JP7472704B2 - 浴槽洗浄装置 - Google Patents

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Description

本発明は、浴槽洗浄装置に係り、特に、浴槽を洗剤水で自動的に洗浄する浴槽洗浄装置に関する。
従来から洗剤水をノズルから噴射して浴槽を自動で洗浄する浴槽洗浄装置が知られている。例えば、特許文献1に記載された浴槽洗浄装置においては、ノズルを回転させて噴射口から洗剤水を噴射することができるため、浴槽の内側壁面全体に洗剤水を付着させることができ、浴槽の内側壁面を洗浄することができる。
特開平5-49589号公報
しかしながら、従来の浴槽洗浄装置においては、ノズルを回転させるようにしているので、ノズルと回りの静止物との間の回転摺動部である隙間にごみ等が噛み込むことで回転不良となり、洗浄不良となる可能性がある。浴槽水は、ごみ等が多いため、特に浴槽の底面にノズルを設けた場合はそれらのごみが隙間(回転摺動部)に噛み込む可能性は高い。
そこで、本発明は、上述した従来技術の問題点を解決するためなされたものであり、回転するノズル本体を浴槽内に設置しても、ノズル本体との隙間にごみなどが噛み込むことによる回転不良を防止することができる浴槽洗浄装置を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するために、本発明は、浴槽を洗剤で自動的に洗浄する浴槽洗浄装置であって、浴槽の底面に設けられるケーシングと、このケーシングと隙間を介して設けられ、洗剤水を浴槽の内側壁面に向けて噴射する噴射口を備えたノズル本体と、このノズル本体をケーシング内で回転させる回転駆動部と、を有し、ノズル本体及びケーシングのいずれか一方は、ケーシングとノズル本体との間の隙間にごみが侵入することを防止するごみ侵入防止部材を備えていることを特徴としている。
このように構成された本発明においては、ノズル本体及びケーシングのいずれか一方が、両者間の隙間にごみが侵入することを防止するごみ侵入防止部材を備えているため、ノズル本体とケーシングとの間の隙間にごみが侵入して噛み込むことを防止することができる。よって、本発明によれば、回転するノズル本体を浴槽内に設置しても、回転駆動部にごみ等が噛み込むことにより回転不良となることを防止することができる。
本発明において、好ましくは、ごみ侵入防止部材は、環状の部材であり、ケーシング及びノズル本体のいずれか一方に保持された保持端と、ケーシング及びノズル本体のいずれにも保持されていない自由端と、を有する。
このように構成された本発明においては、ごみ侵入防止部材がノズル本体の回転の抵抗になることを抑制することができる。よって、本発明によれば、ノズル本体が円滑に回転することを可能に且つノズル本体とケーシングとの間の隙間にごみが侵入することを防ぐことができる。
本発明において、好ましくは、ごみ侵入防止部材は、その下面が保持端から自由端に向けて水平に又は下方傾斜に形成されている。
このように構成された本発明においては、ごみ侵入防止部材の下面が保持端から自由端に向けて水平に又は下方傾斜に形成されているので、ごみ侵入防止部材が浴槽内に貯留された湯水によりヘッド圧を受けることにより、ごみが侵入防止部材の自由端が浮いて捲れてしまうことを防止することができる。よって、本発明によれば、ごみの侵入をより防止することができる。
本発明において、好ましくは、ケーシングのノズル本体側の内周縁部には、ノズル本体の上面と同じか低い位置且つ浴槽の底面高さと同じか高い位置に下方に向けて切り欠かれた切欠空間が形成されており、ごみ侵入防止部材は、ケーシングの内周縁部とノズル本体との隙間を覆うように形成されている。
このように構成された本発明においては、ごみ侵入防止部材がノズル本体の最上面とケーシング本体の最上面との隙間を覆うように形成されている場合と比較して、使用者がごみ侵入部材に触れ難くなる。
本発明は、好ましくは、更に、ケーシングが、切欠空間を覆うカバーを備えている。
このように構成された本発明においては、ケーシングが切欠空間を覆うカバーを備えているので、使用者がごみ侵入部材により触れ難くなる。
本発明において、好ましくは、ケーシングの内周端部に切欠空間に向かって上方に突出する突起部を設け、この突起部がごみ侵入防止部材により覆われている。
このように構成された本発明においては、ケーシングの内周端部に切欠空間に向かって上方に突出する突起部を設け、この突起部がごみ侵入防止部材により覆われているので、より確実にノズル本体とケーシングとの間の隙間にごみが侵入することを防止することができる。
本発明において、好ましくは、ケーシングは、ノズル本体側の内周縁部に形成された切欠空間内に流入した洗剤水を浴槽の底面に誘導する溝部を備えている。
このように構成された本発明においては、ケーシングの内周縁部の切欠空間内に流入した洗剤水が切欠空間内に留まることなく、スムーズに浴槽の底面に排出することができる。
本発明において、好ましくは、ケーシングの溝部は、その底面が浴槽の底面に向けて下方傾斜している。
このように構成された本発明においては、ケーシングの内周縁部の切欠空間内に流れてきた洗剤水が切欠空間内に留まることをより確実に防止することができる。
本発明において、好ましくは、ごみ侵入防止部材の保持端はノズル本体に保持されており、自由端はケーシングの内周縁部の切欠空間の外周面から離間している。
このように構成された本発明においては、ごみ侵入部材の他方の端部である自由端がケーシングの内周縁部の切欠空間の外周面と接触しないので、ノズル本体を円滑に回転させることができる。
本発明は、好ましくは、更に、ノズル本体から液体(洗剤水、湯、水)を噴射して切欠空間を洗浄する第1洗浄モードを実行する制御部を有する。
このように構成された本発明においては、制御部がノズル本体から液体(洗剤水、湯、水)を噴射して切欠空間を洗浄する第1洗浄モードを実行するので、切欠空間内におけるごみ等による汚れを洗浄することができる。
本発明において、好ましくは、制御部は、浴槽内の水を排水した後且つ浴槽内に水が貯留される前に第1洗浄モードを実行する。
このように構成された本発明においては、制御部が浴槽内の水を排水した後且つ浴槽内に水が貯留される前に第1洗浄モードを実行するので、切欠空間内におけるごみ等による汚れをより確実に洗浄することができる。
本発明において、好ましくは、制御部は、浴槽の内側壁面の洗浄を行う第2洗浄モードを実行し、更に、この第2洗浄モードを実行する前に第1洗浄モードを実行する。
このように構成された本発明においては、浴槽の内側壁面の洗浄を行う第2洗浄モードを実行する前に第1洗浄モードを実行するので、第1洗浄モードにより落とした汚れを第2洗浄モードで洗い流すことができる。そのため、本発明によれば、第2洗浄モードの後に第1洗浄モードを行う場合に比べて浴槽全体の洗浄性能を高めることができる。
本発明において、好ましくは、ごみ侵入防止部材は、自由端の移動を規制することにより自由端の浮き上がりを防止する移動規制手段を備える。
このように構成された本発明においては、ごみ浸入防止部材が移動規制手段を備えているので、自由端の移動が規制され、それにより、自由端の浮き上がりを防止し、ごみの浸入をより確実に防止することができる。
本発明において、好ましくは、ごみ侵入防止部材の移動規制手段は、ごみ浸入防止部材に形成された当接面であり、この当接面が、保持端が保持されるケーシング及びノズル本体のいずれか一方の保持端よりも上方に位置する側面の円周方向に沿った一部又は全部に当接することにより、自由端の移動を規制するように構成されている。
このように構成された本発明においては、ごみ浸入防止部材に当接面を形成した簡易な構造により、ごみ浸入防止部材の自由端の浮き上がりが防止し、ごみの浸入をより確実に防止することができる。
本発明において、好ましくは、ごみ侵入防止部材の移動規制手段は、ごみ浸入防止手段に鉛直方向に沿って形成された2つ以上の保持端であり、これらの保持端は、平面視で、互いに重なる位置に形成され、又は、互いに重ならない位置に形成されている。
このように構成された本発明においては、ごみ浸入防止手段に鉛直方向に沿って2つ以上の保持端を形成した簡易な構造により、ごみ浸入防止部材の自由端の浮き上がりが防止し、ごみの浸入をより確実に防止することができる。
本発明において、好ましくは、ごみ侵入防止部材の移動規制手段は、ケーシング又はノズル本体と一体的に又は別体として形成された押え面を備えた押え部材であり、この押え部材の押え面が、ごみ浸入防止部材の上面に当接することにより、自由端の移動を規制するように構成されている。
このように構成された本発明においては、ケーシング又はノズル本体と一体的に又は別体として押え面を備えた押え部材を形成した簡易な構造により、ごみ浸入防止部材の自由端の浮き上がりが防止し、ごみの浸入をより確実に防止することができる。
本発明の浴槽洗浄装置によれば、回転するノズル本体を浴槽内に設置しても、ノズル本体との隙間にごみなどが噛み込むことによる回転不良を防止することができる。
本発明の実施形態による浴槽洗浄装置及びこの浴槽洗浄装置が適用される浴槽を示す全体構成図である。 本実施形態による浴槽洗浄装置のノズルユニットが浴槽の底面に取り付けられた状態を示す上方から見た平面図である。 図2のIII-III線に沿って見た浴槽洗浄装置のノズルユニットの断面図である。 図3の斜視図である。 本実施形態の浴槽洗浄装置のノズルユニットのカバーを透明化して示す斜視図である。 ノズル本体の噴射口から洗剤水が噴射される様子を示す斜視図である。 図5のVII-VII線に沿って見た断面斜視図である。 図5のVII-VII線に沿って見た断面図である。 環状パッキンを示す平面図である。 図9のX-X線に沿って見た断面図である。 図10の部分拡大図である。 環状パッキンの取付け状態を示すノズルユニットの部分拡大断面図である。 本発明の実施形態による浴槽洗浄装置により実行される洗浄モード1及び2を示すフローチャートである。 図13に示す洗浄モード1が実行されたノズル本体の上部を示す断面図である。 本発明の他の実施形態による浴槽洗浄装置の上部を示す部分断面図である。 本発明の他の実施形態による浴槽洗浄装置に用いられる環状パッキンを示す平面図である。 図16のXVII-XVII線に沿って見た断面図である。 ノズル本体に取り付けられた図16に示す環状パッキンの部分拡大断面図である。 図9に示す環状パッキンの変形状態を示す断面図である。 図16に示す環状パッキンの変形状態を示す断面図である。 本発明の他の実施形態における環状パッキンの第1変形例を用いた浴槽洗浄装置の上部を示す部分断面図である。 図9に示す環状パッキンに押え部材を用いた本発明の他の実施形態による浴槽洗浄装置の上部を示す部分断面図である。 本発明の他の実施形態における環状パッキンの第2変形例を用いた浴槽洗浄装置の上部を示す部分断面図である。 本発明の他の実施形態における環状パッキンの第3変形例を用いた浴槽洗浄装置の上部を示す部分断面図である。 本発明の他の実施形態における環状パッキンの第4変形例を用いた浴槽洗浄装置の上部を示す部分断面図である。
図面を参照して、本発明の実施形態による浴槽洗浄装置を説明する。最初に、図1により、本発明の実施形態による浴槽洗浄装置及びこの浴槽洗浄装置が適用される浴槽について説明する。図1は本発明の実施形態による浴槽洗浄装置及びこの浴槽洗浄装置が適用される浴槽を示す全体構成図である。
図1に示すように、符号1は、浴槽を示し、この浴槽1は、底面2と内側壁面4を備え、これらの底面2と内側壁面4が後述するように洗剤水により洗浄がなされ、さらに、水によりすすぎがなされるようになっている。また、浴槽1の内側壁面4には、給水口6が設けられ、浴槽1内に湯が給水されるようになっている。浴槽1の底面2には、排水口8が設けられ、湯が外部に排水されるようになっている。
次に、浴槽1に後述する洗剤水を供給して浴槽1を自動的に洗浄する浴槽洗浄装置10について説明する。浴槽洗浄装置10は、洗剤水を噴射するためのノズルユニット12を備え、このノズルユニット12は、浴槽1の底面2に取り付けられている。このノズルユニット12は、詳細は後述するが、ノズル本体14、このノズル本体14を支持するためのケーシング16、及び、ノズル本体14を回転させるための電気モータ(ステッピングモータ等)18を備えている。なお、ノズル本体14は、水力により回転させるようにしてもよい。ここで、ノズル本体14は、浴槽1の底面2に対して垂直方向の延びる回転軸を中心にして回転するようになっている。また、図1に示すように、ノズル本体14の回転方向は時計回りである。
浴槽洗浄装置10は、ノズルユニット12に、洗剤水を供給するための3つ流路を備えている。先ず、第1の流路20は、給湯器(図示せず)から湯を供給するための流路であり、この第1の流路20には、上流からフィルター付きの止水栓22、定流量弁24、開閉動作により給水量を制御する給水電磁弁26、温度センサ28、及び、縁切りタンクであり洗剤と湯を混合して洗剤水を生成して貯留するためのシスターン30が設けられている。このシスターン30内にはフロートスイッチ31が設けられており、このフロートスイッチ31により洗剤水の水位が測定できるようになっている。
第2の流路32は、液状の洗剤を供給するための流路であり、この第2の流路32には、上流から洗剤タンク34、洗剤の供給を制御する洗剤電磁弁36、オリフィス38、及び、洗剤の供給量を制御するための洗剤ポンプ40が設けられ、上述したシスターン30に洗剤が供給されるようになっている。
ここで、シスターン30には、上述したようにフロートスイッチ31が設けられており、このフロートスイッチ31からの信号により、給水電磁弁26、洗剤電磁弁36、洗剤ポンプ40等がされ所望の供給量の洗剤水が生成されるようになっている。また、洗浄ポンプ40の回転数や駆動時間、及び、給水電磁弁26の開弁時間等を制御することにより、洗剤水の濃度を変化させ、所望の濃度の洗剤水を得ることができるようになっている。
第3の流路42は、シスターン30に貯留された洗剤水を上述したノズルユニット12に供給(給水)するための流路である。この第3の流路42には、上流から洗浄ポンプ44及び逆止弁46が設けられている。この洗浄ポンプ44により、ノズルユニット12に供給される洗剤水の流量、即ち、後述するノズル本体14から噴射される洗剤水の流量が制御(調整)できるようになっている。
また、浴槽洗浄装置10は、制御部48を備え、この制御部48により、上述した電気モータ18、洗剤ポンプ40、洗浄ポンプ44等が制御されるようになっている。
なお、上述した例では、第1の流路20に、給湯器から湯を供給しているが、給湯器を使用せず、水(冷水)を供給するようにしてもよい。
また、シスターン30を使用する代りに、ベンチュリ管を使用するようにしてもよい。ベンチュリ管を使用した場合には、洗剤水を生成するが貯留はしない。
なお、シスターン30を使用しない場合には、洗浄ポンプ44の代りに、電磁弁や「ポンプと電磁弁との組合せ」により、洗剤水の流量を制御するようにしてもよい。
次に、図2乃至図4により、本実施形態の浴槽洗浄装置10のノズルユニット12の構造について説明する。図2は本実施形態による浴槽洗浄装置のノズルユニットが浴槽の底面に取り付けられた状態を示す上方から見た平面図であり、図3は図2のIII-III線に沿って見た浴槽洗浄装置のノズルユニットの断面図であり、図4は図3の斜視図である。
図2乃至図4に示すように、ノズルユニット12は、ノズル本体14と、このノズル本体14を回転可能に収納するケーシング16と、ノズル本体14を回転させるための電気モータ18を備えている。ケーシング16は、外筒50と、この外筒50の内側に取り付けられた中間筒52と、この中間筒52の内側に取り付けられた内筒54を備えている。また、この外筒50の上部にはフランジ50aが設けられている。この外筒50は、パッキン56を介して浴槽1の底面2に取り付けられ固定ナット58により底面2に固定されている。
電気モータ18は、中間筒52の下方部分に取り付けられている。この電気モータ18には出力軸18aが取り付けられ、この出力軸18aの先端(上端)には、ノズル本体14が取り付けられている。また、内筒54の下方部分には、ノズル本体14を支持するための筒状の支持部材60が取り付けられている。
さらに、中間筒52の下側部分には、電気モータ18の下方及び側方に沿って断面がL字状の流路部材61が取り付けられており、液体(洗剤水、湯、水)が流れる流路61aを形成している。また、支持部材60と中間筒52との間に流路60aが形成され、さらに、ノズル本体14の内部にも流路14aが形成されている。上述した第3の流路42からノズルユニット12に供給された液体(洗剤水、湯、水)は、流路部材61の流路61a、支持部材60と中間筒52との間の流路60a、ノズル本体14の内部の流路14aを通って、ノズル本体14の上部に形成された噴射口62に到達するようになっている。
ケーシング16は、さらに、外筒50のフランジ50aの上面と、この固定フランジ63の上面、中間筒52の上面、内筒54の上面を覆うカバー64を備えている。このように、ケーシング16は、これらの外筒50、中間筒52、内筒54及びカバー64を備えている。なお、ケーシング16は、好ましくはカバー64を備えているが、カバーは備えなくてもよい。
次に、このノズルユニット12の浴槽1の底面2への取り付け方法を説明する。先ず、外筒50を、浴槽1の底面2に形成された取付用開口部68に浴槽1の上方方から挿入し、次に、浴槽1の下方から固定ナット58により浴槽1の底面2に固定する。次に、浴槽1の外部において、中間筒52に出力軸18aを上方から挿入し、電気モータ18及び流路部材61を下方から挿入し、これらの中間筒52、出力軸18a、電気モータ18、流路部材61が一体となるように組み付けておく。次に、浴槽1の外部において、内筒54、ノズル本体14、支持部材60を組み付け、この組付けて一体となった内筒54、ノズル本体14、支持部材60を、上方から上述した中間筒52の内部に挿入する。次に、これらの一体となった中間筒52、出力軸18a、電気モータ18、流路部材61、内筒54、ノズル本体14、支持部材60を、上方から外筒50の内部に底面2の上方から挿入する。この後、カバー64を、外筒50、中間筒52、内筒54のそれぞれの上面に上方から覆うようにして取り付ける。
ここで、メンテナンス等のために、カバー64及び外筒50の内部に挿入された各部材(中間筒52、出力軸18a、電気モータ18、流路部材61、内筒54、ノズル本体14、支持部材60)は、取り出し可能となっている。
ここで、図3に示すように、支持部材60の外周側には、環状のシール部材66、69が設けられている。これらのシール部材66,69により、水道水中のごみ(例えば、配管から剥がれた鉄粉)が摺動空間に浸入することを防止している。なお、シール部材66は、ノズル本体14の回転の抵抗となることを抑制するために、Yパッキンなどの接触面積が少ないものが好ましい。
更に、図3に示すように、ノズル本体14と内筒54との間には、ノズル本体14が回転可能なように、隙間(摺動空間)Gが形成されている。この隙間Gからごみ(砂、髪の毛、皮脂、埃など)が侵入することを防止するためのごみ侵入防止部材として、この隙間Gを覆う環状パッキン78がノズル本体14の外周に取り付けられている。この環状パッキン78及びその近傍の構造について、その詳細を後述する。
次に、図5乃至図8により、ノズル本体の噴射口の周辺の構造について説明する。図5は本実施形態の浴槽洗浄装置のノズルユニットのカバーを透明化して示す斜視図であり、図6はノズル本体の噴射口から洗剤水が噴射される様子を示す斜視図であり、図7は図5のVII-VII線に沿って見た断面斜視図であり、図8は図5のVII-VII線に沿って見た断面図である。
図5に示すように、ノズル本体14の上面には、噴射口62の回転中心からずれた位置から中心を通って外周縁まで長手方向に延びる凹部70が形成されている。この凹部70の回転中心からずれた位置には、洗剤水や水を噴射する噴射口62が形成されている。
また、内筒54の上方の内周縁部にはドーナツ型の切欠空間74が形成され、ノズル本体14の外周側との間に空間が存在するようになっている。ここで、この切欠空間74は、ノズル本体14の上面と同じか低い位置且つ浴槽1の底面2の高さと同じか高い位置に形成されている。
さらに、内筒54、中間筒52、外筒50のフランジ50aの上面側には半径方向に延びる4本の溝76が形成され、これらの溝76と上述した切欠空間74が連通するようになっている。また、ノズル本体14の凹部70も、切欠空間74を介して4本の溝76と連通するようになっている。
図6に示すように、ノズル本体14の噴射口62は、細長い円弧形状であり、下方側から上方側に向かって垂直方向に延びるように形成されている。噴射口62から噴射する洗剤水は、水平方向よりも上下方向に広がり、ほぼ扇形形状となる。
図7及び図8に示すように、ノズル本体14の噴射口62は、ケーシング16のカバー64よりも下方に位置している。さらに、ノズル本体14の噴射口62の噴射方向の前方には上述した凹部70が形成され、この凹部70の底面70aは、浴槽1の底面2に向けて下方に傾斜している。また、同様に、上述した内筒54、中間筒52、外筒50のフランジ50aの上面側に形成された半径方向に延びる4本の溝76の底面76aも、浴槽1の底面2に向けて下方に傾斜している。
次に、図9乃至図12により、上述した環状パッキン78につい詳細に説明する。図9は環状パッキンを示す平面図であり、図10は図9のX-X線に沿って見た断面図であり、図11は図10の部分拡大図であり、図12は環状パッキンの取付け状態を示すノズルユニットの部分拡大断面図である。
図9乃至図11に示すように、環状パッキン78は、弾性材により作成された環状(円形状)のパッキンである。環状パッキン78の一端(内周端)78aは、断面(肉厚)が大きく、弾性変形がし難い保持端となっており、他端(外周端)78bは、断面(肉厚)が薄くなり、容易に弾性変形できる自由端となっている。
図12に示すように、ノズル本体14と内筒54との間には、上述したようにノズル本体14が回転可能なように、隙間(摺動空間)Gが形成されている。また、上述したように内筒54の上方の内周縁部にはドーナツ型の切欠空間74が形成され、ノズル本体14の外周側との間に空間が存在するようになっている。
上述したノズル本体14とケーシング16の一部である内筒54との間の隙間Gには、ごみが浸入する。この隙間Gへのごみの浸入を防止するためのごみ浸入防止部材である環状パッキン78が、ノズル本体14とケーシング16の一部である内筒54の内周縁部との間の隙間Gの上面を覆うように設けられている。 ここで、この環状パッキング78の内周端78aは、ノズル本体14の外周に形成された円環溝14b内に保持され、保持端となっており、また、環状パッキン78の外周端78bは自由に変形可能な自由端となっている。
なお、本実施形態においては、環状パッキン78の内周端78aが保持端であり、外周端78bが自由端となっているが、環状パッキン78の内周端78aが自由端であり、外周端78bが内筒54により保持される保持端としてもよい。
このごみ浸入防止部材である環状パッキンは、ノズル本体14とケーシング16との間の隙間Gのうち最も狭い部分より上流側に設けられることが好ましい。
図11及び図12に示すように、環状パッキン78は、その下面78cが、内周端(保持端)78aから外周端(自由端)78bに向けて延び下方に傾斜して形成されている。なお、この傾斜は水平であってもよい。図12に示すように、環状パッキン78がノズル本体14に取付けられた状態では、環状パッキン78の外周端(自由端)78bは、内筒54の上面に接触して、上方に変形している。
また、図12に示すように、ケーシング16の内筒54の内周縁部に形成された切欠空間74は、上述したカバー64により覆われている。図12に示された破線Fは、浴槽1からノズルユニット12内に浸入するごみのルートを示している。このように、本実施形態においては、環状パッキン78を設けたので、ごみのノズル本体14とケーシング16との間の隙間G内への浸入が防止されるようになっている。
図12に示すように、ケーシング16の内筒54の内周端部には、上述した切欠空間74に向かって上方に突出する突起部80が形成されている。また、この突起部80は、環状パッキン78により覆われている。この突起部80により、環状パッキン78と二重構造となり、より確実にごみを隙間G内への浸入を防止することができる。さらに、切欠空間74内に浸入したごみは、上述した4本の溝76を通って、浴槽1内に排出されるようになっている。
次に、図13及び図14により、本発明の実施形態による浴槽洗浄装置により実行される洗浄モード1及び洗浄モード2を説明する。図13は本発明の実施形態による浴槽洗浄装置により実行される洗浄モード1及び2を示すフローチャートであり、図14は洗浄モード1が実行されたノズル本体の上部を示す断面図である。ここで、図13に示すSは各ステップを示している。
図13に示すように、先ず、S1において、湯槽に給湯する(湯張りを行う)。次に、S2において、入浴を行い、次に、S3において、湯槽からお湯を排出する(排水)。次に、S4に進み、ノズル本体の上面又はノズル本体又はケーシングの少なくとも一方に形成された凹部に、ノズル本体の噴射口から洗剤水を噴射して、凹部を洗浄する第1洗浄モードを実行する。次に、S5に進み、上述した浴槽の内側壁面を洗浄する第2洗浄モードを実行する。ここで、凹部を洗浄する第1洗浄モードにおいて、洗剤水の代わりに、湯又は水を噴射するようにしてもよい。
図14に示すように、第1洗浄モードにおいて、噴射口62から噴射される洗剤水の流量を極端に少なくすると、洗剤水は斜め上方から下方に落下し、ノズル本体14に設けられた上面や凹部70やケーシングに設けられた凹部を洗浄することができる。この第1洗浄モードを実行することにより、上面や凹部の汚れを抑制することができる。
第1洗浄モードは、上面及び凹部の汚れる可能性が最も高い浴槽からの排水の後に実行されるので、より上面及び凹部の汚れを抑制することができる。
また、浴槽の内側壁面を洗浄する第2洗浄モードを実行する前に上面又は凹部を洗浄する第1洗浄モードを実行するので、第1洗浄モードで落とした汚れを第2洗浄モードで洗い流すことができる。そのため、本実施形態によれば、第2洗浄モードの後に第1洗浄モードを行う場合に比べて浴槽全体の洗浄性能を高めることができる。
次に、上述した本発明の実施形態による浴槽洗浄装置の作用効果を説明する。
先ず、本実施形態による浴槽洗浄装置1においては、ノズル本体14及びケーシング16のいずれか一方が、両者間の隙間Gにごみが侵入することを防止する環状パッキン(ごみ侵入防止部材)78を備えているため、ノズル本体14とケーシング16との間の隙間Gにごみが侵入して噛み込むことを防止することができる。よって、本実施形態によれば、回転するノズル本体14を浴槽1内に設置しても、電気モータ18にごみ等が噛み込むことにより回転不良となることを防止することができる。
本実施形態による浴槽洗浄装置1においては、環状パッキン(ごみ侵入防止部材)78が、ノズル本体14とケーシング16との間の隙間Gの上面を覆うように設けられているので、環状パッキン78がノズル本体14の回転の抵抗になることを抑制することができる。よって、本実施形態によれば、ノズル本体14が円滑に回転することを可能に且つノズル本体14とケーシング16との間の隙間Gにごみが侵入することを防ぐことができる。
本実施形態による浴槽洗浄装置1においては、環状パッキン78の下面78bが内側端(保持端)78bから外周端(自由端)78bに向けて水平に又は下方傾斜に形成されているので、環状パッキン(ごみ侵入防止部材)78が浴槽1内に貯留された湯水によりヘッド圧を受けることにより、環状パッキン78の外周端(自由端)78bが浮いて捲れてしまうことを防止することができる。よって、本実施形態によれば、ごみの侵入をより防止することができる。
本実施形態による浴槽洗浄装置1においては、環状パッキン78が、切欠空間74が形成されたケーシング16の内周縁部とノズル本体14との隙間Gを覆うように形成されているので、環状パッキンがノズル本体の最上面とケーシング本体の最上面との隙間を覆うように形成されている場合と比較して、使用者がごみ侵入部材に触れ難くなる。
本実施形態による浴槽洗浄装置1においては、ケーシング16が切欠空間74を覆うカバー64を備えているので、使用者が環状パッキン78により触れ難くなる。
本実施形態による浴槽洗浄装置1においては、ケーシング16の内周端部に切欠空間74に向かって上方に突出する突起部80を設け、この突起部80が環状パッキン78により覆われているので、より確実にノズル本体14とケーシング16との間の隙間Gにごみが侵入することを防止することができる。
本実施形態による浴槽洗浄装置1においては、ケーシング16の内周縁部の切欠空間74内に流入した洗剤水が切欠空間内に留まることなく、スムーズに浴槽1の底面2に排出することができる。
本実施形態による浴槽洗浄装置1においては、ケーシング16の溝76の底面が浴槽1の底面に向けて下方傾斜しているので、ケーシング16の内周縁部の切欠空間74内に流れてきた洗剤水が切欠空間内に留まることをより確実に防止することができる。
本実施形態による浴槽洗浄装置1においては、環状パッキン78の内周端(保持端)はノズル本体14に保持されており、外周端(自由端)はケーシングの内周縁部の切欠空間74の外周面から離間しているので、環状パッキン78の外周端(自由端)がケーシング16の内周縁部の切欠空間74の外周面と接触しないので、ノズル本体14を円滑に回転させることができる。
本実施形態による浴槽洗浄装置1においては、制御部48がノズル本体14から液体(洗剤水、湯、水)を噴射して切欠空間74を洗浄する第1洗浄モードを実行するので、切欠空間74内におけるごみ等による汚れを洗浄することができる。
本実施形態による浴槽洗浄装置1においては、制御部48が浴槽1内の水を排水した後且つ浴槽1内に水が貯留される前に第1洗浄モードを実行するので、切欠空間74内におけるごみ等による汚れをより確実に洗浄することができる。
本実施形態による浴槽洗浄装置1においては、浴槽1の内側壁面4の洗浄を行う第2洗浄モードを実行する前に第1洗浄モードを実行するので、第1洗浄モードにより落とした汚れを第2洗浄モードで洗い流すことができる。そのため、本実施形態によれば、第2洗浄モードの後に第1洗浄モードを行う場合に比べて浴槽1全体の洗浄性能を高めることができる。
次に、図15乃至図25を参照して、本発明の他の実施形態による浴槽洗浄装置について説明する。この本発明の他の実施形態による浴槽洗浄装置は、上述した図1乃至図14に示された浴槽洗浄装置と基本構造は同じであるが、環状パッキンの形状及びノズル本体の形状が異なっている。そのため、上述した実施形態による浴槽洗浄装置と同じ部分には同一符号を付しその説明は省略する。
先ず、図15乃至図18により、他の実施形態による浴槽洗浄装置100の環状パッキン102及びノズル本体104について説明する。図15は本発明の他の実施形態による浴槽洗浄装置の上部を示す部分断面図であり、図16は本発明の他の実施形態による浴槽洗浄装置に用いられる環状パッキンを示す平面図であり、図17は図16のXVII-XVII線に沿って見た断面図であり、図18はノズル本体に取り付けられた図16及び図17に示す環状パッキンの部分拡大断面図である。
先ず、図15示すように、ノズル本体104と内筒54との間には、ノズル本体104が回転可能なように、隙間(摺動空間)Gが形成されている。この隙間Gからごみ(砂、髪の毛、皮脂、埃など)が侵入することを防止するためのごみ侵入防止部材として、この隙間Gを覆う環状パッキン102がノズル本体104の外周に取り付けられている。
次に、図16乃至図18により、環状パッキン102及びその近傍の構造について説明する。環状パッキン102は、上述した図11に示す環状パッキン78と同様に、その内周端102aが、断面(肉厚)が比較的大きく弾性変形がし難い形状となっており、外周端102bは、断面(肉厚)が比較的小さく弾性変形がし易い形状となっている。この環状パッキング102の内周端102aは、ノズル本体104の外周に形成された円環溝104b内に保持され、保持端となっており、また、環状パッキン102の外周端102bは自由に変形可能な自由端となっている。
なお、本実施形態においては、環状パッキン102の内周端102aが保持端であり、外周端102bが自由端となっているが、環状パッキン102の内周端102aが自由端であり、外周端102bが内筒54により保持される保持端としてもよい。
図18に示すように、環状パッキン102の自由端である外周端102bの上部の内周側には、鉛直方向に延びる環状の当接面106が形成され、この当接面106が、ノズル本体104の環状パッキン102の保持端である内周端102aよりも上方に位置する側面104cの円周方向に沿った全部に当接するようになっている。
ここで、環状パッキン102は、その当接面106より外周側102cの断面(肉厚)が内周側102dの断面(肉厚)よりも大きくなるように形成されている。これにより、環状パッキン102の外周側102cが弾性変形し難くなり、その結果、当接面106も弾性変形し難くなり、当接面106をノズル本体104の側面104cに確実に当接させることができる。
環状パッキン102をノズル本体104にこのように取り付けたことにより、後述するように、ノズル本体104が微少距離だけ上下方向に移動した際に生じる環状パッキン102の自由端である外周端102bの上下方向の移動が規制される。これにより、環状パッキン102の自由端である外周端102bの浮き上がりが防止され、ごみの隙間G内への浸入を確実に防止することができる。
次に、図19及び図20により、環状パッキン78の自由端である外周端78bの浮き上がりが防止できる理由を説明する。図19は図9に示す環状パッキン78の変形状態を示す断面図であり、図20は図16に示す環状パッキン102の変形状態を示す断面図である。
図19の(a)は、初期状態から水圧でノズル本体14が浮き上がり、ノズル本体14とケーシング16のそれぞれの上面が同じ高さ位置となる状態を示している。
図19の(b)は、吐水終了後水圧がなくなり、ノズル本体14が微少距離Hだけ鉛直方向に下がった位置となる状態を示している。このとき、環状パッキン78は自由端である外周端78bを基点(中心)にして矢印Aで示すように回転し、固定端である内周端78aが下方に移動する。
図19の(c)は、次にノズル本体14から再び吐水することにより、水圧でノズル本体14が浮き上がり、ノズル本体14とケーシング16のそれぞれの上面が同じ高さ位置となる状態を示している。このとき、環状パッキン78は、保持端である内周端78aがノズル本体104と共に上昇し、同時に、自由端である外周端78bも同様に上昇する。この結果、環状パッキン78の自由端である外周端78bが内筒54の上面から離間し、隙間G1が生じる。この隙間G1が大きくなると、ごみがギャップG内に浸入し、好ましくない。
ここで、上述した図19に示した環状パッキン78は、本来、内周端(保持端)78aがノズル本体104に対して動くこと(回転すること等)ができないように保持されている場合には有効である。一方、例えば、内周端(保持端)78aがノズル本体104に対して動き得るように保持されている場合には、上述した問題点が発生する可能性があることを本発明者らは見出した。図16及び図17に示した環状パッキン102及びノズル本体104を採用することにより、この問題点を解決することができる。以下、図20により、その理由を説明する。
図20の(a)は、初期状態から水圧でノズル本体14が浮き上がり、ノズル本体104とケーシング16のそれぞれの上面が同じ高さ位置となる状態を示している。
図20の(b)は、吐水終了後水圧がなくなり、ノズル本体104が微少距離Hだけ鉛直方向に下がった位置となる状態を示している。このとき、環状パッキン102はその自由端である外周端102bの上部の内周側に形成された上述した当接面106が、ノズル本体104の環状パッキン102の保持端である内周端102aよりも上方に位置する側面104cに当接する。これにより、ノズル本体104が微少距離だけ下方向に移動し、その後、再度、上方に移動しても、環状パッキン102の当接面106がノズル本体104の側面104cに当接するので、ノズル本体104が上下動する祭に生じる環状パッキン102の自由端である外周端102bの上下方向の移動が規制される。この結果、環状パッキン102の自由端である外周端102bの浮き上がりが防止され、ごみの隙間G内への浸入を確実に防止することができる。
ここで、環状パッキン102に形成された上述した当接面106は、円周方向に沿って全周に設けられているが、円周方向に沿った一部に設けるようにしてもよい。
次に、図21により、本発明の他の実施形態における環状パッキンの第1変形例を用いた浴槽洗浄装置を説明する。図21は本発明の他の実施形態における環状パッキンの第1変形例を用いた浴槽洗浄装置の上部を示す部分断面図である。
この第1変形例による環状パッキン108は、自由端である外周端108bと、ノズル本体104の外周の鉛直方向に沿って2つ形成された上方円環溝104a及び下方円環溝104b内にそれぞれ保持された保持端である上方側保持端110と下方側保持端120を備えている。102
この第1変形例による環状パッキン108においては、吐水終了後水圧がなくなり、ノズル本体104が微少距離Hだけ鉛直方向に下がっても、環状パッキン108の上方側保持端110がノズル本体108の上方円環溝104aの側面に当接する。これにより、ノズル本体104が微少距離だけ下方向に移動し、その後、再度、上方に移動しても、環状パッキン108の上方側保持端110がノズル本体104の円環溝104aの側面に当接するので、ノズル本体104が上下動する最に生じる環状パッキン108の自由端である外周端108bの上下方向の移動が規制される。この結果、環状パッキン108の自由端である外周端108bの浮き上がりが防止され、ごみの隙間G内への浸入を確実に防止することができる。
ここで、環状パッキン108の2つの保持端である上方側保持端110と下方側保持端120は、それぞれ、平面視で、互いに重なる位置に形成されているが、互いに重ならない位置に形成されるようにしてもよい。
次に、 図22により、図9に示す環状パッキンに押え部材を用いた本発明の他の実施形態による浴槽洗浄装置を説明する。図22は、図9に示す環状パッキン78に押え部材を用いた本発明の他の実施形態による浴槽洗浄装置の上部を示す部分断面図である。
ノズル本体104の環状パッキン78が取り付けられた上方の側面には、ノズル本体104と一体で又は別体で、押え部材114が取り付けられている。この押え部材114の外周側の下面114aは、環状パッキン78の上面に当接するようになっている。
なお、本実施形態においては、環状パッキン78の内周端78aが保持端であり、外周端78bが自由端となっているが、環状パッキン78の内周端78aが自由端であり、外周端78が内筒54により保持される保持端としてもよい。後者の場合には、押え部材114は、内筒54に取り付けられる。
この実施形態においては、環状パッキン78の上面が押え部材114により押え付けられているので、ノズル本体104が上下動しても、それにより、環状パッキン78の外周端である自由端78bが内筒54の上面から離間することがない。この結果、環状パッキン78の自由端である外周端78bの浮き上がりが防止され、ごみの隙間G内への浸入を確実に防止することができる。
次に、図23乃至図25により、本発明の他の実施形態における環状パッキンの第2変形例、第3変形例、及び、第4変形例について説明する。
図23は本発明の他の実施形態における環状パッキンの第2変形例を用いた浴槽洗浄装置の上部を示す部分断面図であり、図24は第3変形例を用いた浴槽洗浄装置の上部を示す部分断面図であり、図25は第4変形例を用いた浴槽洗浄装置の上部を示す部分断面図である。
これらの第2変形例、第3変形例及び第4変形例による環状パッキンは、それぞれ、以下説明するように、図16及び図17に示す環状パッキン102と類似した構造を備えている。
先ず、図23に示すように、第2変形例による環状パッキン116において、その内周端116aはノズル本体104の外周に形成された円環溝104b内に保持され保持端となり、また、環状パッキン116の外周端116bは自由に変形可能な自由端となっている。さらに、環状パッキン116の外周側の上面には、環状の金属(SUS)製の補強部材117が焼き付けられている。なお、環状パッキン116の外周側の下面116cはほぼ直線状に形成されている。
環状パッキン116の外周端116bの上部の内周側には、鉛直方向に延びる環状の当接面106が形成され、この当接面106が、ノズル本体104の環状パッキン116の保持端である内周端116aよりも上方に位置する側面104cの円周方向に沿った全部に当接するようになっている。
環状パッキン116をノズル本体104にこのように取り付けたことにより、ノズル本体104が微少距離だけ上下方向に移動した際に生じる環状パッキン116の外周端116bの上下方向の移動が規制される。これにより、環状パッキン116の外周端116bの浮き上がりが防止され、ごみの隙間G内への浸入を確実に防止することができる。さらに、環状パッキン116には補強部材117が取り付けられているので、環状パッキン116の変形が抑制され、環状パッキン116の外周端116bの上下方向の移動がより規制される。
次に、図24に示すように、第3変形例による環状パッキン118は、上述した第2変形例による環状パッキン116と同様な構造を備えている。さらに、環状パッキン118の外周側の上面には、環状の金属(SUS)製の補強部材117が焼き付けられている。なお、環状パッキン118の外周側の下面118cは上方に凸である円弧形状に形成されている。
この第3変形例による環状パッキン118においても、第2変形例と同様に、環状パッキン118の外周端の浮き上がりが防止され、ごみの隙間G内への浸入を確実に防止することができる。
次に、図25に示すように、第4変形例による環状パッキン120は、上述した第2変形例及び第3変形例による環状パッキン116、118と同様な構造を備えている。さらに、環状パッキン120の外周側の上面には、環状の金属(SUS)製の補強部材117が焼き付けられている。なお、環状パッキン120の外周側の下面120cには、2つの環状の下方に突出した突出部120d、120eが形成されている。これらの突出部120d、120eは、変形し易い形状であり、上述した環状パッキンの自由端である外周端に相当する。
この第4変形例による環状パッキン120においても、第2変形例及び第3変形例と同様に、環状パッキン120の外周端の浮き上がりが防止され、ごみの隙間G内への浸入を確実に防止することができる。
なお、上述した本発明の他の実施形態の第1変形例(図21参照)、第2変形例(図23参照)、第3変形例(図24参照)及び第4変形例(図25参照)においては、環状パッキンの内周端が保持端であり、外周端が自由端となっているが、環状パッキンの内周端が自由端であり、外周端が内筒54により保持される保持端としてもよい。
1 浴槽
2 底面
4 内側壁面
10、100 浴槽洗浄装置
12 ノズルユニット
14、104 ノズル本体
16 ケーシング
18 電気モータ
20 第1の流路
32 第2の流路
34 洗剤タンク
40 洗剤ポンプ
42 第3の流路
44 洗浄ポンプ
48 制御部
50 外筒
52 中間筒
54 内筒
62 噴射口
64 カバー
70 凹部
74 切欠空間
76 溝
78、102、108、116、118、120 環状パッキン
78a、102a、116a、118a、120a 内周端(保持端)
78b、102b、108b、116b、118b、120b 外周端(自由端)
78c、116c、118c、120c 下面
80 突起部
104c 側面
106 当接面
110 上方保持端
112 下方保持端
114 押え部材

Claims (15)

  1. 浴槽を洗剤水で自動的に洗浄する浴槽洗浄装置であって、
    浴槽の底面に設けられるケーシングと、
    このケーシングと隙間を介して設けられ、洗剤水を浴槽の内側壁面に向けて噴射する噴射口を備えたノズル本体と、
    このノズル本体を上記ケーシング内で回転させる回転駆動部と、を有し、
    上記ノズル本体及び上記ケーシングのいずれか一方は、上記ケーシングとノズル本体との間の隙間にごみが侵入することを防止するごみ侵入防止部材を備え
    このごみ侵入防止部材は、環状の部材であり、上記ケーシング及び上記ノズル本体のいずれか一方に保持された保持端と、上記ケーシング及び上記ノズル本体のいずれにも保持されていない自由端と、を有することを特徴とする浴槽洗浄装置。
  2. 上記ごみ侵入防止部材は、その下面が保持端から自由端に向けて水平に又は下方傾斜に形成されている、請求項に記載の浴槽洗浄装置。
  3. 上記ケーシングのノズル本体側の内周縁部には、上記ノズル本体の上面と同じか低い位置且つ上記浴槽の底面高さと同じか高い位置に下方に向けて切り欠かれた切欠空間が形成されており、上記ごみ侵入防止部材は、上記ケーシングの内周縁部と上記ノズル本体との隙間を覆うように形成されている、請求項又はに記載の浴槽洗浄装置。
  4. 更に、上記ケーシングは、上記切欠空間を覆うカバーを備えている、請求項に記載の浴槽洗浄装置。
  5. 上記ケーシングの内周端部に上記切欠空間に向かって上方に突出する突起部を設け、この突起部が上記ごみ侵入防止部材により覆われている、請求項又はに記載の浴槽洗浄装置。
  6. 上記ケーシングは、上記ノズル本体側の内周縁部に形成された切欠空間内に流入した洗剤水を浴槽の底面に誘導する溝部を備えている、請求項乃至の何れか1項に記載の浴槽洗浄装置。
  7. 上記ケーシングの溝部は、その底面が浴槽の底面に向けて下方傾斜している、請求項に記載の浴槽洗浄装置。
  8. 上記ごみ侵入防止部材の上記保持端は上記ノズル本体に保持されており、上記自由端は上記ケーシングの上記内周縁部の切欠空間の外周面から離間している、請求項乃至の何れか1項に記載の浴槽洗浄装置。
  9. 更に、上記ノズル本体から液体を噴射して上記切欠空間を洗浄する第1洗浄モードを実行する制御部を有する、請求項乃至の何れか1項に記載の浴槽洗浄装置。
  10. 上記制御部は、浴槽内の水を排水した後且つ浴槽内に水が貯留される前に上記第1洗浄モードを実行する、請求項9に記載の浴槽洗浄装置。
  11. 上記制御部は、浴槽の内側壁面の洗浄を行う第2洗浄モードを実行し、更に、この第2洗浄モードを実行する前に上記第1洗浄モードを実行する、請求項10に記載の浴槽洗浄装置。
  12. 上記ごみ侵入防止部材は、上記自由端の移動を規制することにより上記自由端の浮き上がりを防止する移動規制手段を備える、請求項乃至11の何れか1項に記載の浴槽洗浄装置。
  13. 上記ごみ侵入防止部材の上記移動規制手段は、上記ごみ浸入防止部材に形成された当接面であり、この当接面が、上記保持端が保持される上記ケーシング及び上記ノズル本体のいずれか一方の上記保持端よりも上方に位置する側面の円周方向に沿った一部又は全部に当接することにより、上記自由端の移動を規制するように構成されている、請求項12に記載の浴槽洗浄装置。
  14. 上記ごみ侵入防止部材の上記移動規制手段は、上記ごみ浸入防止手段に鉛直方向に沿って形成された2つ以上の保持端であり、これらの保持端は、平面視で、互いに重なる位置に形成され、又は、互いに重ならない位置に形成されている、請求項12に記載の浴槽洗浄装置。
  15. 上記ごみ侵入防止部材の上記移動規制手段は、上記ケーシング又は上記ノズル本体と一体的に又は別体として形成された押え面を備えた押え部材であり、この押え部材の押え面が、上記ごみ浸入防止部材の上面に当接することにより、上記自由端の移動を規制するように構成されている、請求項12に記載の浴槽洗浄装置。
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