JP7472054B2 - ガス供給システム、及びそのガス供給システムを使用するガス消費装置を構成する内燃機関 - Google Patents

ガス供給システム、及びそのガス供給システムを使用するガス消費装置を構成する内燃機関 Download PDF

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Description

本発明は、貯留タンクに貯留されている液化ガスを気化器により気化してガス消費装置に導くガス供給システム、及びそのガス供給システムを使用するガス消費装置を構成する内燃機関に関する。
上記したガス供給システムに関連する技術が特許文献1に記載されている。特許文献1に記載のガス供給システムは、貯留タンクに貯留されている液化ガスを気化器に導く液化ガス流路と、気化器により気化されたガスをエンジンに導くガス流路とを備えている。液化ガス流路には、液化ガスを気化器に圧送するためのポンプが設けられており、ポンプがポンプ制御部よって制御される。また、ガス流路には、気化器により気化されたガスの圧力を測定するための圧力計が設けられている。ポンプ制御部は、圧力計により測定されたガスの圧力が設定圧力(要求ガス圧)になるようにポンプの回転数を制御する。
特開2016-37935号公報
上記したガス供給システムでは、圧力計により測定されたガスの圧力が設定圧力(要求ガス圧)になるようにポンプの回転数を制御する。したがって、例えば、低温環境下でのエンジンの始動時には、気化器が低温であるため、ポンプから圧送される液化ガスが十分に気化されず一部が液体のままエンジンに供給されることが考えられる。液体の状態の液化ガスがエンジンに供給されて気化すると、体積が急増するため空燃比が過度にリッチになって、エンジンの始動、及びアイドル不良が発生する。
本発明は、上記問題点を解決するためになされたものであり、本発明が解決しようとする課題は、システム起動時に液化ガスが気化しきれずに気化器を通過するのを抑制することである。
上記した課題は、各発明によって解決される。第1の発明は、貯留タンクに貯留されている液化ガスを気化器に導く液化ガス流路と、その液化ガス流路を通して前記貯留タンクの液化ガスを気化器に圧送するポンプと、前記気化器により気化されたガスをガス消費装置に導くガス流路とを備えるガス供給システムであって、前記ポンプを制御するポンプ制御部と、システム起動時に前記ポンプにより圧送される所定流量の前記液化ガスが前記気化器により気化されるための条件を満たしているか否かを判定する判定部とを有しており、前記ポンプにより圧送される所定流量の前記液化ガスが前記気化器により気化されるための条件を満たしていないと前記判定部が判定した場合、前記ポンプ制御部が前記ポンプを気化促進モードに制御した状態で、前記液化ガス流路により前記気化器に対して前記液化ガスが供給される構成であり、前記気化促進モードは、前記ポンプにより圧送される前記液化ガスの流量を所定流量より小さくする。
本発明によると、ポンプにより圧送される所定流量の液化ガスが気化器により気化されるための条件を満たしていないと判定部が判定した場合、圧送される液化ガスの流量が所定流量よりも小さくなるような気化促進モードの制御で前記ポンプが駆動される。即ち、気化促進モードの制御でポンプが駆動されることで、通常よりも少量の液化ガスが気化器に供給されるようになる。これにより、液化ガスが気化しきれずに気化器を通過するような不都合を抑制できる。
第2の発明によると、気化促進モードでは、ポンプの起動を禁止する。
第3の発明によると、気化促進モードでは、気化器の出力側にあるガス流路の設定調整圧力に対して実際の前記ガス流路の圧力が低くなるような流量でポンプを起動させる。
第4の発明によると、判定部は、実測パラメータが液化ガスの気化の基準となる所定値よりも大きい場合、前記液化ガスが前記気化器により気化されるための条件を満たしていると判定し、前記所定値は、前記液化ガスを構成する組成中で気化し易い組成が占める割合が高いほど小さな値になる。このため、液化ガスを構成する組成中で気化し易い組成が占める割合が高いほど、液化ガスが気化器により気化されるための条件が緩和される。
第5の発明によると、判定部は、気化器における実測パラメータと、ガス消費装置における実測パラメータとが共に液化ガスの気化の基準となる所定値よりも大きい場合、液化ガスが気化器により気化されるための条件を満たしていると判定する。このため、例えば、気化器により気化された液化ガスがガス消費装置に到達する前に再び液化するような不具合の発生を抑制できる。
第6の発明は、ガス供給システムを使用するガス消費装置を構成する内燃機関であって、ガスを燃焼させるための空気を供給する吸気通路と、前記吸気通路内の吸気量を調整するスロットルバルブと、前記スロットルバルブの開度を制御する開度制御部とを備え、前記開度制御部は、前記ポンプ制御部が前記ポンプを気化促進モードに制御している場合、前記スロットルバルブの開度を目標アイドル開度に制限する。このように、気化促進モードの制御によりガスの供給量が制限されている状態では、スロットルバルブの開度が目標アイドル開度に制限されるため、仮にアクセルペダルが踏み込まれたとしてもスロットルバルブが開方向に回動することがない。このため、エンストの発生を抑制できる。
本発明によると、システム起動時に液化ガスが気化しきれずに気化器を通過するのを抑制できる。
本発明の実施形態1に係るガス供給システムを表す模式構成図である。 ガス供給システムにおける気化器の模式構成図(調圧室の入口開)である。 ガス供給システムにおける気化器の模式構成図(調圧室の入口閉)である。 液化LPG圧送用のポンプの回転数と流量との関係を表すグラフである。 前記ガス供給システムの燃料タンクにおける飽和蒸気圧曲線図である。 LPGのプロパン率とアイドル燃料気化温度との関係を表すマップである。 LPGのプロパン率と燃料気化温度との関係を表すマップである。 前記ガス供給システムのシステム起動時の動作を表すフローチャートである。 変更例に係るガス供給システムのシステム起動時の動作を表すフローチャートである。
[実施形態1]
以下、図1~図9に基づいて、本発明の実施形態1に係るガス供給システム、及びそのガス供給システムを使用するエンジン(内燃機関)について説明する。本実施形態に係るガス供給システムは、気体噴射式LPG車において使用されるガス供給システムである。ここで、LPGは、プロパンとブタンとを主成分とする混合気体であり、本実施形態に係るガス供給システムの説明においては、液化状態のLPGを液化LPGと記載し、気化状態のLPGをLPガスと記載する。
<気体噴射式LPG車の概要について>
気体噴射式LPG車は、LPガスを燃料としてエンジン10を駆動させる車両である。エンジン10は、例えば、4気筒エンジンである。エンジン10は、図1に示すように、各気筒の燃焼室10bにLPガスと空気との混合気体を供給する吸気通路12と、燃焼後の排気ガスを燃焼室10bから排出する排気通路14とを備えている。なお、図1では、エンジン10の1気筒分を表している。各気筒の吸気通路12には、通路内にLPガスを噴射するためのインジェクタ16が設けられている。各々のインジェクタ16は燃料供給用のパイプであるデリバリパイプ17によって互いに接続されている。また、吸気通路12には、インジェクタ16の上流側に吸気通路12内を流れる空気の流量(吸気量)を調節するためのスロットルバルブ19が設けられている。
エンジン10の吸気通路12には、図1に示すように、外気温度を測定するための外気温度センサー21が設けられている。また、デリバリパイプ17には、デリバリパイプ17内の燃料温度(LPガス温度)を測定するデリバリ燃温センサー23と、デリバリパイプ17内の燃料圧力(LPガス圧力)を測定するデリバリ燃圧センサー25が設けられている。デリバリ燃温センサー23、デリバリ燃圧センサー25、及び外気温度センサー21の信号は、エンジンコントロールユニット(ECU)30に入力される。また、ECU30には、車両のアクセルペダル(図示省略)の動作信号が入力される。そして、ECU30のスロットル開度制御部(図示省略)が前記アクセルペダルの動作信号に基づいてスロットルバルブ19の開度を調節する。
<ガス供給システム40の概要について>
ガス供給システム40は、図1に示すように、気体噴射式LPG車のエンジン10にLPガスを供給するシステムである。ガス供給システム40は、液化LPGを貯留する車両の燃料タンク41と、液化LPGを気化させる気化器45とを備えている。また、ガス供給システム40は、燃料タンク41に貯留されている液化LPGを気化器45に導く液化LPG流路43と、前記気化器45により気化されたLPガスをエンジン10のデリバリパイプ17に導くLPガス流路46を備えている。
<燃料タンク41について>
燃料タンク41は、密閉圧力容器であり、図1に示すように、液化LPGを充填するための充填口41eと、液化LPGが送り出される送出口41tとを備えている。燃料タンク41内には、前記送出口41tから液化LPGを圧送するためのポンプ41pが設置されている。ポンプ41pは、モータ(図示省略)の回転力を受けてインペラ(図示省略)を回転させ、液化LPGを圧送できるように構成されている。また、燃料タンク41には、タンク内の圧力を測定するタンク燃圧センサー41xと、タンク内の温度を測定するタンク温度センサー41yとが設けられている。燃料タンク41の送出口41tには、緊急遮断弁43sを介して液化LPG流路43が接続されている。ここで、緊急遮断弁43sは、常時、流路を開放しており、緊急時に流路を遮断できるように構成されている。また、液化LPG流路43には、液化LPG流路43を開閉する電磁弁43vが設けられている。
<気化器45について>
気化器45は、液化LPGの圧力を設定調整圧力まで減圧し、さらに液化LPGをエンジン冷却水の熱で暖めることで、液化LPGを気化させる装置である。気化器45は、図2、図3に示すように、圧力レギュレータ450と、その圧力レギュレータ450を温める温水ヒータ45hとから構成されている。圧力レギュレータ450は、ハウジング451の内部がダイヤフラム456によって、調圧室453(中央部)と大気圧室455(上部)とに仕切られている。そして、大気圧室455には、ダイヤフラム456の中央を下方に押圧するバネ455cが設けられている。前記バネ455cは、調圧室453の設定調整圧力を設定するためのもので、バネ力を調整できるように構成されている。また、調圧室453には、ダイヤフラム456の中央に上端が連結された縦リンク457zが設けられており、その縦リンク457zの下端が関節部を介してシーソー状の横リンク457yに連結されている。そして、横リンク457yの先端に調圧室453の入口通路453eを開閉する弁体457vが連結されている。
即ち、調圧室453内の圧力が上昇して、図3に示すように、ダイヤフラム456がバネ455cのバネ力に抗して上方に変位すると、縦リンク457zが上方に変位してシーソー状の横リンク457yが弁体457vを押し下げ、調圧室453の入口通路453eが閉鎖される。逆に、調圧室453内の圧力が低下して、図2に示すように、ダイヤフラム456がバネ455cのバネ力で下方に変位すると、縦リンク457zが下方に変位して横リンク457yが弁体457vを引き上げ、調圧室453の入口通路453eが開放される。これにより、圧力レギュレータ450の調圧室453の内部圧力が設定調整圧力に調整される。ここで、本実施形態に係る圧力レギュレータ450では、設定調整圧力は、燃料タンク41の内部圧力、即ち、燃料タンク41の飽和蒸気圧よりも十分小さな値で、例えば、0.2MPaに設定されている。
圧力レギュレータ450の調圧室453の入口通路453eは、図2、図3に示すように、入口室452を介して液化LPG流路43に接続されている。また、圧力レギュレータ450の調圧室453の出口開口453dは、出口室454を介してLPガス流路46に接続されている。これにより、気化器45は、図1に示すように、液化LPGを気化させたLPガスを設定調整圧力(0.2MPa)に調整した状態でLPガス流路46によりエンジン10のデリバリパイプ17に供給できるようになる。ここで、仮に、エンジン10の低温始動時に、圧力レギュレータ450の入口室452(液化LPG流路43)の圧力が設定調整圧力(0.2MPa)より小さくなると、圧力レギュレータ450の入口通路453eは開放状態となる。
気化器45の温水ヒータ45hには、図2等に示すように、エンジン冷却水を通す冷却水配管27が接続されている。これにより、気化器45の内部温度は、エンジン冷却水の温度とほぼ等しくなる。また、エンジン10には、エンジン冷却水の温度を測定するための冷却水温度センサー27tが取付けられている。なお、図1では、システムの説明上、冷却水温度センサー27tを冷却水配管27の位置に記載している。
<ガス供給システム40の制御について>
ガス供給システム40の制御はECU30で行われる。なお、ECU30とは別に、ガス供給システム40の専用の制御部を設けることも可能である。ECU30には、図1に示すように、燃料タンク41の内部圧力を測定するタンク燃圧センサー41xの信号と、タンク内温度を測定するタンク温度センサー41yの信号とが入力される。タンク燃圧センサー41xとタンク温度センサー41yの信号は、LPG中におけるプロパンの割合を示すプロパン率等の算出に使用される。
LPGは、上記したように、プロパンとブタンとを主成分とする混合気体である。ここで、プロパンは、沸点が-42.09°Cであり、ブタンは、沸点が-0.5°Cである。このため、プロパンとブタンとの混合割合によって液化LPGが気化する温度が変化する。したがって、気化器45において液化LPGを効率的に気化させられるか否かを判定する際に、LPGのプロパン率を算出することが重要になる。プロパン率の算出には、図5に示すLPG飽和蒸気圧曲線(一例)が使用される。燃料タンク41は密閉容器であるため、タンク燃圧センサー41xの測定値は、LPG飽和蒸気圧曲線における飽和蒸気圧に等しくなる。また、タンク温度センサー41yの測定値は、タンク内圧温度に等しくなる。このため、例えば、タンク温度センサー41yの測定値が30°Cであり、タンク燃圧センサー41xの測定値が0.5MPaの場合、LPG飽和蒸気圧曲線によりプロパン率は25%となる。
ECU30には、図1に示すように、冷却水温度センサー27tの信号が入力される。冷却水温度センサー27tの測定値は、上記したように、気化器45の内部温度と等しくなる。なお、気化器45の内部温度を測定するために、冷却水温度センサー27tの代わりに、気化器45の内壁温度を直接的に測定する温度センサーを設置することも可能である。ECU30は、LPGのプロパン率と、所定流量の液化LPGの気化に必要な温度(後記する)と、気化器45の内部温度である冷却水温度センサー27tの測定値とからエンジンの始動時における気化器45の液化LPGの気化能力を判定する。気化器45における液化LPGの気化能力の判定はECU30の判定部で行われる。
本実施形態において、ECU30の判定部では、所定流量の液化LPG(燃料)の気化に必要な温度の一例としてアイドル燃料気化温度を使用する。アイドル燃料気化温度は、エンジン10のアイドリング時にエンジン10で消費される量(図4におけるFmin(Fa)参照)の液化LPG(燃料)を気化させるのに必要な温度である。アイドル燃料気化温度は、LPGのプロパン率との関係で実験的に求められた値であり、図6に示すように、マップとしてメモリに記憶されている。例えば、LPGのプロパン率が20%の場合、アイドル燃料気化温度は5°Cである。同様に、プロパン率が60%の場合、アイドル燃料気化温度は-5°Cである。ECU30の判定部により、エンジン冷却水の温度(気化器45の内部温度)がアイドル燃料気化温度+α(余裕分)よりも高いと判定された場合には、気化器45がアイドリング時に使用される量(Fa)の液化LPG(燃料)を全て気化させる能力を有していると判断できる。さらに、ECU30の判定部により、デリバリパイプ17内の燃料温度がアイドル燃料気化温度+α(余裕分)よりも高いと判定された場合には、気化器45で気化されたLPガスがデリバリパイプ17に到達するまでの間で再び液化することがないと判断できる。
また、ECU30の判定部は、運転時に必要とされる流量の液化LPG(燃料)の気化に必要な温度の一例として燃料気化温度を使用する。燃料気化温度は、エンジン10の運転時(エンジン10の回転速度がアイドリング速度よりも高い運転時)にポンプ41pにより単位時間当たりに圧送される平均的な量の液化LPG(燃料)を気化させるのに必要な温度である。燃料気化温度は、アイドル燃料気化温度の場合と同様にLPGのプロパン率との関係で実験的に求められた値であり、図7に示すように、マップとしてメモリに記憶されている。例えば、LPGのプロパン率が20%の場合、燃料気化温度は30°Cである。同様に、プロパン率が60%の場合、燃料気化温度は10°Cである。ECU30の判定部により、エンジン冷却水の温度(気化器45の内部温度)が燃料気化温度+β(余裕分)よりも高いと判定された場合には、気化器45がエンジン10の運転時に使用される量の液化LPG(燃料)を全て気化させる能力を有していると判断できる。また、ECU30の判定部により、デリバリパイプ17内の燃料温度が燃料気化温度+β(余裕分)よりも高いと判定された場合には、気化器45で気化されたLPガスがデリバリパイプ17に到達するまでの間で再び液化することがないと判断できる。
また、ECU30は、燃料タンク41のポンプ41pを制御するポンプ制御部を備えている。前記ポンプ制御部は、ポンプ41pの流量(ポンプ流量F)を制御する部分であり、ポンプ41p(モータ)に対してポンプ流量信号を出力する。前記ポンプ41pでは、ポンプ制御部からのポンプ流量信号に基づいてモータを駆動させ、ポンプ流量Fに対応するポンプ回転数Nでポンプ41pを回転させる。ここで、ポンプ流量Fとポンプ回転数Nとの関係が、図4のグラフに示されている。ポンプ41pの駆動中には、ポンプ回転数Nは最小回転数Nmin(>0)から最大回転数Nmaxの範囲で変化可能である。ポンプ回転数Nが最小回転数Nminのときには、ポンプ流量Fは0となる。また、ポンプ回転数Nが最小回転数Nminから実用下限回転数Naまでの範囲では、ポンプ流量Fは0~実用最小流量Fmin間で変化する。そして、ポンプ回転数Nが実用下限回転数Naから最大回転数Nmaxまでの範囲では、ポンプ流量Fは実用最小流量Fminから最大流量Fmaxまで変化する。ここで、ポンプ回転数Nが実用下限回転数Naから最大回転数Nmaxまでの範囲では、ポンプ回転数Nとポンプ流量Fとの関係はリニヤになる(比例関係になる)。一般的に、ポンプ41pは、ポンプ回転数Nとポンプ流量Fとの関係がリニヤの範囲で使用される。
また、ECU30は、液化LPG流路43の電磁弁43v、及び緊急遮断弁43sを制御する弁制御部とを備えている。ポンプ41pと電磁弁43vとは、エンジン10の始動時に、図8に示すシステム起動時のフローチャートの処理に基づいて動作する。
<システム起動時のフローチャートの処理について>
図8に示すフローチャートによる処理を実行するためのプログラムがECU30のメモリに格納されている。図8に示すように、車両のイグニッションスイッチがオンされると、データの読み込みが行われる(ステップS101)。即ち、エンジン10のデリバリパイプ17内の燃料圧力(デリバリ燃圧センサー25の測定値)とデリバリパイプ17内の燃料温度(デリバリ燃温センサー23の測定値)とが読み込まれる。また、燃料タンク41内の圧力(タンク燃圧センサー41xの測定値)と、燃料タンク41内の温度(タンク温度センサー41yの測定値)とが読み込まれる。さらに、エンジン冷却水の温度(冷却水温度センサー27tの測定値)と、外気温度(外気温度センサー21の測定値)とが読み込まれる。
次に、LPGのプロパン率が算出される(図8 ステップS102)。プロパン率の算出は、上記したように、図5に示すLPG飽和蒸気圧曲線を使用して行われる。ここで、外気温度、燃料タンク41内の温度が共に4°Cと仮定して以下の説明を行なう。燃料タンク41内の温度が4°Cの場合、燃料タンク41内の圧力が0.4MPaであれば図5のLPG飽和蒸気圧曲線からプロパン率は60%となる。また、燃料タンク41内の圧力が0.25MPaであればプロパン率は20%となる。次に、燃料タンク41内のポンプ作動可否判断が行われる(図8 ステップS103)。ポンプ作動可否判断は、ECU30の判定部で行われる。即ち、先ず、図6のマップに基づいてアイドル燃料気化温度が求められる。ここで、アイドル燃料気化温度は、上記したように、エンジン10のアイドリング時に使用される量Faの液化LPG(燃料)を気化させるのに必要な温度である。ここで、アイドリング時に使用される燃料量Faは、図4に示すポンプ流量Fの実用最小流量Fminにほぼ等しくなる。
ポンプ作動可否判断(ステップS103)では、アイドル燃料気化温度+α(余裕分)とエンジン冷却水温度、及びデリバリパイプ17内の燃料温度とが比較される。そして、〔アイドル燃料気化温度+α〕<〔エンジン冷却水温度〕の条件、及び〔アイドル燃料気化温度+α〕<〔デリバリパイプ17内の燃料温度〕の条件が共に成立する場合に判断がYESとなる。逆に、上記条件が成立しない場合に判断がNOとなる。LPG飽和蒸気圧曲線から、例えば、プロパン率が60%と判定された場合、アイドル燃料気化温度は、図6のマップから-5°Cとなる。ここで、エンジン10の始動時には、エンジン冷却水温度、及びデリバリパイプ17内の燃料温度は外気温度に等しいと考えられるため4°Cである。このため、〔アイドル燃料気化温度+α〕<〔エンジン冷却水温度〕の条件、及び〔アイドル燃料気化温度+α〕<〔デリバリパイプ17内の燃料温度〕の条件が共に成立し、ステップS103の判断はYESとなる。
即ち、気化器45がアイドリング時に使用される量の液化LPG(燃料)を全て気化させる能力を有しており、さらに、気化器45で気化されたLPガスがデリバリパイプ17に到達するまでの間で再び液化することがないと判断できる。このため、エンジン10が始動されると(図8 ステップS104)、液化LPG流路43の電磁弁43vが開放され、同時に燃料タンク41内のポンプ41pが駆動される(ステップS105)。このように、気化器45がアイドリング時に使用される量の液化LPG(燃料)を全て気化させる能力を有しているため、ポンプ41pが駆動されても液化LPGが気化しきれずに気化器45を通過するようなことがなくなる。即ち、気化器45における圧力レギュレータ450の調圧室453の圧力が正常に設定調整圧力(0.2MPa)まで上昇して入口通路453eを閉鎖できるため、液化LPGが気化しきれずに気化器45を通過することがない。そして、エンジン10のデリバリパイプ17内の燃料圧力が設定圧力になるように、ECU30のポンプ制御部においてポンプ41pの回転数が制御される。
次に、図5のLPG飽和蒸気圧曲線からプロパン率が、例えば、20%と判定された場合について説明する。この場合、図6のマップにより、アイドル燃料気化温度は、5°Cとなる。ここで、上記したように、エンジン10の始動時には、エンジン冷却水温度、及びデリバリパイプ17内の燃料温度は4°Cである。このため、図8のステップS103のポンプ作動可否判断では、〔アイドル燃料気化温度+α〕<〔エンジン冷却水温度〕の条件、及び〔アイドル燃料気化温度+α〕<〔デリバリパイプ17内の燃料温度〕の条件が成立しない。このため、ステップS103の判断はNOとなる。したがって、気化器45がアイドリング時に使用される量の液化LPGを全て気化させる能力を有していないと判断される。この状態では、気化器45における圧力レギュレータ450の調圧室453の圧力が設定調整圧力(0.2MPa)まで上昇し難く、圧力レギュレータ450の入口通路453eは開放状態となる。この結果、LPガス流路46に液化LPGが入り込んでしまい、液化LPG(燃料)が気化しきれずに気化器45を通過する可能性がある。
このため、エンジン10が始動されると(図8 ステップS110)、燃料タンク41内のポンプ41pが停止している状態で、液化LPG流路43の電磁弁43vが開放される(図8 ステップS111)。即ち、液化LPGの気化を促進させるため、ポンプ41pの駆動を禁止する気化促進モードの制御が行われる。これにより、燃料タンク41と気化器45間の圧力差により通常よりも少量の液化LPG(燃料)が気化器45に供給される。したがって、圧力レギュレータ450の入口通路453eが開放状態であっても、液化LPGがLPガス流路46に入り込み難くなる。また、ポンプ41pが停止している状態では、LPガス流路46の圧力も設定調整圧力(0.2MPa)より小さくなる。この状態で、ECU30の開度制御部によってスロットルバルブ19の開度が目標アイドル開度に制限される(ステップS112)。これにより、アクセルペダルが踏み込まれたとしてもスロットルバルブが開方向に回動することがなく、エンジン10のエンストを抑制できる。次に、スロットル作動可否判断が行われる(図8 ステップS113)。
スロットル作動可否判断は、ECU30の判定部で行われる。即ち、スロットル作動可否判断では、先ず、図7のマップに基づいて燃料気化温度が求められる。ここで、燃料気化温度は、上記したように、エンジン10の運転時に使用される平均的な量の液化LPG(燃料)を気化させるのに必要な温度である。スロットル作動可否判断では、燃料気化温度+β(余裕分)とエンジン冷却水温度、及びデリバリパイプ17内の燃料温度とが比較される。そして、〔燃料気化温度+β〕<〔エンジン冷却水温度〕の条件、及び〔燃料気化温度+β〕<〔デリバリパイプ17内の燃料温度〕の条件が共に成立する場合に判断がYESとなる。逆に、上記条件が成立しない場合に判断がNOとなる。
LPGのプロパン率が20%であるから燃料気化温度は、図7のマップにより30°Cとなる。ここで、エンジン10の始動時には、エンジン冷却水温度、及びデリバリパイプ17内の燃料温度は外気温度に等しいと考えられるため4°Cである。このため、〔燃料気化温度(30°C)+β〕<〔エンジン冷却水温度〕の条件、及び〔燃料気化温度+β〕<〔デリバリパイプ17内の燃料温度〕の条件が成立せず、ステップS113の判断はNOとなる。このため、スロットルバルブ19の開度制限が継続される。そして、エンジン10のアイドリング運転が継続されてエンジン冷却水温度とデリバリパイプ17内の燃料温度とが徐々に上昇し、燃料気化温度(30°C)+βを超えると、ステップS113の判断はYESとなる。これにより、スロットルバルブ19の開度制限が解除され(ステップS114)、燃料タンク41内のポンプ41pが駆動される(ステップS115)。そして、エンジン10のデリバリパイプ17内の燃料圧力が設定調整圧力になるように、ECU30のポンプ制御部においてポンプ41pの回転数が制御される。
<実施形態1に係るガス供給システム40等の用語と本発明に係る用語との対応>
本実施形態に係るエンジン10が本発明の内燃機関(ガス消費装置)に相当し、ECU30のスロットル開度制御部が本発明の開度制御部に相当する。また、燃料タンク41が本発明の貯留タンクに相当し、液化LPG流路43が本発明の液化ガス流路に相当し、LPガス流路46が本発明のガス流路に相当する。また、液化LPGが本発明の液化ガスに相当し、LPガスが本発明のガスに相当する。さらに、エンジン冷却水の温度(冷却水温度センサー27tの測定値)が本発明の気化器における実測パラメータに相当し、デリバリパイプ17内の燃料温度(デリバリ燃温センサー23の測定値)が本発明のガス消費装置における実測パラメータに相当する。また、アイドル燃料気化温度+α、及び燃料気化温度+βが本発明の液化ガスの気化の基準となる所定値に相当する。さらに、プロパン率が本発明の液化LPG(液化ガス)を構成する組成中で気化し易い組成が占める割合に相当する。また、エンジンが始動している状態でポンプ41pの起動を停止する制御(図8 ステップS110、S111)が本発明における気化促進モードの制御に相当する。さらに、アイドリング時に使用される燃料量Fa(実用最小流量Fmin)が本発明におけるポンプに圧送される液化ガスの所定流量に相当する。
<本実施形態に係るガス供給システム40等の長所について>
本実施形態に係るガス供給システム40によると、ポンプ41pにより圧送される液化LPG(液化ガス)が気化器45により気化されるための条件を満たしていないとECU30の判定部が判定した場合、ECU30のポンプ制御部はポンプ41pの起動を禁止する。そして、液化LPGは、ポンプ41pが停止している状態で液化LPG流路43(液化ガス流路)により気化器45に供給される。即ち、ポンプ41pが停止することで少量の液化LPGが気化器45に供給されるようになる。これにより、液化LPGが気化しきれずに気化器45を通過するような不都合を抑制できる。
また、アイドル燃料気化温度+α(液化ガスの気化の基準となる所定値)は、図6に示すように液化LPGを構成する組成中で気化し易い組成が占める割合(プロパン率)が高いほど小さな値になる。このため、液化LPGを構成する組成中で気化し易い組成が占める割合(プロパン率)が高いほど、液化LPGが気化器45により気化されるための条件が緩和される。また、気化器45におけるエンジン冷却水の温度(気化器における実測パラメータ)と、デリバリパイプ17内の燃料温度(ガス消費装置における実測パラメータ)とが共にアイドル燃料気化温度+α(液化ガスの気化の基準となる所定値)よりも大きい場合に、液化LPGが気化器45により気化されるための条件を満たしていると判定される。このため、例えば、気化器45により気化された液化LPGがエンジンに到達する前に再び液化するようなことがない。
さらに、燃料タンク41のポンプ41pが停止してエンジン10に対するLPガスの供給量が制限されている状態では、エンジン10のスロットルバルブ19の開度が目標アイドル開度に制限される。このため、アクセルペダルが踏み込まれたとしてもスロットルバルブ19が開方向に回動することがなく、エンストの発生を抑制できる。
<変更例>
ここで、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲における変更が可能である。例えば、本実施形態における図8のフローチャートでは、ポンプ作動可否判断(ステップS103)がNOの場合、気化促進モードの制御においてポンプ41pの起動を禁止する例を示した。しかし、図9のフローチャートに示すように、ポンプ作動判断(ステップS203)がNOの場合、気化促進モードの制御においてポンプ41pを低流量駆動させることも可能である(ステップS212)。ここで、図9に示すフローチャートによる処理を実行するためのプログラムはECU30のメモリに格納されている。図9のフローチャートにおけるステップS212の処理(ポンプ低流量駆動)を除く処理、即ち、ステップS201~205、ステップS210、S211、及びステップS213~216の処理は、図8のフローチャートにおける処理と同様である。
図9のステップS212のポンプ低流量駆動処理では、ポンプ41pを低流量で駆動させる。即ち、図4のグラフにおいて、ポンプ回転数Nを実用下限回転数Naよりも十分に小さな回転数Nsに設定してポンプ41pを駆動させる。これにより、ポンプ流量Fは、実用最小流量Fminよりも十分に小さな値になり、0に近くなる。これにより、ポンプ41pが駆動されていても、ポンプ41pの停止状態とほぼ等しい状態となる。このため、エンジン10の低温始動時に、図2に示すように、気化器45の圧力レギュレータ450の調圧室453の圧力が設定調整圧力(0.2MPa)よりも小さくなって入口通路453eが開放された場合でも、LPガス流路46に液化LPG(燃料)が入り込み難くなる。また、ポンプ41pの低流量駆動では、LPガス流路46の圧力も設定調整圧力(0.2MPa)より小さくなる。
さらに、図8のフローチャートにおけるポンプ作動可否判断(ステップS103 図9のステップS203のポンプ作動判断)では、アイドル燃料気化温度+α(余裕分)がエンジン冷却水温度よりも低い場合に、気化器45の液化LPGの気化能力が高いと判定してポンプ作動可否判断をYESとする例を示した。しかし、気化器45が液化LPGを気化するために必要な熱量がエンジン冷却水の熱量よりも小さい場合に、ポンプ作動可否判断をYESとすることも可能である。また、この条件に加えて、デリバリパイプ17内の燃料圧力+γ(余裕分)が燃料タンク41内の圧力よりも小さい場合にポンプ作動可否判断をYESとすることも可能である。
また、前記ポンプ作動可否判断では、〔アイドル燃料気化温度+α〕<〔エンジン冷却水温度〕の条件1、〔アイドル燃料気化温度+α〕<〔デリバリパイプ17内の燃料温度〕の条件2、〔気化器45が液化LPGを気化するために必要な熱量〕<〔エンジン冷却水の熱量〕の条件3、及び〔デリバリパイプ17内の燃料圧力+γ(余裕分)〕<〔燃料タンク41内の圧力〕の条件4の各々の条件をいかように組み合わせて使用しても良いし、単独で使用しても良い。即ち、エンジン冷却水温度、デリバリパイプ17内の燃料温度を判定に使用したが、どちらか一つの温度を判定に使用してもよいし、燃料圧力等の別条件を判定に使用しても良い。また、本実施形態では、気体噴射式LPG車のエンジン10のガス供給システム40について例示したが、エンジン10以外にガスヒータ等のガス供給システム40に本発明を適用することも可能である。
10・・・エンジン(内燃機関)(ガス消費装置)
12・・・吸気通路
17・・・デリバリパイプ
19・・・スロットルバルブ
21・・・外気温度センサー
23・・・デリバリ燃温センサー
(デリバリ燃温センサーの測定値(ガス消費装置における実測パラメータ))
25・・・デリバリ燃圧センサー
27t・・冷却水温度センサー
(冷却水温度センサーの測定値(気化器における実測パラメータ))
27・・・冷却水配管
30・・・ECU(判定部、ポンプ制御部、スロットルバルブの開度制御部)
40・・・ガス供給システム
41y・・タンク温度センサー
41x・・タンク燃圧センサー
41・・・燃料タンク(貯留タンク)
41p・・ポンプ
43・・・液化LPG流路(液化ガス流路)
45・・・気化器
46・・・LPガス流路(ガス流路)

Claims (6)

  1. 貯留タンクに貯留されている液化ガスを気化器に導く液化ガス流路と、その液化ガス流路を通して前記貯留タンクの液化ガスを気化器に圧送するポンプと、前記気化器により気化されたガスをガス消費装置に導くガス流路とを備えるガス供給システムであって、
    前記ポンプを制御するポンプ制御部と、
    システム起動時に前記ポンプにより圧送される所定流量の前記液化ガスが前記気化器により気化されるための条件を満たしているか否かを判定する判定部と、
    を有しており、
    前記ポンプにより圧送される所定流量の前記液化ガスが前記気化器により気化されるための条件を満たしていないと前記判定部が判定した場合、前記ポンプ制御部が前記ポンプを気化促進モードに制御した状態で、前記液化ガス流路により前記気化器に対して前記液化ガスが供給される構成であり、
    前記気化促進モードは、前記ポンプにより圧送される前記液化ガスの流量を所定流量より小さくするガス供給システム。
  2. 請求項1に記載のガス供給システムであって、
    前記気化促進モードでは、前記ポンプの起動を禁止するガス供給システム。
  3. 請求項1に記載のガス供給システムであって、
    前記気化促進モードでは、前記気化器の出力側にある前記ガス流路の設定調整圧力に対して実際の前記ガス流路の圧力が低くなるような流量で前記ポンプを起動させるガス供給システム。
  4. 請求項1から請求項3のいずれかに記載のガス供給システムであって、
    前記判定部は、実測パラメータが液化ガスの気化の基準となる所定値よりも大きい場合、前記液化ガスが前記気化器により気化されるための条件を満たしていると判定し、
    前記所定値は、前記液化ガスを構成する組成中で気化し易い組成が占める割合が高いほど小さな値になるガス供給システム。
  5. 請求項4に記載のガス供給システムであって、
    前記判定部は、前記気化器における実測パラメータと、前記ガス消費装置における実測パラメータとが共に前記液化ガスの気化の基準となる所定値よりも大きい場合、前記液化ガスが前記気化器により気化されるための条件を満たしていると判定するガス供給システム。
  6. 請求項1から請求項5のいずれかに記載のガス供給システムを使用するガス消費装置を構成する内燃機関であって、
    前記ガスを燃焼させるための空気を供給する吸気通路と、
    前記吸気通路内の吸気量を調整するスロットルバルブと、
    前記スロットルバルブの開度を制御する開度制御部と、
    を備え、
    前記開度制御部は、前記ポンプ制御部が前記ポンプを気化促進モードに制御している場合、前記スロットルバルブの開度を目標アイドル開度に制限する内燃機関。
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