JP7471542B1 - 避難補助誘導装置、避難補助誘導システムおよび避難補助誘導方法 - Google Patents

避難補助誘導装置、避難補助誘導システムおよび避難補助誘導方法 Download PDF

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正人 平井
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Abstract

少なくとも災害の種類を示す情報が含まれる災害発生情報を取得する災害発生情報取得部(101)と、災害発生情報取得部(101)により取得された災害発生情報に基づいて、避難場所を特定する避難場所特定部(103)と、避難場所特定部(103)により避難場所が特定された場合、対象とする施設が有する各部屋での人の在不在を判定する在不在判定部(107)と、在不在判定部(107)による判定結果に基づいて、対象とする施設が有する各部屋での人の在不在を識別可能なフロアマップを作成する表示画面作成部(108)とを備えた。

Description

本開示は、災害の際に避難補助者に対して避難補助誘導を行う避難補助誘導装置、避難補助誘導システムおよび避難補助誘導方法に関する。
企業または自治体は、火災、水害または地震などの災害が発生した際に、被害を最小に抑えるため、施設内にいる人に対して避難を促す視覚情報または聴覚情報を提示する場合がある。
従来技術として、例えば特許文献1では、災害の種類、属性情報および避難者の現在位置から、初期誘導の種別を決定し、誘導する避難誘導ナビゲーション装置が開示されている。
特開2016-184286号公報
しかしながら、従来技術では、施設内にいる避難対象者に対して視覚情報または聴覚情報を直接提供して避難を促すのみであり、避難対象者の避難をサポートする者である避難補助者に対して情報を提供し、効率的なサポートを促すものではない。
そのため、災害という特殊な状況において、避難補助者は、どの部屋へどの順番で向かって避難補助すべきかを冷静に判断するのが難しかった。
本開示は、上記のような課題を解決するためになされたもので、避難補助者に対して避難補助を誘導するための情報を提供可能となる避難補助誘導装置を提供することを目的としている。
本開示に係る避難補助誘導装置は、少なくとも災害の種類を示す情報が含まれる災害発生情報を取得する災害発生情報取得部と、災害発生情報取得部により取得された災害発生情報に基づいて、避難場所を特定する避難場所特定部と、避難場所特定部により避難場所が特定された場合、対象とする施設が有する各部屋での人の在不在を判定する在不在判定部と、在不在判定部による判定結果に基づいて、対象とする施設が有する各部屋での人の在不在を識別可能なフロアマップを作成する表示画面作成部と、災害発生情報取得部により取得された災害発生情報および在不在判定部による判定結果に基づいて、部屋にいる人の避難要否を判定する避難要否判定部と、災害発生情報取得部により取得された災害発生情報および避難要否判定部による判定結果に基づいて、部屋にいる人に対する避難補助の優先度を設定する優先度設定部とを備え、表示画面作成部は、在不在判定部による判定結果、避難要否判定部による判定結果および優先度設定部による設定結果に基づいて、対象とする施設が有する各部屋での人の在不在、避難要否および避難補助の優先度を識別可能なフロアマップを作成することを特徴とする。
本開示によれば、上記のように構成したので、避難補助者に対して避難補助を誘導するための情報を提供可能となる。
実施の形態1に係る避難補助誘導装置の構成例を示す図である。 実施の形態1に係る避難補助誘導装置の動作例を示すフローチャートである。 実施の形態1に係る避難補助誘導装置により作成されたフロアマップの一例(災害の種類が火災である場合)を示す図である。 実施の形態1に係る避難補助誘導装置により作成されたフロアマップの一例(災害の種類が地震である場合)を示す図である。 実施の形態1に係る避難補助誘導装置により作成されたフロアマップの一例(災害の種類が水害である場合)を示す図である。 実施の形態2に係る避難補助誘導装置の構成例を示す図である。 実施の形態2に係る避難補助誘導装置の動作例を示すフローチャートである。 実施の形態2に係る避難補助誘導装置により作成されたフロアマップの一例(災害の種類が火災である場合)を示す図である。 実施の形態2に係る避難補助誘導装置により作成されたフロアマップの一例(災害の種類が火災である場合)を示す図である。 実施の形態2に係る避難補助誘導装置により作成されたフロアマップの一例(災害の種類が地震である場合)を示す図である。 実施の形態2に係る避難補助誘導装置により作成されたフロアマップの一例(災害の種類が水害である場合)を示す図である。 実施の形態3に係る避難補助誘導装置の構成例を示す図である。 実施の形態3に係る避難補助誘導装置の動作例を示すフローチャートである。 実施の形態3に係る避難補助誘導装置により作成されたフロアマップの一例(災害の種類が火災である場合)を示す図である。 実施の形態3に係る避難補助誘導装置により作成されたフロアマップの一例(災害の種類が火災である場合)を示す図である。 実施の形態3に係る避難補助誘導装置により作成されたフロアマップの一例(災害の種類が火災である場合)を示す図である。 実施の形態3に係る避難補助誘導装置により作成されたフロアマップの一例(災害の種類が火災である場合)を示す図である。 実施の形態3に係る避難補助誘導装置により作成されたフロアマップの一例(災害の種類が地震である場合)を示す図である。 実施の形態3に係る避難補助誘導装置により作成されたフロアマップの一例(災害の種類が水害である場合)を示す図である。 実施の形態4に係る避難補助誘導装置の構成例を示す図である。 実施の形態4に係る避難補助誘導装置の動作例を示すフローチャートである。 実施の形態4に係る避難補助誘導装置により作成されたフロアマップの一例(災害の種類が火災である場合)を示す図である。 実施の形態5に係る避難補助誘導装置の構成例を示す図である。 実施の形態5に係る避難補助誘導装置の動作例を示すフローチャートである。 実施の形態5に係る避難補助誘導装置により作成されたフロアマップの一例(災害の種類が火災である場合)を示す図である。 実施の形態5に係る避難補助誘導装置により作成されたフロアマップの一例(災害の種類が火災である場合)を示す図である。 実施の形態6に係る避難補助誘導装置の構成例を示す図である。 実施の形態6に係る避難補助誘導装置の動作例を示すフローチャートである。 図29A、図29Bは、実施の形態1-6に係る避難補助誘導装置のハードウェア構成例を示す図である。
以下、実施の形態について図面を参照しながら詳細に説明する。
実施の形態1.
図1は実施の形態1に係る避難補助誘導装置1の構成例を示す図である。
避難補助誘導装置1は、対象とする施設において、災害の際に避難補助者に対して避難補助誘導を行うシステムである。なお、以下では、主に、施設が介護施設である場合を例に説明を行うが、これ以外の施設、例えば学校、病院または住居施設などであってもよい。また、災害の種類としては、例えば、火災、地震または水害などが挙げられる。また、避難補助者は、避難対象者の避難をサポートする者である。
実施の形態1に係る避難補助誘導装置1は、図1に示すように、災害発生情報取得部101、避難計画DB102、避難場所特定部103、複数のセンサ104、センサ統合部105、施設マップDB106、在不在判定部107、表示画面作成部108、および、表示部109を備えている。
災害発生情報取得部101は、災害発生情報を取得する。災害発生情報には、少なくとも災害の種類を示す情報が含まれる。また、災害発生情報に、災害の発生場所を示す情報が含まれていてもよい。
なお、災害発生情報取得部101は、例えば、連携する火災報知機から入力された情報、スタッフにより入力された火災情報、緊急地震速報から入力された情報、スタッフにより入力された地震情報、水害の避難指示通知から入力された情報、または、スタッフにより入力された水害情報に基づいて、災害発生情報を取得する。
避難計画DB102は、対象とする施設に対する避難計画ルールを示す避難計画ルールデータを記録する。避難計画ルールデータには、災害の種類と避難場所とが紐づけられた情報が含まれる。また、避難計画ルールデータには、災害の種類および災害の発生場所と避難場所とが紐づけられた情報が含まれていてもよい。
避難場所特定部103は、災害発生情報取得部101により取得された災害発生情報および避難計画DB102に記録されている避難計画ルールデータに基づいて、避難場所を特定する。
センサ104は、対象とする施設が有する部屋に設けられ、当該部屋での人の在不在を検知する。なお、センサ104は、常時または所定のタイミングで検知を繰り返す。このセンサ104により検知された在不在を示す情報を含むセンサ情報は、センサ統合部105に出力される。また、センサ情報には、センサ104を識別可能な識別情報も含まれている。
なお、図1の例では、センサ104が、リビングに設けられたリビングセンサ104a、居室に設けられた居室センサ104b、および、トイレに設けられたトイレセンサ104cである場合を示している。
センサ統合部105は、各センサ104によるセンサ情報を統合する。
施設マップDB106は、対象とする施設のフロアマップを示すマップデータを記録する。また、マップデータには、センサ104の識別情報と当該センサ104が設けられた部屋を識別可能な識別情報とが紐づけられた情報が含まれている。
在不在判定部107は、避難場所特定部103により避難場所が特定された場合、センサ統合部105により得られたセンサ情報および施設マップDB106に記録されているマップデータに基づいて、対象とする施設が有する各部屋での人の在不在を判定する。
また、在不在判定部107は、上記判定結果に基づいて、対象とする施設において、避難場所特定部103により特定された避難場所以外の部屋から人がいなくなったかを判定する。
そして、在不在判定部107は、避難場所以外の部屋から人がいないと判定するまで上記2つの処理を繰り返す。
表示画面作成部108は、在不在判定部107による判定結果および施設マップDB106に記録されているマップデータに基づいて、対象とする施設が有する各部屋での人の在不在を識別可能なフロアマップを作成する。この際、例えば、表示画面作成部108は、対象とする施設が有する各部屋に対し、人の在不在に応じて色などの表示態様を変えたフロアマップを作成する。なお、表示画面作成部108は、在不在判定部107により判定結果が更新される度に、フロアマップを作成して更新する。
また、表示画面作成部108は、避難場所特定部103により特定された避難場所および施設マップDB106に記録されているマップデータに基づいて、上記フロアマップに当該避難場所を示してもよい。
表示部109は、表示画面作成部108により作成されたフロアマップを表示する。
表示部109は、避難補助者が閲覧するデバイスであり、1つ以上設けられる。表示部109としては、例えば、サイネージまたはタブレットが挙げられる。
なお、図1では、避難計画DB102、センサ104、センサ統合部105、施設マップDB106および表示部109が、避難補助誘導装置1の内部に設けられた場合を示した。
しかしながら、これに限らず、避難計画DB102、センサ104、センサ統合部105、施設マップDB106および表示部109のうちの一部または全部が、避難補助誘導装置1の外部に設けられていてもよい。この場合、避難補助誘導装置1は、避難補助誘導装置1の外部に設けられた上記の構成要素との間で通信を行うことで処理を行う。
次に、図1に示す実施の形態1に係る避難補助誘導装置1の動作例について、図2を参照しながら説明する。
なお、各センサ104は、対象とする施設が有する部屋での人の在不在を検知している。また、センサ統合部105は、各センサ104によるセンサ情報を統合している。また、避難計画DB102は、対象とする施設に対する避難計画ルールを示す避難計画ルールデータを記録している。また、施設マップDB106は、対象とする施設のフロアマップを示すマップデータを記録している。
図1に示す実施の形態1に係る避難補助誘導装置1の動作例では、図2に示すように、まず、災害発生情報取得部101は、災害発生情報を取得する(ステップST101)。災害発生情報には、少なくとも災害の種類を示す情報が含まれる。また、災害発生情報に、災害の発生場所を示す情報が含まれていてもよい。
次いで、避難場所特定部103は、災害発生情報取得部101により取得された災害発生情報および避難計画DB102に記録されている避難計画ルールデータに基づいて、避難場所を設定する(ステップST102)。
次いで、在不在判定部107は、避難場所特定部103により避難場所が特定された場合、センサ統合部105により得られたセンサ情報および施設マップDB106に記録されているマップデータに基づいて、対象とする施設が有する各部屋での人の在不在を判定する(ステップST103)。
次いで、表示画面作成部108は、在不在判定部107による判定結果および施設マップDB106に記録されているマップデータに基づいて、対象とする施設が有する各部屋での人の在不在を識別可能なフロアマップを作成する(ステップST104)。この際、例えば、表示画面作成部108は、対象とする施設が有する各部屋に対し、人の在不在に応じて色などの表示態様を変えたフロアマップを作成する。
また、表示画面作成部108は、避難場所特定部103により特定された避難場所および施設マップDB106に記録されているマップデータに基づいて、上記フロアマップに当該避難場所を示してもよい。
次いで、表示部109は、表示画面作成部108により作成されたフロアマップを表示する(ステップST105)。
次いで、在不在判定部107は、上記判定結果に基づいて、対象とする施設において、避難場所特定部103により特定された避難場所以外の部屋から人がいなくなったかを判定する(ステップST106)。
このステップST106において、在不在判定部107は、避難場所以外の部屋に人がいると判定した場合には、シーケンスはステップST103に戻る。
一方、ステップST106において、在不在判定部107は、避難場所以外の部屋に人がいないと判定した場合、シーケンスは終了する。
次に、実施の形態1に係る避難補助誘導装置1の動作の具体例について、図3~図5を参照しながら説明する。
図3では、災害の種類が火災である場合において、実施の形態1に係る避難補助誘導装置1により表示されるフロアマップの一例を示している。
図3の例では、人がいない部屋は白色とされ、人がいる部屋はハッチング表示され、避難場所が黒色で塗りつぶされている。
また、図3において、符号31に示すアイコンは、火災発生の位置を示している。すなわち、災害発生情報取得部101により取得される災害発生情報に災害の発生場所を示す情報が含まれている場合、表示画面作成部108は、当該災害の発生場所および施設マップDB106に記録されているマップデータに基づいて、フロアマップに当該災害の発生場所を示してもよい。
図4では、災害の種類が地震である場合において、実施の形態1に係る避難補助誘導装置1により表示されるフロアマップの一例を示している。
図5では、災害の種類が水害である場合において、実施の形態1に係る避難補助誘導装置1により表示されるフロアマップの一例を示している。
ここで、従来技術では、災害という特殊な状況下で、避難補助者はどこから避難の補助をすべきかを冷静に判断できない。
これに対し、実施の形態1に係る避難補助誘導装置1では、対象とする施設のフロアマップと、当該施設が有する各部屋での人の在不在とから、避難対象者がいる部屋を提示する。これにより、実施の形態1に係る避難補助誘導装置1では、避難補助者は補助に向かうべき部屋とそうでない部屋を素早く判断することが可能となり、効率的に部屋を回りながら避難補助を行うことが可能となる。
また、実施の形態1に係る避難補助誘導装置1では、第三者に避難状況を共有する際にも使用できる。
以上のように、この実施の形態1によれば、避難補助誘導装置1は、少なくとも災害の種類を示す情報が含まれる災害発生情報を取得する災害発生情報取得部101と、災害発生情報取得部101により取得された災害発生情報に基づいて、避難場所を特定する避難場所特定部103と、避難場所特定部103により避難場所が特定された場合、対象とする施設が有する各部屋での人の在不在を判定する在不在判定部107と、在不在判定部107による判定結果に基づいて、対象とする施設が有する各部屋での人の在不在を識別可能なフロアマップを作成する表示画面作成部108とを備えた。これにより、実施の形態1に係る避難補助誘導装置1は、避難補助者に対して避難補助を誘導するための情報を提供可能となる。
実施の形態2.
実施の形態1では、対象とする施設が有する部屋に対して人の在不在を識別可能とする場合を示した。一方、災害の種類または災害の発生場所によっては、避難対象者は移動せずに部屋に留まる、または、垂直移動をせずに平行移動のみを行うほうが安全な場合がある。
そこで、実施の形態2では、実施の形態1で示した手段に加え、対象とする施設が有する部屋にいる人の避難要否を判定し、当該人に対する避難補助の優先度を設定した上で、表示を行う場合を示す。
図6に示す実施の形態2に係る避難補助誘導装置1では、図1に示す実施の形態1に係る避難補助誘導装置1に対し、絞り込み部110、レベル分け部111および避難ルート特定部112が追加されている。また、レベル分け部111は、避難要否判定部1111および優先度設定部1112を有している。
図6に示す実施の形態2に係る避難補助誘導装置1におけるその他の構成例は、図1に示す実施の形態1に係る避難補助誘導装置1の構成例と同様であり、同一の符号を付して異なる部分についてのみ説明を行う。
なお、避難計画DB102に記録されている避難計画ルールデータには、例えば、災害の種類と避難が必要な部屋を示す情報とが優先度ごとに紐づけられた情報、あるいは、災害の種類および災害の発生場所と避難が必要な部屋を示す情報とが優先度ごとに紐づけられた情報が含まれている。
また、避難計画DB102に記録されている避難計画ルールデータには、例えば、対象とする施設における避難元の部屋かつ避難先ごとに、避難元の部屋と避難先との間の避難ルートを示す情報が含まれている。
また、施設マップDB106に記録されているマップデータには、部屋が個人の部屋であるか否かを識別可能な情報が含まれていてもよい。
絞り込み部110は、在不在判定部107による判定結果に基づいて、人がいる部屋のみを、優先度を設定する部屋として抽出する。
避難要否判定部1111は、災害発生情報取得部101により取得された災害発生情報、絞り込み部110による抽出結果、および、避難計画DB102に記録されている避難計画ルールデータに基づいて、部屋にいる人の避難要否を判定する。
この際、優先度設定部1112は、絞り込み部110により抽出された部屋に対し、災害発生情報が示す災害の種類に応じて、避難計画ルールデータに従って、避難が必要な部屋と避難が不要な部屋を判定する。または、優先度設定部1112は、絞り込み部110により抽出された部屋に対し、災害発生情報が示す災害の種類および災害の発生場所に応じて、避難計画ルールデータに従って、避難が必要な部屋と非難が不要な部屋を判定する。
優先度設定部1112は、災害発生情報取得部101により取得された災害発生情報、避難要否判定部1111による判定結果、および、避難計画DB102に記録されている避難計画ルールデータに基づいて、部屋にいる人に対する避難補助の優先度を設定する。
この際、優先度設定部1112は、避難要否判定部1111により避難が必要と判定された部屋に対し、避難計画ルールデータに従って、避難補助の優先度を設定する。
また、優先度設定部1112は、上記に加え、施設マップDB106に記録されているマップデータにも基づいて、上記優先度を設定してもよい。
避難ルート特定部112は、避難場所特定部103による特定結果、避難要否判定部1111による判定結果、および、避難計画DB102に記録されている避難計画ルールデータに基づいて、避難ルートを特定する。この際、避難ルート特定部112は、避難が必要な人がいる部屋に対し、避難場所までのルートを特定する。
また、表示画面作成部108は、在不在判定部107による判定結果、避難要否判定部1111による判定結果、優先度設定部1112による設定結果、避難ルート特定部112による特定結果、および、施設マップDB106に記録されているマップデータに基づいて、対象とする施設が有する各部屋での人の在不在、避難要否、避難補助の優先度、および、避難ルートを識別可能なマップを作成する。この際、例えば、表示画面作成部108は、対象とする施設が有する各部屋および避難ルートを示す矢印のうちの少なくとも一方に対し、人の在不在、避難要否および避難補助の優先度に応じて色または線種などの表示態様を変えたフロアマップを作成する。
また、表示画面作成部108は、避難場所特定部103により特定された避難場所および施設マップDB106に記録されているマップデータに基づいて、上記フロアマップに当該避難場所を示してもよい。
また、図6では、絞り込み部110が避難補助誘導装置1に設けられた場合を示した。しかしながら、これに限らず、絞り込み部110は避難補助誘導装置1に設けられていなくてもよい。
なお、絞り込み部110が避難補助誘導装置1に設けられていない場合、避難要否判定部1111は、災害発生情報取得部101により取得された災害発生情報、在不在判定部107による判定結果、および、避難計画DB102に記録されている避難計画ルールデータに基づいて、部屋にいる人の避難要否を判定する。
また、図6では、避難ルート特定部112が避難補助誘導装置1に設けられた場合を示した。しかしながら、これに限らず、避難ルート特定部112は避難補助誘導装置1に設けられていなくてもよい。
なお、避難ルート特定部112が避難補助誘導装置1に設けられていない場合、表示画面作成部108は、在不在判定部107による判定結果、避難要否判定部1111による判定結果、優先度設定部1112による設定結果、および、施設マップDB106に記録されているマップデータに基づいて、対象とする施設が有する各部屋での人の在不在、避難要否および避難補助の優先度を識別可能なマップを作成する。
次に、図6に示す実施の形態2に係る避難補助誘導装置1の動作例について、図7を参照しながら説明する。
なお、各センサ104は、対象とする施設が有する部屋での人の在不在を検知している。また、センサ統合部105は、各センサ104によるセンサ情報を統合している。また、避難計画DB102は、対象とする施設に対する避難計画ルールを示す避難計画ルールデータを記録している。また、施設マップDB106は、対象とする施設のフロアマップを示すマップデータを記録している。
図6に示す実施の形態2に係る避難補助誘導装置1の動作例では、図7に示すように、まず、災害発生情報取得部101は、災害発生情報を取得する(ステップST201)。災害発生情報には、少なくとも災害の種類を示す情報が含まれる。また、災害発生情報に、災害の発生場所を示す情報が含まれていてもよい。
次いで、避難場所特定部103は、災害発生情報取得部101により取得された災害発生情報および避難計画DB102に記録されている避難計画ルールデータに基づいて、避難場所を特定する(ステップST202)。
次いで、在不在判定部107は、避難場所特定部103により避難場所が特定された場合、センサ統合部105による統合後のセンサ情報および施設マップDB106に記録されているマップデータに基づいて、対象とする施設が有する各部屋での人の在不在を判定する(ステップST203)。
次いで、絞り込み部110は、在不在判定部107による判定結果に基づいて、人がいる部屋のみを、優先度を設定する部屋として抽出する(ステップST204)。
次いで、避難要否判定部1111は、災害発生情報取得部101により取得された災害発生情報、絞り込み部110による抽出結果、および、避難計画DB102に記録されている避難計画ルールデータに基づいて、部屋にいる人の避難要否を判定する(ステップST205)。
この際、避難要否判定部1111は、絞り込み部110により抽出された部屋に対し、災害発生情報が示す災害の種類に応じて、避難計画ルールデータに従って、避難が必要な部屋と非難が不要な部屋を判定する。または、避難要否判定部1111は、絞り込み部110により抽出された部屋に対し、災害発生情報が示す災害の種類および災害の発生場所に応じて、避難計画ルールデータに従って、避難が必要な部屋と非難が不要な部屋を判定する。
次いで、優先度設定部1112は、災害発生情報取得部101により取得された災害発生情報、避難要否判定部1111による判定結果、および、避難計画DB102に記録されている避難計画ルールデータに基づいて、部屋にいる人に対する避難補助の優先度を設定する(ステップST206)
この際、優先度設定部1112は、避難要否判定部1111により避難が必要と判定された部屋に対し、避難計画ルールデータに従って、避難補助の優先度を設定する。
また、優先度設定部1112は、上記に加え、施設マップDB106に記録されているマップデータにも基づいて、上記優先度を設定してもよい。
次いで、避難ルート特定部112は、避難場所特定部103による特定結果、避難要否判定部1111による判定結果、および、避難計画DB102に記録されている避難計画ルールデータに基づいて、避難ルートを特定する(ステップST207)。この際、避難ルート特定部112は、避難が必要な人がいる部屋に対し、避難場所までのルートを特定する。
次いで、表示画面作成部108は、在不在判定部107による判定結果、避難要否判定部1111による判定結果、優先度設定部1112による設定結果、避難ルート特定部112による特定結果、および、施設マップDB106に記録されているマップデータに基づいて、対象とする施設が有する各部屋での人の在不在、避難要否、避難補助の優先度、および、避難ルートを識別可能なマップを作成する(ステップST208)。この際、例えば、表示画面作成部108は、対象とする施設が有する各部屋および避難ルートを示す矢印のうちの少なくとも一方に対し、人の在不在、避難要否および避難補助の優先度に応じて色または線種などの表示態様を変えたフロアマップを作成する。
また、表示画面作成部108は、避難場所特定部103により特定された避難場所および施設マップDB106に記録されているマップデータに基づいて、上記フロアマップに当該避難場所を示してもよい。
次いで、表示部109は、表示画面作成部108により作成されたフロアマップを表示する(ステップST209)。
次いで、在不在判定部107は、上記判定結果に基づいて、対象とする施設において、避難場所特定部103により特定された避難場所以外の部屋から人がいなくなったかを判定する(ステップST210)。
このステップST210において、在不在判定部107は、避難場所以外の部屋に人がいると判定した場合には、シーケンスはステップST203に戻る。
一方、ステップST210において、在不在判定部107は、避難場所以外の部屋に人がいないと判定した場合、シーケンスは終了する。
例えば、実施の形態2に係る避難補助誘導装置1では、人の有無、部屋の種類、災害の種類および災害の発生場所に応じて、以下のようなレベル分けを行う。なお、以下では、優先度が高い順に第1のレベル、第2のレベル・・・としている。
例えば、災害の種類が火災である場合、「人がいる部屋が個人の部屋かそうでないかに関わらず、当該部屋が火元または火元に近い部屋である」場合に、第1のレベルとする。
また、「人がいる部屋が個人の部屋であり、当該部屋が火元または火元に近い部屋ではない」場合に、第2のレベルとする。
また、「人がいる部屋が個人の部屋ではない」場合に、第3のレベルとする。
また、「人がいない部屋である」場合に、第4のレベルとする。
なお、災害の種類が火災である場合、避難要否判定部1111は、避難不要とは判定せずに、全て避難要と判定してもよい。
また、例えば、災害の種類が地震である場合、「人がいる部屋が個人の部屋である」場合に、第1のレベルとする。
また、「人がいる部屋が個人の部屋ではない」場合に、第2のレベルとする。
また、「人がいない部屋である」場合に、第3のレベルとする。
また、例えば、災害の種類が水害であり、施設内の高所への避難を行う場合、「人がいる部屋が個人の部屋であり、当該部屋が最上階に位置しない」場合に、第1のレベルとする。
また、「人がいる部屋が個人の部屋ではなく、当該部屋が最上階に位置しない」場合に、第2のレベルとする。
また、「人がいる部屋が個人の部屋かそうでないかに関わらず、当該部屋が最上階に位置する」場合に、第3のレベルとする。
また、「人がいない部屋である」場合に、第4のレベルとする。
また、例えば、災害の種類が水害であり、施設外への避難を行う場合、「人がいる部屋が個人の部屋である」場合に、第1のレベルとする。
また、「人がいる部屋が個人の部屋ではない」場合に、第2のレベルとする。
また、「人がいない部屋である」場合に、第3のレベルとする。
次に、実施の形態2に係る避難補助誘導装置1の動作の具体例について、図8~図11を参照しながら説明する。
図8および図9では、災害の種類が火災である場合において、実施の形態2に係る避難補助誘導装置1により表示されるフロアマップの一例を示している。
図8において、符号81に示す矢印は、避難ルートを示している。また、図9に示すように、避難が完了して部屋から人がいなくなった場合には、当該部屋が不在表示(図9では白色表示)となり、当該部屋からの避難ルートについても削除してもよい。
図10では、災害の種類が地震である場合において、実施の形態2に係る避難補助誘導装置1により表示されるフロアマップの一例を示している。
図10の例では、ラウンジが避難場所に指定されているため、ラウンジにいる人は避難対象から除外される。
図11では、災害の種類が水害である場合において、実施の形態2に係る避難補助誘導装置1により表示されるフロアマップの一例を示している。
図11の例では、3階のラウンジが避難場所に指定されているが、水害の場合は最上階にいれば安全であるため、最上階にいる人は避難対象から除外される。すなわち、図11の例では、3階の人がいる部屋については、1階または2階の人がいる部屋に対して、ハッチングが粗くされ、避難対象から除外されていることを示している。
この実施の形態2に係る避難補助誘導装置1は、在室であっても避難が必要ない人を避難補助対象から省くことで、より効率的な避難補助が可能となる。
また、実施の形態2に係る避難補助誘導装置1は、避難補助が必要な人がいる部屋から避難先までの安全な避難ルートを表示することで、より安全かつ効率的な避難補助が可能となる。
以上のように、この実施の形態2によれば、避難補助誘導装置1は、災害発生情報取得部101により取得された災害発生情報および在不在判定部107による判定結果に基づいて、部屋にいる人の避難要否を判定する避難要否判定部1111と、災害発生情報取得部101により取得された災害発生情報および避難要否判定部1111による判定結果に基づいて、部屋にいる人に対する避難補助の優先度を設定する優先度設定部1112とを備え、表示画面作成部108は、在不在判定部107による判定結果、避難要否判定部1111による判定結果および優先度設定部1112による設定結果に基づいて、対象とする施設が有する各部屋での人の在不在、避難要否および避難補助の優先度を識別可能なフロアマップを作成する。これにより、実施の形態2に係る避難補助誘導装置1は、実施の形態1に係る避難補助誘導装置1に対し、避難補助者に対して避難補助を誘導するための情報をより詳細に提供可能となる。
また、実施の形態2に係る避難補助誘導装置1は、在不在判定部107による判定結果に基づいて、人がいる部屋のみを、優先度を設定する部屋として抽出する絞り込み部110を備え、避難要否判定部1111は、災害発生情報取得部101により取得された災害発生情報および絞り込み部110による抽出結果に基づいて、部屋にいる人の避難要否を判定する。これにより、実施の形態2に係る避難補助誘導装置1は、難補助者に対して避難補助を誘導するための情報をより詳細に提供可能となる。
また、実施の形態2に係る避難補助誘導装置1は、避難場所特定部103による特定結果および避難要否判定部1111による判定結果に基づいて、避難ルートを特定する避難ルート特定部112を備え、表示画面作成部108は、在不在判定部107による判定結果、避難要否判定部1111による判定結果、優先度設定部1112による設定結果、および、避難ルート特定部112による特定結果に基づいて、対象とする施設が有する各部屋での人の在不在、避難要否、避難補助の優先度、および、避難ルートを識別可能なフロアマップを作成する。これにより、実施の形態2に係る避難補助誘導装置1は、難補助者に対して避難補助を誘導するための情報をより詳細に提供可能となる。
実施の形態3.
実施の形態2では、避難補助の優先度を設定する場合を示した。一方、避難対象者の属性、ならびに、認知機能および身体機能などの機能によっては、補助を行わなくても自力での避難が可能な場合がある。また、避難対象者の属性、ならびに、認知機能および身体機能などの機能によって、避難補助に掛かる時間または人数が変わる。
そこで、実施の形態3では、実施の形態2で示した手段に加え、事前に保有している避難対象者の属性、ならびに、認知機能および身体機能などの機能も考慮して避難補助の優先度を設定する場合を示す。
図12に示す実施の形態3に係る避難補助誘導装置1では、図6に示す実施の形態2に係る避難補助誘導装置1に対して属性DB113および機能DB114が追加され、レベル分け部111に対して工数分析部1113が追加されている。
図12に示す実施の形態3に係る避難補助誘導装置1におけるその他の構成例は、図6に示す実施の形態2に係る避難補助誘導装置1の構成例と同様であり、同一の符号を付して異なる部分についてのみ説明を行う。
なお、避難計画DB102に記録されている避難計画ルールデータには、例えば、避難対象者の属性および機能と避難可否および避難補助に掛かる工数とが紐づけられた情報が含まれている。
属性DB113は、対象とする施設における避難対象者の属性を示す属性データを記録する。属性としては、例えば避難対象者の性別および年齢などが挙げられる。
機能DB114は、対象とする施設における避難対象者の機能を示す機能データを記録する。機能データとしては、例えば、避難対象者の認知機能を示す認知機能データ、および、避難対象者の身体機能を示す身体機能データが挙げられる。
工数分析部1113は、属性DB113に記録されている属性データ、機能DB114に記録されている機能データ、避難要否判定部1111による判定結果、および、避難計画DB102に記録されている避難計画ルールデータに基づいて、部屋にいる人の避難可否および当該人に対する避難補助に掛かる工数を判定する。
この際、工数分析部1113は、避難要否判定部1111により避難が必要と判定された部屋にいる人に対し、属性データおよび機能データから、避難計画ルールデータに従って、避難可否および避難補助に掛かる工数を判定する。
また、優先度設定部1112は、災害発生情報取得部101により取得された災害発生情報、避難要否判定部1111による判定結果、工数分析部1113による判定結果、および、避難計画DB102に記録されている避難計画ルールデータに基づいて、部屋にいる人に対する避難補助の優先度を設定する。
この際、優先度設定部1112は、避難要否判定部1111により避難が必要と判定された部屋に対し、工数分析部1113による判定結果および避難計画ルールデータに従って、避難補助の優先度を設定する。
また、優先度設定部1112は、上記に加え、施設マップDB106に記録されているマップデータにも基づいて、上記優先度を設定してもよい。
なお、図12では、属性DB113および機能DB114が、避難補助誘導装置1の内部に設けられた場合を示した。
しかしながら、これに限らず、属性DB113および機能DB114のうちの一部または全部が、避難補助誘導装置1の外部に設けられていてもよい。この場合、避難補助誘導装置1は、避難補助誘導装置1の外部に設けられた上記の構成要素との間で通信を行うことで処理を行う。
次に、図12に示す実施の形態3に係る避難補助誘導装置1の動作例について、図13を参照しながら説明する。
なお、各センサ104は、対象とする施設が有する部屋での人の在不在を検知している。また、センサ統合部105は、各センサ104によるセンサ情報を統合している。また、避難計画DB102は、対象とする施設に対する避難計画ルールを示す避難計画ルールデータを記録している。また、施設マップDB106は、対象とする施設のフロアマップを示すマップデータを記録している。また、属性DB113は、対象とする施設における避難対象者の属性を示す属性データを記録している。また、機能DB114は、対象とする施設における避難対象者の機能を示す機能データを記録している。
図12に示す実施の形態3に係る避難補助誘導装置1の動作例では、図13に示すように、まず、災害発生情報取得部101は、災害発生情報を取得する(ステップST301)。災害発生情報には、少なくとも災害の種類を示す情報が含まれる。また、災害発生情報に、災害の発生場所を示す情報が含まれていてもよい。
次いで、避難場所特定部103は、災害発生情報取得部101により取得された災害発生情報および避難計画DB102に記録されている避難計画ルールデータに基づいて、避難場所を設定する(ステップST302)。
次いで、在不在判定部107は、避難場所特定部103により避難場所が特定された場合、センサ統合部105による統合後のセンサ情報および施設マップDB106に記録されているマップデータに基づいて、対象とする施設が有する各部屋での人の在不在を判定する(ステップST303)。
次いで、絞り込み部110は、在不在判定部107による判定結果に基づいて、人がいる部屋のみを、優先度を設定する部屋として抽出する(ステップST304)。
次いで、避難要否判定部1111は、災害発生情報取得部101により取得された災害発生情報、絞り込み部110による抽出結果、および、避難計画DB102に記録されている避難計画ルールデータに基づいて、部屋にいる人の避難要否を判定する(ステップST305)。
この際、避難要否判定部1111は、絞り込み部110により抽出された部屋に対し、災害発生情報が示す災害の種類に応じて、避難計画ルールデータに従って、避難が必要な部屋と非難が不要な部屋を判定する。または、避難要否判定部1111は、絞り込み部110により抽出された部屋に対し、災害発生情報が示す災害の種類および災害の発生場所に応じて、避難計画ルールデータに従って、避難が必要な部屋と非難が不要な部屋を判定する。
次いで、工数分析部1113は、属性DB113に記録されている属性データ、機能DB114に記録されている機能データ、避難要否判定部1111による判定結果、および、避難計画DB102に記録されている避難計画ルールデータに基づいて、部屋にいる人の避難可否および当該人に対する避難補助に掛かる工数を判定する(ステップST306)。
この際、工数分析部1113は、避難要否判定部1111により避難が必要と判定された部屋にいる人に対し、属性データおよび機能データから、避難計画ルールデータに従って、避難可否および避難補助に掛かる工数を判定する。
次いで、優先度設定部1112は、災害発生情報取得部101により取得された災害発生情報、避難要否判定部1111による判定結果、工数分析部1113による判定結果、および、避難計画DB102に記録されている避難計画ルールデータに基づいて、部屋にいる人に対する避難補助の優先度を設定する(ステップST307)。
この際、優先度設定部1112は、避難要否判定部1111により避難が必要と判定された部屋に対し、工数分析部1113による判定結果および避難計画ルールデータに従って、避難補助の優先度を設定する。
また、優先度設定部1112は、上記に加え、施設マップDB106に記録されているマップデータにも基づいて、上記優先度を設定してもよい。
次いで、避難ルート特定部112は、避難場所特定部103による特定結果、避難要否判定部1111による判定結果、および、避難計画DB102に記録されている避難計画ルールデータに基づいて、避難ルートを特定する(ステップST308)。この際、避難ルート特定部112は、避難が必要な人がいる部屋に対し、避難場所までのルートを特定する。
次いで、表示画面作成部108は、在不在判定部107による判定結果、避難要否判定部1111による判定結果、優先度設定部1112による設定結果、避難ルート特定部112による特定結果、および、施設マップDB106に記録されているマップデータに基づいて、対象とする施設が有する各部屋での人の在不在、避難要否、避難補助の優先度、および、避難ルートを識別可能なマップを作成する(ステップST309)。この際、例えば、表示画面作成部108は、対象とする施設が有する各部屋および避難ルートを示す矢印のうちの少なくとも一方に対し、人の在不在、避難要否および避難補助の優先度に応じて色または線種などの表示態様を変えたフロアマップを作成する。
また、表示画面作成部108は、避難場所特定部103により特定された避難場所および施設マップDB106に記録されているマップデータに基づいて、上記フロアマップに当該避難場所を示してもよい。
次いで、表示部109は、表示画面作成部108により作成されたフロアマップを表示する(ステップST310)。
次いで、在不在判定部107は、上記判定結果に基づいて、対象とする施設において、避難場所特定部103により特定された避難場所以外の部屋から人がいなくなったかを判定する(ステップST311)。
このステップST311において、在不在判定部107は、避難場所以外の部屋に人がいると判定した場合には、シーケンスはステップST303に戻る。
一方、ステップST311において、在不在判定部107は、避難場所以外の部屋に人がいないと判定した場合、シーケンスは終了する。
例えば、実施の形態3に係る避難補助誘導装置1では、人の有無、部屋の種類、災害の種類、災害の発生場所、避難対象者の属性、および、避難対象者の機能に応じて、以下のようなレベル分けを行う。なお、以下では、優先度が高い順に第1のレベル、第2のレベル・・・としている。
例えば、災害の種類が火災である場合、「人がいる部屋が個人の部屋かそうでないかに関わらず、当該部屋が火元または火元に近い部屋である」場合に、第1のレベルとする。
また、「人がいる部屋が個人の部屋であり、当該部屋が火元または火元に近い部屋ではなく、当該部屋の入居者の介護度が中程度である」場合と、「人がいる部屋が個人の部屋ではない」場合に、避難誘導に多少の時間および負荷を要するとし、第2のレベルとする。
また、「人がいる部屋が個人の部屋であり、当該部屋が火元または火元に近い部屋ではなく、当該部屋の入居者の介護度が高い」場合に、避難誘導にかなりの時間および負荷を要するとし、第3のレベルとする。
また、「人がいる部屋が個人の部屋であり、当該部屋が火元または火元に近い部屋ではなく、当該部屋の入居者の介護度が低い」場合に、自力での避難ができる可能性があるとし、第4のレベルとする。
また、「人がいない部屋である」場合に、第5のレベルとする。
また、例えば、災害の種類が地震である場合、「人がいる部屋が個人の部屋であり、当該部屋の入居者の介護度が中程度である」場合と、「人がいる部屋が個人の部屋ではなく、避難場所以外の部屋である」場合に、避難誘導に多少の時間および負荷を要するとし、第1のレベルとする。
また、「人がいる部屋が個人の部屋であり、当該部屋の入居者の介護度が高い」場合に、避難誘導にかなりの時間および負荷を要するとし、第2のレベルとする。
また、「人がいる部屋が個人の部屋であり、当該部屋の入居者の介護度が低い」場合に、自力での避難ができる可能性があるとし、第3のレベルとする。
また、「人がいない部屋である」場合と、「避難場所の部屋である」場合に、第4のレベルとする。
また、例えば、災害の種類が水害であり、施設内の高所への避難を行う場合、「人がいる部屋が個人の部屋であり、当該部屋が最上階に位置せず、当該部屋の入居者の介護度が中程度である」場合と、「人がいる部屋が個人の部屋ではなく、当該部屋が最上階に位置しない」場合に、避難誘導に多少の時間および負荷を要するとし、第1のレベルとする。
また、「人がいる部屋が個人の部屋であり、当該部屋が最上階に位置せず、当該部屋の入居者の介護度が高い」場合に、避難誘導にかなりの時間および負荷を要するとし、第2のレベルとする。
また、「人がいる部屋が個人の部屋であり、当該部屋が最上階に位置せず、当該部屋の入居者の介護度が低い」場合に、自力での避難ができる可能性があるとし、第3のレベルとする。
また、「人がいない部屋である」場合に、第4のレベルとする。
また、例えば、災害の種類が水害であり、施設外への避難を行う場合、「人がいる部屋が個人の部屋であり、当該部屋が1階に位置せず、当該部屋の入居者の介護度が中程度である」場合と、「人がいる部屋が1階に位置せず、個人の部屋ではない」場合に、避難誘導に多少の時間および負荷を要するとし、第1のレベルとする。
また、「人がいる部屋が個人の部屋であり、当該部屋が1階に位置せず、当該部屋の入居者の介護度が高い」場合に、避難誘導にかなりの時間および負荷を要するとし、第2のレベルとする。
また、「人がいる部屋が個人の部屋であり、当該部屋が1階に位置せず、当該部屋の入居者の介護度が低い」場合と、「人がいる部屋が個人の部屋かそうでないかに関わらず、1階に位置する」場合に、自力での避難ができる可能性があるとし、第3のレベルとする。
また、「人がいない部屋である」場合に、第4のレベルとする。
次に、実施の形態3に係る避難補助誘導装置1の動作の具体例について、図14~図19を参照しながら説明する。
図14~図17では、災害の種類が火災である場合において、実施の形態3に係る避難補助誘導装置1により表示されるフロアマップの一例を示している。
図14~図17では、避難要の部屋において、避難補助に掛かる工数として、アイコン無しで示す自力で避難可能(独歩)、符号141のアイコンで示す1人の避難補助が必要(護送)、符号142のアイコンで示す2人の避難補助が必要(担送)の3種類が用いられている。また、図14~図17の例では、符号141のアイコンが付された部屋から優先的に避難補助を行うようレベル分けが行われている。また、火元に近い部屋とその垂直投影上の部屋について、優先的に避難補助を行うようレベル分けが行われてもよい。なお、優先度は、図14~図16のようにハッチングの粗密などで表現されていてもよいし、図17のように人型のアイコンなどで表現されていてもよい。また、優先度は、色の違いなどで表現されていてもよい。図14~図16の例では、ハッチングが密になるほど、優先度が高くなる場合を示している。
また、避難ルートは、初めから全て表示され、優先度の違いが線の細さ、あるいは、実線または破線などの線種で区別されて表示されていてもよい。また、避難ルートは、優先度の違いが色の違いなどで表現されていてもよい。また、図14~図16に示すように、優先度の高い部屋にだけ避難ルートが表示され、避難が完了した部屋は不在表示になって避難ルートが削除され、新たな避難ルートが追加で表示されてもよい。
また、例えば図14および図17において符号143および符号144に示すように、個人の部屋ではない共用部で人が検知された場合、その旨を示すハッチングまたはアイコンなどが表示され、避難ルートが表示されてもよい。ここで、符号143に示すように、共用部に設けられたセンサ104がリアルタイムに人が検知できる場合は、通常の凡例と同様の表現とされる。一方、符号144に示すように、共用部に設けられたセンサ104がリアルタイムに人を検知できない場合は、古い位置情報である可能性があるため、点線などで区別されて表現されてもよい。
なお、図14では、避難計画ルールデータに基づいて、避難の進捗に応じた第1優先の避難ルートおよび第2優先の避難ルートが表示されている。図14の例では、火元に近い3階右側の避難ルートが第1優先の避難ルート(太い矢印)となり、2階右側の避難ルートが第2優先の避難ルート(細い矢印)となっている。
また、図15では、3階右側の避難が完了した後の状態を示しており、図14に対し、3階右側の避難ルートが削除され、2階右側の避難ルートが第1優先の避難ルート(太い矢印)に変更されている。また、図15の例では、1階右側の避難ルートが第2優先の避難ルート(細い矢印)として追加されている。
また、図16では、2階右側の避難が完了した後の状態を示しており、図15に対し、2階右側の避難ルートが削除され、1階右側の避難ルートが第1優先の避難ルート(太い矢印)に変更されている。また、図16の例では、3階左側の避難ルートが第2優先の避難ルート(細い矢印)として追加されている。
図18では、災害の種類が地震である場合において、実施の形態2に係る避難補助誘導装置1により表示されるフロアマップの一例を示している。
図19では、災害の種類が水害である場合において、実施の形態2に係る避難補助誘導装置1により表示されるフロアマップの一例を示している。
この実施の形態3に係る避難補助誘導装置1では、在室であっても避難補助が必要ない人を避難補助対象から省くと共に、避難対象者の属性および機能に基づいて避難補助に掛かる工数を明らかにすることで、より安全かつ効率的な避難補助が可能となる。
以上のように、この実施の形態3によれば、避難補助誘導装置1は、避難対象者の属性および機能、ならびに、避難要否判定部1111による判定結果に基づいて、部屋にいる人の避難可否および当該人に対する避難補助に掛かる工数を判定する工数分析部1113を備え、優先度設定部1112は、災害発生情報取得部101により取得された災害発生情報、避難要否判定部1111による判定結果、および、工数分析部1113による判定結果に基づいて、部屋にいる人に対する避難補助の優先度を設定する。これにより、実施の形態3に係る避難補助誘導装置1は、実施の形態2に係る避難補助誘導装置1に対し、避難補助者に対して避難補助を誘導するための情報をより詳細に提供可能となる。
実施の形態4.
実施の形態3では、避難対象者の属性および機能に基づいて、避難可否および避難補助に要する工数を判定する場合を示した。一方、避難対象者の機能が十分にある場合でも、その日の体調によっては、避難補助を必要とする場合がある。
そこで、実施の形態4では、実施の形態3で示した手段に加え、事前に保有している避難対象者の日々の体調データも考慮して避難補助の優先度を設定する場合を示す。
図20に示す実施の形態4に係る避難補助誘導装置1では、図12に示す実施の形態3に係る避難補助誘導装置1に対し、体調DB115が追加されている。
図20に示す実施の形態4に係る避難補助誘導装置1におけるその他の構成例は、図12に示す実施の形態3に係る避難補助誘導装置1の構成例と同様であり、同一の符号を付して異なる部分についてのみ説明を行う。
なお、避難計画DB102に記録されている避難計画ルールデータには、例えば、避難対象者の属性、機能ならびに日々の体調と避難可否および避難補助に掛かる工数とが紐づけられた情報が含まれている。
体調DB115は、対象とする施設における避難対象者の日々の体調を示す体調データを記録する。
また、工数分析部1113は、属性DB113に記録されている属性データ、機能DB114に記録されている機能データ、体調DB115に記録されている体調データ、避難要否判定部1111による判定結果、および、避難計画DB102に記録されている避難計画ルールデータに基づいて、部屋にいる人の避難可否および当該人に対する避難補助に掛かる工数を判定する。
この際、工数分析部1113は、避難要否判定部1111により避難が必要と判定された部屋にいる人に対し、属性データ、機能データおよび体調データから、避難計画ルールデータに従って、避難可否および避難補助に掛かる工数を判定する。
なお、図20では、体調DB115が、避難補助誘導装置1の内部に設けられた場合を示した。
しかしながら、これに限らず、体調DB115は、避難補助誘導装置1の外部に設けられていてもよい。この場合、避難補助誘導装置1は、避難補助誘導装置1の外部に設けられた上記の構成要素との間で通信を行うことで処理を行う。
次に、図20に示す実施の形態4に係る避難補助誘導装置1の動作例について、図21を参照しながら説明する。
なお、各センサ104は、対象とする施設が有する部屋での人の在不在を検知している。また、センサ統合部105は、各センサ104によるセンサ情報を統合している。また、避難計画DB102は、対象とする施設に対する避難計画ルールを示す避難計画ルールデータを記録している。また、施設マップDB106は、対象とする施設のフロアマップを示すマップデータを記録している。また、属性DB113は、対象とする施設における避難対象者の属性を示す属性データを記録している。また、機能DB114は、対象とする施設における避難対象者の機能を示す機能データを記録している。また、体調DB115は、対象とする施設における避難対象者の日々の体調を示す体調データを記録している。
図20に示す実施の形態4に係る避難補助誘導装置1の動作例では、図21に示すように、まず、災害発生情報取得部101は、災害発生情報を取得する(ステップST401)。災害発生情報には、少なくとも災害の種類を示す情報が含まれる。また、災害発生情報に、災害の発生場所を示す情報が含まれていてもよい。
次いで、避難場所特定部103は、災害発生情報取得部101により取得された災害発生情報および避難計画DB102に記録されている避難計画ルールデータに基づいて、避難場所を特定する(ステップST402)。
次いで、在不在判定部107は、避難場所特定部103により避難場所が特定された場合、センサ統合部105による統合後のセンサ情報および施設マップDB106に記録されているマップデータに基づいて、対象とする施設が有する各部屋での人の在不在を判定する(ステップST403)。
次いで、絞り込み部110は、在不在判定部107による判定結果に基づいて、人がいる部屋のみを、優先度を設定する部屋として抽出する(ステップST404)。
次いで、避難要否判定部1111は、災害発生情報取得部101により取得された災害発生情報、絞り込み部110による抽出結果、および、避難計画DB102に記録されている避難計画ルールデータに基づいて、部屋にいる人の避難要否を判定する(ステップST405)。
この際、避難要否判定部1111は、絞り込み部110により抽出された部屋に対し、災害発生情報が示す災害の種類に応じて、避難計画ルールデータに従って、避難が必要な部屋と非難が不要な部屋を判定する。または、避難要否判定部1111は、絞り込み部110により抽出された部屋に対し、災害発生情報が示す災害の種類および災害の発生場所に応じて、避難計画ルールデータに従って、避難が必要な部屋と非難が不要な部屋を判定する。
次いで、工数分析部1113は、属性DB113に記録されている属性データ、機能DB114に記録されている機能データ、体調DB115に記録されている体調データ、避難要否判定部1111による判定結果、および、避難計画DB102に記録されている避難計画ルールデータに基づいて、部屋にいる人の避難可否および当該人に対する避難補助に掛かる工数を判定する(ステップST406)。
この際、工数分析部1113は、避難要否判定部1111により避難が必要と判定された部屋にいる人に対し、属性データ、機能データおよび体調データから、避難計画ルールデータに従って、避難可否および避難補助に掛かる工数を判定する。
次いで、優先度設定部1112は、災害発生情報取得部101により取得された災害発生情報、避難要否判定部1111による判定結果、工数分析部1113による判定結果、および、避難計画DB102に記録されている避難計画ルールデータに基づいて、部屋にいる人に対する避難補助の優先度を設定する(ステップST407)。
この際、優先度設定部1112は、避難要否判定部1111により避難が必要と判定された部屋に対し、工数分析部1113による判定結果および避難計画ルールデータに従って、避難補助の優先度を設定する。
また、優先度設定部1112は、上記に加え、施設マップDB106に記録されているマップデータにも基づいて、上記優先度を設定してもよい。
次いで、避難ルート特定部112は、避難場所特定部103による特定結果、避難要否判定部1111による判定結果、および、避難計画DB102に記録されている避難計画ルールデータに基づいて、避難ルートを特定する(ステップST408)。この際、避難ルート特定部112は、避難が必要な人がいる部屋に対し、避難場所までのルートを特定する。
次いで、表示画面作成部108は、在不在判定部107による判定結果、避難要否判定部1111による判定結果、優先度設定部1112による設定結果、避難ルート特定部112による特定結果、および、施設マップDB106に記録されているマップデータに基づいて、対象とする施設が有する各部屋での人の在不在、避難要否、避難補助の優先度、および、避難ルートを識別可能なマップを作成する(ステップST409)。この際、例えば、表示画面作成部108は、対象とする施設が有する各部屋および避難ルートを示す矢印のうちの少なくとも一方に対し、人の在不在、避難要否および避難補助の優先度に応じて色または線種などの表示態様を変えたフロアマップを作成する。
また、表示画面作成部108は、避難場所特定部103により特定された避難場所および施設マップDB106に記録されているマップデータに基づいて、上記フロアマップに当該避難場所を示してもよい。
次いで、表示部109は、表示画面作成部108により作成されたフロアマップを表示する(ステップST410)。
次いで、在不在判定部107は、上記判定結果に基づいて、対象とする施設において、避難場所特定部103により特定された避難場所以外の部屋から人がいなくなったかを判定する(ステップST411)。
このステップST411において、在不在判定部107は、避難場所以外の部屋に人がいると判定した場合には、シーケンスはステップST403に戻る。
一方、ステップST411において、在不在判定部107は、避難場所以外の部屋に人がいないと判定した場合、シーケンスは終了する。
例えば、実施の形態4に係る避難補助誘導装置1では、人の有無、部屋の種類、災害の種類、災害の発生場所、避難対象者の属性、避難対象者の機能、および、避難対象者の日々の体調に応じて、以下のようなレベル分けを行う。なお、以下では、優先度が高い順に第1のレベル、第2のレベル・・・としている。
例えば、災害の種類が火災である場合、「人がいる部屋が個人の部屋かそうでないかに関わらず、当該部屋が火元または火元に近い部屋である」場合に、第1のレベルとする。
また、「人がいる部屋が個人の部屋であり、当該部屋が火元または火元に近い部屋ではなく、当該部屋の入居者の介護度が中程度または今日の体調がやや不安定である」場合と、「人がいる部屋が個人の部屋ではない」場合に、避難誘導に多少の時間および負荷を要するとし、第2のレベルとする。
また、「人がいる部屋が個人の部屋であり、当該部屋が火元または火元に近い部屋ではなく、当該部屋の入居者の介護度が高いまたは今日の体調が芳しくない」場合に、避難誘導にかなりの時間および負荷を要するとし、第3のレベルとする。
また、「人がいる部屋が個人の部屋であり、当該部屋が火元または火元に近い部屋ではなく、当該部屋の入居者の介護度が低い」場合に、自力での避難ができる可能性があるとし、第4のレベルとする。
また、「人がいない部屋である」場合に、第5のレベルとする。
また、例えば、災害の種類が地震である場合、「人がいる部屋が個人の部屋であり、当該部屋の入居者の介護度が中程度または今日の体調がやや不安定である」場合と、「人がいる部屋が個人の部屋ではなく、避難場所以外の部屋である」場合に、避難誘導に多少の時間および負荷を要するとし、第1のレベルとする。
また、「人がいる部屋が個人の部屋であり、当該部屋の入居者の介護度が高いまたは今日の体調が芳しくない」場合に、避難誘導にかなりの時間および負荷を要するとし、第2のレベルとする。
また、「人がいる部屋が個人の部屋であり、当該部屋の入居者の介護度が低い」場合に、自力での避難ができる可能性があるとし、第3のレベルとする。
また、「人がいない部屋である」場合と、「避難場所の部屋である」場合に、第4のレベルとする。
また、例えば、災害の種類が水害であり、施設内の高所への避難を行う場合、「人がいる部屋が個人の部屋であり、当該部屋が最上階に位置せず、当該部屋の入居者の介護度が中程度または今日の体調がやや不安定である」場合と、「人がいる部屋が個人の部屋ではなく、当該部屋が最上階に位置しない」場合に、避難誘導に多少の時間および負荷を要するとし、第1のレベルとする。
また、「人がいる部屋が個人の部屋であり、当該部屋が最上階に位置せず、当該部屋の入居者の介護度が高いまたは今日の体調が芳しくない」場合に、避難誘導にかなりの時間および負荷を要するとし、第2のレベルとする。
また、「人がいる部屋が個人の部屋であり、当該部屋が最上階に位置せず、当該部屋の入居者の介護度が低い」場合と、「人がいる部屋が個人の部屋かそうでないかに関わらず、当該部屋が最上階に位置する」場合に、自力での避難ができる可能性があるとし、第3のレベルとする。
また、「人がいない部屋である」場合に、第4のレベルとする。
また、例えば、災害の種類が水害であり、施設外への避難を行う場合、「人がいる部屋が個人の部屋であり、当該部屋の入居者の介護度が中程度または今日の体調がやや不安定である」場合と、「人がいる部屋が個人の部屋ではない」場合に、避難誘導に多少の時間および負荷を要するとし、第1のレベルとする。
また、「人がいる部屋が個人の部屋であり、当該部屋の入居者の介護度が高いまたは今日の体調が芳しくない」場合に、避難誘導にかなりの時間および負荷を要するとし、第2のレベルとする。
また、「人がいる部屋が個人の部屋であり、当該部屋の入居者の介護度が低い」場合と、「人がいる部屋が個人の部屋かそうでないかに関わらず、1階に位置する」場合に、自力での避難ができる可能性があるとし、第3のレベルとする。
また、「人がいない部屋である」場合に、第4のレベルとする。
次に、実施の形態4に係る避難補助誘導装置1の動作の具体例について、図22を参照しながら説明する。
図22では、災害の種類が火災である場合において、実施の形態4に係る避難補助誘導装置1により表示されるフロアマップの一例を示している。
実施の形態4に係る避難補助誘導装置1では、日々の体調に応じて優先度が変わる場合がある。図22の例では、310号室の入居者の体調が芳しくない場合を示しており、図14に対し、310号室に付されたアイコンが、アイコン無し(独歩)から符号141のアイコン(護送)に変更されている。また、図22の例では、209号室の入居者の体調が芳しくない場合を示しており、図14に対し、209号室に付されたアイコンが、符号141のアイコン(護送)から符号142のアイコン(担送)に変更されている。
この実施の形態4に係る避難補助誘導装置1では、在室であっても避難補助が必要ない人を避難補助対象から省くと共に、避難対象者の属性、機能および日々の体調に基づいて避難補助に掛かる工数を明らかにすることで、より安全かつ効率的な避難補助が可能となる。
以上のように、この実施の形態4によれば、工数分析部1113は、避難対象者の属性、機能および日々の体調、ならびに、避難要否判定部1111による判定結果に基づいて、部屋にいる人の避難可否および当該人に対する避難補助に掛かる工数を判定する。これにより、実施の形態4に係る避難補助誘導装置1は、実施の形態3に係る避難補助誘導装置1に対し、避難補助者に対して避難補助を誘導するための情報をより詳細に提供可能となる。
実施の形態5.
実施の形態4では、避難対象者の属性、機能および日々の体調に基づいて、避難可否および避難補助に要する工数を判定する場合を示した。
これに対し、実施の形態5では、実施の形態4で示した手段に加え、部屋にいる人の現在の状態も考慮して避難補助の優先度を設定する場合を示す。
図23に示す実施の形態5に係る避難補助誘導装置1では、図20に示す実施の形態4に係る避難補助誘導装置1に対し、状態検知部116が追加されている。
図23に示す実施の形態5に係る避難補助誘導装置1におけるその他の構成例は、図20に示す実施の形態4に係る避難補助誘導装置1の構成例と同様であり、同一の符号を付して異なる部分についてのみ説明を行う。
状態検知部116は、部屋にいる人の現在の状態を検知する。この際、例えば、状態検知部116は、センサ統合部105により得られたセンサ情報に基づいて、部屋にいる人の現在の状態を検知する。この状態検知部116により検知される状態は、避難補助の必要性に関する状態であり、例えば、転倒などの異常の有無を示す状態、就寝中などの災害認知に関する情報、および、トイレにいるなどの避難の容易性に関する情報などが挙げられる。
また、優先度設定部1112は、災害発生情報取得部101により取得された災害発生情報、避難要否判定部1111による判定結果、工数分析部1113による判定結果、状態検知部116による検知結果、および、避難計画DB102に記録されている避難計画ルールデータに基づいて、部屋にいる人に対する避難補助の優先度を設定する。この際、優先度設定部1112は、避難要否判定部1111により避難が必要と判定された部屋に対し、工数分析部1113による判定結果、状態検知部116による検知結果および避難計画ルールデータに従って、避難補助の優先度を設定する。
また、優先度設定部1112は、上記に加え、施設マップDB106に記録されているマップデータにも基づいて、上記優先度を設定してもよい。
次に、図23に示す実施の形態5に係る避難補助誘導装置1の動作例について、図24を参照しながら説明する。
なお、各センサ104は、対象とする施設が有する部屋での人の在不在を検知している。また、センサ統合部105は、各センサ104によるセンサ情報を統合している。また、避難計画DB102は、対象とする施設に対する避難計画ルールを示す避難計画ルールデータを記録している。また、施設マップDB106は、対象とする施設のフロアマップを示すマップデータを記録している。また、属性DB113は、対象とする施設における避難対象者の属性を示す属性データを記録している。また、機能DB114は、対象とする施設における避難対象者の機能を示す機能データを記録している。また、体調DB115は、対象とする施設における避難対象者の日々の体調を示す体調データを記録している。
図23に示す実施の形態5に係る避難補助誘導装置1の動作例では、図24に示すように、まず、災害発生情報取得部101は、災害発生情報を取得する(ステップST501)。災害発生情報には、少なくとも災害の種類を示す情報が含まれる。また、災害発生情報に、災害の発生場所を示す情報が含まれていてもよい。
次いで、避難場所特定部103は、災害発生情報取得部101により取得された災害発生情報および避難計画DB102に記録されている避難計画ルールデータに基づいて、避難場所を特定する(ステップST502)。
次いで、在不在判定部107は、避難場所特定部103により避難場所が特定された場合、センサ統合部105による統合後のセンサ情報および施設マップDB106に記録されているマップデータに基づいて、対象とする施設が有する各部屋での人の在不在を判定する(ステップST503)。
次いで、絞り込み部110は、在不在判定部107による判定結果に基づいて、人がいる部屋のみを、優先度を設定する部屋として抽出する(ステップST504)。
次いで、避難要否判定部1111は、災害発生情報取得部101により取得された災害発生情報、絞り込み部110による抽出結果、および、避難計画DB102に記録されている避難計画ルールデータに基づいて、部屋にいる人の避難要否を判定する(ステップST505)。
この際、避難要否判定部1111は、絞り込み部110により抽出された部屋に対し、災害発生情報が示す災害の種類に応じて、避難計画ルールデータに従って、避難が必要な部屋と非難が不要な部屋を判定する。または、避難要否判定部1111は、絞り込み部110により抽出された部屋に対し、災害発生情報が示す災害の種類および災害の発生場所に応じて、避難計画ルールデータに従って、避難が必要な部屋と非難が不要な部屋を判定する。
次いで、工数分析部1113は、属性DB113に記録されている属性データ、機能DB114に記録されている機能データ、体調DB115に記録されている体調データ、避難要否判定部1111による判定結果、および、避難計画DB102に記録されている避難計画ルールデータに基づいて、部屋にいる人の避難可否および当該人に対する避難補助に掛かる工数を判定する(ステップST506)。
この際、工数分析部1113は、避難要否判定部1111により避難が必要と判定された部屋にいる人に対し、属性データ、機能データおよび体調データから、避難計画ルールデータに従って、避難可否および避難補助に掛かる工数を判定する。
また、状態検知部116は、部屋にいる人の現在の状態を検知する(ステップST507)。この際、例えば、状態検知部116は、センサ統合部105により得られたセンサ情報に基づいて、部屋にいる人の現在の状態を検知する。この状態検知部116により検知される状態は、避難補助の必要性に関する状態であり、例えば、転倒などの異常の有無を示す状態、就寝中などの災害認知に関する情報、および、トイレにいるなどの避難の容易性に関する情報などが挙げられる。
次いで、優先度設定部1112は、災害発生情報取得部101により取得された災害発生情報、避難要否判定部1111による判定結果、工数分析部1113による判定結果、状態検知部116による検知結果、および、避難計画DB102に記録されている避難計画ルールデータに基づいて、部屋にいる人に対する避難補助の優先度を設定する(ステップST508)。
この際、優先度設定部1112は、避難要否判定部1111により避難が必要と判定された部屋に対し、工数分析部1113による判定結果、状態検知部116による検知結果および避難計画ルールデータに従って、避難補助の優先度を設定する。
また、優先度設定部1112は、上記に加え、施設マップDB106に記録されているマップデータにも基づいて、上記優先度を設定してもよい。
次いで、避難ルート特定部112は、避難場所特定部103による特定結果、避難要否判定部1111による判定結果、および、避難計画DB102に記録されている避難計画ルールデータに基づいて、避難ルートを特定する(ステップST509)。この際、避難ルート特定部112は、避難が必要な人がいる部屋に対し、避難場所までのルートを特定する。
次いで、表示画面作成部108は、在不在判定部107による判定結果、避難要否判定部1111による判定結果、優先度設定部1112による設定結果、避難ルート特定部112による特定結果、および、施設マップDB106に記録されているマップデータに基づいて、対象とする施設が有する各部屋での人の在不在、避難要否、避難補助の優先度、および、避難ルートを識別可能なマップを作成する(ステップST510)。この際、例えば、表示画面作成部108は、対象とする施設が有する各部屋および避難ルートを示す矢印のうちの少なくとも一方に対し、人の在不在、避難要否および避難補助の優先度に応じて色または線種などの表示態様を変えたフロアマップを作成する。
また、表示画面作成部108は、避難場所特定部103により特定された避難場所および施設マップDB106に記録されているマップデータに基づいて、上記フロアマップに当該避難場所を示してもよい。
次いで、表示部109は、表示画面作成部108により作成されたフロアマップを表示する(ステップST511)。
次いで、在不在判定部107は、上記判定結果に基づいて、対象とする施設において、避難場所特定部103により特定された避難場所以外の部屋から人がいなくなったかを判定する(ステップST512)。
このステップST512において、在不在判定部107は、避難場所以外の部屋に人がいると判定した場合には、シーケンスはステップST503に戻る。
一方、ステップST512において、在不在判定部107は、避難場所以外の部屋に人がいないと判定した場合、シーケンスは終了する。
例えば、実施の形態5に係る避難補助誘導装置1では、人の有無、部屋の種類、災害の種類、災害の発生場所、避難対象者の属性、避難対象者の機能、避難対象者の日々の体調、および、部屋にいる人の現在の状態に応じて、以下のようなレベル分けを行う。なお、以下では、優先度が高い順に第1のレベル、第2のレベル・・・としている。
例えば、災害の種類が火災である場合、「人がいる部屋が個人の部屋かそうでないかに関わらず、当該部屋が火元または火元に近い部屋である」場合に、第1のレベルとする。
また、「人がいる部屋が個人の部屋であり、当該部屋が火元または火元に近い部屋ではなく、当該部屋の入居者の介護度が中程度または今日の体調がやや不安定である」場合と、「人がいる部屋が個人の部屋ではない」場合に、避難誘導に多少の時間および負荷を要するとし、第2のレベルとする。
また、「人がいる部屋が個人の部屋であり、当該部屋が火元または火元に近い部屋ではなく、当該部屋の入居者の介護度が高いまたは今日の体調が芳しくない」場合に、避難誘導にかなりの時間および負荷を要するとし、第3のレベルとする。
また、「人がいる部屋が個人の部屋であり、当該部屋が火元または火元に近い部屋ではなく、当該部屋の入居者が避難中に転倒した」場合に、避難誘導にかなりの時間および負荷を要するとし、第3のレベルとする。
また、「人がいる部屋が個人の部屋であり、当該部屋が火元または火元に近い部屋ではなく、当該部屋の入居者の介護度が低い」場合に、自力での避難ができる可能性があるとし、第4のレベルとする。
また、「人がいない部屋である」場合に、第5のレベルとする。
また、例えば、災害の種類が地震である場合、「人がいる部屋が個人の部屋であり、当該部屋の入居者の介護度が中程度または今日の体調がやや不安定である」場合と、「人がいる部屋が個人の部屋ではなく、避難場所以外の部屋である」場合に、避難誘導に多少の時間および負荷を要するとし、第1のレベルとする。
また、「人がいる部屋が個人の部屋であり、当該部屋の入居者の介護度が高いまたは今日の体調が芳しくない」場合に、避難誘導にかなりの時間および負荷を要するとし、第2のレベルとする。
また、「人がいる部屋が個人の部屋であり、当該部屋の入居者が避難中に転倒した」場合に、避難誘導にかなりの時間および負荷を要するとし、第2のレベルとする。
また、「人がいる部屋が個人の部屋であり、当該部屋の入居者の介護度が低い」場合に、自力での避難ができる可能性があるとし、第3のレベルとする。
また、「人がいない部屋である」場合と、「避難場所の部屋である」場合に、第4のレベルとする。
また、例えば、災害の種類が水害であり、施設内の高所への避難を行う場合、「人がいる部屋が個人の部屋であり、当該部屋が最上階に位置せず、当該部屋の入居者の介護度が中程度または今日の体調がやや不安定である」場合と、「人がいる部屋が個人の部屋ではなく、当該部屋が最上階に位置しない」場合に、避難誘導に多少の時間および負荷を要するとし、第1のレベルとする。
また、「人がいる部屋が個人の部屋であり、当該部屋が最上階に位置せず、当該部屋の入居者の介護度が高いまたは今日の体調が芳しくない」場合に、避難誘導にかなりの時間および負荷を要するとし、第2のレベルとする。
また、「人がいる部屋が個人の部屋であり、当該部屋が最上階に位置せず、当該部屋の入居者が避難中に転倒した」場合に、避難誘導にかなりの時間および負荷を要するとし、第2のレベルとする。
また、「人がいる部屋が個人の部屋であり、当該部屋が最上階に位置せず、当該部屋の入居者の介護度が低い」場合と、「人がいる部屋が個人の部屋かそうでないかに関わらず、当該部屋が最上階に位置する」場合に、自力での避難ができる可能性があるとし、第3のレベルとする。
また、「人がいない部屋である」場合に、第4のレベルとする。
また、例えば、災害の種類が水害であり、施設外への避難を行う場合、「人がいる部屋が個人の部屋であり、当該部屋が1階に位置せず、当該部屋の入居者の介護度が中程度または今日の体調がやや不安定である」場合と、「人がいる部屋が1階に位置せず、個人の部屋ではない」場合に、避難誘導に多少の時間および負荷を要するとし、第1のレベルとする。
また、「人がいる部屋が個人の部屋であり、当該部屋が1階に位置せず、当該部屋の入居者の介護度が高いまたは今日の体調が芳しくない」場合に、避難誘導にかなりの時間および負荷を要するとし、第2のレベルとする。
また、「人がいる部屋が個人の部屋であり、当該部屋が1階に位置せず、当該部屋の入居者が避難中に転倒した」場合に、避難誘導にかなりの時間および負荷を要するとし、第2のレベルとする。
また、「人がいる部屋が個人の部屋であり、当該部屋が1階に位置せず、当該部屋の入居者の介護度が低い」場合と、「人がいる部屋が個人の部屋かそうでないかに関わらず、1階に位置する」場合に、自力での避難ができる可能性があるとし、第3のレベルとする。
また、「人がいない部屋である」場合に、第4のレベルとする。
次に、実施の形態5に係る避難補助誘導装置1の動作の具体例について、図25および図26を参照しながら説明する。
図25および図26では、災害の種類が火災である場合において、実施の形態5に係る避難補助誘導装置1により表示されるフロアマップの一例を示している。
実施の形態5に係る避難補助誘導装置1では、部屋の中での現在の状態に応じて優先度が変わる場合がある。図25の例では、310号室にいる人が避難中に転倒した場合を示しており、図14に対し、符号251で示す当該転倒を示すアイコンが表示され、310号室に付されたアイコンが、アイコン無し(独歩)から符号141のアイコン(護送)に変更されている。また、図26の例では、特定できない人物が避難中に廊下で転倒した場合を示しており、図14に対し、符号261で示す当該転倒を示すアイコンが表示され、当該転倒箇所からの避難ルートが表示されている。なお、この場合、避難計画ルールデータに、上記廊下と避難先との間の避難ルートを示す情報が含まれている必要がある。
この実施の形態5に係る避難補助誘導装置1では、部屋にいる人の現在の状態に基づいて優先度を設定することで、リアルタイムにより安全かつ効率的な避難補助が可能となる。
以上のように、この実施の形態5によれば、部屋にいる人の現在の状態を検知する状態検知部116を備え、優先度設定部1112は、災害発生情報取得部101により取得された災害発生情報、避難要否判定部1111による判定結果、工数分析部1113による判定結果、および、状態検知部116による検知結果に基づいて、部屋にいる人に対する避難補助の優先度を設定する。これにより、実施の形態5に係る避難補助誘導装置1は、実施の形態4に係る避難補助誘導装置1に対し、避難補助者に対して避難補助を誘導するための情報をより詳細に提供可能となる。
なお図23では、図20に示す実施の形態4に係る避難補助誘導装置1に対し、状態検知部116が追加された場合を示した。しかしながら、これに限らず、実施の形態2,3に係る避難補助誘導装置1に対し、状態検知部116が追加されてもよい。
なお、実施の形態2に係る避難補助誘導装置1に状態検知部116が追加された場合には、優先度設定部1112は、災害発生情報取得部101により取得された災害発生情報、避難要否判定部1111による判定結果、および、状態検知部116による検知結果に基づいて、部屋にいる人に対する避難補助の優先度を設定する。
実施の形態6.
実施の形態1-5では、避難補助者に対して視覚情報を提供する場合を示した。これに対し、実施の形態6では、避難対象者に対して聴覚情報を提供する場合を示す。
図27に示す実施の形態6に係る避難補助誘導装置1では、図23に示す実施の形態5に係る避難補助誘導装置1に対し、定型文DB117、案内音声作成部118、および、音声出力部119が追加されている。
図27に示す実施の形態6に係る避難補助誘導装置1におけるその他の構成例は、図23に示す実施の形態5に係る避難補助誘導装置1の構成例と同様であり、同一の符号を付してその説明を省略する。
なお、避難計画DB102に記録されている避難計画ルールデータには、例えば、災害発生情報および優先度のうちの少なくとも一方と定型文データを示す情報とが紐づけられた情報が含まれている。
定型文DB117は、定型文を示す定型文データを記録する。
案内音声作成部118は、災害発生情報取得部101により取得された災害発生情報および優先度設定部1112による設定結果のうちの少なくとも一方、ならびに、定型文DB117に記録されている定型文データおよび避難計画DB102に記録されている避難計画ルールデータに基づいて、案内音声を作成する。
この際、案内音声作成部118は、災害発生情報および優先度のうちの少なくとも一方から、避難計画ルールデータに従って定型文データを選択することで、案内音声を作成する。
音声出力部119は、案内音声作成部118により作成された案内音声を出力する。この音声出力部119は、人がいる部屋に向けて案内音声を出力するデバイスである。
なお、図27では、定型文DB117および音声出力部119が、避難補助誘導装置1の内部に設けられた場合を示した。
しかしながら、これに限らず、定型文DB117および音声出力部119のうちの一部または全部が、避難補助誘導装置1の外部に設けられていてもよい。この場合、避難補助誘導装置1は、避難補助誘導装置1の外部に設けられた上記の構成要素との間で通信を行うことで処理を行う。
次に、図27に示す実施の形態6に係る避難補助誘導装置1の動作例について、図28を参照しながら説明する。
なお、各センサ104は、対象とする施設が有する部屋での人の在不在を検知している。また、センサ統合部105は、各センサ104によるセンサ情報を統合している。また、避難計画DB102は、対象とする施設に対する避難計画ルールを示す避難計画ルールデータを記録している。また、施設マップDB106は、対象とする施設のフロアマップを示すマップデータを記録している。また、属性DB113は、対象とする施設における避難対象者の属性を示す属性データを記録している。また、機能DB114は、対象とする施設における避難対象者の機能を示す機能データを記録している。また、体調DB115は、対象とする施設における避難対象者の日々の体調を示す体調データを記録している。また、定型文DB117は、定型文を示す定型文データを記録している。
図27に示す実施の形態6に係る避難補助誘導装置1の動作例では、図28に示すように、まず、災害発生情報取得部101は、災害発生情報を取得する(ステップST601)。災害発生情報には、少なくとも災害の種類を示す情報が含まれる。また、災害発生情報に、災害の発生場所を示す情報が含まれていてもよい。
次いで、避難場所特定部103は、災害発生情報取得部101により取得された災害発生情報および避難計画DB102に記録されている避難計画ルールデータに基づいて、避難場所を特定する(ステップST602)。
次いで、在不在判定部107は、避難場所特定部103により避難場所が特定された場合、センサ統合部105による統合後のセンサ情報および施設マップDB106に記録されているマップデータに基づいて、対象とする施設が有する各部屋での人の在不在を判定する(ステップST603)。
次いで、絞り込み部110は、在不在判定部107による判定結果に基づいて、人がいる部屋のみを、優先度を設定する部屋として抽出する(ステップST604)。
次いで、避難要否判定部1111は、災害発生情報取得部101により取得された災害発生情報、絞り込み部110による抽出結果、および、避難計画DB102に記録されている避難計画ルールデータに基づいて、部屋にいる人の避難要否を判定する(ステップST605)。
この際、避難要否判定部1111は、絞り込み部110により抽出された部屋に対し、災害発生情報が示す災害の種類に応じて、避難計画ルールデータに従って、避難が必要な部屋と非難が不要な部屋を判定する。または、避難要否判定部1111は、絞り込み部110により抽出された部屋に対し、災害発生情報が示す災害の種類および災害の発生場所に応じて、避難計画ルールデータに従って、避難が必要な部屋と非難が不要な部屋を判定する。
次いで、工数分析部1113は、属性DB113に記録されている属性データ、機能DB114に記録されている機能データ、体調DB115に記録されている体調データ、避難要否判定部1111による判定結果、および、避難計画DB102に記録されている避難計画ルールデータに基づいて、部屋にいる人の避難可否および当該人に対する避難補助に掛かる工数を判定する(ステップST606)。
この際、工数分析部1113は、避難要否判定部1111により避難が必要と判定された部屋にいる人に対し、属性データ、機能データおよび体調データから、避難計画ルールデータに従って、避難可否および避難補助に掛かる工数を判定する。
また、状態検知部116は、部屋にいる人の現在の状態を検知する(ステップST607)。この際、例えば、状態検知部116は、センサ統合部105により得られたセンサ情報に基づいて、部屋にいる人の現在の状態を検知する。この状態検知部116により検知される状態は、避難補助の必要性に関する状態であり、例えば、転倒などの異常の有無を示す状態、就寝中などの災害認知に関する情報、および、トイレにいるなどの避難の容易性に関する情報などが挙げられる。
次いで、優先度設定部1112は、災害発生情報取得部101により取得された災害発生情報、避難要否判定部1111による判定結果、工数分析部1113による判定結果、状態検知部116による検知結果、および、避難計画DB102に記録されている避難計画ルールデータに基づいて、部屋にいる人に対する避難補助の優先度を設定する(ステップST608)。
この際、優先度設定部1112は、避難要否判定部1111により避難が必要と判定された部屋に対し、工数分析部1113による判定結果、状態検知部116による検知結果および避難計画ルールデータに従って、避難補助の優先度を設定する。
また、優先度設定部1112は、上記に加え、施設マップDB106に記録されているマップデータにも基づいて、上記優先度を設定してもよい。
次いで、避難ルート特定部112は、避難場所特定部103による特定結果、避難要否判定部1111による判定結果、および、避難計画DB102に記録されている避難計画ルールデータに基づいて、避難ルートを特定する(ステップST609)。この際、避難ルート特定部112は、避難が必要な人がいる部屋に対し、避難場所までのルートを特定する。
次いで、表示画面作成部108は、在不在判定部107による判定結果、避難要否判定部1111による判定結果、優先度設定部1112による設定結果、避難ルート特定部112による特定結果、および、施設マップDB106に記録されているマップデータに基づいて、対象とする施設が有する各部屋での人の在不在、避難要否、避難補助の優先度、および、避難ルートを識別可能なマップを作成する(ステップST610)。この際、例えば、表示画面作成部108は、対象とする施設が有する各部屋および避難ルートを示す矢印のうちの少なくとも一方に対し、人の在不在、避難要否および避難補助の優先度に応じて色または線種などの表示態様を変えたフロアマップを作成する。
また、表示画面作成部108は、避難場所特定部103により特定された避難場所および施設マップDB106に記録されているマップデータに基づいて、上記フロアマップに当該避難場所を示してもよい。
次いで、表示部109は、表示画面作成部108により作成されたフロアマップを表示する(ステップST611)。
また、案内音声作成部118は、災害発生情報取得部101により取得された災害発生情報および優先度設定部1112による設定結果のうちの少なくとも一方、ならびに、定型文DB117に記録されている定型文データおよび避難計画DB102に記録されている避難計画ルールデータに基づいて、案内音声を作成する(ステップST612)。この際、案内音声作成部118は、災害発生情報および優先度のうちの少なくとも一方から、避難計画ルールデータに従って定型文データを選択することで、案内音声を作成する。
次いで、音声出力部119は、案内音声作成部118により作成された案内音声を出力する(ステップST613)。
次いで、在不在判定部107は、上記判定結果に基づいて、対象とする施設において、避難場所特定部103により特定された避難場所以外の部屋から人がいなくなったかを判定する(ステップST614)。
このステップST614において、在不在判定部107は、避難場所以外の部屋に人がいると判定した場合には、シーケンスはステップST603に戻る。
一方、ステップST614において、在不在判定部107は、避難場所以外の部屋に人がいないと判定した場合、シーケンスは終了する。
例えば、実施の形態6に係る避難補助誘導装置1では、部屋のレベル分けに応じて、以下のような案内音声を行う。なお、以下では、避難補助誘導装置1が、実施の形態5で示したレベル分けを行う場合を例に説明する。
例えば、災害の種類が火災である場合、第1のレベルの部屋に対しては、「〇〇時〇〇分に〇階で火災が発生しました。この部屋は近いため、落ち着いて素早くベランダへ避難し、できるだけ遠くに離れてください。」と案内音声を出力する。
また、第2のレベルの部屋に対しては、「〇〇時〇〇分に〇階で火災が発生しました。落ち着いて、エレベータは使わずに、今いる階のベランダへ避難します。避難に不安がある方はナースコールを呼んでください。」と案内音声を出力する。
また、第3のレベルの部屋に対しては、「〇〇時〇〇分に〇階で火災が発生しました。落ち着いて、エレベータは使わずに、今いる階のベランダへ避難します。スタッフが避難の補助を行います。」と案内音声を出力する。
また、第4のレベルの部屋に対しては、「〇〇時〇〇分に〇階で火災が発生しました。落ち着いて、エレベータは使わずに、今いる階のベランダへ避難してください。」と案内音声を出力する。
また、第5のレベルの部屋に対しては、案内音声は出力しない。
また、例えば、災害の種類が地震である場合、第1のレベルの部屋に対しては、「〇〇時〇〇分に〇階で地震が発生しました。落ち着いて、エレベータは使わずに、今いる階のベランダへ避難します。避難に不安がある方はナースコールを呼んでください。」と案内音声を出力する。
また、第2のレベルの部屋に対しては、「〇〇時〇〇分に〇階で地震が発生しました。落ち着いて、エレベータは使わずに、今いる階のベランダへ避難します。スタッフが優先して避難誘導を行います。」と案内音声を出力する。
また、第3のレベルの部屋に対しては、「〇〇時〇〇分に〇階で地震が発生しました。落ち着いて、エレベータは使わずに、今いる階のベランダへ避難してください。」と案内音声を出力する。
また、第4のレベルの部屋に対しては、案内音声は出力しない。
また、例えば、災害の種類が水害であり、施設内の高所への避難を行う場合、第1のレベルの部屋に対しては、「水害が発生しています。建物の最上階へ避難を始めます。避難に不安がある方はナースコールを呼んでください。」と案内音声を出力する。
また、第2のレベルの部屋に対しては、「水害が発生しています。建物の最上階へ避難を始めます。スタッフが優先して避難誘導を行います。」と案内音声を出力する。
また、第3のレベルの部屋に対しては、「水害が発生しています。建物の最上階へ避難してください。今最上階にいる人はそのまま待機してください。」と案内音声を出力する。
また、第4のレベルの部屋に対しては、案内音声は出力しない。
また、例えば、災害の種類が水害であり、施設外への避難を行う場合、第1のレベルの部屋に対しては、「水害が発生しています。建物の外へ避難するため、1階に移動します。避難に不安がある方はナースコールを呼んでください。」と案内音声を出力する。
また、第2のレベルの部屋に対しては、「水害が発生しています。建物の外へ避難するため、1階に移動します。スタッフが優先して避難誘導を行います。」と案内音声を出力する。
また、第3のレベルの部屋に対しては、「水害が発生しています。建物の外へ避難してください。階段を使用できる場合は、階段で避難してください。」と案内音声を出力する。
また、第4のレベルの部屋に対しては、案内音声は出力しない。
この実施の形態6では、災害が発生した場合に、避難対象者に対して直接音声で情報を伝えることで、避難対象者の自己判断での行動を抑制すると共に、施設が求める行動を促し、避難補助者の円滑な補助をサポートすることが可能となる。
以上のように、この実施の形態6によれば、避難補助誘導装置1は、災害発生情報取得部101により取得された災害発生情報および優先度設定部1112による設定結果の少なくとも一方に基づいて、案内音声を作成する案内音声作成部118を備えた。これにより、実施の形態6に係る避難補助誘導装置1は、避難補助者に加え、避難対象者に対しても避難を誘導するための情報を提供可能となる。
なお図27では、図23に示す実施の形態5に係る避難補助誘導装置1に対し、定型文DB117、案内音声作成部118、および、音声出力部119が追加された場合を示した。しかしながら、これに限らず、実施の形態1-4に係る避難補助誘導装置1に対し、定型文DB117、案内音声作成部118、および、音声出力部119が追加されてもよい。
なお、実施の形態1に係る避難補助誘導装置1に定型文DB117、案内音声作成部118、および、音声出力部119が追加された場合には、案内音声作成部118は、災害発生情報取得部101により取得された災害発生情報に基づいて、案内音声を作成する。
最後に、図29を参照して、実施の形態1-6に係る避難補助誘導装置1のハードウェア構成例を説明する。以下では、実施の形態1に係る避難補助誘導装置1のハードウェア構成例について説明するが、実施の形態2-5に係る避難補助誘導装置1のハードウェア構成例についても同様である。
避難補助誘導装置1における災害発生情報取得部101、避難場所特定部103、センサ統合部105、在不在判定部107、および、表示画面作成部108の各機能は、処理回路51により実現される。処理回路51は、図29Aに示すように、専用のハードウェアであってもよいし、図29Bに示すように、メモリ53に格納されるプログラムを実行するCPU(Central Processing Unit、中央処理装置、処理装置、演算装置、マイクロプロセッサ、マイクロコンピュータ、プロセッサ、またはDSP(Digital Signal Processor)ともいう)52であってもよい。
処理回路51が専用のハードウェアである場合、処理回路51は、例えば、単一回路、複合回路、プログラム化したプロセッサ、並列プログラム化したプロセッサ、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)、FPGA(Field Programmable Gate Array)、またはこれらを組み合わせたものが該当する。災害発生情報取得部101、避難場所特定部103、センサ統合部105、在不在判定部107、および、表示画面作成部108の各部の機能それぞれを処理回路51で実現してもよいし、各部の機能をまとめて処理回路51で実現してもよい。
処理回路51がCPU52の場合、災害発生情報取得部101、避難場所特定部103、センサ統合部105、在不在判定部107、および、表示画面作成部108の機能は、ソフトウェア、ファームウェア、またはソフトウェアとファームウェアとの組み合わせにより実現される。ソフトウェアおよびファームウェアはプログラムとして記述され、メモリ53に格納される。処理回路51は、メモリ53に記憶されたプログラムを読み出して実行することにより、各部の機能を実現する。すなわち、避難補助誘導装置1は、処理回路51により実行されるときに、例えば図2に示した各ステップが結果的に実行されることになるプログラムを格納するためのメモリ53を備える。また、これらのプログラムは、災害発生情報取得部101、避難場所特定部103、センサ統合部105、在不在判定部107、および、表示画面作成部108の手順および方法をコンピュータに実行させるものであるともいえる。ここで、メモリ53としては、例えば、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)、フラッシュメモリ、EPROM(Erasable Programmable ROM)、EEPROM(Electrically EPROM)などの不揮発性または揮発性の半導体メモリ、磁気ディスク、フレキシブルディスク、光ディスク、コンパクトディスク、ミニディスク、またはDVD(Digital Versatile Disc)などが該当する。
なお、災害発生情報取得部101、避難場所特定部103、センサ統合部105、在不在判定部107、および、表示画面作成部108の各機能について、一部を専用のハードウェアで実現し、一部をソフトウェアまたはファームウェアで実現するようにしてもよい。例えば、災害発生情報取得部101については専用のハードウェアとしての処理回路51でその機能を実現し、避難場所特定部103、センサ統合部105、在不在判定部107、および、表示画面作成部108については処理回路51がメモリ53に格納されたプログラムを読み出して実行することによってその機能を実現することが可能である。
このように、処理回路51は、ハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、またはこれらの組み合わせによって、上述の各機能を実現することができる。
なお、各実施の形態の自由な組合わせ、或いは各実施の形態の任意の構成要素の変形、若しくは各実施の形態において任意の構成要素の省略が可能である。
本開示に係る避難補助誘導装置は、避難補助者に対して避難補助を誘導するための情報を提供可能となり、災害の際に避難補助者に対して避難補助誘導を行う避難補助誘導装置などに用いるのに適している。
1 避難補助誘導装置、51 処理回路、52 CPU、53 メモリ、101 災害発生情報取得部、102 避難計画DB、103 避難場所特定部、104 センサ、104a リビングセンサ、104b 居室センサ、104c トイレセンサ、105 センサ統合部、106 施設マップDB、107 在不在判定部、108 表示画面作成部、109 表示部、110 絞り込み部、111 レベル分け部、112 避難ルート特定部、113 属性DB、114 機能DB、115 体調DB、116 状態検知部、117 定型文DB、118 案内音声作成部、119 音声出力部、1111 避難要否判定部、1112 優先度設定部、1113 工数分析部。

Claims (11)

  1. 少なくとも災害の種類を示す情報が含まれる災害発生情報を取得する災害発生情報取得部と、
    前記災害発生情報取得部により取得された災害発生情報に基づいて、避難場所を特定する避難場所特定部と、
    前記避難場所特定部により避難場所が特定された場合、対象とする施設が有する各部屋での人の在不在を判定する在不在判定部と、
    前記在不在判定部による判定結果に基づいて、対象とする施設が有する各部屋での人の在不在を識別可能なフロアマップを作成する表示画面作成部と
    前記災害発生情報取得部により取得された災害発生情報および前記在不在判定部による判定結果に基づいて、部屋にいる人の避難要否を判定する避難要否判定部と、
    前記災害発生情報取得部により取得された災害発生情報および前記避難要否判定部による判定結果に基づいて、部屋にいる人に対する避難補助の優先度を設定する優先度設定部とを備え、
    前記表示画面作成部は、前記在不在判定部による判定結果、前記避難要否判定部による判定結果および前記優先度設定部による設定結果に基づいて、対象とする施設が有する各部屋での人の在不在、避難要否および避難補助の優先度を識別可能なフロアマップを作成する
    ことを特徴とする避難補助誘導装置。
  2. 避難対象者の属性および機能、ならびに、前記避難要否判定部による判定結果に基づいて、部屋にいる人の避難可否および当該人に対する避難補助に掛かる工数を判定する工数分析部を備え、
    前記優先度設定部は、前記災害発生情報取得部により取得された災害発生情報、前記避難要否判定部による判定結果、および、前記工数分析部による判定結果に基づいて、部屋にいる人に対する避難補助の優先度を設定する
    ことを特徴とする請求項記載の避難補助誘導装置。
  3. 前記工数分析部は、避難対象者の属性、機能および日々の体調、ならびに、前記避難要否判定部による判定結果に基づいて、部屋にいる人の避難可否および当該人に対する避難補助に掛かる工数を判定する
    ことを特徴とする請求項記載の避難補助誘導装置。
  4. 部屋にいる人の現在の状態を検知する状態検知部を備え、
    前記優先度設定部は、前記災害発生情報取得部により取得された災害発生情報、前記避難要否判定部による判定結果、および、前記状態検知部による検知結果に基づいて、部屋にいる人に対する避難補助の優先度を設定する
    ことを特徴とする請求項記載の避難補助誘導装置。
  5. 部屋にいる人の現在の状態を検知する状態検知部を備え、
    前記優先度設定部は、前記災害発生情報取得部により取得された災害発生情報、前記避難要否判定部による判定結果、前記工数分析部による判定結果、および、前記状態検知部による検知結果に基づいて、部屋にいる人に対する避難補助の優先度を設定する
    ことを特徴とする請求項または請求項記載の避難補助誘導装置。
  6. 前記在不在判定部による判定結果に基づいて、人がいる部屋のみを、優先度を設定する部屋として抽出する絞り込み部を備え、
    前記避難要否判定部は、前記災害発生情報取得部により取得された災害発生情報および前記絞り込み部による抽出結果に基づいて、部屋にいる人の避難要否を判定する
    ことを特徴とする請求項記載の避難補助誘導装置。
  7. 前記避難場所特定部による特定結果および前記避難要否判定部による判定結果に基づいて、避難ルートを特定する避難ルート特定部を備え、
    前記表示画面作成部は、前記在不在判定部による判定結果、前記避難要否判定部による判定結果、前記優先度設定部による設定結果、および、前記避難ルート特定部による特定結果に基づいて、対象とする施設が有する各部屋での人の在不在、避難要否、避難補助の優先度、および、避難ルートを識別可能なフロアマップを作成する
    ことを特徴とする請求項記載の避難補助誘導装置。
  8. 前記災害発生情報取得部により取得された災害発生情報に基づいて、案内音声を作成する案内音声作成部を備えた
    ことを特徴とする請求項1記載の避難補助誘導装置。
  9. 前記災害発生情報取得部により取得された災害発生情報および前記優先度設定部による設定結果の少なくとも一方に基づいて、案内音声を作成する案内音声作成部を備えた
    ことを特徴とする請求項記載の避難補助誘導装置。
  10. 対象とする施設が有する部屋に設けられ、当該部屋での人の在不在を検知する複数のセンサと、
    前記センサによるセンサ情報を統合するセンサ統合部と、
    少なくとも災害の種類を示す情報が含まれる災害発生情報を取得する災害発生情報取得部と、
    前記災害発生情報取得部により取得された災害発生情報に基づいて、避難場所を特定する避難場所特定部と、
    前記避難場所特定部により避難場所が特定された場合、前記センサ統合部により得られたセンサ情報に基づいて、対象とする施設が有する各部屋での人の在不在を判定する在不在判定部と、
    前記在不在判定部による判定結果に基づいて、対象とする施設が有する各部屋での人の在不在を識別可能なフロアマップを作成する表示画面作成部と
    前記災害発生情報取得部により取得された災害発生情報および前記在不在判定部による判定結果に基づいて、部屋にいる人の避難要否を判定する避難要否判定部と、
    前記災害発生情報取得部により取得された災害発生情報および前記避難要否判定部による判定結果に基づいて、部屋にいる人に対する避難補助の優先度を設定する優先度設定部とを備え、
    前記表示画面作成部は、前記在不在判定部による判定結果、前記避難要否判定部による判定結果および前記優先度設定部による設定結果に基づいて、対象とする施設が有する各部屋での人の在不在、避難要否および避難補助の優先度を識別可能なフロアマップを作成する
    ことを特徴とする避難補助誘導システム。
  11. 災害発生情報取得部、少なくとも災害の種類を示す情報が含まれる災害発生情報を取得するステップと、
    避難場所特定部、前記災害発生情報取得部により取得された災害発生情報に基づいて、避難場所を特定するステップと、
    在不在判定部、前記避難場所特定部により避難場所が特定された場合、対象とする施設が有する各部屋での人の在不在を判定するステップと、
    表示画面作成部、前記在不在判定部による判定結果に基づいて、対象とする施設が有する各部屋での人の在不在を識別可能なフロアマップを作成するステップと
    避難要否判定部が、前記災害発生情報取得部により取得された災害発生情報および前記在不在判定部による判定結果に基づいて、部屋にいる人の避難要否を判定するステップと、
    優先度設定部が、前記災害発生情報取得部により取得された災害発生情報および前記避難要否判定部による判定結果に基づいて、部屋にいる人に対する避難補助の優先度を設定するステップとを有し、
    前記表示画面作成部は、前記在不在判定部による判定結果、前記避難要否判定部による判定結果および前記優先度設定部による設定結果に基づいて、対象とする施設が有する各部屋での人の在不在、避難要否および避難補助の優先度を識別可能なフロアマップを作成する
    ことを特徴とする避難補助誘導方法。
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