JP7476225B2 - 流れが生じ得る端子領域を有する外科用器具 - Google Patents

流れが生じ得る端子領域を有する外科用器具 Download PDF

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Description

本発明は、ボックスロック機構を介して器具の組立位置で共に旋回可能に保持された雄分枝部と雌分枝部とを有する交差分枝設計の外科用器具に関し、その目的のために、その雌分枝部は、雄分枝部の端子領域を旋回可能に受け入れることができるボックスロック開口部をその端子領域に形成する。
外科治療の準備及び実施において、例えば、様々な用途のための外科用ドレープ、ケーブル又はチューブ及び鉗子を固定するためのクランプを含む、様々な外科用器具が、治療に応じて使用される。クランプ及び鉗子は、通常、はさみの設計と同様に、互いに交差する2つの分枝部を有する器具であり、それらの端子領域における組立位置において互いにヒンジ結合され、及び/又は、ボックスロック機構を介して互いに保持される。
処理後又は使用前に、すべての器具を洗浄し、滅菌しなければならない。特に、最大限に患者の安全性を確保するために、洗浄/滅菌が器具の全てのアクセス可能な箇所に行われることを確実にするように注意を払わなければならない。この目的のために、2つの交差する分枝部を有する器具は、通常、さらなる洗浄/滅菌プロセスに供される前に、それらは、最大に開いた位置に成され、例えば、それらは、滅菌容器内に配置され、熱の影響下で加熱滅菌されるか、又は、洗浄/滅菌浴内で化学的に処理される。
ボックスロック機構によって互いに接続される交差分枝設計の外科用器具、例えば、クランプ又は鉗子が、既に知られている。2つの分枝部は、それぞれ、分枝部の長手方向に見て、遠位のエフェクタ部(例えば、把持面)と近位のグリップ部分との間に配置される端子領域を有する。雌分枝部の端子領域は、雄分枝部の端子領域を受け入れるように設けられた長孔状の通過開口部を有する。組み立てのために、雄分枝部を通過させて、雄分枝部の端子領域が通過開口部内に位置するように、例えばつるはしの助けを借りて、通過開口部が最初に広げられる。次いで、拡大された端子領域は、元の形状に変形され戻される。2つの分枝部を互いにヒンジするために、ボルトベアリング開口機構を、互いに対面する端子領域の壁に配置することができるか、又は、2つの分枝部の端子領域は、別個のロッキングピンが挿入される同軸通路孔を有し、次いで、2つの分枝部が、ロッキングピンの長手軸回りに互いに回転可能に固定される。あるいは、端子領域は、DE10 2017 105 70 A1のように、部分的に円形状の溝及び突起を有するように設計することもできる。
先行技術において知られている外科用鉗子は、例えば、ボックスロック機構を介して互いに接続される2つの分枝部を有するドイツ特許出願DE2061 539に開示されており、突起は、雌分枝部のボックスロック開口部の対面する内面の各々に設けられ、これらの突起は、互いに同軸に配置され、雄分枝部をボックスロック開口部内に旋回可能に保持するために、各々は、雄分枝部の端子領域上の相補的な凹部にかみ合う。
また、国際特許出願WO 2016/169037 A1はボックスロック機構によって一緒に保持された2つの分枝部を有する外科用鉗子を開示する。
安定性の理由から、雌分枝部の端子領域の通過開口部は、通常、雄分枝部の端子領域が器具の完全に閉じた位置でかろうじて受け入れられる長さに設計される。その結果、器具の完全に開いた位置において、雄分枝部の外面は、雄分枝部に対面する側の通過開口部の長手方向端部が雄分枝部の外面によって覆われるように、又は、雄分枝部に対面する通過開口部の長手方向端部がそれぞれ雄分枝部の外面に当接するように、雌分枝部の外面に当接する。このようにして、器具の最大に開いた位置における通過開口部の領域内、すなわち、通過開口部の内壁と通過開口部を閉塞する雄分枝部の外面に沿って2つのポケットが形成される。流れは、これらのポケットを通過することができず、洗浄及び/又は滅菌をより困難にする可能性がある。
これらの器具を洗浄することも公知の課題である。ドイツ特許出願DE10 2016 111 892 A1は、ボックスロック機構によって一緒に保持され、その端子領域における接触面がそれぞれ互いに異なる表面構造を有する2つの分枝部を有する外科用鉗子を記載しており、その結果、2つの器具分枝部の互いに対する接触は、線状及び/又は点状であり、消毒剤によって到達され得る接触線/接触点の間に自由空間が形成される。しかしながら、この設計を通って流れる消毒剤の能力は十分ではない。
したがって、従来技術は、不十分な消毒性又は洗浄性という欠点を常に有し、これは、患者ならびに使用者にとってかなりの健康上の危険性を表す。
したがって、本発明の目的は、従来技術の欠点を克服するか、又は、少なくとも低減することであり、特に、分枝部がボックスロック機構を介して一緒に保持され、洗浄及び/又は滅菌媒体が、組み立てられた器具の任意の開口位置又は2つの分枝部の任意の相対位置で容易に流れることができる、交差分枝設計の外科用器具を提供することである。
この目的は、請求項1の特徴を有する交差分枝設計の外科用器具によって解決される。本発明の有利なさらなる展開は、添付の従属請求項の主題である。
本発明の基本的な考え方は、ボックスロックスロットが広がった形状を採用するようなボックスロック機構を介して一緒に保持された雄及び雌分枝部を有する交差分枝設計の外科用器具を提供することである。
具体的には、交差分枝設計の外科用器具は、雌分枝部及び雄分枝部を有し、各分枝部は、それらの長手方向に沿った範囲で端子部を有し、雌分枝部の端子部は、遠位及び近位の長手方向端面を有する通過開口部によって穿孔され、それぞれが2つの外縁を有し、雄分枝部の端子部を受け入れるように適応されており、2つの端子部は、器具の組立位置においてボックスロック機構を形成する。通過開口部は、長手方向端面の(全ての)外縁が(少なくとも部分的に)露出され、2つの分枝部の全ての相対位置において、特に、器具の完全に閉じた位置、及び/又は、完全に開いた位置において、雄分枝部又はその外面によって(少なくとも部分的に)覆われない又は接触されない長さを有する。
特に、通過開口部は、2つの対面する(本質的に平行である)内側接触面をさらに形成してもよく、この内側接触面は、2つの長手方向端面によって互いに接続され、雄分枝部の端子部は、互いに離れて対面する2つの外側接触面と、2つの外側接触面を互いに接続する外側横方向面と、を形成してもよく、それぞれの場合で、ボックスロック機構において内側接触面と外側接触面とが互いに回転可能に保持され、それぞれの場合で、分枝部の全ての相対位置において、近位及び遠位の長手方向端面と、外側横方向面と、の間に洗浄剤が流通可能な流路が形成される。
このようにして、洗浄剤が、互いに関する分枝部の全ての位置において外科用器具を通って流れることができることを確実にすることができ、その結果、洗浄後に残存する残留細菌又はそれぞれの不純物から生じる、ユーザ及び患者に対する健康上の危険性が低減される。本発明による通過開口部の広がった寸法又は長さは、特に、器具の最大に開いた状態において洗浄剤が分枝部の周りを流れずに蓄積するポケットの形成を防止する。
「近位」は、常に、外科用器具の使用者に面する端部を指し、「遠位」は、常に、使用者から離れて面する端部を指す。
好ましくは、(分枝部の長手方向部分における)通過開口部は、長孔状の通路孔の形態を有する。通路開口部の長手方向端部は、特に半円の形態で丸みを帯びている。特に好ましくは、長孔状の通路孔の少なくとも1つの長手方向端面、好ましくは、両方の長手方向端面は、開口部の少なくとも1つの外側での開口断面を増大させるために、それぞれの場合において、開口部の少なくとも一方の外側へ、好ましくはそれぞれの場合において両開口の側へと、傾斜している。
このようにして、本発明によれば、通過開口部の長手方向端部を通る流れを可能にする利点をさらに増大させることができる。
特に、2つの分枝部の2つの端子部は、それぞれ、遠位のエフェクタ部と近位のハンドル部との間に配置されてもよく、(分枝部又は器具の組み立てられた状態において)2つの分枝部のエフェクタ部は、それぞれ、他の分枝部と対面する内側エフェクタ面を有し、2つの分枝部のハンドル部は、それぞれ、他の分枝部と対面する内側ハンドル面を有してもよい。
雄分枝部の端子部の外側横方向面は、さらに、遠位横方向面(分枝部の長手方向範囲に対して斜めに延在する)、近位横方向面(分枝部の長手方向範囲に対して斜めに延在する)、及び、互いに実質的に平行に配向されている(分枝の長手方向範囲に対して平行に延在する)2つの長手面であってもよく、遠位横方向面は、雄分枝部の内側エフェクタ面に隣接し、近位横方向面は、雄分枝部の内側ハンドル面に隣接し、遠位横方向面から内側エフェクタ面への、並びに、近位横方向面から内側ハンドル面への移行部は、それぞれ、遠位又は近位の丸みの形態で形成され、分枝部の幅全体に亘って延びる。
この文脈における幅とは、分枝部の長手方向の軸に対して横方向であって、分枝部の枢動面に対して垂直な方向を意味する。
内側エフェクタ面又は内側ハンドル面と端子部との間の移行部における丸みは、例えば、角のある縁部と比較して、細菌及び汚れ粒子がそれに付着することができず、洗浄剤及び/又は洗浄器具によって容易に収集及び洗浄することができるので、洗浄性が改善されるという利点を有する。
好ましくは、雄分枝部のエフェクタ部及びハンドル部は、それぞれ、互いに離れて向かい合う2つの外面を有し、これらは、端子領域の外側接触面に隣接し、外側接触面への移行部において、これらは、それぞれ、外側接触面から突出する、又は、所定の半径だけ外側接触面からオフセットされる段差を形成する。内側エフェクタ面の側の段差は、遠位の丸みに対して遠位に配置され、内側ハンドル面の側の段差は、近位の丸みに対して近位に配置される。
この幾何学的配置は、例えば、遠位又は近位の横方向面から内側エフェクタ面への、又は、それぞれの内側ハンドル面への移行部、及び、段差の縁において、2つの縁部で「互いの上に落ちる」ことが生じる切り欠き効果を防止し、その結果、器具全体に増大した安定性を提供するという利点を有する。
特に、雌分枝部の端子部は、好ましくは、内側接触面と実質的に平行に延びる2つの外側端子面を有し、これらの外側端子面は、器具の閉状態において、雄分枝部のハンドル部の外側面及び雄分枝部のエフェクタ部の外側面から間隔をあけて配置され、特に、このようにして、ギャップを形成する。
雌分枝部の外側端子面と、雄分枝部のグリップ部又は雄分枝部のエフェクタ部と、の間にこのようにして形成されたギャップは、改善された清掃を可能にする。
以下、添付図面を参照しながら、好ましい構成例により本発明をより詳細に説明する。以下に示す。
本発明の一実施形態による、開いた状態の外科用器具の斜視正面図を示す。 開いた状態における図1に示される外科用器具の実施形態の斜視背面図を示す。 最大に開いた位置にある、図1に示される外科用器具の実施形態の斜視正面図を示す。 最大に開いた位置にある、図1に示される外科用器具の実施形態の斜視背面図を示す。 完全に閉じた位置における、図1に示される外科用器具の実施形態の上面図を示す。 完全に閉じた位置における、図1の外科用器具の実施形態の側面図を示す。
図面は、本質的に概略的なものに過ぎず、本発明の理解を助けるためにのみ役立つ。同一の要素は、同一の参照符号で示される。
図1は、本発明の一実施形態による外科用器具1の斜視正面図を示す。交差分枝設計の外科用器具1は、雌分枝部2及び雄分枝部4を有し、各々は、それらの長手方向に沿った範囲で端子部6、8を有し、雌分枝部2の端子部6は、遠位及び近位の長手方向端面12a、12bを有する通過開口部10によって穿孔され、各々は、2つの外縁14a~14dを有し、2つの端子部6、8が器具4の組立位置においてボックスロック機構を形成するように、雄分枝部4の端子部8を受け入れるように構成されている。これにより、通過開口部10は、長手方向端面12a、12bの外縁14a~14dが露出し、2つの分枝部2、4のすべての相対位置、特に器具1の全て閉じている位置及び/又は全て開いている位置において雄分枝部4によって覆われない長さを有する。
特に、器具1の端子領域16は、開いた状態で見ることができる。器具1の端子領域16において、雄分枝部4の端子部8(以下、雄端子部8という)は、雌分枝部2の端子部6(以下、雌端子部2という)の通過開口部10に位置し、回転可能に保持されている。このように雄端子部8と雌端子部6とは、2つの分枝部2、4が互いに回動自在に蝶着されるボックスロック機構を形成している。器具1の端子領域16のヒンジ(図示せず)を中心として、分枝部2、4が互いに対して枢動可能な平面は、枢動面と呼ばれる。ここで、この枢動面は、2つの分枝部2、4に共通の枢動面である。
本実施形態では、雌端子部8の通過開口部10は、長孔状の通路孔10である。長孔状の通路孔10は、旋回面に対して実質的に平行な2つの対面する内側接触面18を有する。その長手方向端部20a、20bにおいて、通路孔10は、内側接触面18が互いに接続される2つの長手方向端面12a、12bを有している。長孔状の通路孔10の丸みを帯びた長手方向の端部20a、20bは、それぞれ、長孔状の通路孔10の開口の2つの外側面22a、22b(図1では開口の第1の外側面22aのみが分かる。図2では開口の第2の外側面22bが分かる)に向かって傾斜しており、それぞれ、開口の2つの外側面22a、22bに向かって長孔状の通路孔10の開口断面を大きくしている。雌端子部6は、更に、旋回面に対して実質的に平行に延びる2つの外側端子面24を有し、各々は、分枝部2、4の長手方向に延びる2つの長手方向縁部26と、斜めに延びる2つの横方向縁部28a、28b、すなわち、遠位横方向縁部28a及び近位横方向縁部28bとを有する。外側端子面24に対して横方向は、横方向縁部28a、28bから長孔状の通路孔10に向かって延びる遠位及び近位横方向面30a、30bである。更に、長孔状の通路孔10が、雌分枝部6全体に沿って雌分枝部4の長手方向に延在し、長孔状の通路孔10の2つの長手方向端部20a、20bが遠位及び近位横方向縁部28a、28bと交差する、即ち、遠位長手方向端部20aが遠位横方向縁部28aに対して遠位であり、近位長手方向端部20bが近位横方向縁部28bに対して近位であることが分かる。
雄端子部8は、枢動面に対して本質的に平行に延び、互いに離れて対面する2つの外側接触面32を有する。4つの横方向面34、36a、36bは、雄端子部8上の外側接触面32に対して横方向に延び、2つの外側接触面32を接続する。4つの横方向面34、36a、36bのうちの2つは、雄分枝部4の長手方向に実質的に延びており、以下、長手面34と称する。他の2つの横方向面は、遠位横方向面36a及び近位横方向面36bを表し、それぞれ雄分枝部4の長手方向に対して斜めに延びている。
器具1の端子領域16又はそれぞれのボックスロック機構において、雄端子部8の外側接触面32は、雌端子部6の内側接触面18に回転可能に接触している。2つの分枝部2、4が互いに回転可能に又は枢動可能に保持されるヒンジは、公知のピン受け開口機構を介して作ることができ、図には示されていない。この場合、内側接触面18の各々は、同軸に配置され、各々が、通過開口部内において、外側接触面32に係合するピンを有してもよく、又は外側接触面32の各々は、同軸に配置され、各々が、通過開口部内において、内側接触面18に係合するピンを有してもよい。特に、2つの分枝部は、リベット(例えば、ボール又はステップリベット)によって互いに接続される。
雄端子部8及び雌端子部6は、各々、遠位のエフェクタ部38と近位のハンドル部40との間に配置されている。図示の実施形態では、外科用器具1は、外科用クランプであり、エフェクタ部38は、湾曲したグリップ部分であり、その先端は、器具が閉じられたときに互いに当接し(図5参照)、クランプされる対象物、例えば、外科用ドレープを固定する。2つの分枝部2、4のハンドル部40は、それぞれ、その近位端にハンドルループ42を有し、これを介して、使用者は、はさみのように器具1を把持し、操作することができる。ハンドルループ42の直接の遠位において、各分枝部2、4は、互いに隠れて配置された3つのラッチフック46を備えたそれぞれの舌部44を器具の内側に有し、舌部44は、器具1の閉状態において、器具1の分枝部2、4を互いに対して保持するために互いに対して引っかかる。ラッチフック46はそれぞれ、傾斜した摺動面と、舌部44の長手方向延長部に対して本質的に垂直に立ち上がるラッチ面と、を有する。このようにして形成されたラッチ閉鎖体を閉じるために、分枝部2、4は互いに向かって手動で押圧され、ラッチフック46はそれらの傾斜した摺動面に沿って互いに摺動する。ラッチ面に隠れた各位置は、閉じた位置を表す。器具1を開くために、分枝部2、4は、それらの枢動面から手動で(弾性的に)反らされて、その結果、ラッチフック46の引っかかりが解除され、分枝部2、4は互いに遠ざかるように枢動され得る。
前述の内容において、器具の内側とは、器具1が閉じた状態にあるときに互いに面する分枝部2、4の2つの側を意味する。その結果、器具1が閉じられたときに互いに離れて面する分枝部2、4の2つの側部は、器具の外側と呼ぶことができる。
図1はさらに、エフェクタ部38が、それぞれ、内側エフェクタ面48を有することを示す。内側エフェクタ面48は、器具1が閉じた状態において、他方の分枝部2、4のエフェクタ部38に面するエフェクタ部38の表面であると理解される。図1に見られるように、雌分枝部2の内側エフェクタ面48から端子部6におけるその遠位横方向面30aへの移行部は丸みを帯びている。さらに、互いに反対側を向いている雌分枝部2上のエフェクタ部38の外面50は、雌端子部6の外側端子面24と面一である。また、雄分枝部4を見ると、雄分枝部4の内側エフェクタ面48から端子部8上のその遠位横方向面36aへの移行部が丸みを帯びていることが分かる。互いに反対側を向いている雄分枝部4上のエフェクタ部38の外面52は、外側接触面32と面一ではなく、それに対して実質的に垂直に突出している。その結果、雄端子部8の外側接触面32に対する雄分枝部4上のエフェクタ部38の各外面52は、外側接触面32から突出する段差54を形成する。この段差54は、垂直であってもよいが、また、半径として形成させてもよいし、傾斜させてもよい(inclined or beveled)。図1に見られるように、段差54は、雄端子部8の遠位横方向面36aに対して長手方向にオフセットされ、その結果、段差54と外側接触面32のそれぞれの共通の縁部は、内側エフェクタ面48と雄端子部8の遠位横方向面36aの共通の縁部と一致しないが、それらに対して遠位方向にオフセットされて配置される。このようにして、一致するエッジによる切り欠き効果を回避することができる。
図2において、図1に示す器具1を斜視後方図で示す。ここでは長孔状の通路孔10の開口部の第2の外側面22bは、開口部の第2の外側面22bの方向に面取りされた長手方向の端面12a、12bとともに示されている。図2は、更に、雌分枝部2の内側ハンドル面56から、端子部6上のその近位横方向面30bへの移行部も丸みを帯びていることを示している。雌分枝部2上のハンドル部40の外面58は、互いに離れて向かい合っている、雌端子部6の外側端子面24とも面一となっている。内側ハンドル面56は、いずれの場合も、器具1の閉じた状態において、それぞれ他方の分枝部2、4のハンドル部40に面するハンドル部40の表面として理解されるべきである。雄分枝部4を見ると、図2において、雄分枝部4の内側ハンドル面56からその近位横方向面36bへの移行部も丸みを帯びていることが分かる。また、雄分枝部4上のハンドル部40の外面59も、外側接触面32と同一平面ではなく、それに対して実質的に垂直に突出している。その結果、外側接触面32に対する雄分枝部4上のハンドル部40の外面59は、雄端子部8の外側接触面32から上方に突出するそれぞれの段差60を形成する。この段差60は、垂直でもよいが、また、半径として形成してもよいし、傾斜させてもよい(inclined or beveled)。また、雄分枝部4のエフェクタ部38に関して既に説明したように、段差60は雄端子部8の近位横方向面36bに対して長手方向にオフセットされ、その結果、段差60と外側接触面32のそれぞれの共通の縁部は、雄端子部8の内側ハンドル面56と近位横方向面36bの共通縁部と一致しないが、切り欠き効果を回避するために、それに対して近位にオフセットされて配置される。
図3は、図1に示される外科用器具1の実施形態を、正面斜視図から最大に開いた位置で示す。分枝部2、4の互いに対する図示の相対位置は、器具1の完全に開いた位置、又は、分枝部2、4のそれぞれの完全に開いた位置とも呼ぶことができる。特に図2の左側部分を見ると明らかなように、長孔状の通路孔10は、エフェクタ部38から雄端子部8への移行部における雄分枝部4が、その外側面、具体的にはその外側面62と当接する長さで、開口部の第1の外側面22aにおいて長孔状の通路孔10を閉塞することなく雌端子部6の開口の第1の外側面22aに当接するように設計されている。従って、流体を通過させるための流路64が、器具1の端子領域16において、長孔状の通路孔10の近位長手方向端面12bと雄端子部6の長手面34との間に存在する。
図4では、図1に示す外科用器具1の実施形態が、斜視後面図から最大に開いた位置で示されている。雌端子6の開口部22aの第1の外側における雄分枝部4の当接位置と同様に、雄分枝部4は、その外側面と共にハンドル部40から端子部8へのその移行部に当接し、具体的には機器の外側に外側面66を備え、雌端子部6の開口の第2の外側面22bに対して、開口の第2の外側面22bにおいて長尺状の通路孔10を閉塞しない。また、この長孔状の通路孔10の長手の側においてもその長さが、開口の外側面22bにおける雄分枝部4の接触位置を越えて延びているので、遠位長手方向端面12aと雄端子部8の長手面34との間で、器具1の端子領域16に流通可能な流路64が形成されている。
図5は、完全に閉じた状態の図1に示される外科用器具1の上面図を示す。この状態では、2つの分枝部2、4は、互いに最大限に連結している。すなわち、2つのハンドル部40の各々の1つの舌部44上の3つのラッチフック46の全てが、それぞれの他方の舌部44のラッチフック46に引っかかっている。2つの分枝部2、4のエフェクタ部38は、器具1の端子領域16の遠位で直接に互いに接触し、2つの分枝部2、4のハンドル部40は、器具1の端子領域16の近位で直接に互いに接触する。この図から、雄分枝部4のエフェクタ部38とハンドル部40の両方の段差54、60は、実質的に互いに平行であり、器具の長手方向において雌端子部6の横方向の縁部又はそれぞれの横方向面30a、30bから離れていることが分かる。図5には、器具1の端子領域16の上面図のみが示されているが、その下面の端子領域16は、分枝部2、4の互いに対して鏡像、幾何学的形状又は接触位置であるにもかかわらず、機能的に同一であることに留意されたい。
最後に、図6は、完全に閉じた状態の図1に示される外科用器具1の側面図を示す。雄端子部8の外側接触面32から雄分枝部4のエフェクタ部38までの段差54は、雌端子部6の遠位横方向縁部又はそれぞれの横方向面30aから離間していることが再び分かる。雄端子部8の外側接触面32は、雌端子部6の長孔状の通路孔10の内側接触面18に当接している。さらに、完全に閉じた状態においても、長孔状の通路孔10の近位長手方向端面12bと雄端子部8の近位横方向面36bとの間に流路64が存在し、この流路を通って流体、特に洗浄流体が流れることができることが分かる。図6には、雌端子部6の近位長手方向端面12bと雄端子部8の近位横方向面36bとの間の流路64と、エフェクタ部38に対する段差54と雌端子部6の遠位横方向面30aとの間の距離のみが示されているが、分枝部2、4の対称的な幾何学的形状により、図示されていない外科用器具1の側面図においても、雌端子部6の遠位長手方向端面12aと雄端子部8の遠位横方向面36aとの間に流路64があり、また、ハンドル部40に対する段差30と雌端子部8の近位横方向面30bとの間に距離があることが理解される。
長孔状の通路孔10の内部形状に関しては、それが2つの交差する部分円の形態をとることにも注意すべきである。具体的には、長孔状の通路孔10は、まず開口の2つの外側面22a、22bの一方から、例えばフライス盤によって一部円形の体積を除去し、次いで開口22a、22bの他方の外側面からも一部円形の体積を除去することによって作製され、開口の2つの外側面22a、22bの間には、長孔状の孔の形態の開口が存在するように、長手方向の端面12a、12bは、分枝部2の長手方向に一部円形の輪郭を有し、開口の外側面22a、22bに対して斜めに延びる。
以下に、本明細書で開示する技術の特徴を列挙する。
(項目1)
交差分枝設計の外科用器具(1)であって、
雌分枝部(2)と、雄分枝部(4)と、を備え、
前記雌分枝部(2)と前記雄分枝部(4)のそれぞれが長手方向に沿った範囲で端子部(6、8)を有し、
前記雌分枝部(2)の前記端子部(6)が、遠位及び近位の長手方向端面(12a、12b)を有する通過開口部(10)によって穿孔され、それぞれが2つの外縁(14a~14d)を有し、前記雄分枝部(4)の前記端子部(8)を受け入れるように適応されており、
2つの前記端子部(6、8)は、前記器具(4)の組立位置においてボックスロック機構を形成し、
前記通過開口部(10)は、長さを有し、その長さにおいて、2つの分枝部(2、4)の全ての相対位置で、特に、前記器具(1)の完全に閉じた位置、及び/又は、前記器具(1)の完全に開いた位置で、前記長手方向端面(12a、12b)の前記外縁(14a~14d)が露出し、前記雄分枝部(4)によって覆われないことを特徴とする、外科用器具(1)。
(項目2)
前記通過開口部(10)が、2つの前記長手方向端面(12a、12b)を接続する2つの対面する内側接触面(18)を更に形成し、
前記雄分枝部(4)の前記端子部(8)は、
互いに離れて対面する2つの外側接触面(32)と、
2つの前記外側接触面(32)を互いに接続する外側横方向面(34,36a、36b)と、
を形成し、
それぞれの場合で、前記ボックスロック機構において前記内側接触面(18)と前記外側接触面(32)とが互いに回転可能に保持され、
それぞれの場合で、前記分枝部(2,4)の全ての相対位置において、近位及び遠位の前記長手方向端面(12a、12b)と、外側横方向面(34,36a、36b)と、の間に流通可能な流路(64)が形成されることを特徴とする、項目1に記載の外科用器具(1)。
(項目3)
前記通過開口部(10)は、長孔状の通過孔の形態を有することを特徴とする項目1又は2に記載の外科用器具(1)。
(項目4)
前記通過開口部(10)が、開口部の2つの外側面(22a、22b)と、近位及び遠位の前記長手方向端面(12a、b)と、を有し、
前記開口部(22a、b)の少なくとも一方の外側で開口断面を増大させるために、前記開口部(22a、b)の少なくとも一方の外側へ、好ましくは両開口の側(22a、b)へと、傾斜していることを特徴とする項目1から3のいずれか一項に記載の外科用器具(1)。
(項目5)
2つの前記分枝部(2、4)の2つの前記端子部(6、8)がそれぞれ遠位のエフェクタ部分(38)と近位のハンドル部(40)との間に配置され、
2つの分枝部(2、4)の前記エフェクタ部分(38)が、それぞれ、他方の前記分枝部(2、4)と対面する内側エフェクタ面(48)を有し、
2つの前記分枝部(2、4)の前記ハンドル部(40)が、それぞれ、他方の前記分枝部(2、4)と対面する内側ハンドル面(56)を有し、
前記雄分枝部(4)の前記端子部(8)の前記外側横方向面(34、36a、b)が、遠位横方向面(36a)、近位横方向面(36b)、及び、実質的に互いに平行に配向されている2つの側面(34)であり、
前記遠位横方向面(36a)が、前記雄分枝部(4)の前記内側エフェクタ面(48)に隣接し、
前記近位横方向面(36b)が、前記雄分枝部(4)の前記内側ハンドル面に隣接し、
前記遠位横方向面(36a)から前記内側エフェクタ面(48)への、並びに、前記近位横方向面(36b)から前記内側ハンドル面(56)への移行部は、それぞれ、遠位又は近位の丸みの形態で形成される、項目1から4のいずれか一項に記載の外科用器具(1)。
(項目6)
前記雄分枝部(4)の前記エフェクタ部(38)及び前記ハンドル部(40)が、それぞれ、端子領域(8)の前記外側接触面(32)に隣接する、互いに離れて向かい合う2つの外面(52、59)を有し、
2つの前記外面(52、59)の前記外側接触面(32)への移行部において、2つの前記外面(52、59)は、それぞれ、前記外側接触面(32)を基準として突出する段差(54、60)を形成し、
前記内側エフェクタ面(48)の側の前記段差(54)は、前記遠位の丸みに対して遠位に配置され、
前記内側ハンドル面(56)の側の前記段差(60)は、前記近位の丸みに対して近位に配置されることを特徴とする、項目5に記載の外科用器具(1)。
(項目7)
前記雌分枝部(2)の前記端子部(6)は、前記器具(1)の閉状態において前記雄分枝部(4)の前記ハンドル部(40)の前記外側面(52、59)と前記雄分枝部(4)の前記エフェクタ部(38)の前記外側面(52、59)とから間隔をあけて配置された、前記内側接触面(18)と実質的に平行に延びる2つの外側端子面(24)を有することを特徴とする、項目6に記載の外科用器具(1)。
1 手術器具
2 雌分枝部
4 雄分枝部
6 雌端子部
8 雄端子部
10 通過開口部/長孔状の通路孔
12a 通過開口部の遠位長手方向端面
12b 通過開口部の近位長手方向端面
14a 開口部の第1の外側面への遠位長手方向端面の外縁
14b 開口部の第2の外側面への遠位長手方向端面の外縁
14c 開口部の第1の外側面への近位長手方向端面の外縁
14d 開口部の第2の外側面への近位長手方向端面の外縁
16 器具の端子領域
18 内側接触面
20a 通過開口部の遠位長手方向端部
20b 通過開口部の近位長手方向端部
22a 第1の開口側
22b 第2の開口側
24 外側端子面
26 外側端子面の長手方向縁部
28a 外側端子面の遠位横方向縁部
28b 外側端子面の近位横方向縁部
30a 雌端子部の遠位横方向面
30b 雌端子部の近位横方向面
32 外側接触面
34 雄端子部の長手面
36a 雄端子部の遠位横方向面
36b 雄端子部の近位横方向面
38 エフェクタ部分
40 ハンドル部
42 ハンドルループ
44 舌部
46 ラッチフック
48 内側エフェクタ面
50 雌分枝部上のエフェクタ部分の外面
52 雄分枝部上のエフェクタ部分の外面
54 外側接触面からエフェクタ部への段差
56 内側ハンドル面
58 雌分枝部のハンドル部の外面
59 雄分枝部のハンドル部の外面
60 外側接触面からハンドル部への段差
62 外側の器具の側のエフェクタ部の外面
64 流路
66 外側の器具の側のハンドル部の外面

Claims (6)

  1. 交差分枝設計の外科用器具であって、
    雌分枝部と、雄分枝部と、を備え、
    前記雌分枝部と前記雄分枝部のそれぞれが長手方向に沿った範囲で端子部を有し、
    前記雌分枝部の前記端子部が、遠位及び近位の長手方向端面を有する通過開口部によって穿孔され、それぞれが2つの外縁を有し、前記雄分枝部の前記端子部を受け入れるように適応されており、
    2つの前記端子部は、前記器具の組立位置においてボックスロック機構を形成し、
    前記通過開口部は、長さを有し、その長さにおいて、2つの分枝部の全ての相対位置で、前記長手方向端面の前記外縁が露出し、前記雄分枝部によって覆われず、
    前記通過開口部が、2つの前記長手方向端面を接続する2つの対面する内側接触面を更に形成し、
    前記雄分枝部の前記端子部は、
    互いに離れて対面する2つの外側接触面と、
    2つの前記外側接触面を互いに接続する外側横方向面と、
    を形成し、
    それぞれの場合で、前記ボックスロック機構において前記内側接触面と前記外側接触面とが互いに回転可能に保持され、
    それぞれの場合で、前記分枝部の全ての相対位置において、近位及び遠位の前記長手方向端面と、前記外側横方向面と、の間に流通可能な流路が形成され
    前記雄分枝部の幅の全体に亘って前記流路が延びていることを特徴とする、外科用器具。
  2. 前記通過開口部は、長孔状の通過孔の形態を有することを特徴とする請求項1に記載の外科用器具。
  3. 前記通過開口部が、開口部の2つの外側面と、近位及び遠位の前記長手方向端面と、を有し、
    前記開口部の少なくとも一方の外側で開口断面を増大させるために、近位及び遠位の前記長手方向端面は、前記開口部の少なくとも一方の外側へ傾斜していることを特徴とする請求項1又は2一項に記載の外科用器具。
  4. 2つの前記分枝部の2つの前記端子部がそれぞれ遠位のエフェクタ部と近位のハンドル部との間に配置され、
    2つの分枝部の前記エフェクタ部が、それぞれ、他方の前記分枝部と対面する内側エフェクタ面を有し、
    2つの前記分枝部の前記ハンドル部が、それぞれ、他方の前記分枝部と対面する内側ハンドル面を有し、
    前記雄分枝部の前記端子部の前記外側横方向面が、遠位横方向面、近位横方向面、及び、実質的に互いに平行に配向されている2つの側面であり、
    前記遠位横方向面が、前記雄分枝部の前記内側エフェクタ面に隣接し、
    前記近位横方向面が、前記雄分枝部の前記内側ハンドル面に隣接し、
    前記遠位横方向面から前記内側エフェクタ面への、並びに、前記近位横方向面から前記内側ハンドル面への移行部は、それぞれ、遠位又は近位の丸みの形態で形成される、請求項1に記載の外科用器具。
  5. 前記雄分枝部の前記エフェクタ部及び前記ハンドル部が、それぞれ、端子領域の前記外側接触面に隣接する、互いに離れて向かい合う2つの外面を有し、
    2つの前記外面の前記外側接触面への移行部において、2つの前記外面は、それぞれ、前記外側接触面を基準として突出する段差を形成し、
    前記内側エフェクタ面の側の前記段差は、前記遠位の丸みに対して遠位に配置され、
    前記内側ハンドル面の側の前記段差は、前記近位の丸みに対して近位に配置されることを特徴とする、請求項4に記載の外科用器具。
  6. 前記雌分枝部の前記端子部は、前記器具の閉状態において前記雄分枝部の前記ハンドル部の前記外面と前記雄分枝部の前記エフェクタ部の前記外面とから間隔をあけて配置された、前記内側接触面と実質的に平行に延びる2つの外側端子面を有することを特徴とする、請求項5に記載の外科用器具。
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