JP7464288B2 - 二輪揺動装置、二輪揺動装置を有する三輪車、及び二輪揺動装置有する荷物搬送用二輪車 - Google Patents

二輪揺動装置、二輪揺動装置を有する三輪車、及び二輪揺動装置有する荷物搬送用二輪車 Download PDF

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特許法第30条第2項適用 2021年9月27日、日立チャネルソリューションズ株式会社旭本社で開催した製品説明会の場で製品を公開
本発明は、二輪揺動装置、二輪揺動装置を有する三輪車、及び二輪揺動装置有する荷物搬送用二輪車に関するものである。
従来、三輪車の後輪に二輪揺動装置を設けたものが知られている。特許文献1には、後輪二軸を、各々レバーを用いて揺動させる三輪車が記載されている。後輪二輪を各々傾けることにより、小回りの容易な三輪車を実現している。そして、両レバーの傾きを同期させるために、チェーンによる連動装置が提案されている。
また、特許文献2には、後輪二輪を常に揺動可能な状態にすると、停車時に不安定となる問題を解決するために、カムによりブレーキシューを拡張することにより、揺動を停止させる技術が開示されている。
ところで、工事現場等で使用される一輪車は、水分を含む土砂等を搬送する場合に、地面に傾きがあり、一輪車輪が傾くと、水分を含む土砂等が荷台上を移動して、一輪車が転倒する虞があった。特に近年、高齢者が工事現場で働く機会が多くなり、一輪車の転倒事故が増加する虞があった。そのため、一輪車輪を二輪車輪に変更すれば、転倒が防げることが分かっていた。
特許第6762616号公報 特開2010-149828号公報
しかし、従来の三輪車には、次のような問題があった。
(1)特許文献1の三輪車では、後輪二輪が精確に同期するため、小回りする場合に運転し易い利点はあったが、スプロケット、チェーン、一対の連結軸等、多数の部品を必要とするため、コストアップする問題があった。
(2)特許文献2の三輪車では、停止を維持するにあたり、ブレーキシューを兼用しているため、ブレーキシューの使用頻度が高くなり、ブレーキシューは摩耗し易くなる。ブレーキシューが摩耗していると、実際に三輪車を停止させようとして、ブレーキシューを使用するときに、ブレーキの利きが悪くなる虞があった。すなわち、ブレーキのような安全性に直結する部品を、停止を維持させるために兼用することは問題であった。
(3)荷物搬送二輪車では、石ころ等に片側の車輪が乗り上げた時や、凹部に片側の車輪が落ち込んだ時に、荷台が傾斜して転倒する虞があった。
本発明は、上記問題点を解決して、安価な二輪揺動装置を用いることにより、安価かつ小回りの利く三輪車を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明の二輪揺動装置、二輪揺動装置を有する三輪車、及び二輪揺動装置有する荷物搬送用二輪車は、次の構成を有している。
(1)本発明の二輪揺動装置は、移動体本体に設けられた主軸、及び前記主軸の軸線に対して揺動可能に設けられた揺動軸と、一端部に前記主軸と係合し、前記主軸の円周方向に揺動可能な第1揺動部を備え、他端部に第1車輪を回転可能に保持する第1車軸を備える第1レバー部材と、一端部に前記主軸と係合し、前記主軸の円周方向に揺動可能な第2揺動部を備え、他端部に第2車輪を回転可能に保持する第2車軸を備える第2レバー部材と、前記第1レバー部材に固設され、前記揺動軸を挟持する一対の第1制限部と、前記第2レバー部材に固設され、前記揺動軸を挟持する一対の第2制限部を有し、前記第1制限部、前記第2制限部、及び前記揺動軸により、前記主軸に対する前記第1レバー部材と前記第2レバー部材との揺動を所定範囲に制限すること、を特徴とする。
(2)本発明の三輪車は、(1)に記載する二輪揺動装置を後輪に有することを特徴とする。
(3)また、本発明の三輪車は、(2)に記載する三輪車において、前記移動体本体に設けられ、前記揺動軸の揺動を停止させる停止手段を有すること、を特徴とする。
(4)(1)に記載する二輪揺動装置を有し、前記第1レバー部材と前記移動体本体との間に第1圧縮バネを備え、前記第2レバー部材と前記移動体本体との間に第2圧縮バネを備えること、を特徴とする。
上記構成を有する本発明の二輪揺動装置、二輪揺動装置を有する三輪車、及び二輪揺動装置有する荷物搬送用二輪車は、次のような作用・効果を奏する。
(1)(2)本発明の二輪揺動装置は、移動体本体に設けられた主軸、及び主軸の軸線に対して揺動可能に設けられた揺動軸と、一端部に主軸と係合し、主軸の円周方向に揺動可能な第1揺動部を備え、他端部に第1車輪を回転可能に保持する第1車軸を備える第1レバー部材と、一端部に主軸と係合し、主軸の円周方向に揺動可能な第2揺動部を備え、他端部に第2車輪を回転可能に保持する第2車軸を備える第2レバー部材と、第1レバー部材に固設され、揺動軸を挟持する一対の第1制限部と、第2レバー部材に固設され、揺動軸を挟持する一対の第2制限部を有し、第1制限部、第2制限部、及び揺動軸により、主軸に対する第1レバー部材と第2レバー部材との揺動を所定範囲に制限すること、を特徴とする。
この特徴により、その二輪揺動装置を三輪車の後輪二輪に使用した場合には、三輪車が小回りするときに、一方の車輪が傾斜して、レバー部材が主軸の円周方向で上向きに回転すると、制限部を介して、揺動軸を主軸の軸線に対して一方向に回転させる。揺動軸が一方向に回転すると、他方のレバー部材が制限部を介して他方向に回転され、他方のレバー部材は、主軸の円周方向で下向きに回転される。これにより、他方のレバー部材に取り付けられた車輪は、地面に接地する方向に力を受けるため、後輪二輪が安定して地面に接地した状態を維持することができる。
また、本発明の二輪揺動装置の構造は、揺動軸、一対の制御部を有するのみであり、特許文献1の技術と比較して、極めて安価に小回りの利く三輪車を提供することができる。
従って、本発明の二輪揺動装置によれば、安価な二輪揺動装置を用いることにより、安価かつ小回りの利く三輪車を提供することができる、という優れた効果を奏する。
(3)また、本発明の三輪車は、(2)の三輪車において、移動体本体に設けられ、揺動軸の揺動を停止させる停止手段を有することを特徴とするので、停止手段として、例えば、油圧シリンダ等を用いれば、揺動軸を安定して停止状態に維持できるため、ブレーキシューを使用しないでも、移動体本体を安定して静止させることができる。
(4)本発明の荷物搬送用二輪車は、(1)に記載する二輪揺動装置を有し、第1レバー部材と移動体本体との間に第1圧縮バネを備え、第2レバー部材と移動体本体との間に第2圧縮バネを備えることを特徴とする。
この特徴により、高齢の作業者が、本発明の荷物搬送用二輪車を工事現場で使用する場合において、一方の車輪が傾斜して、レバー部材が主軸の円周方向で上向きに回転すると、制限部を介して、揺動軸を主軸の軸線に対して一方向に回転させる。揺動軸が一方向に回転すると、他方のレバー部材が制限部を介して他方向に回転され、他方のレバー部材は、主軸の円周方向で下向きに回転される。これにより、他方のレバー部材に取り付けられた車輪は、地面に接地する方向に力を受けるため、後輪二輪が安定して地面に接地した状態を維持することができる。これにより、安全に荷物搬送を行うことができる。
第1の実施形態に係る二輪揺動装置が後輪側に装着された三輪車全体について、一部に分解斜視図を用いて示す説明図である。 図1中、三輪車要部を示す拡大図である。 図2中、要部のA矢視拡大図である。 図2中、要部のB矢視拡大図である。 第1の実施形態に係る二輪揺動装置を装着した三輪車に対し、走行中の車輪の動きを説明する模式図であり、三輪車が直進走行状態を示す図である。 図5に示す三輪車の直進走行状態にある場合、実施形態に係る二輪揺動装置の動きを、三輪車後方斜めから示す模式図である。 第1の実施形態に係る二輪揺動装置を装着した三輪車に対し、走行中の車輪の動きを説明する模式図であり、三輪車が右旋回走行状態を示す図である。 図7に示す三輪車の右旋回走行状態にある場合、実施形態に係る二輪揺動装置の動きを、三輪車後方斜めから示す模式図である。 第1の実施形態に係る二輪揺動装置を装着した三輪車に対し、走行中の車輪の動きを説明する模式図であり、三輪車が左旋回走行状態を示す図である。 図9に示す三輪車の左旋回走行状態にある場合、実施形態に係る二輪揺動装置の動きを、三輪車後方斜めから示す模式図である。 第2の実施形態に係る二輪揺動装置が装着された荷物搬送用二輪車全体を示す斜視図である。 図11中、荷物搬送用二輪車の要部を示す図であり、片側車輪が地面凸部に乗り上げた状態を示す説明図である。
<第1の実施形態>
本発明に係る二輪揺動装置を後輪に有する三輪車の実施形態について、図面に基づいて詳細に説明する。
図1は、実施形態に係る二輪揺動装置が後輪側に装着された三輪車全体について、一部に分解斜視図を用いて示す説明図であり、図1中、三輪車要部を示す拡大図を、図2に示す。図3は、図2中、要部のA矢視拡大図であり、図2中、要部のB矢視拡大図を、図4に示す。
なお、図1中、左上-右下方向を、「左右方向LR」とし、左下-右上方向を、「前後方向FB」とし、左右方向LRと前後方向FBに直交する方向を、「垂直方向VT」として、二輪揺動装置1及び三輪車100の各方向を定義する。図2以降の各図面も、図1で定義した方向に準じる。また、各図とも、図を見易くするため、配管類やワイヤ等の図示を省略している。
はじめに、三輪車の概要について、簡単に説明する。図1に示すように、三輪車100は、前側に前輪101を1つ、後側に右側後輪102R(第1車輪)、左側後輪102L(第2車輪)の2つ、計3つの車輪等を具備した移動体本体100Xに、二輪揺動装置1を装着してなる。なお、移動体本体100Xの概念は、本実施形態では、三輪車100を構成する全ユニット・部品のうち、二輪揺動装置1を除いた部分全体を意味する。
三輪車100では、ハンドル104がハンドルポスト103の上端部に付設され、ハンドルポスト103の下端側は、前輪101の中心回転軸を保持する一対の前ホーク105に接続している。ハンドルポスト103から後方に本体フレーム106が接続し、本体フレーム106は、途中で上チューブ107と下チューブ108に分岐している。上チューブ107には、上端にサドル111が付設されたサドルチューブ109が接続されている。
サドルチューブ109の中間位置から後方に補強フレーム110が接続され、補強フレーム110の下端は下チューブ108に接続されている。下チューブ108には、一対のペダル115、クランク114が付設され、クランク114は、第1スプロケット113と一体で、回転軸112に回転可能に保持されている。第1スプロケット113には、第1チェーン116が巻回されている。
次に、後輪の二輪揺動装置1について説明する。二輪揺動装置1は、三輪車100の後輪に装着されている。二輪揺動装置1では、図1~図4に示すように、下チューブ108と上チューブ107の接合する部位に、左右方向LRに延びる円筒状の主軸保持部51が付設されている。主軸保持部51には、主軸54が固設されている。主軸保持部51と連結する揺動軸保持部52には、揺動軸55が固設されている。
図3及び図4に示すように、主軸54の右端は、右側揺動アーム11(第1レバー部材)の一端に接合された、中空形状の右側揺動部13(第1揺動部)の中空孔に嵌合されている。これにより、右側揺動アーム11は、主軸54の円周方向CRxに対し、回転可能である。右側揺動アーム11の他端には、中空形状の右側後輪保持部12が付設されている。右側後輪保持部12の中空孔には、右側後輪102Rに固設された右側車軸121(第1車軸)が嵌合され、右側後輪102Rが、右側後輪保持部12に対し回転可能である。
右側揺動部13には、直線的な棒状に形成された揺動軸55に対し、右側の端部である揺動軸右端部55Rを挟持する一対の右側揺動制限部14(14A、14B)(一対の第1制限部)が固設されている。右側揺動制限部14A、14B同士は、揺動軸55より径大となる間隙で、互いに離間して右側揺動部13に立設されており、右側揺動制限部14A、14Bの上端同士は、右側制限軸連結部15で連結されている。揺動軸55のうちの揺動軸右端部55Rが、右側揺動制限部14Aと右側揺動制限部14Bの間に配置されている。
主軸54には、第2スプロケット117と第3スプロケット61が並列に配置され、第2スプロケット117と第3スプロケット61は、主軸54と一体で固設されている。第2スプロケット117には、第1スプロケット113と共に、第1チェーン116が巻回されている。テンショナ62は、右側揺動部13に一体で固設されたテンショナステイ65に対し、回転可能に装着されており、第3スプロケット61と、右側後輪保持部12の中空孔内の右側車軸121に固設された第4スプロケット63との間には、テンショナ62を介して、第2チェーン64が巻回されている。
これにより、人が、周知の自転車等のように、ペダル115を漕いで、回転軸112を中心に第1スプロケット113を回転させると、回転動力は、第1チェーン116を通じて、第2スプロケット117に伝達されると同時に、第3スプロケット61に伝達される。第3スプロケット61に伝達された回転動力は、第2チェーン64を通じて、第4スプロケット63に伝達し、右側車軸121を回転させることにより、駆動輪である右側後輪102Rが回転する。
また、主軸54の左端は、図3及び図4に示すように、左側揺動アーム31(第2レバー部材)の一端に接合された、中空形状の左側揺動部33(第2揺動部)の中空孔に嵌合されている。これにより、左側揺動アーム31は、主軸54の円周方向CRxに対し、回転可能である。左側揺動アーム31の他端には、中空形状の左側後輪保持部32が付設されている。左側後輪保持部32の中空孔には、左側後輪102Lに固設された左側車軸122(第2車軸)が嵌合され、左側後輪102Lが、左側後輪保持部32に対し回転可能である。
左側揺動部33には、直線的で棒状に形成された揺動軸55に対し、左側の端部である揺動軸左端部55Lを挟持する一対の左側揺動制限部34(34A、34B)(一対の第2制限部)が固設されている。左側揺動制限部34A、34B同士は、揺動軸55より径大となる間隙で、互いに離間して左側揺動部33に立設されており、左側揺動制限部34A、34Bの上端同士は、左側制限軸連結部35で連結されている。揺動軸55のうちの揺動軸左端部55Lが、左側揺動制限部34Aと左側揺動制限部34Bの間に配置されている。
三輪車100の後輪ブレーキとして、本実施形態では、左側車軸122に固設されたディスク123が、制動部124と共に設けられている。制動部124は、左側揺動アーム31に取付けられている。ディスク123は、左側車軸122と共に左側後輪102Lと同期して回転可能であり、制動部124は、回転しているディスク123の把持とその解除を行う。
図3及び図4に示すように、主軸保持部51の下部には、連結軸53が、三輪車100の垂直方向VT下側に延びて揺動軸保持部52と連結され、揺動軸保持部52が、軸心Cを中心とする連結軸53の円周方向CRy(図8及び図10参照)に、主軸保持部51と相対的に回転可能に保持されている。この揺動軸保持部52には、揺動軸55が固設されており、揺動軸55は、揺動軸保持部52と一体で主軸保持部51と相対的に揺動する。
揺動軸55とナックルで接続したロッド連結部75により、油圧シリンダ71のロッド72が、揺動軸55に対し、回動可能に連結されている。ロッド72は、油圧シリンダ71の本体を挟み、ロッド連結部75側とその反対側を、往復動作可能な両側ロッド仕様に構成されている。ロッド連結部75側のロッド72外周には、第1圧縮コイルバネ73が介装されており、反ロッド連結部75側のロッド72外周には、第2圧縮コイルバネ74が介装されている。第1圧縮コイルバネ73と第2圧縮コイルバネ74は、揺動軸保持部52と共に、軸心C(図3参照)を中心に揺動して斜めになった揺動軸55を、主軸54に沿う水平位置に戻す復元力を発揮させるために設けられている。
三輪車100のハンドル104には、図1に示すように、揺動停止手段76(停止手段)が取付けられている。揺動停止手段76は、油圧シリンダ71内の作動油の流れを制御することにより、揺動軸55の揺動に追従して動くロッド72に対し、追従動作の許容と追従動作の停止とを選択的に操作可能なユニットである。
追従動作を許容する場合には、油圧シリンダ71の本体では、ロッド72が、三輪車100の走行により変化する揺動軸55の動きに対応して、自在に伸縮することができる。これにより、後述するように、右側揺動アーム11と左側揺動アーム31が、参照する図8及び図10に示すように、揺動軸55の揺動に基づいて、主軸54の円周方向CRxに自在に回動することができる。
その反対に、追従動作を停止する場合には、ロッド72が、油圧シリンダ71の本体に対し、自在に伸縮することができず、固定された状態となっているため、ロッド連結部75により、ロッド72と接続されている揺動軸55は、自由に動くことはできない。そのため、三輪車100の走行時には、右側揺動アーム11と左側揺動アーム31が、参照する図8及び図10に示すように、主軸54の円周方向CRxに対し、自在に回動できず、固定された状態になる。
次に、二輪揺動装置1を有する三輪車100の走行時において、右側後輪102Rと左側後輪102Lの挙動について、図5~図10を用いて説明する。
図5は、実施形態に係る二輪揺動装置を装着した三輪車に対し、走行中の車輪の動きを説明する模式図であり、三輪車が直進走行状態を示す図である。図6は、図5に示す三輪車の直進走行状態にある場合、実施形態に係る二輪揺動装置の動きを、三輪車後方斜めから示す模式図である。図7は、実施形態に係る二輪揺動装置を装着した三輪車に対し、走行中の車輪の動きを説明する模式図であり、三輪車が右旋回走行状態を示す図である。図8は、図7に示す三輪車の右旋回走行状態にある場合、実施形態に係る二輪揺動装置の動きを、三輪車後方斜めから示す模式図である。図9は、第1の実施形態に係る二輪揺動装置を装着した三輪車に対し、走行中の車輪の動きを説明する模式図であり、三輪車が左旋回走行状態を示す図である。図10は、図9に示す三輪車の左旋回走行状態にある場合、実施形態に係る二輪揺動装置の動きを、三輪車後方斜めから示す模式図である。
<三輪車の直進走行状態にある場合>
図5及び図6に示すように、三輪車100が地面Gを直進で走行している場合の二輪揺動装置1では、揺動軸55は、第2揺動軸線AX2を中心に揺動せず、主軸54に沿って平行な姿勢となっている。そのため、右側揺動部13が、第1揺動軸線AX1を中心に、主軸54に対して回動せず、右側揺動アーム11は、地面Gに沿う水平姿勢となっている。同様に、左側揺動部33が、第1揺動軸線AX1を中心に、主軸54に対して回動せず、左側揺動アーム31は、地面Gに沿う水平姿勢となっている。従って、図5に示すように、前輪101と同様、右側後輪102Rと左側後輪102Lが、傾斜することなく地面Gに接地した状態で、三輪車100は、地面Gを直進して走行することができる。
<三輪車の右旋回走行状態にある場合>
揺動停止手段76により、揺動軸55の追従動作が許容下にある二輪揺動装置1の状態では、図7及び図8に示すように、三輪車100が地面Gを右旋回しながら走行しているとき、三輪車100の車体は、旋回軌道の内周側に傾くことから、主軸54が右下がりとなり、右側後輪102Rは、地面Gに接地したまま、旋回軌道の内周側に傾斜した姿勢となる。これにより、右側揺動アーム11に接続する右側後輪保持部12は、直進走行状態の場合より多少高い右下りの状態で、右側揺動部13は、主軸54の第1揺動軸線AX1を中心に、円周方向時計周り側+CRx(図6、図8、及び図10中、右方から視た主軸54の端面を時計の文字盤と仮定した上で、時計周りと反時計周りを規定)に回動すると同時に、右側揺動アーム11も、円周方向時計周り側+CRxに回動するようになる。
このとき、揺動軸55の揺動軸右端部55Rは、一対の右側揺動制限部14に挟まれていることから、揺動軸55の揺動軸右端部55Rは、右側揺動部13の回動に基づいて、右側揺動制限部14Bに当接し、右側揺動制限部14Bによる押圧を受けて、揺動軸55は、第2揺動軸線AX2を中心に円周方向時計周り側+CRy(図6、図8、及び図10中、上方から地面を視た揺動軸保持部52の端面を時計の文字盤と仮定した上で、時計周りと反時計周りを規定)に揺動する。
その一方、揺動軸右端部55Rの反対側にある揺動軸左端部55Lは、一対の左側揺動制限部34に挟まれている。揺動軸55が、円周方向時計周り側+CRyに揺動すると、揺動軸左端部55Lが、左側揺動制限部34Aに対し、当接して押圧することにより、左側揺動部33が、主軸54の第1揺動軸線AX1を中心に、円周方向反時計周り側-CRxに回動すると同時に、左側揺動アーム31も、円周方向反時計周り側-CRxに回動するようになる。
左側揺動アーム31が、円周方向反時計周り側-CRxに回動することにより、左側後輪保持部32は、直進走行状態の場合より多少低い右下りの状態となって、右側後輪102Rと同様、左側後輪102Lも、地面Gに接地したまま、旋回軌道の内周側に傾斜した姿勢となる。従って、図7に示すように、右側後輪102Rと左側後輪102Lが、双方とも、地面Gに接地すると共に、右旋回する前輪101に合わせて、略平行な姿勢を保ちながら傾斜した状態で、三輪車100は、全輪とも地面Gにしっかりと接地した状態で、右旋回しながら走行することができる。
<三輪車の左旋回走行状態にある場合>
揺動停止手段76により、揺動軸55の追従動作が許容下にある二輪揺動装置1の状態では、図9及び図10に示すように、三輪車100が地面Gを左旋回しながら走行しているとき、三輪車100の車体は、旋回軌道の内周側に傾くことから、主軸54が左下がりとなり、左側後輪102Lは、地面Gに接地したまま、旋回軌道の内周側に傾斜した姿勢となる。これにより、左側揺動アーム31に接続する左側後輪保持部32は、直進走行状態の場合より多少高い左下りの状態で、左側揺動部33は、主軸54の第1揺動軸線AX1を中心に、円周方向時計周り側+CRxに回動すると同時に、左側揺動アーム31も、円周方向時計周り側+CRxに回動するようになる。
このとき、揺動軸55の揺動軸左端部55Lは、一対の左側揺動制限部34に挟まれていることから、揺動軸55の揺動軸左端部55Lは、左側揺動部33の回動に基づいて、左側揺動制限部34Bに当接し、左側揺動制限部34Bによる押圧を受けて、揺動軸55は、第2揺動軸線AX2を中心に円周方向反時計周り側-CRyに揺動する。その一方、揺動軸左端部55Lの反対側にある揺動軸右端部55Rは、一対の右側揺動制限部14に挟まれている。揺動軸55が、円周方向反時計周り側-CRyに揺動すると、揺動軸右端部55Rが、右側揺動制限部14Aに対し、当接して押圧することにより、右側揺動部13が、主軸54の第1揺動軸線AX1を中心に、円周方向反時計周り側-CRxに回動すると同時に、右側揺動アーム11も、円周方向反時計周り側-CRxに回動するようになる。
右側揺動アーム11が、円周方向反時計周り側-CRxに回動することにより、右側後輪保持部12は、直進走行状態の場合より多少低い左下りの状態となって、左側後輪102Lと同様、右側後輪102Rも、地面Gに接地したまま、旋回軌道の内周側に傾斜した姿勢となる。従って、図9に示すように、右側後輪102Rと左側後輪102Lが、双方とも、地面Gに接地すると共に、左旋回する前輪101に合わせて、略平行な姿勢を保ちながら傾斜した状態で、三輪車100は、全輪とも地面Gにしっかりと接地した状態で、左旋回しながら走行することができる。
<第2の実施形態>
次に、第2の実施形態について説明する。第2の実施形態は、本発明に係る二輪揺動装置を車輪に有する荷物搬送用二輪車の場合について、図面に基づいて詳細に説明する。なお、荷物搬送用二輪車に搭載する二輪揺動装置の基本的な構造は、前述した三輪車100用の二輪揺動装置1と実質的に同じ構造であるため、詳細な説明を割愛する。
図11は、第2の実施形態に係る二輪揺動装置が装着された荷物搬送用二輪車全体を示す斜視図である。図12は、図11中、荷物搬送用二輪車の要部を示す図であり、片側車輪が地面凸部に乗り上げた状態を示す説明図である。
図11に示すように、荷物搬送用二輪車200は、右側車輪250R(第1車輪)と左側車輪250L(第2車輪)等を具備した移動体本体200Xに、二輪揺動装置1を装着してなる。なお、移動体本体200Xの概念は、本実施形態では、荷物搬送用二輪車200を構成する全ユニット・部品のうち、二輪揺動装置1を除いた部分全体を意味する。移動体本体200Xの基本構造は、周知の一輪車のように、バケット付きの荷台のフレームに、2つ車輪を並列に配置で取付けた従来の二輪車と同じである。
移動体本体200Xは、中空パイプにより構成されている。一対の取手パイプ215A、215Bには、下方に向けて傾斜する下方傾斜パイプ214A、214Bが延設され、さらに、平行パイプ213A、213Bが延設され、上方に傾斜する上方傾斜パイプ212A、212Bが延設されている。上方傾斜パイプ212A、212Bは、前方パイプ211の両端に接続している。下方傾斜パイプ214A、214Bには、後方パイプ209が溶接により付設されている。土砂等を載せるための荷台210は、前方パイプ211、及び後方パイプ209に溶接により固定されている。
また、下方傾斜パイプ214A、214Bの上部には、下方に向けて垂直パイプ216A、216Bの上端が溶接により接続されている。垂直パイプ216A、216Bの下端には、接地して荷物搬送用二輪車200を安定して静止させる一対の接地パイプ217A、217Bが延設され、接地パイプ217A、217Bは、内側に向かって延設され、下部連結パイプ218により接続されている。一方、前方パイプ211には、一対の柱状パイプ222A、222Bの上端が溶接により接合されている。
また、平行パイプ213A、213Bには、保持パイプ220A、220Bの一端が、溶接により接続され、保持パイプ220A、220Bの他端は、U字形状のUパイプ219により接続されている。一対の柱状パイプ222A、222Bの下端は、溶接により、保持パイプ220A、220Bに接続されている。
二輪揺動装置1は、移動体本体200Xの保持パイプ220A、220Bを挟んで付設された一対の第1取付板253、第2取付板254に、ベース58を介して固設されている。なお、移動体本体200X(二輪車)に有する二輪揺動装置1の基本構造は、前述した三輪車100に有する二輪揺動装置1と実質的に同じである。但し、主軸保持部51に保持された主軸54に対し、揺動軸55は、三輪車100では、地面側(下側)に配設されていたが、荷物搬送用二輪車200では、反地面側(上側)に配設されている点で異なる。また、図11及び図12に示すように、二輪揺動装置1では、右側揺動アーム11と第2取付板254との間には、第1圧縮バネ261が付設されていると共に、左側揺動アーム31と第2取付板254との間には、第2圧縮バネ262が付設されている。
次に、実施形態に係る二輪揺動装置1、二輪揺動装置1を有する三輪車100、及び二輪揺動装置1有する荷物搬送用二輪車200の作用・効果について、説明する。
実施形態に係る二輪揺動装置1を有する三輪車100は、移動体本体100Xに設けられた主軸54、及び主軸54の第1揺動軸線AX1に対して揺動可能に設けられた揺動軸55と、一端部に主軸54と係合し、主軸54の円周方向CRxに揺動可能な右側揺動部13を備え、他端部に右側後輪102Rを回転可能に保持する右側車軸121を備える右側揺動アーム11と、一端部に主軸54と係合し、主軸54の円周方向CRxに揺動可能な左側揺動部33を備え、他端部に左側後輪102Lを回転可能に保持する左側車軸122を備える左側揺動アーム31と、右側揺動アーム11に固設され、揺動軸55を挟持する一対の右側揺動制限部14と、左側揺動アーム31に固設され、揺動軸55を挟持する一対の左側揺動制限部34を有し、右側揺動制限部14、左側揺動制限部34、及び揺動軸55により、主軸54に対する右側揺動アーム11と左側揺動アーム31との揺動を所定範囲に制限すること、を特徴とする。
この特徴により、その二輪揺動装置1を三輪車100の後輪二輪(右側後輪102R、左側後輪102L)に使用した場合、三輪車100が、図7及び図8に例示するように、右旋回で小回りするときに、一方の車輪である右側後輪102Rが傾斜する。これにより、右側揺動アーム11が、主軸54の円周方向CRxで上向き(時計周り側+CRx)に回転して、右側揺動部13が回動すると、主軸54の第1揺動軸線AX1に対し、揺動軸55が、右側揺動制限部14を介して、揺動軸保持部52と共に、第2揺動軸線AX2を中心に、円周方向反時計周り側-CRyに回転する。揺動軸55が反時計周り側-CRyに回転すると、反対側にある左側揺動部33が、反時計周り側-CRxに回動して、左側揺動アーム31は、左側揺動制限部34を介して、主軸54の円周方向CRxで下向き(反時計周り側-CRx)に回転する。そのため、左側揺動アーム31に取り付けられた左側後輪102Lは、地面Gに接地する方向に力を受ける。
同様に、三輪車100が、図9及び図10に例示するように、左旋回で小回りするときにも、右側揺動アーム11に取り付けられた右側後輪102Rは、地面Gに接地する方向に力を受ける。それ故に、三輪車100では、後輪二輪(右側後輪102R、左側後輪102L)が安定して地面Gに接地した状態を維持することができ、三輪車100は、旋回するときでも安定した姿勢で、安全に走行することができる。
また、実施形態に係る二輪揺動装置1の構造は、揺動軸55と、一対の右側揺動制限部14と、一対の左側揺動制限部34を有するのみであり、特許文献1の技術と比較して、極めて安価に小回りの利く三輪車100を提供することができる。
従って、実施形態に係る二輪揺動装置1によれば、安価な二輪揺動装置1を用いることにより、安価かつ小回りの利く三輪車100を提供することができる、という優れた効果を奏する。
また、第1の実施形態に係る三輪車100は、移動体本体100Xに設けられ、二輪揺動装置1において、揺動軸55の揺動を停止させる揺動停止手段76を有することを特徴とするので、停止手段として、例えば、油圧シリンダ71等を用いれば、揺動軸55を安定して停止状態に維持できる。そのため、ブレーキシューを使用しないでも、三輪車100を安定して静止させることができる。
また、第2の実施形態に係る荷物搬送用二輪車200は、二輪揺動装置1を有し、右側揺動アーム11と移動体本体200Xとの間に第1圧縮バネ261を備え、左側揺動アーム31と移動体本体200Xとの間に第2圧縮バネ262を備えることを特徴とする。
この特徴により、高齢の作業者や不慣れな作業者が、本実施形態に係る荷物搬送用二輪車200を工事現場等で使用する場合、図12に例示するように、一方の車輪である左側車輪250Lが、傾斜した地面凸部G1に乗り上げて、左側揺動アーム31が主軸54(図10等参照)の円周方向CRxで上向き(時計周り側+CRx)に回動すると、主軸54の第1揺動軸線AX1に対し、揺動軸55が、左側揺動制限部34を介して、揺動軸保持部52と共に、第2揺動軸線AX2を中心に、円周方向時計周り側+CRyに回転する。揺動軸55が時計周り側+CRyに回転すると、反対側にある右側後輪保持部12が、反時計周り側-CRxに回動して、右側揺動アーム11は、右側揺動制限部14を介して、主軸54の円周方向CRで下向き(反時計周り側-CRx)に回転する。
これにより、右側車軸251を介して、右側揺動アーム11に取り付けられた右側車輪250Rは、地面Gに接地する方向に力を受けるため、二輪(右側車輪250R、左側車輪250L)が安定して地面Gに接地した状態を維持することができる。また、他方の車輪である左側車輪250Lが、傾斜した地面凸部に乗り上げた場合には、左側車軸252を介して、左側揺動アーム31に取り付けられた左側車輪250Lは、地面Gに接地する方向に力を受けるため、二輪(右側車輪250R、左側車輪250L)が安定して地面Gに接地した状態を維持することができる。それ故に、荷物搬送用二輪車200は、安全に荷物搬送を行うことができる。
なお、本実施形態は単なる例示にすぎず、本発明を何ら限定するものではない。したがって本発明は当然に、その要旨を逸脱しない範囲内で様々な改良、変形が可能である。
例えば、本実施形態では、二輪揺動装置1の停止手段に、油圧シリンダ71を用いたが、停止手段は、油圧シリンダ71に限定されるものではなく、種々変更可能である。
1 二輪揺動装置
11 右側揺動アーム(第1レバー部材)
13 右側揺動部(第1揺動部)
14、14A、14B 右側揺動制限部(一対の第1制限部)
31 左側揺動アーム(第2レバー部材)
33 左側揺動部(第2揺動部)
34、34A、34B 左側揺動制限部(一対の第2制限部)
54 主軸
55 揺動軸
76 ロッド停止操作部(停止手段)
100 三輪車
100X、200X 移動体本体
102R 右側後輪(第1車輪)
102L 左側後輪(第2車輪)
121、251 右側車軸(第1車軸)
122、252 左側車軸(第2車軸)
200 荷物搬送用二輪車
250R 右側車輪(第1車輪)
250L 左側車輪(第2車輪)
261 第1圧縮バネ
262 第2圧縮バネ
AX1 第1揺動軸線(主軸の軸線)
CRx 円周方向

Claims (4)

  1. 移動体本体に設けられた主軸、及び前記移動体本体が直進走行状態にある場合に前記主軸の軸線と平行となる一方、旋回走行状態にある場合には前記主軸とねじれの位置となって、前記主軸と相対的に揺動可能に設けられた1本の揺動軸と、
    第1一端部に前記主軸と係合し、前記主軸の円周方向に揺動可能な第1揺動部を備え、第1他端部に第1車輪を回転可能に保持する第1車軸を備える第1レバー部材と、
    第2一端部に前記主軸と係合し、前記主軸の円周方向に揺動可能な第2揺動部を備え、第2他端部に第2車輪を回転可能に保持する第2車軸を備える第2レバー部材と、
    前記第1レバー部材に固設され、挿通されている前記揺動軸の一端部その両側から遊嵌する一対の第1制限部と、
    前記第2レバー部材に固設され、挿通されている前記揺動軸の他端部その両側から遊嵌する一対の第2制限部を有し、
    前記第1制限部、前記第2制限部、及び前記揺動軸により、前記主軸に対する前記第1レバー部材と前記第2レバー部材との揺動を所定範囲に制限すること、
    前記移動体本体の旋回走行で、前記第1車輪が傾斜して、前記第1レバー部材が前記主軸の円周方向で上向きに回転すると、前記揺動軸が、前記一端部を前記第1制限部で規制すると共に、前記他端部を前記第2制限部で規制した状態で、前記主軸に対してねじれを伴って回転することにより、前記第2レバー部材が、前記主軸の円周方向で下向きに回転して、前記第2車輪が前記第1車輪と同じ向きに傾斜すること、
    を特徴とする二輪揺動装置。
  2. 請求項1に記載する二輪揺動装置を後輪に有することを特徴とする三輪車。
  3. 請求項2に記載する三輪車において、
    前記移動体本体に設けられ、前記揺動軸の揺動を停止させる停止手段を有すること、
    を特徴とする三輪車。
  4. 二輪揺動装置を有し、前記二輪揺動装置では、
    移動体本体に設けられた主軸、及び前記移動体本体が直進走行状態にある場合に前記主軸の軸線と平行となる一方、旋回走行状態にある場合には前記主軸とねじれの位置となって、前記主軸と相対的に揺動可能に設けられた1本の揺動軸と、
    第1一端部に前記主軸と係合し、前記主軸の円周方向に揺動可能な第1揺動部を備え、第1他端部に第1車輪を回転可能に保持する第1車軸を備える第1レバー部材と、
    第2一端部に前記主軸と係合し、前記主軸の円周方向に揺動可能な第2揺動部を備え、第2他端部に第2車輪を回転可能に保持する第2車軸を備える第2レバー部材と、
    前記第1レバー部材に固設され、挿通されている前記揺動軸の一端部をその両側から遊嵌する一対の第1制限部と、
    前記第2レバー部材に固設され、挿通されている前記揺動軸の他端部をその両側から遊嵌する一対の第2制限部を有し、
    前記第1制限部、前記第2制限部、及び前記揺動軸により、前記主軸に対する前記第1レバー部材と前記第2レバー部材との揺動を所定範囲に制限すること、
    前記第1レバー部材と前記移動体本体との間に第1圧縮バネを備え、前記第2レバー部材と前記移動体本体との間に第2圧縮バネを備えること、
    を特徴とする荷物搬送用二輪車。
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