JP7470574B2 - 電気掃除機の吸込口体およびそれを備えた電気掃除機 - Google Patents
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Description
前記吸込口本体は、左右方向に延びる吸込口を底部に有する吸引部と、前記吸引部に左右方向の軸心を中心として回動可能に結合した接続管部とを有し、
前記支持枠体は、前記吸込口本体との装着状態において、前記吸込口を被清掃面側へ露出させる開口部を有すると共に、前記接続管部に直接または延長管を介して接続された掃除機本体の被清掃面上での起立状態を維持可能に構成された電気掃除機の吸込口体が提供される。
また、本発明によれば、ダストを吸引する吸引装置および吸引したダストを捕捉する集塵装置を有する掃除機本体と、前記掃除機本体に直接または延長管を介して接続される前記吸込口体とを備えた電気掃除機が提供される。
図1は本発明の吸込口体を備えた電気掃除機(第1実施形態)の自立状態を示す左側面図であり、図2は第1実施形態の吸込口体における吸込口本体から支持枠体を取り外したときの電気掃除機を示す斜視図である。また、図3は第1実施形態の吸込口体における吸込口本体の左側部分断面図であり、図4は第1実施形態の吸込口体における吸込口本体から支持枠体を取り外した状態を示す斜視図である。なお、図1~図4中に電気掃除機を使用する使用者から視た前後左右上下方向を矢印にて示しており、電気掃除機に備えられた吸込口体の構成はこれらの方向に基づいて説明される。
接続パイプ部25は、延長管60の一端60aが差し込まれる接続口25aを先端に有すると共に、接続パイプ部25内に流入した延長管60からのダストを含む空気を集塵装置30の後述する集塵容器31内へ送る流出口25bを集塵装置装着部側に有する。
集塵容器31は、集塵装置30が吸引装置20の集塵装置装着部に装着されたときに吸引装置20の流出口25bと接続する流入口31gを、集塵容器31の外周部に有している(図1参照)。
フィルタ部32は、集塵容器31のカップ開口部に着脱可能に装着されるカップ部32aと、集塵容器31内に配置されるようにカップ部32aと連通連結するメッシュ状の内筒部32bと、カップ部32aを覆うカバー部32cと、カバー部32cとカップ部32aとの間に設けられたフィルタ本体32dとを有する。なお、カップ部32aには吸引装置20の空気導入口21aと連通可能な開口部が設けられている。
その後、ダストを含む空気は、流出口25bおよび流入口31gを介して集塵容器31内に流入し、比較的大きな第1のダストの一部は集塵容器31内を旋回し、他の第1のダストはメッシュ状の内筒部32bにて捕捉される。第1のダストよりも小さな第2のダストは空気と共に内筒部32bを通過し、第2のダストはフィルタ本体32dにて捕捉される。フィルタ本体32dを通過してダストが除去された空気は、吸引装置20内の電動送風機26を通過して排気口(不図示)から外部に排出される。
図1~図4に示すように、吸込口体70の吸込口本体71は、左右方向に延びる吸込口72aを有する吸引部72と、吸引部72に前後方向の第1軸心P1を中心として回動可能に結合した関節部77と、関節部77に左右方向の第2軸心P2を中心として回動可能に結合した接続管部78とを有する。なお、吸引部72と関節部77と接続管部78とはそれらの内部に設けられた通風路にて連通しており、吸込口72aから吸い込まれたダストは通風路を通って接続管部78における延長管60との接続口から延長管60へ移送される。
筐体72xは、平面的に視て略T字形に形成されており、左右方向に延びる前部72xaの底部72b側に吸込口72aが設けられ、前部72xaの左右方向の中間部から後方に突出した後方突出部72xbに後部ローラ73が設けられている。後部ローラ73は左右方向の第3軸心P3を中心として回動可能となっている。
周囲部72cは、底部72bの吸込口72aを含む前部72xaを前後左右から包囲する部分である。
上部72dは、周囲部72cと連設されて底部72bを覆う部分であり、後端側の左右方向の中間部に関節部77との結合部を有している。
図1~図7に示すように、吸込口体70において、支持枠体79は、吸込口本体71との装着状態において、吸込口本体71の吸込口72aを被清掃面F側へ露出させる開口部79qを有すると共に、吸込口本体71の接続管部78に直接または延長管60を介して接続された掃除機本体10を被清掃面F上で起立させた状態において、吸込口体本体71を支持する。すなわち、支持枠体79は、掃除機本体10の被清掃面F上での起立状態を維持可能に構成されている。
前支持部79aにおいて、底部79aaは、吸込口本体71の吸引部72の前部72xaの左右方向寸法と概ね同じ左右方向寸法を有すると共に、前部72xaの前後方向寸法よりも長い前後方向寸法を有している。
開口部79qは、底部79aaにおける前後方向の略中間位置において左右方向に延びている。
前支持部79aの前端上部79acは、周壁部79abの前端側に設けられた横倒J字形の板状部分であり、これによって底部79aaの前端側を覆うと共に、バンパーとしても機能する。なお、底部79aaの開口部79qは、前端上部79acよりも後方位置に配置されている。
底部79aaと周壁部79abとの前端側境界部分の近傍であって左右の外面(凸曲面部)には、左右一対の起毛布79jが設けられている。吸込口体70を前後方向に移動させる際、これらの起毛布79jは被清掃面F上で摺接しながら支持枠体79の前端側を支持する(図7参照)。なお、左右一対の起毛布79jの替わりに、回転自在な左右一対の前輪を用いてもよい。
この踏み板部79baaは、前記支持枠体の前記吸込口本体への着脱時に踏んで支持枠体79を被清掃面F上に押さえつけるためのものである。これにより、支持枠体79の吸込口本体71への着脱時に踏み板部79baaを足で踏んで支持枠体79を固定することができるため、着脱を迅速かつ容易に行うことができる。この際、使用者は掃除機本体10のハンドル部23(図2参照)を持って清掃するときの姿勢のままで踏み板部79baaを容易に踏むことができる。
なお、踏み板部79baaは、後方突出支持部79bの支持板部79baの後端に設ける替わりに、前支持部79aの底部79aaの左側後端に設けて左側の後輪79bcよりも左側に突出させてもよく、あるいは底部79aaの右側後端に設けて右側の後輪79bcよりも右側に突出させてもよい。
この略上方開口容器形の前支持部79aに上方から吸込口本体71の吸引部72の前部72xaを嵌め込んで装着すると、図6と図7に示すように、吸込口本体71の前端側の左右の起毛布72jが支持枠体79の底部79aa上に載り、かつ、吸込口本体71の後部ローラ73が支持枠体79の後端側の支持板部79ba上に載る。なお、この装着は、支持枠体79が動かないよう踏み板部79baaを踏みながら行ってもよい。
図8は第2実施形態の吸込口体における吸込口本体に支持枠体を装着した状態を示す斜視図である。なお、図8において、図6中の要素と同様の要素には同一の符号を付している。
第2実施形態の吸込口体170は、支持枠体179の構成が第1実施形態の吸込口体70における支持枠体79とは異なること以外は、第1実施形態と概ね同様に構成されている。つまり、第2実施形態の吸込口体170は、支持枠体179と、第1実施形態で説明した吸込口本体71とを備える。
以下、第2実施形態における第1実施形態とは異なる点を主に説明する。
したがって、吸込口本体71を支持枠体179に装着した状態では、吸込口本体71のバンパー72yが前方へ露出している。
また、支持枠体179を装着した吸込口本体71によるラグ上の清掃にも適している。また、支持枠体179は前端側が解放した形状であるため、例えば、壁際にある被清掃面付近まで垂れたロングカーテンの裾に吸込口本体71の前端を近づけて、裾に付着したダストを吸引することも可能である。
さらに、支持枠体179は前端側が解放した形状であることから、支持枠体179の収納場所に占める設置面積(収納スペース)をより削減することができる。
第1実施形態の吸込口体70において、吸込口本体71に支持枠体79を装着したときに装着状態をロックするロック機構を設けてもよい。例えば、支持枠体79の後端側の支持板部79baに爪部を設け、かつ、吸込口本体71の後端側の後方突出部72xbに凸形または凹形の係止部を設けてロック機構を構成してもよい。この場合、装着時に爪部が係止部に係止してロックし、踏み板部79baaを踏みながら吸込口本体71を持ち上げると爪部から係止部が外れてロックが解除され、支持枠体79から吸込口本体71を分離させることができる。
あるいは、吸込口本体71を掴む回動可能なフックを支持枠体79に設け、このフックが、装着時に吸込口本体71を掴むことで、吸込口本体71と支持枠体79とを一体化させるようにしてもよい。このフックは、踏板を踏むことで吸込口本体71を離すように回動する構成となっている。よって、支持枠体79からの吸込口本体71の取り外しが容易になる。
・第1~第3実施形態では吸込口本体71における回転清掃体74は駆動モータ75にて回転する場合を例示したが、タービン駆動によって回転清掃体74を回転させるようにしてもよい。また、回転清掃体74は、ブラシ74bとブレードとが混在する回転ブラシであってもよく、あるいは全てのブラシ74bをブレードに置き換えた回転ブレードであってもよい。また、吸込口本体71は、回転清掃体74およびその駆動部を省略したものであってもよい。
本発明の電気掃除機の吸込口体は、被清掃面上を走行可能な吸込口本体と、前記吸込口本体に着脱可能に装着されて前記吸込口本体と共に被清掃面上を走行可能な支持枠体とを備え、
前記吸込口本体は、左右方向に延びる吸込口を底部に有する吸引部と、前記吸引部に左右方向の軸心を中心として回動可能に結合した接続管部とを有し、
前記支持枠体は、前記吸込口本体との装着状態において、前記吸込口を被清掃面側へ露出させる開口部を有すると共に、前記接続管部に直接または延長管を介して接続された掃除機本体の被清掃面上での起立状態を維持可能に構成されたものである。
つまり、この吸込口体は、スティック型またはハンディ型の電気掃除機の自立を可能とする(起立状態の維持を可能とする)ものであるため、電気掃除機を起立状態で収納するためのスタンド台が不要となり、スタンド台の購入コストを削減することができる。それに加え、吸込口本体に支持枠体を装着した吸込口体は、毛足の長い絨毯(ラグ)上を清掃するのに適している。このように本発明の吸込口体は、床面清掃時の吸込具であり、スタンド台を兼ねるものでもある。
また、この吸込口体の支持枠体は、スティック型またはハンディ型の電気掃除機の自立(起立)を少なくとも維持できるサイズであればよいため、従来のスタンド台の設置スペースよりも支持枠体を小型化してスティック型またはハンディ型の電気掃除機の収納スペースを削減することができる。
前記支持枠体は、前記前部を支持する前支持部と、前記後方突出部を支持するように前記前支持部の左右方向の中間位置から後方へ突出する後方突出支持部とを有するものであってもよい。
この構成によれば、支持枠体の前支持部と後方突出支持部に吸引部の前部と後方突出部を嵌め込んで支持することができる。
この構成によれば、吸込口本体は底部における左右の起毛布または前輪と支持回転体とが主に床面に接触するため、吸込口本体の床面上での走行がスムーズとなる。
この構成によれば、吸込口本体と直接または延長管を介して接続された起立状態の掃除機本体を支持枠体によって安定的に支持することができる。
この構成によれば、支持枠体の吸込口本体への着脱時に踏み板部を踏んで支持枠体を固定することができるため、着脱を迅速かつ容易に行うことができる。この際、使用者は掃除機本体を持って清掃するときの姿勢のままで踏み板部を容易に踏むことができる。
前述した実施の形態の他にも、この発明について種々の変形例があり得る。それらの変形例は、この発明の範囲に属さないと解されるべきものではない。この発明には、請求の範囲と均等の意味および前記範囲内でのすべての変形とが含まれるべきである。
Claims (6)
- 被清掃面上を走行可能な吸込口本体と、前記吸込口本体に着脱可能に装着されて前記吸込口本体と共に被清掃面上を走行可能な支持枠体とを備え、
前記吸込口本体は、左右方向に延びる吸込口を底部に有する吸引部と、前記吸引部に左右方向の軸心を中心として回動可能に結合した接続管部と、前記吸込口から外部へ露出するように前記吸引部に設けられた回転清掃体とを有し、
前記接続管部は、前記吸込口本体に装着された前記支持枠体を被清掃面に載置した状態において、被清掃面に対して90°を超える角度で前記軸心を中心として回動可能であり、
前記支持枠体は、前記吸込口本体との装着状態において、前記吸込口と前記回転清掃体とを被清掃面側へ露出させる開口部および吸込口本体の前端よりも前方へ突出する前端を有しており、
前記回転清掃体は、前記支持枠体を装着していない前記吸込口本体を被清掃面に載置した状態および前記吸込口本体に装着された前記支持枠体を被清掃面に載置した状態において被清掃面と接触可能であり、
前記吸込口本体に装着された前記支持枠体を被清掃面に載置したときに、前記接続管部に直接接続されたハンディ型の掃除機本体または延長管を介して接続されたスティック型の掃除機本体の被清掃面上での起立状態を維持可能に構成されたことを特徴とする電気掃除機の吸込口体。 - 前記吸引部は、前記吸込口を有する前部と、前記前部の左右方向の中間位置から前記接続管部の下を通って後方へ突出する後方突出部とを有し、
前記支持枠体は、前記前部を支持する前支持部と、前記後方突出部を支持するように前記前支持部の左右方向の中間位置から後方へ突出する後方突出支持部とを有する請求項1に記載の吸込口体。 - 前記支持枠体の底部において、前記前支持部の左右の前端に起毛布または前輪がそれぞれ設けられると共に、前記後方突出支持部に左右方向の軸心を中心として回転自在な支持回転体が設けられている請求項2に記載の吸込口体。
- 前記支持回転体が、前記後方突出支持部の左右側に設けられた一対の後輪である請求項3に記載の吸込口体。
- 前記支持枠体の前記吸込口本体への着脱時に踏んで前記支持枠体を被清掃面上に押さえつけるための踏み板部が、前記支持枠体の前記前支持部の後端または前記後方突出支持部の後端に設けられている請求項2~4のいずれか1つに記載の吸込口体。
- ダストを吸引する吸引装置および吸引したダストを捕捉する集塵装置を有する掃除機本体と、前記掃除機本体に直接または延長管を介して接続される請求項1~5のいずれか1つに記載の吸込口体とを備えた電気掃除機。
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