JP7468245B2 - ヘッドアップディスプレイ装置 - Google Patents
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Description
図1に示すように、ヘッドアップディスプレイ装置100は、車両5のダッシュボード内に搭載されている。ヘッドアップディスプレイ装置100は、車両5の被投射部材の一例であるフロントガラス6に向けて画像を表す表示光Lを出射する。表示光Lはフロントガラス6で反射して視認者1(主に車両5の運転者)に到達する。これにより、ヘッドアップディスプレイ装置100は、視認者1により視認可能に車両情報を含む虚像Vを表示する。
反射鏡ホルダ40は、樹脂により形成され、反射鏡20の反射面21を露出させた状態で反射鏡20を保持する。反射鏡ホルダ40の具体的な構成については後述する。
詳しくは、筐体60は、上ケース61と、下ケース68と、基板カバー67と、を備える。
下ケース68内には、反射鏡20を支持する反射鏡ホルダ40、凹面鏡30を支持する凹面鏡ホルダ35が収容されている。下ケース68の外底面には制御基板70、基板カバー67及び表示ユニット10が装着されている。下ケース68には、表示ユニット10が出射した表示光Lが通過する光通過孔68aが形成されている。
上ケース61は、下ケース68を塞ぐように下ケース68の蓋として機能する。上ケース61には、フロントガラス6(図1参照)に対向する位置に開口部61hが形成されている。上ケース61は、開口部61hを塞ぐ湾曲板状の窓部50を備える。窓部50は、表示光Lが透過するアクリル樹脂等の透光性部材からなる。
図3に示すように、反射鏡ホルダ40は、鏡支持部41と、光通過筒部42と、本体板部43と、側壁部44,45と、ホルダ固定部46と、液だれ防止壁47と、を備える。
光通過筒部42は、下ケース68の光通過孔68a(図2参照)に対向して位置し、表示ユニット10からの表示光Lが通過可能な筒状をなす。
本体板部43は、光通過筒部42の上端に位置し、光通過筒部42に対して傾斜する方向に延びる。側壁部44,45は、反射鏡20にて反射した図4の破線で示す表示光Lを挟み込むように互いに対面するように形成される。側壁部44,45は、本体板部43の両縁部に沿って本体板部43に交わる上方向に延びる。
鏡位置決め部48,49は、それぞれ、鏡支持部41における反射鏡20が設置される設置面41aに凸状に形成される。鏡位置決め部48は、反射鏡20の短手方向に沿う2つの側面のうち第1側面25aに対向して位置する。鏡位置決め部48は第1側面25aの全域に沿って延びる。
鏡位置決め部49は、反射鏡20の短手方向に沿う2つの側面のうち第2側面25bに対向して位置する。鏡位置決め部49は、第2側面25bの一部に沿って延びる。第2側面25bにおけるホルダ固定部46に対向する部位には鏡位置決め部49が形成されていない。
基礎部48aは、鏡支持部41の設置面41aに設けられ、鏡位置決め部48に沿って延びる直方体の柱状をなす。
図8に示すように、防波堤部48bは、基礎部48aの上面における反射鏡20から遠い縁部に設けられる。防波堤部48bは、反射鏡20の短手方向に沿って延びる。防波堤部48bは、接着部91の塗布領域を規定する。防波堤部48bは、硬化することにより接着部91となる接着剤が鏡位置決め部48の外側に到達することを抑制する。防波堤部48bは、接着部91に接触する傾斜面48cを備える。傾斜面48cは、防波堤部48bの上面と基礎部48aの上面の間を連結するスロープとして形成されている。防波堤部48bの高さD1は、接着部91の最大の高さD2よりも大きく形成されている。高さD1,D2は、反射鏡20の厚さ方向に沿う長さである。接着部91の最大の高さD2は、接着部91の半径に対応する長さである。
鏡位置決め部49は、鏡位置決め部48と同様に、基礎部、防波堤部、マーカ部及び複数の接触部を備える。
ビス通孔46bは、図示しないビスが通過する円形の貫通孔である。このビスは、下ケース68の図示しないネジ孔に螺合することにより、ホルダ固定部46を下ケース68に固定する。
図6に示すように、接着部91は、反射鏡20の裏面22と鏡位置決め部48に及ぶ範囲に形成されている。本例では、接着部91は、鏡位置決め部48に沿って延び、反射鏡20の裏面22と鏡位置決め部48の間で行き来するように蛇行する。接着部91は鏡位置決め部48に沿って延びる正弦波状に形成されている。
まず、図3に示すように、反射鏡20を反射鏡ホルダ40の鏡支持部41に設置する。そして、図4に示すように、硬化前の接着部91,92である接着剤を反射鏡20の裏面22と鏡位置決め部48の間に及ぶように正弦波状に塗布する。図7に示すように、この接着剤は、その第1頂点部P1がマーカ部48dを跨ぐように塗布される。マーカ部48dは、接着剤の塗布領域の目印となる。
また、図8に示すように、この接着剤(接着部91)の最大の高さD2が防波堤部48bの高さD1を超えているかが確認される。接着剤の最大の高さD2が防波堤部48bの高さD1を超えることにより、接着剤の塗布量が過少となることが抑制される。
上述のように、接着剤がマーカ部48dを跨いでいるか否か、及び接着剤の最大の高さD2が防波堤部48bの高さD1を超えているか否かの確認は目視、画像解析又は非接触センサ検出により行われる。
接着剤の塗布作業時に、硬化前の接着部91,92である液体接着剤が側壁部45の外面を伝ってホルダ固定部46に到達しても液だれ防止壁47によりピン通孔46a内に進入することが抑制される。よって、ピン通孔46aが接着剤により塞がれることが抑制される。
以上、説明した一実施形態によれば、以下の効果を奏する。
(1)ヘッドアップディスプレイ装置100は、表示光Lを反射する反射鏡20と、反射鏡20を支持する反射鏡ホルダ40と、反射鏡20と反射鏡ホルダ40に及ぶ範囲に形成され、反射鏡20を反射鏡ホルダ40に固定する接着部91,92と、を備える。
この構成によれば、接着部91,92により反射鏡ホルダ40に反射鏡20が固定される。よって、反射鏡20を反射鏡ホルダ40との間で挟持するカバーが不要となる。従って、ヘッドアップディスプレイ装置100において、より簡易な構成を実現することができる。
この構成によれば、接着部91を蛇行させることにより、接着部91の幅W1(図7参照)を小さくすることができる。これにより、接着剤の使用量を減らすことができる。
この構成によれば、硬化前の接着部91である接着剤を塗布した後、接着剤がマーカ部48dを跨いでいるか否かが目視等により確認される。接着剤がマーカ部48dを跨いでいると確認された場合、接着部91の塗布領域が適切であると判断される。よって、接着部91の塗布領域の管理が容易となる。
この構成によれば、硬化前の接着部91である液体接着剤が防波堤部48bを超えて鏡位置決め部48の外側に流れることが抑制される。これにより、外側に流れた液体接着剤が他の部位を誤って固定することが抑制される。特に、接着部91が蛇行して形成される場合には、接着部91の第1頂点部P1が鏡位置決め部48の外側へはみ出しやすいため、防波堤部48bを設けることは有益である。
上記実施形態においては、接着部91は反射鏡20の裏面22と鏡位置決め部48の間を往復するように蛇行して形成されていたが、反射鏡20の裏面22と鏡位置決め部48の間に及ぶ形状であればこれに限らない。例えば、図10に示すように、接着部191は直線状に形成されてもよい。接着部191は反射鏡20の裏面22と鏡位置決め部48の境界部分に形成されている。接着部191の横断面は半円状に形成されている。接着部191は、接着部91,92と同様に液体接着剤である。
また、接着部91,92は、正弦波状ではなく、矩形波状又は鋸波状に形成されてもよい。さらに、接着部91と接着部92は互いに異なる形状をなしていてもよい。
また、防波堤部48bは省略されてもよい。
5 車両
6 フロントガラス
10 表示ユニット
20 反射鏡
21 反射面
22 裏面
22a マーカ部
25a 第1側面
25b 第2側面
30 凹面鏡
35 凹面鏡ホルダ
40 反射鏡ホルダ
41 鏡支持部
41a 設置面
42 光通過筒部
43 本体板部
44,45 側壁部
46 ホルダ固定部
46a ピン通孔
46b ビス通孔
47 液だれ防止壁
48,49 鏡位置決め部
48a 基礎部
48b 防波堤部
48c 傾斜面
48d マーカ部
48e 接触部
50 窓部
60 筐体
61 上ケース
61h 開口部
67 基板カバー
68 下ケース
68a 光通過孔
70 制御基板
78 ミラー駆動ユニット
91,92,191 接着部
100 ヘッドアップディスプレイ装置
L 表示光
P1 第1頂点部
P2 第2頂点部
V 虚像
Ax 回転軸
Claims (3)
- 表示光を反射する反射鏡と、
前記反射鏡を支持する反射鏡ホルダと、
前記反射鏡と前記反射鏡ホルダに及ぶ範囲に形成され、前記反射鏡を前記反射鏡ホルダに固定する接着部と、を備え、
前記反射鏡ホルダは、前記反射鏡の側面に対向して位置する鏡位置決め部を備え、
前記接着部は、前記鏡位置決め部と前記反射鏡との間を行き来するように前記鏡位置決め部に沿って蛇行して形成されている、
ヘッドアップディスプレイ装置。 - 前記鏡位置決め部は、前記鏡位置決め部に沿って延び、前記接着部の少なくとも一部が跨ぐ位置に形成されるマーカ部を備える、
請求項1に記載のヘッドアップディスプレイ装置。 - 前記鏡位置決め部は、
前記接着部が位置する上面を有し、前記反射鏡の前記側面に対向して位置する基礎部と、
前記基礎部の前記上面に設けられ、前記接着部における前記反射鏡から遠い端部が接触する防波堤部と、を備える、
請求項1又は2に記載のヘッドアップディスプレイ装置。
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2020
- 2020-08-21 JP JP2020139791A patent/JP7468245B2/ja active Active
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