JP7464886B2 - 無線通信システム、無線通信方法、および端末装置 - Google Patents

無線通信システム、無線通信方法、および端末装置 Download PDF

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Description

本発明は、無線通信システム、無線通信方法、および端末装置の技術に関する。
IoT(Internet of Things)のセンサ端末等は、電池駆動で利用されることが多く、十年を超える長寿命化が求められる場合がある。IoTの通信では特に通信要求や頻度が、他の無線通信に比べて比較的低いことから、間欠的に通信を行う方法が提案され、特に間欠的な動作判定の周期を長くすればするほど高い省電力効果があるとされる。これに関連して、間欠動作の周期を任意に設定する方法が検討されている(例えば特許文献1参照)。
図10は、従来技術において端末装置が起動状態に遷移してデータ送信を行う動作の流れを説明するタイミングチャートである。まず、ゲートウェイ装置が端末装置に対して起動状態への遷移を指示するフレームを所定のタイミングで送信する。以下、このフレームを「起動指示フレーム」といい、起動指示フレームによって通知される起動状態への遷移の指示を「起動指示」という。起動指示フレームはプリアンブルとペイロードで構成され、ペイロードに起動指示の対象となる端末装置の識別情報が含まれている。
端末装置は、所定の間欠動作間隔TDRXで起動指示フレームのプリアンブルの検出を試行し、プリアンブルが検出された場合に間欠受信状態から起動状態に遷移する。間欠受信状態は、無線信号の検出が可能な状態であり、フレームの受信までは行わない状態である。一方、起動状態は、フレームを受信可能な状態である。フレームを受信可能な状態とは、受信された無線信号を復調してフレームを識別し、フレームからデータを取得することが可能な状態である。端末装置は、間欠受信状態および起動状態にあるタイミング以外ではスリープ状態にある。スリープ状態は、間欠受信状態に遷移するタイミングを検出して、間欠受信状態に遷移することができる状態であり、データの送受信を行わない状態である。端末装置は、起動状態に遷移した後、起動指示フレームの受信処理を行うとともに、ペイロードから起動指示の対象を示す識別情報を取得する。端末装置は、取得した識別情報により起動指示の対象が自装置であることを識別すると、データフレームを生成してゲートウェイ装置に送信する。
図11は、従来技術において端末装置がデータ送信を行わずにスリープ状態に遷移する動作の流れを説明するタイミングチャートである。まず、ゲートウェイ装置が端末装置に対して起動指示フレームを送信し、端末装置がこの起動指示フレームを検出して起動状態に遷移する。ここまでの動作は図10の場合と同様である。端末装置は、起動状態に遷移した後、起動指示フレームの受信処理を行うとともに、ペイロードから起動指示の対象を示す識別情報を取得する。この場合、端末装置は、取得した識別情報により起動指示の対象が自装置でないことを識別すると、データ送信を行わずにスリープ状態に遷移する。図11および図12に示すように、端末装置は、スリープ状態、間欠受信状態、および起動状態のそれぞれにおいて最低限の動作を行うことによって電力消費を抑制することができる。なお、図11および図12に示す動作の流れは、図13に示すフローチャートのように表すことができる。
特許第6542959号公報
しかしながら、従来技術では、起動指示フレームを受信する全ての端末装置が間欠受信状態から起動して受信状態に移行してしまう。そのため、起動の対象でない端末装置による電力消費が課題となっていた。具体的には、従来技術では、端末装置の数が増加しても任意の間隔での間欠動作を実現できる一方で、各端末装置は起動指示フレームの検出に成功すると、間欠受信状態から起動状態へと状態遷移し、無線フレームの受信および復調が可能となる。ここで、起動指示フレームの検出はプリアンブル検出やピーク検出等に基づくものであって、ペイロードの中身を確認するまでは自らが起動対象であるか否かを判断できない。このため、各端末装置は、自装置が起動対象であるか否かに関わらず、起動フレームを受信してペイロードの中身を確認する必要があり、それらの処理の実行に必要な電力が各端末装置で消費される。
上記事情に鑑み、本発明は、間欠動作により無線通信を行う端末装置の消費電力を低減することができる技術の提供を目的としている。
本発明の一態様は、無線信号を間欠的に検出可能な第1状態と、無線信号の送受信が可能な第2状態との間で状態遷移する1以上の端末装置と、前記1以上の端末装置に対して前記第2状態への遷移を指示する指示フレームを所定の送信間隔で送信するゲートウェイ装置とを備える無線通信システムであって、前記1以上の端末装置のそれぞれは、前記ゲートウェイ装置が前記指示フレームを送信する間隔よりも長い検出間隔で、前記指示フレームの検出処理を行う指示フレーム検出部と、前記指示フレームが検出された場合に、所定の時間間隔および所定の周波数チャネルでプリアンブル信号の検出処理を行うプリアンブル信号検出部と、1以上の周波数チャネルにおける1以上の前記プリアンブル信号の検出結果に基づいて、自端末装置を前記第1状態から前記第2状態に遷移させる制御部と、を備える無線通信システムである。
本発明の一態様は、無線信号を間欠的に検出可能な第1状態と、無線信号の送受信が可能な第2状態との間で状態遷移する1以上の端末装置と、前記1以上の端末装置に対して前記第2状態への遷移を指示する指示フレームを所定の送信間隔で送信するゲートウェイ装置とを備える無線通信システムにおいて、前記1以上の端末装置のそれぞれが、前記ゲートウェイ装置が前記指示フレームを送信する間隔よりも長い検出間隔で、前記指示フレームの検出処理を行う指示フレーム検出ステップと、前記指示フレームが検出された場合に、所定の時間間隔および所定の周波数チャネルでプリアンブル信号の検出処理を行うプリアンブル信号検出ステップと、1以上の周波数チャネルにおける1以上の前記プリアンブル信号の検出結果に基づいて、自端末装置を前記第1状態から前記第2状態に遷移させる制御ステップと、を有する無線通信方法である。
本発明の一態様は、無線信号を間欠的に検出可能な第1状態と、無線信号の送受信が可能な第2状態との間で状態遷移する1以上の端末装置と、前記1以上の端末装置に対して前記第2状態への遷移を指示する指示フレームを所定の送信間隔で送信するゲートウェイ装置とを備える無線通信システムにおける前記端末装置のそれぞれであって、前記ゲートウェイ装置が前記指示フレームを送信する間隔よりも長い検出間隔で、前記指示フレームの検出処理を行う指示フレーム検出部と、前記指示フレームが検出された場合に、所定の時間間隔および所定の周波数チャネルでプリアンブル信号の検出処理を行うプリアンブル信号検出部と、1以上の周波数チャネルにおける1以上の前記プリアンブル信号の検出結果に基づいて、自端末装置を前記第1状態から前記第2状態に遷移させる制御部と、を備える端末装置である。
本発明により、間欠動作により無線通信を行う端末装置の消費電力を低減することが可能となる。
実施形態の無線通信システムのシステム構成例を示す図である。 実施形態の端末装置が自装置の状態遷移を制御する処理の一例を示すフローチャートである。 実施形態の無線通信システムによる第1の動作例を示す図である。 実施形態の無線通信システムによる第2の動作例を示す図である。 実施形態の無線通信システムによる第3の動作例を示す図である。 実施形態の無線通信システムによる第4の動作例を示す図である。 実施形態の無線通信システムによる第5の動作例を示す図である。 実施形態の無線通信システムの第1の変形例を示す図である。 実施形態の無線通信システムの第2の変形例を示す図である。 従来技術において端末装置が起動状態に遷移してデータ送信を行う動作の流れを説明するタイミングチャートである。 従来技術において端末装置がデータ送信を行わずにスリープ状態に遷移する動作の流れを説明するタイミングチャートである。 従来技術において端末装置が自装置の状態遷移を制御する動作の流れを示すフローチャートである。
本発明の実施形態について、図面を参照して詳細に説明する。
図1は、実施形態の無線通信システム100のシステム構成例を示す図である。無線通信システム100は、端末装置200-1~200-N(Nは1以上の整数)と、ゲートウェイ装置300とを備える。端末装置200と、ゲートウェイ装置300とは、それぞれが無線信号を送受信するためのアンテナを備えており、それぞれのアンテナを介して互いに無線通信可能に接続される。以下では、特に区別しない場合、端末装置200-1~200-Nを端末装置200と記載する。
端末装置200は、バスで接続されたCPU(Central Processing Unit)やメモリや補助記憶装置などを備え、プログラムを実行する。端末装置200は、プログラムの実行によって記憶部210、無線アンテナ220、無線通信部230、および制御部240を備える装置として機能する。なお、端末装置200の各機能の全て又は一部は、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)やPLD(Programmable Logic Device)やFPGA(Field Programmable Gate Array)等のハードウェアを用いて実現されてもよい。プログラムは、コンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録されてもよい。コンピュータ読み取り可能な記録媒体とは、例えばフレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD-ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置である。プログラムは、電気通信回線を介して送信されてもよい。
記憶部210は、磁気記憶装置や半導体記憶装置などの記憶装置を用いて構成される。記憶部210は、RAM(Random Access Memory)であってもよいし、フラッシュメモリ等の書き換え可能なROM(Read Only Memory)であってもよい。記憶部210は、端末装置200の動作に必要な各種データを記憶する。
無線アンテナ220は、入力された電気信号を無線電波に変換して出力するとともに、無線電波を受信して電気信号に変換する装置である。具体的には、無線アンテナ220は、無線通信部230から出力される送信用の電気信号を無線電波に変換して出力する。また、無線アンテナ220は、受信した無線電波を電気信号に変換し、変換によって得られた電気信号を受信信号として無線通信部230に出力する。
無線通信部230は、無線アンテナ220を介して、ゲートウェイ装置300との間で対象データを送受信する機能を有する。具体的には、無線通信部230は、送信部231と、変復調部232と、受信部233と、プリアンブル検出部234と、を備える。
送信部231は、送信対象のデータ(以下「対象データ」という。)をゲートウェイ装置300に送信する機能を有する。具体的には、送信部231は、対象データを取得するとともに、取得した対象データを送信するためのフレームを生成する。送信部231は、生成したフレームを変復調部232に出力する。
変復調部232は、送信部231から出力されたフレームを変調して送信信号を生成するとともに、生成した送信信号を無線送信の周波数帯域にアップコンバートして無線アンテナ220に出力する。また、変復調部232は、無線アンテナ220から入力する受信信号をダウンコンバートして復調することによりフレームを復元し、復元したフレームを受信部233に出力する。
受信部233は、ゲートウェイ装置300が送信した対象データを端末装置200に取得する機能を有する。具体的には、受信部233は、変復調部232から無線信号の復調により復元されたフレームを取得し、取得したフレームから対象データを取得する。なお、端末装置200が送受信する対象データは特定のデータに限られず、任意のデータであってよい。
プリアンブル検出部234は、無線アンテナ220を介して受信された無線信号(以下「受信信号」という。)から起動指示フレームおよびID通知フレームのプリアンブル信号を検出する機能を有する。例えば、この検出機能は、従来のLoRa変調方式(チャープ拡散変調方式を用いる通信方式の一例)におけるCAD(Channel Activity Detection)機能によって実現されてよい。起動指示フレームは、端末装置200に対して起動状態への遷移を指示するフレームであり、ID通知フレームは、後述するID信号を通知するフレームである。
具体的には、プリアンブル検出部234は、予め定められた時間Tdetの間隔(以下「検出間隔」という。)でプリアンブル信号の検出を行う。例えば、プリアンブル検出部234は、受信信号を予め設定されている信号パターンと比較することによりプリアンブル信号を検出する。受信信号と比較される信号パターンは、例えば、記憶部210に記憶されていてもよい。プリアンブル検出部234は、プリアンブル信号の検出結果を制御部240に通知する。
制御部240は、端末装置200の動作状態を制御する機能を有する。具体的には、端末装置200は、スリープ状態と、間欠受信状態と、起動状態との間で状態遷移する。スリープ状態は、端末装置200が無線信号を送信も受信もしない状態である。間欠受信状態は、ゲートウェイ装置300が送信する起動指示フレームのプリアンブルを検出可能な状態である。スリープ状態の端末装置200は検出間隔Tdetで間欠受信状態に遷移する。なお、間欠受信状態では、端末装置200は、起動指示フレームのプリアンブルを検出するのみで、フレームの受信処理(復調を含む)までは行わない。また、起動状態は、フレームの送受信のうち少なくとも受信が可能な状態である。制御部240が、状態遷移を制御する方法の詳細については後述する。
続いて、ゲートウェイ装置300の構成について説明する。ゲートウェイ装置300は、バスで接続されたCPUやメモリや補助記憶装置などを備え、プログラムを実行する。ゲートウェイ装置300は、プログラムの実行によって記憶部310、無線アンテナ320、無線通信部330、および制御部340を備える装置として機能する。なお、ゲートウェイ装置300の各機能の全て又は一部は、ASICやPLDやFPGA等のハードウェアを用いて実現されてもよい。プログラムは、コンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録されてもよい。コンピュータ読み取り可能な記録媒体とは、例えばフレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD-ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置である。プログラムは、電気通信回線を介して送信されてもよい。
記憶部310は、磁気記憶装置や半導体記憶装置などの記憶装置を用いて構成される。記憶部310は、RAMであってもよいし、フラッシュメモリ等の書き換え可能なROMであってもよい。記憶部310は、ゲートウェイ装置300の動作に必要な各種データを記憶する。
無線アンテナ320は、入力された電気信号を無線電波に変換して出力するとともに、無線電波を受信して電気信号に変換する装置である。具体的には、無線アンテナ320は、無線通信部330から出力される送信用の電気信号を無線電波に変換して出力する。また、無線アンテナ320は、受信した無線電波を電気信号に変換し、変換によって得られた電気信号を受信信号として無線通信部330に出力する。
無線通信部330は、無線アンテナ320を介して、端末装置200との間で対象データを送受信する機能を有する。具体的には、無線通信部330は、制御部340から出力される対象データを変調して送信信号を生成するとともに、生成した送信信号を無線送信の周波数帯域にアップコンバートして無線アンテナ320に出力する。また、無線通信部330は、無線アンテナ320から入力する受信信号をダウンコンバートして復調することによりフレームを復元し、復元したフレームを制御部340に出力する。
制御部340は、端末装置200の動作状態を制御する機能を有する。具体的には、制御部340は、予め定められた時間TBCNの間隔(以下「送信間隔」という。)で起動指示フレームを端末装置200に送信するとともに、送信間隔TBCNの間にID送信フレームを送信することにより、端末装置200の動作状態を制御する。起動指示フレームは、起動指示に関する情報を含むペイロードと、起動指示フレームであることを示すプリアンブルとを持つフレームである。また、ID送信フレームは、端末装置200に対して起動指示の対象を識別させるための情報をプリアンブルに含むフレームである。制御部340は、生成した起動指示フレームおよびID送信フレームを無線通信部330に出力する。なお、送信間隔TBCNは、システム設計に基づいて決定される固定値である。
図2は、実施形態の端末装置200が自装置の状態遷移を制御する処理の一例を示すフローチャートである。また、図3は、実施形態の無線通信システム100による第1の動作例を示す図である。以下では、図3の動作例を適宜参照しながら、図2のフローチャートの処理の流れを説明する。
まず、制御部240が、検出間隔Tdetをゲートウェイ装置300が起動指示フレームを送信する間隔TBCNより長い時間TDRXに設定する(ステップS101)。ここでTDRXは、送信間隔TBCNと同様に、システム設計に基づいて決定される固定値である。例えば、TDRXおよびTBCNは特許文献1に記載の方法により決定することができる。
続いて、プリアンブル検出部234が、予め定められた所定の周波数チャネル(以下単に「チャネル」という。)において、起動指示フレームのプリアンブル信号の検出を試行する(ステップS102)。例えば、図3の動作例では、プリアンブル検出部234は、チャネル#1においてプリアンブル信号を検出している。
続いて、制御部240が、ステップS102において、起動指示フレームのプリアンブル信号が検出されたか否かを判定する(ステップS103)。ここで、起動指示フレームのプリアンブル信号が検出されなかったと判定した場合(ステップS103-NO)、制御部240は、起動指示フレームの検出を試行する次のタイミングまでスリープした後(ステップS104)、ステップS102に処理を戻す。より詳細には、制御部240は、検出間隔Tdet(=TDRX)から検出処理に要した時間(例えばステップS102およびS103の実行に要した時間)を差し引いた時間だけ自装置をスリープ状態とした後、再度間欠受信状態に戻してステップS102に処理を戻す。これにより、ステップS102は検出間隔TDRXごとに実行されることになる。
一方、起動指示フレームのプリアンブル信号が検出されたと判定した場合(ステップS103-YES)、制御部240は、検出間隔Tdetを起動指示フレームの送信間隔TBCNよりも短い時間に変更する(ステップS105)。例えば、図3の動作例では、プリアンブル検出部234は、時刻t10において送信された起動指示フレームのプリアンブル信号を検出したことにより、検出間隔Tdetを起動指示フレームの送信間隔TBCNよりも短い間隔Aに変更している。例えば、間隔Aは、起動指示フレームのプリアンブル信号長に応じたエアタイムに基づいて決定することができる。
続いて、プリアンブル検出部234は、1以上のチャネルについて所定の順序で、各チャネルに応じたプリアンブル信号の検出を試行する(ステップS106)。例えば、図2および図3の例では、プリアンブル検出234は、チャネル#1、#2、#3、#4の順に検出し、チャネル#2および#4において、それぞれSF、SFのプリアンブル信号を検出している(ステップS106-1~S106-4)プリアンブル検出部234は、プリアンブル信号の検出結果を制御部240に通知する。
ここで、ゲートウェイ装置300は、端末装置200がプリアンブル信号を検出するチャネルの順序(以下「検出順序」という。)に応じて送信すべきプリアンブル信号を予め記憶しており、チャネルに応じた信号SFをプリアンブル信号に含めたID通知フレームを予め想定されている検出順序のとおりに送信する。以下では、ID通知フレームのプリアンブル信号で通知される信号SFを「ID信号」という。kは1以上の整数であり、チャネルの識別番号を表す。すなわち、SFはk番目のチャネルから送信されるID通知フレームを表す。例えば、ID信号には、拡散率の値(SF値:Spreading Factor)を用いてもよい。
なお、SF値は、ID信号として用いることができる値の一例であり、ID信号はこれに限定されない。後述する固有信号列を構成することができる値であれば、ID信号にはどのような値が用いられてもよい。例えば、ID信号には、無線通信方式に関する他のパラメータが用いられてもよいし、予め定められた所定値が用いられてもよい。また、無線通信方式は、周波数拡散方式以外の方式であってもよい。
図3の動作例では、ゲートウェイ装置300が、チャネル#2でSF=9を通知するID通知フレームを送信し、チャネル#4でSF=10を通知するID通知フレームを送信している。なお、ID通知フレームは、起動指示の対象となる端末装置200以外の端末装置200にも検出され得るものである。
続いて、制御部240が、ステップS106において検出されたプリアンブル信号によって表される信号列(以下「検出信号列」という。)が、自装置に予め記憶されている固有の信号列(以下「固有信号列」という。)と一致するか否かを判定する(ステップS107)。例えば、図3の例では、検出されたプリアンブル信号を検出順序(すなわち、SF、SFの順)のとおりに並べた信号列“910”を検出信号列とし、これが自装置の固有信号列と一致するか否かが判定される。
ここで、検出信号列が固有信号列と一致しないと判定した場合(ステップS107-NO)、制御部240は、検出間隔Tdetを送信間隔TBCNより長いTDRXに戻した上で(ステップS108)、ステップS104に処理を進める。一方、検出信号列が固有信号列と一致したと判定した場合(ステップS107-YES)、制御部240は、自装置を間欠受信状態から起動状態に遷移させるための起動処理を実行する(ステップS109)。例えば、制御部240は、変復調部232および受信部233を動作不可状態から動作可能状態に遷移させる。例えば、動作不可状態から動作可能状態への遷移は、電源OFF状態から電源ON状態への遷移であってもよいし、プログラムの非実行状態から実行状態への遷移であってもよい。なお、制御部240は、変復調部232および受信部233に加えて、送信部231を動作不可状態から動作可能状態に遷移させてもよい。
例えば、図3の動作例は、ステップS107の判定結果が真(YES)となるケースを示している。すなわち、この場合、端末装置200には、固有信号列“910”が予め登録されており、検出信号列”910”との一致が判定されたことにより、時刻t11において起動処理が実行されている。
なお、図2のフローチャートでは、端末装置200が全てのチャネルについてID通知フレームの検出を試行する場合を説明したが、制御部240は、ID通知フレームのプリアンブル信号を検出するごとに検出信号列と固有信号列とを比較し、すでに検出したプリアンブル信号により自装置が起動指示の対象であることが判定された場合には、それ以降のID通知フレームの検出を省略するように構成されてもよい。この場合、例えば、図2の例において、ステップS106-1~ステップS106-3で検出されたプリアンブル信号による検出信号列が固有信号列に一致した場合、制御部240は、ステップS106-4の実行を省略してもよい。
図4は、実施形態の無線通信システム100による第2の動作例を示す図である。第2の動作例は、主に以下の(1)~(3)の点で第1の動作例と異なっている。
(1)図2のフローチャートのステップS105において、検出間隔Tdetを、図3の例におけるAの半分(A/2)に設定している点。
(2)ID信号の検出順序が、チャネル#2、チャネル#3、チャネル#4、チャネル#2である点。
(3)SF=任意、SF=9,10(9の次に10を送信することを意味する)、SF=11、SF=12である点。
このように、ID通知フレームについては、プリアンブル信号の検出間隔を短くすることで検出信号列のパターンのバリエーションを増加させることができる。このため、第2の動作例によれば、間欠動作を実行させる端末装置200の数を必要に応じて多くすることができる。
なお、図4の例のように、ID通知フレームの検出間隔を、起動指示フレームのプリアンブル信号長Aよりも短い間隔(図の例ではA/2)とした場合、起動指示フレームのプリアンブル信号が複数回検出される場合がある。例えば、図4では、時刻t20とt21において同じ起動指示フレームのプリアンブル信号が検出されている。このように、1回の送信間隔TBCNの間で起動指示フレームが複数回検出される場合、制御部240は、2回目以降の検出を無視してもよいし、複数回の検出を条件として検出信号列と固有信号列との比較を行うように構成されてもよい。
図5は、実施形態の無線通信システム100による第3の動作例を示す図である。第3の動作例は、複数の端末装置200のそれぞれが、起動指示の対象が自装置であるか否かを判定している点で第1の動作例と異なっている。しかしながら、個々の端末装置200の動作は、第1の動作例における端末装置200の動作と同様である。
第3の動作例では、第1の端末装置200(以下、第nの端末装置200を「端末装置#n」と記載する。ここでnは1~4の整数である。)は、時刻t30に送信された起動指示フレームのプリアンブル信号を検出し、その後、チャネル#2、#4の順に検出されたプリアンブル信号による検出信号列“910”が固有信号列に一致したため、時刻t30+2Aにおけるプリアンブル信号の検出に応じて起動処理の実行を決定している。
また、第3の動作例において、端末装置#2は、時刻t30に送信された起動指示フレームのプリアンブル信号を検出し、その後、時刻t33においてチャネル#2で検出されたプリアンブル信号と、時刻t34においてチャネル#4で検出されたプリアンブル信号とによる検出信号列“128”が固有信号列に一致したため、時刻t30+4Aにおけるプリアンブル信号の検出に応じて起動処理の実行を決定している。
同様に、第3の動作例において、端末装置#3は、時刻t30に送信された起動指示フレームのプリアンブル信号を検出し、その後、時刻t35においてチャネル#3で検出されたプリアンブル信号と、時刻t36においてチャネル#4で検出されたプリアンブル信号とによる検出信号列“1111”が固有信号列に一致したため、時刻t30+6Aにおけるプリアンブル信号の検出に応じて起動処理の実行を決定している。
なお、第3の動作例では、1つの端末装置200の固有信号列が2つのID信号で表されるようにしているため、1回の送信間隔TBCNの間に3台の端末装置200に対して起動指示を与える場合、1つの端末装置200の固有信号列を表すのに必要なID通知フレームのセット(以下「ID通知フレームセット」という。)を、送信間隔TBCNの間に3台分送信する必要がある。例えば、図5の例では、2つのID通知フレームからなるID通知フレームセットが3台分送信されている。そのため、この場合の送信間隔TBCNは、少なくとも6A(=2A×3)よりも長い時間に設定される必要がある。
また、ゲートウェイ装置300は、1つの端末装置200が、その端末装置200を起動指示の対象とするID通知フレームセットを複数回検出するようにID通知フレームを送信するように構成されてもよい。例えば、1つの端末装置200を起動指示の対象とするID通知フレームセットが2つのID通知フレームによって構成され、1つの端末装置200が1回の送信間隔TBCNの間にID通知フレームセットを3回検出するようにする場合、送信間隔TBCNは、少なくとも6A(=2A×3)よりも長い時間に設定される必要がある。
このような構成によれば、複数のID通知フレームセットについて検出されたプリアンブル信号によって固有信号列を表すことができるため、チャネル数やSF値のパターンが少ない場合であっても固有信号列のバリエーションを多くすることができる。また、固有信号列と検出信号列との一致が複数回判定された場合に起動状態に遷移するように端末装置200を構成することが可能となり、偶然の一致により、起動指示の対象でない端末装置200が起動状態に遷移することを抑制することができる。
なお、固有信号列と検出信号列との比較は、各端末装置200に自身が起動指示の対象であるか否かを識別させるための手段の一例であり、各端末装置200が自身に固有の事象を識別することができれば、当該手段は他の方法で実現されてもよい。その意味では、ID通知フレームの検出有無、又は検出有無のパターンも、各端末装置200に固有の事象を表す手段となり得る。例えば、ID通知フレームが検出されたという事象を「〇」、ID通知フレームが検出されなかったという事象を「×」で表す場合、ある端末装置200に固有の事象を「〇」と「×」という事象の組み合わせで表すことができる。この場合、端末装置200は、「〇」と「×」という事象が所定のパターンで連続した場合に、起動状態に移行するように構成することができる。例えば、図5の例において、端末装置#2を起動状態に移行させる条件を「××〇」とすれば、端末装置#2は、時刻t33において起動処理の実行を決定することになる。このような検出パターンを、各端末装置200が使用するチャネルに応じて予め決定しておけば、ゲートウェイ装置300が、特定の端末装置200が特定のパターンでID通知フレームを検出するようにID通知フレームを送信することで、特定の端末装置200を起動状態に移行させることができる。また、この場合、「〇」と「×」の事象は、ID通知フレームが検出されたか否かだけでなく、ID通知フレームが検出されたチャネルや、検出されたID信号の値との組み合わせで定義されてもよい。すなわち、本実施形態の端末装置200において、制御部240は、1以上の周波数チャネルにおける1以上のID通知フレームのプリアンブル信号の検出結果に基づいて、自端末装置をスリープ状態から起動状態に遷移させるように構成されるものである。
図6は、実施形態の無線通信システム100による第4の動作例を示す図である。第4の動作例は、以下の(1)~(3)の点で第1の動作例と異なっている。
(1)ゲートウェイ装置300が1つのチャネル(ここではチャネル#1)で起動指示フレームとID通知フレームの両方を送信している点。
(2)図2のフローチャートのステップS105において、検出間隔Tdetを、図3の例におけるAの4分の1(A/4)に設定している点。
(3)SF=9,10,11,12である点。
この場合、図2のフローチャートのステップS106において、端末装置200はチャネル#1で検出されるプリアンブル信号に基づいて検出信号列を生成することとなるが、基本的な処理の流れは図2のフローチャートと同様である。
第4の動作例において、端末装置200は、時刻t40(またはt41)に送信された起動指示フレームのプリアンブル信号を検出した後、時刻t42、t43、t44、t45において検出されたプリアンブル信号による検出信号列“9101112”が固有信号列に一致したため、時刻t45=t40+5A/4におけるプリアンブル信号の検出に応じて起動処理の実行を決定している。
なお、スペクトル拡散方式の通信では、SF値が異なる信号を完全に分離して扱うことができるため、単一のチャネルで複数のSF値の信号を同時に送信することが可能である。そのため、ID信号としてSF値を用い、かつ複数の異なるID信号を単一のチャネルで通知する場合、それぞれのID通知フレームは、図6のように時分割で送信されてもよいし、スペクトル拡散方式の分離性を利用して同時に送信されてもよい。
図7は、実施形態の無線通信システム100による第5の動作例を示す図である。第5の動作例は、以下の(1)~(4)の点で第1の動作例と異なっている。
(1)ゲートウェイ装置300が、特定の1チャネル(ここではチャネル#1)で起動指示フレームを送信し、その他のチャネル(ここではチャネル#2、チャネル#3、チャネル#4)でID通知フレームを送信している点。
(2)ゲートウェイ装置300が、1つの検出間隔において検出されるID信号によって固有信号列が構成されるようにID通知フレームを送信している点。
(3)ID通知フレームの検出間隔が、ID通知フレームのプリアンブル信号を検出するのに必要な最短時間Tdet_min(以下「最短検出間隔」という。)に設定されている点。なお、検出間隔は、必ずしも最短検出時間そのものである必要はなく、最短検出時間に基づいて許容されるマージンを含む時間であってもよい。
(4)SF=任意、SF=7,9,10、SF=11,11,8、SF=8,7,10である点。
例えば、図7の動作例では、ゲートウェイ装置300は、送信間隔TBCNごとにチャネル#1で起動指示フレームを送信するとともに、各起動指示フレームの送信に応じて、次の起動指示フレームを送信するまでの時間TBCNの間に、その他のチャネル#2、チャネル#3、チャネル#4で1つの固有信号列を構成するID信号を送信する。図7の動作例では、ゲートウェイ装置300は、上記のようなID信号を送信するID通知フレームを、各チャネルにおいて連続的に送信している。具体的には、ゲートウェイ装置300は、チャネル#2ではSF=7,9,11の順に、チャネル#3ではSF=11,11,8の順に、チャネル#4ではSF=8,7,10の順にそれぞれID通知フレームを、起動指示フレーム長に基づく間隔Aで連続的に送信している。
この場合、例えば、端末装置200は、時刻t50において起動指示フレームのプリアンブル信号を検出し、検出間隔を最短検出間隔Tdet_minに変更してID通知フレームのプリアンブル信号を検出する。例えば、図7の動作例では、端末装置200は、時刻t51においてチャネル#2でプリアンブル信号を検出し、時刻t52においてチャネル#3でプリアンブル信号を検出し、時刻t53においてチャネル#4でプリアンブル信号を検出する。この場合、端末装置200は、時刻t51、t52、t53で検出されたプリアンブル信号による検出信号列“7118”が固有信号列と一致したことにより、時刻t53=t50+3Tdet_minにおけるプリアンブル信号の検出に応じて起動処理の実行を決定している。
このような構成によれば、端末装置200が、自装置が起動指示の対象であるかをより短い時間で識別することが可能となる。
このように構成された実施形態の無線通信システム100は、ゲートウェイ装置300が所定の送信間隔で起動指示フレームおよびID通知フレームを送信し、所定の検出間隔で起動指示フレームの検出を試行する端末装置200が起動指示フレームを検出したことに応じて検出間隔を変更してID通知フレームの検出を試行する。そして、端末装置200は、検出したID信号によって表される検出信号列が自装置の固有信号列と一致した場合に起動状態に遷移する。このような構成を備える実施形態の無線通信システム100によれば、端末装置200は、起動指示フレームが検出された場合に、その起動指示フレームが自装置に対して起動状態への遷移を指示するものであるか否かをプリアンブル信号の検出によって識別することができる。
従来、起動指示フレームを検出した端末装置は、一旦起動状態に遷移して起動指示フレームの受信処理を行うことにより、その起動指示の対象が自装置であるか否かを判定していた。これに対して、実施形態の端末装置200は、起動状態に遷移することなく、間欠受信状態において起動指示の対象が自装置であるか否かを判定することができる。このため、実施形態の無線通信システム100によれば、間欠動作により無線通信を行う端末装置200の消費電力を低減することができる。
なお、上記の実施形態では、起動指示フレームの検出と、ID通知フレームの検出とをプリアンブル検出部234が行う場合について説明した。例えば、プリアンブル検出部234は、本発明における指示フレーム検出部およびプリアンブル信号検出部の一例である。しかしながら、プリアンブル検出部234が有する起動指示フレームの検出機能およびID通知フレームの検出機能は、それぞれ別の機能部として実現されてもよい。また、上記の実施形態では、端末装置200が、間欠動作の間隔を、起動指示フレームを検出するための間隔から、ID通知フレームを検出するための間隔に変更してプリアンブル信号を検出する場合について説明したが、起動指示フレームを検出するための間隔と、ID通知フレームを検出するための間隔とは、それぞれ別のパラメータとして定義されてもよい。
また、上記の実施形態では、ID通知フレームの検出を行う動作状態と、起動指示フレームの検出を行う動作状態の両方を間欠受信状態と定義したが、ID通知フレームの検出を行う動作状態は、間欠受信状態とは異なる動作状態(以下「IDフレーム検出状態」という。)として定義されてもよい。この場合、間欠受信状態からIDフレーム検出状態に遷移させる処理を第1の起動処理とし、IDフレーム検出状態から起動状態に遷移させる処理を第2の起動処理と位置付けてもよい。この場合、制御部240は、起動指示フレームが検出されたことに応じて第1の起動処理を実行し、検出信号列と固有信号列との一致が判定された場合に第2の起動処理を実行するように構成されてもよい。
<変形例>
図8は、実施形態の無線通信システム100の第1の変形例を示す図である。図8に示す変形例の無線通信システム100Aは、端末装置200に代えて端末装置200Aを備える点、プリアンブル検出装置400をさらに備える点で実施形態の無線通信システム100と異なる。また、端末装置200Aは、プリアンブル検出部234を備えない点で実施形態の端末装置200と異なる。その他の構成は、実施形態の無線通信システム100と同様であるため、それらの同様の構成には図1と同じ符号を付すことにより、ここでの説明を省略する。なお、変形例の無線通信システム100Aにおいて、一部の端末装置200A-nおよびプリアンブル検出装置400-n(nは1からNまでの整数)の組は、実施形態の端末装置200に置き換えられてもよい。
プリアンブル検出装置400は、プリアンブル検出部234と同様の機能を有するプリアンブル検出部401を備える。プリアンブル検出部401は、無線アンテナ220の受信信号を入力し、制御部240によって設定される間欠動作間隔でプリアンブル信号の検出を行うとともに、その検出結果を制御部240に通知する。このように構成された第1の変形例の無線通信システム100Aによれば、既存の端末装置のハードウェア構成を大きく変更することなく、実施形態の無線通信システム100と同様の効果を得ることができる。
なお、変形例の無線通信システム100Aにおいて、プリアンブル検出装置400-1~Nの一部または全部は1つのプリアンブル検出装置400に集約されてもよい。この場合、プリアンブル検出装置400は、自装置に接続される端末装置200Aごとのプリアンブル検出部401を備えるように構成されてもよい。また、プリアンブル検出装置400は、端末装置200Aの無線アンテナ220から受信信号を取得するのではなく、端末装置200Aと同様の無線アンテナを備え、自装置に接続された端末装置200Aと同じチャネルで無線信号を受信するように構成されてもよい。
図9は、実施形態の無線通信システム100の第2の変形例を示す図である。図9に示す変形例の無線通信システム100Bは、端末装置200に代えて端末装置200Bを備える点、状態制御装置500をさらに備える点で実施形態の無線通信システム100と異なる。また、端末装置200Bは、プリアンブル検出部234を備えない点、制御部240を備えない点で実施形態の端末装置200と異なる。その他の構成は、実施形態の無線通信システム100と同様であるため、それらの同様の構成には図1と同じ符号を付すことにより、ここでの説明を省略する。なお、変形例の無線通信システム100Bにおいて、一部の端末装置200B-nおよび状態制御装置500-n(nは1からNまでの整数)の組は、実施形態の端末装置200、または第1の変形例の端末装置200Aおよびプリアンブル検出装置400の組に置き換えられてもよい。
状態制御装置500は、プリアンブル検出部234と同様の機能を有するプリアンブル検出部501と、制御部240と同様の機能を有する制御部502とを備える。プリアンブル検出部501は、無線アンテナ220の受信信号を入力し、制御部502によって設定される間欠動作間隔でプリアンブル信号の検出を行うとともに、その検出結果を制御部502に通知する。制御部502は、制御部240と同様の処理を行うことにより、端末装置200Bの動作状態を制御する。このように構成された第2の変形例の無線通信システム100Bによれば、既存の端末装置を用いながら、実施形態の無線通信システム100と同様の効果を得ることができる。
なお、変形例の無線通信システム100Bにおいて、状態制御装置500-1~Nの一部または全部は1つの状態制御装置500に集約されてもよい。この場合、状態制御装置500は、自装置に接続される端末装置200Bごとのプリアンブル検出部501および制御部502を備えるように構成されてもよい。また、状態制御装置500は、端末装置200Bの無線アンテナ220から受信信号を取得するのではなく、端末装置200Bと同様の無線アンテナを備え、自装置に接続された端末装置200Bと同じチャネルで無線信号を受信するように構成されてもよい。
以上、この発明の実施形態について図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計等も含まれる。
本発明は、間欠動作を行う端末装置を含む無線通信システムに適用可能である。
100…無線通信システム、200…端末装置、210…記憶部、220…無線アンテナ、230…無線通信部、231…送信部、232…変復調部、233…受信部、234…プリアンブル検出部、240…制御部、300…ゲートウェイ装置、310…記憶部、320…無線アンテナ、330…無線通信部、400…プリアンブル検出装置、401…プリアンブル検出部、500…状態制御装置、501…プリアンブル検出部、502…制御部

Claims (6)

  1. 無線信号を間欠的に検出可能な第1状態と、無線信号の送受信が可能な第2状態との間で状態遷移する1以上の端末装置と、前記1以上の端末装置に対して前記第2状態への遷移を指示する指示フレームを所定の送信間隔で送信するゲートウェイ装置とを備える無線通信システムであって、
    前記1以上の端末装置のそれぞれは、
    前記ゲートウェイ装置が前記指示フレームを送信する間隔よりも長い検出間隔で、前記指示フレームの検出処理を行う指示フレーム検出部と、
    前記指示フレームが検出された場合に、所定の時間間隔および所定の周波数チャネルでプリアンブル信号の検出処理を行うプリアンブル信号検出部と、
    複数の周波数チャネルについて検出された前記プリアンブル信号に基づく検出信号列が、予め定められた自端末装置に固有の信号列に一致した場合に、自端末装置を前記第1状態から前記第2状態に遷移させる制御部と、
    を備え
    前記固有の信号列は、前記端末装置によるフレームの生成、送信、受信、または検出に関する設定情報に基づいて生成され、所定の周波数チャネルの順に送信されるプリアンブル信号は、その送信順に並べられた信号列が前記固有の信号列となるように生成される、
    無線通信システム。
  2. 前記制御部は、前記指示フレームが受信又は復調される前に前記検出信号列の判定を行い、その判定結果に基づいて前記指示フレームを受信するか否かを決定する、
    請求項に記載の無線通信システム。
  3. 一の検出間隔において検出された検出信号列が前記固有の信号列に一致した場合に、前記一の検出間隔において検出された指示フレームを受信又は復調し、前記検出信号列が前記固有の信号列に一致しなかった場合には、前記指示フレームを受信又は復調しないフレーム受信部をさらに備える、
    請求項に記載の無線通信システム。
  4. 前記プリアンブル信号検出部は、前記指示フレームが検出された場合、所定の周波数チャネルについて所定の順番でプリアンブル信号の検出を試行する、
    請求項1からのいずれか一項に記載の無線通信システム。
  5. 無線信号を間欠的に検出可能な第1状態と、無線信号の送受信が可能な第2状態との間で状態遷移する1以上の端末装置と、前記1以上の端末装置に対して前記第2状態への遷移を指示する指示フレームを所定の送信間隔で送信するゲートウェイ装置とを備える無線通信システムにおいて、
    前記1以上の端末装置のそれぞれが、
    前記ゲートウェイ装置が前記指示フレームを送信する間隔よりも長い検出間隔で、前記指示フレームの検出処理を行う指示フレーム検出ステップと、
    前記指示フレームが検出された場合に、所定の時間間隔および所定の周波数チャネルでプリアンブル信号の検出処理を行うプリアンブル信号検出ステップと、
    複数の周波数チャネルについて検出された前記プリアンブル信号に基づく検出信号列が、予め定められた自端末装置に固有の信号列に一致した場合に、自端末装置を前記第1状態から前記第2状態に遷移させる制御ステップと、
    を有し、
    前記固有の信号列は、前記端末装置によるフレームの生成、送信、受信、または検出に関する設定情報に基づいて生成され、所定の周波数チャネルの順に送信されるプリアンブル信号は、その送信順に並べられた信号列が前記固有の信号列となるように生成される、
    無線通信方法。
  6. 無線信号を間欠的に検出可能な第1状態と、無線信号の送受信が可能な第2状態との間で状態遷移する1以上の端末装置と、前記1以上の端末装置に対して前記第2状態への遷移を指示する指示フレームを所定の送信間隔で送信するゲートウェイ装置とを備える無線通信システムにおける前記端末装置のそれぞれであって、
    前記ゲートウェイ装置が前記指示フレームを送信する間隔よりも長い検出間隔で、前記指示フレームの検出処理を行う指示フレーム検出部と、
    前記指示フレームが検出された場合に、所定の時間間隔および所定の周波数チャネルでプリアンブル信号の検出処理を行うプリアンブル信号検出部と、
    複数の周波数チャネルについて検出された前記プリアンブル信号に基づく検出信号列が、予め定められた自端末装置に固有の信号列に一致した場合に、自端末装置を前記第1状態から前記第2状態に遷移させる制御部と、
    を備え、
    前記固有の信号列は、前記端末装置によるフレームの生成、送信、受信、または検出に関する設定情報に基づいて生成され、所定の周波数チャネルの順に送信されるプリアンブル信号は、その送信順に並べられた信号列が前記固有の信号列となるように生成される、
    端末装置。
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