象に応じて変更が必要である。周波数フィルタ402の設定値の確認方法は例えば次の通りである。セラミック電子部品101が未実装のプリント配線板102に事前に曲げ試験が行われ、その際に生じる電圧の周波数特性から周波数フィルタ402が決定される。具体的には、セラミック電子部品101が未実装のプリント配線板102に対して、AEセンサー301が接着剤304により接着される。この状態のプリント配線板102が支持台203に載置され、荷重印加装置201で測定したい押し込み寸法まで荷重が印加されて、曲げ試験が実施される。電圧測定装置403に例えばバックグラウンドノイズの最大値以上の電圧がシングルトリガに設定されていれば、セラミック電子部品101が未実装のプリント配線板102が曲げられることで発生する、振動が捉えられることがある。得られた波形がFFT(Fast Fourier Transform)解析されることで、周波数ピークが確認される。確認された周波数ピークが取得されないように例えばハイパスフィルタまたはローパスフィルタ、もしくはバンドパスフィルタが設定される。
周波数フィルタ402の追加により、プリント配線板102の繊維の断線またはプリント配線板102と支持台203との摩擦による振動等のノイズの影響が抑制される。したがって、セラミック電子部品101のクラックによる振動のみを検出することができる。また、アンプ401の追加により、検出の難しい小型サイズのセラミック電子部品101についても測定が可能になる。小型サイズのセラミック電子部品101とは、例えば長さが3.2mm未満であり、幅が1.6mm未満であり、厚さが1.6mm未満のセラミック電子部品101である。
実施の形態2に係る測定装置1によれば、アンプ401は、アコースティックエミッション(AE)センサー301の出力信号を増幅する。このため、アンプ401により検出の難しい小型サイズのセラミック電子部品101についても測定することができる。また、荷重印加装置停止処理部500は、セラミック電子部品101が破壊されたときに電圧測定装置403により測定された出力信号に基づいて、荷重印加装置201を停止させる。このため、プリント配線板102の繊維の断線またはプリント配線板102と支持台203との摩擦による振動等のノイズの影響を抑制することができる。つまり、セラミック電子部品101に生じたクラックCRによる振動のみを検出することが可能となる。
実施の形態3.
実施の形態3に係る測定装置は、特に説明しない限り、実施の形態2に係る測定装置と同一の構成、動作、作用効果を備えている。
図15は、実施の形態3に係るアコースティックエミッション(AE)法を適用した耐プリント板曲げ性を測定するための測定装置1の構成を模式的に示す正面図である。図16は、実施の形態3に係るアコースティックエミッション(AE)法を適用した耐プリント板曲げ性を測定するための測定装置1の構成を示すブロック図である。
図15および図16に示されるように、実施の形態3に係る測定装置1では、クラック発生検出部300は、アコースティックエミッション(AE)センサー301と、固定治具302と、グリセリン303とを備える。
図17は、固定治具302のゴム部302Aと金属部302Bとの接続の例を示している。図17に示されるように、固定治具302は、プリント配線板102にアコースティックエミッション(AE)センサー301を固定するためのものである。固定治具302は、ゴム部302Aと、金属部302Bとを含んでいる。ゴム部302Aの両端には結び目Kがそれぞれ設けられている。ゴム部302Aは2つの結び目Kを有している。金属部302Bの両端には穴Hがそれぞれ設けられている。金属部302Bは2つの穴Hを有している。ゴム部302Aの結び目Kは、金属部302Bの穴Hにそれぞれ引っかかるように構成されている。ゴム部302Aの両端がそれぞれ穴Hに通されている。穴Hに通された先で結び目Kが作られることでゴム部302Aが金属部302Bから外れない。結び目Kの最大寸法は、穴Hの内径よりも大きい。
ゴム部302Aの材料は、例えば天然ゴムである。ゴム部302Aの幅は、アコースティックエミッション(AE)センサー301の直径もしくは幅よりも低い値となるように調整される。ゴム部302Aの長さは、金属部302Bを固定した状態でゴム部302Aをアコースティックエミッション(AE)センサー301の高さ分引き上げた際に、1.0N以上99.0N以下の引っ張り荷重となるように調整される。金属部302Bの材質及び厚さは、ゴム部302Aの張力により変形しない材質及び厚さであれば良いが、例えばステレンス製で厚さ1.6mmである。尚、ゴム部302Aは経時劣化するため、例えば1か月おきに新調される。
図18は、セラミック電子部品101が実装されたプリント配線板102に固定治具302を用いてアコースティックエミッション(AE)センサー301が固定された状態を模式的に示す斜視図である。図18に示されるように、プリント配線板102にグリセリン303が塗布された後、アコースティックエミッション(AE)センサー301がプリント配線板102に搭載され、固定治具302のゴム部302Aと金属部302Bとで挟むようにして固定されている。固定治具302は、ゴム部302Aがアコースティックエミッション(AE)センサー301に接触し、金属部302Bがセラミック電子部品101が実装されていないプリント配線板102の面S2に接触するように、プリント配線板102およびアコースティックエミッション(AE)センサー301を挟むように構成されている。
アコースティックエミッション(AE)センサー301の固定位置は、プリント配線板102上で支持台203の支点よりもセラミック電子部品101側に設置される。アコースティックエミッション(AE)センサー301の固定位置は、好ましくはセラミック電子部品101の近くに設置される。尚、アコースティックエミッション(AE)センサー301はプリント配線板102に載置できるサイズのものであればよい。グリセリン303の塗布量は0.01ml以上1.00ml以下になるように調整される。
周波数フィルタ402の設定方法について、例えばセラミック電子部品101が未実装のプリント配線板102を事前に曲げ試験が行われ、その際に生じる電圧の周波数特性から周波数フィルタ402が決定される。具体的には、セラミック電子部品101が未実装のプリント配線板102に対して、グリセリン303が塗布された後、アコースティックエミッション(AE)センサー301が搭載され、固定治具302のゴム部302Aと金属部302Bで挟むようにして固定される。この状態のプリント配線板102が支持台203に載置され、荷重印加装置201で測定したい押し込み寸法まで荷重が印加されて、曲げ試験が実施される。電圧測定装置403に例えばバックグラウンドノイズの最大値以上の電圧をシングルトリガに設定されていれば、セラミック電子部品101が未実装のプリント配線板102が曲げられることで発生する、振動を捉えられることがある。得られた波形がFFT解析されることで、周波数ピークが確認される。確認された周波数ピークが取得されないように例えばハイパスフィルタまたはローパスフィルタ、もしくはバンドパスフィルタが設定される。
シングルトリガの設定電圧について、例えばセラミック電子部品101が未実装のプリント配線板102で事前に曲げ試験が行われ、その際に生じる電圧の最大値から決定される。具体的には、セラミック電子部品101が未実装のプリント配線板102に対して、グリセリン303が塗布された後、アコースティックエミッション(AE)センサー301が搭載され、固定治具302のゴム部302Aと金属部302Bで挟むようにして固定される。この状態のプリント配線板102が支持台203に載置され、荷重印加装置
201で測定したい押し込み寸法まで荷重が印加されて曲げ試験が実施される。電圧測定装置403でアコースティックエミッション(AE)センサー301に生じた電圧信号の最大値が取得され、その最大信号よりも高い値をトリガ電圧とされる。より好ましくは、セラミック電子部品101が未実装のプリント配線板102に対して曲げ試験が複数回実施され、最大電圧値の標準偏差が取られる。この標準偏差の3倍もしくは倍もしくは1倍された値が最大電圧値の平均値に加算された値がトリガ電圧とされる。
固定治具302を用いてアコースティックエミッション(AE)センサー301をプリント配線板102に固定することで、接着剤304を使用する場合よりも着脱が容易となる。このため、n増し評価において、接着剤304を用いた場合よりもより短い時間で評価が可能となる。なお、n増し評価とは、測定するサンプルの総数を増やした測定の評価のことである。
効果の検証として、本願発明者らは長さ1.6mm、幅0.8mm、厚さ0.8mm、静電容量0.01μF、耐電圧50Vの積層セラミックコンデンサの耐プリント板曲げ性を測定した。図19は、本実施の形態に係る測定装置により測定した積層セラミックコンデンサの累積故障率P%とひずみ量(μST)の分布を、3母数ワイブル分布で示したグラフである。尚、n数は22である。つまり、測定したサンプルの総数は22個である。グラフでのプロット数は、故障と判断したサンプルの数である。Y軸の間隔は、約5%(=1/22)であり、n数と関係がある。
本手法により測定したデータと、JISC5101―22に規定される耐プリント板曲げ性手法に沿って1mm、2mm曲げ相当の荷重をかけたセラミック電子部品の故障率の比較用データを比較した場合、同等の結果が得られていることが確認された。尚、比較用データの故障率は断面観察により故障の有無が判断された。断面観察の方法について、例えば、積層セラミックコンデンサがプリント配線板102から取り外され、チップ単体が樹脂埋めされる。次に、積層セラミックコンデンサの実装面と垂直面が観察できるように積層セラミックコンデンサが樹脂埋めされた樹脂ブロックの研磨が進められる。積層セラミックコンデンサの断面が見えたところで、断面が観察される。外部電極端部付近を起点に生じたクラックが内部電極に到達したサンプルが故障有と判断される。より好ましくは、複数の断面が観察され、クラックの有無が確認される。
また、本願発明者らは長さ1.6mm、幅0.8mm、厚さ0.8mm、静電容量3300pF、耐電圧50Vの特徴を有する積層セラミックコンデンサの内、メーカー違いの製品の耐プリント板曲げ性を測定した。図20は、本実施の形態に係る測定装置により測定した積層セラミックコンデンサの累積故障率分布で、メーカー間の特性を3母数ワイブル分布で比較したグラフである。尚、n数は22個である。グラフでのプロット数は、故障と判断したサンプルの数である。Y軸の間隔は、約5%(=1/22)であり、n数と関係がある。A社の積層セラミックコンデンサの累積故障率プロットおよびB社の積層セラミックコンデンサの累積故障率プロットが示されている。図20のようなデータは、例えば製品採用時にメーカー別の性能を比較する際に役立つ。また、図20のようなデータは、その他、製品採用後にも製造時期による製品のばらつき評価等にも役立つ。
固定治具302の代替として、例えばビニルテープが使用されても良い。ビニルテープが使用される場合は、事前にビニルテープの剥がれによる振動の電圧強度または周波数ピークが取得され、セラミック電子部品101へ生じたクラックによる振動と分類される。
本実施の形態に係る測定装置1によれば、固定治具302がプリント配線板102にアコースティックエミッション(AE)センサー301を固定する。固定治具302を用いてアコースティックエミッション(AE)センサー301をプリント配線板102に固定することで、接着剤304を使用する場合よりも着脱が容易となる。このため、n増し評価において、接着剤304を用いた場合よりもより短い時間で評価が可能となる。
実施の形態4.
実施の形態4に係る測定装置は、特に説明しない限り、実施の形態3に係る測定装置と同一の構成、動作、作用効果を備えている。
図21は、実施の形態4に係るアコースティックエミッション(AE)法を適用した耐プリント板曲げ性を測定するための測定装置1の構成を模式的に示す正面図である。図22は、実施の形態4に係るアコースティックエミッション(AE)法を適用した耐プリント板曲げ性を測定するための測定装置1の構成を示すブロック図である。
図22に示されるように、実施の形態4に係る測定装置1は、クラック発生検出部300とプリント配線板102との密着性を確認するための密着性確認部600を備える。密着性確認部600は、振動用アコースティックエミッション(AE)センサー(振動体)601を備える。また、密着性確認部600は、交流電圧出力装置602およびグリセリン603を備える。振動用アコースティックエミッション(AE)センサー601は、交流電圧出力装置602に電気接続されている。
振動用アコースティックエミッション(AE)センサー601は、例えば直径φ5[mm]、高さ3.2[mm]、重量0.2gである。交流電圧出力装置602には、例えば1kHz以上1MHz以下の周波数で、振幅10[Vp-p]までのサイン波を出力できる電源が用いられる。
図23は、セラミック電子部品101が実装されたプリント配線板102に固定治具302を用いてアコースティックエミッション(AE)センサー301が固定された状態を模式的に示す斜視図である。図23に示されるように、固定治具302の金属部302Bに非貫通穴NHが設けられている。振動用アコースティックエミッション(AE)センサー601は、非貫通穴NHに埋め込まれている。本実施の形態では、振動用アコースティックエミッション(AE)センサー601は、金属部302Bに設けられた非貫通穴NHにグリセリン603が塗布された後に埋め込まれ固定されている。
交流電圧出力装置602が出力する周波数は、振動用アコースティックエミッション(AE)センサー601の共振点で、かつアコースティックエミッション(AE)センサー301の測定可能な範囲に設定される。交流電圧出力装置602が出力する電圧は、プリント配線板102にアコースティックエミッション(AE)センサー301が設置され、固定治具302を用いて固定された後に、交流電圧出力装置602から電圧が印加された際に、電圧測定装置403での電圧測定範囲に収まるように調整される。
金属部302Bの非貫通穴NHの深さは、金属部302Bの厚さ未満であればよい。金属部302Bの非貫通穴NHの深さは、例えば、金属部302Bの厚さが1.6mmの場合、1.2mmである。金属部302Bの非貫通穴NHの穴径は、振動用アコースティックエミッション(AE)センサー601が埋め込まれた後に振動用アコースティックエミッション(AE)センサー601が容易に動かない程度の嵌め合い公差を有していればよい。金属部302Bの非貫通穴NHの穴径は、例えば、直径φ5[mm]のアコースティックエミッション(AE)センサーを用いる場合、直径φ5.012[mm]である。
振動用アコースティックエミッション(AE)センサー601は、金属部302Bに接着材を用いて固定されてもよい。
固定治具302によりアコースティックエミッション(AE)センサー301がプリント配線板102に固定された状態で、プリント配線板102は支持台203に載置される。その後、交流電圧出力装置602から振動用アコースティックエミッション(AE)センサー601に交流電圧が印加される。振動用アコースティックエミッション(AE)センサー601は、交流電圧が印加されると、振動を生じる。生じた振動は、金属部302B、プリント配線板102、グリセリン303を経由し、アコースティックエミッション(AE)センサー301に到達する。アコースティックエミッション(AE)センサー301が振動を受け取ると、振動が電圧に変換され、電圧測定装置403で検出される。
電圧測定装置403で検出された電圧Vp-pは、アコースティックエミッション(AE)センサー301とプリント配線板102の密着性が高い場合には、アコースティックエミッション(AE)センサー301が基板から浮くなどしてプリント配線板102との密着性が低い場合の2倍以上となる。
検出された電圧から密着性に問題がないと判断された場合には、交流電圧出力装置602の出力が停止され、実施の形態3に記載された耐プリント板曲げ性評価が続行される。
検出された電圧から密着性に問題があると判断された場合には、交流電圧出力装置602の出力が停止され、プリント配線板102が支持台から取り外され、アコースティックエミッション(AE)センサー301がプリント配線板102から取り外される。その後、プリント配線板102にアコースティックエミッション(AE)センサー301が取り付けられる工程からやり直される。
実施の形態4に係る測定方法は、振動用アコースティックエミッション(AE)センサー(振動体)601が生じた振動をアコースティックエミッション(AE)センサー301が検出した検出感度からアコースティックエミッション(AE)センサーとプリント配線板102との密着性を評価する工程をさらに備える。
実施の形態4によれば、アコースティックエミッション(AE)センサー301とプリント配線板102との密着性を評価する工程が加えられることで、密着性が悪い状態で耐プリント板曲げ性評価が行われることを避けることができる。そのため、密着性不良による測定ミスを低減することができる。したがって、より精度高い評価が可能になる。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本開示の範囲は上記した説明ではなくて請求の範囲によって示され、請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
1 測定装置、100 測定対象、101 セラミック電子部品、102 プリント配線板、102A 銅パッド、103 はんだ、200 荷重印加部、201 荷重印加装置、202 押し子、203 支持台、300 クラック発生検出部、301 アコースティックエミッション(AE)センサー、302 固定治具、302A ゴム部、302B 金属部、303 グリセリン、304 接着剤、400 クラック発生信号処理部、401 アンプ、402 周波数フィルタ、403 電圧測定装置、500 荷重印加装置停止処理部、600 密着性確認部、601 振動用アコースティックエミッション(AE)センサー、602 交流電圧出力装置、603 グリセリン、H 穴、K 結び目。

Claims (7)

  1. プリント配線板の銅パッドはんだ実装されたセラミック電子部品の耐プリント板曲げ性を測定するための測定装置であって、
    前記プリント配線板を載置するための支持台と、
    前記支持台に載置された前記プリント配線板に対して荷重を印加するための荷重印加装置と、
    前記荷重印加装置に接続されており、前記荷重印加装置から印加された荷重により前記プリント配線板の前記セラミック電子部品が実装された面に対向する裏面を押圧するための押し子と、
    前記プリント配線板が前記押し子に押圧されることにより前記セラミック電子部品が破壊されたときの前記セラミック電子部品に生じた変化を検出するためのアコースティックエミッションセンサーとを備え、
    前記アコースティックエミッションセンサーは、前記セラミック電子部品がはんだ実装された前記プリント配線板の面の前記銅パッドに取り付けられるように構成され、
    前記プリント配線板に前記アコースティックエミッションセンサーを固定するための固定治具をさらに備えている、測定装置。
  2. 前記アコースティックエミッションセンサーの出力信号を測定するための電圧測定装置と、
    前記セラミック電子部品が破壊されたときに前記電圧測定装置により測定された前記出力信号に基づいて、前記荷重印加装置を停止させるための荷重印加装置停止処理部とをさらに備えた、請求項1に記載の測定装置。
  3. 前記アコースティックエミッションセンサーの前記出力信号を増幅するためのアンプと、
    前記アンプにより増幅された前記アコースティックエミッションセンサーの前記出力信号の周波数帯域を絞り込むための周波数フィルタとをさらに備えた、請求項2に記載の測定装置。
  4. 前記固定治具は、ゴム部と、金属部とを含み、
    前記ゴム部の両端には結び目がそれぞれ設けられており、
    前記金属部の両端には穴がそれぞれ設けられており、
    前記ゴム部の前記結び目は、前記金属部の前記穴にそれぞれ引っかかるように構成されており、
    前記固定治具は、前記ゴム部が前記アコースティックエミッションセンサーに接触し、前記金属部が前記セラミック電子部品が実装されていない前記プリント配線板の面に接触するように、前記プリント配線板および前記アコースティックエミッションセンサーを挟むように構成されている、請求項1~3のいずれか1項に記載の測定装置。
  5. 振動体をさらに備え、
    前記固定治具の前記金属部に非貫通穴が設けられており、
    前記振動体は、前記非貫通穴に埋め込まれている、請求項4に記載の測定装置。
  6. プリント配線板に実装されたセラミック電子部品の耐プリント板曲げ性を測定するための測定方法であって、
    前記プリント配線板が支持台に載置される工程と、
    前記支持台に載置された前記プリント配線板が荷重印加装置に接続された押し子に押圧される工程と、
    前記プリント配線板が前記押し子に押圧されることにより前記セラミック電子部品が破壊されたときの前記セラミック電子部品に生じた変化をアコースティックエミッションセンサーが検出する工程と、
    振動体が生じた振動を前記アコースティックエミッションセンサーが検出した検出感度から前記アコースティックエミッションセンサーと前記プリント配線板との密着性を評価する工程と、
    を備え、
    前記アコースティックエミッションセンサーは、前記セラミック電子部品が実装された前記プリント配線板の面に取り付けられる、測定方法。
  7. 前記セラミック電子部品の累積故障率とひずみ量の分布を示すグラフを出力する工程をさらに備える、請求項6に記載の測定方法。
JP2022578331A 2021-02-01 2022-01-21 測定装置および測定方法 Active JP7479522B2 (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2021014390 2021-02-01
JP2021014390 2021-02-01
PCT/JP2022/002230 WO2022163532A1 (ja) 2021-02-01 2022-01-21 測定装置および測定方法

Publications (3)

Publication Number Publication Date
JPWO2022163532A1 JPWO2022163532A1 (ja) 2022-08-04
JPWO2022163532A5 JPWO2022163532A5 (ja) 2023-04-17
JP7479522B2 true JP7479522B2 (ja) 2024-05-08

Family

ID=82653488

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2022578331A Active JP7479522B2 (ja) 2021-02-01 2022-01-21 測定装置および測定方法

Country Status (3)

Country Link
JP (1) JP7479522B2 (ja)
TW (1) TWI830131B (ja)
WO (1) WO2022163532A1 (ja)

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH03146843A (ja) * 1989-10-31 1991-06-21 Murata Mfg Co Ltd 電子部品の衝撃破壊試験方法
JPH04299233A (ja) * 1991-03-28 1992-10-22 Nippon Steel Corp 金属材等の繰返し曲げ試験における割れ自動検出方法
JPH05235142A (ja) * 1992-02-26 1993-09-10 Hitachi Ltd 表面実装型電子部品の耐性検査方法および装置

Also Published As

Publication number Publication date
JPWO2022163532A1 (ja) 2022-08-04
TW202234042A (zh) 2022-09-01
WO2022163532A1 (ja) 2022-08-04
TWI830131B (zh) 2024-01-21

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6948377B2 (en) Method and apparatus for detecting the strain levels imposed on a circuit board
US7360439B2 (en) Sample resistance measurement device
US20060189201A1 (en) Printed circuit board with integral strain gage
Kovtun et al. Nondestructive strength diagnostics of solder joints on printed circuit boards
WO2011036751A1 (ja) 電子機器および損傷検出方法
US5533398A (en) Method and apparatus for testing lead connections of electronic components
Bansal et al. A new approach for early detection of PCB pad cratering failures
TWI422821B (zh) Determination of breaking strength and determination of breaking strength
CN111623702B (zh) 集成电路元器件焊点应变测试方法
JP7479522B2 (ja) 測定装置および測定方法
WO2023181791A1 (ja) 試験装置および試験方法
EP3141893B1 (en) System for determining if a deterioration occurs in an interface of a semiconductor die
Kovtun et al. Reliability improvement of printed circuit boards by designing methods for solder joint technical diagnostics with application of acoustic emission method
TWI765312B (zh) 邊緣感測器及其點測方法
JP7313218B2 (ja) 積層型セラミックコンデンサのクラック検出方法および積層型セラミックコンデンサのクラック検出装置
Bansal et al. Method for early detection of PCB bending induced pad cratering
Kovtun et al. 5.1. Acoustic emission diagnostics of solder joints on printed circuit boards
Krieger et al. Defect detection in multilayer ceramic capacitors
TWI411841B (zh) 液晶顯示模組及其中電路板間接觸阻抗之量測方法
Erdahl et al. Online-offline laser ultrasonic quality inspection tool for multi-layer chip capacitors
JPWO2022163532A5 (ja)
CN111947557A (zh) 一种触控屏贴膜偏位的检测压头、检测设备及检测方法
Ralph et al. Acoustic emission detection of BGA components in spherical bend
Kwon et al. Identification of interconnect failure mechanisms using RF impedance analysis
CN221378063U (zh) 探针组件及探针台

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20230124

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20230124

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20240109

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20240308

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20240326

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20240423

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 7479522

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150