JP7470876B2 - 相互に異なる毛髪切断ユニットを備える電気シェーバ - Google Patents

Description

本発明は、本体と、本体に結合されたシェービングユニットとを有する電気シェーバーに関し、
シェービングユニットが、少なくとも３つの毛髪切断ユニットと、少なくとも３つの毛髪切断ユニットを支持する支持部材とを含み、
各毛髪切断ユニットは、毛髪進入開口部を備えた皮膚接触面を備える外部切断部材と、外部切断部材に対して回転可能な内部切断部材とを含む。

ロータリ式の電気シェーバはよく知られる。斯かるシェーバは通常、２つ又は３つの毛髪切断ユニットを持ち、これらは各々、複数の毛髪進入開口部を含む環状の毛髪切断軌道を持つ外部切断部材と、外部切断部材の環状毛髪切断軌道と協働するために環状構成で配置された複数の毛髪切断要素を持つ内部切断部材とを有する。毛髪切断ユニットは、支持部材により支持され、支持部材とともにシェービングユニットを形成する。シェービングユニットは、シェーバのハンドルとして機能するシェーバの本体に結合され、毛髪切断ユニットの内部切断部材を回転駆動するための電気モータを収容することができる。シェービングユニットは、本体から手動で切り離されることができ、その結果それは、例えばヘアトリミングユニット又はフェイシャルブラッシングユニットなどの別の種類の機能ユニットと交換されることができる。

一般に、斯かる電気シェーバの毛髪切断プロセスは、個々の毛髪切断ユニットの１つ又は複数の幾何学的パラメータの値に影響されることが知られる。ここで、各幾何学的パラメータは、毛髪切断ユニットの対応する幾何学的特性に関連する。斯かる幾何学的特性は例えば、外部切断部材の毛髪進入開口部の形状若しくは寸法、又は内部切断部材及び外部切断部材に設けられた切断エッジの形状である。斯かる電気シェーバの欠点は、毛髪切断ユニットの斯かる幾何学的パラメータが予め規定された固定値であることである。結果として、電気シェーバは、ユーザの限られたグループ、例えば平均的なタイプのユーザに対してのみ、最適なシェービング結果を提供する。

電気シェーバのシェービング結果の重要な側面は、毛髪切断プロセスの密着度、即ち毛髪切断プロセス後に残る毛束の長さ、及び毛髪切断プロセスにより引き起こされる皮膚刺激の程度である。一般的なルールとして、皮膚刺激は密着度が増すにつれて増加する。シェーバの同等な使用条件下であっても、異なるユーザは、異なる程度の皮膚の刺激を経験し、同時に、異なるユーザは、使用中にシェーバにかかる圧力など異なる使用条件をもたらすので、既知のロータリ式電気シェーバにより提供されるシェービング結果は、多くのグループのユーザにとって最適とは言い難い。この問題を緩和するために、毛髪切断ユニットの毛髪切断プロセスに影響を与えるシェービングユニットの特定の動作パラメータを調整するよう構成された機構又はシステムを備えたロータリ式電気シェーバを提供することが提案される。例えば、ＥＰ３７３８７３０Ａ１は、毛髪切断ユニットがそれぞれ外部切断部材を取り囲む皮膚支持面を持つロータリ式電気シェーバを開示する。この既知のシェーバは、毛髪切断ユニットのいわゆるキャップ露出を自動的に調整するよう構成されたシステムを持ち、これは、上記毛髪切断ユニットの外部切断部材の皮膚接触面が、上記内部切断部材の回転軸に平行な軸方向において、上記周囲の皮膚支持面に対して突出する距離にある。一般的に、キャップの露出が増えるにつれて、毛髪切断プロセスの密着度は高まるが、皮膚刺激の程度も高まる場合があり、即ち皮膚の快適さの程度が低下する場合がある。こうして、キャップの露出を調整することにより、この既知のシェーバのシェービング結果は、個々のユーザのニーズに一層好適に適合されることができる。しかしながら、シェービングユニットの動作パラメータを調整するための斯かる機構又はシステムは、かなり複雑であり、シェーバの製造コストを増加させる。

シェービングユニットが、外部切断部材の皮膚接触面に対して横方向に延びる支持部材の中心軸の周りで少なくとも２つの異なる角度位置で本体に対して位置決め可能であるように更に構成される、「技術分野」の項で述べたタイプの電気シェーバが、ＵＳ４６８８３２９により開示される。この既知のシェーバのシェービングユニットは、相互に三角形状に配置された３つの毛髪切断ユニットを持つ。シェービングユニットは、シェービングユニットの中心軸の周りで本体に対して手動で回転可能なように本体に取り付けられる。これにより、シェービングユニットは、その中心軸の周りで、本体に対して異なる向きの様々な位置に回転されることができる。シェーバが直立位置にあるシェービングユニットの第１の回転位置では、３つの毛髪切断ユニットのうち２つが、第３の毛髪切断ユニットの上方に配置される。シェービングユニットのこの第１の回転位置では、シェーバは、３つの毛髪切断ユニットすべてが皮膚に接触する状態で、頬などの顔の比較的広い表面領域における使用に適している。シェーバが直立位置にあるシェービングユニットの第２の回転位置では、３つの毛髪切断ユニットの１つが、他の２つの毛髪切断ユニットの上方に配置される。シェービングユニットのこの第２の回転位置では、シェーバは、３つの毛髪切断ユニットの上記１つのみが皮膚に接触する状態で、上唇のような顔の比較的狭い表面領域におけるより正確な使用に適している。

本発明の目的は、「技術分野」の項で述べたようなタイプの電気シェーバを改良することであり、ここで、毛髪切断ユニットはそれぞれ、毛髪切断ユニットの対応する幾何学的特性に関連する少なくとも１つの幾何学的パラメータを持ち、各個々の毛髪切断ユニットの毛髪切断プロセスが、上記個々の毛髪切断ユニットの上記少なくとも１つの幾何学的パラメータの値に影響される。特に、本発明の目的は、シェービングユニットの１つ又は複数の動作パラメータを調整するための複雑な機構又はシステムを使用することなく、比較的低い追加製造コストで、シェーバの全体的なシェービング結果を個々のユーザのニーズに適合させることを可能にする態様で、斯かる電気シェーバを改良することである。

本発明によれば、上記目的を達成するために、前述した電気シェーバにおいて、シェービングユニットの支持部材が、外部切断部材の皮膚接触面に対して横方向に延びる中心軸を持ち、上記シェービングユニットが、上記本体に対して上記中心軸の周りで少なくとも２つの異なる角度位置に位置決め可能に構成され、かつ上記本体に結合され、上記毛髪切断ユニットの少なくとも１つの上記少なくとも１つの幾何学的パラメータの値が、他の毛髪切断ユニットの上記少なくとも１つの幾何学的パラメータの値と異なる。

本発明は、回転式の少なくとも３つの毛髪切断ユニットを持つシェービングユニットを備える電気シェーバにおいて、各個々の毛髪切断ユニットがシェービングユニットの全体的なシェービング結果に寄与する程度は、シェービングプロセス中にユーザの手により本体が保持されるとき、当該個々の毛髪切断ユニットの本体に対する位置及び他の毛髪切断ユニットに対する位置に依存するという洞察に基づかれる。一般的に、少なくとも３つの毛髪切断ユニットのうち１つ又は２つは、他の毛髪切断ユニットと比較して、シェービングユニットの全体のシェービング結果に対するより顕著な、即ちより大きな寄与を提供する。本発明によれば、毛髪切断ユニットの少なくとも１つについて、毛髪切断ユニットの毛髪切断プロセスに影響を及ぼす少なくとも１つの幾何学的パラメータが、他の毛髪切断ユニットの上記少なくとも１つの幾何学的パラメータの値とは異なる値を持つので、シェービングユニットの全体的なシェービング結果は、本体に対する中心軸の周りでのシェービングユニットの角度位置を適合させることにより適合されることができる。特に、シェービングユニットの上記角度位置を適合させることにより、上記少なくとも１つの幾何学的パラメータの値を他の毛髪切断ユニットと比較して異ならせる、上記毛髪切断ユニットの上記少なくとも１つの位置は、上記本体に対して変化し、かつ上記他の毛髪切断ユニットに対して変化し、その結果、上記毛髪切断ユニットが上記シェービングユニットの全体的なシェービング結果に寄与する程度が変化し、上記シェービングユニットの全体的なシェービング結果が変化する。

「幾何学的パラメータ」という表現は、毛髪切断ユニットの対応する幾何学的特性に関連するパラメータとして理解されたい。ここで、上記幾何学的特性は、各個々の毛髪切断ユニットの毛髪切断プロセスに影響を与える幾何学的特性である。「幾何学的特性」は、寸法又は形状に関連する特性を含め、毛髪切断ユニットの幾何学的形状に関連する任意の特性を意味する。「対応する幾何学的特性」は一般に、毛髪切断ユニットの対応する部分の幾何学的特性、又は毛髪切断ユニット上若しくは毛髪切断ユニット内の対応する位置の幾何学的特性を意味する。例えば、毛髪切断ユニットがそれぞれ、複数の毛髪進入開口部又は切断要素など、特定の種類の複数の部分を持つとき、「対応する幾何学的特性」という表現は一般に、毛髪切断ユニット上又はユニット内の対応する位置に存在する斯かる部分の幾何学的特性を指す。従って、例えば毛髪切断ユニットがそれぞれ、相互に異なる形状及び／又は相互に異なる寸法の複数の毛髪進入開口部を備える外部切断部材を持つ場合、「対応する幾何学的特性」という表現は、毛髪進入開口部に関連して使用される場合、外部切断部材上の対応する位置に存在する毛髪進入開口部の幾何学的特性を指す。言い換えれば、本発明でカバーされない３つの同一の毛髪切断ユニットを持つシェービングユニットにおいて、毛髪切断ユニットが、相互に異なる幾何学的特性を備える特定の種類の複数の部分（毛髪進入開口部、切断要素又は切断エッジなど）を個々に持つ場合であっても、毛髪切断ユニットは、同一の対応する幾何学的特性を持つ。

本発明に基づき想定される毛髪切断ユニットの幾何学的パラメータの値間の差異は、通常の製造公差に関係しないことは当業者には明らかであろう。この文脈において、少なくとも１つの毛髪切断ユニットの上記少なくとも１つの幾何学的パラメータの値は好ましくは、他の毛髪切断ユニットの上記少なくとも１つの幾何学的パラメータの値から少なくとも５％、好ましくは少なくとも１０％異なると理解され得る。同様に、本発明に基づきシェービングユニットが本体に対して位置決め可能である少なくとも２つの異なる角度位置は、シェービングユニットが本体に結合され得る結合構造の通常の機械的な遊びとは関係しない。この文脈において、上記２つの異なる角度位置は好ましくは、シェービングユニットの中心軸に対して少なくとも１０°、好ましくは少なくとも３０°の角度を相互に含むと理解され得る。

各個々の毛髪切断ユニットの毛髪切断プロセスに影響を及ぼす毛髪切断ユニットの対応する幾何学的特性に関する幾何学的パラメータの例は、毛髪切断ユニットの外部切断部材上の対応する位置における毛髪進入開口部の幾何学的パラメータを含み、例えば、開口部がスロット状である場合の毛髪進入開口部の長さ、幅若しくは長手方向、開口部が円形である場合の毛髪進入開口部の直径、又は毛髪進入開口部の深さなどである。斯かる幾何学的パラメータの別の例は、毛髪切断ユニットの内部切断部材上又は外部切断部材上の対応する位置における切断エッジの幾何学的パラメータであり、例えば、切断エッジのファセットにより囲まれるくさび角又は切断エッジの向きである。斯かる幾何学的パラメータの別の例は、毛髪切断ユニットの外部切断部材上の対応する位置における隣接する毛髪進入開口部間に存在する外部切断部材の壁部の断面プロファイルの幾何学的パラメータであり、例えば、上記プロファイルの平均厚さ又は長さである。本発明によれば、少なくとも１つの毛髪切断ユニットの斯かる幾何学的パラメータの１つ又は複数は、他の毛髪切断ユニットの上記１つ又は複数の幾何学的パラメータの値とは異なる値を持つ。従って、３つの毛髪切断ユニットを備えるシェービングユニットの例では、３つの毛髪切断ユニットの２つが同一の形状を持ち、第３の毛髪切断ユニットが上記２つの毛髪切断ユニットの形状とは異なる形状を持つことができる。代替的に、３つの毛髪切断ユニットはすべて互いに異なる形状を持つ。

本発明による電気シェーバの好ましい実施形態では、シェービングユニットは、本体から手動で取り外し可能であり、かつ、中心軸の周りで上記少なくとも２つの異なる角度位置の各々へと本体に対して手動で結合可能である。この実施形態は、特にシンプルな構造を持つ。なぜなら、追加の調整機構又はシステムを必要としないからである。それは、上記少なくとも２つの異なる角度位置の各々においてシェービングユニットが本体に手動で結合されることを可能にする結合機構を本体とシェービングユニットとに提供することにより、簡単に実現されることができる。

本発明による電気シェーバの更なる実施形態において、シェービングユニットは、上記少なくとも２つの異なる角度位置の各々に上記中心軸の周りで上記本体に対して回転可能であるように上記本体に結合される。この実施形態は、シンプルな構造を持つ。なぜなら、それは追加の調整機構又はシステムを必要としないからである。それは、例えば、上記少なくとも２つの異なる角度位置のそれぞれへとシェービングユニットが本体に対して回転することを可能にする回転ベアリングにより、シェービングユニットを本体に接続することにより簡単に実現されることができる。特に簡単な実施形態では、シェービングユニットは、ユーザにより本体に対して手動で回転可能である。別の実施形態では、シェービングユニットは、アクチュエータ、例えば本体内に配置された電気モータにより、本体に対して回転可能である。この実施形態では、ユーザが上記アクチュエータを作動させるための制御部材が本体に提供されてもよい。

本発明による電気シェーバの好ましい実施形態において、各毛髪切断ユニットの上記少なくとも１つの幾何学的パラメータの値は、他の各毛髪切断ユニットの上記少なくとも１つの幾何学的パラメータの値と異なる。この実施形態は、シェービング結果に対して比較的多くの異なる設定を提供する。それは、毛髪切断ユニットの任意の選択された１つ、又は３つの毛髪切断ユニットを備える実施形態では、シェービングユニットの２つの毛髪切断ユニットの選択された任意の組み合わせが、本体に対してより顕著な位置に位置決めされることを可能にする。その結果、シェービングユニットの全体的なシェービング結果が、毛髪切断ユニットの上記選択された１つ又は選択された組み合わせにより比較的大きな程度で影響される。

本発明による電気シェーバの更なる実施形態では、シェービングユニットは、相互に三角形状に配置された３つの毛髪切断ユニットを有し、シェービングユニットは、本体に対して中心軸の周りで少なくとも３つの異なる角度位置に位置決め可能に構成される。この実施形態は、シェービング結果に対して比較的多くの異なる設定を提供する。互いに三角形に配置された３つの毛髪切断ユニットを備えたシェービングユニットに関して、シェービング処理中に本体がユーザの手によって直立姿勢で保持されるとき、本体に対して最も上の位置に配置される１つ又は複数の毛髪切断ユニットは、より下の位置に配置される１つ又は複数の毛髪切断ユニットと比較して、シェービングユニットの全体的なシェービング結果に、より支配的な影響を与えることが分かった。従って、ユーザは、３つの毛髪切断ユニットの選択された１つ、又は３つの毛髪切断ユニットの選択された２つの組合せを、本体に対して上記最上位置に配置することにより、シェービングの結果を個人的なニーズに対して簡単に調整することができる。この実施形態では、シェービングユニットは、好ましくは相互に約１２０°の角度を含む、中心軸の周りでの少なくとも３つの異なる角度位置において本体に対して位置決め可能であり、これらの３つの角度位置の各々において、毛髪切断ユニットの個別の１つ又は毛髪切断ユニットの２つの個別の組み合わせが、本体に対して上記最上部の位置に配置される。代替的に、この実施形態では、シェービングユニットは、相互に約６０°の角度を含む、中心軸の周りでの少なくとも６つの異なる角度位置において本体に対して位置決め可能であり、その結果、３つの毛髪切断ユニットの各個々の毛髪切断ユニット、及び３つの毛髪切断ユニットの２つの各組合せが、本体に対して上記最上部の位置に選択的に配置され得る。

本発明による電気シェーバの第１の実施形態を示す図である。 図１の電気シェーバの毛髪切断ユニットの分解斜視図である。 図２の毛髪切断ユニットの外部切断部材の複数の毛髪進入開口部を詳細に示す図である。 図１の電気シェーバのシェービングユニットが電気シェーバの本体に対して位置決め可能である、複数の異なる角度位置を概略的に示す図である。 図１の電気シェーバのシェービングユニットが電気シェーバの本体に対して位置決め可能である、複数の異なる角度位置を概略的に示す図である。 図１の電気シェーバのシェービングユニットが電気シェーバの本体に対して位置決め可能である、複数の異なる角度位置を概略的に示す図である。 図１の電気シェーバのシェービングユニットが電気シェーバの本体に対して位置決め可能である、複数の異なる角度位置を概略的に示す図である。 図１の電気シェーバのシェービングユニットが電気シェーバの本体に対して位置決め可能である、複数の異なる角度位置を概略的に示す図である。 図１の電気シェーバのシェービングユニットが電気シェーバの本体に対して位置決め可能である、複数の異なる角度位置を概略的に示す図である。 電気シェーバのシェービングユニットが図４ａ-４ｆに示される異なる角度位置に位置決めされることができる、図１の電気シェーバのアクチュエータシステムを概略的に示す図である。 本発明による電気シェーバの第２の実施形態を示す図である。 本発明による電気シェーバの第２の実施形態を示す図である。 図６ａの線ＶＩＩ-ＶＩＩによる電気シェーバの概略断面を示す図である。 図３の線ＶＩＩＩ-ＶＩＩＩによる、組み立てられた状態の図２の毛髪切断ユニットの概略断面を示す図である。

本発明の好適な理解のため、及びその実現方法をより明確に示すため、例示に過ぎない添付の図面が参照される。

図１は、本発明による電気シェーバ１の第１の実施形態を示す。シェーバ１は、使用中にユーザの手で保持されるよう設計された本体３を有する。シェーバ１は、本体３に結合されたシェービングユニット５を更に有する。シェービングユニット５は、支持部材７と、支持部材７により三角形構成に支持される３つの毛髪切断ユニット９ａ、９ｂ、９ｃとを有する。図２は、毛髪切断ユニット９ａの１つの部分を分解図で示し、逆さまの向きになっている。他の２つの毛髪切断ユニット９ｂ、９ｃも同等の部分を持つ。図１及び図２に示すように、各毛髪切断ユニット９ａ、９ｂ、９ｃは、複数の毛髪進入開口部１５を備える環状の皮膚接触面１３を持つ外部切断部材１１を有する。各毛髪切断ユニット９ａ、９ｂ、９ｃは更に、内部切断部材１７を持つ。毛髪切断ユニット９ａ、９ｂ、９ｃの組立状態において、内部切断部材１７は、外部切断部材１１内に配置され、外部切断部材１１により覆われ、回転軸１９の周りで外部切断部材１１に対して回転可能である。上記組み立てられた状態において、内部切断部材１７は、保持部材２１により外部切断部材１１の所定位置に保持される。保持部材２１は、組み立てられた状態で、外部切断部材１１を取り囲む毛髪切断ユニット９ａ、９ｂ、９ｃの皮膚支持リム２３に解放可能に結合される。毛髪切断ユニット９ａ、９ｂ、９ｃの皮膚支持リム２３はそれぞれ支持部材７に取り付けられ、好ましくは、枢動的な態様で取り付けられる。その結果、使用中にユーザの顔の局所的な輪郭に従うように、毛髪切断ユニット９ａ、９ｂ、９ｃは、支持部材７に対してその向きを適応させることができる。

本体３は、図１では概略的にのみ示される電動モータ２５を収容する。電気モータ２５は、特に、簡単さのため図にて図示省略されるが、当業者によく知られる任意のタイプの機械的トランスミッションを介して、使用中に内部切断部材１７を外部切断部材１１に対して回転駆動するよう構成される。図２に示すように、内部切断部材１７は、外部切断部材１１の環状皮膚接触面１３に設けられた毛髪進入開口部１５と協働するように環状構成の複数の毛髪切断要素２７を備える。毛髪切断要素２７はそれぞれ、外部切断部材１１の環状内面３３上の毛髪進入開口部１５のエッジとして提供されるカウンタ切断エッジ３１と協働するよう構成された切断エッジ２９を備える。使用中、毛髪進入開口部１５を介して外部切断部材１１に進入した毛髪は、内部切断部材１７の回転の結果として、内部切断部材１７の切断エッジ２９と外部切断部材１１のカウンタ切断エッジ３１との間で切断される。

毛髪切断ユニット９ａ、９ｂ、９ｃの毛髪切断プロセス及び電気シェーバ１の全体的なシェービング結果は、毛髪切断ユニット９ａ、９ｂ、９ｃの複数の幾何学的パラメータにより影響される。全体のシェービング結果の重要な側面は、毛髪切断プロセスの密着度、即ち毛髪切断プロセス後に残る毛束の長さ、及び毛髪切断プロセスにより引き起こされる皮膚刺激の程度である。一般的なルールとして、皮膚刺激は密着度が増すにつれて増加する。シェービング結果に影響を与える幾何学的パラメータの一例は、毛髪切断ユニット９ａ、９ｂ、９ｃの外部切断部材１１に提供される毛髪進入開口部１５の幅ｗである。図３に示すように、電気シェーバ１の実施形態では、毛髪進入開口部１５はスロット状であり、その幅はｗで示される。毛髪進入開口部１５の幅ｗが大きくなると、毛髪進入開口部１５への皮膚のドーミングの程度が大きくなる。これは、毛髪切断プロセスの密着度の増加をもたらすが、皮膚刺激のレベルも増加させる。シェービング結果に影響を及ぼす幾何学的パラメータの別の例は、図３に示すように、毛髪進入開口部１５の深さであり、これは、毛髪進入開口部１５の間に配置された外部切断部材１１のストリップ状壁部３５の厚さｔに対応する。毛髪進入開口部１５の深さが増すと、即ち壁部３５の厚さｔが増すと、毛髪進入開口部１５への皮膚ドーミングの程度が減少する。これは、毛髪切断プロセスの密着度を低下させるが、皮膚刺激のレベルも低下させる。

本発明は、回転式の少なくとも３つの毛髪切断ユニットを持つシェービングユニットを備える電気シェーバにおいて、各個々の毛髪切断ユニットがシェービングユニットの全体的なシェービング結果に寄与する程度は、シェービングプロセス中にユーザの手により本体が保持されるとき、当該個々の毛髪切断ユニットの本体に対する位置及び他の毛髪切断ユニットに対する位置に依存するという洞察に基づかれる。特に、図１に示すように、３つの毛髪切断ユニット９ａ、９ｂ、９ｃが三角形構成に配置された電気シェーバ１において、シェービングプロセス中に本体３がユーザの手によって直立姿勢で保持されるとき、本体３に対して最も上の位置に配置される毛髪切断ユニット９ａ、９ｂは、より下の位置に配置される毛髪切断ユニット９ｃと比較して、シェービングユニット５の全体的なシェービング結果に、より支配的な影響を与えることが分かった。この洞察に基づき、３つの毛髪切断ユニット９ａ、９ｂ、９ｃが、各個々の毛髪切断ユニット９ａ、９ｂ、９ｃの毛髪切断プロセスに影響を与える少なくとも１つの幾何学的パラメータについて相互に異なる値を持つという点で、及び、シェービングユニット５は、外部切断部材１１の皮膚接触面１３に対して横方向に延びる支持部材７の中心軸３７の周りで、少なくとも３つの異なる角度位置に位置決め可能に構成されるという点で、ユーザが、シェービングユニット５の全体的なシェービング結果を個人的なニーズに対して適合させることを電気シェーバ１は可能にする。

特に、毛髪切断ユニット９ａ、９ｂ、９ｃは、毛髪進入開口部１５の幅ｗについて、それぞれｗ１、ｗ２及びｗ３という互いに異なる値を持ち、ｗ１＜ｗ２＜ｗ３である。シェービングユニット５は、本体３に対して中心軸３７の周りで６つの異なる角度位置に配置されることができ、これらは、相互に約６０°の角度を囲み、図４ａ～４ｆに概略的に示される。図４ａに示すシェービングユニット５の第１の角度位置において、毛髪進入開口部１５の幅ｗ１が最小の毛髪切断ユニット９ａは、本体３に対して最上部の支配的な位置にあり、毛髪切断ユニット９ｂ、９ｃは本体３に対して最下位置にある。シェービングユニット５のこの第１の角度位置では、毛髪進入開口部１５の最小の幅ｗ１を備える毛髪切断ユニット９ａが、本体３に対して最も支配的な位置にあるため、シェービングユニット５は、比較的低い密着度及び比較的低い程度の皮膚刺激、即ち比較的高い程度の皮膚快適性を備えた全体的なシェービング結果を提供する。図４ｂ～４ｆにそれぞれ示すように、シェービングユニット５の第２、第３、第４、第５及び第６の角度位置において、毛髪切断ユニット９ａ、９ｂ、毛髪切断ユニット９ｂ、毛髪切断ユニット９ｂ、９ｃ、毛髪切断ユニット９ｃ及び毛髪切断ユニット９ａ、９ｃはそれぞれ、本体３に対して最上部の支配的な位置にある。結果として、シェービングユニット５の第４及び第５の角度位置は、比較的高い密着度だが、比較的低い程度の皮膚快適度を備える全体的なシェービング結果を提供し、シェービングユニット５の第２の角度位置は、シェービングユニット５の第１の角度位置と同様に、比較的低い密着度だが、比較的高い程度の皮膚快適度を備える全体的なシェービング結果を提供し、シェービングユニット５の第３及び第６の角度位置は、中程度の密着度及び中程度の皮膚快適さを備えたシェービング結果を提供する。

シェービングユニット５は、図５に概略的に示すアクチュエータシステム３９により、図４ａ～４ｆに示すように、本体３に対して６つの異なる角度位置のそれぞれに位置決め可能である。シェービングユニット５は、シェービングユニット５の中心軸３７の周りで本体３に対して回転可能なように、回転ベアリング４１により本体３に接続される。アクチュエータシステム３９は、電動モータ２５に加えて、本体３内に収容される第２の電気モータ４３を有する。第２電気モータ４３は、トランスミッションシステム、例えば図５では概略的にのみ示されるギアボックス４５を介して、シェービングユニット５を中心軸３７の周りで本体３に対して回転駆動することができる。ユーザは、本体３に提供されるユーザインタフェース４７により、シェービングユニット５の６つの異なる角度位置のそれぞれを選択することができ、これは、選択ノブ又は別の既知のタイプのユーザ入力部材を有することができる。ユーザインタフェース４７は、本体３に収容されたアクチュエータシステム３９の制御ユニット４９に電気的に接続される。制御ユニット４９は、ユーザインタフェース４７の入力と、本体３に対するシェービングユニット５の角度位置を測定するために本体３上に配置された角度位置センサ５１の入力とに基づき、当業者にとって既知の態様で第２電気モータ４３を制御する。

図示しない電気シェーバ１の第１の実施形態の修正では、アクチュエータシステム３９が省略され、シェービングユニット５が、図４ａ～４ｆに示すように、中心軸３７の周りで本体３に対する６つの角度位置のそれぞれに、ユーザにより手動で回転可能とすることができる。この実施形態では、本体３に対するシェービングユニット５の手動回転中に、シェービングユニット５を本体３に対して６つの角度位置の各々に解放可能に停止させ、同時に、６つの角度位置のいずれかに達したときに触覚フィードバックをユーザに提供するために、既知のタイプの停止部材が提供されることができる。斯かる停止部材は例えば、中心軸３７に対して同軸にシェービングユニット５に取り付けられた環状カラー上に６０°の相互角度間隔を具備する６つのくぼみのいずれかに解放可能に係合することができる、本体３に提供されるバネ付ボールを有することができる。

図６ａ及び６ｂは、本発明による電気シェーバ１’の第２の実施形態を示す。本書で上述した第１の実施形態による電気シェーバ１の対応する部分と同様の電気シェーバ１’の部分は、図６ａ及び図６ｂにおいて同様の参照番号で示されており、以下において詳細に説明されることはない。電気シェーバ１’は、シェービングユニット５’を本体３’に対して、シェービングユニット５’の中心軸３７’の周りで複数の異なる角度位置のいずれかに回転させるアクチュエータシステムを含んでいないという点で、本発明の簡略化された実施形態である。代わりに、シェービングユニット５’は、本体３’から手動で切り離し可能であり、中心軸３７’の周りで本体３’に対する３つの異なる角度位置のそれぞれへと本体３’に対して手動で結合可能であり、上記３つの異なる角度位置は、相互に約１２０°の角度を含む。この目的のために、電気シェーバ１’の概略断面図である図７に概略的に示されるように、シェービングユニット５’は、３つの解放可能な結合部材５３により本体３’に解放可能に結合され、これは、当業者には既知の任意の種類とすることができる。３つの結合部材５３は、中心軸３７’の周りで、互いに含まれる角度１２０°で対称に配置され、その結果、シェービングユニット５’は、本体３’に対して上記３つの異なる角度位置のそれぞれにおいて本体３’に対して結合されることができる。図７の断面では、３つの結合部材５３のうち２つだけが見えており、それらは解放可能なスナップ接続として概略的に示される。ユーザは、シェービングユニット５’を本体３’から手動で切り離し、本体３’に対して上記３つの異なる角度位置のいずれかにシェービングユニット５’を手動で再位置決めして本体３’に結合することができる。この目的のために、シェービングユニット５’の中央従動シャフト５５は、本体３’内に収容され、電気モータ（図示省略）に結合された駆動シャフト５７に解放可能に結合される。中央従動シャフト５５は、トランスミッション６１により３つの駆動スピンドル５９に結合される。駆動スピンドル５９はそれぞれ、図７にて図示省略される３つの毛髪切断ユニット９ａ’、９ｂ’、９ｃ’の内部切断部材の個別の１つに結合される。図７では、３つの駆動スピンドル５９の２つだけが可視である。

図６ａに示すように、本体３’に対するシェービングユニット５’の上記３つの異なる角度位置の第１の位置において、毛髪切断ユニット９ａ’及び９ｂ’は、本体３’に対して最上部の支配的な位置にあり、毛髪切断ユニット９ｃ’は、本体３に対して最下位置にある。シェービングユニット５’のこの第１の角度位置において、毛髪進入開口部の最小の幅ｗ１を備える毛髪切断ユニット９ａ’と、毛髪進入開口部の中程度の幅ｗ２を備える毛髪切断ユニット９ｂ’とが、本体３’に対して最も支配的な位置にあるため、シェービングユニット５’は、比較的低い密着度及び比較的低い程度の皮膚刺激、即ち比較的高い程度の皮膚快適性を備えた全体的なシェービング結果を提供する。図６ｂに示すように、本体３’に対するシェービングユニット５’の上記３つの異なる角度位置の第２の位置において、毛髪切断ユニット９ｂ’及び９ｃ’は、本体３’に対して最上部の支配的な位置にあり、毛髪切断ユニット９ａ’は本体３’に対して最下位置にある。シェービングユニット５’のこの第２の角度位置では、毛髪進入開口部の中程度の幅ｗ２を備える毛髪切断ユニット９ｂ’と、毛髪進入開口部の最大の幅ｗ３を備える毛髪切断ユニット９ｃ’とが、本体３’に対して最も支配的な位置にあるため、シェービングユニット５’は、比較的高い密着度及び比較的高い程度の皮膚刺激、即ち比較的低い程度の皮膚快適性を備えた全体的なシェービング結果を提供する。本体３’に対するシェービングユニット５’の上記３つの異なる角度位置の第３の位置において、’図示されていないが、毛髪切断ユニット９ａ’及び９ｃ’は、本体３’に対して最上部の支配的な位置にあり、毛髪切断ユニット９ｂ’は、本体３に対して最下位置にある。シェービングユニット５’のこの第３の角度位置では、毛髪進入開口部の最小の幅ｗ１を備える毛髪切断ユニット９ａ’と、毛髪進入開口部の最大の幅ｗ３を備える毛髪切断ユニット９ｃ’とが、本体３’に対して最も支配的な位置にあるため、シェービングユニット５’は、中程度の密着度及び中程度の皮膚刺激、即ち中程度の皮膚快適性を備えた全体的なシェービング結果を提供する。

前述した本発明による電気シェーバ１、１’の第１及び第２の実施形態において、毛髪切断ユニット９、９’は、毛髪進入開口部１５の幅について相互に異なる値を持つ。代替的又は追加的に、毛髪切断ユニット９、９’は、個々の毛髪切断ユニット９、９’の毛髪切断プロセスに影響を与える毛髪進入開口部１５の別の幾何学的パラメータについて、相互に異なる値を持つことができる。斯かる幾何学的パラメータの一例は、毛髪進入開口部１５の深さであり、これは、既にここで前述し、図３に示したように、毛髪進入開口部１５の間に配置された外部切断部材１１のストリップ状壁部３５の厚さｔに対応する。斯かる幾何学的パラメータの別の例は、図３に示すように、スロット状の毛髪進入開口部１５の長手方向の向きであり、特に半径方向Ｒに対する角度αである。角度αは特に、シェービングプロセス中に毛髪進入開口部１５に最適に進入できる毛の最大長に影響する。こうして、３つの毛髪切断ユニット９、９’に、毛髪進入開口部１５の長手方向に対して互いに異なる角度ａを提供することにより、ユーザは、異なる毛髪の長さに対して最適なシェービング結果を選択することができる。毛髪切断ユニットが丸形又は円形の毛髪入口開口部（図示省略）を持つ実施形態では、毛髪切断ユニットは、毛髪入口開口部の直径について異なる値を持つことができる。毛髪入口開口部の直径は、毛髪切断ユニット９、９’のスロット形状の毛髪入口開口部１５の幅ｗと同様の態様で、密接度及び皮膚の快適さの程度に影響する。

毛髪進入開口部１５の１つ又は複数の幾何学的パラメータの代わりに、又はこれに加えて、毛髪切断ユニット９、９’は、各個々の毛髪切断ユニット９、９’の毛髪切断プロセスに影響を与える毛髪切断ユニット９、９’の別のタイプの幾何学的パラメータについて相互に異なる値を持つことができる。例は、内部切断部材１７の切断要素２７に提供される切断エッジ２９の幾何学的パラメータ、又は外部切断部材１１の毛髪進入開口部１５に提供されるカウンタ切断エッジ３１の幾何学的パラメータである。一例は、毛髪切断ユニット９、９’の概略断面を表す図８に概略的に示すように、切断エッジ２９のファセット６３、６５により囲まれるくさび角βである。他の例は、図８に概略的に示すように、カウンタ切断エッジ３１のファセット６７、６９により囲まれるくさび角γ、半径方向に対する切断エッジ２９及び／又はカウンタ切断エッジ３１の向き（図示省略）、並びに毛髪切断位置における切断エッジ２９及びカウンタ切断エッジ３１により囲まれる剪断角（図示省略）である。切断エッジ２９及びカウンタ切断エッジ３１の斯かる幾何学的パラメータはすべて、毛髪切断効率及び皮膚刺激の程度に特に影響を及ぼし、その結果、毛髪切断ユニット９、９’間に存在するこれらの幾何学的パラメータの違いが、本体３、３’に対して適切な角度位置にシェービングユニット５、５’を配置することにより、シェービングユニット５、５’の全体的なシェービング結果を個人的なニーズにユーザが適合させることを可能にする。

個々の毛髪切断ユニット９、９’の毛髪切断プロセスに影響を及ぼす毛髪切断ユニット９、９’の幾何学的パラメータの別のタイプは、図８に示すように、毛髪進入開口部１５の間に配置された外部切断部材１１のストリップ状壁部３５の断面プロファイルの幾何学的パラメータである。斯かる幾何学的パラメータの例は、上記プロファイルの平均厚さｔＡＶ若しくは長さＬ、又はカウンタ切断エッジ３１とは反対側の壁部３５のエッジ７１におけるくさび角δである。斯かる動作パラメータはすべて、毛髪進入開口部１５への皮膚のドーミングの程度に少なくとも影響し、これにより、少なくとも皮膚の快適性の程度に影響する。

理解されるように、本発明は、毛髪切断ユニット９、９’が、各個々の毛髪切断ユニット９、９’の毛髪切断プロセスに影響を及ぼす１つの幾何学的パラメータについてのみ相互に異なる値を持つ実施形態をカバーするが、毛髪切断ユニット９、９’が、各個々の毛髪切断ユニット９、９’の毛髪切断プロセスにそれぞれ影響を与える２つ以上の幾何学的パラメータについて相互に異なる値を持つ実施形態もカバーする。適切な幾何学的パラメータの例が、前述された。本発明の目的は、２つの毛髪切断ユニット９、９’が相互に同一であり、毛髪切断ユニット９、９’の１つのみが、２つの同一の毛髪切断ユニット９、９’と比較して、特定の幾何学的パラメータについて異なる値を持つ実施形態によっても、多分より小さい程度ではあるが、達成され得る。

本発明は、毛髪切断ユニット間で異なる１つ又は複数の幾何学的パラメータの値が、各個々の毛髪切断ユニットの各位置において一定である実施形態に限定されない。これは、幾何学的パラメータが毛髪進入開口部１５の幅である例においてより詳細に説明されるが、例えば前述されたような他のタイプの幾何学的パラメータにも同様に適用される。言い換えると、本発明は、各個々の毛髪切断ユニット９、９’上の異なる位置に対して、幾何学的パラメータ、即ちこの場合、毛髪進入開口部の幅の値が異なる実施形態をカバーする。斯かる実施形態では、毛髪進入開口部１５の幅は、３つの毛髪切断ユニット９ａ、９ｂ、９ｃの対応する毛髪進入開口部１５に対して異なるべきであることは明らかであろう。一般に、対応する毛髪進入開口部１５は、好ましくは、本体３に対する毛髪切断ユニット９ａ、９ｂ、９ｃの同一位置を考慮するとき、３つの毛髪切断ユニット９ａ、９ｂ、９ｃの対応する位置に存在する毛髪進入開口部として理解される。従って、図４ａ～４ｆに示すように、３つの毛髪切断ユニット９ａ、９ｂ、９ｃにおける対応する位置は例えば、図４に示されるように、位置Ｐａ、Ｐｂ、Ｐｃであり、これらは、本体３に対する毛髪切断ユニット９ａ、９ｂ、９ｃの対応する位置について相互に同一である。

本発明はまた、先に説明した電気シェーバ１、１’の第１及び第２の実施形態のように、シェービングユニットが、シェービングユニットの中心軸の周りで少なくとも３つの異なる角度位置で本体に対して位置決めされ得る実施形態に限定されない。本発明の目的は、シェービングユニットが、シェービングユニットの中心軸の周りで２つの異なる角度位置だけで、本体に対して位置決めされ得る実施形態によっても、より小さい程度ではあるが、達成され得る点を理解されたい。

最後に、本発明は、シェービングユニットが３つ以上の個々の毛髪切断ユニットを持つ実施形態もカバーすることに留意されたい。
４つ以上の毛髪切断ユニットを備えた斯かる実施形態においても、
個々の毛髪切断ユニットは、本体に対する位置及び相互位置に基づき、シェービングユニットの全体的なシェービング結果に対して、より支配的な寄与を提供し、又はより支配的でない寄与を提供することになることを理解されたい。
従って、これらの実施形態においても、ユーザは、電気シェーバ１、１’の第１及び第２の実施形態に関して前にここで詳細に説明したような態様で、本体に対してシェービングユニットを再配置することにより、電気シェーバの全体的なシェービング結果を適合させることができる。

Claims (7)

1. 本体と、前記本体に結合されたシェービングユニットとを有する電気シェーバであって、
   前記シェービングユニットが、少なくとも３つの毛髪切断ユニットと、前記少なくとも３つの毛髪切断ユニットを支持する支持部材とを含み、
   各毛髪切断ユニットは、毛髪進入開口部を備えた皮膚接触面を持つ外部切断部材と、前記外部切断部材に対して回転可能な内部切断部材とを含み、
   前記毛髪切断ユニットがそれぞれ、各毛髪切断ユニットの対応する位置に存在する部分の幾何学的特性に関連する少なくとも１つの幾何学的パラメータを持ち、各個々の毛髪切断ユニットの毛髪切断プロセスは、前記個々の毛髪切断ユニットの前記少なくとも１つの幾何学的パラメータの値により影響され、
   前記支持部材が、前記外部切断部材の皮膚接触面に対して横方向に延びる中心軸を持ち、
   前記シェービングユニットは、前記本体に対して前記中心軸の周りで少なくとも２つの異なる角度位置に位置決め可能であり、かつ前記本体に結合され、
   前記毛髪切断ユニットの少なくとも１つの前記少なくとも１つの幾何学的パラメータの値が、他の毛髪切断ユニットの前記少なくとも１つの幾何学的パラメータの値と異なる、電気シェーバ。
2. 前記シェービングユニットが、前記本体から手動で取り外し可能であり、かつ、前記中心軸の周りの前記少なくとも２つの異なる角度位置の各々へと前記本体に手動で結合可能である、請求項１に記載の電気シェーバ。
3. 前記シェービングユニットが、前記少なくとも２つの異なる角度位置の各々へと前記中心軸の周りで前記本体に対して回転可能であるように前記本体に結合される、請求項１に記載の電気シェーバ。
4. 前記シェービングユニットが、アクチュエータにより前記本体に対して回転可能である、請求項３に記載の電気シェーバ。
5. 各毛髪切断ユニットの前記少なくとも１つの幾何学的パラメータの値が、他の各毛髪切断ユニットの前記少なくとも１つの幾何学的パラメータの値と異なる、請求項１乃至４のいずれか一項に記載の電気シェーバ。
6. 前記シェービングユニットが、三角形構成で相互に配置された３つの毛髪切断ユニットを含み、前記シェービングユニットは、前記本体に対して前記中心軸の周りで少なくとも３つの異なる角度位置に位置決め可能である、請求項１乃至５のいずれか一項に記載の電気シェーバ。
7. 前記少なくとも１つの幾何学的パラメータが、
   各毛髪切断ユニットの前記外部切断部材の対応する位置における前記毛髪進入開口部の幾何学的パラメータ、
   各毛髪切断ユニットの前記内部切断部材又は前記外部切断部材の対応する位置における切断エッジの幾何学的パラメータ、
   各毛髪切断ユニットの前記外部切断部材の対応する位置における隣接する毛髪進入開口部間に存在する前記外部切断部材の壁部の断面形状の幾何学的パラメータの少なくとも１つである、請求項１乃至６のいずれか一項に記載の電気シェーバ。

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