JP7470897B2 - 空気調和機 - Google Patents

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Description

本発明は、冷凍およびヒートポンプサイクルを用いて空気調和を行なう空気調和機において、作動冷媒の漏洩を防ぐ技術に関するものである。
近年は、地球温暖化防止の観点から空気調和機の運転効率を重要視する動きに加え、温暖化係数の大きい冷媒の使用を規制する動きが加速されている。
温暖化係数の小さな冷媒としては、もともと自然界に存在する二酸化炭素、プロパンやブタンのような炭化水素など、人工的に合成されるフロンとしては、分子構造に二重結合を有し、大気中では短時間で分解してしまうハイドロフルオロオレフィン(HFO)などが注目されている。HFOとしては、2,3,3,3-テトラフルオロ-1-プロペン(R1234yf)、1,3,3,3-テトラフルオロ-1-プロペン(R1234ze)などが、注目を集めており、一部実用化が始まっている。
しかしながら、二酸化炭素は動作圧力が高く空気調和機として使用するには運転効率の点で難があり冷媒としての特性が優れているとは言い難い。
また、R1234yfやR1234zeなどは、沸点が高く圧力損失も大きいため、ルームエアコンなどの空気調和機に用いるには運転効率の点に難があり、大量の冷媒を使用するビル用マルチエアコンなどでは、微燃性を有する点にも難がある。
一方、炭化水素、特にプロパンは空気調和機用の冷媒としては優れた特性を有しているが、強燃性を有しているため冷媒漏洩などが発生すると火災や爆発の危険を伴うため、容易には用いることができなかった。
その中の一つに、室外機に可燃性冷媒を回収して室内に冷媒が漏洩するのを防ぐ技術がある。冷媒の漏洩防止に関しては、可燃性冷媒に限らず、現在使用されているフロンガスにおいても、環境影響の点でとても重要な問題であり、可燃・不燃にかかわらず空気調和機における冷媒漏洩は回避しなければならない。
特許文献1に記載の分離型空気調和機では、空気調和機の停止中に、室外機内の冷媒回路内に貯留された可燃性ガスからなる冷媒が室内機の冷媒回路に漏洩するのを防ぐことを目的とし、室内機の冷媒入口側および出口側にそれぞれ差圧で作動する弁を内蔵するアクチュエータを配設するとともに圧縮機の吐出ガスを各アクチュエータに導く導圧管にそれぞれ開閉弁を介装している。
停止指令により、室内機の冷媒入口側のアクチュエータに接続された導圧管の開閉弁を閉として冷媒回収運転を行い、室内機の冷媒回路内の冷媒を室外機の冷媒回路内に貯留した後に室内機の冷媒出口側のアクチュエータに接続された導圧管の開閉弁を閉として圧縮機を停止する。
図2は特許文献1に記載の空気調和機の第1の実施例を示すもので、室11に取り付けられた室内機14と室外機10が接続されて冷媒回路を構成しており、室外機10では、圧縮機1により冷媒が圧縮されて高温高圧のガス冷媒となり、室外熱交換器2で放熱して凝縮し高圧の液冷媒となり、絞り3で減圧されて気液二相の冷媒となり室内機14の室内熱交換器4で吸熱、蒸発し、再び圧縮機1へと戻ってくる。
室内機14の入口側にはアクチュエータ21が、出口側にはアクチュエータ22が配備され、アクチュエータ21には電磁弁15を介して導圧管12から、アクチュエータ22には電磁弁16を介して導圧管13から、圧縮機1の吐出冷媒が供給されることで、アクチュエータ21、アクチュエータ22は開状態となる。
コントローラ19の指令により電磁弁15あるいは電磁弁16が閉状態となると圧縮機1の吐出冷媒の供給が止まり、アクチュエータ21あるいはアクチュエータ22は閉状態となって室内機14の冷媒回路内に冷媒が流れない構造になっている。
そして、空調運転時はコントローラ19が、電磁弁15、電磁弁16を開とすることで、アクチュエータ21、アクチュエータ22が開状態となって、室11を空調することができる。
空調を停止する際にコントローラ19は、まず電磁弁15を閉状態としてアクチュエータ21を閉鎖しポンプダウン運転を開始する。冷媒回収が進んで圧縮機1の吸入側圧力が低下すると、圧力センサ7の動作し、これを受けてコントローラ19は電磁弁16を閉状態として、アクチュエータ21を閉鎖し、圧縮機1を停止し冷媒回収運転を終了する。
さらに、室11内には、ガス漏れ検知センサ8が配備されており、空調運転中にガス漏れ検知の信号がコントローラ19に入力されると、コントローラ19は停止指令を出力して冷媒回収運転を行い、圧縮機1が停止すると同時にガス漏れ警報が出力される。
特許文献2では、同様の冷媒回収を行うにあたり、装置のコストを低減するため、室内機液側(冷房入口側)、ガス側(冷房出口側)の遮断を、液側は電磁膨張弁、ガス側は遮断弁で行う。そして、冷媒回収運転方法については、電磁膨張弁を遮断した後、圧縮機を所定の時間運転し、圧縮機を停止するとともに遮断弁を遮断するとしている。
特開平8-166171号公報 特開2000-97527号公報
上記従来の特許文献1および特許文献2の空気調和装置は、可燃性冷媒を使用するもので、室内での引火や爆発といった危険を回避するために、運転停止時や冷媒漏れを検知した場合に、冷媒回収運転を行って冷媒を室内側の冷媒回路から排除するものである。
そして、冷媒回収終了の判断は、特許文献1の場合、圧縮機吸入側の冷媒圧力の低下を検出した時点、特許文献2の場合は、冷媒回収運転開始から所定の時間経過した時点としている。
しかしながら、このような冷媒回収終了判定では、運転の状況によっては、室内側の冷媒回路内の可燃性冷媒を十分に排除できない可能性や、圧縮機の吸入側の冷媒の圧力が負圧となり冷媒回路内に空気を導入してしまう可能性がある。
その結果、残留冷媒が漏洩して引火したり、圧縮機が可燃性冷媒や冷凍機油と空気の混合物を圧縮して室外機の爆発を招いたりする危険性がある。
従って本発明は、こうした課題を解決し、冷媒漏洩を防止するため、運転終了時や冷媒漏洩時の冷媒回収運転を行う空気調和機において、冷媒回収運転を適切に行い安全性や、信頼性に優れた装置を提供するものである。
上記従来の課題を解決するために、本発明の空気調和機は、作動冷媒を圧縮して送り出す圧縮機と、室外送風機によって送られた室外空気と前記作動冷媒との間で熱交換する室外熱交換器と、前記作動冷媒を減圧膨張させる膨張弁を有する室外機と、室内送風機によって送られた室内空気と前記作動冷媒との間で熱交換する室内熱交換器を有する室内機とで、冷凍あるいはヒートポンプサイクルを構成する空気調和機であって、前記室外機と前記室内機を接続する第1冷媒経路を遮断する第1冷媒遮断手段と、前記室外機と前記室内機を接続する第2冷媒経路を遮断する第2冷媒遮断手段と、前記室内機の作動冷媒の状態を推定するための状態検知手段と、前記膨張弁と前記第1冷媒遮断手段との間に配置された冷媒貯留手段と、前記第1冷媒遮断手段と前記第2冷媒遮断手段の動作を含め装置の動作を制御する制御手段を備え、運転停止時に前記第1冷媒遮断手段を閉めて作動冷媒を前記室外機に回収し、前記第2冷媒遮断手段を閉めた後、前記膨張弁を閉状態とし、続いて前記第1冷媒遮断手段を開状態とした後、再び前記第1冷媒遮断手段を閉状態とするものである。
これにより、作動冷媒を回収後に、冷媒貯留手段に貯留された所定量の作動冷媒を放出し、室内機の冷媒回路内に適度な量の冷媒を残留させて停止することができる。
本発明の空気調和機は、作動冷媒を回収後に冷媒貯留手段に貯留された所定量の作動冷媒を放出し、室内機の冷媒回路内に適度な量の作動冷媒を残留させて停止することができるので、室内側で作動冷媒の漏洩が生じても、漏洩量を最小限に抑制するとともに、冷媒回路内に空気を引き込んで圧縮機が爆発するのを回避し、室内機と室外機を接続する配管がわずかな外力で変形するのを防ぎ、環境負荷が小さく、安全で信頼性の高い空気調和機を提供することができる。
本発明の実施の形態1の空調調和機の構成図 従来の空気調和機の構成図
第1の発明は、作動冷媒を圧縮して送り出す圧縮機と、室外送風機によって送られた室外空気と前記作動冷媒との間で熱交換する室外熱交換器と、前記作動冷媒を減圧膨張させる膨張弁を有する室外機と、室内送風機によって送られた室内空気と前記作動冷媒との間で熱交換する室内熱交換器を有する室内機とで、冷凍あるいはヒートポンプサイクルを構成する空気調和機であって、前記室外機と前記室内機を接続する第1冷媒経路を遮断する第1冷媒遮断手段と、前記室外機と前記室内機を接続する第2冷媒経路を遮断する第2冷媒遮断手段と、前記室内機の作動冷媒の状態を推定するための状態検知手段と、前記膨張弁と前記第1冷媒遮断手段との間に配置された冷媒貯留手段と、前記第1冷媒遮断手段と前記第2冷媒遮断手段の動作を含め装置の動作を制御する制御手段を備え、運転停止時に前記第1冷媒遮断手段を閉めて作動冷媒を前記室外機に回収し、前記第2冷媒遮断手段を閉めた後、前記膨張弁を閉状態とし、続いて前記第1冷媒遮断手段を開状態とした後、再び前記第1冷媒遮断手段を閉状態とするものである。
これにより、作動冷媒を回収後に所定量の作動冷媒を放出し、室内機の冷媒回路内に適度な量の作動冷媒を残留させて停止することができる。
従って、室内側で作動冷媒の漏洩が生じても、漏洩量を最小限に抑制するとともに、室内機と室外機を接続する配管がわずかな外力で変形するのを防ぎ、安全で信頼性の高い空気調和機を提供することができる。
第2の発明は、第1の発明において、前記状態検知手段は、冷媒圧力検知手段と、室内冷媒温度検知手段で構成され、前記制御手段は、前記状態検知手段の出力に基づいて前記第1冷媒遮断手段、前記第2冷媒遮断手段または前記膨張弁を制御するものである。
これにより、室内側作動冷媒の回収終了を素早く判断することができる。
従って、室内側冷媒の回収運転時間を短縮し、室内側回路内が長時間負圧になることを防ぐことができる。
第3の発明は、第2の発明において、前記冷媒圧力検知手段が、前記第1冷媒遮断手段と前記第2冷媒遮断手段とで遮断された冷媒回路の室内側に配備されるものである。
これにより、室内側作動冷媒の回収終了と適度な量の再放出を正確に検出することができる。
従って、室内機の冷媒回路内に残留させる作動冷媒の量を精度よく決定できる。
第4の発明は、第1、第2、第3の発明において、さらに前記制御手段は、前記室内側の作動冷媒の状態推定を行い、前記室内側の冷媒保持量が不足と判断された場合、下記の動作を前記室内側の冷媒保持量が適切と判断されるまで繰り返し行う。
a)前記膨張弁を開
b)前記膨張弁を閉、
c)前記第1冷媒遮断手段を開、
d)前記第1冷媒遮断手段を閉、
これにより、室外機と室内機を接続する第1冷媒経路、第2冷媒経路の長さが異なる場合でも、適度な量の冷媒を残留させて停止することができる。
従って、適応性に優れた制御を行うことができる。
第5の発明は、第1から第4の発明において、前記作動冷媒が、可燃性冷媒である。
これにより、オゾン層の破壊や温暖化への影響を最小限にすることができる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1における空気調和機の構成図を示すものである。
図1に示すように、第1の実施の形態における空気調和機は、室外機101と、室内機107を配管で環状に接続して作動冷媒を循環させ、冷房あるいは暖房を行なう装置である。
室外機101は、作動冷媒を圧縮する圧縮機102と、圧縮機102から吐出された作動冷媒の流れを切換える四方弁103と、室外送風機105によって送られてきた室外空気と作動冷媒との間で熱交換する室外熱交換器104と、高圧の作動冷媒を減圧膨張させる膨張弁106が備えられている。ちなみに、圧縮機102はインバータ駆動方式の圧縮機で、状況に応じて運転回転数を変更することが可能である。
室内機107には、室内送風機109によって送られてきた室内空気と作動冷媒の間で熱交換を行う室内熱交換器108を備えていて、室内を快適な状態にするため冷房や暖房が行われる。
そして、室内機107は、室外機101の液側接続口110、ガス側接続口111で配管接続され、基本的な冷媒回路を構成している。加えて、快適な空調、円滑な運転を行うために、室温センサ116、室内冷媒温度センサ117、外気温センサ118、圧縮機電力センサ119、制御手段として制御装置120が備えられている。
制御装置120は、すべてのセンサの出力を受けて、すべての動作要素に動作指令を出力するもので、図1では、センサ出力123、動作指令124の矢印で代表して図示し、個別の対応は省略している。制御手段は、例えば、液側遮断弁112、ガス側遮断弁113、圧縮機102、膨張弁106を制御することが出来る。
使用する作動冷媒について、特に限定はなく、相変化に伴う吸放熱を利用し、圧縮機を用いて冷凍あるいはヒートポンプを構成できる作動冷媒であれば使用可能である。
図1の空気調和機は、状態検知手段を有しており、状態検知手段は、室内機の作動冷媒の状態を推定するための検知手段であればよく、例えば、冷媒圧力検知手段、室内冷媒温度検知手段、気温検知手段、圧縮機電力検知手段が挙げられる。冷媒圧力検知手段は冷媒回路中の作動冷媒の圧力を検知する手段であり、図1においては圧力センサ115がこれにあたる。室内冷媒温度検知手段は冷媒回路中を流れる作動冷媒の温度を検知する手段であり、図1においては室内冷媒温度センサ117がこれにあたる。気温検知手段は室外機101や室内機107の雰囲気温度を検知する手段であり、図1においては外気温センサ118と室温センサ116がこれにあたる。圧縮機電力検知手段は圧縮機102の消費電力を検知する手段であり、図1においては圧縮機電力センサ119がこれにあたる。
さらに、図1の空気調和機は、作動冷媒の漏洩を最小限に止めて安全性の向上や環境負荷低減を図るため、運転停止時、例えば運転終了時や作動冷媒漏洩時に冷媒回収運転を適切に行う。そのために、冷媒遮断手段が備えられており、第1冷媒経路である膨張弁106と液側接続口110の間に、第1冷媒遮断手段として液側遮断弁112が配置され、膨張弁106と液側遮断弁112の間に、冷媒貯留手段として冷媒貯留部114が配置されている。加えて、第2冷媒経路であるガス側接続口111と四方弁103の間に、第2冷媒遮断手段としてガス側遮断弁113が配置され、ガス側接続口111とガス側遮断弁113の間に圧力センサ115が配置され、室内機107には冷媒センサ125が配置される。
図1において四方弁103は、冷房運転、除霜運転あるいは冷媒回収運転時の状態となっており、圧縮機102から吐出された作動冷媒は、四方弁103から室外熱交換器104、その後、膨張弁106、液側遮断弁112、液側接続口110、室内熱交換器108へと流れる冷凍サイクルを構成している。
暖房運転の場合は、圧縮機102から吐出された作動冷媒は、四方弁103からガス側遮断弁113、ガス側接続口111を経て室内熱交換器108、その後、液側接続口110、液側遮断弁112、室外熱交換器104へと流れるヒートポンプサイクルを構成している。
圧縮機102を使って作動冷媒を室外機101へ回収するためには、冷凍サイクルを構成して運転する必要がある。
冷媒回収運転が制御装置120から指示されると、圧縮機102の回転数を所定の値に設定して、冷媒回収運転を行う。暖房運転中は一旦停止した後、四方弁103の設定を冷房運転時と同様に設定して冷媒回収運転を開始し、冷房運転や、除霜運転など冷媒が圧縮機102から室外熱交換器104を経て室内熱交換器108の順に流れる冷凍サイクルで運転中は、停止せずに連続して冷媒回収運転を進める。
冷媒回収運転に移行して所定の時間経過後、液側遮断弁112を閉じると、室内機107の冷媒回路内への作動冷媒供給は止まり、圧縮機102は引き続き運転を続けるので、室内機107の冷媒回路内の作動冷媒は吸引され、室外機101の冷媒回路内へ回収され、その多くは室外熱交換器104で凝縮して室外熱交換器104内に貯留され、冷媒貯留部114にも容積に応じた量の冷媒が貯留される。
冷媒貯留手段としての冷媒貯留部114は、室内機107の冷媒回路内に開放する作動冷媒の量を貯留している。そのため、冷媒貯留部114内の作動冷媒を開放することにより、作動冷媒を再現精度よく室内機107の冷媒回路内に残留させることができる。なお、冷媒貯留部114は、大量の作動冷媒を貯留することが目的ではなく、配管部にも液冷媒は貯留されるので、貯留配管部も含めて必要な容積とすればよい。
冷媒回収運転が進行するにつれて、圧力センサ115の出力は低下し、室内冷媒温度センサ117の出力は低下していくが検知部の液冷媒がなくなると上昇に転じ、雰囲気温度を上限にゆっくり上昇していく。
圧力センサ115の出力だけでは、圧力の低下は検知することができるが、室内機107の冷媒回路内にどれだけの液冷媒が残っているかは、設置状態や室温の違いなどにより必ずしも同じではない。
また、室内冷媒温度センサ117の出力だけでも、判断が難しく、室内冷媒温度センサ117の出力値を判別しても、液側接続配管121の設置状態や運転状況によって、液側接続配管121から液側遮断弁112までの間にどれだけの液冷媒が残留しているか判断するのは難しい。
液冷媒が多量に残留してしまうと、漏洩した場合に引火の危険性があり、逆に冷媒回路内が負圧なってしまうと、空気の混入が生じるとか、何らかの作業などにより負圧になった液側接続配管121やガス側接続配管122に外力が加わって変形を生じてしまう危険性がある。
そこで、圧力センサ115と室内冷媒温度センサ117の両方の出力を用い、圧力センサ115の出力が所定の値より小さいこと、室内冷媒温度センサ117の出力が低下から上昇に転じ、室温センサ116との差が所定の値以内であることを、冷媒回収終了の条件としてガス側遮断弁113を閉じ、圧縮機102、室外送風機105、室内送風機109を停止する。この時点で、室内機107の冷媒回路内に作動冷媒はほとんど存在しない状態となっている。
そして、引き続いて膨張弁106を閉状態とし、液側遮断弁112を開放して冷媒貯留部114などに保持された冷媒を再開放し、安定したら再び液側遮断弁112を閉じる。これにより、室内機107側の冷媒回路内は、一定量のガス冷媒で満たされ、室内側で冷媒漏洩が生じた場合に室外機101内の作動冷媒は漏れることがないので作動冷媒の漏洩を最小限に止めて安全性の向上や環境負荷低減を図ることができる。
ここで、膨張弁106の閉じる動作は、冷媒の回収が進んで回収終了間近であれば、ガス側遮断弁113が閉じてからでなくてもよい。
そして、作動冷媒を再開放した結果、室内機107側の冷媒回路内には所定の正圧がかかっているので、液側接続配管121やガス側接続配管122に外力が加わった場合にも変形を生じにくく、停止中に冷媒漏洩が起こった場合には、圧力センサ115の出力値の異常低下として検知することが可能になる。
また、室内冷媒温度センサ117は、もともと空気調和機の空調運転制御を行うためのセンサであって、コストを増加させることなく冷媒回収に利用できる。
また、実施の形態1においては、圧縮機102には、圧縮機電力センサ119が設けられており、冷媒回収運転が進行すると、圧縮機102の回転数が一定であっても圧縮機電力センサ119の出力は低下する。圧縮機電力センサ119は、精度的には劣るものの、圧縮機102の保護制御上搭載されるケースも多く、安価に構成することができる。
圧力センサ115は、第1冷媒遮断手段としての液側遮断弁112と第2冷媒遮断手段としてのガス側遮断弁113とで遮断された冷媒回路の室内機107側で、圧縮機102の吸入口に最も近い、ガス側接続口111とガス側遮断弁113の間に設置することで、最低圧力を検出することができる。
そして、室外機101内に作動冷媒を回収し、一度作動冷媒を再開放した後、室内側の作動冷媒の状態推定を行う。作動冷媒の状態推定とは、例えば、圧力センサ115、室温センサ116、室内冷媒温度センサ117などの出力から室内機107側の冷媒回路の圧力が妥当か判定する。
判定の結果、圧力が低く室内側の冷媒保持量が不足と判定された場合には、膨張弁106を所定の時間開とした後再び閉状態とし、液側遮断弁112を開放して冷媒貯留部114などに保持された冷媒を再開放し、安定したら再び液側遮断弁112を閉じる。
そして、圧力の妥当性判定、判定結果に基づいた弁類の操作を、圧力の妥当性判定が妥当になるまで繰り返す。
この操作によって、室内機107と室外機101を繋ぐ液側接続配管121、ガス側接続配管122の長さが長くなっても、室内機107側の冷媒回路の圧力は適切に保たれ、適度な量の冷媒を残留させた状態で停止することができる。
そして、図1の実施の形態1に示す空気調和機は、いかなる作動冷媒を使用する場合も、作動冷媒の漏洩を最小限に止め、空気の吸引を防ぎ、安全性の向上や環境負荷低減することが可能であるが、R32、R1234yf、R1234ze、プロパンやブタンなどの炭化水素など、可燃性冷媒を使用する場合には、引火などの危険回避することにつながり、その効果は大きい。
中でも、プロパンについては、温暖化影響が小さいだけでなく冷媒としての性能も優れており、引火の危険性を低減できる本発明の意義は極めて高い。
以上のように、本発明にかかる空気調和機は、冷凍およびヒートポンプサイクルを用いて空気調和を行なう空気調和機において、作動冷媒の漏洩を防ぐもので、その技術は空気調和機だけに止まらず、給湯機やショーケースや冷凍機などにも広く適用することができ、効果をもたらすものである。
101 室外機
102 圧縮機
103 四方弁
104 室外熱交換器
105 室外送風機
106 膨張弁
107 室内機
108 室内熱交換器
109 室内送風機
110 液側接続口
111 ガス側接続口
112 液側遮断弁
113 ガス側遮断弁
114 冷媒貯留部
115 圧力センサ
116 室温センサ
117 室内冷媒温度センサ
118 外気温センサ
119 圧縮機電力センサ
120 制御装置
121 液側接続配管
122 ガス側接続配管
123 センサ出力
124 動作指令
125 冷媒センサ

Claims (5)

  1. 作動冷媒を圧縮して送り出す圧縮機と、室外送風機によって送られた室外空気と前記作動冷媒との間で熱交換する室外熱交換器と、前記作動冷媒を減圧膨張させる膨張弁を有する室外機と、
    室内送風機によって送られた室内空気と前記作動冷媒との間で熱交換する室内熱交換器を有する室内機とで、
    冷凍あるいはヒートポンプサイクルを構成する空気調和機であって、
    前記室外機と前記室内機を接続する第1冷媒経路を遮断する第1冷媒遮断手段と、
    前記室外機と前記室内機を接続する第2冷媒経路を遮断する第2冷媒遮断手段と、
    前記室内機の作動冷媒の状態を推定するための状態検知手段と、
    前記膨張弁と前記第1冷媒遮断手段との間に配置された冷媒貯留手段と、
    前記第1冷媒遮断手段と前記第2冷媒遮断手段の動作を含め装置の動作を制御する制御手段を備え、
    運転停止時に前記第1冷媒遮断手段を閉めて作動冷媒を前記室外機に回収し、前記第2冷媒遮断手段を閉めた後、前記膨張弁を閉状態とし、続いて前記第1冷媒遮断手段を開状態とした後、再び前記第1冷媒遮断手段を閉状態とすることを特徴とする空気調和機。
  2. 前記状態検知手段は、冷媒圧力検知手段と、室内冷媒温度検知手段で構成され、前記制御手段は、前記状態検知手段の出力に基づいて前記第1冷媒遮断手段、前記第2冷媒遮断手段または前記膨張弁を制御することを特徴とする請求項1に記載の空気調和機。
  3. 前記冷媒圧力検知手段が、前記第1冷媒遮断手段と前記第2冷媒遮断手段とで遮断された冷媒回路の室内側に配備されることを特徴とする請求項2に記載の空気調和機。
  4. さらに、前記制御手段は、前記室内側の作動冷媒の状態推定を行い、前記室内側の冷媒保持量が不足と判断された場合、下記の動作を前記室内側の冷媒保持量が適切と判断されるまで繰り返し行う
    a)前記膨張弁を開、
    b)前記膨張弁を閉、
    c)前記第1冷媒遮断手段を開、
    d)前記第1冷媒遮断手段を閉、
    ことを特徴とする請求項1から請求項3のいずれかに記載の空気調和機。
  5. 前記作動冷媒が、可燃性冷媒であることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれかに記載の空気調和機。
JP2020121044A 2020-07-15 2020-07-15 空気調和機 Active JP7470897B2 (ja)

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