JP7470869B2 - 表示装置 - Google Patents

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Description

本発明は、表示装置に関する。
近年、平板表示装置と異なり、形状を多様に変更可能なフレキシブル表示装置が開発されている。使用者は、フレキシブル表示装置を容易に携帯することができるため、フレキシブル表示装置は、使用者の便宜性を向上させることができる。フレキシブル表示装置としては、例えば、折り曲げ(屈曲)可能なベンダブル表示装置、折り畳み可能なフォルダブル表示装置および巻くことが可能なローラブル表示装置などがある。
例えば、特許文献1には、OLEDモジュールを構成する複数の層を互いに接着し、貼り合わせる接着剤の貯蔵弾性率を規定したフォルダブル表示装置が記載されている。
日本国特開2017-126061号
ここで、通常、上述のようなフレキシブル表示装置のOLEDモジュールは、各層が互いに接着剤によって接着されている。この場合、OLEDモジュールを備える表示装置を折り曲げると、OLEDモジュールの層厚に起因して、OLEDモジュールの各層の滑り(スリップ)および伸縮による層間の変動差(ずれ)が生じ、結果として、各層に引張応力および圧縮応力などの内部応力が生じる。特に、OLEDモジュールの端部領域の各層には剥離応力が生じる。
OLEDモジュールを折り曲げる動作を繰り返すと、OLEDモジュールの各層を接着する接着剤が塑性変形し、接着力が弱くなるため、OLEDモジュールの滑りが徐々に進行する。その間は、OLEDモジュールの各層に圧縮応力または引張応力がかかり続け、各層の寸法に変動が生じ、貼り合わせた層同士に寸法の差があると剥離応力が発生する。
OLEDモジュールの各層を接着する接着剤が、層同士の伸縮差によって発生する剥離応力を緩和しきれなくなった場合には、接着剤の界面にクラックおよび剥離などが発生する虞がある。また、接着剤によって層間が強固に接着されている場合には、OLEDモジュールの各層同士が剥離したり、パネルにクラックが発生したりする虞がある。その結果、表示装置の外観品位を損ねる原因となることがある。
特許文献1には、表示装置を折り畳んだ閉状態から開く場合に発生する層間のずれによる各層の端部領域の断面の傾斜についても言及されている。しかしながら、特許文献1に記載の表示装置は、各層の滑りおよび伸縮による各層のずれを矯正するものでもなければ、表示装置を折り曲げた場合、各層に発生する内部応力を低減するものでもない。
そこで、本発明の一態様は、表示装置を折り曲げた場合に、OLEDモジュールの各層に発生する内部応力を低減可能な表示装置を提供することを目的とする。
本発明の一態様に係る表示装置は、筐体と、前記筐体に支持され、OLED層を含む複数の層が接着剤を介して積層されているOLEDモジュールと、を備え、前記筐体は、前記OLEDモジュールの表示面を谷折りする1つ以上の当該筐体の折り曲げ領域と、前記筐体の少なくとも一方の端部領域とを、前記筐体の面のうち、前記OLEDモジュールを支持する支持面とは反対側の連結面においてそれぞれ連結する1つ以上の連結部を備え、前記表示面を谷折りした場合、前記連結部は、当該表示面を谷折りした第一方向とは反対の前記表示面を山折りする第二方向に前記筐体の端部領域を引っ張るようになっている。
表示装置を折り曲げた場合に、OLEDモジュールの各層に発生する内部応力を低減可能な表示装置を提供することができる。
開状態における実施形態1に係る表示装置の一例を示す側面図である。 実施形態1に係る表示装置における筐体の閉動作の一例を示す側面図である。 閉状態における実施形態1に係る表示装置の一例を示す側面図である。 実施形態1に係る表示装置における筐体の開動作の一例を示す側面図である。 開状態における従来技術に係る表示装置の一例を示す側面図である。 閉状態における従来技術に係る表示装置の一例を示す側面図である。 OLEDモジュールの端部領域を固定していない表示装置の一例を示す側面図である。 開状態における実施形態2に係る表示装置の一例を示す側面図である。 閉状態における実施形態2に係る表示装置の一例を示す側面図である。 開状態における実施形態3に係る表示装置の一例を示す側面図である。 開状態における実施形態3に係る表示装置の一例を示す正面図である。 開状態における実施形態3に係る表示装置の一例を示す上面図である。 閉状態における実施形態3に係る表示装置の一例を示す側面図である。
<実施形態1>
以下、図面を用いて、本発明の実施形態1に係る表示装置1について説明する。
図1は、開状態における実施形態1に係る表示装置1の一例を示す側面図(断面側面図)である。
〔表示装置1〕
表示装置1は、形状を多様に変更可能なフレキシブル表示装置である。
表示装置1としては、例えば、電流によって輝度および透過率などが制御される電気光学素子として、OLED(Organic Light Emitting Diode)を備える有機EL(Electro Luminescence)ディスプレイなどが挙げられる。表示装置1は、例えば、スマートフォンおよびタブレット型端末などのポータブル端末として用いることができる。
表示装置1の大きさ(サイズ)は、特に限定されないが、例えば、縦が140mm以上160mm以下、横が60mm以上80mm以下、厚さが5mm以上20mm以下である場合、本発明に係る表示装置に好適に適用することができる。
図1に示すように、表示装置1は、筐体2と、筐体2に支持されているOLEDモジュール3と、を備えている。また、開状態における筐体2と、OLEDモジュール3とは、平坦(フラット)な状態になっている。
[筐体2]
図1に示すように、筐体2は、表示部21と、支持部22と、第一接続部23と、連結部25と、屈曲部26と、第二接続部27と、を備えている。また、筐体2には、折り曲げ領域24と、切り欠き部28と、非固定領域29と、が設けられている。
図1に示すように、開状態における表示装置1の筐体2における表示部21と、支持部22と、第一接続部23と、連結部25と、屈曲部26と、第二接続部27とは、平坦な状態となっている。
(表示部21)
表示部21は、画像および文字などを表示する画面である。
図1に示す例では、表示部21は、表示部211と、表示部212と、を備えているが、本実施形態では、表示部21は、1つ以上の表示部から構成されていればよく、1つの表示部から構成されていても、3つ以上の表示部から構成されていてもよい。
ただし、図1に示すように、表示部21が2つの表示部211と212とから構成されていることにより、2つの表示部211および212内の領域において折り曲げなくてもよいため、より好適に筐体2を折り曲げることができる。
(支持部22)
支持部22は、表示部21を支持する。
図1に示すように、筐体2が支持部22を備えている場合、支持部22は、筐体2を折り曲げる領域(例えば、筐体2の中央領域)に設けられていてもよい。支持部22が、筐体2の中央領域など、筐体2の折り曲げる領域に設けられていることにより、より好適に筐体2を折り曲げることができる。
また、図1に示すように、支持部22が筐体2の折り曲げる領域に設けられている場合、支持部22は、筐体2を折り曲げる領域である折り曲げ領域24に第一接続部23を備えていてもよい。支持部22が第一接続部23を備えていることにより、さらに好適に筐体2を折り曲げることができる。
支持部22の厚さは、特に限定されないが、例えば、1mm以上2mm以下である。支持部22の厚さが1mm以上2mm以下であることにより、より好適に表示装置1を折り畳むことができる。
(第一接続部23)
第一接続部23は、表示部21の一方の端部領域と、支持部22の一方の端部領域とを、当該第一接続部23を中心に回転可能に接続する。
図1に示す例では、第一接続部23は、第一接続部231が表示部211の一方の端部領域と支持部22の一方の端部領域とを接続し、第一接続部232が表示部212の一方の端部領域と支持部22の他方の端部領域とを接続している。換言すれば、図1に示す例では、表示部211および212は、第一接続部231および232を介して支持部22に接続されている。
ただし、本実施形態では、表示部21が1つの表示部から構成されている場合、1つの第一接続部23によって1つの表示部21の一方の端部領域と、支持部22の一方の端部領域を、第一接続部23を中心に回転可能に接続してもよい。このように、筐体2が少なくとも1つの第一接続部23を備えていれば、筐体2をより容易かつ好適に折り曲げることができる。
第一接続部23としては、例えば、ヒンジが挙げられる。第一接続部23がヒンジであることによって、筐体2をより容易かつ好適に折り曲げることができる。
(折り曲げ領域24)
折り曲げ領域24は、筐体2を折り曲げる領域であって、筐体2の面のうち、OLEDモジュール3を支持する支持面S1、および、OLEDモジュール3の表示面S3を谷折りし、凹型に折り曲げる領域である。
以下、図1~3を用いて、折り曲げ領域24について詳細に説明する。
図2は、実施形態1に係る表示装置1における筐体2の閉動作の一例を示す側面図である。換言すれば、図2は、筐体2を閉じ始めた状態における筐体2の一例を示す図である。図3は、閉状態における実施形態1に係る表示装置1の一例を示す側面図である。換言すれば、図3は、筐体2を閉じ終わった状態における表示装置1の一例を示す図である。
図3に示すように、閉状態では、OLEDモジュール3は、支持部22およびOLEDモジュール3の中央領域であって折り曲げ領域である非固定領域291において凹側に折り畳まれ、筐体2の端部領域である屈曲部26は凸側に開いている。
図1~3に示す例では、折り曲げ領域24は、支持部22の端部領域となっている。また、折り曲げ領域241および折り曲げ領域242は、第一接続部231を中心に表示部211を回転させ、第一接続部232を中心に表示部212を回転させた場合、筐体2の表示面S3を谷折りする領域になっている。
本実施形態では、折り曲げ領域24は、1つ以上であればよく、折り曲げ領域24の数は特に限定されないが、図1~3に示すように、2つであることが好ましい。折り曲げ領域24の数が2つであることにより、表示装置1をより好適に折り曲げ、図3に示すように、表示装置1を折り畳みやすくなり、フォルダブル表示装置として好適に利用することができる。
なお、図3に示す例では、OLEDモジュール3の表示面S3が谷折りされる部分である非固定領域291は、支持部22の中央領域となっており、筐体2が折れ曲がる(屈曲する)部分である折り曲げ領域24の位置とは異なっている。ただし、本実施形態では、筐体2が、支持部22を備えておらず、折り曲げ可能な表示部のみから構成されており、非固定領域291と、折り曲げ領域24とが共通の領域となっていてもよい。このような場合であっても、本実施形態に係る表示装置1は、OLEDモジュール3の各層に発生する内部応力を低減することができる。
(連結部25)
連結部25は、支持面S1とは反対側の連結面S2において、折り曲げ領域24と、筐体2の少なくとも一方の端部領域である屈曲部26とをそれぞれ連結する。図1に示す例では、連結部251は、支持部22の一方の端部領域である折り曲げ領域241と、屈曲部261とを連結し、連結部252は、支持部22の他方の端部領域である折り曲げ領域242と、屈曲部262とを連結している。
図1に示すように、連結部25は、支持部22の少なくとも一方の端部領域と、筐体2の少なくとも一方の端部領域である屈曲部26とを、それぞれ連結してもよい。これによっても、連結部25が、支持面S1とは反対側の連結面S2において、折り曲げ領域24と、屈曲部26とをそれぞれ連結した場合と同様に、第一接続部23と、屈曲部26と、第二接続部27とが連動し、屈曲動作が同期する。
また、表示面S3を谷折りした場合、連結部25は、表示面S3を谷折りする第一方向とは反対の表示面S3を山折りする第二方向に屈曲部26を引っ張るようになっている。
図2に示す例では、第二接続部272を中心に支持部22を表示部212に対して第一方向D1である凹側に回転させて表示面S3を谷折りした場合、連結部252は、支持部22に連動して、図2の矢印が示す左方向に引っ張られる。
これにより、第二接続部272を中心に支持部22を表示部212に対して凹側の第一方向D1に回転させて表示面S3を谷折りした場合、連結部252は、第一方向D1とは反対である表示面S3を山折りする凸側の第二方向D2に屈曲部262を引っ張る。同様に、表示面S3を谷折りした場合、連結部251は、表示装置1を閉じる方向である凹側とは反対方向である凸側に屈曲部261を引っ張る。
このように、連結部25が屈曲部26を引っ張ることにより、屈曲部26に支持されているOLEDモジュールの端部領域36も引っ張られる。これにより、図3に示すように、表示面S3を谷折りし、表示装置1を折り曲げ、折り畳んだ場合に、OLEDモジュールの端部領域36も引っ張られる。
そのため、OLEDモジュール3の折り曲げ領域である非固定領域291におけるOLEDモジュール3の層間滑り(層間スリップ)と逆方向の層間滑りを端部領域36において生じさせ、OLEDモジュール3の各層の寸法変動差を軽減することができる。その結果、OLEDモジュール3の各層の内部応力を相殺および低減し、各層を剥離しにくくさせることができる。
また、図3に示す例では、連結部25が屈曲部26を引っ張ることにより、屈曲部26は、表示装置1を閉じる方向である凹側とは反対方向である凸側に折れ曲がるようになっている。これに伴い、屈曲部26に支持されているOLEDモジュール3も表示装置1を閉じる方向とは反対方向である凸側に反る。これにより、OLEDモジュール3の各層に発生する内部応力をより低減することができる。
OLEDモジュールの端部領域36を引っ張ることにより、OLEDモジュール3の各層に発生する内部応力を低減することができる理由については、従来技術に係る表示装置1’および表示装置1’’と比較しながら、後でより詳細に説明する。
図1に示す例のように、連結部25は、第一接続部23および第二接続部27よりも下方に設けられていてもよい。これにより、第一接続部23が凹側に折れ曲がった場合、第二接続部27は凹側に折れ曲がりやすくなる。これにより、OLEDモジュール3の各層に発生する内部応力をより低減することができる。
以下、図4を用いて、表示装置1を開く動作における連結部25の動作について説明する。図4は、実施形態1に係る表示装置1における筐体2の開動作の一例を示す側面図である。換言すれば、図4は、筐体2を開き始めた状態における筐体2の一例を示す図である。
図4に示す例では、第一接続部232を中心に、表示部212に対して表示装置1の筐体2を開く(初期状態に戻す)方向である第三方向D3に支持部22を回転させた場合、連結部252は、支持部22と連動して、図2の矢印が示す右方向に押し出される。これにより、連結部252は、第一接続部232を中心に、第三方向D3に支持部22を回転させた場合、第三方向D3とは反対方向の第四方向D4に屈曲部262を押し出し、屈曲部262も初期状態に戻る。同様に、支持部22に対して表示装置1を開く方向に表示部211を回転させた場合、連結部251は、表示装置1を開く方向とは反対方向に屈曲部261を押し出し、屈曲部261も初期状態に戻る。
図1~4に示す例では、連結部251の端部領域2511および端部領域2512は、ならびに、連結部252の端部領域2521および端部領域2522は、内側に傾斜しているテーパ形状となっている。このように、連結部25の少なくとも一方の端部領域は、内側に傾斜しているテーパ形状であってもよい。連結部25の少なくとも一方の端部領域が内側に傾斜しているテーパ形状であることにより、屈曲部26が凸側に折れ曲がっても筐体2の連結面S2に接触および干渉しにくくなる。これにより、より好適に屈曲部26を折り曲げることができる。
連結部25としては、例えば、薄い板状部材および棒状部材などが挙げられる。薄い板状部材としては、例えば、SUS板などの薄い金属板などが挙げられる。棒状部材としては、シャフトなどが挙げられる。連結部25がSUS板またはシャフトであることにより、より好適に折り曲げ領域24と屈曲部26とを連結し、谷折りする方向とは反対方向に屈曲部26を引っ張ることができる。
連結部25の厚さは、特に限定されないが、例えば、140μm以上160μm以下である。連結部25の厚さが140μm以上160μm以下であることにより、より好適に筐体2の端部領域である屈曲部26を折り曲げることができる。
(屈曲部26)
屈曲部26は、筐体2の端部領域である。図1に示すように、筐体2が開状態の場合、屈曲部26は、平坦な状態になっている。
屈曲部26は、表示面S3を谷折りした場合、連結部25に、表示面S3を谷折りする凹側である第一方向とは反対の表示面S3を山折りする凸側である第二方向に引っ張られる。このように、屈曲部26が連結部25に引っ張られることにより、屈曲部261に支持されているOLEDモジュールの端部領域36も連結部25に引っ張られる。
これにより、OLEDモジュール3の折り曲げ領域である非固定領域291におけるOLEDモジュール3の層間滑り(層間スリップ)と逆方向の層間滑りを端部領域36において生じさせ、OLEDモジュール3の各層の寸法変動差を軽減することができる。その結果、OLEDモジュール3の各層の内部応力を相殺して低減し、各層を剥離しにくくさせることができる。
また、屈曲部26は、表示面S3を山折りする凸側である第二方向に引っ張られた場合、凸側である第二方向に折れ曲がるようになっていてもよい。これにより、屈曲部26に支持されているOLEDモジュール3も、屈曲部26が表示装置1を閉じる方向である凹側とは反対方向である凸側に折れ曲がるのと伴って、表示装置1を閉じる方向である凹側とは反対方向である凸側に反る。これにより、OLEDモジュール3の各層の内部応力をより低減することができる。
また、表示面S3を谷折りした場合、屈曲部26は、第二接続部272を中心として、第二方向に回転するようになっていてもよい。これにより、屈曲部26をより容易かつ好適に折り曲げることができる。その結果、屈曲部26、および、屈曲部26に支持されているOLEDモジュール3をより容易かつ好適に反らせることができ、OLEDモジュール3の各層に発生する内部応力をより好適に低減することができる。
図2に示す例では、第二接続部272を中心に支持部22を表示部212に対して第一方向D1である凹側に回転させて表示面S3を谷折りした場合、連結部252は、支持部22に引っ張られる。また、連結部252が支持部22に引っ張られることによって、屈曲部262は、第一方向D1とは反対であり、凸側の第二方向D2に引っ張られる。同様に、表示面S3を谷折りした場合、連結部251が支持部22に引っ張られることによって、屈曲部261は、表示装置1を閉じる方向とは反対方向である凸側に屈曲部261を引っ張られる。
また、図3に示す例では、連結部25が屈曲部26を引っ張ることにより、屈曲部26は、表示装置1を閉じる方向である凹側とは反対方向である凸側に折れ曲がるようになっている。
図4では、第二接続部232を中心に、表示部212に対して表示装置1を開く凸側である第三方向D3に支持部22を回転させると、屈曲部262は、連結部252によって、第三方向D3とは反対方向の凹側である第四方向D4に屈曲部262を引っ張られる。同様に、支持部22に対して表示装置1を開く方向に表示部211を回転させた場合、屈曲部261は、連結部251によって、表示装置1を開く方向とは反対方向である凹側に屈曲部261を引っ張られる。
図1~4に示す例では、屈曲部26は、屈曲部261と、屈曲部262との二つの屈曲部によって構成されているが、本実施形態では、屈曲部26は、1つの屈曲部のみによって構成されていてもよい。ただし、図1~4に示す例のように、屈曲部26は、屈曲部261および262など、2つの屈曲部によって構成されていることが好ましい。屈曲部26が2つの屈曲部によって構成されていることにより、表示装置1を折り曲げた場合に、OLEDモジュール3の各層に発生する内部応力をより低減することができる。
(第二接続部27)
第二接続部27は、表示部21端部領域のうち、支持部22と接続されていない他方の端部領域と、屈曲部26の一方の端部領域とを、第二接続部27を中心に回転可能に接続する。図1に示すように、筐体2が開いた状態では、第二接続部27は、平坦な状態になっている。
図1に示す例では、第二接続部271および第二接続部272は、筐体2の一方の端部領域および他方の端部領域にそれぞれ位置している。第二接続部271および第二接続部272は、それぞれ折れ曲がることによって、筐体2の一方の端部領域に含まれる屈曲部261および他方の端部領域に含まれる屈曲部262が折れ曲がるように筐体2に固定されている。また、第二接続部271および272は、第一接続部231および232と連動して、第一接続部231および232に対してそれぞれ反対方向に折れ曲がるようになっている。
図1に示す例では、第二接続部271は、表示部211の端部領域のうち、支持部22と接続されていない他方の端部領域と、屈曲部261の一方の端部領域とを、当該第二接続部271を中心に回転可能に接続している。また、第二接続部272は、表示部212の端部領域のうち、支持部22と接続されていない他方の端部領域と、屈曲部262の一方の端部領域とを、当該第二接続部272を中心に回転可能に接続している。
換言すれば、表示部211と屈曲部261とは、第二接続部271を介して接続されている。また、表示部212と屈曲部262とは、第二接続部272を介して接続されている。
このように、筐体2の折り曲げ領域24以外に第二接続部27が設けられ、第二接続部27が、表示部21の他方の端部領域と、屈曲部26の一方の端部領域とを、第二接続部27を中心に回転可能に接続すれば、屈曲部26をより容易かつ好適に折り曲げられる。その結果、屈曲部26に支持されているOLEDモジュール3もより容易かつ好適に折り曲げることができ、OLEDモジュール3の各層に発生する内部応力をより好適に低減することができる。
第二接続部27は、支持部22と接続されていない表示部21の他方の端部領域および屈曲部26の一方の端部領域の支持面S1に設けられていてもよい。この場合、連結面S2のうち、第二接続部27と向かい側の領域には、切り欠き部28が設けられていてもよい。
図1に示す例では、第二接続部271は、表示部211の端部領域のうち、支持部22と接続されていない他方の端部領域および屈曲部261の一方の端部領域の支持面S1に設けられている。第二接続部272は、表示部212の端部領域のうち、支持部22と接続されていない他方の端部領域および屈曲部262の一方の端部領域の支持面S1に設けられている。また、連結面S2のうち、第二接続部271と向かい側の領域には、切り欠き部281が設けられており、連結面S2のうち、第二接続部272と向かい側の領域には、切り欠き部282が設けられている。
このように、第二接続部27が、表示部21の他方の端部領域および屈曲部26の一方の端部領域の支持面S1に設けられ、第二接続部27と向かい側の領域に、切り欠き部28が設けられていることにより、屈曲部26をさらに容易かつ好適に折り曲げられる。その結果、屈曲部26に支持されているOLEDモジュール3もさらに容易かつ好適に折り曲げることができ、OLEDモジュール3の各層に発生する内部応力をさらに好適に低減することができる。
第二接続部27としては、例えば、ヒンジなどが挙げられる。第二接続部27がヒンジであることによって、表示部21に対して、屈曲部26をさらに容易かつ好適に折り曲げることができる。その結果、屈曲部26に支持されているOLEDモジュール3もさらに容易かつ好適に折り曲げることができ、OLEDモジュール3の各層に発生する内部応力をさらに好適に低減することができる。
[OLEDモジュール3]
OLEDモジュール3は、筐体2に支持され、OLED層(OLEDパネル)32を含む複数の層が接着剤を介して積層されている。
複数の層は、OCA(Optical Clear Adhesive)などの透明接着剤を介して積層されていてもよい。複数の層が、OCAなどの透明接着剤を介して積層されていることにより、OLEDモジュール3の各層に発生する内部応力をより低減することができる。
接着剤の厚さは、特に限定されないが、例えば、15μm以上75μm以下であってもよい。接着剤の厚さが15μm以上75μm以下であることにより、厚すぎもせず、薄すぎもしないため、より好適にOLEDモジュール3を筐体2に固定し、かつ、より好適にOLEDモジュール3を折り曲げることができるようになる。
以下、図1を用いて、OLEDモジュール3について具体的に説明する。
図1に示す例では、OLEDモジュール3は、表示部211、212、屈曲部261および262において、それぞれ筐体2に支持され、固定されている。
また、OLEDモジュール3は、下から順に、固定部材31、OLED層32、タッチパネル33、偏光フィルム34およびウィンドウフィルム35を含む複数の層が積層されており、これらの層は、不図示のOCAによって接着されている。OLEDモジュール3の各層は、通常、OLEDモジュール3に採用されている周知のものを用いることができる。
(固定部材31)
固定部材31は、筐体2にOLEDモジュール3を接合または接着などによって固定するものであり、例えば、両面テープなどの接合部材が挙げられる。
図1に示すように、OLEDモジュール3の最下層である固定部材31は、筐体2の支持面S1の一部に設けられていなくてもよい。換言すれば、筐体2の支持面S1の一部には、OLEDモジュール3の最下層が設けられておらず、支持面S1の一部は、非固定領域29となっていてもよい。
例えば、図1および3のように、筐体2の支持面S1のうち、OLEDモジュール3が折れ曲がる非固定領域291、非固定領域292および非固定領域293には、OLEDモジュール3の最下層が設けられていなくてもよい。これにより、無理な力をかけずにOLEDモジュール3を折り曲げることができ、OLEDモジュール3の各層に発生する内部応力をより低減することができる。
固定部材31の厚さは、特に限定されないが、例えば、40μm以上60μm以下であることが好ましい。固定部材31の厚さが40μm以上60μm以下であることにより、厚すぎもせず、薄すぎもしないため、より好適にOLEDモジュール3を筐体2に固定し、かつ、OLEDモジュール3を備える表示装置1をより好適に折り曲げることができるようになる。
(OLED層32)
OLED層32は、発光層、ホール、陰極、絶縁層および導電層などを備える有機発光ダイオードである。
OLED層32の厚さは、特に限定されないが、例えば、20μm以上40μm以下であることが好ましい。OLED層32の厚さが20μm以上40μm以下であることにより、厚すぎもせず、薄すぎもしないため、OLEDモジュール3を備える表示装置1をより好適に折り曲げることができるようになる。
(タッチパネル33)
タッチパネル33は、タッチセンサ機能を備えているパネルである。
タッチパネル33の厚さは、特に限定されないが、例えば、5μm以上25μm以下であることが好ましい。タッチパネル33の厚さが5μm以上25μm以下であることにより、厚すぎもせず、薄すぎもしないため、OLEDモジュール3を備える表示装置1をより好適に折り曲げることができるようになる。
(偏光フィルム34)
偏光フィルム(偏光板)34は、表示装置1における偏光の供給素子または偏光の検出素子として用いられる光学フィルムである。
偏光フィルム34の厚さは、特に限定されないが、例えば、20μm以上40μm以下であることが好ましい。偏光フィルム34の厚さが20μm以上40μm以下であることにより、厚すぎもせず、薄すぎもしないため、OLEDモジュール3を備える表示装置1をより好適に折り曲げることができるようになる。
(ウィンドウフィルム35)
ウィンドウフィルム35は、OLEDモジュール3の最表層である。
ウィンドウフィルム35の厚さは、特に限定されないが、例えば、80μm以上100μm以下であることが好ましい。ウィンドウフィルム35の厚さが80μm以上100μm以下であることにより、厚すぎもせず、薄すぎもしないため、OLEDモジュール3を備える表示装置1をより好適に折り曲げることができるようになる。
〔表示装置1の効果〕
以下、図1~7を用いて、従来技術に係る表示装置1’と比較しながら、実施形態1に係る表示装置1’の効果を説明する。図5は、開状態における従来技術に係る表示装置1’の側面図である。図6は、閉状態における従来技術に係る表示装置1’の側面図である。図7は、OLEDモジュール3’’の端部領域を固定していない表示装置1’’の一例を示す側面図である。
(従来技術に係る表示装置1’)
図5に示すように、表示装置1’は、筐体2’と、筐体2’に支持されているOLEDモジュール3’と、を備えている。
筐体2’は、表示部21’と、支持部22’と、第一接続部23’と、を備えている。筐体2には、OLEDモジュール3’を支持する支持面S1’および支持面S1’と反対側の連結面S2’のうち支持面S1’およびOLEDモジュール3’の表示面S3’を谷折りし、凹型に折り曲げる折り曲げ領域24’および非固定領域29’が設けられている。
折り曲げ領域24’は、折り曲げ領域241’および折り曲げ領域242’からなり、第一接続部231’を中心に表示部211’を回転させ、第一接続部232’を中心に表示部212’を回転させた場合、筐体2’の表示面S3’を谷折りする領域になっている。
一方、筐体2’は、実施形態1に係る筐体2と異なり、連結部25と、屈曲部26と、第二接続部27と、切り欠き部28と、を備えておらず、非固定領域29のうち、非固定領域291および292に対応する非固定領域が設けられていない。これらの点以外は、筐体2’は、実施形態1における筐体2と同様の構成である。
OLEDモジュール3’は、下から順に、固定部材31’、OLED層32’、タッチパネル33’、偏光フィルム34’およびウィンドウフィルム35’が積層されており、これらの層は、不図示のOCAによって接着されている。OLEDモジュール3’は、非固定領域291および292に対応する領域にも固定部材31’が設けられている。この点以外は、OLEDモジュール3’は、実施形態1におけるOLEDモジュール3と同様の構成である。
図6に示すように表示装置1’を折り曲げた場合、OLEDモジュール3’の層厚に起因して、各層の滑りおよび伸縮による層間の変動差が生じ、結果として、各層に引張応力および圧縮応力などの内部応力が生じる。特に、OLEDモジュール3’の端部領域の各層には剥離応力が生じる。
例えば、図6に示すように、表示装置1’と共にOLEDモジュール3’を谷折りした場合、OLEDモジュール3’を折り曲げたことに伴い、OLEDモジュール3’の各層間で滑り(スリップ)が生じる。層間の滑り量(スリップ量)は、各層の半径に依存せず、層間距離に依存する。
図5および6に示す例では、水平方向における、折り曲げ前のOLEDモジュール3’の各層の等しい位置に縦線を付してマーキングした状態で、OLEDモジュール3’を折り曲げている。
図6に示すように、OLED層32’には引張応力N1’が働いており、OLED層32’は引っ張られているのに対し、ウィンドウフィルム35’には圧縮応力N2’が働いており、ウィンドウフィルム35’は圧縮している。この場合、これらの層間の理論上の滑り量L(μm)は、層間距離D’(μm)を用いた以下の式(1)によって表される。例えば、層間距離D’(μm)が100(μm)である場合、滑り量S’(μm)は157(μm)となる。
S’=π・D’/2・・・(1)
なお、図6の縦線から明らかなように、OLEDモジュール3’では、各層がOCAによって接着されているので、各層の滑り量は規制される。例えば、OLEDモジュール3’の端部領域の滑り量は、OCAの接着により、実際には、式(1)の値よりも小さい。
OLEDモジュール3’を折り曲げる動作を繰り返すと、OLEDモジュール3’の各層を接着するOCAなどの接着剤が塑性変形し、接着力が弱くなるため、OLEDモジュール3’の滑りが徐々に進行する。その間は、OLEDモジュール3’の各層に圧縮応力または引張応力がかかり続け、各層の寸法に変動が生じ、貼り合わせた層同士に寸法の差があると剥離応力が発生する。
そして、OLEDモジュール3’の各層を接着するOCAなどの接着剤が、層同士の伸縮差によって発生する剥離応力を緩和しきれなくなった場合には、接着剤の界面にクラックおよび剥離などが発生する虞がある。また、接着剤によって層間が強固に接着されている場合には、OLEDモジュール3’の各層同士が剥離したり、パネルにクラックが発生したりする虞がある。その結果、表示装置1’の外観品位を損ねる原因となることがある。
ここで、表示装置1’におけるOLEDモジュール3’の端部領域36’を筐体2’に固定しない場合、図7に示すような状態となる。なお、説明の便宜上、上述の例にて説明した部材と同じ機能を有する部材については、同じ符号を付記し、その説明を省略する。
図7に示すように、表示装置1’’は、筐体2’と、筐体2’に支持されているOLEDモジュール3’’と、を備えている。
OLEDモジュール3’’は、下から順に、固定部材31’’、OLED層32’’、タッチパネル33’’、偏光フィルム34’’およびウィンドウフィルム35’’が積層されている。
OLEDモジュール3’’の端部領域36’’は、筐体2’に固定されていない。また、固定部材31’’は、筐体2’の端部領域には設けられていない。換言すれば、固定部材31’’以外のOLEDモジュール3’’の各層は、非固定領域29’’のうち、非固定領域291’’および非固定領域292’’にも存在している。これらの点以外は、OLEDモジュール3’’は、従来技術におけるOLEDモジュール3’’と同様の構成である。
図7に示すように、非固定領域292’’に対応する端部領域36’’のうち、第一端部領域3611’’は表示部211’に対して盛り上がり、第二端部領域3621’’は筐体2’を折り曲げた方向である凹側と反対方向である凸側に反っている。同様に、非固定領域293’’に対応する端部領域36’’のうち、第一端部領域3612’’は表示部212’に対して盛り上がり、第二端部領域3622’’は筐体2’を折り曲げた方向である凹側と反対方向である凸側に反っている。
すなわち、第一端部領域361’’は、表示部211’および212’に対して盛り上がり、第二端部領域362’’は、筐体2’を折り曲げた方向である凸側と反対方向である凸側に反っている。
このことから、従来技術に係る表示装置1’では、OLEDモジュール3’を曲げると、端部領域が固定されているため、OLEDモジュール3’に無理な力がかかっていることがわかる。
また、OLEDモジュール3’’の端部領域36’’を固定せずに自由に動けるようにすると、端部領域36’’はOLEDモジュール3’’を曲げたことにより発生した応力を開放しようと折り曲げた方向である凹側とは反対方向である凸側に反ったことがわかる。すなわち、OLEDモジュール3’’を折り曲げても、OLEDモジュールの端部領域36’’が、OLEDモジュール3’’を折り曲げた方向である凹側とは反対方向である凸側に反れば、OLEDモジュール3’’に無理な力がかからないことがわかる。
(実施形態1に係る表示装置1)
これに対し、実施形態1に係る表示装置1は、図1に示す例のように、水平方向における、折り曲げ前のOLEDモジュール3の各層の等しい位置に縦線を付してマーキングした状態で、OLEDモジュール3を折り曲げた場合、図3に示すような状態になる。
表示装置1を閉じる方向である凹側に折り曲げた場合、屈曲部26が連結部25に引っ張られることに伴い、屈曲部26に支持されているOLEDモジュールの端部領域36も引っ張られる。図3に示す例では、屈曲部26が表示装置1を折り曲げた凹側とは反対方向である凸側に折れ曲がることに伴い、屈曲部26に支持されているOLEDモジュールの端部領域36も凸側に反っている。
これにより、OLEDモジュール3の折り曲げ領域である非固定領域291におけるOLEDモジュール3の層間滑り(層間スリップ)と逆方向の層間滑りを端部領域36において生じさせることができる。
例えば、OLED層32に働く引張応力N1を従来技術におけるOLED層32’に働く引張応力N1’よりも軽減することができる。同様に、ウィンドウフィルム35に働く圧縮応力N2を、従来技術におけるウィンドウフィルム35’に働く圧縮応力N2’よりも軽減することができる。
その結果、OLED層32’の伸び量およびウィンドウフィルム35の縮み量を軽減することによってOLEDモジュール3の各層の寸法変動差を軽減し、結果として、OLEDモジュール3の各層の内部応力を相殺および低減し、各層を剥離しにくくできる。
<実施形態2>
実施形態1に係る表示装置1では、OLEDモジュール3をU字型に折り曲げていたが、本発明に係る表示装置は、実施形態2に係る表示装置1Xのように、雫型に折り曲げてもよい。
以下、図8および9を用いて、実施形態2に係る表示装置1Xについて説明する。なお、説明の便宜上、上述の実施形態にて説明した部材と同じ機能を有する部材については、同じ符号を付記し、その説明を省略する。
図8は、開状態における実施形態2に係る表示装置1Xの一例を示す側面図である。図9は、閉状態における実施形態2に係る表示装置1Xの一例を示す側面図である。
〔表示装置1X〕
図8に示すように、表示装置1Xは、筐体2Xと、筐体2Xに支持されているOLEDモジュール3Xと、を備えている。
[筐体2X]
図8に示すように、筐体2Xは、表示部21Xと、支持部22と、第一接続部23と、連結部25と、屈曲部26と、第二接続部27と、を備えている。また、筐体2には、折り曲げ領域24が設けられている。また、筐体2Xには、折り曲げ領域24と、切り欠き部28と、非固定領域29Xと、が設けられている。
このように、筐体2Xは、実施形態1における表示部21の代わりに、表示部21Xを備えている点以外は、実施形態1における筐体2と同様の構成である。
(表示部21X)
表示部21Xは、第一表示部(表示部)211Xと、第一表示部(表示部)212Xと、第二表示部(表示部)213Xと、第二表示部(表示部)214Xとを備えている。
第一表示部211Xおよび212Xの高さは、実施形態1における表示部211および212の高さに比べて、低くなっている。この点以外は、第一表示部211Xおよび212Xは、実施形態1における表示部211および212と同様の構成である。
第二表示部213Xおよび214Xは、第一表示部211Xおよび第一表示部212Xに表示される画像の視認性を確保できるものであれば特に限定されないが、例えば、透明な筐体(疑似筐体)などによって構成されていてもよい。
図8に示すように、第二表示部213Xは、第一表示部211Xに支持され、筐体2Xの一方の端部領域である屈曲部261Xから折り曲げ領域241に向かう一部の領域に設けられている。第二表示部214Xは、第一表示部212Xに支持され、筐体2Xの他方の端部領域である屈曲部262Xから折り曲げ領域242に向かう一部の領域に設けられている。
これにより、筐体2Xの一方の端部領域である屈曲部261から折り曲げ領域241に向かう一部の領域、および、筐体2Xの他方の端部領域である屈曲部262から折り曲げ領域242に向かう一部の領域の高さは、筐体2Xの他の領域の高さに比べて高くなる。
図9に示すように、表示装置1XのOLEDモジュール3Xの表示面S3を谷折りした場合、OLEDモジュール3Xの形状は、OLEDモジュール3Xを折り曲げる中央領域である非固定領域291Xにおいて膨らむ雫型の形状になる。
このように、OLEDモジュール3Xを雫型の形状にした場合、OLEDモジュール3Xが膨らむことによって層間に滑りが生じるが、層間の滑り量は、各層の半径に依存せず、層間距離に依存する。また、OLEDモジュール3Xの層間の滑り量は、実施形態1と同様に、端部領域36Xにおける層間の滑り量が、非固定領域291Xにおける層間の滑り量よりも小さくなる。
ここで、表示装置1Xを閉じる方向である凹側に折り曲げた場合、屈曲部26が連結部25に引っ張られることに伴い、屈曲部26に支持されているOLEDモジュールの端部領域36’も引っ張られる。また、屈曲部26が表示装置1を折り曲げた凹側とは反対方向である凸側に折れ曲がることに伴い、屈曲部26に支持されているOLEDモジュールの端部領域36’も凸側に反っている。
このように、実施形態2に係る表示装置1XにおけるOLEDモジュールの端部領域36’は、実施形態1における表示装置1のOLEDモジュールの端部領域36と同様の動作をする。そのため、OLEDモジュールの端部領域36’においても、実施形態1における表示装置1のOLEDモジュールの端部領域36と同様に、非固定領域291’におけるOLEDモジュール3Xの層間滑りと逆方向の層間滑りを生じさせることができる。
これにより、OLEDモジュール3Xを雫型に折り曲げる実施形態2においても、OLEDモジュール3をU字型に折り曲げる実施形態1と同様の技術を適用し、OLEDモジュール3Xの各層の寸法変動差を軽減することができる。その結果、OLEDモジュール3Xの各層の内部応力を相殺および低減し、各層を剥離しにくくすることができる。
また、閉状態における表示装置1Xの筐体2Xの隙間GX(固定部材31X同士の距離)は、閉状態における実施形態1に係る表示装置1の筐体2の隙間G(固定部材31同士の距離)よりも短くなる。
また、OLEDモジュール3Xを雫型に折り曲げると、筐体2Xの屈曲部26およびOLEDモジュール3Xの端部領域36Xが凸側に折れ曲がる角度は、筐体2の屈曲部26およびOLEDモジュール3の端部領域36が折れ曲がる角度よりも緩やかになる。
これは、OLEDモジュール3Xを雫型に折り曲げて層間の滑り量および内部応力を分散することによって、OLEDモジュールの端部領域36Xのみにおいて層間の滑り量および内部応力を調整しなくても済むためである。
このように、OLEDモジュールの端部領域36Xが凸側に反る角度がOLEDモジュールの端部領域36が凸側に反る角度よりも緩やかになることにより、閉状態における表示装置1Xの高さTXは、閉状態における表示装置1の高さTよりも低くなる。これにより、表示装置1X全体を薄くすることができるため、表示装置1Xのデザイン性の向上を図ることができる。
[OLEDモジュール3X]
OLEDモジュール3Xは、実施形態1における固定部材31の代わりに、固定部材31Xを備えている。この点以外は、OLEDモジュール3Xは、実施形態1におけるOLEDモジュール3と同様の構成である。
(固定部材31X)
固定部材31Xは、表示部21Xにおける第二表示部213Xおよび214X、ならびに、屈曲部261および262に設けられており、第一表示部211Xおよび212Xに設けられていない。換言すれば、固定部材31Xは、実施形態1における固定部材31よりも筐体2Xに設けられている領域が狭い。
これにより、図9に示すように、表示装置1Xの筐体2Xを折り曲げた場合に、OLEDモジュール3Xを雫型に好適に折り曲げることができる。
〔変形例〕
上述の例では、表示部21Xは、第一表示部211Xと、第一表示部212Xと、第二表示部213Xと、第二表示部214Xとを備えているが、本実施形態では、表示部21Xは、第一表示部と第二表示部とから構成されている形態に限定されない。
本実施形態では、筐体2Xの一方の端部領域である屈曲部261から折り曲げ領域241に向かう一部の領域、および、筐体2Xの他方の端部領域である屈曲部262から折り曲げ領域242に向かう一部の領域が筐体2Xの他の領域に比べて高くなっていればよい。
そのため、表示部21Xは、例えば、第一表示部211Xおよび212Xのみから構成されており、第二表示部213Xおよび214Xを備えておらず、一組の表示部のみから構成されていてもよい。
この場合、第一表示部211Xの第二接続部271から折り曲げ領域241に向かう一部の領域、および、第一表示部212Xの第二接続部272から折り曲げ領域242に向かう一部の領域が、第一表示部211Xおよび212Xの他の領域よりも高くなる。
換言すれば、筐体2Xにおける第一表示部211Xおよび212Xの他の領域に切り欠き部(不図示)などが設けられることによって、第一表示部211Xおよび212Xの他の領域が低くなっている。
これにより、表示装置1Xの構成を一組の表示部を備える単純な構成、かつ、厚さが薄く、デザイン性に優れた構成にしつつ、上述の例と同様に、OLEDモジュール3の各層の内部応力を相殺および低減し、各層を剥離しにくくすることができる。
<実施形態3>
本発明に係る表示装置は、実施形態3に係る表示装置1Yのように、実施形態1に係る表示装置1の各部材に加えて、部品および外装部をさらに備えていてもよい。
以下、図10~12を用いて、実施形態3に係る表示装置1Yについて説明する。なお、説明の便宜上、上述の実施形態にて説明した部材と同じ機能を有する部材については、同じ符号を付記し、その説明を省略する。
図10は、開状態における実施形態3に係る表示装置1Yの一例を示す側面図である。図11は、開状態における実施形態3に係る表示装置1Yの一例を示す正面図(正面断面図)である。図12は、開状態における実施形態3に係る表示装置1Yの一例を示す上面図(上面断面図)である。図13は、閉状態における実施形態3に係る表示装置1Yの一例を示す側面図である。
〔表示装置1Y〕
図10に示すように、表示装置1Yは、実施形態1に係る表示装置1の各部材に加え、部品4と、外装部5と、をさらに備え、実施形態1における筐体2の代わりに筐体2Yを備えている。この点以外は、表示装置1Yは、実施形態1に係る表示装置1と同様の構成である。
[筐体2Y]
図10に示すように、筐体2Yは、実施形態1における支持部22の代わりに支持部22Yを備えている。この点以外は、筐体2Yは、実施形態1における筐体2と同様の構成である。
(支持部22Y)
支持部22Yは、実施形態1における支持部22よりも厚くなっている。例えば、支持部22Yは、当該支持部22Yの底面が、部品4の底面以下となる程度に厚くなっている。
これにより、外装部5によって、部品4、筐体2およびOLEDモジュール3を外側から好適に包み込むことができる。
[部品4]
部品4は、筐体2の連結面S2のうち、筐体2の少なくとも一方の端部領域である屈曲部26以外の少なくとも一部の領域に設けられている。
図10~13に示す例では、部品41および部品42は、筐体2Yの連結面S2のうち、筐体2Yの一方の端部領域である屈曲部261および他方の端部領域である屈曲部262に設けられている。換言すれば、部品4は、屈曲部26の連結面S2(下方)には設けられていない。このように、屈曲部26と外装部5との間には、屈曲部26が折れ曲がるためのスペースが確保されている(空いている)。
これにより、表示装置1Yが部品4をさらに備えており、図13に示すように、実施形態1に係る表示装置1と同様に、表示装置1Yを閉じて、屈曲部261および262が凸側に折れ曲がっても、屈曲部261および262が部品41および42に干渉しない。
部品4としては、特に限定されないが、例えば、バッテリーおよび基板などの周知の部品類が挙げられる。
[外装部5]
外装部5は、表示装置1Yの各部材を外装する。
具体的には、図10~12に示すように、表示装置1Yが平坦に開いた状態では、外装部5は、OLEDモジュール3の表示面S3の一部、OLEDモジュール3および筐体2の側面、筐体2の支持部22Y、ならびに、部品4を覆い、固定する。
具体的には、表示装置1Yが平坦に開いた状態では、外装部51は、OLEDモジュール3の表示面S3の一部、OLEDモジュール3および筐体2における屈曲部261の側面、筐体2の支持部22の一部、ならびに、部品41を覆い、固定する。同様に、外装部52は、OLEDモジュール3の表示面S3の一部、OLEDモジュール3および筐体2における屈曲部262の側面、筐体2の支持部22の一部、ならびに、部品42を覆い、固定する。
また、図13に示すように、外装部5は、OLEDモジュール3の表示面S3を谷折りし、表示装置1Yを折り畳んだ場合、筐体2、OLEDモジュール3および部品4を外側から包み込むようになっている。
具体的には、表示装置1Yを折り畳んだ場合、外装部51は、筐体2の支持部22Yの一部、OLEDモジュール3の一部および部品41を外側から包み込むようになっている。同様に、外装部52は、筐体2の支持部22Yの一部、OLEDモジュール3の一部および部品41を外側から包み込むようになっている。
このように、外装部5が表示装置1Yの各部材を外側から包み込むことによって、実施形態1に係る表示装置1と同様に、OLEDモジュール3の各層の内部応力を相殺および低減し、各層を剥離しにくくしつつ、表示装置1Yを好適に保護することができる。
本発明は上述した各実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、異なる実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。さらに、各実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を組み合わせることにより、新しい技術的特徴を形成することができる。
〔まとめ〕
本発明の態様1に係る表示装置は、筐体と、前記筐体に支持され、OLED層を含む複数の層が接着剤を介して積層されているOLEDモジュールと、を備え、前記筐体は、前記OLEDモジュールの表示面を谷折りする1つ以上の当該筐体の折り曲げ領域と、前記筐体の少なくとも一方の端部領域とを、前記筐体の面のうち、前記OLEDモジュールを支持する支持面とは反対側の連結面においてそれぞれ連結する1つ以上の連結部を備え、前記表示面を谷折りした場合、前記連結部は、当該表示面を谷折りした第一方向とは反対の前記表示面を山折りする第二方向に前記筐体の端部領域を引っ張るようになっている。
本発明の態様2に係る表示装置は、上記態様1において、前記表示面を谷折りした場合、前記筐体の端部領域は、前記第二方向に折れ曲がるようになっていてもよい。
本発明の態様3に係る表示装置は、上記態様2において、前記支持面のうち、前記OLEDモジュールが折れ曲がる当該OLEDモジュールの折り曲げ領域には、前記OLEDモジュールの最下層が設けられていてもよい。
本発明の態様4に係る表示装置は、上記態様2または3において、前記筐体は、1つ以上の表示部と、前記表示部を支持する支持部と、前記筐体の端部領域である1つ以上の屈曲部と、前記表示部の一方の端部領域と、前記支持部の一方の端部領域とを回転可能に接続する第一接続部と、前記表示部の他方の端部領域と、前記屈曲部の一方の端部領域とを回転可能に接続する第二接続部と、を備え、前記第一接続部を中心に前記表示部を回転させることにより、前記表示面を谷折りした場合、前記屈曲部は、前記第二接続部を中心として、前記第二方向に回転するようになっていてもよい。
本発明の態様5に係る表示装置は、上記態様4において、前記連結部は、前記第一接続部および前記第二接続部よりも下方に設けられていてもよい。
本発明の態様6に係る表示装置は、上記態様4または5において、前記第二接続部は、前記表示部の他方の端部領域および前記屈曲部の一方の端部領域の前記支持面に設けられており、前記連結面のうち、前記第二接続部の向かい側の領域には、切り欠き部が設けられていてもよい。
本発明の態様7に係る表示装置は、上記態様4~6のいずれか1つにおいて、前記第一接続部および前記第二接続部の少なくとも一方はヒンジであってもよい。
本発明の態様8に係る表示装置は、上記態様1~7のいずれか1つにおいて、前記連結部の少なくとも一方の端部領域は、内側に傾斜しているテーパ形状である構成としてもよい。
本発明の態様9に係る表示装置は、上記態様1~8のいずれか1つにおいて、前記連結部は、SUS板またはシャフトであってもよい。
本発明の態様10に係る表示装置は、上記態様1~9のいずれか1つにおいて、前記複数の層は、透明接着剤を介して積層されていてもよい。
本発明の態様11に係る表示装置は、上記態様1~10のいずれか1つにおいて、前記筐体の一方の端部領域から前記筐体の折り曲げ領域に向かう一部の領域、および、前記筐体の他方の端部領域から前記筐体の折り曲げ領域に向かう一部の領域の高さは、前記筐体における他の領域の高さに比べて高くなっていてもよい。
本発明の態様12に係る表示装置は、上記態様1~11のいずれか1つにおいて、前記連結面のうち、前記筐体の少なくとも一方の端部領域を除く少なくとも一部の領域には、部品が設けられており、前記表示面を谷折りした場合、前記筐体、前記OLEDモジュールおよび前記部品を外側から包み込むようになっている外装部をさらに備えていてもよい。
1、1X、1Y 表示装置
2、2X、2Y 筐体
3、3X OLEDモジュール
4、41、42 部品
5、51、52 外装部
21、21’、21X、211、211’、211X、212、212’、212X、213X、214X 表示部
22、22’、22Y 支持部
23、23’、231、232 第一接続部
24、24’、241、242 折り曲げ領域
26、261、261X、262、262X 屈曲部
25、251、252 連結部
26、36、36’、36’’、36X、2511、2512、2521、2522 端部領域
27、271、272 第二接続部
32、32’、32’’ OLED層
211X、212X 第一表示部(表示部)
213X、214X 第二表示部(表示部)
D1 第一方向
D2 第二方向
S1 支持面
S2 連結面
S3 表示面

Claims (12)

  1. 筐体と、
    前記筐体に支持され、OLED層を含む複数の層が接着剤を介して積層されているOLEDモジュールと、を備え、
    前記筐体は、前記OLEDモジュールの表示面を谷折りする1つ以上の当該筐体の折り曲げ領域と、前記筐体の少なくとも一方の端部領域とを、前記筐体の面のうち、前記OLEDモジュールを支持する支持面とは反対側の連結面においてそれぞれ連結する1つ以上の連結部を備え、
    前記表示面を谷折りした場合、前記連結部は、当該表示面を谷折りした第一方向とは反対の前記表示面を山折りする第二方向に前記筐体の端部領域を引っ張るようになっていることを特徴とする表示装置。
  2. 前記表示面を谷折りした場合、前記筐体の端部領域は、前記第二方向に折れ曲がるようになっていることを特徴とする請求項1に記載の表示装置。
  3. 前記支持面のうち、前記OLEDモジュールが折れ曲がる当該OLEDモジュールの折り曲げ領域には、前記OLEDモジュールの最下層が設けられていないことを特徴とする請求項2に記載の表示装置。
  4. 前記筐体は、
    1つ以上の表示部と、
    前記表示部を支持する支持部と、
    前記筐体の端部領域である1つ以上の屈曲部と、
    前記表示部の一方の端部領域と、前記支持部の一方の端部領域とを回転可能に接続する第一接続部と、
    前記表示部の他方の端部領域と、前記屈曲部の一方の端部領域とを回転可能に接続する第二接続部と、を備え、
    前記第一接続部を中心に前記表示部を回転させることにより、前記表示面を谷折りした場合、前記屈曲部は、前記第二接続部を中心として、前記第二方向に回転するようになっていることを特徴とする請求項2または3に記載の表示装置。
  5. 前記連結部は、前記第一接続部および前記第二接続部よりも下方に設けられていることを特徴とする請求項4に記載の表示装置。
  6. 前記第二接続部は、前記表示部の他方の端部領域および前記屈曲部の一方の端部領域の前記支持面に設けられており、
    前記連結面のうち、前記第二接続部の向かい側の領域には、切り欠き部が設けられていることを特徴とする請求項4または5に記載の表示装置。
  7. 前記第一接続部および前記第二接続部の少なくとも一方はヒンジであることを特徴とする請求項4~6のいずれか1項に記載の表示装置。
  8. 前記連結部の少なくとも一方の端部領域は、内側に傾斜しているテーパ形状であることを特徴とする請求項1~7のいずれか1項に記載の表示装置。
  9. 前記連結部は、SUS板またはシャフトであることを特徴とする請求項1~8のいずれか1項に記載の表示装置。
  10. 前記複数の層は、透明接着剤を介して積層されていることを特徴とする請求項1~9のいずれか1項に記載の表示装置。
  11. 前記筐体の一方の端部領域から前記筐体の折り曲げ領域に向かう一部の領域、および、前記筐体の他方の端部領域から前記筐体の折り曲げ領域に向かう一部の領域の高さは、前記筐体における他の領域の高さに比べて高くなっていることを特徴とする請求項1~10のいずれか1項に記載の表示装置。
  12. 前記連結面のうち、前記筐体の少なくとも一方の端部領域を除く少なくとも一部の領域には、部品が設けられており、
    前記表示面を谷折りした場合、前記筐体、前記OLEDモジュールおよび前記部品を外側から包み込むようになっている外装部をさらに備えることを特徴とする請求項1~11のいずれか1項に記載の表示装置。
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